JP2006122128A - 瘻管供給用の栄養剤の容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】瘻管を通して胃または腸に供給される栄養剤を入れるための容器10であって、栄養剤が収容される収容室17を備えた袋11と、袋11に取り付けられ、収容室17に連通しているスパウト12とを有し、上記袋11は、外力に応じて変形し、それによって収容室17に収容された栄養剤がスパウト12から吐出され、外力が除去されても変形した袋11は変形前の形態に自然復元しない材料で形成されている。
【選択図】 図1
Description
さらに、プラスチックシリンジやドレッシングポットを用いて投与するやり方では、投与の際にゲル化栄養剤をプラスチックシリンジまたはドレッシングポットなどの容器の中で調製するか、あいるはこれらの容器に移し換えなければならず、手間がかかり、また、栄養剤が微生物などにより汚染される可能性がある。
また、この発明は、ゲル化した栄養剤が収容された容器自体から直接瘻管を通しての胃瘻栄養を行うことのできる瘻管供給用の栄養剤の容器を提供することを他の目的とする。 さらにこの発明は、流通および保管に適し、投与が必要な際に1セットずつ必要に応じて使用できる瘻管供給用の栄養剤セットを提供することを目的とする。
請求項3記載の発明は、上記スパウトは、袋から突出し、瘻管に直接接続できるように、外形が先端に向かって細まったテーパ形状を有することを特徴とする、請求項1または2記載の瘻管供給用の栄養剤の容器である。
請求項5記載の発明は、上記スパウトは、袋に取り付けられたスパウト本体と、スパウト本体に着脱可能に嵌合された蓋とを含み、上記アダプタは、上第1接続口が記蓋の代わりにスパウト本体に嵌合可能であることを特徴とする、請求項4記載のアダプタである。
また、袋(収容室)を所望の容量とすれば、1回の投与に必要な栄養剤を収容できるので、いわゆる使い切り型の容器とすることができ、衛生面での信頼性が向上する。
請求項2の発明によれば、袋は、シートを貼り合わせることにより形成することができる。このシートとしては、樹脂、アルミニウム等の積層シートを利用するのが好ましい。
請求項4の発明では、スパウトと瘻管とをアダプタを用いて良好に接続することができ、容器内の栄養剤を供給する際に、栄養剤が漏れたりすることがない。
請求項5の発明では、スパウト本体は蓋で覆われているので、収容された栄養剤を衛生的に保管できる。また、短時間栄養剤の補給を中断する場合等は、蓋を用いてスパウト本体を閉じることができるので、栄養剤が雑菌等に曝されるおそれがない。
図1は、この発明の一実施形態に係る瘻管供給用の栄養剤の容器の構成を説明するための分解斜視図である。この容器10は、栄養剤を収容するための袋11と、袋11に取り付けられるスパウト12とを有している。袋11は、この実施形態では4片のシート13,14,15,16が貼り合わされて形成されている。各シート片13〜16は、高分子樹脂のシートまたは樹脂とアルミニウム箔等との積層シートにより構成することができる。この実施形態では、PET(厚み:12μm)、アルミニウム箔(厚み:9μm)、ON(延伸ナイロン)(厚み:15μm)、ポリエチレン(厚み:80μm)の4層構造のシート片が用いられている。
上記袋11に関する説明は、一実施形態に過ぎず、袋11の構成は上記の内容に限定されるものではない。たとえば、袋11は、上述のように4片のシート片が貼り合わされて形成されたものではなく、一対のシート片が貼り合わされて形成されたものでもよいし、円筒状のシートの両端が貼り合わされて収容室17が形成された袋でもよい。また、袋11を形成するシート片の素材は、上述の積層シート片に限定されない。
スパウト12は、本体18、ノズル19およびキャップ20に区分することができる。本体18の根元側21は、収容室17に連通するように袋11に取り付けられる。具体的な取付構造は、袋11を構成するシート片13および14を貼り合わせる際に、根元部21を挟むようにして貼り合わせることにより実現できる。この実施形態では、根元部21は、短い筒状をしているが、これに限らず、根元部21が収容室17内に延びており、その周面に長手方向に延びる取込口が形成された形状であってもよい。
かかるスパウト12は、この実施形態では高密度ポリエチレンにより一体的に形成されている。なお、スパウト12は、袋11と加熱融着し得る材料で形成されていればよく、上記の材料に限定されるものではない。
まず、栄養剤の組成は以下の通りである。
(1)組成としては、タンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維で構成され、1Kcal/1gに調整されたゲル化栄養剤。
(3)ビタミンとしては、ゲル化栄養剤100gに対してビタミンAが250IU、ビタミンDが25IU、ビタミンB1 が0.20mg、ビタミンB2 が0.20mg、ビタミンB6 が0.30mg、ナイアシンが1.45mg、パントテン酸が1.00mg、葉酸が0.04mg、ビタミンB12が0.30μg、ビタミンCが80mg、ビタミンKが5.5μg、ビタミンEが3.0mgを含むゲル化栄養剤。
次に、栄養剤の物性は、次の通りである。
(1)製品時のpHが6.0〜8.0であるゲル化栄養剤。
次に、栄養剤の製造方法および容器10への充填方法について説明する。
(1)120℃4分間以上の加圧加熱殺菌を行ったゲル化栄養剤である。
(2)具体的な製造方法は、温水(約80℃)にタンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養成分を加え、十分に分散・溶解する。分散・溶解した液に、温水(約80℃)を加え、予め設定した重量とする。この分散・溶解液を均質化するために圧力を用いた乳化操作を行い、栄養剤の均質化液を作成する。別に、水(常温)にゲル化材を分散後、加熱溶解したゲル化剤溶解液を準備し、栄養剤の均質化液とよく混合し、容器10に充填する。ゲル化栄養剤を充填した容器10を殺菌釜に入れ、120℃4分間以上の加圧加熱殺菌を行う。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
11 袋
12 スパウト
13,14,15,16 シート片
17 収容室
18 スパウト本体
19 ノズル
20 キャップ
23 凹凸
24 チューブ
26 蓋
30 アダプタ
Claims (6)
- 瘻管を通して胃または腸に供給される栄養剤を入れるための容器であって、
栄養剤が収容される収容室を備えた袋と、
袋に取り付けられ、収容室に連通しているスパウトとを有し、
上記袋は、外力に応じて変形し、それによって収容室に収容された栄養剤がスパウトから吐出され、外力が除去されても変形した袋は変形前の形態に自然復元しない材料で形成されていることを特徴とする、瘻管供給用の栄養剤の容器。 - 上記袋は、所定の形状のシートが貼り合わされて形成されていることを特徴とする、請求項1記載の瘻管供給用の栄養剤の容器。
- 上記スパウトは、袋から突出し、瘻管に直接接続できるように、外形が先端に向かって細まったテーパ形状を有することを特徴とする、請求項1または2記載の瘻管供給用の栄養剤の容器。
- 請求項1または2に記載の容器と、瘻管とを接続するためのアダプタであって、
一端に上記スパウトに接続可能な第1接続口を有し、他端に瘻管に接続可能な第2接続口を有することを特徴とするアダプタ。 - 上記スパウトは、袋に取り付けられたスパウト本体と、スパウト本体に着脱可能に嵌合された蓋とを含み、
上記アダプタは、上第1接続口が記蓋の代わりにスパウト本体に嵌合可能であることを特徴とする、請求項4記載のアダプタ。 - 瘻管を通して胃または腸に供給される瘻管供給用の栄養剤セットであって、
栄養剤が収容された収容室を備えた袋と、
上記袋に取り付けられ、収容室に連通しているスパウトとを有し、
上記栄養剤は、硬さが2000−20000N/m2 のゲル化栄養剤であり、
上記袋は、外力に応じて変形し、それによって収容室に収容されている栄養剤がスパウトから吐出され、外力が除去されても変形した袋は変形前の形態に自然復元しない材料で形成されており、
上記スパウトは、袋に取り付けられたスパウト本体と、スパウト本体に着脱可能に嵌合された蓋とを含み、
上記スパウトと瘻管とを接続するためのアダプタであって、一端に上記蓋の代わりにスパウト本体に嵌合可能な第1接続口を有し、他端に瘻管に接続可能な第2接続口を有するアダプタと、が一緒になって、1セットとされていることを特徴とする瘻管供給用の栄養剤セット。
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