JP2006143929A - タイヤトレッド用ゴム組成物および空気入りタイヤ - Google Patents

タイヤトレッド用ゴム組成物および空気入りタイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】 耐摩耗性、低転動抵抗及びウエットグリップ性を改善したタイヤトレッド用ゴム組成物を提供する。
【解決手段】 スチレン−ブタジエンゴムを主成分とするジエン系ゴム100質量部に対して、カーボンブラックを2〜200質量部、塩基性硫酸アルミニウムを2〜60質量部配合したタイヤトレッド用ゴム組成物。前記ジエン系ゴムは、スチレン−ブタジエンゴム50〜95質量部と天然ゴム50〜5質量部の混合であり、前記タイヤトレッド用ゴム組成物は、前記ジエン系ゴム100質量部に対して、さらにシリカを10〜120質量配合することが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は加工性及び耐摩耗性を維持しながら、低転動抵抗性及びウエットグリップ性を改善したタイヤトレッド用ゴム組成物、およびそのゴム組成物を使用した空気入りタイヤに関する。
従来、タイヤトレッド用ゴム組成物において、ウエット路面でのグリップ性能を向上させる手段として、シリカの高充填配合、ガラス転移点の高いゴム成分の使用、さらには粒子径の細かいカーボンブラックを高充填配合する方法などがある。
上記手段のうち、シリカを高充填配合したタイヤトレッド用ゴム組成物では加工性が犠牲になる。一方、ガラス転移点の高いゴム成分の使用あるいは粒子径の細かいカーボンブラックを高充填配合したタイヤトレッドゴム組成物では、低温でのグリップ性能及び低転動性の低下が生じる。
一方、特許文献1には天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴム100質量部に対して、凝固店が−48℃以下である低温性可塑剤10〜80質量部と、平均粒子径が0.1〜1mmである炭化珪素、炭化窒素、酸化アルミニウム、珪石の単独又はこれらの混合物5〜40質量部とを配合した氷結路面でのグリップ性能を向上したタイヤトレッドゴム組成物が開示されている。
また特許文献2には、省燃費性、低発熱性、グリップ特性および加工性を改善するために、特定のブタジエン重合体又はスチレン−ブタジエン共重合体を選択部分水素添加した特定構造の選択部分水添重合体を含むタイヤトレッドゴム組成物が開示されている。
また特許文献3には、グリップ性能と転がり抵抗低減効果を付与すると共に、混練加工時の加工性を改善するため、中心粒子径が0.1μm〜8μm、BET比表面積が30m2/g以上であり、かつ細孔径分布が5nm〜100nmに極大値をもつ水酸化アルミニウムをゴムに配合する技術が開示されている。
更に、特許文献4には、ジエン系ゴム中への無機化合物の分散性が高く、ゴム製品の製造時の作業性を向上させるため、上記無機化合物及び/又は該無機化合物を形成可能な物質と、アニオン性化合物と、上記ジエン系ゴムの水系分散液とを混合する工程を備え、ジエン系ゴムと一般式wM・xSiO・zHOで表される無機化合物とを含む複合体を製造する技術が開示されている。
特開平2−135241号公報 特開平7−76635号公報 特開平10−59713号公報 特開2004−285196号公報
本発明はゴムの混練時の加工性を改善すると共に耐摩耗性、低転動抵抗及びウエットグリップ性を改善したタイヤトレッド用ゴム組成物、およびそのゴム組成物を使用した空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、スチレン−ブタジエンゴムを主成分とするジエン系ゴム100質量部に対して、カーボンブラックを2〜200質量部、塩基性硫酸アルミニウムを2〜60質量部配合したことを特徴とするタイヤトレッド用ゴム組成物である。
ここで前記ジエン系ゴムは、スチレン−ブタジエンゴム50〜95質量部と天然ゴム50〜5質量部の混合であることが好ましい。また前記タイヤトレッド用ゴム組成物は、前記ジエン系ゴム100質量部に対して、さらにシリカを10〜120質量配合することが好ましい。そして前記塩基性硫酸アルミニウムの平均粒子径は1〜50μmの範囲が好適である。
さらに本発明は、前記タイヤトレッド用ゴム組成物をトレッド部に用いたことを特徴とする空気入りタイヤである。
本発明はスチレン−ブタジエンゴムを主成分とするジエン系ゴムに、カーボンブラック及び塩基性硫酸アルミニウムを所定量部配合したため、加工性及び耐摩耗性を維持しながら、低転動抵抗性及びウエットグリップ性が改善されたタイヤトレッド用ゴム組成物、更に、そのゴム組成物を使用した空気入りタイヤが得られる。
<ゴム成分>
ゴム成分はスチレン−ブタジエンゴム(SBR)を主体とするジエン系ゴムである。ここでスチレン−ブタジエンゴムは、各種の溶液重合SBRのほか懸濁重合SBRが使用できる。そしてスチレン−ブタジエンゴムはジエン系ゴム全体に対して50質量部以上混合することでウエットグリップ性が改善される。
本発明において、スチレン−ブタジエンゴム以外のジエン系ゴムとして、天然ゴム(NR)、ポリブタジエンゴム(BR)、ポリイソプレンゴム(IR)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)などが使用でき、これらのゴム成分は1種類または2種類以上用いることができる。
なお、前記エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)は、エチレン−プロピレンゴム(EPM)に第三ジエン成分を含むものである。ここで第三ジエン成分は、炭素数5〜20の非共役ジエンであり、たとえば1,4−ペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、2,5−ジメチル−1,5−ヘキサジエンおよび1,4−オクタジエン、または1,4−シクロヘキサジエン、シクロオクタジエン、ジシクロペンタジエンなどの環状ジエン、または5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−ブチリデン−2−ノルボルネン、2−メタリル−5−ノルボルネン、2−イソプロペニル−5−ノルボルネンなどのアルケニルノルボルネンなどが使用できる。
本発明では、スチレン−ブタジエンゴムと天然ゴムの混合物で、スチレン−ブタジエンゴム50〜95質量部と天然ゴムの50〜5質量部の混合物が好ましい。スチレン−ブタジエンゴムが50質量部より少ないとウエットグリップ性が低下する傾向になり、一方95質量部を超えると低転動抵抗性が低下する傾向になる。
<塩基性硫酸アルミニウム>
本発明で使用される塩基性硫酸アルミニウムは、次の一般式で示される。
Aln(OH)m(SO4p・yH2
ここで、3n=m+2pであり、yは1〜6の整数である。前記塩基性硫酸アルミニウムは、好ましくは、Al4(OH)10(SO4)・5H2Oが使用される。そして前記塩基性硫酸アルミニウムは好ましくは水不溶性である。
該塩基性硫酸アルミニウムは、ゴム成分100質量部に対して2〜60質量部、好ましくは10〜40質量部配合される。2質量部未満の場合、耐摩耗性及びウエットグリップ性は改善できず、一方60質量部を超えるとゴムの混練時の加工性が低下する。
更に、前記塩基性硫酸アルミニウムの平均粒子径は1〜50μmの範囲が好適である。
平均粒子径は1μm未満の場合、ゴム組成物の加工性が劣り、その分散性が低下し、50μmを超えると耐摩耗性が低下する。
<カーボンブラック>
本発明のトレッドゴム組成物は充填剤としてカーボンブラックを配合する。ここでカーボンブラックはゴム成分100質量部に対して2〜200質量部、好ましくは20〜150質量部である。カーボンブラック配合量が2質量部未満では、耐摩耗性が低下し、一方200質量部を超えると加工性が低下する。
ここでカーボンブラックの窒素吸着比表面積(N2SA)が80〜280m2/gの範囲、好ましくは100〜200m2/gの範囲である。窒素吸着比表面積(N2SA)が80m2/g未満の場合、ウエット路面でのグリップ性は改善されず、280m2/gを超えるとカーボンブラックがゴム組成物中で均一に分散せず、耐摩耗性が低下する。
なお、シリカと併用する場合は、シリカ配合量に対して0.1〜10.0倍、好ましくは0.5〜2倍の範囲で配合される。
<シリカ>
本発明ではゴム成分100質量部に対してシリカは10〜120質量部、好ましくは20〜120質量部配合されることが好ましい。本発明で使用されるシリカは、タイヤトレッドゴムに汎用されているものを使用することができる。たとえば補強剤として使用される乾式法ホワイトカーボン、湿式法ホワイトカーボン、コロイダルシリカ等があるが、特に含水ケイ酸を主成分とする湿式法ホワイトカーボンが好ましい。
シリカの配合量が10質量部未満の場合、ウエット路面でのグリップ性に劣り、また耐摩耗性が充分改善できず、一方120質量部を超えると未加硫ゴム組成物の粘度が上昇し、加工性を損なう。
そして、上記諸特性を改善するためシリカの窒素吸着比表面積(N2SA)は、50〜300m2/g、好ましくは80〜250m2/gの範囲である。シリカの前記比表面積が50m2/g未満の場合、その補強性に劣り耐摩耗性が低下する。一方前記比表面積が300m2/gを超えるとゴム組成物の加工性が劣り、その分散性が低下する。その結果、発熱性が大きくなり低転動性能が低下する。ここで前記窒素吸着比表面積(N2SA)は、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
本発明に使用される市販シリカとして、たとえば日本シリカ(株)製のニプシルVN3、ニプシルAQ、ローヌプーラン社製のZ1165MP、Z1652Gr、デグッサ社のウルトラジルVN3などがある。
<シランカプリング剤>
本発明のゴム組成物は、シランカップリング剤、好ましくは含硫黄シランカップリング剤を0.1質量部以上で10質量部以下、好ましくは0.5質量部以上で5質量部以下配合される。含硫黄シランカップリング剤としては、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイル−テトラスルフィド、トリメトキシシリルプロピル−メルカプトベンゾチアゾールテトラスルフィド、トリ−エトキシシリルプロピル−メタクリレート−モノスルフィド、ジメトキシメチルシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイル−テトラスルフィド、ビス−[3−(トリエトキシシリル)−プロピル]テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等である。
その他のシラン系カップリング剤として、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシランなどを使用することができる。
シランカップリング剤の配合によって耐摩耗性およびウエットグリップ性は一層向上する。シランカップリング剤が0.1質量部未満の場合、上記効果が十分期待できず、一方10質量部を超えるとゴムの混練、押出工程での焼け(スコーチ)が生じやすくなり好ましくない。
<充填剤>
本発明ではゴム組成物にシリカ以外の白色充填剤を含有させることができる。白色充填剤としては例えばクレー、アルミナ、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化チタンなどが挙げられ、これらは単独あるいは2種以上混合して用いることができる。
<可塑剤>
本発明では、必要に応じて可塑剤、例えばDMP(フタル酸ジメチル)、DEP(フタル酸ジエチル)、DBP(フタル酸ジブチル)、DHP(フタル酸ジヘプチル)、DOP(フタル酸ジオクチル)、DINP(フタル酸ジイソノニル)、DIDP(フタル酸ジイソデシル)、BBP(フタル酸ブチルベンジル)、DLP(フタル酸ジラウリル)、DCHP(フタル酸ジシクロヘキシル)、無水ヒドロフタル酸エステル、DOZ(アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル)、DBS(セバシン酸ジブチル)、DOS(セバシン酸ジオクチル)、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、DBM(マレイン酸ジブチル)、DOM(マレイン酸−2−エチルヘキシル)、DBF(フマル酸ジブチル)などを使用することができる。
<脂肪酸>
本発明で使用される脂肪酸は、炭素数が8〜24である飽和及び/又は不飽和脂肪酸である。例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸などが挙げられる。また、これらは一種及び/又は複数種で用いることができる。脂肪酸は、0.1〜10質量部、好ましくは、0.5〜5質量部添加するのが好ましい。
<その他の配合剤>
本発明のタイヤ用ゴム組成物には、上記配合剤のほか加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤およびスコーチ防止剤などを添加することが可能である。
加硫剤としては、有機過酸化物もしくは硫黄系加硫剤を使用できる。有機過酸化物としては、たとえば、ベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、また、硫黄系加硫剤としては、たとえば、硫黄、モルホリンジスルフィドなどを使用することができる。
加硫促進剤としては、スルフェンアミド系、チアゾール系、チウラム系、チオウレア系、グアニジン系、ジチオカルバミン酸系、アルデヒド−アミン系またはアルデヒド−アンモニア系、イミダゾリン系、もしくは、キサンテート系加硫促進剤のうち少なくとも一つを含有するものを使用することが可能である。好ましくはスルフェンアミド系、例えばCBS(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)、TBBS(N−ter−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)、N,N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N,N−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミドなどのスルフェンアミド系化合物などが使用できる。
老化防止剤(劣化防止剤)としては、アミン系、フェノール系、イミダゾール系、カルバミン酸金属塩が使用できる。また、ワックスなどを適宜選択して使用することが可能である。更にスコーチ防止剤として、例えば無水フタル酸、サリチル酸、安息香酸などの有機酸、N−ニトロソジフェニルアミンなどのニトロソ化合物、N−シクロヘキシルチオフタルイミドなどを使用することができる。
<空気入りタイヤ>
本発明のゴム組成物はタイヤトレッド部に適用される。以下、図面にしたがって本発明の実施例を説明する。図1は、本発明に係る空気入りタイヤの断面図の左半分を例示したものである。タイヤ1は、トレッド部2と、その両端からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部3と、各サイドウォール部3の内方端に位置するビード部4とを具える。また一方のビード部4から他方のビード部の間にはカーカス6が架渡され、このカーカス6のラジアル方向外側にタガ効果を有するベルト層7が配される。
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して、70〜90°の角度で配列された1枚または複数のカーカスプライから形成される。このカーカス6は、前記トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5の廻りをタイヤ軸方向の内側から外側に折返されて係止される。
前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば35°以下の角度で配列した2枚以上のベルトプライ7a、7bからなり、各ベルトコードがプライ間で交差するように配置されている。なおベルト層7の外側にバンド層(図示せ)を設けても良く、このときバンド層は低モジュラスの有機繊維コードを、タイヤ周方向とほぼ平行に螺旋巻きした連続プライで形成する。
またビード部4には、前記ビードコア5から半径方向外方にのびるビードエーペックスゴム8が配されるとともに、カーカス6の内側には、タイヤ内腔面をなすインナーライナゴム9が隣設され、カーカス6の外側は、チェーファーゴム4Gおよびサイドウォールゴム3Gで保護される。なお、図示していないがトレッド部をベルト層7に隣接するベースゴムと接地面側のキャップゴムの2層に構成し、キャップゴムに前記トレッドゴム組成物を適用することも可能である。
実施例1〜4、比較例1,2
(1)ゴム組成物
表1に示すゴム組成物を実施例、比較例に使用した。
Figure 2006143929
ここで使用したゴム成分及び配合剤の詳細は次の通りである。
(注1)天然ゴムはRSS#3を用いた。
(注2)SBRはJSR(株)社製のSBR1502を用いた。
(注3)カーボンブラックは昭和キャボット(株)社製のショウブラックN220を用いた(窒素吸着比表面積:125m2/g)。
(注4)塩基性硫酸アルミニウム1は、大明化学工業(株)社製のアルミナホワイトAAWを用いた(平均粒子径:5μm)。
(注5)塩基性硫酸アルミニウム2は、大明化学工業(株)社製のアルミナホワイトBSを用いた(平均粒子径:4μm)。
(注6)シリカはデグサ(株)社のウルトラシルVN3を用いた(窒素吸着比表面積:210m2/g)である。
(注7)シランカップリング剤はデグサ(株)社のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)を用いた。
(注8)アロマオイルはジャパンエナジー(株)社製のダイナプロセスオイルX140を用いた。
(注9)老化防止剤としては大内新興化学工業(株)社製のノクラック6C(N−1,3−ジメチルブチル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)を用いた。
(注10)ワックス(WAX)は大内新興化学(株)社製のサンノックスワックスを用いた。
(注11)ステアリン酸は日本油脂(株)社製の桐を用いた。
(注12)酸化亜鉛は三井金属鉱業(株)社製の亜鉛華1号を用いた。
(注13)硫黄は鶴見化学(株)社製の硫黄を用いた。
(注14)加硫促進剤は大内新興化学(株)社のノクセラーCZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジル−スルフェンアミド)を用いた。
(2)ゴム組成物の調製
上記表1に示す配合内容に基づいてゴム成分に、硫黄及び加硫促進剤を除く、カーボンブラック、シリカ、シランカップリング剤などを所定量混合させた後、バンバリーで約150℃の温度条件の下、5分間混練りを行った。その後、ゴム組成物に硫黄および加硫促進剤を添加して、二軸オープンロールを用いて約80℃の温度で5分間練りこんだ。
(3)特性評価方法
<ウエットグリップ性能>
実施例、比較例のゴム組成物を用いて、図1に示す基本構造の乗用車用ラジアルタイヤで、タイヤサイズ215/45R17のものを製造した。これをウエットアスファルト路面上で実車走行を行なった。初速度60km/hでロックブレーキを踏み停止させるまでに要した路面上の停止距離を測定した。比較例1の距離を100として指数で示した。数字が大きい程、制動性能に優れている。
<転動抵抗性能>
(株)岩本製作所製粘弾性スペクトロメーターVESを用いて、温度60℃、初期歪10%、動歪2%の条件下で、各配合の損失正接(tanδ)を測定し、比較例1の値を100として、指数表示をした。指数が大きいほど転動抵抗性能が優れている(転動抵抗が小さい)ことを示している。
<耐摩耗性>
(株)上島製作所製の欄ボーン摩擦試験機にて、温度20℃、スリップ率20%、試験時間5分間の条件でランボーン摩擦量を測定して各配合の容積損失を計算した。比較例1の損失量を100としてその相対値を指数評価した。数値が大きいほど耐摩耗性に優れている。
(4)評価結果
実施例は、カーボンブラック及びシリカを含む組成物に関し、ウエットグリップ性能、転動抵抗性能及び耐摩耗性が総合的に優れている。実施例1、4はシリカを含まない組成物に関し、ウエットグリップ性が若干低下している。
比較例1はシリカ及び塩基性硫酸アルミニウムを含まない組成物である。また比較例2はシリカを含むが塩基性硫酸アルミニウムを含まない組成物であり、転動抵抗性能は若干良くなっているが、耐摩耗性が劣る。
本発明によればスチレン−ブタジエンゴムを主成分とするジエン系ゴムに、カーボンブラック及び塩基性硫酸アルミニウムを所定量部配合したため、耐摩耗性、低転動抵抗性及びウエットグリップ性が総合的に改善されたタイヤトレッド用ゴム組成物、更に該ゴム組成物を使用した空気入りタイヤが提供される。
本発明に係る空気入りタイヤの断面図の左半分である。
符号の説明
1 タイヤ、2 トレッド部、3 サイドウォール部、4 ビード部、5 ビードコア、6 カーカス、7 ベルト層、8 ビードエーペックスゴム、9 インナーライナゴム。

Claims (5)

  1. スチレン−ブタジエンゴムを主成分とするジエン系ゴム100質量部に対して、カーボンブラックを2〜200質量部、塩基性硫酸アルミニウムを2〜60質量部配合したことを特徴とするタイヤトレッド用ゴム組成物。
  2. ジエン系ゴムは、スチレン−ブタジエンゴム50〜95質量部と天然ゴム50〜5質量部の混合であることを特徴とする請求項1記載のタイヤトレッド用ゴム組成物。
  3. ジエン系ゴム100質量部に対して、さらにシリカを10〜120質量配合したことを特徴とする請求項1または2記載のタイヤトレッド用ゴム組成物。
  4. 塩基性硫酸アルミニウムの平均粒子径は1〜50μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤトレッド用ゴム組成物。
  5. 請求項1記載のタイヤトレッド用ゴム組成物をトレッド部に用いたことを特徴とする空気入りタイヤ。
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