JP2006137723A - スルホンアミド誘導体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 サイモス・アンド・アクチベーション−レギュレーテッド・ケモカイン[TARC(CCL17)]および/またはマクロファージ−ディライブド・ケモカイン[MDC(CCL22)]の機能調節作用を有するスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩を提供すること。
【解決手段】 一般式(I)
【化6】

[式中、RおよびRは水素原子などを表し、
(i)RおよびRが水素原子などを表すとき、
Yはアルキレンを表しRは置換もしくは非置換の2環性複素環基を表し
は2,3−ジクロロフェニルを表し、
(ii)RおよびRがそれぞれが隣接する炭素原子と一緒になって置換もしくは非置換の芳香族複素環を形成するとき、
Yは置換もしくは非置換のアルキレンを表しRは水素原子などを表し
は置換もしくは非置換のアリールなどを表す]で表されるスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩を提供する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、サイモス・アンド・アクチベーション−レギュレーテッド・ケモカイン[thymus and activation−regulated chemokine(TARC;CC chemokine ligand 17(CCL17))]および/またはマクロファージ−ディライブド・ケモカイン[macrophage−derived chemokine(MDC;CC chemokine ligand 22(CCL22))]の機能調節作用を有し、各種炎症性疾患(例えばアレルギー性疾患、自己免疫疾患など)などのT細胞の関与する各種疾患の治療および/または予防に有用なスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩に関する。
TARCはT細胞遊走因子として[ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(Journal of Biological Chemistry)、271巻、p.21514(1996年)]、またMDCは単球遊走因子として発見された[ジャーナル・オブ・エクスペリメンタル・メディスン(Journal of Experimental Medicine)、185巻、p.1595(1997年)]。特にTARCについては、T ヘルパー2[T Helper 2(Th2)]サイトカインで刺激された単球から産生されることから、アレルギー疾患での関与が想定されており[ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(Journal of Biological Chemistry)、271巻、p.21514(1996年)]、その後の解析により、TARCおよびMDCはいずれもC−Cケモカイン レセプター4[C−C chemokine receptor 4(CCR4)]のリガンドであることが報告されている[ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(Journal of Biological Chemistry)、272巻、p.15036(1997年)、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(Journal of Biological Chemistry)、273巻、p.1764(1998年)]。
また、CCR4はT細胞および胸腺細胞に発現しているレセプターとしてクローニングされ[バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ(Biochemical and Biophysical Research Communications)、218巻、p.337(1996年)]、その後の研究により、CCR4は主としてTh2タイプと呼ばれるT細胞に発現していることが報告されている[ジャーナル・オブ・エクスペリメンタル・メディスン(Journal of Experimental Medicine)、187巻、p.875(1998年)、ジャーナル・オブ・イムノロジー(Journal of Immunology)、161巻、p.5027(1998年)]。
また、CCR4抗体が喘息などのアレルギー疾患の動物モデルで有効であることが報告されている。また、TARCに対する抗体がマウスで気道過敏性を抑制すること[ジャーナル・オブ・イムノロジー(Journal of Immunology)、166巻、p.2055(2001年)]およびMDCに対する抗体がマウスで肺胞内への好酸球浸潤を抑制すること[ジャーナル・オブ・イムノロジー(Journal of Immunology)、163巻、p.403(1999年)]が報告されている。
一方、エンドセリン拮抗作用を有するピラジン誘導体(特許文献1参照)が知られている。また、ケモカインが関与する疾患の治療剤としてN−ピラジニル−2−チオフェンスルホンアミド誘導体(特許文献2参照)およびN−ピラジニルベンゼンスルホンアミド誘導体(特許文献3参照)が知られている。ケモカイン受容体拮抗剤としてN−ピラジニルベンゼンスルホンアミド誘導体、N−(2−キノキサリニル)ベンゼンスルホンアミド誘導体など(特許文献4参照)が知られている。さらに、ピリドピラジン−2−オン−3−イルメタンスルホンアミド誘導体(特許文献5参照)が知られている。
特表平9−510987号公報 国際公開第03/51870号パンフレット 国際公開第03/59893号パンフレット 国際公開第04/07472号パンフレット 国際公開第97/32858号パンフレット
本発明の目的は、TARCおよび/またはMDCの機能調節作用を有し、例えば、各種炎症性疾患(例えば、アレルギー性疾患、自己免疫疾患など)、移植時の拒絶反応などのT細胞の関与する疾患[より具体的には、喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、慢性鼻炎、花粉症、結膜炎、アレルギー性結膜炎、じんま疹、乾癬、アトピー性皮膚炎、皮膚そう痒症、皮膚カンジダ症、口腔内カンジダ症、関節リウマチ、各種膠原病、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、臓器移植時の細胞拒絶反応、癌、悪性リンパ腫、成人T細胞白血病(ATL)などの白血病、好酸球性肺炎、好酸球性副鼻腔炎、好酸球性増多性鼻炎、間質性膀胱炎、子宮内膜症、チャーグ‐シュトラウス症候群、敗血症、疼痛、神経痛、インスリン依存性糖尿病(IDDM)、菌状息肉腫(Mycosis fungoides)、接触性皮膚炎、皮膚T細胞リンパ腫、気道過敏症、アテローム性動脈硬化、接触過敏症、心筋梗塞、狭心症、動脈再狭窄、虚血再灌流、脳卒中、全身性アナフィラキシー、薬物アレルギー、虫さされ、炎症性腸疾患 (IBD)、クローン病、潰瘍性大腸炎(UC)、回腸炎、腸炎、膣炎、湿疹、血管炎、脊椎関節炎、硬皮症、多発性硬化症、糸球体腎炎、変形性関節症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など]などの治療および/または予防、癌の転移抑制などに有用なスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩を提供することにある。
本発明は、以下の(1)〜(16)に関する。
(1) 一般式(I)
<式中、RおよびRは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の脂肪族複素環基、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、−NR(式中、RおよびRは、同一または異なって水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の脂肪族複素環基または置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表す)または−COR[式中、Rはヒドロキシ、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、置換もしくは非置換のアリールオキシ、−NRaabb(式中、RaaおよびRbbは、それぞれ前記RおよびRと同義である)、脂肪族複素環基または芳香族複素環基を表す]を表すか、またはRとRがそれぞれが隣接する炭素原子と一緒になって置換もしくは非置換の芳香族複素環を形成し、
(i)RおよびRが、同一または異なって、水素原子、ハロゲン、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の脂肪族複素環基、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、−NR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)または−COR(式中、Rは前記と同義である)を表すとき、
Yはアルキレンを表し、Rは置換もしくは非置換の2環性複素環基を表し、
は2,3−ジクロロフェニルを表し、
(ii)RおよびRが、それぞれが隣接する炭素原子と一緒になって置換もしくは非置換の芳香族複素環を形成するとき、
Yは置換もしくは非置換のアルキレンを表し、Rは水素原子、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の脂肪族複素環基または置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表し、
は置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表す>
で表されるスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(2) RおよびRが、同一または異なって、水素原子、ハロゲン、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のC1−10アルキル、置換もしくは非置換のC2−10アルケニル、置換もしくは非置換のC2−10アルキニル、置換もしくは非置換のC3−8シクロアルキル、置換もしくは非置換のC6−14アリール、置換もしくは非置換の脂肪族複素環基、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは非置換のC1−10アルコキシ、−NR(式中、RおよびRは、同一または異なって水素原子、置換もしくは非置換のC1−10アルキル、置換もしくは非置換のC2−10アルケニル、置換もしくは非置換のC2−10アルキニル、置換もしくは非置換のC3−8シクロアルキル、置換もしくは非置換のC6−14アリール、置換もしくは非置換の脂肪族複素環基または置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表す)または−COR5A[式中、R5Aはヒドロキシ、置換もしくは非置換のC1−10アルコキシ、置換もしくは非置換のC6−14アリールオキシ、−NRccdd(式中、RccおよびRddはそれぞれ前記RおよびRと同義である)、脂肪族複素環基または芳香族複素環基を表す]を表すか、またはRとRがそれぞれが隣接する炭素原子と一緒になって置換もしくは非置換の芳香族複素環を形成し、
(i)RおよびRが、同一または異なって、水素原子、ハロゲン、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のC1−10アルキル、置換もしくは非置換のC2−10アルケニル、置換もしくは非置換のC2−10アルキニル、置換もしくは非置換のC3−8シクロアルキル、置換もしくは非置換のC6−14アリール、置換もしくは非置換の脂肪族複素環基、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは非置換のC1−10アルコキシ、−NR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)または−COR5A(式中、R5Aは前記と同義である)を表すとき、
YがC1−10アルキレンを表し、Rが置換もしくは非置換の2環性複素環基を表し、
が2,3−ジクロロフェニルを表し、
(ii)RおよびRが、それぞれが隣接する炭素原子と一緒になって置換もしくは非置換の芳香族複素環を形成するとき、
Yが置換もしくは非置換のC1−10アルキレンを表し、Rが水素原子、置換もしくは非置換のC6−14アリール、置換もしくは非置換の脂肪族複素環基または置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表し、
が置換もしくは非置換のC6−14アリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表す
(1)記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(3) RおよびRが、同一または異なって、水素原子、ハロゲン、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のC1−10アルキル、置換もしくは非置換のC2−10アルケニル、置換もしくは非置換のC2−10アルキニル、置換もしくは非置換のC3−8シクロアルキル、置換もしくは非置換のC6−14アリール、置換もしくは非置換の脂肪族複素環基、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、−COR5A(式中、R5Aは前記と同義である)または−NR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である(2)記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(4) RおよびRが同一または異なって、水素原子またはハロゲンである(1)または(2)記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(5) 2環性複素環基がベンゾジオキソリル、ベンゾジオキシニル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾフリル、インドリルおよびイミダゾリルからなる群から選択される複素環基である(1)〜(4)のいずれかに記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(6) RおよびRが、それぞれが隣接する炭素原子と一緒になって置換もしくは非置換の芳香族複素環を形成する(1)または(2)記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(7) それぞれが隣接する炭素原子と一緒になって形成される置換もしくは非置換の芳香族複素環がピリジンである(6)記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(8) Rが置換もしくは非置換のC6−14アリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基である(6)または(7)記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(9) Rが置換もしくは非置換のC6−14アリールである(6)〜(8)のいずれかに記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(10) Rが2,3−ジクロロフェニルである(6)〜(8)のいずれかに記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(11) Yがメチレンまたはエチレンである(1)〜(10)のいずれかに記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(12) Yがメチレンである(1)〜(10)のいずれかに記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(13) (1)〜(12)のいずれかに記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬。
(14) (1)〜(12)のいずれかに記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するTARCおよび/またはMDCの機能調節剤。
(15) (1)〜(12)のいずれかに記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するTARCおよび/またはMDCが関与する疾患の治療および/または予防剤。
(16) (1)〜(12)のいずれかに記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するT細胞の関与する疾患の治療および/または予防剤。
本発明により、TARCおよび/またはMDCの機能調節作用を有し、例えば各種炎症性疾患(例えば、アレルギー性疾患、自己免疫疾患など)、移植時の拒絶反応などのT細胞の関与する疾患[より具体的には、喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、慢性鼻炎、花粉症、結膜炎、アレルギー性結膜炎、じんま疹、乾癬、アトピー性皮膚炎、皮膚そう痒症、皮膚カンジダ症、口腔内カンジダ症、関節リウマチ、各種膠原病、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、臓器移植時の細胞拒絶反応、癌、悪性リンパ腫、成人T細胞白血病(ATL)などの白血病、好酸球性肺炎、好酸球性副鼻腔炎、好酸球性増多性鼻炎、間質性膀胱炎、子宮内膜症、チャーグ‐シュトラウス症候群、敗血症、疼痛、神経痛、インスリン依存性糖尿病(IDDM)、菌状息肉腫(Mycosis fungoides)、接触性皮膚炎、皮膚T細胞リンパ腫、気道過敏症、アテローム性動脈硬化、接触過敏症、心筋梗塞、狭心症、動脈再狭窄、虚血再灌流、脳卒中、全身性アナフィラキシー、薬物アレルギー、虫さされ、炎症性腸疾患 (IBD)、クローン病、潰瘍性大腸炎(UC)、回腸炎、腸炎、膣炎、湿疹、血管炎、脊椎関節炎、硬皮症、多発性硬化症、糸球体腎炎、変形性関節症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など]などの治療および/または予防、癌の転移抑制などに有用なスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩を提供することができる。
以下、一般式(I)で表される化合物を化合物(I)という。他の式番号の化合物についても同様である。
一般式(I)の各基の定義において、
低級アルキル、低級アルコキシの低級アルキル部分、C1−10アルキルおよびC1−10アルコキシのC1−10アルキル部分としては、例えば直鎖または分岐状の炭素数1〜10のアルキルがあげられ、より具体的にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシルなどがあげられる。
低級アルケニルおよびC2−10アルケニルとしては、例えば直鎖または分岐状の炭素数2〜10のアルケニルがあげられ、より具体的にはビニル、アリル、1−プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニルなどがあげられる。
低級アルキニルおよびC2−10アルキニルとしては、例えば直鎖または分岐状の炭素数2〜10のアルキニルがあげられ、より具体的にはエチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニル、デシニルなどがあげられる。
シクロアルキルおよびC3−8シクロアルキルとしては、例えば炭素数3〜8のシクロアルキルがあげられ、より具体的にはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどがあげられる。
アリール、アリールオキシのアリール部分、C6−14アリールおよびC6−14アリールオキシのアリール部分としては、例えば炭素数6〜14のアリールがあげられ、より具体的にはフェニル、ナフチル、アントラニルなどがあげられる。
アルキレンおよびC1−10アルキレンとしては、例えば直鎖または分岐状の炭素数1〜10のアルキレンがあげられ、より具体的にはメチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オクタメチレン、ノナメチレン、デカメチレン、プロピレン、エチルエチレン、メチルメチレン、ジメチルメチレンなどがあげられる。
脂肪族複素環基としては、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む5員または6員の単環性脂肪族複素環基、3〜8員の環が縮合した二環または三環性で窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む縮環性脂肪族複素環基などがあげられ、より具体的にはアジリジニル、オキシラニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、チオラニル、ピロリジニル、ジオキソラニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジニル、ピペリジノ、ピペラジニル、モルホリニル、モルホリノ、チオモルホリニル、チオモルホリノ、パーヒドロアゼピニル、ホモピペラジニル、パーヒドロアゾシニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロベンゾチエニル、ジヒドロインドリニル、ジヒドロピリジルなどがあげられる。
芳香族複素環基としては、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む5員または6員の単環性芳香族複素環基、3〜8員の環が縮合した二環または三環性で窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む縮環性芳香族複素環基などがあげられ、より具体的にはフリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチエニル、インドリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、プリニル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、フタラジニル、シンノリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、プテリジニル、フラザニル、カルバゾリルなどがあげられる。
2環性複素環基としては、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む5員または6員の単環性脂肪族複素環基または単環性芳香族複素環基に3〜8員の環が縮合した二環性で窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む縮環性脂肪族複素環基、縮環性芳香族複素環基などがあげられ、より具体的にはベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、プリニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾジオキソリル、インドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、ベンゾジオキサニル、クロメニル、イソクロマニル、クロマニル、ジヒドロベンゾフラニルなどがあげられる。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各原子を意味する。
およびRが、それぞれが隣接する炭素原子と一緒になって形成される芳香族複素環としては、例えばフラン、チオフェン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、チアゾール、チアジアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、トリアジンなどがあげられる。
置換低級アルキル、置換C1−10アルキル、置換低級アルケニル、置換C2−10アルケニル、置換低級アルキニル、置換C2−10アルキニル、置換低級アルコキシ、置換C1−10アルコキシ、置換アルキレンおよび置換C1−10アルキレンにおける置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜置換可能な数の、好ましくは1〜3の、
ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アジド、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ホルミル、下記置換基群Cから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC3−8シクロアルキル、下記置換基群Bから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC6−14アリール、下記置換基群Cから選択される1〜3個の置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、下記置換基群Cから選択される1〜3個の置換基を有していてもよい芳香族複素環基、
下記置換基群Aから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC1−10アルコキシ、下記置換基群Aから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC2−10アルケニルオキシ、下記置換基群Cから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC3−8シクロアルキルオキシ、下記置換基群Bから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC6−14アリールオキシ、下記置換基群Cから選択される1〜3個の置換基を有していてもよい脂肪族複素環オキシ、下記置換基群Cから選択される1〜3個の置換基を有していてもよい芳香族複素環オキシ、下記置換基群Aから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC2−11アルカノイルオキシ、下記置換基群Bから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC7−15アロイルオキシ、下記置換基群Aから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC1−10アルキルカルバモイルオキシ、下記置換基群Aから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいジC1−10アルキルカルバモイルオキシ、下記置換基群Bから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC6−14アリールカルバモイルオキシ、
下記置換基群Aから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC1−10アルキルチオ、下記置換基群Bから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC6−14アリールチオ、
−NR(式中、RおよびRは、同一または異なって、水素原子、下記置換基群Aから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC1−10アルキル、下記置換基群Aから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC2−10アルケニル、下記置換基群Cから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC3−8シクロアルキル、下記置換基群Bから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC6−14アリール、下記置換基群Cから選択される1〜3個の置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、下記置換基群Cから選択される1〜3個の置換基を有していてもよい芳香族複素環基、下記置換基群Aから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC2−11アルカノイル、下記置換基群Bから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC7−15アロイル、下記置換基群Aから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC1−10アルコキシカルボニル、下記置換基群Aから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC1−10アルキルスルホニルまたは下記置換基群Bから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC6−14アリールスルホニルを表す)、
下記置換基群Aから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC2−11アルカノイル、下記置換基群Cから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC3−8シクロアルキルカルボニル、下記置換基群Bから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC7−15アロイル、下記置換基群Cから選択される1〜3個の置換基を有していてもよい脂肪族複素環カルボニル、下記置換基群Cから選択される1〜3個の置換基を有していてもよい芳香族複素環カルボニル、下記置換基群Aから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC1−10アルコキシカルボニル、下記置換基群Bから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC6−14アリールオキシカルボニル、下記置換基群Aから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC1−10アルキルカルバモイル、下記置換基群Aから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいジC1−10アルキルカルバモイル、下記置換基群Bから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC6−14アリールカルバモイル、
下記置換基群Aから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC1−10アルキルスルホニル、下記置換基群Bから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC6−14アリールスルホニル、下記置換基群Aから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC1−10アルキルスルファモイル、下記置換基群Aから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいジC1−10アルキルスルファモイル、下記置換基群Bから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC6−14アリールスルファモイルなどがあげられる。
置換アリール、置換C6−14アリール、置換アリールオキシおよび置換C6−14アリールオキシにおける置換基としては、例えば上記置換低級アルキルにおける置換基の例示であげた基に加え、下記置換基群Aから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC1−10アルキル、下記置換基群Aから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC2−10アルケニルなどがあげられる。
置換シクロアルキル、置換C3−8シクロアルキル、置換脂肪族複素環基、置換芳香族複素環基、2環性複素環基およびRとRがそれぞれが隣接する炭素原子と一緒になって形成される置換芳香族複素環における置換基としては、例えば上記置換アリールにおける置換基の例示であげた基に加え、オキソなどがあげられる。
置換基群Aは、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アジド、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ホルミル、下記置換基群Fから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC3−8シクロアルキル、下記置換基群Eから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC6−14アリール、下記置換基群Fから選択される1〜3個の置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、下記置換基群Fから選択される1〜3個の置換基を有していてもよい芳香族複素環基、
下記置換基群Dから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC1−10アルコキシ、下記置換基群Eから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC6−14アリールオキシ、
下記置換基群Dから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC1−10アルキルチオ、
−NRxxyy(式中、RxxおよびRyyは、同一または異なって、水素原子、下記置換基群Dから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC1−10アルキル、下記置換基群Fから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC3−8シクロアルキル、下記置換基群Eから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC6−14アリール、下記置換基群Dから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC2−11アルカノイル、下記置換基群Eから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC7−15アロイルまたは下記置換基群Dから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC1−10アルコキシカルボニルを表す)、
下記置換基群Dから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC2−11アルカノイル、下記置換基群Eから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC7−15アロイル、下記置換基群Dから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC1−10アルコキシカルボニル、下記置換基群Eから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC6−14アリールオキシカルボニル、下記置換基群Dから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC1−10アルキルカルバモイル、下記置換基群Dから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいジC1−10アルキルカルバモイル、下記置換基群Eから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC6−14アリールカルバモイル、
下記置換基群Dから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC1−10アルキルスルホニルおよび下記置換基群Eから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC6−14アリールスルホニルからなる群を意味する。
置換基群Dは、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、アジド、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、ホルミル、C6−14アリール、脂肪族複素環基、芳香族複素環基、
1−10アルコキシ、C6−14アリールオキシ、ヒドロキシ置換C1−10アルコキシ、C1−10アルコキシ置換C1−10アルコキシ、アミノ置換C1−10アルコキシ、C1−10アルキルアミノ置換C1−10アルコキシ、ジC1−10アルキルアミノ置換C1−10アルコキシ、脂肪族複素環オキシ、芳香族複素環オキシ、
1−10アルキルチオ、
1−10アルキルアミノ、ジC1−10アルキルアミノ、C6−14アリールアミノ、ジC6−14アリールアミノ、C1−10アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシ置換C1−10アルキルアミノ、C1−10アルコキシ置換C1−10アルキルアミノ、アミノ置換C1−10アルキルアミノ、C1−10アルキルアミノ置換C1−10アルキルアミノ、(ジC1−10アルキルアミノ)置換C1−10アルキルアミノ、
2−11アルカノイル、C7−15アロイル、C1−10アルコキシカルボニル、C6−14アリールオキシカルボニル、
1−10アルキルスルホニルおよびC6−14アリールスルホニルからなる群を意味する。
置換基群Eは、上記置換基群DにC1−10アルキルおよびC2−10アルケニルを加えた群を意味する。
置換基群Fは、上記置換基群Eにオキソを加えた群を意味する。
置換基群Bは、上記置換基群Aに上記置換基群Dから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC1−10アルキルおよび上記置換基群Dから選択される1〜3個の置換基を有していてもよいC2−10アルケニルを加えた群を意味する。
置換基群Cは、上記置換基群Bにオキソを加えた群を意味する。
ここで示したC1−10アルキル、C1−10アルコキシ、C2−11アルカノイルオキシ、C1−10アルキルカルバモイルオキシ、ジC1−10アルキルカルバモイルオキシ、C1−10アルキルチオ、C2−11アルカノイル、C1−10アルコキシカルボニル、C1−10アルキルカルバモイル、ジC1−10アルキルカルバモイル、C1−10アルキルスルホニル、C1−10アルキルスルファモイル、ジC1−10ジアルキルスルファモイル、C1−10アルコキシ置換C1−10アルコキシ、C1−10アルキルアミノ置換C1−10アルコキシ、ジC1−10アルキルアミノ置換C1−10アルコキシ、C1−10アルキルアミノ、ジC1−10アルキルアミノ、C1−10アルコキシカルボニルアミノ、C1−10アルコキシ置換C1−10アルキルアミノ、C1−10アルキルアミノ置換C1−10アルキルアミノおよび(ジC1−10アルキルアミノ)置換C1−10アルキルアミノのアルキル部分としては、例えば前記低級アルキルの例示であげた基が例示される。ヒドロキシ置換C1−10アルコキシ、C1−10アルコキシ置換C1−10アルコキシ、アミノ置換C1−10アルコキシ、C1−10アルキルアミノ置換C1−10アルコキシ、ジC1−10アルキルアミノ置換C1−10アルコキシ、ヒドロキシ置換C1−10アルキルアミノ、C1−10アルコキシ置換C1−10アルキルアミノ、アミノ置換C1−10アルキルアミノ、C1−10アルキルアミノ置換C1−10アルキルアミノおよび(ジC1−10アルキルアミノ)置換C1−10アルキルアミノのアルキレン部分としては、例えば前記低級アルキルの例示であげた基から水素原子を1つ除いたアルキレンが例示される。
2−10アルケニルおよびC2−10アルケニルオキシのアルケニル部分、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキルオキシおよびC3−8シクロアルキルカルボニルのシクロアルキル部分、C6−14アリール、C6−14アリールオキシ、C7−15アロイルオキシ、C6−14アリールカルバモイルオキシ、C6−14アリールカルバモイル、C6−14アリールスルホニル、C6−14アリールチオ、C7−15アロイル、C6−14アリールオキシカルボニル、C6−14アリールスルファモイル、C6−14アリールアミノおよびジC6−14アリールアミノのアリール部分、脂肪族複素環基、脂肪族複素環オキシおよび脂肪族複素環カルボニルの脂肪族複素環基部分、芳香族複素環基、芳香族複素環オキシおよび芳香族複素環カルボニルの芳香族複素環基部分ならびにハロゲンとしては、それぞれ例えば前記低級アルケニル、シクロアルキル、アリール、脂肪族複素環基、芳香族複素環基およびハロゲンの例示であげた基が例示される。
また、ここで示したジC1−10アルキルカルバモイル、ジC1−10アルキルカルバモイルオキシ、ジC1−10アルキルスルファモイル、ジC1−10アルキルアミノ置換C1−10アルコキシ、ジC1−10アルキルアミノおよび(ジC1−10アルキルアミノ)置換C1−10アルキルアミノの2つのアルキル部分は同一でも異なっていてもよく、ジC6−14アリールアミノの2つのアリール部分は同一でも異なっていてもよい。
化合物(I)の薬理学的に許容される塩は、例えば薬理学的に許容される酸付加塩、金属塩、アンモニウム塩、有機アミン付加塩、アミノ酸付加塩などを包含する。化合物(I)の薬理学的に許容される酸付加塩としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩などの無機酸塩、酢酸塩、酒石酸塩、グルコン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、シュウ酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩などの有機酸塩などがあげられ、薬理学的に許容される金属塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、亜鉛塩などがあげられ、薬理学的に許容されるアンモニウム塩としては、例えばアンモニウム、テトラメチルアンモニウムなどの塩があげられ、薬理学的に許容される有機アミン付加塩としては、例えばモルホリン、ピペリジンなどの付加塩があげられ、薬理学的に許容されるアミノ酸付加塩としては、例えばリジン、グリシン、フェニルアラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸などの付加塩があげられる。
次に化合物(I)の製造法について説明する。
なお、以下に示す製造法において、定義した基が製造方法の条件下で変化するかまたは方法を実施するのに不適切な場合、有機合成化学で常用される保護基の導入および除去方法[例えば、プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス第3版(Protective Groups in Organic Synthesis,third edition)、グリーン(T.W.Greene)著、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ・インコーポレイテッド(John Wiley&Sons Inc.)(1999年)]などを用いることにより、目的化合物を製造することができる。また、必要に応じて置換基導入などの反応工程の順序を変えることもできる。
化合物(I)は、以下の工程に従い製造することができる。
製造法1
(式中、R、R、R、RおよびYはそれぞれ前記と同義であり、XおよびXは、それぞれ同一または異なって塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基などの脱離基を表す)
工程1
化合物(IV)は、化合物(II)を適当な溶媒中、1〜100当量の、好ましくは1〜2当量の化合物(III)と、必要に応じ1〜100当量の、好ましくは3〜4当量の適当な塩基の存在下、−10℃と用いる溶媒の沸点の間の温度で、好ましくは0℃と室温の間の温度で5分間〜72時間反応させることにより製造することができる。
適当な溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)、N−メチルピロリドン(NMP)、ピリジン、クロロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、アセトニトリルなどがあげられ、これらを単独で、または混合して用いることができ、中でもTHFが好ましい。
適当な塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウムなどのアルカリ金属水素化物、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム tert−ブトキシドなどの金属アルコキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属塩、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ−7−セン(DBU)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネ−5−エン(DBN)、N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)などの有機塩基、アンバーリストA−21(ロームアンドハース社製)、AG1−X8(バイオラッド社製)、ポリビニルピリジン、モルホリノメチルポリスチレンなどの固体塩基などがあげられ、中でも水素化ナトリウムが好ましい。
化合物(II)は、例えば市販品として得られるか、公知の方法(例えば、US3898216記載の方法)で、または参考例1または2記載の方法に従って得ることができる。
化合物(III)は、例えば市販品として得ることができる。
工程2
化合物(I)は、化合物(IV)を、無溶媒で、または反応に不活性な溶媒中、1〜100当量の、好ましくは1〜10当量の適当な塩基の存在下、1〜20当量の、好ましくは1〜2当量の化合物(V)と、0℃と200℃の間の温度で、好ましくは室温と40℃の間の温度で、5分間〜72時間反応させることにより製造することができる。
反応に不活性な溶媒としては、例えばTHF、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、DMF、DMA、NMP、ピリジン、クロロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、アセトニトリルなどがあげられ、これらを単独で、または混合して用いることができ、中でもTHFまたはDMFが好ましい。
適当な塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウムなどのアルカリ金属水素化物、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム tert−ブトキシドなどの金属アルコキシド、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウムなどの有機金属塩基、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)、リチウムヘキサメチルジシラザン(LiHMDS)などの金属アミド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属塩、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、DBU、DBN、DMAP、N−メチルモルホリンなどの有機塩基、アンバーリストA−21(ロームアンドハース社製)、AG1−X8(バイオラッド社製)、ポリビニルピリジン、モルホリノメチルポリスチレンなどの固体塩基などがあげられ、中でも水素化ナトリウムまたはカリウム tert−ブトキシドが好ましい。
化合物(V)は、例えば市販品として得ることができる。
製造法2
(式中、R、R、R、R、Y、XおよびXはそれぞれ前記と同義である)
工程1
化合物(IV)は、化合物(VI)を、無溶媒で、または反応に不活性な溶媒中、1〜10当量、好ましくは1当量の化合物(VII)と、1〜100当量、好ましくは1〜5当量の適当な塩基の存在下、−10℃と150℃の間の温度で、好ましくは30℃と80℃の間の温度で、5分間〜72時間反応させることにより製造することができる。
反応に不活性な溶媒としては、例えばTHF、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、DMF、DMA、NMP、ピリジン、クロロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、アセトニトリルなどがあげられ、これらを単独で、または混合して用いることができ、中でもTHFまたはDMFが好ましい。
適当な塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウムなどのアルカリ金属水素化物、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム tert−ブトキシドなどの金属アルコキシド、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウムなどの有機金属塩基、LDA、LiHMDSなどの金属アミド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属塩、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、DBU、DBN、DMAP、N−メチルモルホリンなどの有機塩基、アンバーリストA−21(ロームアンドハース社製)、AG1−X8(バイオラッド社製)、ポリビニルピリジン、モルホリノメチルポリスチレンなどの固体塩基などがあげられ、中でも水素化ナトリウムまたは炭酸カリウムが好ましい。
化合物(VI)は、例えば市販品として、または公知の方法(例えば、WO2003/059893記載の方法)に従って得ることができる。
化合物(VII)は、例えば市販品として得ることができる。
工程2
化合物(I)は、上記工程1で得られる化合物(IV)を用い、製造法1の工程2と同様の操作を行うことにより製造することができる。
製造法3
(式中、R、R、R、R、Y、XおよびXはそれぞれ前記と同義である)
工程1
化合物(VIII)は、化合物(II)を用い、製造法1の工程2と同様の操作を行うことにより製造することができる。
工程2
化合物(I)は、上記工程1で得られる化合物(VIII)を用い、製造法1の工程1と同様の操作を行うことにより製造することができる。
化合物(I)におけるR、R、R、RまたはYに含まれる官能基の変換は、公知の方法[例えば、コンプリヘンシブ・オーガニック・トランスフォーメーションズ(Comprehensive Organic Transformations)、R.C.ラロック(Larock)著(1989年)などに記載の方法]でまたはそれらに準じて行うことができる。
また、上記の方法を適宜組み合わせて実施することにより、所望の位置に所望の官能基を有する化合物(I)を得ることができる。
上記各製造法における中間体および目的化合物は、有機合成化学で常用される分離精製法、例えば、ろ過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグラフィーなどに付して単離精製することができる。また、中間体においては特に精製することなく次の反応に供することも可能である。
化合物(I)の中には、位置異性体、幾何異性体、光学異性体、互変異性体などの立体異性体が存在し得るものもあるが、本発明は、これらを含め、全ての可能な異性体およびそれらの混合物を包含する。
化合物(I)の塩を取得したいとき、化合物(I)が塩の形で得られるときはそのまま精製すればよく、また、遊離の形で得られるときは、化合物(I)を適当な溶媒に溶解または懸濁し、酸または塩基を加えることにより塩を形成させて単離、精製すればよい。
また、化合物(I)およびその薬理学的に許容される塩は、水または各種溶媒との付加物の形で存在することもあるが、これらの付加物も本発明のスルホンアミド誘導体に包含される。
本発明によって得られる化合物(I)の具体例を第1表および第2表に示す。ただし、本発明の化合物はこれらに限定されるものではない。
次に、化合物(I)の薬理作用について試験例により具体的に説明する。
試験例1:[125I]−TARCのHut78細胞への結合に対する阻害作用
20mmol/Lの4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸(HEPES;ナカライテスク)および0.1重量/容量%ウシ血清アルブミン(生化学工業)を含むRPMI−1640培地(シグマアルドリッチジャパン)を炭酸水素ナトリウム(和光純薬工業)でpH=7.0に調整した(binding/wash buffer溶液)。96ウェル丸底プレート(コーニング・コースター)に、(a)得られたbinding/wash buffer溶液に懸濁したHut78細胞(ATCC No.TIB−161)60μL(3×10cells)、(b)10mmol/Lの試験化合物を含むジメチルスルホキシド溶液をbinding/wash buffer溶液で各濃度に希釈した試験化合物溶液20μLおよび(c)binding/wash buffer溶液で希釈した810Bqの[125I]−TARC(アマシャム バイオサイエンス)20μLを加え、全量を100μLとし、室温で2時間反応させた。
上記のHut−78細胞を含む各ウェル中の反応物を、それぞれガラスフィルタープレート(ユニフィルターGF/B96、パッカード・バイオサイエンス)の各ウェルに添加し、Filtermate196(パッカード・バイオサイエンス)を用いて急速ろ過した。ガラスフィルタープレートは、各ウェルにbinding/wash buffer溶液で0.3重量/容量%に希釈したポリエチレンイミン溶液(ナカライテスク)50μLを添加した後に用いた。各ウェルのガラスフィルターをそれぞれ4℃のbinding/wash buffer溶液で洗浄し、マイクロシンチ20(パッカード・バイオサイエンス)50μLを加え、ガラスフィルター上の放射能量をTopcountNXTTM(パッカード・バイオサイエンス)を用いて測定した。
試験化合物の結合阻害率(%)は以下の式に従って算出した。
全結合量とは、試験化合物非存在下での[125I]−TARC結合放射能量である。
試験化合物添加時の結合量とは、試験化合物存在下での[125I]−TARC結合放射能量である。
非特異的結合量とは、未標識TARCを十分量加えて結合実験を行ったときの[125I]−TARC結合放射能量である。
結果を第3表に示す。
化合物3、8および12はTARCのHut78細胞への結合に対する優れた阻害作用を示した。すなわち、化合物(I)は、TARCの機能を調節することができると考えられる。
一方、TARCやMDCで遊走した細胞はIL−4産生能が高く、IFN−γ産生能が低いことが知られている[インターナショナル・イムノロジー(International Immunology)、11巻、p.81(1999年)]。つまりTARCやMDCで遊走した細胞は、アレルギー反応に重要な役割を果たしており、CCR4ならびにそのリガンドであるTARCおよびMDCはアレルギーの病態に深く関係していると考えられる[モレキュラー・イムノロジー(Molecular Immunology)、38巻、p.881(2002年);アレルギー(Allergy)、57巻、p.180(2002年)]。
例えば、以下の報告がある。
(i)喘息患者においては、末梢血中でのCCR4陽性T細胞の増加[アメリカン・ジャーナル・オブ・レスピレートリー・アンド・クリティカル・ケア・メディスン(American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine)、164巻、p.745(2001年)]、末梢血及び喀痰中でのTARCの増加[アレルギー(Allergy)、57巻、p.173(2002年)]、肺の組織中での抗原刺激によるCCR4陽性T細胞の浸潤[ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション(Journal of Clinical Investigation)、107巻、p.1357(2001年)]などが見られる。TARCに対する抗体を投与したマウスでは、喘息の病態が強く抑制され[ジャーナル・オブ・イムノロジー(Journal of Immunology)、166巻、p.2055(2001年)]、また抗MDC抗体についてもマウス喘息モデルでの喘息病態の抑制作用が示されている[ジャーナル・オブ・イムノロジー(Journal of Immunology)、163巻、p.403(1999年)]。
(ii)好酸球性肺炎患者においては、末梢血中および肺胞洗浄液中でのTARCの増加が見られる[アメリカン・ジャーナル・オブ・レスピレートリー・アンド・クリティカル・ケア・メディスン(American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine)、165巻、p.1125(2002年)]。
(iii)鼻炎患者においては、末梢血中でTARC濃度が上昇する[アレルギー(Allergy)、57巻、p.180(2002年)]とともに、ヒトの鼻粘膜からCCR4リガンドであるTARCが産生されることが知られている[クリニカル・アンド・エクスペリメンタル・アレルギー(Clinical and Experimental Allergy)、31巻、p.1923(2001年)]。
(iv)角膜の繊維芽細胞をIL−4やTNF−αなどのTh2サイトカインで刺激すると、TARC産生が増加することが報告されており、アレルギー性結膜炎においてCCR4陽性細胞の関与が想定されている[バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ(Biochemical and Biophysical Research Communications)、279巻、p.1(2000年)]。
(v)アトピー性皮膚炎患者においては、末梢血中で、重症度に応じたTARC濃度の上昇[ジャーナル・オブ・アレルギー・クリニカル・イムノロジー(Journal of Allergy Clinical Immunology)、107巻、p.535(2001年)]、および重症度に応じた末梢血中でのMDC濃度の上昇が報告されている[クリニカル・アンド・エクスペリメンタル・イムノロジー(Clinical and Experimental Immunology)、127巻、p.270(2002年)]。さらにアトピー性皮膚炎患者においては、末梢血中で、CD4陽性T細胞中に含まれるCCR4陽性細胞の割合の増加が報告されている[ジャーナル・オブ・インベスティゲーティブ・ダーマトロジー(Journal of Investigative Dermatology)、117巻、p.188(2001年)]。
(vi)乾癬においても、病変部の皮膚の血管周囲でCCR4陽性細胞の浸潤が増加することが報告されている[ラボラトリー・インベスティゲーション(Laboratory Investigation)、81巻、p.335(2001年)]。
(vii)口腔内の皮膚がカンジダアルビカンス(Candida albicans)に感染した患者において、感染による炎症部位の表皮と真皮で、CCR4陽性T細胞とMDC産生樹状細胞の増加が認められたことが報告されている[アメリカン・ジャーナル・オブ・パソロジー(American Journal of Pathology)、158巻、p.1263(2000年)]。
(viii)関節リウマチにおける滑膜組織へのCCR4陽性細胞の浸潤[アースライティス・アンド・リューマチズム(Arthritis and Rheumatism)、44巻、p.2750(2001年)]、および全身性エリテマトーデスの疾患活動性の高い時期における末梢血中でのCCR4陽性細胞の増加[ジャーナル・オブ・ロイコサイト・バイオロジー(Journal of Leukocyte Biology)、70巻、p.749(2001年)]が報告されている。
(ix)CCR4ノックアウトマウスにおいては敗血症が起こりにくくなっている[ジャーナル・オブ・エクスペリメンタル・メディスン(Journal of Experimental Medicine)、191巻、p.1755(2000年)]。
(x)白血病においても、CCR4が発現した細胞が存在することが知られており[ブラッド(Blood)、96巻、p.685(2000年)]、特に成人T細胞白血病(ATL)では顕著にCCR4の発現が見られる[ブラッド(Blood)、99巻、p.1505(2002年)]。
(xi)菌状息肉腫(Mycosis fungoides)でTARCが病態に関与することが報告されている[ジャーナル・オブ・アメリカン・アカデミー・オブ・ダーマトロジー(Journal of American Academy of Dermatology)、48巻、p.23(2003年)]。
(vii)CCR4は神経細胞、特に後根神経節のサブスタンスPニューロンに発現しており、MDCによる神経細胞の刺激により細胞内カルシウムが増加して発痛物質のサブスタンスPが放出される[ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス(Journal of Neuroscience)、21巻、p.5027(2001年)]。
(xiii)インスリン依存性糖尿病モデルマウス(NODマウス)において、抗マウスMDC抗体が糖尿病の発症を抑制することが報告されている[ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション(Journal of Clinical Investigation、110巻、p.1675(2002年)]。
これらのことから、TARCおよび/またはMDCの機能を調節する[TARCおよび/またはMDCのT細胞への結合を阻害する、あるいはTARCおよび/またはMDCのCCR4への結合を阻害する(CCR4拮抗作用を有する)]本願の化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、例えばアレルギー性疾患などの治療剤として期待される。特に、喘息、鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎などの治療に有効であると考えられる。さらに、本願の化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、悪性リンパ腫、白血病などの治療剤としても期待され、特に、成人T細胞白血病(ATL)や皮膚T細胞リンパ腫などの治療に有効であると考えられる。
また、化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、例えば好酸球性肺炎、好酸球性副鼻腔炎、好酸球性増多性鼻炎、子宮内膜症、チャーグ‐シュトラス症候群(Churg−Strauss Syndrome)、乾癬、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、敗血症、間質性膀胱炎、インスリン依存性糖尿病(IDDM)、口腔内カンジダ症、菌状息肉腫(Mycosis fungoides)、接触性皮膚炎、じんま疹などの治療に有効であると考えられる。
さらに、化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩には、発痛物質の遊離抑制による疼痛、神経痛などの抑制効果なども期待され、また、化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、皮膚そう痒症などの治療にも有効であると考えられる。
化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、そのまま単独で投与することも可能であるが、通常各種の医薬製剤として提供するのが望ましい。また、それら医薬製剤は、動物または人に使用されるものである。
本発明に係わる医薬製剤は、活性成分として化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩を単独で、あるいは任意の他の治療のための有効成分との混合物として含有することができる。また、それら医薬製剤は、活性成分を薬理学的に許容される一種またはそれ以上の担体と一緒に混合し、製剤学の技術分野においてよく知られている任意の方法により製造される。
投与経路としては、治療に際し最も効果的なものを使用するのが望ましく、経口または、例えば静脈内などの非経口をあげることができる。
投与形態としては、例えば錠剤、注射剤などがあげられる。
経口投与に適当な、例えば錠剤などは、乳糖などの賦形剤、澱粉などの崩壊剤、ステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤、ヒドロキシプロピルセルロースなどの結合剤などを用いて製造できる。
非経口投与に適当な、例えば注射剤は、塩溶液、ブドウ糖溶液または塩水とブドウ糖溶液の混合液などを用いて製造できる。
化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩の投与量および投与回数は、投与形態、患者の年齢、体重、治療すべき症状の性質もしくは重篤度などにより異なるが、通常経口の場合、成人一人あたり、1回につき0.01〜1000mg、好ましくは0.05〜500mgの範囲で、1日1回ないし数回投与する。静脈内投与などの非経口投与の場合、通常成人一人当り0.001〜1000mg、好ましくは0.01〜300mgを1日1回ないし数回投与する。しかしながら、これら投与量および投与回数に関しては、前述の種々の条件により変動する。
以下、本発明を実施例および参考例によりさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されることはない。なお、以下の実施例における化合物の番号は第1表に具体例として示した化合物の番号に対応する。
N-[3-(ベンゾ[1,3]ジオキソール-5-イルメトキシ)-5-クロロピラジン-2-イル]-2,3-ジクロロベンゼンスルホンアミド(化合物1)
参考例1で得られた2,3-ジクロロ-N-(3,5-ジクロロピラジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド (70 mg) をDMF (2 mL) に溶解し、カリウムtert-ブトキシド (50 mg) を加え室温で1分間攪拌した後、ピペロニルアルコール (34 mg) を加え、さらに4時間攪拌した。反応液に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した後、ヘキサン−酢酸エチルから再結晶することにより、化合物1(21 mg)を得た。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6,δ): 5.28 (s, 2H), 6.04 (s, 2H), 6.92 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.99 (dd, J = 8.1, 1.5 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.54 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.91 (dd, J = 8.1, 1.5 Hz, 1H), 8.04 (dd, J = 8.1, 1.5 Hz, 1H).
2,3-ジクロロ-N-[5-クロロ-3-(2,3-ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキサン-6-イルメトキシ)ピラジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(化合物2)
参考例1で得られた2,3-ジクロロ-N-(3,5-ジクロロピラジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド (70 mg)と3,4-エチレンジオキシベンジルアルコール (37 mg) を用いて、実施例1と同様の方法により化合物2 (41 mg) を得た。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6,δ): 4.25 (s, 4H), 5.25 (s, 2H), 6.85 (d, J= 8.1 Hz, 1H), 6.95 (dd, J = 8.1, 1.8 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.54 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.91 (dd, J= 8.1, 1.8 Hz, 1H), 8.04 (dd, J= 8.1, 1.8 Hz, 1H).
2,3-ジクロロ-N-[5-クロロ-3-(2,3-ジヒドロベンゾフラン-5-イルメトキシ)ピラジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(化合物3)
参考例1で得られた2,3-ジクロロ-N-(3,5-ジクロロピラジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド (70 mg)と2,3-ジヒドロベンゾフラン-5-イルメタノール (34 mg) を用いて、実施例1と同様の方法により化合物3(38 mg)を得た。
1H-NMR (270 MHz, DMSO-d6,δ): 3.19 (t, J = 8.8 Hz, 2H), 4.54 (t, J = 8.8 Hz, 2H), 5.28 (s, 2H), 6.76 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.22 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.53 (t, J= 8.1 Hz, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.90 (d, J= 8.1 Hz, 1H), 8.03 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H).
2,3-ジクロロ-N-[5-クロロ-3-(1-メチル-1H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-5-イルメトキシ)ピラジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(化合物4)
参考例1で得られた2,3-ジクロロ-N-(3,5-ジクロロピラジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド (70 mg)と1-メチル-1H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-5-イル)メタノール (37 mg) を用いて、実施例1と同様の方法により化合物4(31 mg) を得た。
1H-NMR (270 MHz, DMSO-d6,δ): 4.33 (s, 3H), 5.56 (s, 2H), 7.53 (t, J= 8.1 Hz, 1H), 7.69 (dd, J = 8.6, 1.4 Hz, 1H), 7.84-7.89 (m, 3H), 8.06 (dd, J = 7.8, 1.4 Hz, 1H), 8.28 (s, 1H).
N-[3-(ベンゾフラン-2-イルメトキシ)-5-クロロピラジン-2-イル]-2,3-ジクロロベンゼンスルホンアミド(化合物5)
参考例1で得られた2,3-ジクロロ-N-(3,5-ジクロロピラジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド (70 mg)とベンゾフラン-2-イルメタノール (33 mg) を用いて、実施例1と同様の方法により化合物5(41 mg) を得た。
1H-NMR (270 MHz, DMSO-d6,δ): 5.30 (s, 2H), 7.11 (s, 1H), 7.28 (dd, J= 7.6, 1.1 Hz, 1H), 7.37 (dd, J= 7.6, 1.4 Hz, 1H), 7.52 (t, J= 8.0 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.84-7.88 (m, 2H), 8.04 (dd, J= 8.0, 1.4 Hz, 1H).
2,3-ジクロロ-N-[5-クロロ-3-(1-メチルインドール-2-イルメトキシ)ピラジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(化合物6)
参考例1で得られた2,3-ジクロロ-N-(3,5-ジクロロピラジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド (70 mg)と1-メチルインドール-2-イルメタノール (36 mg) を用いて、実施例1と同様の方法により化合物6(48 mg)を得た。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6,δ): 3.80 (s, 3H), 5.53 (s, 2H), 6.65 (s, 1H), 7.05 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 7.20 (t, J= 7.2 Hz, 1H), 7.42-7.52 (m, 2H), 7.56 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.77 (br s, 2H), 8.02 (d, J = 6.9 Hz, 1H).
2,3-ジクロロ-N-[5-クロロ-3-(ベンゾイミダゾール-2-イルメトキシ)ピラジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(化合物7)
参考例1で得られた2,3-ジクロロ-N-(3,5-ジクロロピラジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド (70 mg)とベンゾイミダゾール-2-イルメタノール (36 mg) を用いて、実施例1と同様の方法により化合物7(48 mg) を得た。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6,δ): 5.40 (s, 2H), 7.16-7.21 (m, 2H), 7.31 (s, 1H), 7.35 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.50 (d, J= 7.8 Hz, 1H), 7.59-7.64 (m, 2H), 7.91-7.95 (m, 2H).
2,3-ジクロロ-N-[5-クロロ-3-(5-メトキシカルボニルベンゾイミダゾール-2-イルメトキシ)ピラジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(化合物8)
参考例1で得られた2,3-ジクロロ-N-(3,5-ジクロロピラジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド (70 mg)とメチル2-ヒドロキシメチルベンゾイミダゾール-5-カルボキシレート (46 mg) を用いて、実施例1と同様の方法により化合物8(48 mg) を得た
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6,δ): 3.88 (s, 3H), 5.65 (s, 2H), 7.36 (t, J= 8.1 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.87-7.95 (m, 4H), 8.11 (dd, J= 8.1, 1.5 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H).
N-[3-(5-カルボキシベンゾイミダゾール-2-イルメトキシ)-5-クロロピラジン-2-イル]-2,3-ジクロロベンゼンスルホンアミド(化合物9)
実施例8で得られる2,3-ジクロロ-N-[5-クロロ-3-(5-メトキシカルボニルベンゾイミダゾール-2-イルメトキシ)ピラジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(160 mg)をメタノール (20 mL) に溶解し、水酸化カリウム水溶液 (6 mol/L, 10 mL) を加えて室温で1時間攪拌した後、THF (5 mL) を加えて1時間攪拌した。減圧下溶媒を留去した後、水を加え、塩酸 (2 mol/L) で中和し、析出した結晶を濾取することにより化合物9 (70 mg) を得た。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6,δ): 5.42 (s, 2H), 7.33-7.38 (m, 2H), 7.49 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 8.1, 1.5 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.95 (dd, J = 8.1, 1.2 Hz, 1H), 8.11 (br s, 1H).
2,3-ジクロロ-N-[5-クロロ-3-(5-ジメチルカルバモイルベンゾイミダゾール-2-イルメトキシ)ピラジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(化合物10)
実施例9で得られたN-[3-(5-カルボキシベンゾイミダゾール-2-イルメトキシ)-5-クロロピラジン-2-イル]-2,3-ジクロロベンゼンスルホンアミド (30 mg)、ジメチルアミン塩酸塩 (23 mg)、ヒドロキシベンゾトリアゾール (43 mg) および1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩 (54 mg) をDMF(3 mL)に溶解し、ジイソプロピルエチルアミン (49 μL) を加え、室温で12時間攪拌した。反応混合物に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した後、ヘキサン−酢酸エチルから再結晶することにより、化合物10(21 mg)を得た。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6,δ): 2.98 (s, 6H), 5.51 (s, 2H), 7.26 (dd, J= 8.1, 1.5 Hz, 1H), 7.39-7.46 (m, 2H), 7.52-7.74(m, 3H), 7.95-8.02 (m, 2H).
2,3-ジクロロ-N-[2-(ピリジン-3-イルメトキシ)ピリド[2,3-b]ピラジン-3-イル]ベンゼンスルホンアミド(化合物11)
ピリジン-3-メタノール (30 μL) をTHF (2 mL) に溶解し、水素化ナトリウム (60% in oil, 20 mg) を加え、室温で15分間攪拌した。得られた混合物に参考例2で得られた2,3-ジクロロ-N-(2-クロロピリド[2,3-b]ピラジン-3-イル)ベンゼンスルホンアミド (0.10 g) を加え、室温で2時間攪拌した。混合物を5%クエン酸水溶液で中和した後、酢酸エチル (20 mL)および水 (20 mL) を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水(30 mL) で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し淡褐色固体を得た。得られた固体を酢酸エチル (20 mL) で洗浄した後、減圧下で乾燥することにより化合物11 (0.07 g) を得た。
1H-NMR (270 MHz, DMSO-d6,δ): 5.56 (s, 2H), 7.41-7.46 (m, 2H), 7.48 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.77 (dd, J = 8.1, 1.7 Hz, 1H), 7.94 (dt, J = 7.8, 1.7 Hz, 1H), 8.18 (dd, J = 8.1, 1.7 Hz, 1H), 8.33-8.39 (m, 2H), 8.55 (dd, J = 4.8, 1.3 Hz, 1H), 8.75 (d, J = 2.1 Hz, 1H).
2,3-ジクロロ-N-[2-(1-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イルメトキシ)ピリド[2,3-b]ピラジン-3-イル]ベンゼンスルホンアミド(化合物2-2)
参考例2で得られた2,3-ジクロロ-N-(2-クロロピリド[2,3-b]ピラジン-3-イル)ベンゼンスルホンアミド (0.16 g) と(1-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)メタノール(80 mg) を用いて、実施例11と同様の方法により化合物12 (0.12 g) を得た。
1H-NMR (270 MHz, DMSO-d6,δ): 4.31 (s, 3H), 5.69 (s, 2H), 7.41-7.51 (m, 2H), 7.70-7.78 (m, 2H), 7.89 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.19-8.21 (m, 2H), 8.30 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.38 (d, J = 5.8 Hz, 1H).
N-(2-ベンジルオキシピリド[2,3-b]ピラジン-3-イル)-2,3-ジクロロベンゼンスルホンアミド(化合物13)
参考例2で得られた2,3-ジクロロ-N-(2-クロロピリド[2,3-b]ピラジン-3-イル)ベンゼンスルホンアミド (0.10 g) とベンジルアルコール (50 μL) を用いて、実施例11と同様の方法により化合物13 (0.12 g) を得た。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6,δ): 5.53 (s, 2H), 7.34-7.53 (m, 7H), 7.78 (dd, J = 8.1, 1.5 Hz, 1H), 8.19 (dd, J = 7.9, 1.5 Hz, 1H), 8.33-8.38 (m, 2H).
2,3-ジクロロ-N-[2-(4-メトキシベンジルオキシ)ピリド[2,3-b]ピラジン-3-イル]ベンゼンスルホンアミド(化合物14)
参考例2で得られた2,3-ジクロロ-N-(2-クロロピリド[2,3-b]ピラジン-3-イル)ベンゼンスルホンアミド (0.10 g) と4-メトキシベンジルアルコール (60 μL) を用いて、実施例11と同様の方法により化合物14 (0.11 g) を得た。
1H-NMR (270 MHz, DMSO-d6,δ): 3.76 (s, 3H), 5.45 (s, 2H), 6.95 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.45-7.51 (m, 4H), 7.78 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.19 (dd, J = 7.9, 1.7 Hz, 1H), 8.35-8.37 (m, 2H).
参考例1
2,3-ジクロロ-N-(3,5-ジクロロピラジン-2-イル)ベンゼンスルホンアミド
2-アミノ-3,5-ジクロロピラジン(2.0 g)をTHF(200 mL)に溶解し、0℃で水素化ナトリウム(60% in oil, 731 mg)を加えた。10分間攪拌した後、2,3-ジクロロベンゼンスルホニルクロリド(3.29 g)を加え、そのままの温度で20分間、さらに室温で2時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、飽和食塩水を加え、酢酸エチルで2度抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、残渣に酢酸エチルを加え、析出した結晶を濾別した。濾液に塩酸(1 mol/L)を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られた残渣を、濾別した結晶と混合し、ヘキサン−酢酸エチルから再結晶することにより、標記化合物(3.2 g)を得た
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6,δ): 7.47 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.80 (dd, J = 8.1, 1.5 Hz, 1H), 7.99-8.02 (m, 2H).
参考例2
2,3-ジクロロ-N-(2-クロロピリド[2,3-b]ピラジン-3-イル)ベンゼンスルホンアミド
米国特許3898216号記載 の2,3-ジクロロピリド[2,3-b]ピラジン (0.50 g) をDMF(10 mL) に溶解した後、2,3-ジクロロベンゼンスルホンアミド (0.57 g, 2.5 mmol) および炭酸カリウム (1.45 g) を加え、70℃で3時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を濾過し、濾液から減圧下溶媒を留去し、褐色油状物を得た。この油状物に水 (10 mL) を加え、5%クエン酸水溶液で溶液のpHを4に調整し、析出した固体を濾取した。得られた固体を酢酸エチル (20 mL) で洗浄した後、減圧下で乾燥することにより、標記化合物 (0.68 g) を得た。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6,δ): 7.51 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 8.3, 5.9 Hz, 1H), 7.80 (dd, J = 7.9, 1.3 Hz, 1H), 8.21 (dd, J = 7.9, 1.7 Hz, 1H), 8.59-8.62 (m, 2H).
製剤例1
錠剤(化合物3)
常法により、次の組成からなる錠剤を調製する。化合物3、40g、乳糖286.8gおよび馬鈴薯澱粉60gを混合し、これにヒドロキシプロピルセルロースの10%水溶液120gを加える。得られた混合物を常法により練合し、造粒して乾燥させた後、整粒し打錠用顆粒とする。これにステアリン酸マグネシウム1.2gを加えて混合し、径8mmの杵をもった打錠機(菊水社製RT−15型)で打錠を行って、錠剤(1錠あたり活性成分20mgを含有する)を得る。
処方 化合物3 20 mg
乳糖 143.4 mg
馬鈴薯澱粉 30 mg
ヒドロキシプロピルセルロース 6 mg
ステアリン酸マグネシウム 0.6 mg
200 mg
製剤例2
注射剤(化合物12)
常法により、次の組成からなる注射剤を調製する。化合物12、1gおよびD−マンニトール5gを注射用蒸留水に添加して混合し、さらに塩酸および水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを6に調整した後、注射用蒸留水で全量を1000
mLとする。得られた混合液をガラスバイアルに2mLずつ無菌的に充填して、注射剤(1バイアルあたり活性成分2mgを含有する)を得る。
処方 化合物12 2 mg
D−マンニトール 10 mg
塩酸 適量
水酸化ナトリウム水溶液 適量
注射用蒸留水 適量
2.00 mL

Claims (16)

  1. 一般式(I)

    <式中、RおよびRは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の脂肪族複素環基、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、−NR(式中、RおよびRは、同一または異なって水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の脂肪族複素環基または置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表す)または−COR[式中、Rはヒドロキシ、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、置換もしくは非置換のアリールオキシ、−NRaabb(式中、RaaおよびRbbは、それぞれ前記RおよびRと同義である)、脂肪族複素環基または芳香族複素環基を表す]を表すか、またはRとRがそれぞれが隣接する炭素原子と一緒になって置換もしくは非置換の芳香族複素環を形成し、
    (i)RおよびRが、同一または異なって、水素原子、ハロゲン、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の脂肪族複素環基、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、−NR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)または−COR(式中、Rは前記と同義である)を表すとき、
    Yはアルキレンを表し、Rは置換もしくは非置換の2環性複素環基を表し、
    は2,3−ジクロロフェニルを表し、
    (ii)RおよびRが、それぞれが隣接する炭素原子と一緒になって置換もしくは非置換の芳香族複素環を形成するとき、
    Yは置換もしくは非置換のアルキレンを表し、Rは水素原子、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の脂肪族複素環基または置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表し、
    は置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表す>
    で表されるスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  2. およびRが、同一または異なって、水素原子、ハロゲン、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のC1−10アルキル、置換もしくは非置換のC2−10アルケニル、置換もしくは非置換のC2−10アルキニル、置換もしくは非置換のC3−8シクロアルキル、置換もしくは非置換のC6−14アリール、置換もしくは非置換の脂肪族複素環基、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは非置換のC1−10アルコキシ、−NR(式中、RおよびRは、同一または異なって水素原子、置換もしくは非置換のC1−10アルキル、置換もしくは非置換のC2−10アルケニル、置換もしくは非置換のC2−10アルキニル、置換もしくは非置換のC3−8シクロアルキル、置換もしくは非置換のC6−14アリール、置換もしくは非置換の脂肪族複素環基または置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表す)または−COR5A[式中、R5Aはヒドロキシ、置換もしくは非置換のC1−10アルコキシ、置換もしくは非置換のC6−14アリールオキシ、−NRccdd(式中、RccおよびRddはそれぞれ前記RおよびRと同義である)、脂肪族複素環基または芳香族複素環基を表す]を表すか、またはRとRがそれぞれが隣接する炭素原子と一緒になって置換もしくは非置換の芳香族複素環を形成し、
    (i)RおよびRが、同一または異なって、水素原子、ハロゲン、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のC1−10アルキル、置換もしくは非置換のC2−10アルケニル、置換もしくは非置換のC2−10アルキニル、置換もしくは非置換のC3−8シクロアルキル、置換もしくは非置換のC6−14アリール、置換もしくは非置換の脂肪族複素環基、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは非置換のC1−10アルコキシ、−NR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)または−COR5A(式中、R5Aは前記と同義である)を表すとき、
    YがC1−10アルキレンを表し、Rが置換もしくは非置換の2環性複素環基を表し、
    が2,3−ジクロロフェニルを表し、
    (ii)RおよびRが、それぞれが隣接する炭素原子と一緒になって置換もしくは非置換の芳香族複素環を形成するとき、
    Yが置換もしくは非置換のC1−10アルキレンを表し、Rが水素原子、置換もしくは非置換のC6−14アリール、置換もしくは非置換の脂肪族複素環基または置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表し、
    が置換もしくは非置換のC6−14アリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表す
    請求項1記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  3. およびRが、同一または異なって、水素原子、ハロゲン、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のC1−10アルキル、置換もしくは非置換のC2−10アルケニル、置換もしくは非置換のC2−10アルキニル、置換もしくは非置換のC3−8シクロアルキル、置換もしくは非置換のC6−14アリール、置換もしくは非置換の脂肪族複素環基、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、−COR5A(式中、R5Aは前記と同義である)または−NR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である請求項2記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  4. およびRが同一または異なって、水素原子またはハロゲンである請求項1または2記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  5. 2環性複素環基がベンゾジオキソリル、ベンゾジオキシニル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾフリル、インドリルおよびイミダゾリルからなる群から選択される複素環基である請求項1〜4のいずれかに記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  6. およびRが、それぞれが隣接する炭素原子と一緒になって置換もしくは非置換の芳香族複素環を形成する請求項1または2記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  7. それぞれが隣接する炭素原子と一緒になって形成される置換もしくは非置換の芳香族複素環がピリジンである請求項6記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  8. が置換もしくは非置換のC6−14アリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基である請求項6または7記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  9. が置換もしくは非置換のC6−14アリールである請求項6〜8のいずれかに記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  10. が2,3−ジクロロフェニルである請求項6〜8のいずれかに記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  11. Yがメチレンまたはエチレンである請求項1〜10のいずれかに記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  12. Yがメチレンである請求項1〜10のいずれかに記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬。
  14. 請求項1〜12のいずれかに記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するサイモス・アンド・アクチベーション−レギュレーテッド・ケモカイン[thymus and activation−regulated chemokine(TARC;CC chemokine ligand 17(CCL17))]および/またはマクロファージ−ディライブド・ケモカイン[macrophage−derived chemokine(MDC;CC chemokine ligand 22(CCL22))]の機能調節剤。
  15. 請求項1〜12のいずれかに記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するTARCおよび/またはMDCが関与する疾患の治療および/または予防剤。
  16. 請求項1〜12のいずれかに記載のスルホンアミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するT細胞の関与する疾患の治療および/または予防剤。
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