JP2006184677A - 照明装置及びプロジェクタ - Google Patents

照明装置及びプロジェクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2006184677A
JP2006184677A JP2004379212A JP2004379212A JP2006184677A JP 2006184677 A JP2006184677 A JP 2006184677A JP 2004379212 A JP2004379212 A JP 2004379212A JP 2004379212 A JP2004379212 A JP 2004379212A JP 2006184677 A JP2006184677 A JP 2006184677A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
lens
ellipsoidal reflector
illumination
concave lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004379212A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Akiyama
光一 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2004379212A priority Critical patent/JP2006184677A/ja
Publication of JP2006184677A publication Critical patent/JP2006184677A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】 平行化レンズの光入射面又は光射出面における反射率を低減して、光利用
効率をさらに向上させるとともに不要な迷光をさらに低減させることが可能な照明装置を
提供する。
【解決手段】 平行化レンズ120における第1凹レンズ122の光入射面を第1面
S1、光射出面を第2面S2とし、平行化レンズ120における第2凹レンズ124の光
入射面を第3面S3、第2凹レンズの光射出面を第4面S4とし、第1面S1に入射する
光線と照明光軸100axとのなす角度をω1、第2面S2から射出される光線と照明光
軸とのなす角度をω2、第3面S3に入射する光線と照明光軸とのなす角度をω3、第4
面S4から射出される光線と照明光軸とのなす角度をω4としたとき、第1面S1、第2
面S2、第3面S3及び第4面S4は、「ω1>ω2>ω3>ω4」なる関係を満たすよ
うに構成されていることを特徴とする照明装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、照明装置及びプロジェクタに関する。
一般に、プロジェクタは、照明装置と、この照明装置からの光を画像情報に応じて変調
する電気光学変調装置と、この電気光学変調装置からの光を投写する投写光学系とを備え
ている。そして、このようなプロジェクタにおいては、近年、プロジェクタの小型化を図
ることができる照明装置として、楕円面リフレクタを用いた照明装置が提案されている(
例えば、特許文献1参照。)。
図11は、従来の照明装置900を説明するために示す図である。この照明装置900
は、図11に示すように、楕円面リフレクタ914と、楕円面リフレクタ914の第1焦
点F1近傍に配置された発光管912と、楕円面リフレクタ914からの光を略平行化す
るための平行化レンズ920とを備えている。
このため、このような照明装置900によれば、発光管912からの光を楕円面リフレ
クタ914で第2焦点F2に集束し、平行化レンズ920で略平行光として後段の光学系
に向けて射出することができるため、後段の光学系の小型化、ひいてはプロジェクタの小
型化を図ることができるようになる。
ところで、従来の照明装置900においては、平行化レンズ920の光射出面920o
には紫外線反射膜924が形成されている。このため、発光管912から放射される紫外
線は紫外線反射膜924で反射されて楕円面リフレクタ914内部に戻るので、照明装置
900から紫外光が射出されてしまうことを防止できる。
一方、一般に、平行化レンズ920の光入射面920iには可視光の反射率を低減する
ための減反射膜(図示せず。)が形成されている。そして、この減反射膜は、照明光軸9
00axに平行な光に対して反射率が最も低くなるように構成されており、発光管から放
射されて平行化レンズに入射される光の全体としての有効利用が図られている。
特開2000−347293号公報
しかしながら、従来の照明装置900のように、発光管912の被照明領域側端部を覆
うような大きさに楕円面リフレクタ914の大きさを設定した場合には、楕円面リフレク
タ914の第2焦点F2に向かう集束光の集束角が大きくなってしまうため、平行化レン
ズ920の光入射面920iに入射する光の入射角度範囲が大きくなることになる。この
ため、従来のように減反射膜が照明光軸に平行な光に対して反射率が最も低くなるように
構成されたものを用いることが、平行化レンズの光入射面における反射率を全体として低
減させるのに適切な手段とはならず、そのため、光利用効率をさらに向上させるとともに
不要な迷光をさらに低減させるのが容易ではないという問題があった。なお、この問題は
、平行化レンズの光入射面のみならず、平行化レンズの光射出面でも起こる問題でもある
そこで、本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、平行化レンズの
光入射面又は光射出面における反射率を全体としてさらに低減して、光利用効率をさらに
向上させるとともに不要な迷光をさらに低減させることが可能な照明装置を提供すること
を目的とする。また、このような照明装置を備えた高輝度で高画質のプロジェクタを提供
することを目的とする。
本発明者は、上述した目的を達成すべく鋭意努力を重ねた結果、発光管から被照明領域
側に放射される光を楕円面リフレクタに向けて反射する補助ミラーを用いることで、楕円
面リフレクタから楕円面リフレクタの第2焦点に向かう集束光における集束角を小さくす
るとともに、平行化レンズとして2枚の凹レンズを用いることで、楕円面リフレクタから
の集束光を徐々に平行化することにより本発明の目的を達成できることを見出し、本発明
を完成させるに至った。
本発明の照明装置は、楕円面リフレクタと、前記楕円面リフレクタの第1焦点近傍に配
置された発光管と、前記発光管から被照明領域側に放射される光を前記楕円面リフレクタ
に向けて反射する補助ミラーと、前記楕円面リフレクタからの光を略平行化するための平
行化レンズとを備えた照明装置であって、前記平行化レンズは、前記楕円面リフレクタ側
に凸面を有するメニスカス凹レンズからなる第1凹レンズと、前記第1凹レンズの光射出
面側に配置された両凹レンズからなる第2凹レンズとからなり、前記第1凹レンズの光入
射面を第1面、前記第1凹レンズの光射出面を第2面、前記第2凹レンズの光入射面を第
3面、前記第2凹レンズの光射出面を第4面とし、前記第1面に入射する光線と照明光軸
とのなす角度をω1、前記第2面に入射する光線と照明光軸とのなす角度をω2、前記第
3面に入射する光線と照明光軸とのなす角度をω3、前記第4面に入射する光線と照明光
軸とのなす角度をω4としたとき、前記第1面、前記第2面、前記第3面及び前記第4面
は、「ω1>ω2>ω3>ω4」なる関係を満たすように構成されていることを特徴とす
る。
このため、本発明の照明装置によれば、発光管から被照明領域側に放射される光を楕円
面リフレクタに向けて反射する補助ミラーを有しているため、楕円面リフレクタから楕円
面リフレクタの第2焦点に向かう集束光における集束角を小さくすることができる。その
結果、平行化レンズへの入射角を小さくすることができるようになり、平行化レンズの光
入射面における反射率を全体として低減させることが可能になる。
また、本発明の照明装置においては、平行化レンズとして所定の凹レンズを2枚用いる
とともに、これら2枚の凹レンズにおける4つのレンズ面を、「ω1>ω2>ω3>ω4
」なる関係を満たすように構成されたものとすることにより、楕円面リフレクタからの集
束光を徐々に平行化することができるようになる。
その結果、平行化レンズへの入射角をさらに小さくすることができるため、光利用効率
をさらに向上させるとともに不要な迷光をさらに低減させることができるようになる。
本発明の照明装置においては、前記第1面に入射する光線のうち最外周の光線と第1面
の法線とのなす角度θが15°未満であることが好ましい。
このように構成することにより、第1面への入射角、第2面への入射角、第3面への入
射角及び第4面への入射角のすべてを15°未満とすることができるようになり、平行化
レンズの光入射面における反射率を全体として低減させることが可能になる。
本発明の他の照明装置は、楕円面リフレクタと、前記楕円面リフレクタの第1焦点近傍
に配置された発光管と、前記発光管から被照明領域側に放射される光を前記楕円面リフレ
クタに向けて反射する補助ミラーと、前記楕円面リフレクタからの光を略平行化するため
の平行化レンズとを備えた照明装置であって、前記平行化レンズは、両凹レンズからなる
第1凹レンズと、前記第1凹レンズの光射出面側に配置された両凹レンズからなる第2凹
レンズとからなり、前記第1凹レンズの光入射面を第1面、前記第1凹レンズの光射出面
を第2面、前記第2凹レンズの光入射面を第3面、前記第2凹レンズの光射出面を第4面
とし、前記第1面に入射する光線と照明光軸とのなす角度をω1、前記第2面に入射する
光線と照明光軸とのなす角度をω2、前記第3面に入射する光線と照明光軸とのなす角度
をω3、前記第4面に入射する光線と照明光軸とのなす角度をω4としたとき、前記第1
面、前記第2面、前記第3面及び前記第4面は、「ω1>ω2>ω3>ω4」なる関係を
満たすように構成されていることを特徴とする。
このため、本発明の他の照明装置によれば、本発明の照明装置の場合と同様に、発光管
から被照明領域側に放射される光を楕円面リフレクタに向けて反射する補助ミラーを有し
ているため、楕円面リフレクタから楕円面リフレクタの第2焦点に向かう集束光における
集束角を小さくすることができる。その結果、平行化レンズへの入射角を小さくすること
ができるようになり、平行化レンズの光入射面における反射率を全体として低減させるこ
とが可能になる。
また、本発明の他の照明装置においては、平行化レンズとして所定の凹レンズを2枚用
いるとともに、これら2枚の凹レンズにおける4つのレンズ面を、「ω1>ω2>ω3>
ω4」なる関係を満たすように構成されたものとすることにより、楕円面リフレクタから
の集束光を徐々に平行化することができるようになる
その結果、平行化レンズへの入射角をさらに小さくすることができるため、光利用効率
をさらに向上させるとともに不要な迷光をさらに低減させることができるようになる。
なお、本発明の他の照明装置においては、本発明の照明装置の場合よりも、第1面への
入射角が大きくなる傾向にあるが、それでもなお、1枚の平行化レンズを用いた従来の照
明装置と比べれば、光利用効率をさらに向上させるとともに不要な迷光をさらに低減させ
ることができるようになる。
なお、本発明の照明装置又は本発明の他の照明装置によれば、発光管から被照明領域側
に放射される光を楕円面リフレクタに向けて反射する補助ミラーを有しているため、発光
管の被照明領域側端部を覆うような大きさに楕円面リフレクタの大きさを設定することを
必要とせず、楕円面リフレクタの小型化を図ることができるという効果も得られる。
本発明の照明装置又は本発明の他の照明装置は、前記平行化レンズからの光を複数の部
分光束に分割するための複数の第1小レンズを有する第1レンズアレイと、前記第1レン
ズアレイの前記複数の第1小レンズに対応する複数の第2小レンズを有する第2レンズア
レイと、前記第2レンズアレイから射出される各部分光束を被照明領域で重畳させるため
の重畳レンズとをさらに備えたものである場合に特に大きな効果が得られる。
すなわち、本発明の照明装置又は本発明の他の照明装置によれば、上記したように、楕
円面リフレクタの小型化を図ることができることから、楕円面リフレクタから楕円面リフ
レクタの第2焦点に向かう集束光の集束角やビームスポットの径を小さくすることができ
る。このため、平行化レンズや上記した第1レンズアレイ、第2レンズアレイ及び重畳レ
ンズを含むインテグレータ光学系の大きさを小さくすることができ、このような照明装置
の小型化を図ることができる。
本発明の照明装置又は本発明の他の照明装置においては、ω4は、「ω4<5°」なる
関係を満たすことが好ましい。
このように構成することにより、第1レンズアレイに向けてほぼ略平行な光を射出する
ことが可能になり、インテグレータ光学系において高い光均一化効果が得られるようにな
る。
本発明の照明装置又は本発明の他の照明装置においては、前記平行化レンズから射出さ
れる照明光束は、外方に向かうことが好ましい。
このように構成することにより、第1レンズアレイにおける第1小レンズの像が第2レ
ンズアレイにおける対応する第2小レンズに良好にのみ込まれるようになり、インテグレ
ータ光学系において高い光利用効率が得られるようになる。
本発明の照明装置又は本発明の他の照明装置においては、前記第1面、前記第2面、前
記第3面及び前記第4面には、いずれも減反射膜が形成されているのが好ましく、さらに
、前記第1面、前記第2面、前記第3面及び前記第4面に形成された減反射膜は、いずれ
も3層以下の減反射膜である場合に特に大きな効果が得られる。
すなわち、3層以下の減反射膜は4層以上の減反射膜と比べて製造コストが安価である
という利益がある反面、減反射膜への入射角が大きい場合に反射率を低減するのが容易で
はないという不利益がある。しかしながら、本発明の照明装置又は本発明の他の照明装置
においては、平行化レンズの光入射面に入射する際の入射角を小さくすることができるた
め、減反射膜への入射角を小さくすることができる。このため、低い反射率を確保しなが
ら製造コストを安価にできるようになる。
なお、本発明の照明装置又は本発明の他の照明装置においては、前記減反射膜は、30
0℃以上の耐熱性を有する誘電体多層膜からなることが好ましい。
平行化レンズは、発光管や楕円面リフレクタに近接して配置されるため、これら発光管
や楕円面リフレクタからの熱により300℃近くの高温になる。このため、このような平
行化レンズに形成される減反射膜としても、300℃以上の耐熱性を有する誘電体多層膜
からなるものであることが好ましい。
本発明の照明装置又は本発明の他の照明装置においては、前記誘電体多層膜は、低屈折
率膜としてのSiOと高屈折率膜としてのTiO及び/又はTaとの積層膜か
らなることが好ましい。
このように構成することにより、300℃以上の耐熱性を実現できるようになる。低屈
折率膜としてのSiOと高屈折率膜としてのTiO及び/又はTaとの積層膜
としては、低屈折率膜としてのSiOと高屈折率膜としてのTaとの積層膜や、
低屈折率膜としてのSiOと高屈折率膜としてのTiO及びTaとの積層膜を
好適に用いることができる。
本発明の照明装置又は本発明の他の照明装置においては、前記楕円面リフレクタの第1
焦点距離をf1とし、前記楕円面リフレクタの第2焦点距離をf2としたとき、5≦f2
/f1≦9なる関係を満たすことが好ましい。
すなわち、f2/f1の値が5未満になると、第1焦点距離f1が大きくなるため楕円
面リフレクタから発光管の発光中心までの距離が大きくなり、発光管からの光ののみ込み
量を確保するために、深く大きな楕円面リフレクタを用いる必要が生じてしまう。
一方、f2/f1の値が9を超えると、楕円面リフレクタの倍率が大きくなる結果、楕
円面リフレクタから平行化レンズまでの距離が長くなって、照明装置の大きさが大きくな
ってしまう。
本発明の照明装置又は本発明の他の照明装置においては、前記照明装置の光軸の前記楕
円面リフレクタ基端側部分と、前記発光管の発光中心と前記楕円面リフレクタの開口端と
を結ぶ直線とがなす最大角度をαとしたとき、90°≦α≦110°なる関係を満たすこ
とが好ましい。
すなわち、この角度αが90°未満となると、発光管からの光を反射する楕円面リフレ
クタの凹面の面積が小さくなりすぎて平行化レンズに導かれる光の量が不足する可能性が
生じる。
一方、この角度αが110°を超えると、楕円面リフレクタ自身が大きくなりすぎて、
照明装置の小型化を図るのが容易ではなくなる。なお、この場合、110°を超える角度
で発光管から放射される光は補助ミラーで反射されて楕円面リフレクタに導かれるので、
光利用効率が低下することもない。
本発明のプロジェクタは、上記した本発明の照明装置又は本発明の他の照明装置と、本
発明の照明装置又は本発明の他の照明装置からの照明光を画像信号に応じて変調する電気
光学変調装置と、前記電気光学変調装置で変調された光を投写する投写光学系とを備えた
ことを特徴とする。
このため、本発明のプロジェクタは、上記のように光利用効率をさらに向上するととも
に不要な迷光をさらに低減することが可能な照明装置を備えているため、高輝度で高画質
のプロジェクタとなる。
以下、本発明の照明装置及びプロジェクタについて図に示す実施の形態に基づいて説明
する。
[実施形態1]
まず、実施形態1に係る照明装置100について、図1〜図3を用いて説明する。
図1は、実施形態1に係る照明装置100を説明するために示す図である。図2は、実
施形態1におけるω1、ω2、ω3及びω4を説明するために示す図である。図3は、実
施形態1におけるθを説明するために示す図である。
なお、以下の説明においては、互いに直交する3つの方向をそれぞれz軸方向(図1に
おける照明光軸100ax方向)、x軸方向(図1における紙面に平行かつz軸に直交す
る方向)及びy軸方向(図1における紙面に垂直かつz軸に直交する方向)とする。
実施形態1に係る照明装置100は、図1に示すように、楕円面リフレクタ114と、
楕円面リフレクタ114の第1焦点F1近傍に配置された発光管112と、発光管112
の被照明領域側に配置され発光管112から被照明領域側に放射される光を楕円面リフレ
クタ114に向けて反射する補助ミラー116と、楕円面リフレクタ114からの光を略
平行化するための平行化レンズ120とを備えている。
平行化レンズ120は、楕円面リフレクタ114側に凸面を有するメニスカス凹レンズ
からなる第1凹レンズ122と、第1凹レンズ122の光射出面側に配置された両凹レン
ズからなる第2凹レンズ124とからなっている。
実施形態1に係る照明装置100においては、第1凹レンズ122の光入射面を第1面
S1、第1凹レンズ122の光射出面を第2面S2、第2凹レンズ124の光入射面を第
3面S3、第2凹レンズ124の光射出面を第4面S4と定義することとする。これらの
第1面S1、第2面S2、第3面S3及び第4面S4には、いずれも減反射膜(図示せず
。)が形成されている。
また、実施形態1に係る照明装置100においては、第1面S1に入射する光線と照明
光軸100axとのなす角度をω1、第2面S2に入射する光線と照明光軸100axと
のなす角度をω2、第3面S3に入射する光線と照明光軸100axとのなす角度をω3
、第4面S4に入射する光線と照明光軸100axとのなす角度をω4と定義することと
する。これらの第1面S1、第2面S2、第3面S3及び第4面S4は、図2に示すよう
に、「ω1>ω2>ω3>ω4」なる関係を満たすように構成されている。
このため、実施形態1に係る照明装置100によれば、発光管112から被照明領域側
に放射される光を楕円面リフレクタ114に向けて反射する補助ミラー116を有してい
るため、楕円面リフレクタ114から楕円面リフレクタ114の第2焦点F2(図示せず
。)に向かう集束光における集束角を小さくすることができる。その結果、平行化レンズ
120への入射角を小さくすることができるようになり、平行化レンズ120の光入射面
における反射率を全体として低減させることが可能になる。
また、実施形態1に係る照明装置100においては、平行化レンズ120として2枚の
凹レンズ(第1凹レンズ122及び第2凹レンズ124)を用いるとともに、これら第1
凹レンズ122及び第2凹レンズ124における4つのレンズ面を、「ω1>ω2>ω3
>ω4」なる関係を満たすように構成することにより、楕円面リフレクタ114からの集
束光を徐々に平行化することが可能になる。
その結果、第1凹レンズ122及び第2凹レンズ124への入射角をさらに小さくする
ことができるため、光利用効率をさらに向上させるとともに不要な迷光をさらに低減させ
ることができるようになる。
実施形態1に係る照明装置100においては、第1面S1に入射する光線のうち最外周
の光線と第1面S1の法線とのなす角度θは、図3に示すように、15°未満である。
このため、第1面S1への入射角、第2面S2への入射角、第3面S3への入射角及び
第4面S4への入射角のすべてを15°未満とすることができるようになり、平行化レン
ズ120の光入射面及び光射出面における反射率を全体として低減させることが可能にな
る。
実施形態1に係る照明装置100によれば、発光管112から被照明領域側に放射され
る光を楕円面リフレクタ114に向けて反射する補助ミラー116を有しているため、発
光管112の被照明領域側端部を覆うような大きさに楕円面リフレクタ114の大きさを
設定することを必要とせず、楕円面リフレクタ114の小型化を図ることができるという
効果も得られる。
実施形態1に係る照明装置100は、図1に示すように、平行化レンズ120からの光
を複数の部分光束に分割するための複数の第1小レンズを有する第1レンズアレイ130
と、第1レンズアレイ130の複数の第1小レンズに対応する複数の第2小レンズを有す
る第2レンズアレイ140と、第2レンズアレイ140から射出される各部分光束を被照
明領域で重畳させるための重畳レンズ160とをさらに備えている。
実施形態1に係る照明装置100によれば、上記したように、楕円面リフレクタ114
の小型化を図ることができることから、楕円面リフレクタ114から楕円面リフレクタ1
14の第2焦点F2(図示せず。)に向かう集束光の集束角やビームスポットの径を小さ
くすることができる。このため、平行化レンズ120や上記した第1レンズアレイ130
、第2レンズアレイ140及び重畳レンズ160を含むインテグレータ光学系の大きさを
小さくすることができ、このような照明装置の小型化を図ることができる。
実施形態1に係る照明装置100においては、図2に示すように、「ω4<5°」なる
関係を満たしている。このため、第1レンズアレイ130に向けてほぼ略平行な光を射出
することが可能になり、インテグレータ光学系において高い光均一化効果が得られる。
実施形態1に係る照明装置100においては、図1〜図3に示すように、平行化レンズ
120から射出される照明光束は、若干外方に向かっている。このため、第1レンズアレ
イ130における第1小レンズの像が第2レンズアレイ140における対応する第2小レ
ンズに良好にのみ込まれるようになり、インテグレータ光学系において高い光利用効率が
得られるようになる。
図4は、実施形態1に係る照明装置100の効果を説明するために示す図である。図4
(a)は照明装置100の光学系に光線を加えた図であり、図4(b)は比較例1に係る
照明装置100aの光学系に光線を加えた図であり、図4(c)は比較例2に係る照明装
置100bの光学系に光線を加えた図である。
比較例1に係る照明装置100aにおける平行化レンズ120aは、従来の両凹レンズ
からなる平行化レンズである。平行化レンズ120aの光入射面は回転双曲面からなる。
比較例2に係る照明装置100bにおける平行化レンズ120bは、従来の両凹レンズか
らなる平行化レンズである。平行化レンズ120bの光入射面は球面からなる。
実施形態1に係る照明装置100においては、図4に示すように、比較例1に係る照明
装置100a又は比較例2に係る照明装置100bの場合と比べて、平行化レンズ120
(第1凹レンズ122)の光入射面における入射角が小さくなることがわかる。
図5は、実施形態1に係る照明装置100の効果を説明するために示す図である。図5
(a)は実施形態1に係る照明装置100における第2レンズアレイ140の光入射面上
における照明光束の面内光強度分布を示す図であり、図5(b)は比較例1に係る照明装
置100aにおける第2レンズアレイ140aの光入射面上における照明光束の面内光強
度分布を示す図であり、図5(c)は比較例2に係る照明装置100bおける第2レンズ
アレイ140bの光入射面上における照明光束の面内光強度分布を示す図である。
実施形態1に係る照明装置100においては、図5に示すように、比較例1又は比較例
2の場合と比べて、第1レンズアレイ130における第1小レンズの像が第2レンズアレ
イ140における対応する第2小レンズに良好にのみ込まれるようになり、インテグレー
タ光学系において高い光利用効率が得られるようになることがわかる。
実施形態1に係る照明装置100においては、第1面S1、第2面S2、第3面S3及
び第4面S4に形成された減反射膜は、単層の減反射膜である。このため、実施形態1に
係る照明装置100によれば、減反射膜の製造コストを安価にすることができる。また、
実施形態1に係る照明装置100によれば、上記したように、平行化レンズ120(第1
凹レンズ122及び第2凹レンズ124)の光入射面への入射角を小さくすることができ
るため、減反射膜を単層としたとしても、光の反射率が低下して光利用効率が低下するこ
ともない。
減反射膜としては、Ta膜を用いている。このため、減反射膜の耐熱性を300
℃以上とすることができ、極めて高温にさらされる平行化レンズにおける減反射膜に適合
するものとなる。
実施形態1に係る照明装置100においては、楕円面リフレクタ114の第1焦点距離
をf1とし、楕円面リフレクタ114の第2焦点距離をf2としたとき、f2/f1=7
の関係を満たす楕円面リフレクタ114を用いている。このため、第1焦点距離f1が大
きすぎないため、深く大きな楕円面リフレクタを用いることもなく、楕円面リフレクタの
倍率が大きすぎないため、照明装置の大きさが大きくなってしまうこともない。
ここで、本発明の照明装置においては、照明装置の照明光軸の楕円面リフレクタ基端側
部分と、発光管の発光中心と楕円面リフレクタの開口端とを結ぶ直線とがなす最大角度を
αとしたとき、90°≦α≦110°なる関係を満たすことが好ましい。
すなわち、この角度αが90°未満となると、発光管からの光を反射する楕円面リフレ
クタの凹面の面積が小さくなりすぎて平行化レンズに導かれる光の量が不足する可能性が
生じる。一方、この角度αが110°を超えると、楕円面リフレクタ自身が大きくなりす
ぎて、照明装置の小型化を図るのが容易ではなくなる。なお、この場合、110°を超え
る角度で発光管から放射される光は補助ミラーで反射されて楕円面リフレクタに導かれる
ので、光利用効率が低下することもない。
そこで、実施形態1に係る照明装置100においては、照明光軸100axの楕円面リ
フレクタ114基端側部分と発光管112の発光中心と楕円面リフレクタの開口端とを結
ぶ直線とがなす最大角度αを100°としている。このため、角度αが小さすぎないため
、発光管112からの光を反射する楕円面リフレクタ114の凹面の面積が小さくなりす
ぎて平行化レンズ120に導かれる光の量が不足する可能性が生じることもないし、角度
αが大きすぎないため、楕円面リフレクタ114自身が大きくなりすぎることもない。
次に、実施形態1に係るプロジェクタ1について詳細に説明する。
図6は、実施形態1に係るプロジェクタ1を説明するために示す図である。実施形態1
に係るプロジェクタ1は、図6に示すように、照明装置100と、照明装置100からの
照明光束を複数の色光に分離して液晶装置400R,400G,400Bへと各色光を導
く色分離光学系200及びリレー光学系300と、色分離光学系200及びリレー光学系
300によって導かれた各色光を画像信号に応じて変調する電気光学変調装置としての液
晶装置400R,400G,400Bと、液晶装置400R,400G,400Bで変調
された光を合成するクロスダイクロイックプリズム500と、クロスダイクロイックプリ
ズム500で合成された光を投写する投写光学系600とを有している。
照明装置100は、上述したように、楕円面リフレクタ114と、楕円面リフレクタ1
14の第1焦点F1近傍に発光中心を有する発光管112と、発光管112から被照明領
域側に放射される光を楕円面リフレクタ114に向けて反射する補助ミラー116と、楕
円面リフレクタ114からの光を略平行化するための平行化レンズ120と、平行化レン
ズ120から射出された光束を複数の部分光束に分割するための複数の第1小レンズを有
する第1レンズアレイ130と、第1レンズアレイ130の複数の第1小レンズに対応す
る複数の第2小レンズを有する第2レンズアレイ140と、照明光束を略1種類の直線偏
光に変換するための偏光変換素子150と、偏光変換素子150から射出される各部分光
束を被照明領域で重畳させるための重畳レンズ160とを備えている。
発光管112は、管球と、この管球の両側に延びる封止部とを有している。管球は、球
状に形成された石英ガラス製であって、この管球内に配置された一対の電極と、管球内に
封入された水銀、希ガス及び少量のハロゲンとを有する。
発光管112の管球内の一対の電極は、アーク像を形成するためのものである。一対の
電極に電圧を印加すると、電極間に電位差が発生し、放電が生じ、アーク像が生成される
ここで、発光管としては、高輝度発光する種々の発光管を採用でき、例えば、メタルハ
ライドランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ等を採用できる。
楕円面リフレクタ114は、発光管112の一方の封止部が挿通・固着される筒状の首
状部と、発光管112から放射された光を一定方向に揃えて射出する凹面とを有している
。楕円面リフレクタ114の素材としては、石英ガラス、サファイアガラス、水晶、蛍石
、YAG(Yttrium Aluminium Garnet、YAl12)等が用いられる。この楕円面
リフレクタ114の凹面は、表面に金属薄膜を蒸着形成して構成された回転楕円面状の反
射面を備えている。この反射面は、可視光を反射して赤外線を透過するコールドミラーと
なっている。なお、楕円面リフレクタ114の光軸は、照明光軸100axと一致してい
る。
補助ミラー116は、発光管112の管球の略半分を覆い、楕円面リフレクタ114の
凹面と対向して配置される反射部材である。補助ミラー116は、発光管112の他方の
封止部が挿通・固着されている。補助ミラー116の反射面は、発光管112の管球の球
面に倣う凹曲面状に形成されている。この補助ミラー116は、例えば低熱膨張材である
石英ガラスやネオセラム、高熱伝導材である透光性アルミナ、サファイア、水晶、蛍石、
YAG(Yttrium Aluminium Garnet、YAl12)等を使用して製作されている。
また、補助ミラー116の反射面は、楕円面リフレクタ114と同様、可視光を反射して
赤外線を透過するコールドミラーとなっている。
第1レンズアレイ130は、平行化レンズ120からの光を複数の部分光束に分割する
光束分割光学素子としての機能を有し、照明光軸100axと直交する面内にマトリクス
状に配列される複数の第1小レンズを備えて構成される。
第2レンズアレイ140は、上述した第1レンズアレイ130により分割された複数の
部分光束を集光する光学素子であり、第1レンズアレイ130と同様に照明光軸100a
xに直交する面内にマトリクス状に配列される複数の第2小レンズを備えた構成を有して
いる。
偏光変換素子150は、第1レンズアレイ130により分割された各部分光束の偏光方
向を、偏光方向の揃った略1種類の直線偏光光として射出する偏光変換素子である。
この偏光変換素子150は、図示を略したが、照明光軸100axに対して傾斜配置さ
れる偏光分離膜及び反射膜を交互に配列した構成を具備する。偏光分離膜は、各部分光束
に含まれるP偏光光束及びS偏光光束のうち、一方の偏光光束を透過し、他方の偏光光束
を反射する。反射された他方の偏光光束は、反射膜によって曲折され、一方の偏光光束の
射出方向、すなわち照明光軸100axに沿った方向に射出される。射出された偏光光束
のいずれかは、偏光変換素子150の光射出面に設けられる位相差板によって偏光変換さ
れ、略全ての偏光光束の偏光方向が揃えられる。このような偏光変換素子150を用いる
ことにより、発光管112からの光を、略一方向の偏光光に揃えることができるため、液
晶装置400R,400G,400Bで利用する光源光の利用率を向上することができる
重畳レンズ160は、第1レンズアレイ130、第2レンズアレイ140及び偏光変換
素子150を経た複数の部分光束を集光して液晶装置400R,400G,400Bの画
像形成領域上に重畳させる光学素子である。
照明装置100から射出された光は、色分離光学系200に射出され、色光分離光学系
200において赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離される。
色分離光学系200は、2枚のダイクロイックミラー210,220と、反射ミラー2
30とを備え、ダイクロイックミラー210,220により重畳レンズ160から射出さ
れた複数の部分光束を、赤(R)、緑(G)及び青(B)の3色の色光に分離する機能を
有している。
ダイクロイックミラー210,220は、基板上に所定の波長領域の光束を反射し、他
の波長領域の光束を透過する波長選択膜が形成された光学素子である。そして、光路前段
に配置されるダイクロイックミラー210は、赤色光を反射し、その他の色光を透過する
ミラーである。また、光路後段に配置されるダイクロイックミラー220は、緑色光を反
射し、青色光を透過するミラーである。
リレー光学系300は、入射側レンズ310と、リレーレンズ330と、反射ミラー3
20,340とを備え、色分離光学系200を構成するダイクロイックミラー220を透
過した青色光を液晶装置400Bまで導く機能を有している。なお、青色光の光路にこの
ようなリレー光学系300が設けられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路
の長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。実
施形態1に係るプロジェクタ1においては、青色光の光路の長さが長いのでこのような構
成とされているが、赤色光の光路の長さを長くしてリレー光学系300を赤色光の光路に
用いる構成も考えられる。
上述したダイクロイックミラー210により分離された赤色光は、反射ミラー230に
より曲折された後、フィールドレンズ240Rを介して液晶装置400Rに供給される。
また、ダイクロイックミラー220により分離された緑色光は、フィールドレンズ240
Gを介して液晶装置400Gに供給される。さらに、青色光は、リレー光学系300を構
成する入射側レンズ310、リレーレンズ330及び反射ミラー320,340により集
光、曲折されてフィールドレンズ350を介して液晶装置400Bに供給される。なお、
液晶装置400R,400G,400Bの各色光の光路前段に設けられるフィールドレン
ズ240R,240G,350は、照明装置100から射出された各部分光束を、各主光
線に対して略平行な光に変換するために設けられている。
分離された各色光は、液晶装置400R,400G,400Bにおいて画像情報に対応
して変調される。液晶装置400R,400G,400Bの入射側には入射側偏光板41
0R,410G,410Bが配置され、射出側には射出側偏光板430R,430G,4
30Bが配置されている。液晶装置400R,400G,400Bとしては、透過型の液
晶パネルが用いられる。入射側偏光板、液晶パネル及び射出側偏光板によって入射する各
色光の光変調が行われる。
液晶パネルは、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を密閉封入したもの
であり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像信号に
したがって、入射側偏光板から射出された偏光光束の偏光方向を変調する。
液晶装置400R,400G,400Bにおいて変調された各色光は、クロスダイクロ
イックプリズム500で合成される。
クロスダイクロイックプリズム500は、液晶装置400R,400G,400Bから
射出される各色光の変調光を合成する色合成光学系としての機能を有している。そして、
赤色光を反射する赤色光反射ダイクロイック面510Rと、青色光を反射する青色光反射
ダイクロイック面510Bとを有している。赤色光反射ダイクロイック面510R及び青
色光反射ダイクロイック面510Bは、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射す
る誘電体多層膜とを4つの直角プリズムの界面に略X字状に形成することにより設けられ
ている。これら両反射ダイクロイック面510R,510Bによって3色の変調光が合成
され、カラー画像を表示する光が生成される。クロスダイクロイックプリズム500にお
いて生成された合成光は、投写光学系600に向かって射出される。
投写光学系600は、クロスダイクロイックプリズム500からの合成光を表示画像と
してスクリーンに投写するように構成されている。
実施形態1に係るプロジェクタ1は、上記した照明装置100と、照明装置100から
の光を画像信号に応じて変調する液晶装置400R,400G,400Bと、液晶装置4
00R,400G,400Bで変調された光を投写する投写光学系600とを備えている
このため、実施形態1に係るプロジェクタ1は、上記のように光利用効率をさらに向上
するとともに不要な迷光をさらに低減することが可能な照明装置100を備えているため
、高輝度で高画質のプロジェクタとなる。
[実施形態2]
図7は、実施形態2に係る照明装置100Aを説明するために示す図である。図8は、
実施形態2におけるω1、ω2、ω3及びω4を説明するために示す図である。図9は、
実施形態2に係る照明装置100Aの効果を説明するために示す図である。図10は、実
施形態2におけるθを説明するために示す図である。
実施形態2に係る照明装置100Aは、基本的には実施形態1に係る照明装置100と
よく似た構成を有しているが、平行化レンズの構成が実施形態1に係る照明装置100の
場合と異なっている。すなわち、実施形態2に係る照明装置100Aにおいては、図7に
示すように、両凹レンズからなる第1凹レンズ122Aと、第1凹レンズ122Aの光射
出面側に配置された両凹レンズからなる第2凹レンズ124Aとからなっている。
このように、実施形態2に係る照明装置100Aは、実施形態1に係る照明装置100
の場合とは平行化レンズの構成が異なるが、実施形態1に係る照明装置100の場合と同
様に、第1面S1、第2面S2、第3面S3及び第4面S4は、図8に示すように、「ω
1>ω2>ω3>ω4」なる関係を満たすように構成されているため、楕円面リフレクタ
114からの集束光を徐々に平行化することができるようになる。その結果、第1凹レン
ズ122A及び第2凹レンズ124Aへの入射角をさらに小さくすることができるように
なり、光利用効率をさらに向上させるとともに不要な迷光をさらに低減させることができ
るようになる。
また、実施形態2に係る照明装置100Aによれば、図9に示すように、実施形態1に
係る照明装置100の場合と同様に、第1レンズアレイ130Aにおける第1小レンズの
像が第2レンズアレイ140Aにおける対応する第2小レンズに良好にのみ込まれるよう
になり、インテグレータ光学系において高い光利用効率が得られるようになることがわか
る。
なお、実施形態1に係る照明装置100Aにおいては、図10に示すように、実施形態
1に係る照明装置100の場合よりも、第1面S1への入射角が大きくなる傾向にあるが
、それでもなお、1枚の平行化レンズを用いた従来の照明装置900と比べれば、光利用
効率をさらに向上させるとともに不要な迷光をさらに低減させることができるようになる
なお、実施形態2に係る照明装置100Aは、その他の構成については、実施形態1に
係る照明装置100の場合と同様の構成を有しているため、実施形態1に係る照明装置1
00が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
以上、本発明の照明装置及びプロジェクタを上記の各実施形態に基づいて説明したが、
本発明は上記の各実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において
種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施形態1においては、本発明の照明装置を、3つの液晶装置を用いたプロジ
ェクタに適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発
明の照明装置を、1つの液晶装置のみを用いたプロジェクタ、2つの液晶装置を用いたプ
ロジェクタ、又は4つ以上の液晶装置を用いたプロジェクタに適用することも可能である
(2)上記実施形態1においては、本発明の照明装置を、光入射面と光射出面とが異なる
面となる透過型の液晶装置を用いたプロジェクタに適用した例について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではない。本発明の照明装置を、光入射面と光射出面とが同一
の面となる透過型の液晶装置を用いたプロジェクタに適用することも可能である。
(3)上記実施形態1においては、本発明の照明装置を、電気光学変調装置として液晶装
置を用いたプロジェクタに適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではない。本発明の照明装置を、電気光学変調装置としてマイクロミラー型変調装置を
用いたプロジェクタに適用することも可能である。
(4)上記実施形態1においては、本発明の照明装置をプロジェクタに適用した例につい
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の照明装置を他の光学機
器に適用することも可能である。
本発明を実施するための最良の形態は以上のように開示されているが、本発明はこれに
限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関しに図示され、
かつ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以
上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様
々な変形を加えることができるものである。
従って、上記のように形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするた
めに例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではない。それらの形状、材質
などの限定の一部又は全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるもの
である。
実施形態1に係る照明装置100を説明するために示す図。 実施形態1におけるω1、ω2、ω3及びω4を説明するために示す図。 実施形態1におけるθを説明するために示す図。 実施形態1に係る照明装置100の効果を説明するために示す図。 実施形態1に係る照明装置100の効果を説明するために示す図。 実施形態1に係るプロジェクタ1を説明するために示す図。 実施形態2に係る照明装置100Aを説明するために示す図。 実施形態2におけるω1、ω2、ω3及びω4を説明するために示す図。 実施形態2に係る照明装置100Aの効果を説明するために示す図。 実施形態2におけるθを説明するために示す図。 従来の照明装置900を説明するために示す図。
符号の説明
1…プロジェクタ、100,100A,100a,100b,900…照明装置、100
ax,100Aax,100aax,100bax…照明光軸、112,912…発光管
、114,114a,114b,914…楕円面リフレクタ、116…補助ミラー、12
0,120A,120a,120b,920…平行化レンズ、122,122A…第1凹
レンズ、124,124A…第2凹レンズ、130,130A,130a,130b…第
1レンズアレイ、140,140A,140a,140b…第2レンズアレイ、150,
150A,150a,150b…偏光変換素子、160,160A,160a,160b
…重畳レンズ、200…色分離光学系、210,220…ダイクロイックミラー、230
,320,340…反射ミラー、300…リレー光学系、310…入射側レンズ、330
…リレーレンズ、400R,400G,400B…液晶装置、410R,410G,41
0B…入射側偏光板、430R,430G,430B…射出側偏光板、500…クロスダ
イクロイックプリズム、600…投写光学系、920i…光入射面、920o…光射出面
、924…紫外線反射膜、S1…第1面、S2…第2面、S3…第3面、S4…第4面

Claims (11)

  1. 楕円面リフレクタと、前記楕円面リフレクタの第1焦点近傍に配置された発光管と、前
    記発光管から被照明領域側に放射される光を前記楕円面リフレクタに向けて反射する補助
    ミラーと、前記楕円面リフレクタからの光を略平行化するための平行化レンズとを備えた
    照明装置であって、
    前記平行化レンズは、前記楕円面リフレクタ側に凸面を有するメニスカス凹レンズから
    なる第1凹レンズと、前記第1凹レンズの光射出面側に配置された両凹レンズからなる第
    2凹レンズとからなり、
    前記第1凹レンズの光入射面を第1面、前記第1凹レンズの光射出面を第2面、前記第
    2凹レンズの光入射面を第3面、前記第2凹レンズの光射出面を第4面とし、
    前記第1面に入射する光線と照明光軸とのなす角度をω1、前記第2面に入射する光線
    と照明光軸とのなす角度をω2、前記第3面に入射する光線と照明光軸とのなす角度をω
    3、前記第4面に入射する光線と照明光軸とのなす角度をω4としたとき、
    前記第1面、前記第2面、前記第3面及び前記第4面は、「ω1>ω2>ω3>ω4」
    なる関係を満たすように構成されていることを特徴とする照明装置。
  2. 請求項1に記載の照明装置において、
    前記第1面に入射する光線のうち最外周の光線と第1面の法線とのなす角度θが15°
    未満であることを特徴とする照明装置。
  3. 楕円面リフレクタと、前記楕円面リフレクタの第1焦点近傍に配置された発光管と、前
    記発光管から被照明領域側に放射される光を前記楕円面リフレクタに向けて反射する補助
    ミラーと、前記楕円面リフレクタからの光を略平行化するための平行化レンズとを備えた
    照明装置であって、
    前記平行化レンズは、両凹レンズからなる第1凹レンズと、前記第1凹レンズの光射出
    面側に配置された両凹レンズからなる第2凹レンズとからなり、
    前記第1凹レンズの光入射面を第1面、前記第1凹レンズの光射出面を第2面、前記第
    2凹レンズの光入射面を第3面、前記第2凹レンズの光射出面を第4面とし、
    前記第1面に入射する光線と照明光軸とのなす角度をω1、前記第2面に入射する光線
    と照明光軸とのなす角度をω2、前記第3面に入射する光線と照明光軸とのなす角度をω
    3、前記第4面に入射する光線と照明光軸とのなす角度をω4としたとき、
    前記第1面、前記第2面、前記第3面及び前記第4面は、「ω1>ω2>ω3>ω4」
    なる関係を満たすように構成されていることを特徴とする照明装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の照明装置において、
    前記平行化レンズからの光を複数の部分光束に分割するための複数の第1小レンズを有
    する第1レンズアレイと、前記第1レンズアレイの前記複数の第1小レンズに対応する複
    数の第2小レンズを有する第2レンズアレイと、前記第2レンズアレイから射出される各
    部分光束を被照明領域で重畳させるための重畳レンズとをさらに備えたことを特徴とする
    照明装置。
  5. 請求項4に記載の照明装置において、
    ω4は、「ω4<5°」なる関係を満たすことを特徴とする照明装置。
  6. 請求項4に記載の照明装置において、
    前記平行化レンズから射出される照明光束は、外方に向かうことを特徴とする照明装置
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の照明装置において、
    前記第1面、前記第2面、前記第3面及び前記第4面には、いずれも減反射膜が形成さ
    れていることを特徴とする照明装置。
  8. 請求項7に記載の照明装置において、
    前記第1面、前記第2面、前記第3面及び前記第4面に形成された減反射膜は、いずれ
    も3層以下の減反射膜であることを特徴とする照明装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の照明装置において、
    前記楕円面リフレクタの第1焦点距離をf1とし、前記楕円面リフレクタの第2焦点距
    離をf2としたとき、5≦f2/f1≦9なる関係を満たすことを特徴とする照明装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の照明装置において、
    前記照明装置の光軸の前記楕円面リフレクタ基端側部分と、前記発光管の発光中心と前
    記楕円面リフレクタの開口端とを結ぶ直線とがなす最大角度をαとしたとき、90°≦α
    ≦110°なる関係を満たすことを特徴とする照明装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の照明装置と、前記照明装置からの照明光を画像信号
    に応じて変調する電気光学変調装置と、前記電気光学変調装置で変調された光を投写する
    投写光学系とを備えたことを特徴とするプロジェクタ。
JP2004379212A 2004-12-28 2004-12-28 照明装置及びプロジェクタ Withdrawn JP2006184677A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004379212A JP2006184677A (ja) 2004-12-28 2004-12-28 照明装置及びプロジェクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004379212A JP2006184677A (ja) 2004-12-28 2004-12-28 照明装置及びプロジェクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006184677A true JP2006184677A (ja) 2006-07-13

Family

ID=36737827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004379212A Withdrawn JP2006184677A (ja) 2004-12-28 2004-12-28 照明装置及びプロジェクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006184677A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017068676A1 (ja) * 2015-10-22 2017-04-27 日立マクセル株式会社 投射型映像表示装置
JP7501691B2 (ja) 2020-09-17 2024-06-18 カシオ計算機株式会社 光源装置、投影装置、マイクロレンズアレイ及び光源制御方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017068676A1 (ja) * 2015-10-22 2017-04-27 日立マクセル株式会社 投射型映像表示装置
JPWO2017068676A1 (ja) * 2015-10-22 2018-07-05 マクセル株式会社 投射型映像表示装置
US10295895B2 (en) 2015-10-22 2019-05-21 Maxell, Ltd. Projection type image display apparatus for improving illumination of a light source
JP7501691B2 (ja) 2020-09-17 2024-06-18 カシオ計算機株式会社 光源装置、投影装置、マイクロレンズアレイ及び光源制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007294337A (ja) 照明装置及びプロジェクタ
JP4193855B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP4420087B2 (ja) 照明装置及びプロジェクタ
JP4349366B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP2005197208A (ja) 光源ランプ及びプロジェクタ
KR100764316B1 (ko) 조명 장치 및 프로젝터
WO2005019928A1 (ja) 照明装置及びこれを備えたプロジェクタ
JP2006184677A (ja) 照明装置及びプロジェクタ
JP2004354676A (ja) 光源装置、およびプロジェクタ
JP4321580B2 (ja) 光学素子及びプロジェクタ
JP2013041760A (ja) 照明装置及びプロジェクター
JP2007294338A (ja) 照明装置及びプロジェクタ
JP4432735B2 (ja) 光源装置、およびプロジェクタ
JP2005258469A (ja) 照明装置
JP2008070618A (ja) プロジェクタ
JP2009063605A (ja) 反射型液晶パネル及びプロジェクタ
JP2007227206A (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP2023136541A (ja) 光源装置およびプロジェクター
JP2007293152A (ja) 照明装置及びプロジェクタ
JP2011099995A (ja) 光源装置及びプロジェクター
JP2009186953A (ja) プロジェクタ
JP2008209441A (ja) プロジェクタ
JP2021149040A (ja) 波長変換素子、照明装置およびプロジェクター
JP2008108701A (ja) プロジェクタ
JP2008076964A (ja) プロジェクタ

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070404

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080304