JP2006144566A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 より簡素な構成の燃料噴射弁を得る。
【解決手段】 燃料噴射弁1において、弁体9を閉弁方向に付勢する付勢手段を、弾性力を発生させる伸縮自在なベローズ12とした。ベローズ12自体をより容易にかつより確実にコア筒5に嵌挿(圧入)することができ、従来、付勢手段としてのコイルスプリングの固定、ならびに付勢力調整に用いていたアジャスタを、省略することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料噴射弁に関する。
従来より種々の燃料噴射弁が提案されている。特許文献1は、その一例としての燃料噴射弁を開示する。
特許文献1の燃料噴射弁は、弁座が形成された弁座部材と、弁座に離着座する弁体と、弁体を閉弁方向に付勢する付勢手段と、磁気吸引力を発生させて弁座を離座させる電磁コイルと、を備えており、電磁コイルを通電して弁体を弁座から離座させたときに燃料が噴射される一方、電磁コイルの通電を解除すると、付勢手段によって弁体が弁座に着座して、燃料噴射が停止するようになっている。
この種の燃料噴射弁では、上記付勢手段として、コイルスプリングが用いられている。ここで、燃料噴射弁毎にコイルスプリングの付勢力(特にセット荷重)がばらつくと、電磁コイルに通電したときの開弁タイミングや、開弁速度、弁体のリフト量等にばらつきが生じ、燃料噴射量の個体差の要因となる。
そこで、特許文献1の燃料噴射弁では、本体部に形成された筒状部分内にコイルスプリングの予圧縮量を調整するためのアジャスタを嵌挿し、そのアジャスタの軸方向位置を調整することで、コイルスプリングのセット荷重を調整するようにしていた。
特開平10−122085号公報
しかしながら、上記従来の燃料噴射弁では、アジャスタを備える分、部品点数が多くなり、組み立て時間が長くなるとともに、製造コストが増大するという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、より簡素な構成の燃料噴射弁を得ることにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、燃料噴射弁において、上記弁体を閉弁方向に付勢する付勢手段を、弾性力を発生させる伸縮自在なベローズとしたことを趣旨とする。
また、請求項2の発明は、上記ベローズを金属メッシュによって構成している。
また、請求項3の発明は、上記燃料噴射弁の本体部に筒状部分を形成し、当該筒状部分内にベローズの軸方向一端側を嵌挿する構成としている。
請求項1の発明で付勢手段として用いられるベローズは、コイルスプリングに比べて、燃料噴射弁の本体部に、より容易にかつより確実に嵌着することができるため、従来のコイルスプリングの取り付けならびに付勢力調整に用いていたアジャスタを省略することができる。よって、請求項1の発明によれば、より簡素な構成の燃料噴射弁を得ることができる。
請求項2の発明によれば、金属メッシュとして構成した上記ベローズを、燃料中のダストを捕捉するフィルタとして用いることができるため、従来用いていたフィルタを省略することができる。よって、請求項2の発明によれば、より一層簡素な構成の燃料噴射弁を得ることができる。
請求項3の発明によれば、上記筒状部分内にベローズの軸方向一端側を嵌挿する構成とすることで、ベローズをより容易に装着することができる。
以下、本発明を具現化した実施形態について図面を参照して説明する。ここでは、内燃機関に用いられる燃料噴射弁を例示する。
(第1実施形態)図1は、本実施形態にかかる燃料噴射弁の断面図(軸方向に沿った断面の図)、図2は、燃料噴射弁の弁体付近を拡大した断面図である。
本実施形態にかかる燃料噴射弁1は、燃料配管に設けられたボス部(いずれも図示せず)に接続され、燃料配管内を流れる燃料を内燃機関内(吸気ポートやシリンダ内等)に噴射するものである。
燃料噴射弁1は、本体部として、ケーシング2や、磁性筒体3、コア筒5、ヨーク13、樹脂カバー16等を含んで構成されている。
このうち、磁性筒体3は、例えば、磁性を有するステンレス材料等の素材に深絞り加工等のプレス加工を施すことにより、段差を有する薄肉の金属管として形成される。本実施形態では、磁性筒体3の軸方向の一端側には大径部3aが、また他端側にはより小径の小径部3bが、それぞれ形成されており、大径部3aの端部が燃料配管のボス部内に挿入された状態で、磁性筒体3が燃料配管に接続されるようになっている。
磁性筒体3の内側には、コア筒5が嵌挿される。コア筒5は、弁体9のアンカ部10、ヨーク13と共に電磁コイル15による閉磁路を形成すると共に、弁体9の開弁位置を規定するものである。本実施形態では、コア筒5は、磁性筒体3の小径部3b内に圧入して取付けられ、その先端面は弁体9を構成するアンカ部10の端面に小さな隙間δをもって対面する構成となっている。
磁性筒体3の下流側端部には、筒状の弁座部材7が配設される。この弁座部材7には、燃料通路4内の燃料を噴射する噴射口7bと、弁部11を着座させるとともに開弁時には当該弁部11を取り囲んで環状の燃料流路を形成する弁座7aとが形成される。本実施形態では、小径部3b内に圧入した磁性筒体3の外周側を当該小径部3bに全周に亘って溶接することで、弁座部材7が当該磁性筒体3の端部に固定されている。また、弁座部材7の先端面の噴射口7bを覆う位置には、ノズルプレート8が例えば溶接によって固定されており、このノズルプレート8に設けられた小孔8aから所定の位置あるいは方向に燃料を噴出できるようにしてある。
コア筒5と弁座部材7との間には、磁性筒体3の小径部3b内で軸方向に変位可能な弁体9が収容される。本実施形態では、弁体9は、磁性金属材料により軸方向に延びる段付筒状に形成されたアンカ部10と、アンカ部10の先端部に固着されて弁座部材7の弁座7aに離着座する球状の弁部11とを備えている。
磁性筒体3の外周側には、段付筒状に形成されたヨーク13が設けられている。本実施形態では、ヨーク13は、磁性筒体3の小径部3bの外周側に圧入して固着されている。また、ヨーク13と磁性筒体3の小径部3bとの間は、連結コア14が設けられている。本実施形態では、連結コア14は、小径部3bの外周側を取囲む略C字状の磁性体として形成されている。
磁性筒体3とヨーク13との間には、電磁コイル15が設けられる。本実施形態では、電磁コイル15は、樹脂材料により形成された筒状のコイルボビン15aと、該コイルボビン15aに巻装されたコイル15bとを備えており、コイルボビン15aが磁性筒体3の小径部3bに外装されている。なお、電磁コイル15は、コネクタ17を介して通電される。
磁性筒体3の外周側には、樹脂カバー16が設けられる。この樹脂カバー16は、例えば、磁性筒体3の外周側に、ヨーク13や、連結コア14、電磁コイル15等を組付けた状態で、射出成形することによって形成することができる。また、樹脂カバー16およびコネクタ17は一体成形されている。
磁性筒体3の大径部3aの外周面には、磁性筒体3と燃料配管のボス部との間の液密を確保するOリング18が外装される。
そして、本実施形態にかかる燃料噴射弁1は、弁体9に閉弁方向の付勢力を与える付勢手段として、弾性力を発生させる伸縮自在なベローズ12を備えている。また、本実施形態では、ベローズ12は、金属メッシュから構成されており、燃料中に含まれるダストを捕捉する燃料フィルタとしても機能するようになっている。
このベローズ12の軸方向一端側(上流側)には、直管状部分12aが形成されており、この直管状部分12aがコア筒5の小径部5a内に嵌挿されている。一方、ベローズ12の軸方向他端側(下流側)にも、直管状部分12cが形成されており、この直管状部分12cが弁体9のアンカ部10の筒内の中央部に形成された筒状部分10a内に嵌挿されている。また、ベローズ12の直管状部分12cよりさらに軸方向端部側には、底部12dが形成されており、この底部12dがアンカ部10の筒状部分10aより弁部11側(下流側)に形成された環状の奥壁部10bに突き当たるようにしてある。そして、底部12dから突出する突出部12eが、アンカ部10の奥壁部10bよりさらに弁部11側(下流側)の小径部10cに挿入されている。こうして、ベローズ12の両端部は、それぞれコア筒5および弁体9に嵌着され、軸方向中間位置に形成された蛇腹状の伸縮部12bが伸縮することで、弁体9がコア筒5に対して接離自在となる。この伸縮の際、ベローズ12は、軸方向に弾性力を発生させる。本実施形態ではベローズ12を圧縮バネとして用いるため、ベローズ12は、弁体9に対してコア筒5から離間する方向、すなわち閉弁方向に付勢力を作用させる。
以上の構成を備える燃料噴射弁1において、弁体9にはベローズ12から閉弁方向の付勢力が作用しており、電磁コイル15が通電されない状態では、弁部11が弁座7aに着座した状態が維持される(閉弁状態)。このとき、アンカ部10とコア筒5との間には、軸方向の隙間δが形成される。
一方、電磁コイル15が通電されると、コア筒5、アンカ部10、およびヨーク13等によって閉磁路が形成され、これにより、アンカ部10にはコア筒5に近接する方向の磁力が作用する。ここで、この磁力(吸着力)は、ベローズの付勢力より大きくなるように設定してあるため、電磁コイル15が通電されると、弁体9がコア筒5に引き寄せられ、弁部11が弁座7aから離座する(開弁状態)。
この開弁状態において、燃料は、磁性筒体3およびコア筒5内の燃料通路4を流下してフィルタとしてのベローズ12を透過した後、弁体9のアンカ部10の小径部10c内に流入し、当該アンカ部10の側壁に形成された開口窓部9aを経由して弁体9の背圧室6に流入する。さらに、燃料は、背圧室6から、開弁時に弁部11と弁座部材7の凹部および弁座7aとの間に形成される環状の隙間を経由して、噴射口7bに至り、ノズルプレート8の小孔8aから噴射される。
上記本実施形態にかかる燃料噴射弁1では、上述したように、付勢手段としてベローズ12を用い、そのベローズ12の軸方向一端側に形成した直管状部分12cを、本体部としてのコア筒5に形成した小径部5a内に嵌挿(圧入)している。よって、軸方向に抑える部材(例えば上記アジャスタ)等を設けることなく、ベローズ12単独で、コア筒5に装着することができる。よって、本実施形態によれば、軸方向に抑える部材を必要としない分、燃料噴射弁1をより簡素な構成とすることができる。
なお、かかる構成では、磁性筒体3の開口部側から、棒状あるいは環状の治具を挿入し、ベローズ12の直管状部分12aの端部を押し込むことで、ベローズ12の嵌挿位置、すなわちベローズ12による付勢力(予圧縮力;セット荷重)を比較的容易に調整することができる。
さらに、本実施形態では、ベローズ12を金属メッシュとし、燃料中のダストを捕捉するフィルタとして用いることができるため、別途フィルタを設けずに済み、その分、燃料噴射弁1をより簡素な構成とすることができる。
また、かかる構成では、ベローズ12の嵌挿位置を調整するときに、極めて希に、当該ベローズ12の直管状部分12aとコア筒5の小径部5aとの摩擦によって削り粉等のダストが生じるおそれがあるが、本実施形態では、フィルタとして機能するベローズ12がこの嵌挿部分より下流側に位置するため、そのようなダストをより確実に捕捉することができる。
(第2実施形態)図3は、本実施形態にかかる燃料噴射弁の弁体付近を拡大した断面図である。なお、本実施形態にかかる燃料噴射弁1Aは、上記実施形態にかかる燃料噴射弁と同様の構成要素を備える。よって、それら同様の構成要素については同じ符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態では、金属メッシュからなるベローズ22の上流側の蛇腹の山部22a(数山)をコア筒5の小径部5aに嵌挿(圧入)している。かかる構成によっても、別途軸方向に抑える部材等を設けることなく、ベローズ22単独で、コア筒5に装着することができる。すなわち、軸方向に抑える部材を必要としない分、燃料噴射弁1Aをより簡素な構成とすることができる。
また、本実施形態のように山部22aを嵌挿する場合、上記第1実施形態のように直管状部分12aを嵌挿する場合に比べて摩擦力を減らすことができるため、嵌挿位置すなわちセット荷重の調整をより容易に行うことができるようになる上、削り粉等のダストが生じにくくなるという利点がある。なお、本実施形態の場合、嵌挿する山部22aの数を調整することで、嵌挿位置を調整する際の押圧力を調整できるようになる。
さらに、本実施形態では、ベローズ22の突出部22eを弁部11側に曲面体状に膨らませている。このように突出部22eを膨らませて、フィルタとして機能する部分の面積を拡大することで、燃料の流通抵抗をさほど大きくすることなく、メッシュの目をより細かく設定することができ、より小さなダストを捕捉することが可能となる。なお、図3中、22bは伸縮部、22cは直管状部分、22dは底部である。
(第3実施形態)図4は、本実施形態にかかる燃料噴射弁の断面図、図5は、燃料噴射弁の弁体付近を拡大した断面図である。なお、本実施形態にかかる燃料噴射弁1Bは、上記実施形態にかかる燃料噴射弁と同様の構成要素を備える。よって、それら同様の構成要素については同じ符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態にかかる燃料噴射弁1Bは、金属メッシュからなるベローズではなく、内外を隔絶する管壁を有する金属管からなるベローズ32を備えている。すなわち、ベローズ32の軸方向一端側(上流側)には、直管状部分32aが形成されており、この直管状部分32aがコア筒5の小径部5a内に嵌挿されている。一方、ベローズ32の軸方向他端側(下流側)にも、直管状部分32cが形成されており、この直管状部分32cが弁体9のアンカ部10の筒内の中央部に形成された筒状部分10a内に嵌挿されている。そして、本実施形態では、下流側の直管状部分32cの端部は開口しており、その開口端32dが、アンカ部10の筒状部分10aより弁部11側(下流側)に形成された環状の奥壁部10bに突き当たるようにしてある。こうして、ベローズ32の両端部は、それぞれコア筒5および弁体9に取り付けられ、軸方向中間位置に形成された蛇腹状の伸縮部32bが伸縮することで、弁体9がコア筒5に対して接離自在となる。かかる伸縮の際、ベローズ32は、軸方向に弾性力を発生させる。本実施形態ではベローズ32を圧縮バネとして用いるため、ベローズ32は、弁体9に対してコア筒5から離間する方向、すなわち閉弁方向に付勢力を作用させる。
この燃料噴射弁1Bも、上記実施形態にかかる燃料噴射弁1,1Aと同様に、電磁コイルへの通電によって開弁し、通電停止によって閉弁する。ただし、上述したように、ベローズ32は、内外を隔壁する管壁を有する構造であるため、開弁時において、ベローズ32の内側部分は燃料通路となり、このベローズ32の内側に流入した燃料は、アンカ部10の小径部10c、および開口窓部9aを経由して背圧室6内に流入する。なお、かかる構成では、アンカ部10の側壁に貫通孔(図示せず)を設けるなどして、ベローズ32の管壁内外の圧力差の増大を抑制するのが好適である。
また、この燃料噴射弁1Bは、ベローズ32をフィルタとして用いない分、磁性筒体3の入口側(上流側)開口部に、フィルタ19を備えている。フィルタ19は、磁性筒体3の大径部3a内に圧入される筒状の芯金19aと、磁性筒体3よりも軟質な樹脂材料、例えばナイロン、フッ素樹脂等を用いて芯金19aと一体に形成(射出成形)されたフレーム19bと、当該フレーム19bに取付けられて燃料を透過させるメッシュ19cとにより大略構成されている。
上記本実施形態にかかる燃料噴射弁1Bによっても、上記実施形態と同様、別途軸方向に抑える部材等を設けることなく、ベローズ32単独で、コア筒5に装着することができる。すなわち、軸方向に抑える部材を必要としない分、燃料噴射弁1Bをより簡素な構成とすることができる。
(第4実施形態)図6は、本実施形態にかかる燃料噴射弁の弁体付近を拡大した断面図である。なお、本実施形態にかかる燃料噴射弁1Cは、上記実施形態にかかる燃料噴射弁と同様の構成要素を備える。よって、それら同様の構成要素については同じ符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態にかかる燃料噴射弁1Cは、ベローズ32の下流側にフィルタ33を備えている。フィルタ33は、フランジ部33aと膨出部33bとを備え、例えば金属メッシュによって形成される。そして、フランジ部33aを奥壁部10b上に当接させ、かつ膨出部33bをアンカ部10の筒状の小径部10c内に挿入する状態にフィルタ33を装着し、ベローズ32の直管状部分32cを、アンカ部10の筒内の中央部に形成された筒状部分10a内に嵌挿して、奥壁部10b側に押し込むことで、ベローズ32の開口端32dと奥壁部10bとによってフランジ部33aを挟み込むようにしてある。
この燃料噴射弁1Cも、上記実施形態にかかる燃料噴射弁1,1A,1Bと同様に、電磁コイルへの通電によって開弁し、通電停止によって閉弁する。そして、上記第3実施形態と同様、開弁時において、ベローズ32の内側部分、アンカ部10の小径部10c、および開口窓部9aが、燃料通路となる。すなわち、本実施形態では、フィルタ33は、ベローズ32より下流側の弁体9内に形成される燃料通路(ベローズ32の内側部分と背圧室6とを連通する燃料通路)に配設されていることになる。
上記本実施形態にかかる燃料噴射弁1Cによっても、上記実施形態と同様、別途軸方向に抑える部材等を設けることなく、ベローズ32単独で、コア筒5に装着することができる。すなわち、軸方向に抑える部材を必要としない分、燃料噴射弁1Cをより簡素な構成とすることができる。
また、本実施形態によっても、フィルタ33が、このベローズ32のコア筒5への嵌挿部分より下流側に位置するため、当該嵌挿部分で生じたダストをより確実に捕捉することができる。
また、本実施形態では、ベローズ32の下流側端部としての直管状部分32cを、弁体9の筒状部分10a内に嵌挿し、弁体9にベローズ32内と背圧室6とを連通する通路として、アンカ部10の筒状の小径部10cを設け、当該小径部10c内に上記フィルタ33の膨出部33bを挿入することで、ベローズ32のコア筒5への嵌挿部分よりフィルタ33が下流側に位置する構成を、比較的容易に具現化することができる。
また、本実施形態では、アンカ部10の奥壁部10bと、筒状部分10aに嵌挿したベローズ32の開口端32dとの間にフィルタ33のフランジ部33aを狭装することで、ベローズ32とフィルタ33とで弁体9への固定機構とを共用化することができ、構成を簡素化するとともに、組み立てをより容易に行うことができる。
なお、本発明は、次のような別の実施形態に具現化することができる。すなわち、ベローズの軸方向端部は適宜折り曲げてフランジ状に形成してもよいし、ベローズの端部に溶接等で例えば環状のフランジを取り付け、このフランジを介してベローズを本体部または弁体に装着するようにしてもよい。この実施形態でも上記各実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
また、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ)請求項3に記載の燃料噴射弁では、上記ベローズの軸方向一端側の山部を上記筒状部分内に嵌挿するのが好適である。
こうすれば、摩擦力を低減することができるため、嵌挿位置すなわちセット荷重の調整をより容易に行うことができるようになる上、削り粉等のダストが生じにくくなるという利点がある。
(ロ)請求項3に記載の燃料噴射弁では、上記ベローズの軸方向一端側に直管状部分を形成し、当該直管状部分を上記筒状部分内に嵌挿するのが好適である。
こうすれば、直管状部分によって、ベローズを筒状部分内により確実に嵌挿することができる。
(ハ)請求項3、上記(イ)、または(ロ)に記載の燃料噴射弁では、上記弁体に上記ベローズの軸方向他端側を嵌着するのが好適である。
こうすれば、ベローズと弁体とをより容易に締結することができる。
(ニ)請求項1に記載の燃料噴射弁では、ベローズの下流側に燃料中のダストを捕捉するフィルタを設けるのが好適である。
こうすれば、ベローズの嵌挿部分より下流にフィルタを配置することができるため、当該嵌挿する部分から生じた削り粉等のダストをより確実に捕捉することができる。
(ホ)上記(ニ)に記載の燃料噴射弁では、上記ベローズの下流側端部を上記弁体に嵌着し、当該弁体にベローズ内と弁体の背圧室とを連通する通路を設け、当該通路に上記フィルタを配設するのが好適である。
こうすれば、フィルタをベローズの嵌挿部分より下流に配置した構成を、比較的容易に具現化することができる。
(ヘ)上記(ホ)に記載の燃料噴射弁では、上記弁体と当該弁体に嵌着したベローズとの間に上記フィルタのフランジ部を狭装するのが好適である。
こうすれば、ベローズとフィルタとで本体部に固定する機構を共用化することができるため、燃料噴射弁の構成を簡素化できるとともに、組み立てをより容易に行うことができる。
本発明の実施形態にかかる燃料噴射弁の断面図。 本発明の第1実施形態にかかる燃料噴射弁の弁体付近を拡大した断面図。 本発明の第2実施形態にかかる燃料噴射弁の弁体付近を拡大した断面図。 本発明の第3実施形態にかかる燃料噴射弁の断面図。 本発明の第3実施形態にかかる燃料噴射弁の弁体付近を拡大した断面図。 本発明の第4実施形態にかかる燃料噴射弁の弁体付近を拡大した断面図。
符号の説明
1,1A,1B,1C 燃料噴射弁
5 小径部(筒状部分)
7 弁座部材
7a 弁座
9 弁体
12,22,32 ベローズ
15 電磁コイル

Claims (3)

  1. 弁座が形成された弁座部材と、
    前記弁座に離着座する弁体と、
    前記弁体を閉弁方向に付勢する付勢手段と、
    磁気吸引力を発生させて前記弁座を離座させる電磁コイルと、
    を備えた燃料噴射弁において、
    前記付勢手段を、弾性力を発生させる伸縮自在なベローズとしたことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記ベローズは金属メッシュからなることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記燃料噴射弁の本体部に筒状部分を形成し、
    前記筒状部分内に前記ベローズの軸方向一端側を嵌挿したことを特徴とする請求項1または2に記載の燃料噴射弁。

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