JP2006127525A - 移動情報管理装置および情報管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 移動体等で撮像した画像情報を、人間の記憶を思い出すのと似た態様で検索できるようにする。
【解決手段】 カメラ等の移動体がネットワークに接続され、移動体で画像情報を撮影/入力する際の明るさ、色、湿度、気圧、音量、天候等の測定情報の属性値を取得し、これを画像情報とともに記憶し、後の検索時に、属性値またはその範囲を複数の検索キーに1対多に関係付ける属性データベースを参照して、検索キーを属性値に変換し、この属性値を含む検索情報を用いて情報を検索する。
【選択図】 図4
【解決手段】 カメラ等の移動体がネットワークに接続され、移動体で画像情報を撮影/入力する際の明るさ、色、湿度、気圧、音量、天候等の測定情報の属性値を取得し、これを画像情報とともに記憶し、後の検索時に、属性値またはその範囲を複数の検索キーに1対多に関係付ける属性データベースを参照して、検索キーを属性値に変換し、この属性値を含む検索情報を用いて情報を検索する。
【選択図】 図4
Description
この発明は撮像画像を管理する情報管理技術に関し、より詳細には人間が記憶を思い出すのと類似した柔軟性のある態様で画像を検索管理できるようにするものである。なお情報処理を実行する移動体を、移動体情報処理装置または単に移動体と呼ぶこともある。
従来の移動体の情報管理システムは、大きく分けるとつぎのとおりである。
(a)通常知られるデータベースを有する。移動体で入力した情報に対してユーザが入力の都度キーワードを割り当てデータベースに登録する。そしてキーワードまたはキーワードを含む検索情報に応じて情報を検索する。
(b)移動体から入力した情報は文字または文字列が付与されてデータベースに登録される。または入力された情報に対する文字処理、自然言語処理、統計処理または認識処理により文字または文字列を生成し、これを情報に付与してデータベースに登録する。上述文字または文字列を含む検索情報に応じて情報を検索する。
(c)移動体の位置情報をデータベースに登録する。移動体の識別子から移動体の位置を検索する。また逆に移動体の位置の範囲に応じて移動体の識別子を検索する。
(a)通常知られるデータベースを有する。移動体で入力した情報に対してユーザが入力の都度キーワードを割り当てデータベースに登録する。そしてキーワードまたはキーワードを含む検索情報に応じて情報を検索する。
(b)移動体から入力した情報は文字または文字列が付与されてデータベースに登録される。または入力された情報に対する文字処理、自然言語処理、統計処理または認識処理により文字または文字列を生成し、これを情報に付与してデータベースに登録する。上述文字または文字列を含む検索情報に応じて情報を検索する。
(c)移動体の位置情報をデータベースに登録する。移動体の識別子から移動体の位置を検索する。また逆に移動体の位置の範囲に応じて移動体の識別子を検索する。
しかしながら(a)の管理システムでは、ユーザが予めキーワード等検索情報を与えて管理するので、キーワードや検索情報を与えずに情報を格納し、後に文字列で検索を行いたいという要請には当然対処できない。また検索はユーザが与えたキーワード等を用いた場合しか行うことができず、それ以外の文字列や検索情報を用いて検索を行うことができない。検索キー等を将来の検索を見越して完全なものにすることは著しく困難である。文字列や検索情報としてどのようなものを選ぶかにコストがかかる。
また、(b)のシステムにおいては、移動体から入力した情報を後に検索するために、入力情報に対して文字マッチング処理、自然言語処理、統計処理、年式処理を行って文字、文字列、データ列を生成し、情報に付与するか、または生成した文字等を情報に代えて、あるいは情報の検索情報としてデータベースに登録する。文字マッチング処理等の前処理は、膨大な処理コストが必要であり、低消費電力や小型化が要請され処理能力に制約がある移動体には過剰な負担となる。このため情報の登録が遅れるというきらいある。ネットワークや通信手段で他のコンピュータの処理リソースを借用することも考えられるが、その手順にも時間がかかる。
また(c)のシステムは、単に移動体の位置や識別子を検索するものにすぎず、移動体から入力した情報に移動体の位置情報を付与する機能を有しておらず、このため移動体の位置情報を手がかりとして移動体から入力した情報を検索する機能も有していない。
なお上述の(a)、(b)、(c)のシステムに関連する文献としては特許文献1、特許文献2および非特許文献1がある。特許文献1は、移動体端末からの信号を基地局において受信し、移動体端末の位置情報をデータベースに記憶することにより、多数の移動体が一斉に移動する場合の移動体網に加わる位置情報登録のコストを軽減することを開示している。また特許文献2は、現在位置の情報を発信し、道路・地図データベースから位置情報を計算し移動体の現在位置を正確に把握することを開示している。また非特許文献1は、ペンタブレットを用いて手書き入力したラスタイメージ情報を認識して文字コードからなるテキスト情報に変換した後にファイルに格納することを開示している。
特開平6−205457号公報
特開平5−281902号公報
電子情報通信学会技術報告(TECHNICAL REPORT OF IEICE EID93−88、HC93−55、1993年12月、pp7−12)
この発明は以上の事情を考慮したなされたものであり、撮像画像を、人間が記憶を思い出すのと似て方法で撮像画像を管理できる管理技術を提供することを目的としている。
この発明では、以上の目的を達成するために、特許請求の範囲に記載のとおりの構成を採用している。
すなわち、この発明の一側面によれば、移動情報管理装置に:画像を撮影する撮影手段と;所定の属性を測定する測定手段と;前記画像と前記測定手段によって測定された少なくとも1つの属性とを関連付けて記憶する記憶手段と;前記記憶手段に記憶された1つの属性と前記1つの属性に対応する複数の検索関連情報とを関連付けて記憶する第2の記憶手段と;前記検索関連情報から前記画像を検索する検索手段とを設けるようにしている。
この構成においては、撮像画像を、撮像時の属性に対応する複数の検索関連情報に関連付けて管理しているので、柔軟な検索が可能になる。
この構成において、さらに前記複数の検索関連情報のうちいずれか1つの検索関連情報から前記画像を検索する検索手段を設けることが好ましい。
また、前記属性は、典型的には、前記画像を撮影した場所における、緯度・経度、明るさ、色、湿度、天候、気圧および音量の少なくとも1つの属性を含む。
また、前記検索関連情報は、典型的には、地名である。
また、前記画像は静止画および動画の一方または双方であってよい。
なお、この発明は、複数の装置から構成される情報管理システムや、サーバコンピュータを含んで構成される情報管理システムとして構成することもできる。この場合、画像情報は、例えば、移動端末や固定端末において取得する。
この発明の上述の側面およびこの発明の他の側面は特許請求の範囲に記載され、以下実施例を用いて詳細に説明される。
以上説明したように、この発明によれば、いつの属性に対して複数の検索関連情報が付与されるので、人間が記憶を思い出す方法と似た極めて柔軟性のある検索の機能が可能となる。
以下、この発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1はこの発明の第1の実施例を概略的に示すものであり、この図において、情報管理装置は、情報入力部101、事象属性入力部102、情報データベース103、情報登録部104、情報出力部105、検索キー入力部106、属性データベース107および情報検索部108を有している。情報入力部101はテキスト、イメージ等種々の情報を入力するものである。事象属性入力部102は情報入力部101に生起した事象の属性および情報入力に起因して生起した事象の属性を検出する。情報登録部104は情報と検出属性値とを情報データベース103に登録する。検索キー入力部106はユーザーからの検索キー等の検索情報を受け付け、属性データベース107は検索情報に基づいて対応する属性値を出力する。情報検索装置108は属性値を含む検索指示を情報データベースに対して送出し、検索結果を情報出力部105に転送し、検索結果を出力させる。
なお、この発明は、この第1の実施例および後述する他の実施例からも明らかなように、単一の情報処理装置または単一の移動体情報処理装置上の単一のプロセスで実現するようにしてもよいし、複数のプロセスで実現されてもよい。または、複数の情報処理装置が接続されたネットワークシステムにおいて、複数の情報処理装置上の複数のプロセスで実現されてもよい。また複数の情報処理装置の少なくとも1つが移動体情報処理装置であってもよい。
複数の情報処理装置が接続されたネットワークシステムに移動体情報処理装置が連続的にまたは断続的に接続されている場合には、移動体情報処理装置から入力した情報をリモートの情報処理装置のデータベースに格納し、後にユーザが所望の検索を行って取り出すことができる。この例を後に図12および図14を参照して説明する。
また情報データベースは単一でなくてもよく、複数のデータベースの集合であってもよく、また移動体情報処理装置以外の情報処理装置にあってもよい。情報登録および検索の手順が予め定められ、移動体情報処理装置または他の情報処理装置からアクセスできればよい。
また入力された情報の情報データベースへの登録は、情報入力後直ちに実行される必要はない。情報入力から検索実行までの所定のタイミングで行われればよい。
また属性の検出は情報入力後即時に行われなくてもよい。情報入力の前後の任意のタイミングで測定ないし検出するものでもよい。
つぎに第1の実施例の具体的な構成例を図2をも参照して説明する。図2において、情報入力部101は電子カメラ201である。電子カメラ201は撮影した画像を画像データに変換して登録コマンド発生装置204(情報登録部104)に出力する装置であり、たとえば電子撮像素子を用いた富士写真フィルム株式会社のDS−200FDIJE(商標または製品名である)を用いることができる。
この構成例では情報入力部101を電子カメラ201としたが、画像データを入力するタブレットデジタイザであってもよい。タブレットデジタイザはたとえば日立精工株式会社のタブレットデジタイザHDG−0609J(商標または製品名である)を用いることができる。また文字情報を入力する通常のパーソナルコンピュータに接続されているキーボードでもよいし、音声情報を入力するマイクロフォンとAD変換器とを組み合わせた音声入力装置でもよい。また、映像情報を入力する通常のビデオカメラとAD変換器とを組み合わせた映像入力装置でもよい。映像入力装置は例えばNTSC信号を出力するビデオカメラと米国インテル社製のスマートビデオレコーダシステム(商標または製品名)を組み合わせて構成できる。
移動体に生起する事象の属性を入力する事象属性入力部102はグローバル・ポジショニング・システム(以下GPSとする)202である。GPS202は複数の衛星と通信を行い「情報入力した時、移動体がある地点にあった」という事象の属性として少なくとも予め定められた経度、緯度、時刻、高度、速度のいずれか1つまたは複数を測定し、所定の属性の属性値として、登録コマンド発生装置204(情報登録部104)に送出する。GPS202は例えばソケット・コミュニケーション社のモーバイルGPS装置GP803(商標または製品名)を用いることができる。
この構成例では、事象属性入力部102はGPS202としたが、ネットワークの基地局からアドレス情報を取得するアドレス取得装置でもよい。この場合、事象は「情報入力したものは、ある特定の基地局と接続した」という事象であり、その属性は基地局のアドレス情報である。
また事象属性入力部102は、時刻を数え上げて登録コマンド発生装置204(情報登録部104)に出力するクロック装置でもよいし、日付を数え上げて出力するカレンダ装置であってもよい。この場合の事象は「ある時間に情報を入力した」ことが事象であり、属性は時刻または日付である。クロック装置もカレンダ装置もICチップとして入手できる。
また明るさや色を測定して登録コマンド発生装置204(情報登録部104)に出力する測光装置でもよい。測光装置は写真撮影に用いる露出計や色度計を用いることができる。また周囲の音量を測定し登録コマンド発生装置204(情報登録部104)に出力する音量測定装置でもよいし、周囲の音を取り込みその周波数分布を測定し測定値を登録コマンド発生装置204(情報登録部104)に出力するスペクトルアナライザでもよい。この場合、「ある場所で情報を入力したこと」が事象であり、その属性は「場所の明るさ」、「色」、「音量」等である。
またこの構成例では電子カメラ201で対象を撮影しているが、属性として「対象までの距離」または「対象の大きさ」を用いてもよい。測距装置はオートフォーカスのカメラのオートフォーカス制御機構を流用できる。電子カメラの画角が既知であれば、対象までの距離と電子カメラの画角とから、撮影対象のうちの電子カメラの撮影視野で撮影された部分のおよその大きさを計算できる。画面の横と縦それぞれについて、距離をdとし横方向の画角θx、縦方向の画角θyとすると、2*d*tan(θx/2)、2*d*tan(θy/2)が対象物の画面に映った範囲の、実際の長さの近似値とすることができる。
さらに、図2の構成例では、情報データベース103は、画像情報を蓄積し、画像情報に付与された座標データを検索キーとして検索できるように管理される画像情報データベース203である。画像情報データベース203は株式会社リコーの拡張リレーショナルデータベース管理システムであるG−BASE(商標または製品名)を用いることができる。G−BASEでは、画像情報のデータを不定長のバイナリ文字列として格納し、属性として座標データを付与するようにスキーマを設計することで、座標データを検索キーとして検索できるように画像情報を管理する。G−BASEでは、標準SQLを拡張した操作言語GSQLを用いて画像情報の登録と検索を行える。操作言語GSQLの詳細については株式会社リコーのG−BASEマニュアル第5分冊に説明されている。
情報登録部104は、登録コマンド発生装置204であり、この登録コマンド発生装置204はGSQLに基づいて情報の登録式を生成し、画像情報データベース203(情報データベース103)に出力する。すなわち、登録コマンド発生装置204は、電子カメラ201からの情報のデータと、GPS202からの属性値とを引数とする、GSQLに基づいた所定の情報登録コマンドを生成し、G−BASEすなわち画像情報データベース203に送出する。
検索キー入力部106は、文字または文字列を入力し、地名データベース207(属性データベース107)に出力するキーボード装置206である。キーボード装置206に代えてメニュー形式のユーザインターフェースを用いてもよい。このユーザインタフェースは、ディスプレイ上に1つ以上の選択肢のリストをメニューとして表示し、キーボード、マウス、タブレットデジタイザ等で選択肢の1または複数を選択することで、対応する番号、文字、文字列を生成する。メニュー形式のユーザインターフェースはXウィンドウシステムのソフトウェアツールキットを用いて簡単に実現できる(O’Reilly & Associates, Inc.のX View Programming Mannual Volume Seven 2’nd edition Forth printingのpp237−267およびpp588−592)。
また検索キー入力部106は手書き文字または印刷も時を認識するOCR装置でもよい。また疑似ペンによってタブレット上で文字を書き、この文字を認識するシャープ社製のPI−3000(商標または製品名)等の手書き文字認識装置でもよい。
属性データベース107は、地名を入力すると、経度と緯度の組で表される1または複数の座標を出力する地名データベース207である。地名データベース207は図4、図5に示すように複数の地名座標レコードからなる地名座標管理表を用いる。地名座標レコードは座標フィールド、地名フィールド、およびレコード終端識別子を有する。地名フィールドは1または複数の地名を表す文字列が記録され、座標フィールドには対応する1または複数の座標を記録している。地名が入力されたときに、その文字または文字列を各レコードの地名フィールドの地名とマッチングさせ、一致した場合、そのレコードの座標フィールドの座標を出力する。一致しない場合にはエラーを出力する。
情報検索部108は、GSQLの文法に則った情報検索式を生成し、画像情報データベース203(情報データベース103)に出力する検索コマンド発生装置208である。この検索コマンド発生装置208は、ユーザに指示に基づいて地名データベース207から出力された1または複数の座標値を引数とするGSQLに基づいた所定の情報検索コマンドを発生し、画像情報データベース203(G−BASE)に出力する。
なお登録コマンド発生装置204(情報登録部104)および検索コマンド発生装置208(情報検索部108)を別々に構成せず、1つの装置で構成し、入力データに応じて検索コマンドと登録コマンドとを切り替えて出力するGSQLコマンド発生装置として構成してもよい。
情報出力部105は画像情報データベース203から出力される画像情報を表示する通常の液晶ディスプレイ装置205である。もちろんプラズマディスプレイやCRTディスプレイを用いてもよい。またプリンタを用いてもよい。
つぎに図2の構成例における情報の登録および検索(登録コマンド発生装置204および検索コマンド発生装置208の動作)の詳細を説明する。
まず、情報の登録について説明する。この構成例においては、imageDBという名前の画像情報データベース203がつぎのGSQL式で作成されている。
[GSQL式1−1]
CREATE SCEMA INTO’/test/db1’;
[GSQL式1−2]
CREATE TABLE imageDB(
latitudeflag CHARACTER(1),
KEIDO INTEGER(8),
longitudeflag CHARACTER(1),
IDO INTEGER(9),
IMAGE VARIABLE CHARACTER
);
GSQL式1−1は/testというディレクトリにdb1という名前のデータベースを作成することを表す。GSQL式1−2はdb1の内部構成を記述している。すなわち、第1の引数としての属性がlatitudeflagという名前で、長さ1の文字型であり、第2の引数としての属性がKEIDOという名前で、長さ8の整数の型であり、第3の引数としての属性がlongitudeflagという名前で、長さ1の文字の型であり、第4の引数としての属性がIDOという名前で、長さ9の整数の型であり、第5の引数が画像情報のデータでIMAGEという名前で可変長の文字の型である、imageDBという名前のデータベースを作成することを表す。
[GSQL式1−1]
CREATE SCEMA INTO’/test/db1’;
[GSQL式1−2]
CREATE TABLE imageDB(
latitudeflag CHARACTER(1),
KEIDO INTEGER(8),
longitudeflag CHARACTER(1),
IDO INTEGER(9),
IMAGE VARIABLE CHARACTER
);
GSQL式1−1は/testというディレクトリにdb1という名前のデータベースを作成することを表す。GSQL式1−2はdb1の内部構成を記述している。すなわち、第1の引数としての属性がlatitudeflagという名前で、長さ1の文字型であり、第2の引数としての属性がKEIDOという名前で、長さ8の整数の型であり、第3の引数としての属性がlongitudeflagという名前で、長さ1の文字の型であり、第4の引数としての属性がIDOという名前で、長さ9の整数の型であり、第5の引数が画像情報のデータでIMAGEという名前で可変長の文字の型である、imageDBという名前のデータベースを作成することを表す。
電子カメラ201を起動すると、電子カメラ201で撮影した画像情報のデータが入力され、登録コマンド発生装置204に送出される。電子カメラ201の起動信号に応じて起動と同時にGPS202から日付、時刻、緯度、経度、高度の事象属性の1または複数の属性値が測定される。この構成例では、属性情報として緯度および経度を用い、緯度および経度の組を登録コマンド発生装置204に送る。もちろん他の属性を用いてもよい。
例えば電子カメラ201を起動して「JR渋谷駅」でJR山手線の時刻表を撮影すると、「時刻表の画像データ」が登録コマンド発生装置204に送出される。これと同時に電子カメラ201の起動に応じて、「JR渋谷駅で撮影した」ことを表す事象の属性として経度と緯度の組である座標の値(X1,X2)がGPS202で自動的に測定され登録コマンド発生装置204に送出される。
登録コマンド発生装置204は、画像情報データと座標値とを受け取って、画像情報のデータの検索キーとしてGSQLに基づいた登録コマンドを生成する。生成されたコマンドはつぎのとおりである。
[GSQL式1−3]
INSERT INTO imageDB VALUES(’E’,X1,’N’,Y1,’イメージデータ’);
この式では第1の引数が東経、西経の別で、東経を表す’E’という文字であり、第2の引数がX1の経度値であり、第3の引数が北緯、南緯の別で、北緯を表す’N’という文字であり、第4の引数がY1の緯度値であり、第5の引数が電子カメラ701から入力された画像データをテキスト文字列にエンコードした’イメージデータ’というテキスト文字列である。そしてこの式はイメージデータに座標値を付与してimageDBというデータベースに登録するという登録コマンドを表している。
[GSQL式1−3]
INSERT INTO imageDB VALUES(’E’,X1,’N’,Y1,’イメージデータ’);
この式では第1の引数が東経、西経の別で、東経を表す’E’という文字であり、第2の引数がX1の経度値であり、第3の引数が北緯、南緯の別で、北緯を表す’N’という文字であり、第4の引数がY1の緯度値であり、第5の引数が電子カメラ701から入力された画像データをテキスト文字列にエンコードした’イメージデータ’というテキスト文字列である。そしてこの式はイメージデータに座標値を付与してimageDBというデータベースに登録するという登録コマンドを表している。
画像データをテキストデータにエンコードするには例えばUNIX(商標名)のunencodeコマンドやRFC1521ないしRFC1524で規定されるMIMEエンコードコマンドを用いることができる。もちろんエンコードせずに画像データのまま登録してもよい。
つぎに情報の検索について説明する。検索は情報を入力した場所の地名またはその場所を含む地域の地名を用いて行うとする。
さて、キーボード206地名を入力すると、対応する文字列が地名データベース207に送出され、地名データベース207は対応する1または複数の座標あるいは地図上の矩形領域を表す2つの座標の組を1または複数出力する。
図3に示すように、地図に対して等間隔で縦分割線および横分割線を設け、矩形領域を規定する。図のA、B、C、Dで規定される矩形領域について各頂点A、B、C、Dの座標を(XN,YN)、(XN+1,YN)、(XN,YN+1)、(XN+1,YN+1)で表す。矩形領域は対角線をなす2つの頂点座標で規定できるので、AとDの座標の組{(XN,YN),(XN+1,YN+1)}を用いて矩形領域を表す。なお1つの矩形領域には1以上の地名が存在するものとする。
図4は、地名対座標管理表(図5)の地名座標レコードのフォーマットを示す。1つのレコードは1つの矩形領域を表す2つの座標を表す座標フィールドと、1または複数の地名を格納する地名フィールドからなっている。地名フィールドは、格納する地名の数に依存して可変長であるため、地名のリストとして管理し、地名のリストの最後に特別な識別子として終端記号を格納する。もちろん他の可変長レコードの管理手法を用いてもよいし、固定長としてもよい。例えば所定数の地名フィールドと所定数の座標フィールドとで地名対座標管理表を構成し、1つの領域を複数のレコードで表現してもよい。
図5は複数の地名座標レコードで地名対座標管理表が構成される例を示す。
このような地名対座標管理表を用いた地名データベースではつぎのようにして座標値を出力する。まずキーボード206から地名として「JR渋谷駅」を入力すると、この文字列が検索キーとして地名データベース207に送出される。地名データベース207は各地名座標レコード中の地名と「JR渋谷駅」という地名とを突き合わせ、一致した場合には、そのレコードの座標フィールドを出力座標リストに加えていく。
図6に示す具体的な地名座標管理表では、「JR渋谷駅」はレコード1の地名フィールドの3番目と、レコード3の地名フィールドの5番目に含まれるので、出力座標リストは、{(X11,Y11),(X12,Y12)},{(X31,Y31),(X32,Y32)}となる。これはに2つの矩形領域{(X11,Y11),(X12,Y12)},{(X31,Y31),(X32,Y32)}「JR渋谷駅」が含まれることを表す。
地名データベース207は以上の出力座標リストを検索コマンド発生装置208に送出する。
なお地名データベース207では、地名対座標管理表中のレコードを順に調べるようにしたが、ハッシュ表を用いて検索を行ってもよい。すなわち、地名座標レコードには予め一意に定める番号を付与しておき、地名の文字列に対して、所定のハッシュ関数を設計し、ハッシュ表として地名対座標管理表を構成する。またリレーショナルデータベースシステムを用いて地名データベースを構成してもよい。
検索コマンド発生装置208は地名データベース207から与えられた複数の座標の組から画像情報データベース203を検索するためのGSQL式を生成する。この構成例では以下のGSQL式が生成される。
[GSQL式1−4]
DECLARE LOCAL TEMPORARY TABLE temp1(
latitudeflag CHARACTER(1),
KEIDO INTEGER(8),
longitedeflag CHARACTER(1),
IDO INTEGER(9),
IMAGE VARIABLE CHARACTER
);
[GSQL式1−5]
INSERT INTO temp.temp1
SELECT latitudeflag,KEIDO,longitud
eflag,IDO,IMAGE
FROM imageDB
WHERE latitudeflag=’E’
AND KEIDO>=X11
AND KEIDO<=X12
AND longitudeflag=’N’
AND IDO>=Y11
AND IDO<=Y12;
[GSQL式1−6]
INSERT INTO temp.temp1
SELECT latitudeflag,KEIDO,longitud
eflag,IDO,IMAGE
FROM imageDB
WHERE latitudeflag=’E’
AND KEIDO>=X31
AND KEIDO<=X32
AND longitudeflag=’N’
AND IDO>=Y31
AND IDO<=Y32;
[GSQL式1−7]
COMMIT;
[GSQL式1−8]
SELECT DISTINCT IMAGE
FROM temp.temp1;
以上のGSQL式は画像情報データベース203に送出され、これに応じて画像データが検索される。検索条件にある画像が記憶されていれば、座標および画像データが1行で表され座標画像対応表として出力される。検索条件に合う画像がなければ、何も出力されず、1つあるときには1行、複数あるときには対応する行数だけ出力される。座標画像対応表においては、1つの画像データと、「ある場所でその画像を入力した」事象の属性である経度と緯度の属性値を表す座標とが対応している。
[GSQL式1−4]
DECLARE LOCAL TEMPORARY TABLE temp1(
latitudeflag CHARACTER(1),
KEIDO INTEGER(8),
longitedeflag CHARACTER(1),
IDO INTEGER(9),
IMAGE VARIABLE CHARACTER
);
[GSQL式1−5]
INSERT INTO temp.temp1
SELECT latitudeflag,KEIDO,longitud
eflag,IDO,IMAGE
FROM imageDB
WHERE latitudeflag=’E’
AND KEIDO>=X11
AND KEIDO<=X12
AND longitudeflag=’N’
AND IDO>=Y11
AND IDO<=Y12;
[GSQL式1−6]
INSERT INTO temp.temp1
SELECT latitudeflag,KEIDO,longitud
eflag,IDO,IMAGE
FROM imageDB
WHERE latitudeflag=’E’
AND KEIDO>=X31
AND KEIDO<=X32
AND longitudeflag=’N’
AND IDO>=Y31
AND IDO<=Y32;
[GSQL式1−7]
COMMIT;
[GSQL式1−8]
SELECT DISTINCT IMAGE
FROM temp.temp1;
以上のGSQL式は画像情報データベース203に送出され、これに応じて画像データが検索される。検索条件にある画像が記憶されていれば、座標および画像データが1行で表され座標画像対応表として出力される。検索条件に合う画像がなければ、何も出力されず、1つあるときには1行、複数あるときには対応する行数だけ出力される。座標画像対応表においては、1つの画像データと、「ある場所でその画像を入力した」事象の属性である経度と緯度の属性値を表す座標とが対応している。
液晶ディスプレイ装置205は検索結果の座標画像対応表の第1行のイメージフィールドの文字列がイメージデータなのでこれを取り出す。画像データを画像情報データベース203に登録するときに、画像データをテキスト情報にエンコードしたイメージデータを記憶したので、復元するためにイメージデータをでコードする必要がある。この構成例では、エンコードにUNIX OSでよく知られるunencodeプログラムを用いたので、undecodeプログラムを用いる。MIMEエンコードプログラムを用いた場合にはMIMEデコードプログラムを用いる。一般にエンコード手法に依存してデコード手法が決定される。もちろんエンコードせずに画像データを登録しておけば、デコードを行う必要はない。またエンコードして登録した場合でもデコードせずに液晶ディスプレイ装置205に表示してもよい。
デコードされた画像データは液晶ディスプレイ装置205に表示される。座標画像対応表が複数の行からなるときは以上の手順を繰り返し実行する。
この構成例では、「JR渋谷駅」で時刻表を撮影した事象の属性である座標の値は(X1,Y1)であったので、地名対座標管理表の第1のレコードと第3のレコードのそれぞれの座標フィールドの値{(X11,Y11),(X12,Y12)},{(X31,Y31),(X32,Y32)}は、
X11<=X1<X12でかつ
Y11<=Y1<Y12でかつ
X31<=X1<x32でかつ
Y31<=Y1<Y32
となるように構成されている。なぜならば「JR渋谷駅」は領域{(X11,Y11),(X12,Y12)}と領域{(X31,Y31),(X32,Y32)}のいずれにも含まれているからである。以上のようにこの構成では、「JR渋谷駅」で撮影したJRの時刻表の画像は、表示したGSQLコマンドによって出力される座標画像対応表に必ず含まれる。
X11<=X1<X12でかつ
Y11<=Y1<Y12でかつ
X31<=X1<x32でかつ
Y31<=Y1<Y32
となるように構成されている。なぜならば「JR渋谷駅」は領域{(X11,Y11),(X12,Y12)}と領域{(X31,Y31),(X32,Y32)}のいずれにも含まれているからである。以上のようにこの構成では、「JR渋谷駅」で撮影したJRの時刻表の画像は、表示したGSQLコマンドによって出力される座標画像対応表に必ず含まれる。
以上説明したように、JR渋谷駅で電子カメラで撮影したJRの時刻表の画像は後に「JR渋谷駅」なる地名をで検索することができる。地名対座標管理表を「渋谷」なる地名を含む領域{(Xm,Ym),(Xm+1,Ym+1)}について、
Xm<=X1<Xm+1でかつ
Ym<=Y1<Ym+1
となるように構成すれば、JR渋谷駅で電子カメラで撮影したJRの時刻表の画像は、「渋谷」なる地名で検索できる。
Xm<=X1<Xm+1でかつ
Ym<=Y1<Ym+1
となるように構成すれば、JR渋谷駅で電子カメラで撮影したJRの時刻表の画像は、「渋谷」なる地名で検索できる。
この構成例では、検索キーは地名としたが、住所、国名、都道府県名、市町村名、建築物名、施設名、組織名、省庁名、社名、法人名、営業所名、屋号、売場名、河川名、山岳丘陵名、道路名、通路名、路線名、交差点名、停留所名、駅名、階数、郵便番号等のいずれでもよい。
一般には、日常的に利用する、あらゆる地名を含んだ場所の名称と、名称に対応する領域との対応関係を保持管理する地名対座標管理表を予め上述のように作成しておけば、少なくとも地名対座標管理表に登録されている任意の場所の名称から画像を検索する情報管理装置が実現される。とくに移動体では、画像を撮影する時には、「画像を撮影した」ことと、画像を撮影した時に「ある場所にいた」ことの2つの事象が同時に生起する。この実施例では「画像をある場所で撮影する」という事象の属性として座標を用いた。すなわち撮影した画像データに対して撮影した地点の座標を自動的に測定して得られる座標とを検索のための情報として付与し、撮影した画像情報を情報データベース103に記録し管理する。ユーザは画像情報を記録するときに特別なキーワードや検索情報を付与する必要もないし、画像の認識処理、統計処理等の前処理も不要である。そして撮影した場所によって定まる文字または文字列を検索の手がかりとして撮影した情報を検索できる。
なお移動体で入力し、データベースに登録する情報は、画像情報に限定されず、文字、文字列、音声情報、映像情報であってもよい。音声情報や映像情報は、上述実施例の場合と同様にテキストデータにエンコードし、その後デコードして復元することができる。
また事象の属性は、緯度、経度のみでなく、情報を記録した場所、明るさ、色、温度、湿度、天候、気圧、音量等種々の測定可能な属性を用いることができる。属性は1つまたは複数用いることができる。属性値の測定結果の所定の精度の整数または実数として出力すれば、この実施例と同様に構成できる。
この実施例では、情報を入力する際に生起する事象の属性の属性値を測定し、これを情報とともに記憶し、後に検索キーを属性値に変換し、この属性値を含む検索情報を用いて情報を検索している。これによれば、従来のように情報を入力する際に検索キーを付与する煩雑さがなく、また検索キーを生成するための前処理を行う必要もない。さらに事象の属性を用いた検索方法、例えば「渋谷駅で撮影した画像」という検索方法は、人間が記憶を思い出す方法と似た検索の機能を可能とするので、極めて柔軟な検索手法を提供し、移動体を含むネットワークシステムの情報管理の融通性を向上させることができる。
つぎに第1の実施例の別の構成例を説明する。この構成例は、情報入力部101としてファイル入力装置を用い、事象として「所定のホスト・コンピュータを用いてファイルを入力したこと」を用い、事象の属性としてそのホスト・コンピュータのホスト番号を用いる。
図7はこの構成例を示し、この図において図2と対応する箇所には対応する符合を付して詳細な説明は繰り返さない。図7(図1)において、情報入力部101はネットワーク通信を用いたファイル転送プロトコルであるFTPを用いて実現したファイル入力装置301である。ファイル入力装置301は例えばUNIX OSのftpプログラムを利用するコンピュータシステムである。FTP以外のファイル転送プロトコル例えばSMTP、NNTP、HTTP等を用いてもよく、HTTPを用いたファイル入力装置301としては、NCSAのMosaicプログラムを用いたコンピュータシステムがある。Mosaicはファイルだけでなく、一般的なデジタル情報を入力できる。
事象属性入力部103はftpの接続先のコンピュータシステムのホスト番号を保持管理するホスト番号保持装置302である。ホスト番号保持装置302が取り扱う事象は、「あるコンピュータシステムから情報を入力した」ことであり、属性はホスト番号である。ホスト番号は高々有限個の番号なので、レジスタやメモリでこれを保持することができる。属性としては、ホスト番号以外のものを用いてもよい。例えばFTPプロトコルでPWDコマンドを用いて、接続先のコンピュータシステムからリモートのカレントディレクトリを取り寄せて、属性として用いてもよい。一般に保持する属性は、リモートコンピュータから取り出すことのできる任意の情報でよい。さらにリモートのコンピュータシステムに接続することに起因する属性でもよい。例えばJIS規格のX5108に規定されるトランスポートサービスの品質のパラメータのいずれかでもよい。
属性データベース107は、組織名を入力すると1または複数のホスト番号を出力するホストデータベース307である。このデータベース307は、複数行のレコードを有し、1行に複数の組織名フィールドと、1または複数のホスト番号を含むホストフィールドを有する組織名対ホスト対応管理表を保持している(図8、9、10参照)。ホストデータベース307は入力された文字または文字列が組織フィールドに記録されている文字列と一致するかどうかを各行ごとに検査し、一致する組織名を有する行の1または複数のホスト番号を出力する。一致するものがなければエラーを出力する。
つぎにこの構成例における情報の登録および検索について詳細に説明する。この構成例においては、imageDB4という名前の(画像)情報データベース103がつぎのGSQL式で作成されている。
[GSQL式4−1]
CREATE SCEMA INTO’/test/db4’;
[GSQL式4−2]
CREATE TABLE imageDB4(
HOSTNO INTEGER(12),
IMAGE VARIABLE CHARACTER
);
GSQL式4−1は/testというディレクトリにdb4という名前のデータベースを作成することを表す。GSQL式4−2はdb4の内部構成を記述している。すなわち、第1の引数としての属性がHOSTNOという名前で、長さ12の文字型であり、第2の引数が画像情報のデータでIMAGEという名前で可変長の文字の型である、imageDB4という名前のデータベースを作成することを表す。
[GSQL式4−1]
CREATE SCEMA INTO’/test/db4’;
[GSQL式4−2]
CREATE TABLE imageDB4(
HOSTNO INTEGER(12),
IMAGE VARIABLE CHARACTER
);
GSQL式4−1は/testというディレクトリにdb4という名前のデータベースを作成することを表す。GSQL式4−2はdb4の内部構成を記述している。すなわち、第1の引数としての属性がHOSTNOという名前で、長さ12の文字型であり、第2の引数が画像情報のデータでIMAGEという名前で可変長の文字の型である、imageDB4という名前のデータベースを作成することを表す。
この構成では、所定のホスト番号Yをftpプログラムの起動引数に指定してFTPプロトコルでリモートのコンピュータシステムに接続すると、ホスト番号Yがホスト番号保持装置に出力され、保持される。つぎに、ユーザがgetコマンドとファイル名をftpプログラムに指定して、ユーザが所望するファイルを入力する。ファイルは画像入力でもよいし、他のものでもよい。ftpプログラムはユーザの指定に応じてリモートのコンピュータシステムから画像ファイルを入力して登録コマンド発生装置304に出力する。画像ファイルの入力に応じて、ホスト番号保持装置302は、ホスト番号を登録コマンド発生装置304に送出する。登録コマンド発生装置304は上述のファイルとホスト番号とを受け取ってホスト番号を検索キーとしてファイルを画像情報データベース303に登録する。
登録コマンド発生装置304が生成するコマンドはつぎのとおりである。
[GSQL式4−3]
INSERT INTO imageDB4 VALUES(Y,’イメージデータ’);
この式では第1の引数がホスト番号がYで、ホスト番号保持装置から出力されたホスト番号を整数で表すデータであり、第2の引数がファイル入力装置301から入力された画像データをテキスト文字列にエンコードした’イメージデータ’というテキスト文字列である。そしてこの式はイメージデータにホスト番号を検索キーとし付与してimageDB4というデータベースに登録するという登録コマンドを表している。
[GSQL式4−3]
INSERT INTO imageDB4 VALUES(Y,’イメージデータ’);
この式では第1の引数がホスト番号がYで、ホスト番号保持装置から出力されたホスト番号を整数で表すデータであり、第2の引数がファイル入力装置301から入力された画像データをテキスト文字列にエンコードした’イメージデータ’というテキスト文字列である。そしてこの式はイメージデータにホスト番号を検索キーとし付与してimageDB4というデータベースに登録するという登録コマンドを表している。
画像データのエンコードは既述した手法で行えるし、エンコードせずに登録してもよい。
つぎに情報の検索について説明する。
検索したい画像情報を入力したリモートのコンピュータシステムを所有する組織名をキーボード装置306から入力すると、この組織名を表す文字列がホストデータベース307に送出され、ホストデータベース307は組織名に対応する1または複数のホスト番号を検索コマンド発生装置308に出力する。この構成例では、組織名には1または複数のホスト番号が割り当てられる。
図8は、組織名対ホスト管理表(図9)の地名座標レコードのフォーマットを示す。1つのレコードは1つの組織名を格納する組織名フィールドと、1または複数のホスト番号を格納するホストフィールドからなっている。ホストフィールドは、格納するホスト番号の数に依存して可変長であるため、ホスト番号のリストとして管理し、ホスト番号のリストの最後に特別な識別子として終端記号を格納する。図10は複数のレコードで構成される組織名対ホスト管理表の具体例を示す。
ホストデータベース307の操作を、図10に示す組織名対ホスト管理表図の具体例に沿って説明する。まずキーボード装置306から組織名として「人事部」を入力すると、この文字列が検索キーとしてホストデータベース307に送出される。ホストデータベース307は各レコード中の組織名と「人事部」という組織名とを突き合わせ、一致した場合には、そのレコードのホストフィールドを出力ホストリストに加えていく。
図10に示す具体的なホスト対組織名管理表では、「人事部」はレコード1の組織名フィールドに含まれるので、出力ホスト座標リストは、{1,2,3}となる。この3つのホスト番号のコンピュータシステムを「人事部」が所有していることを表す。ホストデータベース307は以上の出力ホストリストを検索コマンド発生装置308に送出する。
なおホストデータベース307では、ハッシュ表を用いて検索を行ってもよい。またリレーショナルデータベースシステムを用いて地名データベースを構成してもよい。
検索コマンド発生装置308はホストデータベース307から与えられた複数のホスト番号から画像情報データベース303を検索するためのGSQL式を生成する。この構成例では以下のGSQL式が生成される。
[GSQL式4−4]
DECLARE LOCAL TEMPORARY TABLE temp4(
HOSTNO INTEGER(12),
IMAGE VARIABLE CHARACTER
);
[GSQL式4−5]
INSERT INTO temp.temp4
SELECT HOSTNO,IMAGE
FROM imageDB4
WHERE HOSTNO IN:searchPlaceStrig;
[GSQL式4−6]
COMMIT;
[GSQL式4−7]
SELECT DISTINCT IMAGE
FROM temp.temp4;
以上のGSQL式は画像情報データベースに送出され、これに応じて画像データが検索される。検索条件にある画像が記憶されていれば、ホスト番号および画像データが1行で表されホスト画像対応表として出力される。検索条件に合う画像がなければ、何も出力されず、1つあるときには1行、複数あるときには対応する行数だけ出力される。ホスト画像対応表においては、1つの画像データと、「あるリモートコンピュータシステムからその画像を入力した」事象の属性であるホスト番号属性の属性値を表すホスト番号とが対応している。
[GSQL式4−4]
DECLARE LOCAL TEMPORARY TABLE temp4(
HOSTNO INTEGER(12),
IMAGE VARIABLE CHARACTER
);
[GSQL式4−5]
INSERT INTO temp.temp4
SELECT HOSTNO,IMAGE
FROM imageDB4
WHERE HOSTNO IN:searchPlaceStrig;
[GSQL式4−6]
COMMIT;
[GSQL式4−7]
SELECT DISTINCT IMAGE
FROM temp.temp4;
以上のGSQL式は画像情報データベースに送出され、これに応じて画像データが検索される。検索条件にある画像が記憶されていれば、ホスト番号および画像データが1行で表されホスト画像対応表として出力される。検索条件に合う画像がなければ、何も出力されず、1つあるときには1行、複数あるときには対応する行数だけ出力される。ホスト画像対応表においては、1つの画像データと、「あるリモートコンピュータシステムからその画像を入力した」事象の属性であるホスト番号属性の属性値を表すホスト番号とが対応している。
液晶ディスプレイ装置305は先に説明した構成例と同じである。
この構成例においては、「人事部」のコンピュータシステムのホスト番号が、ホスト画像対応表の人事部のレコードに入れるようにすれば、上述ホスト番号Yは1、2、3のいずれかであるので、人事部のコンピュータシステムから入力した画像ファイルは上述のGSQL検索コマンドによって出力されるホスト画像対応表に必ず含まれる。
以上説明したように、人事部のコンピュータシステムから入力した画像ファイルは後に「人事部」なる組織名をで検索することができる。もちろん任意の組織名で当該組織のコンピュータシステムから入力した画像データを検索できる。
この構成例では、検索キーは組織名としたが、住所、国名、都道府県名、市町村名、建築物名、施設名、省庁名、社名、法人名、営業所名、屋号、売場名、河川名、山岳丘陵名、道路名、通路名、路線名、交差点名、停留所名、駅名、階数、郵便番号等のいずれでもよい。
一般には、日常的に利用する、あらゆる名称と、名称に対応するホスト番号との対応関係を保持管理する対応管理表を予め上述のように作成しておけば、少なくとも対応管理表に登録されている任意の名称から画像を検索する情報管理装置が実現される。とくに移動体では、画像ファイルをリモートコンピュータから入力する際に、異動先の様々なネットワークのコンピュータに接続する。この構成例では、「画像ファイルをあるコンピュータシステムから入力する」という事象の属性としてホスト番号を用いた。すなわち入力した画像ファイルに対してホスト番号を自動的に入力し、検索のための情報として付与し、入力した画像ファイルを情報データベースに記録し管理する。ユーザは画像情報を記録するときに特別なキーワードや検索情報を付与知る必要もないし、画像の認識処理、統計処理等の前処理も不要である。そして入力したときに接続したホストコンピュータのホスト番号から定まる文字列を検索の手がかりとして当該情報を検索できる。
なお移動体で入力し、データベースに登録する情報は、画像情報に限定されず、文字、文字列、音声情報、映像情報であってもよい。音声情報や映像情報は、上述実施例の場合と同様にテキストデータにエンコードし、その後デコードして復元することができる。
この構成例では、情報を入力する際に生起する事象の属性の属性値を測定し、これを情報とともに記憶し、後に検索キーを属性値に変換し、この属性値を含む検索情報を用いて情報を検索している。これによれば、従来のように情報を入力する際に検索キーを付与する煩雑さがなく、また検索キーを生成するための前処理を行う必要もない。さらに事象の属性を用いた検索方法、例えば「人事部のコンピュータシステムから入力した画像ファイル」という検索方法は、人間が記憶を思い出す方法とにた検索の機能を可能とするので、極めて柔軟な検索手法を提供し、移動体を含むネットワークシステムの情報管理の融通性を向上させることができる。
つぎに第1の実施例のさらに別の構成例を説明する。この構成例は図2の構成例の変形例であり、図2において、キーボード装置206に代えてグラフィカルユーザインターフェース装置406を用いる。
図11はこの構成例を示しており、図2と対応する箇所には対応する番号を付して詳細な説明は省略する。
図11のグラフィカルユーザインターフェース装置406は、グラフィカルディスプレイに表示される所定の図形上の所定の領域をマウス等のポインティング装置で指示すると、対応する領域の番号を地名データベースに出力するものである。もちろんタブレットデジタイザを用いて、タブレット上の図形上の領域を疑似ペンで指示して領域の指定を行ってもよい。また図形上の所定の領域の色をキーボードから入力して領域を指示する構成でもよい。
指定できる領域を階層的にし、細かな領域単位で指定したり、大きな領域単位で指定したりしてもよい。また路線地図等種々の地図を用いてもよい。また指定位置からどの範囲の領域を選択するかをユーザの指定により変更するようにしてもよい。
つぎにこの発明の第2の実施例について説明する。この第2の実施例は、第1の実施例の属性データベース108を省略し、検索キー自体で検索を行う反面、検出属性値を検索キーに変換する検索キー生成部508を設け、情報とともに検索記キーを登録するようにしている。
図12は、第2の実施例を示すものであり、この図において、情報管理装置は、情報入力部501、事象属性入力部502、情報データベース503、情報登録部504、情報出力部505、検索キー入力部506、検索キー生成部507および情報検索部508を有している。情報入力部501はテキスト、イメージ等種々の情報を入力するものであり、移動体情報処理装置(図示しない)の入力部であってもよいし、移動体情報処理装置に接続された入力装置であってもよい。移動体情報処理装置は明示しないが連続的または断続的にネットワークシステム(複数のコンピュータがネットワークで接続されたコンピュータ・システム)に接続されている。事象属性入力部502は移動体情報処理装置(情報入力部501)に生起した事象の属性および情報入力に起因して生起した事象の属性を検出する。検索キー生成部507は検出された属性の値を検索キーに変換するものである。情報登録部504は情報と検索キーとを情報データベース503に登録する。検索キー入力部506はユーザーからの検索キー等検索情報を受け付け、情報検索装置508は検索キーを含む検索指示を情報データベースに対して送出し、検索結果を情報出力部505に転送し、検索結果を出力させる。
検索キー生成部507はたとえば第1の実施例で用いた地名対座標対応表を有する地名データベースである。例えば、この地名データベースを用いて、事象属性入力部502から出力された経度と緯度の組を表す座標(X,Y)を、地名対座標対応管理表の各行の座標フィールドの座標と突き合わせ、座標(X,Y)が位置する領域Zを含む地名フィールドを逐次出力する。
他の構成要素は、第1の実施例とほぼ同じなので、対応する符合を付して詳細な説明は省略する。
つぎにこの第2の実施例の情報の登録および検索について詳細に説明する。なお、ここでは属性として位置情報を用い、検索キーとして地名を用い、画像情報を管理する場合を想定する。
まず、情報の登録について説明する。この実施例においては、areaDBという名前のデータベース(検索キー生成部507)がつぎのGSQL式2−2で作成されている。また、imageDB2という名前の(画像)情報データベース503がつぎのGSQL式2−3で作成されている。
[GSQL式2−1]
CREATE SCEMA INTO’/test/db2’;
[GSQL式2−2](地名対座表対応管理表)
CREATE TABLE areaDB(
LLlatitudeflag CHARACTER(1),
LLKEIDO INTEGER(8),
LLlongitudeflag CHARACTER(1),
LLIDO INTEGER(9),
RUlatitudeflag CHARACTER(1),
RUKEIDO INTEGER(8),
RUlongitudeflag CHARACTER(1),
RUIDO INTEGER(9),
areaNAME VARIABLE CHARACTER
);
[GSQL式2−3](登録結果の表)
CREATE TABLE imageDB2(
latitudeflag CHARACTER(1),
KEIDO INTEGER(8),
longitudeflag CHARACTER(1),
IDO INTEGER(9),
areaNAMES VARYINGVARIABLE CHARACTER,
IMAGE VARIABLE CHARACTER
);
GSQL式1−1は/testというディレクトリにdb2という名前のデータベースを作成することを表す。GSQL式2−2はdb2の内部構成を記述している。すなわち、第1の引数としての属性がLLlatitudeflagという名前で、長さ1の文字型であり、第2の引数としての属性がLLKEIDOという名前で、長さ8の整数の型であり、第3の引数としての属性がLLlongitudeflagという名前で、長さ1の文字の型であり、第4の引数としての属性がLLIDOという名前で、長さ9の整数の型であり、第5の引数としての属性がRUlatitudeflagという名前で、長さ1の文字の型であり、第6の引数の属性がRUKEIDOという名前で、長さ8の整数の型であり、第7の引数の属性がRUlongitudeflagという名前で、長さ1の文字の型であり、第8の引数の属性がRUIDOという名前で、長さ9の整数の型であり、第9の引数の属性がareaNAMEという名前で、長さが可変長の文字の型である、areaDBという名前のデータベースを作成することを表す。
CREATE SCEMA INTO’/test/db2’;
[GSQL式2−2](地名対座表対応管理表)
CREATE TABLE areaDB(
LLlatitudeflag CHARACTER(1),
LLKEIDO INTEGER(8),
LLlongitudeflag CHARACTER(1),
LLIDO INTEGER(9),
RUlatitudeflag CHARACTER(1),
RUKEIDO INTEGER(8),
RUlongitudeflag CHARACTER(1),
RUIDO INTEGER(9),
areaNAME VARIABLE CHARACTER
);
[GSQL式2−3](登録結果の表)
CREATE TABLE imageDB2(
latitudeflag CHARACTER(1),
KEIDO INTEGER(8),
longitudeflag CHARACTER(1),
IDO INTEGER(9),
areaNAMES VARYINGVARIABLE CHARACTER,
IMAGE VARIABLE CHARACTER
);
GSQL式1−1は/testというディレクトリにdb2という名前のデータベースを作成することを表す。GSQL式2−2はdb2の内部構成を記述している。すなわち、第1の引数としての属性がLLlatitudeflagという名前で、長さ1の文字型であり、第2の引数としての属性がLLKEIDOという名前で、長さ8の整数の型であり、第3の引数としての属性がLLlongitudeflagという名前で、長さ1の文字の型であり、第4の引数としての属性がLLIDOという名前で、長さ9の整数の型であり、第5の引数としての属性がRUlatitudeflagという名前で、長さ1の文字の型であり、第6の引数の属性がRUKEIDOという名前で、長さ8の整数の型であり、第7の引数の属性がRUlongitudeflagという名前で、長さ1の文字の型であり、第8の引数の属性がRUIDOという名前で、長さ9の整数の型であり、第9の引数の属性がareaNAMEという名前で、長さが可変長の文字の型である、areaDBという名前のデータベースを作成することを表す。
GSQL式2−3もdb2の内部構成を記述している。すなわち、第1の引数としての属性がlatitudeflagという名前で、長さ1の文字型であり、第2の引数としての属性がKEIDOという名前で、長さ8の整数の型であり、第3の引数としての属性がlongitudeflagという名前で、長さ1の文字の型であり、第4の引数としての属性がIDOという名前で、長さ9の整数の型であり、第5の引数が地名のデータでareaNAMESという名前の配列で、可変長の文字の型を要素として持ち、第6の域数が画像情報のデータでIMAGEという名前で可変長の文字の型である、imageDB2という名前のデータベースを作成することを表す。
第2の実施例でも、具体的な構成では、第1の実施例と同様、電子カメラで画像情報を入力し、GPSで座標データを生成している。ただ第2の実施例では、GPSからの座標データを地名データベース(検索キー生成部507)に送出している。
この地名データベース(検索キー生成部507)は、図9〜図11に示した地名対座標対応管理表を有する。地名対座標管理管理表の第1のレコードと第3のレコードのそれぞれの座標フィールドの値{(X11,Y11),(X12,Y12)},{(X31,Y31),(X32,Y32)}は、
X11<=X1<X12でかつ
Y11<=Y1<Y12でかつ
X31<=X1<X32でかつ
Y31<=Y1<Y32
となるように構成されている。GSPから座標(X,Y)が入力されると、地名対座標対応管理表のすべての行の座標フィールドの領域{(Xn,Yn),(Xm,Ym)}について、
Xn<=X<Xmでかつ
Yn<=Y<Ym
を満たすレコードの地名フィールドのすべての地名を出力地名リストに入れる。地名対座標対応管理表のすべての行を検査したら、出力地名リスト保持装置(図示しない)に保持されている地名リストを情報登録部504(登録コマンド生成装置)に出力する。
X11<=X1<X12でかつ
Y11<=Y1<Y12でかつ
X31<=X1<X32でかつ
Y31<=Y1<Y32
となるように構成されている。GSPから座標(X,Y)が入力されると、地名対座標対応管理表のすべての行の座標フィールドの領域{(Xn,Yn),(Xm,Ym)}について、
Xn<=X<Xmでかつ
Yn<=Y<Ym
を満たすレコードの地名フィールドのすべての地名を出力地名リストに入れる。地名対座標対応管理表のすべての行を検査したら、出力地名リスト保持装置(図示しない)に保持されている地名リストを情報登録部504(登録コマンド生成装置)に出力する。
情報登録部504(登録コマンド生成装置)はつぎのGSQL式を生成する。
[GSQL式2−4]
DECLARE LOCAL TEMPORARY TABLE temp2(
LLlatitudeflag CHARACTER(1),
LLKEIDO INTEGER(8),
LLlongitedeflag CHARACTER(1),
LLIDO INTEGER(9),
RUlatitudeflag CHARACTER(1),
RUKEIDO INTEGER(8),
RUlongitedeflag CHARACTER(1),
RUIDO INTEGER(9),
areaNAME VARIABLE CHARACTER
);
[GSQL式2−5]
INSERT INTO temp.temp2
SELECT LLlatitudeflag,LLKEIDO,LLlongitudeflag,LLIDO,RUlatitudeflag,RUKEIDO,RUlongitudeflag,RUIDO,areaNAME
FROM areaDB
WHERE latitudeflag=’E’
AND LLKEIDO<=X
AND RUKEIDO>X
AND longitudeflag=’N’
AND LLIDO<=Y
AND RUIDO>Y;
[GSQL式2−6]
SELECT DISTINCT areaNAME
FROM temp.temp2
INTO placesArray[];
[GSQL式2−7]
INSERT INTO imageDB2(
latitudeflag,KEIDO,
longitudeflag,IDO,
areaNAMES,IMAGE)
VALUES(’E’,X,’N’,Y,:placesArray[],’イメージデータ’;
[GSQL式2−8]
COMMIT;
[GSQL式2−6]および[GSQL式2−7]中のplacesARRAYは配列変数として定義されている、埋め込みSQL文の外部変数である。画像データは第1の実施例で説明したようにエンコードしてもよく、またエンコードせずにそのまま登録してもよい。
[GSQL式2−4]
DECLARE LOCAL TEMPORARY TABLE temp2(
LLlatitudeflag CHARACTER(1),
LLKEIDO INTEGER(8),
LLlongitedeflag CHARACTER(1),
LLIDO INTEGER(9),
RUlatitudeflag CHARACTER(1),
RUKEIDO INTEGER(8),
RUlongitedeflag CHARACTER(1),
RUIDO INTEGER(9),
areaNAME VARIABLE CHARACTER
);
[GSQL式2−5]
INSERT INTO temp.temp2
SELECT LLlatitudeflag,LLKEIDO,LLlongitudeflag,LLIDO,RUlatitudeflag,RUKEIDO,RUlongitudeflag,RUIDO,areaNAME
FROM areaDB
WHERE latitudeflag=’E’
AND LLKEIDO<=X
AND RUKEIDO>X
AND longitudeflag=’N’
AND LLIDO<=Y
AND RUIDO>Y;
[GSQL式2−6]
SELECT DISTINCT areaNAME
FROM temp.temp2
INTO placesArray[];
[GSQL式2−7]
INSERT INTO imageDB2(
latitudeflag,KEIDO,
longitudeflag,IDO,
areaNAMES,IMAGE)
VALUES(’E’,X,’N’,Y,:placesArray[],’イメージデータ’;
[GSQL式2−8]
COMMIT;
[GSQL式2−6]および[GSQL式2−7]中のplacesARRAYは配列変数として定義されている、埋め込みSQL文の外部変数である。画像データは第1の実施例で説明したようにエンコードしてもよく、またエンコードせずにそのまま登録してもよい。
つぎに情報の検索について詳述する。検索したい画像情報を登録した場所またはその場所を含む地域の地名を検索キー入力部506から入力すると、入力された地名を表す文字列が情報検索部508に送られ、この情報検索部508が文字列から画像情報を検索するためのGSQL式を生成する。
[GSQL式2−9]
SELECT IMAGE
FROM imageDB2
WHERE areraNAMES=:searchString;
ここで:searchStringは入力された、地名を表す文字列が格納された、埋め込みSQL文の外部変数である。
[GSQL式2−9]
SELECT IMAGE
FROM imageDB2
WHERE areraNAMES=:searchString;
ここで:searchStringは入力された、地名を表す文字列が格納された、埋め込みSQL文の外部変数である。
以降の動作は第1の実施例とほぼ同様であるので、説明を繰り返さない。
第2の実施例は第1の実施例の効果に加え、情報データベースの構成を従前の「キーワードを付与して情報を登録する方法」と同じ構成としているので、従前の情報データベースをそのまま利用できるという効果がある。またこの実施例で登録した情報は、従前の、キーワードを指定して情報を検索するというタイプのアプリケーションを用いて検索可能であるというメリットもある。
つぎにこの発明の第3の実施例について説明する。この実施例では移動体情報処理装置を利用するユーザが、画像情報を記録し、これをリモートの情報処理装置のデータベースに保管し、後に移動体情報処理装置または他の情報処理装置を用いて保管した情報を検索できようにしている。
図13は第3の実施例を示し、この図において、情報管理装置は、情報入力部601、事象属性入力部602、情報データベース603、情報登録部604、情報出力部605、検索キー入力部606、属性データベース607、情報検索部608、および通信手段611〜615を有している。この例では、情報の登録処理を移動体情報処理装置で行い、情報の保管、情報検索指示、検索キーの生成(属性データベース)および検索結果の出力を別の情報処理装置で行っており、個別の情報処理装置の間の信号のやりとりを通信手段611〜615で実現している。もちろん情報管理装置をネットワーク上にどのように構成するかについては種々変更できる。
情報入力部601はテキスト、イメージ等種々の情報を入力するものであり、移動体情報処理装置(図示しない)の入力部であってもよいし、移動体情報処理装置に接続された入力装置であってもよい。移動体情報処理装置は明示しないが連続的または断続的にネットワークシステム(複数のコンピュータがネットワークで接続されたコンピュータ・システム)に接続されている。事象属性入力部602は移動体情報処理装置(情報入力部601)に生起した事象の属性および情報入力に起因して生起した事象の属性を検出する。情報登録部604は情報と検出属性値とをつ新種団611を介して情報データベース603に送り登録する。検索キー入力部606はユーザーからの検索キー等検索情報を受け付け、通信手段607を介して属性データベース607に転送し、属性データベース607は検索情報に基づいて対応する属性値を出力する。情報検索部608は属性値を含む検索指示を通信手段613を介して情報データベース603に対して送出し、検索結果を通信手段614を介して情報出力部605に転送し、検索結果を出力させる。
この第3の実施例は通信手段611〜615を設けた点をのぞけば第1の実施例と同じであるので、以下では通信手段611〜615についてのみ詳細に説明する。他の構成については、対応する箇所に対応する符合を付して詳細な説明は省略する。
通信手段611〜615はTCP/IPプロトコルを用いたローカルエリアネットワークシステムのネットワーク通信装置である。ネットワーク通信は例えばUNIX OSのソケットライブラリを用いる。この実施例ではネットワーク通信装置は、情報の登録と検索の動作に先立ってコネクションを成立させておく。ネットワーク通信装置は、通信のたびにコネクションを実現するようにしてもよいし、コネクションを設定せずに通信を行うようにしてもよい。またソケットライブラリによる通信に代えて、リモート手続き呼び出しによる通信を行ってもよい。
この実施例の各構成要素は、通信手段611〜615を用いて情報をやり取りする機能を有する点をのぞけば第1の実施例の構成と同様である。
この実施例で情報の登録を行うには、情報登録部604が情報および属性値を受け取って、第1の実施例のGSQL式1−3を生成し、これを情報データベース603に送信する。情報データベース603はこれを受け取って情報の登録を行う。また、情報の検索を行うには、検索キー入力部606から入力された検索情報の文字列を通信手段615を介して属性データベース607に送り、属性データベース607は検索キーを属性値すなわち複数の座標の組に変換し、これを情報検索部608に通信手段612を介して送出する。情報検索部608はこれに基づいて第1の実施例のGSQL式1−4〜1−8を生成し、これを通信手段613を介して情報データベース603に送り、情報データベース603においてGSQL式1−4〜1−8に基づいて検索が行われ、検索条件に合う画像情報があれば、座標画像対応表が通信手段614を介して情報出力部605に送られる。
以上説明したように、第3の実施例は、第1の実施例の効果に加えて、情報データベースを移動体情報処理装置に含ませずに構成できるという特徴がある。情報データベースは例えばホームポジションのコンピュータに設け、またネットワーク中の任意の情報処理装置のデータベースを用いることができる。
つぎにこの発明の第4の実施例について説明する。第4の実施例は、第2の実施例を、ネットワークシステム中で実現したものであり、移動体情報処理装置を利用するユーザが、画像情報を記録し、これをリモートの情報処理装置のデータベースに保管し、後に移動体情報処理装置または他の情報処理装置を用いて保管した情報を検索できようにしている。ネットワークにおいて実現する手法は第3の実施例と同様である。
図14はこの第4の実施例を示すもので、この図において、情報管理装置は、情報入力部701、事象属性入力部702、情報データベース703、情報登録部704、情報出力部704、検索キー入力部706、検索キー生成部707、情報検索部708および通信手段711〜714を有している。情報入力部701はテキスト、イメージ等種々の情報を入力するものであり、移動体情報処理装置(図示しない)の入力部であってもよいし、移動体情報処理装置に接続された入力装置であってもよい。移動体情報処理装置は明示しないが連続的または断続的にネットワークシステム(複数のコンピュータがネットワークで接続されたコンピュータ・システム)に接続されている。事象属性入力部702は移動体情報処理装置(情報入力部701)に生起した事象の属性および情報入力に起因して生起した事象の属性を検出する。検索キー生成部707は検出された属性の値を検索キーに変換するものである。情報登録部704は情報と検索キーとを通信手段711を介して情報データベース703に登録する。検索キー入力部706はユーザーからの検索キー等検索情報を受け付け、情報検索装置708は検索キーを含む検索指示を通信手段713を介して情報データベース703に対して送出し、検索結果を情報出力部705に転送し、検索結果を出力させる。
なお図14において図12または図13に対応する箇所には対応する符号を付して詳細な説明は省略する。
101、501は情報入力部
102、502は事象属性入力部
103、503は情報データベース
104、504は情報登録部
105、505は情報出力部
106、506は検索キー入力部
107は属性データベース
108、508は情報検索部
507は検索キー生成部
102、502は事象属性入力部
103、503は情報データベース
104、504は情報登録部
105、505は情報出力部
106、506は検索キー入力部
107は属性データベース
108、508は情報検索部
507は検索キー生成部
Claims (11)
- 画像を撮影する撮影手段と、
所定の属性を測定する測定手段と、
前記画像と前記測定手段によって測定された少なくとも1つの属性とを関連付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された1つの属性と前記1つの属性に対応する複数の検索関連情報とを関連付けて記憶する第2の記憶手段と、
前記検索関連情報から前記画像を検索する検索手段と
を有することを特徴とする移動情報管理装置。 - 前記複数の検索関連情報のうちいずれか1つの検索関連情報から前記画像を検索する検索手段を有することを特徴とする請求項1記載の移動情報管理装置。
- 前記属性は、前記画像を撮影した場所における、緯度・経度、明るさ、色、湿度、天候、気圧および音量の少なくとも1つの属性を含む請求項1乃至2のいずれかに記載の移動情報管理装置。
- 前記検索関連情報は地名であることを特徴とした請求項1乃至3のいずれかに記載の移動情報管理装置。
- 前記画像は静止画および動画の一方または双方である請求項1乃至4のいずれかに記載の移動情報管理装置。
- 画像を撮影する撮影手段と、
所定の属性を測定する測定手段と、
前記画像と前記測定手段によって測定された少なくとも1つの属性とを関連付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された1つの属性と前記1つの属性に対応する複数の検索関連情報とを関連付けて記憶する第2の記憶手段と、
前記検索関連情報から前記画像を検索する検索手段と
を有することを特徴とする情報管理システム。 - 前記複数の検索関連情報のうちいずれか1つの検索関連情報から前記画像を検索する検索手段を有することを特徴とする請求項6記載の情報管理システム。
- 撮影手段によって撮影された画像と前期画像に伴って測定された所定の1つの属性とを関連付けて記憶する記憶手段と、
前記1つの属性と前期1つの属性に対応する複数の検索関連情報とを関連付けて記憶する第2の記憶手段と、
前記複数の検索関連情報のうちいずれか1つの検索関連情報によって前記検索手段を有することを特徴とする情報管理システム。 - 前記属性は、前記画像を撮影した場所における、緯度・経度、明るさ、色、湿度、天候、気圧および音量の少なくとも1つの属性を含む請求項6乃至8のいずれかに記載の情報管理システム。
- 前記検索関連情報は地名であることを特徴とした請求項6乃至9のいずれかに記載の情報管理システム。
- 前記画像は静止画および動画の一方または双方である請求項6乃至10のいずれかに記載の情報管理システム。
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2005
- 2005-10-28 JP JP2005313668A patent/JP2006127525A/ja active Pending
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