JP2006133310A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】紙種に応じて定着開始温度を可変し、ファーストプリントアウトを速くすることが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、電子写真形成プロセスを用いて記録材上に画像を形成する画像形成装置であって、前記記録材の温度に基づいて判定して得られた記録材種に関する情報を格納する記憶手段と、前記記録材種に関する情報に応じて設定された定着開始温度で画像形成を実行する画像形成手段と、を備えることを特徴とする。そして、さらに、前記給紙カセットの抜差しを検知するカセット抜差し検知手段と、前記カセット抜差し検知手段が前記給紙カセットの抜差しを検知した場合、前記記憶手段が格納する前記記録材種に関する情報を更新する情報更新手段と、を備えるようにしてもよい。
【選択図】図5
【解決手段】画像形成装置は、電子写真形成プロセスを用いて記録材上に画像を形成する画像形成装置であって、前記記録材の温度に基づいて判定して得られた記録材種に関する情報を格納する記憶手段と、前記記録材種に関する情報に応じて設定された定着開始温度で画像形成を実行する画像形成手段と、を備えることを特徴とする。そして、さらに、前記給紙カセットの抜差しを検知するカセット抜差し検知手段と、前記カセット抜差し検知手段が前記給紙カセットの抜差しを検知した場合、前記記憶手段が格納する前記記録材種に関する情報を更新する情報更新手段と、を備えるようにしてもよい。
【選択図】図5
Description
本発明は、電子写真画像形成プロセスを用いた画像形成装置に関し、例えば、記録材に画像を形成する画像形成する画像形成部と、形成された画像を加熱する加熱装置と、記録材裏面温度検出手段を備えた画像形成装置に関するものである。
複写機、レーザープリンタなどの画像形成装置は、一般的に普通紙、はがき、ボール紙、封書、OHP用のプラスチック製薄板等のシート状記録材上に画像を形成する装置であり、現像剤(以下トナーと表記する)を静電的な画像形成手段によって記録材上にトナー像を形成した後、定着手段によって記録材を加熱及び加圧してトナー像を溶融固着させて画像形成するものである。
画像形成装置に使用される記録材の種類は、普通紙から封書用に特殊な表面処理を施された高級紙やOHP用の樹脂製シート等多種多様であり、さらに、このような記録材は装置の普及に伴って世界中で使用されるようになってきたため、各地で使用されるどのような記録材に対しても良好な画像を形成することができるよう対応する必要が生じている。特に画像形成条件に大きく影響する記録材種類と、定着温度は非常に重要な要素である。
従来、記録材種類の検知するための方法としては、記録材表面の粗さを検知する構成となっているものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図1A及びBを用いて従来の方法について説明する。図1A及びBは、記録材表面の粗さを検知するための検出素子を示しており、T字型SUS製金属18、圧電素子19、回転軸20、J字型断面形状センサ21を備えている。
このセンサ21の固定端側は先端当接部よりも走査方向上流側に配置されているため、センサ21の先端部は走査方向に対して逆方向に当接させるようにしている。また、センサ21先端部は、記録材7表面との衝突による衝撃を含む振動を生じ、この間にT字型SUS製金属18部にも衝撃が伝達されるとともに上下双方向への反りを繰り返して振動する。
そのため、このT字型SUS製金属18に形成されている圧電素子19に衝撃と変形による歪みが生じて十分な起電力が発生するようになり、パルス状に振動する電気信号が得られる。このとき、これらの振動の強度は記録材7がセンサ21先端部をどのくらい強く押してT字型SUS製金属18部を大きく変形させることができるかの強さに比例しており、この記録材7がセンサ先端部を押す力の強度は記録材7表面とセンサ21先端部に働く摩擦力の差に比例するため、記録材が粗いラフ紙は平滑な記録材よりもセンサ21により強い振動を生じさせることができる。
このことから、逆にセンサ21をこのように設定して表面粗さの異なる記録材7を走査することによって、圧電素子19から得られる電気信号の強度差を比較することにより記録材7の表面粗さを識別することができる。
以上の特徴を有するセンサ21を図2で示されるようにレーザビームプリンタなどの画像形成装置に設けることによって(記録材表面粗さ検知装置17)、プリンタが自動的に使用される記録材の表面の状態を判断して各表面の状態に応じた定着温度や連続通紙時の温調切り替えシーケンスで定着を行うことができるようになり、従来のようにユーザーが記録材を判別して各記録材に適した定着温度や連続通紙時の温調切り替えシーケンスを選択する手間を省くことが可能となっている。
特開2002−340518号
しかしながら、記録材表面粗さ検知装置が設置されている箇所が内部にあるため、プリント1枚目の記録材の種類を判別するまでに時間がかかる。そのため、平滑な記録材である場合に最適な定着温度を決定するまでに時間を必要としファーストプリントアウトタイムを速くすることが困難であった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、平滑な記録材の場合などにファーストプリントアウトを速くすることが可能となる画像形成装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明による画像形成装置は、電子写真形成プロセスを用いて記録材上に画像を形成する画像形成装置であって、感光体と現像剤を用いて転写材上に現像剤像を形成する画像形成部と、前記記録材上の前記現像剤像を定着させる定着手段と、記録材を保持し、抜差し可能な給紙カセットと、前記定着手段により定着された記録材の温度を検知する記録材温度検知手段と、前記記録材温度検知手段によって検知された記録材温度から前記記録材の種類である記録材種を判定する記録材種判定手段と、前記判定した記録材種に関する情報を格納する記憶手段と、前記判定した記録材種に関する情報に応じて定着開始温度を変える定着開始温度制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明による画像形成装置は、電子写真形成プロセスを用いて記録材上に画像を形成する画像形成装置であって、前記記録材の温度に基づいて判定して得られた記録材種に関する情報を格納する記憶手段と、前記記録材種に関する情報に応じて設定された定着開始温度で画像形成を実行する画像形成手段と、を備えることを特徴とする。
本発明による画像形成方法は、電子写真形成プロセスを用いて記録材上に画像を形成する画像形成方法であって、感光体と現像剤を用いて転写材上に現像剤像を形成する画像形成工程と、前記記録材上の前記現像剤像を定着させる定着工程と、前記定着工程で定着された記録材の温度を検知する記録材温度検知工程と、前記記録材温度検知工程で検知された記録材温度から前記記録材の種類である記録材種を判定する記録材種判定工程と、前記判定した記録材種に関する情報を記憶手段に格納する記憶工程と、前記判定した記録材種に関する情報に応じて定着開始温度を変える定着開始温度制御工程と、を備えることを特徴とす。
また、本発明による画像形成方法は、電子写真形成プロセスを用いて記録材上に画像を形成する画像形成方法であって、前記記録材の温度に基づいて判定して得られた記録材種に関する情報を記憶手段に格納する記憶工程と、前記記録材種に関する情報に応じて設定された定着開始温度で画像形成を実行する画像形成工程と、を備えることを特徴とする。 さらなる本発明の特徴は、以下本発明を実施するための最良の形態および添付図面によって明らかになるものである。
以上説明したように、本発明によれば、検知した記録材種に応じて定着開始温度を変えることでファーストプリントアウトを速くできる効果がある。
また、記憶手段に格納されている記録材種検出値を、給紙カセットが抜差しされた時に更新することで記録材種誤検知を防止する効果がある。
さらに、記憶手段として不揮発性メモリを備えていることで、電源OFFしてONした後においてもファーストプリントアウトを速くできる効果がある。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面を参照して説明する。なお、本発明における画像形成装置には、電子写真画像形成プロセスを用いて記録媒体に画像を形成する装置であり、少なくとも、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばLEDプリンタ、レーザビームプリンタ等)、電子写真ファクシミリ装置、及び電子写真ワードプロセッサー等が含まれるものとする。
<第1の実施形態>
第1の実施形態では、特に電子写真記録装置に用いられる加熱定着装置(以後定着器と表記する)を有する画像形成装置について説明するが、特に、画像形成装置のうちプリンタを例にとって説明する。従って、本発明の思想は、プリンタに限られず、可能な限りにおいていかなる画像形成装置にも適用される。
第1の実施形態では、特に電子写真記録装置に用いられる加熱定着装置(以後定着器と表記する)を有する画像形成装置について説明するが、特に、画像形成装置のうちプリンタを例にとって説明する。従って、本発明の思想は、プリンタに限られず、可能な限りにおいていかなる画像形成装置にも適用される。
図3は、本実施形態におけるプリンタの機構を示している。図3において、101は静電担持体である感光体ドラム、102は光源としての半導体レーザ、103はスキャナモータ104にて回転する回転多面鏡、105は半導体レーザ102から発射され、感光体ドラム101上を走査するレーザビームである。
106は感光体ドラム101上を一様に帯電するための帯電ローラ、107は感光体ドラム101上に形成された静電潜像をトナーにて現像するための現像器である。108は現像器107にて現像されたトナー像を所定の記録材(以後記録用紙、用紙または紙と表記する)に転写するための転写ローラ、109は記録用紙に転写されたトナーを熱にて融着するための定着器である。
110は記録用紙のサイズを識別する機能を有し、用紙を格納する給紙カセット、111は1回転することにより、前記給紙カセット110から用紙を給紙し、搬送路に送り出すカセット給紙ローラ、112はカセットから給紙された記録用紙を搬送する搬送ローラである。113は給紙された用紙の先端と後端を検出するためのプレフィードセンサ、114は搬送された用紙を感光体ドラム101へ送り込む転写前ローラ、115は給紙された用紙に対し、感光体ドラム101への画像書き込み(記録/印字)と用紙搬送の同期を取るとともに、給紙された用紙の搬送方向の長さを測定するためのトップセンサである。
116は定着後の用紙の有無を検出するための排紙センサ、117は定着後の用紙を排紙トレイ118へ搬送するための排出ローラ、119は排出ローラから搬送された用紙を排紙トレイ118へ排出するための排紙ローラ、120は定着器より排紙される記録用紙の温度を検出する排紙温度検知センサ、121は情報を保存しておく不揮発性メモリである。
図4は、図3で示されるプリンタの機構を制御する制御系の回路構成のブロック図を示している。図4において、200はプリンタ本体、201は不図示のホストコンピュータ等の外部機器から送られる画像コードデータをプリンタの印字に必要なビットデータに展開するとともに、プリンタ内部情報を読み取りそれを表示するためのプリンタコントローラである。202は、プリンタエンジンの各部をプリンタコントローラ201の指示にしたがってプリント動作制御するとともに、プリンタコントローラ201へプリンタ内部情報を報知するためのプリンタエンジン制御部である。203は、帯電、現像、転写等各工程における各高圧出力制御をプリンタエンジン制御部202の指示にしたがって実行する高圧制御部である。
204は、スキャナモータ104の駆動/停止、レーザビームの点灯をエンジン制御部202の指示にしたがって制御する光学系制御部である。205は、定着ヒータへの通電の駆動/停止をプリンタエンジン制御部202の指示にしたがって行う定着器制御部である。206は、プレフィードセンサ114、トップセンサ116排紙センサ117の紙有無状態とをエンジン制御部202へ報知するセンサ入力部である。207は、プリンタエンジン制御部202の指示にしたがい、記録用紙搬送のためにモータ/ローラ等の駆動/停止を行う用紙搬送制御部であり、図3の給紙ローラ111、搬送ローラ112、転写前ローラ114、定着器109のローラ及び排紙ローラ119の駆動/停止の制御をつかさどるものである。
図5は第1の実施形態におけるプリンタコントローラの動作を説明するためのフローチャートであり、図6A乃至Cは排紙温度検知センサ120の概略図であり、図7は排紙温度検知センサ120の検出温度波形である。図6より排紙温度検知センサ120は、記録材402の裏面温度を集熱板金400を介して集熱板金400裏に設置されている温度検出サーミスタ401で排紙温度を検知する構成となっている。通常、平滑紙(薄紙)は熱がかかりやすいため裏面温度は高くなり、ラフ紙(厚紙)は熱がかかりにくいため裏面温度は低くなる。
図5を用いて、本実施形態のプリンタコントローラの動作を説明する。なお、このプリンタコントローラの動作を制御しているのはCPU2021である。
まず、ステップS302で電源がONされると、スタンバイ状態を経て(ステップS303)、ステップS304においてプリントがスタートする。このプリント動作は、電源ON時にテストプリントとして実行するようにしても良いし(テストプリントを実行した場合には、ステップS312以降のプリント動作はプリントジョブの1枚目から最適な定着温度で実行されることになる)、プリントジョブの1枚目に対して紙種判断動作を行い、2枚目以降についてその判断を踏まえてプリント動作(ステップS312以降)を実行するようにしても良い。後者の場合には、1枚目のプリント動作は最適な定着温度で実行されなくてもよいという考えに基づくものであり、それよりも1枚目のプリントアウトタイムの短縮の方を優先したものである。また、ステップS304のプリント動作はデフォルトの定着開始温度(厚紙用)で実行される。厚紙用の定着温度をデフォルトとしたのは、厚紙の方が定着温度が平滑紙(薄紙)よりも高く、もしデフォルトが平滑紙用の低い温度であると紙種が厚紙の場合に印刷できなくなってしまうからである。
そして、ステップS305では、定着器から排紙される記録材402の裏面温度を、排紙温度検知センサ120の変動した温度レベルを検出する。この時の電圧波形は、図7のようになっており、プリントが開始され記録材402の裏面温度を測定すると図に示されるように温度があがっていく。
そして、ステップS306でプリントが終了すると、処理はステップS307に移行し、ここでプリント終了直前の記録材裏面温度レベルと予め設定されている閾値との比較を行う。例えば、記録材裏面温度レベルの温度が閾値より高い場合は、記録材402が平滑紙(薄紙)であると判断し、逆に閾値より低い場合は、記録材402がラフ紙(厚紙)であると判断する。
ステップS308では、上記判断結果により得られた紙種に関するデータをCPU2021内のメモリ(例えばキャッシュメモリ)2022に保存する。そして、紙種が平滑紙である場合には、処理はステップS310に移行し、CPU2021内のメモリ2022への紙種に関するデータの保存と同時に定着開始温度を低く設定する。
紙種がラフ紙と判断された場合には、処理はステップS317に移行し、定着開始温度を変更せずデフォルト設定とする。ステップS310又はS317で定着開始温度の設定が完了すると、ステップS311において、スタンバイ状態となる。
そして、定着開始温度設定がテストプリントによって実行される場合には、例えばユーザからの指示を待ってステップS312のプリント動作がスタートする。一方、定着開始温度設定がプリントジョブの1枚目を用いて実行される場合には、ステップS311のスタンバイ状態から直ちにステップS312においてプリント動作がスタートする。
次にステップS313において、前回の定着開始温度設定を実行した時から今回のプリント動作までの間に、複数の記録材402を格納するカセットが抜かれた経歴(履歴:用紙切れで交換した場合等)があるかの確認をCPU2021が行う。カセットが抜かれた場合には、「抜かれた」という情報が例えばCPU2021内のメモリ2022に格納されるので、メモリ2022をチェックすれば容易にその履歴の有無は確認できる。
カセットが抜かれた履歴がない場合には処理はステップS314に移行し、抜かれた履歴がある場合には処理はステップS318に移行する。
ステップS314において、設定されている定着開始温度でプリントが実行される。つまり、紙種が平滑紙であれば定着開始温度を低く設定した状態で、ラフ紙であれば定着開始温度をデフォルト状態(例えば厚紙用の定着開始温度)でプリントを実行する。図6は、プリント動作と温度との関係を示している。特性L1は平滑紙の場合のプリント動作時の温度特性を、特性L2はラフ紙の場合のプリント動作時の温度特性を示している。つまり、紙種が平滑紙の場合には、温度T1で紙が定着器を通過し、それがプリントジョブの終了まで継続する。ラフ紙の場合には温度T2で、同様の動作となる。
ステップS313でカセットが抜かれた経歴があると判断された場合には、検出された紙種からユーザーが変更した可能性がある。そのため、その場合には処理はステップS318に移行し、メモリ2022に保存されている紙種データ(紙種に関する情報)をクリアする。そして、ステップS319において、定着開始温度をデフォルト状態でプリントを開始し、処理はステップS305に移行する。そこで再度記録材402の裏面温度を測定し、紙種を判断する動作を実行することになる(ステップS307)。
なお、本実施形態では、排紙温度検知センサ120の温度を温度閾値と比較して紙種検知を行っているが、温度を電圧に換算してCPU2021内で電圧比較を行って紙種の判断を行っても良い。
以上のような第1の実施形態によれば、記録紙の排紙温度を検知し、その温度レベルに基づいて記録紙の紙種を判断し、その紙種データ(紙種に関する情報)をCPU内部のメモリに格納して定着開始温度を紙種データ(紙種に関する情報)に応じて設定するようにしているので、プリントを開始するたびに定着開始温度の設定をする必要が無く、ファーストプリントアウトタイムを短縮することができる。
また、前回の定着温度設定から今回の印刷動作までの間に給紙カセットが抜かれたか否かをチェックし、抜かれたと判断した場合には、デフォルトの温度でプリントを開始し、そのプリント結果を基に再度定着開始温度を設定するようにしているので、給紙カセットが抜かれたとしてもプリントアウトタイムを短く保つとともに、最適な定着開始温度を担保することができる。
さらに、記録紙が平滑紙の場合には、常に厚紙用の高い定着開始温度でプリント動作を実行する必要が無いので、必要以上のエネルギーを使う必要が無く、本発明は省エネルギーの観点からも優れたものである。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、検知した紙種をCPU内のメモリに保存し、カセットが引き抜かれるまでの間検出後の紙種データ(紙種に関する情報)から定着開始温度を設定している。しかし、電源が一旦OFFされ、その後ONされた場合に、CPU2021内のメモリ2022に格納された紙種データ(紙種に関する情報)はクリアされてしまう。従って、カセットが抜かれなかったとしても、再度紙種判断を行う必要がある。
第1の実施形態では、検知した紙種をCPU内のメモリに保存し、カセットが引き抜かれるまでの間検出後の紙種データ(紙種に関する情報)から定着開始温度を設定している。しかし、電源が一旦OFFされ、その後ONされた場合に、CPU2021内のメモリ2022に格納された紙種データ(紙種に関する情報)はクリアされてしまう。従って、カセットが抜かれなかったとしても、再度紙種判断を行う必要がある。
そこで、第2の実施形態では、CPUの外部に不揮発性メモリを備え、検知した紙種をその不揮発性メモリ121に保存しておくことにより、電源OFFされその後ONされた場合に最初からその不揮発性メモリ121に格納された紙種データ(紙種に関する情報)に応じて定着開始温度を設定することを特徴とする。
なお、第2の実施例でもプリンタ機構(図3)及びプリンタの機構を制御する制御系の回路構成(図4)は適用されるが、第1の実施形態と同じであるのでその説明は省略する。
図9を用いて、第2の実施形態に係るプリンタコントローラの動作を説明する。
ステップS602で電源がONされた後、ステップS603において、前回の定着開始温度設定を実行した時から今回のプリント動作までの間に、複数の記録材402を格納するカセットが抜かれた経歴(履歴)があるかの確認がなされる。カセットが抜かれた場合には、「抜かれた」という情報が例えば不揮発性メモリ121に格納されるので、メモリ121をチェックすれば容易にその履歴の有無は確認できる。
カセットが抜かれた履歴がないと判断された場合には、処理はステップS604に移行し、抜かれた履歴がある場合には、処理はステップS610に移行する。カセット内の紙種がユーザーによって変更された可能性があるためである。
ステップS604では、CPU2021と不揮発性メモリ121間で通信を行う。そして、ステップS605においてCPU2021が不揮発性メモリ121から紙種データ(紙種に関する情報)を読み出し、CPU2021内のメモリ2022にその内容を書き込む。一方、ステップS610では、不揮発性メモリ121に保存されている紙種データ(紙種に関する情報)をクリアし、処理はステップS611に移行する。
ステップS606では、その紙種データ(紙種に関する情報)が平滑紙を示すか否か判断される。平滑紙を示す場合には処理がステップS607に移行し、紙種データ(紙種に関する情報)が平滑紙を示さない場合には処理はステップS611に移行する。
ステップS607では、定着開始温度は低く設定される。また、ステップS611では、定着開始温度はデフォルト(例えば、厚紙用定着開始温度)に設定される。このように、カセットの抜き挿し履歴、紙種の判断からの定着開始温度設定等は、ステップS608のスタンバイ状態になる前に実行される。
初めて電源がONされ不揮発性メモリ121内に紙種データ(紙種に関する情報)が保存されていない場合、或いは、カセットが抜かれ不揮発性メモリ121内の紙種データ(紙種に関する情報)をクリアした場合には、第1の実施例で述べた排紙裏面温度検知センサ120を用いて同様の方法により紙種の判断を行うようにする。
第2の実施形態では、排紙温度検知センサ120の温度を温度閾値と比較して紙種検知を行ったが、温度を電圧に換算してCPU2021内で電圧比較を行って紙種判断を行っても良い。
以上のような第2の実施形態によれば、上述の第1の実施形態による効果に加えて、検出した記録材種をCPU内部のメモリではなく、CPU外部の不揮発性メモリに格納し、検知した記録材種に応じた定着開始温度を設定するようにしているので、プリンタの電源が一旦OFFされ、その後ONされた場合であっても紙種データ(紙種に関する情報)はクリアされずにメモリ内に残っており、単に電源をOFFした場合にも再度定着開始温度の設定をしなければならないという処理を省略することができる。よって、第1の実施形態の場合と異なり、1枚目から最適な定着開始温度でプリントを実行することができる。
120・・・・排紙裏面温度検知センサ
121・・・・不揮発性メモリ
201‥‥プリンタコントローラ
202‥‥エンジン制御部
203‥‥高圧制御部
204・・・・光学系制御部
205・・・・定着温調制御部
206・・・・センサ入力部
207・・・・用紙搬送制御部
400・・・・集熱板金
401・・・・サーミスタ
121・・・・不揮発性メモリ
201‥‥プリンタコントローラ
202‥‥エンジン制御部
203‥‥高圧制御部
204・・・・光学系制御部
205・・・・定着温調制御部
206・・・・センサ入力部
207・・・・用紙搬送制御部
400・・・・集熱板金
401・・・・サーミスタ
Claims (12)
- 電子写真形成プロセスを用いて記録材上に画像を形成する画像形成装置であって、
感光体と現像剤を用いて転写材上に現像剤像を形成する画像形成部と、
前記記録材上の前記現像剤像を定着させる定着手段と、
記録材を保持し、抜差し可能な給紙カセットと、
前記定着手段により定着された記録材の温度を検知する記録材温度検知手段と、
前記記録材温度検知手段によって検知された記録材温度から前記記録材の種類である記録材種を判定する記録材種判定手段と、
前記判定した記録材種に関する情報を格納する記憶手段と、
前記判定した記録材種に関する情報に応じて定着開始温度を変える定着開始温度制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - さらに、前記給紙カセットの抜差しを検知するカセット抜差し検知手段と、
前記カセット抜差し検知手段が前記給紙カセットの抜差しを検知した場合、前記記憶手段が格納する前記記録材種に関する情報を更新する情報更新手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記記憶手段は不揮発性メモリであることを特徴とするを請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記記録材種判定手段は、画像形成の対象となるジョブの1枚目を用いて前記記録材種を判定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記記録材種判定手段は、試験的画像形成動作により前記記録材種を判定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 電子写真形成プロセスを用いて記録材上に画像を形成する画像形成装置であって、
前記記録材の温度に基づいて判定して得られた記録材種に関する情報を格納する記憶手段と、
前記記録材種に関する情報に応じて設定された定着開始温度で画像形成を実行する画像形成手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - さらに、前記給紙カセットの抜差しを検知するカセット抜差し検知手段と、
前記カセット抜差し検知手段が前記給紙カセットの抜差しを検知した場合、前記記憶手段が格納する前記記録材種に関する情報を更新する情報更新手段と、
を備えることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。 - 前記記録材種判定手段は、画像形成の対象となるジョブの1枚目を用いて前記記録材種を判定することを特徴とする請求項6又は7に記載の画像形成装置。
- 前記記録材種判定手段は、試験的画像形成動作により前記記録材種を判定することを特徴とする請求項6又は7に記載の画像形成装置。
- 前記記憶手段は不揮発性メモリであることを特徴とするを請求項6乃至9の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 電子写真形成プロセスを用いて記録材上に画像を形成する画像形成方法であって、
感光体と現像剤を用いて転写材上に現像剤像を形成する画像形成工程と、
前記記録材上の前記現像剤像を定着させる定着工程と、
前記定着工程で定着された記録材の温度を検知する記録材温度検知工程と、
前記記録材温度検知工程で検知された記録材温度から前記記録材の種類である記録材種を判定する記録材種判定工程と、
前記判定した記録材種に関する情報を記憶手段に格納する記憶工程と、
前記判定した記録材種に関する情報に応じて定着開始温度を変える定着開始温度制御工程と、
を備えることを特徴とする画像形成方法。 - 電子写真形成プロセスを用いて記録材上に画像を形成する画像形成方法であって、
前記記録材の温度に基づいて判定して得られた記録材種に関する情報を記憶手段に格納する記憶工程と、
前記記録材種に関する情報に応じて設定された定着開始温度で画像形成を実行する画像形成工程と、
を備えることを特徴とする画像形成方法。
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Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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