JP2006160895A - 塗料、塗装物、及び木質塗装物 - Google Patents

塗料、塗装物、及び木質塗装物 Download PDF

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Abstract

【課題】 塗装物の表面の肌触り感を良好にできると共に、塗装物の表面の耐傷性も良好にできる塗料、肌触り感及び耐傷性が良好な塗装物及び木質塗装物を提供する。
【解決手段】 本発明の塗料は、シルクパウダとアルミナ粉末とを含んでいる。また、本発明の塗装物は、基材と、この基材の表面上に塗布された1層または複数層の塗膜とを備えている。1層または複数層の塗膜のうち、当該塗装物の表面をなす表面塗膜は、シルクパウダ及びアルミナ粉末を含有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、塗料、これを塗布した塗装物、及び木質塗装物に関する。
従来より、様々な塗料及びこれを塗布した塗装物が提案されているが、近年、塗装物の表面の肌触り感(手触り感、タッチ感)を良好とする塗料、及びこれを塗布した塗装物が提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
特開平5−279967号公報 特開平6−330472号公報 特許第2829220号公報 特開平7−278472号公報
特許文献1では、コラーゲンを添加した成形品の上層、または基材上にコラーゲンを分散させた合成樹脂層の上層に、コラーゲンを添加しない合成樹脂素材からなる最上層を積層した皮革様成形品を提案している。この皮革様成形品では、吸放湿性等を良好として成形品の手触り感を良好にできると共に、耐スクラッチ性や耐摩耗性を良好にできると記載されている。
特許文献2では、コラーゲン粉末と有機溶剤不溶性合成樹脂粉末とを、所定の配合比で配合した皮革様表面層形成剤を提案している。この皮革様表面層形成剤によれば、吸放湿性等を良好として成形品の手触り感を良好にできると共に、耐擦り傷性を良好にできると記載されている。
特許文献3では、シルクパウダなどの天然有機物パウダを含有する情報表示面形成用塗料を提案している。この情報表示面形成用塗料によれば、情報表示面にかかる、文字(印字)の定着性や、タッチ感等の官能性を良好にできることが記載されている。
特許文献4では、絹フィブロイン粉末にβ化処理を施した絹フィブロイン超微粉末を、樹脂中に配合して得られる絹フィブロイン超微粉末含有塗料を提案している。この絹フィブロイン超微粉末含有塗料によれば、吸放湿性及びタッチ感を良好にできると共に、帯電防止性等も良好にできることが記載されている。
ところで、近年、肌触り感(手触り感、タッチ感)が良好であると共に、耐傷性にも優れた塗装物が求められている。例えば、住宅などの床材として、肌触り感(手触り感、タッチ感)が良好であって、耐傷性にも優れた木質床材(木質塗装物)の要求が高まっている。
しかしながら、特許文献1で提案されている塗装物では、合成樹脂素材からなる最上層の影響で、手触り感が劣る(コラーゲンの効果が十分に発揮されない)と共に、擦り傷に対する抗力が弱かった。また、特許文献2で提案されている塗料を用いた場合は、良好な手触り感を得ることができるが、十分な耐傷性を得ることができなかった。具体的には、特許文献2の塗料を用いて形成した表面層を、例えば、スチールウールなどで擦った場合には、表面層がひどく傷ついてしまった。特許文献3,4で提案されている塗料を用いた場合も、良好な手触り感を得ることができるが、耐傷性が好ましくなかった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、塗装物の表面の肌触り感を良好にできると共に、塗装物の表面の耐傷性も良好にできる塗料、肌触り感及び耐傷性が良好な塗装物及び木質塗装物を提供することを目的とする。
その解決手段は、シルクパウダと、アルミナ粉末と、を含む塗料である。
本発明の塗料は、シルクパウダを含んでいる。このため、本発明の塗料を用いることにより、塗装物の表面(塗膜)の吸放湿性を良好にでき、塗装物の表面の肌触り感を良好にすることができる。さらには、塗装物の表面の仕上がり外観も良好にすることができる。例えば、木質基材の表面に、本発明の塗料を直接または間接に塗布し、塗膜を形成した塗装物では、良く鉋がけされた滑らかな木質材表面に近似した、良好な肌触り感を得ることができる。さらには、良く鉋がけされた滑らかな木質材表面に近似した、良好な仕上がり外観を得ることができる。
さらに、本発明の塗料は、アルミナ粉末も含んでいる。このため、本発明の塗料を用いた塗装物では、良好な耐傷性を得ることができる。具体的には、スチールウールで塗装物表面を擦った場合でも、傷つきにくい程度の良好な耐傷性を得ることができる。
なお、シルクパウダとは、フィブロインからなる(あるいは、フィブロインを主成分とする)粉末のことである。また、本発明の塗料は、木質材に限らず、金属、ガラス、樹脂、紙、セラミックスなど、様々な材質の基材に対し用いることができる。
さらに、上記の塗料であって、前記アルミナ粉末は、白色アルミナ粉末である塗料であると良い。
本発明の塗料では、アルミナ粉末として、白色アルミナ粉末を用いている。白色アルミナ粉末は、無色透明に近いため、アルミナ粉末が塗装物の仕上がり外観(特に、色合い)に与える影響を極めて小さくすることができる。このため、本発明の塗料を用いることにより、良好な耐傷性を保ちつつも、塗装物の仕上がり外観をより一層良好にできる。
さらに、上記いずれかの塗料であって、前記シルクパウダの平均粒径は、2.5μm以上20μm以下である塗料であると良い。
塗料に含まれるシルクパウダの粒径が小さすぎる場合には、シルクパウダによる効果を十分に得ることができない。また、シルクパウダの粒径が大きすぎても、塗膜表面が粗くなってしまい、好ましくない。これに対し、本発明の塗料では、平均粒径が2.5μm以上20μm以下のシルクパウダを含有させている。このため、本発明の塗料を用いることにより、適切に、塗装物の肌触り感及び仕上がり外観を良好にすることができる。
さらに、上記の塗料であって、前記シルクパウダの平均粒径は、7μm以上20μm以下である塗料とするのが好ましい。
平均粒径が7μm以上20μm以下のシルクパウダを含有させた塗料を用いることにより、塗装物の肌触り感を優れたものにできる。
さらに、上記いずれかの塗料であって、前記アルミナ粉末の平均粒径は、1μm以上10μm以下である塗料であると良い。
塗料に含まれるアルミナ粉末の粒径が小さすぎる場合には、耐傷性を十分に高めることができない。また、アルミナ粉末の粒径が大きすぎると、塗膜表面が粗くなり、仕上がり外観及び肌触り感が低下すると共に、耐傷性も低下してしまう。これに対し、本発明の塗料では、平均粒径が1μm以上10μm以下のアルミナ粉末を含有させている。このため、本発明の塗料を用いることにより、適切に、塗装物の耐傷性、仕上がり外観、及び肌触り感を良好にすることができる。
さらに、上記いずれかの塗料であって、当該塗料は、無溶剤系塗料であり、前記シルクパウダを、2.5wt%以上10wt%以下含有してなる塗料であると良い。
本発明の塗料は、無溶剤系塗料である。このため、環境汚染の低減や作業環境に十分に配慮した塗料となっている。
さらに、本発明の無溶剤系塗料は、シルクパウダを、2.5wt%以上10wt%以下含んでいる。シルクパウダの含有率を2.5wt%以上とすることにより、シルクパウダによる効果を適切に発揮させることが可能となる。すなわち、シルクパウダを2.5wt%以上含有させた無溶剤系塗料を用いることにより、適切に、塗装物の肌触り感及び仕上がり外観を良好にすることができる。
また、シルクパウダの含有率を10wt%以下に制限することにより、塗料の粘性が大きくなりすぎて、基材表面に、適切に塗布することができなくなるという不具合を防止することができる。換言すれば、シルクパウダの含有率を10wt%以下に制限することにより、塗料として、適切に用いることができる。また、シルクパウダの含有率を大きくしすぎると、膜本来の機能、すなわち、基材表面の保護機能等が十分に得られなくなる虞がある。これに対し、シルクパウダの含有率を10wt%以下に制限することにより、塗膜本来の機能、すなわち、基材表面の保護機能等を適切に得ることができる。
さらに、上記の塗料であって、前記シルクパウダを、5wt%以上10wt%以下含有してなる塗料とするのが好ましい。
シルクパウダの含有率を5wt%以上とすることにより、シルクパウダによる効果を十分に発揮させることができる。すなわち、シルクパウダを5wt%以上含有させた無溶剤系塗料を用いることにより、塗装物の肌触り感及び仕上がり外観を優れたものにできる。
さらに、上記いずれかの塗料であって、当該塗料を硬化させた塗膜中に、前記シルクパウダが2.5wt%以上10wt%以下含まれる量だけ、上記シルクパウダを含有してなる塗料であると良い。
本発明の塗料では、シルクパウダの含有率を、塗料を硬化させて塗膜を形成したとき、その塗膜中に、シルクパウダが2.5wt%以上10wt%以下含まれる量にしている。塗料を硬化させた塗膜中に、シルクパウダを2.5wt%以上含有させることにより、シルクパウダによる効果を適切に得ることができ、適切に、塗装物の肌触り感及び仕上がり外観を良好にすることができる。また、塗料を硬化させた塗膜中のシルクパウダを10wt%以下に制限することにより、塗膜本来の機能、すなわち、基材表面の保護機能等を適切に得ることができる。
なお、本発明の塗料では、シルクパウダの含有率は、塗料の種類によって異なってくる。例えば、無溶剤系塗料である場合には、硬化前後において重量変化がほとんどないため、塗料中のシルクパウダ含有率を、2.5wt%以上10wt%以下とするのが好ましい。また、水性塗料や溶剤系塗料である場合には、硬化する際に、塗料中から水分や揮発成分が消失するため、硬化前(塗料中)のシルクパウダの含有率は、硬化後(塗膜中)のシルクパウダの含有率に比べて小さくなる。従って、水性塗料や溶剤系塗料である場合には、塗料中のシルクパウダの含有率について好適な範囲は、下限値及び上限値共に、2.5wt%及び10wt%よりも小さくなる。
さらに、上記の塗料であって、当該塗料を硬化させた塗膜中に、前記シルクパウダが5wt%以上10wt%以下含まれる量だけ、上記シルクパウダを含有してなる塗料とするのが好ましい。
塗料を硬化させた塗膜中に、シルクパウダを5wt%以上含有させることにより、シルクパウダによる効果を十分に得ることができ、塗装物の肌触り感及び仕上がり外観を優れたものにできる。
さらに、上記いずれかの塗料であって、当該塗料は、無溶剤系塗料であり、前記アルミナ粉末を、1wt%以上20wt%以下含有してなる塗料であると良い。
本発明の塗料は、無溶剤系塗料である。このため、環境汚染の低減や作業環境に十分に配慮した塗料となっている。さらに、本発明の無溶剤系塗料は、アルミナ粉末を、1wt%以上20wt%以下含んでいる。アルミナ粉末の含有率を1wt%以上とすることにより、アルミナ粉末による効果を適切に発揮させることが可能となる。すなわち、アルミナ粉末を1wt%以上含有させた無溶剤系塗料を用いることにより、適切に、塗装物の耐傷性を良好にすることができる。さらに、アルミナ粉末の含有率を20wt%以下に制限することにより、塗装物の仕上がり外観及び肌触り感を良好にすることができる。
さらに、上記の塗料であって、前記アルミナ粉末を、2wt%以上8wt%以下含有してなる塗料とするのが好ましい。
アルミナ粉末の含有率を2wt%以上とすることにより、アルミナ粉末による効果を十分に発揮させることができる。すなわち、アルミナ粉末を2wt%以上含有させた無溶剤系塗料を用いることにより、塗装物の耐傷性を優れたものにできる。さらに、アルミナ粉末の含有率を8wt%以下に制限することにより、塗装物の仕上がり外観及び肌触り感を優れたものにできる。
さらに、上記いずれかの塗料であって、当該塗料を硬化させた塗膜中に、前記アルミナ粉末が1wt%以上20wt%以下含まれる量だけ、上記アルミナ粉末を含有してなる塗料であると良い。
本発明の塗料では、アルミナ粉末の含有率を、塗料を硬化させて塗膜を形成したとき、その塗膜中に、アルミナ粉末が1wt%以上20wt%以下含まれる量にしている。塗料を硬化させた塗膜中に、アルミナ粉末を1wt%以上含有させることにより、アルミナ粉末による効果を適切に発揮させることができ、適切に、塗装物の耐傷性を良好にすることができる。さらに、アルミナ粉末の含有率を20wt%以下に制限することにより、塗装物の仕上がり外観及び肌触り感を良好にすることができる。
なお、本発明の塗料では、アルミナ粉末の含有率は、塗料の種類によって異なってくる。例えば、無溶剤系塗料である場合には、硬化前後において重量変化がほとんどないため、塗料中のアルミナ粉末の含有率を、1wt%以上20wt%以下とするのが好ましい。また、水性塗料や溶剤系塗料である場合には、硬化後に、水分や揮発成分が消滅するため、硬化前(塗料中)のアルミナ粉末の含有率は、硬化後(塗膜中)のアルミナ粉末の含有率に比べて小さくなる。従って、水性塗料や溶剤系塗料である場合には、塗料中のアルミナ粉末の含有率について好適な範囲は、下限値及び上限値共に、1wt%及び20wt%よりも小さくなる。
さらに、上記の塗料であって、当該塗料を硬化させた塗膜中に、前記アルミナ粉末が2wt%以上8wt%以下含まれる量だけ、上記アルミナ粉末を含有してなる塗料とするのが好ましい。
アルミナ粉末を2wt%以上含有させることにより、アルミナ粉末による効果を十分に発揮させることができ、塗装物の耐傷性を優れたものにできる。さらに、アルミナ粉末の含有率を8wt%以下に制限することにより、塗装物の仕上がり外観及び肌触り感を優れたものにできる。
他の解決手段は、基材と、上記基材の表面上に塗布された1層または複数層の塗膜と、を備える塗装物であって、上記1層または複数層の塗膜のうち、当該塗装物の表面をなす表面塗膜は、上記いずれかの塗料を硬化させてなる塗装物である。
本発明の塗装物では、その表面をなす表面塗膜を、シルクパウダ及びアルミナ粉末を含有した塗料を硬化させた塗膜としている。表面塗膜にシルクパウダが含まれていることにより、表面塗膜の吸放湿性が良好になり、肌触り感を良好にすることができる。さらには、塗装物の仕上がり外観も良好にすることができる。例えば、基材を木質材とした塗装物である場合には、良く鉋がけされた滑らかな木質材表面に近似した、良好な肌触り感を得ることができる。さらには、良く鉋がけされた滑らかな木質材表面に近似した、良好な仕上がり外観を得ることができる。
さらに、表面塗膜にアルミナ粉末が含まれていることにより、良好な耐傷性を得ることができる。具体的には、スチールウールで塗装物表面を擦った場合でも、傷つきにくい程度の良好な耐傷性を得ることができる。
なお、本発明の塗装物の基材としては、木質材に限らず、金属、ガラス、樹脂、紙、セラミックスなど、様々な材質の基材を用いることができる。
他の解決手段は、基材と、上記基材の表面上に塗布された1層または複数層の塗膜と、を備える塗装物であって、上記1層または複数層の塗膜のうち、当該塗装物の表面をなす表面塗膜は、シルクパウダ及びアルミナ粉末を含有してなる塗装物である。
本発明の塗装物では、その表面をなす表面塗膜に、シルクパウダ及びアルミナ粉末が含まれている。表面塗膜にシルクパウダが含まれていることにより、表面塗膜の吸放湿性が良好になり、肌触り感を良好にすることができる。さらには、塗装物の仕上がり外観も良好にすることができる。例えば、基材を木質材とした塗装物である場合には、良く鉋がけされた滑らかな木質材表面に近似した、良好な肌触り感を得ることができる。さらには、良く鉋がけされた滑らかな木質材表面に近似した、良好な仕上がり外観を得ることができる。
さらに、表面塗膜にアルミナ粉末が含まれていることにより、良好な耐傷性を得ることができる。具体的には、スチールウールで塗装物表面を擦った場合でも、傷つきにくい程度の良好な耐傷性を得ることができる。
なお、本発明の塗装物の基材としては、木質材に限らず、金属、ガラス、樹脂、紙、セラミックスなど、様々な材質の基材を用いることができる。
さらに、上記いずれかの塗装物であって、前記塗膜は、前記基材の表面上に塗布された着色層と、上記着色層の表面上に積層された1または複数のクリア層であって、前記表面塗膜をなす表面クリア層を含むクリア層と、を有し、上記表面クリア層に含まれる前記アルミナ粉末は、白色アルミナ粉末である塗装物であると良い。
本発明の塗装物は、着色層とクリア層とを有している。このような形態の塗装物では、着色層で発現させる色彩感を損なわないように、クリア層は、できる限り無色透明であることが好ましい。そこで、本発明の塗装物では、表面クリア層に含有させるアルミナ粉末として、無色透明に近い白色アルミナ粉末を用いるようにした。これにより、アルミナ粉末が塗装物の仕上がり外観(色彩)に与える影響を極めて小さくすることができるので、良好な耐傷性を保ちつつも、塗装物の仕上がり外観をより一層良好にできる。
他の解決手段は、木質基材と、上記木質基材の表面に、直接または間接に積層された1または複数のクリア層と、を備える木質塗装物であって、上記クリア層のうち当該木質塗装物の表面をなす表面クリア層は、シルクパウダ及びアルミナ粉末を含有してなる木質塗装物である。
本発明の木質塗装物は、その表面をなす表面クリア層に、シルクパウダ及びアルミナ粉末が含まれている。表面クリア層にシルクパウダを含有させることにより、表面クリア層の吸放湿性が良好にでき、良く鉋がけされた滑らかな木質材表面に近似した、良好な肌触り感を得ることができる。さらには、良く鉋がけされた滑らかな木質材表面に近似した、良好な仕上がり外観を得ることができる。
さらに、表面クリア層にアルミナ粉末を含有させることにより、良好な耐傷性を得ることができる。具体的には、スチールウールで塗装物表面を擦った場合でも、傷つきにくい程度の良好な耐傷性を得ることができる。
なお、本発明の木質塗装物は、木質基材の表面に、着色層を設けるようにしても良く、この場合には、クリア層は、木質基材の表面に、着色層を介して間接に積層されることとなる。
さらに、上記の木質塗装物であって、前記木質基材と前記クリア層との間に積層された着色層を有し、前記表面クリア層に含まれるアルミナ粉末は、白色アルミナ粉末である木質塗装物であると良い。
本発明の木質塗装物は、着色層とクリア層とを有している。このような形態の木質塗装物では、着色層で発現させる色彩感を損なわないように、クリア層は、できる限り無色透明であることが好ましい。そこで、本発明の木質塗装物では、表面クリア層に含有させるアルミナ粉末として、無色透明に近い白色アルミナ粉末を用いるようにした。これにより、アルミナ粉末が木質塗装物の仕上がり外観(色彩)に与える影響を極めて小さくすることができるので、良好な耐傷性を保ちつつも、木質塗装物の仕上がり外観をより一層良好にできる。
本発明の実施形態について、以下に説明する。
(実施例1)
本実施例1にかかる塗料の製造方法について、図1を参照しつつ説明する。なお、図1は、実施例1〜4及び比較例1にかかる紫外線硬化型無溶剤系塗料の成分比、その塗布量、及び塗装物の評価を示している。
まず、紫外線硬化型無溶剤樹脂、紫外線硬化型モノマ、光開始剤、及び各種助剤を攪拌混合した後、これに、艶消し剤を分散させて、無溶剤組成物を得る。次いで、この無溶剤組成物の91重量部に対し、シルクパウダCを5重量部、白色アルミナ粉末Eを4重量部添加し、攪拌混合して、本実施例1の紫外線硬化型無溶剤系塗料を得た。
なお、シルクパウダCは、平均粒径20μmのシルクパウダ(トスコ株式会社製)である。また、白色アルミナ粉末Eは、WA#4000(株式会社フジミインコーポレーテッド製、商品名)で、その平均粒径は3μmである。また、各種助剤として、消泡剤、分散剤、レベリング剤を添加している。
次に、本実施例1にかかる塗装物の製造方法について説明する。
まず、着色工程において、水性着色塗料を用いて、木質基材の表面に着色層を形成した。具体的には、スポンジリバースコータを用いて、木質基材の表面に水性着色塗料を1.5g/(30cm)2塗布した。その後、ヒータを用いて、水性着色塗料を熱風乾燥し、着色層を形成した。なお、本実施例1では、水性着色塗料として、フローラ300(ナトコ株式会社製、商品名)を用いている。
次に、クリア層形成工程において、着色層の表面上にクリア層を形成した。
具体的には、まず、下塗りとして、スポンジロールコータ、リバースコータ、ナチュラルゴムコータを用いて、紫外線硬化型クリア塗料を4.0g/(30cm)2塗布した。その後、UV乾燥機を用いて、紫外線ランプから発せられる紫外線をクリア塗料に照射し、紫外線硬化させてクリア層を形成した。なお、本実施例1では、下塗りの紫外線硬化型クリア塗料として、IST3000(ナトコ株式会社製、商品名)を用いている。
次いで、中塗りとして、ナチュラルゴムコータ、カーテンフローコータを用いて、紫外線硬化型クリア塗料を7.0g/(30cm)2塗布し、下塗りと同様にして紫外線硬化させた。なお、本実施例1では、中塗りの紫外線硬化型クリア塗料として、IST4000(ナトコ株式会社製、商品名)を用いている。次いで、上塗りとして、前述のようにして作製した紫外線硬化型無溶剤系塗料を、ナチュラルゴムコータを用いて、0.6g/(30cm)2塗布した。その後、下塗りと同様にして紫外線硬化させ、表面クリア層を形成した。
以上のようにして、木質基材の表面に、着色層と、3層のクリア層とが積層された木質塗装物を作製した。
(実施例2〜4及び比較例1)
実施例2〜4及び比較例1では、図1に示すように、実施例1と比較して、上塗りのクリア塗料として用いる紫外線硬化型無溶剤系塗料の成分比のみが異なり、その他については、実施例1と同様としている。詳細には、シルクパウダの含有率を、0〜10(wt%)の範囲で異ならせている。
各実施例では、実施例1と同様にして無溶剤組成物を作製し、この無溶剤組成物を用い、以下のようにして紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。
実施例2では、無溶剤組成物の86重量部に対し、シルクパウダCを10重量部、白色アルミナ粉末Eを4重量部添加して、紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。
実施例3では、無溶剤組成物の93.5重量部に対し、シルクパウダCを2.5重量部、白色アルミナ粉末Eを4重量部添加して、紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。
実施例4では、無溶剤組成物の95重量部に対し、シルクパウダCを1重量部、白色アルミナ粉末Eを4重量部添加して、紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。
比較例1では、無溶剤組成物の96重量部に対し、白色アルミナ粉末Eのみを4重量部添加して、紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。
その後、実施例2〜4及び比較例1では、それぞれ、実施例1と同様にして、木質基材の表面に、着色層と、3層のクリア層とを積層して、木質塗装物を作製した。但し、実施例2〜4及び比較例1では、それぞれ、上記のようにして作製した各紫外線硬化型無溶剤系塗料を、上塗りのクリア塗料として用いている。
(塗装物の評価)
次に、実施例1〜4及び比較例1の塗装物について、仕上がり性、手触り感、及び耐傷性の評価を行った。その結果を、図1に示す。なお、図1では、各評価項目について、優れているものを◎印、良好なものを○印、比較的良好なものを△印、好ましくないものを×印で表示している。なお、仕上がり性は、各木質塗装物の表面(塗装面)の仕上がり外観を目視にて判定している。また、手触り感は、各木質塗装物の表面(塗装面)を手で触れたときの感触で判定している。また、耐傷性は、各木質塗装物の表面(塗装面)をスチールウールで擦り、そのときの傷の付き具合で判定した。
まず、各木質塗装物の仕上がり性について比較する。図1に示すように、実施例1,2の木質塗装物では、表面(塗装面)の仕上がり外観が優れていた。具体的には、良く鉋がけされた滑らかな木質材表面に近似した、優れた仕上がり外観が得られた。また、実施例3の木質塗装物でも、実施例1,2の木質塗装物と比較すると、やや仕上がり外観が劣るものの、良く鉋がけされた滑らかな木質材表面に近似した、良好な仕上がり外観が得られた。これに対し、実施例4では、木質材表面に近似した、比較的良好な仕上がり外観が得られたものの、実施例1,2に比べて、かなり仕上がり外観が劣っていた。さらに、比較例1では、樹脂による光沢が強く、仕上がり外観が好ましくなかった。
実施例1〜4及び比較例1では、上塗りに用いた紫外線硬化型無溶剤系塗料の成分比のみが異なり、このうち、白色アルミナ粉末の含有率(wt%)を同一とし、シルクパウダの含有率のみを異ならせている。従って、上記のような仕上がり外観の違いは、シルクパウダの含有率の違いによるものと考えられる。
従って、上記の結果より、紫外線硬化型無溶剤系塗料中のシルクパウダの含有率を大きくするほど、塗装物の仕上がり外観を良好にすることができると言える。特に、シルクパウダの含有率を2.5wt%以上とすることで、塗装物の仕上がり外観を良好にすることができると言える。さらには、シルクパウダの含有率を5wt%以上とすることで、優れた塗装物の仕上がり外観を得ることができると言える。
次に、各木質塗装物の手触り感について比較する。図1に示すように、実施例1,2の木質塗装物では、表面(塗装面)の手触り感が優れていた。具体的には、良く鉋がけされた滑らかな木質材表面に近似した、優れた手触り感が得られた。また、実施例3の木質塗装物でも、実施例1,2の木質塗装物と比較すると、やや手触り感が劣るものの、良く鉋がけされた滑らかな木質材表面に近似した、良好な手触り感が得られた。また、実施例4では、木質材表面に近似した、比較的良好な手触り感が得られたものの、実施例1,2に比べて、かなり劣っていた。比較例1では、樹脂の感触が強く、手触り感が好ましくなかった。
以上より、紫外線硬化型無溶剤系塗料中のシルクパウダの含有率を大きくするほど、塗装物の手触り感及び仕上がり外観を良好にすることができると言える。特に、シルクパウダの含有率を2.5wt%以上とすることで、塗装物の手触り感及び仕上がり外観を良好にすることができると言える。さらには、シルクパウダの含有率を5wt%以上とすることで、優れた塗装物の手触り感及び仕上がり外観を得ることができると言える。
しかしながら、紫外線硬化型無溶剤系塗料中のシルクパウダの含有率を10wt%より大きくした場合には、塗料の粘性が大きくなりすぎて、基材表面に、適切に塗布することができなかった。従って、紫外線硬化型無溶剤系塗料中のシルクパウダの含有率は、10wt%以下に制限するのが良いと言える。
以上より、紫外線硬化型無溶剤系塗料中のシルクパウダの含有率は、2.5wt%以上10wt%以下とするのが好ましいと言える。このうち、特に、5wt%以上10wt%以下の範囲が好適であると言える。
ところで、実施例1〜4では、紫外線硬化型無溶剤系塗料により、表面クリア層(塗装物の表面をなすクリア層)を形成している。紫外線硬化型無溶剤系塗料は、紫外線により硬化するため、硬化の前後において、重量の増減がほとんどない。すなわち、硬化前の紫外線硬化型無溶剤系塗料中のシルクパウダの含有率と、硬化後の表面クリア層中のシルクパウダの含有率とは、ほぼ同一と考えて良い。従って、上記の結果より、表面クリア層中のシルクパウダの含有率を2.5wt%以上10wt%以下とすることで、手触り感及び仕上がり外観を良好にすることができると言える。特に、表面クリア層中のシルクパウダの含有率を5wt%以上10wt%以下とすることで、優れた手触り感及び仕上がり外観を得ることができると言える。
次に、各木質塗装物の耐傷性について比較する。図1に示すように、実施例1〜4及び比較例1の木質塗装物では、いずれも、耐傷性に優れていた。具体的には、各木質塗装物の表面(塗装面)をスチールウールで擦っても、表面(塗装面)に傷が付かなかった。
これは、実施例1〜4及び比較例1の木質塗装物では、いずれも、白色アルミナ粉末を4wt%含有させているためであると考えられる。
(実施例5〜8及び比較例2)
実施例5〜8及び比較例2では、図2に示すように、実施例1と比較して、上塗りのクリア塗料として用いる紫外線硬化型無溶剤系塗料の成分比のみが異なり、その他については、実施例1と同様としている。詳細には、白色アルミナ粉末の含有率を、0〜20(wt%)の範囲で異ならせている。
各実施例では、実施例1と同様にして無溶剤組成物を作製し、この無溶剤組成物を用い、以下のようにして紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。
実施例5では、無溶剤組成物の94重量部に対し、シルクパウダCを5重量部、白色アルミナ粉末Eを1重量部添加して、紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。
実施例6では、無溶剤組成物の93重量部に対し、シルクパウダCを5重量部、白色アルミナ粉末Eを2重量部添加して、紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。
実施例7では、無溶剤組成物の87重量部に対し、シルクパウダCを5重量部、白色アルミナ粉末Eを8重量部添加して、紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。
実施例8では、無溶剤組成物の75重量部に対し、シルクパウダCを5重量部、白色アルミナ粉末Eを20重量部添加して、紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。
比較例2では、無溶剤組成物の95重量部に対し、シルクパウダCのみを5重量部添加して、紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。
その後、実施例5〜8及び比較例2では、それぞれ、実施例1と同様にして、木質基材の表面に、着色層と、3層のクリア層とを積層して、木質塗装物を作製した。但し、実施例5〜8及び比較例2では、それぞれ、上記のようにして作製した各紫外線硬化型無溶剤系塗料を、上塗りのクリア塗料として用いている。
(塗装物の評価)
次に、実施例5〜8及び比較例2の塗装物について、仕上がり性、手触り感、及び耐傷性の評価を行った。その結果を、図2に示す。なお、図2においても、各評価項目について、優れているものを◎印、良好なものを○印、比較的良好なものを△印、好ましくないものを×印で表示している。
まず、各木質塗装物の仕上がり性について比較する。図2に示すように、実施例5〜7及び比較例2の木質塗装物では、表面(塗装面)の仕上がり外観が優れていた。具体的には、良く鉋がけされた滑らかな木質材表面に近似した、優れた仕上がり外観が得られた。これに対し、実施例8では、木質材表面に近似した、比較的良好な仕上がり外観が得られたものの、実施例5〜7に比べて、かなり仕上がり外観が劣っていた。
実施例5〜8及び比較例2では、紫外線硬化型無溶剤系塗料の成分比のみが異なり、このうち、シルクパウダの含有率を同一とし、白色アルミナ粉末の含有率のみを異ならせている。従って、上記のような仕上がり外観の違いは、白色アルミナ粉末の含有率の違いによるものと考えられる。具体的には、実施例5〜7では、紫外線硬化型無溶剤系塗料中の白色アルミナ粉末の含有率を0〜8(wt%)としたのに対し、実施例8では、20wt%とかなり大きくしている。
この結果より、塗装物の仕上がり外観を良好とするためには、アルミナ粉末の含有率を20wt%以下に制限する必要があると言える。換言すれば、アルミナ粉末の含有率を20wt%以下に制限することにより、塗装物の仕上がり外観を良好にできると言える。さらには、アルミナ粉末の含有率を8wt%以下に制限することにより、優れた仕上がり外観を得ることができると言える。
次に、各木質塗装物の手触り感について比較する。図2に示すように、実施例5〜7及び比較例2の木質塗装物では、表面(塗装面)の手触り感が優れていた。具体的には、良く鉋がけされた滑らかな木質材表面に近似した、優れた手触り感が得られた。これに対し、実施例8では、木質材表面に近似した、比較的良好な手触り感が得られたものの、実施例5〜7に比べて、かなり劣っていた。このような手触り感の違いについても、白色アルミナ粉末の含有率の違いによるものと考えられる。
この結果より、塗装物の手触り感を良好とするためには、アルミナ粉末の含有率を20wt%以下に制限する必要があると言える。換言すれば、アルミナ粉末の含有率を20wt%以下に制限することにより、塗装物の手触り感を良好にできると言える。さらには、アルミナ粉末の含有率を8wt%以下に制限することにより、優れた手触り感を得ることができると言える。
次に、各木質塗装物の耐傷性について比較する。図2に示すように、実施例6〜8の木質塗装物では、いずれも、耐傷性に優れていた。具体的には、各木質塗装物の表面(塗装面)をスチールウールで擦っても、表面(塗装面)に傷が付かなかった。また、実施例5では、実施例6〜8に比べて、やや耐傷性が劣っていたものの、耐傷性は良好であった。具体的には、木質塗装物の表面(塗装面)をスチールウールで擦ったことにより、表面(塗装面)に僅かに傷が付いていた。これに対し、比較例2では、耐傷性が好ましくなかった。具体的には、木質塗装物の表面(塗装面)をスチールウールで擦ったことにより、表面(塗装面)に、大きな傷が多数付いてしまった。
この結果より、紫外線硬化型無溶剤系塗料中の白色アルミナ粉末の含有率を大きくするほど、塗装物の耐傷性を良好にすることができると言える。特に、白色アルミナ粉末の含有率を1wt%以上とすることで、塗装物の耐傷性を良好にすることができると言える。さらには、白色アルミナ粉末の含有率を2wt%以上とすることで、優れた塗装物の耐傷性を得ることができると言える。
以上より、紫外線硬化型無溶剤系塗料中の白色アルミナ粉末の含有率は、1wt%以上20wt%以下とするのが好ましいと言える。このうち、特に、2wt%以上8wt%以下の範囲が好適であると言える。また、前述のように、紫外線硬化型無溶剤系塗料は、硬化の前後において、重量の増減がほとんどないことから、硬化前の紫外線硬化型無溶剤系塗料中の白色アルミナ粉末の含有率と、硬化後の表面クリア層中の白色アルミナ粉末の含有率とは、ほぼ同一と考えて良い。従って、表面クリア層中の白色アルミナ粉末の含有率は、1wt%以上20wt%以下とするのが好ましいと言える。このうち、特に、2wt%以上8wt%以下の範囲が好適であると言える。
(比較例3〜5)
比較例3〜5では、図3に示すように、実施例1と比較して、上塗りのクリア塗料として用いる紫外線硬化型無溶剤系塗料の成分のみが異なり、その他については、実施例1と同様としている。詳細には、白色アルミナ粉末に代えてアクリルビーズを含有させており、このアクリルビーズの含有率を、2〜8(wt%)の範囲で異ならせている。
各比較例では、実施例1と同様にして無溶剤組成物を作製し、この無溶剤組成物を用い、以下のようにして紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。
比較例3では、無溶剤組成物の93重量部に対し、シルクパウダCを5重量部、アクリルビーズを2重量部添加して、紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。本比較例3の紫外線硬化型無溶剤系塗料は、実施例6(図2参照)と比較して、白色アルミナ粉末に代えて、これと同一重量のアクリルビーズを添加した関係となっている。
比較例4では、無溶剤組成物の91重量部に対し、シルクパウダCを5重量部、アクリルビーズを4重量部添加して、紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。本比較例4の紫外線硬化型無溶剤系塗料は、実施例1(図1参照)と比較して、白色アルミナ粉末に代えて、これと同一重量のアクリルビーズを添加した関係となっている。
比較例5では、無溶剤組成物の87重量部に対し、シルクパウダCを5重量部、アクリルビーズを8重量部添加して、紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。本比較例5の紫外線硬化型無溶剤系塗料は、実施例7(図2参照)と比較すると、白色アルミナ粉末に代えて、これと同一重量のアクリルビーズを添加した関係となっている。
なお、比較例3〜5で添加したアクリルビーズの平均粒径は、14μmである。
その後、比較例3〜5では、それぞれ、実施例1と同様にして、木質基材の表面に、着色層と、3層のクリア層とを積層して、木質塗装物を作製した。但し、比較例3〜5では、それぞれ、上記のようにして作製した各紫外線硬化型無溶剤系塗料を、上塗りのクリア塗料として用いている。
(塗装物の評価)
次に、比較例3〜5の塗装物について、仕上がり性、手触り感、及び耐傷性の評価を行った。その結果を、図3に示す。なお、図3においても、各評価項目について、優れているものを◎印、良好なものを○印、比較的良好なものを△印、好ましくないものを×印で表示している。
まず、各木質塗装物の仕上がり性について検討する。図3に示すように、比較例3〜5の木質塗装物では、表面(塗装面)の仕上がり外観は、比較的良好であったものの、実施例6,1,7(図1、図2参照)と比較すると、かなり劣っていた。前述のように、比較例3,4,5と実施例6,1,7とは、それぞれ、紫外線硬化型無溶剤系塗料について、白色アルミナ粉末に代えて、これと同一重量のアクリルビーズを添加した関係となっている。従って、比較例3〜5において、仕上がり外観が大きく低下した理由は、白色アルミナ粉末に代えて、アクリルビーズを添加したためと考えられる。
次に、各木質塗装物の肌触り感について検討する。図3に示すように、比較例3〜5の木質塗装物では、表面(塗装面)の肌触り感についても、比較的良好ではあったものの、実施例6,1,7(図1、図2参照)と比較すると、かなり劣っていた。このように、肌触り感が大きく低下した理由についても、白色アルミナ粉末に代えて、アクリルビーズを添加したためと考えられる。
次に、各木質塗装物の耐傷性について検討する。図3に示すように、比較例3〜5の木質塗装物では、いずれも、耐傷性が好ましくなかった。具体的には、各木質塗装物の表面(塗装面)をスチールウールで擦ったことにより、表面(塗装面)に、大きな傷が多数付いてしまった。白色アルミナ粉末を添加した実施例6,1,7では、耐傷性が優れていたことから、比較例3〜5において耐傷性が大きく低下した理由についても、白色アルミナ粉末に代えて、アクリルビーズを添加したためと考えられる。
以上の結果より、表面クリア層中に、白色アルミナ粉末に代えて、アクリルビーズを含有させるのは好ましくないと言える。すなわち、紫外線硬化型無溶剤系塗料中に、白色アルミナ粉末に代えて、アクリルビーズを添加するのは好ましくないと言える。
(実施例9〜11)
実施例9〜11では、図4に示すように、実施例1と比較して、紫外線硬化型無溶剤系塗料に添加するシルクパウダの平均粒径のみが異なり、その他については、実施例1と同様としている。詳細には、シルクパウダの平均粒径を、3〜40(μm)の範囲で異ならせている。
各実施例では、実施例1と同様にして無溶剤組成物を作製し、この無溶剤組成物を用い、以下のようにして紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。
実施例9では、無溶剤組成物の91重量部に対し、平均粒径が3μmのシルクパウダAを5重量部、白色アルミナ粉末Eを4重量部添加して、紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。
実施例10では、無溶剤組成物の91重量部に対し、平均粒径が7μmのシルクパウダBを5重量部、白色アルミナ粉末Eを4重量部添加して、紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。
実施例11では、無溶剤組成物の91重量部に対し、平均粒径が40μmのシルクパウダDを5重量部、白色アルミナ粉末Eを4重量部添加して、紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。
その後、実施例9〜11では、それぞれ、実施例1と同様にして、木質基材の表面に、着色層と、3層のクリア層とを積層して、木質塗装物を作製した。但し、実施例9〜11は、それぞれ、上記のようにして作製した各紫外線硬化型無溶剤系塗料を、上塗りのクリア塗料として用いている。
(塗装物の評価)
次に、実施例9〜11の塗装物について、仕上がり性、手触り感、及び耐傷性の評価を行った。その結果を、実施例1の評価結果と共に、図4に示す。なお、図4においても、各評価項目について、優れているものを◎印、良好なものを○印、比較的良好なものを△印、好ましくないものを×印で表示している。
まず、各木質塗装物の仕上がり性について比較する。図4に示すように、実施例10の木質塗装物では、実施例1の木質塗装物と同程度に、表面(塗装面)の仕上がり外観が優れていた。具体的には、良く鉋がけされた滑らかな木質材表面に近似した、優れた仕上がり外観が得られた。また、実施例9の木質塗装物でも、実施例1,10の木質塗装物と比較すると、やや仕上がり外観が劣るものの、良く鉋がけされた滑らかな木質材表面に近似した、良好な仕上がり外観が得られた。これに対し、実施例11では、木質材表面に近似した、比較的良好な仕上がり外観が得られたものの、実施例1,10に比べて、表面が粗く、かなり仕上がり外観が劣っていた。
この結果より、シルクパウダの平均粒径が大きすぎる場合、具体的には、シルクパウダの平均粒径が20μmより大きい場合には、表面が粗くなり、仕上がり外観が著しく低下すると言える。従って、良好な仕上がり外観を得るためには、シルクパウダの平均粒径は、20μm以下とするのが好ましいと言える。換言すれば、シルクパウダの平均粒径を20μm以下とすることにより、良好な仕上がり外観を得ることができると考えられる。
次に、各木質塗装物の手触り感について比較する。図4に示すように、実施例10の木質塗装物では、実施例1の木質塗装物と同程度に、表面(塗装面)の手触り感が優れていた。具体的には、良く鉋がけされた滑らかな木質材表面に近似した、優れた手触り感が得られた。また、実施例11の木質塗装物では、実施例1,10の木質塗装物と比較すると、手触り感が劣るものの、滑らかな木質材表面に近似した、良好な手触り感が得られた。また、実施例9でも、実施例1,10の木質塗装物と比較すると、手触り感が劣るものの、滑らかな木質材表面に近似した、良好な手触り感が得られた。
しかしながら、実施例9では、他の実施例(実施例1,10,11)では感じられなかった、樹脂の感触が僅かにあった。これは、実施例9では、シルクパウダの平均粒径が3μmと小さいために、他の実施例と比べて、表面クリア層の吸放湿性が劣ったためと考えられる。この結果より、シルクパウダの平均粒径を3μmとした場合には、未だ、良好な手触り感を得ることができるが、3μmから小さくなるにしたがって、表面クリア層の吸放湿性が低下してゆき、手触り感が低下してゆくと言える。具体的には、シルクパウダの平均粒径が2.5μm程度に小さくなると、良好な手触り感が得られなくなると考えられる。
従って、良好な手触り感を得るためには、シルクパウダの平均粒径は、2.5μm以上とするのが好ましいと考えられる。換言すれば、シルクパウダの平均粒径を2.5μm以上とすることにより、良好な手触り感を得ることができると考えられる。特に、シルクパウダの平均粒径を7μm以上とすることにより、優れた手触り感を得ることができると言える。
次に、各木質塗装物の耐傷性について比較する。図4に示すように、実施例9,10,11の木質塗装物は、いずれも、実施例1の木質塗装物と同程度に、耐傷性に優れていた。具体的には、各木質塗装物の表面(塗装面)をスチールウールで擦っても、表面(塗装面)に傷が付かなかった。これは、実施例1,9,10,11の木質塗装物では、いずれも、白色アルミナ粉末Eを4wt%含有させているためであると考えられる。
以上より、紫外線硬化型無溶剤系塗料に含まれるシルクパウダの平均粒径は、2.5μm以20μm以下とするのが好ましく、さらには、7μm以上20μm以下とするのがより好ましいと言える。また、シルクパウダの平均粒径は、紫外線硬化型無溶剤系塗料の硬化の前後において変化しないと考えられることから、表面クリア層に含まれるシルクパウダの平均粒径も、2.5μm以上20μm以下とするのが好ましく、さらには、7μm以上20μm以下とするのがより好ましいと言える。
(実施例12,13)
実施例12,13では、図5に示すように、実施例1と比較して、紫外線硬化型無溶剤系塗料に添加する白色アルミナ粉末の平均粒径のみが異なり、その他については、実施例1と同様としている。
実施例12,13では、実施例1と同様にして無溶剤組成物を作製し、この無溶剤組成物を用い、以下のようにして紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。
実施例12では、無溶剤組成物の91重量部に対し、シルクパウダC(平均粒径20μm)を5重量部、平均粒径が12μmの白色アルミナ粉末Fを4重量部添加して、紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。
実施例13では、無溶剤組成物の91重量部に対し、シルクパウダC(平均粒径20μm)を5重量部、平均粒径が0.6μmの白色アルミナ粉末Gを4重量部添加して、紫外線硬化型無溶剤系塗料を作製した。
その後、実施例12,13では、それぞれ、実施例1と同様にして、木質基材の表面に、着色層と、3層のクリア層とを積層して、木質塗装物を作製した。但し、実施例12,13は、それぞれ、上記のようにして作製した各紫外線硬化型無溶剤系塗料を、上塗りのクリア塗料として用いている。
(塗装物の評価)
次に、実施例12,13の塗装物について、仕上がり性、手触り感、及び耐傷性の評価を行った。その結果を、実施例1の評価結果と共に、図5に示す。なお、図5においても、各評価項目について、優れているものを◎印、良好なものを○印、比較的良好なものを△印、好ましくないものを×印で表示している。
まず、各木質塗装物の仕上がり性について比較する。図5に示すように、実施例13の木質塗装物では、実施例1の木質塗装物と同程度に、表面(塗装面)の仕上がり外観が優れていた。具体的には、良く鉋がけされた滑らかな木質材表面に近似した、優れた仕上がり外観が得られた。また、実施例12の木質塗装物でも、実施例1,13の木質塗装物と比較すると、やや仕上がり外観が劣るものの、良く鉋がけされた滑らかな木質材表面に近似した、良好な仕上がり外観が得られた。
次に、各木質塗装物の手触り感について比較する。図5に示すように、実施例13の木質塗装物では、実施例1の木質塗装物と同程度に、表面(塗装面)の手触り感が優れていた。具体的には、良く鉋がけされた滑らかな木質材表面に近似した、優れた手触り感が得られた。これに対し、実施例12の木質塗装物では、比較的良好な手触り感が得られたものの、実施例1,13と比較すると、手触り感が大きく劣っていた。これは、白色アルミナ粉末の平均粒径が12μmと大きいために、表面クリア層がやや粗くなったためと考えられる。この結果より、塗装物の表面(塗装面)の手触り感を良好とするためには、紫外線硬化型無溶剤系塗料に添加する白色アルミナ粉末の平均粒径は、12μmより小さくする必要があり、好ましくは、10μm以下とするのが良いと考えられる。
次に、各木質塗装物の耐傷性について比較する。図5に示すように、実施例12,13の木質塗装物では、比較的良好な耐傷性が得られたものの、実施例1に比べて大きく劣っていた。この結果より、白色アルミナ粉末の平均粒径は、小さくしすぎても、大きくしすぎても、耐傷性が大きく低下することが確認できた。具体的には、塗装物の耐傷性を良好とするには、添加する白色アルミナ粉末の平均粒径は、0.6μmでは小さすぎ、12μmでは大きすぎることがわかる。従って、塗装物の耐傷性を良好とするには、添加する白色アルミナ粉末の平均粒径は、0.6μmより大きく、12μmより小さくする必要があり、好ましくは、1μm以上10μm以下とするのが良いと考えられる。
以上より、紫外線硬化型無溶剤系塗料に含まれる白色アルミナ粉末の平均粒径は、1μm以10μm以下とするのが好ましいと言える。また、白色アルミナ粉末の平均粒径は、紫外線硬化型無溶剤系塗料の硬化の前後において変化しないと考えられることから、表面クリア層に含まれる白色アルミナ粉末の平均粒径も、1μm以10μm以下とするのが好ましいと言える。
以上において、本発明を実施例1〜13に即して説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例1〜13では、下塗り、中塗り、上塗りの3層からなるクリア層を形成したが、クリア層の数は、3層に限定されるものではなく、何層であっても良い。
また、実施例1〜13では、基材の表面上に着色層を設けたが、必ずしも着色層を設ける必要はない。
また、実施例1〜13では、表面クリア層を形成する塗料として、紫外線硬化型の塗料を用いた。しかしながら、紫外線硬化型の塗料に限らず、熱硬化型等いずれの硬化形態の塗料を用いるようにしても良い。同様に、下塗り及び中塗りに用いたクリア塗料についても、紫外線硬化型の塗料に限らず、熱硬化型等いずれの硬化形態の塗料を用いるようにしても良い。
さらには、実施例1〜13では、表面クリア層を形成する塗料として、無溶剤系の塗料を用いたが、水性塗料や溶剤系塗料であっても良い。但し、環境汚染の低減や作業環境への配慮、製造効率などを考慮すると、無溶剤系の塗料を用いるのが好ましい。下塗り及び中塗りに用いたクリア塗料についても同様である。
また、実施例1〜13では、基材として木質材を用いたが、本発明の塗料は、木質材に限らず、金属、ガラス、樹脂、紙、セラミックスなど、様々な材質の基材に対し用いることができる。
実施例1〜4及び比較例1にかかる紫外線硬化型無溶剤系塗料の成分及び塗装物の評価を示す表である。 実施例5〜8及び比較例2にかかる紫外線硬化型無溶剤系塗料の成分及び塗装物の評価を示す表である。 比較例3〜6にかかる紫外線硬化型無溶剤系塗料の成分及び塗装物の評価を示す表である。 実施例1,9〜11にかかる紫外線硬化型無溶剤系塗料の成分及び塗装物の評価を示す表である。 実施例1,12,13にかかる紫外線硬化型無溶剤系塗料の成分及び塗装物の評価を示す表である。

Claims (13)

  1. シルクパウダと、
    アルミナ粉末と、を含む
    塗料。
  2. 請求項1に記載の塗料であって、
    前記アルミナ粉末は、白色アルミナ粉末である
    塗料。
  3. 請求項1または請求項2に記載の塗料であって、
    前記シルクパウダの平均粒径は、2.5μm以上20μm以下である
    塗料。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の塗料であって、
    前記アルミナ粉末の平均粒径は、1μm以上10μm以下である
    塗料。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の塗料であって、
    当該塗料は、無溶剤系塗料であり、
    前記シルクパウダを、2.5wt%以上10wt%以下含有してなる
    塗料。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の塗料であって、
    当該塗料を硬化させた塗膜中に、前記シルクパウダが2.5wt%以上10wt%以下含まれる量だけ、上記シルクパウダを含有してなる
    塗料。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の塗料であって、
    当該塗料は、無溶剤系塗料であり、
    前記アルミナ粉末を、1wt%以上20wt%以下含有してなる
    塗料。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の塗料であって、
    当該塗料を硬化させた塗膜中に、前記アルミナ粉末が1wt%以上20wt%以下含まれる量だけ、上記アルミナ粉末を含有してなる
    塗料。
  9. 基材と、
    上記基材の表面上に塗布された1層または複数層の塗膜と、
    を備える塗装物であって、
    上記1層または複数層の塗膜のうち、当該塗装物の表面をなす表面塗膜は、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の塗料を硬化させてなる
    塗装物。
  10. 基材と、
    上記基材の表面上に塗布された1層または複数層の塗膜と、
    を備える塗装物であって、
    上記1層または複数層の塗膜のうち、当該塗装物の表面をなす表面塗膜は、シルクパウダ及びアルミナ粉末を含有してなる
    塗装物。
  11. 請求項9または請求項10に記載の塗装物であって、
    前記塗膜は、
    前記基材の表面上に塗布された着色層と、
    上記着色層の表面上に積層された1または複数のクリア層であって、前記表面塗膜をなす表面クリア層を含むクリア層と、を有し、
    上記表面クリア層に含まれる前記アルミナ粉末は、白色アルミナ粉末である
    塗装物。
  12. 木質基材と、
    上記木質基材の表面に、直接または間接に積層された1または複数のクリア層と、
    を備える木質塗装物であって、
    上記クリア層のうち当該木質塗装物の表面をなす表面クリア層は、シルクパウダ及びアルミナ粉末を含有してなる
    木質塗装物。
  13. 請求項12に記載の木質塗装物であって、
    前記木質基材と前記クリア層との間に積層された着色層を有し、
    前記表面クリア層に含まれるアルミナ粉末は、白色アルミナ粉末である
    木質塗装物。
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