JP2006121468A - 移動端末および無線方式切り替え制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 結果的に無効となる位置登録の実行を回避し、通信効率の低下を防止できる移動端末および無線方式切り替え制御方法を提供することにある。
【解決手段】 携帯電話と無線LAN通信装置の2つの無線装置を選択的に使用して、移動電話通信網に属した第1無線基地局、または無線LAN通信網に属した第2無線基地局の何れかを経由してインターネットをアクセスする移動端末において、上記携帯電話と無線LAN通信装置における基地局送信電波の受信強度から、各無線装置の無線通信可否を検出すると共に、移動端末の移動速度を検出し、上無線装置の通信可否状態と、移動速度と、現在選択中の無線装置を示す識別情報とに基づいて、無線通信方式の切り替え要否を判定し、該判定結果に従って無線装置を切り替える。
【選択図】 図1
【解決手段】 携帯電話と無線LAN通信装置の2つの無線装置を選択的に使用して、移動電話通信網に属した第1無線基地局、または無線LAN通信網に属した第2無線基地局の何れかを経由してインターネットをアクセスする移動端末において、上記携帯電話と無線LAN通信装置における基地局送信電波の受信強度から、各無線装置の無線通信可否を検出すると共に、移動端末の移動速度を検出し、上無線装置の通信可否状態と、移動速度と、現在選択中の無線装置を示す識別情報とに基づいて、無線通信方式の切り替え要否を判定し、該判定結果に従って無線装置を切り替える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、移動端末および無線方式切り替え制御方法に関し、更に詳しくは、携帯電話、無線LAN、DSRCなど、方式の異なる複数の無線通信装置を備えた移動端末および
無線方式切り替え制御方法に関する。
無線方式切り替え制御方法に関する。
近年、携帯電話がもつデータ通信機能を内蔵、あるいは携帯電話を接続可能にしたカーナビゲーションが普及しつつあり、携帯電話機能を利用してカーナビゲーションをインターネットに接続して、インターネット上のサーバと情報通信することが可能となってきている。データ通信可能な無線装置としては、携帯電話以外に、例えば、屋外でも使用可能な無線LANや、高速道路における自動料金収受システム等で使われるDSRC(Dedicated Short Range Communication)等がある。カーナビゲーションのような1つの移動端末に、上述した無線通信方式の異なる2つの無線装置を装備しておき、基地局からの受信電波が良好な無線装置に適宜切り替えながら通信を継続する技術は、シームレスローミングと呼ばれている。
シームレスローミングが適用される通信網の1例として、図5に概略的に示すMobile IP網がある。Mobile IPは、インターネット通信に関する仕様書RFC(Request For Comment)2002において、「IP Mobility Support」として標準化されている技術である。
図5において、21は、移動端末10のホームネットワーク、22は、移動端末10の移動先となるネットワーク、23は、移動端末10の通信相手となるサーバ50が接続された通信相手ネットワークであり、これらのネットワークは、インターネット20によって相互接続されている。移動端末10のホームネットワーク21には、移動端末10の現在位置を管理し、移動端末10宛のIPパケットを移動先ネットワークに転送制御するためのホームエージェント40が接続されている。
Mobile IPでは、ホームネットワークで割り当てられた移動端末10のIPアドレスをホームアドレスと定義し、後述するように、通信相手装置がホームエージェント40を介して移動端末10と通信することによって、移動端末10がホームネットワーク以外の別のネットワークに移動した場合でも、ホームアドレスを適用したパケット通信を可能にしている。ここでは、ホームネットワーク21に接続中に通信相手サーバ50とパケット通信を開始した移動端末10が、図示したように、ホームネットワーク21から移動先ネットワーク22に移動した場合のパケット転送動作について説明する。
通信相手サーバ50が移動端末10のホームアドレス宛に送出したIPパケットは、ホームネットワーク21に転送される。図示した状態では、移動端末10は、既にホームネットワーク21を離れ、移動先ネットワーク22に接続されているため、ホームネットワーク21に到達した自分宛のIPパケットを受信することができない。このような場合、Mobile IPでは、ホームエージェント40が、移動端末10の代理となって上記IPパケットを受信し、これを移動端末10が現在位置している移動先ネットワーク22に転送する。
上述したパケット転送を実現するためには、ホームエージェント40が、移動端末10の接続先ネットワーク(位置情報)を常に把握しておく必要がある。Mobile IPでは、各移動端末10が接続先ネットワークの変更を検出し、移動先ネットワーク22で新たなIPアドレス(以下、気付アドレスと言う)を取得した時、この気付アドレスをホームエージェント40に通知(位置登録)するようにしている。
ホームエージェント40は、上記移動端末10からの位置登録メッセージの受信によって、移動端末10の接続先ネットワークが変更されたことを認識する。位置登録処理が完了すると、ホームエージェント40には、移動端末10のホームアドレスと対応して、移動先ネットワークで有効となる気付アドレスが記憶された状態となる。
ホームエージェント40は、移動端末10宛のIPパケットを受信すると、上記気付アドレスを宛先IPアドレスとするカプセル化ヘッダで受信パケットをカプセル化し、このカプセル化パケットをホームネットワーク21に送信する。上記カプセル化パケットは、カプセル化ヘッダが示す気付アドレスに従って、インターネット20から移動先ネットワーク22に転送される。移動端末10は、上記カプセル化パケットを受信すると、受信パケットからカプセル化ヘッダを除去(デカプセル化)し、ホームアドレス宛のIPパケットとして受信処理する。
ホームエージェント40は、移動端末10宛のIPパケットを受信すると、上記気付アドレスを宛先IPアドレスとするカプセル化ヘッダで受信パケットをカプセル化し、このカプセル化パケットをホームネットワーク21に送信する。上記カプセル化パケットは、カプセル化ヘッダが示す気付アドレスに従って、インターネット20から移動先ネットワーク22に転送される。移動端末10は、上記カプセル化パケットを受信すると、受信パケットからカプセル化ヘッダを除去(デカプセル化)し、ホームアドレス宛のIPパケットとして受信処理する。
然るに、RFC2002にも記載されているように、Mobile IPにおける位置登録は、移動端末の認証手順を含むため、位置登録の完了までに時間を要し、ネットワーク間を高速に移動する移動端末には不向きになっている。Mobile IPの位置登録に関する欠点を補うために、これまでに種々の技術が提案されている。
例えば、特開2003−87848号公報(特許文献1)は、基幹IPネットワークに接続された第1のサブネットワークに属した第1のフォーリンエージェント(無線基地局)によって、広い無線エリアが形成され、基幹IPネットワークに接続された第2のサブネットワークに属した第2のフォーリンエージェント(無線基地局)によって、上記広い無線エリア内に重なる狭い無線エリアが形成され、移動端末が上記狭い無線エリアを到達して接続先サブネットワークを変更する場合、移動端末にホームエージェントに元の接続先サブネットワークに関する疑似的な位置登録を要求した後で、新たな接続先サブネットワークに関する通常の位置登録を要求させることを提案している。この提案によれば、疑似登録要求を受信したホームエージェントが、第1のサブネットワークとの接続時に行った移動端末に関する認証結果を保存しておくことによって、狭い無線エリアを通過した移動端末が再び広い無線エリアに戻った時、認証手順を省略した形で、接続先変更に伴う位置登録を完了することが可能となる。
通信方式の異なる2つの無線装置を備えた移動端末を自動車に搭載した場合、例えば、無線LANの基地局が形成する無線通信エリアは、基地局から100m程度の狭い範囲となっているため、移動端末は、1つの無線LAN通信エリアを短時間で通過してしまう。従って、携帯電話で通信中の移動端末が、無線LAN通信エリアへの侵入を検知し、無線装置を携帯電話から無線LAN通信装置に切り替えるために、Mobile IPの位置登録を行った場合、無線LANエリアでの位置登録の完了前、あるいは位置登録の完了直後に、移動端末が無線LANエリアを通過してしまうという事態が発生する。
この場合、結果的に、無線LANへの切り替えが無駄になり、無線LANでのデータパケット通信を行う前に、再び携帯電話への切り替えが発生し、携帯電話での位置登録が完了するまでの間に、ホームエージェントで捕捉された移動端末宛のパケットが、転送先不確定が原因となって破棄されてしまう可能性がある。尚、特許文献1の提案は、位置登録の所要時間を短縮するためのものであって、移動先無線通信エリアの通過時間を考慮したものではないため、上記パケット廃棄の問題を解決するものではない。
本発明の目的は、結果的に無効となる位置登録の実行を回避し、通信効率の低下を防止できる移動端末および無線方式切り替え制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、無線通信方式の異なる第1、第2無線装置を選択的に使用して、第1無線通信方式の通信網に属した第1無線基地局、または第2無線通信方式の通信網に属した第2無線基地局の何れかを経由してインターネットをアクセスする移動端末用の無線方式切り替え制御方法において、
上記第1、第2無線装置における基地局送信電波の受信強度から、上記第1、第2無線装置の無線通信可否を検出するステップと、該移動端末の移動速度を検出するステップと、上記第1、第2無線装置の通信可否状態と、上記移動速度と、現在選択中の無線装置の識別情報とに基づいて、無線通信方式の切り替え要否を判定し、該判定結果に従って無線装置を切り替えるステップとからなることを特徴とする。
上記第1、第2無線装置における基地局送信電波の受信強度から、上記第1、第2無線装置の無線通信可否を検出するステップと、該移動端末の移動速度を検出するステップと、上記第1、第2無線装置の通信可否状態と、上記移動速度と、現在選択中の無線装置の識別情報とに基づいて、無線通信方式の切り替え要否を判定し、該判定結果に従って無線装置を切り替えるステップとからなることを特徴とする。
また、本発明は、無線通信方式の異なる第1、第2無線装置を選択的に使用して、第1無線通信方式の通信網に属した第1無線基地局、または第2無線通信方式の通信網に属した第2無線基地局の何れかを経由してインターネットをアクセスする移動端末において、
上記第1無線装置に結合された第1無線通信方式の第1通信制御部と、
上記第2無線装置に結合された第2無線通信方式の第2通信制御部と、
上記第1、第2通信制御部の何れか一方を選択して、インターネットアクセスのためのプロトコル処理とデータの送受信を行わせる無線装置切り替え部と、
上記第1、第2無線装置における基地局送信電波の受信強度から、上記第1、第2無線装置の無線通信可否を検出する無線通信状態検出部と、
該移動端末の移動速度を検出する移動速度検出部と、
上記無線通信状態検出部から出力される第1、第2無線装置の通信可否情報と、上記移動速度検出部から出力される該移動端末の移動速度と、上記無線装置切り替え部が現在選択中の無線通信方式の識別情報とに基づいて、無線通信方式の切り替え要否を判定し、上記無線装置切り替え部に無線通信方式の切り替え指令を与える無線装置切り替え判定部とからなることを特徴とする。
上記第1無線装置に結合された第1無線通信方式の第1通信制御部と、
上記第2無線装置に結合された第2無線通信方式の第2通信制御部と、
上記第1、第2通信制御部の何れか一方を選択して、インターネットアクセスのためのプロトコル処理とデータの送受信を行わせる無線装置切り替え部と、
上記第1、第2無線装置における基地局送信電波の受信強度から、上記第1、第2無線装置の無線通信可否を検出する無線通信状態検出部と、
該移動端末の移動速度を検出する移動速度検出部と、
上記無線通信状態検出部から出力される第1、第2無線装置の通信可否情報と、上記移動速度検出部から出力される該移動端末の移動速度と、上記無線装置切り替え部が現在選択中の無線通信方式の識別情報とに基づいて、無線通信方式の切り替え要否を判定し、上記無線装置切り替え部に無線通信方式の切り替え指令を与える無線装置切り替え判定部とからなることを特徴とする。
更に詳述すると、本発明の移動端末は、上記第1無線基地局が形成する第1無線通信エリア内の一部に、上記第2無線基地局が形成する第2無線通信エリアが内包された状態で形成され、上記無線装置切り替え部によって上記第1無線通信方式の第1通信制御部が選択されている時、上記無線装置切り替え判定部が、上記第2無線装置が上記第2無線基地局と通信可能で、且つ、上記移動速度が所定の閾値速度よりも低いことを条件として、上記無線装置切り替え部に無線通信方式の切り替えを指令することを特徴とする。
また、本発明の移動端末は、上記無線装置切り替え部によって上記第2無線通信方式の第2通信制御部が選択されている時、上記無線装置切り替え判定部が、上記第1無線装置が上記第1無線基地局と通信可能で、且つ、上記移動速度が所定の閾値速度よりも高くなったことを条件として、上記無線装置切り替え部に無線通信方式の切り替えを指令することを特徴とする。
本発明の移動端末は、例えば、携帯電話と無線LAN通信装置のように、通信方式の異なる第1、第2の無線装置を選択的に使用してインターネットをアクセスする場合、各無線装置と基地局との間の無線回線の状態以外に、移動端末の移動速度も考慮に入れて、使用すべき無線装置の切り替えを制御するようにしているため、例えば、移動端末が、比較的面積の狭い無線LANの無線通信エリアに高速度で入った時は、携帯電話から無線LAN通信装置への切り替えを抑制することによって、無線LAN対応ISPとの間でのMobile IPの位置登録手順の実行中または位置登録完了直後に、移動端末が無線LAN通信エリアE31を通過してしまい、結果的に無線LANへの切り替えが無効になると言う事態を回避できる。従って、本発明によれば、無線装置の無用な切り替えによる通信効率の低下を防止し、より効果的なシームレスローミングを実現可能となる。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は、本発明が適用されるネットワーク構成の1例を示す。図5で説明したネットワークの構成要素と同一の要素には、図5と同一の符号を付してある。
本実施例の移動端末10は、無線装置として、携帯電話30と無線LAN通信装置31とを備えている。携帯電話30は、携帯電話通信網302に接続された携帯電話基地局303と無線回線で通信し、無線LAN通信装置31は、無線LAN通信網310に接続された無線LAN基地局313と無線回線で通信する。
図1は、本発明が適用されるネットワーク構成の1例を示す。図5で説明したネットワークの構成要素と同一の要素には、図5と同一の符号を付してある。
本実施例の移動端末10は、無線装置として、携帯電話30と無線LAN通信装置31とを備えている。携帯電話30は、携帯電話通信網302に接続された携帯電話基地局303と無線回線で通信し、無線LAN通信装置31は、無線LAN通信網310に接続された無線LAN基地局313と無線回線で通信する。
携帯電話30および無線LAN通信装置31でインターネット20をアクセスする場合、一般に、移動端末10をインターネット接続サービスプロバイダ(ISP)に接続する必要がある。図示した例では、携帯電話通信網302は、公衆回線網300と携帯電話対応ISP301を介して、インターネット20に接続されている。携帯電話対応ISP301は、携帯電話30とインターネットとの接続を可能とするサービス提供事業者のサーバであり、本実施例では、移動端末10のユーザが、携帯電話対応ISP301とサービス契約をしているものとする。尚、ここでは、1つの携帯電話基地局303しか示されていないが、携帯電話通信網302は、一般に複数の携帯電話基地局を収容し、各携帯電話基地局と公衆回線網300との回線交換制御等を行っている。携帯電話基地局303は、携帯電話30で受信可能な規定周波数の電波を発信しており、該電波の到達範囲が携帯電話通信エリアE30となる。
無線LAN通信網310は、無線LAN対応ISP311を介してインターネット20に接続されている。無線LAN対応ISP311は、携帯電話対応ISP301と同様、無線LAN通信装置31とインターネットとの接続を可能とするサービス提供事業者のサーバであり、ここでは、移動端末10のユーザが、無線LAN対応ISP311にもサービス契約をしているものとする。無線LAN通信網310は、携帯電話通信網302と同様、複数の無線LAN基地局を収容し、外部のネットワークと接続されている。E31は、無線LAN基地局313が発信する電波の到達範囲を示しており、無線LAN通信装置31と無線LAN基地局313とが通信可能な無線LAN通信エリアとなっている。無線LAN通信装置31は、無線LAN基地局313、無線LAN通信網310を介して、無線LAN対応ISP311に接続される。
以上のネットワーク構成を前提として、図2に示す通信シーケンスを参照して、本発明の移動端末10によるMobile IPのシームレスローミングについて説明する。
最初に、移動端末10が、携帯電話30を使ってインターネット20に接続し、予め割り当てられたホームアドレスを適用して、ホームネットワーク21経由で通信相手サーバ50と通信する場合の通信シーケンスについて説明する。
最初に、移動端末10が、携帯電話30を使ってインターネット20に接続し、予め割り当てられたホームアドレスを適用して、ホームネットワーク21経由で通信相手サーバ50と通信する場合の通信シーケンスについて説明する。
移動端末10は、携帯電話通信エリアE30内に入ったことを検出すると(ステップ401)、インターネット20に接続するために、携帯電話30から携帯電話対応ISP301にダイヤルアップ接続を行う。携帯電話対応ISP301は、携帯電話着信用のアクセスポイントとなっており、移動端末10は、携帯電話30のオートダイヤル機能を利用して、上記アクセスポイントに発呼する。
携帯電話30からの発呼は、無線回線で携帯電話基地局303に送信され、携帯電話通信網302、公衆回線網302を介して、携帯電話対応ISP301に着信する。携帯電話対応ISP301が上記着信に応答することによって、携帯電話30と携帯電話対応ISP301との間に電話回線が確立され、その後、図示していないモデム等によって、携帯電話30とISP301とがデータ通信可能なCONNECT状態となる。
移動端末10は、携帯電話対応ISP301がCONNECT状態になると、携帯電話対応ISP301との間で、データリンク要求(SQ1)とデータリンク確立のための通信手順(SQ2)を実行する。これは、データリンク層の通信で必要となる通信パラメータを取り決めるためのネゴシエーションである。
上記ネゴシエーションによってデータリンクが確立すると、移動端末10のユーザが正規の契約者か否かを確認するために、携帯電話対応ISP301から移動端末10に認証要求が送信される(SQ3)。移動端末10は、上記要求に応答して、携帯電話対応ISP301にユーザIDとパスワードを含む認証応答を返信する(SQ4)。携帯電話対応ISP301は、ユーザIDと対応して予め登録されている加入者情報を参照し、上記パスワードが予め登録されたものと一致するか否かをチェックする。携帯電話対応ISP301は、上記チェックによって、ユーザが正規の契約者であることが判明すると、移動端末10に認証確認を返信し(SQ5)、認証手順を完了する。
移動端末10は、上記認証確認を受信すると、携帯電話対応ISP301にIPアドレス取得要求を送信する(SQ6)。携帯電話対応ISP301は、上記要求に応答してIPアドレスを動的に割り当て、これを要求元の移動端末10に配信する(SQ7)。移動端末10は、携帯電話対応ISP301から割り当てられたIPアドレスを気付アドレスとして扱い、ホームエージェント40に対して、上記気付アドレスを含む位置登録要求を送信する(SQ8)。
ホームエージェント40は、上記位置登録要求を受信すると、受信メッセージが示す気付アドレスを移動端末のホームアドレスと対応して登録処理する(402)。尚、上記登録処理402には、位置登録要求元の移動端末10を確認するための認証処理も含まれ、位置登録に問題が無ければ、要求元の移動端末10に位置登録応答が返送され(SQ9)、位置登録手順が完了し、移動端末10と通信相手サーバ50が通信可能な状態となる。
移動端末10から通信相手サーバ50に情報取得要求を送信すると(SQ10)、通信相手サーバ50は、移動端末10から要求された情報を含む応答パケットを返送する(SQ11)。上記応答パケットは、移動端末10のホームアドレスを宛先アドレスとするIPパケット形式で送信され、インターネット20を介してホームネットワーク21に転送される。移動先で移動端末10が位置登録した後は、上記移動端末10宛のIPパケットが、ホームエージェント40によって捕捉(代理受信)され、移動端末10の気付アドレスを宛先アドレスとして含むカプセル化ヘッダによって、IPカプセル化処理される(403)。カプセル化されたIPパケットは、気付アドレスに従って、ホームネットワーク21からインターネット20に転送され、携帯電話対応ISP301がこれを受信して、携帯電話30で通信中の移動端末10に転送する(SQ12)。
移動端末10は、上記カプセル化IPパケットを受信すると、受信パケットからカプセル化ヘッダを除去するデカプセル化処理(404)を実行し、元のIPパケットから配信情報を抽出する。以降、移動端末10から情報取得要求を送信する都度、上述したホームエージェント40経由で、通信相手サーバ50からの応答パケットが移動端末10に転送される。
次に、携帯電話30で通信中の移動端末10が、図1に示した無線LAN通信エリアE31に入った場合の動作について説明する。
移動端末10は、無線LAN通信装置31が受信した無線LAN基地局313からの受信電波に基づいて、無線LAN通信エリアE31に入ったことを検出する(405)。本発明の特徴は、携帯電話30で通信中に無線LAN通信エリアE31に入ったことを検出した移動端末10が、後述するように、移動端末10の現在の移動速度を考慮して、無線装置を携帯電話30から無線LAN通信装置31に切り替えるべきか否かの判定処理(406)を実行することにある。
移動端末10は、無線LAN通信装置31が受信した無線LAN基地局313からの受信電波に基づいて、無線LAN通信エリアE31に入ったことを検出する(405)。本発明の特徴は、携帯電話30で通信中に無線LAN通信エリアE31に入ったことを検出した移動端末10が、後述するように、移動端末10の現在の移動速度を考慮して、無線装置を携帯電話30から無線LAN通信装置31に切り替えるべきか否かの判定処理(406)を実行することにある。
上記判定処理の結果、無線LAN通信装置31に切り替えるべきものと判定した場合、移動端末10は、無線LAN通信装置31を使用して、前述の携帯電話対応ISP301との間で行った通信シーケンスと同様、無線LAN対応ISP311との間で、データリンク層での通信に必要な通信パラメータのネゴシエーション(SQ21、SQ22)と、認証手順(SQ23〜SQ25)と、無線LAN通信で使うIPアドレス取得のためのネゴシエーション(SQ26、SQ27)を実行する。
移動端末10は、無線LAN対応ISP311が動的に割り当てたIPアドレスを受信すると、これを気付アドレスとして、ホームエージェント40に位置登録要求を送信する(SQ28)。ホームエージェント40は、上記位置登録要求に対応した位置登録処理(402)を完了すると、移動端末10に位置登録応答を返信する(SQ29)。
移動端末10が、無線LAN通信エリアE31内を移動中に、無線LAN通信装置31を介して通信相手サーバ50に情報取得要求(IPパケット)を送信すると(SQ30)、該情報取得要求は、無線LAN基地局313、無線LAN通信網310、無線LAN対応ISP311を通ってインターネット20に転送され、通信相手ネットワーク23に接続された通信相手サーバ50に到達する。
通信相手サーバ50が移動端末10のホームアドレス宛に送信した要求情報配信用の応答IPパケット(SQ31)は、ホームエージェント40で捕捉(代理受信)され、無線LANの気付アドレスを宛先とするカプセル化ヘッダでIPカプセル化処理(403)された後、ホームネットワーク21に送信される。カプセル化IPパケットは、気付アドレスに従って、ホームネットワーク21からインターネット20に転送され、無線LAN対応ISP311がこれを受信して、無線LAN通信中の移動端末10に転送する(SQ32)。移動端末10は、無線LAN通信装置31で上記カプセル化IPパケットを受信すると、受信パケットをデカプセル化処理し(404)、元のIPパケットから配信情報を抽出する。
移動端末が、無線LAN通信エリアE31を通過し、携帯電話通信エリアE30に戻った場合、図2の最初に示した処理401以降のシーケンスが繰り返され、再び携帯電話30によるパケット通信モードとなる。
本発明は、面積的に狭い無線LAN通信エリアに入った時、移動端末の現在の移動速度に応じて、現在使用中の携帯電話通信から無線LAN通信への切り替えの適否を判定し、無線LANへの切り替えが有効と判断された場合に限って、無線LANの気付けアドレスを取得し、Mobile IPの位置登録を行う。本発明によれば、移動端末が高速度で移動中は、無線LANへの切り替えを抑制することによって、移動端末10と通信相手サーバ50と間の通信路の切断を回避し、通信の継続を保証する。
図3は、上述した無線装置の選択的切り替えを可能とする本発明による移動端末10の1実施例を示すブロック構成図である。ここに示した移動端末10は、端末システムの全体動作を制御するシステム制御部11と、情報表示部12と、ユーザ操作部13と、時計部14と、自端末位置検出部15とからなる。
システム制御部11は、実際には、一部の専用回路を除いて、プロセッサ(CPU)、ROM、RAM等で構成され、プロセッサによるソフトウェア処理によって、移動端末10の全体動作を制御する。情報表示部12は、通信データや移動端末10の操作メニューなどを表示するためのディスプレイから構成される。ユーザ操作部13は、ユーザが移動端末10の動作設定や、無線通信によるデータ送信要求などの指令を入力するためのものであり、リモートコントローラを採用してもよい。時計部14は、システム制御部11に現在時刻を通知する。自端末位置検出部15は、移動端末10の現在位置を検出するためのものであり、例えば、GPS等が利用される。
システム制御部11は、情報表示部12とユーザ操作部13に結合された通信情報処理部111と、時計部14と自端末位置検出部15に結合された移動速度検出部112と、携帯電話30に結合された携帯電話通信制御部113と、無線LAN通信装置31に結合された無線LAN通信制御部114とを備える。
システム制御部11は、更に、上記携帯電話通信制御部113と無線LAN通信制御部114に結合された無線装置切り替え部110および無線通信状態検出部115と、上記移動速度検出部112と無線通信状態検出部115に結合された無線装置切り替え判定部116と、無線装置切り替え判定部116に結合された基準速度設定部117と、無線装置切り替え部110と無線装置切り替え判定部116に結合された通信中無線装置記憶部118とを備えている。
システム制御部11は、更に、上記携帯電話通信制御部113と無線LAN通信制御部114に結合された無線装置切り替え部110および無線通信状態検出部115と、上記移動速度検出部112と無線通信状態検出部115に結合された無線装置切り替え判定部116と、無線装置切り替え判定部116に結合された基準速度設定部117と、無線装置切り替え部110と無線装置切り替え判定部116に結合された通信中無線装置記憶部118とを備えている。
システム制御部11のこれらの構成要素110〜118は、専用LSI、メモリ、またはプロセッサで実行されるプログラム(処理ルーチン)で実現される。処理ルーチンで実現する場合、構成要素間の接続関係は、プロセッサが実行する制御ルーチンによって決定される。
携帯電話通信制御部113は、ユーザ操作部13からの指示に従って、携帯電話30からのデータパケットの送信、回線切断等を制御する携帯電話制御用コマンド処理、携帯電話基地局303との無線通信に必要となる所定のプロトコル処理、携帯電話30が備える外部接続インタフェースに適合した通信データの送受信処理を行うと共に、携帯電話30から取得した携帯電話基地局303からの発信電波の受信強度情報と圏内/圏外情報を無線通信状態検出部115に通知する。
無線LAN通信制御部114は、無線LAN基地局313との無線通信に必要な所定のプロトコル処理、無線LAN通信装置31の外部接続インタフェースに適合した通信データの送受信処理を行うと共に、無線LAN通信装置31から取得した無線LAN基地局313からの発信電波の受信強度情報を無線通信状態検出部115へ通知する。
無線装置切り替え部110は、無線装置切り替え判定部116からの指示に従って、Mobile IPの位置登録プロトコル処理を実行すべき無線装置を切り替え、位置登録の結果、現在通信中の無線装置(携帯電話30または無線LAN通信装置31)の識別情報を通信中無線装置記憶部118に設定する。無線装置の切り替えは、無線装置切り替え部110が、携帯電話通信制御部113と無線LAN通信制御部114の一方を選択とすることによって達成される。
無線装置切り替え部110は、無線装置切り替え判定部116からの指示に従って、Mobile IPの位置登録プロトコル処理を実行すべき無線装置を切り替え、位置登録の結果、現在通信中の無線装置(携帯電話30または無線LAN通信装置31)の識別情報を通信中無線装置記憶部118に設定する。無線装置の切り替えは、無線装置切り替え部110が、携帯電話通信制御部113と無線LAN通信制御部114の一方を選択とすることによって達成される。
通信情報処理部111は、携帯電話通信制御部113および無線LAN通信制御部114の上位レイヤであるTCP/IP等の通信プロトコル処理を実行し、IPパケット受信時に、受信パケットのペイロードから受信情報部を抽出して情報表示部12に出力する。通信情報処理部111は、ユーザ操作部13からデータ送信要求に応答して、送信パケットのペイロードにユーザ送信情報を設定し、TCP/IP等の通信プロトコル処理を行った後、送信パケットを無線装置切り替え部110に出力する。無線装置切り替え部110は、上記送信パケットを現在選択中の携帯電話通信制御部113または無線LAN通信制御部114に送出する。
無線通信状態検出部115は、携帯電話通信制御部113と無線LAN通信制御部114からの入力情報に基づいて、携帯電話30と無線LAN通信装置31の無線回線の状態を判定する。図2で処理401と405として示した無線通信エリアの検出は、無線通信状態検出部115による判定結果に相当する。無線通信状態検出部115には、携帯電話30と無線LAN通信装置31のそれぞれと対応して、無線回線の状態を判定するための受信電波強度閾値が予め設定してある。各閾値としては、例えば、受信電波強度ピーク値の1割程度の値が設定され、無線通信状態検出部115は、携帯電話通信制御部113と無線LAN通信制御部114から定期的に通知される受信電波強度をそれぞれの閾値と比較し、受信電波強度が閾値以上の場合は無線通信可、閾値未満の場合は無線通信不可と判定する。
移動速度検出部112は、時計部14から取得した時刻情報と、自端末位置検出部15から取得した移動端末の位置情報に基づいて、移動端末10の移動速度を算出する。移動端末10がカーナビゲーションのような車載端末の場合、移動速度検出部112は、上記時刻情報と位置情報に代えて、自動車の速度計に入力される速度情報を利用してもよい。
無線装置切り替え判定部116は、図2に示した通信シーケンスにおける処理406を行うためのものであり、無線通信状態検出部115が示す携帯電話と無線LANの無線回線の状態と、移動速度検出部112が示す移動端末の移動速度と、基準速度設定部117が示す閾値速度に基づいて、通信中無線装置記憶部118が示す無線装置を他の無線装置に切り替えるべきか否かの判定を行う。判定の結果、無線装置切り替え判定部116が、他の無線装置への切り替えを決定した場合、無線装置切り替え部110に切り替え指令が発行され、無線装置切り替え部110が、現在選択中の携帯電話通信制御部113または無線LAN通信制御部114を他方に切り替える。これによって、新たに選択された通信制御部によるISPの切り替えと、Mobile IP位置登録処理が実行される。
図4は、移動端末がインターネットアクセス中に、無線装置切り替え判定部116が定期的に実行する制御動作の1実施例を示すフローチャートである。
無線装置切り替え判定部116は、通信中無線装置記憶部118が保持する通信中無線装置の識別情報を取得し(ステップ501)、無線通信状態検出部115からの携帯電話30と無線LAN通信装置31の無線回線の状態情報を取得する(502)。
無線装置切り替え判定部116は、通信中無線装置記憶部118が保持する通信中無線装置の識別情報を取得し(ステップ501)、無線通信状態検出部115からの携帯電話30と無線LAN通信装置31の無線回線の状態情報を取得する(502)。
無線装置切り替え判定部116は、通信中無線装置の識別情報から、移動端末が携帯電話30で通信中か否かを判定し(503)、携帯電話30で通信中の場合は、無線回線の状態情報から、無線LANでの通信が可能か否かを判定する(504)。無線LANでの通信が不能の場合は、無線装置の切り替えは不要と判断して、このルーチンを終了する。
無線LAN通信が可能の場合、無線装置切り替え判定部116は、移動速度検出部112から現在の移動速度を取得し(505)、基準速度設定部117から無線LAN通信装置31への切り替え閾値速度を取得して(506)、移動端末10の現在の移動速度を切り替え閾値速度と比較する(507)。
切り替え閾値速度THvは、例えば、無線LAN通信エリアE31の標準的な径をD[m]、Mobile IPの位置登録所要時間をt1[秒]、無線LAN通信エリアE31内で移動端末に要求される最小滞在時間をt2[秒]として、THv=D/(t1+t2)とする。上記式を変形すると、THv・t1+THv・t2=Dとなるため、閾値速度THvは、位置登録所要時間(t1)内での移動距離は差し引いて、移動端末10が無線通信エリアE31の残り距離を通過するの要する時間が、無線LANへの切り替え効果が期待できる最小滞在時間t2となる移動速度を示している。最小滞在時間t2は、例えば、使用する無線LAN通信装置31の標準的な通信速度と、移動端末が通信相手サーバから一度に受信する平均的なデータ量(または平均的なIPパケット長)とに基づいて決定する。
無線装置切り替え判定部116は、現在の移動速度vを上記閾値速度THvと比較し(507)、現在速度vが閾値速度THv以下の場合、移動端末10が無線LAN通信エリアE31に滞在中に通信相手サーバ50とIPパケットの送受信が可能と判断して、無線装置切り替え部110に、無線LAN通信装置31への切り替えを指令する(508)。現在の移動速度vが閾値速度THvを超えている場合は、移動電話から無線LANに切り替えても、通信相手から応答パケットを受信する前に移動端末が通信エリアE31を通過すると判断し、無線LANへの切り替えを行うことなく、このルーチンを終了する。
判定ステップ503で、通信中無線装置記憶部118が示す通信中無線装置の識別情報から、現在、無線LAN31が使用中と判った場合、無線装置切り替え判定部116は、無線通信状態検出部115から取得した無線LANの回線状態情報から、無線LAN通信が継続可能か否かをチェックする(509)。無線LANの回線状態が良好で通信の継続が可能な場合は、無線装置の切り替えは不要と判断して、このルーチンを終了する。無線LANの回線状態が劣化し、通信の継続が不可能と判断された場合、無線装置切り替え判定部116は、無線装置切り替え部110に、携帯電話30への切り替えを指令する(510)。
上記実施例では、無線LAN通信エリアE31の標準的な径Dと、位置登録所要時間t1と、無線LAN通信エリアE31内での移動端末最小滞在時間t2に基づいて切り替え閾値速度THvを算出したが、無線LAN通信エリアE31内での移動端末10の経路は多種多様であり、エリアE31の中心を経由するとは限らない。従って、ステップ507での判定結果に余裕を持たせるために、径Dの値は、エリアE31の半径(中心に位置する基地局313からの距離)程度の値に設定してもよい。簡単化のために、上記閾値速度THvを歩行速度または0に近い値に設定しておき、移動端末10が低速移動中に限って、携帯電話から無線LANに切り替えるようにしてもよい。
また、実施例では、無線装置切り替え判定部116が、無線LANを使用中に回線状態を判定し、通信の継続が不可能と判断した場合に、無線LANから携帯電話への切り替えを指令したが、無線LANを使用中に移動速度をチェックし、移動速度が或る速度を超えたことを検出して、携帯電話3に切り替えるようにしてもよい。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、移動端末が携帯電話回線を使用中に無線LAN通信エリアE30に入った場合、移動端末の現在の移動速度を考慮に入れて、無線LAN通信に切り替えるべきか否かを判定するようにしているため、無線LAN対応ISPとの間でのMobile IPの位置登録手順の実行中または位置登録完了直後に、移動端末が無線LAN通信エリアE31を通過してしまい、結果的に無線LANへの切り替えが無効になると言う事態を回避できる。尚、実施例では、移動端末が無線装置として携帯電話と無線LAN通信装置を備えた場合について説明したが、本発明は、DSRC等、他の無線通信装置を備えた移動端末に対しても適用可能である。また、本発明の適用対象となる移動端末は、カーナビゲーションの他に、一般的なパーソナルコンピュータであってもよい。
10:移動端末、11:システム制御部、12:情報表示部、13:ユーザ操作部、
14:時計部、15:自端末位置検出部、20:インターネット、
21:ホームネットワーク、22:移動先ネットワーク、23:通信相手ネットワーク、30:携帯電話、31:無線LAN通信装置、40:ホームエージェント、
50:通信相手サーバ、
110:無線装置切り替え部、111:通信情報処理部、112:移動速度検出部、
113:携帯電話通信制御部、114:無線LAN通信制御部、
115:無線通信状態検出部、116:無線装置切り替え判定部、
117:基準速度設定部、118:通信中無線装置記憶部、
300:公衆回線網、301:携帯電話対応ISP、302:携帯電話通信網、
303:携帯電話基地局、310:無線LAN通信網、311:無線LAN対応ISP、313:無線LAN基地局、E30:携帯電話通信エリア、
E31:無線LAN通信エリア。
14:時計部、15:自端末位置検出部、20:インターネット、
21:ホームネットワーク、22:移動先ネットワーク、23:通信相手ネットワーク、30:携帯電話、31:無線LAN通信装置、40:ホームエージェント、
50:通信相手サーバ、
110:無線装置切り替え部、111:通信情報処理部、112:移動速度検出部、
113:携帯電話通信制御部、114:無線LAN通信制御部、
115:無線通信状態検出部、116:無線装置切り替え判定部、
117:基準速度設定部、118:通信中無線装置記憶部、
300:公衆回線網、301:携帯電話対応ISP、302:携帯電話通信網、
303:携帯電話基地局、310:無線LAN通信網、311:無線LAN対応ISP、313:無線LAN基地局、E30:携帯電話通信エリア、
E31:無線LAN通信エリア。
Claims (9)
- 無線通信方式の異なる第1、第2無線装置を選択的に使用して、第1無線通信方式の通信網に属した第1無線基地局、または第2無線通信方式の通信網に属した第2無線基地局の何れかを経由してインターネットをアクセスする移動端末であって、
上記第1無線装置に結合された第1無線通信方式の第1通信制御部と、
上記第2無線装置に結合された第2無線通信方式の第2通信制御部と、
上記第1、第2通信制御部の何れか一方を選択して、インターネットアクセスのためのプロトコル処理とデータの送受信を行わせる無線装置切り替え部と、
上記第1、第2無線装置における基地局送信電波の受信強度から、上記第1、第2無線装置の無線通信可否を検出する無線通信状態検出部と、
該移動端末の移動速度を検出する移動速度検出部と、
上記無線通信状態検出部から出力される第1、第2無線装置の通信可否情報と、上記移動速度検出部から出力される該移動端末の移動速度と、上記無線装置切り替え部が現在選択中の無線通信方式の識別情報とに基づいて、無線通信方式の切り替え要否を判定し、上記無線装置切り替え部に無線通信方式の切り替え指令を与える無線装置切り替え判定部とからなることを特徴とする移動端末。 - 前記第1無線基地局が形成する第1無線通信エリア内の一部に、前記第2無線基地局が形成する第2無線通信エリアが内包された状態で形成され、前記無線装置切り替え部によって前記第1無線通信方式の第1通信制御部が選択されている時、前記無線装置切り替え判定部が、前記第2無線装置が上記第2無線基地局と通信可能で、且つ、前記移動速度が所定の閾値速度よりも低いことを条件として、上記無線装置切り替え部に無線通信方式の切り替えを指令することを特徴とする請求項1に記載の移動端末。
- 前記第1無線基地局が形成する第1無線通信エリア内の一部に、前記第2無線基地局が形成する第2無線通信エリアが内包された状態で形成され、前記無線装置切り替え部によって前記第1無線通信方式の第1通信制御部が選択されている時、前記移動速度が所定の閾値速度よりも高い場合は、前記無線装置切り替え判定部が、上記無線装置切り替え部による無線通信方式の切り替えを抑制することを特徴とする請求項1に記載の移動端末。
- 前記第1無線基地局が形成する第1無線通信エリア内の一部に、前記第2無線基地局が形成する第2無線通信エリアが内包された状態で形成され、前記無線装置切り替え部によって前記第2無線通信方式の第2通信制御部が選択されている時、前記無線装置切り替え判定部が、前記第1無線装置が上記第1無線基地局と通信可能で、且つ、前記移動速度が所定の閾値速度よりも高くなったことを条件として、上記無線装置切り替え部に無線通信方式の切り替えを指令することを特徴とする請求項1に記載の移動端末。
- 前記第2無線装置が、前記第1無線装置よりも高い通信速度をもつことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の移動端末。
- 無線通信方式の異なる第1、第2無線装置を選択的に使用して、第1無線通信方式の通信網に属した第1無線基地局、または第2無線通信方式の通信網に属した第2無線基地局の何れかを経由してインターネットをアクセスする移動端末用の無線方式切り替え制御方法であって、
上記第1、第2無線装置における基地局送信電波の受信強度から、上記第1、第2無線装置の無線通信可否を検出するステップと、
該移動端末の移動速度を検出するステップと、
上記第1、第2無線装置の通信可否状態と、上記移動速度と、現在選択中の無線装置の識別情報とに基づいて、無線通信方式の切り替え要否を判定し、該判定結果に従って無線装置を切り替えるステップとからなることを特徴とする無線方式切り替え制御方法。 - 前記第1無線基地局が形成する第1無線通信エリア内の一部に、前記第2無線基地局が形成する第2無線通信エリアが内包された状態で形成されている場合、
前記第1無線装置が選択されている時、前記第2無線装置が上記第2無線基地局と通信可能で、且つ、前記移動速度が所定の閾値速度よりも低いことを条件として、第1無線装置から第2無線装置に切り替えることを特徴とする請求項6に記載の無線方式切り替え制御方法。 - 前記第1無線基地局が形成する第1無線通信エリア内の一部に、前記第2無線基地局が形成する第2無線通信エリアが内包された状態で形成されている場合、
前記第2無線装置が選択されている時、前記第1無線装置が上記第1無線基地局と通信可能で、且つ、前記移動速度が所定の閾値速度よりも高くなったことを条件として、第2無線装置から第1無線装置に切り替えることを特徴とする請求項6に記載の無線方式切り替え制御方法。 - 前記第2無線装置が選択されている時、移動端末が、前記第1無線装置の選択時よりも高い通信速度で相手装置と通信することを特徴とする請求項6〜請求項8の何れかに記載の無線方式切り替え制御方法。
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- 2004-10-22 JP JP2004307770A patent/JP2006121468A/ja active Pending
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