JP2006159139A - 振動モータ及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】
ユーザにとって振動を感じやすい振動モータ及びこれを搭載した電子機器を提供すること。
【解決手段】
振動用コイル7b−1には、ロータ17が30°回転するごとに正方向の電圧が印加されるように、電圧印加のON/OFFが交互に繰り返される。この振動用コイル7b−1のON及びOFFのタイミングに同期して、振動用コイル7b−2には、負方向の電圧印加のON/OFFが交互に繰り返される。すなわち、振動用コイル7b−1及び7b−2には、同じタイミングで、逆方向の電流が流れることになり、その結果、互いに逆方向の磁場が発生する。これにより、回転するロータ17にスラスト方向の振動を与えることができる。
【選択図】図2
ユーザにとって振動を感じやすい振動モータ及びこれを搭載した電子機器を提供すること。
【解決手段】
振動用コイル7b−1には、ロータ17が30°回転するごとに正方向の電圧が印加されるように、電圧印加のON/OFFが交互に繰り返される。この振動用コイル7b−1のON及びOFFのタイミングに同期して、振動用コイル7b−2には、負方向の電圧印加のON/OFFが交互に繰り返される。すなわち、振動用コイル7b−1及び7b−2には、同じタイミングで、逆方向の電流が流れることになり、その結果、互いに逆方向の磁場が発生する。これにより、回転するロータ17にスラスト方向の振動を与えることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、振動を発生する振動モータ及びこれを搭載した電子機器に関し、特に、回転の軸方向で薄型、扁平型の振動モータ及びこれを搭載した電子機器に関する。
従来から、例えば携帯電話機器等にバイブレーション機能を発揮させるために、当該機器に振動モータが搭載されたものが数多く存在する。振動モータとしては、例えば一般的な円筒型の振動モータが採用されているものがある。この振動モータは、アンバランスを形成する錘をモータ本体から延びる回転軸の先端に取り付け、この錘を回転させることにより、モータの回転径方向の振動を発生するものである。
また、近年では、携帯電話機器に代表されるような機器の薄型に伴い、扁平型振動モータが使用されるようになってきた(例えば、特許文献1参照。)。扁平型振動モータの中にはブラシレスの振動モータも現れ、耐久性、信頼性を向上させている。
さらに、扁平型振動モータの中には、ロータに取り付けられたマグネットと、このマグネットに対向するステータヨークとが備えられたモータであって、そのステータヨークの一部が他部よりマグネットに近づけられた構成とされているモータもある。これは、磁気のクーロンの法則により、その一部においてマグネットとの間に発生する磁気吸引力が、他部より強くなるので、ロータの回転が滑らかにならず、結果的に振動を発生するというものである。(例えば、特許文献2参照。)。
特開平9−298859号公報(段落[0016]、図1等)
特公平7−83582号公報([作用]、第1図等)
しかしながら、上記特許文献2に記載の振動モータでは、その振動の方向は、モータの回転径方向と決まっているため、例えば薄型の電子機器等に、特許文献2に記載の扁平型の振動モータが搭載される場合、当該モータの振動方向は薄型機器の厚さ方向に対して垂直方向に振動しやすく、ユーザが振動を感じやすい厚さ方向の振動が発生しにくいという特性がある。したがって、これでは機器としては振動を感じにくい構造となってしまう。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、ユーザにとって振動を感じやすい振動モータ及びこれを搭載した電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る振動モータは、ステータと、前記ステータに対して回転可能なロータと、前記ロータの回転軸方向に該ロータを振動させながら回転駆動するための駆動機構とを具備する。
本発明では、ロータに軸方向の振動を与えることができるので、例えば、薄型の機器に振動モータが搭載される場合に、機器の厚さ方向に振動させることができる。これにより、ユーザは機器の振動を感じやすくなる。例えば、本発明に係る振動モータが扁平型の振動モータである場合には、ユーザが、薄型の機器を携帯する場合に、上記軸方向を人体に向くようにして機器を着衣のポケット等に入れておく場合があるので、軸方向に振動することによってユーザは振動を感じやすくなる。
本発明の一の形態によれば、前記駆動機構は、前記ロータの回転方向に着磁されたマグネットと、前記マグネットに対向して配置された回転駆動用コイルと、前記マグネットに対向して配置された振動用コイルと、前記ロータを回転させるために前記回転駆動用コイルに電圧を印加するように、かつ、前記ロータを前記回転軸方向に振動させるために前記振動用コイルに電圧を印加するように制御する制御部とを有する。これにより、例えば振動用コイルに対して、該振動用コイルとマグネットとの間に吸引力及び反発力を交互に発生させるように電圧が印加されれば、ロータを軸方向に振動させることができる。また、電圧の印加のタイミングによって、振動数を変化させることができるので、容易に様々な振動数の振動が得られ、例えばユーザがその振動数を設定できるようにすることも可能である。本発明の場合、ロータがステータに対して、上下動可能に、あるいは後述するように傾斜可能に設けられていればよい。上下動可能にする手段としては、例えばロータとステータ(カバー等の静止した部材も含む)との間であって軸部分に例えばバネ等の弾性体が設けられていればよい。また、言うまでもないが、振動用コイルは1つであっても複数であってもよい。
本発明の一の形態によれば、前記ロータの中央に装着された球体と、前記球体を前記回転軸方向で挟持することで前記ロータを傾斜可能に支持する支持部材とをさらに具備する。このようにロータが傾斜可能となることにより、ロータが回転しているとき、上述のように振動用コイルに電圧が印加されれば、ロータが傾斜した後、元の姿勢に戻ったり、あるいは、ロータが傾斜した後、逆方向に傾斜したりすることにより軸方向の振動を発生させることができる。
本発明の一の形態によれば、前記振動用コイルは、第1のコイルと、前記球体を中心として前記第1のコイルに対向するように配置された第2のコイルとを有し、前記制御部は、前記第1のコイルに対向する前記マグネットの一側が該第1のコイルに近づくように電圧を印加するとともに、該第1のコイルに対する電圧印加のタイミングで、前記第2のコイルに対向する前記マグネットの他側が該第2のコイルに遠ざかるように電圧を印加するように制御する。これにより、ロータを大きく傾斜させることができるので、その分大きな振動が得られ、ユーザは振動をより感じやすくなる。
本発明の一の形態によれば、前記駆動機構は、前記ロータの回転方向に着磁された第1のマグネットと、前記マグネットに対向して配置されたコイルと、前記マグネットに対向して配置され、前記回転軸方向に着磁された第2のマグネットとを有する。これにより、例えばロータが回転するとき、第1のマグネットと第2のマグネットとの間に吸引力及び反発力を交互に発生させることができ、ロータを軸方向に振動させることができる。第1のマグネットがロータ側にある場合、第2のマグネットはステータ側にあればよい。逆に、第1のマグネットがステータにある場合、第2のマグネットはロータ側にあればよい。また、この場合、ロータがステータに対して、上下動、あるいは後述するように傾斜可能に設けられていればよい。また、言うまでもないが、第2のマグネットは1つであっても複数であってもよい。振動モータの設計段階において、第2のマグネットの数、第1のマグネットの着磁数、あるいはこれらの組み合わせに応じて、様々な振動数の振動を設定することができる。
本発明の一の形態によれば、振動モータは、前記ロータの中心に装着された球体と、前記球体を前記回転軸方向で挟持することで前記ロータを傾斜可能に支持する支持部材とをさらに具備する。このようにロータが傾斜可能となることにより、ロータが回転しているとき、上述のように振動用コイルに電圧が印加されれば、ロータが傾斜した後、元の姿勢に戻ったり、あるいは、ロータが傾斜した後、逆方向に傾斜したりすることにより軸方向の振動を発生させることができる。
本発明の一の形態によれば、前記第2のマグネットは、第3のマグネットと、前記球体を中心として前記第3のマグネットに対向するように配置された第4のマグネットとを有し、前記第1のマグネットは、前記第3のマグネットに対向する前記第1のマグネットの一側と該第3のマグネットとの間で吸引力が作用するとき、前記第4のマグネットに対向する前記第1のマグネットの他側と該第4のマグネットとの間で反発力が作用するように着磁されている。これにより、ロータを大きく傾斜させることができるので、その分大きな振動が得られ、ユーザは振動をより感じやすくなる。
本発明の一の形態によれば、振動モータは、前記ロータに装着され、前記ロータの回転径方向に該ロータを振動させるためのウェイトをさらに具備する。これにより、結果的に3次元的な方向で振動が得られるため、ユーザは振動を感じやすくなる。
本発明に係る電子機器は、ステータと、前記ステータに対して回転可能なロータと、前記ロータの回転軸方向に該ロータを振動させながら回転駆動するための駆動機構とを有する振動モータと、前記振動モータを内蔵する筐体とを具備する。
本発明では、ロータに軸方向の振動を与えることができるので、例えば、電子機器が薄型の機器である場合には、機器の厚さ方向に振動させることができ、ユーザは機器の振動を感じやすくなる。電子機器としては、携帯電話機器、PDA(Personal Digital Assistance)、時計、ポケットベル、その他携帯型の電子機器が挙げられる。以下、同様である。
以上のように、本発明によれば、ユーザにとって振動を感じやすくなり、また様々な振動数の振動を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る振動モータを示す斜視図である。図2は、図1に示す振動モータの分解斜視図であり、図3は、図1に示す振動モータの断面図である。
振動モータ10には、円板状のステータヨーク1と、同じく円板状のロータヨーク2とが備えられている。図3に示すように、円筒カバー状のケース11が上部から被せられるように、ケース11はステータヨーク1に取り付けられている。
ロータヨーク2には、図2に示すように、回転方向(X−Y平面内)に着磁されたマグネット9が取り付けられている。このロータヨーク2、マグネット9等によりロータ17が構成される。図2に示す例では、12分割で着磁され、N極及びS極がそれぞれ6極ずつに分割されている。このような着磁によって、180°離れて対向する極性が同じ極性になる。しかし、このような12分割の着磁に限らず、4分割、6分割、8分割等の着磁であってもよい。ロータヨーク2の中央には穴部2aが設けられ、この穴部2aには、図3に示すように球体3が嵌合して固定されている。この球体3は、その一部がロータヨーク2の上面より高い位置に露出するように設けられている。
ステータヨーク1上には、マグネット9に対向するように配置された、複数の回転駆動用のコイル7aが設けられている。これら回転駆動用コイル7aは、マグネット9との間の電磁気的な作用によりロータ17を回転させるためのものである。各コイル7aは、フレキシブル基板5に搭載され、また、フレキシブル基板5は、マグネット9の極性を検出する例えばホール素子12を搭載している。フレキシブル基板5には、図示しない制御回路が電気的に接続され、この制御回路は、ホール素子12の検出信号に基づきコイル7aに電圧を印加してロータ17を回転させる。この例では、6つの回転駆動用コイル7aが設けられ、例えば3相2極で駆動が制御される。コイル数、極数等は3相2極に限られるものではない。
なお、ホール素子12はなくてもよく、制御回路から所定のタイミングで各コイル7aに順に電流を流すことで、ロータ17を回転させることができる。
ステータヨーク1の中央には穴部1aが設けられ、この穴部1aには、上記球体3の下部を受けるための第1の受け部材8が嵌合して固定されている。ステータヨーク1、第1の受け部材8等によりステータ15が構成される。この第1の受け部材8は、球体3と接する部分8aが、例えば円錐状に形成されている。一方、ケース11に設けられた穴部11aには、球体3の上部を受けるための第2の受け部材4が嵌合して固定されている。第2の受け部材4も、第1の受け部材8と同様に、球体3と接する部分4aが例えば円錐状に形成されている。このような第1の受け部材8及び第2の受け部材4により球体3が挟持されることで、球体3は、X−Y平面で回転可能となる。その結果、球体3に固定されたロータヨーク2が回転する。
第1の受け部材8や第2の受け部材4は、例えば焼結含油金属等でなり、球体3との接触に対して磨耗を抑制することができ、また、球体3の動きを滑らかにすることができる。
フレキシブル基板5上には、ロータ17を、回転軸方向であるスラスト方向(Z方向)に振動させるための振動用コイル7bが設けられている。振動用コイル7bは、例えば2つのコイル7b−1及び7b−2でなり、各コイル7b−1及び7b−2は例えば180°の間隔をあけて設けられている。各コイル7b−1及び7b−2は、ホール素子12の検出信号に基づき、上記制御回路によってマグネット9との間に吸引力または反発力を発生させるように電圧が印加される。このような構成により、ロータ17が回転しながら傾斜したり元の水平姿勢に戻ったりするので、結果的にスラスト方向の振動が得られることになる。この動作の詳細は後述する。
第2の受け部材4とロータヨーク2との間には、ロータヨーク2が傾斜できるように、隙間t(図3参照)が設けられている。ロータヨーク2が傾斜したときに、第1の受け部材8の上端、または、第2の受け部材4の下端に当接することにより、ロータ17のそれ以上の傾斜が規制されるようになっている。
なお、ホール素子12がなくても、所定のタイミングで振動用コイル7b−1及び7b−2に電流が流されることでロータ17を振動させることができる。
ロータヨーク2の側面にはウェイト6が取り付けられている。このウェイト6は、ロータ17を重量的に偏心させるためのものである。ウェイト6が取り付けられることで、ロータ17が回転するときに、ロータ17を回転径方向に振動させることができる。ウェイト6は、例えば比重の大きい金属等でなる。
ケース11とステータヨーク1との固定、ケース11と第2の受け部材4との固定、ステータヨーク1と第1の受け部材8との固定、球体3とロータヨーク2との固定等は、例えばカシメ、溶着、接着、あるいは熱圧着等、様々な手法により行われる。
以上のように構成された振動モータ10の動作について説明する。
図4は、回転駆動用コイル7a(3相のコイル(u,v,w)×2極)及び振動用コイル7bに印加される電圧値の時間変化の一例を示す図である。この例では、一般的な3相モータと同様に、回転駆動用コイルu,v,wにそれぞれ30°ごとに正負が交代するように矩形波の交流電圧が印加されている。これにより、ロータ17は回転する。
一方、振動用コイル7b−1には、図4に示すように、ロータ17が例えば30°回転するごとに正方向の電圧が印加されるように、電圧印加のON/OFFが交互に繰り返される。この振動用コイル7b−1のON及びOFFのタイミングに同期して、振動用コイル7b−2には、負方向の電圧印加のON/OFFが交互に繰り返される。すなわち、振動用コイル7b−1及び7b−2には、同じタイミングで、逆方向の電流が流れることになり、その結果、互いに逆方向の磁場が発生する。マグネット9の180°対向する位置に存在する極性は、同じ極性同士である。したがって、あるときには、マグネット9の一側とコイル7b−1との間に吸引力が生じてその一側がコイル7b−1に引き寄せられ、マグネット9の他側とコイル7b−2との間に反発力が生じてその他側がコイル7b−2から遠ざかる。またあるときには、その逆で、マグネット9の上記一側がコイル7b−1から遠ざかり、そのタイミングでマグネット9の上記他側がコイル7b−2に引き寄せられる。その結果、ロータ17は、図5に示すように回転しながら周期的に傾斜したり、水平姿勢に戻ったりすることにより、つまり、ロータ17にいわゆる面ぶれが起こることにより、ステータヨーク1にその振動が伝達され、振動モータ10にスラスト方向の振動が発生する。またもちろん、振動モータ10は、ウェイト6により径方向にも振動する。
以上説明したようなタイミング及び極性でコイル7b−1及び7b−2に電圧が印加されてもよいが、両コイル7b−1及び7b−2がともに正負の交流で、かつ、同じタイミングで正負逆となるように制御されてもよい。また、ロータ1回転の間のコイル7b−1及び7b−2の電圧ONの回数を、図4に示すパターンよりも少なくしたり、あるいは多くしたりすることで振動数を制御することができる。さらに、加える電圧の大きさが制御されることで、ロータの傾き、つまり振幅も制御することも可能となる。このように、適宜、様々な振動パターンを得ることができる。
図8に示すように、従来の円筒型の振動モータは、モータ本体100から延びるモータ軸101に偏心のためのウェイト102が取り付けられていた。この場合、回転の径方向にしか振動を得ることができなかった。
しかしながら、本実施の形態によれば、ロータ17にスラスト方向の振動を与えることができるので、例えば、図示しない薄型の機器に振動モータ10が搭載される場合に、機器の厚さ方向に振動させることができる。これにより、ユーザは機器の振動を感じやすくなる。
また、振動用コイル7b−1及び7b−2の電圧の印加のタイミングによって、振動数を変化させることができるので、容易に様々な振動数の振動が得られ、例えばユーザがその振動数を設定できるようにすることも可能である。
さらに、180°間隔で振動用コイル7b−1及び7b−2が配置され、かつ、同じタイミングでその電流方向が逆であるので、ロータ17を大きく傾斜させることができる。したがって、その分大きな振動が得られ、ユーザは振動をより感じやすくなる。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る振動モータを示す分解斜視図である。図7は、図6に示す振動モータの断面図である。この第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態に係る振動モータ10の部材や機能等について、同様のものは説明を簡略または省略し、異なる点を中心に説明する。
この振動モータ20のステータヨーク21は円板状でなり、ステータヨーク21の中央に円錐状に形成され穴状に形成された第1の受け部21aに、球体3の下部側面が接している。また、ロータヨーク22も円板状でなり、例えばその中央に円錐状に形成され穴状に形成された第2の受け部22aに、球体3の上部側面が接している。さらに、球体3の上端部は、ケース31の裏面31aのほぼ中央に接している。ロータヨーク22及びマグネット9の側面には、回転径方向のアンバランスを形成するウェイト26が取り付けられている。
ロータヨーク22の第2の受け部22aの上端22bと、ケース31の裏面31aとの間には、ロータ17が傾斜できるように隙間sが形成されている。ロータ17が傾斜したときに、上端22bがケース31の裏面31aに当接することでロータ17のそれ以上の傾斜が規制されるようになっている。このような振動モータ20の構成により、上記第1の実施の形態に係る振動モータ10より厚さを薄くすることができる。
フレキシブル基板5には、回転駆動用のコイル7が設けられ、また、ロータ17をスラスト方向に振動させるための振動用マグネット27a及び27bが例えば180°離れて対向するように配置されている。振動用マグネット27の着磁方向はスラスト方向(Z方向あるいは回転軸方向)であり、振動用マグネット27aと27bとで極性が逆になるように着磁されている。つまり、振動用マグネット27a及び27bの、マグネット9に対面する側の極性が互いに逆になるように着磁されている。
このような構成によれば、ロータ17が回転するとき、あるときは、マグネット9の一側と振動用マグネット27aとの間に吸引力が発生し、その同じタイミングで、マグネット9の他側と振動用マグネット27bとの間に反発力が発生する。またあるときは、マグネット9の上記一側と振動用マグネット27aとの間に反発力が発生し、その同じタイミングで、マグネット9の上記他側と振動用マグネット27bとの間に吸引力が発生する。このような動作の繰り返しによってロータ17が回転しながら振動することにより、振動モータ20はスラスト方向に振動する。またもちろん、振動モータ20は、ウェイト26により径方向にも振動する。
本実施の形態に係る振動モータ20によれば、上記の振動モータ10と同様の効果を得ることができる。また、振動モータ10の振動用コイル7bに代えてマグネット27が設けられているので省電力にも寄与する。
本発明は以上説明した実施の形態には限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
上記各実施の形態では、ウェイト6、26がロータヨーク2等に装着された例を示した。しかし、ウェイト6、26がなく、ロータ17がスラスト方向のみに振動するような構成とされていてもよい。
上記第1の実施の形態では、例えば図4に示すように、振動用コイル7b−1及び7b−2に矩形波状の電圧が印加される例を示した。しかし、これに限らず、三角波、台形波、あるいはその他の波形であってもよい。
例えば第1の実施の形態に係る振動モータ10において、振動用コイル7bの代わりに第2の実施の形態の振動用マグネット27が設けられていてもよい。あるいは、その逆で、第2の実施の形態に係る振動モータ20において、振動用マグネット27の代わりに第1の実施の形態の振動用コイル7bが設けられていてもよい。
1、21…ステータヨーク
2、22…ロータヨーク
3…球体
4、8…受け部材
6、26…ウェイト
7a…回転駆動用コイル
7b…振動用コイル
9…マグネット
10、20…振動モータ
11a…穴部
21a、22a…受け部
27(27a、27b)…振動用マグネット
2、22…ロータヨーク
3…球体
4、8…受け部材
6、26…ウェイト
7a…回転駆動用コイル
7b…振動用コイル
9…マグネット
10、20…振動モータ
11a…穴部
21a、22a…受け部
27(27a、27b)…振動用マグネット
Claims (9)
- ステータと、
前記ステータに対して回転可能なロータと、
前記ロータの回転軸方向に該ロータを振動させながら回転駆動するための駆動機構と
を具備することを特徴とする振動モータ。 - 請求項1に記載の振動モータであって、
前記駆動機構は、
前記ロータの回転方向に着磁されたマグネットと、
前記マグネットに対向して配置された回転駆動用コイルと、
前記マグネットに対向して配置された振動用コイルと、
前記ロータを回転させるために前記回転駆動用コイルに電圧を印加するように、かつ、前記ロータを前記回転軸方向に振動させるために前記振動用コイルに電圧を印加するように制御する制御部と
を有することを特徴とする振動モータ。 - 請求項2に記載の振動モータであって、
前記ロータの中央に装着された球体と、
前記球体を前記回転軸方向で挟持することで前記ロータを傾斜可能に支持する支持部材と
をさらに具備することを特徴とする振動モータ。 - 請求項3に記載の振動モータであって、
前記振動用コイルは、
第1のコイルと、
前記球体を中心として前記第1のコイルに対向するように配置された第2のコイルとを有し、
前記制御部は、前記第1のコイルに対向する前記マグネットの一側が該第1のコイルに近づくように電圧を印加するとともに、該第1のコイルに対する電圧印加のタイミングで、前記第2のコイルに対向する前記マグネットの他側が該第2のコイルに遠ざかるように電圧を印加するように制御することを特徴とする振動モータ。 - 請求項1に記載の振動モータであって、
前記駆動機構は、
前記ロータの回転方向に着磁された第1のマグネットと、
前記マグネットに対向して配置されたコイルと、
前記マグネットに対向して配置され、前記回転軸方向に着磁された第2のマグネットと
を有することを特徴とする振動モータ。 - 請求項5に記載の振動モータであって、
前記ロータの中心に装着された球体と、
前記球体を前記回転軸方向で挟持することで前記ロータを傾斜可能に支持する支持部材と
をさらに具備することを特徴とする振動モータ。 - 請求項6に記載の振動モータであって、
前記第2のマグネットは、
第3のマグネットと、
前記球体を中心として前記第3のマグネットに対向するように配置された第4のマグネットとを有し、
前記第1のマグネットは、前記第3のマグネットに対向する前記第1のマグネットの一側と該第3のマグネットとの間で吸引力が作用するとき、前記第4のマグネットに対向する前記第1のマグネットの他側と該第4のマグネットとの間で反発力が作用するように着磁されていることを特徴とする振動モータ。 - 請求項1に記載の振動モータであって、
前記ロータに装着され、前記ロータの回転径方向に該ロータを振動させるためのウェイトをさらに具備することを特徴とする振動モータ。 - ステータと、前記ステータに対して回転可能なロータと、前記ロータの回転軸方向に該ロータを振動させながら回転駆動するための駆動機構とを有する振動モータと、
前記振動モータを内蔵する筐体と
を具備することを特徴とする電子機器。
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