JP2006119916A - 残電力の有効利用のために、消費電力を自動計測する機器 - Google Patents

残電力の有効利用のために、消費電力を自動計測する機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 残電力を有効に利用するために機器の通常動作時に、各ジョブ・機能における消費電力を自動的に計測し、その値を機器に備える事によって処理毎の消費電力をあらかじめ計測する必要をなくし、電池残量が減少した場合の機器の動作制御を実行可能な機器を提供する。
【解決手段】 電源を制御するための電源制御手段とシステムの通常使用時においてユーザの操作毎に消費電力を計測する消費電力計測手段と前記消費電力計測手段によって計測された消費電力を記録する消費電力記録手段を有し、前記消費電力計測手段はユーザの操作毎の複数部の消費電力を複数の単位で自動的に計測し前記消費電力記録手段は前記消費電力計測手段によって計測された消費電力を記憶し前記電源制御手段によって電池電力残量が少ないと判断された場合には前記消費電力記憶手段によって操作毎に複数部について複数の単位で記憶されている消費電力表を使用してシステムの動作を制御する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電力によって駆動する全ての情報処理装置に関し、特に電源制御技術に関する。
近年、著しく普及している携帯型情報機器は、その性質上、AC電源を使用できない環境において起動するために、充電池などを用いる事が多い。このような機器においてはユーザが使用中に電池切れとなり重要なデータがなくなってしまったり、使用したいときに使用出来なくなってしまうなどという事がないように、電池電力の残量を表示したり、電池が少なくなってきた場合にはユーザへ通知したりする事が行われている。
また、特許文献1、特許文献2のように、現在の電池残量で実行可能なジョブ、機能を一覧表示したり、実行可能時間を表示したりするものが存在する。また、特許文献3のように、ユーザが実行しようとするジョブが現在の電池残量で実行不可能な場合、使用デバイスの設定を変更して使用可能とするようなものが存在する。また、アプリケーション毎の電池残量に応じた起動可否テーブルを備えるようなものも存在する。
特開2002−359931号公報 特開2002−315203号公報 特開2002−62955号公報
しかしながら、上記従来例では、電池残量が表示される場合には、ユーザ自身が使用したいときに使用できるように機器を充電したり、電力残量を確認しながら使用したりしなければならない。
また、電池残量に応じて、実行可能なジョブ・機能を一覧表示したり、実行可能時間を表示したりするためには、各ジョブ・機能における消費電力をあらかじめ測定し、機器に与える必要があった。
さらに、機器固有のバラツキによる誤差やユーザ毎の使用状況の違いによるバラツキを考慮する事が出来なかった。
そこで、本発明では、残電力を有効に利用するために、機器の通常動作時に、各ジョブ・機能における消費電力を自動的に計測しておき、その値を機器に備える事によって、電池残量が減少した場合の機器の動作制御を実行することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明によれば、電力によって駆動する情報処理装置において、ACアダプタおよび電池を電源として使用し、電源供給器やADコンバータを内蔵して、電源を制御するための電源制御手段と、システムの通常使用時においてユーザの操作毎に消費電力を計測する消費電力計測手段と、前記消費電力計測手段によって計測された消費電力を記録する消費電力記録手段を有し、前記消費電力計測手段はユーザの操作毎の複数部の消費電力を複数の単位で自動的に計測し、前記消費電力記録手段は前記消費電力計測手段によって計測された消費電力を記憶し、前記電源制御手段によって電池電力残量が少ないと判断された場合には、前記消費電力記憶手段によって操作毎に複数部について複数の単位で記憶されている消費電力表を使用して、システムの動作を制御する事を特徴とする。
発明によれば、通常動作時の一連の操作に対する消費電力のログをとることで、残電力の有効利用のために、アプリケーション毎の消費電力を測定する必要がなくなる。
また、電池残量が少なくなってしまった場合、残り電力量に応じて、適切にアプリケーションを実行することができる。
また、通常動作時の一連の操作に対する消費電力の平均をとったり、システムの各部位の消費電力を詳細な単位で計測することで、アプリケーション毎の消費電力のデータの信頼性をあげることが出来る。
図1は本発明における、実施形態におけるハードウェア構成を示すブロック図である。
同図において本実施形態に関わるシステムを交流電源で駆動しようとする際にはACアダプタS0101を用いる。
一方、本システムをACアダプタS0101で使用できない場合には、バッテリS0102を電源として使用する。これらの電源は、S0103電源制御部に接続される。
S0103電源制御部は、S0101ACアダプタやS0102バッテリ等からシステムへ供給される電流を検出する電流検出抵抗や、分圧抵抗、ADコンバータなどを内蔵し、ADコンバータによってシステムに供給される電圧や電流を読み取り、定期的に入力制御部S0104へ送信する。
また、本システムを駆動するための5Vや3.3Vといった電圧を生成するために電源供給器(Power Supply)を用いる場合には、これを電源制御部S0103へ内蔵しても良い。
入力制御部S0104においては、S0105マウス/キーボード(KB)、S0106マイクやS0119カメラなどの入力装置から入力されるユーザの入力情報を受け取ったり、S0103電源制御部から送信されてくるシステム電圧や電流のデータを格納したりする。
この入力情報は、自然言語などの情報でもよく、一定の規則的な構造を有していれば、文法的に完全な文章でなくとも、処理対象とすることが出来る。
たとえば、音声を入力・認識する音声認識装置や、文字をキー入力するためのキーボード、書類から光学的に文字を読み取って認識する文字認識装置、オンライン/オフラインの手書き文字認識装置、他のシステムより情報を受信する受信装置、例えば、文字認識システムにより生成された情報をここでの入力としても良い。
更にこれらのうちの2以上を併設して、選択的に利用しても良い。
また、電源制御部より、システム電圧や電流のデータが送信された場合には、S0107ホストCPUに通知する。このS0104入力制御部、および、S0107ホストCPUはS0114バスに接続される。
このシステム全体の動作の制御やデータ処理を実行するのは、S0107ホストCPUであり、各種処理のための演算、論理判断等を行い、バスS0117に接続された各構成要素を制御する。
S0108はメモリであり、プログラムメモリとデータメモリを含む。プログラムメモリには、フローチャートにつき後述する処理手順を含むCPUによる制御のためのプログラムを格納する。メモリはROMであっても良いし外部記憶装置などからプログラムがロードされるRAMであっても良い。
また、処理の結果の出力を制御するために用いられるのが、S0111出力制御部であり、分析されたデータ出力情報などの画像データを表示出力する際には、S0111出力制御部は、グラフィクコントローラとして動作し、これを用いて、本システムの表示装置として用いるS0113CRTやS0112液晶ディスプレイ(LCD)などに、画像データを送信する。
また、出力制御部S0111はS0112 LCDを使用する際にはS0116バックライトをS0112 LCDの背後から点灯するとともに、この点灯を制御することによって、消費電力を制御する機能を有する。
また、S0111出力制御部は、画像情報だけでなく、出力情報全般を制御する。例えば、音を再生して出力するS0114スピーカー、書類上に文字を印刷出力するためのS0115プリンタでもよい。また、ここでの出力を同一装置内のほかの処理部、例えば、適切な出力を解析する部などへの入力としてもよい。更に、これらのうちの2以上を具え、選択的に利用するようにしても良い。
S0117通信制御部はデータベースのようなほかの装置への情報を送受信するために、S0118通信装置の動作を制御する。
S0110外部記憶装置処理部には処理結果をデータの記憶再生装置として用いられるS0109HDDへ保存したり、必要なデータを取り出したりする処理を制御するIDEコントローラや、時間計測用クロックが内蔵されている。S0109HDDはデータやワープロソフトなどのアプリケーションプログラム等の記憶再生装置としても用いられる。
装置の通常使用時に、各操作(ジョブ)ごとの消費電力を測定し、記録保存しておく。
電力残量が少なくなってきた際には、残り電力量と、上記操作毎の消費電力表を比較し残電力量で、実行不可能な操作を開始しようとした場合には、警告を発する例を以下にしめす。
まず、前提として、本実施例においては、電源制御部S0103において、ACアダプタ、電池のどちらを使用しても、システム内部の電圧が3.3Vに変換されていると仮定する。
図2は本発明におけるシステムの処理の流れを示す図である。
本実施例においては、本システムの操作画面が図4のようなものであったとすると、システムの処理の流れは、図3のようになる。
図4には、システムにおいて実行可能な複数のジョブメニューが表示されている。ユーザはメニューのいずれかを選択する事によって、そのジョブを実行する事が出来る。この画面上には、S0401プリント、S0402メール送信、S0403メール受信、S0404データ登録、S0405データ表示、S0406データコピー、S0407データ削除、S0408JPEG再生、S0409JPEG撮影、S0410MPEG4再生、S0411MPEG4録画、S0412終了などのメニューが表示されている。
本実施例における具体的な処理の流れは図3に示される。
まずS0301において、システムが起動すると、S0302において、消費電力計測をスタートする。ここでは、ACアダプタから電力を供給する場合には、消費電力計測のために消費電流計測処理をスタートし、バッテリ(電池)を電源として使用する場合には、起動時の電池残量を検出する。本実施例の場合には、ACアダプタに接続されていると仮定して、電流の計測をスタートさせる。
ここで、消費電力の初期値をPとする。続いて、S0303において、装置のクロックをスタートする。ここで、クロックの初期値をTとする。更に、S0304へすすみ、ユーザによる操作の開始を待つ。
ここで、S0304において、ユーザが「MPEG4再生」メニューを選択し、ジョブを開始する場合には、S0304の判定はYesへすすみ、S0305において残電力を確認する。ここでは残電力は十分あるとして、その判定はS0309へ進む。
S0309において、ジョブ開始時の消費電力値を確認する。ここでは、ACアダプタから電力を供給して使用している場合には、消費電力計測のために、平均消費電流値を確認する。また、バッテリ(電池)を電源として使用する場合には、その時点での電池残量を検出する。本実施例においては、ACアダプタに接続されているため、S0302において計測された平均消費電流値を確認する。ここで確認された平均消費電流値をIとする。
更にS0310において、ジョブ開始時のクロック値を確認する。ここで確認されたクロックの値をTとする。
続いて、S0311において、ユーザのジョブを実行し、S0312のジョブ終了判定がYesとなるまで、繰り返す。このS0311、S0312の処理を繰り返し、ユーザは「MPEG4 再生」ジョブを処理する。
「MPEG4 再生」が終了すると、ジョブが終了したと判断される。この場合にはS0312の判定は、Yesへとすすみ、S0313において、ジョブの処理間に消費された平均消費電流の値を確認する。ここで確認された平均消費電流値をIとする。
さらに、S0314において、ジョブ終了時のクロック値を確認する。ここで確認されたクロック値をTとする。
S0309、S0310、S0313、S0314において測定された値P、T、I、T、I、Tを用いて、S0315においてジョブにより消費された電力を計算する。
ここで、実際に消費電力を計算する例を示す。
=0、T=0、I=40(mA)、T=150(sec)、I=96(mA)、T=510(sec)、とすると、「MPEG4再生」ジョブによって消費された電力PMPEG4再生=((I−I)×(T−T))×3V=(56mA×(360sec÷(60sec/min×60min/h)))×3V=16.8mWである。
また、S0301システムの起動から、S0312で「MPEG4再生」ジョブの終了を確認するまでの間に消費された電力の総量は、P+I×T+PMPEG4再生=0mW+40mA×(510sec÷(60sec/min×60min/h))×3V+16.8mW=33.8mWである。
S0316において、平均消費電流量I−I、ジョブ所要時間T−Tを「MPEG4再生」ジョブの消費電力として、ジョブ消費電力表(図5)に保存する。ここで、ジョブ開始時の平均消費電流量Iはシステムの平常時消費電流(待機電流)と考える事が出来る。
続いて、S0317において、システムの終了を判定し、システムが終了するまで、S0304から繰り返す。例えば、ユーザが更にシステムの操作を行った場合には、その操作毎にS0305〜S0314の処理を実行することで消費電力を測定し、S0315、S0316の処理の実行により、図5のジョブ消費電力表に、操作毎の消費電力を逐次記録していく。
図5は、ジョブ消費電力表の例を示す図である。
この表には、各ジョブの平均消費電力量、およびジョブ所要時間が記録されている。この表はユーザにより、各種ジョブが行われる度に図3に示される処理により、ジョブの消費電力が計測、計算されて、記録される。
この表では、ユーザが、「プリント」「データコピー」「MPEG4再生」「メール送信」「JPEG撮影」の操作を行った場合の例を示している。
ここで、ユーザが途中で電源をACアダプタから電池(バッテリ)に切り替えたとする。
さらに操作を繰り返すうちに、システムの残電力が少なくなった場合には、S0304で、ユーザのジョブが開始されると、S0305において、その残電力確認判定はS0306へすすみ、図5のように記録された、消費電力表を確認し、S0307において、ジョブ開始を依頼されたジョブを、残電力で実行する事が可能かどうかを判定する。
実行が不可能である場合には、S0307の判定はS0308へ進み、システムの残電力が少ない事、また、残電力でジョブを実行する事が不可能であることを通知する。
各操作を終えて、ユーザがシステムを終了する場合には、S0314において、消費電力の計測をストップし、更に、S0315においてクロックをストップし、S0316においてシステムの処理を終了する。
本実施例のように通常動作時の一連の操作に対する消費電力のログをとることで、残電力の有効利用のために、アプリケーション毎の消費電力を測定する必要がなくなる。
また、電池残量が少なくなってしまった場合、残り電力量に応じて、適切にアプリケーションを実行することができる。
装置の通常使用時に、各操作の消費電力を測定する。この際、何度も操作が行われたジョブに関しては、その平均値を平均消費電力として記録保存する例を示す。
実施例1のように、ユーザが操作を繰り返すとその操作毎にS0305からS0314の処理を実行することで消費電力を測定し、S0315、S0316の処理の実行により、図5のジョブ消費電力表に、操作毎の消費電力を逐次記録していく。
図6は本実施例における、S0315の消費電力保存処理の流れを示す図である。ここでは、ジョブの消費電力をジョブ消費電力表へ記録する際に、S0601において、以前に同じジョブに対する消費電力を記録しているかどうかを確認する。もし、既に記録している場合には、S0602において、S0315において計算された消費電力(平均消費電流量・平均作業時間)と、そのジョブに対して過去に記録した消費電力(平均消費電流量・平均作業時間)との平均値を計算する。この値をS0603において、改めて、図7のジョブ消費電力表へ記録する。この時、該当するジョブの操作回数も同時に記録する。以前1度以上記録しているジョブに関しては、操作回数を1増やした値を改めて記録する。
具体的に、ユーザがある操作を開始する前の、ジョブ消費電力表が図7のS0701のような状態であった場合のジョブ消費電力表へ新しいジョブの消費電力をどのように記録するかを示す。
まず、S0304において、ユーザが「MPEG4再生」メニューを選択した場合、S0601において、図7のS0701の表を確認した結果、「MPEG4再生」というジョブが既に存在するため、S0601の判定は、S0602へすすむ。
ここで、S0305、S0309、S0310、S0313、S0314において測定された値から、S0315において平均消費電流量=42mAh、平均作業時間=372secと計算されたとすると、そのジョブに対して過去に記録した消費電力は図7のS0701より平均消費電流量=56mAh、平均作業時間=360secであるので、これらの平均値を計算すると、平均消費電流量=(56mAh×5回+42mAh)÷6=52mAh、平均作業時間=(360msec×5回+372mAh)÷6=362secとなる。よって、この計算値をS0306において図7のジョブ消費電力表へ記録する。この結果、ジョブ消費電力表はS0702のように変更して記録される。
本実施例のように通常動作時の一連の操作に対する消費電力の平均をとることで、アプリケーション毎の消費電力のデータの信頼性をあげることが出来る。
装置の通常使用時に、各操作の消費電力を測定するとともに、各操作に必要となるデバイス毎の消費電力も合わせて測定し、記録保存する例を示す。
一般的に、電池駆動時には外付け機器類(プリンタ、CRT モニタ、外付けドライブ、カメラなど)の使用は多大な電力消費につながる。例えば、Note PCの場合、標準的なインクジェットプリンタを接続すると、電池の持続時間は6分の1にまで減少するという例もある。
また、内蔵機器類(Diskドライブ、HDドライブ、CD−ROMドライブ)についても、その使用を必要最小限にとどめる事で消費電力に努める事が出来る。特にCD−ROMへのアクセスは電池の持続時間を著しく短くする。
また、モデムカードやネットワークカードなどのPCMCIAカードなども差したままにすると、大量の電力を消費することがある。
そのため、電力を有効利用するためには各デバイスについての消費電力について考慮する事は重要である。
本実施例における処理の流れを図8に示す。
ここで、実施例1と同様に、まずS0801において、システムが起動すると、S0802において、消費電力計測をスタートする。ここで、消費電力の初期値をPとする。
続いて、S0803において、装置のクロックをスタートする。ここで、クロックの初期値をTとする。
更に、S0804へすすみ、ユーザによる操作の開始を待つ。ここで、S0804において、ユーザが「プリンタ」メニューを選択し、ジョブを開始する場合には、S0804の判定はYesへすすみ、S0805において「プリンタ」ジョブにおいて使用されるデバイスの一覧を取得する。ジョブ毎の使用デバイス一覧表は図9に示されるようなものである。この表には、各ジョブにおいて使用されるデバイスの一覧が登録されている。
続いてS0806において、残電力を確認する。ここでは残電力は十分あるとして、その判定はS00809へ進む。
S0809において、S0805にて確認した使用デバイス一覧に対して、ジョブ開始時の消費電力値を確認する。本実施例においては、実施例1におけるシステム全体の消費電力測定に加え、各デバイスに対して、消費電力計測手段、および、使用時間を計測するためのクロックを備える事で、各デバイスの消費電力および、使用クロック時間を計測する事にする。このとき、S0809において確認される消費電力値はジョブ開始時におけるシステム全体の初期電力値および、各デバイスの初期電力値となる。
ここで「プリント」ジョブに関して使用されるデバイス一覧としては、「プリンタ」および「ディスプレイ」が登録されている。システム全体、および各デバイスにおいて平均消費電流値をそれぞれI、Iプリンタs、Iディスプレイsとする。
更にS0810において、ジョブ開始時のクロック値T、Tプリンタs、Tディスプレイsを確認する。
続いて、S0811において、ユーザからのジョブを実行し、S0812のジョブ終了判定がYesとなるまで、繰り返す。このS0811、S0812の処理を繰り返す間、ジョブの実行において使用される各デバイスは、デバイスが使用されるたびに消費電力を計測し、使用される時間だけクロックを増やしていく。このようにしてユーザの「MPEG4 再生」ジョブを処理する。
「MPEG4 再生」が終了すると、ジョブが終了したと判断される。この場合にはS0812の判定は、Yesへとすすみ、S0813おいて、ジョブの処理間に消費された平均消費電流の値を確認する。ここで確認された平均消費電流値をI、Iプリンタe、Iディスプレイeとする。
さらに、S0814において、ジョブ終了時のクロック値を確認する。ここで確認されたクロック値をT、Tプリンタe、Tディスプレイeとする。
S0809、S0810、S0813、S0814において測定された値P、T、I、Iプリンタs、Iディスプレイs、T、Tプリンタs、Tディスプレイs、I、Iプリンタe、Iディスプレイe、T、Tプリンタe、Tディスプレイeを用いて、S0815において実施例1と同様にジョブにより消費された電力を計算する。
S0816において、システム全体、および各デバイスにおける平均消費電流量、ジョブ所要時間を「プリント」ジョブの消費電力として、システムのジョブ消費電力表(図5)および各デバイスの消費電力表(図10)に保存する。
ここで、ユーザが途中で電源をACアダプタから電池(バッテリ)に切り替えたとする。
さらに操作を繰り返すうちに、システムの残電力が少なくなった場合には、S0804で、ユーザのジョブが開始されると、S0806において、その残電力確認判定はS0807へすすみ、図5のように記録された、消費電力表を確認し、S0808において、ジョブ開始を依頼されたジョブを、残電力で実行する事が可能かどうかを判定する。
実行が不可能である場合には、S0808の判定はS0817へ進み、更に図10のように記録されたデバイス毎の消費電力表を確認する。
さらに、S0818において、残電力で実行可能なジョブの実施形態を解析する。
つづいて、S0819において、システムの残電力が少ない事、また、残電力でジョブを実行する事が不可能であることを通知するとともに、S0818において解析した残電力で実行可能なジョブの実施形態を提案したりする。
S0820において、ユーザが省電力モードで実行を行うかどうかを判定し、実行する場合にはシステムが提案した省電力モードでジョブの処理を実行する。
具体的に、S0806における残電力が少ないと判断する基準を20mW以下とした場合に、ユーザが「MPEG4再生」ジョブを実行する処理の流れを説明する。
S0806において、確認した残電力が20mWであった場合、残電力が少ないと判断され、S0806の判定はS0807へすすむ。ここで、S0807において消費電力表(図5)が確認される。
この結果、「MPEG4再生」ジョブを実行するためには、平均消費電流量=56mAh、平均作業時間=360secが必要である事が分かる。この情報により、「MPEG4再生」ジョブを実行するために必要な消費電力はPMPEG4再生=(56mA×(360sec÷(60sec/min×60min/h)))×3V=16.8mWである事が分かる。さらに、システムの平常時消費電流I=40mAhであるとすると、MPEG4再生のためにシステム全体として必要な消費電力はI×360sec+PMPEG4再生=40mA×(360sec÷(60sec/min×60min/h))×3V+16.8mW=28.8mWである。
S0808において、残電力が20mWである事から、「MPEG4再生」ジョブの実行は不可能であるとして、その判定はNoへすすみ、S0817において、デバイス毎の消費電力表(図10)を確認する。この結果、「MPEG4再生」ジョブにおいて使用するデバイス毎の消費電力は、スピーカーに関して、平均消費電流量=20mAh、平均作業時間=360sec、ディスプレイに関して、平均消費電流量=30mAh、平均作業時間=360secが必要である事が分かる。
S0818において、残電力で「MPEG4再生」ジョブを実行する方法を解析する。
ここで、S0817において得られた情報から、「MPEG4再生」ジョブを実行するために、スピーカーで必要な消費電力はPMPEG4再生、スピーカー=(20mA×(360sec÷(60sec/min×60min/h)))×3V=6.0mW、ディスプレイで必要な消費電力はPMPEG4再生、ディスプレイ=(30mA×(360sec÷(60sec/min×60min/h)))×3V=9.0mWと計算される。よって、残電力20mWで「MPEG4再生」ジョブを実行するためには、28.8mW−20mW=8.8mW不足しているので、ディスプレイ表示を止めて、スピーカーで音を再生するのみにすれば、28.8mW−9.0mW=19.8mW<20mWとなり、ジョブの実行を可能とすることができる事が分かる。
ここまでの処理により、S0819において、システムの残電力が少ない事、また、残電力でジョブを実行する事が不可能であることを通知するとともに、S0818において解析した省電力実行モードについて提案する。
S0820において、省電力モード(ユーザが動画を再生(ディスプレイ使用)せずに、音声だけの再生(スピーカー使用))で実行を行うかどうかを判定し、実行する場合にはシステムが提案した省電力モードでジョブの処理を実行する。
各操作を終えて、ユーザがシステムを終了する場合には、S0822において、消費電力の計測をストップし、更に、S0823においてクロックをストップし、S0824においてシステムの処理を終了する。
本実施例において、各操作に必要となるデバイス毎の消費電力も合わせて測定し、デバイスの種類が異なる場合には、各種別々に記録保存する事も考えられる。例えば、「メール送信」ジョブを実行する際に使用する通信デバイスとして、(1)PCMCIAカードAを使用した場合、(2)PCMCIAカードBを使用した場合、(3)モデムカードを使用した場合など、それぞれについて別々に消費電力を自動計測し記録保存する事で、残電力が少なくなった際にユーザが「メール送信」ジョブを実行しようとした場合には、使用している通信デバイスどの種類のものであるかを判断して、残電力を有効に使用する事が出来る。
また、本実施例において、各操作の消費電力を測定するとともに、各操作に必要となる実行要素毎(通信時間、印刷ファイルのサイズなど、)の消費電力も合わせて測定し、記録保存する事も考えられる。例えば、「プリント」ジョブを実行する際に、ユーザが印刷しようとしているドキュメントのサイズが(1)サイズ=Aである場合、(2)サイズ=Bである場合、(3)サイズ=Cである場合など、それぞれについて別々に消費電力を自動計測し、単位サイズごとの消費電力(mAh/kB)を記録保存する事で、残電力が少なくなった際にユーザが「プリント」ジョブを実行しようとした場合には、印刷しようとしているドキュメントのサイズを判断し、残電力で印刷できるページ数だけ印刷するなど、残電力を有効に使用する事が出来る。
また、「通信」ジョブに関しても、通信単位時間ごとの消費電力を記録保存する事で、あと何分通信できるなど判断し、残電力を有効に使用する事が出来る。
本発明の全体の構成を説明する図である。 本発明の全体の流れとポイントを説明する図である。 実施例1における消費電力測定処理の流れを説明する図である。 実施例1、2、3におけるシステムの操作画面の例を示す図である。 実施例1における消費電力表の例を示す図である。 実施例2における消費電力保存処理の流れを説明する図である。 実施例2における消費電力表の例を示す図である。 実施例3における消費電力測定処理の流れを説明する図である。 実施例3におけるジョブ毎の使用デバイス一覧表の例を示す図である。 実施例3における消費電力表の例を示す図である。
符号の説明
S0101 ACアダプタ
S0102 バッテリ
S0103 電源制御回路
S0104 入力制御部
S0105 マウス/KB
S0106 バックライト
S0107 CPU
S0108 メモリ
S0109 HDD
S0110 外部記憶装置処理部
S0111 出力制御部
S0112 LCD
S0113 CRT
S0114 Printer
S0115 音声合成装置
S0116 通信制御部
S0117 通信装置

Claims (2)

  1. 電源を制御するための電池残量計測手段と、システムの通常使用時においてユーザの操作毎に消費電力を計測する消費電力計測手段と、前記消費電力計測手段によって計測された消費電力を記録する消費電力記録手段を有し、前記消費電力計測手段はユーザの操作毎の消費電力を自動的に計測し、前記消費電力記録手段は前記消費電力計測手段によって計測された消費電力を記憶し、前記電源制御手段によって電池電力残量が少ないと判断された場合には、前記消費電力記憶手段によって操作毎に記憶されている消費電力表を使用して、システムの動作を制御する事を特徴とする情報処理装置。
  2. 前記消費電力計測手段はユーザの操作毎に複数部の消費電力を複数の単位で自動的に計測し、前記消費電力記録手段は前記消費電力計測手段によって計測された消費電力を記憶し、前記電源制御手段によって電池電力残量が少ないと判断された場合には、前記消費電力記憶手段によって操作毎に複数部について複数の単位で記憶されている消費電力表を使用して、システムの動作を制御する事を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
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