JP2006180002A - ネットワーク性能計測方法およびその装置 - Google Patents

ネットワーク性能計測方法およびその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006180002A
JP2006180002A JP2004368684A JP2004368684A JP2006180002A JP 2006180002 A JP2006180002 A JP 2006180002A JP 2004368684 A JP2004368684 A JP 2004368684A JP 2004368684 A JP2004368684 A JP 2004368684A JP 2006180002 A JP2006180002 A JP 2006180002A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
response time
response
packet
network
server terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004368684A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4543916B2 (ja
Inventor
Yohei Hasegawa
洋平 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2004368684A priority Critical patent/JP4543916B2/ja
Publication of JP2006180002A publication Critical patent/JP2006180002A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4543916B2 publication Critical patent/JP4543916B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

【課題】 クライアント端末からサーバ端末に出された要求に対する応答の遅延要因を、サーバ端末の処理負荷およびネットワークのトラフィック負荷を無駄に増大させることなく測定する。
【解決手段】 計測装置400は、クライアント端末200からサーバ端末宛てにパケットが送信された時刻と前記パケットに対する応答パケットがクライアント端末200で受信された時刻とから応答時間を測定する応答時間計測部422と、応答時間が急激に増加したかどうかを検知する応答時間変動検知部423と、応答時間が緩やかに増加したかどうかを検知する平均応答時間変動検知部424と、応答パケットに含まれる広告ウィンドウサイズが予め定められた値以下に低下したかどうかを検知する広告ウィンドウサイズ監視部425と、これらの検知結果に基づいて応答遅延の要因がサーバ端末、ネットワーク100の何れに起因するかを判定する判定部430とを備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ネットワークを介してクライアント端末とサーバ端末とが接続されるクライアント/サーバ型通信ネットワークシステムにおけるネットワーク性能の計測方法と装置に関し、特にクライアント端末からサーバ端末に出された要求に対する応答の遅延要因がサーバ端末、ネットワークの何れにあるかを判定するネットワーク性能計測方法および装置に関する。
従来のこの種のネットワーク性能計測方法として、特許文献1に記載される方法(第1の従来技術)と特許文献2に記載される方法(第2の従来技術)とが知られている。
第1の従来技術では、クライアント端末とサーバ端末との間に挿入された輻輳制御装置にてサーバ端末の応答時間を監視し、応答時間が長くなったことが検知された場合に、その遅延要因がサーバ端末にあると推定する。
第2の従来技術では、クライアント端末からサーバ端末に対して、WWWサービスを提供するhttpやICMPなど異なる複数のサービスに対する要求命令を同時に送出して応答時間を測定し、各サービスの応答時間を比較することによって、応答遅延の要因がサーバ端末、ネットワークの何れにあるかを判定する。
特開2003−163698号公報 特開2000−224171号公報
上述した従来技術によれば、特別な仕組みをサーバ端末に組み込まなくても、サーバ端末から外部に公開されているサービスを利用してクライアント端末側から応答遅延の原因を究明することができる。しかし、第1の従来技術では、応答時間が悪化した場合にサーバ端末に原因があると推定しているが、ネットワークの伝送遅延が悪化している場合にはサーバ端末の処理負荷に十分な余裕があっても応答時間が悪化するため、誤った判定をしてしまう可能性が高いという課題がある。
これに対して、第2の従来技術によれば、応答時間に占める、アクセス集中によって生じた処理の遅延時間の割合が大きいサービスの応答時間の変化と、そのような割合がごく小さなサービスの応答時間の変化との差の要因が、サーバ端末上のサービスを提供するプログラムが受理・処理しているデータ量(トランザクション量)に主に起因することを利用し、応答時間の内訳としてのネットワーク要因、サーバ要因を算出するため、理論上、第1の従来技術におけるような問題は生じない。しかし、応答時間に占めるアクセス集中によって生じた処理の遅延時間の割合が大きいサービスやそのような割合がごく小さなサービスの選定が難しいという問題がある上に、サーバ端末の処理負荷およびネットワークのトラフィック負荷が測定のために高まり、サーバ端末がクライアント端末に提供するサービス品質が低下するという課題がある。その理由は、次の通りである。
ネットワークの伝送遅延時間とサーバ端末の処理遅延時間はそれぞれ時々刻々と変動するため、複数のサービスの応答時間を時をずらして測定して比較しても意味がない。従って、複数のサービスについて同じ時点で要求命令をサーバ装置に送信してそれぞれの応答時間を測定する必要があるが、そのような要求命令の送信は測定を目的として作為的に行う必要がある。このため、一般のクライアント端末からサーバ装置に送信される本来の要求命令以外に測定のためだけの要求命令がサーバ端末に加わり、サーバ端末の処理負荷が高まる。また、そのような測定のためだけの要求処理およびその応答がネットワークを流れ、ネットワークのトラフィック負荷が増大する。また、応答時間に占めるアクセス集中によって生じた処理の遅延時間の割合が大きいサービスは、そもそも処理負荷の高いサービスであり、そのようなサービスに対して測定のために処理要求を送信すると、ますます処理負荷が高くなって、当該サービスの提供を受ける一般クライアントへのサービス品質が極端に低下する。
本発明はこのような事情に鑑みて提案されたものであり、その目的は、クライアント端末からサーバ端末に出された要求に対する応答の遅延要因を、サーバ端末の処理負荷およびネットワークのトラフィック負荷を無駄に増大させることなく測定することのできるネットワーク性能計測方法および装置を提供することにある。
本発明の第1のネットワーク性能計測方法は、ネットワークを介してクライアント端末とサーバ端末とが接続されるネットワークシステムにおいて、計測装置が、前記クライアント端末から前記サーバ端末宛てに送信されたパケットおよび該パケットの受信に対する応答として前記サーバ端末から前記クライアント端末宛てに送信された応答パケットを受信し、それぞれのパケットの受信時刻から応答時間を測定し、応答時間が急激に増加したことを検知したときに、応答遅延の要因が前記サーバ端末に起因すると判定することを特徴とする。
本発明の第2のネットワーク性能計測方法は、第1のネットワーク性能計測方法において、前記計測装置は、前回測定された応答時間との差分値が予め定めた範囲を超えたときに、応答時間が急激に増加したと検知することを特徴とする。
本発明の第3のネットワーク性能計測方法は、第1のネットワーク性能計測方法において、前記計測装置は、一定の時間区間毎に、前回測定された応答時間との差分値の平均と分散を計算し、計算した平均と分散とで定まる値を超える差分値の数が所定個数以上であるときに、応答時間が急激に増加したと検知することを特徴とする。
本発明の第4のネットワーク性能計測方法は、第1のネットワーク性能計測方法において、前記計測装置が、応答パケットに含まれる広告ウィンドウサイズを監視し、広告ウィンドウサイズが予め定められた値以下に低下したことを検知したときに、応答遅延の要因が前記サーバ端末に起因すると判定することを特徴とする。
本発明の第5のネットワーク性能計測方法は、第4のネットワーク性能計測方法において、前記予め定められた値が0ないし数パケット分のサイズであることを特徴とする。
本発明の第6のネットワーク性能計測方法は、第1のネットワーク性能計測方法において、前記計測装置は、応答時間が緩やかに増加したことを検知したときに、応答遅延の要因が前記ネットワークにあると判定することを特徴とする。
本発明の第7のネットワーク性能計測方法は、第6のネットワーク性能計測方法において、前記計測装置は、一定の時間区間毎に算出した応答時間の平均値が前区間に算出した応答時間の平均値よりも予め定められた割合以上増加したときに応答時間が緩やかに増加したと検知することを特徴とする。
本発明の第8のネットワーク性能計測方法は、ネットワークを介してクライアント端末とサーバ端末とが接続されるネットワークシステムにおいて、計測装置が、前記クライアント端末から前記サーバ端末宛てに送信されたパケットおよび該パケットの受信に対する応答として前記サーバ端末から前記クライアント端末宛てに送信された応答パケットを受信し、それぞれのパケットの受信時刻から応答時間を測定すると共に応答パケットに含まれる広告ウィンドウサイズを監視し、かつ、一定の時間区間毎に、応答時間が急激に増加したかどうか、応答時間が緩やかに増加したかどうか、広告ウィンドウサイズが予め定められた値以下に低下したかどうかを検知し、これらの検知結果に基づいて応答遅延の要因が前記サーバ端末にあるか、前記ネットワークにあるかを判定することを特徴とする。
本発明の第1のネットワーク性能計測装置は、ネットワークを介してクライアント端末とサーバ端末とが接続されるネットワークシステムにおける前記クライアント端末から前記サーバ端末宛てに送信されたパケットおよび該パケットの受信に対する応答として前記サーバ端末から前記クライアント端末宛てに送信された応答パケットを受信するネットワーク処理部と、それぞれのパケットの受信時刻から応答時間を測定する応答時間計測部と、応答時間が急激に増加したかどうかを検知する応答時間変動検知部と、応答時間が急激に増加したことが検知されたときに、応答遅延の要因が前記サーバ端末に起因すると判定する判定部とを備えることを特徴とする。
本発明の第2のネットワーク性能計測装置は、第1のネットワーク性能計測装置において、前記応答時間変動検知部は、前回測定された応答時間との差分値が予め定めた範囲を超えたときに、応答時間が急激に増加したと検知するものであることを特徴とする。
本発明の第3のネットワーク性能計測装置は、第1のネットワーク性能計測装置において、前記応答時間変動検知部は、一定の時間区間毎に、前回測定された応答時間との差分値の平均と分散を計算し、計算した平均と分散とで定まる値を超える差分値の数が所定個数以上であるときに、応答時間が急激に増加したと検知するものであることを特徴とする。
本発明の第4のネットワーク性能計測装置は、第1のネットワーク性能計測装置において、応答パケットに含まれる広告ウィンドウサイズが予め定められた値以下に低下したかどうかを検知する広告ウィンドウサイズ監視部を備え、前記判定部は、応答パケットに含まれる広告ウィンドウサイズが予め定められた値以下に低下したことが検知されたときに、応答遅延の要因がサーバ端末に起因すると判定するものであることを特徴とする。
本発明の第5のネットワーク性能計測装置は、第4のネットワーク性能計測装置において、前記予め定められた値が0ないし数パケット分のサイズであることを特徴とする。
本発明の第6のネットワーク性能計測装置は、第1のネットワーク性能計測装置において、応答時間が緩やかに増加したかどうかを検知する平均応答時間変動検知部を備え、前記判定部は、応答時間が緩やかに増加したことが検知されたときに、応答遅延の要因がネットワークにあると判定するものであることを特徴とする。
本発明の第7のネットワーク性能計測装置は、第6のネットワーク性能計測装置において、前記平均応答時間変動検知部は、一定の時間区間毎に算出した応答時間の平均値が前区間に算出した応答時間の平均値よりも予め定められた割合以上増加したときに応答時間が緩やかに増加したと検知するものであることを特徴とする。
本発明の第8のネットワーク性能計測装置は、ネットワークを介してクライアント端末とサーバ端末とが接続されるネットワークシステムにおける前記クライアント端末から前記サーバ端末宛てに送信されたパケットおよび該パケットの受信に対する応答として前記サーバ端末から前記クライアント端末宛てに送信された応答パケットを受信するネットワーク処理部と、それぞれのパケットの受信時刻から応答時間を測定する応答時間計測部と、応答時間が急激に増加したかどうかを検知する応答時間変動検知部と、応答時間が緩やかに増加したかどうかを検知する平均応答時間変動検知部と、応答パケットに含まれる広告ウィンドウサイズが予め定められた値以下に低下したかどうかを検知する広告ウィンドウサイズ監視部と、前記応答時間変動検知部、前記平均応答時間変動検知部および前記広告ウィンドウサイズ監視部の検知結果に基づいて、応答遅延の要因がサーバ端末にあるか、ネットワークにあるかを判定する判定部とを備えることを特徴とする。
『作用』
本発明は、サーバ端末の処理負荷が高い場合、クライアント端末がサーバ端末にパケットを送信しその応答パケットが返ってくるまでの応答時間が急激に増加する現象が観察される点に着目し、計測装置が、クライアント端末からサーバ端末宛てに送信されたパケットおよび該パケットの受信に対する応答としてサーバ端末からクライアント端末宛てに送信された応答パケットを受信し、それぞれのパケットの受信時刻から応答時間を測定し、応答時間が急激に増加したことを検知したときに、応答遅延の要因がサーバ端末に起因すると判定する。また、サーバ端末の処理負荷が高まった場合には応答パケットに含まれる広告ウィンドウサイズが予め定められた値以下に低下することや、ネットワークが輻輳したときには応答時間が緩やかに増加する現象が見られることも判定材料として、応答遅延の要因がサーバ端末、ネットワークの何れに起因するかを判定する。
本発明によれば、クライアント端末からサーバ端末に出された要求に対する応答の遅延要因を、サーバ端末の処理負荷およびネットワークのトラフィック負荷を無駄に増大させることなく測定することができる。その理由は、クライアント端末がサーバ端末宛てにパケットを送信し、サーバ端末がその応答パケットをクライアント端末に送信するといった動作が継続して実施されていればネットワーク性能の計測が可能であり、そのようなパケット送受信はサーバ端末が公開している何らかのサービスをクライアント端末が利用する際に通常実施されるものであり、それを利用してネットワーク性能の計測が行え、計測のためだけのパケット送受信が不要になるからである。
また本発明によれば、サーバ端末は少なくとも1種類のサービスを公開していれば良いため、種々のサーバ端末を含むネットワークシステムへの適用が可能である。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1を参照すると、本発明の一実施の形態は、ネットワーク100を介してクライアント端末200とサーバ端末300とが接続されるクライアント/サーバ型ネットワークシステムにおいて、クライアント端末200とネットワーク100との間に計測装置400が接続されている。図1では、クライアント端末200と計測装置400とが直結されているように描かれているが、任意のネットワークが介在していてもよい。また、図1では、クライアント端末200からサーバ端末300に至る経路上に計測装置400が接続されているが、クライアント端末200と一体に構成された計測装置400が、クライアント端末200の送受信するパケットを監視する構成としてもよい。
ネットワーク100は、LAN、WAN、インターネット等で構成される。サーバ端末300は、Webサービスなど各種のサービスを提供する情報処理装置であり、クライアント端末200は、サーバ端末300の提供するサービスを利用する情報処理装置である。本実施の形態の場合、クライアント端末200とサーバ端末300とは、ネットワーク100を通じ、通信プロトコルとしてTCP/IPを使用して通信する。TCP/IPプロトコルでは、通信する場合に通信相手との間でセッションを確立し、そのセッションを通じて通信相手とパケットの送受信を行う。セッションは、通信相手のIPアドレスとポート番号の組により一意に識別される。セッションを通じてパケットを受信した受信側は、必ず送信元に対してACKパケットを返す。ACKパケットのヘッダには、どのパケットに対するACKであるかを識別するためのシーケンス番号、受信側がどれだけのデータをさらに受け入れる用意をしているかを示す広告ウィンドウサイズなどが含まれる。
計測装置400は、クライアント端末200とサーバ端末300との間に設立されたセッションを通じて送受信されるパケットを監視することにより、クライアント端末200からサーバ端末300宛てにパケットが送信された時刻とそのパケットに対する応答パケットがクライアント端末200で受信された時刻とを検知して応答時間を測定する処理、および応答パケットに含まれる広告ウィンドウサイズを監視する処理を継続して行い、応答時間の変化の状態と広告ウィンドウサイズの値とに基づいて、応答遅延の要因がサーバ端末300、ネットワーク100の何れに起因するかを判定する。判定は基本的に以下のa)〜c)の方針に従う。
a)応答時間が急激に増加したときは、応答遅延の要因がサーバ端末300に起因する確率が高いと判定する。その理由は次の通りである。Webサーバ装置などを実現する一般的なサーバ装置では、処理負荷が増加した場合にはパケット処理以外の処理負荷のためにパケット処理が中断される。また、パケットの処理時間よりも十分大きな時間間隔を単位としてそれぞれの処理項目に処理資源を割り当てるため、或る個数のパケットに対し連続して処理が実施された後、パケット処理が中断され、その後にパケット処理が再開される。このためサーバ端末300から応答パケットが送出されるパターンは、パケット処理が中断された場合に急激に遅延が生じ、パケット処理に資源が割り当てられた後は、遅延が少なくなる。このとき計測装置400からみると、応答パケットによる応答時間が急激に増大し、その後、急激に減少したように観察される。従って、応答時間が急激に増加した場合、その応答遅延の原因がサーバ装置300にある確率が十分に高いと言える。
b)応答時間が緩やかに増加したときは、応答遅延の要因がネットワーク100に起因する確率が高いと判定する。その理由は、ネットワークの輻輳によって応答時間が増大する場合、競合するトラフィックがTCPなどレート制御機構を有するトラフィックであることを想定すると、応答時間は緩やかに増加していくことになり、かつ、ネットワークが輻輳状態になるような状況では、応答時間の平均値が増加することになるからである。
c)応答パケットに含まれる広告ウィンドウサイズが予め定められた値以下に低下したときは、応答遅延の要因がサーバ端末300に起因する確率が高いと判定する。その理由は、サーバ端末300において、TCPの通信処理までは実施されるが、その上位レイヤに属するアプリケーション層での処理負荷が高くその処理が中断されるような場合には、TCPレイヤにデータが溜まり、結果としてTCPプロトコルは広告ウィンドウサイズを低下させるからである。
上記a)〜c)の方針の適用優先度は基本的に任意であるが、判定精度を高めるためには、より信頼性の高い順に適用するのが望ましい。この場合、方針c)の広告ウィンドウサイズによる判定は、サーバ端末300がパケット内に格納した広告ウィンドウサイズを計測して行うものであり、信頼性は3つの中で最も高いと言える。残り2つのうち、方針a)の応答時間の急激な増加による判定は、ネットワークを流れる他トラフィックにより精度が低下する可能性があり、方針b)の応答時間の緩やかな増加による判定は、サーバ端末300の処理負荷によっても影響を受ける可能性があるが、ネットワーク100の伝播時間が短時間で急激には増加しないのが一般的であることを考慮すると、方針a)の方が方針b)よりも信頼性が高いと言える。従って、方針c)、方針a)、方針b)の順に適用するのが好ましい。
計測装置400による計測処理の概略動作を図2のフローチャートに示す。計測装置400は、起動されると、クライアント端末200からサーバ端末300宛てにパケットが送信された時刻とそのパケットに対する応答パケットがクライアント端末200で受信された時刻とを検知して応答時間を測定する処理と、応答パケットに含まれる広告ウィンドウサイズを監視する処理とを継続して実行する(ステップS1)。そして、広告ウィンドウサイズが予め定められた値以下に低下したことを検知すると(ステップS2でYES)、応答遅延の要因がサーバ端末300にあると判定する(ステップS5)。また、広告ウィンドウサイズが予め定められた値以下に低下していなくても、応答時間が急激に増加したことを検知すると(ステップS3でYES)、応答遅延の要因がサーバ端末300にあると判定する(ステップS5)。さらに、広告ウィンドウサイズが予め定められた値以下に低下しておらず、また応答時間の急激な増加も検知されていない状況で(ステップS3でNO)、応答時間の緩やかな増加を検知すると(ステップS4でYES)、応答遅延の要因がネットワーク100にあると判定する(ステップS6)。
次に本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態によれば、クライアント端末200からサーバ端末300に出された要求に対する応答の遅延要因を、サーバ端末300の処理負荷およびネットワーク100のトラフィック負荷を無駄に増大させることなく測定することができる。その理由は、本実施の形態では、クライアント端末200がサーバ端末300宛てにパケットを送信し、サーバ端末300がその応答パケットをクライアント端末200に送信するといった動作が継続して実施されていればネットワーク性能の計測が可能であり、そのようなパケット送受信はサーバ端末300が公開している何らかのサービスをクライアント端末200が利用する際に通常実施されるものであり、それを利用してネットワーク性能の計測が行えるからである。
また本実施の形態によれば、サーバ端末300は少なくとも1種類のサービスを公開していれば良く、特許文献2で示される第2の従来技術のような特性の異なる複数のサービスを公開するサーバ端末のみに適用が制限されない。
次に本実施の形態における計測装置400の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図3を参照すると、計測装置400の一例は、ネットワーク処理部410と、計測部420と、判定部430と、時計機構440とから構成される。
時計機構440は、最新の現在時刻データをネットワーク処理部410、計測部420および判定部430に提供する。時計機構440によって提供される現在時刻データは、ネットワーク処理部410においては受信パケットに受信時刻を付与するために使用され、計測部420および判定部430においては一定時間毎の処理区間を規定するために使用される。
ネットワーク処理部410は、クライアント端末200とネットワーク100との間で授受されるパケットを中継する機能を有すると共に、判定部430から指定されたセッション上のパケットを検知し、その受信時刻を付加して計測部420に出力する機能を有する。
計測部420は、読み書き可能な記憶部421と、応答時間計測部422と、応答時間変動検知部423と、平均応答時間変動検知部424と、広告ウィンドウサイズ監視部425とを備える。応答時間計測部422は、ネットワーク処理部410から応答パケットを受け取る毎に、応答時間を計算してその応答時間を付加した応答パケットを記憶部421に記憶する。応答時間変動検知部423、平均応答時間変動検知部424および広告ウィンドウサイズ監視部425は、予め定められた一定の時間区間T毎に、その区間Tにおいて応答時間が急激に増加したかどうか、その区間Tにおいて平均応答時間が緩やかに増加したかどうか、その区間Tにおいて広告ウィンドウサイズが予め定められた値以下に低下したかどうかをそれぞれ検知し、その検知結果を記憶部421に記憶する。
判定部430は、前記一定の時間区間T毎に、応答時間変動検知部423、平均応答時間変動検知部424および広告ウィンドウサイズ監視部425の検知結果を記憶部421から参照し、応答遅延のボトルネックが有るか無いかを判断し、有る場合にはネットワーク100、サーバ端末300の何れがボトルネックであるかを示す判定結果を出力する。
このような計測装置400は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータとプログラムとで実現することができる。プログラムはCD−ROMや磁気ディスクなどのコンピュータ可読記録媒体に記録されて提供され、コンピュータの立ち上げ時などにコンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータ上に計測装置400を構成するネットワーク処理部410、計測部420の応答時間計測部422、応答時間変動検知部423、平均応答時間変動検知部424および広告ウィンドウサイズ監視部425、判定部430を実現する。
以下、計測装置400の各部の詳細を説明する。
図4は記憶部421の記憶内容の一例を示す。クライアント端末200からサーバ端末300宛てに送信されたパケットのコピーを保存するパケット保存領域4211と、そのパケットに対する応答パケットのコピーを保存する応答パケット保存領域4212と、検知結果保存領域4213との3つの領域が設けられている。なお、必ずしもパケット全体のコピーを保存する必要はなく、ヘッダ等、一部分のコピーを保存してもよい。
パケット保存領域4211には、クライアント端末200からサーバ端末300宛てに送信されたパケットのコピー42112が、そのパケットのネットワーク処理部410での受信時刻(入力時刻)42111を付加して保存される。
応答パケット保存領域4212には、サーバ端末300からクライアント端末200宛てに送信された応答パケットのコピー42122が、そのパケットのネットワーク処理部410での受信時刻(入力時刻)42121を付加し、また、応答時間計測部422により計算される応答時間RT42123や応答時間変動検知部423により計算される差分DRT42124を保持するための領域を付加して保存される。
検知結果保存領域4213には、広告ウィンドウサイズ監視結果フラグ42131、応答時間変動検知結果フラグ42132および平均応答時間変動検知結果フラグ42133が記憶される。各フラグ42131〜42133のそれぞれには処理済フラグ42134が付加されている。
図5を参照すると、ネットワーク処理部410の一例は、送受信部4101、4102と、設定メモリ4103と、パケット検知部4104とから構成される。送受信部4101は、クライアント端末200とパケットの授受を行い、送受信部4102はネットワーク100とパケットの授受を行う。クライアント端末200からサーバ端末300宛てのパケットを送受信部4101が受信すると、そのパケットを送受信部4102を通じてネットワーク100へ転送すると同時に、そのパケットのコピーをパケット検知部4104へ送出する。反対に、サーバ端末300からクライアント端末200宛てのパケットを送受信部4102が受信すると、そのパケットを送受信部4101を通じてクライアント端末200へ転送すると同時に、そのパケットのコピーをパケット検知部4104へ送出する。
設定メモリ4103は、計測対象となるセッションを特定する情報を判定部430より受信して保持する。TCP/IPの場合、セッションはIPアドレスとポート番号の組み合わせによって一意に識別される。パケット検知部4104は、送受信部4101、4102から受信したパケットが設定メモリ4103に設定されたセッション上のものかどうかを判定し、そのセッション上のパケットのみを入力時刻を付加して計測部420へ送出する。パケット検知部4104の処理例を図6に示す。
図6を参照すると、パケット検知部4104は、送受信部4101または送受信部4102からパケットを受信すると、まず、その時の現在時刻を時計機構440から取得する(ステップS11)。次に、受信したパケットのIPヘッダに含まれるIPアドレスとTCPヘッダに含まれるポート番号を取得してセッションを識別し(ステップS12)、設定メモリ4103に保持されたIPアドレスとポート番号の組により識別されるセッションと照合する(ステップS13)。そして、セッションが一致しない場合には(ステップS14でNO)、パケットを破棄して図6の処理を終えるが、セッションが一致した場合には(ステップS14でYES)、受信したパケットが送受信部4102からの応答パケットであれば(ステップS15でYES)、ステップS11で取得した時刻を付加した応答パケットを応答時間計測部422へ出力する(ステップS16)。反対に、送受信部4101から受信したパケットであれば(ステップS15でNO)、ステップS11で取得した時刻を付加したパケットを記憶部421のパケット保存領域4211における空きエリアの先頭部分に書き込む(ステップS17)。
図7を参照すると、応答時間計測部422は、ネットワーク処理部410から応答パケットを受信すると、その応答パケットのTCPヘッダに含まれているACK番号を取得し(ステップS21)、そのACK番号と同じ値のシーケンス番号を含むパケット42112を記憶部421のパケット保存領域4211から検索してそのパケット42112に付加された入力時刻42111を取得する(ステップS22)。次に、応答パケットに付加されていた入力時刻から前記検索したパケットに付加されていた入力時刻を減算することにより、計測装置400からサーバ装置300に向けてパケットが送出されてからサーバ端末300から該パケットに対応するACKパケットが返信されてくるまでの遅延時間を計測し、この計測された遅延時間を応答時間RTとする(ステップS23)。そして、入力時間が付加された応答パケットにさらに前記応答時間RTを付加して、記憶部421の応答パケット保存領域4212における空きエリアの先頭部分に書き込む(ステップS24)。この時点では差分DRTの値は未だ計算されていないので、NULLである。
応答時間変動検知部423、平均応答時間変動検知部424、広告ウィンドウサイズ監視部425および判定部430は、予め定められた一定の時間間隔T毎に、それぞれ図8、図9、図10および図11に示される処理を実行する。
図8を参照すると、応答時間変動検知部423は、記憶部421の応答パケット保存領域4212に保存された区間Tに属する応答パケット毎に、その応答パケットの応答時間とその1つ前の応答パケットの応答時間との差分DRTを計算し、応答パケット保存領域4212の当該応答パケットの差分DRTの位置に書き込む(ステップS31)。ここで、区間Tに属する応答パケットとは、例えば当該区間が00時00分00.000秒から00時00分00.003秒までの時間範囲のものである場合、入力時刻42121が00時00分00.000秒から00時00分00.003秒までの範囲に含まれる応答パケットを意味する。また、或る応答パケットの1つ前の応答パケットとは、入力時刻42121が最も近い直前の応答パケットを意味する。例えば、注目中の或る応答パケットの応答時間をRTi、その1つ前の応答パケットの応答時間をRTi-1とすると、注目中の応答パケットと1つ前の応答パケットの応答時間との差分DRTiは、|RTi−RTi-1|として計算される。
次に応答時間変動検知部423は、応答パケット毎に求めた差分DRTの当該区間における平均DRT_aveと分散DRT_devを計算し(ステップS32)、区間Tに属する応答パケットの差分DRTのうち、DRT_ave+α×DRT_devを超えるDRTを持つ応答パケットの数xを計数する(ステップS33)。ここで、αは予め定められた定数である。そして、xが予め設定された閾値θ以上かどうかを判定し、x≧θであれば(ステップS34でYES)、応答時間の急激な増加があったものと判断し、記憶部421の検知結果保存領域4213における応答時間変動検知結果フラグ42132をONに設定する(ステップS35)。反対に、x<θであれば(ステップS34でNO)、応答時間の急激な増加がなかったものと判断し、記憶部421の検知結果保存領域4213における応答時間変動検知結果フラグ42132をOFFに設定する(ステップS36)。最後に応答時間変動検知部423は、応答時間変動検知結果フラグ42132に対応する処理済フラグ42134をONに設定する(ステップS37)。
なお、より簡易な検知方法として、応答時間変動検知部423は、前回測定された応答時間との差分値が予め定めた範囲を超えたときに、応答時間が急激に増加したと検知するものであってもよい。
図9を参照すると、平均応答時間変動検知部424は、記憶部421の応答パケット保存領域4212に保存された区間Tに属する応答パケットの応答時間RTの平均RT_aveを計算し(ステップS41)、前区間T−1における応答時間の平均RT_aveoldよりも或る割合以上(例えば1.2倍以上)増加したかどうかを判定する(ステップS42)。そして、前区間における応答時間の平均RT_aveoldよりも或る割合以上増加していれば(ステップS42でYES)、応答時間の緩やかな増加があったものと判断し、記憶部421の検知結果保存領域4213における平均応答時間変動検知結果フラグ42133をONに設定する(ステップS43)。反対に、前区間における応答時間の平均RT_aveoldよりも或る割合以上増加していなければ(ステップS42でNO)、応答時間の緩やかな増加はなかったものと判断し、記憶部421の検知結果保存領域4213における平均応答時間変動検知結果フラグ42133をOFFに設定する(ステップS44)。そして、次の区間における処理に備えて、今回の応答時間の平均RT_aveを、RT_aveoldに代入して保存する(ステップS45)。最後に平均応答時間変動検知部424は、平均応答時間変動検知結果フラグ42133に対応する処理済フラグ42134をONに設定する(ステップS46)。
図10を参照すると、広告ウィンドウサイズ監視部425は、記憶部421の応答パケット保存領域4212に保存された区間Tに属する応答パケット毎にTCPヘッダに含まれる広告ウィンドウサイズを順次読み取っていき(ステップS51)、当該区間Tにおいて広告ウィンドウサイズが予め定められた閾値(例えば0または数パケット分のサイズ)まで低下しているかどうかを調べる(ステップS52)。ここで、閾値まで低下している広告ウィンドウサイズが1つでも発見されれば当該区間Tにおいて広告ウィンドウサイズが閾値まで低下していると判定してもよいし、区間Tの前半においては広告ウィンドウサイズが閾値まで低下していたが、区間Tの後半においては広告ウィンドウサイズが閾値より大きくなっていた場合には、当該区間Tにおいて広告ウィンドウサイズが閾値まで低下していないと判断するなど、区間内における広告ウィンドウサイズの推移を考慮して判定を行うようにしてもよい。
広告ウィンドウサイズ監視部425は、若し、当該区間Tにおいて広告ウィンドウサイズが閾値まで低下していれば(ステップS52でYES)、記憶部421の検知結果保存領域4213における広告ウィンドウサイズ監視結果フラグ42131をONに設定し(ステップS53)、そうでなければ(ステップS52でNO)、広告ウィンドウサイズ監視結果フラグ42131をOFFに設定する(ステップS54)。最後に広告ウィンドウサイズ監視部425は、広告ウィンドウサイズ監視結果フラグ42131に対応する処理済フラグ42134をONに設定する(ステップS55)。
図11を参照すると、判定部430は、記憶部421の検知結果保存領域4213に設定された全ての処理済フラグ42134がONになるまで待ち合わせ(ステップS61)、全ての処理済フラグ42134がONになると(ステップS61でYES)、広告ウィンドウサイズ監視結果フラグ42131、応答時間変動検知結果フラグ42132および平均応答時間変動検知結果フラグ42133を参照して、ボトルネックの有無と要因を判定し結果を出力する(ステップS62〜S67)。具体的には、広告ウィンドウサイズ監視結果フラグ42131がONであれば(ステップS62でYES)、サーバ端末300の処理負荷がボトルネックと判定する。また、広告ウィンドウサイズ監視結果フラグ42131がOFFの場合でも(ステップS62でYES)、応答時間変動検知結果フラグ42132がONであれば(ステップS63でYES)、サーバ端末300の処理負荷がボトルネックと判定する。さらに、広告ウィンドウサイズ監視結果フラグ42131および応答時間変動検知結果フラグ42132が共にOFFの場合(ステップS63でNO)、平均応答時間変動検知結果フラグ42133がONであれば(ステップS64でYES)、ネットワーク100の輻輳がボトルネックであると判定し(ステップS66)、平均応答時間変動検知結果フラグ42133がOFFであれば(ステップS64でNO)、ボトルネックなしと判定する(ステップS67)。最後に次区間での判定処理に備えて、全ての処理済フラグ42134をOFFに設定する(ステップS68)。
以上、本発明の実施の形態および実施例について説明したが、本発明は以上の例に限定されず、その他各種の付加変更が可能である。例えば、以上の実施の形態および実施例においては、方針a)、b)およびc)の全てを使ったが、方針a)のみ使用する実施の形態、方針a)と方針b)の2つを使用する実施の形態、方針a)と方針c)の2つを使用する実施の形態なども考えられる。また、通信プロトコルとしてTCP/IPを使用したが、パケットの受信毎にACKパケットを応答するプロトコルであれば他の種類の通信プロトコルを使用するネットワークシステムにも適用可能である。さらに、方針c)を使用する場合でも、広告ウィンドウサイズによるフロー制御もしくはこれに相当するフロー制御を実現するSCTP、DCCPなどの他の通信プロトコルを使用するネットワークシステムにも適用可能である。
本発明の実施の形態にかかるネットワーク性能計測装置のブロック図である。 本発明の実施の形態にかかるネットワーク性能計測方法の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例にかかる計測装置の実施例を示すブロック図である。 本発明の実施例にかかる計測装置の計測部に設けられる記憶部の記憶内容の一例を示す図である。 本発明の実施例にかかる計測装置のネットワーク処理部のブロック図である。 本発明の実施例にかかる計測装置のネットワーク処理部の処理例を示すフローチャートである。 本発明の実施例にかかる計測装置の計測部に設けられる応答時間計測部の処理例を示すフローチャートである。 本発明の実施例にかかる計測装置の計測部に設けられる応答時間変動検知部の処理例を示すフローチャートである。 本発明の実施例にかかる計測装置の計測部に設けられる平均応答時間変動検知部の処理例を示すフローチャートである。 本発明の実施例にかかる計測装置の計測部に設けられる広告ウィンドウサイズ監視部の処理例を示すフローチャートである。 本発明の実施例にかかる計測装置の判定部の処理例を示すフローチャートである。
符号の説明
100…ネットワーク
200…クライアント端末
300…サーバ端末
400…計測装置
410…ネットワーク処理部
420…計測部
421…記憶部
422…応答時間計測部
423…応答時間変動検知部
424…平均応答時間変動検知部
425…広告ウィンドウサイズ監視部
430…判定部
440…時計機構

Claims (24)

  1. ネットワークを介してクライアント端末とサーバ端末とが接続されるネットワークシステムにおいて、計測装置が、前記クライアント端末から前記サーバ端末宛てに送信されたパケットおよび該パケットの受信に対する応答として前記サーバ端末から前記クライアント端末宛てに送信された応答パケットを受信し、それぞれのパケットの受信時刻から応答時間を測定し、応答時間が急激に増加したことを検知したときに、応答遅延の要因が前記サーバ端末に起因すると判定することを特徴とするネットワーク性能計測方法。
  2. 前記計測装置は、前回測定された応答時間との差分値が予め定めた範囲を超えたときに、応答時間が急激に増加したと検知することを特徴とする請求項1記載のネットワーク性能計測方法。
  3. 前記計測装置は、一定の時間区間毎に、前回測定された応答時間との差分値の平均と分散を計算し、計算した平均と分散とで定まる値を超える差分値の数が所定個数以上であるときに、応答時間が急激に増加したと検知することを特徴とする請求項1記載のネットワーク性能計測方法。
  4. 前記計測装置が、応答パケットに含まれる広告ウィンドウサイズを監視し、広告ウィンドウサイズが予め定められた値以下に低下したことを検知したときに、応答遅延の要因が前記サーバ端末に起因すると判定することを特徴とする請求項1記載のネットワーク性能計測方法。
  5. 前記予め定められた値が0ないし数パケット分のサイズであることを特徴とする請求項4記載のネットワーク性能計測方法。
  6. 前記計測装置は、応答時間が緩やかに増加したことを検知したときに、応答遅延の要因が前記ネットワークにあると判定することを特徴とする請求項1記載のネットワーク性能計測方法。
  7. 前記計測装置は、一定の時間区間毎に算出した応答時間の平均値が前区間に算出した応答時間の平均値よりも予め定められた割合以上増加したときに応答時間が緩やかに増加したと検知することを特徴とする請求項6記載のネットワーク性能計測方法。
  8. ネットワークを介してクライアント端末とサーバ端末とが接続されるネットワークシステムにおいて、計測装置が、前記クライアント端末から前記サーバ端末宛てに送信されたパケットおよび該パケットの受信に対する応答として前記サーバ端末から前記クライアント端末宛てに送信された応答パケットを受信し、それぞれのパケットの受信時刻から応答時間を測定すると共に応答パケットに含まれる広告ウィンドウサイズを監視し、かつ、一定の時間区間毎に、応答時間が急激に増加したかどうか、応答時間が緩やかに増加したかどうか、広告ウィンドウサイズが予め定められた値以下に低下したかどうかを検知し、これらの検知結果に基づいて応答遅延の要因が前記サーバ端末にあるか、前記ネットワークにあるかを判定することを特徴とするネットワーク性能計測方法。
  9. ネットワークを介してクライアント端末とサーバ端末とが接続されるネットワークシステムにおける前記クライアント端末から前記サーバ端末宛てに送信されたパケットおよび該パケットの受信に対する応答として前記サーバ端末から前記クライアント端末宛てに送信された応答パケットを受信するネットワーク処理部と、それぞれのパケットの受信時刻から応答時間を測定する応答時間計測部と、応答時間が急激に増加したかどうかを検知する応答時間変動検知部と、応答時間が急激に増加したことが検知されたときに、応答遅延の要因が前記サーバ端末に起因すると判定する判定部とを備えることを特徴とするネットワーク性能計測装置。
  10. 前記応答時間変動検知部は、前回測定された応答時間との差分値が予め定めた範囲を超えたときに、応答時間が急激に増加したと検知するものであることを特徴とする請求項9記載のネットワーク性能計測装置。
  11. 前記応答時間変動検知部は、一定の時間区間毎に、前回測定された応答時間との差分値の平均と分散を計算し、計算した平均と分散とで定まる値を超える差分値の数が所定個数以上であるときに、応答時間が急激に増加したと検知するものであることを特徴とする請求項9記載のネットワーク性能計測装置。
  12. 応答パケットに含まれる広告ウィンドウサイズが予め定められた値以下に低下したかどうかを検知する広告ウィンドウサイズ監視部を備え、前記判定部は、応答パケットに含まれる広告ウィンドウサイズが予め定められた値以下に低下したことが検知されたときに、応答遅延の要因がサーバ端末に起因すると判定するものであることを特徴とする請求項9記載のネットワーク性能計測装置。
  13. 前記予め定められた値が0ないし数パケット分のサイズであることを特徴とする請求項12記載のネットワーク性能計測装置。
  14. 応答時間が緩やかに増加したかどうかを検知する平均応答時間変動検知部を備え、前記判定部は、応答時間が緩やかに増加したことが検知されたときに、応答遅延の要因がネットワークにあると判定するものであることを特徴とする請求項9記載のネットワーク性能計測装置。
  15. 前記平均応答時間変動検知部は、一定の時間区間毎に算出した応答時間の平均値が前区間に算出した応答時間の平均値よりも予め定められた割合以上増加したときに応答時間が緩やかに増加したと検知するものであることを特徴とする請求項14記載のネットワーク性能計測装置。
  16. ネットワークを介してクライアント端末とサーバ端末とが接続されるネットワークシステムにおける前記クライアント端末から前記サーバ端末宛てに送信されたパケットおよび該パケットの受信に対する応答として前記サーバ端末から前記クライアント端末宛てに送信された応答パケットを受信するネットワーク処理部と、それぞれのパケットの受信時刻から応答時間を測定する応答時間計測部と、応答時間が急激に増加したかどうかを検知する応答時間変動検知部と、応答時間が緩やかに増加したかどうかを検知する平均応答時間変動検知部と、応答パケットに含まれる広告ウィンドウサイズが予め定められた値以下に低下したかどうかを検知する広告ウィンドウサイズ監視部と、前記応答時間変動検知部、前記平均応答時間変動検知部および前記広告ウィンドウサイズ監視部の検知結果に基づいて、応答遅延の要因がサーバ端末にあるか、ネットワークにあるかを判定する判定部とを備えることを特徴とするネットワーク性能計測装置。
  17. 計測装置を構成するコンピュータを、クライアント端末からサーバ端末宛てに送信されたパケットおよび該パケットの受信に対する応答として前記サーバ端末から前記クライアント端末宛てに送信された応答パケットを受信するネットワーク処理部、それぞれのパケットの受信時刻から応答時間を測定する応答時間計測部、応答時間が急激に増加したかどうかを検知する応答時間変動検知部、応答時間が急激に増加したことが検知されたときに、応答遅延の要因が前記サーバ端末に起因すると判定する判定部、として機能させるためのプログラム。
  18. 前記応答時間変動検知部は、前回測定された応答時間との差分値が予め定めた範囲を超えたときに、応答時間が急激に増加したと検知するものであることを特徴とする請求項17記載のプログラム。
  19. 前記応答時間変動検知部は、一定の時間区間毎に、前回測定された応答時間との差分値の平均と分散を計算し、計算した平均と分散とで定まる値を超える差分値の数が所定個数以上であるときに、応答時間が急激に増加したと検知するものであることを特徴とする請求項17記載のプログラム。
  20. 前記コンピュータをさらに、応答パケットに含まれる広告ウィンドウサイズが予め定められた値以下に低下したかどうかを検知する広告ウィンドウサイズ監視部として機能させ、かつ、前記判定部は、応答パケットに含まれる広告ウィンドウサイズが予め定められた値以下に低下したことが検知されたときに、応答遅延の要因がサーバ端末に起因すると判定するものであることを特徴とする請求項17記載のプログラム。
  21. 前記予め定められた値が0ないし数パケット分のサイズであることを特徴とする請求項20記載のプログラム。
  22. 前記コンピュータをさらに、応答時間が緩やかに増加したかどうかを検知する平均応答時間変動検知部として機能させ、かつ、前記判定部は、応答時間が緩やかに増加したことが検知されたときに、応答遅延の要因がネットワークにあると判定するものであることを特徴とする請求項17記載のプログラム。
  23. 前記平均応答時間変動検知部は、一定の時間区間毎に算出した応答時間の平均値が前区間に算出した応答時間の平均値よりも予め定められた割合以上増加したときに応答時間が緩やかに増加したと検知するものであることを特徴とする請求項22記載のプログラム。
  24. 計測装置を構成するコンピュータを、クライアント端末からサーバ端末宛てに送信されたパケットおよび該パケットの受信に対する応答として前記サーバ端末から前記クライアント端末宛てに送信された応答パケットを受信するネットワーク処理部、それぞれのパケットの受信時刻から応答時間を測定する応答時間計測部、応答時間が急激に増加したかどうかを検知する応答時間変動検知部、応答時間が緩やかに増加したかどうかを検知する平均応答時間変動検知部、応答パケットに含まれる広告ウィンドウサイズが予め定められた値以下に低下したかどうかを検知する広告ウィンドウサイズ監視部、前記応答時間変動検知部、前記平均応答時間変動検知部および前記広告ウィンドウサイズ監視部の検知結果に基づいて、応答遅延の要因がサーバ端末にあるか、ネットワークにあるかを判定する判定部、として機能させるためのプログラム。
JP2004368684A 2004-12-21 2004-12-21 ネットワーク性能計測方法およびその装置 Expired - Fee Related JP4543916B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004368684A JP4543916B2 (ja) 2004-12-21 2004-12-21 ネットワーク性能計測方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004368684A JP4543916B2 (ja) 2004-12-21 2004-12-21 ネットワーク性能計測方法およびその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006180002A true JP2006180002A (ja) 2006-07-06
JP4543916B2 JP4543916B2 (ja) 2010-09-15

Family

ID=36733712

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004368684A Expired - Fee Related JP4543916B2 (ja) 2004-12-21 2004-12-21 ネットワーク性能計測方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4543916B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011199788A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Fujitsu Ltd 判定装置、判定方法および判定プログラム
US8929212B2 (en) 2008-12-25 2015-01-06 Nec Corporation Communication quality monitoring device, communication system, communication quality monitoring method and program thereof

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08331146A (ja) * 1995-06-02 1996-12-13 Hitachi Electron Service Co Ltd Lanアナライザ
JPH11346238A (ja) * 1998-01-23 1999-12-14 Hewlett Packard Co <Hp> 応答時間測定システム
JP2000041039A (ja) * 1998-07-24 2000-02-08 Hitachi Electronics Service Co Ltd ネットワーク監視装置および方法
JP2000092052A (ja) * 1998-09-08 2000-03-31 Fujitsu Ltd ネットワークサーバ負荷検出装置、割当装置および方法
JP2000174851A (ja) * 1998-12-10 2000-06-23 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ネットワーク状態測定システムとクライアントおよびネットワーク状態測定方法とそのプログラムを記録した記録媒体
JP2000224171A (ja) * 1999-01-29 2000-08-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 複数のサービスによるネットワーク状態測定方式及びその装置
JP2001094573A (ja) * 1999-09-24 2001-04-06 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> トラヒックの品質の測定装置
JP2003032306A (ja) * 2001-07-19 2003-01-31 Hitachi Electronics Service Co Ltd Webサーバの回線毎の応答性能予測システム
JP2004192647A (ja) * 2002-12-06 2004-07-08 Docomo Communications Laboratories Usa Inc メッセージ記録手法の動的切り替え方法
JP2004274323A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Ntt Comware Corp 共通線信号トラヒック輻輳制御装置ならびにその方法、およびトラヒック輻輳制御プログラムならびに記録媒体
JP2006080584A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> パケット交換網の品質劣化箇所の切り分け方法およびその装置、ならびにそのプログラムと記録媒体

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08331146A (ja) * 1995-06-02 1996-12-13 Hitachi Electron Service Co Ltd Lanアナライザ
JPH11346238A (ja) * 1998-01-23 1999-12-14 Hewlett Packard Co <Hp> 応答時間測定システム
JP2000041039A (ja) * 1998-07-24 2000-02-08 Hitachi Electronics Service Co Ltd ネットワーク監視装置および方法
JP2000092052A (ja) * 1998-09-08 2000-03-31 Fujitsu Ltd ネットワークサーバ負荷検出装置、割当装置および方法
JP2000174851A (ja) * 1998-12-10 2000-06-23 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ネットワーク状態測定システムとクライアントおよびネットワーク状態測定方法とそのプログラムを記録した記録媒体
JP2000224171A (ja) * 1999-01-29 2000-08-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 複数のサービスによるネットワーク状態測定方式及びその装置
JP2001094573A (ja) * 1999-09-24 2001-04-06 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> トラヒックの品質の測定装置
JP2003032306A (ja) * 2001-07-19 2003-01-31 Hitachi Electronics Service Co Ltd Webサーバの回線毎の応答性能予測システム
JP2004192647A (ja) * 2002-12-06 2004-07-08 Docomo Communications Laboratories Usa Inc メッセージ記録手法の動的切り替え方法
JP2004274323A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Ntt Comware Corp 共通線信号トラヒック輻輳制御装置ならびにその方法、およびトラヒック輻輳制御プログラムならびに記録媒体
JP2006080584A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> パケット交換網の品質劣化箇所の切り分け方法およびその装置、ならびにそのプログラムと記録媒体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8929212B2 (en) 2008-12-25 2015-01-06 Nec Corporation Communication quality monitoring device, communication system, communication quality monitoring method and program thereof
JP2011199788A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Fujitsu Ltd 判定装置、判定方法および判定プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4543916B2 (ja) 2010-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111181849B (zh) 回源路径确定方法、确定装置、计算机设备和存储介质
US10243858B2 (en) Load balancing with flowlet granularity
CA2301435C (en) Method for reducing congestion in packet-switched networks
KR100939148B1 (ko) 웹 서비스용 폭주 제어 장치 및 방법
KR101046105B1 (ko) 컴퓨터 프로그램 제조품, 리소스 요구 조정 방법 및 엔드 시스템
CN106301684B (zh) 一种媒体数据传输方法及装置
US6535482B1 (en) Congestion notification from router
RU2316127C2 (ru) Спектрально-ограниченная контролирующая пакетная передача для управления перегрузкой и установления вызова в сетях, основанных на пакетах
US6625118B1 (en) Receiver based congestion control
US7216164B1 (en) Methods and apparatus for determining the performance of a server
JP5353494B2 (ja) 通信装置、および通信方法
EP2456142A1 (en) Methods and apparatus for detecting and limiting focused server overload in a network
US20050226149A1 (en) Method of detecting non-responsive network flows
US20060221825A1 (en) Congestion control network relay device and method
Ros et al. Less-than-best-effort service: A survey of end-to-end approaches
US20100271947A1 (en) Adaptive rate control based on overload signals
JP2007215182A (ja) ネットワークにおける輻輳発生予告システム及びその方法
US20050071451A1 (en) Background transport service
FR2992126A1 (fr) Procede et dispositif d&#39;estimation rapide et peu intrusive de la bande passante disponible entre deux noeuds ip
EP0955749A1 (en) Receiver based congestion control and congestion notification from router
JP4543916B2 (ja) ネットワーク性能計測方法およびその装置
JP2008160302A (ja) 送信レート制御方法および送信レート制御装置並びに送信レート制御プログラム
JP3853784B2 (ja) データ通信管理方法
EP1289202B1 (en) Data transmission control method and network node for route selection using round trip time and packet success rate
JP2002016633A (ja) 通信状態制御方法および通信状態制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071112

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090611

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090611

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100621

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees