JP2006131045A - 回動用駆動装置、及び車両用ヘッドランプ装置 - Google Patents

回動用駆動装置、及び車両用ヘッドランプ装置 Download PDF

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JP2006131045A JP2004320880A JP2004320880A JP2006131045A JP 2006131045 A JP2006131045 A JP 2006131045A JP 2004320880 A JP2004320880 A JP 2004320880A JP 2004320880 A JP2004320880 A JP 2004320880A JP 2006131045 A JP2006131045 A JP 2006131045A
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Abstract

【課題】部品点数を減少させると共に、給電用ハーネスのスナップフィット係合部への干渉を防止することができる回動用駆動装置、及び該回動用駆動装置を備えた車両用ヘッドライト装置を提供する。
【解決手段】上部ケース21の天井部24には、モータケース11に形成された固定爪18aを挿入してステッピングモータ10を固定するための取付け孔32a〜32cが形成されている。3つの取付け孔32aのうち、車両用ランプの照射方向後方側に位置する側壁部35に最も近い位置に形成された取付け孔32aには、下部ケースの内面に形成された係合突起部53がスナップフィット係合する。取付け孔32aと係合突起部53とは、スナップフィット係合部43と共に上部ケース21と下部ケースとを互いに固定する。尚、ケース23において、車両用ランプの照射方向後方側に位置する側壁部35には、スナップフィット係合部43が設けられていない。
【選択図】 図4

Description

本発明は車両に備えられた車両用ランプを回動させる回動用駆動装置、及び該回動用駆動装置を備えた車両用ヘッドランプ装置に関する。
従来、車両の進行方向前端には、例えば特許文献1にて開示される車両用ヘッドランプ装置が備えられている。この車両用ヘッドランプ装置は、車両の進行方向前方を照射する車両用ランプと、該車両用ランプを車両の左右方向に回動させる回動用駆動装置と、車両用ランプ及び回動用駆動装置を収容するランプケースとを備えている。
回動用駆動装置は、ステッピングモータと減速部とから構成されている。減速部は、第1のギヤケース及び第2のギヤケースよりなるケースと、該ケース内に収容され前記ステッピングモータの回転を減速して出力軸から出力する複数のギヤとを備えている。第1のギヤケースと第2のギヤケースとは、それぞれの外周の複数箇所に形成されたスナップフィット係合部により一体的に固定されている。詳しくは、第1のギヤケースの外周の複数箇所にスナップフィット係合部を構成する突起部が形成されており、第2のギヤケースの外周の複数箇所にスナップフィット係合部を構成する爪部が形成されている。そして、第1のギヤケースと第2のギヤケースとは、第1のギヤケースに形成された突起部に対し、第2のギヤケースに形成された爪部をスナップフィット係合させることにより互いに固定されている。ステッピングモータは、該ステッピングモータのモータケースに形成された固定爪により、ケースの上面に固定されている。
車両用ランプは、前記出力軸に一体回転可能に固定されている。車両用ランプには、該車両用ランプの照射方向後方側に給電用ハーネスが接続されており、該給電用ハーネスを介して車両用ランプに電力が供給される。車両用ランプは、回動用駆動装置によって左右方向に回動されるため、給電用ハーネスは、ケースの外周に形成された突起部や爪部、即ちスナップフィット係合部に干渉しやすい。給電用ハーネスがスナップフィット係合部に干渉すると、車両用ランプの回動が妨げられたり、給電用ハーネスが傷付けられたりする虞がある。従って、例えば、合成樹脂製のカバーにて、回動用駆動装置において給電用ハーネスがスナップフィット係合部に干渉する虞がある部分を覆って、給電用ハーネスのスナップフィット係合部への干渉を防止している。
特開2004−208418号公報
しかしながら、給電用ハーネスのスナップフィット係合部への干渉を防止するために、わざわざ合成樹脂製のカバーにて回動用駆動装置を覆うと、部品点数が増加してしまう。そのため、組付け工数が増大し製造コストが増大するという問題があった。また、ランプケースの内部にカバーを収容するためのスペースを確保しなければならず、ランプケースの形状が制約されてしまうという問題があった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、部品点数を減少させると共に、給電用ハーネスのスナップフィット係合部への干渉を防止することができる回動用駆動装置、及び該回動用駆動装置を備えた車両用ヘッドライト装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、モータと、第1ケース部と第2ケース部とが前記第1ケース部の外周及び前記第2ケース部の外周の複数箇所に形成されたスナップフィット係合部にて互いに固定されてなるケースと、前記ケースに収容され、照射方向後方側に給電用ハーネスが接続されたランプが固定される出力軸を有し、前記モータの回転を減速して前記出力軸から出力する減速機構とを備えた回動用駆動装置であって、前記第1ケース部の天井部には係合孔が形成され、前記第2ケース部の内面には、前記係合孔とスナップフィット係合して前記第2ケース部と前記第1ケース部とを互いに固定する係合突起部が形成されている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回動用駆動装置において、前記モータは、複数の固定爪を有するモータケースを備え、前記第1ケース部の天井部に形成された複数の取付け孔に前記固定爪が挿入されてかしめられることにより前記第1ケース部に対して取り付けられており、前記係合孔は、複数の前記取付け孔のうち、前記ランプの照射方向後方側に位置する前記第1ケース部の側壁部に最も近い位置に形成された前記取付け孔である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の回動用駆動装置において、前記係合突起部は、前記モータケースの周方向に沿った幅が、前記固定爪の前記モータケースの周方向に沿った幅より広く形成され、前記固定爪の前記モータケース周方向の両側で、前記固定爪の基端部に向かって延出された延出部を備えている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の回動用駆動装置において、前記係合突起部は、前記固定爪と前記モータケースの径方向に対向し前記モータケースの周方向に沿った幅が前記固定爪における前記モータケースの周方向に沿った幅と略等しい対向部を備え、該対向部の両側で反固定爪側に突出形成された2つの係合部を前記係合孔に係合させることにより、前記第1ケース部と前記第2ケース部とを互いに固定する。
請求項5に記載の発明は、請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の回動用駆動装置において、前記係合突起部は、合成樹脂よりなり、前記固定爪よりも前記モータケースの周方向に沿った幅が広く形成され、前記係合突起部の先端は、前記モータが取り付けられた前記第1ケース部のモータ取付け面よりも前記ケースの外部に突出している。
請求項6に記載の発明は、請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の回動用駆動装置において、前記モータが取り付けられた前記第1ケース部のモータ取付け面と、前記ケースの外部に露出した前記固定爪の外面とが同一平面内に位置している。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の回動用駆動装置において、前記モータ取付け面と、前記係合突起部の先端とが同一平面内に位置している。
請求項8に記載の発明は、第1ケース部と第2ケース部とが前記第1ケース部の外周及び前記第2ケース部の外周の複数箇所に形成されたスナップフィット係合部にて互いに固定されてなるケースに、モータの回転を減速して出力軸から出力する減速機構が収容された回動用駆動装置と、前記出力軸に固定され、照射方向後方側に接続された給電用ハーネスから電力が供給される車両用ランプと、前記回動用駆動装置及び前記車両用ランプを収容するランプケースとを備えた車両用ヘッドランプ装置であって、前記第1ケース部の天井部には係合孔が形成され、前記第2ケース部の内面には、前記係合孔とスナップフィット係合して前記第2ケース部と前記第1ケース部とを互いに固定する係合突起部が形成されている。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の車両用ヘッドランプ装置において、前記モータは、複数の固定爪を有するモータケースを備え、前記第1ケース部の天井部に形成された複数の取付け孔に前記固定爪が挿入されてかしめられることにより前記第1ケース部に対して取り付けられており、前記係合孔は、複数の前記取付け孔のうち、前記ランプの照射方向後方側に位置する前記第1ケース部の側壁部に最も近い位置に形成された前記取付け孔である。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の車両用ヘッドランプ装置において、前記係合突起部は、前記モータケースの周方向に沿った幅が、前記固定爪の前記モータケースの周方向に沿った幅より広く形成され、前記固定爪の前記モータケース周方向の両側で、前記固定爪の基端部に向かって延出された延出部を備えている。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の車両用ヘッドランプ装置において、前記係合突起部は、前記固定爪と前記モータケースの径方向に対向し前記モータケースの周方向に沿った幅が前記固定爪における前記モータケースの周方向に沿った幅と略等しい対向部を備え、該対向部の両側で反固定爪側に突出形成された2つの係合部を前記係合孔に係合させることにより、前記第1ケース部と前記第2ケース部とを互いに固定する。
請求項12に記載の発明は、請求項9乃至請求項11のいずれか1項に記載の車両用ヘッドランプ装置において、前記係合突起部は、合成樹脂よりなり、前記固定爪よりも前記モータケースの周方向に沿った幅が広く形成され、前記係合突起部の先端は、前記モータが取り付けられた前記第1ケース部のモータ取付け面よりも前記ケースの外部に突出している。
請求項13に記載の発明は、請求項9乃至請求項11のいずれか1項に記載の車両用ヘッドランプ装置において、前記モータが取り付けられた前記第1ケース部のモータ取付け面と、前記ケースの外部に露出した前記固定爪の外面とが同一平面内に位置している。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の車両用ヘッドランプ装置において、前記モータ取付け面と、前記係合突起部の先端とが同一平面内に位置している。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、係合孔と係合突起部とは、スナップフィット係合することにより、スナップフィット係合部と共に第1ケースと第2ケースとを互いに固定する。そのため、ケースにおいて、係合孔及び係合突起部に近い位置のスナップフィット係合部を無くすことが可能となる。従って、係合孔及び係合突起部を設けたことによりスナップフィット係合部が省略された部分に給電用ハーネスが配置されるようにランプを出力軸に固定すると、給電用ハーネスはスナップフィット係合部に干渉し難くなる。よって、回動用駆動装置において、給電用ハーネスがスナップフィット係合部に干渉する虞がある部分を合成樹脂製のカバーにて覆う必要がなくなり、該カバーを無くすことができる。その結果、部品点数を減少させると共に、給電用ハーネスのスナップフィット係合部への干渉を防止することができる。
請求項2,9に記載の発明によれば、係合突起部がスナップフィット係合する係合孔は、第1ケース部に対しモータを取り付けるために固定爪が挿入される取付け孔が兼ねているため、係合突起部をスナップフィット係合させるためだけに係合孔を形成する必要がない。また、複数の取付け孔のうち、ランプ(請求項9においては車両用ランプ)の照射方向後方側に位置する第1ケース部の側壁部に最も近い位置に形成された取付け孔を係合孔としているため、側壁部ではスナップフィット係合部を無くすことが可能となる。ランプの給電用ハーネスは、ランプの照射方向後方側に接続されているため、ランプの照射方向後方側に位置する側壁部においてスナップフィット係合部を無くすことにより、給電用ハーネスのスナップフィット係合部への干渉が防止される。
請求項3,10に記載の発明によれば、係合突起部に備えられた延出部の分だけ、係合孔が閉塞される。従って、延出部が備えられていない場合よりも、係合孔からのケース内部への異物の進入が抑制される。
請求項4,11に記載の発明によれば、係合突起部は、対向部の両側で反固定爪側に突出形成された2つの係合部を係合孔に係合させることにより、第1ケース部と第2ケース部とを互いに固定している。従って、第1ケース部と第2ケース部とを固定するためにかかる荷重は、対向部よりも係合部の方が大きい。よって、対向部におけるモータケース径方向の幅を狭めることが可能となり、係合孔におけるモータケースの径方向の幅を狭めることが可能となる。
請求項5,12に記載の発明によれば、給電用ハーネスは、該給電用ハーネスが係合孔付近に配置された場合、合成樹脂製の係合突起部によって、給電用ハーネスの固定爪への干渉が防止される。
請求項6,13に記載の発明によれば、モータ取付け面によって、給電用ハーネスの固定爪への干渉が防止される。
請求項7,14に記載の発明によれば、モータ取付け面によって、給電用ハーネスの係合突起部への干渉が防止される。
請求項8に記載の発明によれば、係合孔と係合突起部とは、スナップフィット係合することにより、スナップフィット係合部と共に第1ケース部と第2ケース部とを互いに固定する。そのため、ケースにおいて、係合孔及び係合突起部に近い位置のスナップフィット係合部を無くすことが可能となる。従って、係合孔及び係合突起部を設けたことによりスナップフィット係合部が省略された部分に給電用ハーネスが配置されるように車両用ランプを出力軸に固定すると、給電用ハーネスはスナップフィット係合部に干渉し難くなる。よって、回動用駆動装置において、給電用ハーネスがスナップフィット係合部に干渉する虞がある部分を合成樹脂のカバーにて覆う必要がなくなり、該カバーを無くすことができる。その結果、部品点数を減少させると共に、給電用ハーネスのスナップフィット係合部への干渉を防止することができる。そして、ランプケースに収容する部品が減少されるため、ランプケースの形状の自由度が増大される。
本発明によれば、その目的は、部品点数を減少させると共に、給電用ハーネスのスナップフィット係合部への干渉が防止される回動用駆動装置、及び該回動用駆動装置を備えた車両用ヘッドライト装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両1の進行方向全端部には、車両用ヘッドランプ装置として左右一対のランプユニット2が備えられている。図2に示すように、ランプユニット2は、ランプケース3と、該ランプケース3に収容されたランプとしての車両用ランプ4と、同じくランプケース3に収容され車両用ランプ4を左右方向に回動させる回動用駆動装置5とから構成されている。車両用ランプ4には、該車両用ランプ4の照射方向後方側に給電用ハーネス6が接続されている。車両用ランプ4には、給電用ハーネス6を介して車両1のバッテリ(図示略)から電力が供給される。
図3に示すように、回動用駆動装置5は、モータとしてのステッピングモータ10と、該ステッピングモータ10の回転を減速して出力する減速部20とを備えている。
ステッピングモータ10は、有底円筒状をなす金属製のモータケース11と、該モータケース11の内周面に固定されたステータ12と、該ステータ12に対向配置されたマグネット13及び回転軸14を有するロータ15とを備えている。回転軸14の一端(図3において上側の端部)は、モータケース11の底部に設けられた軸受16aにて回転可能に支持されている。
図7に示すように、モータケース11の開口部には、モータケース11の径方向に沿って鍔部17が延設されている。そして、鍔部17の外周縁には、複数(本実施形態では3つ)の固定爪18a〜18cが延設されている。各固定爪18a〜18cは、鍔部17の外周縁からモータケース11の径方向に沿って延び、所定位置で直角に折り曲げられて回転軸14の軸方向に沿って延びている。尚、鍔部17及び固定爪18a〜18cの外形は、プレス打ち抜き加工により形成されている。
図3に示すように、減速部20は、第1ケース部としての上部ケース21と第2ケース部としての下部ケース22とからなる合成樹脂製のケース23を備えている。ケース23の内部には、駆動ギヤ70、中間ギヤ群71、及び出力ギヤ72、センサギヤ(図示略)、センサ用マグネット(図示略)、及び制御回路装置73が収容されている。尚、駆動ギヤ70、中間ギヤ群71、及び出力ギヤ72は、減速機構を構成している。
上部ケース21は、略四角形状をなす天井部24と、該天井部24の外縁を囲むように、該天井部24に対して垂設された側壁25とを備えている。側壁25にて形成された上部ケース21の開口部25aは、略平板状をなす下部ケース22にて閉塞されている。
上部ケース21の天井部24は2段になっており、上部ケース21は、第1収容部26と、該第1収容部26よりも深く形成された第2収容部27とからなる。従って、天井部24は、第1収容部26の第1天井部28と第2収容部27の第2天井部29とから構成されている。第2収容部27の第2天井部29には、後述する出力ギヤ72の出力軸81が挿通される挿通孔29aが形成されている。
第1天井部28におけるケース23外側の面であるモータ取付け面28aには、モータ固定部30が突出形成されている。モータ固定部30は、略円柱状に形成され、その外径はステッピングモータ10のモータケース11の内径と等しく形成されている。そして、モータ固定部30の径方向中央部には、前記回転軸14の他端(図3において下側の端部)が挿入される挿入孔30aが形成されている。挿入孔30aの内周面には、前記軸受16aと共に回転軸14を支持する軸受16bが固定されている。また、モータ固定部30の外周には、モータケース11の鍔部17を収容する円環状の収容溝31が形成されている(図4参照)。収容溝31の深さは、鍔部17の厚さ及び固定爪18aの厚さと等しく形成されている。
図4に示すように、収容溝31の外周には、前記ステッピングモータ10を第1ケース部に取り付けるための複数(本実施形態では3つ)の取付け孔32a〜32cが形成されている。これらの取付け孔32a〜32cは、モータケース11における固定爪18a〜18cの周方向位置に対応した位置に形成されている。各取付け孔32a〜32cは、略四角形状をなしている。
ステッピングモータ10が上部ケース21に固定される際には、モータケース11の鍔部17が収容溝31の底部に当接するまで回転軸14が挿入孔30aに挿入されると共に、各固定爪18a〜18cが取付け孔32a〜32cにそれぞれ挿入される。その後、固定爪18a〜18cがかしめられて、ステッピングモータ10は第1天井部28(モータ取付け面28a上)に取り付けられる。尚、収容溝31の深さは、鍔部17の厚さ及び固定爪18aの厚さと等しく形成されているため、鍔部17の外面17a(鍔部17における収容溝31の底部と逆側の面)と、ケース23の外部に露出した固定爪18aの外面18dと、モータ取付け面28aとが同一平面内に位置している。
前記側壁25は、4つの側壁部35〜38よりなる。詳しくは、側壁部35,36は、出力軸81(挿通孔29a)とステッピングモータ10との配列方向(出力軸81の中心とモータ10の中心とを結んで形成される直線の方向)と直交するように形成されている。そして、図5に示すように、側壁部35はステッピングモータ10側、即ち車両用ランプ4の照射方向後方側に配置され、側壁部36は出力軸81側、即ち車両用ランプ4の照射方向前方側に配置されている。また、図4に示すように、側壁部37,38は、出力軸81及びステッピングモータ10の両側で、出力軸81とステッピングモータ10の配列方向に沿って形成されている。そして、上部ケース21の外周において、側壁部35以外の側壁25、即ち側壁部36〜38におけるケース23の外側の面には、ケース23の外方に向かって突出した複数の突起部39が形成されている。本実施形態では、突起部39は、各側壁部36〜38に2つずつ形成され、計6つ形成されている。
図5に示すように、前記下部ケース22は、上部ケース21の開口部25aに対応した平板状をなす下部ケース本体41を備えている。下部ケース本体41の外周には、複数(本実施形態では6つ)の爪部42が形成されている。各爪部42は、上部ケース21の側壁25に形成された突起部39に対応する位置に形成されている。即ち、下部ケース22において、側壁部35と嵌合される部分には爪部42は形成されていない。爪部42は下部ケース本体41に対して垂設され、上部ケース21側に延びている。爪部42の中央部には、前記突起部39と係合する固定孔42aが形成されている。これらの爪部42は、前記突起部39と共にスナップフィット係合部43を構成している。上部ケース21と下部ケース22とは、突起部39と爪部42とをスナップフィット係合させることにより互いに固定されている。
図4に示すように、3つの前記取付け孔32a〜32cのうち、側壁部35に最も近い位置に形成された取付け孔32a(係合孔)には、図6(a)(b)に示すように、その内周面に段部51が形成されている。段部51は、側壁部35におけるケース23内側の面からモータケース11の径方向に沿って突出した突出部52によって形成されている。段部51と爪部42とはモータケース11の径方向に対向している。
図6(b)に示すように、下部ケース本体41の内面41aにおいて、取付け孔32aと回転軸14の軸方向に対向する位置には、該取付け孔32aとスナップフィット係合する係合突起部53が形成されている。係合突起部53は、下部ケース本体41と一体に形成され、合成樹脂よりなる。係合突起部53は、下部ケース本体41の内面41aに垂設された突起部本体54と、該突起部本体54の先端部に形成された係合部55とから構成されている。突起部本体54は板状をなしており、該突起部本体54のモータケース11の周方向に沿った幅は、固定爪18aのモータケース11の周方向に沿った幅よりも広く形成されている(図6(a)参照)。係合突起部53の先端、即ち突起部本体54の先端面54aは、前記モータ取付け面28aと同一平面内に位置している。また、突起部本体54の側壁部35側の面54bは、突出部52に当接している。
係合部55は、突起部本体54の先端部で段部51に向かって突出形成されている。そして、係合部55は、モータケース11の周方向に沿って突起部本体54の一端から他端まで延びている。この係合部55は、段部51において回転軸14の軸方向と直交する面、即ち、突出部52の上端面52aに当接する当接面55aを備えている。
上記のように形成された取付け孔32aと係合突起部53とは、スナップフィット係合部43と共に上部ケース21と下部ケース22とを互いに固定する。詳しくは、上部ケース21に下部ケース22を嵌合する際、係合突起部53は、突起部本体54及び係合部55を撓ませながら、上部ケース21の内側から取付け孔32aに挿入される。そして、係合部55が段部51に到達すると、突起部本体54及び係合部55は原形に復帰すると共に、係合部55の当接面55aが上端面52aに当接する。また同時に、突起部本体54の面54bが突出部52に当接する。これにより、取付け孔32aと係合突起部53とがスナップフィット係合される。この時、突出部52は、係合部55と下部ケース本体41とによって回転軸14の軸方向に移動不能に固定されている。そして、取付け孔32aと係合突起部53とがスナップフィット係合することにより、突起部39が形成されていない側壁部35と下部ケース22との嵌合状態が安定する。尚、係合突起部53が取付け孔32aにスナップフィット係合した状態においては、固定爪18aは、係合突起部53におけるモータケース11の周方向に沿った幅の範囲内で、係合突起部53とモータケース11の径方向に対向している。
次に、ケース23内に収容された各部品、即ち駆動ギヤ70、中間ギヤ群71、出力ギヤ72、センサギヤ、センサ用マグネット、及び制御回路装置73について説明する。
図3に示すように、駆動ギヤ70は、ケース23内に突出した回転軸14の先端部に取着されており、回転軸14と一体回転する。この駆動ギヤ70は第1収容部26に収容されている。
前記中間ギヤ群71は、第1中間ギヤ74、第2中間ギヤ75、及び第3中間ギヤ76からなる3つの中間ギヤにより構成されている。この中間ギヤ群71は、駆動ギヤ70から伝達される回転を減速して出力ギヤ72に伝達する。
第1中間ギヤ74は、駆動ギヤ70と同様に第1収容部26に収容されている。そして、第1中間ギヤ74は、下部ケース本体41の内面41aに形成された第1下側軸受部41bと第1天井部28に形成された第1上側軸受部28bとにより軸支された第1回転軸77に固定され、駆動ギヤ70と噛合している。
第2中間ギヤ75は大径ギヤ部75aと小径ギヤ部75bとを備えている。第2中間ギヤ75は、下部ケース22側に大径ギヤ部75aが、上部ケース21側に小径ギヤ部75bが配置されるようにして、第2収容部27に収容されている。そして、第2中間ギヤ75は、下部ケース本体41の内面41aに形成された第2下側軸受部41cと第2天井部29に形成された第2上側軸受部29cとにより軸支された第2回転軸78に固定され、大径ギヤ部75aが第1中間ギヤ74と噛合している。
第3中間ギヤ76は大径ギヤ部76aと小径ギヤ部76bとを備えている。第2中間ギヤ75は、下部ケース22側に小径ギヤ部76bが、上部ケース21側に大径ギヤ部76aが配置されるようにして、第2収容部27に収容されている。そして、第3中間ギヤ76は、下部ケース本体41の内面41aに形成された第3下側軸受部41dと第2天井部29に形成された第3上側軸受部29dとにより軸支された第3回転軸79に固定され、大径ギヤ部76aが前記第2中間ギヤ75の小径ギヤ部75bと噛合している。
前記出力ギヤ72は、出力軸81と、該出力軸81の軸方向中央から変位した位置で該出力軸81の外周面から径方向に延設されたギヤ部82とを備えている。出力ギヤ72は第2収容部27に収容されている。
出力軸81の一端(下部ケース22側の端部)には、該出力軸81の軸方向に沿って凹設された支持凹部81aが形成されている。そして、出力軸81は、下部ケース本体41の内面41aから突出形成された軸支部41eを支持凹部81aに挿入することにより、該軸支部41eによって軸支されている。
出力軸81の他端(第2収容部27側の端部)は、第2天井部29に形成された前記挿通孔29aからケース23の外部に突出している。そして、図5に示すように、出力軸81の他端には、前記車両用ランプ4が該出力軸81と一体回転可能に固定されている。車両用ランプ4は、その照射方向前方側に側壁部36が、照射方向後方側に側壁部35が位置するようにして出力軸81に固定されている。従って、給電用ハーネス6は、回動用駆動装置5において、スナップフィット係合部43が形成されていない部分、即ち側壁部35側に配置されている。
図3に示すように、ギヤ部82は、周方向に並んで一体に形成された出力歯部82a及びセンサ歯部(図示略)から構成されており、扇形状をなしている。出力歯部82aは、前記第3中間ギヤ76の小径ギヤ部76bと噛合している。センサ歯部は、図示しないセンサギヤと噛合しており、該センサギヤにはセンサ用マグネット(図示略)が固定されている。
前記制御回路装置73は、第1収容部26に収容されている。制御回路装置73の基板73a上には、前記センサ用マグネットと軸方向に対向する位置にホールIC(図示略)が備えられている。このホールICは、センサ用マグネットの回転に伴う磁束量の変化を検出し、磁束量の変化に応じた検出信号を制御回路装置73に出力する。制御回路装置73は、ホールICから入力された検出信号に基づいてセンサ用マグネットの回転位置、即ちセンサギヤと噛合するセンサ歯部が延出された出力軸81の回転位置を検出する。制御回路装置73は、出力軸81の回転位置を検出することにより、車両用ランプ4の照射方向を検出している。また、制御回路装置73は、検出した車両用ランプ4の照射方向に応じてステッピングモータ10にパルス信号を出力し、該ステッピングモータ10を制御する。
次に、上記のように構成された回動用駆動装置5及びランプユニット2の作用について説明する。
制御回路装置73が出力するパルス信号によりステッピングモータ10が駆動されると、回転軸14が所定角度回転し、駆動ギヤ70が所定角度回転する。駆動ギヤ70の回転は、第1中間ギヤ74、第2中間ギヤ75、及び第3中間ギヤ76を介して減速されながら出力歯部82aに伝達される。出力歯部82aが回転すると、出力歯部82aと一体に形成された出力軸81が回転して車両用ランプ4が所定角度回転される。
ここで、給電用ハーネス6は、車両用ランプ4の照射方向後方側に接続されているため、ケース23において、給電用ハーネス6がスナップフィット係合部43に干渉する虞がある部分は、車両用ランプ4の照射方向後方側である。しかしながら、本実施形態では、第1収容部26の第1天井部28に形成された3つの取付け孔32a〜32cのうち、車両用ランプ4の照射方向後方側に位置する側壁部35に最も近い位置に形成された取付け孔32aには、下部ケース22に一体形成された係合突起部53がスナップフィット係合している。そのため、ケース23において給電用ハーネス6がスナップフィット係合部43に干渉する虞がある車両用ランプ4の照射方向後方側の部分では、スナップフィット係合部43を省略することが可能となる。よって、本実施形態では、車両用ランプ4の照射方向後方側に位置する側壁部35には、スナップフィット係合部43を構成する突起部39が形成されていない。また、下部ケース22において側壁部35と嵌合する部分には、スナップフィット係合部43を構成する爪部42が形成されていない。このように、取付け孔32aにスナップフィット係合する係合突起部53を設けて、ケース23の車両用ランプ4の照射方向後方側のスナップフィット係合部43を省略することにより、給電用ハーネス6のスナップフィット係合部43への干渉が防止される。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)3つの取付け孔32aのうち、車両用ランプ4の照射方向後方側に位置する側壁部35に最も近い位置に形成された取付け孔32aに係合突起部53をスナップフィット係合させているため、側壁部35におけるケース23外側の面にスナップフィット係合部43を形成しなくてもよい。即ち、側壁部35におけるケース23外側の面ではスナップフィット係合部43を無くすことが可能である。よって、本実施形態のように、側壁部35におけるケース23外側の面にスナップフィット係合部43を設けないことにより、ケース23を小型化することができる。更に、車両用ランプ4の給電用ハーネス6は、車両用ランプ4の照射方向後方側に接続されているため、車両用ランプ4の照射方向後方側に位置する側壁部35にはスナップフィット係合部43を設けないことによって、給電用ハーネス6はスナップフィット係合部43に干渉し難くなる。よって、従来のように、回動用駆動装置5において、給電用ハーネス6がスナップフィット係合部43に干渉する虞がある部分を合成樹脂のカバーにて覆う必要がなくなり、該カバーを無くすことができる。その結果、部品点数を減少させると共に、給電用ハーネス6のスナップフィット係合部43への干渉を防止することができる。そして、ランプケース3内に収容する部品が減少されるため、ランプケース3の形状の自由度を増大させることができる。
(2)係合突起部53がスナップフィット係合する取付け孔32aは、上部ケース21に対しステッピングモータ10を取り付けるために固定爪18aが挿入される孔である。従って、係合突起部53をスナップフィット係合させるためだけに孔を設ける必要がなく、回動用駆動装置5の製造をより容易に行うことができる。
(3)鍔部17及び固定爪18aの外形はプレス打ち抜き加工にて形成されるため、鍔部17及び固定爪18aの周縁部(角部)には、ばりが形成されてしまうことがある。即ち、鍔部17及び固定爪18aの周縁部(角部)は、鋭利となっていることがある。本実施形態では、第1天井部28におけるケース23外側の面であるモータ取付け面28aと、鍔部17の外面17aと、ケース23の外部に露出した固定爪18aの外面18dとが同一平面内に位置しているため、モータ取付け面28aによって給電用ハーネス6の鍔部17及び固定爪18aへの干渉が防止される。従って、給電用ハーネス6が、鍔部17及び固定爪18aの周縁部に形成されたばりによって損傷を受けることを防止することができる。また、給電用ハーネス6の鍔部17及び固定爪18aへの干渉により車両用ランプ4の回動が妨げられることを防止して、車両用ランプ4を良好に回動させることができる。
(4)モータ取付け面28aと、係合突起部53の先端面54aとが同一平面内に位置されているため、モータ取付け面28aによって給電用ハーネス6の係合突起部53への干渉が防止される。従って、給電用ハーネス6の係合突起部53への干渉により車両用ランプ4の回動が妨げられることを防止して、車両用ランプ4をより良好に回動させることができる。
(6)取付け孔32aにスナップフィット係合する係合突起部53を設けることにより、取付け孔32aは、係合突起部53の分だけ閉塞される。従って、係合突起部53によって、取付け孔32aからのケース23内への異物の進入を抑制することができる。
(7)第1収容部26の第1天井部28に形成された取付け孔32aに係合突起部53をスナップフィット係合させて、スナップフィット係合部43と共に上部ケース21と下部ケース22とを互いに固定する構造である。従って、ケース23の外側から、係合突起部53が取付け孔32aにスナップフィット係合されているかを容易に確認することができる。その結果、回動用駆動装置5の組付け不良を減少させることができる。
(8)係合突起部53は取付け孔32aにスナップフィット係合するため、上部ケース21に対し下部ケース22を容易に嵌合させることができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態の係合突起部53に替えて、図8(a)(b)に示すような係合突起部90を設けてもよい。尚、図8(a)(b)において、上記実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。係合突起部90の突起部本体54におけるモータケース11の周方向の両側には、固定爪18aのモータケース11周方向の両側で、該固定爪18aの基端部に向かって延出された延出部91が形成されている。このように構成すると、係合突起部90に備えられた延出部91の分だけ、取付け孔32aが閉塞される。従って、延出部91が備えられていない場合よりも、取付け孔32aからのケース23内部への異物の進入を抑制することができる。その結果、ステッピングモータ10の回転が駆動ギヤ70、中間ギヤ群71、及び出力ギヤ72へ滑らかに減速されて伝達され、回動用駆動装置5による車両用ランプ4の回動を良好に行うことができる。
○上記実施形態の係合突起部53に替えて、図9(a)(b)に示すような係合突起部100を設けてもよい。尚、図9(a)(b)において、上記実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。係合突起部100は、下部ケース本体41の内面41aに垂設された突起部本体101を備えている。突起部本体101におけるモータケース11周方向の両側には、延出部91が形成されている。また、突起部本体101は、固定爪18aと径方向に対向する対向部102を備えている。対向部102におけるモータケース11の周方向に沿った幅は、固定爪18aにおけるモータケース11の周方向に沿った幅と略等しい。尚、図9(a)では、対向部102におけるモータケース11の周方向に沿った幅は、固定爪18aにおけるモータケース11の周方向の幅より若干広いが、固定爪18aにおけるモータケース11の周方向の幅と等しくてもよいし、若干狭くてもよい。突起部本体101の先端部には、対向部102におけるモータケース11の周方向の両側で反固定爪18a側(段部51側)に突出形成された2つの係合部103,104が設けられている。係合部103,104は、突出部52の上端面52aに当接する当接面103a(図9(b)では係合部103の当接面のみ図示している。)を備えている。このように形成された係合突起部100は、上部ケース21に下部ケース22を嵌合する際、突起部本体101及び係合部103,104を撓ませながら、上部ケース21の内側から取付け孔32aに挿入される。そして、係合部103,104が段部51に到達すると、突起部本体101及び係合部103,104は原形に復帰すると共に、係合部103,104の当接面103aが上端面52aに当接する。これにより、取付け孔32aと係合突起部100とがスナップフィット係合される。この時、係合突起部100は、対向部102の両側で反固定爪18a側に突出形成された2つの係合部103,104を取付け孔32aに係合させることにより、上部ケース21と下部ケース22とを互いに固定している。従って、上部ケース21と下部ケース22とを固定するためにかかる荷重は、対向部102よりも係合部103,104の方が大きい。よって、対向部102におけるモータケース11径方向の幅、引いては突起部本体101におけるモータケース11の径方向の幅を狭めることが可能となる。その結果、取付け孔32aにおけるモータケース11の径方向の幅を狭めることができ、取付け孔32aからのケース23内部への異物の進入をより抑制することができる。
○上記実施形態の係合突起部53に替えて、図10(a)(b)に示すような係合突起部111,112を設けてもよい。尚、図10(a)(b)において、上記実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。係合突起部111,112は、下部ケース本体41の内面41aにおいて、固定爪18aにおけるモータケース11の周方向の幅と略等しい間隔を空けて垂設されている。そして、係合突起部111,112は、その先端部に、反固定爪18a側、即ち段部51側に突出形成された係合部113,114を備えている。係合部113,114は、上端面52aと当接する当接面113a(図10(b)では係合部113の当接面のみ図示している。)を備えている。そして、係合突起部111,112は、固定爪18aのモータケース11周方向の両側で、取付け孔32aに係合する。このように構成すると、係合突起部111,112は、固定爪18aとモータケース11の径方向に対向する部分を備えないため、その分だけ取付け孔32aにおけるモータケース11径方向の幅を狭めることができる。従って、取付け孔32aからのケース23内部への異物の進入を更に抑制することができる。
○上記実施形態では、取付け孔32aの内周面に、突出部52によって段部51が設けられているが、段部51がない構成としてもよい。このように構成すると、取付け孔32aと係合突起部53とは、係合突起部53の先端部がモータ取付け面28aよりもケース23の外部に突出し、係合部55の当接面55aがモータ取付け面28aに当接した状態でスナップフィット係合する。この場合、合成樹脂製の係合突起部53によって、給電用ハーネス6の固定爪18aへの干渉が防止される。従って、給電用ハーネス6が、鍔部17及び固定爪18aの周縁部に形成されたばりによって損傷を受けることを防止することができる。また、給電用ハーネス6の鍔部17及び固定爪18aへの干渉により車両用ランプ4の回動が妨げられることを防止して、車両用ランプ4を良好に回動させることができる。
○上記実施形態では、モータ取付け面28aと係合突起部53の先端面54aとが同一平面内に位置しているがこれに限らない。係合突起部53の先端面54aは、モータ取付け面28aよりもケース23の外部に突出していてもよいし、モータ取付け面28aよりもケース23の内側に位置していてもよい。また、モータ取付け面28aと、鍔部17の外面17aと、ケース23の外部に露出した固定爪18aの外面18dとが同一平面内に位置しているがこれに限らない。鍔部17の外面17a及びケース23の外部に露出した固定爪18aの外面18dは、モータ取付け面28aよりもケース23の外部に突出していてもよいし、モータ取付け面28aよりもケース23の内側に位置していてもよい。
○上記実施形態では、モータケース11は鍔部17を備えているが、鍔部17がない構成であってもよい。
○上記実施形態では、取付け孔32aに係合突起部53がスナップフィット係合する構成となっている。しかしながら、ステッピングモータ10を固定するための取付け孔32a〜32cとは別に、係合突起部53をスナップフィット係合させるための係合孔を天井部24に形成してもよい。この場合、係合孔は、車両用ランプ4の照射方向後方側で、側壁25の近くに形成されるとよい。
○上記実施形態では、回動用駆動装置5は、車両用ランプ4を回動させるために用いられているが、車両用ランプ4以外のランプを回動させるために用いられてもよい。
○上記実施形態では、回動用駆動装置5は、ステッピングモータ10を備えているが、ステッピングモータ10以外のモータ(ブラシレスモータ、直流モータ等)を備えてもよい。
上記実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)モータと、合成樹脂製の第1ケース部と合成樹脂製の第2ケース部とが前記第1ケース部の外周及び前記第2ケース部の外周の複数箇所に形成されたスナップフィット係合部にて互いに固定されてなるケースと、前記ケース収容され、照射方向後方側に給電用ハーネスが接続されたランプが固定される出力軸を有し、前記モータの回転を減速して前記出力軸から出力する減速機構とを備えた回動用駆動装置であって、前記第1ケース部の天井部には係合孔が形成され、前記第2ケースの内面には、前記係合孔とスナップフィット係合して前記第1ケース部と前記第2ケース部とを互いに固定する係合突起部が一体に形成され、前記モータは、金属製の複数の固定爪を有するモータケースを備え、前記第1ケース部の天井部に形成された複数の取付け孔に前記固定爪が挿入されかしめられることにより前記第1ケース部に固定されており、前記係合孔は、複数の前記取付け孔のうち、前記ランプの照射方向後方側に位置する前記第1ケース部の側壁部に最も近い位置に形成された前記取付け孔であり、前記係合突起部は、前記モータケースの周方向に沿った幅が、前記固定爪の前記モータケースの周方向に沿った幅より広く形成されていることを特徴とする回動用駆動装置。このように構成すると、係合突起部のモータケースの周方向に沿った幅が、鋭利な角部を備える固定爪のモータケースの周方向に沿った幅より広いため、係合突起部によって給電用ハーネスの固定爪への接触が防止される。
車両を示す斜視図。 ランプユニットを示す断面図。 回動用駆動装置を示す断面図(図4におけるA−A断面図)。 回動用駆動装置の平面図。 回動用駆動装置の側面図。 (a)は本実施形態における取付け孔(係合孔)及び該取付け孔にスナップフィット係合する係合突起部を示す平面図、(b)は図6(a)におけるB−B断面図。 ステッピングモータの側面図。 (a)は別の形態における取付け孔(係合孔)及び該取付け孔にスナップフィット係合する係合突起部を示す平面図、(b)は図8(a)におけるC−C断面図。 (a)は別の形態における取付け孔(係合孔)及び該取付け孔にスナップフィット係合する係合突起部を示す平面図、(b)は図9(a)におけるD−D断面図。 (a)は別の形態における取付け孔(係合孔)及び該取付け孔にスナップフィット係合する係合突起部を示す平面図、(b)は図10(a)におけるE−E断面図。
符号の説明
2…車両用ヘッドランプ装置としてのランプユニット、3…ランプケース、4…ランプとしての車両用ランプ、5…回動用駆動装置、6…給電用ハーネス、10…モータとしてのステッピングモータ、11…モータケース、18a〜18b…固定爪、18d…外面、21…第1ケース部としての上部ケース、22…第2ケース部としての下部ケース、23…ケース、24…天井部、28a…モータ取付け面、32a…係合孔としての取付け孔、32b,32c…取付け孔、35…側壁部、41a…内面、43…スナップフィット係合部、53,90,100,111,112…係合突起部、54a…先端としての先端面、70…減速機構を構成する駆動ギヤ、71…減速機構を構成する中間ギヤ群、72…減速機構を構成する出力ギヤ、81…出力軸、91…延出部、102…対向部、103,104…係合部。

Claims (14)

  1. モータと、
    第1ケース部と第2ケース部とが前記第1ケース部の外周及び前記第2ケース部の外周の複数箇所に形成されたスナップフィット係合部にて互いに固定されてなるケースと、
    前記ケースに収容され、照射方向後方側に給電用ハーネスが接続されたランプが固定される出力軸を有し、前記モータの回転を減速して前記出力軸から出力する減速機構と
    を備えた回動用駆動装置であって、
    前記第1ケース部の天井部には係合孔が形成され、
    前記第2ケース部の内面には、前記係合孔とスナップフィット係合して前記第2ケース部と前記第1ケース部とを互いに固定する係合突起部が形成されていることを特徴とする回動用駆動装置。
  2. 請求項1に記載の回動用駆動装置において、
    前記モータは、複数の固定爪を有するモータケースを備え、前記第1ケース部の天井部に形成された複数の取付け孔に前記固定爪が挿入されてかしめられることにより前記第1ケース部に対して取り付けられており、
    前記係合孔は、複数の前記取付け孔のうち、前記ランプの照射方向後方側に位置する前記第1ケース部の側壁部に最も近い位置に形成された前記取付け孔であることを特徴とする回動用駆動装置。
  3. 請求項2に記載の回動用駆動装置において、
    前記係合突起部は、前記モータケースの周方向に沿った幅が、前記固定爪の前記モータケースの周方向に沿った幅より広く形成され、前記固定爪の前記モータケース周方向の両側で、前記固定爪の基端部に向かって延出された延出部を備えていることを特徴とする回動用駆動装置。
  4. 請求項3に記載の回動用駆動装置において、
    前記係合突起部は、前記固定爪と前記モータケースの径方向に対向し前記モータケースの周方向に沿った幅が前記固定爪における前記モータケースの周方向に沿った幅と略等しい対向部を備え、該対向部の両側で反固定爪側に突出形成された2つの係合部を前記係合孔に係合させることにより、前記第1ケース部と前記第2ケース部とを互いに固定することを特徴とする回動用駆動装置。
  5. 請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の回動用駆動装置において、
    前記係合突起部は、合成樹脂よりなり、前記固定爪よりも前記モータケースの周方向に沿った幅が広く形成され、
    前記係合突起部の先端は、前記モータが取り付けられた前記第1ケース部のモータ取付け面よりも前記ケースの外部に突出していることを特徴とする回動用駆動装置。
  6. 請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の回動用駆動装置において、
    前記モータが取り付けられた前記第1ケース部のモータ取付け面と、前記ケース部の外部に露出した前記固定爪の外面とが同一平面内に位置していることを特徴とする回動用駆動装置。
  7. 請求項6に記載の回動用駆動装置において、
    前記モータ取付け面と、前記係合突起部の先端とが同一平面内に位置していることを特徴とする回動用駆動装置。
  8. 第1ケース部と第2ケース部とが前記第1ケース部の外周及び前記第2ケース部の外周の複数箇所に形成されたスナップフィット係合部にて互いに固定されてなるケースに、モータの回転を減速して出力軸から出力する減速機構が収容された回動用駆動装置と、
    前記出力軸に固定され、照射方向後方側に接続された給電用ハーネスから電力が供給される車両用ランプと、
    前記回動用駆動装置及び前記車両用ランプを収容するランプケースと
    を備えた車両用ヘッドランプ装置であって、
    前記第1ケース部の天井部には係合孔が形成され、
    前記第2ケース部の内面には、前記係合孔とスナップフィット係合して前記第2ケース部と前記第1ケース部とを互いに固定する係合突起部が形成されていることを特徴とする車両用ヘッドランプ装置。
  9. 請求項8に記載の車両用ヘッドランプ装置において、
    前記モータは、複数の固定爪を有するモータケースを備え、前記第1ケース部の天井部に形成された複数の取付け孔に前記固定爪が挿入されてかしめられることにより前記第1ケース部に対して取り付けられており、
    前記係合孔は、複数の前記取付け孔のうち、前記ランプの照射方向後方側に位置する前記第1ケース部の側壁部に最も近い位置に形成された前記取付け孔であることを特徴とする車両用ヘッドランプ装置。
  10. 請求項9に記載の車両用ヘッドランプ装置において、
    前記係合突起部は、前記モータケースの周方向に沿った幅が、前記固定爪の前記モータケースの周方向に沿った幅より広く形成され、前記固定爪の前記モータケース周方向の両側で、前記固定爪の基端部に向かって延出された延出部を備えていることを特徴とする車両用ヘッドランプ装置。
  11. 請求項10に記載の車両用ヘッドランプ装置において、
    前記係合突起部は、前記固定爪と前記モータケースの径方向に対向し前記モータケースの周方向に沿った幅が前記固定爪における前記モータケースの周方向に沿った幅と略等しい対向部を備え、該対向部の両側で反固定爪側に突出形成された2つの係合部を前記係合孔に係合させることにより、前記第1ケース部と前記第2ケース部とを互いに固定することを特徴とする車両用ヘッドランプ装置。
  12. 請求項9乃至請求項11のいずれか1項に記載の車両用ヘッドランプ装置において、
    前記係合突起部は、合成樹脂よりなり、前記固定爪よりも前記モータケースの周方向に沿った幅が広く形成され、
    前記係合突起部の先端は、前記モータが取り付けられた前記第1ケース部のモータ取付け面よりも前記ケースの外部に突出していることを特徴とする車両用ヘッドランプ装置。
  13. 請求項9乃至請求項11のいずれか1項に記載の車両用ヘッドランプ装置において、
    前記モータが取り付けられた前記第1ケース部のモータ取付け面と、前記ケースの外部に露出した前記固定爪の外面とが同一平面内に位置していることを特徴とする車両用ヘッドランプ装置。
  14. 請求項13に記載の車両用ヘッドランプ装置において、
    前記モータ取付け面と、前記係合突起部の先端とが同一平面内に位置していることを特徴とする車両用ヘッドランプ装置。
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