以下では、本発明の情報処理装置、それを備えた画像形成装置およびプログラムを、ファクシミリ、スキャナ、プリンタおよび複写機能を備えたMFP[Multi Function Peripherals]である複写機に適用した場合を例に挙げて、第1の実施形態について以下に説明する。図1は本実施形態の複写機の要部構成を示すブロック図である。図2は本実施形態の複写機の要部構造を模式的に示す縦断面図である。両図に示すように、本発明の情報処理装置を備えた本実施形態の複写機1は、装置全体の動作を制御する中央演算処理装置10(以下、CPU[Central Processing Unit]10と呼ぶ)と、原稿を自動搬送する原稿搬送部11と、原稿搬送部11から搬送された原稿を取り込んで画像データを生成する原稿取込部12と、情報の入力を受け付ける操作手段(テンキーやタッチパネルなど)と表示手段(液晶ディスプレイなど)から成る操作表示部17と、画像データに基づいて用紙への画像出力を行う画像形成部13(プリンタヘッドや感光ドラムから成るプリント部131と、該プリント部131で得られた画像出力を用紙に定着させる定着部132とを含む)と、画像形成部13に給紙を行う給紙部14と、画像形成部13で画像形成の完了した用紙の排紙先と成る排紙部15と、各種制御プログラム、アプリケーションソフトウェアおよび課金情報等が記憶され、ワーク領域としても用いられるメモリ部16と、外部のネットワーク30と装置を接続するためのインタフェース部18と、を有して成る。
CPU10は、プログラムに従って装置全体の動作を制御するほか、後ほど詳細に説明するダウンロードされたアプリケーションソフトウェアと関連付けられ、更に所定の命令が関連付けられたエイリアスの作成および削除に関する処理を行う。
給紙部14は、画像形成部13への給紙元となる複数段(本実施形態では3段)の用紙収納部141a〜141cと、各用紙収納部141a〜141cから画像形成部13への共通した用紙搬送経路となる用紙搬送部142と、を有して成る。
メモリ部16は、各種制御プログラム等が格納されたROM[Read Only Memory]161と、ワーク領域として用いられるRAM[Random Access Memory]162と、アプリケーションソフトウェア、アプリケーションソフトウェアのダウンロード元のアドレスおよび課金情報等のデータが記憶されるHDD [Hard Disk Drive] 163と、を有して成る。なお、HDD163の代わりにフラッシュメモリ等の不揮発性メモリが用いられてもよい。
また、図3は、本実施形態の複写機1における操作表示部17の液晶ディスプレイ画面の一例を示す図である。操作表示部17は、図3に示すように、ディスプレイの所定の位置に触れることで入力を受け付けて画面が切り替わるタッチセンサを備えた液晶ディスプレイ170を有して成る。
液晶ディスプレイ170には、例えば、図3に示すように、複写機能を選択するときに押されるコピーモード切替部171と、原稿画像の取り込みによる画像データの生成を行う機能を選択するときに押されるスキャナモード切替部172と、ファクス機能を選択するときに押されるファックスモード切替部173と、プリンタ機能を選択するときに押されるプリンタモード切替部174と、アプリケーションソフトウェアのダウンロード等のメニューを表示させるためのアプリ切替部175と、装置のステータスが表示されるステータス表示部176と、各モードに応じて所定の入力画面等が表示されるメイン表示部177と、が表示される。
また、図1に示すように、本実施形態の複写機1は、インタフェース部18を介して、ネットワーク30に接続され、ネットワーク30上に接続されたサーバ31、更にネットワーク30からインターネット33に接続されたサーバ32との間でデータ等の送受信が可能であり、これらのサーバ31、32から所望のアプリケーションソフトウェアを後述のようにメモリ部16にダウンロードして記憶することができる。
また、ネットワーク30に接続されたサーバ31は、図示は省略するが、各種プログラムおよび複写機1がダウンロードすることが可能な各種アプリケーションソフトウェア等が格納される記憶部、画像が表示されるディスプレイ、入力操作が行われる入力装置、サーバ31の全体の制御を行う制御部、外部の装置との接続を確立するためのインタフェース等を有して成る。そして、サーバ31は、本実施形態の複写機1等の外部の装置とデータおよびアプリケーションソフトウェア等の送受信が可能である。
また、インターネット33に接続されたサーバ32は、サーバ31と同様な構成であるため、その説明を省略する。なお、本実施形態では、ネットワーク30およびインターネット33に接続されたサーバは、それぞれ1台ずつ接続されたサーバ31およびサーバ32を例に挙げているが、複数台のサーバあるいはサーバ31、32と同様な機能を有した外部の装置が接続されていてもよい。
次に、上記構成から成る複写機1における原稿複写動作について説明する。複写機1における原稿複写動作では、まず原稿搬送部11から原稿取込部12に原稿が搬送され、原稿取込部12による該原稿の取込み(画像データの生成)が行われる。生成された画像データは、一旦RAM162に格納された後、再び読み出されて画像形成部13に送出される。その後、画像形成部13では、入力された画像データに基づく用紙への画像形成処理並びに定着処理が行われる。そして、その印刷済みの用紙は、排紙部15に排出される。
なお、本実施形態の複写機1は、外部の装置からダウンロードされるアプリケーションソフトウェアの有効使用期間を示す命令に関連付けられたエイリアスの作成および削除処理に関する制御に特徴を有している。
そこで、以下では、本実施形態の複写機1における外部の装置からダウンロードされるアプリケーションソフトウェアの有効使用期間を示す命令に関連付けられたエイリアスの作成および削除処理に関する制御にについて図を参照して詳細な説明を行う。なお、説明のため、複写機1にネットワーク30に接続されたサーバ31からアプリケーションソフトウェアがダウンロード処理される場合に限定して説明を行うが、インターネット33に接続されたサーバ32からサーバ31と同様にアプリケーションソフトウェアがダウンロードされてもよい。
まず、本実施形態の複写機1におけるネットワーク30に接続されたサーバ31から最初にアプリケーションソフトウェアがダウンロード処理される際のエイリアスの作成に関する動作について以下に説明する。図4は、第1の実施形態の複写機1における最初にアプリケーションソフトウェアがダウンロード処理される際のエイリアスの作成に関する動作の一例を示すフローチャート図である。
本実施形態の複写機1では、ステップS4−1で、図1〜図4に示すように、アプリ切替部175が押下されると、メイン表示部177にアプリケーションソフトウェアに関するメニュー一覧が表示される。そして、そのメニュー一覧からアプリケーションソフトウェアのダウンロード機能が選択されると、ユーザのパスワード入力画面が表示されてパスワードが入力されると、ステップS4−2で、ダウンロードされるアプリケーションソフトウェアの保存先と成るHDD163のアドレスが自動的に指定される。なお、アプリケーションソフトウェアの保存先は、メイン表示部177にHDD163のメモリ領域の構成を示すフォルダ等が表示され、ユーザによって指定される構成でもよい。
ステップS4−3で、CPU10によりメイン表示部177にHDD163に記憶されたダウンロード可能なアプリケーションソフトウェア一覧が表示され、その表示されたアプリケーションソフトウェアの中から希望のアプリケーションソフトウェアが選択されると、ステップS4−4で、CPU10により、アプリケーションソフトウェアの使用期間を選択あるいはその使用期間を記入するための所定のフォームがメイン表示部177に表示される。そして、その使用期間の選択あるいはテンキー(不図示)の使用によりその使用期間が記入されると、CPU10により、その使用期間が、そのアプリケーションソフトウェアの有効使用期間として一旦RAM162に記憶される。そして、CPU10により、HDD163に記憶されたアプリケーションソフトウェアのダウンロード元のアドレスに基づいて、選択されたアプリケーションソフトウェアのダウンロード元のサーバ31にそのアプリケーションソフトウェアを送信させるための信号が送信される。
なお、ダウンロードされるアプリケーションソフトウェアは、例えば、スキャンデータの編集・変換ソフトウェア、セキュリティ通信用ソフトウェア、インターネット33と連動するソフトウェア等のアプリケーションソフトウェアであり、特に限定されるものではない。
続いて、ステップ4−5で、サーバ31からのアプリケーションソフトウェアのダウンロードが開始され、HDD163に保存される。そして、アプリケーションソフトウェアのダウンロードが完了すると、メイン表示部177にアプリケーションソフトウェアをインストールするための選択ボタンが表示される。そして、選択ボタンが押下されると、HDD163の所定のメモリ領域へのアプリケーションソフトウェアのインストールが開始される。なお、ダウンロード完了後、自動的にインストールが開始されてもよい。
続いて、ステップ4−6で、図5に示すように、CPU10によりアプリケーションソフトウェアのインストール中にメイン表示部177にそのアプリケーションソフトウェアに関連付けられたエイリアス40(すなわち、アイコン)が表示される。そして、エイリアス40をアプリケーションソフトウェアと関連付ける命令、アプリケーションソフトウェアの有効使用期間を示す命令およびそのアプリケーションソフトウェアのダウンロード元と成るサーバ31のアドレスを示す命令がエイリアス40と関連付けられて、アプリケーションソフトウェアとともにHDD163に記憶され、インストールが完了する。そして、CPU10によりRAM162にアプリケーションソフトウェアが自動的に読み込まれ、アプリケーションソフトウェアがメイン表示部177に表示されて使用可能な状態と成り、アプリケーションソフトウェアの有効使用期間のカウントが開始される。なお、エイリアス40およびエイリアス40に関連付けられた命令は、アプリケーションソフトウェアのダウンロード時に作成されてもよい。
続いて、ステップS4−7で、CPU10によりアプリケーションソフトウェアおよびその有効使用期間に基づいた課金情報が、各ユーザあるいはユーザの所属するグループごとに、HDD163内の課金情報記憶部(不図示)と成るメモリ領域に記憶される。
続いて、ステップS4−8で、CPU10により、インストールされたアプリケーションソフトウェアのユーザの利用に対する処理が行われる。そして、ステップS4−9で、CPU10により、メイン表示部177に表示されたアプリケーションソフトウェアの終了ボタンの押下が受け付けられると、ステップS4−10で、CPU10によりアプリケーションソフトウェアを削除するかどうかという旨がメイン表示部177に表示され、アプリケーションソフトウェアを削除する旨が選択されると(S4−10YES)、ステップS4−11で、CPU10により、エイリアス40がメイン表示部177に表示およびエイリアス40に関連付けられた命令がHDD163に記憶されたまま、ダウンロードされたアプリケーションソフトウェアがHDD163およびRAM162から削除され、本動作が完了と成る。なお、後述するようにエイリアス40が利用されず、アプリケーションソフトウェアの有効使用期間を経過すると、エイリアス40に関連付けられたアプリケーションソフトウェアの有効使用期間を示す命令に基づいて、CPU10によりアプリケーションソフトウェアの有効使用期間を経過したことが認識され、エイリアス40が削除される。
また、ステップS4−10で、アプリケーションソフトウェアを削除しない旨が選択されると(S4−10NO)、ステップS4−12で、アプリケーションソフトウェアの有効使用期間を越えない範囲で、アプリケーションソフトウェアのHDD163への保持期間を設定する旨が表示され、ユーザによる保持期間の設定が受け付けられる。そして、CPU10によりHDD163にその保持期間の命令が記憶される。
続いて、ステップS4−13で、CPU10によりアプリケーションソフトウェアの保持期間の経過が認識されると、HDD163からそのアプリケーションソフトウェアが削除され、本動作は完了と成る。
なお、ステップS4−3およびステップS4−4において、メイン表示部177にダウロード可能なアプリケーションソフトウェアが表示されずに、メイン表示部177にアプリケーションソフトウェアのダウンロード元のURL[Uniform Resource Locator]あるいはIPアドレス等のアドレスの記入可能な画面が表示され、その記入の完了後に、アプリケーションソフトウェアのダウンロード元に対して、そのアプリケーションソフトウェアを送信させるための信号が送信される構成でもよい。
次に、本実施形態の複写機1におけるメイン表示部177の表示されたエイリアス40を利用して、サーバ31からエイリアス40の示すアプリケーションソフトウェアがダウンロード処理される際の動作について以下に説明する。図6は、第1の実施形態の複写機1におけるエイリアス40が利用されてエイリアス40の示すアプリケーションソフトウェアがダウンロード処理される際の動作の一例を示すフローチャート図である。
本実施形態の複写機1では、ステップS6−1で、図6に示すように、CPU10により、エイリアス40と関連付けられたアプリケーションソフトウェアの有効使用期間を示す命令に基づいて、エイリアス40を削除するかどうか判別され、その有効使用期間を経過していると判定される場合(S6−1YES)には、ステップS6−2で、CPU10により、エイリアス40およびエイリアス40に関連付けられた命令がHDD163から削除される。この時、エイリアス40に関連付けられたアプリケーションソフトウェアがHDD163等に保持されていれば、そのアプリケーションソフトウェアも削除される。また、CPU10によりアプリケーションソフトウェアの有効使用期間を経過していないと判定される場合(S6−1NO)には、ステップS6−3に進む。
続いて、ステップS6−3で、図5および図6に示すように、メイン表示部177に表示されたアプリケーションソフトウェアを示すエイリアス40が選択されると、ステップS6−4で、CPU10によりエイリアス40と関連付けられたアプリケーションソフトウェアがHDD163に保存されているかどうか確認される。エイリアス40の示すアプリケーションソフトウェアがHDD163に保存されている場合(S6−4YES)には、ステップS6−5で、CPU10によりエイリアス40と関連付けられたアプリケーションソフトウェアの起動が行われ、ステップS6−5に進む。
また、ステップS6−4で、エイリアス40と関連付けられたアプリケーションソフトウェアがHDD163に保存されていない場合(S6−4NO)には、ステップS6−6で、HDD163から読み込まれたアプリケーションソフトウェアのダウンロード元と成るサーバ31のアドレスを示す命令に基づいて、CPU10により、そのアプリケーションソフトウェアが保存されているサーバ31にそのアプリケーションソフトウェアを送信させるための信号が送信される。そして、サーバ31からのアプリケーションソフトウェアのダウンロードが開始され、HDD163に保存される。そして、アプリケーションソフトウェアのダウンロードが完了すると、メイン表示部177にアプリケーションソフトウェアをインストールするための選択ボタンが表示される。そして、選択ボタンが押下されると、HDD163の所定のメモリ領域へのアプリケーションソフトウェアのインストールが開始される。CPU10によりRAM162にアプリケーションソフトウェアが自動的に読み込まれ、アプリケーションソフトウェアがメイン表示部177に表示されて使用可能な状態と成る。なお、ダウンロード完了後、自動的にインストールが開始されてもよい。
続いて、ステップS6−7で、CPU10により、ダウンロードされたアプリケーションソフトウェアのインストールあるいは起動されたアプリケーションソフトウェアのユーザによる使用に対する処理が行われる。そして、ステップS6−8で、メイン表示部177に表示されたアプリケーションソフトウェアの終了ボタンが押下されると、ステップS6−9で、CPU10によりアプリケーションソフトウェアを削除するかどうかの旨がメイン表示部177に表示される。そして、アプリケーションソフトウェアを削除する旨が選択されると(S6−9YES)、ステップS6−10で、CPU10により、エイリアス40がメイン表示部177に表示およびエイリアス40に関連付けられた命令がHDD163に記憶されたまま、ダウンロードされたアプリケーションソフトウェアがHDD163およびRAM162から削除される。
続いて、ステップS6−11で、CPU10により、HDD163から読み込まれたエイリアス40に関連付けられたアプリケーションソフトウェアの有効使用期間を示す命令に基づいて、エイリアス40に関連付けられたアプリケーションソフトウェアの有効使用期間を経過しているかどうか判定される。そして、CPU10によりそのアプリケーションソフトウェアの有効使用期間を経過していると判定される場合(S6−11YES)には、ステップS6−12で、CPU10により、エイリアス40およびエイリアス40に関連付けられた命令がHDD163から削除される。更に、エイリアス40に関連付けられたアプリケーションソフトウェアがHDD163等に保持されていれば、そのアプリケーションソフトウェアも削除され、本動作が完了する。
また、ステップS6−11で、CPU10によりエイリアス40と関連付けられたアプリケーションソフトウェアの有効使用期間を経過していないと判定される場合(S6−11NO)には、エイリアス40の示すアプリケーションソフトウェアの有効使用期間を経過するまで、エイリアス40を利用してアプリケーションソフトウェアをダウンロードすることができる。
また、前述のステップS6−9で、アプリケーションソフトウェアを削除しない旨が選択されると(S6−9NO)、ステップS6−13で、アプリケーションソフトウェアの有効使用期間を越えない範囲でアプリケーションソフトウェアの保持期間を設定する旨が表示され、ユーザによる保持期間の設定が受け付けられる。そして、CPU10によりその保持期間がHDD163に記憶される。
続いて、ステップS6−14で、CPU10によりアプリケーションソフトウェアの保持期間の経過が認識されると、アプリケーションソフトウェアのみが削除される。
続いて、ステップS6−15およびS6−16は、前述のステップS6−11およびS6−12と同様な動作が行われ、本動作が完了と成る。
なお、ダウンロードされるアプリケーションソフトウェアの記憶先と成るHDD163において、ユーザにより予めアプリケーションソフトウェアの記憶用のメモリ領域が設定さてもよく。また、このメモリ領域内であればアプリケーションソフトウェアは保持され、新たなアプリケーションソフトウェアの追加等により、メモリ領域の容量が不足した場合には、CPU10により、使用頻度の低いエイリアス、そのエイリアスに関連付けられた命令およびアプリケーションソフトウェアが、HDD163から消去されてもよい。
なお、サーバ31、32の代わりに、ネットワーク30およびインターネット33上に接続された複数台の複写機のうち、サーバ31、32と同様な機能を有した1台が、アプリケーションソフトウェアの実体ごとダウンロードし、その複数台の複写機に対してサーバ31、32の役目を果たす構成でもよい。
なお、エイリアスの有効使用期間の設定は、課金が発生することなく、ユーザにより設定され、エイリアスにアプリケーションソフトウェアの有効使用期間を示す命令が関連付けられる構成でもよい。
よって、上記で説明したように、本実施形態の複写機1であれば、ダウンロードされたアプリケーションソフトウェアと関連付けられたエイリアス40に、エイリアス40をアプリケーションソフトウェアと関連付ける命令、アプリケーションソフトウェアの有効使用期間を示す命令およびそのアプリケーションソフトウェアのダウンロード元と成るサーバ31のアドレスを示す命令が関連付けられているため、HDD163からアプリケーションソフトウェアが削除されていても、エイリアス40を利用したアプリケーションソフトウェアのダウンロードが簡単に行えるとともに、その有効使用期間の経過後にエイリアス40、エイリアス40に関連付けられたこれらの命令およびアプリケーションソフトウェアを自動的に削除することができる。そのため、複写機1におけるアプリケーションソフトウェアの管理および利用に対して、その操作性および利便性を向上させることができる。また、ユーザが使用するデータがネットワーク30およびインターネット33上を流れることがないため、情報漏洩等に対するセキュリティが守られるとともに、ダウンロードするアプリケーションの数に制限がなくなる。
次に、第2の実施形態について以下に説明する。第2の実施形態では、前述の第1の実施形態と同様に、本発明を複写機に適用した場合を例に挙げて、エイリアスを複数のダウンロードされたアプリケーションソフトウェアと関連付ける命令、そのアプリケーションソフトウェアによる処理内容を実行させる命令および複数のアプリケーションソフトウェアのダウンロード元と成るサーバのアドレスを示す命令と関連付けされるエイリアスについて、図1〜図3および図7〜図10を参照して説明する。
なお、本実施形態における複写機1の要部構成は、前述した第1の実施形態において示した図1〜図3と同一であるため、同一の符号を付し、その要部構成についての説明は省略する。図7は、複写機1における指示書フォームの利用による最初にアプリケーションソフトウェアがダウンロード処理される際のエイリアスの作成に関する動作の一例を示すフローチャート図である。図8は、複写機1により用紙に画像形成された指示書フォームを示す図である。図9は、指示書フォームの利用により作成された指示書を示す図である。また、説明のため、以下では、複写機1にネットワーク30に接続されたサーバ31からアプリケーションソフトウェアがダウンロード処理される場合に限定して説明を行うが、インターネット33に接続されたサーバ32からサーバ31と同様にアプリケーションソフトウェアがダウンロードされてもよい。
本発明の情報処理装置を備えた本実施形態の複写機1では、図3および図7に示すように、ステップS7−1で、アプリ切替部175が押下され、アプリケーションソフトウェアに関するメニュー一覧から指示書フォームの作成が選択されると、指示書フォームの作成画面がメイン表示部177に表示される。そして、以下に説明するような指示書フォームがメイン表示部177に表示される案内に従ってユーザにより作成された後、その指示書フォームが画像形成部13により用紙に画像形成されて、排紙部15に排出される。
ここで、指示書フォームおよび指示書の作成の一例について図8を参照して以下に説明する。指示書フォーム50は、図8に示すように、楕円等で周囲を囲まれた処理内容およびその処理内容の目的の間が矢印付き破線により結ばれる構成から成り、例えば、OCR[Optical Character Reader]ソフトウェアをダウンロードしてOCR処理を行う命令が記入された記入欄51と、Index(すなわち、索引)が記入された記入欄52と、翻訳ソフトウェアをダウンロードして翻訳処理を行うことが記入された記入欄53と、それらの間を結ぶ矢印付き破線54〜59と、から成る。例えば、ユーザが、複写機1に、HDD163に保存された画像データに対して、OCRソフトウェアをダウンロードして、OCRソフトウェアのOCR処理により索引を検出させ、更に検出された索引に対して、翻訳ソフトウェアをダウンロードして、翻訳ソフトウェアにより索引を翻訳させたい場合には、ユーザは、例えば、図8および図9に示すように、用紙に画像形成されたこの指示書フォーム50の矢印付き破線54〜59を、目的の処理内容に応じて筆記用具で上書きして、矢印付き実線56a〜58aに変更して指示書60を作成する。なお、指示書フォームおよび指示書は、上記で説明したものに限定されるものでは無く、アプリケーションソフトウェアとそのアプリケーションソフトウェアによる処理内容が認識できる形式の指示書フォームおよび指示書であればよい。なお、以下では、指示書60を用いた処理内容を例に挙げて説明を行う。
続いて、ステップS7−2で、アプリケーションソフトウェアに関するメニュー一覧から指示書60の画像取り込みの旨が選択され、指示書60が原稿搬送部11にセットされ、スタートキー(不図示)が押下されると、原稿搬送部11から原稿取込部12に指示書60が搬送され、原稿取込部12により指示書60の画像データが生成される。
続いて、ステップS7−3で、CPU10により、その生成された画像データに基づいて、メイン表示部177に指示書60の画像および指示書60の画像内容を確認を要求する旨が表示される。指示書60の内容が正しくない場合(ステップS7−3NO)には、ステップS7−2に戻る。また、指示書60の内容が正しい場合(ステップS7−3YES)には、ステップS7−4で、CPU10により指示書60の処理内容が行われる画像データを選択する旨がメイン表示部177に表示される。そして、メイン表示部177に表示されたメモリ部16の閲覧機能を利用して、HDD163に保存された所望の画像データが指定された後、自動的にそれらのアプリケーションソフトウェアの保存先と成るHDD163のアドレスが指定される。なお、アプリケーションソフトウェアの保存先は、メイン表示部177にHDD163のメモリ領域の構成を示すフォルダ等が表示され、ユーザによって指定される構成でもよい。
続いて、ステップS7−5で、CPU10により指示書50の画像データからその処理内容および指定された画像データが認識され、HDD163に記憶されたOCRソフトウェアおよび翻訳ソフトウェアのダウンロード元のアドレスに基づいて、サーバ31にそれらのアプリケーションソフトウェアを送信させるための信号が送信される。そして、サーバ31からOCRソフトウェアおよび翻訳ソフトウェアのダウンロードが開始され、HDD163に保存される。更に、アプリケーションソフトウェアのダウンロードが完了すると、メイン表示部177にアプリケーションソフトウェアをインストールするための選択ボタンが表示される。そして、選択ボタンが押下されると、HDD163の所定のメモリ領域へのOCRソフトウェアおよび翻訳ソフトウェアのインストールが開始される。なお、ダウンロード完了後、自動的にインストールが開始されてもよい。
続いて、ステップ7−6で、図10に示すように、CPU10によりこれらのアプリケーションソフトウェアのインストール中に、メイン表示部177に指示書60を示すエイリアス41(すなわち、アイコン)が表示される。そして、エイリアスをOCRソフトウェアと翻訳ソフトウェアと関連付ける命令、OCRソフトウェアと翻訳ソフトウェアによる処理内容(すなわち、指示書60の処理内容)を実行させる命令およびOCRソフトウェアと翻訳ソフトウェアのダウンロード元のアドレスを示す命令とエイリアス41が関連付けられて、インストールされたOCRソフトウェアと翻訳ソフトウェアとともにHDD163に記憶される。なお、エイリアス41およびエイリアス41に関連付けられた命令は、アプリケーションソフトウェアのダウンロード時に作成されてもよい。
続いて、ステップ7−7で、CPU10によりRAM162にOCRソフトウェアおよび翻訳ソフトウェアが自動的に読み込まれ、指示書60に示された処理内容が自動的に処理され、前述の指定された画像データの索引の翻訳結果が、メイン表示部177に表示され、指示書60に示された処理内容が完了と成る。なお、その翻訳結果が、自動的にあるいはユーザによる選択により用紙に画像形成されてもよい。
続いて、ステップ7−8で、そのエイリアス41はメイン表示部177に表示およびエイリアス41に関連付けられた命令はHDD163に記憶されたまま、OCRソフトウェアおよび翻訳ソフトウェアのみがHDD163およびRAM162から削除され、本動作は完了と成る。
次に、本実施形態の複写機1におけるメイン表示部177に表示されたエイリアス41を利用して、ネットワーク30に接続されたサーバ31からエイリアス41に関連付けられた複数のアプリケーションソフトウェアのダウンロード元のアドレスを示す命令に基づいて、それらのダウンロード処理が行われ、更にそれらのアプリケーションソフトウェアにより指示書60の処理内容が選択されたデータに対して実施される際の動作について以下に説明する。図11は、第2の実施形態の複写機1におけるエイリアス41が利用されて複数のアプリケーションソフトウェアがダウンロード処理される際の動作の一例を示すフローチャート図である。なお、以下では、複数のアプリケーションソフトウェアおよびそれらによる処理内容は、前述の続きとして、それぞれOCRソフトウェアおよび翻訳ソフトウェア、および前述した指示書60の処理内容を用いて説明する。
本実施形態の複写機1では、ステップS11−1で、図10および図11に示すように、メイン表示部177に表示されたエイリアス41が選択されると、ステップS11−2で、CPU10により、エイリアス41に関連付けられたOCRソフトウェアおよび翻訳ソフトウェアによる処理内容(すなわち、指示書60の処理内容)を実行させる命令が認識され、その処理内容が行われる画像データを選択する旨がメイン表示部177に表示される。そして、メイン表示部177に表示されたメモリ部16のメモリ領域の閲覧機能を利用して、HDD163に保存された所望の画像データが指定された後、それらのアプリケーションソフトウェアの保存先と成るHDD163のアドレスが自動的に指定される。なお、アプリケーションソフトウェアの保存先は、メモリ部16のメモリ領域の閲覧機能が利用されて、ユーザによって指定される構成でもよい。
続いて、ステップS11−3で、CPU10により、HDD163からエイリアス41に関連付けられたOCRソフトウェアおよび翻訳ソフトウェアのダウンロード元のアドレスを示す命令が読み込まれ、OCRソフトウェアおよび翻訳ソフトウェアが保存されているサーバ31にこれらのアプリケーションソフトウェアを送信させるための信号が送信される。そして、サーバ31からOCRソフトウェアおよび翻訳ソフトウェアのダウンロードが開始され、HDD163に保存される。更に、アプリケーションソフトウェアのダウンロードが完了すると、メイン表示部177にアプリケーションソフトウェアをインストールするための選択ボタンが表示される。そして、選択ボタンが押下されると、HDD163の所定のメモリ領域へのOCRソフトウェアおよび翻訳ソフトウェアのインストールが開始される。なお、ダウンロード完了後、自動的にインストールが開始されてもよい。
続いて、ステップS11−4で、CPU10によりRAM162にOCRソフトウェア、翻訳ソフトウェアおよび指定された画像データが読み込まれ、エイリアス41に関連付けられたOCRソフトウェアおよび翻訳ソフトウェアによる処理内容(すなわち、指示書60の処理内容)を実行させる命令に基づいて、その画像データへの処理が行われ、指定された画像データの索引の翻訳結果が、メイン表示部177に表示される。なお、その翻訳結果が、自動的にあるいはユーザの選択により用紙に画像形成される構成でもよい。
続いて、ステップ11−5で、エイリアス41はメイン表示部177に表示およびエイリアス41に関連付けられたそれらの命令はHDD163に記憶されたまま、OCRソフトウェアおよび翻訳ソフトウェアのみがHDD163およびRAM162から削除され、本動作は完了と成る。なお、第1の実施形態と同様に、アプリケーションソフトウェアをHDD163から削除するかどうか選択され、アプリケーションソフトウェアの削除が選択されない場合には、アプリケーションソフトウェアの保持期間の設定が行われる構成が追加されてもよい。また、第1の実施形態と同様に、アプリケーションソフトウェアの有効使用期間の設定および/またはそれに応じた課金情報が記憶される構成が追加され、本実施形態におけるエイリアス41に関連付けられた命令に、更にアプリケーションソフトウェアの有効使用期間を示す命令が追加され、エイリアス41、エイリアス41と関連付けられた前述の命令およびアプリケーションソフトウェアがその有効使用期間を経過すると削除される構成でもよい。
なお、上記で説明したように、本実施形態の複写機1では、最初に用紙に画像形成された指示書フォーム50にユーザにより記入されて作成された指示書60の画像の取り込みが行われ、指示書60の処理内容がCPU10により認識され、その処理内容が実施される構成であったが、指示書フォーム50が用紙に画像形成されずに、メイン表示部177に表示された指示書フォーム50に、タッチペン等が利用されて指示書60が作成された後に、その指示書60の処理内容がCPU10に認識されて、その指示書60の処理内容が実施される構成でもよい。
なお、サーバ31、32の代わりに、ネットワーク30およびインターネット33上に接続された複数台の複写機のうち、サーバ31、32と同様な機能を有した1台が、アプリケーションソフトウェアの実体ごとダウンロードし、その複数台の複写機に対してサーバ31、32の役目を果たす構成でもよい。
従って、上記で説明したように、本実施形態の複写機1であれば、指示書60に記入された処理内容に応じて、指示書60を示すエイリアス41に、エイリアス41を複数のアプリケーションソフトウェアと関連付ける命令、複数のアプリケーションソフトウェアによる処理内容(すなわち、指示書60の処理内容)を実行させる命令、複数のアプリケーションソフトウェアのダウンロード元のアドレスを示す命令および/あるいはアプリケーションソフトウェアの有効使用期間の命令が関連付けられるため、HDD163からアプリケーションソフトウェアが削除されても、エイリアス41を利用して複数のアプリケーションソフトウェアのダウンロードが行われ、選択されたデータに対してそれらのアプリケーションソフトウェアによる指示書60の処理内容を簡単に実施することができる。また、有効使用期間の経過後に、エイリアス41、エイリアス41に関連付けられたこれらの命令およびアプリケーションソフトウェアを自動的に削除することができる。そのため、複写機1におけるアプリケーションソフトウェアの管理や利用に対する操作性を向上させることができる。また、ユーザが使用するデータがネットワーク30およびインターネット33上を流れることがないため、情報漏洩等に対するセキュリティが守られる。
次に、第3の実施形態について以下に説明する。第3の実施形態では、本発明を前述の図1および図2で示した複写機1に対して、更に入金の受け付けを行う入金受付部が追加された複写機に適用した場合を例に挙げ、入金受付部により受け付けられた入金に対する入金情報に基づいて、外部の装置からダウンロードされるアプリケーションソフトウェアの有効使用期間を示す命令と関連付けられたエイリアスについて、図3、図5および図12〜図15を参照して説明する。図12は、第3の実施形態の複写機の要部構成を示すブロック図である。図13は、第3の実施形態の複写機の要部構造を模式的に示す縦断面図である。
本実施形態の複写機1における入金受付部19は、図12および図13示すように、課金に対して、お金、無線式電子マネーあるいは磁気カード等による入金の受け付けを行い、その入金情報をCPU10に送信することが可能である。なお、本実施形態における複写機1の要部構成および要部構造は、図12および図13に示すように、入金受付部19以外は、前述した第1の実施形態において示した図1および図2と同一であるため、同一の符号を付し、その要部構成および要部構造についての説明は省略する。
次に、本実施形態の複写機1におけるネットワーク30に接続されたサーバ31から最初にアプリケーションソフトウェアがダウンロード処理される際のエイリアスの作成に関する動作について以下に説明する。図14は、第3の実施形態の複写機1における最初にアプリケーションソフトウェアがダウンロード処理される際のエイリアスの作成に関する動作の一例を示すフローチャート図である。なお、説明のため、複写機1にネットワーク30に接続されたサーバ31からアプリケーションソフトウェアがダウンロード処理される場合に限定して説明を行うが、インターネット33に接続されたサーバ32からサーバ31と同様にアプリケーションソフトウェアがダウンロードされてもよい。
本発明の情報処理装置を備えた本実施形態の複写機1では、ステップS14−1で、図3および図14に示すように、アプリ切替部175が押下されると、CPU10によりダウンロード可能なアプリケーションソフトウェアごとにその有効使用期間に応じた価格の情報が、HDD163から読み出され、メイン表示部177に表示される。ここで、ユーザは、アプリケーションソフトウェアをダウンロードした場合の各アプリケーションソフトウェアの価格を知ることができる。
続いて、ステップS14−2で、入金受付部19によりユーザからの入金が受け付けられ、その入金情報がCPU10に認識される。そして、ステップS14−3で、メイン表示部177に表示されたアプリケーションソフトウェアのダウンロードを行う旨が選択されると、ステップS14−4で、CPU10によりメイン表示部177に入金情報に基づいてダウンロード可能なアプリケーションソフトウェアが表示される。そして、その表示されたアプリケーションソフトウェアの中から所望のアプリケーションソフトウェアが選択されると、CPU10により、そのアプリケーションソフトウェアの使用期間の選択あるいは使用期間を記入するためのフォームがメイン表示部177に表示され、その使用期間の選択あるいはテンキー(不図示)による使用期間の記入が受け付けられる。そして、CPU10により、その使用期間が、そのアプリケーションソフトウェアの有効使用期間として一旦RAM162に記憶される。なお、アプリケーションソフトウェアおよびその有効使用期間に応じた価格に対して、入金が足りない場合には、入金を要求する旨がメイン表示部177に表示され、追加の入金が行われる構成でもよい。
続いて、ステップS14−5で、CPU10により選択されたアプリケーションソフトウェアの保存先と成るHDD163のアドレスが自動的に指定され、そのアプリケーションソフトウェアが保存されているサーバ31にそのアプリケーションソフトウェアを送信させるための信号が送信される。なお、アプリケーションソフトウェアの保存先は、メイン表示部177にHDD163のメモリ領域の構成を示すフォルダ等が表示され、ユーザによって指定される構成でもよい。また、入金に対するレシートが画像形成部13により用紙に印刷されて発行されてもよい。あるいは入金受付部19にレシート印刷機能が備えられてレシートが発行される構成であってもよい。
続いて、ステップS14−6で、サーバ31からのアプリケーションソフトウェアのダウンロードが開始され、HDD163に保存される。そして、アプリケーションソフトウェアのダウンロードが完了すると、メイン表示部177にアプリケーションソフトウェアをインストールするための選択ボタンが表示される。そして、その選択ボタンが押下されると、HDD163の所定のメモリ領域へのアプリケーションソフトウェアのインストールが開始される。なお、ダウンロード完了後、自動的にインストールが開始されてもよい。
続いて、ステップS14−7で、図5に示すように、CPU10によりアプリケーションソフトウェアのインストール中にメイン表示部177にそのアプリケーションソフトウェアに関連付けられたエイリアス40(すなわち、アイコン)が表示される。そして、エイリアス40をアプリケーションソフトウェアと関連付ける命令、アプリケーションソフトウェアの有効使用期間を示す命令およびそのアプリケーションソフトウェアのダウンロード元と成るサーバ31のアドレスを示す命令がエイリアス40と関連付けられて、アプリケーションソフトウェアとともにHDD163に記憶され、インストールが完了する。そして、CPU10にRAM162を介してアプリケーションソフトウェアが読み込まれ、アプリケーションソフトウェアが、メイン表示部177に表示されて使用可能な状態と成る。なお、エイリアス40およびエイリアス40に関連付けられた命令は、アプリケーションソフトウェアのダウンロード時に作成されてもよい。
続いて、ステップS14−8で、CPU10によりそのダウンロードされたアプリケーションソフトウェアのユーザによる使用に対して処理が行われる。そして、ステップS14−9で、メイン表示部177に表示されたアプリケーションソフトウェアの終了ボタンが押下されると、ステップS14−10で、CPU10によりアプリケーションソフトウェアを削除するかどうかの旨がメイン表示部177に表示され、アプリケーションソフトウェアを削除する旨が選択されると(S14−10YES)、ステップS14−11で、CPU10により、エイリアス40がメイン表示部177に表示およびエイリアス40に関連付けられたこれらの命令がHDD163に記憶されたまま、ダウンロードされたアプリケーションソフトウェアのみがHDD163およびRAM162から削除され、本動作が完了と成る。なお、エイリアス40が利用されず、アプリケーションソフトウェアの有効使用期間を経過すると、CPU10によりエイリアス40は削除される。
また、ステップS14−10で、アプリケーションソフトウェアを削除しない旨が選択されると(S14−10NO)、ステップS14−12で、CPU10によりアプリケーションソフトウェアの有効使用期間を越えない範囲で、アプリケーションソフトウェアのHDD163への保持期間の設定を行う旨が表示され、ユーザによる保持期間の設定が受け付けられる。
続いて、ステップS14−13で、CPU10によりアプリケーションソフトウェアの保持期間の経過が認識されると、HDD163からそのアプリケーションソフトウェアが削除され、本動作は完了と成る。
次に、本実施形態の複写機1におけるメイン表示部177の表示されたエイリアス40を利用して、ネットワーク30に接続されたサーバ31からエイリアス40の示すアプリケーションソフトウェアがダウンロード処理される際の動作に関しては、図6および図15に示すように、図15のフローチャートに示すステップS15−1〜ステップS15−16は、第1の実施形態で説明した図6のフローチャートに示すステップS6−1〜S6−16と同様であるため、その説明を省略する。
なお、本実施形態の複写機1が、コンビニエンスストア等でのユーザによる1度限りのスポット的な使用がなされる場合には、その使用後に、メイン表示部177に表示される削除ボタンの押下により、エイリアス40、エイリアス40に関連付けられた命令およびダウンロードされたアプリケーションソフトウェアが削除されてもよい。
なお、サーバ31、32の代わりに、ネットワーク30およびインターネット33上に接続された複数台の複写機のうち、サーバ31、32と同様な機能を有した1台が、アプリケーションソフトウェアの実体ごとダウンロードし、その複数台の複写機に対してサーバ31、32の役目を果たす構成でもよい。
よって、上記で説明したように、本実施形態の複写機1であれば、ダウンロードされたアプリケーションソフトウェアと関連付けられたエイリアス40に、エイリアス40をアプリケーションソフトウェアと関連付ける命令、アプリケーションソフトウェアの有効使用期間を示す命令およびそのアプリケーションソフトウェアのダウンロード元と成るサーバ31のアドレスを示す命令が関連付けられているため、HDD163から記憶されたアプリケーションソフトウェアを削除されても、エイリアス40を利用してアプリケーションソフトウェアのダウンロードを簡単に行うことができるとともに、アプリケーションソフトウェアの有効使用期間の経過後にエイリアス40、エイリアス40に関連付けられたこれらの命令およびアプリケーションソフトウェアが自動的に削除されるため、その操作性および利便性を向上させることができる。また、ユーザが使用するデータがネットワーク30およびインターネット33上を流れることがないため、情報漏洩等に対するセキュリティが守られる。