JP2006121636A - データブロック拡散形スペクトル拡散通信方式 - Google Patents
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Abstract
Description
図16は無線通信路を介して直接拡散形のスペクトル拡散通信(DS−SS)を行う移動通信システムの一般的な構成を示すブロック図であって、ユーザuk(k=1,2,...K)の送信機TXkは送信2値データbkを変調して2値位相変調(BPSK)出力skBPを得、SkBPにより拡
を介して送出する。なお、ユーザのアドレスを識別するために、ckしては他ユーザと異なる疑似雑音(PN)系列が用いられている。
受信機RXは全ユーザから受信したスペクトル拡散変調信号を成分とする受信多重信号rをアンテナを介して受信し、局部搬送波fCによりrを復調してベースバンド出力rBBを得、拡散系列ckに送受信機間チャネル特性hkを乗じたパイロット応答pkをパイロット応答メモリPRMに予め生成し、この応答に整合した整合フィルタMFkにrBBを加えること
号を受信するために用いられる。)
相関復調)。この検出データを同期回路SYNCに加え、受信多重信号rの中の送信信号skの成分とpkの位相が同期するようにパイロット応答の発生タイミングを制御する。なお、図16のTX、RXにおいて、fCとckの乗積機能の順序を交換配置することがしばしば行なわれる。
上述の受信機は、各ユーザ信号を検出するために別々の整合フィルタを並列配置している。この方式では、希望局に割当てた系列ckと他の移動局に割当てた種類の異なる系列
まれる。送受信機間のマルチパスチャネルの影響を受けたパイロット応答pkのユーザ間相互相関値は、拡散系列相互間の値よりさらに増大する。また、上記マルチパス遅延波は、自局及び他局の隣接シンボルによるシンボル間干渉も発生する。その結果拡散系列の長さ(処理利得)Lに比しユーザ局数Kを増大できず、周波数利用効率を高め得ない。
上述の干渉雑音による妨害を抑圧するために,相関分離方程式によりユーザ分離、隣接シンボル分離を行うマルチユーザ受信機に関する技術が研究されてきたが、十分な雑音抑圧効果は得られていない。ここでは、本発明と密接な関係にある7個の先行の技術について説明しよう。
いて対応する擬似入力Φk1を生成する。次にキャンセラIC−2において、受信入力r1からΦk1を差引き、2段目の入力r2を生成する。IC−2は同様な操作をr2に対して繰返す。
この方法は、各ユーザのパイロット応答相互間に大きな相互相関が存在するために、上記の軟出力に大きな干渉成分が残るので、誤り率を十分低下し得ないのみならず、収容ユーザ数は減少する。
ここで、広帯域無線伝送では一般に多数のマルチパスを経た遅延波が受信される。これらは送信シンボルの周期をTSとするとき受信シンボルの信号成分は、上記遅延波によりTSの外側にも生ずる。これは希望ユーザ及び他のユーザの後続シンボルに妨害を与える干渉成分(ISI、シンボル間干渉)となる。これを避けるため、送信シンボルをコア系列にガード系列を付加したガード付シンボルとして構成し、受信機はコア系列対応の周期に受信した成分(コアシンボル)のみを図示のrとして抽出する。しかるとき、最大遅延時間τDMよりも長いガード系列を用いれば、同期受信が可能な下り伝送及びすべてのユーザの信号がほぼ同時に受信できるように制御して準同期受信の上りリンク伝送に対して、上記のISIを回避できる。この前提条件の下に受信コアシンボルrは、ukの送信データをbkとすれば、
で与えられる。xは、rに含まれる白色雑音(AWGN)である。すべてのユーザのパイロット応答pkからなる相関分離行列Pを用いて、式(E−1)を図18(a)の分析回路
る。ここにΔbkは、軟出力に含まれる誤差成分である。この方式は、ガード系列の長さをLg、コア系列の長さをLCとすれば、ζ=Lg/LCはISI回避のために必要な周波数帯域及び送信電力の増分となるが、干渉波の影響をほぼ完全に除くことができる利点をもつ。
しかし、非特許文献2の方式を用いてデータの伝送速度を高めると、送信シンボル周期TSが減少するために最大遅延時間τDMに対しTS<τDMになると、ガード付シンボルの生成ができなくなる。TS>τDMでも、伝送レートの増大は周波数利用効率の低下と送信電力の増大を招く問題点がある。
さらに、非特許文献3の方式は、MMES方式によるユーザ分離機能と共に、多数の受信アンテナから得られる受信出力を用いる多入出力(MIMO,Multi−Input Multi−Output)方式のマルチユーザ受信機能に関する技術を含む。これは複数の送受信アンテナを用いることにより、高度な空間時間ダイバーシィティ効果を得る方式である。すなわち、NR個の受信アンテナから受信したLチップ宛の受信コアシンボルを用いて、NRLチップの連結受信ベクトルを生成する。一方各ユーザから各アンテナを経て受信したパイロット応答を用いて連結パイロット応答を予め生成しておき、これらを用いて生成したパイロット応答行列により上記連結受信ベクトルを分析し、ユーザ分離とデータ検出を行っている。受信アンテナ数を増大すれば、収容できるユーザ数を増大できる。
しかし、非特許文献3の方式は非特許文献2の方式と同様に、ガード系列に帰因する前述の問題点を有する。
ルの多重化された受信多重信号に対し、前述のユーザ内成分を分離する復調処理を施すと、復調多重コアシンボルが得られる。このシンボルに対し非特許文献2の方式のデコリレータの技術を用いると、ユーザ間分離を実現できる。この場合各ユーザのパイロットシンボルは、同一直交搬送波を用いて時分割的に伝送され、パイロット伝送のオーバヘッドは比較的小さい。
しかし、非特許文献4の方式は、各シンボルがガード系列を含むので高い伝送レートの伝送では周波数利用効率を高め得ない。また、各ユーザ送信機は、(M+1)個のシンボルを加算して送信するので、その送信尖頭電力は単一シンボル送信方式に比し(M+1)2倍となる。したがって、非特許文献4の方式は電力の増大と周波数利用効率の面で問題がある。
し系列にWkを乗算すると、下式のベースバンド送信信号が得られる。
局の受信機は、受信多重信号を局部搬送波fCにより復調することにより、復調シンボルrを図19(b)に示すように生成する。rの中、ユーザu1、u2の送信した成分r1、r2を各成分が3波よりなる場合として示す。復調シンボルrの中でハッチ部分rgを除いた部分のみ抽出し、これを復調コア多重シンボルr*0(r1,r2,...,rk)とする。r*0に拡散系列Wkを乗積すると下式のデータブロック軟出力が得られる。
ータブロック相互間の干渉は存在しない。したがって、Wkの直交特性により完全なユーザ分離が実現される。次に、Mチップ軟出力γkは、ビット間干渉成分を含んでいるので、これを除くために各ユーザと基地局間のチャネル特性を用いて非特許文献2の方式、非特許文献3の技術による干渉分離を行なうことにより、各送信データを検出する。
しかし、非特許文献5の方式は、各データブロックdk毎にガード系列gkを付加する必要があるので、データレートを高めるとξ=Lg/Mが増大するので周波数利用効率が著しく低下する。この場合、ξを小さくするためにMを異常に大きな値に選ぶと、シンボル周期TPの時間内でチャネル特性が変化するので式(E−3)によるユーザ分離は困難となる。また、セル間干渉を回避するために、各送信ブロックシンボルにスクランブル系列を乗積して伝送すると、上りリンク伝送において生ずるユーザ間受信信号の僅かな同期偏差によっても、Wkの直交特性が著しく損なわれ、したがってユーザ分離を実現できない。さらに、マルチレート伝送を実現し難いという問題点がある。
ある。基地局の受信機は、同図(b)に示すように、同期条件下でKユーザから到来した受信多重信号を局部搬送波で復調し復調信号rを生成する。2個のブロック相関器を用い
れぞれ乗じて乗算出力
を生成する。図(b)を示すこれらの出力をブロック単位で平均化すれば下式の相関出力が得られる。
系列セットCkのシフト直交性によりこの過程でユーザ分離が実現できるので、γkはukの送信したMビットの送信データとその遅延波成分から成立つ。γkに含まれるビット間于渉を非特許文献5と同様な手段により除くことにより送信データを検出できる。
しかし、非特許文献6は、シフト直交系列セットのファミリサイズが(N−1)/2となるので、収容ユーザ数は
に制限される。さらに、セル間干渉に対する干渉回避機能を備えていない上に、セル内ユーザ分離機能を保持したままでマルチレート伝送を実現し難いという問題点がある。
調した出力dkmのM個を同時加算したLチップの多重拡散系列dkを生成し、これをK回繰返すことにより繰返しブロックΣkをコア信号(周期TS)として生成する。図21(b)に示すように、コア信号にLgチップのガード系列gkを付加すれば(Lg+LK)チップの
のコア部分、LKチップをコアシンボルとして抽出すると、伝送路のマルチパスによる遅延波時間とユーザ間受信タイミング偏差の和がLgチップ以下であれば、このコアシンボルは、同一部分のK回繰返し信号となる。
したがって、このコアシンボルは、櫛の歯状スペクトルをもつので、予め各ユーザに割
を生成し送信すれば、受信機は、局部搬送波fkを用いて、受信多重信号をfkにより復調することにより他のユーザ成分を含まない復調出力が得られる。すなわち、完全なユーザ分離を実現できる。ユーザ分離した復調出力ベクトルは、M個の拡散系列と予め受信機が生成したチャネル特性を用い、非特許文献2の方式、非特許文献3の手段によりM個の系列成分を分離することができるので、M個の送信データを検出できる。
さらに、セル間干渉を防ぐために、スクランブル系列を乗積した送信シンボルを用いると、上りリンク伝送におけるユーザ信号の僅かな同期偏差により、セル内ユーザ分離機能を失う。また、下りリンク伝送においても、遅延波によるブロック間干渉のため、スクランブル系列を用いるとセル内ユーザ分離機能を失う。さらにマルチレート伝送を、ユーザ分離機能を保持したまま実現する手段を有しない、などの問題点がある。
パイロット支援形多段干渉キャンセラ受信方式[Mamoru Sawahashi,Yoshinori Miki,Hidehiro Andoh,and Kenichi Higuchi: "Pilot Symbol−Assisted Coherent Multistage Interference Canceller Using Recursive Channel Estimation for DS−CDMA Mobile Radio" IEICE Trans.Commun.,Vol.E79−B,No.9,pp.1262−1270,(1996−09.)] パイロット支援形デコリレータ受信方式[Mitsuhiro Tomita,Noriyoshi Kuroyanagi,Satoru Ozawa,Naoki Suehiro: "Error rate performance improvement for a decorrelating CDMA receiver by introducing additional dummy pilot response",PIMRC’02,Lisbon(2002−09)] MMSEマルチユーザMIMO受信方式[Hiroki Inokura,MitsuhiroTomita,Kohei Otake,Noriyoshi Kuroyanagi,Satoru Ozawa,and Naoki Suehiro: "A CDMA−MIMO System with Multiple−Dimension−Decorrelating−Detectors",VTC2003−FaII,ORLAND(2003−10)] 繰返し多重拡散系列による直交搬送波変調方式[Mitsuhiro Tomita,Noriyoshi Kuroyanagi,Naoki Seuhiro,Shinya Matsufuji,"Anti−heavy−interference performance of a lone pilot assisted CDMA system", SCI’2000,Orland,Florida U.S.A.(2000−07)] データブロックによるウアルシュ関数拡散変調方式[Shengli Zhou,Georgios B.Giannakis,and Christophe Le Martet: "Chip−Interleaved Block−Spread Code Division Multiple Access" IEEE Transaction on Communication,Vol.50,No.8,pp.235−248 February 2002] データブロックによるシフト直交系列拡散方式[Geert Leus and Marc Moonen,; "MUI−Free Receiver for a Synchronous DS−CDMA System Based on Block Spreading in the Presence of Frequency−Selective Fading",IEEE Transaction on Signal Processing,Vol.48,No.11,November 2000] 繰返し多重拡散シンボルによる搬送波変調方式[南 雄太郎、浅野 健一、大竹 孝平、畔柳 功芳、"FIBS/CDMA−周波数インタリーブ多重ブロック拡散CDMA通信" 電子情報通信学会論文誌、A Vol.J87−A No.7 pp.1005−1016(2004−07]
さらに、本発明は、複数の受信アンテナを用いたMIMO方式やアダブティブ・アレイなどの従来の方式の復調SN比の改善が不十分であった点を解決し、複数の受信多重信号のもつ余剰ディメンションを用いてSN比を向上するための最適化技術を確立するためになされたものである。
請求項2は、各ユーザの送信機は、複数の送信データの時系列からなる送信データブロックを該ユーザに割当てられた拡散系列によりたたみこみ乗算する方法で拡散してブロック拡散シンボルを生成し、ユーザ共通の搬送波を用いて該ブロック拡散シンボルを送信信号として送信し、受信機は、全ユーザが同様に送信した多数の該送信信号を受信多重信号として受信し、該受信多重信号と前記拡散系列を用いて、すべてのユーザ信号の分離検出と送信データの分離とを行うスペクトル拡散通信方式において、k番目ユーザの送信機は、前記拡散系列にゼロ相関領域系列セットに属するk番目の拡散系列Zkを用いて生成したデータブロック拡散信号にガード系列を付加することによりガード付データブロック拡散信号を生成し、該ガード付シンボルにより前記共通搬送波を変調して送信信号を生成する手段を備え、受信機は、前記受信多重信号を搬送波により復調した復調出力を生成し、該復調出力からガード部分を除いた復調コア信号を生成し、該復調コア信号をk番目の拡散系列Zkに整合した整合フィルタに加えてブロック単位で逆拡散し、平均化することにより、その他のユーザ信号成分を除きk番目ユーザの送信したデータブロックに対応する復調データブロックを分離生成する手段、該復調データブロックと送受信機間チャネル特性を用いて、該送信データブロックの各送信データを分離した軟出力を求め、該軟出力を硬判定する手段とを備えることにより、該各送信データを検出することを特徴とした。
用いる全ユーザから受信した受信信号成分の再生信号を生成し、該受信多重信号から該再
えることにより、1個のゼロ相関領域系列を用いて2ユーザの信号を伝送することを特徴とした。
請求項4は、請求項1において、k番目ユーザの送信機は、長さMのデータブロックをN回繰返した後ガード系列を付加してガード付シンボルを生成し、k′番目ユーザの送信機は、長さM/nのデータブロックをNn回繰返した後ガード系列を付加してガード付シンボルを生成し、これらのガード付シンボルにより、k、k′番目の直交搬送波をそれぞれ変調することにより、互いに異なる伝送レートの送信信号を生成する手段を備え、受信機は前記受信多重信号からガード部分を除いた受信コア信号をk,k′番目の直交搬送波によりそれぞれ復調し、k、k′番目のユーザの送信信号に対応する復調データブロックをユーザ別に分離生成する手段を備えることにより、マルチレート伝送を実現することを特徴とした。
層に階層化した拡散層を準備し、基地局は各ユーザに送信データレートに対応した1乃至複数の拡散層に属する系列を割当て、各ユーザの送信機は割当てられたこれらの系列により、送信データブロックをたたみこみ乗算する方法で順次拡散することにより、ベースバンド多段ブロック拡散シンボルを生成し、該拡散シンボルにガード系列を付加したガード付シンボルにより搬送波を変調して送信する手段を備え、受信機は、前記受信多重信号の搬送波による復調により前記ベースバンド受信コア信号を生成し、該コア信号に対し、該各送信機が該各拡散層において用いた拡散系列を用いてブロック単位で順次逆拡散を施すことにより、前記系列セットに属する異なるゼ系列を用いて同様に生成し、送信信号に対応する復調成分を含まない、復調データブロックを分離生成する手段を備えることにより、異なる伝送レートの信号を多重伝送することを特徴とした。
請求項6は、請求項1、4において、前記ユーザを複数のグループに分割し、k(=1,2,...K)番目のユーザグループを構成するユーザ数を複数Qとし、k番目のグループに属するユーザの送信機は、前記ガード付データブロック繰返し系列により前記k番目の直交搬送波を変調する手段を備え、前記受信機はアンテナ番号をe(=1,2,...E)とする複数の受信アンテナを備え、e番目のアンテナを経て受信した前記受信多重信号をk番目の直交搬送波fkにより復調して復調出力を生成し、該復調出力のガード部分を除いた復調コア信号に対し平均化操作を施すことにより、その他のユーザグループの信号成分を除きk番目のユーザグループの送信したデータブロックに対応する復調多重データブロックを分離生成する手段、該復調多重データブロックのE個を連結することにより連結復調ベクトルを生成し、k番目のユーザグループの各ユーザと受信機アンテナ間のQ×E個のチャネル特性から生成した拡大チャネル行列、連結復調ベクトル、Qユーザの送信データを表現する未知ベクトルから構成した多元1次連立方程式を解くことにより軟出力ベクトルを求め、該軟出力ベクトルの各成分を硬判定する手段とを備えることにより、該各グループに属する各ユーザの送信データを求めることを特徴とした。
請求項9は、請求項1〜7において、各セルに所属する送信機は、該セルに予め割当てられたチップレート偏差を基準チップレートに加えたセル固有のチップレートを用いてガード付データブロック繰返し系列またはガード付データブロック拡散信号を生成し、これらのガード付シンボルにより、請求項1〜6記載の搬送波を変調して送信信号を生成し、これを送信する手段を備え、受信機は、前記の搬送波を用いて生成した連続波形の復調多重信号と、前記セル固有のチップレート上のチップ波形との相関出力を生成し、該相関出力を振幅とする離散値系列を復調コア信号として生成し、該復調コア信号を請求項1〜6記載の方法により逆拡散し、平均化する処理を行う手段を備えることにより、セル間干渉成分を抑圧した前記復調データブロックを生成することを特徴とした。
請求項10は、請求項2、3、4、7において、各セルに対し、セル固有の1乃至複数個の拡散系列セットを割当て、隣接する2個のセルに割当てた同一の前記拡散層に属する2個の拡散系列セットから1個宛選択した拡散系列対相互間の相互相関値が小さな値をとるようなゼロ相関領域系列セットを前記セル固有の拡散系列セットとして用いることを特徴とした。
請求項12は、請求項11において、送信機は周波数スペクトルが補完し合う複数(NP)個のパイロット系列からなるパイロットセットを準備し、これらのパイロット系列を用いて前記送信パイロット信号を生成し、これらNP個の送信パイロット信号を順次送信する手段を備え、受信機は、該各パイロット系列に対して0シフト位置を除いて直交する分析系列を準備し、前記パイロット応答の各々に対して対応する該分析系列を用いてチャネル特性を求め、これらのNP個のチャネル特性の平均値をパイロット特性として用いることにより高精度なパイロット応答を生成する手段を備えたことを特徴とした。
すなわち本発明は、系列加算を行わないMビットデータを2値Mチップからなる単一系列のデータブロックを用いたので、非特許文献7の方式に比し送信電力を著しく軽減できる。さらに非特許文献3の方式の受信機がM多重系列を良好な誤り率特性の下で分離するためには上記拡散系列の長さ(データブロックの長さ)Lに対し、一般にM<Lとする必要があり、周波数利用効率が低下する。
本発明は、各データブロックの長さMがそのまま送信データのビット数となるので、周波数利用効率ηがほぼ1となる高い周波数利用効率を低送信電力により達成できる効果がある。
また、ガード付データブロックを直交系列で拡散して送信する方式(非特許文献5)は、ガード系列のオーバヘッドが過大となり、シフト直交系列で拡散して送信する方式(非特許文献6)は、ユーザ数の拡散率が1/2以下となる。したがって周波数利用効率を高め得ないが、本発明は、これらに比しガード系列の削減とユーザ数の増大を達成できる効果がある。
また、単一データ拡散方式(非特許文献2、非特許文献3)、パイロット・データ多重化シンボル伝送方式(非特許文献4)は、高い伝送レートにおいてガード系列のオーバヘッドが増大するが、本発明は、ガード系列をデータブロック系列毎に1個挿入するので、そのオーバヘッドを著しく小さくできる効果がある。
請求項2、3記載の発明は、従来のデータブロックによるシフト直交系列拡散方式方式(非特許文献6)が拡散率Nを用いて所要帯域をN倍に増大した場合に、収容可能ユーザ数Kが(N−1)/2に制限される問題を解決した。すなわち、本発明は請求項2の技術でKをN/2に、請求項3の技術を加味することによりKをNに高めるシステムを実現できる効果がある。
すなわち、本発明は、ZCZ系列による拡散と受信機おける新しい相関分離手法により、ユーザ数を倍増し、その結果周波数利用効率ηをほぼ1に向上できる効果がある。
本発明は各ユーザの希望データレートに対応して、該各ユーザの送信機に希望データ伝送レートに対応するデータブロック繰返しレートと搬送周波数スロットの割当を指示する手法により、あるいは階層化した拡散系列のセットの割当てとZCZ系列の多段変調手法により、システムの総合周波数利用効率を低下させることなくマルチレートサービスを提供できる効果がある。
請求項6、7の発明は、従来のMMSEマルチユーザMIMO受信方式(非特許文献3)が1ビットを運ぶ単一シンボル伝送方式に多入出力方式(MIMO)を適用したために、高速データ伝送ではコア系列に対比して長いガード系列が必要となり、その周波数利用効率の著しい低下を招いてきた問題を解決している。
本発明はブロック拡散シンボルを生成して、送信し、受信機に設置した複数(E個)の受信アンテナ出力の連結出力を分析する手法を確立した結果、周波数利用効率の向上と雑音の減少(誤り率の減少または送信電力の減少)を実現した。
すなわち、周波数利用効率ηをほぼEに増大し、かつ低電力送信を実現することにより、システムのビット当りの伝送に必要な電力帯域幅積を著しく減少しうる効果がある。
請求項8、9、10の発明は、従来の単一データ拡散方式(非特許文献1〜非特許文献4)がセル間干渉回避のために、送信シンボルにセル固有のスクランブル系列を乗じた後送信し、受信シンボルを該スクランブル系列によりデスクランブルする方法により、他のセルからの干渉をランダム化する手法を用いたために、受信シンボル間の直交性が著しく低下し、その結果セル間干渉を十分除去できないのみならず、セル内干渉が増大するという問題を解決した。さらに、現在のデータブロック拡散技術に、上記スクランブル系列乗算技術を適用すると、マルチパスによりセル内のユーザ間干渉が増大するという問題点を解決した。
本発明は、各送信機が所属するセルに割当てられたセル固有の送信コアシンボル周期を用いて送信信号を生成し、またはセル固有のチップレートを用いて送信信号を生成し、またはセル固有のZCZ系列セットを用いて送信信号を生成する。
本発明の方法によりセル内ユーザの完全分離機能を維持したままセル間干渉を著しく軽減することができるので、誤り率特性が飛躍的に向上する効果がある。
本発明は、請求項1〜10において、送信データブロックをパイロット用拡散系列に置換する方法で送信パイロット信号を生成し、他ユーザと共通のパイロットタイムスロット上にこの信号を送信し、受信機は、これらのパイロットに対応する受信多重パイロット信号を復調し、ユーザ毎に分離した出力を分析系列で分析することにより、チャネル特性を求める簡易な技術を提供する。本発明は多数のユーザにより同一帯域・時間を共用してパイロットシンボルを伝送するので、システムの周波数利用効率を低下させることなく、周波数特性の平坦な高精度パイロット応答を生成できる効果がある。
請求項13、14の発明は、複数の受信アンテナを用いるMIMO方式、またはアダプティブ・アレイ−アンテナ方式が複数の受信多重信号から希望ユーザ成分を高いSN比の下に検出するための最適受信技術を確立していないという問題点を解決した。本発明は、請求項6、7の発明が複数Eのアンテナを用いてユーザ数をE倍する効果に対比して、複数アンテナ出力(または複数の時間位置のシンボル)にもとづく、余剰ディメンションをSN比の向上、したがって誤り率の低下に利用する技術である。
本発明は、複数Eの復調出力からなる復調行列を直交変換し、その被変換行列の中の高いSN比成分に高い重み付けを付して加算することにより、送信データの軟出力のSN比を著しく高める効果がある。
なお、請求項6、7の発明に受信アンテナ数E1を、本発明にアンテナ数E2(=E/E1)を割当てるような技術の併用により、ユーザ数をE1倍にして、低い誤り率を得るシステムを実現することもできる。
A.繰返しデータブロック直交搬送波変調方式
A−1.基本方式
図1は本発明の第一の実施例の補助説明図で、CDMA移動通信方式のセル内伝送経路説明図である。図1(a)の上りリンク伝送は、このセルの中で通信する移動局uk(k=1,2,.....K)(以下ユーザ局と称する)から基地局BSへ送信波sU(uk)を送信する状態を示す。いま、1番目のユーザu1を希望局とすれば(以後この仮定のもとに説明する)BSにとって直接波である受信波rDが希望波となる。ここで点線はマルチパスによる遅延波を示す。希望局の送信波が発生する遅延波は自己干渉波rSIとなる。一方、希望局以外のユーザ局(干渉局とも称する)からの送信波は、局間干渉波rXIとして受信される。この中には直接波のみならず、図示のようにマルチパスによる遅延波も含まれる。したがって、受信する干渉波rIは、自己干渉波と局間干渉波の和となる。全受信波rは次式で表現される。
ここにxは白色雑音(AWGN:Additive White Gaussion Noise以下、一般的にAWGN対応成分をxで示すことにする。各式に含まれるxは相互に等しいとは限らない)である。
図1(b)は下りリンク伝送の経路を示す。ここでも、波線で示すマルチパスによる遅延波が発生する。また、ユーザ局u1が受信する受信波は、図示の送信波sD(u1)とその遅延波のみならず、他局uk(k≠1)への送信波とその遅延波も含まれる。
よりk番目の搬送波fkを変調して、他のすべてのユーザ宛の同様なデータ信号と共に送信する。ukの受信機は、すべてのユーザ宛のデータ信号が多重化されている受信多重信号を受信し、この受信多重信号に、前記搬送波を乗じた後平均化処理を施してユーザ分離を行ない復調データブロックdkを生成する。dkに含まれるビット間干渉成分を、前記チャネル特性をもとに生成した相関行列Hkにより除くことにより、送信された単位データブ
ンボル当り複数Mビットの情報を伝送できる方式であり、ガード系列の節約により周波数利用効率を高め得る特徴をもつ。
上りリンク伝送の場合は、ユーザukの送信機は、下りリンク伝送と同様な方法でパイロット及びデータ信号を生成しこれらを基地局BSへ送信する。BSの受信機はukの受信機と同様な方法でukが送信したデータブロックを検出する。
ここにTC、δはチップ周期、デルタ関数である。
図2(b)はブロック順序番号n(0,1,2,・・・N)で示すデータブロック系列を示す。Σkは下式で与えられ、図示の如くN個の同一データブロックdkからなる長さ(チップ数)L=MNの繰返しコアブロック系列である。
ここに、wはdkを繰返すパターンを示すNチップの拡散系列[ここでは、1の連続系列とする。ただし、(1,−1,1,−1,・・・)、(1,1,−1,−1,1,1,−1,−1,・・・)のような周期系列を用いることもできる。これらの系列を用いても、後述する図4において異なる搬送波を用いた信号間
部(n=0)に長さLgのガード系列gk付加したガード付データブロック繰返し系列であり、ガード付シンボルと称する。ここでTPはガード付ブロック拡散周期(ガード付シンボル周期)、TSはコアブロック拡散周期(コアシンボル周期)でTPからガード周期Tgを除いた時間幅である。
で与えられる
るような巡回系列生成行列、Oa×bは0を要素とするサイズa×bの行列、Iaはサイズa×aの単位行列を示す。
パルス列信号であるから、これを送信用ベースバンド信号とするには、各チップインパルスを帯域制限されたチップ波形qで置換する必要がある。ここではqとして標本化関数波形を用いることにしよう。その場合qの占有帯域はα(=0〜1)をナイキスト下降特性とす
とqをたたみこみ乗積することにより連続波形のガード付シンボルは、
で与えられ、その占有帯域はqの帯域幅に等しくなる。
ここにPS(以下PS=1Wと仮定する)は送信電力であり、ユーザ分離のために各ユーザに割当てる搬送波には下式の直交関係が与えられる。
ここにf0は基準搬送波周波数、fSは、コアブシンボル周期TSの逆数で与えられる基本周波数、kfSはユーザukの識別のための中間周波数に相当する。(実際の装置では、初段でkfSを変調し、その出力により次段でkfSよりはるかに高い周波数f0を変調する方法が通常用いられる。)
ここで、基地局からユーザukまでのチャネル特性は、時間分解能がチップ周期で与えられるので、下式のインパルス応答により与えられるものとする。
hk=(hko,hk1・・hkj,・・hk,J−1)T (10)
ここにhkjは直接波成分hkoに対しjTC遅延した成分の複素振幅である。(下りリンクではhkはすべてのユーザに対し同一となる)これから上記のk番目の受信信号と他の同様な受信信号が多重化された受信多重信号rは、tを時間変数としxをAWGN成分とすれば下式で与えられる。
部である受信多重コア信号r*(=r1,r2…rn…rN)から成立つ。r*のk番目のユーザに対応
rk(hkj)は式(10)のj番目遅延波振幅hkjに対応する受信信号成分である。ハッチで示したその1ブロック分は、送信データブロックdk、遅延波振幅hkj、jTC(TC:チップ間隔)の巡回遅延を示すオペレータDjの積からなる3要素で構成される。図2(c)のrk(hk)=hkdkは、これらの積のj(=0,1,2,・・・,J−1)に関する和である。
得られる。
ここにDjはjTC遅延オペレータである。
上記の復調出力は図2(c)に示すように、ブロック周期TB上の復調ブロック成分
処理を施すと、余弦波の項は0となる。ここで、この復調出力に対し式(6)のチップ波形によるチップ周期TC毎の相関出力を求めると、Σkはdkの繰返しであるから、
このようにして、一般にr*に搬送波fkを乗じた出力を平均化すると、この平均化過程でuk以外のユーザ成分が除去され、Mチップからなるユーザ分離出力としてk番目ユーザの復調データブロックrkが得られる。すなわち、ユーザ分離が実現される。
この復調データブロックrkは、式(13)に示すようにマルチパスにより発生した遅延波成分(hkjdkDj,j≠0)を含む。この成分は復調成分内のビット間干渉に相当する。これを除くためには、次式の相関分離方程式を解くことが必要となる。簡単のためユーザを示すkを除いた下付記号表示を用いる。
ここにH、d=(b1,b2,・・・,bm,...,bM)T、x=(x1,x2,...xM)Tは式(10)で与えられるチャネル応答行列、式(2)の送信データブロック、AWGN成分である。式(14)の方程式は、rにHの逆行列を乗ずるデコリレータまたはMMSE検出器の公知の手段により、その解を求めることができる。未知ベクトルdの解としてその軟出力dを求め、その各成分
。
図3(b)は、図3(a)の送信信号skのみが送信されたとき、受信機が受信した搬送波fkの受信信号成分rkと、これら4個の成分が多重された実際の受信多重信号(BSS)rを示す。図はJ=3の場合の受信信号で、各ユーザの受信信号成分rkは3波よりなる。図のτDM、は最大遅延時間、τaはr1を基準にしたときのr3の到着時間差である。τaは上りリンクの場合のみ発生する。上りリンク伝送の場合は、各受信信号成分は非同期で到着するので、通常τa≠0となる。ここで、上りリンクにおいて各ユーザの送信タイミングを基地局が制御することにより、到着時間の偏差の最大値をτaM以下にし、下記の条件
Tg>(τaM+τDM) (16)
が成立つものとしよう。これを準同期条件と称する。
他の受信信号成分の構成も同様であり、式(16)が成立つ限り、上りリンクの場合も下りリンク(同期伝送、τa=0)の場合と同様に、各受信信号成分は最初のブロック成分
ぞれN個繰返された系列で構成されている。したがって、図2で説明したように受信機はコア部r*を抽出し、これを搬送波fkで復調し、平均化処理を施すことにより、ユーザ分離した復調データブロックrkを生成することができる。
降特性をα(∈0〜1)と仮定するとビット数Mに対応して、0から±{M(1+α)/2}fBに亘り間隔fBで複数個の線スペクトルをもつ。実用装置では、このチップ波形の振動を抑圧するためにα≠0を用いる。この図ではα=1、M−8と仮定した場合の例の、0から±MfBに亘りが存在するスペクトル示した。(±MfBにおける振幅は0であるが、図には小振幅で示した。)
F(Σk)はdkをN=4回繰返した信号(BSS)Σkのスペクトルであり、波形繰返しの結果隣接スペクトルの間にN−1=3個の空スロットが生成されている。
図4(b)のF(Σ1)(実線)は、データブロック系列Σ1により図示の搬送波f1変調して生成した変調出力s1の片側スペクトル特性を示す。波線のスペクトルは、Σ2〜Σ4により搬送波f2〜f4をそれぞれ変調した場合の同様な出力であり、fkは式(8)で与えられるのでこれらのスペクトルには互いに重なる周波数スロットは存在しない。したがって、これらの4個の変調波形は相互に直交する。
ットはF(Σk)と同一となり、kの値の異なるコア信号は互いに直交する。したがって、式
調データブロックrk、rk′をそれぞれ求めることができる。したがって、ユーザ分離を実現できる。
してMビットの2値データ{bk}/ukと、ユーザ共通のパイロット情報p=1が時分割的に加えられる。前者は図のデータブロック生成回路DBFにより式(2)のMチップの2値データブロックdkに変換される。このデータブロックdkは図示の繰返回路REPに加えられ、REPはdkをN回繰返し、チップ長L=NMのデータブロック繰返し系列(コアシンボル)Σkを生成する。さらに図示の保護系列挿入(Guard Inserter)回路GIは、Σkの前部にΣkの後部Lgチップのガード系列gkを複製し付加することにより、全系列長
る。このチップインパルス列をたたみこみ乗算器COVに加えることにより、チップ波形
付ブロック拡散シンボル周期がTP=LPTc(Tc:チップ周期)の連続時間波形をもつベース
れた前述の搬送波fkを変調して、uk宛送信信号(BSS)skを生成する。この信号は加算器Σにおいて、他のユーザuk′(k′=1,2,・・・K,k′≠k)宛の同様な(K−1)個のシンボルと同時加算され、下式に示す下りリンク用送信信号(BSS)が生成される。
(上りリンク用送信信号に対しては、上述のskがそのまま送信される。)
次に図示のたたみこみ乗算器COVと変調器MOD2は、ベースバンドパイロット信号(
イロット時分割伝送に対しては、fCを式(8)で与えたfkの任意の値を用いることができる。]を変調し、送信パイロットspを生成する。
これらの出力sDとsPをスイッチSWにおいて、例えば時分割的に切り替える手法により合成すれば、無線帯域の送信信号sfが得られる。
上りリンク伝送における各ユーザの送信機の構成は、ほぼ図5と同じブロック図が用い
、uk固有の信号νk(ユーザ分離はfkにより遂行されるので、νk=νCとし、ユーザ共通の
て(図示を省いた回路により)時分割的に受信した受信多重信号rfに含まれるパイロット信号を抽出する。このパイロット周期において抽出した出力は、周波数fCの局部搬送
換される。[実際には搬送波の実部cos2πfCtと虚部sin2πfCtを別々の変調器MODI、MODQに加え、その各出力を低減濾波器LPFI、LPFQにそれぞれ加えることにより、実部(I)と虚部(Q)成分からなる複素出力が得られる。このような、IQ出力分離生成のための回路の詳細は簡単のため省かれている。また、受信信号の減衰は、図示を省いた等価回路により補償される。]
て、これらの連続波形と、チップ波形qとの相関出力がチップ時間間隔TC毎に生成され、Tc毎に値をもつ離散時間軸上の波形に変換される。[有用な信号成分はこの離散信号
一方、同期回路SYNは、後述するようにフレーム同期信号を用い、ukの受信波の主波(hko)に同期した図示のタイミングパルスeP、eSを生成し、これらが同期受信コアシンボル周期TSの時間位置を指定する。図示のゲートAとeP及びeSにより、復調パイロット信
これらの信号はパイロットとデータブロック繰返し系列であり、L(=MN)個のチップインパルスからなる。これらの繰返し系列は、図示の平均化回路AO1に加えられる。AO1はブロック周期TBを単位時間とする平均化処理により、これらの信号の系列長をMNからMチップへと変換し、BS−uk間の復調パイロット応答pkとuk宛の復調データブロックrkをそれぞれ出力する。この過程で他のユーザの信号成分は除去される。
で与えられる。vCと0シフトを除いたシフト位置で直交する下式を満足する分析系列a(i)を考えよう。
ここにiはチップ位置変数、a(i−j)はa(i)のj巡回シフト周期系列であり、図にはajと表示した。パイロット応答pkをj巡回シフト分析系列a(i−j)に整合した整合フィルタMFに加えれば、その出力として複素振幅の相互相関関数
が、基地局BSとユーザuk間の伝送路のチャンネル応答として生成される。通常、この出
を、図示の平均化回路AO2に加えて平均化し、式(10)に示したJ成分からなるパイロット応答hkを生成する。この応答は分析回路AYZk同期回路SYNに加えられる。
分析回路AYZkは前述したように、復調データブロックrkチャネル特性hkから構成されるチャネル応答行列Hを用いて、式(14)を解くことにより希望局ukのM個の送信
回路DECに加えてこの出力の各成分を硬判定することにより、データブロックの検出値
上りリンク伝送における基地局の受信機のブロック図は、図6の各要素を用いた構成となる。すなわち、図6のk番目ユーザ受信機の回路RX(uk)をユーザ数に対応してK個準
移動通信システムのデータレートの高速化に伴って、個々のユーザは多様な送信データレートの切り替え利用を希望する。この場合高速レート伝送チャネルを用いて低速レート伝送を行なうような周波数資源の浪費を避ける必要がある。
図7は本発明の第2の実施例のマルチレート送信信号のシンボル構成と周波数スペクトル特性を示す図である。図(a)は4ユーザuk(k=1,2,3,4)が送信するベースバンド送信信
に対応する4チップのデータブロックd3、d4を配置した系列である。(s1,s2)、(s3,s4)の
、α=1を仮定し、最外側の周波数スロットの実際の振幅は0である。]ここで、図(c)に示すように、Σkにより図示の直交搬送波fk(k=1,2,3,4)を変調すると、その変調出力のスペクトルはfkだけ右にシフトするので、図示の片側スペクトルFkが得られる。図(c)の上段にF1、F2を太い実線と点線で示し、(F3)と(F4)は細い点線で示す。図(c)の下段にF3とF4を太い実線と点線で示す。これから、下段のF3とF4を加えた周波数スロットが上段の(F3)と(F4)に対応する。すなわち、F1またはF2と等しい数の周波数スロットをF3とF4が交互に利用している。したがって、u3(u4)はu1(u2)の伝送レートの半分の伝送レートを送信し、この伝送レートに対応してu1(u2)のチャネルが占有する周波数スロットの半分をu3(u4)は占有する。このようにして、互いにスペクトルが直交する送信信号を生成することにより、これらの信号間の直交特性を保持したまま異なる伝送レートのチャネルを多重化できる。(この直交特性は対応する受信信号間に対しても成立する。)例として、全ユーザがデータブロック当りM=8ビット伝送を希望すれば、K=4ユーザに、M=4
数は次式で与えられる。
多様な伝送レートが混在する伝送は、図(c)により説明したように、基本チャネル(各基本ユーザが占有する2M+1個の周波数スロット)を複数のユーザで分割利用することにより達成される。このようにして、基地局が各ユーザの希望伝送レートにしたがって、空周波数スロットの複数個からなる周波数スロットセットを割当てるという簡易な方法により、伝送レートに比例した帯域を占有する高能率マルチレートサービスが実現できる。また、各信号は共通のコアシンボル周期TSをもつので、如何なる伝送レートを用いても、完全なユーザ分離が可能である。さらに1ユーザが2個の伝送レートのデータを同時に送信する場合にも、このユーザに式(8)の2個の搬送波を割当てることにより、受信機はこれらのデータを分離復調できる。(各ユーザの所要送信電力は、伝送レートに比例する。それは実効拡散率Neが伝送レートに逆比例するからである。しかし、このことは合理的であり、送信電力尖頭値は一定であるからシステム運用上特段の弊害にはならない)。
第1、第2の実施例では、各ユーザに搬送波周波数fkを、正確に表現すれば、占有する周波数スロットのセットを割当てた。したがって、帯域Wが与えられたときシステムの周波数利用効率η(ビット/帯域)は
で与えられる。ここではとナイキスト下降特性α=0を仮定した。また、右辺の近似値はK=NとしMN>>Lgとした場合に得られる。
図8は、本発明の第3の実施例の送受信系統図と、同一搬送波による多出力ユーザグループ伝送方式のブロック図である。複数の送信アンテナと複数の受信アンテナを用いる受信方式をMIMO(多入出力)方式と称するが、ここでは複数Eの受信アンテナを用いる多出力方式を用いたシステムを述べる。図8(a)は下りリンク伝送におけるユーザグルー
共通の周波数スロットセット)fk′が与えられる。図8(b)は、基地局の送信機TX(BS)か
ザが複数の送信アンテナから送信すれば、送信ダイバーシィティ効果により一般に誤り率
ンテナを仮定する。)また、各受信機は、入力部にある2組(ここではE=2の例を用い
。
する。これらのベクトルに対しては、次式の相関分離方程式が成立つ。
ここに、(q∈1,2;e∈1,2)である。
生成される拡大チャネル行列である。この方程式をデコリレータまたはMMSE検出器の
とにより、各データを検出することができる。ここでは下りリンク伝送について述べたが、上りリンクに対しても、同様な技術を用いることができる、すなわち、基地局にE個のアンテナを設け、同様な処理をすることにより、収容可能なユーザ数を増大できる。
本実施例の技術を用いると、各グループのユーザ数がE、総ユーザ数K=ENと設定できるので、式(22)の効率ηを一般にE倍に高めることができる。上式の行列サイズはEと共に増大し、その結果行列の正則性の劣化により誤り率特性は低下する。これを避けるには、例えばグループのユーザ数を限界値より低い値、例えばE/2に設定すると、低い誤り率でユーザ数を増大できる。
上述の説明では、セル内干渉波の分離技術を述べた。次に図1(c)に示したセル間干渉波による妨害回避策を述べよう。
図9、図10にはセル間回避を目的とする本発明の第4の実施例の送信シンボルの構成法を示す。図9は、送信機が生成するセル対応ブロック拡散周期割当方式のシンボルの構成図である。θをセル番号を示す記号としよう。図においてCeθ(θ=1,2,3)は、3個のセルの各々に存在する送信機(基地局または各ユーザ)が生成した、図2(b)、図3(a)のブロック拡散シンボルを示す。各シンボルは各セルに与えられたセル固有のパラメータ[コ
、セル共通の値とする。一般に上記パラメータの間には次の関係が成立つ。
図9の例において各セルに与えたパラメータセットは、
となり、TP=2448TCである。
する信号成分は下式で与えられる。
して含む。送信ガード付シンボル周期TPをセルに関係なく同一とし、同期受信を仮定すれば、その復調信号(BSS)は
となる。図9の例では、コアブロック繰返し系列周期をセル固有の値としたので、上記出力に対し各セルに設定した前述のパラメータが互いに等しい場合(M,N)と前述のようにセル固有の値(Mθ,Nθ)をとる場合に(M,N)、(M1,N1)でそれぞれ平均化処理を施すと、復調データブロックとして、
の平均化パラメータとは異なるパラメータで平均化処理した出力を示す。式(30)の同
ップ番号をSCN(θ′−θ)/D1で示す方法で図示すると、図9下段の結果が得られる。これか
ることが判る。(共通パラメータの場合は、D1のタイミングに到来する他セルからの受信信号のチップ番号は常に等しい。)dkのデータ系列は2値(±1)をとるので、異なるチップ位置のデータを多数加算して平均化すれば、大数の法則によりその平均値も分散も0
とるように、パラメータを設定し、Nθを十分大に選ぶことにより、他セルからの干渉電力を(Nθ)−1倍に低減できる。本方式では、Ceθ′(θ′≠θ)に属するk′番目のユーザ(k′≠k)
θによる偏差を十分小さく設定することにより、その干渉を無視することができる。この場合も搬送波周波数の若干の偏差や、復調チップタイミングのランダム化の効果を考慮すると、さらにこの干渉電力は減少する。
ガード付シンボル周期TP及びブロックサイズMは、セル共通の値とする。一般に上記パラメータの間には次の関係が成立つ
となる。
と同じ方法で求めたチップ番号をSCN(θ′−θ)/D1で示すと、図10下段の結果が得られる
ム化されることが判る。したがって、前述の図9の方式と同様なセル間干渉抑圧効果が得られる。
上述の2種類の干渉回避方式は、何れもブロック拡散CDMA方式のみならず、1シンボルで1ビットを伝送する従来のCDMA方式にも広く応用すれば、各セルが同一の拡散系列セットを用いたとしても他セルから入来したシンボルは、逆拡散過程ですべてランダム化されるので、干渉回避の効果がある。
図11は本発明の第6の実施例のパイロット伝送用シンボルフレーム構成図である。図
れるシンボルフレームである。sk(ns)(ns=1,2,...,Ns)は、図2(b)に示したユーザukが送信するns番目ガードつきのデータブロック拡散シンボル(BSS)sk(周期TP)である。
トシンボルであり、図5に示したvCのnP番目のパイロット系列vC(np)で構成される。したがって、NP個のフレーム上に順次送信するNP個のパイロットシンボルが巡回セットを構成する。TSF、TPFをシンボルフレーム周期、パイロットフレーム周期とすれば、
の関係がある。
hkj(np)を生成する。
ここで、パイロット系列vCを取扱いが容易な2値チップ系列で作り、それを周波数分析すると、一般にその振幅スペクトル特性は、必ずしも平坦ではない。いま、前述のようにNP個の互いに異なるパイロット系列セットを準備し、これらのスペクトル特性の平均値が平坦になるようにこの系列セットを設計しよう。しかるとき、式(21)で得られる推定値hkj(np)をNP個のパイロットに関して平均すれば、含有する白色雑音電力の減少、かつ周波数特性の点で偏りの無いチャネル特性が得られる。もし、この偏りが存在すると、受信機が用いるチャネル特性hkに誤差を含むことになるので、データの復調検出特性を劣化させる要素になる。
B−1.基本方式
受信機において、受信する受信多重信号のユーザ分離を実現する他の方法として、前述の非特許文献5は、送信データブロックdkによりシフト直交系列Ck変調する方式として知られている。この方式は、系列Ckの系列長Nに対し、ユーザ数Kは式(E−6)に示したように、系列長Nの1/2以下となり、周波数利用効率を高め難い。
ここでは、拡散系列として、公知のゼロ相関領域(ZCZ,Zero−correlation−zone)系列Zkを用いることにする。
(Kenji Takatsukasa,Shinya Matsufuji,Yoshihiro Tanada″On Generating Functions for Binary ZCZ Sets of Length 2n″Proceedings of International Symposium on Information Theory and Its Applications,pp,203−206,2002.10)
いま、長さN、ファミリサイズKの1つのZCZ系列セットを
F(Z)=(Z1,Z2,...,Zk,....,ZK)
Zk=(Zk1,Zk2,...,Zkn,....,ZkN)
と記述しよう。ここにZkは上期セットのk番目のメンバー系列であり、zknはn番目のチップ振幅[2値、4値(4相)、3値(0、1、−1)などの値をとりうる]である。この系列セットの周期自己相関及び周期相互相関関数は次式で与えられる。
ここにτは、系列の巡回シフト数である。τm(>0)をゼロ相関領域とするとき、ZCZ系列は次の相関特性と系列長対ファミリサイズ特性をもつ。
いま、2値系列でτm=1,N=8の場合を一例として考えよう。
しかるとき、pkk(0)=1、pkk(±1)=0、pkk′(0)=pkk′(±1)=0、(k≠k′);K=4が得られる。異なる2個のセットF1,F2の例を下記に示す。
F1(00000101,00110110,01100010,01010000)、
F2(00110110,00000101,01010000,01100011)
[ここにチップ値0は、−1を示す。]
のたたみこみ乗算に相当する。)このコアシンボルに、式(4)、(5)と同様な方法でガード系列gkを付加して、次式に示すk番目ユーザのガード付データブロック拡散信号
のfkの代わりにユーザ共通の搬送波fCを用い送信信号(BSS)skを生成し送信する。
この受信多重信号rの中のコア部分r*を抽出し、r*に搬送波fCを乗算することにより式(12)と同様に復調すれば、次式のベースバンド復調コア多重信号r*0が生成される。
チパスから構成される。ここで、図の白色のブロック部は、同一ブロックの受信成分
r0を基準としたときのrkの到着時間差τa(図3参照)を考慮すれば、上述のチャネル行列
、時間差τaにより与えられ、式(14)の右上及び左下の三角行列に対応した形をとる。J=2、a=0,1の場合の例を次式に示す。
ここではukからの(またはukへの)チャネル特性を用いる必要があるので、式(40
ここで、復調コア多重信号r*0に希望ユーザukに割当てた系列Zkとその右シフト系列Zk−1をそれぞれ乗ずることにより逆拡散出力が得られる。この出力を周期TB単位で平均化すると次式の復調データブロックとなる。
に対応する成分である。上式において、k番目ユーザの同一ブロック成分と先行ブロック成分を拡散系列Zkとその1チップ右シフト系列Zk−1により他ユーザの成分とは独立に相関分離するためには、式(35)のゼロ相関領域τm(TCで規格化した自然数)と式(16)の最大遅延時間τDMとの間には
の関係が必要である。Mを大きく選ぶことにより一般に高速データレート伝送に対しても、τm=1に設定しうる。
上式は、式(35)の直交特性により受信多重信号rからuk送信データブロックに対応するユーザ成分を分離できることを示す。式(43)に対し、公知のデコリレータまたはMMSEの手段を適用すれば、dkの推定ベクトルdkを求めることができる。
15)のユーザukのデータブロック検出出力が得られる。
と検出出力生成部を示す。(パイロット信号の生成及び復調部は省かれている。)図(a)は、図5に示した系列繰返し回路REPをブロック拡散回路BSに置換した構成である。
BSは、拡散系列Zkにデータブロックdkのたたみこみ乗算を行うことによりコアシンボ
号skを生成する。
図13(b)は、図6に示した回路において、ゲートAと平均化回路AO1の間に変調器MOD3を挿入した構成である。受信多重信号rは、MOD2からゲートAまでの回路で離散値振幅の復調コア多重信号r*0に変換される。MOD3はr*0をZkにより逆拡散して図12
タブロックykを生成する。後続する回路の機能は図6と同じである。
上述の方法は、系列の長さNに対しK=N/2となり、拡散率に対する収容ユーザ数は方式Aに比し半減する。次にK=Nとする方法を説明する。
k番目のZCZ系列の2個のシフト系列を下記のように2ユーザuk1、uk2に割当てよう。
ック拡散シンボルは次式で与えられる。
ユーザから送信すれば、受信シンボルは、
2)と同じ記号(Qによる区別のみ異なる)を用いると次式で与えられる。
良い。)
成分)を求めると
は殆ど含まれていない。したがって式(43)と同様な逆拡散を施こし、同一ブロック成
くと
復調多重信号からこの成分を除いた第0部分の受信信号(Q=0に対応)を求めると、
散を施すと、
めれば、これらのソフト出力が含む誤差成分を十分小さくし、さらに誤りの少ない検出出
上記手段により、ユーザ数をK=Nに増大できる。
図14は本発明の第7の実施例のシンボル構成図である。いま簡単のため、ユーザ分離
下A系列と称する)としよう。その系列長をN=NA=4とし、B−1の基本方式を用い、τm=1を仮定すると、ユーザ数Kは、式(31)からNA/2=2となる。次にユーザ分離とレート設定に用いる第2ZCZ系列のセットをF(ZB)とし、その系列を
に割当てる場合は、全ユーザ数は上記条件下でKT=NANB/4=4となる。
次式で与えられる。
ukの送信信号skは、式(37)においてZkをYkに置換して生成したベースバンド信号
Y2(=y21,y22,...,y2N)(対応する図示のチップの積)として示す。図はΣ2とY2の乗積により
生成する過程を示す。
基地局BSが受信した受信多重信号rの各成分は図3(b)と同様な構成となり、準同期で受信され、S1,S2,S3に対応する3個の受信成分r1,r2,r3よりなる。
すなわち、rに対する2個のA系列による逆拡散と平均化により、r1と(r2,r3)成分を分離した出力を得、後者の出力に対する2個のB系列による逆拡散と平均化により、r2と
uk−BS間チャネル特性から生成したチャネル行列Hkを用いて、式(45)に示した方法
る。
上述のマルチレート伝送方式は、ZCZ系列を多段に設け、各段から排他的に選択した系列をたたみこみ乗算する方式として一般化できるので、伝送レートのサービス範囲を広く設定できる。低レートユーザが多い場合は、同時にサービスできるユーザ数を増大できる。また、B−1の基本方式を用いると系列段数毎に全送信データレートは1/2宛減少するが、B−2の高能率伝送方式を用いると、系列段数の増大によるレートの減少は発生せず、高い周波数利用効率を保持できる。
A−3において説明した方式と同様に多数の受信アンテナを用いて、収容ユーザ数を増大する実施例について説明する。A−3では同一搬送波を用いる2ユーザの伝送方式の例を述べたが、ゼロ相関領域系列変調方式は、共通の搬送波を使う。ここでは、受信アンテナ数を増大することにより拡散系列として1個のZCZ系列Zkを用いる条件下で、ユーザ数を増加できるユーザ分離復調技術を説明する。
図15は、本発明の第8の実施例の送受信系統図と、同一拡散系列による多出力ユーザグループ伝送方式のブロック図である。図(a)はユーザグループUk(k=1,2,...,K)の各々からQユーザが同一拡散系列Zkで送信する上りリンク伝送系の図である。
いて平均化することにより2個の復調データブロックを求め、これらを連結することにより次式の連結復調ベクトルを生成する。
作られるチャネル行列である。この関係から記号U1を簡単のため省いた次の方程式が得られる。
ここにHは拡大チャネル行列である。上式を式(45)の方法により連結データブロ
ができる。これらの各成分を硬判定することにより検出出力が得られる。このようにして、1個のZCZ系列を用い、2ユーザを分離できる。一般に受信アンテナ数Eに対し、占有周波数帯域を増大せずにE倍のユーザ信号の分離ができる。
B−1〜B−4の諸方式に対しては、A−4に述べたセル間干渉回避技術を適用し、前述と同様な効果が得られる。
さらに、B−1に述べた異なる系列セットF1,F2のようにB方式の場合は同一系列長のゼロ相関領域セットを複数セット設計することができる。系列長Nを長くすれば、セットの異なるメンバ系列相互間の相互相関値を低く設計できる。したがって。各セルに互いに異なるゼロ相関領域セット(B−3方式に対してはセル当り複数のセット)を割当てることにより、復調出力に含まれる干渉電力を十分減少することができる。
B−6.パイロット伝送方式
基本方式B−1の原理を用いA−5に説明したパイロット伝送方式と同様に、図12(a)において送信データブロックdkをパイロット系列vc(np)に置換することによりパイロ
同様なフレームに時分割的に挿入する。sk(np)はvc(np)とZCZ系列Zkとのたたみこみ乗算で生成されているので、式(43)、(45)の方法でユーザ分離を行い、復調パイロット応答pk(np)を生成できる。
ここで、vc(np)に対して0シフト以外で直交する式(20)の分析系列a(np)を用いて、pk(np)とjシフト系列a(np)(i−j)との相関出力を求めることにより、式(21
Np個を平均すれば、周波数特性の点で偏りのないチャネル特性が得られる。
本方式は上述のようにK(=N/2)人のユーザが同一のパイロットシンボルスロットを共用できる上に、データや多ユーザの信号と完全に分離したチャネル応答が得られるので、周波数利用効率と精度の点で、従来方式よりも有利である。
A−3、A−4に述べた多出力ユーザグループ伝送方式は、複数の受信アンテナを用いることによりユーザ数を増大する技術であった。ここでは、複数のアンテナにより受信復調出力の信号対雑音比を向上する方式について、A−3を例にとり図8を用いて述べる。
搬送波fを用いるユーザグループUに属するユーザ数Qを、簡単のため1としよう。
したがって、KユーザがK個の搬送波を用いて信号を送信し、受信機のe(=1,2,...,E)番目の受信アンテナに受信多重信号rを受信するシステムを考える。A−1で説明した手段により直交搬送波fを用いて復調すれば、ユーザ分離後の式(13)、(14)に示した下記の復調データブロックが求まる。
すべての受信アンテナの同様な出力を連結することにより下記の復調行列を生成する。
この行列を直交変換行列Ωを用いて下記のように変換し被直交行列Yを生成する。空間的に配列されたアンテナを空間軸と考えるとき、これは空間的変換となる。ここで、行列Yの自己相関行列が単位行列となるように、すなわち、下式が成り立つようにΩを選定しよう。
ここに、Eはアンサンブル平均を示す。この条件はXの自己相関行列Rを用いて、次式を満足するユニタリ行列Uから生成される。
ここではユーザU対応のチャネル行列を用いている。これから直交変換行列は、次式で与えられる。
雑音がなければ、Xを用いても、Yを用いても同じ信号の検出ができる。上式は、YがE個の固有ベクトルから成り立つことを示す。ここで、Yのe番目の成分ベクトルyの信号対雑音(SN)比は次式で与えられる。
ここに、λは式(69)に示した固有値である。ここで、SN比の高い値を示す成分ベクトルに大きな荷重を与える重み付けを考えよう。各成分yは復調データブロックであるから、これはチャネル行列Hを用い式(14)を解くことにより軟出力dを求めることができる。求めたE個のdに対し上記の重み付けを乗じて加算すれば、合成軟出力が生成される。この出力は、上述の重み付けにより高いSN比を持つ。したがって、これを硬判定した出力を用いることにより低い誤り率の伝送を実現できる。
上述の空間変換方式と同様に時間軸に関する直交変換も可能である。いま、L個のシンボルから生成した復調データブロックから復調行列を
で与えよう。ここに、シンボル番号をl(=1,2,..l−1)とする。この復調行列を次式により直交変換する。
ここに、Λは時間軸直交変換行列である。前述と同様な方法でWの自己相関行列Uが対角化できるように、次式を満足するユニタリ行列を選ぶ。
これから、変換行列は次式で与えられる。
このようにして生成した被変換行列Wのl番目の成分ベクトルのSN比は次式で与えられる。
これから重み付けを選定する。各成分ベクトルから求めた軟出力を上記の重み付けを乗じて加算すれば合成軟出力が得られる。これを硬判定した出力を用いることにより低い誤り率の伝送を実現できる。
Claims (14)
- 各ユーザの送信機は、複数の送信データの時系列からなるデータブロックに対し該各ユーザ固有のスペクトル拡散処理と搬送波変調を施すことによりブロック拡散シンボルを生成し、これを送信し、
受信機は、全ユーザが同様に送信した多数の該送信信号を受信多重信号として受信し、予め取得した送受信機間のチャネル特性と前記の各ユーザ固有のスペクトル拡散処理と搬送波変調の知識を用いて、すべてのユーザの分離と該送信データの分離とを行うスペクトル拡散通信方式において、
k番目ユーザの送信機は、前記データブロックを複数回繰返した後ガード系列を付加して得られるガード付データブロック繰返し系列によりk番目の直交搬送波fkを変調することにより、ブロック拡散シンボルを送信信号として生成する手段を備え、
受信機は、該受信多重信号をk番目の直交搬送波fkにより復調して復調出力を生成し、該復調出力のガード部分を除いたコアブロック拡散シンボル周期上の復調コア信号にデータブロック単位の平均化操作を施すことにより、その他のユーザ信号成分を除き、k番目のユーザの送信したデータブロックに対応する復調データブロックを分離生成する手段、該復調データブロックと前記チャネル特性を用いて、該送信データブロックの各送信データを分離した軟出力を求め、該軟出力を硬判定する手段とを備えることにより、該各送信データを検出することを特徴としたデータブロック拡散形スペクトル拡散通信方式。 - 各ユーザの送信機は、複数の送信データの時系列からなる送信データブロックを該ユーザに割当てられた拡散系列によりたたみこみ乗算する方法で拡散してブロック拡散シンボルを生成し、ユーザ共通の搬送波を用いて該ブロック拡散シンボルを送信信号として送信し、
受信機は、全ユーザが同様に送信した多数の該送信信号を受信多重信号として受信し、該受信多重信号と前記拡散系列を用いて、すべてのユーザ信号の分離検出と送信データの分離とを行うスペクトル拡散通信方式において、
k番目ユーザの送信機は、前記拡散系列にゼロ相関領域系列セットに属するk番目の拡散系列Zkを用いて生成したデータブロック拡散信号にガード系列を付加することによりガード付データブロック拡散信号を生成し、該ガード付シンボルにより前記共通搬送波を変調して送信信号を生成する手段を備え、
受信機は、前記受信多重信号を搬送波により復調した復調出力を生成し、該復調出力からガード部分を除いた復調コア信号を生成し、該復調コア信号をk番目の拡散系列Zkに整合した整合フィルタに加えてブロック単位で逆拡散し、平均化することにより、その他のユーザ信号成分を除きk番目ユーザの送信したデータブロックに対応する復調データブロックを分離生成する手段、該復調データブロックと送受信機間チャネル特性を用いて、該送信データブロックの各送信データを分離した軟出力を求め、該軟出力を硬判定する手段とを備えることにより、該各送信データを検出することを特徴としたデータブロック拡散形スペクトル拡散通信方式。 - 列のたたみこみ乗算により各送信信号を生成する手段を備え、
受信機は、受信多重信号を該各系列によりそれぞれ逆拡散し、平均化処理を行うことにより、各復調データブロックを生成する手段と、該復調データブロックを連結した連結データブロック、該送信データブロックを連結した未知ベクトル、送受信機間のチャネル特性から求められるチャネル行列の3者から相関分離方程式を生成する手段と、該相関分離方程式を解いて求めた軟出力ベクトルの各成分を硬判定する手段と該判定値を用いて、
繰返す手段を備えることにより、1個のゼロ相関領域系列を用いて2ユーザの信号を伝送することを特徴としたデータブロック拡散形スペクトル拡散通信方式。 - 請求項1において、k番目ユーザの送信機は、長さMのデータブロックをN回繰返した後ガード系列を付加してガード付シンボルを生成し、k′番目ユーザの送信機は、長さM/nのデータブロックをNn回繰返した後ガード系列を付加してガード付シンボルを生成し、これらのガード付シンボルにより、k、k′番目の直交搬送波をそれぞれ変調することにより、互いに異なる伝送レートの送信信号を生成する手段を備え、受信機は前記受信多重信号からガード部分を除いた受信コア信号をk、k′番目の直交搬送波によりそれぞれ復調し、k、k′番目のユーザの送信信号に対応する復調データブロックをユーザ別に分離生成する手段を備えることにより、マルチレート伝送を実現することを特徴としたデータブロック拡散形スペクトル拡散通信方式。
- 請求項2、3において、送受信システムは、n段目の拡散層がKn個のゼロ相関領域系
した拡散層を準備し、基地局は各ユーザに送信データレートに対応した1乃至複数の拡散層に属する系列を割当て、各ユーザの送信機は割当てられたこれらの系列により、送信テータブロックをたたみこみ乗算する方法で順次拡散することにより、ベースバンド多段ブロック拡散シンボルを生成し、該拡散シンボルにガード系列を付加したガード付シンボルにより搬送波を変調して送信する手段を備え、
受信機は、前記受信多重信号の搬送波による復調により前記ベースバンド受信コア信号を生成し、該コア信号に対し、該各送信機が該各拡散層において用いた拡散系列を用いてブロック単位で順次逆拡散を施すことにより、前記系列セットに属する異なるゼ系列を用いて同様に生成し、送信信号に対応する復調成分を含まない、復調データブロックを分離生成する手段を備えることにより、異なる伝送レートの信号を多重伝送することを特徴としたデータブロック拡散形スペクトル拡散通信方式。 - 請求項1、4において、前記ユーザを複数のグループに分割し、k(=1,2,...K)番目のユーザグループを構成するユーザ数を複数Qとし、k番目のグループに属するユーザの送信機は、前記ガード付データブロック繰返し系列により前記k番目の直交搬送波を変調する手段を備え、
前記受信機はアンテナ番号をe(=1,2,...E)とする複数の受信アンテナを備え、e番目のアンテナを経て受信した前記受信多重信号をk番目の直交搬送波fkにより復調して復調出力を生成し、該復調出力のガード部分を除いた復調コア信号に対し平均化操作を施すことにより、その他のユーザグループの信号成分を除きk番目のユーザグループの送信したデータブロックに対応する復調多重データブロックを分離生成する手段、該復調多重データブロックのE個を連結することにより連結復調ベクトルを生成し、k番目のユーザグループの各ユーザと受信機アンテナ間のQ×E個のチャネル特性から生成した拡大チャネル行列、連結復調ベクトル、Qユーザの送信データを表現する未知ベクトルから構成した多元1次連立方程式を解くことにより軟出力ベクトルを求め、該軟出力ベクトルの各成分を硬判定する手段とを備えることにより、該各グループに属する各ユーザの送信データを求めることを特徴としたデータブロック拡散形スペクトル拡散通信方式。 - 請求項2、3、5において、前記ユーザを複数のグループに分割し、k(=1,2,...K)番目のユーザグループを構成するユーザ数を複数Qとし、k番目のユーザグループの各送信機は、前記ゼロ相関領域系列セットに属するk番目の拡散系列Zkを用いてデータブロック拡散系列を生成する手段を備え、前記受信機はアンテナ番号をe(=1,2,...E)とする複数の受信アンテナを備え、e番目の前記受信多重信号を搬送波により復調して復調出力を生成し、該復調出力のガード部分を除いた復調コア信号に対し、該拡散系列Zkにより逆拡散し平均化することにより、k番目のユーザグループの送信したデータブロックに対応する復調多重ベクトルを分離生成する手段、該復調多重ベクトルのE個を連結することにより連結復調ベクトルを生成し、k番目のユーザグループに属する各ユーザと受信機アンテナ間のQ×E個のチャネル特性から生成した拡大チャネル行列、該連結復調ベクトル、Qユーザの送信データを表現する未知ベクトルから構成した多元1次連立方程式を解くことにより軟出力ベクトルを求め、該軟出力ベクトルの各成分を硬判定する手段を備えることにより、各送信データを求めることを特徴としたデータブロック拡散形スペクトル拡散通信方式。
- 請求項1〜7において、各セルに所属する送信機は、該セルに予め割当てられた該セル固有のコアブロック拡散周期上に前記データブロック繰返し系列または、前記データブロック拡散信号からなるコア信号を生成し、該コア信号にガード系列を付加したベースバンドガード付シンボルにより、請求項1〜6記載の搬送波を変調して送信信号を生成し、これを送信する手段を備え、
受信機は、前記受信多重信号から送信機が用いた前記の搬送波を用いて、前記セル固有の送信コアブロック拡散周期に受信同期したタイミング上に復調コア信号を生成し、該復調コア信号を請求項1〜6記載の方法により処理することにより、セル間干渉成分を抑圧した復調データブロックを生成することを特徴としたデータブロック拡散形スペクトル拡散通信方式。 - 請求項1〜7において、各セルに所属する送信機は、該セルに予め割当てられたチップレート偏差を基準チップレートに加えたセル固有のチップレートを用いてガード付データブロック繰返し系列またはガード付データブロック拡散信号を生成し、これらのガード付シンボルにより、請求項1〜6記載の搬送波を変調して送信信号を生成し、これを送信する手段を備え、
受信機は、前記の搬送波を用いて生成した連続波形の復調多重信号と、前記セル固有のチップレート上のチップ波形との相関出力を生成し、該相関出力を振幅とする離散値系列を復調コア信号として生成し、該復調コア信号を請求項1〜6記載の方法により逆拡散し、平均化する処理を行う手段を備えることにより、セル間干渉成分を抑圧した前記復調データブロックを生成することを特徴としたデータブロック拡散形スペクトル拡散通信方式。 - 請求項2、3、4、7において、各セルに対し、セル固有の1乃至複数個の拡散系列セットを割当て、隣接する2個のセルに割当てた同一の前記拡散層に属する2個の拡散系列セットから1個宛選択した拡散系列対相互間の相互相関値が小さな値をとるようなゼロ相関領域系列セットを前記セル固有の拡散系列セットとして用いることを特徴としたデータブロック拡散形スペクトル拡散通信方式。
- 請求項1、2において、各送信機が送信するデータブロックをパイロット系列に置換して、請求項1、2の方法により生成した送信信号をパイロット信号として、セル共通のパイロット用タイムスロットを用いて送信し、
受信機は、受信多重パイロット信号を抽出し、該受信多重パイロット信号を請求項1、2の方法により復調し、逆拡散し、平均化処理を施して復調パイロットを生成し、送信した前記パイロット系列に0シフト位置を除いて直交する分析系列のj(=0,1,2,...,J−1)シフト分析系列をajとし、該復調パイロット応答との相関出力からチャネル特性を求める手段を備えたことを特徴とするデータブロック拡散形スペクトル拡散通信方式。 - 請求項11において、送信機は周波数スペクトルが補完し合う複数(Np)個のパイロット系列からなるパイロットセットを準備し、これらのパイロット系列を用いて前記送信パイロット信号を生成し、これらNP個の送信パイロット信号を順次送信する手段を備え、
受信機は、該各パイロット系列に対して0シフト位置を除いて直交する分析系列を準備し、前記パイロット応答の各々に対して対応する該分析系列を用いてチャネル特性を求め、これらのNp個のチャネル特性の平均値をパイロット特性として用いることにより高精度なパイロット応答を生成する手段を備えたことを特徴としたデータブロック拡散形スペクトル拡散通信方式。
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