JP2006133756A - 湿し水不要平版印刷版原版 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支持体上に、少なくとも光熱変換層およびシリコーンゴム層を順次積層してなる湿し水不要平版印刷版原版であって、支持体が0.01〜0.12kW/m2/分のコロナ放電処理を施された支持体であり、該支持体上に直接設けた光熱変換層が、ジブチルフタレート(DBP)吸油量が111ml/100g以上のカーボンブラックを含有するか、あるいは1次粒子の平均粒径が25nm〜75nmのカーボンブラックを含有することを特徴とする湿し水不要平版印刷版原版。
【選択図】なし
Description
一方、近年プリプレスシステムやイメージセッター、レーザープリンターなどの出力システムの急激な進歩によって、印刷画像をデジタルデータ化し、コンピューター・トゥ・プレート、コンピューター・トゥ・シリンダー等の新しい製版方法により、印刷版を得る方法が提案されるようになり、これらの印刷システムのための新しいタイプの印刷材料が望まれ、開発が進められている。
このような水なし平版印刷版原版は、製造コストが安価であり、かつ、レーザー照射部の光熱変換層がアブレーションすることを利用して画像形成しているため、発生した気体がレーザー照射部のシリコーンゴム層を上に押し上げて、その後のレーザー照射部のシリコーンゴム層の除去(以下、現像ともいう。)が効率的に行えるというメリットを有している。
上記シリコーンゴム層のキズ付きを改良する手段として、支持体にコロナ放電処理を施すことが提案されており、コロナ放電処理の条件(処理量)1W/m2/min〜200W/m2/minが有効であることが記載されている(特許文献2参照。)。
即ち、本発明は以下の通りである。
(1)支持体上に、少なくとも光熱変換層およびシリコーンゴム層を順次積層してなる湿し水不要平版印刷版原版であって、支持体が0.01〜0.12kW/m2/分のコロナ放電処理を施された支持体であり、該支持体上に直接設けた光熱変換層が、ジブチルフタレート(DBP)吸油量が111ml/100g以上のカーボンブラックを含有することを特徴とする湿し水不要平版印刷版原版。
(2)支持体上に、少なくとも光熱変換層およびシリコーンゴム層を順次積層してなる湿し水不要平版印刷版原版であって、支持体が0.01〜0.12kW/m2/分のコロナ放電処理を施された支持体であり、該支持体上に直接設けた光熱変換層が、1次粒子の平均粒径が25nm〜75nmのカーボンブラックを含有することを特徴とする湿し水不要平版印刷版原版。
(3)前記支持体が、二軸延伸処理したポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の湿し水不要平版印刷版原版。
(4)前記コロナ放電処理量が、0.06〜0.09kW/m2/分であることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の湿し水不要平版印刷版原版。
(5)前記光熱変換層中のカーボンブラック含有率が、光熱変換層全固形分に対して35質量%以上であることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の湿し水不要平版印刷版原版。
本発明の水なし平版印刷版原版の構成について述べる。本発明に係る水なし平版印刷版
原版は、支持体上に、少なくとも、光熱変換層およびシリコーンゴム層を順次積層するものである。ここで、順次積層とは、これらの層が上記の順に積層されていることを指し、他の層、例えば、オーバーコート層、中間層など他の層の存在を否定するものではないが、光熱変換層は支持体上に直接設けられる。また、該光熱変換層およびシリコーンゴム層と反対面の支持体上にバック層を有していてもよい。
本発明の水なし平版印刷版原版に用いられる支持体は、通常の印刷機にセットできる程度のたわみ性を有し、同時に印刷時にかかる荷重に耐えるものでなければならない。従って、代表的な支持体としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、ポリカーボネート、ポリアセテート、ポリアミド、ポリイミド等のプラスチックフイルム、およびそれらと紙や金属、合金を複合させたもの(例えば、紙の上下をポリエチレンで挟んだコート紙や、アルミニウム上にポリエチレンテレフタレートを積層させたもの)を用いることができるが、これらに限定されるものではない。また、プラスチックフイルムは、未延伸、一軸延伸、あるいは二軸延伸のいずれであってもよく、好ましくは二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルムである。このポリエチレンテレフタレートフイルムには、特開平9−314794号公報に記載されているように、空洞を含有させたものを使用することができる。
本発明の水なし平版印刷版原版に用いられる光熱変換層は、書き込みに使用される赤外線レーザー光を熱に変換(光熱変換)する機能を有する層であり、この機能を有する光熱変換剤を他の成分中に分散して塗布することにより形成した光熱変換層である。
が若干変動するが、本明細書においては特に指定しない限り、粉状のDBP吸油量を指し示しているものとする。
”(電気化学工業(株)製)、“VULCAN XC−72R”(キャボット社製)等がより好ましく使用される。
シクロヘキサン、シクロヘキサンジメタノール、トリシクロデカンジメタノール、ビスフェノールA、水添ビスフェノールA、水添ビスフェノールF、ビスフェノールS、ヒドロキノンジヒドロキシエチルエーテル、p−キシリレングリコール、ジヒドロキシエチルスルホン、2,2’−ジメチロールプロパン酸、ビス(2−ヒドロキシエチル)−2,4−トリレンジカルバメート、2,4−トリレン−ビス(2−ヒドロキシエチルカルバミド)、ビス(2−ヒドロキシエチル)−m−キシリレンジカルバメート、ビス(2−ヒドロキシエチル)イソフタレート等が挙げられる。更にこれらのジオール化合物の縮合反応で得られるポリエーテルや、アジピン酸やテレフタル酸のようなジカルボン酸化合物と上記ジオール化合物の縮合反応で得られるポリエステルジオールも挙げることができる。また、これらのポリウレタン樹脂はその合成時にジアミン化合物やヒドラジンもしくはヒドラジン誘導体のような鎖連結剤を用いてもよい。
系バインダーと併用することにより、光熱変換層の構成物質となる化学増幅系バインダーの分解温度を大きく低下させ、結果としてレーザー記録感度を向上させることが可能である。
本発明において用いられるインキ反撥性のシリコーンゴム層は、光熱変換層上にシリコーンゴムの皮膜を反応形成させることによって形成される。具体的には、縮合型シリコーンを架橋剤を用いて硬化させるか、付加型シリコーンを触媒により付加重合させて形成することが好ましい。縮合型シリコーンを用いる場合には、(a)ジオルガノポリシロキサン100質量部に対して、(b)縮合型架橋剤を3〜70質量部、(c)触媒0.01〜40質量部を加えた組成物を用いるのが好適である。前記成分(a)のジオルガノポリシロキサンは、下記一般式で示されるような繰り返し単位を有するポリマーである。R1およびR2は炭素数1〜10のアルキル基、ビニル基、アリール基であり、更に置換基を有していてもよい。一般的にはR1およびR2の60%以上がメチル基、あるいはハロゲン化
ビニル基、ハロゲン化フェニル基等であるものが好ましい。
〜10のアルキル基、アリール基を有していてもよい。また、成分(d)には水酸基を微量有することも任意である。成分(d)は、数平均分子量が3,000〜600,000であり、より好ましくは、5,000〜150,000である。
本発明の水なし平版印刷版原版は、光熱変換層とシリコーンゴム層が設けられた面と反対側の支持体面側に少なくとも1層のバック層が望ましくは設けられる。
また、本発明のバック層は、必要に応じて2層以上の層構成としても良い。バック層を2層以上の層構成とする場合、広義には、この2層以上の全ての層を総称してバック層と称し、狭義には、下側の層をバック層、その上の層をオーバーコート層とも称したり、下側の層からバック第1層、バック第2層等と称することもある。なお、本明細書の実施例ではバック第1層、バック第2層等と称した。
該バック層にはマット剤を含有してもよい。さらに、該バック層には界面活性剤や滑り剤、ワックスなどを含有してもよい。
本発明の水なし平版印刷版原版のバック層中の金属酸化物粒子の平均粒径は、0.001〜0.5μmであることが好ましく、より好ましくは0.003〜0.2μmの範囲である。ここでいう、平均粒径とは、導電性金属酸化物粒子の一次粒子径だけでなく高次構造の粒子径も含んだ値である。
の10℃15%RHにおける表面電気抵抗値を1×107Ω以上とすることは、多量の導電性金属酸化物粒子が不要のため、この粒子が脱落し難くなり、脱落した粒子が塗布膜のハジキの核となるというような二次故障を引き起こすことがない。また、1×1012Ω以下であれば、高温高湿下においても所望の帯電防止性能を有し、高温高湿下における水なし平版印刷版原版の製造時の塗布欠陥を防止し、また、水なし平版印刷版原版へのゴミ等の付着による記録書き込み時にレーザー光の焦点のずれが防止し、画像記録の鮮鋭性(再現性)を向上させることができる。
その中でも水酸基及びカルボキシル基が好ましく、特にカルボキシル基が好ましい。ポリマー中の水酸基又はカルボキシル基の含有量は、0.0001〜10当量/1kgが好ましく、特に0.01〜1当量/1kgが好ましい。
性エステル系化合物:トルエン−2,4−ジイソシアネート及び1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート等のイソシアネート類;及びポリアミド−ポリアミン−エピクロルヒドリン反応物等のエピクロルヒドリン系化合物を挙げることができるが、これに限定されるものではない。
次に、本発明の水なし平版印刷版原版からの平版印刷版の製版方法について説明する。
製版は、一般的な製版方法と同様に、画像様露光により露光部のシリコーンゴム層の隣接する層との密着性を低下させる露光工程と、密着性の低下したシリコーンゴム層を除去し、インキ受容性の領域を形成する現像工程とを含む。
本発明の水なし平版印刷版原版を露光するのに使用されるレーザーは、シリコーンゴム層が剥離除去されるのに十分な密着力の低下が起きるような露光量を与えるものでなくてはならない。前記条件を充たしていればレーザー種などの制限は特になく、Arレーザー、炭酸ガスレーザーのごときガスレーザー、YAGレーザーのような固体レーザー、そして半導体レーザー等が使用できる。通常出力が50mWクラス以上のレーザーが必要となる。保守性、価格等の実用的な面からは、半導体レーザーおよび半導体励起の固体レーザー(YAGレーザー等)が好適に使用される。これらのレーザーの記録波長は赤外線の波長領域であり、800nmから1100nmの発振波長を利用することが多い。また、特開平6−186750号公報に記載されているイメージング装置やハイデルベルグ(Heidelberg)社製フルカラー印刷システム”Quickmaster DI46−4”(商品名)などを用いて露光することも可能である。
本発明の水なし平版印刷版原版から平版印刷版を製版する際に用いられる現像液としては、水なし平版印刷版原版の現像液として公知のもの、例えば、炭化水素類、極性溶媒、水およびこれらの組合せ等、が使用できるが、安全性の観点から、水または水を主成分と
する有機溶剤の水溶液を用いることが好ましく、安全性および引火性等を考慮すると有機溶剤の濃度は40質量%未満が望ましい。用い得る炭化水素類としては、脂肪族炭化水素類〔具体的には、例えば、ヘキサン、ヘプタン、ガソリン、灯油、市販の溶剤である“アイソパーE、H、G”(エッソ化学社製)等〕、芳香族炭化水素類(例えば、トルエン、キシレン等)、あるいはハロゲン化炭化水素(トリクレン等)等が挙げられる。また、極性溶媒としては、アルコール類(具体的には、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、2−エトキシエタノール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール等)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン等)、エステル類(例えば、酢酸エチル、乳酸メチル、乳酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールアセテート、ジエチルフタレート等)、その他、トリエチルホスフェート、トリクレジルホスフェート等が挙げられる。また、単に水道水、純水、蒸留水等の水そのものを用いることもできる。これらは単独で用いてもよく、2種以上、例えば、炭化水素類に水を添加したり、極性溶媒に水を添加したり、炭化水素類と極性溶媒を組み合わせて、用いることもできる。更に、上記炭化水素類や極性溶媒のうち水に対する親和性の低いものについては界面活性剤等を添加して水に対する溶解性を向上させてもよい。また、界面活性剤とともにアルカリ剤(例えば、炭酸ナトリウム、ジエタノールアミン、水酸化ナトリウム等)を添加することもできる。
(バック第1層の形成)
厚さ180μmの表面に0.01kW/m2/分のコロナ放電処理を施した2軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフイルム上に、下記の塗布液をワイヤーバーコート法により塗布し、180℃で30秒間乾燥して乾燥膜厚0.2μmのバック第1層を形成した。
・ジュリマーET−410
(日本純薬(株)製アクリル樹脂水分散物、固形分30質量%) 1.9質量部
・導電性粒子(酸化スズ−酸化アンチモン水分散物、
平均粒径0.05μm、17質量%) 9.1質量部
・デナコールEX−614B(ナガセケムテックス(株)製エポキシ化合物、
有効成分濃度:100質量%) 0.18質量部
・サンデッドBL(三洋化成工業(株)製
アルキルスルホン酸ナトリウム塩水溶液、44質量%) 0.14質量部
・エマレックス710(日本エマルジョン(株)製
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、100質量%) 0.06質量部
・蒸留水 89質量部
下記の塗布液を上記バック第1層上に、ワイヤーバーコート法により塗布し、170℃で30秒間乾燥して乾燥膜厚0.07μmのバック第2層を形成した。
・ケミパールS−120(三井化学(株)製
ポリオレフィン系ラテックス、固形分27質量%) 1.6質量部
・スノーテックスC(日産化学(株)製
コロイダルシリカ、固形分20質量%) 1.1質量部
・サンデッドBL(三洋化成工業(株)製
アルキルスルホン酸ナトリウム塩水溶液、44質量%) 0.12質量部
・エマレックス710(日本エマルジョン(株)製
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、100質量%) 0.05質量部
・デナコールEX−614B(ナガセケムテックス(株)製
エポキシ化合物、有効成分濃度:100質量%) 0.15質量部
・ケミパールW−950(三井化学(株)製
ポリオレフィンマット剤、固形分40質量%) 0.04質量部
・蒸留水 97質量部
下記の混合液をガラスビーズとともにペイントシェーカーにて30分間攪拌しカーボンブラックを分散させ、ガラスビーズをろ別した後、界面活性剤KF333(大日本インキ化学工業(株)製)を0.005g添加、攪拌し、光熱変換層塗布液を作成した。
この塗布液を、上記のバック層を設けた支持体の反対側の表面に、表1に記載の処理量でコロナ放電処理を施した後、ワイヤーバーコート法により乾燥膜厚1.0μmとなるように塗布した。これを150℃で1分、加熱乾燥して光熱変換層を形成した。
・ポリウレタン(ジフェニルメタンジイソシアネート:5モル、ポリプロピレン
グリコール:1モル、2,2’−ジメチロールプロパン酸:4モルの
反応生成物) 3.0質量部
・表1および2に記載のカーボンブラック 表1および2に記載の量
・ソルスパースS24000R(ICI社製) 0.15質量部
・ソルスパースS17000(ICI社製) 0.15質量部
・メチルエチルケトン 29質量部
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 15質量部
下記の塗布液を前記光熱交換層上に塗布し、150℃で1分、加熱乾燥することにより、乾燥塗布量1.5g/m2の付加型シリコーンゴム層を形成した。
・FS−42(信越化学工業(株)製、
α,ω−ジビニルポリジメチルシロキサン、平均重合度1300) 9.0質量部
・(CH3)3SiO(SiH(CH3)O)8−Si(CH3)3 0.2質量部
・オレフィン配位白金触媒 0.1質量部
・制御剤[HC≡C−C(CH3)2−O−Si(CH3)3] 0.2質量部
・アイソパーE(エクソン化学(株)製) 120.0質量部
(耐傷性のモデル評価)
得られた本発明の水なし平版印刷版原版を、Presstek社製プレートセッターPEARLsetter(波長830nm、ビ−ム径28μm(1/e2)、最大出力750mWの半導体レーザー搭載)にて、175lpi(1270dpi)の網点画像形成を行った。その後、下記組成の処理液1を含ませた現像用パッドで版面をこすり、レーザー照射部のシリコーンゴム層を除去した。その結果、網点面積率2%から98%までが再現されたシャープなエッジのシリコーン画像を有する水なし平版印刷版が形成された。
・ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート
(花王(株)製レオドールTW−O106) 5g
・水垢防止剤BK2(富士写真フイルム(株)製) 2g
・水 993g
このようにして形成された水なし平版印刷版を用いて印刷(印刷機:三菱重工業(株)製ダイヤ1F−2、インキ:東洋インキ製造(株)製アクアレスエコーニューM墨、インキ着けローラー冷却:20℃)を行い、500枚印刷後の印刷物で非画像部スクラッチ部の汚れ発生有無を観察し、インキ汚れが発生し始めるサファイア針荷重を読み取り本評価の指標とした。結果を表3および4に示す。
得られた本発明の実施例及び比較例に用いられる水なし平版印刷版原版をロール形態に加工し、Heidelberg社製フルカラー印刷システム機“QuickmasterDI46−4 pro”に搭載した。続いてこの印刷機上で、露光、露光部のシリコーンカスの除去、印刷(インキ:東洋インキ製造(株)製アクアレスエコーニューM墨)を行い、2万枚印刷後の印刷物上に非画像部のキズによるインキ汚れがないか評価したところ、比較例の水なし平版印刷版では1版当たり平均2個のインキ汚れが発生したが、実施例の水なし平版印刷版では全くインキ汚れが発生せず、良好な印刷物が得られた。
Claims (5)
- 支持体上に、少なくとも光熱変換層およびシリコーンゴム層を順次積層してなる湿し水不要平版印刷版原版であって、支持体が0.01〜0.12kW/m2/分のコロナ放電処理を施された支持体であり、該支持体上に直接設けた光熱変換層が、ジブチルフタレート(DBP)吸油量が111ml/100g以上のカーボンブラックを含有することを特徴とする湿し水不要平版印刷版原版。
- 支持体上に、少なくとも光熱変換層およびシリコーンゴム層を順次積層してなる湿し水不要平版印刷版原版であって、支持体が0.01〜0.12kW/m2/分のコロナ放電処理を施された支持体であり、該支持体上に直接設けた光熱変換層が、1次粒子の平均粒径が25nm〜75nmのカーボンブラックを含有することを特徴とする湿し水不要平版印刷版原版。
- 前記支持体が、二軸延伸処理したポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする請求項1または2に記載の湿し水不要平版印刷版原版。
- 前記コロナ放電処理量が、0.06〜0.09kW/m2/分であることを特徴とする請求項1または2に記載の湿し水不要平版印刷版原版。
- 前記光熱変換層中のカーボンブラック含有率が、光熱変換層全固形分に対して35質量%以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の湿し水不要平版印刷版原版。
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