JP2006148774A - 同期装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ネットワーク内でパケットが通過する往路と復路との遅延差の影響を受けず、最小限の同期用トラヒックおよび設定で、ファイアウォールにも変更無く、高精度に時刻同期する。
【解決手段】 同期精度を上げるために高頻度に位相同期用フレームを交換する。このとき、位相同期フレームを周期的に予め定義された時刻に送出する。さらに、NTPで使用したパラメータt4も受信端の装置内で処理をする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、通信手段で接続された2つ以上の装置間で周期信号の位相および時刻を同期させる手法に関する。
通信手段で接続された2つ以上の装置間の時刻同期を行う従来技術として非特許文献1に記載のNTP(Network time protocol)がある。NTPはIPネットワークを通信手段として、時刻の基準を提供するサーバとサーバに時刻を一致させるクライアントとの間で機能し、サーバとクライアントとの間でパケットの往復遅延2dとサーバの示す時刻とクライアントのローカルな時刻の差Δtを用いて時刻同期を実行する。
NTPでは往復遅延2dや、サーバとの相対的なローカル時計の差Δtを計算するために、まずクライアントは、サーバに対してクライアントのローカル時刻を送信する。サーバはこのメッセージに対し開始タイムスタンプ、受信タイムスタンプ、送信タイムスタンプを備える応答を返す。
サーバでは応答時に、クライアントから送られた時刻を開始タイムスタンプにコピーする。そして、受信タイムスタンプと送信タイムスタンプをサーバの時計の日時に設定する。
クライアントでは、サーバからの応答に含まれる開始タイムスタンプ、受信タイムスタンプ、送信タイムスタンプを記録する変数t1、t2、t3に加え、ローカルな時計で測った応答受信時刻である終了タイムスタンプを記録する変数t4を管理する。
サーバの応答を受信したとき、クライアントは、クライアントの時計で測った到着時刻を、終了タイムスタンプ変数に設定する。
下の表は、4つのタイムスタンプの要約である。
開始タイムスタンプ t1 クライアントにより要求が送信された時刻
受信タイムスタンプ t2 サーバにより要求が受信された時刻
送信タイムスタンプ t3 サーバにより応答が送信された時刻
終了タイムスタンプ t4 クライアントにより応答が受信された時刻
これらの変数を用いると、往復遅延2dは、
2d={(t4−t1)−(t3−t2)}
で表される。
往復で遅延量が等しいと仮定すると、クライアントにより応答が受信された時刻は、サーバにより応答が送信された時刻に片道の遅延量を加えた値t3+dとなるので、クライアントの時計のサーバの時計に対する誤差Δtを次のように求めることができる。
Δt=t4−(t3+d)={(t1−t2)−(t3−t4)}/2
したがって、クライアントの時計をΔt=0となるように修正することで、サーバの時計と時刻同期させることができる。
Network Time Protocol(Version3)Specification,Implementation and Analysis,David L.Mills,IETF RFC−1305.1992年3月
NTPではクライアントにおけるローカル時計の誤差Δtを計算する際に、往復で遅延量が等しいという仮定を用いている。したがって、往路と復路との遅延差や、往復遅延のばらつきが存在する場合には、この仮定が成立しないのでNTPの精度が劣化する。
サーバとクライアントとの間は一般に1台以上のルータもしくはスイッチを介して通信を行うが、往復で別の経路を辿る場合には往路と復路との遅延差が生じることが推測されるので、NTPでは厳密な意味で精度を保証することは出来ない。
また、精度を高くするためには高頻度に時刻情報の交換をしなくてはならないが、NTPではサーバとクライアントとの間で交換するパラメータ数が多いので時刻同期のトラヒックが大きいという問題がある。
さらに、ファイアウォールを介して動作させる環境では、NTPのパケットが透過するようにファイアウォールを設定する必要があり、通過させるパケット種類が増加することでセキュリティ上の問題が生じる問題がある。
さらに、NTPを運用するに当たっては、NTPサーバの階層構造の設計および設定の知識が必要であり、運用および管理が容易でない問題がある。
本発明は、このような背景に行われたものであって、ネットワーク内でパケットが通過する往路と復路との遅延差の影響を受けず、最小限の同期用トラヒックおよび設定で、ファイアウォールにも変更無く、高精度に時刻同期することを目的とする。
2つの装置が伝送路で接続されていて、一方の装置をMaster装置、他方の装置をSlave装置と呼ぶ。Master装置とSlave装置とはそれぞれ時計を持っており、時計の示す時刻は共通する単位により整数値で表現されている。この系で、Masterの時刻およびSlaveの時刻をそれぞれTmaster、Tslaveとする。周期信号の基本周期Tがあって、整数値Aを整数値Bで割ったときの剰余をAmodBと書くとき、
Tmaster mod T=Tslave mod T …(1)
となるようにSlave装置の時計が示す時刻を調整することを位相同期と呼ぶ。これは時刻Tmaster、Tslaveから作られる周期Tの信号の位相がMasterとSlaveとの間で一致している状態である。また、
Tmaster=Tslave …(2)
となるようにSlave装置の時計が示す時刻を調整することを時刻同期という。
本発明では、すべての隣接装置間で位相同期および時刻同期を取り合うことで、最終的にネットワーク全体での時刻同期を確立することを特徴とする。
本発明における位相同期は従来技術のNTPにおける問題点を解決するため、次の改良を加える。まず、同期精度を上げるために高頻度に位相同期用フレームを交換する。このとき、同期用フレーム転送による帯域オーバヘッドを小さくする必要があり、オーバヘッド縮小のためにはフレーム構成や仕組みを簡略化する必要がある。
この簡略化は、位相同期フレームを周期的に予め定義された時刻に送出することでNTPで使用したパラメータの内、t1、t3を省略可能であるという性質により実現される。さらに、NTPで使用したパラメータt4も受信端の装置内で処理をするので位相同期フレームに含める必要はない。
この結果、本質的に位相同期フレームに含める必要があるのはt2のみとなる性質を利用し、位相同期用フレームの構成とその送受に関わる仕組みを大幅に簡略化する。
この最小限のパラメータを位相同期用フレームを通じて位相同期を行うため、本発明は、Master装置とSlave装置とが互いに伝送路により接続され、このMaster装置とSlave装置とは、それぞれ周期Tの信号を発生する手段と、この発生する手段が発生した前記周期Tの信号の位相を前記Master装置と前記Slave装置とで一致させる手段とを備えた同期装置であって、本発明の特徴とするところは、前記Slave装置は、時刻を整数値で表現する時計と、この時計により整数値で表現された時刻を格納した位相同期フレームを前記Master装置に送出する手段と、前記時計が示す時刻Tsを入力し、この時刻Tsを整数値2Tで除算したときの剰余が0となる時刻に前記送出する手段により前記位相同期フレームを前記Master装置に送出する手段とを備え、前記Master装置は、時刻を整数値で表現する時計と、前記Slave装置から受け取った前記位相同期フレームに自装置の前記時計が示す当該位相同期フレームの受信時刻を表現する整数値T1を格納して前記Slave装置に返送する手段と、前記時計が示す時刻である整数値TMを整数値2Tで除算したときの剰余が0となる時刻に前記位相同期フレームを前記返送する手段により前記Slave装置に返送する手段とを備え、前記Slave装置は、前記Master装置から受信した前記位相同期フレームに格納されている整数値T1を整数値2Tで除算したときの剰余R1を求め、自装置の前記時計が示す当該位相同期フレームの受信時刻を表現する整数値T2を整数値2Tで除算したときの剰余R2を求め、R1−R2が0より大ならば、R1−R2が0になるまで自装置の前記時計を進め、R1−R2が0より小ならば、R1−R2が0になるまで自装置の前記時計を遅らせる手段を備えたところにある(請求項1)。
さらに、瞬間的な同期フレームの遅延揺らぎなどの影響を排除するため、前記Slave装置には、時系列信号xを平滑化して出力する2つのフィルタfilt1(x)、filt2(x)と、前記位相同期フレームを受信する度に前記剰余R1と剰余R2とをこのフィルタに入力し、得られる出力filt1(R1)とfilt2(R2)との差
Δp=filt1(R1)−filt2(R2)
を求め、Δpが0より大ならばΔp=0になるまで自装置の前記時計を進め、Δpが0より小ならばΔp=0になるまで自装置の前記時計を遅らせる手段とを備えることができる(請求項2)。
次に、隣接装置間で位相に加え時刻同期も行う方法について説明する。第一の方法は、時刻を位相周期Tの整数倍の成分と、位相周期T未満の成分とに分けて同期を行う。位相周期T未満の成分に関しては既に説明した本発明の同期装置による位相同期によって同期が可能である。
一方、位相周期Tの整数倍の成分に関しては、Master装置と同期関係にある時刻標準からNTPやGPS、電波時計などの外部手段で得られた時刻情報に、時刻が位相周期の整数倍となるタイミングで更新することにより、時刻同期を行うことが可能になる。この場合には、時刻同期精度は位相同期精度で決定され、外部手段で得る時刻情報の要求精度は緩和される。
このように、既に説明した本発明の同期装置で位相同期を実現した上で外部にある時刻標準により時刻同期を行うために、本発明の同期装置は、前記Slave装置は、自装置の前記時計が示す時刻を表す整数値Tsに基づき、演算結果Ts/Tの整数部分を求め、このTs/Tの整数部分を自装置の外部から与えられた標準時刻に一致させるように自装置の前記時計を調節する手段を備えることが望ましい(請求項3)。
隣接装置間で時刻同期を行う第二の方法は、Master装置の時計で測った同期フレームの送出時刻を、Slave装置の時計で測った同期フレームの受信時刻から推定される同期フレームの送出時刻と比較して一致させる方法である。
時刻のずれの中で周期T未満の成分は、既に説明した本発明の同期装置で同期が実現されるので、Master装置とSlave装置との間では周期T以上の時刻のずれを周期T単位で一致させればよい。
これを実現するために、本発明の同期装置は、前記Slave装置は、前記Master装置と前記Slave装置との間の伝送遅延時間がdであって、周期Tが前記伝送遅延時間dよりも大であるときには、前記位相同期フレームに格納されている整数値T1と周期Tとを除算した演算結果T1/2Tの整数部分(以降では整数部分を[T1/2T]のように[ ]を用いて記す)を求めると共に、前記位相同期フレームを受信したときの自装置の前記時計が示す時刻を表す整数値Tsrと周期Tとを除算した演算結果Tsr/Tの整数部分[Tsr/T]を求め、この[Tsr/T]と[T1/2T]とから数値
D=[Tsr/T]×T−([T1/2T]+1)×2T
を求め、自装置の前記時計が示す時刻から前記Dを減ずる手段を備えることが望ましい(請求項4)。
ここで、時刻T1はMaster装置の位相同期フレーム受信時刻である。Master装置からSlave装置に向かって位相同期フレームを送るとき、Master装置が位相同期フレームを送信した時刻を、Master装置が持つ時計で測ったときの値をt_Mとする。t_Mは時刻T1以降で初めてTMを整数値2Tで除算したときの剰余が0となる時刻であるので、次式で表される。
t_M=([T1/2T]+1)×2T …(3)
次に、Master装置が位相同期フレームを送信した時刻を、Slave装置が持つ時計で推測したときの値をt_Sとする。Tsrは位相同期フレームの受信時刻である。伝送遅延dは周期Tより小さいと仮定していることと、時刻が2Tの整数倍のときに位相同期フレームを送っていることを考えれば、t_SはTsrより前で最後に時刻がTの整数倍になった時点と推測されるので次式が成立する。
t_S=[Ts/T]×T …(4)
式(3)および(4)からSlave装置が持つ時計の進み度合いDは次式となる。
D=t_S−t_M=[Tsr/T]×T−([T1/2T]+1)×2T…(5)
この結果、Slave装置が持つ時計を、値Dだけ遅らせればTの整数倍の単位で時刻同期が実現する。
隣接装置間で時刻同期を行う第三の方法は、時刻同期フレームを使う方法である。この方法を実現するために、本発明は、Master装置とSlave装置とが互いに伝送路により接続され、このMaster装置とSlave装置とは、それぞれ周期Tの信号を発生する手段と、この発生する手段が発生した前記周期Tの信号の位相を前記Master装置と前記Slave装置とで一致させる手段とを備えた同期装置であって、本発明の特徴とするところは、前記Slave装置は、時刻を整数値で表現する時計と、この時計により整数値で表現された時刻を格納した時刻同期フレームを前記Master装置に送出する手段と、前記Master装置と前記Slave装置との間の伝送遅延時間をdとしたとき、周期Tと伝送遅延時間dとに基づき2d/T+1を計算し、数値2d/T+1よりも大きな整数値Nを求め、この整数値Nと周期Tとから時間Tu=N×Tを計算する手段と、自装置の時計の示す時刻が時間Tuの整数倍になった時点で前記時刻同期フレームを前記送出する手段により前記Master装置に送出する手段とを備え、前記Master装置は、時刻を整数値で表現する時計と、前記Slave装置から前記時刻同期フレームを受信した時点で自装置の前記時計が示す時刻を表現した整数値T1を格納した時刻同期フレームを返送する手段と、整数値T1が表現する時刻よりも後で、自装置の前記時計が示す時刻が最初に周期Tの整数倍になる時点で整数値T1を含む前記時刻同期フレームを前記返送する手段により前記Slave装置に返送する手段とを備え、前記Slave装置は、前記Master装置から返送された前記時刻同期フレームを受信したときに前記時計が示す時刻Tsrと、前記時刻同期フレームに格納された時刻T1と、周期Tと、時間Tuとに基づきTsr/Tuの整数部分にTuを乗じた値[Tsr/Tu]×Tuと、T1/Tの整数部分を1増加しTを乗じた値([T1/T]+1)×Tとから数値
D=
{[Tsr/Tu]×Tu−T1−([T1/T]+1)×T+Tsr}/2
を計算し、自装置の前記時計が示す時刻からDを減ずる手段を備えたところにある(請求項5)。
ここで、Slave装置からMaster装置に時刻同期フレームを送るときの伝送遅延d_smに着目する。d_smは、Master装置の時計で測った時刻同期フレーム受信時刻T1と、Master装置の時計で測った時刻同期フレーム送信時刻との差である。
一方、Slave装置の時計で測った時刻同期フレーム送信時刻T0は、Slave装置の時刻同期フレーム送信条件と、Tuが往復遅延+Tより大きく選ばれることから、時計が示す時刻がTsより前で最後にTuの整数倍になった時刻である。
T0=[Ts/Tu]×Tu …(6)
この値T0からSlave装置の時計の進みDを差し引けばMaster装置の時計で測った時刻同期フレーム送信時刻が求まる。すなわち、式(6)を使って、
d_sm=T1−[Ts/Tu]×Tu+D …(7)
次に、Master装置がSlave装置へ時刻同期フレームを返送するときの伝送遅延d_msに着目する。d_msは、Master装置の時計で測った時刻同期フレーム受信時刻とMaster装置の時計で測った時刻同期フレーム送信時刻との差である。
Master装置の時計で測った時刻同期フレーム受信時刻は、Slave装置の時計で測った時刻同期フレーム受信時刻TsからSlave装置の時計の進みDを差し引いた値である。また、Master装置の時計で測った時刻同期フレーム送信時刻は、T1以降で最初にMaster装置の時計がTの整数倍の時刻を示す時点である。この時刻をT2とする次式となる。
T2=([T1/T]+1)×T …(8)
したがって、d_msは次式で表される。
d_ms=Ts−D−([T1/T]+1)×T …(9)
伝送リンクで直接接続された2装置間では、d_smとd_msの値は等しいと考えられる。この性質と式(7)と式(9)とを用いると、Slave装置の時計の進みDを次のように求められる。
D=
{[Ts/Tu]×Tu−T1−([T1/T]+1)×T+Ts}/2…(10)
このように、Slave装置が取得できるパラメータのみで同装置の時計の誤差を知ることができ、時刻からDを減ずれば時刻同期が達成される。
ネットワーク形式で接続された装置間で時刻同期を行うには、伝送路で直接接続された隣接装置間でMaster装置とSlave装置との関係を作って、既に説明した本発明の同期装置による位相同期手順または時刻同期手順を適用し、かつ、ネットワーク内でただ1つの装置の時刻または位相に、他の装置が時刻または位相を同期させる必要がある。
また、ある装置Aに対してMaster装置となる装置Bを見つけ、さらに装置Bに対してMaster装置となる装置Cを見つけ、という順序で装置のパスを探索したとき、閉路ができてはならない。閉路ができると、これは時刻または位相の基準となる装置が定まらないためである。
このような条件を満たすようにネットワーク内でMaster装置とSlave装置との関係を見出すため、本発明は、ネットワーク内の2以上の通信装置が互いに伝送路により接続され、この伝送路にはそれぞれコストが定義され、ネットワーク内の全ての通信装置は一意に識別可能な識別情報が付与され、1つの通信装置が発生する信号周期または同装置が備えた時計の示す時刻を、他の全ての通信装置が発生する信号周期またはこれらの通信装置に備えられた時計の示す時刻に一致させる手段を備えた同期装置である。
ここで、本発明の特徴とするところは、前記伝送路により直接接続された2つの通信装置の間で、当該通信装置に付与された識別情報と当該通信装置に関する評価値とをメッセージにより交換する手段を備え、この交換する手段は、前記メッセージの運ぶ識別情報iと伝送路コストパラメータcとを入力として一意に決まる数値を出力する評価関数f(i,c)を演算する手段と、自装置の識別情報i0と値0とに基づき自装置の評価値f(i0,0)を計算し、この評価値f(i0,0)と自装置に接続されている全ての伝送路L1、L2、…から到着するメッセージに記されている直接接続された他装置の評価値f(i1,c1)、f(i2,c2)…とを比較し、直接接続された装置の評価値f(i1,c1)、f(i2,c2)…のいずれよりも自装置の評価値f(i0,0)の方が大きければ、自装置は直接接続された装置との間で、既に説明した本発明の同期装置におけるMaster装置を自装置とし、Slave装置を他装置とする位相同期手順または時刻同期手順を実行する手段と、自装置が直接接続された他装置に送る前記メッセージには、自装置の識別情報i0と伝送路L1、L2、…に付与されたコストc1、c2、…から計算される評価値f(i0,c1)、f(i0,c2)、…をメッセージ中のコストパラメータとして書き込み、直接接続された他装置から受け取ったメッセージ中の評価値f(i1,c1)、f(i2,c2)、…の中に自装置の評価値f(i0,0)よりも大きいものがある場合は、評価値f(i1,c1)、f(i2,c2)、…の中で最大のものを与える他装置を検索し、自装置と前記最大の評価値を与える他装置との間で、既に説明した本発明の同期装置におけるSlave装置を自装置とし、前記最大の評価値を与える他装置をMaster装置として位相同期手順または時刻同期手順を実行し、その後、自装置が直接接続された他装置に送る前記メッセージには、自装置の識別情報i0を書き込むと共に、評価値は、直接接続された装置が前記最大の評価値を与える他装置Mならばこの他装置Mとの間の伝送路コストcMと自装置の識別情報i0とを用いてf(i0,cM)とし、直接接続された装置が前記最大の評価値を与える他装置でなければ、前記最大の評価値を与える他装置からメッセージを通じて受け取る評価値f(iM,cM)と伝送路L1、L2、…に付与されたコストc1、c2、…とを用いてf(iM,cM)+ck(ただしkはMでない自然数)とする手段とを備えたところにある(請求項6)。
本発明の同期装置では、同期に関する情報を精確な周期で送出することにより情報量を最小化できるため、他のトラヒックへの影響を最小限に抑えることができる。
また、同期に関する情報は、全ての装置で終端されるため、同期用パケットを透過させるようにファイアウォールを設定する必要は無いので、ファイアウォールで多くの不要パケットを遮断でき、セキュリティーが高い。
また、同期に関する情報は物理的に隣接した装置間で終端されるので、パケットの往路と復路の遅延は常に等しく、かつルータやスイッチを中間に介することがなく、その遅延揺らぎを受けることがないので高精度な同期が可能になる。
また、運用に当たり特別な知識が不要であり、運用容易である。
(第一実施例)
本発明第一実施例を図1および図2を参照して説明する。第一実施例は、図1のMaster装置の周期信号Trigに図2のSlave装置のTrig信号を位相同期させる動作に対する本発明の適用を示している。
第一実施例は、図1に示すMaster装置Mと図2に示すSlave装置Sとが互いに伝送路により接続され、このMaster装置MとSlave装置Sとは、それぞれ周期Tの信号を発生する分周器2と、この分周器2が発生した前記周期Tの信号の位相をMaster装置MとSlave装置Sとで一致させる同期回路SYNとを備えた同期装置である。
ここで、第一実施例の特徴とするところは、Slave装置Sは、時刻を整数値で表現する時計を分周器2に備え、この時計により整数値で表現された時刻を格納した位相同期フレームをMaster装置Mに送出するフレーム生成器6−Sと、前記時計が示す時刻Tsを入力し、この時刻Tsを整数値2Tで除算したときの剰余が0となる時刻にフレーム生成器6−Sにより前記位相同期フレームをMaster装置Mに送出する演算器3−Sとを備え、Master装置Mは、時刻を整数値で表現する時計を分周器2に備え、Slave装置Sから受け取った前記位相同期フレームに自装置の前記時計が示す当該位相同期フレームの受信時刻を表現する整数値T1を格納してSlave装置Sに返送するフレーム生成器6−Mと、前記時計が示す時刻である整数値TMを整数値2Tで除算したときの剰余が0となる時刻に前記位相同期フレームをフレーム生成器6−MによりSlave装置Sに返送する演算器3−Mとを備え、Slave装置Sは、Master装置Mから受信した前記位相同期フレームに格納されている整数値T1を整数値2Tで除算したときの剰余R1を求め、自装置の前記時計が示す当該位相同期フレームの受信時刻を表現する整数値T2を整数値2Tで除算したときの剰余R2を求め、R1−R2が0より大ならば、R1−R2が0になるまで自装置の前記時計を進め、R1−R2が0より小ならば、R1−R2が0になるまで自装置の前記時計を遅らせる比較器9を備えたところにある(請求項1)。
また、Slave装置Sには、時系列信号xを平滑化して出力する2つのフィルタfilt1(x)、filt2(x)を含むディジタルフィルタ8を備え、比較器9は、前記位相同期フレームを受信する度に前記剰余R1と剰余R2とをこのフィルタに入力し、得られる出力filt1(R1)とfilt2(R2)との差
Δp=filt1(R1)−filt2(R2)
を求め、Δpが0より大ならばΔp=0になるまで自装置の前記時計を進め、Δpが0より小ならばΔp=0になるまで自装置の前記時計を遅らせる手段を備える(請求項2)。
次に、第一実施例の同期装置の動作を説明する。図1のMaster装置Mではローカル発振器1の出力を分周器2によりT分周し、さらに、演算器3−Mにより2分周する。分周器2の出力をMaster装置における基準とする。分周器2および演算器3−Mはカウンタで構成され、カウント値をTmasterで表す。
Slave装置Sから位相同期フレームが到着すると検出器4が即時にトリガを発生させる。このときのカウント値Tmasterをフリップフロップ5で捕捉し、この出力をT2と呼ぶ。このT2を入れた位相同期フレームをフレーム生成器6−Sにより生成し、剰余関数Tmaster mod 2Tの出力が0となる瞬間に合流器7を介してSlave装置に送出する。
図2のSlave装置Sにおいてもローカル発振器1の出力を分周器2によりT分周し、さらに演算器3−Sにより2分周する。分周器2の出力をSlave装置Sにおける基準とする。分周器2および演算器3−Sはカウンタで構成されカウント値をTslaveで表す。フレーム生成器6−Sで位相同期フレームを生成し、Tslave mod 2T=0となる瞬間に合流器7を介してMaster装置Mに送出する。
Master装置Mから位相同期フレームが到着すると検出器4が即時にトリガを発生させる。このときのカウント値Tslaveをフリップフロップ5で捕捉し、この出力をT4と呼ぶ。検出器4では受信フレームからT2を抽出し、ディジタルフィルタ8で処理した結果とT4とを比較器9のレジスタに入力して演算を行う。この演算結果によってTslaveを増減させることで、Slave装置SのTrig信号出力をMaster装置MのTrig信号に同期させることができる。
以上説明したように、第一実施例を適用した場合には、位相同期フレームにただ1つのパラメータT2のみを挿入することでSlave装置Sの周期信号TrigをMaster装置Mの周期信号Trigに位相同期させることができる。信号の周期性を利用して従来技術よりもフレームで運ぶパラメータを減らしているのでオーバヘッドが少ない利点がある。
(第二実施例)
本発明第二実施例を図3を参照して説明する(請求項2)。第二実施例はMaster−Slave間の位相を同期させる動作のシミュレーション結果を示している。Master装置MおよびSlave装置Sの構成は、第一実施例と同じとする。ただし、時系列信号x_n(n=1,2,3,…)に対しディジタルフィルタ8の出力f(x_n)は次のように与えられる。
f(x_n)=((α−1)/α)f(x_(n−1))+x_n/α …(11)
ここで入力される時系列信号は位相同期フレームの到着時点に発生する受信時刻T2の系列である。第二実施例において、パラメータはα=50、T=1000(単位はクロック周期)、d=20100(クロック、Tを単位とすると20.1T)、初期状態での位相差をTmaster−Tslave=−50(クロック)とした。
比較器9の出力COMP(a,b)は入力a,bに対して次のように定義される。
COMP(a,b)=
−1,for a−b<−0.5
0,for −0.5≦a−b≦0.5
1,for 0.5<a−b
…(12)
比較器9にはフリップフロップ5の出力T4とディジタルフィルタ8の出力f(T2)を入力する。得られる出力値を位相同期フレームの到着の度にSlave装置の時計が示す時刻に加えていく。
位相同期が完了すると、T mod T2=T mod T4=d mod T=100(クロック)となる。
図3においては縦軸はクロック、横軸は位相周期Tを単位としている。この設定では、およそ300周期で同期が確立している。
第二実施例を第一実施例と共に適用することにより、フィルタの平滑作用により、位相同期フレームの遅延が一時的に変動してもその影響を排除することができ、安定に位相同期を行うことができる利点がある。
(第三実施例)
第三実施例を図4を参照して説明する。第三実施例は、Slave装置Sの位相同期をMaster装置Mとの通信によって行い、外部の時計を用いることで時刻同期を行う方法を示している。
第三実施例では、図2に示したSlave装置Sのブロック構成に追加する形で図4に示すブロック構成を備える。すなわち、図4に示すブロック構成は、図2に示すブロック構成におけるTrig、Trestの出力と外部から与えられた標準時刻Textとを入力し、除算器11は、自装置の分周器2の時計が示す時刻を表す整数値Tsに基づき、演算結果Ts/Tの整数部分[Ts/T]を求め、時刻修正器13は、この[Ts/T]を自装置の外部から与えられた標準時刻Textに一致させるように自装置の前記時計を調節する手段を備える(請求項3)。
図4においてTrigは図2のTrigと同じものでありMaster装置に位相同期した周期信号Textは外部時計の時刻信号である。ラッチ10において外部の時計Textの情報をTrigの立ち下がりで捕捉する(X)。除算器11で次のTrigの立ち上がり時刻における時刻を計算する(Y=X/T+1)。ラッチ12において時刻の計算結果を時刻修正器13に伝達し、時刻修正器13では位相同期によって得た情報とラッチ10、除算器11、ラッチ12のプロセスによって得られた情報とを合わせてSlave装置Sにおける時刻として出力する。
第三実施例を適用すると、位相同期フレームには最小のパラメータを挿入するのみという特徴を維持しつつ、時刻同期も可能となる。ここで外部時計には位相周期T以内の揺らぎがあってもよいので、従来技術よりも精度の良い時刻同期が可能となる。
(第四実施例)
本発明第四実施例を図5を参照して説明する。第四実施例はSlave装置とMaster装置との間の伝送遅延が位相周期Tよりも小さい場合の時刻同期を行う方法を示している。第四実施例における同期装置の構成は、図1および図2に示す第一実施例の同期装置の構成と共通である。
第四実施例では、Slave装置Sの比較器9は、Master装置MとSlave装置Sとの間の伝送遅延時間がdであって、周期Tが前記伝送遅延時間dよりも大であるときには、前記位相同期フレームに格納されている整数値T1と周期Tとを除算した演算結果T1/2Tの整数部分[T1/2T]を求めると共に、前記位相同期フレームを受信したときの自装置の前記時計が示す時刻を表す整数値Tsrと周期Tとを除算した演算結果Tsr/Tの整数部分[Tsr/T]を求め、この[Tsr/T]と[T1/2T]とから数値
D=[Tsr/T]×T−([T1/2T]+1)×2T
を求め、自装置の前記時計が示す時刻から前記Dを減ずる手段を備える(請求項4)。
図5はT=100(クロック)、d=48(クロック)を仮定した場合のSlave装置における分周器2のカウンタおよび比較器9のレジスタの動作列である。時刻14にMaster装置から同期フレームが到着する。フレームに格納されていた時刻の整数値T1をレジスタT2に、フレームが到着した時刻Tsrのローカル時刻TlocalをレジスタT4に格納する。直ちにSlave装置Sが持つ時計の時刻誤差
D=[T4/T]×T−([T2/2T]+1)×2T
を計算し、Trigの立ち上がりでローカル時刻Tlocalに反映する。
第四実施例により、Slave装置SとMaster装置Mとの間の伝送遅延が位相周期Tよりも小さい場合には、位相周期フレームには最小のパラメータを挿入するのみという特徴を維持しつつ、時刻同期が可能となる利点がある。
(第五実施例)
本発明第五実施例を図6を参照して説明する。図6はT=100(クロック)、Tu=500(クロック)、d=48(クロック)を仮定した場合のSlave装置Sにおける分周器2のカウンタおよび比較器9のレジスタの動作例である。第五実施例の同期装置のブロック構成は、図1および図2に示したブロック構成と共通である。
第五実施例は、図1に示すMaster装置Mと図2に示すSlave装置Sとが互いに伝送路により接続され、このMaster装置MとSlave装置Sとは、それぞれ周期Tの信号を発生する分周器2と、この分周器2が発生した前記周期Tの信号の位相をMaster装置MとSlave装置Sとで一致させる同期回路SYNとを備えた同期装置である。
ここで、第五実施例の特徴とするところは、Slave装置Sは、時刻を整数値で表現する時計を分周器2に備え、この時計により整数値で表現された時刻を格納した時刻同期フレームをMaster装置Mに送出するフレーム生成器6−Sを備え、Master装置MとSlave装置Sとの間の伝送遅延時間をdとしたとき、周期Tと伝送遅延時間dとに基づき2d/T+1を計算し、数値2d/T+1よりも大きな整数値Nを求め、この整数値Nと周期Tとから時間Tu=N×Tを計算する手段と、自装置の時計の示す時刻が時間Tuの整数倍になった時点で前記時刻同期フレームをフレーム生成器6−SによりMaster装置Mに送出する手段とを演算器3−Sに備え、Master装置Mは、時刻を整数値で表現する時計を分周器2に備え、Slave装置Sから前記時刻同期フレームを受信した時点で自装置の前記時計が示す時刻を表現した整数値T1を格納した時刻同期フレームを返送するフレーム生成器6−Mと、整数値T1が表現する時刻よりも後で、自装置の前記時計が示す時刻が最初に周期Tの整数倍になる時点で整数値T1を含む前記時刻同期フレームをフレーム生成器6−MによりSlave装置Sに返送する演算器3−Mとを備え、Slave装置Sは、Master装置Mから返送された前記時刻同期フレームを受信したときに前記時計が示す時刻Tsrと、前記時刻同期フレームに格納された時刻T1と、周期Tと、時間Tuとに基づきTsr/Tuの整数部分にTuを乗じた値[Tsr/Tu]×Tuと、T1/Tの整数部分を1増加しTを乗じた値([T1/T]+1)×Tとから数値
D=
{[Tsr/Tu]×Tu−T1−([T1/T]+1)×T+Tsr}/2
を計算し、自装置の前記時計が示す時刻からDを減ずる手段を比較器9に備えたところにある(請求項5)。
図6に示すように、時刻17にSlave装置が同期フレームを送出し、このフレームに対する応答が時刻18に到着する。
フレームに格納されていた時刻の整数値T1をレジスタT2に、フレーム到着した時刻Tsrのローカル時刻TlocalをレジスタT4に格納する。直ちにSlave装置が持つ時計の誤差
D={[T4/Tu]×Tu−T2−([T2/T]+1)×T+T4}}/2
を計算し、[Tlocal/Tu]=0の時刻19にTlocalに反映する。
第五実施例では、時刻同期フレームが必要になるが、そのフレームが運ぶパラメータは1つだけであり、従来技術の同期用信号に比べれば簡略化でき、オーバヘッドは小さい。しかも位相周期Tを遅延dとは無関係に選んで時刻同期を実現できる利点がある。
(第六実施例)
本発明第六実施例を図7〜図10を参照して説明する。図7〜図10は第六実施例に対するEthernet(登録商標)機器への本発明の実施例を示す。
第六実施例は、図7に示すように、ネットワーク内の2以上の通信装置が互いに伝送路により接続され、この伝送路にはそれぞれコストが定義され、ネットワーク内の全ての通信装置は一意に識別可能な識別情報が付与され、1つの通信装置が発生する信号周期または同装置が備えた時計の示す時刻を、他の全ての通信装置が発生する信号周期またはこれらの通信装置に備えられた時計の示す時刻に一致させる同期制御回路21を備えた同期装置である。
ここで、第六実施例の特徴とするところは、前記伝送路により直接接続された2つの通信装置の間で、当該通信装置に付与された識別情報と当該通信装置に関する評価値とをメッセージにより交換する手段を備え、この交換する手段は、前記メッセージの運ぶ識別情報iと伝送路コストパラメータcとを入力として一意に決まる数値を出力する評価関数f(i,c)を演算する手段と、自装置の識別情報i0と値0とに基づき自装置の評価値f(i0,0)を計算し、この評価値f(i0,0)と自装置に接続されている全ての伝送路L1、L2、…から到着するメッセージに記されている直接接続された他装置の評価値f(i1,c1)、f(i2,c2)…とを比較し、直接接続された装置の評価値f(i1,c1)、f(i2,c2)…のいずれよりも自装置の評価値f(i0,0)の方が大きければ、自装置は直接接続された装置との間で、第一〜第五実施例のいずれかに記載の同期装置におけるMaster装置を自装置とし、Slave装置を他装置とする位相同期手順または時刻同期手順を実行する手段と、自装置が直接接続された他装置に送る前記メッセージには、自装置の識別情報i0と伝送路L1、L2、…に付与されたコストc1、c2、…から計算される評価値f(i0,c1)、f(i0,c2)、…をメッセージ中のコストパラメータとして書き込み、直接接続された他装置から受け取ったメッセージ中の評価値f(i1,c1)、f(i2,c2)、…の中に自装置の評価値f(i0,0)よりも大きいものがある場合は、評価値f(i1,c1)、f(i2,c2)、…の中で最大のものを与える他装置を検索し、自装置と前記最大の評価値を与える他装置との間で、第一〜第五実施例のいずれかに記載の同期装置におけるSlave装置を自装置とし、前記最大の評価値を与える他装置をMaster装置として位相同期手順または時刻同期手順を実行し、その後、自装置が直接接続された他装置に送る前記メッセージには、自装置の識別情報i0を書き込むと共に、評価値は、直接接続された装置が前記最大の評価値を与える他装置Mならばこの他装置Mとの間の伝送路コストcMと自装置の識別情報i0とを用いてf(i0,cM)とし、直接接続された装置が前記最大の評価値を与える他装置でなければ、前記最大の評価値を与える他装置からメッセージを通じて受け取る評価値f(iM,cM)と伝送路L1、L2、…に付与されたコストc1、c2、…とを用いてf(iM,cM)+ck(ただしkはMでない自然数)とする手段とを備えたところにある(請求項6)。
第六実施例では通信コストは考慮せず、IDが最大の機器をServerとする場合の構成を示している。
図7はEthernet各ポートの同期フレームハンドラ20と同期制御回路21との接続を示している。同期フレームハンドラ20はPCS層とMAC層との中間に位置し、同期フレームの生成、挿入、分離の役割を持つ。同期制御回路21は、各同期フレームハンドラからの情報を元にServerもしくはClientの動作モードの決定を行い、同期信号を生成する働きを持つ。
図8は同期フレームハンドラ20の内部構成を示す。外部からのフレームはフレームフィルタ23で同期フレームとそれ以外のフレームとに分離される。ポートkの同期フレームは同期フレーム受信回路24に入力され、同期フレーム内のT2(k)およびID(k)を捕捉し、フレームの到着時刻をT4(k)として出力する。
一方、送信側ではServerモードまたはk=imaxの場合にIDlocalを、それ以外の場合にはIDserverをIDセレクタ25により選択し、TriggerのタイミングでT4(k)とIDセレクタ25の出力とを含む同期フレームをフレーム生成器26で生成し、フレームフィルタ23を介して外部に送出する。
図9は同期制御回路21の内部構成を示している。動作モード決定回路28では、隣接ポートのIDおよび自装置のID27を比較して動作モードを決定し、最大IDポート番号imax、IDServerを出力する。ディジタルPLL回路29ではServerモードの場合には自走してTrigger、Tlocalを生成し、それ以外の場合には各ポートからのT2(k)、T4(k)を元に位相同期を行う。
図10はディジタルPLL回路29の内部構成を示す。T2(k)、T4(k)のうちimaxに対応した情報をセレクタ30、31でそれぞれ選択する。選択された情報はそれぞれLoop_filter32、33を通り比較器34に入力される。比較器34は位相制御情報を生成する。カウンタ35はServerモードの場合には自走し、それ以外の場合には位相制御情報にしたがってカウントを進めたり遅らせたりすることでServer機器への位相同期を行う。
(第七実施例)
本発明第七実施例を図11を参照して説明する(請求項6)。第七実施例は、第一〜第六実施例で説明した同期装置を備えたネットワークにおける初期状態から定常状態に至るまでの過程を示している。ここで評価関数f(i,c)は、伝送路のコスト値cはすべて0として、f(i,c)=i+cと定義した場合について説明する。
図7において、スイッチやルータに相当する5つの装置があり、IDは各装置に付与された識別番号、Fmaxは他の装置から受信した評価値の最大値、矢印に付与された数値はメッセージに評価値として書き込まれる値を示している。
図7において、(a)初期状態においては全ての装置が通信相手に対しては自装置の識別番号を送出する。(b)1ステップ後には各装置は自装置の識別番号よりも大きな識別番号を受信した場合に、最も大きな識別番号の他装置に対しては自装置の識別番号、それ以外の装置に対しては最大受信識別番号値を送出する。
ここで、装置は最も大きな識別番号の他装置に対してはSlave装置として働き、最も大きな識別番号の他装置はこの装置に対してMaster装置として動作する。このステップを繰り返すと、Master装置とSlave装置との関係は(d)最終的にネットワーク中の最大の識別番号を持つ装置を根とするスパニングツリーを形成する。この結果、根にあたる装置の時刻に全ての装置の時刻が同期する。
例えば、図11の(d)に示す最終状態において、左下の識別番号250の装置に着目すると、この装置は識別番号150の装置をMaster装置として動作するので、識別番号250の装置の時刻および位相は識別番号150の装置の時刻および位相に同期する。識別番号150の装置の時刻および位相は、同装置に対してMaster装置となる識別番号200の装置の時刻および位相に同期する。さらに識別番号200の装置の時刻および位相は根に相当する識別番号300の装置の時刻および位相に同期する。この動作の結果、識別番号250の装置の時刻および位相は結局、根に相当する識別番号300の装置の時刻および位相に同期することになる。他の全ての装置についても同様のことが成り立つ。
以上説明した第七実施例の動作では、同期は伝送路で直接接続された装置同士の間で実現され、同期を実現する2装置の途中に他のスイッチやルータは存在せず、また伝送方向による装置間の遅延差はない。このため、従来技術で存在したスイッチやルータによる遅延揺らぎや伝送方向による遅延差による同期精度の劣化は発生せず、高精度な同期を実現できる利点がある。
また、ファイアウォールを使用する状況では、ファイアウォールを実装する装置がMaster装置またはSlave装置として位相同期または時刻同期フレームを終端する動作を行い、ファイアウォールを越えて同期用のフレームを転送する必要はない。このため、ファイアウォールで転送許可するパケットの種別を増やす必要がなく、従来技術に比べセキュリティ上のリスクが低下する利点がある。また、装置間で自律的に構成されるMaster装置とSlave装置との関係で同期が確立するので、従来技術のようにサーバ構成に関する知識は不要であり、運用が容易となる利点がある。
以上説明したように、本発明を用いると、ネットワーク内のパケットの往復経路の影響を受けず、最小限の同期用トラヒックおよび設定で、高精度に時刻同期することに利用できる。また、ファイアウォールを使用する状況で、セキュリティリスクを低下させないことに利用できる。また、運用に当たり特別な知識が不要で、運用容易であることに利用できる。
第一実施例のMaster装置のブロック構成図。 第一実施例のSlave装置のブロック構成図。 第二実施例の位相同期シミュレーションを説明するための図。 第三実施例のSlave装置の位相同期をMaster装置との通信によって行い、外部の時計を用いることで時刻同期を行う方法を示す図。 第四実施例のSlave装置とMaster装置との間の伝送遅延が位相周期Tよりも小さい場合の時刻同期を行う方法を示す図。 第五実施例のT=100(クロック)、Tu=500(クロック)、d=48(クロック)を仮定した場合のSlave装置における分周器のカウンタおよび比較器9のレジスタの動作例を示す図。 第六実施例のEthernet各ポートの同期フレームハンドラと同期制御回路との接続を示す図。 第六実施例の同期フレームハンドラの内部構成を示す図。 第六実施例の同期制御回路の内部構成を示す図。 第六実施例のディジタルPLL回路の内部構成を示す図。 第七実施例の各ステップを説明するための図。
符号の説明
1 ローカル発振器
2 分周器
3−M、3−S 演算器
4 検出器
5 フリップフロップ
6−M、6−S、26 フレーム生成器
7 合流器
8 ディジタルフィルタ
9、34 比較器
10、12 ラッチ
11 除算器
13 時刻修正器
14〜19 時刻
20 同期フレームハンドラ
21 同期制御回路
23 フレームフィルタ
24 同期フレーム受信回路
25、30、31 セレクタ
27 ID
28 動作モード決定回路
29 ディジタルPLL回路
32、33 ループフィルタ
35 カウンタ
SYN 同期回路

Claims (6)

  1. Master装置とSlave装置とが互いに伝送路により接続され、
    このMaster装置とSlave装置とは、
    それぞれ周期Tの信号を発生する手段と、
    この発生する手段が発生した前記周期Tの信号の位相を前記Master装置と前記Slave装置とで一致させる手段と
    を備えた同期装置において、
    前記Slave装置は、
    時刻を整数値で表現する時計と、
    この時計により整数値で表現された時刻を格納した位相同期フレームを前記Master装置に送出する手段と、
    前記時計が示す時刻Tsを入力し、この時刻Tsを整数値2Tで除算したときの剰余が0となる時刻に前記送出する手段により前記位相同期フレームを前記Master装置に送出する手段と
    を備え、
    前記Master装置は、
    時刻を整数値で表現する時計と、
    前記Slave装置から受け取った前記位相同期フレームに自装置の前記時計が示す当該位相同期フレームの受信時刻を表現する整数値T1を格納して前記Slave装置に返送する手段と、
    前記時計が示す時刻である整数値TMを整数値2Tで除算したときの剰余が0となる時刻に前記位相同期フレームを前記返送する手段により前記Slave装置に返送する手段と
    を備え、
    前記Slave装置は、前記Master装置から受信した前記位相同期フレームに格納されている整数値T1を整数値2Tで除算したときの剰余R1を求め、自装置の前記時計が示す当該位相同期フレームの受信時刻を表現する整数値T2を整数値2Tで除算したときの剰余R2を求め、R1−R2が0より大ならば、R1−R2が0になるまで自装置の前記時計を進め、R1−R2が0より小ならば、R1−R2が0になるまで自装置の前記時計を遅らせる手段を備えた
    ことを特徴とする同期装置。
  2. 前記Slave装置には、
    時系列信号xを平滑化して出力する2つのフィルタfilt1(x)、filt2(x)と、
    前記位相同期フレームを受信する度に前記剰余R1と剰余R2とをこのフィルタに入力し、得られる出力filt1(R1)とfilt2(R2)との差
    Δp=filt1(R1)−filt2(R2)
    を求め、Δpが0より大ならばΔp=0になるまで自装置の前記時計を進め、Δpが0より小ならばΔp=0になるまで自装置の前記時計を遅らせる手段と
    を備えた請求項1記載の同期装置。
  3. 前記Slave装置は、自装置の前記時計が示す時刻を表す整数値Tsに基づき、演算結果Ts/Tの整数部分を求め、このTs/Tの整数部分を自装置の外部から与えられた標準時刻に一致させるように自装置の前記時計を調節する手段を備えた請求項1または2記載の同期装置。
  4. 前記Slave装置は、前記Master装置と前記Slave装置との間の伝送遅延時間がdであって、周期Tが前記伝送遅延時間dよりも大であるときには、前記位相同期フレームに格納されている整数値T1と周期Tとを除算した演算結果T1/2Tの整数部分(以降では整数部分を[T1/2T]のように[ ]を用いて記す)を求めると共に、前記位相同期フレームを受信したときの自装置の前記時計が示す時刻を表す整数値Tsrと周期Tとを除算した演算結果Tsr/Tの整数部分[Tsr/T]を求め、この[Tsr/T]と[T1/2T]とから数値
    D=[Tsr/T]×T−([T1/2T]+1)×2T
    を求め、自装置の前記時計が示す時刻から前記Dを減ずる手段を備えた請求項1または2記載の同期装置。
  5. Master装置とSlave装置とが互いに伝送路により接続され、
    このMaster装置とSlave装置とは、
    それぞれ周期Tの信号を発生する手段と、
    この発生する手段が発生した前記周期Tの信号の位相を前記Master装置と前記Slave装置とで一致させる手段と
    を備えた同期装置において、
    前記Slave装置は、
    時刻を整数値で表現する時計と、
    この時計により整数値で表現された時刻を格納した時刻同期フレームを前記Master装置に送出する手段と、
    前記Master装置と前記Slave装置との間の伝送遅延時間をdとしたとき、周期Tと伝送遅延時間dとに基づき2d/T+1を計算し、数値2d/T+1よりも大きな整数値Nを求め、この整数値Nと周期Tとから時間Tu=N×Tを計算する手段と、
    自装置の時計の示す時刻が時間Tuの整数倍になった時点で前記時刻同期フレームを前記送出する手段により前記Master装置に送出する手段と
    を備え、
    前記Master装置は、
    時刻を整数値で表現する時計と、
    前記Slave装置から前記時刻同期フレームを受信した時点で自装置の前記時計が示す時刻を表現した整数値T1を格納した時刻同期フレームを返送する手段と、
    整数値T1が表現する時刻よりも後で、自装置の前記時計が示す時刻が最初に周期Tの整数倍になる時点で整数値T1を含む前記時刻同期フレームを前記返送する手段により前記Slave装置に返送する手段と
    を備え、
    前記Slave装置は、前記Master装置から返送された前記時刻同期フレームを受信したときに前記時計が示す時刻Tsrと、前記時刻同期フレームに格納された時刻T1と、周期Tと、時間Tuとに基づきTsr/Tuの整数部分にTuを乗じた値[Tsr/Tu]×Tuと、T1/Tの整数部分を1増加しTを乗じた値([T1/T]+1)×Tとから数値
    D=
    {[Tsr/Tu]×Tu−T1−([T1/T]+1)×T+Tsr}/2
    を計算し、自装置の前記時計が示す時刻からDを減ずる手段を備えた
    ことを特徴とする同期装置。
  6. ネットワーク内の2以上の通信装置が互いに伝送路により接続され、
    この伝送路にはそれぞれコストが定義され、
    ネットワーク内の全ての通信装置は一意に識別可能な識別情報が付与され、
    1つの通信装置が発生する信号周期または同装置が備えた時計の示す時刻を、他の全ての通信装置が発生する信号周期またはこれらの通信装置に備えられた時計の示す時刻に一致させる手段を備えた同期装置において、
    前記伝送路により直接接続された2つの通信装置の間で、当該通信装置に付与された識別情報と当該通信装置に関する評価値とをメッセージにより交換する手段を備え、
    この交換する手段は、
    前記メッセージの運ぶ識別情報iと伝送路コストパラメータcとを入力として一意に決まる数値を出力する評価関数f(i,c)を演算する手段と、
    自装置の識別情報i0と値0とに基づき自装置の評価値f(i0,0)を計算し、この評価値f(i0,0)と自装置に接続されている全ての伝送路L1、L2、…から到着するメッセージに記されている直接接続された他装置の評価値f(i1,c1)、f(i2,c2)…とを比較し、直接接続された装置の評価値f(i1,c1)、f(i2,c2)…のいずれよりも自装置の評価値f(i0,0)の方が大きければ、自装置は直接接続された装置との間で、請求項1ないし5のいずれかに記載の同期装置におけるMaster装置を自装置とし、Slave装置を他装置とする位相同期手順または時刻同期手順を実行する手段と、
    自装置が直接接続された他装置に送る前記メッセージには、自装置の識別情報i0と伝送路L1、L2、…に付与されたコストc1、c2、…から計算される評価値f(i0,c1)、f(i0,c2)、…をメッセージ中のコストパラメータとして書き込み、直接接続された他装置から受け取ったメッセージ中の評価値f(i1,c1)、f(i2,c2)、…の中に自装置の評価値f(i0,0)よりも大きいものがある場合は、評価値f(i1,c1)、f(i2,c2)、…の中で最大のものを与える他装置を検索し、自装置と前記最大の評価値を与える他装置との間で、請求項1ないし5のいずれかに記載の同期装置におけるSlave装置を自装置とし、前記最大の評価値を与える他装置をMaster装置として位相同期手順または時刻同期手順を実行し、その後、自装置が直接接続された他装置に送る前記メッセージには、自装置の識別情報i0を書き込むと共に、評価値は、直接接続された装置が前記最大の評価値を与える他装置Mならばこの他装置Mとの間の伝送路コストcMと自装置の識別情報i0とを用いてf(i0,cM)とし、直接接続された装置が前記最大の評価値を与える他装置でなければ、前記最大の評価値を与える他装置からメッセージを通じて受け取る評価値f(iM,cM)と伝送路L1、L2、…に付与されたコストc1、c2、…とを用いてf(iM,cM)+ck(ただしkはMでない自然数)とする手段と
    を備えたことを特徴とする同期装置。
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