JP2006186226A - 電気化学デバイス及び電気化学デバイスの製造方法 - Google Patents

電気化学デバイス及び電気化学デバイスの製造方法 Download PDF

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雅人 栗原
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Satoru Maruyama
哲 丸山
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Abstract

【課題】 非水電解液を用いた電気化学デバイスの特性を十分に向上させることを目的とする。
【解決手段】セパレータ18及びセパレータ18を挟んで設けられた一対の電極10、10を有する積層体20と、積層体20を収容する外装袋50と、積層体20に含浸された非水電解液とを備える電気化学デバイス100であって、非水電解液は、有機溶媒及びQで表される電解質を含み、外装袋内に存在する水の質量は、前記非水電解液の質量に対して50〜1000ppmである。ここで、Qは4級アンモニウムカチオン又は4級ホスホニウムカチオン、XはBF 、PF 、AsF 、SbF 、N(RfSO 、C(RfSO 、及び、RfSO からなる群から選ばれたアニオンである。Rfは炭素数1〜12のフルオロアルキル基である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気化学デバイス及び電気化学デバイスの製造方法に関する。
非水電解液(nonaqueous electrolytic solutions)を用いた電気二重層キャパシタ(EDLC)が知られている。非水電解液は、電解質を有機溶媒に溶解させたものであり、例えば、有機溶媒としてのポリカーボネート(PC)に電解質としてトリエチルモノメチルアンモニウムテトラフルオロボレート(TEMA−BF)を溶解させた非水電解液等が知られている。
このような電気二重層キャパシタは、セパレータ及びセパレータを挟んで設けられた一対の電極を有する積層体と、積層体を収容する外装袋と、積層体に含浸された非水電解液とを備えている。電極は、集電体に活物質含有層を積層した物である。
このような電気二重層キャパシタにおいて、耐電圧特性の向上、容量低下及び内部抵抗の増大の抑制等を図るために、活物質含有層の水分含有率を所定の範囲以下にすることが開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−193571号公報
近年では、電気化学デバイスに対してさらなる特性の向上が求められている。例えば、電気二重層キャパシタに対しては、長時間の使用後でもインピーダンスや電気化学デバイスの厚みが増加せず、かつ、静電容量が十分維持されることが望まれている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、非水電解液を用いた電気化学デバイスの特性を十分に向上させることを目的とする。
本発明者らが検討したところ、分極性電極層の水分含有量をいくら所定の範囲に設定しても、外装袋内には、セパレータや非水電解液等に由来して水分が混入すること、さらに、シール後の外装体内の水分含有量が多すぎても少なすぎても電気化学デバイスとして好ましくないことを見出して本発明に想到するに至った。
本発明に係る電気化学デバイスは、セパレータ及びセパレータを挟んで設けられた一対の電極を有する積層体と、積層体を収容する外装袋と、積層体に含浸された非水電解液とを備える。非水電解液は、有機溶媒及びQで表される電解質を含む。そして、外装袋内に存在する水の質量は、非水電解液の質量に対して50〜1000ppmである。
ここで、Qは4級アンモニウムカチオン又は4級ホスホニウムカチオン、XはBF 、PF 、AsF 、SbF 、N(RfSO 、C(RfSO 、及び、RfSO からなる群から選ばれたアニオンである。Rfは炭素数1〜12のフルオロアルキル基である。
このような電気化学デバイスは、使用時間の経過に伴うインピーダンスの増加、電気化学デバイスのふくれ、及び静電容量の低下が十分に抑制される。また、耐電圧性も十分なものとなる。
これに対して、外装体内に存在する水の質量が非水電解質の質量の1000ppmを超えると、使用時間の経過に伴うインピーダンスの増加、電気化学デバイスのふくれ、及び静電容量の劣化が著しい。この理由は明らかではないが、例えば、水分量が多くなりすぎると、非水電解液中に生じるフッ素イオン濃度が高くなりすぎ、電解液の溶媒等を劣化させたり、電極等を劣化させたりすることが考えられる。フッ素イオンは、非水電解質中のフッ素化合物(例えばフッ化水素)と水との反応により生ずると考えられる。
また、外装体内に存在する水の質量が非水電解質の質量の50ppmを下回ると、電気化学デバイスとして機能させることが困難となる。この理由は明らかではないが、例えば、外装体内の水分量が低すぎるために非水電解液内のフッ素イオン濃度が低くなりすぎ、十分に低いインピーダンスの電極被膜が電極上に形成され無いことが考えられる。
ここで、有機溶媒としてプロピレンカーボネートを含むことが好ましい。
また、電極は、アセチレンブラック及びポリビニリデンフルオライドを含むことが好ましい。例えば、電極としては、金属箔等の集電体上に、アセチレンブラック及びポリビニリデンフルオライドを含む電極層が形成されたものが挙げられる。
また、外装袋は、内側から順に、合成樹脂膜、アルミニウム箔、及び合成樹脂膜を積層したものであることが好ましい。
このような外装袋を用いると、使用に伴って外界から電気化学デバイス内部に水分等が混入することを防ぐことができ、外装袋内の水分量を維持しやすい。
また、非水電解液はアニオンとしてBF イオンを有することが好ましい。
続いて、本発明に係る電気化学デバイスの製造方法は、準備工程とシール工程とを備える。準備工程では、セパレータ及びセパレータを挟んで設けられた一対の電極を有する積層体と、外装袋と、Qで表される電解質が有機溶媒に溶解された非水電解液と、を準備する。シール工程では、積層体及び非水電解液を外装袋内に収容した後外装袋をシールする。
そして、準備工程では、シール工程後における外装袋内に存在する水の質量がシール工程後の非水電解液の質量に対して50〜1000ppmとなるように、非水電解液の水分量を調節しておく。
ここで、Qは4級アンモニウムカチオン又は4級ホスホニウムカチオン、XはBF 、PF 、AsF 、SbF 、N(RfSO 、C(RfSO 、及び、RfSO からなる群から選ばれたアニオンである。Rfは炭素数1〜12のフルオロアルキル基である。
これによって、上述の電気化学デバイスを好適に作成できる。
ここで、具体的には、非水電解液に対して水分を添加することにより非水電解液の水分量を調節することができる。
本発明によれば、非水電解液を用いた電気化学デバイスの特性を十分に向上させられる。
本実施形態に係る電気化学デバイスの例として、電気二重層キャパシタについて説明する。
図1は、本実施形態に係る電気二重層キャパシタ100を示す断面図である。
電気二重層キャパシタ(電気化学デバイス)100は、主として、積層体20、積層体を収容する外装袋50、及び積層体20に接続された一対のリード60,62を備えている。
積層体20は、一対の電極10がセパレータ18を挟んで対向配置されたものである。電極10は、それぞれ、集電体12上に活物質含有層14が設けられた物である。各活物質含有層14,14がセパレータ18の両側に接触している。集電体12,12の端部には、それぞれリード60,62が接続されており、リード60,62の端部は外装袋50の外部にまで延びている。
集電体12は、例えば、アルミ箔等の金属箔により形成されている。
活物質含有層14は、例えば、活物質とバインダとの混合物により形成される。活物質としては、例えば、アセチレンブラック、グラファイト、黒鉛、活性炭などを選択して、あるいは、これらを任意の比率で混合して用いることができる。バインダとしては、例えば、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)等のフッ素樹脂等を利用できる。
セパレータ18は、絶縁性の多孔体で構成されている。絶縁性の多孔体としては、例えばセルロース不織布が挙げられる。
そして、積層体20には非水電解液が含浸されている。非水電解液は、主として、セパレータ18、及び、電極10内の活物質含有層14に含浸されている。非水電解液については後述する。
外装袋50は、その内部に積層体20及び電解液を密封する。外装袋50は、電解液の外部への漏出や電気二重層キャパシタ100内部への水分等の侵入等を抑止できる物であれば特に限定されない。例えば、外装袋50として、図1に示すように、金属箔52を合成樹脂膜54で両側からコーティングした金属ラミネートフィルムを利用できる。金属箔としては例えばアルミ箔を、合成樹脂膜としてはポリプロピレン等の膜を利用できる。
リード60,62は、アルミ等の導電材料から形成されている。
続いて、非水電解液について説明する。この非水電解液は、電解質が溶媒に溶解されたものである。
電解質は、Qで表される。ここで、Qは4級アンモニウムカチオン又は4級ホスホニウムカチオンである。4級アンモニウムカチオンとしては、任意の3級アミンをアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基などで4級化したものが挙げられる。例えば、トリエチルモノメチルアンモニウムカチオン、テトラエチルアンモニウムカチオン、エチルメチルイミダゾリウムカチオン等である。
はBF 、PF 、AsF 、SbF 、N(RfSO 、C(RfSO 、及び、RfSO からなる群から選ばれた対アニオンである。Rfは炭素数1〜12のフルオロアルキル基である。このようなアニオンは、フッ化水素を原料として製造されることが多く、水と反応してFイオンを発生しやすいフッ化水素等の不純物を含む場合が多い。
好ましい電解質は、例えば、トリエチルモノメチルアンモニウムテトラフルオロボレート(TEMA−BF)、テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート(TEA−BF)、エチルメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート(EMI−BF)等である。
溶媒は、有機溶媒であり、例えば、プロピレンカーボネート(PC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、及びジメチルカーボネート(DMC)等を単独で又は任意の比率で混合することができる。ここでは、特にPCの単独使用が好ましい。
また、非水電解液中の電解質濃度は、0.7〜3.0mol/Lの範囲内であることが好ましい。
このような非水電解液には、さらに、電解質等に由来するFイオン(フッ素イオン)が微量含まれる。本実施形態に係る電気二重層キャパシタ100においては、積層体20に含浸された非水電解液中のフッ素イオン濃度が、3〜180質量ppmであることが好ましい。
さらに、本実施形態において、外装袋50内には水が含まれる。外装袋50内に存在する水の質量は、非水電解液の質量に対して50〜1000ppmである。水は、例えば、予め、活物質含有層14、セパレータ18、集電体12、外装袋50の内壁、及び非水電解質等に含まれていたものであり、電気二重層キャパシタ100の完成後には水は殆ど非水電解質内に含まれる。
このような電気二重層キャパシタ100は、使用時間の経過に伴うインピーダンスの増加、電気化学デバイスのふくれ、及び静電容量の低下が十分に低減される。また、耐電圧性も十分なものとなる。
これに対して、外装体内に存在する水の質量が非水電解質の質量の1000ppmを超えると、使用時間の経過に伴うインピーダンスの増加、電気化学デバイスのふくれ、及び静電容量の劣化が著しい。この理由は明らかではないが、例えば、水分量が多くなりすぎると、非水電解液中に生じるフッ素イオン濃度が高くなりすぎ、電解液の溶媒等を劣化させたり、アルミニウム等の集電体やリードを腐食させたりすることが考えられる。フッ素イオンは、非水電解質中のフッ素化合物(例えばフッ化水素)と水との反応により生ずると考えられる。
また、外装体内に存在する水の質量が非水電解質の質量の50ppmを下回ると、電気化学デバイスとして機能させることが困難となる。この理由は明らかではないが、例えば、外装体内の水分量が低すぎるために非水電解液内のフッ素イオン濃度が低くなりすぎ、アルミニウム等の集電体12の表面に十分にフッ素含有量の高い不動態皮膜ができないことが考えられる。
このような電気二重層キャパシタ100は以下のように製造すればよい。まず、リード60,62の接続された積層体20、外装袋50、及び非水電解液をそれぞれ用意する。このとき、積層体20、外装袋50は、それぞれ、十分に乾燥処理を施しておく。例えば、空気中での加熱の後、さらに、真空中で加熱等することにより、これらの水分を十分に低減させることができる。ここでは、積層体20、外装袋50の水分量は、それぞれ、外装袋50内に供給するべき非水電解質の質量に対して1ppm<x<500ppm程度とすることが好ましい。
また、非水電解液については、外装袋50を密封した後での外装袋内に存在する水の質量が、密封後の非水電解液の質量に対して50〜1000ppmとなるように、積層体20、外装袋50等の乾燥度合い等に応じて、水分濃度を所定の値に調節する。具体的な調節方法としては、例えば、非水電解液を十分に乾燥させた後に、水分を添加することによって所定の水分濃度にできる。また、この所定の水分濃度は、例えば、予め、種々の水分濃度に調節した非水電解液を用いて電気二重層キャパシタを各種作成し、シール後の外装袋50内の水分濃度をそれぞれ測定することにより試行錯誤的に求めることができる。
続いて、外装袋50内に積層体20を収容し、この積層体20に非水電解液を滴下し、その後、外装袋50を密封すれば上述の電気二重層キャパシタが完成する。
なお、電気二重層キャパシタ100は、上述の形態に限定されず、例えば、積層体20が積層されたもの等でもよい。
また、上述の電解液は、電気二重層キャパシタに限らず、一次電池や二次電池等、電解質と電極とが接触して電気化学作用がおこるデバイスであれば好適に利用できる。
<実施例1>
以下のようにして実施例1の電気二重層キャパシタを作成した。
<電極の作製>
活物質としてアセチレンブラックを、バインダとしてPVDFを用い、活物質:バインダ=80:20となるようにこれらを混合し、得られた混合物にN−メチルピロリドンを加えて混練することにより、塗料を調製した。
この塗料をドクターブレード法でエッチングアルミ箔の片面上に塗布した後、空気中においてこのアルミ箔を150℃で30分間、引き続き真空下において150℃で8時間加熱することにより塗膜を乾燥させた。次いで、塗膜形成領域を中心としてアルミ箔をタブ部を持った長方形状に打ち抜き、電気二重層キャパシタ用の電極を得た。乾燥後の作業は全て露点−35℃以下のドライルームで行った。
<セルの作成>
打抜いた電極2枚をセルロース製セパレータを介して対向させ、熱圧着し、積層体を得た。この積層体のタブ部に超音波溶接でアルミ製のリードを溶着した。リードを付けた積層体を、4方のうち2方を開けた袋状アルミラミネートフイルムに入れ、一方の開口部からリードを取り出し、リード部を挟んで熱圧着した。積層体が入ったアルミラミネート外装袋の最後に残った開口部から積層体に対して電解液を滴下し、真空熱圧着により残った開口部をシールし、図1の如き形態の実施例1の電気二重層キャパシタを3つ得た。なお、電気二重層キャパシタの厚みは0.3mm程度であった。
<電解液の調整>
非水電解液としては、TEA−BFを1.0mol/L含むPC溶液であって、フッ素イオン含有量が10質量ppm、水分含有量が10質量ppmであるものを用いた。フッ素イオン量の定量は、イオンクロマトグラフィー法により行った。水分量の測定はカールフィッシャー法、具体的には、電量滴定法により行った。
<実施例2>
実施例2では、実施例1の非水電解液にさらに水分を添加して水分量を500質量ppmとした非水電解液を積層体に滴下した以外は実施例1と同様にして電気二重層キャパシタを3つ得た。
<実施例3>
実施例3では、アラミド樹脂製のセパレータを用い、露点−80℃以下の乾燥アルゴン雰囲気化のグローブボックス内で積層体の乾燥、セルの作成を行い、TEA−BFを1mol/L含むPC溶液であって、フッ素イオン含有量が1質量ppm、水分含有量が10質量ppmである非水電解液を積層体に滴下した以外は実施例1と同様にして電気二重層キャパシタを3つ得た。
<比較例1>
比較例1では、実施例1の電解液に対して水分を添加して水分量1000質量ppmとした非水電解液を積層体に滴下した以外は実施例1と同様とした。
<比較例2>
比較例2では、実施例1の電解液に対して水分を添加して水分量2000質量ppmとした非水電解液を積層体に滴下した以外は実施例1と同様とした。
<比較例3>
比較例3では、実施例1の電解液に対して水分を添加して水分量5000質量ppmとした非水電解液を積層体に滴下した以外は実施例1と同様とした。
<比較例4>
比較例2では、実施例1の電解液に対して水分を添加して水分量20000質量ppmとした非水電解液を積層体に滴下した以外は実施例1と同様とした。
<比較例5>
比較例5では、アラミド樹脂製のセパレータを用い、露点−80℃以下の乾燥アルゴン雰囲気化のグローブボックス内で積層体の乾燥、セルの作成を行った。さらに、TEA−BFを1mol/L含むPC溶液であって、フッ素イオン量が1重量ppm、水分含有量を10質量ppmとした非水電解液で積層体を繰り返し洗浄した後、積層体にこの非水電解液を滴下した以外は実施例1と同様にして電気二重層キャパシタを3つ得た。
<電気二重層キャパシタにおける非水電解液中のフッ素イオン量及び外装袋内の水分量の測定>
各実施例及び各比較例の電気二重層キャパシタについて、シール後の外装袋内における非水電解液中のフッ素イオン量及び外装袋内の水分量(外装袋内の非水電解液の重量に対する割合)について測定した。
具体的には、フッ素イオン量の測定は、露点−35℃以下のドライルームでアルミラミネート外装袋の一端を開封し、積層体から非水電解液をピペットで吸い上げ、この非水電解液中のフッ素イオン濃度を測定した。
また、外装袋内の水分量の測定については、露点−35℃以下のドライルームで、外装袋の一端を開封し、リードを切断して積層体及び非水電解液を所定量のPC(水分量既知)が入った容器に入れ、密封してドライルーム内の恒温槽で70℃1時間放置し、その後PCについてカールフィッシャー法によって水分の質量を求め、非水電解質の質量で除することにより外装袋内の水分量を求めた。
結果を図2に示す。シール後の外装袋内の水分量は、あらかじめ用意した電解液中の水分量に比べて増える。これは、積層体や外装袋内壁等に含まれる水分等の影響と考えられる。従って、シール後の非水電解液中のフッ素イオン量も、あらかじめ用意した非水電解質フッ素イオン量よりも増えると考えられる。
<電気二重層キャパシタの特性評価>
各実施例及び各比較例について電気二重層キャパシタを用いて、初期インピーダンス(1kHzでの値)、初期静電容量、及び、初期セル厚みを測定した後、70℃で2.7Vの通電を1000時間行った後のインピーダンス、静電容量、及びセルの厚みを測定した。初期値を100とした時の1000時間経過後のそれぞれの値を図2に示す。
実施例1〜3では、それ以外の比較例1〜5に比べて、インピーダンス、静電容量、セルの厚みとも良い傾向を示した。なお、比較例3では安定した通電ができず、初期値すら得ることができなかった。これにより本発明は、小型薄型かつ高寿命の電気化学デバイスの実現に大きく寄与することが確かめられた。
図1は、実施形態に係る電気二重層キャパシタを示す断面図である。 図2は、実施例1〜3,比較例1〜3について、予め用意した非水電解液中のフッ素イオン濃度、予め用意した非水電解質の水分量、シール後の外装袋内の水分量、シール後の非水電解液のフッ素イオン濃度、1000時間通電後のインピーダンス、静電容量、セルの厚さを示す表である。
符号の説明
10…電極、18…セパレータ、20…積層体、50…外装袋、80…電解液、100…電気二重層キャパシタ(電気化学デバイス)。

Claims (7)

  1. セパレータ及び前記セパレータを挟んで設けられた一対の電極を有する積層体と、前記積層体を収容する外装袋と、前記積層体に含浸された非水電解液とを備える電気化学デバイスであって、
    前記非水電解液は、有機溶媒及びQで表される電解質を含み、
    前記外装袋内に存在する水の質量は、前記非水電解液の質量に対して50〜1000ppmである電気化学デバイス。
    ここで、Qは4級アンモニウムカチオン又は4級ホスホニウムカチオン、XはBF 、PF 、AsF 、SbF 、N(RfSO 、C(RfSO 、及び、RfSO からなる群から選ばれたアニオンである。Rfは炭素数1〜12のフルオロアルキル基である。
  2. 前記有機溶媒としてプロピレンカーボネートを含む請求項1に記載の電気化学デバイス。
  3. 前記電極は、アセチレンブラック及びポリビニリデンフルオライドを含む請求項1又は2に記載の電気化学デバイス。
  4. 前記外装袋は、内側から順に、合成樹脂膜、アルミニウム箔、及び合成樹脂膜を積層したものである請求項1〜3のいずれかに記載の電気化学デバイス。
  5. 電気二重層キャパシタである請求項1〜4の何れかに記載の電気化学デバイス。
  6. セパレータ及び前記セパレータを挟んで設けられた一対の電極を有する積層体と、外装袋と、Qで表される電解質が有機溶媒に溶解された非水電解液と、を準備する準備工程と、
    前記積層体及び前記非水電解液を前記外装袋内に収容した後前記外装袋をシールするシール工程と、
    を備える電気化学デバイスの製造方法であって、
    前記シール工程後における前記外装袋内に存在する水の質量が前記シール工程後の非水電解液の質量に対して50〜1000ppmとなるように、前記準備工程において前記非水電解液の水分量を調節する電気化学デバイスの製造方法。
    ここで、Qは4級アンモニウムカチオン又は4級ホスホニウムカチオン、XはBF 、PF 、AsF 、SbF 、N(RfSO 、C(RfSO 、及び、RfSO からなる群から選ばれたアニオンである。Rfは炭素数1〜12のフルオロアルキル基である。
  7. 前記非水電解液に対して水分を添加することにより前記非水電解液の水分量を調節する請求項6に記載の電気化学デバイスの製造方法。
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