JP2006163665A - 数値制御加工機の数値制御情報確認装置および方法 - Google Patents

数値制御加工機の数値制御情報確認装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】数値制御情報中に含まれる不適切な設定情報を事前に判断できるようにする。
【解決手段】数値制御情報保存手段15と、素材形状及び仕上形状、冶具形状、工具形状等の形状情報を保存する形状情報保存手段16と、数値制御情報に従い加工中のワークの途中形状情報保存手段17と、切込量、切削速度、送量等の切削条件情報を保存する切削条件情報保存手段18と、加工機条件情報保存手段19と、加工機が数値制御情報に従い工具を動かした際に、形状情報、途中形状情報、切削条件情報及び加工機条件情報に基づき、当該工具が加工機、冶具及びワークと衝突するか否かの判断、削り過ぎや削り残しの有無の判断、切込量等の切削条件情報の適否判断の少なくとも1の判断を行って数値制御情報が適正に設定されているか否かを判断する数値制御情報適正判断手段20を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、数値制御加工機により機械加工等を行う際の数値設定等の誤入力を未然に発見して工具と加工部材との衝突が発生しないようにした数値制御加工機の数値制御情報確認装置および方法に関する。
今日、機械加工等においては数値制御による加工が普通に用いられている。例えば、旋盤加工する際には、切削量を数値入力して、この数値に基づき切削部材を回転させ、また切削工具を移動させている。
このとき、工具摩耗や工作機械の熱変形等が存在したりすると高精度で位置制御できる数値制御工作機械を用いても所望の加工精度を得ることができない。
そこで、シミュレーションにより仕上形状、工具と冶具や加工機との衝突の有無、さらには仕上形状に対しての削過ぎや削残し等を検出することが行われている。
また、工具が工作物へ接近したとき、その距離を超音波で測定し、また工作物に工具が接触したときを加工により発生する振動から測定し、さらに加工された工作物の寸法を加工中に測定し、その寸法をフィ−ドバックして工具位置を補正して加工精度を向上させる装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開平5−285792号公報
しかしながら、シミュレーションによる装置や特許文献1に係る構成では、制御情報中に不適切箇所(数値の誤設定等)があってもこれを未然に発見することができない問題があり、かかる不適切箇所による傷害に対応するために加工時に加工機から作業者が離れることができない問題があった。
即ち、シミュレーションによる装置では、制御情報が正しいとの前提でシミュレーションが行われるため、例えば仕上形状に関する制御情報に複数の誤りがあって、これらの誤りによる影響が関連しあって、結果的に所望する仕上形状となったような場合には、制御情報の誤入力を見つけることができなくなってしまう不都合がある。
また、特許文献1にかかる構成では、実際に加工を開始してみて、その時の工具位置等の情報を取得して、当該情報に基づき補正を行う構成であるため、事前に誤入力等を判断することができず、加工時には加工機から作業者が離れることができない。
無論、作業者が制御情報を全て確認するならば、かかる不都合の発生を防止する事が可能であるが、このような確認作業を完全に行うことは現実問題として非常に困難が伴い、その作業時間の割に信頼性を上げることができない。
そこで、本発明は、数値制御情報中に含まれる不適切な設定情報を事前に判断できるようにして、数値制御情報の信頼性を高めることができる数値制御加工機の数値制御情報確認装置および方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、工具や切込量等が数値設定されてなる数値制御情報に基づき加工機が動作してワークを加工する際に用いる数値制御情報が適正に設定されているか否を確認するために用いる数値制御加工機の数値制御情報確認装置において、数値制御情報を保存する数値制御情報保存手段と、ワークの素材形状及び仕上形状、該ワークを支持する冶具の形状、用いる工具の形状等の形状情報を保存する形状情報保存手段と、数値制御情報に従い加工中のワークの途中形状の情報を保存する途中形状情報保存手段と、特定の加工機及び工具で特定材質のワークを加工する際の切込量、切削速度、送量等の切削条件情報を保存する切削条件情報保存手段と、加工機のストロークやギヤ等の加工機条件情報を保存する加工機条件情報保存手段と、加工機が数値制御情報に従い工具を動かした際に、形状情報、途中形状情報、切削条件情報及び加工機条件情報に基づき、当該工具が加工機、冶具及びワークと衝突するか否かの判断、削り過ぎや削り残しの有無の判断、切込量等の切削条件情報の適否判断の少なくとも1の判断を行って数値制御情報が適正に設定されているか否かを判断する数値制御情報適正判断手段を有して、数値制御情報中に含まれる不適切な設定情報を事前に判断できるようにし、これにより当該数値制御情報の信頼性を高めるようにしたことを特徴とする。
また、本発明は、工具や切込量等が数値設定されてなる数値制御情報に基づき加工機が動作してワークを加工する際に用いる前記数値制御情報が適正に設定されているか否を確認する数値制御加工機の数値制御情報確認方法において、数値制御情報、素材形状情報、仕上がり形状情報、治具形状情報、工具形状情報、切削条件情報および加工機条件情報とからなり、ある選択した加工機において数値制御情報にて指定されたある工具が数値制御情報における情報に基づいて動作した場合、工具と加工機・治具・加工前またはその途中における形状情報との衝突の有無、仕上がり形状に対する削り過ぎ・削り残しの有無、その切削条件が適切かどうかを判断する機能を有することを特徴とする。
本発明によれば、加工機が数値制御情報に従い工具を動かした際に、形状情報、途中形状情報、切削条件情報及び加工機条件情報に基づき、当該工具が加工機、冶具及びワークと衝突するか否かを判断、削り過ぎや削り残しの有無の判断、切込量等の切削条件情報の適否判断の少なくとも1の判断を行うようにしたので、加工作業を開始する前に、当該数値制御情報の設定の適否が判断でき、またその不適正情報の修正が可能になって該数値制御情報の信頼性が向上して、加工作業中に作業者の立会が不要になり作業効率が向上する。
本発明を実施するための最良の形態を図を参照して説明する。図1は、本発明にかかる数値制御加工機の数値制御情報確認装置の概略構成を示す図である。
数値制御加工機の数値制御情報確認装置10は、種々の情報入力を行うキーボード等の情報入力手段11、種々の情報の表示を行うブラウン管や液晶パネル等の表示手段12、CADデータ等の電子データの読込みに利用する情報読込手段13、各種の情報を記録紙や電子データで出力可能な出力手段14、数値制御情報を保存する数値制御情報保存手段15、素材形状情報、仕上形状情報、工具形状情報及び冶具形状情報等の形状情報を保存する形状情報保存手段16、加工途中のワークの形状を保存する途中形状情報保存手段17、切削方向、切込量、切削速度、1回当りの送量等の切削条件を保存する切削条件情報保存手段18、加工機のストローク、加工エリア、ギヤの選択状況等の加工機条件を保存する加工機条件情報保存手段19、数値制御情報が適正か否かを判断する数値制御情報適正判断手段20、及び各種手段で用いる情報(データ)の受渡しする情報管理手段30等を備えている。
なお、工具形状情報は、例えば図2に示すように、ホルダ形状情報35と刃先形状情報36とからなっている。
また、素材形状情報、仕上形状情報、工具形状情報、刃先形状情報及び冶具形状情報はCADデータ等の電子データを情報読込手段13から読込むことにより形状情報保存手段16に保存することが可能であるが、利用者が情報入力手段11を介して直接数値入力しても良い。
図3は加工開始前のワークの素材形状31、加工完了後のワークの仕上形状32、冶具形状33の一例を示したものである。なお、図中X、Zは加工機の座標軸を示している。
数値制御情報適正判断手段20は、切削条件適正判断手段21、早送衝突判断手段22、切削量過多判断手段23、制御情報存在確認手段24、加工機情報適正判断手段25、不適正告知手段26、修正モード切替手段27、情報修正手段28、モード設定手段29等を備えている。
切削条件適正判断手段21は、数値制御情報に設定されている切削条件の適否を判断するものである。
即ち、加工機が数値制御情報に従い工具を動かした際の当該工具の軌跡を算出して、該軌跡と形状情報又は途中形状情報における形状との差分を演算切込量として求める。次に、切削条件情報保存手段に保存されている切削条件情報で演算切込量に該当する切削速度、送量等の切削条件情報を抽出する。そして、数値制御情報における送量等の情報が当該抽出した送量等の切削条件情報の許容範囲にあるか否かを判断して、許容範囲にある場合に数値制御情報が適正であると判断する。
具体例を図4に示す旋盤加工を行う場合について説明する。図4(a)はワークWに対して工具Gにより切削加工を行う際の概略上面図のイメージ図で、その時のワークWのZ軸位置は形状保存手段からZ=10.0であるとする。一方、数値制御情報にはG00で工具Gの始点がX=100.0でZ=−13.0であることが指定されている。またG01で工具Gの終点がX=50.0で、送量FがF=0.3であることが指定されている。この場合の演算切込量はZ方向で3.0(=13.0−10.0)となる。
また、図4(b)は切削条件情報保存手段に保存されている切削条件テーブルで、加工機、工具、ワーク材質で纏められた1グループに対して異なる切込量に対する切削速度及び送量が設定されている。図4(b)においては、加工機A、工具a、ワーク材質アで纏められたグループ(このテーブルをテーブルAとする)と、加工機A、工具b、ワーク材質アで纏められたグループ(このテーブルをテーブルBとする)とが例示されている。
図4(a)における加工が、加工機A、工具a、ワーク材質アの場合には、テーブルAの切削条件情報のテーブルが参照されて、3.0の切込量が当てはまる切込量の領域が判断される。この場合は切込量2.0と切込量4.0との間だとなる。
切込量2.0以下のときの送量は0.1以下であり、切込量4.0以下の送量は0.2以下であるので、これが切削条件情報から抽出した送量の許容範囲となる。
しかし、先に述べたように数値制御情報には切込量3.0に対し送量F=0.3が設定されているので、当該送量は許容範囲にないため、当該数値制御情報における送量が不適切であると判断する。
この切削条件適正判断手段21は情報修正手段28を備えて、数値制御情報が適正でないと判断された場合に、該数値制御情報における該当する情報(例えば、切込量や送量)を切削条件情報における該当する情報(例えば、切込量や送量)で自動又は手動で修正できるようになっている。
無論、かかる修正を自動で行うか手動で行うかは、利用者が設定できるようになっており、加えて、当該修正自体を行うか否かも設定できるようになっている。
ところで、工具送り動作においては、切削送りばかりでなく、非切削状態でワークに対する工具位置を変えたい場合が生じる。このような場合には、工具の早送りを行うが、かかる早送において数値制御情報の情報が不適切であると、工具がワーク、冶具、加工機と衝突してしまうことが発生する。そこで、かかる早送りにおいて工具が衝突するか否かを早送衝突判断手段22により判断し、これにより数値制御情報の適否を判断するようにする。
即ち、早送衝突判断手段22は、数値制御情報に基づき加工機が工具の早送りを行う際の当該工具の軌跡を算出して、該軌跡が素材形状31、仕上形状32、途中形状及び冶具形状33と干渉するか否かにより当該工具の衝突を判断し、干渉しない場合には数値制御情報が適正であると判断する。
このときの工具の軌跡は、工具全体(ホルダ形状情報と刃先形状情報とを含む意味)の軌跡である。
切削量過多判断手段23は、数値制御情報に従い加工機が工具を動かした際の当該工具の軌跡を算出し、該軌跡による形状と仕上形状32や途中形状との差分を求め、この差分量が切削条件情報に指定されている1回の切削量や最終的な切削量を超えたり少なかったりした場合に、削り過ぎや削り残しが発生すると判断して、数値制御情報の適否を判断するものである。
制御情報存在確認手段24は、数値制御情報に複数の情報で1の命令をなす情報が設定されているか否かを判断し、当該情報が設定されていると判断した場合には、該情報を構成する複数の情報の数及びその順序が正しいか否かを判断することにより数値制御情報の適正を判断するものである。
即ち、数値制御情報には、例えば工具の交換を指示するような情報が記載されていることがあるが、この場合複数の情報のうち1つの情報しか設定されていなかったり(例えば、冶具の取外に関する情報は設定されているが、取付けに関する情報が設定されていない等)、複数の情報の順序が狂っていたり(例えば、冶具の取外しに関する情報に先立ち、取付けに関する情報が設定されている等)することがある。
そこで、制御情報存在確認手段24はこのような複数の情報が一体として意味をなす情報が設定されているか否かを判断し、かかる情報が設定されている場合には構成する情報数が正しいか、その順序が正しいかを判断して、全て正しい場合には、数値制御情報は適正に設定されていると判断する。
また、制御情報存在確認手段24は、数値制御情報に設定された情報のうち加工機に対応した情報から数値制御情報の適否を判断する機能を備えている。
例えば、工具交換を指示する情報がM06の加工機AとM07の加工機Bとの2種類の加工機が存在し、数値制御情報では加工機Aの使用が指定されているにも関わらず、加工機Bに対する情報M07が設定されているような場合がある。
そこで、制御情報存在確認手段24は、数値制御情報に設定された情報のうち加工機に対応した情報が設定されているか否かを判断し、当該情報が設定されていると判断した場合には、使用する加工機に対応した情報であるか否かを判断する。
加工機情報適正判断手段25は、数値制御情報に使用する加工機の切削速度、ストローク、用いるギヤ等の当該加工機に関する情報が含まれているか否かを判断して、数値制御情報が設定適正であるか否かを判断するものである。
即ち、加工機には、その加工機に特有の加工可能な範囲や工具の送速度等に関する限界があり、かかる加工機条件を逸脱した条件が数値制御情報に設定されている場合がある。
そこで、これらの加工機条件が数値制御情報に設定されている場合には、その情報が指定された加工機の加工機条件に収っているか否かを判断して、加工機条件に収っていない場合には数値制御情報が不適正であると判断する。
不適正告知手段26は、上述した切削条件適正判断手段21、早送衝突判断手段22、切削量過多判断手段23、制御情報存在確認手段24、加工機情報適正判断手段25等において数値制御情報の設定が不適正であると判断された場合に、当該不適正箇所及びそれに関する情報を表示手段12に表示させて利用者に告知するものである。
修正モード切替手段27は、上述した切削条件適正判断手段21、早送衝突判断手段22、切削量過多判断手段23、制御情報存在確認手段24、加工機情報適正判断手段25等において数値制御情報の設定が不適正であると判断された場合に、当該不適正箇所の情報を自動的に修正するか手動修正するかを切り替えるものである。
このとき自動的に修正する場合には、数値制御情報で適正でないと判断された情報を切削条件情報における該当する情報で置換えることにより行い、手動の場合には情報入力手段11から利用者が正しい情報を入力して行う。
出力手段14は、数値制御情報の適正判断結果を記録紙や電子データ(例えば、フロッピーディスク等による)で出力するものであり、ローカルエリアネットワークを介して出力するようにしても良い。
モード設定手段29は、利用者が不適正告知手段26、修正モード切替手段27及び出力手段14の機能を使用するかしないかを選択できるようにするものである。
例えば、出力手段14の機能が使用停止状態に設定されると、数値制御情報の適正判断結果は記録紙や電子データで出力されなくなる。このような機能の使用停止は、数値制御情報を最初に設定し、不適切な箇所が多いような場合に、かかる不適性情報を一々出力等しなくてもよいような場合に有効である。
次に、上述した数値制御情報確認装置10の動作手順を図5に示すフローチャートに従い説明する。先ず、利用者は情報入力手段11からモード設定手段29を設定して不適正告知手段26、修正モード切替手段27及び出力手段14の機能を使用するかしないか選択する。以下の説明ではこれらの機能は利用すると設定されたとする。
これにより情報管理手段30は、数値制御情報を1ブロックずつ読込み、これを早送衝突判断手段22に送る(ステップS1)。
早送衝突判断手段22は、当該数値制御情報を1ブロックの情報が工具の早送りか否かを判断し(ステップS2)、早送りの場合には工具の軌跡を算出すると共に、素材形状31、仕上形状32、途中形状及び冶具形状33の形状情報を情報管理手段30を介して読込み、算出した工具の軌跡がこれら形状情報と干渉するか否かを判断する(ステップS15)。
干渉しない場合は、早送りしても工具がワークや冶具等に衝突しないと判断し、干渉する場合にはどこで干渉するかを判断して、その情報を情報管理手段30に送る。
情報管理手段30は、この情報を数値制御情報の表示手段12に表示させて利用者にその旨を告知する(ステップS16)。このとき、不適切と判断した情報は出力手段14を介して電子データとして出力したり、記録紙に記録して出力したり、あるいは表示手段12に表示するようにしてもよい。
利用者が、不適正な情報を自動修正する場合には、数値制御情報の不適正と判断された情報を切削条件情報における該当する情報で置換え、手動の場合には利用者が正しい情報を情報入力手段11から入力して修正して(ステップS17)、ステップS1に戻り、不適正な情報を修正しない場合には、ステップS14に進み次のブロックの処理を行う。
一方、ステップS2で早送りでないと判断された場合には、読込んだ数値制御情報から工具位置方向を分析し、ワークの回転方向が適正か否かを判断し、さらに用いる工具が適切か否かの判断を行う(ステップS3〜ステップS5)。
ここで、工具位置方向とは、例えばワークに対する工具の位置(刃等の加工部の位置)をいう。また、ワークの回転方向とは、例えば加工が旋盤加工のようにワークを回転させるような場合におけるワークの回転方向をいう。さらに、用いる工具が適切かとは、例えば用いる工具の種類や構造が所望する加工に対応しているか否かをいう。
工具位置方向、ワークの回転方向、用いる工具が共に適切な場合には、情報管理手段30は当該数値制御情報のブロック情報を制御情報存在確認手段24に送り、当該制御情報存在確認手段24で数値制御情報に設定された情報の存在適否が判断され(ステップS6)、また使用する加工機に対応した情報がある場合に、その適否を判断して(ステップS7)、必要情報や不要情報等の確認が行われる。
次に、情報管理手段30は当該数値制御情報のブロック情報を加工機情報適正判断手段25に送り、当該加工機情報適正判断手段25は使用する加工機の最高切削速度、ストローク、用いるギヤ等の当該加工機に関する加工機情報が当該ブロック情報に含まれているか否かを判断する(ステップS8)。
その後、情報管理手段30は、当該数値制御情報のブロック情報、形状情報、切削条件情報を切削条件適正判断手段21に送り、当該切削条件適正判断手段21で演算切込量が求められて、該演算切込量に対する切削条件情報の情報が適正か否かの判断が行われる(ステップS8〜ステップS11)。
このような判断処理(ステップS4〜ステップS11)において、数値制御情報の設定が適切と判断された場合には、ブロックの座標、回転方向等の属性情報及び加工途中形状を保存し(ステップS12)、次の数値制御情報のブロック情報があるか否かの判断を行い(ステップS13)、あるときはステップS1に戻り、無いときはステップS14に進み仕上形状32が適正か否かの判断を行う(ステップS14)。
かかる仕上形状32の適正判断は、数値制御情報を実行した際に得られる形状が形状情報保存手段16に保存されている仕上形状32と比較することにより行われ、所定の範囲内(例えば加工誤差等の範囲内)で一致しているときには、数値制御情報の設定が適切であると判断する。
なお、ステップS4〜ステップS14において、数値制御情報の設定が不適切と判断された場合には、上述したようにステップS16に進み利用者に告知して、該当する情報が修正を促す。
以上説明したように、加工機が数値制御情報に従い工具を動かした際に、形状情報、途中形状情報、切削条件情報及び加工機条件情報に基づき、当該工具が加工機、冶具及びワークと衝突するか否かを判断、削り過ぎや削り残しの有無の判断、切込量等の切削条件情報の適否判断の少なくとも1の判断を行うようにしたので、加工作業を開始する前に、当該数値制御情報の設定の適否が判断でき、またその不適正情報の修正が可能になって該数値制御情報の信頼性が向上して、加工作業中に作業者の立会が不要になり作業効率が向上する。
本発明にかかる数値制御加工機の数値制御情報確認装置の概略構成を示す図である。 工具形状情報を例示する図である。 ワーク形状を説明する図である。 切削条件適正判断手段の動作説明に適用される図である。 数値制御加工機の数値制御情報確認装置の動作手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 値制御情報確認装置
11 情報入力手段
12 表示手段
13 情報読込手段
14 出力手段
15 数値制御情報保存手段
16 形状情報保存手段
17 途中形状情報保存手段
18 切削条件情報保存手段
19 加工機条件情報保存手段
20 数値制御情報適正判断手段
21 切削条件適正判断手段
22 早送衝突判断手段
23 切削量過多判断手段
24 制御情報存在確認手段
25 加工機情報適正判断手段
26 不適正告知手段
27 修正モード切替手段
28 情報修正手段
29 モード設定手段
30 情報管理手段
31 素材形状
32 仕上形状
33 冶具形状
35 ホルダ形状情報
36 刃先形状情報

Claims (14)

  1. 工具や切込量等が数値設定されてなる数値制御情報に基づき加工機が動作してワークを加工する際に用いる前記数値制御情報が適正に設定されているか否を確認するために用いる数値制御加工機の数値制御情報確認装置において、
    前記数値制御情報を保存する数値制御情報保存手段と、
    前記ワークの素材形状及び仕上形状、該ワークを支持する冶具の形状、用いる工具の形状情報を保存する形状情報保存手段と、
    前記数値制御情報に従い加工中の前記ワークの途中形状の情報を保存する途中形状情報保存手段と、
    特定の加工機及び工具で特定材質のワークを加工する際の切込量、切削速度、送量等の切削条件情報を保存する切削条件情報保存手段と、
    加工機のストロークやギヤ等の加工機条件情報を保存する加工機条件情報保存手段と、
    前記加工機が前記数値制御情報に従い前記工具を動かした際に、前記形状情報、前記途中形状情報、前記切削条件情報及び前記加工機条件情報に基づき、当該工具が前記加工機、前記冶具及び前記ワークと衝突するか否かの判断、削り過ぎや削り残しの有無の判断、切込量等の前記切削条件情報の適否判断の少なくとも1つの判断を行って前記数値制御情報が適正に設定されているか否かを判断する数値制御情報適正判断手段を有することを特徴とする数値制御加工機の数値制御情報確認装置。
  2. 前記数値制御情報適正判断手段が、前記数値制御情報に従い前記加工機が前記工具を動かした際の当該工具の軌跡を算出し、該軌跡と前記形状情報又は前記途中形状情報における形状との差分を演算切込量として求め、前記切削条件情報で当該演算切込量に該当する前記切削速度、送量等の前記切削条件情報を抽出して、前記数値制御情報における送量等の情報が当該抽出した送量等の前記切削条件情報の許容範囲にあるか否かを判断して、許容範囲にある場合に前記数値制御情報が適正であると判断する切削条件適正判断手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の数値制御加工機の数値制御情報確認装置。
  3. 前記切削条件適正判断手段が、前記数値制御情報の設定が不適正と判断した場合には、該数値制御情報における該当する情報を前記切削条件情報における該当する情報で自動又は手動で修正できるようにする情報修正手段を備えることを特徴とする請求項2記載の数値制御加工機の数値制御情報確認装置。
  4. 前記情報修正手段により前記数値制御情報における情報を前記切削条件情報における情報で自動又は手動で修正する際に、当該修正自体を行うか否かを指定できるようにしたことを特徴とする請求項3記載の数値制御加工機の数値制御情報確認装置。
  5. 前記数値制御情報適正判断手段が、前記数値制御情報に基づき前記加工機が前記工具の早送りを行う際の当該工具の軌跡を算出して、該軌跡が前記前記素材形状、前記仕上形状、前記途中形状及び前記冶具形状と干渉するか否かにより当該工具の衝突を判断して、干渉しない場合には前記数値制御情報が適正であると判断する早送衝突判断手段を備えることを特徴とする請求項2乃至4いずれか1項記載の数値制御加工機の数値制御情報確認装置。
  6. 前記数値制御情報適正判断手段が、前記前記数値制御情報に従い前記加工機が前記工具を動かした際の当該工具の軌跡を算出し、該軌跡による形状と前記仕上形状との差分量から削り過ぎや削り残しの有無を判断し、当該削り過ぎや削り残しが所定範囲に収っている場合には前記数値制御情報が適正であると判断する切削量過多判断手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載の数値制御加工機の数値制御情報確認装置。
  7. 前記数値制御情報適正判断手段が、前記数値制御情報に複数の情報で1の命令をなす情報が設定されているか否かを判断し、当該情報が設定されていると判断した場合には、該情報を構成する複数の情報の数及びその順序が正しいか否かを判断することにより前記数値制御情報の適否を判断する制御情報存在確認手段を備えることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の数値制御加工機の数値制御情報確認装置。
  8. 前記数値制御情報適正判断手段が、前記数値制御情報に設定された情報のうち前記加工機に対応した情報が設定されているか否かを判断し、当該情報が設定されていると判断した場合には、使用する前記加工機に対応した情報であるか否かを判断することにより前記数値制御情報の適否を判断する制御情報存在確認手段を備えることを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項記載の数値制御加工機の数値制御情報確認装置。
  9. 前記数値制御情報適正判断手段が、前記数値制御情報に加工速度やストローク等の前記加工機に関する情報が含まれているか否かを判断し、該情報が含まれていると判断した場合には当該情報が使用を指定された加工機に関する情報であるか否かを判断することにより前記数値制御情報の設定の適否を判断する加工機情報適正判断手段を備えることを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項記載の数値制御加工機の数値制御情報確認装置。
  10. 前記数値制御情報適正判断手段が、前記数値制御情報の設定が不適正と判断した場合に、当該不適正箇所を表示手段に表示させて利用者に告知する不適正告知手段を備えることを特徴とする請求項1乃至9いずれか1項記載の数値制御加工機の数値制御情報確認装置。
  11. 前記数値制御情報適正判断手段が、前記数値制御情報の設定が不適正な箇所を自動修正するか手動修正するかを切り替える修正モード切替手段を備えることを特徴とする請求項1乃至10いずれか1項記載の数値制御加工機の数値制御情報確認装置。
  12. 前記数値制御情報の適正判断の結果を記録紙、電子データ等で出力する出力手段を備えることを特徴とする請求項1乃至11いずれか1項記載の数値制御加工機の数値制御情報確認装置。
  13. 前記不適正告知手段、前記修正モード切替手段及び前記出力手段の機能の使用を選択できるようにするモード設定手段を備えることを請求項9乃至12いずれか1項記載の数値制御加工機の数値制御情報確認装置。
  14. 工具や切込量等が数値設定されてなる数値制御情報に基づき加工機が動作してワークを加工する際に用いる前記数値制御情報が適正に設定されているか否を確認する数値制御加工機の数値制御情報確認方法において、
    数値制御情報、素材形状情報、仕上がり形状情報、治具形状情報、工具形状情報、切削条件情報および加工機条件情報とからなり、ある選択した加工機において数値制御情報にて指定されたある工具が数値制御情報における情報に基づいて動作した場合、工具と加工機・治具・加工前またはその途中における形状情報との衝突の有無、仕上がり形状に対する削り過ぎ・削り残しの有無、その切削条件が適切かどうかを判断する機能を有することを特徴とする数値制御加工機の数値制御情報確認方法。
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