JP2006121887A - ステッピングモータ、レンズ装置、撮像装置、光学装置 - Google Patents

ステッピングモータ、レンズ装置、撮像装置、光学装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 小型の中空ステッピングモータを提供する。
【解決手段】 ステッピングモータは、第1、第2、第3のコイル部62、63、64と、第1、第2のロータ52、54とから構成される。第1ロータ52は円筒形状であり、外周がS極、N極に交互に磁極化されている。第1ロータ52は、第1コイル部62と第2コイル部63の内側に配置され、各コイル部62、63への通電によりこれらの内周に形成される磁場によって回転される。第2ロータ54は、円板形状であり、盤面がS極、N極に交互に磁極化されている。第2ロータ54は、盤面が第2コイル部63と第3コイル部64の軸方向端部により挟まれるように配置され、各コイル部63、64への通電によりこれらの軸方向端部に形成される磁場によって回転される。2つのロータを3つのコイル部にて回転させるため小型化できる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、固定筒の形成する磁場によって中空状のロータを回転させる中空のステッピングモータ、及び、このようなステッピングモータを用いたレンズ装置、撮像装置、光学装置に関するものである。
近年、CCDイメージセンサやCMOS型イメージセンサなどの固体撮像素子を用いた撮像装置(デジタルカメラ)が携帯電話機やPDAなどの小型の情報端末機器に組み込まれている。デジタルカメラは撮影レンズで光学的に得た被写体像を固体撮像素子により撮像信号に変換し、電子的にその画像を撮影、記録するもので、固体撮像素子の小型化及び画素の高密度化に伴ってその撮影機能も高められてきている。
例えば、下記特許文献1には、撮影レンズを移動させ、ピント調節を行えるようにした装置が記載されている。この装置では、撮影レンズの組み込まれた移動筒と、この移動筒とカム機構を介して係合される回転筒とを備え、回転筒を回転させることによって、移動筒をその軸方向に前後させて撮影レンズを移動させている。また、この装置では、回転筒を取り囲むように固定筒を設け、回転筒と固定筒とにより、中空状のクローポール式ステッピングモータを構成し、スペース効率を向上させている。
このような中空状のクローポール式ステッピングモータは、例えば、図1に示すように、外周に沿ってN極、S極の永久磁石が交互に配列された回転筒(ロータ)1と、それぞれコイルを内蔵した第1、第2のコイル部2、4からなる固定筒(ステータ)6とから構成される。
第1コイル部2は、例えば、鉄などの磁性材料にて生成されたヨーク内に、コイルが収められたものである。ヨークには略矩形波状のギャップが形成され、このギャップにより、第1コイル部2の内周には、互いに噛み合う歯2a、2bが形成されている。
第1コイル部2に対して順方向(図中時計回り)の通電を行うと、コイルで電流を中心とした同心円状の磁力線が発生する(いわゆる右ねじの法則)。発生した磁力線は、磁性材料で成型されたヨークの内部を通過しようとし、歯2bに達したところで一旦空気中に放出される。放出された磁力線はギャップを越え、歯2aから再びヨーク内に入る。これにより、歯2aにS極、歯2bにN極の磁場が形成される。反対に、第1コイル部2に対して逆方向(図中反時計回り)の通電を行うと、磁力線の流れが反対になるので、歯2aにN極、歯2bにS極の磁場が形成される。
同様に、第2コイル部4の内周には、歯4a、4bが形成され、第2コイル部4に順方向の通電を行うことで歯4aがS極に、歯4bがN極に磁極化され、逆方向の通電を行うことで歯4aがN極に、歯4bがS極に磁極化される。また、第1コイル部2と第2コイル部4は、第1コイル部2の歯2a、2bの位置に対して、第2コイル部4の歯4a、4bの位置が、歯半個分だけずらされた状態で並べられている。
ロータ1を順方向に回転させる場合は、先ず図2(A)に示すように、第1コイル部2に対して順方向に通電する。順方向に通電された第1コイル部2は、歯2aをS極に、歯2bをN極に磁極化し、ロータ1の対をなす磁極のそれぞれを引き付ける。次に、同図(B)に示すように、第2コイル部4に対して順方向に通電する。第2コイル部4の歯4a、4bの位置は、第1コイル部2の歯2a、2bの位置に対して歯半個分ずらされているので、磁極化した第2コイル部4の歯4a、4bのそれぞれに引き付けられて、ロータ1が順方向に歯半個分だけ回転する。
以下同様に、同図(C)に示すように、第1コイル部2に対して逆方向に通電した後、同図(D)に示すように、第2コイル部4に対して逆方向に通電し、同図(A)の手順に戻って繰り返すことにより、ロータ1が順方向に回転する。一方、ロータ1を逆方向に回転させる際には、第1コイル部2へ順方向、第2コイル部4へ逆方向、第1コイル部2へ逆方向、第2コイル部4へ順方向、という順番で通電を繰り返すことにより、ロータ1が逆方向に回転する。
特昭開59−109007号公報
しかしながら、従来の中空状のクローポール式ステッピングモータは、1つのロータを回転させるために2つのコイル部を用いるので、複数のロータを回転させようとすると、コイル部の数が多くなってしまい、装置が大型化してしまうといった問題があった。
本発明は、装置の大型化を抑えることのできるステッピングモータ及びレンズ装置、撮像装置、光学装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のステッピングモータは、周方向に極性の異なる磁性体が交互に配列され、回転軸を一致させるように複数並べられる中空のロータと、通電に応じて、周方向に極性の異なる磁場を交互に形成する円筒形状のコイル部が複数並べられ、隣り合うコイル部が2個一対となり、前記各ロータを回転駆動する固定筒とを備えるとともに、前記ロータと前記コイル部とを、前記回転軸方向に配置して、前記固定筒は、2つのコイル部に挟まれたコイル部を、両隣のコイル部のそれぞれと一対にして用い、2つのロータの回転に関与させることを特徴とするものである。
前記ロータは、円筒形状に形成されるとともに、前記コイル部の内周で、かつ、隣り合う2つのコイル部のほぼ中間位置に配置され、これら隣り合う2つのコイル部がそれぞれ内周に形成する磁場によって回転駆動されるものでもよい。
また、前記ロータは、中空円板形状に形成されるとともに、隣り合う2つのコイル部の間に挟まれるように配置され、これら隣り合う2つのコイル部がそれぞれ前記回転軸方向の端部に形成する磁場によって、回転駆動されるものでもよい。
さらに、前記ロータは、円筒形状に形成された円筒ロータと、中空円板形状に形成された円盤ロータとの2種類のロータから構成され、前記円筒ロータは、前記コイル部の内周で、かつ、隣り合う2つのコイル部のほぼ中間位置に配置され、これら隣り合う2つのコイル部がそれぞれ内周に形成する磁場によって回転駆動され、前記円盤ロータは、隣り合う2つのコイル部の間に挟まれるように配置され、これら隣り合う2つのコイル部がそれぞれ前記回転軸方向の端部に形成する磁場によって、回転駆動されるものでもよい。
また、本発明のレンズ装置は、上記ステッピングモータを用い、前記ロータの回転により、移動レンズ、もしくは、光量可変部材の少なくとも一方を駆動することを特徴としている。
少なくとも1つのロータの内側に前記移動レンズを保持した移動筒を配置して、このロータの内周と前記移動筒の外周とをヘリコイド繰り出し機構によって連結し、このロータの回転により前記移動筒を前記回転軸方向に前後させ、前記移動レンズを駆動してもよい。
また、少なくとも1つのロータの内側に、回動されることで前記移動レンズの光路を開放する開口の大きさを変化させる駆動部材を備えた光量可変部材を配置して、このロータの内周と前記駆動部材とを連結し、このロータの回転により前記駆動部材を回動させ、前記光量可変部材を駆動してもよい。
上記レンズ装置と、このレンズ装置の背後に配置される固体撮像装置とから撮像装置を構成してもよい。また、上記レンズ装置を用いて光学装置を構成してもよい。
また、本発明のレンズ装置は、通電に応じて内周に極性の異なる磁場を交互に形成する円筒形状の第1、第2のコイル部が並べられた固定筒と、前記第1コイル部と前記第2コイル部の内側に配置され、外周に沿って極性の異なる磁性体が交互に配列された円筒形状の第1ロータと、前記第2コイル部と前記第3コイル部の内側に配置され、外周に沿って極性の異なる磁性体が交互に配列された円筒形状の第2ロータとを有し、前記第1、第2のコイル部がそれぞれの内周に形成する磁場により前記第1ロータを回転させ、前記第2、第3のコイル部がそれぞれの内周に形成する磁場により前記第2ロータを回転させる中空状のステッピングモータと、前記第1ロータの内側に配置され、前記第1ロータとヘリコイド繰り出し機構によって連結され、前記第1ロータの回転により前記第1ロータの軸方向へ移動する第1移動筒と、前記第1移動筒に取り付けられる第1移動レンズと、前記第2ロータの内側に配置され、前記第2ロータとヘリコイド繰り出し機構によって連結され、前記第2ロータの回転により前記第2ロータの軸方向へ移動する第2移動筒と、前記第2移動筒に取り付けられる第2移動レンズとを備えたことを特徴としている。
上記レンズ装置と、このレンズ装置の背後に配置される個体撮像装置とから撮像装置を構成してもよい。
また、本発明のレンズ装置は、通電に応じて内周に極性の異なる磁場を交互に形成する円筒形状の第1コイル部と、通電に応じて内周及び軸方向端部に極性の異なる磁場を交互に形成する円筒形状の第2コイル部と、通電に応じて軸方向端部に極性の異なる磁場を交互に形成する円筒形状の第3コイル部とが並べられた固定筒と、前記第1コイル部と前記第2コイル部の内側に配置され、外周に沿って極性の異なる磁性体が交互に配列された円筒形状の第1ロータと、前記第2コイル部と前記第3コイル部との間に挟まれるように配置され、盤面に沿って極性の異なる磁性体が交互に配列された中空円板形状の第2ロータとを有し、前記第1、第2の各コイル部がそれぞれの内周に形成する磁場によって前記第1ロータを回転させ、前記第2、第3の各コイル部がそれぞれの軸方向端部に形成する磁場によって前記第2ロータを回転させる中空状のステッピングモータと、前記第1ロータの内側に配置され、前記第1ロータとヘリコイド繰り出し機構によって連結され、前記第1ロータの回転により前記第1ロータの軸方向へ移動する第1移動筒と、前記第1移動筒内に取り付けられる移動レンズと、前記第2ロータの内側に配置され、回動されることで前記移動レンズの光路を開放する開口の大きさを変化させる駆動部材が前記第2ロータの内周に連結された光量可変部材とを備えたことを特徴としている。
上記レンズ装置と、このレンズ装置の背後に配置される個体撮像装置とから撮像装置を構成してもよい。
また、本発明のレンズ装置は、通電に応じて内周に極性の異なる磁場を交互に形成する円筒形状の第1、第2のコイル部と、通電に応じて内周及び軸方向端部に極性の異なる磁場を交互に形成する円筒形状の第3、第4のコイル部と、通電に応じて内周に極性の異なる磁場を交互に形成する円筒形状の第5コイル部とが並べられた固定筒と、前記第1コイル部と前記第2コイル部の内側に配置され、外周に沿って極性の異なる磁性体が交互に配列された円筒形状の第1ロータと、前記第2コイル部と前記第3コイル部の内側に配置され、外周に沿って極性の異なる磁性体が交互に配列された円筒形状の第2ロータと、前記第3コイル部と前記第4コイル部との間に挟まれるように配置され、盤面に沿って極性の異なる磁性体が交互に配列された中空円板形状の第3ロータと、前記第4コイル部と前記第5コイル部の内側に配置され、外周に沿って極性の異なる磁性体が交互に配列された円筒形状の第4ロータとを有し、前記第1、第2の各コイル部がそれぞれの内周に形成する磁場によって前記第1ロータを回転させ、前記第2、第3の各コイル部がそれぞれの内周に形成する磁場によって前記第2ロータを回転させ、前記第3、第4の各コイル部がそれぞれの軸方向端部に形成する磁場によって前記第3ロータを回転させ、前記第4、第5の各コイル部がそれぞれの内周に形成する磁場によって前記第4ロータを回転させる中空状のステッピングモータと、前記第1ロータの内側に配置され、前記第1ロータとヘリコイド繰り出し機構によって連結され、前記第1ロータの回転により前記第1ロータの軸方向へ移動する第1移動筒と、前記第1移動筒に取り付けられる第1移動レンズと、前記第2ロータの内側に配置され、前記第2ロータとヘリコイド繰り出し機構によって連結され、前記第2ロータの回転により前記第2ロータの軸方向へ移動する第2移動筒と、前記第2移動筒に取り付けられる第2移動レンズと、前記第3ロータの内側に配置され、回動されることで前記移動レンズの光路を開放する開口の大きさを変化させる駆動部材が前記第3ロータの内周に連結された光量可変部材と、前記第4ロータの内側に配置され、前記第4ロータとヘリコイド繰り出し機構によって連結され、前記第4ロータの回転により前記第4ロータの軸方向へ移動する第4移動筒と、前記第4移動筒に取り付けられる第3移動レンズとを備えたことを特徴としている。
上記レンズ装置と、このレンズ装置の背後に配置される個体撮像装置とから撮像装置を構成してもよい。
本発明のステッピングモータによれば、2つのコイル部に挟まれたコイル部を、両隣のコイル部のそれぞれと一対にして用い、2つのロータの回転に関与させるようにしたので、ロータ数よりも1つだけ多いコイル部によって複数のロータを回転させることができる。このため、1つのロータにつき2つのコイル部を設ける場合と比較して、小型化が可能である。
また、上記ステッピングモータを用いて、フォーカスレンズ、ズームレンズなどの移動レンズや、シャッタ、絞りなどの光量可変部材を駆動することで、小型のレンズ装置を提供することが可能である。さらに、このようなレンズ装置を用いることで、カメラなどの撮像装置や、プロジェクタなどの光学装置を小型化できる。
[実施例1]
本発明の実施例1について、レンズ装置を搭載したカメラ付き携帯電話について以下説明する。図3および図4において、カメラ付き携帯電話10の前面側には、各種操作を行うための操作部16や、各種表示を行うための液晶表示パネル(LCD)18や、通話の際に使用される受話スピーカ20及び送話マイク22が設けられている。カメラ付き携帯電話10の背面側には、電源供給を行うためのバッテリー24が着脱自在に設けられる他、デジタルカメラ30(図10参照)を構成するレンズ装置31が設けられている。そして、カメラ付き携帯電話10の背面側からは、レンズ装置31に組み込まれた撮影レンズ32が露呈している。
カメラ付き携帯電話10は、受話スピーカ20と送話マイク22により通話を行う通話モードと、撮影レンズ32を通して得られる被写体光をデジタルな画像データとして内蔵メモリ34(図10参照)に記憶するカメラモードとを備え、操作部16を操作することで各モード間の切り替えを行うことができる。また、操作部16を操作することで、通話モードにおいては電話番号の入力、カメラモードにおいてはシャッタレリーズなど各種の操作を行うことができる。LCD18には、内蔵メモリ34に記憶された画像や、メニュー画面などの各種情報画面が表示される他、カメラモードにおいてはいわゆるスルー画が表示され、フレーミングを行えるようになっている。
図5に示すように、レンズ装置31は、固定筒36を挟み込むように、前カバー38、後カバー40を備え、前カバー38の開口部から撮影レンズ32が露呈している。撮影レンズ32は、移動筒42に組み込まれ、光軸51に沿って入射した被写体光を屈折させて、後カバー40に組み込まれたCCD48の受光面に結像させる。
図6に示すように、移動筒42には突起42aが設けられ、また、前カバー38の開口部にはこの突起42aと係合するガイド溝38aが設けられている。突起42aがガイド溝38aと係合することで、移動筒42は光軸51方向にスライド自在に保持される。移動筒42の外側には、円筒形状の第1ロータ52が設けられており、移動筒42と第1ロータ52とはヘリコイド機構を介して連結されている。第1ロータ52が順方向(図中時計回り)に回転すると、突起42a及びガイド溝38aによって回転方向への移動が規制された移動筒42が、押し出されるようにして前カバー38側へ移動する。反対に、第1ロータ52が逆方向(図中反時計回り)に回転すると、移動筒42が後カバー40側へ移動する。第1ロータ52が回転することにより、移動筒42とともに撮影レンズ32が光軸51方向へスライド移動され、ピント調節が行われる。
移動筒42の背後には、第2ロータ54、及び、回転駆動式の絞り機構56が設けられている。絞り機構56は、円筒形状のケース57の後端部が後カバー40に取り付けられて保持されている。ケース57内には、複数の絞り羽根58が光軸51を中心に放射状に配列され、絞り開口59を形成している。また、ケース57からは、各絞り羽根58とカム機構を介して連結された駆動レバー60が突出し、ケース57の周方向へ回動自在となっている。駆動レバー60が回動されると、各絞り羽根58が移動して、絞り開口59の径が変化する。第2ロータ54は、中空円板形状をしており、絞り機構56を取り囲むように配置される。第2ロータ54の内周には係合穴54aが形成され、絞り機構56の駆動レバー60と係合している。第2ロータ54が回転することにより、駆動レバー60が回動して絞り開口59の径が変化され、絞り調節が行われる。
これら第1ロータ52、及び、第2ロータ54は、固定筒36とともにクローポール式の中空ステッピングモータを構成している。そして、第1ロータ52、及び、第2ロータ54は、このクローポール式中空ステッピングモータにおいて回転子として機能し、固定筒36が形成する磁場によって回転駆動される。このため、図7に示すように、第1ロータ52の外周は、周方向に沿ってN極、S極に交互に磁極化された永久磁石となっている。また、第2ロータ54の盤面は、回転方向に沿ってN極、S極に交互に磁極化された永久磁石となっている。
他方、固定筒36は、それぞれコイルが内蔵された第1コイル部62、第2コイル部63、第3コイル部64とから構成される。第1、第2、第3の各コイル部62、63、64は、それぞれの軸が光軸51と一致するように並べて配置される。そして、第1コイル部62と第2コイル部63の内側には、第1ロータ52が配置される。また、第2コイル部63と第3コイル部64との間には、各コイル63,64によりその盤面が挟まれるように、第2ロータ54が配置される。
第1コイル部62は、例えば、鉄などの磁性材料にて生成されたヨーク内に、コイルが収められたものである。ヨークには略矩形波状のギャップが形成され、このギャップにより、第1コイル部62の内周には、互いに噛み合う歯62a、62bが形成されている。
第1コイル部62に対して順方向(図中時計回り)の通電を行うと、コイルで電流を中心とした同心円状の磁力線が発生する(いわゆる右ねじの法則)。発生した磁力線は、磁性材料で成型されたヨークの内部を通過しようとし、歯62bに達したところで一旦空気中に放出される。放出された磁力線はギャップを越え、歯62aから再びヨーク内に入る。これにより、歯62aにS極、歯62bにN極の磁場が形成される。反対に、第1コイル部62に対して逆方向(図中反時計回り)の通電を行うと、磁力線の流れが反対になるので、歯62aにN極、歯62bにS極の磁場が形成される。
同様に、第2コイル部63の内周には、歯63a、63bが形成されており、第2コイル部64へ順方向の通電を行うことで歯63aがS極、歯63bがN極に磁極化され、逆方向の通電を行うことで歯63aがN極、歯63bがS極に磁極化される。また、第2コイル部63の歯63a、63bは、第3コイル部64側の端面に向けて延長されている。こうすることで、第2コイル部63への通電により、第2コイル部63の内周に加え、第3コイル部64側の端面もまた磁極化される(図9参照)。第2コイル部63は、歯63a、63bが、第1コイル部62の歯62a、62bに対して、歯半個分ずれるように配置される。
第3コイル部64にも、歯64a、64bが形成されている。第3コイル部64の歯64a、64bは、第2コイル部63側の端面に設けられている。そして、第3コイル部64へ順方向の通電を行うことで、歯64aがS極、歯64bがN極に磁極化され、逆方向の通電を行うことで歯64aがN極、歯64bがS極に磁極化される。また、第3コイル64は、歯64a、64bが、第2コイル部63の歯63a、63bに対して、歯半個分ずれるように配置される。
各コイル部62、63、64は、デジタルカメラ30のシステムコントローラ68(図10参照)と接続されている。システムコントローラ68は、各コイル部62、63、64への通電を制御することで、各コイル62、63、64に形成される磁場を変化させて、第1ロータ52、及び、第2ロータ54を回転駆動する。
以下、図8、9をもとに各ロータ52、54の回転手順について、場合を分けて説明する。なお、図8(A)に示すように、第1コイル部62に順方向の通電を行って、歯62aをS極に、歯62bをN極に磁極化し、第1ロータ52の対をなす磁極のそれぞれがこの磁極化した歯62a、62bに引き付けられて保持された状態を第1ロータ52の基準状態として説明を行う。また、図9(A)に示すように、第3コイル部64に順方向の通電を行って、歯64aをS極に、歯64bをN極に磁極化し、第2ロータ54の対をなす磁極のそれぞれがこの磁極化した歯64a、64bに引きつけられて保持された状態を第2ロータ54の基準状態として説明を行う。
第1ロータ52を順方向に回転させる場合には、先ず図8(A)の基準状態から、同図(B)に示すように、第2コイル部63に順方向の通電をする。前述のように、第2コイル部63の歯63a、63bの位置は、第1コイル部62の歯62a、62bの位置に対して、歯半個分ずらされているので、磁極化した第2コイル部63の歯63a、63bのそれぞれに引き付けられて、第1ロータ52が順方向に歯半個分だけ回転する。続いて、同図(C)に示すように、第1コイル部62に逆方向の通電をすることで、第1ロータ52がさらに歯半個分だけ順方向に回転する。これにより、基準状態から、第1ロータ52が歯1個分(1ステップ)回転する。
さらにこの状態から、第2コイル部63に逆方向の通電をした後、第1コイル部62に順方向の通電を行うことで、第1ロータ52が2ステップ分回転する。以下同様の手順で通電を繰り返し、所望のステップだけ第1ロータ52を回転させた後は、第1コイル部62への最後の通電が継続され、第1ロータ52が移動先にて保持される。
また、第1ロータ52を逆方向へ回転させる場合には、図8(A)の基準状態から、第2コイル部63に逆方向、第1コイル部62に逆方向という順番で通電を行う。これにより、第1ロータ52が逆方向に1ステップ分回転する。さらに、この状態から、第2コイル部63に順方向、第1コイル部62に順方向という順番で通電を行うことで、第1ロータ52が2ステップ分回転する。そして、所望のステップだけ第1ロータ52を回転させた後は、第1コイル部62への最後の通電が継続され、第1ロータ52が移動先にて保持される。
一方、第2ロータ54を順方向へ回転させる場合には、図9(A)の基準状態から、同図(B)に示すように、第2コイル部63に順方向の通電をする。第2コイル部63の歯63a、63bの位置は、第3コイル部64の歯64a、64bの位置に対して、歯半個分ずらされているので、磁極化した第2コイル部63の歯63a、63bのそれぞれに引き付けられて、第2ロータ54が順方向に歯半個分だけ回転する。続いて、同図(C)に示すように、第3コイル部64に逆方向の通電をすることで、第2ロータ54がさらに歯半個分だけ順方向に回転する。これにより、基準状態から、第2ロータ54が歯1個分(1ステップ)回転する。
さらにこの状態から、第2コイル部63に逆方向の通電をした後、第3コイル部64に順方向の通電を行うことで、第2ロータ54が2ステップ分回転する。以下同様の手順で通電を繰り返し、所望のステップだけ第2ロータ54を回転させた後は、第3コイル部64への最後の通電が継続され、第2ロータ54が移動先にて保持される。
また、第2ロータ54を逆方向へ回転させる場合には、図9(A)の基準状態から、第2コイル部63に逆方向、第3コイル部64に逆方向という順番で通電を行う。これにより、第2ロータ54が逆方向に1ステップ分回転する。さらに、この状態から、第2コイル部63に順方向、第3コイル部64に順方向という順番で通電を行うことで、第2ロータ54が2ステップ分回転する。そして、所望のステップだけ第2ロータ54を回転させた後は、第3コイル部64への最後の通電が継続され、第2ロータ54が移動先にて保持される。
図10に、上記構成のレンズ装置31を用いたデジタルカメラ30の電気的構成を機能ブロックで示す。デジタルカメラ30は、各部の統括制御をおこなうために、マイクロコンピュータで構成されたシステムコントローラ68を備えている。システムコントローラ68は、データバス70を介してデジタルカメラ30の各部と接続され、操作部16からの入力操作に応答して接続された各部の作動を管制する。
レンズ装置31の背後に配置されたCCD48は、周知のように、受光面に多数の光電変換素子が配列されており、撮影レンズ32によって結像された被写体光を光電変換し、撮像信号として取得する。カメラ付き携帯電話10がカメラモードに切り替えられると、システムコントローラ68は、CCD48を駆動して撮像信号を取得する。
CCD48から順次に出力されてくる撮像信号は、利得可変型のプリアンプ72で適切なレベルに増幅され、A/Dコンバータ74によりデジタル化された画像データに変換される。こうして得られた画像データは、フレームメモリ76に順次書き込まれる。フレームメモリ76は、システムコントローラ68内に設けられた画像データ処理回路78、AF制御部80、AE制御部81が画像データに対して各種画像処理を施すための作業用メモリであり、画像データが一時的に記憶される。
画像データ処理回路78は、フレームメモリ76に記憶された画像データに対して、ガンマ補正、ホワイトバランス補正、画質補正など周知の画像処理を施す。画像データ処理回路78よるそれぞれの画像処理が加えられた画像データは、LCDドライバ82を介してLCD18にスルー画表示され、あるいは、メモリコントローラ84を介して内蔵メモリ34へ記録される。
AF制御部80は、フレームメモリ76に記憶された画像データに基づいてピント調節を行う。AF制御部80は、レンズ装置31の固定筒36に設けられた第1、第2の各コイル部62、63への通電を制御して第1ロータ52を回転させ、移動筒44とともに撮影レンズ32を移動させてピント調節を行う。AF制御部80は、撮影レンズ32を前後に移動させながら得られた画像データのコントラスト成分を調べ、コントラストが最も高くなる撮影レンズ32の位置を合焦度の高いピント位置として検出し、検出したピント位置へ撮影レンズ32を移動させる。
AE制御部81は、レンズ装置31の固定筒36に設けられた第2、第3の各コイル部63、64への通電を制御して第2ロータ54を回転させ、絞り機構56を駆動して絞り調節を行う。AE制御部81は、フレームメモリ76に記憶された画像データに基づいて、最適な撮影条件を得られる絞り開口59の径を決定し、この大きさの絞り開口59を形成するように絞り機構56を駆動する。
以下、上記構成による本発明の作用について説明する。カメラ付き携帯電話10がカメラモードにセットされると、CCD48による撮像信号の取得が開始され、取得された画像データがLCD18にスルー画表示される。
また、スルー画表示と同期して、ピント調節及び絞り調節が行われる。システムコントローラ68は、第1コイル部62、第2コイル部63の各コイルへ順方向及び逆方向への通電を行って第1ロータ52を回転させ、移動筒42とともに撮影レンズ32を移動させてピント調節を行う。また、システムコントローラ68は、第2コイル部63、第3コイル部64の各コイルへ順方向及び逆方向への通電を行って第2ロータ54を回転させ、絞り機構56を駆動して絞り調節を行う。
[実施例2]
続いて、本発明の実施例2について、レンズ装置を搭載したカメラ付き携帯電話について以下説明する。図11および図12において、カメラ付き携帯電話100の前面側には、各種操作を行うための操作部116や、各種表示を行うための液晶表示パネル(LCD)118や、通話の際に使用される受話スピーカ120及び送話マイク122が設けられている。カメラ付き携帯電話100の背面側には、電源供給を行うためのバッテリー124が着脱自在に設けられる他、デジタルカメラ130(図18参照)を構成するレンズ装置131が設けられている。そして、カメラ付き携帯電話100の背面側からは、レンズ装置131に組み込まれた撮影レンズ132が露呈している。
カメラ付き携帯電話100は、受話スピーカ120と送話マイク122により通話を行う通話モードと、撮影レンズ132を通して得られる被写体光をデジタルな画像データとして内蔵メモリ134(図18参照)に記憶するカメラモードとを備え、操作部116を操作することで各モード間の切り替えを行うことができる。また、操作部116を操作することで、通話モードにおいては電話番号の入力、カメラモードにおいてはシャッタレリーズやズーミングなど各種の操作を行うことができる。LCD118には、内蔵メモリ134に記憶された画像や、メニュー画面などの各種情報画面が表示される他、カメラモードにおいてはいわゆるスルー画が表示され、フレーミングを行えるようになっている。
図13に示すように、レンズ装置131は、固定筒136を挟み込むように、前カバー138、後カバー140が設けられ、前カバー138の開口部138aから撮影レンズ132が露呈している。撮影レンズ132は、第1レンズ132a、第2レンズ132b、第3レンズ132cからなり、第1レンズ132aは、第1移動筒142に組み込まれ、第2レンズ132bは第2移動筒144に組み込まれ、第3レンズ132cは後カバー140に組み込まれている。撮影レンズ132は、光軸151に沿って入射した被写体光を、各レンズ132a、132b、132cにより屈折させて、レンズ装置131の背後に配置されたCCD148の受光面に結像させる。
図14に示すように、第1移動筒142、第2移動筒144は、それぞれ両側部を貫通するガイド穴142a、144aにガイド棒150が通されることで光軸151方向にスライド自在に保持される。第1レンズ132a、及び、第2レンズ132bは、移動レンズであり、それぞれ第1移動筒142、第2移動筒144とともに光軸151方向へスライド移動される。そして、本例では、第1レンズ132aを移動することでズーミングを行い、第2レンズ132bを移動することでピント調節を行っている。
第1移動筒142の外側には、第1ロータ152が設けられており、第1移動筒142と、第1ロータ152とはヘリコイド機構を介して連結されている。第1ロータ152が順方向(図中時計回り)に回転すると、ガイド棒150によって回転方向への移動が規制された第1移動筒142が、押し出されるようにして前カバー138側へ移動する。反対に、第1ロータ152が逆方向(図中反時計回り)に回転すると、第1移動筒142が後カバー140側へ移動する。
同様に、第2移動筒144の外側には、第2ロータ154が設けられ、これらがヘリコイド機構を介して連結されている。そして、第2ロータ154が順方向へ回転すると、第2移動筒144が前カバー138側へ移動する。また、第2ロータ154が逆方向へ回転すると、第2移動筒144が後カバー140側へ移動する。
第1、第2の2つのロータ152、154のさらに外側には、これらを取り巻くように固定筒136が設けられている。そして、各ロータ152、154は、固定筒136とともにクローポール式の中空ステッピングモータを構成する。このため、図15に示すように、各ロータ152、154の外周は、周方向に沿ってN極、S極に交互に磁極化された永久磁石となっている。
他方、固定筒136は、それぞれコイルが内蔵された第1コイル部162、第2コイル部163、第3コイル部164とから構成される。そして、固定筒136は、第1コイル部162にて第1ロータ152の前カバー138側を取り巻き、第2コイル部163にて第1ロータ152の後カバー140側と第2ロータ154の前カバー138側との両方を取り巻き、第3コイル部164にて第2ロータ154の後カバー140側を取り巻くように配置される(図13参照)。
第1コイル部162は、例えば、鉄などの磁性材料にて生成されたヨーク内に、コイルが収められたものである。ヨークには略矩形波状のギャップが形成され、このギャップにより、第1コイル部92の内周には、互いに噛み合う歯162a、162bが形成されている。
第1コイル部162に対して順方向(図中時計回り)の通電を行うと、コイルで電流を中心とした同心円状の磁力線が発生する(いわゆる右ねじの法則)。発生した磁力線は、磁性材料で成型されたヨークの内部を通過しようとし、歯162bに達したところで一旦空気中に放出される。放出された磁力線はギャップを越え、歯162aから再びヨーク内に入る。これにより、歯162aにS極、歯162bにN極の磁場が形成される。反対に、第1コイル部162に対して逆方向(図中反時計回り)の通電を行うと、磁力線の流れが反対になるので、歯162aにN極、歯162bにS極の磁場が形成される。
同様に、第2コイル部163の内周には、歯163a、163bが形成されており、第2コイル部64は、順方向の通電により、歯163aをS極に、歯163bをN極に磁極化する。また、第2コイル部163は、逆方向の通電により、歯163aをN極に、歯163bをS極に磁極化する。さらに、第3コイル部164にも歯164a、164bが形成されており、第3コイル部164は、順方向の通電により歯164aをS極、歯164bをN極に磁極化し、逆方向の通電により歯164aをN極、歯164bをS極に磁極化する。
そして、各コイル部162、163、164のうち、隣り合うコイル部同士は、歯半個分だけずらされて配置される。また、各コイル部162、163、164は、デジタルカメラ130のシステムコントローラ168(図18参照)と接続されている。システムコントローラ168は、各コイル部162、163、164への通電を制御することで、各コイル162、163、164の内周に形成される磁場を変化させて、第1ロータ152、及び、第2ロータ154を回転駆動する。
以下、図16、図17をもとに各ロータ52、54の回転手順について、場合を分けて説明する。なお、図16(A)に示すように、第1コイル部162に順方向の通電を行って、歯162aをS極に、歯162bをN極に磁極化し、第1ロータ152の対をなす磁極のそれぞれがこの磁極化した歯162a、162bに引き付けられて保持された状態を第1ロータ152の基準状態として説明を行う。また、図17(A)に示すように、第3コイル部164に順方向の通電を行って、歯164aをS極に、歯164bをN極に磁極化し、第2ロータ154の対をなす磁極のそれぞれがこの磁極化した歯164a、164bに引きつけられて保持された状態を第2ロータ154の基準状態として説明を行う。
第1ロータ152を順方向に回転させる場合には、先ず図16(A)の基準状態から、同図(B)に示すように、第2コイル部163に順方向の通電をする。前述のように、第2コイル部163の歯163a、163bの位置は、第1コイル部162の歯162a、162bの位置に対して、歯半個分ずらされているので、磁極化した第2コイル部163の歯163a、163bのそれぞれに引き付けられて、第1ロータ152が順方向に歯半個分だけ回転する。続いて、同図(C)に示すように、第1コイル部162に逆方向の通電をすることで、第1ロータ152がさらに歯半個分だけ順方向に回転する。これにより、基準状態から、第1ロータ152が歯1個分(1ステップ)回転する。
さらにこの状態から、第2コイル部163に逆方向の通電をした後、第1コイル部162に順方向の通電を行うことで、第1ロータ152が2ステップ分回転する。以下同様の手順で通電を繰り返し、所望のステップだけ第1ロータ152を回転させた後は、第1コイル部162への最後の通電が継続され、第1ロータ152が移動先にて保持される。
また、第1ロータ152を逆方向へ回転させる場合には、図16(A)の基準状態から、第2コイル部163に逆方向、第1コイル部162に逆方向という順番で通電を行う。これにより、第1ロータ152が逆方向に1ステップ分回転する。さらに、この状態から、第2コイル部163に順方向、第1コイル部162に順方向という順番で通電を行うことで、第1ロータ152が2ステップ分回転する。そして、所望のステップだけ第1ロータ152を回転させた後は、第1コイル部162への最後の通電が継続され、第1ロータ152が移動先にて保持される。
一方、第2ロータ154を順方向へ回転させる場合には、図17(A)の基準状態から、同図(B)に示すように、第2コイル部163に順方向の通電をする。第2コイル部163の歯163a、163bの位置は、第3コイル部164の歯164a、164bの位置に対して、歯半個分ずらされているので、磁極化した第2コイル部163の歯163a、163bのそれぞれに引き付けられて、第2ロータ154が順方向に歯半個分だけ回転する。続いて、同図(C)に示すように、第3コイル部164に逆方向の通電をすることで、第2ロータ154がさらに歯半個分だけ順方向に回転する。これにより、基準状態から、第2ロータ154が歯1個分(1ステップ)回転する。
さらにこの状態から、第2コイル部163に逆方向の通電をした後、第3コイル部164に順方向の通電を行うことで、第2ロータ154が2ステップ分回転する。以下同様の手順で通電を繰り返し、所望のステップだけ第2ロータ154を回転させた後は、第3コイル部164への最後の通電が継続され、第2ロータ154が移動先にて保持される。
また、第2ロータ154を逆方向へ回転させる場合には、図17(A)の基準状態から、第2コイル部163に逆方向、第3コイル部164に逆方向という順番で通電を行う。これにより、第2ロータ154が逆方向に1ステップ分回転する。さらに、この状態から、第2コイル部163に順方向、第3コイル部164に順方向という順番で通電を行うことで、第2ロータ154が2ステップ分回転する。そして、所望のステップだけ第2ロータ154を回転させた後は、第3コイル部164への最後の通電が継続され、第2ロータ154が移動先にて保持される。
図18に、上記構成のレンズ装置131を用いたデジタルカメラ130の電気的構成を機能ブロックで示す。デジタルカメラ130は、各部の統括制御をおこなうために、マイクロコンピュータで構成されたシステムコントローラ168を備えている。システムコントローラ168は、データバス170を介してデジタルカメラ130の各部と接続され、操作部116からの入力操作に応答して接続された各部の作動を管制する。
レンズ装置131の背後に配置されたCCD148は、周知のように、受光面に多数の光電変換素子が配列されており、撮影レンズ132によって結像された被写体光を光電変換し、撮像信号として取得する。カメラ付き携帯電話100がカメラモードに切り替えられると、システムコントローラ168は、CCD148を駆動して撮像信号を取得する。
CCD148から順次に出力されてくる撮像信号は、利得可変型のプリアンプ172で適切なレベルに増幅され、A/Dコンバータ174によりデジタル化された画像データに変換される。こうして得られた画像データは、フレームメモリ176に順次書き込まれる。フレームメモリ176は、システムコントローラ168内に設けられた画像データ処理回路178、及び、AF制御部180が画像データに対して各種画像処理を施すための作業用メモリであり、画像データが一時的に記憶される。
画像データ処理回路178は、フレームメモリ176に記憶された画像データに対して、ガンマ補正、ホワイトバランス補正、画質補正など周知の画像処理を施す。画像データ処理回路178よるそれぞれの画像処理が加えられた画像データは、LCDドライバ182を介してLCD118にスルー画表示され、あるいは、メモリコントローラ184を介して内蔵メモリ134へ記録される。
AF制御部180は、フレームメモリ176に記憶された画像データに基づいてピント調節を行う。AF制御部180は、レンズ装置131の固定筒136に設けられた第2、第3の各コイル部163、164への通電を制御して第2ロータ154を回転させ、第2移動筒144とともに第2レンズ132bを移動させてピント調節を行う。AF制御部180は、第2レンズ132bを前後に移動させながら得られた画像データのコントラスト成分を調べ、コントラストが最も高くなる第2レンズ132bの位置を合焦度の高いピント位置として検出し、検出したピント位置へ第2レンズ132bを移動させる。
また、システムコントローラ168には、ズーム制御部186が設けられている。ズーム制御部186は、操作部116から入力されるズーム操作信号に基づいて、レンズ装置131の固定筒136に設けられた第1、第2の各コイル162、163への通電を制御して第1ロータ152を回転させ、第1移動筒142とともに第1レンズ132aを移動させて撮影レンズ132の変倍(ズーミング)を行う。
以下、上記構成による本発明の作用について説明する。カメラ付き携帯電話100がカメラモードにセットされると、CCD148による撮像信号の取得が開始され、取得された画像データがLCD118にスルー画表示される。
また、スルー画表示と同期して、取得された画像データに基づいて、第2レンズ132bが移動されピント調節が行われる。システムコントローラ168は、第2コイル部163、第3コイル部164の各コイルへ順方向、及び逆方向への通電を行って、第2ロータ154を回転させる。第2ロータ154が回転することで、第2移動筒144とともに第2レンズ132bが移動する。
さらに、スルー画表示中に操作部116を操作することで、第1レンズ132aを移動させてズーミングを行うことができる。システムコントローラ138は、第1コイル部162、第2コイル部163の各コイルへ、順方向、及び逆方向への通電を行って、第1ロータ152を回転させる。第1ロータ152が回転することで、第1移動筒142とともに第1レンズ132aが移動する。
以上、実施例1、実施例2において詳細に説明したように、本発明のレンズ装置は、第2コイル部を、第1コイル部と第3コイル部のそれぞれと対にし、第1、第2の各ロータの駆動用として共用している。これにより、2つのロータを3つのコイル部で回転させることができる。このため、従来のように、2つのロータを4つのコイル部によって回転させる場合と比較して小型化及び低コスト化が可能である。また、このようなレンズ装置を用いることによって、デジタルカメラ並びにカメラ付き携帯電話の小型化及び低コスト化も可能である。
なお、本発明は、2つのコイル部に挟まれたコイル部を、両隣のコイル部とそれぞれ一対にして用い、2つのロータの回転に関与させればよいので、具体的な構成に関しては上記実施例に限定されず、適宜変更できる。例えば、上記実施例では、2つのロータを3つのコイル部により回転させる例で説明をしたが、図19に示すレンズ装置200のように、4つのロータを5つのコイル部により回転させてもよい。なお、図19においては、上述した実施例と同様の部材については同様の符号を付して説明を省略している。
図19において、レンズ装置200は、第1、第2、第3、第4、第5の5つのコイル部201、202、203、204、205と、第1、第2、第3、第4の4つのロータ211、212、213、214とを備えている。第1、第2、第5の各コイル部201、202、205は、それぞれ内周に磁場を形成する。第3、第4の各コイル部203、204は、それぞれ内周及び光軸51方向の端部に磁場を形成する。
第1、第2、第4の各ロータ211、212、214は、円筒形状に形成され、その外周に沿ってS極、N極が交互に設けられている。また、第3ロータ213は、中空円盤形状に形成され、その盤面に沿ってS極、N極が交互に設けられている。そして、第1ロータ212は、第1コイル部201と第2コイル部202との中間に配置され、第1コイル部201と第2コイル部202とがその内周に形成する磁場によって回転駆動される。第2ロータ212は、第2コイル部202と第3コイル部203との中間位置に配置され、第2コイル部202と第3コイル部203とがその内周に形成する磁場によって回転駆動される。第3ロータ213は、第3コイル部203と第4コイル部204との間に挟まれるように配置され、第3コイル部203と第4コイル部204とがその光軸51方向に形成する磁場によって回転駆動される。第4ロータ214は、第4コイル部204と第5コイル部205との中間位置に配置され、第4コイル部204と第5コイル部205とがその内周に形成する磁場によって回転駆動される。
第1ロータ212は、ヘリコイド繰り出し機構を介して第1レンズ221を保持した第1移動筒231と連結されており、第1ロータ212が回転することによって、第1移動筒231が光軸51方向に前後され第1レンズ221が駆動される。同様に、第2ロータ212は、第2レンズ222を保持した第2移動筒232と連結され、第4ロータ214は、第3レンズ223を保持した第3移動筒233と連結されている。そして、第2ロータ212が回転することによって第2レンズ222が駆動され、第4ロータ214が回転することによって第3レンズ223が駆動される。また、第3ロータ213は、回転駆動式の絞り機構240と連結されており、第3ロータ213が回転することによって、絞り機構240が駆動される。
このように、レンズ装置200では、4つのロータを5つのコイル部により回転させるので、従来のように4つのロータを8つのコイル部により回転させる場合と比較して小型化及び低コスト化が可能である。もちろん、3つのロータを4つのコイル部により回転させてもよい。また、本発明は、ロータよりもコイル部を1つ多く設ければよいので、5つ以上のロータを回転させる場合にも適用できる。
また、上記実施例では、円盤形状のロータによって絞り機構を駆動する例で説明をしたが、円筒形状のロータによって絞り機構を駆動してもよい。この場合、内周に、絞り機構の駆動レバーと係合する係合穴が形成された円筒形状のロータを用いればよい。こうすれば、円筒形状のロータによって絞り機構を駆動できる。さらに、上記実施例では、円筒形状のロータによって移動レンズを駆動する例で説明をしたが、円盤形状のロータによって移動レンズを駆動してもよい。この場合、内周に移動筒の雄ヘリコイドと係合する雌ヘリコイドが形成されたヘリコイド筒を設け、このヘリコイド筒を円盤形状のロータの内周に取り付ければよい。こうすれば、円盤形状のロータによって移動レンズを駆動できる。絞り機構や移動レンズを駆動するロータの形状は、レンズ装置の仕様に応じて適宜選択すればよい。
なお、上記実施例では、光量可変部材として絞り機構を用い、この絞り機構を駆動する例で説明をしたが、例えば、シャッタ羽根を移動させて光軸を開閉するシャッタ機構など、絞り機構以外の光量調節部材を用い、これを駆動してもよい。また、上記実施例では、移動筒と回転筒とをヘリコイド繰り出し機構によって連結する例で説明をしたが、例えば、移動筒に形成したカムピンと、回転筒に形成され、移動筒のカムピンと係合するカム溝とから構成されるカム機構によって移動筒と回転筒とを連結してもよい。
以上、カメラ付き携帯電話に内蔵されたデジタルカメラを例に説明をしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、写真フイルムに被写体像を焼き付けて画像の記録を行う、いわゆる銀鉛カメラに対しても本発明を適用することができる。さらに、本発明は、プロジェクタなどの投影装置や、CD−ROM、DVDなどに記録されたデータを読み取る際に用いられるピックアップレンズ装置など、カメラ以外の光学装置に対して広く適用することができる。
従来の中空ステッピングモータの説明図である。 従来の中空ステッピングモータを順方向へ回転させる手順を表す説明図である。 カメラ付き携帯電話の前面側の斜視図である。 カメラ付き携帯電話の背面側の斜視図である。 レンズ装置の断面図である。 レンズ装置の分解斜視図である。 ロータと固定筒とから構成される中空ステッピングモータの説明図である。 第1ロータを順方向へ回転させる手順を表す説明図である。 第2ロータを順方向へ回転させる手順を表す説明図である。 デジタルカメラの構成図である。 カメラ付き携帯電話の前面側の斜視図である。 カメラ付き携帯電話の背面側の斜視図である。 レンズ装置の断面図である。 レンズ装置の斜視図である。 ロータと固定筒とから構成される中空ステッピングモータの説明図である。 第1ロータを順方向へ回転させる手順を表す説明図である。 第2ロータを順方向へ回転させる手順を表す説明図である。 デジタルカメラの構成図である。 レンズ装置の断面図である。
符号の説明
10、110 カメラ付き携帯電話
30、130 デジタルカメラ
31、131 レンズ装置
32、132 撮影レンズ
132a、221 第1レンズ
132b、222 第2レンズ
223 第3レンズ
36、136 固定筒
56、240 絞り機構
42 移動筒
142、231 第1移動筒
144、232 第2移動筒
233 第3移動筒
52、152、211 第1ロータ
54、154、212 第2ロータ
213 第3ロータ
214 第4ロータ
62、162、201 第1コイル部
63、163、202 第2コイル部
64、164、203 第3コイル部
204 第4コイル部
205 第5コイル部
68、168 システムコントローラ
80、180 AF制御部
81、181 AE制御部

Claims (15)

  1. 周方向に極性の異なる磁性体が交互に配列され、回転軸を一致させるように複数並べられる中空のロータと、
    通電に応じて、周方向に極性の異なる磁場を交互に形成する円筒形状のコイル部が複数並べられ、隣り合うコイル部が2個一対となり、前記各ロータを回転駆動する固定筒とを備えるとともに、
    前記ロータと前記コイル部とを、それぞれ前記回転軸方向に配置して、
    前記固定筒は、2つのコイル部に挟まれたコイル部を、両隣のコイル部のそれぞれと一対にして用い、2つのロータの回転に関与させることを特徴とするステッピングモータ。
  2. 前記ロータは、円筒形状に形成されるとともに、前記コイル部の内周で、かつ、隣り合う2つのコイル部のほぼ中間位置に配置され、これら隣り合う2つのコイル部がそれぞれ内周に形成する磁場によって回転駆動されることを特徴とする請求項1記載のステッピングモータ。
  3. 前記ロータは、中空円板形状に形成されるとともに、隣り合う2つのコイル部の間に挟まれるように配置され、これら隣り合う2つのコイル部がそれぞれ前記回転軸方向の端部に形成する磁場によって、回転駆動されることを特徴とする請求項1記載のステッピングモータ。
  4. 前記ロータは、円筒形状に形成された円筒ロータと、中空円板形状に形成された円盤ロータとの2種類のロータから構成され、
    前記円筒ロータは、前記コイル部の内周で、かつ、隣り合う2つのコイル部のほぼ中間位置に配置され、これら隣り合う2つのコイル部がそれぞれ内周に形成する磁場によって回転駆動され、
    前記円盤ロータは、隣り合う2つのコイル部の間に挟まれるように配置され、これら隣り合う2つのコイル部がそれぞれ前記回転軸方向の端部に形成する磁場によって、回転駆動されることを特徴とする請求項1記載のステッピングモータ。
  5. 請求項1乃至4記載のステッピングモータを用い、前記ロータの回転により、移動レンズ、もしくは、光量可変部材の少なくとも一方を駆動することを特徴とするレンズ装置。
  6. 少なくとも1つのロータの内側に前記移動レンズを保持した移動筒を配置して、このロータの内周と前記移動筒の外周とをヘリコイド繰り出し機構によって連結し、このロータの回転により前記移動筒を前記回転軸方向に前後させ、前記移動レンズを駆動することを特徴とする請求項5記載のレンズ装置。
  7. 少なくとも1つのロータの内側に、回動されることで前記移動レンズの光路を開放する開口の大きさを変化させる駆動部材を備えた光量可変部材を配置して、このロータの内周と前記駆動部材とを連結し、このロータの回転により前記駆動部材を回動させ、前記光量可変部材を駆動することを特徴とする請求項5または6記載のレンズ装置。
  8. 請求項5乃至7記載のレンズ装置と、このレンズ装置の背後に配置される固体撮像装置とから構成されることを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項5乃至7記載のレンズ装置を備えたことを特徴とする光学装置。
  10. 通電に応じて内周に極性の異なる磁場を交互に形成する円筒形状の第1、第2のコイル部が並べられた固定筒と、前記第1コイル部と前記第2コイル部の内側に配置され、外周に沿って極性の異なる磁性体が交互に配列された円筒形状の第1ロータと、前記第2コイル部と前記第3コイル部の内側に配置され、外周に沿って極性の異なる磁性体が交互に配列された円筒形状の第2ロータとを有し、前記第1、第2のコイル部がそれぞれの内周に形成する磁場により前記第1ロータを回転させ、前記第2、第3のコイル部がそれぞれの内周に形成する磁場により前記第2ロータを回転させる中空状のステッピングモータと、
    前記第1ロータの内側に配置され、前記第1ロータとヘリコイド繰り出し機構によって連結され、前記第1ロータの回転により前記第1ロータの軸方向へ移動する第1移動筒と、
    前記第1移動筒に取り付けられる第1移動レンズと、
    前記第2ロータの内側に配置され、前記第2ロータとヘリコイド繰り出し機構によって連結され、前記第2ロータの回転により前記第2ロータの軸方向へ移動する第2移動筒と、
    前記第2移動筒に取り付けられる第2移動レンズとを備えたことを特徴とするレンズ装置。
  11. 請求項10記載のレンズ装置と、このレンズ装置の背後に配置される個体撮像装置とから構成されることを特徴とする撮像装置。
  12. 通電に応じて内周に極性の異なる磁場を交互に形成する円筒形状の第1コイル部と、通電に応じて内周及び軸方向端部に極性の異なる磁場を交互に形成する円筒形状の第2コイル部と、通電に応じて軸方向端部に極性の異なる磁場を交互に形成する円筒形状の第3コイル部とが並べられた固定筒と、前記第1コイル部と前記第2コイル部の内側に配置され、外周に沿って極性の異なる磁性体が交互に配列された円筒形状の第1ロータと、前記第2コイル部と前記第3コイル部との間に挟まれるように配置され、盤面に沿って極性の異なる磁性体が交互に配列された中空円板形状の第2ロータとを有し、前記第1、第2の各コイル部がそれぞれの内周に形成する磁場によって前記第1ロータを回転させ、前記第2、第3の各コイル部がそれぞれの軸方向端部に形成する磁場によって前記第2ロータを回転させる中空状のステッピングモータと、
    前記第1ロータの内側に配置され、前記第1ロータとヘリコイド繰り出し機構によって連結され、前記第1ロータの回転により前記第1ロータの軸方向へ移動する第1移動筒と、
    前記第1移動筒内に取り付けられる移動レンズと、
    前記第2ロータの内側に配置され、回動されることで前記移動レンズの光路を開放する開口の大きさを変化させる駆動部材が前記第2ロータの内周に連結された光量可変部材とを備えたことを特徴とするレンズ装置。
  13. 請求項12記載のレンズ装置と、このレンズ装置の背後に配置される個体撮像装置とから構成されることを特徴とする撮像装置。
  14. 通電に応じて内周に極性の異なる磁場を交互に形成する円筒形状の第1、第2のコイル部と、通電に応じて内周及び軸方向端部に極性の異なる磁場を交互に形成する円筒形状の第3、第4のコイル部と、通電に応じて内周に極性の異なる磁場を交互に形成する円筒形状の第5コイル部とが並べられた固定筒と、前記第1コイル部と前記第2コイル部の内側に配置され、外周に沿って極性の異なる磁性体が交互に配列された円筒形状の第1ロータと、前記第2コイル部と前記第3コイル部の内側に配置され、外周に沿って極性の異なる磁性体が交互に配列された円筒形状の第2ロータと、前記第3コイル部と前記第4コイル部との間に挟まれるように配置され、盤面に沿って極性の異なる磁性体が交互に配列された中空円板形状の第3ロータと、前記第4コイル部と前記第5コイル部の内側に配置され、外周に沿って極性の異なる磁性体が交互に配列された円筒形状の第4ロータとを有し、前記第1、第2の各コイル部がそれぞれの内周に形成する磁場によって前記第1ロータを回転させ、前記第2、第3の各コイル部がそれぞれの内周に形成する磁場によって前記第2ロータを回転させ、前記第3、第4の各コイル部がそれぞれの軸方向端部に形成する磁場によって前記第3ロータを回転させ、前記第4、第5の各コイル部がそれぞれの内周に形成する磁場によって前記第4ロータを回転させる中空状のステッピングモータと、
    前記第1ロータの内側に配置され、前記第1ロータとヘリコイド繰り出し機構によって連結され、前記第1ロータの回転により前記第1ロータの軸方向へ移動する第1移動筒と、
    前記第1移動筒に取り付けられる第1移動レンズと、
    前記第2ロータの内側に配置され、前記第2ロータとヘリコイド繰り出し機構によって連結され、前記第2ロータの回転により前記第2ロータの軸方向へ移動する第2移動筒と、
    前記第2移動筒に取り付けられる第2移動レンズと、
    前記第3ロータの内側に配置され、回動されることで前記移動レンズの光路を開放する開口の大きさを変化させる駆動部材が前記第3ロータの内周に連結された光量可変部材と、
    前記第4ロータの内側に配置され、前記第4ロータとヘリコイド繰り出し機構によって連結され、前記第4ロータの回転により前記第4ロータの軸方向へ移動する第4移動筒と、
    前記第4移動筒に取り付けられる第3移動レンズとを備えたことを特徴とするレンズ装置。
  15. 請求項14記載のレンズ装置と、このレンズ装置の背後に配置される個体撮像装置とから構成されることを特徴とする撮像装置。
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