JP2006145293A - 漏電検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置構成の簡素化を図ることが可能であり、しかも、漏電が発生しているか否かを判別するための処理を1回で済ませることが可能となる漏電検出装置を提供する。
【解決手段】 接地電位部1から絶縁された直流電源2と充電用のコンデンサ3の他端側とを接続分離自在な漏電検出用スイッチ手段SW1と、コンデンサ3の他端側と放電用抵抗4の他端側とを接続分離自在な放電用スイッチ手段SW2と、漏電検出用スイッチ手段SW1を接続状態にする検出用接続処理、コンデンサ3の端子間電圧を検出する電圧検出処理、直流電源2が漏電しているか否かを判別する漏電判別処理夫々を実行する制御手段5とを備え、漏電検出用スイッチ手段SW1が、直流電源2における正極と負極との間の中間電位部とコンデンサ3の他端側とを接続する状態で設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、接地電位部から絶縁された直流電源と一端側が接地電位部に接続された充電用のコンデンサの他端側とを接続分離自在な漏電検出用スイッチ手段と、前記コンデンサの他端側と一端側が接地電位部に接続された放電用抵抗の他端側とを接続分離自在な放電用スイッチ手段と、前記放電用スイッチ手段を分離させて前記漏電検出用スイッチ手段を検出用設定時間が経過する間接続状態にする検出用接続処理、その検出用接続処理の後に前記放電用スイッチ手段を接続状態に切り換えて前記コンデンサの端子間電圧を検出する電圧検出処理、その電圧検出処理の検出結果に基づいて前記直流電源が漏電しているか否かを判別する漏電判別処理夫々を実行する制御手段とを備えた漏電検出装置に関する。
上記構成の漏電検出装置は、例えば、電動モータによって駆動走行するようにした電動車両やエンジンと電動モータとを併用して駆動走行するようにしたハイブリッド車両等において、電動モータに駆動用電力を供給する直流電源の接地電位部に対する漏電を検出するために設けられるものである。説明を加えると、上記したような直流電源は、低電圧のバッテリーを多数直列接続して例えば200V以上の高電圧にて電動モータを駆動する構成となっているが、このような直流電源は車両の接地電位部に対して電気的に絶縁された状態となっている。
ところで、直流電源において車両の接地電位部に対して漏電が発生していると、使用上の安全性を確保することができないので、このような漏電が発生しているような場合には、運転者に報知したり、電源供給を遮断させる等の安全対策を採るために漏電が発生しているか否かを判別するための漏電判別装置が設けられる構成となっている。
そして、上記したような漏電判別装置として、従来では、次のように構成されたものがあった。
すなわち、接地電位部から絶縁された直流電源と充電用のコンデンサとの間に設けられる前記漏電検出用スイッチ手段として、直流電源の正極と前記充電用のコンデンサの他端側とを接続分離自在な正極側漏電検出用スイッチと、直流電源の負極と前記充電用のコンデンサの他端側とを接続分離自在な負極側漏電検出用スイッチとを夫々設ける構成として、直流電源の正極側において漏電が発生しているか否かを判別するときには、前記正極側漏電検出用スイッチを検出用設定時間が経過する間接続状態にする検出用接続処理を実行し、その検出用接続処理の後に、前記電圧検出処理及び前記漏電判別処理夫々を実行するようになっており、一方、直流電源の負極側において漏電が発生しているか否かを判別するときには、前記負極側漏電検出用スイッチを検出用設定時間が経過する間接続状態にする検出用接続処理を実行し、その検出用接続処理の後に、前記電圧検出処理及び前記漏電判別処理夫々を実行するようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−226950号公報 (段落00018〜段落0022、図5)
上記従来構成においては、上記したような漏電検出用スイッチ手段を直流電源における正極側と負極側の夫々に各別に備える必要があり、回路を構成するための部品点数が多くなり、それだけ構成が複雑になる不利があった。しかも、上記従来構成においては、直流電源の正極側及び負極側の夫々において漏電が発生しているか否かを判別するために、上記したような検出用接続処理、前記電圧検出処理及び前記漏電判別処理の夫々を直流電源の正極側及び負極側の夫々について各別に実行する必要があることから、漏電が発生しているか否かを判別するための処理時間が長くかかる等の不利があった。
本発明の目的は、装置構成の簡素化を図ることが可能であり、しかも、直流電源において漏電が発生しているか否かを判別する処理を短時間で行うことが可能となる漏電検出装置を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、接地電位部から絶縁された直流電源と一端側が接地電位部に接続された充電用のコンデンサの他端側とを接続分離自在な漏電検出用スイッチ手段と、前記コンデンサの他端側と一端側が接地電位部に接続された放電用抵抗の他端側とを接続分離自在な放電用スイッチ手段と、前記放電用スイッチ手段を分離させて前記漏電検出用スイッチ手段を検出用設定時間が経過する間接続状態にする検出用接続処理、その検出用接続処理の後に前記放電用スイッチ手段を接続状態に切り換えて前記コンデンサの端子間電圧を検出する電圧検出処理、その電圧検出処理の検出結果に基づいて前記直流電源が漏電しているか否かを判別する漏電判別処理夫々を実行する制御手段とを備えた漏電検出装置において、前記漏電検出用スイッチ手段が、前記直流電源における正極と負極との間の中間電位部と前記コンデンサの他端側とを接続する状態で設けられている点にある。
第1特徴構成によれば、前記漏電検出用スイッチ手段が、前記直流電源における正極と負極との間の中間電位部と前記コンデンサの他端側とを接続する状態で設けられているから、直流電源の正極側及び負極側のいずれであっても漏電が発生しているか否かを判別するための処理を短時間で能率よく行うことが可能となる。
以下、図面を参照しながら具体的に説明を加えると、図4(イ)に示すように、直流電源2の負極側で漏電して絶縁抵抗が低下している場合を想定すると、この状態で、制御手段が検出用接続処理を実行して漏電検出用スイッチ手段SW1を検出用設定時間が経過する間接続状態にすると、直流電源2の中間電位部、漏電検出用スイッチ手段SW1、コンデンサ3、接地電位部1、漏電箇所における絶縁抵抗Rp、直流電源2の負極にて形成される閉回路を通して電流が流れてコンデンサ3が充電されることになる。このとき、コンデンサ3は接地電位部1側の端子が負電圧となり反対側端子が正電圧となる状態で充電される。そして、制御手段が電圧検出処理を実行して放電用スイッチ手段SW2を接続状態に切り換えると、図4(ロ)に示すように充電電荷が放電用抵抗を通して放電されるが、そのときコンデンサ3の端子間電圧が測定される。次に、制御手段が漏電判別処理を実行してコンデンサ3の端子間電圧の検出結果に基づいて直流電源が漏電しているか否かを判別することになる。但し、漏電が発生していない場合には、絶縁抵抗はほぼ無限大になるからコンデンサに充電されることはなく、コンデンサ3の端子間電圧はほぼ零となる。
一方、図5(イ)に示すように、直流電源2の正極側で漏電して絶縁抵抗が低下している場合を想定すると、この状態で、制御手段が検出用接続処理を実行して漏電検出用スイッチ手段SW1を検出用設定時間が経過する間接続状態にすると、直流電源2の正極、漏電箇所における絶縁抵抗Rp、接地電位部1、コンデンサ3、漏電検出用スイッチ手段SW1、直流電源2の中間電位部にて形成される閉回路を通して電流が流れてコンデンサ3が充電されることになる。このとき、コンデンサ3は接地電位部1側の端子が正電圧となり反対側端子が負電圧となる状態で充電される。そして、制御手段が電圧検出処理を実行して放電用スイッチ手段SW2を接続状態に切り換えると、図5(ロ)に示すように充電電荷が放電用抵抗を通して放電されるが、そのときコンデンサ3の端子間電圧が測定される。次に、制御手段が漏電判別処理を実行してコンデンサ3の端子間電圧の検出結果に基づいて直流電源が漏電しているか否かを判別することになる。但し、漏電が発生していない場合には、絶縁抵抗はほぼ無限大になるからコンデンサに充電されることはなく、コンデンサ3の端子間電圧はほぼ零となる。
つまり、上記したような検出用接続処理、電圧検出処理、及び、漏電判別処理夫々を実行することによって、漏電している箇所が直流電源の正極側及び負極側のいずれであっても漏電が発生しているか否かを判別することが可能となるので、上記したような検出用接続処理、前記電圧検出処理及び前記漏電判別処理の夫々を直流電源の正極側及び負極側の夫々について各別に実行する必要がなく、それだけ直流電源の漏電が発生しているか否かを判別する処理を短時間で行うことが可能となる。
又、前記漏電検出用スイッチ手段は、直流電源における正極と負極との間の中間電位部と前記コンデンサの他端側とを接続する1つのスイッチ手段を備えるだけでよく、複数のスイッチ手段を設ける必要がなく、装置構成の簡素化を図ることが可能となるのである。
しかも、前記漏電検出用スイッチ手段は前記直流電源における正極と負極との間の中間電位部に対して直に接続するものであるから、直流電源と漏電検出用スイッチ手段との間に、例えば、分圧用の抵抗等の余計な部材が無いのでその分だけ部品点数を少なくして簡単な構成で済ませることが可能となる。
従って、請求項1に記載の構成によれば、装置構成の簡素化を図ることが可能であり、しかも、直流電源において漏電が発生しているか否かを判別する処理を短時間で行うことが可能となる漏電検出装置を提供できるに至った。
本発明の第2特徴構成は、接地電位部から絶縁された直流電源と一端側が接地電位部に接続された充電用のコンデンサの他端側とを接続分離自在な漏電検出用スイッチ手段と、前記コンデンサの他端側と一端側が接地電位部に接続された放電用抵抗の他端側とを接続分離自在な放電用スイッチ手段と、前記放電用スイッチ手段を分離させて前記漏電検出用スイッチ手段を検出用設定時間が経過する間接続状態にする検出用接続処理、その検出用接続処理の後に前記放電用スイッチ手段を接続状態に切り換えて前記コンデンサの端子間電圧を検出する電圧検出処理、その電圧検出処理の検出結果に基づいて前記直流電源が漏電しているか否かを判別する漏電判別処理夫々を実行する制御手段とを備えた漏電検出装置において、前記漏電検出用スイッチ手段が、前記直流電源における正極と負極との間を複数の抵抗によって分圧した中間電位部と前記コンデンサの他端側とを接続する状態で設けられている点にある。
第2特徴構成によれば、前記漏電検出用スイッチ手段が、前記直流電源における正極と負極との間を複数の抵抗によって分圧した中間電位部と前記コンデンサの他端側とを接続する状態で設けられているから、直流電源の正極側及び負極側のいずれであっても漏電が発生しているか否かを判別するための処理を短時間で能率よく行うことが可能となる。
以下、図面を参照しながら具体的に説明を加えると、図8(イ)に示すように、直流電源2の負極側で漏電して絶縁抵抗が低下している場合を想定すると、この状態で、制御手段が検出用接続処理を実行して漏電検出用スイッチ手段SW1を検出用設定時間が経過する間接続状態にすると、直流電源2における正極、分圧用の抵抗R1、漏電検出用スイッチ手段SW1、コンデンサ3、接地電位部1、漏電箇所における絶縁抵抗Rp、直流電源2における負極にて形成される閉回路を通して電流が流れてコンデンサ3が充電されることになる。このとき、コンデンサ3は接地電位部1側の端子が負電圧となり反対側端子が正電圧となる状態で充電される。そして、制御手段が電圧検出処理を実行して放電用スイッチ手段SW2を接続状態に切り換えると、図8(ロ)に示すように充電電荷が放電用抵抗を通して放電されるが、そのときコンデンサ3の端子間電圧が測定される。次に、制御手段が漏電判別処理を実行してコンデンサ3の端子間電圧の検出結果に基づいて直流電源が漏電しているか否かを判別することになる。但し、漏電が発生していない場合には、絶縁抵抗はほぼ無限大になるからコンデンサに充電されることはなく、コンデンサ3の端子間電圧はほぼ零となる。
一方、図9(イ)に示すように、直流電源2の正極側で漏電して絶縁抵抗が低下している場合を想定すると、この状態で、制御手段が検出用接続処理を実行して漏電検出用スイッチ手段SW1を検出用設定時間が経過する間接続状態にすると、直流電源2の正極、漏電箇所における絶縁抵抗Rp、接地電位部1、コンデンサ3、漏電検出用スイッチ手段SW1、分圧用の抵抗R2、直流電源2の負極にて形成される閉回路を通して電流が流れてコンデンサ3が充電されることになる。このとき、コンデンサ3は接地電位部1側の端子が正電圧となり反対側端子が負電圧となる状態で充電される。そして、制御手段が電圧検出処理を実行して放電用スイッチ手段SW2を接続状態に切り換えると、図9(ロ)に示すように充電電荷が放電用抵抗を通して放電されるが、そのときコンデンサ3の端子間電圧が測定される。次に、制御手段が漏電判別処理を実行してコンデンサ3の端子間電圧の検出結果に基づいて直流電源が漏電しているか否かを判別することになる。但し、漏電が発生していない場合には、絶縁抵抗はほぼ無限大になるからコンデンサに充電されることはなく、コンデンサ3の端子間電圧はほぼ零となる。
つまり、上記したような検出用接続処理、電圧検出処理、及び、漏電判別処理夫々を実行することによって、漏電している箇所が直流電源の正極側及び負極側のいずれであっても漏電が発生しているか否かを判別することが可能となるので、上記したような検出用接続処理、電圧検出処理及び漏電判別処理の夫々を直流電源の正極側及び負極側の夫々について各別に実行する必要がなく、それだけ直流電源の漏電が発生しているか否かを判別する処理を短時間で行うことが可能となる。
しかも、前記漏電検出用スイッチ手段は直流電源における正極と負極との間を複数の抵抗によって分圧した中間電位部とコンデンサの他端側とを接続するだけでよいので、1個の漏電検出用スイッチ手段を備えるだけでよく、複数の漏電検出用スイッチ手段を設ける必要がなく、装置構成の簡素化を図ることが可能となる。
ところで、上記したような直流電源は、正極と負極との間で負荷に供給するための電圧を出力させる構成であり、1つのパッケージ内に収納されて正極と負極とに接続された2本の電線だけがパッケージの外部に露出する状態で設けられる構成が一般的であるが、上記したような正極と負極との間を複数の抵抗によって分圧した中間電位部に対して漏電検出用スイッチ手段を接続する構成とする場合には、2本の電線間に分圧用の抵抗を繋ぐことにより容易に対応することができる。例えば、直流電源の中間電位部に直接接続するような構成であれば、上記したようなパッケージの内部から中間電位取り出し用の配線を繋ぐ等の煩わしい作業が必要であるが、上記構成であればこのような煩わしい作業が不要となり、漏電が発生しているか否かを判別する処理を能率よく行うことができる。
従って、請求項2に記載の構成によれば、装置構成の簡素化を図ることが可能であり、しかも、直流電源において漏電が発生しているか否かを判別する処理を短時間で行うことが可能となる漏電検出装置を提供できるに至った。
本発明の第3特徴構成は、第1特徴構成又は第2特徴構成に加えて、前記制御手段が、前記検出用接続処理及び前記電圧検出処理の夫々を、前記検出用設定時間を異ならせて複数回実行するように構成され、且つ、前記漏電判別処理として、複数回行われた前記電圧検出処理にて検出された複数の電圧検出値の検出情報に基づいて前記直流電源が漏電しているか否かを判別するように構成されている点にある。
第3特徴構成によれば、前記検出用接続処理及び前記電圧検出処理の夫々を検出用設定時間を異ならせて複数回実行することになる。例えば漏電が発生している状態でコンデンサに充電が行われる場合において、検出用接続処理が行われてコンデンサに直流電源が印加されると、コンデンサの端子間電圧は指数関数的に増加していくことになる。しかも、その増加傾向は回路の時定数の大きさによって異なるが、この回路の時定数は、漏電が発生している箇所における絶縁抵抗の大きさとコンデンサの容量とによって定まるものである。
そこで、前記検出用接続処理及び前記電圧検出処理の夫々を、前記検出用設定時間を異ならせて複数回実行することにより、検出用設定時間を異ならせてコンデンサの端子間電圧を夫々検出することで、このようなコンデンサの端子間電圧の増加傾向から絶縁抵抗の大きさを推定することが可能となるのである。その結果、どの程度の漏電状態であるかを推定することが可能となる。
従って、制御手段は、前記漏電判別処理において、複数回行われた前記電圧検出処理にて検出された複数の電圧検出値の検出情報に基づいて直流電源が漏電しているか否かを判別することが可能となるのであり、複数回の電圧検出処理が行われる毎に漏電判別処理を実行する構成に比べて、電圧検出処理が行われる回数よりも少ない回数の漏電判別処理により漏電が発生しているか否かを判別することができるので、漏電が発生しているか否かを判別する処理を短時間で行うことが可能である。
本発明の第4特徴構成は、第1特徴構成〜第3特徴構成のいずれかに加えて、電圧印加用の直流電源と前記コンデンサの他端側との間を接続分離自在な電圧印加用スイッチ手段が設けられ、前記制御手段が、前記電圧印加用スイッチ手段を充電用設定時間が経過する間接続状態にして前記電圧印加用の直流電源にて前記コンデンサを充電させる充電処理を実行し、その充電処理を実行した後に、前記検出用接続処理、前記電圧検出処理、及び、前記漏電判別処理を実行するように構成されている点にある。
第4特徴構成によれば、前記充電処理を実行すると電圧印加用の直流電源によりコンデンサが充電されるので、前記検出用接続処理を実行するときには、コンデンサは予め所定の電圧に充電された状態となっている。そして、前記漏電検出用スイッチ手段を接続状態に切り換えたときに、例えば、漏電検出用スイッチ手段が接続される直流電源の中間電位部と同電位の部位において漏電が発生している場合であれば、コンデンサは予め所定の電圧に充電されているので、その充電電荷が漏電検出用スイッチ手段、漏電発生箇所、接地電位部を通して放電されることになる。このとき、漏電が発生していなければ充電電荷が放電されることはない。
従って、第4特徴構成によれば、漏電検出用スイッチ手段が接続される直流電源の中間電位部と同電位の部位において漏電が発生している場合であっても、漏電が発生しているか否かを適正に判別することが可能となる。
本発明の第5特徴構成は、第4特徴構成に加えて、前記電圧印加用スイッチ手段及び前記漏電検出用スイッチ手段が、接続状態と分離状態との間での切り換わりに要する所要時間が同じ又はほぼ同じに構成され、前記制御手段が、前記電圧印加用スイッチ手段を前記検出用設定時間と同じ電圧印加用設定時間が経過する間接続状態にする電圧印加処理、その電圧印加処理を終了したときの前記コンデンサの端子間電圧の検出情報に基づいて前記電圧印加用スイッチ手段が接続状態に切り換わっている実作動時間を求める作動時間測定処理、及び、前記実作動時間に基づいて前記検出用接続処理における前記検出用設定時間又は前記漏電判別処理における判別条件を補正する補正処理を実行するように構成されている点にある。
第5特徴構成によれば、前記電圧印加用スイッチ手段及び前記漏電検出用スイッチ手段が、接続状態と分離状態との間での切り換わりに要する所要時間が同じ又はほぼ同じに構成されているから、制御手段が電圧印加用スイッチ手段を設定時間の間接続状態に切り換えたときにおいて電圧印加用スイッチ手段が実際に接続状態になっている実作動時間と、制御手段が漏電検出用スイッチ手段を設定時間の間接続状態に切り換えたときにおいて漏電検出用スイッチ手段が実際に接続状態になっている実作動時間とは、同じ又はほぼ同じ時間になる。
そこで、そのことを利用して、漏電測定対象である直流電源に対して、実際に漏電検出用スイッチ手段を接続させるのではなく、制御手段が漏電検出用スイッチ手段を検出用設定時間の間接続状態に切り換えたときにおける漏電検出用スイッチ手段が実際に接続状態になっている実作動時間を求めることができるのである。
説明を加えると、電圧印加用の直流電源の電圧をコンデンサに印加させて充電させるときにおける電圧を印加させる時間とコンデンサの充電電圧との相関関係を予め実験によって精度よく測定して、例えばマップデータとして記憶しておき、電圧印加処理を終了したときの前記コンデンサの端子間電圧の検出情報と、このようなマップデータ等を用いて電圧印加用スイッチ手段が接続状態に切り換わっている実作動時間を求めることが可能となる。
そして、前記実作動時間は、漏電検出用スイッチ手段が前記検出用接続処理を実行するときの実作動時間と同じであるから、この情報に基づいて、制御手段が、前記検出用接続処理を実行するときの検出用設定時間を補正するか、又は、前記漏電判別処理における判別条件を補正するので、前記漏電検出用スイッチ手段による接続状態と分離状態との間での切り換わりに要する所要時間が個体差によってバラつくことがあっても、このようなバラツキによる誤差を少なくして、漏電が発生しているか否かを精度よく判別することが可能となる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明に係る漏電検出装置の第1実施形態について図面に基づいて説明する。
図1に漏電検出装置を示している。この漏電検出装置は、エンジン及び電動モータを動力源として備えて走行装置を駆動するように構成されたハイブリッド車両において、前記電動モータに駆動用電力を供給するために設けられる直流電源の接地電位部への漏電を検出するために設けられるものである。
この漏電検出装置は、図1に示すように、車体アース部に対応する接地電位部1から絶縁された直流電源2と一端側が接地電位部1に接続された充電用のコンデンサ3の他端側とを接続分離自在な漏電検出用スイッチ手段SW1と、前記コンデンサ3の他端側と一端側が接地電位部1に接続された放電用抵抗4の他端側とを接続分離自在な放電用スイッチ手段SW2と、制御手段を構成するマイクロコンピュータ利用の制御装置5等を備えて構成され、前記漏電検出用スイッチ手段SW1が、前記直流電源2における正極と負極との間の中間電位部と前記コンデンサ3の他端側とを接続する状態で設けられている。
更に、説明を加えると、図1に示すように、直流電源2は、低電圧のバッテリーBを多数直列接続して正極側端子と負極側端子との間で約200Vの高電圧を出力する構成となっており、この直流電源2は接地電位部1に対して電気的に絶縁された状態となっており、走行用電動モータなどの負荷Fに電力を供給する構成となっている。
そして、前記充電用のコンデンサ3の一端側が接地電位部1に接続されており、前記漏電検出用スイッチ手段SW1が直流電源2における正極と負極との間の中間電位部と前記充電用のコンデンサ3の他端側とを接続分離自在な状態で設けられている。つまり、直流電源2における正極と負極との間の電圧の略半分の電位に対応した箇所のバッテリーB同士の接続箇所が前記中間電位部に対応しており、この中間電位部が中間電位取出し線6及び前記漏電検出用スイッチ手段SW1を介して充電用のコンデンサ3の他端側に接続されている。
又、前記コンデンサ3の他端側と一端側が接地電位部1に接続された放電用抵抗4の他端側とを接続分離自在な放電用スイッチ手段SW2が設けられている。言い換えると、漏電検出用スイッチ手段SW1が接続されるコンデンサ3の他端側と接地電位部1との間に、放電用スイッチ手段SW2と放電用抵抗4とが直列接続される状態で設けられている。
前記漏電検出用スイッチ手段SW1とコンデンサ3との間での接続箇所と直流電源2における前記中間電位部よりもバッテリーBの1個分だけ低電圧側の中間電位部との間にフォトカプラ7の入力用端子が接続され、このフォトカプラ7におけるフォトトランジスタ7aが接続される出力側端子は制御装置5に接続される構成となっている。このフォトカプラ7は、漏電検出用スイッチ手段SW1が接続状態に切り換わると、入力用端子にバッテリーBの1個分の電圧が印加されて発光ダイオード7bが発光して、フォトトランジスタ7aがオンして出力側端子がオン状態になるので、制御装置5側にて漏電検出用スイッチ手段SW1が正常に動作しているか否かを確認することができるようになっている。
前記漏電検出用スイッチ手段SW1及び前記放電用スイッチ手段SW2は夫々、図2に示すような光電式の半導体リレーHにて構成されている。つまり、遮光性のパッケージ内に発光ダイオード8とフォトMOSFET9とを光学的に結合するように対向する状態で配備して構成され、制御用入力端子10,11に制御用信号が入力され発光ダイオード8が発光すると、フォトMOSFET9がオンして一対のスイッチ用端子12,13が導通状態に切り換わり、制御用信号が入力されないとフォトMOSFET9がオフして一対のスイッチング用出力端子12、13が遮断状態に切り換わる構成となっている。
従って、前記漏電検出用スイッチ手段SW1におけるフォトMOSFET9がオフすると漏電検出用スイッチ手段SW1が遮断状態となり、前記中間電位部と前記コンデンサ3の他端側とを分離させる状態に切り換わり、前記漏電検出用スイッチ手段SW1におけるフォトMOSFET9がオンすると、前記中間電位部と前記コンデンサ3の他端側とを接続する接続状態に切り換わることになる。同様にして、前記放電用スイッチ手段SW2におけるフォトMOSFET9がオフすると、前記コンデンサ3の他端側と前記放電用抵抗4の他端側とを分離させる状態に切り換わり、前記放電用スイッチ手段SW2におけるフォトMOSFET9がオンすると、前記コンデンサ3の他端側と前記放電用抵抗4の他端側とを接続する接続状態に切り換わることになる。
そして、前記制御装置5は、前記放電用スイッチ手段SW2を遮断して前記漏電検出用スイッチ手段SW1を検出用設定時間が経過する間接続状態にする検出用接続処理、その検出用接続処理の後に前記放電用スイッチ手段SW2を接続状態に切り換えて前記コンデンサ3の端子間電圧を検出する電圧検出処理、その電圧検出処理の検出結果に基づいて前記直流電源2が漏電しているか否かを判別する漏電判別処理夫々を実行する漏電状態判別制御を実行するように構成されている。
以下、前記制御装置5の漏電状態判別制御における処理動作について具体的に説明する。
前記制御装置5は、例えば、ハイブリッド車両の全体の運転状態を管理する管理手段(図示せず)から処理の開始が指令されると、この漏電状態判別制御を実行する構成となっている。この漏電状態判別制御としては図3に示すような処理を実行するように構成されている。すなわち、処理を開始すると、前回の判別動作にて漏電していることが判別されていなければ、先ず充電用のコンデンサ3が放電されているか否か、言い換えると、コンデンサ3の端子間電圧VC0が0Vであるか否かを確認する(ステップ1、2)。コンデンサ3の端子間電圧VC0が0Vでなければ放電用スイッチ手段SW2を接続状態に切り換えてコンデンサ3の電荷を放電用抵抗4にて放電する(ステップ3)。ステップ1にて、前回の判別動作にて漏電していることが判別されていれば、漏電が発生している状態でコンデンサ3に充電させることは適切でないので、ステップ2以降の処理は実行しないようにしている。
コンデンサ3の端子間電圧VC0が0Vであれば、遮断状態にある漏電検出用スイッチ手段SW1を検出用設定時間が経過する間だけ接続状態に切り換えた後に遮断状態に切り換える(ステップ4)。このとき、制御装置5は前記フォトカプラ7からの出力端子の切り換えの信号を確認することで、漏電検出用スイッチ手段SW1が正常に遮断状態から接続状態に切り換わったことを確認する動作確認処理を実行するようになっている。そして、放電用スイッチ手段SW2を接続状態に切り換えて、コンデンサ3の電荷を放電用抵抗4にて放電させるとともにコンデンサ3の端子間電圧を測定する(ステップ5)。その端子間電圧が判定基準値Vs未満であれば直流電源2は漏電していない正常状態であると判別し、端子間電圧の絶対値が判定基準値Vs以上であれば直流電源2が接地電位部1に対する漏電が発生していると判定する(ステップ6、7、8)。このように漏電が発生していると判定した場合には、報知ランプやブザー等によって運転者に報知する報知作動を実行するようにしている。
このとき、制御装置5は、前記コンデンサ3の端子間電圧の極性が正方向であるか逆方向であるかによって、漏電している箇所が直流電源2の正極側であるか負極側であるかを判別することができる。この判別処理について説明を加えると、図4(イ)に示すように、直流電源2の負極側で漏電して絶縁抵抗が低下しているときに、漏電検出用スイッチ手段SW1を接続状態にすると、漏電検出用スイッチ手段SW1、コンデンサ3、接地電位部1、及び、漏電箇所における絶縁抵抗Rpの夫々により直列回路が構成され、直流電源2における中間電位部と負極側端子との間の電圧がこの直列回路に印加されて、直流電源2の正極、漏電検出用スイッチ手段SW1、コンデンサ3、接地電位部1、漏電箇所における絶縁抵抗Rp、直流電源2の負極にて形成される閉回路を通して、電流が流れてコンデンサ3が充電されることになる。このとき、コンデンサ3は接地電位部1側の端子が負電圧となり反対側端子が正電圧となる状態で充電される。従って、ステップ5にて放電用スイッチ手段SW2を接続状態に切り換えると、図4(ロ)に示すように電流が流れて電荷が放電されるので、コンデンサ3の電圧の極性が正方向になる。
一方、図5(イ)に示すように、直流電源2の正極側で漏電して絶縁抵抗が低下しているときに、漏電検出用スイッチ手段SW1を接続させるときにも、上記の場合と同様にして直列回路が構成され、直流電源2における正極側端子と中間電位部との間の電圧がこの直列回路に印加されて、直流電源2の正極、漏電箇所における絶縁抵抗Rp、接地電位部1、コンデンサ3、漏電検出用スイッチ手段SW1、直流電源2の中間電位部にて形成される閉回路を通して、電流が流れてコンデンサ3が充電されることになる。このときは、コンデンサ3は接地電位部1側の端子が正電圧となり反対側端子が負電圧となる状態で充電される。従って、ステップ5にて放電用スイッチ手段SW2を接続状態に切り換えると、図5(ロ)に示すように電流が流れて電荷が放電されるので、コンデンサ3の電圧の極性が逆方向になる。
前記判定基準値Vsとしては零ボルトに近い小さい電圧値に設定しておくことができる。又、漏電検出用スイッチ手段SW1を接続状態にする前記検出用設定時間としては、漏電が発生している状態で漏電抵抗を通してコンデンサ3に対して上述したように低電圧の前記判定基準値Vsを越える程度に充電することができればよく、できるだけ短い時間に設定することができる。
以上の説明から明らかなように、上記構成の漏電判別装置においては、1回の判別処理によって、漏電が発生しているか否かを判別することができるとともに、漏電している箇所が直流電源2の正極側であるか負極側であるかを判別することができるのである。しかも、漏電検出用スイッチ手段SW1は直流電源2における中間電位部に接続する1個のもので対応できるので回路構成を簡単なもので済ませることが可能となる。
尚、前記検出用設定時間として、コンデンサ3の端子間電圧が飽和するのに充分な長い時間(例えば、100msec以上)に設定して実施することもできる。
このように、前記検出用設定時間をコンデンサ3が飽和するのに充分な長い時間にすると、前記電圧検出処理によって検出されるコンデンサの端子間電圧は、前記漏電検出用スイッチ手段SW1を接続状態に切り換えている状態においてコンデンサ3に印加されている電圧に対応するものとなる。その電圧は、直流電源2における中間電位部の電位と漏電発生箇所における電位との間での電位差と同じ、又は、ほぼ同じとなるから、直流電源におけるどの部位において漏電が発生しているかを推定することが可能となる。
説明を加えると、直流電源2において、漏電が発生する箇所としては、正極側部分や負極側部分だけでなく、低電圧のバッテリーBを多数直列接続して構成される直流電源2において、複数のバッテリーB同士が接続される複数の接続部位のうちのいずれかの接続部位において漏電が発生していることもあるが、上記したようなコンデンサ3の端子間電圧を検出することで、直流電源におけるどの部位において漏電が発生しているかを推定することが可能となる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明に係る漏電検出装置の第2実施形態について図面に基づいて説明する。
図6に第2実施形態の漏電検出装置の回路構成を示している。この漏電検出装置は、接地電位部1から絶縁された直流電源2と一端側が接地電位部1に接続された充電用のコンデンサ3の他端側とを接続分離自在な漏電検出用スイッチ手段SW1と、前記コンデンサ3の他端側と一端側が接地電位部1に接続された放電用抵抗4の他端側とを接続分離自在な放電用スイッチ手段SW2と、制御手段を構成するマイクロコンピュータ利用の制御装置5等を備えて構成され、前記漏電検出用スイッチ手段SW1が、前記直流電源2における正極と負極との間を複数の抵抗によって分圧した中間電位部と前記コンデンサ3の他端側とを接続する状態で設けられている。
すなわち、この第2実施形態では、直流電源2に対する前記漏電検出用スイッチ手段SW1の接続の仕方が異なる点、及び、漏電検出用スイッチ手段SW1の動作確認用のフォトカプラ7が設けられていない点を除いては、第1実施形態と同様の回路構成となっている。又、この第2実施形態では、制御装置5による漏電判別用の処理構成が第1実施形態と異なっている。
具体的に説明すると、前記漏電検出用スイッチ手段SW1が、前記直流電源2における正極と負極との間を複数の抵抗としての2個の分圧抵抗R1,R2によって分圧した中間電位部と充電用のコンデンサ3の他端側とを接続する状態で設けられている。前記漏電検出用スイッチ手段SW1、前記コンデンサ3、前記放電用スイッチ手段SW2、前記放電用抵抗4、前記制御装置5の夫々は、上記第1実施形態のときの同様の接続構成となっている。前記2個の分圧抵抗R1,R2は夫々同じ抵抗値を備えるものであり、中間電位部としては、第1実施形態の場合と同様に、直流電源2における正極側端子と負極側端子との間の電圧の略半分の電位に対応するものである。
又、制御装置5は、第1実施形態において実行した前記検出用接続処理及び前記電圧検出処理の夫々を、前記検出用設定時間を異ならせて複数回実行するように構成され、且つ、前記漏電判別処理として、複数回行われた前記電圧検出処理にて検出された複数の電圧検出値の検出情報に基づいて直流電源2が漏電しているか否かを判別するように構成されている。
以下、この実施形態における制御装置5の漏電状態判別制御における処理動作について具体的に説明する。
すなわち、図10に示すように、前回の処理において漏電していることが判別されていなければ、コンデンサ3の端子間電圧VC0が0Vであるか否かを確認する(ステップ21、22)。コンデンサ3の端子間電圧VC0が0Vでなければ放電用スイッチ手段SW2を接続状態に切り換えてコンデンサ3の電荷を放電用抵抗4にて放電する(ステップ23)。ステップ21にて、前回の判別動作にて漏電していることが判別されていれば、漏電が発生している状態でコンデンサ3に充電させることは適切でないので、ステップ22以降の処理は実行しないようにしている。
次に、遮断状態にある漏電検出用スイッチ手段SW1を検出用設定時間として10msecが経過する間だけ接続状態に切り換えた後に遮断状態に切り換える(ステップ24)。そして、放電用スイッチ手段SW2を接続状態に切り換えて、コンデンサ3の電荷を放電用抵抗4にて放電させ、且つ、コンデンサ3の端子間電圧としての第1端子間電圧Vc1を測定する(ステップ25)。放電用スイッチ手段SW2を接続状態に維持したまま端子間電圧がほぼ零になるまでコンデンサ3の電荷を放電させた後に、放電用スイッチ手段SW2を遮断状態に切り換える(ステップ26,27)。
次に、遮断状態にある漏電検出用スイッチ手段SW1を検出用設定時間として20msecが経過する間だけ接続状態に切り換えた後に遮断状態に切り換える(ステップ28)。そして、放電用スイッチ手段SW2を接続状態に切り換えて、コンデンサ3の電荷を放電用抵抗4にて放電させるとともにコンデンサ3の端子間電圧としての第2端子間電圧Vc2を測定する(ステップ29)。放電用スイッチ手段SW2を接続状態に維持したまま端子間電圧がほぼ零になるまでコンデンサ3の電荷を放電させた後に、放電用スイッチ手段SW2を遮断状態に切り換える(ステップ30,31)。
そして、放電用スイッチ手段SW2を10msec接続させたときの端子間電圧VC1及び放電用スイッチ手段SW2を20msec接続させたときの端子間電圧VC2の夫々の検出値を、図11に示すような実験データを基にして予め設定されている判定用のマップデータに当てはめて、前記検出値がこのマップデータにおける絶縁抵抗劣化領域内になければ、絶縁抵抗は基準絶縁抵抗(図11のVrefで示される部分に対応する)より大きく絶縁抵抗は劣化していない、言いかえると漏電は発生していない正常な状態であると判別する(ステップ33、34)。そして、前記検出値が絶縁抵抗劣化領域内にあると、絶縁抵抗は基準絶縁抵抗より小さく絶縁抵抗が劣化している、つまり、直流電源2と接地電位部との間で漏電が発生していると判別する(ステップ35)。尚、図11で正負の違いがあるのは、コンデンサ3に対する充電の方向が正方向であるか逆方向であるかの違いに対応するものである。
制御装置5は、前記コンデンサ3の端子間電圧の極性が正方向であるか逆方向であるかによって、漏電している箇所が直流電源2の正極側であるか負極側であるかを判別することができる。この判別処理について説明を加えると、図8(イ)に示すように、直流電源2の負極側で漏電して絶縁抵抗が低下しているときに、漏電検出用スイッチ手段SW1を接続状態にすると、直流電源2の正極、分圧用抵抗R1、漏電検出用スイッチ手段SW1、コンデンサ3、接地電位部1、漏電箇所における絶縁抵抗Rp、直流電源2の負極の夫々により直列回路が構成され、直流電源2における電圧がこの直列回路に印加されて、直流電源2の正極、分圧用抵抗R1、漏電検出用スイッチ手段SW1、コンデンサ3、接地電位部1、漏電箇所における絶縁抵抗Rp、直流電源2の負極にて形成される閉回路を通して電流が流れてコンデンサ3が充電されることになる。
このとき、コンデンサ3は接地電位部1側の端子が負電圧となり反対側端子が正電圧となる状態で充電される。従って、放電用スイッチ手段SW2を接続状態に切り換えると、図8(ロ)に示すように電流が流れて電荷が放電されるので、コンデンサ3の電圧の極性が正方向になる。
一方、図9(イ)に示すように、直流電源2の正極側で漏電して絶縁抵抗が低下しているときに、漏電検出用スイッチ手段SW1を接続させるときにも、上記の場合と同様にして直列回路が構成され、直流電源2における電圧がこの直列回路に印加されて、直流電源2の正極、絶縁抵抗Rp、接地電位部1、コンデンサ3、漏電検出用スイッチ手段SW1、分圧用抵抗R2、直流電源2の負極にて形成される閉回路を通して電流が流れてコンデンサ3が充電されることになる。このときは、コンデンサ3は接地電位部1側の端子が正電圧となり反対側端子が負電圧となる状態で充電される。従って、放電用スイッチ手段SW2を接続状態に切り換えると、図9(ロ)に示すように電流が流れて電荷が放電されるので、コンデンサ3の電圧の極性が逆方向になる。
従って、1回の判別処理によって、漏電が発生しているか否かを判別することができるとともに、漏電している箇所が直流電源2の正極側であるか負極側であるかを判別することができるのである。しかも、漏電検出用スイッチ手段SW1は直流電源2における中間電位部に接続する1個のもので対応できるので回路構成を簡単なもので済ませることが可能となる。更に、この実施形態では、漏電検出用スイッチ手段SW1を接続状態に切り換える検出用設定時間として、10msec又は20msecというような極短時間に設定されているから、高圧の直流電源2がコンデンサを介して接地される時間を短いものにできるから安全性を向上させることができる。
説明を加えると、上記構成によれば、高電圧である直流電源2をコンデンサ3を介して接地電位部1つまり車体アース部に接続される時間を極めて短くできるので、漏電発生箇所を通して漏電電流が通電する時間を短い時間に抑えることができ、それだけ運転者に対する感電のおそれを少ないものにできる。しかも、コンデンサを含む漏電検出装置に印加される電圧をISO6469等の規格で低圧系回路とされている60ボルト以下にすることができ、漏電検出装置を低圧系回路と同様の扱いにすることができる。
この第2実施形態では、絶縁抵抗が低下しているか否かを判別する構成として、2回行われた前記電圧検出処理にて検出された2個の電圧検出値(VC1、VC2)をマップデータに当てはめて絶縁抵抗が低下しているか否かを判別する構成としたが、このような構成に代えて、次のようにして演算式に当てはめて絶縁抵抗が低下しているか否かを判別するようにしてもよい。
すなわち、経過時間が異なる2つの時間、t1(10msec)、t2(20msec)における前記2個のコンデンサ3の端子間電圧の電圧検出値Vc(t1),Vc(t2)と、過渡的な状態における時間tの経過に対するコンデンサ3の端子間電圧を示す演算式とから、絶縁抵抗RLを演算にて求めて、絶縁抵抗が低下しているか否かを判別する構成である。
説明を加えると、図7に直流電源2における中間的な電位にて絶縁抵抗を通して接地電位部に漏電が発生している場合の等価回路を示している。尚、漏電検出用スイッチ手段SW1や制御装置5等は省略している。漏電検出用スイッチ手段SW1が接続状態となり、絶縁抵抗を通してコンデンサ3に充電電流が流れたときのコンデンサ3が飽和するまでの間の過渡的な状態における時間tの経過に対するコンデンサ3の端子間電圧Vc(t)は、次の数1にて表すことができる。尚、数1の中で「Vc(0)」は、初期状態のコンデンサ3の端子間電圧であり、漏電検出用スイッチ手段SW1を接続状態にする前は常に0Vとなるようにしているので、数1の第2項は零(0)となる。
Figure 2006145293
経過時間が異なる2つの時間、t1(10msec)、t2(20msec)における前記2個のコンデンサ3の端子間電圧の電圧検出値Vc(t1),Vc(t2)と、そのときの時間t1、t2を、前記数1に当てはめることで2つの演算式が得られるので、直流電源2の総電圧(VE1+VE2)についての正確な電圧値が分かっていると、その2つの演算式を連立方程式として用いて絶縁抵抗RLが低下している中間電位部の電位VE2を演算にて求めることができる。そして、この中間電位部の電位VE2の演算結果から、低電圧のバッテリーBを多数直列接続して構成される直流電源2において、複数のバッテリーB同士が接続される複数の接続部位のうちのどの接続部位にて漏電が発生しているかを推定することが可能となる。更に、上記したようにして求めた中間電位部の電位VE2と前記2個の電圧検出値Vc(t1),Vc(t2)とを演算式に代入して、絶縁抵抗RLを演算にて求めることができる。
又、中間電位部の電位VE2を求める構成として、上述したように2個のコンデンサ3の端子間電圧の電圧検出値を演算式に代入して求める構成に代えて、例えば、予め実験データに基づいて作成されているマップデータを準備しておき、コンデンサ3の端子間電圧の電圧検出値とマップデータから中間電位部の電位VE2を求める構成としてもよい。
更に、中間電位部の電位VE2を求める場合に限らず、2個のコンデンサ3の端子間電圧の電圧検出値から絶縁抵抗値を求める場合においても、同様に、コンデンサ3の端子間電圧の電圧検出値と予め実験データに基づいて作成されているマップデータとから絶縁抵抗値を求める構成としてもよい。
そして、前記検出用接続処理及び前記電圧検出処理の夫々を前記検出用設定時間を異ならせて2回実行する構成に限らず、前記電圧検出動作を前記検出用設定時間を異ならせて3回以上実行し、それらの複数の端子間電圧のうちのいずれか2個の端子間電圧を用いて、直流電源2が漏電しているか否かを判別する構成としてもよい。
又、前記直流電源2における正極と負極との間の電圧を複数の抵抗により分圧する構成として、夫々同じ抵抗値の2個の分圧抵抗R1,R2によって分圧する構成に限らず、互いに異なる抵抗値又は同じ抵抗値を有する3個以上の抵抗を用いて直流電源2における正極と負極との間の電圧を分圧するようにしてもよく、漏電検出用スイッチ手段SW1が接続される中間電位部としては、直流電源2の正極側電位と負極側電位との間の中央値の電位に対応する部位でなく、中央値から外れている電位に対応する部位でもよい。そして、前記分圧用の抵抗としては、固定抵抗器に限らず可変抵抗器を用いてもよい。
〔第3実施形態〕
次に、本発明に係る漏電検出装置の第3実施形態について図面に基づいて説明する。
図12に第3実施形態に係る漏電検出装置を示している。この実施形態における回路構成は、電圧印加用の直流電源14と前記コンデンサ3の他端側との間を接続分離自在な電圧印加用スイッチ手段SW3及び電流制限用抵抗15が設けられている点、前記電圧印加用スイッチ手段SW3及び前記漏電検出用スイッチ手段SW1が接続状態と分離状態との間での切り換わりに要する所要時間が同じ又はほぼ同じになるように特性が設定されている点が第2実施形態と異なっており、それ以外の構成は第2実施形態と同様の回路構成となっている。
又、前記制御装置5は、上記第2実施形態において記載したような漏電状態判別制御を実行することに加えて、次のような中間電位漏電判別制御及び作動時間計測制御を実行する点で第2実施形態とは構成が異なっている。
前記中間電位漏電判別制御は、直流電源2における前記充電用のコンデンサ3が接続される前記中間電位部における電位と、同じ電位におけるバッテリーB同士の接続箇所において漏電が発生しているような場合であっても、そのような漏電の発生を適正に判別することができるようにしたものである。
説明を加えると、制御装置5は、この中間電位漏電判別制御において、電圧印加用スイッチ手段SW3の動作を制御するようにして、前記電圧印加用スイッチ手段SW3を充電用設定時間が経過する間接続状態にして前記電圧印加用の直流電源14にて前記コンデンサ3を充電させる充電処理を実行するように構成され、且つ、その充電処理を実行した後に、前記検出用接続処理、前記電圧検出処理、及び、前記漏電判別処理を実行するように構成され、前記漏電判別処理として、前記コンデンサ3の端子間電圧が判定用閾値を下回っていると前記直流電源2が漏電していると判定する構成となっている。因みに、前記電圧印加用の直流電源14の電圧E3は例えば5Vに設定されている。
次に、前記作動時間計測制御について説明を加えると、前記電圧印加用スイッチ手段SW3を前記検出用設定時間と同じ電圧印加用設定時間が経過する間接続状態にする電圧印加処理、その電圧印加処理を終了したときの前記コンデンサ3の端子間電圧の検出情報に基づいて、前記電圧印加用スイッチ手段SW3が接続状態に切り換わっている実作動時間を求める作動時間測定処理、及び、前記実作動時間に基づいて前記検出用接続処理における前記検出用設定時間又は前記漏電判別処理における判別条件を補正する補正処理を実行するように構成されている。
ここでは第2実施形態と同じ部材については同じ符号を付して図面に記載するが、同じ構成については説明は省略し、第2実施形態と異なる構成についてのみ説明する。
すなわち、前記電圧印加用スイッチ手段SW3は、前記漏電検出用スイッチ手段SW1と同様に光電式の半導体リレーHにて構成されているが、電圧印加用スイッチ手段SW3と漏電検出用スイッチ手段SW1とは、図13に示すように、1つの素子の内部に2つの入力用の発光ダイオード8と2つのフォトMOSFET9が内装される構成となっており、このように同一素子内においては2つの入力端子に流れる電流を一定にすれば、接続状態と分離状態との間での切り換わりに要する所要時間が同じ又はほぼ同じ特性となるものであるから、このような構成の半導体リレーHを用いるようにしている。
次に、前記制御装置5による作動時間計測制御の処理動作について具体的に説明する。
この作動時間計測制御は、ハイブリッド車両の全体の運転状態を管理する管理手段から処理の開始が指令されると処理を実行することになるが、この制御は、ハイブリッド車両におけるキースイッチが操作されて管理手段を含む制御用のシステム全体が起動する毎に実行する構成となっている。
図14に示すように、この作動時間計測制御では、先ず、コンデンサ3の端子間電圧VC0が0Vであるか否かを確認する(ステップ41)。コンデンサ3の端子間電圧VC0が0Vでなければ放電用スイッチ手段SW2を接続状態に切り換えてコンデンサ3の電荷を放電用抵抗4にて放電する(ステップ42)。そして、前記電圧印加用スイッチ手段SW3を検出用設定時間と同じ電圧印加用の設定時間(10msec)が経過する間接続状態にしてコンデンサ3に電圧を印加して充電させたのちに前記電圧印加用スイッチ手段SW3を遮断する(ステップ43)。この処理が電圧印加処理に相当する。次に、放電用スイッチ手段SW2を接続状態に切り換えて、コンデンサ3の電荷を放電用抵抗4にて放電させるとともにコンデンサ3の端子間電圧(Vc4)を測定する(ステップ44)。
そして、図15に示すように、コンデンサ3に電圧を印加する時間とコンデンサ3の端子間電圧との正確な変化特性が、予め実験データによって求められてマップデータによって記憶されており、このマップデータと、ステップ44にて測定されたコンデンサ3の端子間電圧(Vc4)とから、電圧印加用スイッチ手段SW3が実際に接続状態になっていた実作動時間t4(例えば、9.6msec等)を求める(ステップ45)。つまり、制御装置5から電圧印加用スイッチ手段SW3を接続状態にさせるために指令されるパルス信号のパルス幅が10msecであったとしても、電圧印加用スイッチ手段SW3の応答遅れ等に起因して実作動時間が、例えば9.6msec等、制御装置5からの指令値(10msec)に対する異なる値となるから、そのような応答遅れ等を考慮した状態での電圧印加用スイッチ手段SW3の実作動時間を求めるのである。
そして、前記電圧印加用スイッチ手段SW3と前記漏電検出用スイッチ手段SW1とは、接続状態と分離状態との間での切り換わりに要する所要時間が同じ又はほぼ同じ特性となるものであるから、上述したようにして求めた電圧印加用スイッチ手段SW3の実作動時間は、前記漏電検出用スイッチ手段SW1が作動する場合の実作動時間と同じになるので、この計測結果に基づいて、漏電状態判別制御や中間電位漏電判別制御を実行するときにおける漏電検出用スイッチ手段SW1を作動させるときの作動時間を漏電判別用のマップデータに対応する作動時間になるように補正する作動時間補正処理を実行する(ステップ46)。このようにして漏電検出用スイッチ手段SW1の応答遅れに起因した計測誤差を少なくして漏電状態を判別するときの判別精度を高めることができる。
このように、実作動時間の計測結果に基づいて、漏電検出用スイッチ手段SW1を作動させるときの作動時間を補正する構成に代えて、漏電判別処理における判別条件としてのマップデータを実作動時間に合わせて補正する処理を実行するようにしてもよい。
次に、前記制御装置5による中間電位漏電判別制御の処理動作について具体的に説明する。
すなわち、図16に示すように、前回の処理において漏電していることが判別されていなければ、コンデンサ3の端子間電圧VC0が0Vであるか否かを確認する(ステップ51、52)。コンデンサ3の端子間電圧VC0が0Vでなければ放電用スイッチ手段SW2を接続状態に切り換えてコンデンサ3の電荷を放電用抵抗4にて放電する(ステップ53)。ステップ1にて、前回の判別動作にて漏電していることが判別されていれば、漏電が発生している状態でコンデンサ3に充電させることは適切でないので、ステップ52以降の処理は実行しないようにしている。
次に、遮断状態にある電圧印加用スイッチ手段SW3を接続状態に切り換えてコンデンサ3を前記電圧印加用の直流電源14により充電させる(ステップ54)。コンデンサ3の電圧が飽和するまで充分長い時間充電させてから電圧印加用スイッチ手段SW3を遮断する(ステップ55、56)。そして、遮断状態にある漏電検出用スイッチ手段SW1を検出用設定時間(10msec)が経過する間だけ接続状態に切り換えた後に遮断状態に切り換える(ステップ57)。そして、放電用スイッチ手段SW2を接続状態に切り換えて、コンデンサ3の電荷を放電用抵抗4にて放電させ、且つ、コンデンサ3の端子間電圧VC3を測定する(ステップ58)。放電用スイッチ手段SW2を接続状態に維持したまま端子間電圧がほぼ零になるまでコンデンサ3の電荷を放電させた後に、放電用スイッチ手段SW2を遮断状態に切り換える(ステップ59、60)。
次に、前記端子間電圧VC3が予め設定されている判定用基準値Vs以上であれば、漏電は発生していない正常な状態であると判別し、前記端子間電圧VC3が判定用基準値Vs未満であれば、絶縁抵抗が劣化して、直流電源2と接地電位部との間で漏電が発生していると判別する(ステップ61、62、63)。
従って、この実施形態では、図10に示すような漏電状態判別制御と、中間電位漏電判別制御とを夫々実行する構成とすることで、直流電源2のどのような中間電位部位で漏電が発生していても確実に漏電が発生しているか否かを判別することが可能となる。
又、この実施形態では、電圧印加用スイッチ手段SW3を利用して放電用スイッチ手段SW2が正常に動作しているか否かを判別する構成となっている。つまり、前記漏電検出用スイッチ手段SW1と遮断している状態で、電圧印加用スイッチ手段SW3及び放電用スイッチ手段SW2を共に接続状態にすると、前記電圧印加用の直流電源から放電用抵抗4に電流が流れて所定の電圧が検出されると、放電用スイッチ手段SW2が正常に接続されていると判断し、その後、放電用スイッチ手段SW2を遮断したときに電圧検出値が零になると放電用スイッチ手段SW2が遮断していると判断することになる。
〔第4実施形態〕
次に、本発明に係る漏電検出装置の第4実施形態について図面に基づいて説明する。
図17に第4実施形態に係る漏電検出装置を示している。この実施形態における回路構成は、前記漏電検出用スイッチ手段SW1が、前記直流電源2における正極と負極との間の中間電位部と前記コンデンサ3の他端側とを接続する状態で設けられている点が第3実施形態と異なっているが、それ以外の回路構成、並びに、制御装置5による制御処理の内容も第3実施形態のときと同じ構成となっている。
すなわち、この実施形態では、図17に示す回路構成において、前記制御装置5が、第3実施形態において説明した前記漏電状態判別制御、前記中間電位漏電判別制御及び前記作動時間計測制御と同じ制御を実行する構成となっている。その処理内容は第3実施形態において説明したものと同じであるから、ここでは詳細な説明は省略する。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記第1実施形態における図1に記載したような回路構成において、上記第2実施形態において記載した漏電状態判別制御と同様な制御を実行する構成としてもよい。
すなわち、前記漏電検出用スイッチ手段SW1が、前記直流電源2における正極と負極との間の中間電位部と前記コンデンサ3の他端側とを接続する状態で設けられる回路構成において、前記検出用接続処理及び前記電圧検出処理の夫々を、前記検出用設定時間を異ならせて複数回実行し、複数回行われた前記電圧検出処理にて検出された複数の電圧検出値の検出情報に基づいて前記直流電源が漏電しているか否かを判別する構成である。
(2)上記第2実施形態における図6に記載したような回路構成において、上記第1実施形態において記載した漏電状態判別制御と同様な制御を実行する構成としてもよい。
すなわち、前記漏電検出用スイッチ手段SW1が、前記直流電源2における正極と負極との間を2個の分圧抵抗R1,R2によって分圧した中間電位部と充電用のコンデンサ3の他端側とを接続する状態で設けられる回路構成において、前記検出用接続処理及び前記電圧検出処理の夫々を1回だけ実行して、その検出結果から直流電源が漏電しているか否かを判別する構成である。
(3)上記第3実施形態における図12に記載したような回路構成において、第3実施形態における中間電位漏電判別制御及び作動時間計測制御と同様な制御を実行することに加えて、上記第1実施形態において記載した漏電状態判別制御と同様な制御を実行する構成としてもよい。
すなわち、前記漏電検出用スイッチ手段SW1が、前記直流電源2における正極と負極との間を2個の分圧抵抗R1,R2によって分圧した中間電位部と充電用のコンデンサ3の他端側とを接続する状態で設けられ、しかも、電圧印加用の直流電源14と前記コンデンサ3の他端側との間を接続分離自在な電圧印加用スイッチ手段SW3及び電流制限用抵抗15が設けられる回路構成において、前記検出用接続処理及び前記電圧検出処理の夫々を1回だけ実行して、その検出結果から直流電源が漏電しているか否かを判別する構成である。
(4)上記第4実施形態における図17に記載したような回路構成であって、第3実施形態における中間電位漏電判別制御及び作動時間計測制御と同様な制御を実行することに加えて、上記第1実施形態において記載した漏電状態判別制御と同様な制御を実行する構成としてもよい。
すなわち、前記漏電検出用スイッチ手段SW1が、前記直流電源2における正極と負極との間の中間電位部と前記コンデンサ3の他端側とを接続する状態で設けられ、しかも、電圧印加用の直流電源14と前記コンデンサ3の他端側との間を接続分離自在な電圧印加用スイッチ手段SW3及び電流制限用抵抗15が設けられる回路構成において、前記検出用接続処理及び前記電圧検出処理の夫々を1回だけ実行し、その検出結果から直流電源が漏電しているか否かを判別する構成である。
(5)上記各実施形態では、漏電検出装置を1つだけ備える構成を示したが、1つの直流電源2に対して上記したような漏電検出装置を複数備える構成としてもよい。但し、このように複数の漏電検出装置を備える場合には、いずれか1つの漏電検出装置において前記漏電検出用スイッチ手段SW1を接続状態にするときには、他の漏電検出装置では前記漏電検出用スイッチ手段SW1を接続状態にする処理を禁止する構成とする。
(6)上記各実施形態では、漏電検出用スイッチ手段SW1及び放電用スイッチ手段SW2が夫々、半導体リレーHにて構成されるものを例示したが、半導体リレーHに限らず、接点切り換え式の電磁リレー等を用いてもよい。
(7)上記第3実施形態では、前記電圧印加用スイッチ手段SW3と前記漏電検出用スイッチ手段SW1とは、接続状態と分離状態との間での切り換わりに要する所要時間が同じ又はほぼ同じ特性となるように、1つの素子の内部に2つの入力用の発光ダイオードと2つのフォトMOSFETが内装される構成の半導体リレーHで構成したが、このような構成に限らず、前記電圧印加用スイッチ手段SW3と前記漏電検出用スイッチ手段SW1とを各別の半導体リレーHにて構成してもよい。
(8)上記各実施形態では、漏電検出装置をハイブリッド車両に搭載するものを示したが、ハイブリッド車両に限らず、電動モータのみにより走行駆動する電気自動車やそれ以外の電動車両でもよく、又、接地されていない直流電源を備えるものであればよく、このような漏電検出装置が搭載される設備としては電動車両に限定されるものではない。
第1実施形態の漏電検出装置の回路構成図 半導体リレーの構成を示す図 第1実施形態の制御動作のフローチャート 第1実施形態の作用説明図 第1実施形態の作用説明図 第2実施形態の漏電検出装置の回路構成図 等価回路図 第2実施形態の作用説明図 第2実施形態の作用説明図 第2実施形態の制御動作のフローチャート 判定用基準値をマップ状態で表した図 第3実施形態の漏電検出装置の回路構成図 半導体リレーの構成を示す図 第3実施形態の制御動作のフローチャート 電圧変化を示す図 第3実施形態の制御動作のフローチャート 第4実施形態の漏電検出装置の回路構成図
符号の説明
1 接地電位部
2 直流電源
3 コンデンサ
4 放電用抵抗
5 制御手段
14 電圧印加用の直流電源
SW1 漏電検出用スイッチ手段
SW2 放電用スイッチ手段
SW3 電圧印加用スイッチ手段

Claims (5)

  1. 接地電位部から絶縁された直流電源と一端側が接地電位部に接続された充電用のコンデンサの他端側とを接続分離自在な漏電検出用スイッチ手段と、
    前記コンデンサの他端側と一端側が接地電位部に接続された放電用抵抗の他端側とを接続分離自在な放電用スイッチ手段と、
    前記放電用スイッチ手段を分離させて前記漏電検出用スイッチ手段を検出用設定時間が経過する間接続状態にする検出用接続処理、その検出用接続処理の後に前記放電用スイッチ手段を接続状態に切り換えて前記コンデンサの端子間電圧を検出する電圧検出処理、その電圧検出処理の検出結果に基づいて前記直流電源が漏電しているか否かを判別する漏電判別処理夫々を実行する制御手段とを備えた漏電検出装置であって、
    前記漏電検出用スイッチ手段が、前記直流電源における正極と負極との間の中間電位部と前記コンデンサの他端側とを接続する状態で設けられている漏電検出装置。
  2. 接地電位部から絶縁された直流電源と一端側が接地電位部に接続された充電用のコンデンサの他端側とを接続分離自在な漏電検出用スイッチ手段と、
    前記コンデンサの他端側と一端側が接地電位部に接続された放電用抵抗の他端側とを接続分離自在な放電用スイッチ手段と、
    前記放電用スイッチ手段を分離させて前記漏電検出用スイッチ手段を検出用設定時間が経過する間接続状態にする検出用接続処理、その検出用接続処理の後に前記放電用スイッチ手段を接続状態に切り換えて前記コンデンサの端子間電圧を検出する電圧検出処理、その電圧検出処理の検出結果に基づいて前記直流電源が漏電しているか否かを判別する漏電判別処理夫々を実行する制御手段とを備えた漏電検出装置であって、
    前記漏電検出用スイッチ手段が、前記直流電源における正極と負極との間を複数の抵抗によって分圧した中間電位部と前記コンデンサの他端側とを接続する状態で設けられている漏電検出装置。
  3. 前記制御手段が、
    前記検出用接続処理及び前記電圧検出処理の夫々を、前記検出用設定時間を異ならせて複数回実行するように構成され、且つ、
    前記漏電判別処理として、複数回行われた前記電圧検出処理にて検出された複数の電圧検出値の検出情報に基づいて前記直流電源が漏電しているか否かを判別するように構成されている請求項1又は2記載の漏電検出装置。
  4. 電圧印加用の直流電源と前記コンデンサの他端側との間を接続分離自在な電圧印加用スイッチ手段が設けられ、
    前記制御手段が、
    前記電圧印加用スイッチ手段を充電用設定時間が経過する間接続状態にして前記電圧印加用の直流電源にて前記コンデンサを充電させる充電処理を実行し、その充電処理を実行した後に、前記検出用接続処理、前記電圧検出処理、及び、前記漏電判別処理を実行するように構成されている請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の漏電検出装置。
  5. 前記電圧印加用スイッチ手段及び前記漏電検出用スイッチ手段が、接続状態と分離状態との間での切り換わりに要する所要時間が同じ又はほぼ同じに構成され、
    前記制御手段が、
    前記電圧印加用スイッチ手段を前記検出用設定時間と同じ電圧印加用設定時間が経過する間接続状態にする電圧印加処理、その電圧印加処理を終了したときの前記コンデンサの端子間電圧の検出情報に基づいて前記電圧印加用スイッチ手段が接続状態に切り換わっている実作動時間を求める作動時間測定処理、及び、前記実作動時間に基づいて前記検出用接続処理における前記検出用設定時間又は前記漏電判別処理における判別条件を補正する補正処理を実行するように構成されている請求項4記載の漏電検出装置。
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