JP2006183475A - 遠心圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、羽根車出口から羽根車入口へ還流する循環流を確実に制限して循環ロスを低減し得る遠心圧縮機を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明にかかる遠心圧縮機1は、羽根車7の外周側にシュラウド13を有する遠心圧縮機1において、シュラウド13の流体出口側端部にアブレイダブルフィン21を設け、ケーシング3側の、アブレイダブルフィン21に対向する対向面30をアブレイダブル材で構成したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、遠心力によってガス等の流体を圧縮するクローズタイプの遠心圧縮機に関するものである。
シュラウドを有するクローズタイプの遠心圧縮機では、羽根車出口から吐出される流体の一部がシュラウドとケーシングとの間の隙間を流れて羽根車入口において吸入される流体に還流する循環流が存在している。この循環流のために余分な動力を必要とし、循環ロスを生じていた。
この循環ロスを低減させるものとして、例えば特許文献1に示すようなものがある。これは、羽根車への流体入口部分におけるシュラウドとケーシングとの間にラビリンスを設けたものであり、回転に伴う羽根車の遠心変形によりシュラウドとラビリンスとの間隔を狭めて循環流の流量を制限するものである。
特開平9−317692号公報(段落[0009]〜[0013],及び図1)
ところで、例えばインジェクション用の遠心圧縮機では、高圧縮低流量であるため、羽根車入口の回転半径が小さく、かつ回転周速が遅い。そのため、特許文献1の構造を採用しても、遠心変形の効果が少なく循環ロスの低減効果が少ないという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、羽根車出口から羽根車入口へ還流する循環流を確実に制限して循環ロスを低減し得るクローズタイプの遠心圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる遠心圧縮機は、羽根車の外周側にシュラウドを有する遠心圧縮機において、前記シュラウドの流体出口側端部にアブレイダブルフィンを設け、ケーシング側の、前記アブレイダブルフィンに対向する対向面をアブレイダブル材で構成したことを特徴とする。
このように、シュラウドの流体出口側端部、すなわち回転半径が最大となる羽根車外周部にアブレイダブルフィンを設けているので、運転時回転に伴い作用する遠心力により羽根車と共にシュラウドの流体出口側端部がラジアル方向へ変形する。この変形により、アブレイダブルフィンはケーシング側の対向面の方向へ移動する。このケーシング側の対向面方向への移動により、アブレイダブルフィンは、対向面との間でシールを形成するので、羽根車から吐出される流体が、羽根車の吸入側へ還流するのを阻止できる。
また、アブレイダブルフィンに対向するケーシング側の対向面をアブレイダブル材で構成しているので、アブレイダブルフィンが対向面に接触した場合、対向面が切削される。これにより、アブレイダブルフィンが対向面に接する程度まで移動できるので、羽根車から吐出される流体が、羽根車の吸入側へ還流するのを確実に阻止できる。
さらに、アブレイダブルフィンは遠心力により変形し易い流体出口側端部に取り付けられているので、インジェクション用高圧圧縮機等の周速の遅い(例えば、250m/秒以下)ものでも、確実なシール効果を発揮でき、羽根車から吐出される流体が、羽根車の吸入側へ還流するのを確実に阻止できる。
また、本発明の遠心圧縮機は、前記羽根車が取り付けられたハブの外周面にハブ側アブレイダブルフィンを設け、前記ケーシング側の、前記ハブ側アブレイダブルフィンに対向するハブ側対向面をアブレイダブル材で構成したことを特徴とする。
このように、ハブの外周面、すなわち回転半径が最大となる羽根車外周部にハブ側アブレイダブルフィンを設けているので、運転時回転に伴い作用する遠心力により羽根車と共にハブの外周面がラジアル方向へ変形する。この変形により、ハブ側アブレイダブルフィンはケーシング側のハブ側対向面の方向へ移動して、ハブ側対向面との間でシールを形成する。したがって、羽根車から吐出される流体が、隣接するプロセスへ漏洩するのを防止できる。
また、ハブ側アブレイダブルフィンに対向するケーシング側のハブ側対向面をアブレイダブル材で構成しているので、ハブ側アブレイダブルフィンがハブ側対向面に接触した場合、ハブ側対向面が切削される。これにより、ハブ側アブレイダブルフィンがハブ側対向面に接する程度まで移動できるので、羽根車から吐出される流体が、隣接するプロセス側へ漏洩するのを確実に阻止できる。
さらに、本発明の遠心圧縮機は、前記対向面と前記ハブ側対向面との内、少なくともいずれか一方に設けられた略リング状の凹所と、該凹所に嵌合可能に形成された略リング状のアブレイダブル部材と、を備え、前記アブレイダブル部材の前記アブレイダブルフィンあるいはハブ側アブレイダブルフィンに対向する側は少なくともアブレイダブル材で形成されていることを特徴とする。
このように、略リング状のアブレイダブル部材をケーシング側の凹所に嵌合するだけで対向面あるいはハブ側対向面が形成されるので、製造が容易となる。
また、アブレイダブル部材のアブレイダブル材が、アブレイダブルフィンあるいはハブ側アブレイダブルフィンにより切削されてシール効果が低減すると、アブレイダブル部材を交換することで、容易に復旧できる。
請求項1に記載の発明によれば、シュラウドの流体出口側端部、すなわち回転半径が最大となる羽根車外周部にアブレイダブルフィンを設けているので、羽根車から吐出される流体が、羽根車の吸入側へ還流するのを阻止できる。
また、アブレイダブルフィンに対向するケーシング側の対向面をアブレイダブル材で構成しているので、羽根車から吐出される流体が、羽根車の吸入側へ還流するのを確実に阻止できる。
さらに、アブレイダブルフィンは遠心力により変形し易い流体出口側端部に取り付けられているので、インジェクション用高圧圧縮機等の周速の遅い(例えば、250m/秒以下)ものでも、確実なシール効果を発揮でき、羽根車から吐出される流体が、羽根車の吸入側へ還流するのを確実に阻止できる。
請求項2に記載の発明によれば、ハブの外周面、すなわち回転半径が最大となる羽根車外周部にハブ側アブレイダブルフィンを設けているので、羽根車から吐出される流体が、隣接するプロセスへ漏洩するのを防止できる。
また、ハブ側アブレイダブルフィンに対向するケーシング側のハブ側対向面をアブレイダブル材で構成しているので、羽根車から吐出される流体が、隣接するプロセス側へ漏洩するのを確実に阻止できる。
請求項3に記載の発明によれば、アブレイダブル部材をケーシング側の凹所に嵌合するだけで対向面あるいはハブ側対向面が形成されるので、製造が容易となる。
また、アブレイダブル部材のアブレイダブル材が、アブレイダブルフィンあるいはハブ側アブレイダブルフィンにより切削されてシール効果が低減すると、アブレイダブル部材を交換することで、容易に復旧できる。
以下に、本発明にかかる一実施形態について、図1を用いて説明する。
本実施形態は、本発明を天然ガスを貯蔵する、あるいは油田に戻して原油を押圧するために天然ガス(流体)を高圧にするインジェクション用の遠心圧縮機に適用したものである。
この遠心圧縮機は、高圧縮低流量である。ここで、高圧縮低流量の遠心圧縮機とは、次式で表される流量係数φが、0.05以下のものを指している。
Figure 2006183475

なお、本発明を適用するのに好ましい流量係数φは0.02以下で、より好ましいのは0.01程度である。
遠心圧縮機1には、ケーシング3と、ケーシング3に回転自在に設けられた回転軸5と、回転軸5に固定された複数の羽根車7とが備えられている。
ケーシング3には、ガス流路9が設けられている。このガス流路9の一端にはケーシング3内外を貫通するガスの吸込口(図示せず)が連通され、他端にはケーシング3内外を貫通するガスの吐出口(図示せず)が連通されている。
ケーシング3には、回転軸5が回転自在に挿着されている。回転軸5は、その一端がラジアル軸受(図示略)により支持され、他端がラジアル軸受(図示略)およびスラスト軸受(図示略)により支持されている。回転軸5の一端は原動機の出力軸(図示せず)に連結され、原動機の作動時に出力軸と一体に回転駆動するようになっている。
羽根車7は、回転軸5に一体に固定される環状のハブ10と、ハブ10の表面に周方向に向かって所定の間隔ごとに一体に設けられる流線形状の複数の羽根11と、羽根11の先端に取り付けられたシュラウド13とから構成されている。
羽根車7は、ニッケル・クロム・モリブデン鋼で形成されている。なお、ステンレス系の材料で形成してもよい。
羽根車7には、ハブ10と、隣り合う羽根11,11間と、シュラウド13とで複数のガス通路15が形成されている。各ガス通路15の回転軸5側がガス入口17となり、回転軸5から離隔した側、すなわち外周端側がガス出口19となる。ガス入口17とガス出口(流体出口側端)19とは、それぞれガス流路9と連通されている。
ケーシング3とシュラウド13との間にある隙間は、還流路14を形成している。また、ケーシング3とハブ10との間にある隙間は、隣接するプロセス、例えば次段の羽根車7に連通する通路16を形成している。
シュラウド13の外周端、すなわちガス出口19側端部には、アブレイダブルフィン21が設けられている。アブレイダブルフィン21は、機械による切削加工によってシュラウド13と一体に形成されている。
ハブ10の外周端、すなわちガス出口19側端部には、ハブ側アブレイダブルフィン23が設けられている。ハブ側アブレイダブルフィン23は、機械による切削加工によってハブ10と一体に形成されている。
アブレイダブルフィン21に対向するケーシング3側の部分には、略リング状をした凹所25が設けられている。凹所25の側面部には、略リング状の小凹所27が設けられている。
凹所25には、小凹所27に嵌合する突出部を有する略リング状のアブレイダブル部材29が嵌合され、適宜手段で固定されている。アブレイダブル部材29には、アブレイダブルフィン21に対向する対向面30が設けられている。アブレイダブル部材29は、アブレイダブルフィン21よりも柔らかいアルミ系の金属(例えば、Al−Siグラファイト系)で形成されている。また、条件によっては、ポリテトラフルオロエチレン系の樹脂であってもよい。
なお、小凹所27は、凹所25の側面ではなく、内周側(図2の面内上側)に設けてもよく、また、側面と内周側の両方に設けてもよい。
ハブ側アブレイダブルフィン23に対向するケーシング3側の部分には、略リング状をした凹所31が設けられている。凹所31の側面部には、略リング状の小凹所33が設けられている。
凹所31には、小凹所33に嵌合する突出部を有する略リング状のハブ側アブレイダブル部材(アブレイダブル部材)35が嵌合され、適宜手段で固定されている。ハブ側アブレイダブル部材35には、ハブ側アブレイダブルフィン23に対向するハブ側対向面36が設けられている。ハブ側アブレイダブル部材35は、ハブ側アブレイダブルフィン23よりも柔らかいアルミ系の金属(例えば、Al−Siグラファイト系)で形成されている。また、条件によっては、ポリテトラフルオロエチレン系の樹脂であってもよい。
なお、小凹所33は、凹所31の側面ではなく、内周側(図2の面内上側)に設けてもよく、また、側面と内周側の両方に設けてもよい。
なお、本実施形態では、アブレイダブル部材29とハブ側アブレイダブル部材35とは、全体がアブレイダブル材で構成されているが、アブレイダブルフィン21あるいはハブ側アブレイダブルフィン23と対向する面に所定厚さのアブレイダブル材の層を形成するようにしてもよい。
以上説明した本実施形態にかかる遠心圧縮機は次のように動作する。
原動機を作動させると、原動機の出力軸と一体に回転軸5及び羽根車7が回転駆動し、ケーシング3の吸込口からガス流路9内にガスが吸い込まれる。そして、ガスは羽根車7の各ガス通路15のガス入口17から各ガス通路15内に吸い込まれる。ガス通路15内に吸い込まれたガスは、遠心力により圧縮されつつガス通路15内を流れてガス出口19からガス流路9内に吐出される。吐出されたガスはガス流路9内を流れてケーシング3の吐出口からケーシング3外に吐出される。
この羽根車7の回転に伴い発生する遠心力により、羽根車7の外周がラジアル方向へ伸張するように変形する。この変形により、シュラウド13もラジアル方向へ伸張するので、シュラウド13の外周端に設けられたアブレイダブルフィン21は、ケーシング3側に設けられたアブレイダブル部材29の対向面30に接近し、アブレイダブルフィン21の先端と対向面30との間でシールを形成する。
アブレイダブルフィン21と対向面30との間で形成されたシールにより、羽根車7のガス出口19から吐出されるガスが還流路14へ入るのを阻止できる。したがって、ガスが羽根車7のガス入口17へ還流するのを阻止できる。
また、アブレイダブルフィン21は、シュラウド13の外周端に設けられているので、遠心力による変形量は最大となる。そのため、周速が、例えば250m/秒以下と遅く遠心力がそれ程大きくならないものでも、アブレイダブルフィン21はそれなりに移動量を確保できるので、確実なシール効果を発揮できる。
羽根車7の回転時にアブレイダブルフィン21の先端が対向面30側に接触しても、接触による衝撃力は対向面30を構成するアブレイダブル材が削られることで緩衝することができるので、アブレイダブルフィン21と対向面30との間隔を極小に設定することができる。そのため、羽根車7のガス出口19から吐出されるガスが還流路14を通ってガス入口17へ還流されるのを略確実に阻止できる。
同様にして、羽根車7の回転によりハブ10もラジアル方向へ伸張するので、ハブ10の外周端に設けられたハブ側アブレイダブルフィン23は、ケーシング3側に設けられたハブ側アブレイダブル部材35のハブ側対向面36に接近し、ハブ側アブレイダブルフィン23と対向面30との間でシールを形成する。
ハブ側アブレイダブルフィン23とハブ側対向面36との間で形成されたシールにより、羽根車7のガス出口19から吐出されるガスが通路16へ入るのを阻止できる。したがって、ガスが例えば次段の羽根車7等の次のプロセスへ漏洩するのを阻止できる。
羽根車7の回転時にハブ側アブレイダブルフィン23がハブ側対向面36側に接触しても、接触による衝撃力はハブ側対向面36を構成するアブレイダブル材が削られることで緩衝するので、ハブ側アブレイダブルフィン23とハブ側対向面36との間隔を極小に設定することができる。そのため、羽根車7のガスが通路16を通って次のプロセスへ漏洩するのを略確実に阻止できる。
遠心圧縮機1が長時間稼動すると、アブレイダブルフィン21またはハブ側アブレイダブルフィン23が、アブレイダブル部材29の対向面30またはハブ側アブレイダブル部材35のハブ側対向面36を切削して、稼動条件によってはアブレイダブルフィン21またはハブ側アブレイダブルフィン23とそれらの対向面30,36との間に隙間を生じるようになる。このように、稼動条件によってアブレイダブルフィン21またはハブ側アブレイダブルフィン23とそれらの対向面30,36との間に隙間が生じるようになると、所要のシール効果を発揮できなくなる。
こういう状態になると、遠心圧縮機1を分解して、ケーシング3に取り付けたアブレイダブル部材29またはハブ側アブレイダブル部材35を取り外し、新規なアブレイダブル部材29またはハブ側アブレイダブル部材35を取り付ける。例えば、新規なアブレイダブル部材29を取り付ける場合、アブレイダブル部材29の側面に設けられた突出部を、ケーシング3側の小凹所27へ嵌合することで、位置決めをしつつ仮止めする。その後ボルト等適宜手段で固定する。
このように、アブレイダブル部材29またはハブ側アブレイダブル部材35を交換することにより、簡単に所要のシール効果を奏するように復旧できる。
以下、本実施形態の作用・効果を説明する。
本実施形態の遠心圧縮機1によれば、シュラウド13の外周端部、すなわち回転半径が最大となる羽根車7の外周部位置にアブレイダブルフィン21を設けているので、運転時回転に伴い作用する遠心力により羽根車7と共にシュラウド13の外周端部がラジアル方向へ変形する。この変形により、アブレイダブルフィン21はケーシング3側の対向面30の方向へ移動する。このケーシング3側の対向面30方向への移動により、アブレイダブルフィン21は、対向面30との間でシールを形成するので、羽根車7のガス出口19から吐出されるガスが、羽根車7のガス入口17へ還流するのを阻止できる。
また、アブレイダブルフィン21に対向する対向面30をアブレイダブル材で構成しているので、アブレイダブルフィン21が対向面30に接触した場合、対向面30が切削される。これにより、アブレイダブルフィン21が対向面30に接する程度まで移動できるので、羽根車7のガス出口19から吐出されるガスが、羽根車7のガス入口17側へ還流するのを確実に阻止できる。
さらに、アブレイダブルフィン21は遠心力により変形し易いガス出口19部に取り付けられているので、周速の遅い(例えば、250m/秒以下)ものでも、確実なシール効果を発揮でき、羽根車7のガス出口19から吐出されるガスが、羽根車7のガス入口17側へ還流するのを確実に阻止できる。
また、本実施形態の遠心圧縮機によれば、ハブ10の外周面、すなわち回転半径が最大となる羽根車7の外周部位置にハブ側アブレイダブルフィン23を設けているので、運転時回転に伴い作用する遠心力により羽根車7と共にハブ10の外周面がラジアル方向へ変形する。この変形により、ハブ側アブレイダブルフィン23はケーシング3側に設けられたハブ側アブレイダブル部材35のハブ側対向面36の方向へ移動して、ハブ側対向面36との間でシールを形成する。したがって、羽根車7のガス出口19から吐出されるガスが、隣接するプロセスへ漏洩するのを防止できる。
また、ハブ側アブレイダブルフィン23に対向するケーシング側のハブ側対向面36をアブレイダブル材で構成しているので、ハブ側アブレイダブルフィン23がハブ側対向面36に接触した場合、ハブ側対向面36が切削される。これにより、ハブ側アブレイダブルフィン23がハブ側対向面36に接する程度まで移動できるので、羽根車7のガス出口19から吐出されるガスが、隣接するプロセス側へ漏洩するのを確実に阻止できる。
さらに、本実施形態では、アブレイダブル部材29とハブ側アブレイダブル部材35とがケーシング3側の凹所25,31に嵌合するだけで対向面30あるいはハブ側対向面36が形成されるので、製造が容易となる。
また、アブレイダブル部材29とハブ側アブレイダブル部材35とのアブレイダブル材が、アブレイダブルフィン21あるいはハブ側アブレイダブルフィン23により切削されてシール効果が低減すると、アブレイダブル部材29またはハブ側アブレイダブル部材35を交換することで、容易にシール効果を復旧できる。
なお、本実施形態では、対向面30とハブ側対向面36とは、それぞれケーシング3に着脱可能なアブレイダブル部材29とハブ側アブレイダブル部材35に形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図2に示すように、アブレイダブルフィン21に対向するケーシング3側の部分に、アブレイダブル材を溶射によって所定の厚みで一体に設けて対向面41を形成する。そして、ハブ側アブレイダブルフィン23に対向するケーシング3側の部分に、アブレイダブル材を溶射によって所定の厚みで一体に設けて対向面43を形成してもよい。
このように、対向面をケーシング3と一体に形成すると、羽根車7から吐出するガスの圧力変動等に起因する振動等により壊れる可能性がないので、安全性が確保できる。
本発明の一実施形態にかかる遠心圧縮機の部分断面図である。 本発明の別の実施形態にかかる遠心圧縮機の部分断面図である。
符号の説明
1 遠心圧縮機
3 ケーシング
7 羽根車
10 ハブ
13 シュラウド
21 アブレイダブルフィン
23 ハブ側アブレイダブルフィン
25 凹所
29 アブレイダブル部材
30 対向面
31 凹所
35 ハブ側アブレイダブル部材
36 ハブ側対向面
41 対向面
43 ハブ側対向面

Claims (3)

  1. 羽根車の外周側にシュラウドを有する遠心圧縮機において、
    前記シュラウドの流体出口側端部にアブレイダブルフィンを設け、
    ケーシング側の、前記アブレイダブルフィンに対向する対向面をアブレイダブル材で構成したことを特徴とする遠心圧縮機。
  2. 前記羽根車が取り付けられたハブの外周面にハブ側アブレイダブルフィンを設け、
    前記ケーシング側の、前記ハブ側アブレイダブルフィンに対向するハブ側対向面をアブレイダブル材で構成したことを特徴とする請求項1に記載された遠心圧縮機。
  3. 前記対向面と前記ハブ側対向面との内、少なくともいずれか一方に設けられた略リング状の凹所と、
    該凹所に嵌合可能に形成された略リング状のアブレイダブル部材と、を備え、
    前記アブレイダブル部材の前記アブレイダブルフィンあるいはハブ側アブレイダブルフィンに対向する側は少なくともアブレイダブル材で形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された遠心圧縮機。
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