JP2006171850A - 道路情報提供装置 - Google Patents

Abstract

【課題】道路気象状況および工事規制内容を含む所定情報を情報内容に応じて表示態様を変化する情報シンボルとして道路監視映像とともに提供し、効率的な情報提供を実現できる道路情報提供装置を得る。
【解決手段】道路利用者にネットワークを利用して道路監視映像を含む道路情報を提供するものにおいて、道路監視映像を収集する路面映像収集装置２と、道路気象状況および工事規制内容を含む所定情報を情報内容に応じて表示態様を変化する情報シンボルとして生成する情報シンボル生成機構９とを備え、情報シンボル生成機構９により生成された情報シンボルを路面映像映像収集装置２により収集された道路監視映像とともに道路情報として提供する。
【選択図】図１

Description

この発明は、道路情報提供装置、特に、道路監視カメラで収集した道路路面監視映像上に、道路気象や道路工事規制や道案内等の情報を状況変化に合わせて映像化情報シンボルとして表示し、インターネット経由でリアルタイム映像により一般の道路利用者に情報提供する、道路情報提供装置に関するものである。

従来技術におけるインターネットを利用した道路情報提供装置においては、道路管理者が各種観測センサを用いて収集した道路周辺の気象情報や道路規制に関する情報や監視カメラで収集した路面状況の監視映像情報等は、一般利用者にインターネット経由で各々別々の情報として提供されていた（例えば、特許文献１参照）。
この特許文献１に示されるように、従来技術による監視装置の情報提供は、映像表示部と警報表示部が別々に設けられており、別々の場所に情報が分散して表示されている。

特開平５−２５０５９５号公報

従来技術におけるインターネットを利用した道路情報提供装置においては、以上のように構成されているので、一般の道路情報利用者が目的地点の道路状況全体を把握するためには、道路管理者が提供する情報毎に別々の画面を表示して参照しなければならず、総合的な道路状況把握をするためにはデータ取得後にそれぞれの情報を照合して判断する必要があり、目的地点の正確な状況把握を行うために時間を要していた。また、該当の道路情報をインターネットで取得するには、道路管理者が提供する複数の情報提供元（アドレス）を承知している（もしくは改めて検索する）ことが必要であり、情報入手のための作業が煩雑となり情報入手を完了するまでに手間ひま時間を要する、もしくは必要な情報が全て揃わない等の問題点があった。

この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、道路気象状況および工事規制内容を含む所定情報を情報内容に応じて表示態様を変化する情報シンボルとして道路監視映像とともに提供し、効率的な情報提供を実現できる道路情報提供装置を得ようとするものである。

この発明に係る道路情報提供装置では、道路利用者にネットワークを利用して道路監視映像を含む道路情報を提供するものにおいて、道路気象状況および工事規制内容を含む所定情報を情報内容に応じて表示態様を変化する情報シンボルとして生成する情報シンボル生成手段を備え、前記情報シンボル生成手段により生成された情報シンボルを映像収集手段により収集された道路監視映像とともに道路情報として提供するものである。

この発明によれば、道路気象状況および工事規制内容を含む所定情報を情報内容に応じて表示態様を変化する情報シンボルとして道路監視映像とともに提供し、効率的な情報提供を実現できる道路情報提供装置を得ることができる。

実施の形態１．
この発明による実施の形態１を図１から図３までに基づいて説明する。図１は実施の形態１における構成を示すブロック図である。図２は実施の形態１における道路情報画面を示す正面図である。図３は実施の形態１における動作を示すフロー図である。

図１において、この実施の形態１における道路情報提供装置１２は、情報統合重畳機構７と情報シンボル生成機構９と映像情報提供機構１０とインターネット接続機構１１とで構成される。
一方、道路監視カメラ１は、路面映像収集装置２に接続されている。各種の気象観測センサ３は、道路気象収集装置４に接続されている。規制情報等を設定する入力端末５は、工事／規制収集装置６に接続されている。
路面映像収集装置２と道路気象収集装置４と工事／規制収集装置６は、道路情報提供装置１２を構成する中核的機構である情報統合重畳機構７に接続され、情報統合重畳機構７は、映像情報提供機構１０と情報シンボル生成機構９に接続される。映像情報提供機構１０は、インターネット接続機構１１に接続される。
インターネット１４へは、インターネット接続機構１１により接続される。一般利用者のパソコン１５は、インターネット１１を経由することで道路管理者システム１３の中の道路情報提供装置１２と接続されている。

一般利用者のパソコン画面で表示して情報提供する道路情報画面例を示す図２において、画面２０は情報表示される画面全体を示すものであり、画面２０には、道路監視カメラで撮影された道路映像２１、および、気象観測センサ３等で観測され道路気象収集装置４で収集処理された路面状況（例では、路面状態は湿潤）を示す路面シンボル２２、ならびに、気象観測センサ３で観測され道路気象収集装置４で収集処理された雨量状況（例では、雨量５ｍｍ）を示す雨量天候シンボル２３、および、気象観測センサ３で観測され道路気象収集装置４で収集処理された風向風速状況（例では、北東の風５ｍ／ｓ）を示す風向シンボル２４が表示される。
また、工事／規制収集装置６で道路管理操作員により入力端末５から設定入力された道路規制情報（例では、１ｋｍ先は片側通行規制）を示す規制シンボル２５、監視映像方向が示す行き先方向を示す（例では、△△方面に至る）道案内シンボル２６、監視映像の向き（例では、画像は北向き）を示す監視方位シンボル２７、監視位置に関する道路起点からの位置を示すキロポスト情報（以下、ＫＰ情報という）と地名情報（例では、位置は＊＊ＫＰ付近で、地名は○△峠）を示すＫＰシンボル２８も画面２０に表示される。

次に、動作について説明する。
道路監視カメラ１で撮影された監視映像は、路面映像収集装置２で収集され情報統合重畳機構７に伝達される。また、気象観測センサ３で計測された道路周辺の気象状況の観測値は、道路気象収集装置４で収集され情報統合重畳機構７に伝達される。さらに、入力端末５で設定入力された道路上の規制や工事等に関する情報は、工事／規制収集装置６で収集され情報統合重畳機構７に伝達される。

情報統合重畳機構７では、道路状況情報取得手段により路面映像収集装置２ならびに路気象収集装置４および工事／規制収集装置６等の各収集装置から取得した情報を情報種別毎に分類し、情報種別・観測値・入力値・位置場所等の監視属性等から構成する「状況情報」を情報シンボル生成機構９に伝達する。

情報シンボル生成機構９は、入力された状況情報により情報種別毎にシンボルを生成する。
観測情報については、観測情報種別を基に情報シンボル生成機構９でシンボル基本形を選択し、必要により風向等を示すために基本シンボルを計測値により回転変形し、計測値を示す数値文字等を追加合成することで観測情報シンボルを生成し情報統合重畳機構７に返信する。
規制情報については、規制情報種別を基に情報シンボル生成機構９でシンボル基本形を選択し、規制に関する入力設定値を示す値シンボルを追加合成することで規制情報シンボルを生成し情報統合重畳機構７に返信する。
映像情報については、映像情報種別を基に情報シンボル生成機構９で方位シンボル基本形を選択し、監視属性情報に含まれるカメラ監視方向と監視位置情報により方位シンボル基本形を回転して、監視方位シンボルを生成し情報統合重畳機構７に返信する。
道案内の情報シンボルについては、カメラ監視方向と監視位置情報を基に情報シンボル生成機構９から道案内シンボル基本形を選択し、監視属性情報に含まれるカメラ監視方向によりシンボル画像回転等の処理を行い道案内シンボルを生成して情報統合重畳機構７に返信する。
ＫＰ等の監視位置を示す情報シンボルは、監視位置情報を基に情報シンボル生成機構９から選択して監視位置の情報シンボルとして情報統合重畳機構７に返信する。

以上のように各情報シンボルは、情報統合重畳機構７と情報シンボル生成機構９により、各収集装置から入力された状況情報に追従してシンボルの向きや表示内容を逐次更新して生成される。
また、情報シンボル生成機構９では、各情報シンボルの映像画面上での自動配置を行うために、画面上で道路路面が撮影されている座標を算出し、シンボル配置範囲を決定して情報統合重畳機構７に返信する。
情報統合重畳機構７では、路面映像収集装置２から入力された路面映像上に情報シンボル生成機構９から入力された情報シンボルを情報シンボル生成機構９から入力されたシンボル配置範囲に自動配置して映像重畳し、道路情報として映像情報提供機構１０に伝達する。
映像情報提供機構１０では、インターネットを通じて道路利用情報を映像で提供するためのデータ変換（例えば、Ｍｐｅｇ４映像等にリアルタイム変換）を行い、インターネット接続機構１１に伝達される。
インターネット接続機構１１では、入力された道路情報提供の映像データをインターネットを経由して一般利用者に提供するための情報一時蓄積や情報保護等を行いインターネット１４に伝達する。
一般利用者パソコン１５は、インターネット１４を経由して道路情報提供装置１２から希望の道路情報を映像により取得する。

図３において、道路情報提供装置の動作フローの概要を示す。
道路状況情報取得ステップ５０では、情報統合重畳機構７における道路状況情報取得手段により路面映像収集装置２ならびに道路気象収集装置４および工事／規制収集装置６等の各収集装置からの情報を収集する。収集した情報は、情報種別選択ステップ５１で情報種別毎に分類して、規制シンボルマスタ選択ステップ５２、観測シンボルマスタ選択ステップ５６、映像シンボルマスタ選択ステップ６１に伝達する。

道路規制に関する情報は、規制シンボルマスタ選択ステップ５２において規制種別に該当する規制基本シンボル（規制案内）を情報シンボル生成機構９により作成する。入力情報抽出ステップ５３において規制内容に関する情報を抽出する。入力値シンボル化ステップ５４において規制に関する個別入力情報（１００ｍ先など）を情報シンボル生成機構９によりシンボル化する。規制状況シンボル生成ステップ５５において選択済みの規制シンボルマスタと個別情報シンボルを合成し情報シンボル生成機構９により規制に関する情報シンボルを生成する。

気象観測に関する情報は、観測シンボルマスタ選択ステップ５６において道路気象観測種別に該当する観測基本シンボル（路面状態、雨量天候、風向等）を情報シンボル生成機構９により作成する。観測情報抽出ステップ５７において道路気象観測での計測値に関する情報を抽出する。計測値シンボル化ステップ５８において観測計測値（雨量１０ｍｍなど）を情報シンボル生成機構９によりシンボル化する。観測状況シンボル生成ステップ５９において選択済みの観測シンボルマスタと観測計測値シンボルを合成し情報シンボル生成機構９により気象観測に関する情報シンボルを生成する。この時必要により風向等の観測値に基づきシンボルマスタの風向を示す矢印向きの調整等を行う。

監視映像に関する情報は、監視シンボルマスタ選択ステップ６１において道路映像監視に該当する監視基本シンボル（方位、道案内、監視位置等）を情報シンボル生成機構９により作成する。監視属性情報抽出ステップ６２においてカメラ位置や監視方向と道路路面座標に関する情報を抽出処理する。監視状況シンボル生成ステップ６４において選択済みの監視シンボルマスタをカメラ監視方向角等の監視属性値に基づき方位シンボルや道案内シンボルの向き調整等を行い情報シンボル生成機構９により監視映像に関する情報シンボルを生成する。

次に、情報シンボル配置計画手段により情報シンボル配置計画ステップ６６において、監視画面全体から監視属性情報抽出ステップ６２で得ている道路路面座標による道路撮像範囲をマスク処理することにより情報シンボル配置範囲を算出し、各情報シンボルを道路監視映像上に配置する位置を決定し、情報シンボル合成ステップ６７で全ての情報シンボルを合成した後、情報シンボル映像化ステップ６８により映像化情報シンボルに変換し、映像合成ステップ６９において映像シンボルマスタ選択ステップ６１から分岐される監視映像と情報シンボル映像化ステップ６８からの映像化情報シンボルを合成し最終的な道路情報提供用の映像として生成する。

道路情報提供用の映像は、映像データ変換ステップ７０により、インターネットによる映像配信に適した情報形式に変換された後、インターネット映像配信ステップ７１によりインターネットを利用する利用者に道路情報映像を提供する。

次に、上記の各機構で生成された情報が利用者端末（パソコン等）から提供される内容について説明する。
道路監視カメラ１で撮影された映像は、情報提供に関する基本映像であり、道路利用状況の実況映像２１として表示される。この基本映像の上に、当該地区の気象情報等の道路状況情報を表示する。

気象観測センサ３で観測された道路周辺の気象状況等は、情報シンボル生成機構９で気象状況に関する表示内容と表示態様がリアルタイムに決定されたものが表示される。監視中の道路の路面状況を示す路面状況シンボル２２（図２の例では湿潤であることを示す）、監視している地域の天候状態を示す雨量／天候シンボル２３（図２の例では時間雨量１０ｍｍの雨であることを示す）、当該道路での風向きを示す風向シンボル２４（図２の例では５ｍ／ｓの北東の風、監視中の道路の右手前方から左手後方に吹いていることを示す）により、該当道路での気象状況を表示する。

入力端末５で入力された道路上で発生中の工事や規制等の情報は、情報シンボル生成機構９で道路規制に関する表示内容と表示態様が決定されたものが表示される。該当道路周辺の規制状況を示す道路規制シンボル２５（図２の例では１ｋｍ先は片側通行規制であることを示す）により道路規制中の情報を表示する。
また、道路監視カメラ１で撮影中の道路そのものに関する情報は、監視場所や監視方向や監視対象道路の形状や行き先等の監視映像の属性情報により情報シンボル生成機構９で監視方向シンボル２７、道案内シンボル２６、ＫＰシンボル２８を生成されたものを、情報統合重畳機構７で映像重畳して表示する。

なお、上記実施の形態１では、情報統合重畳機構７で各収集装置から伝達された情報の中から、道路監視カメラ１、気象観測センサ３、規制等入力端末５の装置管理番号と装置状態と観測値の情報を取得し、情報シンボル生成機構９で情報種別と観測値等に合致したシンボル映像を可変的に生成し、路面映像上に情報シンボルとして重畳した映像を情報提供できるようにしたので、一般利用者１５に対して映像により道路情報を同時に提供ができるようになり、情報信頼性の高い装置を得ることができる。

この発明による実施の形態１では、道路利用者にインターネットを利用して道路監視カメラ映像を含む道路情報を提供するシステムにおいて、カメラ監視の方位や道路気象状況や工事規制内容や道案内等の情報を状況の変化に合わせた情報シンボルとして表現し道路監視カメラ映像の一部として提供する道路情報提供装置が提案されている。

この発明による実施の形態１によれば、道路利用者にインターネット等の一般に開放されたオープンネットワークとしてのネットワークを利用して道路監視カメラ１による道路監視映像を含む道路情報を提供するものにおいて、気象観測センサ３からのデータを収集する道路気象収集装置２により収集された道路気象状況および入力端末５から入力されたデータを収集する工事／規制収集装置６により収集された工事規制内容を含む所定情報を情報内容に応じて表示態様を変化する情報シンボル２２〜２７として生成する情報シンボル生成機構９からなる情報シンボル生成手段を備え、前記情報シンボル生成機構９からなる情報シンボル生成手段により生成された情報シンボル２２〜２７を道路監視カメラ１による道路監視映像を収集する路面映像収集装置２からなる映像収集手段により収集された道路監視映像の一部として、前記情報シンボル生成機構９からなる情報シンボル生成手段により生成された情報シンボル２２〜２７を前記道路監視カメラ１による道路監視映像を収集する路面映像収集装置２からなる映像収集手段により収集された道路監視映像とともに道路情報として提供するようにしたので、道路気象状況および工事規制内容を含む所定情報を情報内容に応じて表示態様を変化する情報シンボルとして道路監視映像とともに提供し、効率的な情報提供を実現できる道路情報提供装置を得ることができる。

実施の形態２．
この発明による実施の形態２を図４について説明する。図４は実施の形態２における構成を示すブロック図である。
この実施の形態２において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態１における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

実施の形態２の構成を示す図４において、この実施の形態２では、基本的な構成は実施の形態１と同様とするが、情報シンボル生成機構９から映像データベース８１を参照できるようにする。映像データベース８１は路面映像収集装置２やその他の映像ライブラリをデータベース化して保持する。
このような構成とすることで、情報シンボル生成機構９は各種の情報シンボルを生成する際に、あらかじめ用意されたシンボルマスタの他に、実映像を情報シンボルとして利用できるようになる。
例えば、実施の形態１における図２において、風向・風速は情報シンボル２４によって表現されているが、実施の形態２の構成に従えば、これを右奥方向から手前方向に風が吹いているときの吹流しの映像を使用して表現することができ、より直感的な表現が可能になる。
その他の映像ライブラリとしては、例えばＣＧによる３次元映像でもいいことは言うまでもなく、実写の映像ライブラリを構築することが困難な場合でも、了解性の高い画面を構成することができる。

この発明による実施の形態２では、道路利用者にインターネットを利用して道路監視カメラ映像を含む道路情報を提供するシステムにおいて、カメラ監視の方位や道路気象状況や工事規制内容や道案内等を示す情報シンボルを、道路監視カメラにより撮影した映像上に映像化情報シンボルとして重畳して提供する道路情報提供装置が提案されている。

この発明による実施の形態２によれば、道路利用者にインターネット等の一般に開放されたオープンネットワークとしてのネットワークを利用して道路監視カメラ１による道路監視映像を含む道路情報を提供するものにおいて、道路気象状況および工事規制内容を含む所定情報を映像データベース８１の参照によって実映像を有する映像化情報シンボルとして生成し、その映像化情報シンボルの表示態様を情報内容に応じ変化する情報シンボル生成機構９からなる情報シンボル生成手段を備え、前記情報シンボル生成機構９からなる情報シンボル生成手段により映像データベース８１を参照して生成された情報シンボル２２〜２７（図２参照）に相当する映像化情報シンボルを道路監視カメラ１による道路監視映像を収集する路面映像収集装置２からなる映像収集手段により収集された道路監視映像に重畳して、前記情報シンボル生成機構９からなる情報シンボル生成手段により生成された映像化情報シンボルを前記道路監視カメラ１による道路監視映像を収集する路面映像収集装置２からなる映像収集手段により収集された道路監視映像とともに道路情報として提供するようにしたので、道路気象状況および工事規制内容を含む所定情報を情報内容に応じて表示態様を変化する映像化情報シンボルとして道路監視映像とともに提供し、効率的で了解性の高い情報提供を実現できる道路情報提供装置を得ることができる。

実施の形態３．
この発明による実施の形態３を図５について説明する。図５は実施の形態３における構成を示す動作フロー図である。
この実施の形態３において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態１および実施の形態２における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

実施の形態３における動作フローを示す図５において、この実施の形態３では、道路状況情報取得ステップ５０を実行する情報統合重畳機構７に設けられた道路状況情報取得手段に一定時間毎の繰り返し動作機能ステップ６０を実行する繰り返し動作機能部を設け、定期的に必要な情報を繰り返し取得する。
道路状況情報取得ステップ５０を実行する道路状況情報取得手段は、情報統合重畳機構７に設けられ、道路監視カメラ１による路面映像収集装置２により収集された道路監視映像ならびに気象観測センサ３による道路気象収集装置４により収集された道路気象状況および入力端末５により入力され工事／規制収集装置６により収集された工事規制内容を含む所定情報を取得し、情報統合重畳機構７における情報処理に供するものである（図１および図４参照）。

このように構成すると、道路情報提供用の映像の配信の有無に関係なく、最新の情報に基づく提供映像をあらかじめ準備しておくことができ、映像配信に際して、システムの負荷を一定に保ちつつ、どのようなタイミングの配信要求に対しても最も的確な情報映像を提供することが可能になる。さらに、この映像情報は、一定時間毎に最新の情報に更新されるため、配信を受ける側は特に意識することなくリアルタイムに変化する道路状況を把握することが可能になる。

この発明による実施の形態３では、道路利用者にインターネットを利用して道路情報を映像として提供するシステムにおいて、カメラ監視の方位や道路気象状況や工事規制内容や道案内等を示す映像化情報シンボルを、状況変化を即座に反映してリアルタイムに生成する機能を備えた道路情報提供装置が提案されている。

この発明による実施の形態３によれば、実施の形態１または実施の形態２における構成において、道路監視カメラ１による道路監視映像を収集する路面映像収集装置２からなる映像収集手段により収集された道路監視映像ならびに気象観測センサ３による道路気象収集装置４により収集された道路気象状況および入力端末５により入力され工事／規制収集装置６により収集された工事規制内容を含む所定情報を取得する道路状況情報取得手段を備え、所定時間毎に情報取得を繰り返す所定時間毎の繰り返し機能を前記道路状況情報取得手段に付与したので、道路気象状況および工事規制内容を含む所定情報を情報内容に応じて表示態様を変化する情報シンボルとして道路監視映像とともに提供し、効率的な情報提供を実現できるとともに、刻々に変化する道路状況情報をリアルタイムで的確に提供できる道路情報提供装置を得ることができる。

実施の形態４．
この発明による実施の形態４を図６および図７について説明する。図６は実施の形態４における道路情報画面を示す正面図である。図７は実施の形態４における動作を示すフロー図である。
この実施の形態４において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態１から実施の形態３までにおける構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

実施の形態４における提供画面の例を示す図６において、この実施の形態４では、実施の形態１における図２のような、路面状況２２、雨量状況２３、風向風速状況２４の代わりに別の表現で情報を提供したものである。路面状況２２、雨量状況２３、風向風速状況２４に代えて、文字情報による代替情報表現表示部９１が表示される。

実施の形態４における動作のフローを示す図７において、情報シンボル配置計画手段による情報シンボル配置計画ステップ６６では、代替情報表現選択機構による代替情報表現選択ステップ１０１を参照して、代替情報表現選択ステップ１０１における選択動作に応じ、個別の情報シンボル２２〜２４（図２参照）を配置するか、文字情報としての統合的表現による代替表現表示部９１を表示するかを選択し、代替情報表現選択ステップ１０１における選択動作で選択された、より適切な方を配置する。

この発明による実施の形態４では、道路利用者にインターネットを利用して道路情報を映像として提供するシステムにおいて、監視映像や気象観測数値や工事規制文字記号や道案内文字図形等、形式や形態や更新タイミング等の異なる情報を１つに統合する異種情報統合機能を備えた道路情報提供装置が提案されている。

この発明による実施の形態４によれば、実施の形態１から実施の形態３までのいずれかの構成において、前記情報シンボル２２〜２４に代えて文字情報としての統合的表現による代替表現を提供する選択動作を行い得る代替情報表現選択ステップ１０１における代替情報表現選択機構からなる代替表現選択手段を設けたので、道路気象状況および工事規制内容を含む所定情報を情報内容に応じて表示態様を変化する情報シンボルとして道路監視映像とともに提供し、効率的な情報提供を実現でき、しかも、適切な情報提供を行える道路情報提供装置を得ることができる。

実施の形態５．
この発明による実施の形態５を図８について説明する。図８は実施の形態５における動作を示すフロー図である。
この実施の形態５において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態１から実施の形態４までにおける構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

実施の形態５における動作フローを示す図８において、この実施の形態５では、前記実施の形態１〜４と異なり、映像合成６９ステップと映像データ変換ステップ７０の間に、配信形式変更機構による配信形式変更ステップ１１１をおいている。
配信形式変更機構による配信形式変更ステップ１１１は、逐次変更される情報提供用映像を一括配信可能な形式に変換して配信の準備段階の処理をするもので、コマ送り連続更新画面の連続動画化機能、提供者ロゴマークなど著作権情報等に関する埋め込み処理など、インターネット映像配信において重要な機能を一段階で実施するものである。

これによれば、情報提供用の映像の元になるそれぞれのデータ個別の責任元表示、著作権表示を省略することができるため、より了解性の高い映像合成を一括して円滑に実現することができる。

この発明による実施の形態５では、道路利用者にインターネットを利用して道路情報を映像として提供するシステムにおいて、監視映像と気象観測数値や工事規制文字記号や道案内文字図形等、形式や形態の異なる情報を１回の情報形式変換によりインターネットで提供出来るようにする機能を備えた道路情報提供装置が提案されている。

この発明による実施の形態５によれば、実施の形態１から実施の形態４までのいずれかの構成において、前記道路監視カメラ１による道路監視映像を収集する路面映像収集装置２からなる映像収集手段により収集された道路監視映像と前記情報シンボル生成機構９からなる情報シンボル生成手段により生成された情報シンボルとを一括配信可能な形式に変換する配信形式変更ステップ１１１を実行する配信形式変更手段を設けたので、道路気象状況および工事規制内容を含む所定情報を情報内容に応じて表示態様を変化する情報シンボルとして道路監視映像とともに提供し、効率的な情報提供を実現でき、しかも、了解性の高い情報提供を一括して円滑に実現できる道路情報提供装置を得ることができる。

実施の形態６．
この発明による実施の形態６を図９について説明する。図９は実施の形態６における道路情報画面を示す正面図である。
この実施の形態６において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態１から実施の形態５までにおける構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

実施の形態６では、情報シンボル配置計画手段により実行される情報シンボル配置計画ステップ６６（図３，図５，図８参照）は情報シンボル２５，２６が映像の主要な部分、即ち道路路面が撮影されている部分を避けるように自動配置するように構成することで、単一画面に映像情報と情報シンボル２５，２６とを配置することによる映像情報の欠落を最低限にすることができる。
状況によって、左配置することが困難であれば、優先度の低い情報を表示なしにしたり、シンボルを半透過表示にしてもかまわず、また実施の形態４における代替表現による表示を選択することもできる。

図９に示す道路情報画面は、実施の形態１における図２の画面配置から道路監視カメラをズームしてより大きく車両が撮像されるように映像を変更したところである。道路が画面内で占める割合が増えたため、シンボル２２〜２７（図２参照）を配置できる場所が狭くなり、重要と判断された、規制情報や道案内のシンボル２５，２６のみが表示されていることを示している。

このようなシンボルの自動配置は、実施の形態１と同様に、次のように実行される（図３参照）。
情報シンボル配置計画手段により情報シンボル配置計画ステップ６６において、監視画面全体から監視属性情報抽出ステップ６２で得ている道路路面座標による道路撮像範囲を表示に必須な重要映像部分としてマスク処理することにより、この重要映像部分を避けて情報シンボル配置範囲を算出し、各情報シンボルを道路監視映像上に配置する位置を決定し、情報シンボル合成ステップ６７で全ての情報シンボルを合成した後、情報シンボル映像化ステップ６８により映像化情報シンボルに変換し、映像合成ステップ６９において映像シンボルマスタ選択ステップ６１から分岐される監視映像と情報シンボル映像化ステップ６８からの映像化情報シンボルを合成し最終的な道路情報提供用の映像として生成する。

この発明による実施の形態６では、従来のように表示する情報をあらかじめ決めておく必要がないため、その時の映像状況に応じて映像本来の情報を損なうことなく最適な情報提供を実現することができる。

この発明による実施の形態６においては、道路利用者にインターネットを利用して道路情報を映像として提供するシステムにおいて、監視カメラでの監視方向を変更した場合は、映像上で道路路面ではない範囲（道路外の映像上）に、カメラ監視の方位や道路気象や道路規制や道案内を示す情報シンボルを自動的再配置して情報提供する機能を備えた道路情報提供装置が提案されている。

この発明による実施の形態６によれば、実施の形態１から実施の形態５までのいずれかの構成において、前記情報シンボルを前記道路監視映像における必須の表示対象である映像の主要な部分等の所定映像部分を避けるように配置する情報シンボル配置計画ステップ６６を実行する情報シンボル配置計画手段を設けたので、道路気象状況および工事規制内容を含む所定情報を情報内容に応じて表示態様を変化する情報シンボルとして道路監視映像とともに提供し、効率的な情報提供を実現でき、しかも、映像状況の変化に応じて映像本来の情報を損なうことなく最適な情報提供を実現できる道路情報提供装置を得ることができる。

この発明の実施の形態に係る道路情報提供装置では、路面映像収集装置から伝達された道路路面映像と道路気象収集装置から伝達された道路気象情報と工事規制収集装置から伝達された道路規制情報等、情報種別や表現形式が異なる複数情報を１つの道路情報として集約統合する手段と、道路気象情報や道路規制情報等の情報を観測値や入力値に合わせた可変式の情報シンボルに変換する手段と、可変式情報シンボルを道路路面映像上に映像シンボルに変換して重畳する手段と、道路監視カメラの監視方向を変更した場合には、映像画面上で道路路面が映っていない映像エリア上に道路気象や道路規制等を示す情報シンボルを自動的に再配置する手段と、映像化された情報をインターネットで一般利用者に情報提供するための一括情報変換手段を設けたものであり、インターネット利用者画面で道路路面映像上に気象情報等を可変映像シンボルとして表示して道路情報提供するものである。

この発明による実施の形態によれば、上記のような課題を解決するためになされたものであり、一般の道路情報利用者は、道路に関する路面映像を入手することで、目的の道路地点での道路利用状況や周辺気象情報や規制情報や道案内情報を総合的に且つ映像視覚的に得られ、正確な道路状況把握が即座に可能となる、道路情報提供装置を得ることができる。

また、この発明による実施の形態によれば、観測センサで計測する雨量や風向風速等の状況変化する観測値を、可変型シンボルとして路面状況監視カメラ映像上に重畳して情報提供できるようにしたので、インターネットを利用した映像のみにより総合的な道路情報を提供する装置を得ることができる。

さらに、この発明による実施の形態によれば、提供中の映像方位や映像に映る道路の道案内のシンボルを設け、さらに道路での工事等の道路規制等も工事シンボルとして映像により情報提供するようにしたので、道路一般利用者に対する情報の信頼性と情報量の多い情報サービスを映像で提供する装置が得られる。

この発明による実施の形態１における構成を示すブロック図である。 この発明による実施の形態１における道路情報画面を示す正面図である。 この発明による実施の形態１における動作を示すフロー図である。 この発明による実施の形態２における構成を示すブロック図である。 この発明による実施の形態３における動作を示すフロー図である。 この発明による実施の形態４における道路情報画面を示す正面図である。 この発明による実施の形態４における動作を示すフロー図である。 この発明による実施の形態５における動作を示すフロー図である。 この発明による実施の形態６における道路情報画面を示す正面図である。

符号の説明

１ 道路監視カメラ、２ 路面映像収集装置、３ 気象観測センサ、４ 道路気象収集装置、５ 入力端末（工事／規制 設定用）、７ 情報統合重畳機構、６ 工事／規制収集装置、９ 情報シンボル生成機構、１０ 映像情報提供機構、１１ インターネット接続機構、１２ 道路情報提供装置、１３ 道路管理者システム、１４ インターネット、１５ 一般利用者（パソコン）、２１ 道路監視映像、２０ 一般利用者のパソコン画面全体、２２ 路面シンボル、２３ 雨量天候シンボル、２４ 風向シンボル、２５ 規制シンボル、２６ 道案内シンボル、２７ 方位シンボル、２８ ＫＰシンボル、３１ 映像情報提供機構、３２ 観測情報提供機構、３３ 規制情報提供機構、４０ 一般利用者のパソコン画面全体、４１ 道路路面状況映像提供の画面例、４２ 気象状況情報提供の画面例、４３ 道路通行規制情報提供の画面例、５０ 道路状況取得処理ステップ、５１ 情報種別選択処理ステップ、５２ 規制シンボルマスタ選択処理ステップ、５３ 規制情報抽出処理ステップ、５４ 規制値シンボル化処理ステップ、５５ 規制情報シンボル化処理ステップ、５６ 観測シンボルマスタ選択処理ステップ、５７ 観測情報抽出処理ステップ、５８ 観測値シンボル化処理ステップ、５９ 観測情報シンボル化処理ステップ、６０ 繰り返し動作機能ステップ、６１ 監視シンボルマスタ選択処理ステップ、６２ 監視属性情報抽出処理ステップ、６４ 監視情報シンボル生成処理ステップ、６６ 情報シンボル配置計画処理ステップ、６７ 情報シンボル群合成処理ステップ６８ 情報シンボル映像化処理ステップ６９ 映像合成処理ステップ７０ 映像データ変換処理、７１ インターネット映像配信処理、８１ 映像データベース、９１ 代替情報表現表示部、１０１ 代替情報表現選択ステップ、１１１ 配信形式変更ステップ。

Claims (6)

1. 道路利用者にネットワークを利用して道路監視映像を含む道路情報を提供するものにおいて、道路気象状況および工事規制内容を含む所定情報を情報内容に応じて表示態様を変化する情報シンボルとして生成する情報シンボル生成手段を備え、前記情報シンボル生成手段により生成された情報シンボルを映像収集手段により収集された道路監視映像とともに道路情報として提供することを特徴とする道路情報提供装置。
2. 道路利用者にネットワークを利用して道路監視映像を含む道路情報を提供するものにおいて、道路気象状況および工事規制内容を含む所定情報を実映像を有する映像化情報シンボルとして生成し、その映像化情報シンボルの表示態様を情報内容に応じ変化する情報シンボル生成手段を備え、情報シンボル生成手段により生成された映像化情報シンボルを映像収集手段により収集された道路監視映像とともに道路情報として提供することを特徴とする道路情報提供装置。
3. 映像収集手段により収集された道路監視映像ならびに道路気象状況および工事規制内容を含む所定情報を取得する道路状況情報取得手段を備え、所定時間毎に情報取得を繰り返す所定時間毎の繰り返し機能を前記道路状況情報取得手段に付与したことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の道路情報提供装置。
4. 前記情報シンボルに代えて文字情報としての統合的表現による代替表現を選択する選択動作を行い得る代替表現選択手段を設けたことを特徴とする請求項１から請求項３までのいずれかに記載の道路情報提供装置。
5. 前記映像収集手段により収集された道路監視映像と前記情報シンボル生成手段により生成された情報シンボルとを一括配信可能な形式に変換する配信形式変更手段を設けたことを特徴とする請求項１から請求項４までのいずれかに記載の道路情報提供装置。
6. 前記情報シンボルを前記道路監視映像における映像の所定部分を避けるように配置する情報シンボル配置計画手段を設けたことを特徴とする請求項１から請求項５までのいずれかに記載の道路情報提供装置。
   

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