JP2006186368A - 露光装置、傾斜機器、傾斜集束試験を実行するための方法及びそれによって製造されたデバイス - Google Patents

露光装置、傾斜機器、傾斜集束試験を実行するための方法及びそれによって製造されたデバイス Download PDF

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Abstract

【課題】露光装置、傾斜機器、傾斜集束試験を実行するための方法及びそれによって製造されたデバイスを提供すること。
【解決手段】本発明は、投影放射ビームを提供するための照明システムと、パターンを備えた、投影ビームの断面にパターンを付与するように機能する機器を支持するための支持構造と、目標対象を保持するためのテーブルと、パターン化されたビームを目標対象に投射するための投影システムと、傾斜した投影ビームを提供するための傾斜機器とを備えた露光装置に関する。傾斜機器は、実質的に投影システムのひとみ平面に提供されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、傾斜集束試験を実行するための方法及びそれによって製造されたデバイスに関する。
リソグラフィ装置は、基板の目標部分に所望のパターンを適用する機械である。リソグラフィ装置は、たとえば集積回路(IC)の製造に使用することができる。その場合、マスク或いはレチクルとも呼ばれているパターン形成機器を使用してICの個々の層に対応する回路パターンが生成され、生成されたパターンが放射線感応材料(レジスト)の層を有する基板(たとえばシリコン・ウェハ)の目標部分(たとえば部分的に1つ又は複数のダイが含まれている)に画像化される。通常、1枚の基板には、順次露光される目標部分に隣接する回路網が含まれている。従来のリソグラフィ装置には、パターン全体を1回で目標部分に露光することによって目標部分の各々が照射される、いわゆるステッパと、パターンを投影ビームで所与の方向(「走査」方向)に走査し、且つ、基板をこの方向に平行に、或いは非平行に同期走査することによって目標部分の各々が照射される、いわゆるスキャナがある。
本明細書においては、とりわけICの製造におけるリソグラフィ装置の使用を参照しているが、本明細書において説明するリソグラフィ装置は、集積光学系、磁気領域メモリのための誘導及び検出パターン、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッド及び他のデバイスの製造などの他の適用例を有していることを理解されたい。このような代替適用例の関連においては、本明細書における「ウェハ」或いは「ダイ」という用語の使用はすべて、それぞれより一般的な「基板」或いは「目標部分」という用語の同義語と見なすことができることは当業者には理解されよう。本明細書において参照している基板は、通常、基板にレジスト層を塗布し、且つ、露光済みレジストを現像するトラック・ツール、度量衡学ツール或いは検査ツール中で、露光前若しくは露光後に処理することができる。適用可能である場合、本明細書における開示は、このような基板処理ツール及び他の基板処理ツールに適用することができる。また、基板は、たとえば多層ICを生成するために複数回に渡って処理することができるため、本明細書において使用している基板という用語は、処理済みの複数の層が既に含まれている基板を指している場合もある。
本明細書に使用している「放射」及び「ビーム」という用語には、紫外(UV)放射(たとえば波長が365nm、248nm、193nm、157nm或いは126nmの放射)、極紫外(EUV)放射(たとえば波長の範囲が5〜20nmの放射)、及びイオン・ビーム或いは電子ビームなどの粒子線を含むあらゆるタイプの電磁放射が包含されている。
本明細書に使用している「パターン形成機器」という用語は、投影ビームの断面にパターンを付与し、それにより基板の目標部分にパターンを生成するべく使用することができる任意の機器を意味するものとして広義に解釈されたい。投影ビームに付与されるパターンは、基板の目標部分における所望のパターンに必ずしも厳密に対応している必要はないことに留意されたい。投影ビームに付与されるパターンは、通常、目標部分に生成される、たとえば集積回路などのデバイス中の特定の機能層に対応している。
パターン形成機器は、透過型であっても或いは反射型であっても良い。パターン形成機器の実施例には、マスク、プログラム可能ミラー・アレイ及びプログラム可能LCDパネルがある。マスクについてはリソグラフィにおいては良く知られており、バイナリ、交番移相及び減衰移相などのマスク・タイプ、及び様々なハイブリッド・マスク・タイプが知られている。プログラム可能ミラー・アレイの実施例には、マトリックスに配列された微小ミラーが使用されている。微小ミラーの各々は、入射する放射ビームが異なる方向に反射するよう、個々に傾斜させることができる。この方法によれば、反射ビームがパターン化される。
支持構造が、パターン形成機器を支持している。つまり、支持構造は、パターン形成機器の重量を支えている。支持構造は、パターン形成機器の配向、リソグラフィ装置の設計及び他の条件、たとえばパターン形成機器が真空環境中で保持されているか否か等に応じた方法でパターン形成機器を保持している。パターン形成機器の支持には、機械式クランプ技法、真空クランプ技法若しくは他のクランプ技法、たとえば真空条件下における静電クランプ技法を使用することができる。支持構造は、たとえば固定若しくは移動させることができ、且つ、たとえば投影システムに対してパターン形成機器を所望の位置に確実に配置することができるフレームであっても、或いはテーブルであっても良い。本明細書における「レチクル」或いは「マスク」という用語の使用はすべて、より一般的な「パターン形成機器」という用語の同義語と見なすことができる。
本明細書に使用している「投影システム」という用語には、使用する露光放射に適した、或いは液浸液の使用若しくは真空の使用などの他の要因に適した、屈折光学系、反射光学系及びカタディオプトリック光学系を始めとする様々なタイプの投影システムが包含されているものとして広義に解釈されたい。本明細書における「レンズ」という用語の使用はすべて、より一般的な「投影システム」という用語の同義語と見なすことができる。
また、照明システムは、投影放射ビームを導き、整形し、或いは制御するための屈折光学コンポーネント、反射光学コンポーネント及びカタディオプトリック光学コンポーネントを始めとする様々なタイプの光学コンポーネントを包含することができ、以下、このようなコンポーネントについても集合的若しくは個々に「レンズ」と呼ぶ。
リソグラフィ装置は、場合によっては2つ(二重ステージ)以上の基板テーブル(及び/又は複数のマスク・テーブル)を有するタイプの装置であり、このような「多重ステージ」機械の場合、追加テーブルを並列に使用することができ、或いは1つ又は複数の他のテーブルを露光のために使用している間、1つ又は複数のテーブルに対して予備工程を実行することができる。
また、リソグラフィ装置は、基板が比較的屈折率の大きい液体、たとえば水中に浸され、それにより投影システムの最終エレメントと基板の間の空間が充填されるタイプの装置であっても良い。また、リソグラフィ装置内の他の空間、たとえばマスクと投影システムの第1のエレメントの間の空間に液浸液を充填することも可能である。液浸技法は、当分野においては、投影システムの開口数を大きくすることで良く知られている。
レンズを通して基板にパターンを画像化するためには、基板の上に提供されているレジストの層が投影システムの焦点面に位置していなければならない。基板が正しく配置されているかどうかを試験するための集束試験が開発されている。画像化すべき試験パターンが試験機器によってレジスト層に提供される。次に、たとえば露光後ベークを実行することよって試験パターンの潜像が目に見える形に形成され、続いて、たとえば走査電子顕微鏡を使用して、たとえば生成された一列のパターンの幅が測定される。この幅と予め入手済みの較正グラフ(bossung曲線)を比較することによって焦点外れが決定される。最良の集束位置で線の幅が最小になり、焦点外れが大きくなるにつれて線の幅が広くなることは理解されよう。
本明細書の何ヶ所かで、投影システムの焦点面への基板の位置決めを参照しているが、この位置決めは、基板の上に提供されているレジスト層を投影システムの焦点面に位置決めすることを意味しているものとして読むべきであることを理解されたい。
しかしながら、テレセントリック集束試験の場合、可能であるのは絶対焦点外れを決定することのみであり、相対焦点外れを決定することはできない。絶対焦点外れは、レジスト層と焦点面の間の距離であるが、レジストが焦点面より上に位置しているか、或いは下に位置しているかに関する情報は提供していない。つまり、焦点外れの符号を決定することはできない。相対焦点外れは、焦点外れの符号を含んだレジスト層と焦点面の間の距離である。また、相対焦点外れにより、レジストが焦点面より上に位置しているか、或いは下に位置しているかに関する情報が提供される。テレセントリック集束試験によって提供されるのは、絶対焦点外れに関する情報のみであり、絶対焦点外れの符号が未知であるため、投影システムに対する基板の位置を修正するための十分な情報は提供されない。他の問題も存在している。
US2002/0015158A1に、主光線の入射する方向が異なる複数の照明光線に基づいて集束情報を決定する方法が開示されており、この方法には、投影ビームの傾斜を含めることができる。マークの画像が光学系を通して投影される。光ビーム中に配置することができる照明システムには遮断部材が提供されている。この遮断部材は、傾斜したビームが生成されるよう、光ビームを部分的に遮断する開口を備えている。
非傾斜ビームを使用して投影されたマーク画像についての投影マーク画像の横方向のシフト(変動)を決定するためには基準が必要である。US2002/0015158A1によれば、この横方向のシフトは、レチクル上の単一マークの第1の画像と第2の画像を重畳させることによって決定される。傾斜したビームを使用して最初に基板上にマークが投影され、次に、非傾斜ビームを使用して基板上に投影されたもう1つの投影画像がこの画像に重畳される。第1の投影と第2の投影の間に光路から遮断部材が除去される。基板上の第1の投影マークと第2の投影マークの間の相互距離によって横方向のシフトが与えられる。
US2002/0015158A1の他の実施例によれば、第1の遮断部材を使用して第1の露光が実行され、第2の遮断部材を使用して第2の露光が実行される。第1及び第2の遮断部材は、第1の露光及び第2の露光の傾斜が互いに反対になるよう、互いに反対方向の開口を有している。したがって測定方法の感度が2倍になっている。
US2002/0015158A1に開示されている傾斜集束試験にはいくつかの欠点がある。第1に、レチクル上のマークの相対位置を考慮するためには遮断部材を特別に設計しなければならず、したがってレチクル上のマークの相対位置に応じて遮断部材を設計しなければならない。
第2に、US2002/0015158A1によれば、基準を提供するためには二重露光が必要であり、露光と露光の間に遮断部材を除去するか、或いは他の(相対する)遮断部材に置き換えなければならない。この除去或いは置換手順には時間がかかり、システムのスループットを小さくしている。
第3に、互いに重ね合わせて投影されたマークの相対シフトを決定する手順は、どちらかと言えば困難な手順である。相対シフトした、互いに重ね合わせて投影された2本の線は、より幅の広い1本の線になることがあり、したがって、処理の変動、放射線量の変動などの実際の集束条件及び他の効果による線幅の変化を区別することは困難である。
US2002/0100012A1には、傾斜集束試験に使用するための傾斜したビームを生成する方法がいくつか記載されている。傾斜したビームは、特定の回折次数を遮断することによって得られる。この特定の回折次数の遮断は、たとえばペリクルをマスクの下方に配置することによって達成することができる。この場合、ペリクルを保持するフレーム部材を使用してマークの回折次数が遮断される。代替形態によれば、特定の回折次数を遮断するために、ペリクルの通常は透明な部分の一部を不透明にすることができる。
US2002/0100012A1に提供されているオプションにはいくつかの欠点がある。傾斜したビームを生成するためのフレーム部材の使用は、どちらかと言えば厄介であり、回折次数がマークによって放出される角度及びフレーム部材とマークの間の距離が互いに特定のリミット内に存在している場合にしか使用することができない。通常は透明のペリクルを使用して特定の回折次数を遮断するためには、特別に適合されたペリクルがマーク毎に必要である。システムの総合性能に負の効果を有する不透明部分が存在する結果、ペリクルの総合性能が低下することになる。また、当業者には理解されるように、(極)紫外放射ビームを使用している適用例にはペリクルを使用することはできない。
本発明によれば、傾斜集束試験が提供される。このような傾斜集束試験によれば、焦点外れによって試験デバイスの画像がぼやけ、且つ、画像化された試験デバイスの位置が横方向にシフトすることになる角度で試験パターンの画像を投影することができる。このような傾斜集束試験は、傾斜したビームを生成するための機器、たとえば使用する光に対して透明の光学くさび、或いはたとえばマイナス1回折次数が相殺される回折パターンを生成するパターンを備えた透過型試験デバイスなどの機器を使用することができる。
ますます小型化される、縮小される一方の寸法を有するリソグラフィ・デバイスを製造するためには、可能な限り短い放射波長が選択されることが好ましい。たとえば波長の範囲が5〜20nmの極紫外放射を使用することによって大きな利点が提供されるが、EUV放射などの比較的短い波長を有する放射は、物質を容易に透過しないことが分かっている。したがって、本明細書において説明した、傾斜したビームを生成するための従来技術による解決法をEUV放射に使用することはできない。原理的には、パターンを備えた従来の透過型試験デバイスの反射型バージョンを製造することは可能であるが、そのためには、以下でさらに説明するように、現在の技術では得ることが困難な精度が必要である。
本発明によれば、上で言及した問題のうちの少なくとも1つを解決するリソグラフィ装置が提供される。また、本発明によれば、EUV放射と組み合わせて使用することができるリソグラフィ装置が提供される。本発明の一実施例によれば、傾斜した投影ビームを提供するための、実質的に投影システムのひとみ平面に設けた傾斜機器を有するリソグラフィ装置が提供される。
投影ビームを傾斜させるための機器を投影システムのひとみ平面に設けることにより、具体化された機器は、そのために設計されたパターンの複数のフィーチャに、レチクル上におけるそれらの相対位置に無関係に作用する。したがって、レチクル位置毎に機器の位置を調整する必要はない。
デバイスは、手動で所定の位置にもたらすことが可能であり、また、自動的に所定の位置にもたらすことも可能であることは理解されよう。したがって本発明によるデバイスは、とりわけEUV放射を使用する場合、その具体化が容易であり、また、本発明は、目標として設定された構造を含んだすべてのマスクに適用することができる安価な解決法である。
他の態様によれば、本発明は、投影放射ビームを提供するための照明システムと、パターンを備えた、投影ビームの断面にパターンを付与するように機能する機器を支持するための支持構造と、目標対象を保持するためのテーブルと、パターン化されたビームを目標対象に投射するための投影システムとを備えた露光装置に使用するための傾斜した投影ビームを提供するための傾斜機器に関している。露光装置は、さらに、傾斜した投影ビームを提供するための傾斜機器を備えている。
他の態様によれば、本発明は、傾斜集束試験を実行するための方法であって、目標対象を提供する段階と、照明システムを使用して投影放射ビームを提供する段階と、パターンを備えた、投影ビームの断面にパターンを付与するための機器を提供する段階と、パターン化された放射ビームを投影システムを使用して目標対象に投射する段階と、傾斜した投影ビームを提供するための、実質的に投影システムのひとみ平面に存在する傾斜機器を使用する段階と、投射されたパターン化ビームの横方向のシフトを決定するステップと、投射されたパターン化ビームに対する目標対象の焦点外れを横方向のシフトから決定する段階とを含む方法に関している。
他の態様によれば、本発明は、上で説明した方法に従って製造されたデバイスに関している。
以下、本発明の実施例について、単なる実施例にすぎないが、添付の略図を参照して説明する。図において、対応する参照記号は対応する部品を表している。
図1は、本発明の一実施例によるリソグラフィ装置を略図で示したものである。このリソグラフィ装置は、
放射ビームB(たとえばUV放射ビーム、EUV放射ビーム或いは他の放射ビーム)を条件付けるようになされた照明システム(イルミネータ)ILと、
パターン形成機器(たとえばマスク)MAを支持するように構築された、特定のパラメータに従って該パターン形成機器を正確に位置決めするようになされた第1のポジショナ(位置付け機器)PMに接続された支持構造(たとえばマスク・テーブル)MTと、
基板(たとえばレジスト被覆ウェハ)Wを保持するように構築された、特定のパラメータに従って該基板を正確に位置決めするようになされた第2のポジショナPWに接続された基板テーブル(たとえばウェハ・テーブル)WTと、
パターン形成機器MAによって放射ビームBに付与されたパターンを基板Wの目標部分C(たとえば1つ又は複数のダイが含まれている)に投影するようになされた投影システム(たとえば屈折投影レンズ系)PSと
を備えている。
照明システムは、放射を導き、整形し、或いは制御するための屈折光学コンポーネント、反射光学コンポーネント、磁気光学コンポーネント、電磁光学コンポーネント、静電光学コンポーネント或いは他のタイプの光学コンポーネント、若しくはそれらの任意の組合せなどの様々なタイプの光学コンポーネントを備えることができる。
支持構造が、パターン形成機器を支持している。つまり、支持構造は、パターン形成機器の重量を支えている。支持構造は、パターン形成機器の配向、リソグラフィ装置の設計及び他の条件、たとえばパターン形成機器が真空環境中で保持されているか否か等に応じた方法でパターン形成機器を保持している。支持構造には、パターン形成機器を保持するための機械式クランプ技法、真空クランプ技法、静電クランプ技法或いは他のクランプ技法を使用することができる。支持構造は、たとえば必要に応じて固定若しくは移動させることができるフレームであっても、或いはテーブルであっても良い。支持構造は、たとえば投影システムに対してパターン形成機器を所望の位置に確実に配置することができる。本明細書における「レチクル」或いは「マスク」という用語の使用はすべて、より一般的な「パターン形成機器」という用語の同義語と見なすことができる。
本明細書に使用している「パターン形成機器」という用語は、放射ビームの断面にパターンを付与し、それにより基板の目標部分にパターンを生成するべく使用することができる任意の機器を意味するものとして広義に解釈されたい。放射ビームに付与されるパターンは、たとえばそのパターンが移相フィーチャ若しくはいわゆる補助フィーチャを備えている場合、基板の目標部分における所望のパターンに必ずしも厳密に対応している必要はないことに留意されたい。放射ビームに付与されるパターンは、通常、目標部分に生成される、たとえば集積回路などのデバイス中の特定の機能層に対応している。
パターン形成機器は、透過型であっても或いは反射型であっても良い。パターン形成機器の実施例には、マスク、プログラム可能ミラー・アレイ及びプログラム可能LCDパネルがある。マスクについてはリソグラフィでは知られており、バイナリ、交番移相及び減衰移相などのマスク・タイプ、及び様々なハイブリッド・マスク・タイプがある。プログラム可能ミラー・アレイの実施例には、マトリックスに配列された微小ミラーが使用されている。微小ミラーの各々は、入射する放射ビームが異なる方向に反射するよう、個々に傾斜させることができる。この傾斜したミラーによって、ミラー・マトリックスで反射する放射ビームにパターンが付与される。
本明細書に使用している「投影システム」という用語には、使用する露光放射に適した、或いは液浸液の使用若しくは真空の使用などの他の要因に適した、屈折光学系、反射光学系、カタディオプトリック光学系、磁気光学系、電磁光学系及び静電光学系、若しくはそれらの任意の組合せを始めとする任意のタイプの投影システムが包含されているものとして広義に解釈されたい。本明細書における「投影レンズ」という用語の使用はすべて、より一般的な「投影システム」という用語の同義語と見なすことができる。
図に示すように、この装置は透過型(たとえば透過型マスクを使用した)タイプの装置である。これに代えて、装置は、反射型(たとえばプログラム可能ミラー・アレイを使用した、或いは反射型マスクを使用した)タイプの装置であっても良い。
リソグラフィ装置は、場合によっては2つ(二重ステージ)以上の基板テーブル(及び/又は複数のマスク・テーブル)を有するタイプの装置であり、このような「多重ステージ」機械の場合、追加テーブルを並列に使用することができ、或いは1つ又は複数の他のテーブルを露光のために使用している間、1つ又は複数のテーブルに対して予備工程を実行することができる。
また、リソグラフィ装置は、基板の少なくとも一部が比較的屈折率の大きい液体、たとえば水で覆われ、それにより投影システムと基板の間の空間が充填されるタイプの装置であっても良い。また、リソグラフィ装置内の他の空間、たとえばマスクと投影システムの間の空間に液浸液を充填することも可能である。液浸技法は、当分野においては、投影システムの開口数を大きくすることで知られている。本明細書に使用している「液浸」という用語は、基板などの構造が液体に浸されることを意味しているのではなく、露光の間、投影システムと基板の間に液体が充填されることを意味している。
図1を参照すると、イルミネータILは、放射源SOから放射ビームを受け取っている。放射源がたとえばエキシマ・レーザである場合、放射源及びリソグラフィ装置は、個別の構成要素にすることができる。その場合、放射源は、リソグラフィ装置の一部を形成しているとは見なされず、放射ビームは、たとえば適切な誘導ミラー及び/又はビーム・エキスパンダを備えたビーム引渡しシステムBDを使用して放射源SOからイルミネータILへ引き渡される。それ以外のたとえば放射源が水銀灯などの場合、放射源は、リソグラフィ装置の一構成部品にすることができる。放射源SO及びイルミネータILは、ビーム引渡しシステムBD(使用されている場合)と共に放射システムと呼ぶことができる。
イルミネータILは、放射ビームの角強度分布を調整するためのアジャスタ(調整器)ADを備えることができる。通常、イルミネータのひとみ平面内における強度分布の少なくとも外部及び/又は内部ラジアル・エクステント(一般に、それぞれσ−外部及びσ−内部と呼ばれている)は調整が可能である。また、イルミネータILは、インテグレータIN及びコンデンサCOなどの他の様々なコンポーネントを備えることができる。イルミネータを使用して放射ビームを条件付け、所望する一様な強度分布をその断面に持たせることができる。
支持構造(たとえばマスク・テーブルMT)上で保持することができるパターン形成機器(たとえばマスクMA)に放射ビームBが入射し、パターン形成機器によってパターン化される。マスクMAを透過した放射ビームBは、放射ビームを基板Wの目標部分Cに集束させる投影システムPSを通過する。基板テーブルWTは、第2のポジショナ(位置決め機器)PW及び位置センサIF(たとえば干渉デバイス、直線エンコーダ若しくは容量センサ)を使用して正確に移動させることができ、それにより異なった目標部分Cを放射ビームBの光路内に配置することができる。同様に、第1のポジショナPM及びもう1つの位置センサ(図1には明確に示されていない)を使用して、たとえばマスク・ライブラリから機械的に検索した後、若しくは走査中に、マスクMAを放射ビームBの光路に対して正確に配置することができる。通常、マスク・テーブルMTの移動は、第1のポジショナPMの一部を形成している長ストローク・モジュール(粗位置決め)及び短ストローク・モジュール(精密位置決め)を使用して実現されている。同様に、基板テーブルWTの移動は、第2のポジショナPWの一部を形成している長ストローク・モジュール及び短ストローク・モジュールを使用して実現されている。ステッパ(スキャナではなく)の場合、マスク・テーブルMTは、短ストローク・アクチュエータのみに接続することができ、或いは固定することも可能である。マスクMA及び基板Wは、マスク・アライメント・マークM1、M2及び基板アライメント・マークP1、P2を使用して整列させることができる。図には、専用目標部分を占有している基板アライメント・マークが示されているが、基板アライメント・マークは、目標部分と目標部分の間の空間に配置することも可能である(このような基板アライメント・マークは、スクライブ・レーン・アライメント・マークとして知られている)。同様に、複数のダイがマスクMA上に提供される場合、ダイとダイの間にマスク・アライメント・マークを配置することができる。
図に示す装置は、以下に示すモードのうちの少なくとも1つのモードで使用することができる。
1.ステップ・モード:ステップ・モードでは、マスク・テーブルMT及び基板テーブルWTが基本的に静止状態に維持され、放射ビームに付与されたパターン全体が目標部分Cに1回で投影される(即ち単一静止露光)。次に、基板テーブルWTがX及び/又はY方向にシフトされ、異なる目標部分Cが露光される。ステップ・モードでは、露光視野の最大サイズによって、単一静止露光で画像化される目標部分Cのサイズが制限される。
2.走査モード:走査モードでは、放射ビームに付与されたパターンが目標部分Cに投影されている間、マスク・テーブルMT及び基板テーブルWTが同期走査される(即ち単一動的露光)。マスク・テーブルMTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影システムPSの倍率(縮小率)及び画像反転特性によって決まる。走査モードでは、露光視野の最大サイズによって、単一動的露光における目標部分の幅(非走査方向の幅)が制限され、また、走査運動の長さによって目標部分の高さ(走査方向の高さ)が決まる。
3.その他のモード:その他のモードでは、プログラム可能パターン形成機器を保持するべくマスク・テーブルMTが基本的に静止状態に維持され、放射ビームに付与されたパターンが目標部分Cに投影されている間、基板テーブルWTが移動若しくは走査される。このモードでは、通常、パルス放射源が使用され、走査中、基板テーブルWTが移動する毎に、或いは連続する放射パルスと放射パルスの間に、必要に応じてプログラム可能パターン形成機器が更新される。この動作モードは、上で参照したタイプのプログラム可能ミラー・アレイなどのプログラム可能パターン形成機器を利用しているマスクレス・リソグラフィに容易に適用することができる。
上で説明した使用モードの組合せ及び/又はその変形形態或いは全く異なる使用モードを使用することも可能である。
図2a及び2bは、従来技術による単純で、且つ、簡単な集束試験を略図で示したものである。図2aは、第1のレンズL1及び第2のレンズL2を備えたテレセントリック投影システムPLを示したものである。ひとみ平面PPは、第1のレンズL1と第2のレンズL2の間に位置している。投影システムPLは任意の数のレンズを備えることができるが、分かり易くするために、図2には2つのレンズしか示していないことは理解されよう。試験機器Pに設けられている試験パターンが投影システムPLを介して基板Wの表面に画像化される。試験機器Pは、レチクルMA上に提供される試験機器Pであっても良く、また、試験目的で特にレチクルMAに追加される試験機器Pであっても良い。別法としては、試験機器Pは、チップの製造に使用するレチクルMA上にパターンの一部として形成することも可能である。また、レチクルMAは、とりわけ集束試験を実行するために使用されるレチクルMAであっても良い。
図2aに示す状態では、基板Wは、実質的に投影システムPLの焦点面に位置しており、試験機器Pは、鮮明な試験構造P’として画像化されている。図2bは、同じコンポーネントを示したものであるが、この場合、基板Wは、投影システムPLの焦点面より上に位置している。したがって試験構造Pは、ぼやけた試験構造P”として投影されている。ぼやける量は、焦点外れの量によって決まることは理解されよう。しかし、ぼやける量は、焦点外れの方向には無関係である。基板Wが投影システムPLの焦点面より下に同じ距離で配置されたとしても、生成されるぼやけの量は同じである。基板Wが投影システムPLの焦点面より上に位置しているのか、或いは焦点面より下に位置しているのかについては、この試験構造P”に基づいて決定することはできない。
ぼやけの量は、たとえば生成された現像後のパターンの線の幅を、たとえば走査電子顕微鏡(SEM)を使用して測定することによって測定することができる。焦点外れを変化させた場合の幅の挙動は、予め入手済みのbossung曲線から知ることができる。この挙動は比較的平らであり、したがって焦点外れの変化には鈍感である。この挙動は二次挙動であり、したがって最適焦点近辺の感度は実質的にゼロである。
図3a及び3bに略図で示すような傾斜集束試験が開発されている。これらの傾斜集束試験は、線形挙動及び十分な高感度を提供するように設計されている。同じ参照記号は同じアイテムを表している。試験機器Pの上に提供されている試験構造の画像を基板Wの表面に投影するために使用される画像ビームが傾斜している。図3aは、投影システムPLを介した試験機器Pの画像化を示したもので、基板Wは、投影システムPLの焦点面に位置している。図3bは、基板Wが投影システムPLの焦点面より上に位置している状況を示したもので、ぼやけ、且つ、横方向にシフトした試験構造P’’’として試験機器Pが画像化されていることが分かる。ぼやけP’’’の中心は、基板Wが図3aに示すように投影システムPLの焦点面に位置している場合の中心位置に対して、量Δxだけ横方向にシフトしている。その結果、横方向の変位Δxは、焦点外れの量Dに依存している。横方向のシフトΔxの方向(正又は負のx方向)は、焦点外れの方向に関する情報を提供している。横方向のシフトが正のx方向である場合、基板Wは、投影システムPLの焦点面より上に位置しており、横方向のシフトが負のx方向である場合、基板Wは、投影システムPLの焦点面より下に位置している。したがって、このような傾斜集束試験に基づいて、基板Wと投影システムPLの相対位置を測定することができ、また、別の段階としてこの相対位置を修正することができる。また、原理的には投影システムの設定を調整することも可能である。このような傾斜したビームを生成するためのいくつかの方法が知られている。図4は、傾斜した画像ビームを提供し、且つ、完全な強度分布をシフトさせる光学くさび10を示したものである。このような光学くさび10は、たとえば水晶を使用して構築することができる。光学くさび10は、たとえば試験構造Pが配置されているレチクルMA上に配置することができる(図4には示されていない)。
図5は、傾斜したビームを生成するための代替方法を示している(同じくUS6,710,853B1を参照されたい)。図5には、水晶を使用して構築することができる試験機器20の断面が略図で示されている。集束試験機器20は、衝突する光を遮断するクロム部分21を備えたパターンを有している。クロム部分21とクロム部分21の間は、位相階段が水晶中にエッチングされている。この位相階段は、第1の部分22及び第2の部分23によって形成することができる。第2の部分23の高さに対する第1の部分22の高さは、90°の移相が使用波長で提供されるように選択される。したがって、第1の部分22を通過する光は、エッチングが施された第2の部分23を通過する光に対して90°の位相差を有することになる。クロム部分21、第1の部分22及び第2の部分23のx方向の長さは、2:1:1の割合で比例している。
試験デバイス20を通過する光は回折する。第1の部分22及び第2の部分23によって生じるマイナス第1次数の波面が180°の位相差を有し、互いに相殺されることが分かる。ゼロ次数の位相差は45°であり、若干弱くなる。また、プラス第1次数の位相差は0°である。したがって、存在するのはゼロ次数及びプラス第1次数のみであり、マイナス第1次数は存在しないため、同じく、傾斜集束試験を実行するために使用することができる傾斜したビームが得られる。
図4及び5を参照して説明した解決法は、EUV適用例に使用するために容易に適合させ得ないことは当業者には理解されよう。水晶はEUV放射を通さないため、光学くさび10が水晶でできている場合、光学くさび10をEUV適用例に使用することはできない。試験機器20は、図5に示すように透過型のデバイスであり、したがって同じくEUV適用例における使用には適していない。原理的には試験機器20の反射型バージョンを生成することは可能であるが、どちらかと言えばEUVの波長が短い(たとえば13nm)ため、反射型マスクの場合、集束試験パターンに13/8nmの高度差を提供することによって90°位相階段を得る必要があり、そのためにはどちらかと言えば得ることが困難である精度が試験機器の製造に必要である。US2002/0015158A1に、1つ又は2つの遮断部材を照明システムに提供することによって傾斜集束試験を実行する異なる方法が記載されているが、既に考察したように、この手法には多くの欠点がある。
次に、本発明の一実施例について、図6a、6b及び6cを参照して説明する。図6aは、試験機器によって生成された回折パターンのゼロ次数、プラス及びマイナス第1回折次数を含んだひとみ平面PPを示したものである。このような試験機器は、特定の周期性を有する回折格子であっても良いが、特定の幅を有する1本の線を使用することも可能である。1本の線の場合、回折格子と比較すると、ぼやけた回折次数を生成することになることは理解されよう。
ひとみ平面PPは、図2a及び2bを参照して既に説明したように、投影システムPL(図示せず)内に存在している。ひとみ平面PPにも、投影システムPLの開口数NA及び使用される試験機器の特性に応じて異なる数の次数が含まれていることは理解されよう。
本発明によれば、たとえばマイナス第1回折次数を遮断する遮断部材Aをひとみ平面PPに提供することによって傾斜したビームを生成することができる。遮断部材Aは、使用される放射のタイプに対して不透明の部分及び透明の部分を備えている。図6bは、このような遮断部材Aを示したもので、ハッチング・パターンは不透明の部分を表している。このような遮断部材Aにより、傾斜集束試験に有利に使用することができる傾斜したビームが生成される。
図6cは、遮断部材Aを投影システムPLのひとみ平面PPに配置する方法を略図で示したものである。上で説明した傾斜集束試験を実行するために使用することができる傾斜したビームが生成されることが分かる。
このような遮断部材は、EUV放射などの比較的短い波長を使用したアプリケーションに有利に使用することができる。不透明の部分は、使用される放射を遮断するための適切な任意の材料を使用して構築することができ、また、透明の部分は、遮断部材に開口を穿つことによって簡単に形成することができる。
投影システムPL内には回折次数が存在しないため、傾斜集束試験は、図に示すように、照明システム内ではなく、投影システムPL内で実行することができることは理解されよう。
次に、本発明の一実施例による傾斜集束試験を実行するための方法について説明する。相対焦点外れ、つまりレジスト層と焦点面の間の距離及びその符号を決定するために、最初に較正グラフが取得される。較正グラフは、パターンを備えた試験機器を焦点外れが既知の基板Wに提供されているレジスト層に画像化することによって得ることができる。次に、横方向のシフト(たとえば図3bに示すΔx)が決定される。横方向のシフトを決定するためには基準が必要であり、この基準は、非傾斜ビームを使用して試験機器を画像化することによって提供することができる。次に、傾斜した放射ビームを使用して画像化された試験機器の画像と、非傾斜ビームを使用して画像化された試験機器の画像との間の距離を測定することによって横方向のシフトが決定される。傾斜した画像と非傾斜試験機器の間の焦点面内における距離が分かると、次に、とりわけSEM、オフアクシス・アライメント・システム(US6297876B1を参照されたい)或いはオンアクシス・アライメント・システムなどの当業者に知られている測定技法を使用して、方向を含んだ横方向のシフトが測定される。
レチクル・レベル及び基板レベルにおける距離を比較する場合、レチクル・レベルと基板レベルの間の投影システムPLによって提供される倍率係数を考慮しなければならないことは理解されよう。しかしながら、たとえば以下で説明する較正グラフを取得するための較正工程を使用することにより、自動的に倍率係数が考慮される。
較正グラフは、焦点外れを変化させている間、一連の集束試験測定を実行することによって取得される。測定は、−0.300μm、−0.150μm、0μm、+0.150μm及び+0.300μmの焦点外れで実施される。焦点外れの値毎にx方向及びy方向の横方向のシフトが決定される。このx方向及びy方向は互いに直角であり、いずれも基板W上のレジスト層に平行である。横方向のシフトは、上で参照した技法を使用して決定される。測定ビームが傾斜しているため、集束に伴う横方向のシフトの挙動は、主として線形挙動である。
x方向の焦点及び焦点外れは、y方向の焦点及び焦点外れとは異なっている場合がある。y方向に延びている線から測定されるx方向に延びている試験パターンの回折次数は、図6aに示すように、ひとみ平面PP内のx軸上に存在することになる。それに対して、x方向の線から測定されるy方向の試験パターンの回折次数は、y方向に配置されることになる(図6aには示されていない)。投影システムPLに使用されるレンズは完全ではないため、x方向及びy方向の焦点距離は、必ずしも厳密に同じではない。最適結果を得るために、両方の値を平均することによって雑音を小さくし、また、この平均値に基づいて基板テーブルWTの位置を調整することができる。
上で説明した方法を使用してx方向及びy方向の焦点外れを決定することができるため、決定された焦点外れから同じくレンズ収差を引き出すことができることは理解されよう。たとえば、決定されたx方向及びy方向の焦点外れに基づいて、投影システムPL内で修正することができる非点収差及び非点収差曲率を得ることができる。
これらの測定の結果は、図7に略図で示すように、グラフにプロットすることができる。得られた測定点を通る線をプロットすることによって、2つの較正曲線即ちx方向の較正曲線及びy方向の較正曲線が得られる。このプロットは、任意の種類の補間技法を使用して実施することができる。図7に示す実施例では、最小2乗法或いは他の方法を使用して、測定点を通る直線がプロットされている。測定点を通る、より高次の多項式をプロットすることも可能である。
較正曲線が決定されると、その較正曲線を使用して、画像化された試験機器の焦点を決定することができる。この較正曲線は、後に実行される集束試験に使用することができる。以下の条件を満足している場合、得られた較正曲線を使用することができる。
1)リソグラフィ投影装置が安定した状態を維持しているか、或いは一定の時間期間が経過した後に再較正が必要である。
2)較正の間、同じ条件、たとえばレジスト、照明設定及び他の条件等が同じ状態を維持している。
較正曲線を使用して本発明による実際の集束試験を実行することができる。本発明による集束試験は、基板Wの表面全体に渡って実行することができるが、基板Wの特定の領域(たとえばスクライブ・レーン)に対する集束を決定するために使用することも可能である。
集束試験を使用して基板Wの表面全体に対する集束を試験することができる。この試験は、レベル・センサによって得られる高さマップに従って基板Wを位置決めしている間に、試験パターンを基板Wの上に提供されているレジスト層全体に印刷することによって実施することができる。このような高さマップには、基板W上の異なるx位置及びy位置における基板Wの高さに関する情報を含めることができる。決定されたこのような高さマップに基づいて、投影システムPLに対する基板Wの最適位置を計算することができる。基板Wは平らな対象ではなく、また、局部的な変形が含まれていることがあるため、露光領域全体を焦点面内に存在させることは必ずしも可能ではない。
得られる実際の焦点は、試験機器の上に提供されている試験パターンを基板全体に投影することによって決定することができる。基板Wが露光され、試験パターンが現像されると、得られる実際の焦点を決定し、基板の表面全体から焦点マップを生成することができる。このような焦点マップには、基板W上の異なるx位置及びy位置で得られる実際の焦点(焦点外れ)を表すデータが含まれている。これは、上で参照した技法を使用して、印刷された個々の試験パターンの横方向のシフトを測定し、且つ、図7に示す較正グラフを使用して焦点外れを決定することによって実行することができる。
次に、レジストが除去され、実際のパターンを基板Wに露光するために使用することができる新しいレジスト層が基板Wに加えられる(非破壊)。次に、得られた焦点マップを使用して、実際のパターンをより正確に基板Wに投影することができる。
代替実施例では、試験機器の上に提供されている試験パターンをスクライブ・レーン上に投影することができる。これらのスクライブ・レーンは、実際の製品パターンが印刷される目標部分Cの外側に配置することができる。この技法によれば、「実際の」露光と監視を同時に組み合わせることができるため、上記実施例の場合のようにレジストを除去する必要はない。
いずれの場合においても、試験機器の上に提供されている試験パターンがレジスト層の中に画像化され、次に、リソグラフィ装置から基板Wが除去され、トラックに搬送される。トラック内で、露光後ベークを実行し、或いは他の技法を施すことにより、依然として潜像である印刷された試験パターンが検出可能な状態になる。次に、上で参照した技法を使用して、印刷された試験パターンの横方向のシフトが決定される。
上で説明したように、横方向のシフトを決定するためには基準が必要であるが、以下で考察する代替実施例によれば、個別の基準は不要である。
図8aは、ひとみ平面PP及びもう1つの遮断部材Aを略図で示したものである。ひとみ平面PPは、互いの距離が分かっている100nmの線(つまり幅が100nmの線)及び200nmの線を含んだ試験パターンを備えた試験機器によって生成された回折パターンを示している。100nm及び200nmの線は、回折ビームを使用して基板Wに投影される。したがってひとみ平面PPは、100nmの線に対して正及び負の第1次数を示し、また、200nmの線に対して正及び負の第1次数を示している。遮断部材Aは、100nmの線の正の第1次数及び200nmの線の負の第1次数が遮断されるように設計されている。100nmの線の負の第1次数及び200nmの線の正の第1次数は遮断されない。したがって、100nmの線及び200nmの線の焦点外れによる傾斜延いては横方向のシフトは、互いに反対方向である。これらのシフトが互いに反対方向であるため、感度が高くなっている。
図8に示す遮断部材は、反対方向の傾斜を使用した第1及び第2のマーカ部分の投影を可能にしている。投影された第1の部分と第2の部分の間の相互距離を使用して、横方向のシフト及び焦点外れが決定される。この実施例によれば、基準は不要である。
当然、100nm及び200nmの線は単なる実施例にすぎない。原理的には、ひとみ平面に第1次数を有し(除去することができる)、且つ、ひとみ平面に第2次数を有さない構造であることが好ましく、このような構造は、特定の周期性を有する回折格子によって形成することができる。この構造は、100nmの間隔で配置された厚さ100nmの複数の線を有する第1の回折格子、及び200nmの間隔で配置された厚さ200nmの複数の線を有する第2の回折格子を使用して形成することができる。
図8bは、投影された100nmの線と200nmの線の相対位置を略図で示したものである。上側の対は、焦点面における100nmの線と200nmの線の相対位置を示している。中程の対は、負の焦点における100nmの線と200nmの線の相対位置を示しており、基板Wと投影レンズPLの間の距離が空きすぎていることを意味している。この場合、100nmの線及び200nmの線のビームが反対方向に傾斜するため、100nmの線が右側にシフトし、200nmの線が左側にシフトすることになる。図8aから分かるように、200nmの線を画像化するために使用されるビームの方が100nmの線のビームより大きく傾斜するため、図8bから、200nmの線の横方向のシフトの方が100nmの線の横方向のシフトより大きいことが分かる。したがって100nmの線と200nmの線の相互距離が広くなっている。焦点が正の場合、図8bの下側の対で示すように、相互距離が狭くなる。この実施例によれば、画像化された1つの試験パターン内の距離を測定することによって焦点外れを推測することができるため、非傾斜ビームを使用した試験パターンの画像化による基準を提供する必要はない。焦点外れの量は、単一の試験パターンを投影し、且つ、そのパターンに対する測定のみを実行することによって決定することができる。これは、二重露光を適用する必要がなく、したがって二重露光に起因すると思われる影響、たとえばオーバレイ誤差などが存在しないことを意味している。この実施例によれば、同じく横方向のシフトの測定がより正確になる。これは、100nmの線と200nmの線が反対方向にシフトするため、画像化された100nmの線と200nmの線の間の相互距離の変化の方が、非傾斜ビームを使用して画像化された試験パターンに対して傾斜したビームを使用して画像化された試験パターンの横方向のシフトより大きいことによるものであると考えられる。
図8a及び8bを参照して説明した実施例の一般的な着想は、ひとみ平面内における対応する回折次数がオーバラップしないように設計された第1の部分及び第2の部分を試験パターンに設けなければならない、ということである。これは、第1の部分に対応する正の回折次数及び第2の部分に対応する負の回折次数を遮断する遮断部材を提供することが可能であることを意味している。したがって、第1の部分及び第2の部分はいずれも傾斜することになるが、同じ方向に傾斜することはない。投影された第1の部分と第2の部分の間の相互距離を焦点外れの測度として使用することができることは理解されよう。この実施例によれば、基準マーク或いは基準露光は不要である。
原理的には、2つの回折次数をひとみ平面に有する単一パターンを使用し(−2、−1、0、+1及び+2)、且つ、これらを非対称に遮断する(−2及び+1)ことも可能であるが、このような測定は感度が比較的鈍くなる。
また、本発明は、複数の回折次数を使用して画像化される限り、オフアクシス照明が使用される場合にも使用することができる。たとえば、2つの回折パターンが生成され、第1の回折パターンのゼロ及び第1の正の次数がひとみ平面内に存在し、第2の回折パターンの第1の負の次数が第1の回折パターンのゼロ次数に重畳し、且つ、第2の回折パターンのゼロ次数が第1の回折パターンの第1の正の回折次数に重畳する場合、遮断部材は、第1の回折パターンの第1の負の次数及び第2の回折パターンのゼロ次数を遮断するように配置することができる。このように配置することにより、依然としてゼロ及び第1の正の回折次数を含み、したがって焦点面に元の画像を復元するための十分な情報を含んだ傾斜ビームを生成することができる。
代替実施例によれば、x方向及びy方向の焦点外れを同時に決定するようになされた遮断部材Ax、y及び試験機器Px、yを使用することができる。このような試験機器Px、yは、x方向に延びた第1の試験パターンP及びy方向に延びた第2の試験パターンPを備えていなければならない。遮断部材Aは、第1の試験パターンPの特定の回折次数及び第2の試験パターンPの特定の回折次数を遮断するように設計しなければならない。
図9は、このような代替実施例を示したもので、遮断部材Ax、yは、x方向及びy方向の両方の方向に使用することができる。この実施例は、100nmの線及び200nmの線を使用して、上で考察した実施例と組み合わせて使用することができるため、基準は不要である。上で考察した実施例と組み合わせて使用する場合、試験パターンPx、yは、図10に示すように、それぞれ第1の試験パターンP及び第2の試験パターンPを形成しているx方向の100nm及び200nmの線とy方向の100nm及び200nmの線とを使用して構成することができる。原理的には任意の方向の試験が可能である。
図9に示す遮断部材Ax、yは、x方向及びy方向の100nmの線の正の第1の回折次数を遮断し、さらにx方向及びy方向の200nmの線の負の第1の回折次数を遮断するように設計されている。このような遮断部材Aを使用して試験パターンのx方向及びy方向の焦点外れを決定することができ、且つ、基準が不要であることは理解されよう。
このようなパターンを使用して、x方向及びy方向の集束試験を同時に実行することができ、それにより異なるレンズのx方向及びy方向の特性を考慮することができる。また、異なるレンズのx方向及びy方向の特性を考慮することができるため、両方のパターンの焦点外れを決定することができる。たとえばこれらの値を平均することができ、平均した値を使用して投影レンズに対する基板テーブルの位置を調整することができるため、精度が向上する。
投影システムPLは、本発明による遮断部材A、Ax、yを容易に位置決めし、且つ、除去することができる構造を備えていることが好ましい。投影システムPLは、たとえば遮断部材A、Ax、yを保持し、且つ、投影ビームの光路内の第1の位置及び投影ビームの光路外の第2の位置へ移動させるようになされた位置決め機器を備えることができる。この位置決め機器は、さらに、たとえば遮断部材A、Ax、yを並進及び/又は回転させることによって第1の位置における遮断部材A、Ax、yの位置を正確に調整するように構成することができる。
上で考察した遮断部材は、本発明を実行するために特別に提供される個別の遮断部材によって提供することができる。しかしながら、遮断部材は、他の目的に使用することも可能である。たとえば、遮断部材は、従来のリソグラフィ・マシンの中で利用可能な開口数絞り機構によって形成することができる。このような開口数絞り機構は、リソグラフィ・マシンの開口数を調整するために、リソグラフィ・マシンのひとみ平面のブレードをシフトさせることができる。
また、他の遮断部材を考案することも可能であることは理解されよう。たとえば、放射ビームを遮断するために個々に傾斜させることができるベニス・ブラインドのスラットのような複数のブレードによって遮断部材を形成することができる。また、CCD(光弁)によって遮断部材を形成することも可能である。
また、遮断部材は、知られている任意のタイプのパターン形成機器によって形成することができる。遮断部材として使用するべく使用することができるパターン形成機器の実施例には、それらに限定されないが、マスク、プログラム可能ミラー・アレイ及びプログラム可能LCDパネルがある。プログラム可能ミラー・アレイの実施例には、マトリックスに配列された微小ミラーが使用されている。微小ミラーの各々は、入射する放射ビームが異なる方向に反射するよう、個々に傾斜させることができる。この方法によれば、反射ビームがパターン化される。
上で説明した実施例はレンズの使用を参照しているが、本発明は、レンズの代わりにミラーを使用したリソグラフィ装置にも極めて良好に適用することができることは理解されよう。また、本発明は、EUV放射を使用したマシンに極めて良好に使用することができる。本発明による遮断部材は、EUV適用例に使用することができる。不透明の部分は、あらゆる材料がEUV放射を遮断するため、任意の種類の材料を使用して構築することができ、また、一切の材料を含まない遮断部材中の開口として容易に構築することができる。当然、遮断部材は、低圧環境若しくは真空環境での使用に適していなければならない。
また、本発明を使用してリソグラフィ装置を較正することができ、或いは自動プロセス制御ループに使用されるインライン・フィードバック・システムとして本発明を使用することも可能である。
また、上で説明したすべての実施例はリソグラフィ装置の使用を参照しているが、本発明は、パターン化されたビームが目標対象に投射され、且つ、傾斜集束試験が実行されるあらゆる種類の露光装置に有利に使用することができることは理解されよう。
本発明の他の実施例、用法及び利点については、本明細書において開示した本発明の明細書及び実践の考察から当業者には明らかであろう。本明細書は単なる例示的なものとして捕えるべきであり、したがって本発明の範囲は特許請求の範囲によってのみ制限されるものとする。
本発明の一実施例によるリソグラフィ装置を示す図である。 従来のテレセントリック集束試験を示す図である。 従来のテレセントリック集束試験を示す他の図である。 従来の傾斜集束試験を示す図である。 従来の傾斜集束試験を示す他の図である。 傾斜したビームを提供するための従来の光学くさびを示す図である。 傾斜したビームを提供するための従来のパターンを示す図である。 本発明の第1の実施例を示す図である。 本発明の第1の実施例を示す他の図である。 本発明の第1の実施例を示す他の図である。 本発明による較正グラフである。 本発明の代替実施例を示す図である。 本発明の代替実施例を示す他の図である。 本発明の他の実施例を示す図である。 本発明の他の実施例による試験パターンを示す図である。
符号の説明
A、Ax、y 遮断部材
AD 放射ビームの角強度分布を調整するためのアジャスタ
B 放射ビーム
BD ビーム引渡しシステム
C 基板の目標部分
CO コンデンサ
D 焦点外れの量
Δx 横方向の変位
IF 位置センサ
IL 照明システム(イルミネータ)
IN インテグレータ
L1、L2 レンズ
MA パターン形成機器(マスク、レチクル)
MT 支持構造(マスク・テーブル)
M1、M2 マスク・アライメント・マーク
NA 開口数
P、Px、y、20 試験機器(試験構造、集束試験デバイス)
、P 試験パターン
P’ 鮮明な試験構造
P” ぼやけた試験構造
P’’’ ぼやけ、且つ、横方向にシフトした試験構造
PL テレセントリック投影システム(投影レンズ)
PM 第1のポジショナ
PP ひとみ平面
PS 投影システム
PW 第2のポジショナ
P1、P2 基板アライメント・マーク
SO 放射源
W 基板
WT 基板テーブル
10 光学くさび
21 パターンのクロム部分
22 位相階段の第1の部分
23 位相階段の第2の部分

Claims (14)

  1. 投影放射ビームを提供するための照明システムと、
    パターンを備えた、前記投影ビームにパターン化された断面を付与するように機能するパターン形成機器を支持するための支持構造と、
    目標対象を保持するためのテーブルと、
    パターン化されたビームを前記目標対象に投射するための投影システムと、
    傾斜した投影ビームを提供するための、実質的に前記投影システムのひとみ平面に提供された傾斜機器とを備えた露光装置。
  2. 前記傾斜機器が、少なくとも透明の部分及び少なくとも不透明の部分を備えた遮断部材を備え、前記不透明の部分が前記パターン化されたビームの一部を遮断するようになされた、請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記投影ビームが複数の回折次数に回折し、前記複数の回折次数が前記投影システムのひとみ平面内の異なる回折位置に提供され、前記傾斜機器が、前記パターン化された投影ビームの所定の回折次数を遮断し、それにより前記傾斜した投影ビームを生成するようになされた、請求項1に記載の露光装置。
  4. 前記傾斜機器が、第1の部分及び第2の部分を含むパターンを備え、前記第1の部分が第1のセットの正及び負の回折次数を生成するようになされ、また、前記第2の部分が第2のセットの正及び負の回折次数を生成するようになされ、前記傾斜機器が、さらに、前記第1のセットの正の回折次数及び前記第2のセットの負の回折次数を遮断するようになされた、請求項3に記載の露光装置。
  5. 前記傾斜機器が、第1の方向に延びた第1のパターン及び第2の方向に延びた第2のパターンを含んだパターンを備え、前記第1及び第2の方向が互いに実質的に直角であり、且つ、いずれも前記投影ビームに対して実質的に直角である、請求項1に記載の露光装置。
  6. 前記投影ビームが複数の回折次数に回折し、前記複数の回折次数が前記投影システムの前記ひとみ平面内の異なる位置に提供され、前記傾斜機器が、第1の構造を使用して所定の回折次数を遮断し、且つ、第2の構造を使用して所定の回折次数を遮断するようになされた、請求項5に記載の露光装置。
  7. 前記露光装置がリソグラフィ装置であり、前記目標対象が基板である、請求項1に記載の露光装置。
  8. 投影放射ビームを提供するための照明システムと、パターンを備えた、前記投影ビームにパターン化された断面を付与するように機能するパターン形成機器を支持するための支持構造と、目標対象を保持するためのテーブルと、パターン化されたビームを前記目標対象に投射するための投影システムとを備えた露光装置に使用するための傾斜した投影ビームを提供するための傾斜機器であって、前記傾斜機器が実質的に前記投影システムのひとみ平面に提供され、且つ、
    第1のセットの正及び負の回折次数を生成するようになされた第1の部分、及び第2のセットの正及び負の回折次数を生成するようになされた第2の部分を含むパターンを備え、さらに、前記第1のセットの正の回折次数及び前記第2のセットの負の回折次数を遮断するようになされた傾斜機器。
  9. 前記第1の部分が、第1の方向に延びた第1のパターンを含み、前記第2の部分が、第2の方向に延びた第2のパターンを含み、前記第1及び第2の方向が互いに実質的に直角であり、且つ、いずれも前記投影ビームに対して実質的に直角である、請求項8に記載の傾斜機器。
  10. 傾斜集束試験を実行する方法であって、
    目標対象を提供する段階と、
    投影放射ビームを提供する段階と、
    前記投影ビームにパターン化された断面を付与するためのパターンを有するパターン形成機器を提供する段階と、
    パターン化された放射ビームを前記目標対象に投射する段階と、
    傾斜した投影ビームを提供する段階と、
    投射された前記パターン化ビームの横方向のシフトを決定する段階と、
    前記横方向のシフトから前記投射されたパターン化ビームに対する前記目標対象の焦点外れを決定する段階とを含む方法。
  11. 決定された前記目標対象の焦点外れに基づいて、投影システムに対する前記目標対象の相対位置を調整する段階をさらに含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記目標対象が基板であり、前記投射されたパターン化ビームの前記横方向のシフトを決定する段階に先立って、前記基板に露光後処理を施す段階をさらに含む、請求項10に記載の方法。
  13. 前記目標対象が半導体基板である、請求項10に記載の方法。
  14. 目標対象を提供する段階と、
    投影放射ビームを提供する段階と、
    前記投影ビームにパターン化された断面を付与するためのパターンを有するパターン形成機器を提供する段階と、
    パターン化された放射ビームを前記目標対象に投射する段階と、
    傾斜した投影ビームを提供する段階と、
    投射された前記パターン化ビームの横方向のシフトを決定する段階と、
    前記横方向のシフトから前記投射されたパターン化ビームに対する前記目標対象の焦点外れを決定する段階と
    を含む方法に従って製造されたデバイス。
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