JP2006181697A - 平面研磨装置及び平面研磨方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 研磨ベルトの破断を防止しつつ、要求寸法までワークを平面研磨可能な平面研磨装置及び平面研磨方法と、研磨ベルトの破断を防止しつつ、研磨ベルトの幅よりも広い幅のワークを平面研磨可能な平面研磨装置及び平面研磨方法と、効率的に平面研磨可能な平面研磨装置及び平面研磨方法を提供する。
【解決手段】 少なくとも1対のローラ22間に張設される無端ループ状の研磨ベルト21と、ローラ22間の研磨処理位置3へワーク2を送給するワーク送給手段10と、研磨ベルト21の回転中心と平行な軸心回りに回転自在に且つ設定間隔おきに並列状に支持した複数の押圧ローラ23と、研磨処理位置3において研磨ベルト21の研磨面とワークの基準面間の距離が設定距離となるように、研磨処理位置3における研磨ベルト21の内側に押圧ローラ23を押し当てる押圧操作手段25とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、研磨ベルトを用いた平面研磨装置及び平面研磨方法に関する。
ワーク表面のバリを除去したり、ワーク表面を研磨したりするための平面研磨装置として、1対のローラ間に張設した送給ベルトによりワークを水平送りする送り手段と、送給手段の上側に配置され、1対のローラ間に張設した研磨ベルトにより、送給手段にて送給されるワークの上面を研磨する研磨手段と、研磨ベルトの下部ベルトを下側へ押圧して研磨ベルトをワークに押し当てる金属板からなるプラテンとを備え、プラテンで研磨ベルトの下部ベルトをワークの上面に押し当てながら研磨するものが広く採用されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、前記プラテンとして、金属板に代えて、軸心を研磨ベルトの回転方向と直交方向に配置した複数の案内ローラを支持枠に回転自在に設けたものを用い、エアシリンダにより複数の案内ローラで研磨ベルトをワーク側へ押圧して、研磨ベルトをワークに押し当てながら研磨するように構成したものも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
一方、研磨ベルトとしては、クラフト紙などの紙、綿布や不織布などの布、紙と布を張り合わせた複合シートなどからなる基材シートを無端ループのベルト状に成形し、これに砥粒を付着させたものが広く採用されている。また、ディスクサンダーにおいては、ガラスエポキシ樹脂などからなるディスク板に砥石片を貼り付けたものも実用化されている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2000−218485号公報 特開平5−31662号公報 特開2001−260037号公報
一般的な平面研磨装置では、特許文献1記載のように、金属板からなるプラテンを研磨ベルトの内面に押し当てる関係上、研磨ベルトの接続部分が破断することがあり、また特許文献2記載のように、回転自在な案内ロールを研磨ベルトに押し当てる場合には、研磨ベルトの接続部分における破断を効果的に防止できるが、案内ロール間の距離をワーク送給方向におけるワークのサイズよりも大きく設定すると、案内ロール間にワークが配置されたときに研磨ベルトが撓んで、ワークの両端部における研磨量が増えてしまったり、研磨ベルトの撓み量が大きくなりすぎて、研磨ベルトが逃げやすくなり、研磨効率が全体的に低下したりするという問題が発生する。
また、従来の平面研磨装置では、ワークの角部で研磨ベルトが破損しないように、研磨ベルトの回転方向と平行にワークを送給して、ワーク表面を研磨している関係上、研磨可能なワークのサイズが研磨ベルトの幅に依存したものとなり、大型なワークを研磨する場合には、それに応じて幅の広い研磨ベルトを用いる必要があるとともに、研磨ベルトやワークの送給ベルトなどのレイアウトが大幅に制約され、平面研磨装置の小型化などに対する設計自由度が大幅に制約されるという問題があった。
更に、前記特許文献1、2記載のような周知の平面研磨装置では、エアシリンダなどによりプラテンを下方へ操作して、プラテンで研磨ベルトの途中部を下方へ押し出し、この押し出した研磨ベルトでワーク表面を研磨するように構成され、研磨抵抗がエアシリンダの操作力よりも大きくなった場合には、研磨ベルトの破損を防止するため、プラテンが上方へ後退するように構成されている。このため、ワーク表面のバリを除去したり、ワーク表面の微細な凹凸を研磨したりすることは可能であるが、ワークの表面全体を適正寸法まで研磨することができず、一般的には平面研磨装置によりバリ等を除去した後、適正寸法までカップ砥石でワークを研磨するという、2段階の研磨処理が施されており、研磨工程が複雑になるとともに、設備経済的な負担が増大し、しかもカップ砥石での研磨は、カップ砥石の割れを防止するため、僅かな研削(切込み)量で、低速で送られる関係上、研磨処理時間が長くなるという問題があった。
本発明の目的は、研磨ベルトの破断を防止しつつ、要求寸法までワークを平面研磨可能な平面研磨装置及び平面研磨方法と、研磨ベルトの破断を防止しつつ、研磨ベルトの幅よりも広い幅のワークを平面研磨可能な平面研磨装置及び平面研磨方法、効率的に平面研磨可能な平面研磨装置及び平面研磨方法を提供することである。
本発明に係る第1の平面研磨装置は、少なくとも1対のローラ間に張設される無端ループ状の研磨ベルトと、前記ローラ間の研磨処理位置へワークを送給するワーク送給手段と、前記研磨ベルトの回転中心と平行な軸心回りに回転自在に且つ設定間隔おきに並列状に支持した複数の押圧ローラと、前記研磨処理位置において研磨ベルトの研磨面とワークの基準面間の距離が設定距離となるように、研磨処理位置における研磨ベルトの内側に押圧ローラを押し当てる押圧操作手段とを備えたものである。
この第1の平面研磨装置では、複数の押圧ローラを研磨ベルトの内面に押し当てて、研磨ベルトをワークに圧接させるので、研磨ベルトと押圧ローラ間における摩擦抵抗を低減して、摩擦抵抗による研磨ベルトの破損や破断を効果的に防止することができる。また、複数の押圧ローラを設定間隔おきに並列状に設けているので、研磨処理位置における研磨ベルトの撓みが押圧ローラで規制され、研磨処理位置全体における研磨精度を一様に且つ十分に確保することが可能となる。更に、研磨処理位置において研磨ベルトの研磨面とワークの基準面間の距離が設定距離となるように、研磨処理位置における研磨ベルトの内側に押圧ローラを押し当てるので、カップ砥石等で研磨処理することなく、機械加工されたワークを平面研磨装置のみにより、要求寸法まで研磨することが可能となり、設備経済的な負担の軽減、研磨工程の簡略化及び研磨時間の大幅な短縮化が可能となる。
ここで、前記第1の平面研磨装置において、前記ワーク送給手段によるワークの送給方向を研磨ベルトの回転方向に対して角度を付けることができる。このように構成すると、ローラ間における研磨ベルト全体を有効利用して研磨することが可能となり、例えば角度を小さく設定した場合には、研磨ベルトがワークに接している時間を長く設定して、ワークの研磨精度を向上でき、角度を大きく設定した場合には、研磨精度は多少低下するが、最大でローラ間の研磨ベルトの長さと同じサイズの大型なワークを研磨することが可能となる。
本発明に係る第2の平面研磨装置は、少なくとも1対のローラ間に張設される無端ループ状の研磨ベルトと、前記ローラ間の研磨処理位置へ、研磨ベルトの回転方向に対して角度を付けてワークを送給するワーク送給手段と、前記研磨ベルトの回転中心と平行な軸心回りに回転自在に且つ設定間隔おきに並列状に支持した複数の押圧ローラと、前記研磨処理位置において研磨ベルトの内側に押圧ローラを押し当てる押圧操作手段とを備えたものである。
この第2の平面研磨装置では、第1の平面研磨装置と同様に押圧ローラを設けているので、摩擦抵抗により研磨ベルトが破損したり破断したりすることを効果的に防止できるとともに、研磨処理位置全体における研磨精度を一様に且つ十分に確保することが可能となる。加えて、研磨ベルトの回転方向に対して角度を付けてワークを送給するので、ローラ間における研磨ベルト全体を有効利用して研磨することが可能となり、例えば角度を小さく設定した場合には、研磨ベルトがワークに接している距離を長く設定して、ワークの研磨精度を向上でき、角度を大きく設定した場合には、研磨精度は多少低下するが、最大でローラ間の研磨ベルトの長さと同じサイズの大型なワークを研磨することが可能となる。
前記第1及び第2の平面研磨装置の研磨ベルトとしては、周知のサンドベルトを採用することもできるが、ベルト基材に複数の砥石片を設定パターンで固定したものを用いることが好ましい。このような研磨ベルトを用いると、押圧ローラに対面する位置において砥石片が微妙に傾いて、砥石片の角部でワークを効率的に研磨することが可能となり、通常のサンドロールと比較して目詰まりの発生が少なくなり、効率的な研磨が可能となる。また、砥石片によりカップ砥石により研磨する場合と同レベルまで高精度に研磨できるので、カップ砥石等で研磨処理することなく、機械加工されたワークを平面研磨装置のみにより、要求寸法まで研磨することが可能となり、設備経済的な負担の軽減、研磨工程の簡略化及び研磨時間の大幅な短縮化が可能となる。しかも、研磨ベルトの回転方向に角度をつけてワークを送給した場合でも、ワークが研磨ベルトのベルト基材に接触することを防止して、ワークがベルト基材に接触することによる研磨ベルトの破損や破断を防止できる。
本発明に係る第3の平面研磨装置は、少なくとも1対のローラ間に張設される無端ループ状の研磨ベルトであって、ベルト基材に複数の砥石片を設定パターンで固定した研磨ベルトと、前記ローラ間の研磨処理位置へワークを送給するワーク送給手段と、前記研磨ベルトの回転中心と平行な軸心回りに回転自在に且つ設定間隔おきに並列状に支持した複数の押圧ローラと、前記研磨処理位置において研磨ベルトの内側に押圧ローラを押し当てる押圧操作手段とを備えたものである。
この第3に係る平面研磨装置では、第1の平面研磨装置と同様に押圧ローラを設けているので、摩擦抵抗により研磨ベルトが破損したり破断したりすることを効果的に防止できるとともに、研磨処理位置全体における研磨精度を一様に且つ十分に確保することが可能となる。加えて、研磨ベルトとして、ベルト基材に複数の砥石片を設定パターンで固定したものを用いているので、前述したように、通常のサンドロールと比較して目詰まりの発生が少なくなり、効率的な研磨が可能となること、設備経済的な負担の軽減、研磨工程の簡略化及び研磨時間の大幅な短縮化が可能となること、研磨ベルトの破損や破断を防止できることなどの作用が得られる。
第1〜第3の平面研磨装置において、研磨ベルトとしてベルト基材に砥石片を固定するものを用いる場合には、前記砥石片として厚さ1.0〜10.0mmのものを用いることが好ましい。このような厚さの砥石片を用いると、効率的にワークを研磨しつつ、研磨ベルトの破損や破断を防止できる。
前記第1〜第3の平面研磨装置では、ワークの1面のみを研磨ベルトで研磨することもできるが、前記研磨ベルトを少なくとも研磨処理位置が対面するように1対設け、前記複数の押圧ローラを両研磨ベルトの内側にそれぞれ設け、前記押圧操作手段により押圧ローラを対応する研磨ベルトにそれぞれ押し当てることで、両研磨ベルトにより、ワーク送給手段により送給されるワークを両面研磨することもできる。
前記第1〜第3の平面研磨装置における押圧ローラの本数や直径やピッチは、研磨するワークのサイズに応じて任意に設定できるが、ワークの両端部が研磨され過ぎることを防止するため、前記研磨処理位置のワークに対して少なくとも3本の押圧ローラが研磨ベルトを挟んで対面するように、前記複数の押圧ローラのピッチ及び直径を設定することが好ましい。
前記第1〜第3の平面研磨装置の押圧ローラは、押圧操作手段に一体的に設けることもできるが、研磨するワークサイズの変更や押圧ローラの磨耗等による交換を考慮して、前記前記押圧操作手段に着脱可能に取り付けた支持部材に、前記複数の押圧ローラを一体的に組み付けることが好ましい。
前記第1〜第3の平面研磨装置において、少なくとも研磨処理位置においてワーク送給手段に、ワークの突起に応じて変形可能なクッション材を設け、このクッション材にワークの突起を埋設させるとともに、クッション材で突起とは反対側のワーク表面を研磨ベルトに圧接させて、ワーク表面を研磨することもできる。この場合には、突起に適合した孔を有する治具等を用いることなく、突起を有するワークを連続的に研磨することが可能となる。また、押圧ローラとクッション材とにより、研磨ベルトに対するワークの当たりがよくなって、なじみ性が高められるので、ワークの研磨面を精度良く研磨することが可能となる。
本発明に係る第1の平面研磨方法は、研磨ベルトの研磨面とワークの基準面間の距離が設定距離となるように、研磨ベルトの回転中心と平行な軸心回りに回転自在に且つ設定間隔おきに並列状に支持した複数の押圧ローラを研磨ベルトの内側に押し当てた状態で、研磨ベルトの研磨処理位置へワークを送給してワーク表面を研磨するものである。
この第1の平面研磨方法では、複数の押圧ローラを研磨ベルトの内面に押し当てた状態で、研磨ベルトの研磨処理位置へワークを送給してワーク表面を研磨するので、研磨ベルトと押圧ローラ間における摩擦抵抗を少なくして、摩擦抵抗により研磨ベルトが破損したり破断したりすることを効果的に防止することができる。また、設定間隔おきに並列状に設けた複数の押圧ローラを研磨ベルトの内面に押し当てるので、研磨処理位置における研磨ベルトの撓みが押圧ローラで規制され、研磨処理位置全体における研磨精度を一様に且つ十分に確保することが可能となる。更に、研磨ベルトの研磨面とワークの基準面間の距離が設定距離となるように、複数の押圧ローラを研磨ベルトに押し当てるので、カップ砥石等で研磨処理することなく、機械加工されたワークを研磨ベルトのみにより要求寸法まで研磨することが可能となり、設備経済的な負担の軽減、研磨工程の簡略化及び研磨時間の大幅な短縮化が可能となる。尚、この第1の平面研磨方法は、前述した第1の平面研磨装置を用いて実施できる。
本発明に係る第2の平面研磨方法は、研磨ベルトの回転中心と平行な軸心回りに回転自在に且つ設定間隔おきに並列状に支持した複数の押圧ローラを研磨ベルトの内側に押し当てた状態で、研磨ベルトの回転方向に対して角度を付けて、研磨ベルトの研磨処理位置へワークを送給して、ワーク表面を研磨するものである。
この第2の平面研磨方法では、第1の平面研磨方法と同様に押圧ローラを設けているので、摩擦抵抗により研磨ベルトが破損したり破断したりすることを効果的に防止できるとともに、研磨処理位置全体における研磨精度を一様に且つ十分に確保することが可能となる。加えて、研磨ベルトの回転方向に対して角度を付けてワークを送給するので、ローラ間における研磨ベルト全体を有効利用して研磨することが可能となり、例えば角度を小さく設定した場合には、研磨ベルトがワークに接している距離を長く設定して、ワークの研磨精度を向上でき、角度を大きく設定した場合には、研磨精度は多少低下するが、最大でローラ間の研磨ベルトの長さと同じサイズの大型なワークを研磨することが可能となる。尚、この第2の平面研磨方法は、前述した第2の平面研磨装置を用いて実施できる。
本発明に係る第3の平面研磨方法は、研磨ベルトの回転中心と平行な軸心回りに回転自在に且つ設定間隔おきに並列状に支持した複数の押圧ローラを研磨ベルトの内側に押し当てた状態で、研磨処理位置へワークを送給し、外周面に設定パターンで複数の砥石片を固定した研磨ベルトでワーク表面を研磨するものである。
この第3の平面研磨方法では、第1の平面研磨方法と同様に押圧ローラを設けているので、摩擦抵抗により研磨ベルトが破損したり破断したりすることを効果的に防止できるとともに、研磨処理位置全体における研磨精度を一様に且つ十分に確保することが可能となる。加えて、研磨ベルトとして、外周面に複数の砥石片を設定パターンで固定したものを用いているので、押圧ローラに対面する位置において砥石片が微妙に傾いて、砥石片の角部でワークを効率的に研磨することが可能となり、通常のサンドロールと比較して目詰まりの発生が少なくなり、効率的な研磨が可能となる。また、砥石片によりカップ砥石により研磨する場合と同レベルまで高精度に研磨できるので、カップ砥石等で研磨処理することなく、機械加工されたワークを平面研磨装置のみにより、要求寸法まで研磨することが可能となり、設備経済的な負担の軽減、研磨工程の簡略化及び研磨時間の大幅な短縮化が可能となる。しかも、研磨ベルトの回転方向に角度をつけてワークを送給した場合でも、ワークが研磨ベルトのベルト基材に接触することを防止して、ワークがベルト基材に接触することによる研磨ベルトの破損や破断を防止できる。尚、この第3の平面研磨方法は、前述した第3の平面研磨装置を用いて実施できる。
本発明に係る第4の平面研磨方法は、研磨ベルトの回転中心と平行な軸心回りに回転自在に且つ設定間隔おきに並列状に支持した複数の押圧ローラを研磨ベルトの内側に押し当てた状態で、研磨ベルトの研磨処理位置へワークを送給し、少なくとも研磨処理位置においてワークの突起をワーク送給手段のクッション材に埋設させながら、外周面に設定パターンで複数の砥石片を固定した研磨ベルトで、突起とは反対側のワーク表面を研磨するものである。
この第4の平面研磨方法では、第3の平面研磨方法と同様に、押圧ローラ及び砥石片を固定した研磨ベルトを用いているので、第3の平面研磨方法と同様の作用が得られる。加えて、突起に適合した孔を有する治具等を用いることなく、突起を有するワークを連続的に研磨することが可能となる。また、押圧ローラとクッション材とにより、研磨ベルトに対するワークの当たりがよくなって、なじみ性が高められるので、ワークの研磨面を精度良く研磨することが可能となる。
本発明に係る第1の平面研磨装置によれば、複数の押圧ローラを研磨ベルトの内面に押し当てて、研磨ベルトをワークに圧接させるので、研磨ベルトと押圧ローラ間における摩擦抵抗を低減して、摩擦抵抗による研磨ベルトの破損や破断を効果的に防止することができる。また、複数の押圧ローラを設定間隔おきに並列状に設けているので、研磨処理位置における研磨ベルトの撓みが押圧ローラで規制され、研磨処理位置全体における研磨精度を一様に且つ十分に確保することが可能となる。更に、研磨処理位置において研磨ベルトの研磨面とワークの基準面間の距離が設定距離となるように、研磨処理位置における研磨ベルトの内側に押圧ローラを押し当てるので、カップ砥石等で研磨処理することなく、機械加工されたワークを平面研磨装置のみにより、要求寸法まで研磨することが可能となり、設備経済的な負担の軽減、研磨工程の簡略化及び研磨時間の大幅な短縮化が可能となる。
ここで、前記第1の平面研磨装置において、前記ワーク送給手段によるワークの送給方向を研磨ベルトの回転方向に対して角度を付けると、研磨ベルトの幅よりも大きなサイズのワークを研磨することが可能となる。
本発明に係る第2の平面研磨装置によれば、第1の平面研磨装置と同様に押圧ローラを設けているので、摩擦抵抗により研磨ベルトが破損したり破断したりすることを効果的に防止できるとともに、研磨処理位置全体における研磨精度を一様に且つ十分に確保することが可能となる。加えて、研磨ベルトの回転方向に対して角度を付けてワークを送給するので、ローラ間における研磨ベルト全体を有効利用して研磨することが可能となり、例えば角度を小さく設定した場合には、研磨ベルトがワークに接している距離を長く設定して、ワークの研磨精度を向上でき、角度を大きく設定した場合には、研磨精度は多少低下するが、最大でローラ間の研磨ベルトの長さと同じサイズの大型なワークを研磨することが可能となる。
前記第1及び第2の平面研磨装置の研磨ベルトとして、ベルト基材に複数の砥石片を設定パターンで固定したものを用いると、押圧ローラに対面する位置において砥石片が微妙に傾いて、砥石片の角部でワークを効率的に研磨することが可能となり、通常のサンドロールと比較して目詰まりの発生が少ないく、効率的な研磨が可能となる。また、砥石片によりカップ砥石により研磨する場合と同レベルまで高精度に研磨できるので、カップ砥石等で研磨処理することなく、機械加工されたワークを平面研磨装置のみにより、要求寸法まで研磨することが可能となり、設備経済的な負担の軽減、研磨工程の簡略化及び研磨時間の大幅な短縮化が可能となる。しかも、研磨ベルトの回転方向に角度をつけてワークを送給した場合でも、ワークが研磨ベルトのベルト基材に接触することを防止して、ワークがベルト基材に接触することによる研磨ベルトの破損や破断を防止できる。
本発明に係る第3の平面研磨装置によれば、第1の平面研磨装置と同様に押圧ローラを設けているので、摩擦抵抗により研磨ベルトが破損したり破断したりすることを効果的に防止できるとともに、研磨処理位置全体における研磨精度を一様に且つ十分に確保することが可能となる。加えて、研磨ベルトとして、ベルト基材に複数の砥石片を設定パターンで固定したものを用いているので、前述したように、通常のサンドロールと比較して目詰まりの発生が少なくなり、効率的な研磨が可能となること、設備経済的な負担の軽減、研磨工程の簡略化及び研磨時間の大幅な短縮化が可能となること、研磨ベルトの破損や破断を防止できることなどの効果が得られる。
ここで、第1〜第3の平面研磨装置において、前記砥石片として厚さ1.0〜10.0mmのものを用いると、効率的にワークを研磨しつつ、研磨ベルトの破損や破断を防止できるので好ましい。
前記第1〜第3の平面研磨装置において、前記研磨ベルトを少なくとも研磨処理位置が対面するように1対設け、前記複数の押圧ローラを両研磨ベルトの内側にそれぞれ設け、前記押圧操作手段により押圧ローラを対応する研磨ベルトにそれぞれ押し当てて、両研磨ベルトにより、ワーク送給手段により送給されるワークを両面研磨すると、ワークの2面を同時に研磨することが可能となる。
前記第1〜第3の平面研磨装置において、前記研磨処理位置のワークに対して少なくとも3本の押圧ローラが研磨ベルトを挟んで対面するように、前記複数の押圧ローラのピッチ及び直径を設定すると、ワークの両端部が過剰に研磨されることを防止できる。
前記第1〜第3の平面研磨装置において、前記押圧操作手段に着脱可能に取り付けた支持部材に、前記複数の押圧ローラを一体的に組み付けると、研磨するワークサイズの変更や押圧ローラの磨耗等による押圧ローラの交換作業を簡単に且つ複数の押圧ローラを同時に交換することが可能となる。
前記第1〜第3の平面研磨装置において、少なくとも研磨処理位置においてワーク送給手段に、ワークの突起に応じて変形可能なクッション材を設け、このクッション材にワークの突起を埋設させるとともに、クッション材で突起とは反対側のワーク表面を研磨ベルトに圧接させて、ワーク表面を研磨すると、突起に適合した孔を有する治具等を用いることなく、突起を有するワークを連続的に研磨することが可能となる。また、押圧ローラとクッション材とにより、研磨ベルトに対するワークの当たりがよくなって、なじみ性が高められるので、ワークの研磨面を精度良く研磨することが可能となる。
本発明に係る第1の平面研磨方法によれば、複数の押圧ローラを研磨ベルトの内面に押し当てた状態で、研磨ベルトの研磨処理位置へワークを送給してワーク表面を研磨するので、研磨ベルトと押圧ローラ間における摩擦抵抗を少なくして、摩擦抵抗により研磨ベルトが破損したり破断したりすることを効果的に防止することができる。また、設定間隔おきに並列状に設けた複数の押圧ローラを研磨ベルトの内面に押し当てるので、研磨処理位置における研磨ベルトの撓みが押圧ローラで規制され、研磨処理位置全体における研磨精度を一様に且つ十分に確保することが可能となる。更に、研磨ベルトの研磨面とワークの基準面間の距離が設定距離となるように、複数の押圧ローラを研磨ベルトに押し当てるので、カップ砥石等で研磨処理することなく、機械加工されたワークを研磨ベルトのみにより要求寸法まで研磨することが可能となり、設備経済的な負担の軽減、研磨工程の簡略化及び研磨時間の大幅な短縮化が可能となる。
本発明に係る第2の平面研磨方法によれば、第1の平面研磨方法と同様に押圧ローラを設けているので、摩擦抵抗により研磨ベルトが破損したり破断したりすることを効果的に防止できるとともに、研磨処理位置全体における研磨精度を一様に且つ十分に確保することが可能となる。加えて、研磨ベルトの回転方向に対して角度を付けてワークを送給するので、ローラ間における研磨ベルト全体を有効利用して研磨することが可能となり、例えば角度を小さく設定した場合には、研磨ベルトがワークに接している距離を長く設定して、ワークの研磨精度を向上でき、角度を大きく設定した場合には、研磨精度は多少低下するが、最大でローラ間の研磨ベルトの長さと同じサイズの大型なワークを研磨することが可能となる。
本発明に係る第3の平面研磨方法によれば、第1の平面研磨方法と同様に押圧ローラを設けているので、摩擦抵抗により研磨ベルトが破損したり破断したりすることを効果的に防止できるとともに、研磨処理位置全体における研磨精度を一様に且つ十分に確保することが可能となる。加えて、研磨ベルトとして、外周面に複数の砥石片を設定パターンで固定したものを用いているので、押圧ローラに対面する位置において砥石片が微妙に傾いて、砥石片の角部でワークを効率的に研磨することが可能となり、通常のサンドロールと比較して目詰まりの発生が少なくなり、効率的な研磨が可能となる。また、砥石片によりカップ砥石により研磨する場合と同レベルまで高精度に研磨できるので、カップ砥石等で研磨処理することなく、機械加工されたワークを平面研磨装置のみにより、要求寸法まで研磨することが可能となり、設備経済的な負担の軽減、研磨工程の簡略化及び研磨時間の大幅な短縮化が可能となる。しかも、研磨ベルトの回転方向に角度をつけてワークを送給した場合でも、ワークが研磨ベルトのベルト基材に接触することを防止して、ワークがベルト基材に接触することによる研磨ベルトの破損や破断を防止できる。
本発明に係る第4の平面研磨方法によれば、第3の平面研磨方法と同様に、押圧ローラ及び砥石片を固定した研磨ベルトを用いているので、第3の平面研磨方法と同様の作用が得られる。加えて、突起に適合した孔を有する治具等を用いることなく、突起を有するワークを連続的に研磨することが可能となる。また、押圧ローラとクッション材とにより、研磨ベルトに対するワークの当たりがよくなって、なじみ性が高められるので、ワークの研磨面を精度良く研磨することが可能となる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1、図2に示すように、平面研磨装置1は、ワーク2を送給する無端ループ状の送給ベルト11を有するワーク送給手段10と、無端ループ状の研磨ベルト21を有し、ワーク送給手段10により研磨処理位置3へ送給されるワーク2の上面を研磨する研磨手段20とを備えている。この平面研磨装置1は、ワーク2を乾式研磨する場合においても、湿式研磨する場合においても適用できる。
ワーク送給手段10は、少なくとも1対の送給ローラ12と、送給ローラ12間に張設される無端ループ状の送給ベルト11と、一方の送給ローラ12を回転駆動して、送給ベルト11を回転させる図示外の駆動手段とを備え、送給ベルト11上にワーク2を載置した状態で、研磨処理位置3へワーク2を連続送り或いはタクト送り可能な周知の構成のものである。
研磨手段20は、少なくとも1対のローラ22と、ローラ22間に張設される無端ループ状の研磨ベルト21と、一方のローラ22を回転駆動して、研磨ベルト21を回転させる図示外の駆動手段と、複数の押圧ローラ23を有するプラテン24と、研磨処理位置3においてプラテン24の押圧ローラ23を研磨ベルト21の下部ベルトの内側に押し当てる押圧操作手段25とを備えている。
研磨ベルト21と送給ベルト11とは、研磨ベルト21の回転方向(研磨処理位置3への研磨ベルト21の送り方向)と送給ベルト11の送給方向とが平行になるようにを配置することもできるが、図1〜図3に示すように、研磨ベルト21の回転方向と送給ベルト11の送給方向間に角度θが付くように、研磨ベルト21と送給ベルト11を配置すると、研磨ベルト21の幅よりも大きなワーク2を研磨することができるので好ましい。また、ワーク送給手段10と研磨手段20の位置関係は固定してもよいが、図2、図3に示すように、研磨処理位置3を中心にワーク送給手段10及び/又は研磨手段20を回動できるように構成し、ワーク2のサイズに応じて角度θを調整できるように構成することも好ましい。角度θは、0°≦θ≦180°の任意の角度に設定できるが、基本的には研磨効率を重視する場合にはθ=90°に近づけ、研磨精度を高める場合には、θ=0°又は180°に近づけることになる。尚、研磨ベルト21及び送給ベルト11の回転方向は任意に設定できる。
研磨ベルト21としては、図1〜図4に示すように、クラフト紙などの紙、綿布や不織布などの布、紙と布を張り合わせた複合シートなどからなるベルト基材26の外面に砥粒を付着させた周知のサンドベルトを用いることも可能であるが、ベルト基材26に複数の砥石片27を接着剤等により設定パターンで貼着したものを用いると、研磨ベルト21の回転方向に対して角度θを付けてワーク2を送給した際に、ワーク2の角部がベルト基材26に接触することを防止して、研磨ベルト21の破損や破断を効果的に防止できるので好ましい。
砥石片27としては、研磨ベルト21の破損や破断を確実に防止するため、厚さ1.0〜10.0mmのものを好適に採用できる。また、砥石片27の形状は、本実施例では菱形状と三角形状のものを用いたが、長方形状や正方形状などの多角形状の砥石片を採用することもできるし、それらを任意に組み合わせることも可能である。
プラテン24は、図1〜図6に示すように、金属板等をプレス形成してなる断面下向きコ字状の支持部材28と、支持部材28の縦壁28aに回転自在に且つ設定間隔おきに並列状に架設支持した複数の押圧ローラ23とを備えている。このプラテン24は、複数の押圧ローラ23の軸心が研磨ベルト21の回転方向(ローラ22の軸心方向)と平行で且つ下端が同一水平面内に配置され、複数の押圧ローラ23が研磨ベルト21の回転方向に設定間隔おきに並列状に配置されるように、押圧操作手段25により研磨ベルト21の内側に支持されている。
支持部材28は、複数の押圧ローラ23を回転自在に支持できるように構成されたものであれば、任意の素材及び任意の構成のものを採用できる。また、この支持部材28は、押圧操作手段25に対して一体的に組み付けることも可能であるが、着脱自在に取り付けると、ワーク2のサイズを変更したり、押圧ローラ23が磨耗したりしたときに、プラテン24を容易に交換できるので好ましい。
押圧ローラ23は、金属材料からなる心棒29に、合成樹脂材料や金属材料からなる筒状のローラ本体30を、ベアリング等を介在させて回転自在に外嵌させたものである。ローラ本体30を合成樹脂材料で構成する場合には、エンジニアプラスチック、デルリン、ウレタン、MCナイロン、テフロン、NBRゴムなどを好適に採用でき、金属材料で構成する場合には、鉄、クロムメッキ品、超硬合金類などを好適に採用できる。但し、支持部材28に対して押圧ローラ23を容易に回転し得るように構成してあれば、ベアリング等は必ずしも必須の構成ではなく、省略することも可能である。
押圧ローラ23の長さLは、研磨ベルト21の幅Wよりもやや大きなサイズに設定され、例えば50mm〜1000mmに設定されている。また、押圧ローラ23の直径Dは、ワーク2のサイズに応じて適宜に設定可能で、例えば直径は6mm〜100mmに設定されている。隣接する押圧ローラ23の隙間tは、研磨処理位置3のワーク2に対して、できるだけ多数本の押圧ローラ23が研磨ベルト21を挟んで対面するように、例えば1mm〜3mmに設定されている。但し、研磨処理位置3のワーク2に対して少なくとも3本、好ましくは4本以上の押圧ローラ23が対面するように構成されていれば、隣接する押圧ローラ23の隙間tは任意に設定できる。
押圧ローラ23の本数は、研磨処理位置3を通過するワーク2の少なくとも全幅にわたって押圧ローラ23が対面するように、ワーク2のサイズに応じて設定されている。但し、押圧ローラ23の本数が増えると、研磨ベルト21の送り抵抗が増大するので、ワーク2のサイズに応じた必要本数に設定することが好ましく、異なるサイズのワーク2を研磨する場合には、前述したようにプラテン24を交換して対応することが好ましい。
押圧操作手段25は、研磨処理位置3において研磨ベルト21の研磨面とワーク2の基準面間の距離が設定距離となるように、研磨処理位置3における研磨ベルト21の内側に押圧ローラ23を押し当てるもので、図1〜図3に示すように、下面にプラテン24が取付けられる略L字状の支持ベース31と、支持ベース31を上下方向に移動自在に案内する1対のガイドロッド32と、支持ベース31に固定されたナット部材33及びそれに螺合するスクリューシャフト34と、スクリューシャフト34を回転駆動する図示外の駆動手段と、研磨処理位置3における研磨ベルト21の研磨面の高さを直接的或いは間接的に検出する高さ検出手段35と、駆動手段を制御する図示外の制御手段とを備えている。尚、ワーク2の基準面は、ワーク2の形状にもよるが、例えばワーク2の重心位置における水平面を基準面として設定したり、ワーク2の底面が平坦な場合には、ワークの底面を基準面と設定したりすることができる。
高さ検出手段35は、変位センサーや可視光センサーなどで構成されている。この高さ検出手段35により、研磨処理位置3における研磨ベルト21の研磨面の高さ位置を直接的に検出することになる。尚、プラテン24や押圧ローラ23の高さ位置を検出し、これに基づいて研磨ベルト21の研磨面の高さ位置を間接的に求めることも可能である。但し、この場合には、押圧ローラ23や研磨ベルト21の磨耗により、実際の研磨面の高さ位置に誤差が含まれるので、押圧ローラ23や研磨ベルト21の磨耗を測定する手段を設けて、これらの数値を加味して研磨ベルト21の研磨面の高さ位置を求めることが好ましい。
制御手段では、高さ検出手段35からの信号を受けて、研磨ベルト21の研磨面とワーク2の基準面間の距離が設定距離となるように、サーボモータやステッピングモータなどからなる駆動手段を駆動して、プラテン24の高さ位置を調整する。但し、プラテン24の高さ位置を固定して、ワーク送給手段10の高さ位置を制御することで、研磨ベルト21の研磨面とワーク2の基準面間の距離が設定距離となるように制御することも可能である。また、制御手段に代えて、手動にて高さ調整することも可能である。
尚、支持ベース31に、プラテン24を研磨ベルト21の回転方向に設定距離だけ往復移動させるスライド機構を設けたり、プラテン24の中心を上下方向の軸心周りに設定角度だけ往復回動させる首振り機構を設けたりして、研磨ベルト21の偏磨耗を防止するように構成することも可能である。
また、符号36は、研磨時にワーク2に作用する研磨力を受け止める磁気吸着手段であり、この磁気吸着手段36は、吸着状態と非吸着状態とに切り換え可能に構成されるとともに、研磨処理位置3において送給ベルト11の上部ベルトの下側に配置されて、研磨ベルト21の研磨力でワーク2が上部ベルト外から飛び出さないように、上部ベルトにより移送されるワーク2を磁力により上部ベルトに吸着保持するものである。但し、この磁気吸着手段36は省略することも可能である。
この平面研磨装置1では、制御手段により駆動手段を制御して、研磨ベルト21の研磨面とワーク2の基準面間の距離が設定距離となるように、プラテン24の高さ位置を調整し、複数の押圧ローラ23を研磨ベルト21の内側に押し当てるとともに、研磨ベルト21を回転駆動させた状態で、ワーク送給手段10により研磨処理位置3へワーク2を順次送給してワーク2表面を研磨することになる。
このようにしてワーク2を研磨するとき、押圧ローラ23は回転しながら研磨ベルト21に圧接されるので、押圧ローラ23と研磨ベルト21間に大きな摩擦抵抗が発生することが防止され、従来のプラテンのように、摩擦抵抗により研磨ベルトが破損したり破断したりするという不具合が効果的に防止される。また、研磨ベルト21の回転方向とワーク2の送給方向との角度θを付けた場合においても、押圧ローラ23の外周面に沿って研磨ベルト21が撓むことから、ワーク2の角部で研磨ベルト21が破損したり破断したりするとう不具合が効果的に防止される。しかも、砥石片27を貼り付けた研磨ベルト21を用いると、研磨ベルト21のベルト基材26にワーク2の角部が接触することを確実に防止できるので、研磨ベルト21の破損や破断を一層効果的に防止できることになる。
また、図6に示すように、隣接する押圧ローラ23間において研磨ベルト21は上方へ多少撓んで突出し、砥石片27が多少傾いた状態となるので、底面がフラットな従来のプラテン24を用いる場合と比較して、砥石片27の側縁を利用してワーク2を研磨することが可能となり、ワーク2の研磨効率を格段に向上して、平面研磨装置1の処理能力を大幅に向上できる。しかも、この平面研磨装置1により設定寸法にワーク2を研磨できるので、この平面研磨装置1で研磨処理した後、カップ砥石で要求寸法まで研磨する必要がなく、研磨処理の処理時間を格段に短縮できる。
更に、研磨ベルト21の回転方向とワーク2の送給方向間の角度θを調整することで、ローラ22間における研磨ベルト21全体を有効利用して研磨することが可能となり、例えば角度θを小さく設定した場合には、研磨ベルト21がワーク2に接している距離を長く設定して、ワーク2の研磨精度を向上でき、角度θを大きく設定した場合には、研磨精度は多少低下するが、最大でローラ22間の研磨ベルト21の長さと同じサイズの大型なワーク2を研磨することが可能となる。しかもプラテン24に関しても研磨処理位置3のサイズに応じたものと交換するだけでよいので、小型な平面研磨装置1を用いつつ、各種サイズのワーク2を効率的に研磨することが可能となる。
尚、本実施例では、押圧操作手段25により、研磨ベルト21の研磨面とワーク2の基準面間の距離が設定距離となるように、プラテン24の高さ位置を制御したが、ワーク2の送給方向を研磨ベルト21の回転方向に対して角度θを付ける場合には、この押圧操作手段25に代えて、エアシリンダなどによりプラテン24の押圧ローラ23を研磨ベルト21の内面に押圧するように構成した周知の押圧操作手段25を採用することができる。この場合には、ワーク2を設定サイズに研磨することはできないが、研磨ベルト21の回転方向に対して角度θを付けて、研磨処理位置3へワーク2を送給することで、ローラ22間における研磨ベルト21全体を有効利用して研磨することが可能となり、例えば角度θを小さく設定した場合には、研磨ベルト21がワーク2に接している距離を長く設定して、ワーク2の研磨精度を向上でき、角度θを大きく設定した場合には、研磨精度は多少低下するが、最大でローラ22間の研磨ベルト21の長さと同じサイズの大型なワークを研磨することが可能となり、小型な平面研磨装置1を用いつつ大型なワーク2のバリ等を除去することができる。
次に、前記平面研磨装置1の構成を部分的に変更した他の実施例について説明する。尚、前記実施例と同一部材には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
(1) 前記押圧ローラ23に代えて、図7に示す押圧ローラ23Aのように、ローラ本体30Aの外周面に螺旋溝などからなるセレーション40を形成したものを用いることもできる。このような押圧ローラ23Aを用いると、湿式研磨する場合においては、セレーション40を通じてスラッジや水を外側へ排出することが可能となり、乾式研磨する場合には、セレーション40を通じて熱を外部へ逃がすことができる。
(2) 前記プラテン24に代えて、図8(a)に示すプラテン24Bのように、直径の異なる複数組の押圧ローラ23、23Bを、その下端を同一水平面内に配置させて、回転自在に支持部材28内に併設したものを用いることもできる。また、図8(b)に示すプラテン24Cのように、中央部の押圧ローラ23に代えて、金属製や合成樹脂製の押圧板41を、その下面を押圧ローラ23の下端と同一水平面内に配置させて設けたものを用いることもできる。
(3) 図9に示すように、ワーク2として突起2aを有するものを研磨する場合には、研磨ベルト21を送給ベルト11の下側に配置させ、送給ベルト11の外周面に発泡ポリウレタンなどからなるクッション材42を設け、突起2aをクッション材42側に向けてワーク2を送給ベルト11に取り付けた状態で、ワーク2の下面に研磨ベルト21を圧接させて、ワーク2を研磨することが好ましい。このように研磨すると、送給ベルト11に対するワーク2の姿勢を安定化させることができ、ワーク2を精度良く研磨できるので好ましい。但し、送給ベルト11を研磨ベルト21の両側方(図9における紙面の前方及び後方)に配置される送給ベルトと、研磨ベルト21の上側に配置される送給ベルトとに分割構成し、研磨ベルト21の上側に配置される送給ベルトにのみワーク2を押さえるクッション材42を設けることもできる。
(4)ワーク送給手段10に代えて、図10に示すような回転テーブル46を備えたワーク送給手段45を用いてもよい。この場合には、回転テーブル46にワーク2をセットして、回転テーブル46を連続回転或いは一定角度ずつタクト回転させながら、ワーク2を研磨することになる。また、このようなワーク送給手段45を用いる場合には、図11に示すように、回転テーブル46の上下両側にワーク2の被研磨面が突出するように、回転テーブル46にワーク2をセットするとともに、回転テーブル46の上下両側に研磨手段20を配置させて、上下の研磨ベルト21によりワーク2を両面研磨することも可能である。更に、ワーク送給手段としては、送給ベルト11や回転テーブル46を用いたもの以外に、シリンダ等によりワーク2を突き出して送給するように構成したものなど、任意の構成のものを採用できる。更にまた、大型なワーク2を研磨する場合には、ワーク送給手段10に代えて、ガントリーやロボットハンド等に研磨手段20を取り付けて、研磨手段20を移動させながらワーク2を研磨することも可能である。尚、図10、図11には図示していないが、図10、図11に示す平面研磨装置においても、押圧操作手段25や高さ検出手段35などが前記実施例と同様に設けられている。
平面研磨装置の全体構成を示す斜視図 同平面研磨装置の平面図 研磨ベルトと送給ベルトの角度を変更した状態を示す平面研磨装置の平面図 図2のIV-IV線断面図 (a)はプラテンの底面図、(b)はプラテンの正面図 プラテン付近の縦断面図 他の構成の押圧ローラを組み付けたプラテンの正面図 (a)は他の構成のプラテンの側面図、(b)は他の構成のプラテンの側面図 突起を有するワークを研磨する場合におけるプラテン付近の平面研磨装置の説明図 回転テーブルを用いた他の構成の平面研磨装置の全体構成を示す斜視図 回転テーブルを用いた他の構成の平面研磨装置の全体構成を示す斜視図
符号の説明
1 平面研磨装置 2 ワーク
2a 突起 3 研磨処理位置
10 ワーク送給手段 11 送給ベルト
12 送給ローラ
20 研磨手段 21 研磨ベルト
22 ローラ 23 押圧ローラ
24 プラテン 25 押圧操作手段
26 ベルト基材 27 砥石片
28 支持部材 28a 縦壁
29 心棒 30 ローラ本体
31 支持ベース 32 ガイドロッド
33 ナット部材 34 スクリューシャフト
35 高さ検出手段 36 磁気吸着手段
40 セレーション 23A 押圧ローラ
23B 押圧ローラ 24B プラテン
24C プラテン 41 押圧板
42 クッション材
45 ワーク送給手段 46 回転テーブル

Claims (14)

  1. 少なくとも1対のローラ間に張設される無端ループ状の研磨ベルトと、
    前記ローラ間の研磨処理位置へワークを送給するワーク送給手段と、
    前記研磨ベルトの回転中心と平行な軸心回りに回転自在に且つ設定間隔おきに並列状に支持した複数の押圧ローラと、
    前記研磨処理位置において研磨ベルトの研磨面とワークの基準面間の距離が設定距離となるように、研磨処理位置における研磨ベルトの内側に押圧ローラを押し当てる押圧操作手段と、
    を備えたことを特徴とする平面研磨装置。
  2. 前記ワーク送給手段によるワークの送給方向を研磨ベルトの回転方向に対して角度を付けた請求項1記載の平面研磨装置。
  3. 少なくとも1対のローラ間に張設される無端ループ状の研磨ベルトと、
    前記ローラ間の研磨処理位置へ、研磨ベルトの回転方向に対して角度を付けてワークを送給するワーク送給手段と、
    前記研磨ベルトの回転中心と平行な軸心回りに回転自在に且つ設定間隔おきに並列状に支持した複数の押圧ローラと、
    前記研磨処理位置において研磨ベルトの内側に押圧ローラを押し当てる押圧操作手段と、
    を備えたことを特徴とする平面研磨装置。
  4. 前記研磨ベルトとして、ベルト基材に複数の砥石片を設定パターンで固定したものを用いた請求項1〜3のいずれか1項記載の平面研磨装置。
  5. 少なくとも1対のローラ間に張設される無端ループ状の研磨ベルトであって、ベルト基材に複数の砥石片を設定パターンで固定した研磨ベルトと、
    前記ローラ間の研磨処理位置へワークを送給するワーク送給手段と、
    前記研磨ベルトの回転中心と平行な軸心回りに回転自在に且つ設定間隔おきに並列状に支持した複数の押圧ローラと、
    前記研磨処理位置において研磨ベルトの内側に押圧ローラを押し当てる押圧操作手段と、
    を備えたことを特徴とする平面研磨装置。
  6. 前記砥石片として厚さ1.0〜10.0mmのものを用いた請求項4又は5記載の平面研磨装置。
  7. 前記研磨ベルトを少なくとも研磨処理位置が対面するように1対設け、前記複数の押圧ローラを両研磨ベルトの内側にそれぞれ設け、前記押圧操作手段により押圧ローラを対応する研磨ベルトにそれぞれ押し当てて、両研磨ベルトにより、ワーク送給手段により送給されるワークを両面研磨する請求項1〜6のいずれか1項記載の平面研磨装置。
  8. 前記研磨処理位置のワークに対して少なくとも3本の押圧ローラが研磨ベルトを挟んで対面するように、前記複数の押圧ローラのピッチ及び直径を設定した請求項1〜7のいずれか1項記載の平面研磨装置。
  9. 前記押圧操作手段に着脱可能に取り付けた支持部材に、前記複数の押圧ローラを一体的に組み付けた請求項1〜8のいずれか1項記載の平面研磨装置。
  10. 少なくとも研磨処理位置においてワーク送給手段に、ワークの突起に応じて変形可能なクッション材を設け、このクッション材にワークの突起を埋設させるとともに、クッション材で突起とは反対側のワーク表面を研磨ベルトに圧接させて、ワーク表面を研磨する請求項1〜9のいずれか1項記載の平面研磨装置。
  11. 研磨ベルトの研磨面とワークの基準面間の距離が設定距離となるように、研磨ベルトの回転中心と平行な軸心回りに回転自在に且つ設定間隔おきに並列状に支持した複数の押圧ローラを研磨ベルトの内側に押し当てた状態で、研磨処理位置へワークを送給してワーク表面を研磨することを特徴とする平面研磨方法。
  12. 研磨ベルトの回転中心と平行な軸心回りに回転自在に且つ設定間隔おきに並列状に支持した複数の押圧ローラを研磨ベルトの内側に押し当てた状態で、研磨ベルトの回転方向に対して角度を付けて、研磨処理位置へワークを送給し、ワーク表面を研磨することを特徴とする平面研磨方法。
  13. 研磨ベルトの回転中心と平行な軸心回りに回転自在に且つ設定間隔おきに並列状に支持した複数の押圧ローラを研磨ベルトの内側に押し当てた状態で、研磨処理位置へワークを送給し、外周面に設定パターンで複数の砥石片を固定した研磨ベルトでワーク表面を研磨することを特徴とする平面研磨方法。
  14. 研磨ベルトの回転中心と平行な軸心回りに回転自在に且つ設定間隔おきに並列状に支持した複数の押圧ローラを研磨ベルトの内側に押し当てた状態で、研磨ベルトの研磨処理位置へワークを送給し、少なくとも研磨処理位置においてワークの突起をワーク送給手段のクッション材に埋設させながら、外周面に設定パターンで複数の砥石片を固定した研磨ベルトで、突起とは反対側のワーク表面を研磨することを特徴とする平面研磨方法。
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