JP2006138336A - 真空断熱材 - Google Patents

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Abstract

【課題】外被材の間に芯材がある部分を含めて加熱加圧することにより複数の芯材をそれぞれ独立した空間内に減圧密封した真空断熱材において、隣接する芯材同士の間隔を広げることなく厚みのある芯材を使用できるようにする。
【解決手段】板状の長方形の複数の芯材12を、ガスバリア性のラミネートフィルムからなる外被材13で覆い、外被材13の内部を減圧密封して成り、複数の芯材12は、格子状に互いに所定間隔離して配置されており、外被材13の間に芯材12がある部分を含めて加熱加圧することにより、芯材12の周囲に外被材13の熱溶着部14が設けられ、複数の芯材12のそれぞれが独立した空間内に位置している真空断熱材11であって、芯材12は、外被材13と当接する角が、面取りされているので、隣接する芯材12同士の間隔を狭くしたり、芯材12の厚みを厚くすることが可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の芯材をそれぞれ独立した空間内に減圧密封した真空断熱材に関するものである。
複数の芯材をそれぞれ独立した空間内に減圧密封した従来の真空断熱材としては、特許文献1に開示されたものがあった。
以下、図面を参照しながら上記従来の真空断熱材を説明する。
図10は従来の真空断熱材の断面図、図11は従来の真空断熱材の平面図、図12は、従来の真空断熱材の減圧密封工程を示す概念図である。
従来の真空断熱材1は、9個の厚さが数ミリ程度の板状の芯材2をガスバリア性の外被材3で覆い外被材3の内部を減圧密封して成り、9個の芯材2は、縦、横の2方向の折曲線1a,1bを形成できるように、格子状に、互いに所定間隔離して配置されており、外被材3の間に芯材2がある部分を含めて加熱加圧することにより、芯材2の周囲に外被材3の熱溶着部4が設けられ9個の芯材2のそれぞれが独立した空間内に位置している。
次に、従来の真空断熱材1の製造方法を説明する。
まず、チャンバー5の内部に、9個の芯材2と、芯材2を上下から覆う外被材3を設置する。そして、チャンバー5の内部の空気は、連結された真空ポンプ6により排気し、所定内圧に到達した後、チャンバー5の内部に配置されプレス装置8により上下動する弾性変形可能な熱板7で挟み、外被材3の全面にわたって熱溶着することで、真空断熱材1が得られる。
この真空断熱材1は、2方向に真空断熱材1を折り曲げることができるため、適用する対象物の形状に制限が少なく、用途が広い。また、特定の芯材2が入った空間の真空度が低下することが起きても、他の芯材2が入った空間の真空度まで低下することはなく、断熱性能の低下を最小限に抑えることができる。
特開2004−197935号公報
しかしながら、上記従来の真空断熱材1の製造方法では、比較的厚い芯材2には適しておらず、断熱性能向上のため比較的厚い芯材2を使用する場合には、隣接する芯材2同士の間隔を比較的広めにする必要があり、隣接する芯材2同士の間隔が広がると、有効断熱面積が小さくなるため、厚みの割には断熱性能が良くないという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題に鑑み、外被材の間に芯材がある部分を含めて加熱加圧することにより複数の芯材をそれぞれ独立した空間内に減圧密封した真空断熱材において、隣接する芯材同士の間隔を広げることなく厚みのある芯材を使用できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、芯材において、外被材と当接する角のうち少なくとも隣接する芯材に近い側の角を面取りしたのである。これにより、外被材の間に芯材がある部分を含めて加熱加圧することにより複数の芯材をそれぞれ独立した空間内に減圧密封した真空断熱材において、隣接する芯材同士の間隔を広げることなく厚みのある芯材を使用でき、断熱性能を高めることができる。
本発明の真空断熱材は、外被材の間に芯材がある部分を含めて加熱加圧することにより複数の芯材をそれぞれ独立した空間内に減圧密封した真空断熱材において、外被材と当接する芯材の角のうち少なくとも隣接する芯材に近い側の芯材の角を面取りしたので、外被材が複数の芯材の形状、配列に対応しやすくなり、面取りしていない芯材を用いたものに較べて、隣接する芯材同士の間隔を狭くしたり、芯材の厚みを厚くすることが可能になり、真空断熱材の断熱性能を高めることができる。
請求項1に記載の真空断熱材の発明は、複数の板状の芯材をガスバリア性の外被材で覆い前記外被材の内部を減圧密封して成り、前記複数の芯材は、互いに所定間隔離して配置されており、前記外被材の間に芯材がある部分を含めて加熱加圧することにより、前記芯材の周囲に前記外被材の熱溶着部が設けられ前記複数の芯材のそれぞれが独立した空間内に位置している真空断熱材であって、前記芯材は、前記外被材と当接する角のうち少なくとも隣接する前記芯材に近い側の角が面取りされているものであり、外被材の間に芯材がある部分を含めて加熱加圧することにより複数の芯材をそれぞれ独立した空間内に減圧密封した真空断熱材において、外被材と当接する芯材の角のうち少なくとも隣接する芯材に近い側の芯材の角を面取りしたので、外被材が複数の芯材の形状、配列に対応しやすくなり、面取りしていない芯材を用いたものに較べて、隣接する芯材同士の間隔を狭くしたり、芯材の厚みを厚くすることが可能になり、真空断熱材の断熱性能を高めることができる。
請求項2に記載の真空断熱材の発明は、複数の板状の芯材をガスバリア性の外被材で覆い前記外被材の内部を減圧密封して成り、前記複数の芯材は、互いに所定間隔離して配置されており、前記外被材の間に芯材がある部分を含めて加熱加圧することにより、前記芯材の周囲に前記外被材の熱溶着部が設けられ前記複数の芯材のそれぞれが独立した空間内に位置している真空断熱材であって、一方の面の前記外被材は、他方の面の前記外被材よりも前記芯材と対向する部分と対向しない部分とでできる凹凸が大きく、前記芯材は、前記一方の面の外被材と当接する角のうち少なくとも隣接する前記芯材に近い側の角が面取りされているものであり、外被材の間に芯材がある部分を含めて加熱加圧することにより複数の芯材をそれぞれ独立した空間内に減圧密封してなり、一方の面の外被材が、他方の面の外被材よりも芯材と対向する部分と対向しない部分とでできる凹凸が大きい真空断熱材において、前記一方の面の外被材と当接する芯材の角のうち少なくとも隣接する芯材に近い側の芯材の角を面取りしたので、外被材が複数の芯材の形状、配列に対応しやすくなり、面取りしていない芯材を用いたものに較べて、隣接する芯材同士の間隔を狭くしたり、芯材の厚みを厚くすることが可能になり、真空断熱材の断熱性能を高めることができる。
請求項3に記載の真空断熱材の発明は、複数の板状の芯材をガスバリア性の外被材で覆い前記外被材の内部を減圧密封して成り、前記複数の芯材は、互いに所定間隔離して配置されており、前記外被材の間に芯材がある部分を含めて加熱加圧することにより、前記芯材の周囲に前記外被材の熱溶着部が設けられ前記複数の芯材のそれぞれが独立した空間内に位置している真空断熱材であって、一方の面の前記外被材は前記芯材と対向する部分と対向しない部分とで凹凸ができているが、他方の面の前記外被材は前記芯材と対向する部分と対向しない部分とで凹凸ができておらず表面が平滑で、前記芯材は、前記一方の面の外被材と当接する角のうち少なくとも隣接する前記芯材に近い側の角が面取りされているものであり、外被材の間に芯材がある部分を含めて加熱加圧することにより複数の芯材をそれぞれ独立した空間内に減圧密封してなり、一方の面の外被材は芯材と対向する部分と対向しない部分とで凹凸ができているが、他方の面の外被材は芯材と対向する部分と対向しない部分とで凹凸ができておらず表面が平滑な真空断熱材において、前記一方の面の外被材と当接する芯材の角のうち少なくとも隣接する芯材に近い側の芯材の角を面取りしたので、外被材が複数の芯材の形状、配列に対応しやすくなり、面取りしていない芯材を用いたものに較べて、隣接する芯材同士の間隔を狭くしたり、芯材の厚みを厚くすることが可能になり、真空断熱材の断熱性能を高めることができる。
請求項4に記載の真空断熱材の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明における前記面取りを、角を丸くするか、角を斜めにカットするか、角を階段形状にするかのいずれかにより行うものであり、必要に応じて、角を丸くするか、角を斜めにカットするか、角を階段形状にするかのいずれかの方法による面取りを行うことができる。
請求項5に記載の真空断熱材の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明における前記芯材が、縦断面形状の異なる複数の板状の芯材片を前記芯材の厚み方向に重ねてなるものであり、面取りをしていない板状の芯材片と面取りを施した芯材片との組み合わせにより、多種多様の形状、厚みを有する芯材を容易に得ることができる。
請求項6に記載の真空断熱材の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、前記複数の芯材のうち外周部に位置する前記芯材は、隣接する前記芯材から遠い側の角が面取りされていないものであり、真空断熱材の外周部のヒレの幅は、隣接する芯材と芯材の間の熱溶着部の幅より広くしても支障がないことが多く、真空断熱材の外周部は、隣接する芯材と芯材の間よりも熱溶着不良が起こりにくいので、複数の芯材のうち外周部に位置する芯材において、隣接する芯材から遠い側の角を面取りしないことにより、芯材の平均厚みの低減を抑えて、真空断熱材の特に外周部の断熱性能を高めることができる。
請求項7に記載の真空断熱材の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明における芯材は長方形であるものであり、床暖房システム等の断熱材として適用する場合において、一般的な長方形の寸法内に芯材を効果的に複数配置でき、芯材がない部分の面積を他の形状に比較し最も少なくできる効果が得られる。
次に、真空断熱材の構成材料について詳細に説明する。
芯材の材料は、外被材の熱溶着時の熱に耐えることができ、空隙率が高いもの、好ましくは空隙率が80%以上、より好ましくは空隙率が90%以上のものが適しており、工業的に利用することができるものとして、粉体や、繊維体等があり、その使用用途や必要特性に応じていずれかの材料が使用される。
粉体としては、無機系、有機系、およびこれらの混合物を利用できるが、工業的には、乾式シリカ、湿式シリカ、パーライト等を主成分とするものが使用できる。
また、繊維体としては、無機系、有機系、およびこれらの混合物が利用できるが、コストと断熱性能の観点から無機繊維が有利である。無機繊維の一例としては、グラスウール、グラスファイバー、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維、シリカ繊維、ロックウール等、公知の材料を使用することができる。
また、これら、粉体、および繊維体等の混合物も適用することができる。
外被材に使用するラミネートフィルムは、最内層を熱溶着層とし、中間層にはガスバリア層として、金属箔、或いは金属蒸着層を有し、最外層には表面保護層を設けたラミネートフィルムが適用できる。また、ラミネートフィルムは、金属箔を有するラミネートフィルムと金属蒸着層を有するラミネートフィルムの2種類のラミネートフィルムを組み合わせて適用しても良い。
なお、熱溶着層としては、低密度ポリエチレンフィルム、鎖状低密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、無延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム、或いはそれらの混合体等を用いることができる。
表面保護層としては、ナイロンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルムの延伸加工品など、公知の材料が利用できる。
以下、本発明による実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における真空断熱材の断面図、図2は、同実施の形態の真空断熱材の平面図である。
本実施の形態の真空断熱材11は、厚さ2〜10mmの板状の長方形に成形された繊維体からなる9個の芯材12を、アルミ蒸着フィルムを含むガスバリア性のラミネートフィルムからなる外被材13で覆い、外被材13の内部を減圧密封して成り、9個の芯材12は、格子状に、縦(横)方向に隣接する芯材12と横(縦)の辺が対向するように、互いに所定間隔離して配置されており、外被材13の間に芯材12がある部分を含めて加熱加圧することにより、芯材12の周囲に外被材13の熱溶着部14が設けられ、9個の芯材12のそれぞれが独立した空間内に位置している真空断熱材11であって、芯材12は、外被材13と当接する角が、角を斜めにカットする形で面取りされているものである。
本実施の形態の芯材12は、外被材13と当接する角の部分に面取り部12aを設けたことにより、外周部が先細になっている。
本実施の形態の真空断熱材11の減圧密封工程は、図12に示された従来の真空断熱材の減圧密封工程と同じである。
本実施の形態の真空断熱材11は、外被材13の間に芯材12がある部分を含めて加熱加圧することにより9個の芯材12をそれぞれ独立した空間内に減圧密封した真空断熱材11において、外被材13と当接する芯材12の角のうち少なくとも隣接する芯材12に近い側の芯材12の角を面取りしたので、外被材13が9個の芯材12の形状、配列に対応して変形しやすくなり、面取りしていない芯材を用いたものに較べて、隣接する芯材12同士の間隔を狭くしたり、芯材12の厚みを厚くすることが可能になり、真空断熱材11の断熱性能を高めることができる。
また、本実施の形態の芯材12は長方形であるので、床暖房システム等の断熱材として適用する場合において、一般的な長方形の寸法内に芯材12を効果的に複数配置でき、芯材12がない部分の面積を他の形状に比較し最も少なくできる効果が得られる。
なお、本実施の形態による真空断熱材11の芯材12の形状は長方形であるが、三角形、多角形、円形、L型、およびこれらの組み合わせからなる任意形状が選定でき、芯材12の配置についても、千鳥状など任意に決定できる。
なお、本実施の形態による真空断熱材11の芯材12は、角を斜めにカットする形で面取りしているが、図3に示す芯材15の面取り部15aのように、角を丸くする形で面取りしても良く、また、角を階段形状にしても良い。
また、本実施の形態による真空断熱材11の芯材12は、外周の端面が残るように(縦断面が八角形になるように)角を斜めにカットする形で面取りしているが、図4に示す芯材16の面取り部16aのように、外周の端面が残らないように(縦断面が六角形になるように)角を斜めにカットする形で面取りしても良い。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2における真空断熱材について説明する。図5は、本発明の実施の形態2における真空断熱材の断面図である。
本実施の形態の真空断熱材21は、厚さ2〜10mmの板状の長方形に成形された繊維体からなる9個の芯材22を、アルミ蒸着フィルムを含むガスバリア性のラミネートフィルムからなる外被材23a,23bで覆い、外被材23a,23bの内部を減圧密封して成り、9個の芯材22は、格子状に、縦(横)方向に隣接する芯材22と横(縦)の辺が対向するように、互いに所定間隔離して配置されており、外被材23a,23bの間に芯材22がある部分を含めて加熱加圧することにより、芯材22の周囲に外被材23a,23bの熱溶着部24が設けられ、9個の芯材22のそれぞれが独立した空間内に位置している真空断熱材21であって、一方の面の外被材23aは、他方の面の外被材23bよりも芯材22と対向する部分と対向しない部分とでできる凹凸が大きく、芯材22は、一方の面の外被材22aと当接する角が、角を斜めにカットする形で面取りされているものである。
本実施の形態の芯材22は、外被材23aと当接する角の部分に面取り部22aを設けたことにより、外周部が先細になっている。
また、本実施の形態の芯材22は、縦断面形状の異なる二つの板状の芯材片22A,22Bを芯材22の厚み方向に重ねてなるものであり、第一の芯材片22Aは、縦断面形状が、上辺が下辺より短い台形であり、第二の芯材片22Bは、縦断面形状が、第一の芯材片22Aの縦断面の台形の下辺と同じ長さの長辺を持つ長方形であり、第一の芯材片22Aと第二の芯材片22Bのそれぞれの互いに接触する面の形状と大きさは同じになっており、第一の芯材片22Aと第二の芯材片22Bのそれぞれの互いに接触する面が、ぴったり合わさるように重ねられている。
本実施の形態の真空断熱材21は、芯材22の縦断面形状が、芯材22の厚み方向で対称な形になっておらず、芯材22における一方の面の外被材23a側が先細になっていて、芯材22における一方の面の外被材23aと対向する面の面積が他方の面の外被材23bと対向する面の面積より小さくなっているので、図12に示された従来の真空断熱材の減圧密封工程と同様に減圧密封しても、一方の面の外被材23aは、他方の面の外被材23bよりも芯材22と対向する部分と対向しない部分とでできる凹凸が大きくなるが、図12に示された従来の真空断熱材の減圧密封工程において、外被材23a側の熱板を外被材23b側の熱板より弾性変形しやすくすれば、芯材22の縦断面形状に関係なく、一方の面の外被材23aにおける芯材22と対向する部分と対向しない部分とでできる凹凸を、他方の面の外被材23bにおける芯材22と対向する部分と対向しない部分とでできる凹凸よりも大きくすることができる。
本実施の形態の真空断熱材21は、外被材23a,23bの間に芯材22がある部分を含めて加熱加圧することにより9個の芯材22をそれぞれ独立した空間内に減圧密封してなり、一方の面の外被材23aが、他方の面の外被材23bよりも芯材22と対向する部分と対向しない部分とでできる凹凸が大きい真空断熱材21において、一方の面の外被材23aと当接する芯材22の角のうち少なくとも隣接する芯材22に近い側の芯材22の角を面取りしたので、外被材23aが9個の芯材22の形状、配列に対応しやすくなり、面取りしていない芯材を用いたものに較べて、隣接する芯材22同士の間隔を狭くしたり、芯材22の厚みを厚くすることが可能になり、真空断熱材21の断熱性能を高めることができる。
また、本実施の形態の芯材22は長方形であるので、床暖房システム等の断熱材として適用する場合において、一般的な長方形の寸法内に芯材22を効果的に複数配置でき、芯材22がない部分の面積を他の形状に比較し最も少なくできる効果が得られる。
なお、本実施の形態による真空断熱材21の芯材22の形状は長方形であるが、三角形、多角形、円形、L型、およびこれらの組み合わせからなる任意形状が選定でき、芯材22の配置についても、千鳥状など任意に決定できる。
なお、本実施の形態による真空断熱材21の芯材22は、角を斜めにカットする形で面取りしているが、角を丸くする形で面取りしたり、角を階段形状にしても良い。
また、本実施の形態の芯材22は、縦断面形状の異なる二つの板状の芯材片22A,22Bを芯材22の厚み方向に重ねてなるものであり、面取りをしていない板状の芯材片23bと面取りを施した芯材片23aとの組み合わせにより、多種多様の形状、厚みを有する芯材を容易に得ることができる。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3における真空断熱材について説明する。図6は、本発明の実施の形態3における真空断熱材の断面図、図7は、同実施の形態にの真空断熱材の平面図である。
本実施の形態の真空断熱材31は、厚さ2〜10mmの板状の長方形に成形された繊維体からなる9個の芯材32を、アルミ蒸着フィルムを含むガスバリア性のラミネートフィルムからなる外被材33a,33bで覆い、外被材33a,33bの内部を減圧密封して成り、9個の芯材32は、格子状に、縦(横)方向に隣接する芯材32と横(縦)の辺が対向するように、互いに所定間隔離して配置されており、外被材33a,33bの間に芯材32がある部分を含めて加熱加圧することにより、芯材32の周囲に外被材33a,33bの熱溶着部34が設けられ、9個の芯材32のそれぞれが独立した空間内に位置している真空断熱材31であって、一方の面の外被材33aは芯材32と対向する部分と対向しない部分とで凹凸ができているが、他方の面の外被材33bは芯材32と対向する部分と対向しない部分とで凹凸ができておらず表面が平滑で、芯材32は、一方の面の外被材33aと当接する角のうち隣接する芯材32に近い側の角のみが、階段形状に面取りされているものである。
また、本実施の形態の芯材32は、縦横の寸法の異なる二つの板状の芯材片32A,32Bを芯材32の厚み方向に重ねてなるもので、一方の面の外被材33a側の第一の芯材片32Aが、他方の面の外被材33b側の第二の芯材片32Bより縦横の寸法が小さく、この寸法差により、一方の面の外被材33aと当接する角の部分に面取り部32aを形成している。
また、本実施の形態の9個の芯材32のうち外周部に位置する8個の芯材32は、隣接する芯材32から遠い側の角(真空断熱材31の外周に相当する側の角)に、階段形状の面取りができないように、第一の芯材片32Aと第二の芯材片32Bにおける真空断熱材31の外周面に相当する端面をそろえて重ねている。
本実施の形態の真空断熱材31の減圧密封工程は、図12に示された従来の真空断熱材の減圧密封工程において、外被材33b側の熱板を弾性変形しない熱板に代えたもので、減圧密封することができる。
本実施の形態の真空断熱材31は、外被材33a,33bの間に芯材32がある部分を含めて加熱加圧することにより9個の芯材32をそれぞれ独立した空間内に減圧密封してなり、一方の面の外被材33aは芯材32と対向する部分と対向しない部分とで凹凸ができているが、他方の面の外被材33bは芯材32と対向する部分と対向しない部分とで凹凸ができておらず表面が平滑な真空断熱材31において、一方の面の外被材33aと当接する芯材32の角のうち隣接する芯材32に近い側の芯材32の角を面取りしたので、外被材33aが9個の芯材32の形状、配列に対応しやすくなり、面取りしていない芯材を用いたものに較べて、隣接する芯材32同士の間隔を狭くしたり、芯材32の厚みを厚くすることが可能になり、真空断熱材31の断熱性能を高めることができる。
ところで、真空断熱材31の外周部のヒレの幅は、隣接する芯材32と芯材32の間の熱溶着部34の幅より広くしても支障がないことが多く、真空断熱材31の外周部は、隣接する芯材32と芯材32の間よりも熱溶着不良が起こりにくいので、複数の芯材32のうち外周部に位置する芯材32において、隣接する芯材32から遠い側の角(真空断熱材31の外周に相当する側の角)を面取りしないことにより、芯材32の平均厚みの低減を抑えて、真空断熱材31の特に外周部の断熱性能を高めることができる。
また、本実施の形態の芯材32は長方形であるので、床暖房システム等の断熱材として適用する場合において、一般的な長方形の寸法内に芯材32を効果的に複数配置でき、芯材32がない部分の面積を他の形状に比較し最も少なくできる効果が得られる。
なお、本実施の形態による真空断熱材31の芯材32の形状は長方形であるが、三角形、多角形、円形、L型、およびこれらの組み合わせからなる任意形状が選定でき、芯材32の配置についても、千鳥状など任意に決定できる。
また、本実施の形態の芯材32は、縦断面形状の異なる二つの板状の芯材片32A,32Bを芯材32の厚み方向に重ねてなるものであり、複数の芯材片33a,33bの組み合わせにより、階段形状の面取り部32aを容易に形成でき、また、多種多様の形状、厚みを有する芯材を容易に得ることができる。
なお、外被材の間に芯材がある部分を含めて加熱加圧することにより複数の芯材をそれぞれ独立した空間内に減圧密封してなり、一方の面の外被材は芯材と対向する部分と対向しない部分とで凹凸ができているが、他方の面の外被材は芯材と対向する部分と対向しない部分とで凹凸ができておらず表面が平滑な真空断熱材には、図8や図9に示すような芯材も使用可能である。
図8に示す芯材35は、縦断面形状の異なる二つの板状の芯材片35A,35Bを芯材35の厚み方向に重ねて面取り部35aを形成しているものであり、第一の芯材片35Aは、縦断面形状が長方形であり、第二の芯材片35Bは、縦断面形状が、上辺が下辺より短い台形で、且つ上辺が第一の芯材片35Aの縦断面の長方形の長辺と同じ長さであり、第一の芯材片35Aと第二の芯材片35Bのそれぞれの互いに接触する面の形状と大きさは同じになっており、第一の芯材片35Aと第二の芯材片35Bのそれぞれの互いに接触する面が、ぴったり合わさるように重ねられている。
そして、芯材片35A側が、芯材と対向する部分と対向しない部分とで凹凸ができる外被材側となり、芯材片35B側が、芯材と対向する部分と対向しない部分とで凹凸ができず表面が平滑な外被材側になる。
図9に示す芯材36は、縦断面形状が、上辺が下辺より短い台形であり、斜辺が面取り部36aを形成する。そして、上辺側が、芯材と対向する部分と対向しない部分とで凹凸ができる外被材側となり、下辺側が、芯材と対向する部分と対向しない部分とで凹凸ができず表面が平滑な外被材側になる。
以上のように、本発明にかかる真空断熱材は、外被材の間に芯材がある部分を含めて加熱加圧することにより複数の芯材をそれぞれ独立した空間内に減圧密封した真空断熱材において、隣接する芯材同士の間隔を狭くしたり、芯材の厚みを厚くすることが可能になり、真空断熱材の断熱性能を高めることができるので、省エネを必要とする保温保冷機器に留まらず、情報機器や電子機器等、省スペースを必要とする機器の熱害対策用断熱材等の用途にも適用できる。
また、複数の芯材の大きさを適切に選択して柔軟性を確保することにより、より用途が広い真空断熱材とすることができ、防寒具としてのジャケットのほか、ズボンや帽子、手袋、または寝具のふとんや座布団等にも適用できる。
本発明の実施の形態1における真空断熱材の断面図 同実施の形態の真空断熱材の平面図 同実施の形態の真空断熱材の芯材の変形例を示す断面図 同実施の形態の真空断熱材の芯材の別の変形例を示す断面図 本発明の実施の形態2における真空断熱材の断面図 本発明の実施の形態3における真空断熱材の断面図 同実施の形態にの真空断熱材の平面図 同実施の形態の真空断熱材の芯材の変形例を示す断面図 同実施の形態の真空断熱材の芯材の別の変形例を示す断面図 従来の真空断熱材の断面図 従来の真空断熱材の平面図 従来の真空断熱材の減圧密封工程を示す概念図
符号の説明
11 真空断熱材
12 芯材
12a 面取り部
13 外被材
14 熱溶着部
15 芯材
15a 面取り部
16 芯材
16a 面取り部
21 真空断熱材
22 芯材
22A 第一の芯材片
22B 第二の芯材片
22a 面取り部
23a,23b 外被材
24 熱溶着部
31 真空断熱材
32 芯材
32A 第一の芯材片
32B 第二の芯材片
32a 面取り部
33a,33b 外被材
34 熱溶着部
35 芯材
35A 第一の芯材片
35B 第二の芯材片
35a 面取り部
36 芯材
36a 面取り部

Claims (7)

  1. 複数の板状の芯材をガスバリア性の外被材で覆い前記外被材の内部を減圧密封して成り、前記複数の芯材は、互いに所定間隔離して配置されており、前記外被材の間に芯材がある部分を含めて加熱加圧することにより、前記芯材の周囲に前記外被材の熱溶着部が設けられ前記複数の芯材のそれぞれが独立した空間内に位置している真空断熱材であって、前記芯材は、前記外被材と当接する角のうち少なくとも隣接する前記芯材に近い側の角が面取りされている真空断熱材。
  2. 複数の板状の芯材をガスバリア性の外被材で覆い前記外被材の内部を減圧密封して成り、前記複数の芯材は、互いに所定間隔離して配置されており、前記外被材の間に芯材がある部分を含めて加熱加圧することにより、前記芯材の周囲に前記外被材の熱溶着部が設けられ前記複数の芯材のそれぞれが独立した空間内に位置している真空断熱材であって、一方の面の前記外被材は、他方の面の前記外被材よりも前記芯材と対向する部分と対向しない部分とでできる凹凸が大きく、前記芯材は、前記一方の面の外被材と当接する角のうち少なくとも隣接する前記芯材に近い側の角が面取りされている真空断熱材。
  3. 複数の板状の芯材をガスバリア性の外被材で覆い前記外被材の内部を減圧密封して成り、前記複数の芯材は、互いに所定間隔離して配置されており、前記外被材の間に芯材がある部分を含めて加熱加圧することにより、前記芯材の周囲に前記外被材の熱溶着部が設けられ前記複数の芯材のそれぞれが独立した空間内に位置している真空断熱材であって、一方の面の前記外被材は前記芯材と対向する部分と対向しない部分とで凹凸ができているが、他方の面の前記外被材は前記芯材と対向する部分と対向しない部分とで凹凸ができておらず表面が平滑で、前記芯材は、前記一方の面の外被材と当接する角のうち少なくとも隣接する前記芯材に近い側の角が面取りされている真空断熱材。
  4. 前記面取りは、角を丸くするか、角を斜めにカットするか、角を階段形状にするかのいずれかにより行われる請求項1から3のいずれか一項に記載の真空断熱材。
  5. 前記芯材は、縦断面形状の異なる複数の板状の芯材片を前記芯材の厚み方向に重ねてなる請求項1から4のいずれか一項に記載の真空断熱材。
  6. 前記複数の芯材のうち外周部に位置する前記芯材は、隣接する前記芯材から遠い側の角が面取りされていない請求項1から5のいずれか一項に記載の真空断熱材。
  7. 芯材は長方形であることを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の真空断熱材。
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