JP2006119490A - 反射屈折型投影光学系及び当該反射屈折型投影光学系を有する露光装置、デバイス製造方法 - Google Patents

反射屈折型投影光学系及び当該反射屈折型投影光学系を有する露光装置、デバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡易な構成で、平面ミラーの反射膜の影響を最小限に抑え、高NA化に伴う光線とレンズの物理的干渉や、平面ミラーと中間像との間のレンズで発生する色コマ収差を低減し、優れた結像性能を達成することができる反射屈折型投影光学系、当該反射屈折型投影光学系を有する露光装置、デバイス製造方法を提供する。
【解決手段】 凹面鏡を有し、第1の物体の中間像を形成すると共に、入射光及び反射光が通過する往復光学系である第1の結像光学系と、前記中間像の像を第2の物体上に形成する第2の結像光学系と、前記凹面鏡と前記中間像との間に配置され、前記第1の結像光学系からの光線を前記第2の結像光学系に導く第1の光路偏向部材とを有し、前記第1の光路偏向部材は、前記第1の結像光学系の復路の光線を前記第1の光学系の往路の光線と交差する向きに偏向し、前記中間像は、前記偏向後に、光学素子を介することなく形成されることを特徴とする反射屈折型投影光学系を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般には、投影光学系に係り、特に、反射鏡を利用して半導体ウェハ用の単結晶基板、液晶ディスプレイ(LCD)用のガラス基板などの被処理体を投影露光する反射屈折型の投影光学系に関する。本発明は、例えば、投影光学系の最終面と被処理体の表面を液体で液浸して、かかる液体を介して被処理体を露光する、所謂、液浸型の露光装置に好適である。
フォトリソグラフィー(焼き付け)技術を用いて半導体メモリや論理回路などの微細な半導体素子を製造する際に、レチクル(マスク)に描画された回路パターンを投影光学系によってウェハ等に投影して回路パターンを転写する縮小投影露光装置が従来から使用されている。半導体素子(回路パターン)の高集積化(微細化)が進むに従い、投影光学系の仕様や性能に対する要求もますます厳しさを増している。一般に、高い解像力を得るためには、露光光の短波長化及び投影光学系の高NA化が有効である。また、最近では、投影光学系の最終ガラス面(即ち、最もウェハ型のレンズ)とウェハとの間を液体で満たす、所謂、液浸光学系により、NA(開口数)が1以上となる光学系も提案されており、更なる高NA化が進行している。
露光光の短波長化が進み、ArFエキシマレーザー(波長約193nm)やFレーザー(波長約157nm)などの波長領域に達すると、透過率の低下に起因して、使用可能な硝材が石英と蛍石(フッ化カルシウム)に限られてくる。全てレンズ(屈折素子)で構成された光学系は、露光波長が193nmや157nmの場合、光学系内での光の吸収量が多くなるため、ウェハ上での露光量が低下し、スループットの低下の原因となる。また、レンズの熱吸収(光を吸収することによりレンズの温度が上昇する)による焦点位置の変動及び収差変動などの問題(熱収差)が生じる。また、石英と蛍石の分散値の差が大きくないため色収差の補正が難しく、特に、露光波長が157nmになると使用可能な硝材が蛍石のみとなり、色収差の補正が更に困難となる。更に、高NA化に伴って硝材が大口径化し、装置の高コスト化の大きな一因となっている。
そこで、光学系にミラー(反射素子)を含めることにより、透過率、色収差及び硝材の大口径化などの問題を回避する提案が種々なされており、例えば、反射系と屈折系を組み合わせた反射屈折型投影光学系が開示されている(例えば、特許文献1乃至10参照。)。
露光光の短波長化や高NA化に対応して反射系を含んだ投影光学系は、色収差の補正が可能であり、理想的には、像面上で十分な大きさの結像領域が得られると共に、十分な像側作動距離を簡易な構成で確保できることが望ましい。像面上で十分な大きさの結像領域が得られれば、走査型露光装置において、スループット上有利であり、露光変動を抑えることができる。十分な像側作動距離を確保できれば、装置のオートフォーカス系やウェハステージなどの搬送系などを構成する上で好ましい。また、簡易な構成であれば、鏡筒等も複雑化させることはなく、組立製造上のメリットもある。
米国特許第5650877号 特開昭62−210415号公報 特開昭62−258414号公報 特開平5−188298号公報 特開平6−230287号公報 特開平2−66510号公報 特開平3−282527号公報 特開平8−304705号公報 特開2000−47114号公報 特開2003−43362号公報
しかしながら、特許文献1に開示された光学系は、光路中にマンジンミラーと屈折部材を配置し、レチクルの像をウェハに露光するものであるが、かかる光学系は、使用する全ての画角において瞳の中心部分の遮光(中抜け)が起こると共に、露光領域を大きくすることができないという欠点を有している。また、露光領域を大きくしようとすると、瞳の中心部分の遮光が大きくなる。更に、マンジンミラーの屈折面がビームスプリット面を形成しており、かかる面を通過するごとに光量は半分になり、像面(ウェハ面)では、光量が10%程度に低下するという問題を有している。
特許文献2及び3は、カセグレン型やシュワルツシルト型のミラー系を応用し、ミラー中心部に開口を設けることにより瞳の中抜けを生じさせ、瞳の周辺部分のみを結像に寄与させる光学系を提案しているが、瞳の中抜けにより結像性能が劣化してしまう。また、瞳の中抜けを小さくしようとすると、必然的にミラーのパワーが大きくなるため、ミラーへの入射角度も大きくなり、高NA化を図るとミラー径が著しく増大してしまう。
特許文献4及び5に開示された光学系は、光路の折れ曲がりにより構成が複雑化しており、中間像を最終像へ結像させる光学群のパワーの大部分を凹面鏡が担っているため、構成上高NA化が困難である。また、凹面鏡と像面との間に配置されているレンズ系の倍率が縮小系で正の符号であるため、像側作動距離が十分に確保できない。更に、光路分割の必要から結像領域幅を確保するのも困難であり、光学系が大型化しているのでフットプリント上も好ましくない。
特許文献6及び7に開示された光学系は、光路がビームスプリッターによって分割されるため、鏡筒の構造が複雑化してしまう。また、径が大きいビームスプリッターを必要とし、プリズム型の場合、その厚みによる光量損失が大きく、高NA化に際しては更に径が大きくなり、光量損失もますます大きくなってしまう。平板型のビームスプリッターの場合は、軸上光線においても非点収差及びコマ収差が発生してしまう問題がある。更に、熱吸収による非対称収差の発生や光束分割面での特性変化による収差の発生を招くことに加えて、精度よくビームスプリッターを製造することも難しい。
特許文献8乃至10に開示された光学系は、中間像を1回形成する2回結像の反射屈折型光学系であり、凹面鏡を含む往復光学系を有し、第1の物体(レチクル)の中間像を形成する第1の結像光学系、かかる中間像を第2の物体(ウェハ)上に結像する第2の結像光学系より構成される。特許文献8の光学系は、中間像近傍に光軸及び光束を偏向するための第1の平面ミラーを配置している。また、曲げられた光軸は、レチクルステージに略平行に偏向され、更に、第2の平面ミラーに偏向され、或いは、第2の平面ミラーを介することなく、第2の物体上に結像する。また、特許文献9の光学系は、第1の物体(レチクル)からの光束を正レンズで屈折させ、第1の平面ミラーによって光軸を直ぐに偏向し、凹面鏡を含む往復光学系によって反射された光束を第1の結像光学系中の第2の平面ミラーで偏向して中間像を形成している。かかる中間像を第2の結像光学系によって第2の物体(ウェハ)上に投影している。しかしながら、第1の結像光学系の倍率がより縮小系となっている(第1の結像光学系の光軸倍率|β1|=0.625程度)ために、第1の物体(レチクル)での物体側NAに対して第1の中間像ではその縮小倍率分、第1の中間像のNAを大きくすることになり、その結果、平面ミラーへの入射角度範囲が大きくなってしまう。これは、高NA化に伴ってより深刻な問題となる。即ち、第1の結像光学系が縮小倍率を負担しすぎるために、高NA化により平面ミラーへの入射角度範囲が非常に大きくなり、平面ミラーの反射膜の影響でP偏光とS偏光との反射強度に大きな差が生じ、結果として、有効画面内での線幅方向差を増大させてしまうために好ましくない。また、特許文献10の光学系は、第1の物体(レチクル)からの光束を第1の平面ミラーで偏向し、凹面鏡を含む往復光学系で反射した後、第2の平面ミラーで偏向し、その後、正のレンズを介して中間像を形成する。かかる中間像を、第2の結像光学系によって第2の物体(ウェハ)上に投影する。このように、正レンズを介して中間像を形成することにより、第2の平面ミラーから中間像までの距離が長くなり、第2の平面ミラー上での光束径が大きくなるため、反射面に存在するわずかな傷が像平面上に投影される像の品質に及ぼす影響を無視することができる。更に、中間像の前後に対称的に正のレンズを配置することで、レンズの加熱によって発生するコマ収差などの結像エラーへの非対称的寄与が補償される利点がある。しかしながら、平面ミラーへの光線入射角度が大きいため、反射膜の特性をコントロールするのが困難になるという問題がある。即ち、平面ミラーの反射膜の影響によりP偏光とS偏光の反射強度の差が大きくなり、有効画面領域内での線幅方向差を増大させてしまう。
一方、特許文献10の図4に開示された光学系は、第1の物体(レチクル)からの光束を凹面鏡を含む往復光学系で反射し、第1の平面ミラーによって往復光学系の復路の光線を往路の光線と交差する方向に偏向させた後、レンズを介して中間像を形成する。そして、かかる中間像からの光束を、第2の平面ミラーで偏向し、第2の物体(ウェハ)上に投影している。しかしながら、かかる光学系は、特許文献10の実施例1の構成を数値実施例を変えることなく、平面ミラーの配置を変えただけであり、平面ミラーへの光線入射角度による反射膜への影響については何ら言及していない。更に、何れの実施例においても、第1の平面ミラーと中間像との間に正のレンズを配置する構成であるために、中間像のNAが大きくなることで第2の平面ミラーでの光線入射角度範囲が大きくなり、ミラーの反射膜の設計及び成膜のコントロールが困難である。また、高NA化が進むに従って、往復光学系の往路のマージナル光線とレンズの物理的干渉により光学系の配置が困難となってしまう。また、第1の平面ミラーから中間像までの距離を長くする必要があるために、第1の平面ミラー上での光束径が大きくなってしまい、往路の光束を制限してしまう。これにより、十分な有効結像領域の確保が困難となる。有効結像領域を確保するために第1の物体高を高くすることは、広角化することになるため収差補正が困難となり、好ましくない。更に、第1の平面ミラーと中間像との間のレンズによって発生する色コマ収差が、第2の結像光学系で発生する色コマ収差と同方向となるため、色コマ収差が増大されることになり、高NA化に伴い所望の結像性能を得ることが困難となる。
そこで、本発明は、簡易な構成で、平面ミラーの反射膜の影響を最小限に抑え、高NA化に伴う光線とレンズの物理的干渉や、平面ミラーと中間像との間のレンズで発生する色コマ収差を低減し、優れた結像性能を達成することができる反射屈折型投影光学系、当該反射屈折型投影光学系を有する露光装置、デバイス製造方法を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての反射屈折型投影光学系は、凹面鏡を有し、第1の物体の中間像を形成すると共に、入射光及び反射光が通過する往復光学系である第1の結像光学系と、前記中間像の像を第2の物体上に形成する第2の結像光学系と、前記凹面鏡と前記中間像との間に配置され、前記第1の結像光学系からの光線を前記第2の結像光学系に導く第1の光路偏向部材とを有し、前記第1の光路偏向部材は、前記第1の結像光学系の復路の光線を前記第1の光学系の往路の光線と交差する向きに偏向し、前記中間像は、前記偏向後に、光学素子を介することなく形成されることを特徴とする。
本発明の別の側面としての反射屈折型投影光学系は、凹面鏡を有し、第1の物体の中間像を形成すると共に、入射光及び反射光が通過する往復光学系である第1の結像光学系と、前記中間像の像を第2の物体上に形成する第2の結像光学系と、前記凹面鏡と前記中間像との間に配置され、前記第1の結像光学系からの光線を前記第2の結像光学系に導く第1の光路偏向部材と、前記中間像と前記第2の物体との間に配置される第2の光路偏向部材と、前記第1の光路偏向部材と前記第2の光路偏向部材との間に配置され、正のパワーを有する光学素子とを有し、前記第1の光路偏向部材は、前記第1の結像光学系の復路の光線を前記第1の光学系の往路の光線と交差する向きに偏向し、前記中間像は、前記偏向後に形成され、前記光学素子は、全て正の拡大倍率を有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての露光装置は、上述の反射屈折型投影光学系と、前記第1の物体面上にレチクルのパターンを位置付けるべく当該レチクルを保持するレチクルステージと、前記第2の物体面上に感光層を位置付けるべく被処理体を保持するウェハステージと、前記レチクルを照明した状態で前記レチクルステージ及び前記ウェハステージを同期して走査する手段とを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての露光装置は、光源からの光でパターンを照明する照明光学系と、前記パターンからの光を被処理体上に投影する上述の反射屈折型投影光学系とを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としてのデバイス製造方法は、上述の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とする。
本発明の他の目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、簡易な構成で、平面ミラーの反射膜の影響を最小限に抑え、高NA化に伴う光線とレンズの物理的干渉や、平面ミラーと中間像との間のレンズで発生する色コマ収差を低減し、優れた結像性能を達成することができる反射屈折型投影光学系、当該反射屈折型投影光学系を有する露光装置、デバイス製造方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としての反射屈折型投影光学系について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。ここで、図1は、本発明の反射屈折型投影光学系100の構成を示す概略断面図である。
図1を参照するに、101は第1の物体(レチクル)、102は第2の物体(ウェハ)、AX1乃至AX3は光学系の光軸である。第1の物体101の結像に至る有効領域は、軸上を含まない軸外のリングフィールド状の領域となっている。また、図1によく示されているように、反射屈折型投影光学系100は、瞳の中心部分の遮蔽(中抜け)が起こらない光学系となっている。
反射屈折型投影光学系100は、第1の物体101側から光線の通過する順に、第1の結像光学系Gr1と、第2の結像光学系Gr2とを有する。第1の結像光学系Gr1は、レンズ群L1Aと、瞳位置近傍に配置した凹面鏡M1と、往復光学系(部分)L1Bとを有し、第1の物体101の実像(中間像IMG)を形成する。その際、第1の結像光学系Gr1からの光束を、光軸AX1に対して45度傾いて配置されている第1の偏向反射部材FM1によって偏向することで第2の結像光学系Gr2に導いている。また、光軸AX2に対して45度傾いて配置されている第2の偏向反射部材FM2は、中間像IMGからの光束を偏向することで、第1の物体101と第2の物体102とを平行に配置することを可能にしている。図1では、光軸AX1と光軸AX3とが平行になるように構成している。また、光軸AX2は、光軸AX1及び光軸AX3と直交している。
第2の結像光学系Gr2は、レンズ群L2Aと、レンズ群L2Bとを有する。第2の結像光学系Gr2は、レンズ群L2B内に瞳を有し、中間像IMGの像を第2の物体102上に所定の倍率で形成する。
反射屈折型投影光学系100は、第2の結像光学系Gr2で発生する色収差及び正のペッツバール和を、第1の結像光学系Gr1の凹面鏡M1及びレンズによって補正している。
本発明の反射屈折型投影光学系100において、第1の偏向反射部材FM1は、図1に示すように、往復光学系である第1の結像光学系Gr1の復路の光線を偏向し、詳細には、第1の結像光学系Gr1の復路の光線を往路の光線と交差する向きに偏向している。これにより、第1の偏向反射部材FM1に入射する主光線の入射角度を45度以下に抑えることができる。また、第1の偏向反射部材FM1と第2の偏向反射部材FM2との間に、正パワーのレンズ群(フィールドレンズ)L2Aを配置することで、同様に、第2の偏向反射部材FM2に入射する主光線の入射角度を抑えることができる。これにより、平面ミラーの反射膜の影響で生じるP偏向とS偏向との反射強度の差を小さく抑えることが可能となる。
反射屈折型投影光学系100は、第1の偏向反射部材FM1で反射した後、レンズを介することなく中間像IMGを形成する構成としている。これにより、第1の結像光学系Gr1のマージナル光線とレンズ群L2Aとの物理的干渉を回避することができ、更なる高NA化に対して光学系の構成が容易となる。
反射屈折型投影光学系100は、第1の偏向反射部材FM1と中間像IMGとの間にレンズを配置せず、中間像IMGと第2の偏向反射部材FM2との間にレンズ群L2Aを配置している。これにより、特に、更なる高NA化で問題となる第2の物体102の近傍のレンズで発生するコマ収差を補償する効果を得ることができる。
反射屈折型投影光学系100は、第1の結像光学系Gr1の近軸結像倍率をβ1、第1の物体101側の光束の開口数をNAOとすると、以下の数式1に示される条件式を満足することが好ましい。
数式1に示される条件式は、第1の結像光学系Gr1の近軸結像倍率βと第1の物体101側の光束の開口数NAOとの比を規定している。数式1に示される条件式の下限値を外れると、第1の結像光学系Gr1の結像倍率が縮小側になりすぎてしまうため、第1の偏向反射部材FM1への光束の主光線角度や入射角度範囲が大きくなる。入射角度範囲が大きくなると、平面ミラーの反射膜の角度特性をコントロールすることが困難になり、瞳上の透過率分布が変化して結像性能を劣化させてしまうため好ましくない。
第1の結像光学系Gr1の近軸結像倍率βと第1の物体101側の光束の開口数NAOとの比は、以下の数式2に示される条件式を満足することが更に好ましい。
数式2に示される条件式の上限値を越えると、第1の結像光学系Gr1の近軸結像倍率β1が拡大側になりすぎてしまうため、第1の偏向反射部材FM1上での光束径が大きくなり、往路の光束を制限してしまう。従って、十分な有効結像領域の確保が困難となってしまうため好ましくない。
一方、数式2に示される条件式の下限値を満足すると、第1の偏向反射部材FM1への光束の主光線角度や入射角度範囲を小さく抑えることができ、平面ミラーの反射膜の角度特性をコントロールすることが容易となる。
また、反射屈折型投影光学系100は、第1の結像光学系Gr1の近軸結像倍率をβ1、中間像IMGと第2の偏向反射部材FM2との間に配置されたレンズ群L2Aの近軸結像倍率をβf、第1の物体101側の光束の開口数をNAOとすると、以下の数式3に示される条件式を満足することが好ましい。
数式3に示される条件式の下限値を外れると、第1の結像光学系Gr1からレンズ群L2Aまでの合成結像倍率が縮小側になりすぎてしまうため、第2の偏向反射部材FM2への光束の主光線角度や入射角度範囲が大きくなる。入射角度範囲が大きくなると、平面ミラーの反射膜の角度特性をコントロールすることが困難になり、瞳上の透過率分布が変化して結像性能を劣化させてしまうため好ましくない。
数式3に示される条件式の上限値を越えると、第1の結像光学系Gr1からレンズ群L2Aまでの合成結像倍率が拡大側になりすぎてしまうため、第2の結像光学系Gr2をより縮小系にする必要があり、瞳も第1の物体101側へ動くのでパワーを大きくしなければならず、ペッツバール和が悪化してしまうため好ましくない。
また、反射屈折型投影光学系100は、中間像IMGとレンズ群L2Aの最も中間像IMG側のレンズの第1面との光軸AX2に平行な距離をa、中間像IMGからの光線が第2の結像光学系Gr2を通過して第2の物体102面に至るまでの光軸AX2及び光軸AX3に沿った距離をbとすると、以下の数式4に示される条件式を満足することが好ましい。
数式4に示される条件式の下限値を外れると、第1の結像光学系Gr1とレンズ群L2Aとが近づくため、スペースの確保が難しくなり、メカ構成が困難となってしまう。また、レンズ群L2Aによる色コマ収差の補正効果が低減してしまうため好ましくない。
一方、数式4に示される条件式の上限値を越えると、レンズ群L2Aのレンズの有効径が大きくなりすぎてしまう。レンズの有効径が大きくなると、良質の硝材の製造が困難になると共に、装置が大型化してしまうため好ましくない。
また、反射屈折型投影光学系100は、第1の物体101面からの光線が各光学素子を通過して第2の物体102面に至るまでの光軸AX1、光軸AX2及び光軸AX3に沿った距離をcとすると、以下の数式5に示される条件式を満足することが好ましい。
数式5に示される条件式の下限値を外れると、第1の結像光学系Gr1と第2の結像光学系Gr2との間のスペースが狭くなるため、メカ構成が困難となり好ましくない。一方、数式5に示される条件式の上限値を越えると、第2の結像光学系Gr2のレンズの有効径が大きくなりすぎてしまう。レンズの有効径が大きくなると、上述したように、良質の硝材の製造が困難になると共に、装置が大型化してしまうため好ましくない。
また、中間像IMGと第2の偏向反射部材FM2との間に配置されたレンズ群L2Aの前後で、瞳近軸光線の角度の符号が反転するとよい。符号が反転しないと、第2の偏向反射部材FM2への主光線の入射角度が大きくなってしまうため、平面ミラーの反射膜の特性をコントロールすることが困難となり好ましくない。
また、第1の偏向反射部材FM1へ入射する光束の主光線と第1の偏向反射部材FMの反射面との角度が43度以下であるとよい。第1の偏向反射部材FM1には収束光束が入射しているので、マージナル光線は主光線よりも大きい角度で第1の偏向反射部材FM1に入射している。平面ミラーの反射膜を考慮すると、入射角は小さい方がよいので、図1に示すように、光軸AX1に対して45度に配置された第1の偏向反射部材FM1に対して、軸外主光線の入射角を43度以下としている。
また、平面ミラー上に成膜する反射膜の角度特性をコントロールする上では、入射角度範囲が小さい方がよく、第1の偏向反射部材FM1に入射する光線の入射角度範囲が35度以下、更には、30度以下であることが好ましい。
また、反射屈折型投影光学系100は、第1の偏向反射部材FM1と第2の偏向反射部材FM2との間に配置される正パワーの光学素子が全て正の拡大倍率を有することを特徴としている。換言すれば、正パワーの光学素子は、実像である中間像IMGと第2の偏向反射部材FM2との間にのみ配置される。これにより、色コマ収差の補正効果を得ることができると共に、第2の偏向反射部材FM2への光束の入射角度及び入射角度範囲を低減している。従って、平面ミラーの反射膜の特性をコントロールすることが容易となる。
また、反射型投影光学系100は、第1の結像光学系Gr1の近軸結像倍率をβ1とすると、以下の数式6に示される条件式を満足することが好ましい。
数式6に示される条件式の下限値を外れると、第1の結像光学系Gr1の結像倍率β1が縮小系になりすぎてしまうため、第1の偏向反射部材FM1への光束の入射角度範囲が大きくなってしまう。入射角度範囲が大きくなると、平面ミラーの反射膜の特性をコントロールすることが困難になってしまうので好ましくない。
第1の結像光学系Gr1の近軸結像倍率β1は、以下の数式7に示される条件式を満足することが更に好ましい。
数式7に示される条件式を外れると、第1の偏向反射部材FM1上での光束径が大きくなってしまうため、往路の光束が制限される。これにより、十分な有効結像領域の確保が困難となってしまうため好ましくない。
また、図1において、光軸AX1と光軸AX2とが必ずしも直交している必要はない。例えば、第1の物体101と第2の物体102とが平行に配置されていれば、レンズや反射部材等の干渉が起こらない限り、光軸AX1と光軸AX2は任意の角度を有していても構わない。
また、光軸AX1と第1の偏向反射部材FM1の反射面との角度が45度以下であることが好ましい。かかる角度が45度以下であることを満たさないと、第1の偏向反射部材FM1への光線入射角度が大きくなってしまうため、平面ミラーの反射膜の特性をコントロールすることが困難となる。更に、第1の物体101面の近傍のスペース確保が困難となり、メカ構成が困難となるため好ましくない。
また、第1の結像光学系Gr1の光学素子又はマージナル光線とレンズ群L2Aの最も第1の結像光学系Gr1側のレンズの第1面との光軸AX2に平行な最短距離は、30mm以上であることが好ましい。かかる最短距離が30mm以上であることを満たさないと、光束やレンズとの物理的な干渉によって、メカ構成が困難となる。
第1の結像光学系Gr1の光学素子又はマージナル光線とレンズ群L2Aの最も第1の結像光学系Gr1側のレンズの第1面との光軸AX2に平行な最短距離の上限値を160mm以下にすると更に好ましい。かかる最短距離が160mmを越えると、中間像IMGとレンズ群L2Aとの距離が離れてしまうため、レンズ群L2Aの有効径が大型化する。レンズの有効径が大型化すると、上述したように、良質の硝材の製造が困難になると共に、装置が大型化してしまうため好ましくない。
また、中間像IMGとレンズ群L2Aとの距離を近づけると、第1の偏向反射部材FM1と中間像IMGとの距離を離す必要があるため、第1の偏向反射部材FM1上での光束径が大きくなってしまい、往路の光束を制限してしまう。これにより、十分な有効結像領域の確保が困難となる。また、有効結像領域を確保するために、第1の物体101の物高を上げるのは、収差補正が困難となるため好ましくない。
反射屈折型投影光学系100は、本実施形態では、光束を偏向するための偏向反射部材(第1の偏向反射部材FM1及び第2の偏向反射部材FM2)を、第1の結像光学系Gr1の光路中と、第2の結像光学系Gr2の光路中とに各々1つずつ有している。ここで、第1の物体101と第2の物体102とを略平行に配置するためには、第1の偏向反射部材FM1の反射面と第2の偏向反射部材FM2の反射面が相対的に90度の角度差を有して配置される必要がある。なお、第1の物体101と第2の物体102を略平行に配置する必要がない場合には、第2の偏向反射部材FM2は配置しなくてもよい。
本発明の反射屈折型投影光学系100は、第1の結像光学系Gr1に往復光学系(部分)L1Bを有するが、往復光学系L1Bは負の屈折力を有し、少なくとも1つの負の屈折力を有するレンズから構成される。かかる負の屈折力を有するレンズのうちの少なくとも1つは、第1の物体101に対して凹面を向けていることが好ましい。また、往復光学系L1Bは、非球面を有するレンズを少なくとも1つ有することが好ましく、非球面を有するレンズを用いない場合には、往復光学系L1Bに複数のレンズを用いてパワーを分担するとよい。勿論、非球面を有するレンズを用いた場合でも、複数のレンズで往復光学系L1Bを構成することにより、収差発生をより抑えることが可能となる。なお、凹面鏡M1は、非球面で構成しても構わない。
第1の偏向反射部材FM1及び第2の偏向反射部材FM2は、例えば、偏向反射ミラーで構成される。かかる偏向反射ミラーの形状は、平面板形状であってもよいし、その他の形状(例えば、キューブ形状の一部)であってもよい。また、第1の偏向反射部材FM1及び第2の偏向反射部材FM2は、硝子の裏面反射を利用した反射ミラーでもよいし、ビームスプリッターであってもよい。第1の偏向反射部材FM1及び第2の偏向反射部材FM2がビームスプリッターである場合、軸上から軸外の光束を利用できる。
図示しない開口絞りは、第2の結像光学系Gr2中に配置することが好ましい。また、開口絞りは、第1の結像光学系Gr1の主光線が光軸AX1と交わる近傍に、同時に、或いは、単独で配置してもよい。
図1では、光軸AX1と光軸AX2、光軸AX2と光軸AX3は、直交して配置されているが、必ずしも直交している必要はない。上述したように、第1の偏向反射部材FM1の反射面と第2の偏向反射部材FM2の反射面が90度の角度差を有して配置されればよい。相対的に90度の角度差を有して第1の偏向反射部材FM1及び第2の偏向反射部材FM2を配置すると、第1の物体101と第2の物体102とを平行に配置できるからである。但し、第1の物体101と第2の物体102とを平行に配置する必要がない場合、第1の偏向反射部材FM1及び第2の偏向反射部材FM2が相対的に90度の角度差を有する必要がないため、任意の角度でよい。
反射屈折型投影光学系100は、第2の物体102面が光軸方向に変動しても倍率の変化がないようにするために、少なくとも像面側でテレセントリックに構成することが好ましい。
反射屈折型投影光学系100は、第1の結像光学系Gr1を凹面鏡M1と屈折部材で構成し、第2の結像光学系Gr2を屈折部材で構成するのが好ましい。最終結像光学系にカタディオ系を採用すると、凹面鏡M1と光束が干渉しやすくなり、高NAの光学系を構成することが困難となる。また、全体の光学系中にカタディオ系を部分系として採用しないと、色収差の補正が困難となってしまう。なお、第1の結像光学系Gr1を反射系にしてしまうと、同様に、色収差の補正が困難となる。
反射屈折型投影光学系100は、収差を補正する補正機構を有することができる。補正機構は、例えば、第1の結像光学系Gr1中において、レンズを光軸方向及び/又は光軸に対して垂直方向やその他の方向に移動させたり、レンズを偏芯させたりする機能を有する。また、第2の結像光学系Gr2にも同様な補正機構を構成してもよい。更には、凹面鏡M1を変形させる機構を設けて収差を補正してもよい。
反射屈折型投影光学系100は、第2の物体102面と光学系の最終レンズ面との間を液体で満たす、所謂、液浸の構成に好適であるが、液浸の構成ではなく、第2の物体102面と光学系の最終レンズ面との間は、気体であってもよい。
反射屈折型投影光学系100は、中間像IMGの近傍に視野絞りを配置しても構わない。反射屈折型投影光学系100の第2の物体102面を液浸の構成にした場合や、反射屈折型投影光学系100を構成する光学素子として回折光学素子を用いた場合には、光学系の最終レンズ面に視野を制限する絞りを配置したり、その近傍(例えば、最終レンズ面と第2の物体102面との間)に視野絞りを配置したりすると、回折光学素子において発生するフレア光等(回折光学素子以外に起因して発生するフレア光であっても構わない)が第2の物体102面に到達するのを防止することができる。また、回折光学素子を用いることなく、第2の物体102面を液浸の構成にした場合もフレア光のカットのために視野絞りは有効である。
なお、液浸光学系を構成する場合には、回折光学素子の有無に関わらず、液体の特性等が結像性能に与える影響を最小限に抑える必要性から、光学系の最終レンズ面と第2の物体102との間(光軸上の間隔)は、5mm以下程度であることが好ましく、2mm以下程度であることが更に好ましい。
反射屈折型投影光学系100は、本実施形態では、1/4倍の倍率を有するが、これに限定するものではなく、1/5倍や1/6倍であってもよい。
反射屈折型投影光学系100は、第1の物体101の光軸から外れたある範囲の軸外物体高を使用している。その際、第1の物体101面上において、光軸を含まない矩形のスリット領域、或いは、光軸を含まない円弧状のスリット領域が露光領域となる。
以上説明したように、反射屈折型投影光学系100は、第1の偏向反射部材FM1によって、往復光学系L1Bの復路の光を往路の光と交差する方向に偏向することにより、短波長化や高NA化に伴って問題となる偏向反射部材への入射角度範囲に起因する偏向反射部材の反射膜の特性の悪化を防ぐことができる。また、反射屈折型投影光学系100は、第1の偏向反射部材FM1で反射した後、レンズを介することなく中間像IMGを形成させている。これにより、第2の偏向反射部材FM2での入射角度範囲を低減し、反射膜の特性のコントロールを容易にすることができ、更に、中間像の近傍の光束とレンズの物理的な干渉を回避し、色コマ収差を抑制して、所望の結像性能を得ることができる。なお、反射屈折型投影光学系100は、図1に示した構成に限定するものではない。
本発明の反射屈折型投影光学系100は、特に、0.8以上の非常に高いNAを有する場合に有効である。また、本発明の反射屈折型投影光学系100は、短波長の光、好ましくは、200nm以下の波長を有する光を露光光として用いる露光装置に好適であり、特に、液浸化が望まれているArFエキシマレーザー、Fレーザー等の波長に用いると効果的である。
以下、本発明の反射屈折型投影光学系100の具体的なレンズ構成について説明する。
図2は、実施例1の反射屈折型投影光学系100の具体的なレンズ構成を示す光路図である。図2を参照するに、反射屈折型投影光学系100は、第1の物体101側から順に、第1の結像光学系Gr1と、第2の結像光学系Gr2とを有する。
第1の結像光学系Gr1は、第1の物体101側から順に、正の屈折力を有するレンズ群L1Aと、負の屈折力を有する往復光学系(部分)L1Bと、凹面鏡M1から構成される。
正の屈折力を有するレンズ群L1Aは、第1の物体101側から光の進行方向に沿って、第1の物体101側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL111と、第1の物体101側とは反対側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL112から構成される。
負の屈折力を有する往復光学系L1Bは、第1の物体101側と反対側に凹面を向けた略平凹形状の非球面負レンズL113と、第1の物体101側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL114と、第1の物体101側に凹面を向けたメニスカス形状の非球面負レンズL115と、第1の物体101側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL116と、第1の物体101側に凹面を向けた凹面鏡M1から構成される。
第1の物体101からの光束が、レンズ群L1Aを通過し、往復光学系L1Bに入射した後、凹面鏡M1で反射され、再び往復光学系L1Bに入射した後、第1の偏向反射部材FM1によって90度折り曲げられて(即ち、光軸AX1が90度折り曲げられて光軸AX2となる)中間像IMGを形成する。
第1の偏向反射部材FM1は、第1の結像光学系Gr1と第2の結像光学系Gr2との間に配置されているが、本実施形態のように、中間像IMGと往復光学系L1Bとの間に配置されるのが好ましい。なお、第1の偏向反射部材FM1は、本実施形態では、平面反射ミラーを用いている。
第2の結像光学系Gr2は、正の屈折力を有するレンズ群L2Aと、正の屈折力を有するレンズ群L2Bから構成される。
正の屈折力を有するレンズ群L2Aは、第1の結像光学系Gr1から光の進行方向に沿って、両凸形状の非球面正レンズL211と、中間像IMG側とは反対側に凸面を向けたメニスカス形状の非球面正レンズL212から構成される。
正の屈折力を有するレンズ群L2Bは、第2の物体102側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL213と、両凹形状の負レンズL214と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けたメニスカス形状の非球面正レンズL215と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL216と、第2の物体102側とは反対側に凹面を向けた略平凹形状の負レンズL217と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けたメニスカス形状の非球面正レンズL218と、両凸形状の非球面正レンズL219と、開口絞り103と、第2の物体102側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL220と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL221と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL222と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL223と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL224と、第2の物体102側に平面を向けた平凸形状の非球面正レンズL225から構成される。
第2の偏向反射部材FM2は、第2の結像光学系Gr2のレンズ群L2Aとレンズ群L2Bとの間に配置されている。第2の偏向反射部材FM2は、本実施形態では、平面反射ミラーで構成され、第1の偏向反射部材FM1から反射された光束を所定の方向に曲げている。
なお、第2の結像光学系Gr2は、本実施形態では、正の屈折力を有するレンズ群L2A、正の屈折力を有するレンズ群L2Bのような配置としたが、これに限定されるものではない。レンズ群L2Bに負の屈折力を有するレンズ群を含めても構わないし、その他の構成であってもよい。
開口絞り103は、非球面正レンズL219と正レンズL220との間に配置されている。
実施例1の反射屈折型投影光学系100は、投影倍率が1/4倍であり、基準波長が157nm、硝材として蛍石を用いている。また、像側の開口数はNA=0.80、物像間距離(第1の物体101面乃至第2の物体102面)はL=997.84mmである。また、像高は、約7.50mm乃至20.25mmの範囲において収差が補正されており、少なくとも、長さ方向26mm、幅8mm程度の矩形の露光領域を確保することができる。
実施例1の反射屈折型投影光学系100の横収差図を図3に示す。図3は、基準波長157.0nm及び±0.6pmの波長について示しており、単色及び色収差が良好に補正されているのがわかる。なお、図3(a)は、第2の物体102における像高が7.5mmの軸外領域からの光の横収差図を示しており、図3(b)は、第2の物体102における像高が20.25mmの軸外領域からの光の横収差図を示している。使用する硝材は、本実施形態では、蛍石のみを使用したが、その他の使用可能な硝材(フッ化バリウムやフッ化マグネシウム等)を同時に、或いは、単独で使用しても構わない。
実施例1の反射屈折型投影光学系100の数値諸元表を以下の表1に示す。なお、表1中のiは第1の物体101から光の進行方向に沿った面番号、riは面番号に対応した各面の曲率半径、diは各面の面間隔を示す。また、非球面の面形状は、X=(H/4)/(1+((1−(1+k)・(H/r)))1/2)+AH+BH+CH+DH10+EH12+FH14+GH16で与えられるものとする。ここで、Xはレンズ頂点から光軸方向への変位量、Hは光軸からの距離、riは曲率半径、kは円錐定数、A、B、C、D、E、F及びGは非球面係数である。レンズ硝材(蛍石)は、基準波長λ=157.000nmに対する屈折率を1.56としている。また、基準波長に対する+0.6pm及び−0.6pmの波長の屈折率は、各々1.55999847、1.56000153である。
図4は、実施例2の反射屈折型投影光学系100の具体的なレンズ構成を示す光路図である。図4を参照するに、反射屈折型投影光学系100は、第1の物体101側から順に、第1の結像光学系Gr1と、第2の結像光学系Gr2とを有する。
第1の結像光学系Gr1は、第1の物体101側から順に、正の屈折力を有するレンズ群L1Aと、負の屈折力を有する往復光学系(部分)L1Bと、凹面鏡M1から構成される。
正の屈折力を有するレンズ群L1Aは、第1の物体101側から光の進行方向に沿って、両凸形状の非球面正レンズL111と、第1の物体101側とは反対側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL112から構成される。
負の屈折力を有する往復光学系L1Bは、第1の物体101側と反対側に凹面を向けた略平凹形状の非球面負レンズL113と、第1の物体101側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL114と、第1の物体101側に凹面を向けたメニスカス形状の非球面負レンズL115と、第1の物体101側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL116と、第1の物体101側に凹面を向けた凹面鏡M1から構成される。
第1の物体101からの光束が、レンズ群L1Aを通過し、往復光学系L1Bに入射した後、凹面鏡M1で反射され、再び往復光学系L1Bに入射した後、第1の偏向反射部材FM1によって90度折り曲げられて(即ち、光軸AX1が90度折り曲げられて光軸AX2となる)中間像IMGを形成する。
第1の偏向反射部材FM1は、第1の結像光学系Gr1と第2の結像光学系Gr2との間に配置されているが、本実施形態のように、中間像IMGと往復光学系L1Bとの間に配置されるのが好ましい。なお、第1の偏向反射部材FM1は、本実施形態では、平面反射ミラーを用いている。
第2の結像光学系Gr2は、正の屈折力を有するレンズ群L2Aと、正の屈折力を有するレンズ群L2Bから構成される。
正の屈折力を有するレンズ群L2Aは、第1の結像光学系Gr1から光の進行方向に沿って、両凸形状の非球面正レンズL211と、中間像IMG側とは反対側に凸面を向けたメニスカス形状の非球面正レンズL212から構成される。
正の屈折力を有するレンズ群L2Bは、第2の物体102側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL213と、両凹形状の負レンズL214と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けたメニスカス形状の非球面正レンズL215と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL216と、両凹形状の負レンズL217と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けたメニスカス形状の非球面正レンズL218と、両凸形状の非球面正レンズL219と、開口絞り103と、第2の物体102側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL220と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL221と、第2の物体102側に凹面を向けた略平凹形状の非球面負レンズL222と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL223と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL224と、第2の物体102側に平面を向けた平凸形状の非球面正レンズL225から構成される。
第2の偏向反射部材FM2は、第2の結像光学系Gr2のレンズ群L2Aとレンズ群L2Bとの間に配置されている。第2の偏向反射部材FM2は、本実施形態では、平面反射ミラーで構成され、第1の偏向反射部材FM1から反射された光束を所定の方向に曲げている。
開口絞り103は、非球面正レンズL219と正レンズL220との間に配置されている。
実施例2の反射屈折型投影光学系100は、投影倍率が1/4倍であり、基準波長が157nm、硝材として蛍石を用いている。また、像側の開口数はNA=0.80、物像間距離(第1の物体101面乃至第2の物体102面)はL=1051.59mmである。また、像高は、約7.50mm乃至20.25mmの範囲において収差が補正されており、少なくとも、長さ方向26mm、幅8mm程度の矩形の露光領域を確保することができる。
実施例2の反射屈折型投影光学系100の横収差図を図5に示す。図5は、基準波長157.0nm及び±0.6pmの波長について示しており、単色及び色収差が良好に補正されているのがわかる。なお、図5(a)は、第2の物体102における像高が7.5mmの軸外領域からの光の横収差図を示しており、図5(b)は、第2の物体102における像高が20.25mmの軸外領域からの光の横収差図を示している。
実施例2の反射屈折型投影光学系100の数値諸元表を以下の表2に示す。なお、表2中の各記号等は、表1の定義と同様である。
図6は、実施例3の反射屈折型投影光学系100の具体的なレンズ構成を示す光路図である。図6を参照するに、反射屈折型投影光学系100は、第1の物体101側から順に、第1の結像光学系Gr1と、第2の結像光学系Gr2とを有する。
第1の結像光学系Gr1は、第1の物体101側から順に、正の屈折力を有するレンズ群L1Aと、負の屈折力を有する往復光学系(部分)L1Bと、凹面鏡M1から構成される。
正の屈折力を有するレンズ群L1Aは、第1の物体101側から光の進行方向に沿って、第1の物体101側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL111と、第1の物体101側とは反対側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL112から構成される。
負の屈折力を有する往復光学系L1Bは、両凹形状の非球面負レンズL113と、第1の物体101側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL114と、第1の物体101側に凹面を向けたメニスカス形状の非球面負レンズL115と、第1の物体101側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL116と、第1の物体101側に凹面を向けた凹面鏡M1から構成される。
第1の物体101からの光束が、レンズ群L1Aを通過し、往復光学系L1Bに入射した後、凹面鏡M1で反射され、再び往復光学系L1Bに入射した後、第1の偏向反射部材FM1によって90度折り曲げられて(即ち、光軸AX1が90度折り曲げられて光軸AX2となる)中間像IMGを形成する。
第1の偏向反射部材FM1は、第1の結像光学系Gr1と第2の結像光学系Gr2との間に配置されているが、本実施形態のように、中間像IMGと往復光学系L1Bとの間に配置されるのが好ましい。なお、第1の偏向反射部材FM1は、本実施形態では、平面反射ミラーを用いている。
第2の結像光学系Gr2は、正の屈折力を有するレンズ群L2Aと、正の屈折力を有するレンズ群L2Bから構成される。
正の屈折力を有するレンズ群L2Aは、第1の結像光学系Gr1から光の進行方向に沿って、両凸形状の非球面正レンズL211と、中間像IMG側とは反対側に凸面を向けたメニスカス形状の非球面正レンズL212から構成される。
正の屈折力を有するレンズ群L2Bは、第2の物体102側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL213と、両凹形状の負レンズL214と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けたメニスカス形状の非球面正レンズL215と、両凸形状の非球面正レンズL216と、第2の物体102側とは反対側に凹面を向けた略平凹形状の負レンズL217と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けたメニスカス形状の非球面正レンズL218と、開口絞り103と、両凸形状の非球面正レンズL219と、第2の物体102側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL220と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL221と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL222と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL223と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL224と、第2の物体102側に平面を向けた平凸形状の非球面正レンズL225から構成される。
第2の偏向反射部材FM2は、第2の結像光学系Gr2のレンズ群L2Aとレンズ群L2Bとの間に配置されている。第2の偏向反射部材FM2は、本実施形態では、平面反射ミラーで構成され、第1の偏向反射部材FM1から反射された光束を所定の方向に曲げている。
開口絞り103は、非球面正レンズL218と非球面正レンズL219との間に配置されている。
実施例3の反射屈折型投影光学系100は、投影倍率が1/4倍であり、基準波長が157nm、硝材として蛍石を用いている。また、像側の開口数はNA=0.80、物像間距離(第1の物体101面乃至第2の物体102面)はL=983.40mmである。また、像高は、約7.50mm乃至20.25mmの範囲において収差が補正されており、少なくとも、長さ方向26mm、幅8mm程度の矩形の露光領域を確保することができる。
実施例3の反射屈折型投影光学系100の横収差図を図7に示す。図7は、基準波長157.0nm及び±0.6pmの波長について示しており、単色及び色収差が良好に補正されているのがわかる。なお、図7(a)は、第2の物体102における像高が7.5mmの軸外領域からの光の横収差図を示しており、図7(b)は、第2の物体102における像高が20.25mmの軸外領域からの光の横収差図を示している。
実施例3の反射屈折型投影光学系100の数値諸元表を以下の表3に示す。なお、表3中の各記号等は、表1の定義と同様である。
図8は、実施例4の反射屈折型投影光学系100の具体的なレンズ構成を示す光路図である。図8を参照するに、反射屈折型投影光学系100は、第1の物体101側から順に、第1の結像光学系Gr1と、第2の結像光学系Gr2とを有する。
第1の結像光学系Gr1は、第1の物体101側から順に、正の屈折力を有するレンズ群L1Aと、負の屈折力を有する往復光学系(部分)L1Bと、凹面鏡M1から構成される。
正の屈折力を有するレンズ群L1Aは、第1の物体101側から光の進行方向に沿って、第1の物体101側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL111と、第1の物体101側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL112から構成される。
負の屈折力を有する往復光学系L1Bは、第1の物体101側と反対側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL113と、第1の物体101側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL114と、第1の物体101側に凹面を向けたメニスカス形状の非球面負レンズL115と、第1の物体101側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL116と、第1の物体101側に凹面を向けた凹面鏡M1から構成される。
第1の物体101からの光束が、レンズ群L1Aを通過し、往復光学系L1Bに入射した後、凹面鏡M1で反射され、再び往復光学系L1Bに入射した後、第1の偏向反射部材FM1によって90度折り曲げられて(即ち、光軸AX1が90度折り曲げられて光軸AX2となる)中間像IMGを形成する。
第1の偏向反射部材FM1は、第1の結像光学系Gr1と第2の結像光学系Gr2との間に配置されているが、本実施形態のように、中間像IMGと往復光学系L1Bとの間に配置されるのが好ましい。なお、第1の偏向反射部材FM1は、本実施形態では、平面反射ミラーを用いている。
第2の結像光学系Gr2は、正の屈折力を有するレンズ群L2Aと、正の屈折力を有するレンズ群L2Bから構成される。
正の屈折力を有するレンズ群L2Aは、第1の結像光学系Gr1から光の進行方向に沿って、両凸形状の非球面正レンズL211と、中間像IMG側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL212から構成される。
正の屈折力を有するレンズ群L2Bは、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL213と、両凹形状の負レンズL214と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL215と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL216と、第2の物体102側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL217と、開口絞り103と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けたメニスカス形状の非球面正レンズL218と、第2の物体102側と反対側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL219と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL220と、両凸形状の正レンズL221と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL222と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL223と、第2の物体102側に平面を向けた平凸形状の非球面正レンズL224から構成される。
また、最終レンズ(非球面正レンズL244)と第2の物体102の間は液体で満たされた、所謂、液浸の構成になっている。
第2の偏向反射部材FM2は、第2の結像光学系Gr2のレンズ群L2Aとレンズ群L2Bとの間に配置されている。第2の偏向反射部材FM2は、本実施形態では、平面反射ミラーで構成され、第1の偏向反射部材FM1から反射された光束を所定の方向に曲げている。
開口絞り103は、正レンズL217と非球面正レンズL218との間に配置されている。
実施例4の反射屈折型投影光学系100は、投影倍率が1/4倍であり、基準波長が193.0nm、硝材として石英を用いている。また、像側の開口数はNA=0.80、物像間距離(第1の物体101面乃至第2の物体102面)はL=915.44mmである。また、像高は、約7.50mm乃至20.25mmの範囲において収差が補正されており、少なくとも、長さ方向26mm、幅8mm程度の矩形の露光領域を確保することができる。
実施例4の反射屈折型投影光学系100の横収差図を図9に示す。図9は、基準波長193.0nm及び±0.2pmの波長について示しており、単色及び色収差が良好に補正されているのがわかる。なお、図9(a)は、第2の物体102における像高が7.5mmの軸外領域からの光の横収差図を示しており、図9(b)は、第2の物体102における像高が20.25mmの軸外領域からの光の横収差図を示している。
実施例4の反射屈折型投影光学系100の数値諸元表を以下の表4に示す。なお、表4中の各記号等は、表1の定義と同様である。レンズ硝材SiO(石英)は、基準波長λ=193.000nmに対する屈折率を1.5609としている。また、基準波長に対する+0.2pm及び−0.2pmの波長の屈折率は、各々1.56089968、1.56090032である。液体(液浸液)として使用した水は、基準波長λ=193.000nmに対する屈折率を1.437としている。また、基準波長に対する+0.2pm及び−0.2pmの波長の屈折率は、各々1.43699958、1.43700042である。
図10は、実施例5の反射屈折型投影光学系100の具体的なレンズ構成を示す光路図である。図10を参照するに、反射屈折型投影光学系100は、第1の物体101側から順に、第1の結像光学系Gr1と、第2の結像光学系Gr2とを有する。
第1の結像光学系Gr1は、第1の物体101側から順に、正の屈折力を有するレンズ群L1Aと、負の屈折力を有する往復光学系(部分)L1Bと、凹面鏡M1から構成される。
正の屈折力を有するレンズ群L1Aは、第1の物体101側から光の進行方向に沿って、第1の物体101側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL111と、第1の物体101側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL112から構成される。
負の屈折力を有する往復光学系L1Bは、第1の物体101側とは反対側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL113と、第1の物体101側に凸面を向けたメニスカス形状の非球面正レンズL114と、第1の物体101側に凹面を向けたメニスカス形状の非球面負レンズL115と、第1の物体101側とは反対側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL116と、第1の物体101側に凹面を向けた凹面鏡M1から構成される。
第1の物体101からの光束が、レンズ群L1Aを通過し、往復光学系L1Bに入射した後、凹面鏡M1で反射され、再び往復光学系L1Bに入射した後、第1の偏向反射部材FM1によって90度折り曲げられて(即ち、光軸AX1が90度折り曲げられて光軸AX2となる)中間像IMGを形成する。
第1の偏向反射部材FM1は、第1の結像光学系Gr1と第2の結像光学系Gr2との間に配置されているが、本実施形態のように、中間像IMGと往復光学系L1Bとの間に配置されるのが好ましい。なお、第1の偏向反射部材FM1は、本実施形態では、平面反射ミラーを用いている。
第2の結像光学系Gr2は、正の屈折力を有するレンズ群L2Aと、正の屈折力を有するレンズ群L2Bから構成される。
正の屈折力を有するレンズ群L2Aは、第1の結像光学系Gr1から光の進行方向に沿って、中間像IMGとは反対側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL211と、両凸形状の正レンズL212と、中間像IMG側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL213から構成される。
正の屈折力を有するレンズ群L2Bは、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL214と、第2の物体102側とは反対側に凹面を向けた略平凹形状の非球面負レンズL215と、第2の物体102側に凹面を向けた略平凹形状の非球面負レンズL216と、第2の物体102側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL217と、両凸形状の非球面正レンズL218と、第2の物体102側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL219と、第2の物体102側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL220と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL221と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL222と、開口絞り103と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL223と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL224と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL225と、第2の物体102側とは反対側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL226と、第2の物体102側に平面を向けた平凸形状の正レンズL227から構成される。
また、最終レンズ(正レンズL227)と第2の物体102の間は液体で満たされた、所謂、液浸の構成になっている。
第2の偏向反射部材FM2は、第2の結像光学系Gr2のレンズ群L2Aとレンズ群L2Bとの間に配置されている。第2の偏向反射部材FM2は、本実施形態では、平面反射ミラーで構成され、第1の偏向反射部材FM1から反射された光束を所定の方向に曲げている。
開口絞り103は、正レンズL222と正レンズL223との間に配置されている。
実施例5の反射屈折型投影光学系100は、投影倍率が1/4倍であり、基準波長が193.0nm、硝材として石英を用いている。また、像側の開口数はNA=0.80、物像間距離(第1の物体101面乃至第2の物体102面)はL=1166.42mmである。また、像高は、約11.25mm乃至17.00mmの範囲において収差が補正されており、少なくとも、長さ方向21mm、幅4mm程度の矩形の露光領域を確保することができる。
実施例5の反射屈折型投影光学系100の横収差図を図11に示す。図11は、基準波長193.0nm及び±0.2pmの波長について示しており、単色及び色収差が良好に補正されているのがわかる。なお、図11(a)は、第2の物体102における像高が11.25mmの軸外領域からの光の横収差図を示しており、図11(b)は、第2の物体102における像高が17.00mmの軸外領域からの光の横収差図を示している。
実施例5の反射屈折型投影光学系100の数値諸元表を以下の表5に示す。なお、表5中の各記号等は、表1の定義と同様である。
本発明の反射屈折型投影光学系によれば、偏向反射部材(光路偏向ミラー)への光線入射角度及び入射角度範囲を低減し、反射膜の特性のコントロールを容易にすると共に、瞳の遮光がなく、像面上で十分な大きさの結像領域幅を得ることができ、優れた結像性能を安定的に達成することができる。特に、高NA化に際し、重大な問題となる反射ミラーの反射膜の結像性能への影響を抑えることができる。また、光線とレンズとの干渉を回避し、平面ミラーでの光線入射角度範囲の低減、それによる反射膜特性のコントロールの容易化を実現する。更に、色コマ収差の発生を抑制することができる。
以下、図12を参照して、本発明の反射屈折型投影光学系100を適用した露光装置200について説明する。図12は、本発明の一側面としての露光装置200の構成を示す概略断面図である。
露光装置200は、投影光学系100の被処理体240側にある最終レンズ面と被処理体240との間の少なくとも一部に供給される液体WTを介して、レチクル220に形成された回路パターンをステップ・アンド・リピート方式やステップ・アンド・スキャン方式で被処理体240に露光する液浸型の投影露光装置である。かかる露光装置は、サブミクロンやクオーターミクロン以下のリソグラフィー工程に好適であり、以下、本実施形態ではステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(「スキャナー」とも呼ばれる。)を例に説明する。ここで、「ステップ・アンド・スキャン方式」とは、レチクルに対してウェハを連続的にスキャン(走査)してレチクルパターンをウェハに露光すると共に、1ショットの露光終了後ウェハをステップ移動して、次の露光領域に移動する露光方法である。また、「ステップ・アンド・リピート方式」とは、ウェハの一括露光ごとにウェハをステップ移動して次のショットの露光領域に移動する露光方法である。
露光装置200は、図12に示すように、照明装置210と、レチクル220を載置するレチクルステージ230と、反射屈折型投影光学系100と、被処理体240を載置するウェハステージ250と、液体給排機構260と、図示しない制御部とを有する。図示しない制御部は、照明装置210、レチクルステージ230、ウェハステージ250、液体給排機構260を制御可能に接続されている。
照明装置210は、転写用の回路パターンが形成されたレチクル220を照明し、光源部212と、照明光学系214とを有する。
光源部212は、例えば、光源としては、波長約193nmのArFエキシマレーザー、波長約248nmのKrFエキシマレーザーなどを使用することができるが、光源の種類はエキシマレーザーに限定されず、例えば、波長約157nmのFレーザーを使用してもよいし、その光源の個数も限定されない。例えば、独立に動作する2個の固体レーザーを使用すれば固体レーザー間相互のコヒーレンスはなく、コヒーレンスに起因するスペックルはかなり低減する。更にスペックルを低減するために光学系を直線的又は回動的に揺動させてもよい。また、光源部212に使用可能な光源はレーザーに限定されるものではなく、一又は複数の水銀ランプやキセノンランプなどのランプも使用可能である。
照明光学系214は、レチクル220を照明する光学系であり、レンズ、ミラー、オプティカルインテグレーター、絞り等を含む。例えば、コンデンサーレンズ、ハエの目レンズ、開口絞り、コンデンサーレンズ、スリット、結像光学系の順で整列する等である。照明光学系214は、軸上光、軸外光を問わずに使用することができる。オプティカルインテグレーターは、ハエの目レンズや2組のシリンドリカルレンズアレイ(又はレンチキュラーレンズ)板を重ねることによって構成されるインテグレーターを含むが、光学ロッドや回折素子に置換される場合もある。
レチクル220は、例えば、反射型又は透過型レチクルで、その上には転写されるべき回路パターンが形成され、レチクルステージ230に支持及び駆動されている。レチクル220から発せられた回折光は、反射屈折型投影光学系100を介し、被処理体240上に投影される。レチクル220と被処理体240とは、光学的に共役の関係に配置される。露光装置200は、スキャナーであるため、レチクル220と被処理体240を縮小倍率比の速度比で走査することによりレチクル220のパターンを被処理体240上に転写する。なお、ステップ・アンド・リピート方式の露光装置(「ステッパー」とも呼ばれる。)の場合は、レチクル220と被処理体240を静止させた状態で露光が行われる。
レチクルステージ230は、図示しないレチクルチャックを介してレチクル220を支持し、図示しない移動機構に接続されている。図示しない移動機構は、リニアモーターなどで構成され、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向及び各軸の回転方向にレチクルステージ230を駆動することでレチクル220を移動することができる。露光装置200は、レチクル220と被処理体240を図示しない制御部によって同期した状態で走査する。ここで、レチクル220又は被処理体240の面内で走査方向をY軸、それに垂直な方向をX軸、レチクル220又は被処理体240の面に垂直な方向をZ軸とする。
反射屈折型投影光学系100は、レチクル220面上のパターンを像面上に縮小投影する反射屈折型投影光学系である。反射屈折型投影光学系100は、上述した通りのいかなる形態をも適用可能であり、ここでの詳細な説明は省略する。
被処理体240は、本実施形態ではウェハであるが、液晶基板、その他の被処理体を広く含む。被処理体240には、フォトレジストが塗布されている。
ウェハステージ250は、図示しないウェハチャックによって被処理体240を支持する。ウェハステージ250は、レチクルステージ230と同様に、リニアモーターを利用して、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向及び各軸の回転方向に被処理体240を移動する。また、レチクルステージ230の位置とウェハステージ250の位置は、例えば、レーザー干渉計などにより監視され、両者は一定の速度比率で駆動される。ウェハステージ250は、例えば、ダンパを介して床等の上に支持されるステージ定盤上に設けられ、レチクルステージ230及び反射屈折型投影光学系100は、例えば、床等に載置されたベースフレーム上にダンパを介して支持される図示しない鏡筒定盤上に設けられる。
液体給排機構260は、給排ノズル262を介して、反射屈折型投影光学系100と被処理体240との間、詳細には、反射屈折型投影光学系100の被処理体240側の最終レンズ面(反射屈折型投影光学系100の被処理体240側の最終端に配置されている光学素子)と被処理体240との間に液体WTを供給すると共に、供給した液体WTを回収する。即ち、反射屈折型投影光学系100と被処理体240の表面で形成される間隙は、液体給排機構260から供給される液体WTで満たされている。液体WTは、本実施形態では、純水であるが、特に純水に限定するものではなく、露光光の波長に対して高い透過特性及び高い屈折率特性を有し、反射屈折型投影光学系100や被処理体240に塗布されているフォトレジストに対して化学的安定性の高い液体を使用することができ、例えば、フッ素系不活性液体を使用してもよい。
図示しない制御部は、CPU、メモリを有し、露光装置200の動作を制御する。制御部は、照明装置210、レチクルステージ230(即ち、レチクルステージ230の図示しない移動機構)、ウェハステージ250(即ち、ウェハステージの図示しない移動機構)、液体給排機構260と電気的に接続されている。制御部は、例えば、露光時のウェハステージ250の駆動方向等の条件に基づいて、液体WTの供給と回収、或いは、停止の切り替え及び液体WTの給排量を制御する機能も有する。CPUは、MPUなど名前の如何を問わずいかなるプロセッサも含み、各部の動作を制御する。メモリは、ROM及びRAMより構成され、露光装置200を動作するファームウェアを格納する。
露光において、光源部212から発せられた光束は、照明光学系214によりレチクル220を、例えば、ケーラー照明する。レチクル220を通過してレチクルパターンを反映する光は、反射屈折型投影光学系100により、液体WTを介して被処理体240に結像される。露光装置200が用いる反射屈折型投影光学系100は、優れた結像性能を有し、高いスループットで経済性よくデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。
次に、図13及び図14を参照して、露光装置200を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図13は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図14は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置200によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重の回路パターンが形成される。かかるデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、露光装置200を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本発明は、液浸型の露光装置でなくても適用することができる。
本発明の一側面としての反射屈折型投影光学系の構成を示す概略断面図である。 本発明の反射屈折型投影光学系の具体的なレンズ構成を示す光路図である。 図2に示す反射屈折型投影光学系の収差図である。 本発明の反射屈折型投影光学系の具体的なレンズ構成を示す光路図である。 図4に示す反射屈折型投影光学系の収差図である。 本発明の反射屈折型投影光学系の具体的なレンズ構成を示す光路図である。 図6に示す反射屈折型投影光学系の収差図である。 本発明の反射屈折型投影光学系の具体的なレンズ構成を示す光路図である。 図8に示す反射屈折型投影光学系の収差図である。 本発明の反射屈折型投影光学系の具体的なレンズ構成を示す光路図である。 図10に示す反射屈折型投影光学系の収差図である。 本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略断面図である。 デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。 図13に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。
符号の説明
100 反射屈折型投影光学系
101 第1の物体
102 第2の物体
103 開口絞り
Gr1 第1の結像光学系
Gr2 第2の結像光学系
M1 凹面鏡
IMG 中間像
L1A レンズ群
L1B 往復光学系
L2A レンズ群
L2B レンズ群
FM1 第1の偏向反射部材
FM2 第2の偏向反射部材
AX1乃至AX3 光軸
L 物像間距離
200 露光装置

Claims (19)

  1. 凹面鏡を有し、第1の物体の中間像を形成すると共に、入射光及び反射光が通過する往復光学系である第1の結像光学系と、
    前記中間像の像を第2の物体上に形成する第2の結像光学系と、
    前記凹面鏡と前記中間像との間に配置され、前記第1の結像光学系からの光線を前記第2の結像光学系に導く第1の光路偏向部材とを有し、
    前記第1の光路偏向部材は、前記第1の結像光学系の復路の光線を前記第1の光学系の往路の光線と交差する向きに偏向し、
    前記中間像は、前記偏向後に、光学素子を介することなく形成されることを特徴とする反射屈折型投影光学系。
  2. 前記中間像と前記第2の物体との間に配置される第2の光路偏向部材を更に有することを特徴とする請求項1記載の反射屈折型投影光学系。
  3. 前記第1の結像光学系の近軸結像倍率をβ1、前記第1の物体側の光束の開口数をNAOとしたとき、
    |β1/NAO|>3.8
    を満足することを特徴とする請求項1記載の反射屈折型投影光学系。
  4. 前記中間像と前記第2の光路偏向部材との間に配置されるレンズ群を更に有し、
    前記第1の結像光学系の近軸結像倍率をβ1、前記第1の物体側の光束の開口数をNAO、前記レンズ群の近軸結像倍率をβfとしたとき、
    6.80<|β1・βf/NAO|<10.60
    を満足することを特徴とする請求項2記載の反射屈折型投影光学系。
  5. 前記レンズ群の最も前記中間像側の光学素子の第1面との光軸に平行な距離をa、前記中間像からの光線が前記第2の結像光学系を通過して前記第2の物体に至るまでの光軸に沿った距離をbとしたとき、
    0.0005<a/b<0.105
    を満足することを特徴とする請求項4記載の反射屈折型投影光学系。
  6. 前記第1の物体からの光線が、前記第1の結像光学系及び前記第2の結像光学系を通過して前記第2の物体に至るまでの光軸に沿った距離をcとしたとき、
    0.47<b/c<0.58
    を満足することを特徴とする請求項5記載の反射屈折型投影光学系。
  7. 前記レンズ群の前後において、瞳近軸光線の角度の符号が反転することを特徴とする請求項4記載の反射屈折型投影光学系。
  8. 前記第1の光路偏向部材に入射する光束の主光線と前記第1の光路偏向部材の反射面との角度が43度以下であることを特徴とする請求項1記載の反射屈折型投影光学系。
  9. 前記第1の光路偏向部材に入射する全ての光線の角度範囲が35度以下であることを特徴とする請求項1記載の反射屈折型投影光学系。
  10. 凹面鏡を有し、第1の物体の中間像を形成すると共に、入射光及び反射光が通過する往復光学系である第1の結像光学系と、
    前記中間像の像を第2の物体上に形成する第2の結像光学系と、
    前記凹面鏡と前記中間像との間に配置され、前記第1の結像光学系からの光線を前記第2の結像光学系に導く第1の光路偏向部材と、
    前記中間像と前記第2の物体との間に配置される第2の光路偏向部材と、
    前記第1の光路偏向部材と前記第2の光路偏向部材との間に配置され、正のパワーを有する光学素子とを有し、
    前記第1の光路偏向部材は、前記第1の結像光学系の復路の光線を前記第1の光学系の往路の光線と交差する向きに偏向し、
    前記中間像は、前記偏向後に形成され、
    前記光学素子は、全て正の拡大倍率を有することを特徴とする反射屈折型投影光学系。
  11. 前記第1の結像光学系の近軸結像倍率をβ1としたとき、
    |β1|>1.0
    を満足することを特徴とする請求項1又は10記載の反射屈折型投影光学系。
  12. 前記第1の結像光学系の光軸と前記第1の光路偏向部材の反射面との角度が45度以下であることを特徴とする請求項1又は10記載の反射屈折型投影光学系。
  13. 前記第1の結像光学系の光学素子又はマージナル光線と、前記第1の光路偏向部材と前記第2の光路偏向部材との間で、最も前記第1の光路偏向部材側の光学素子の第1面との前記第1の光路偏向部材と前記第2の光路偏向部材との間の光軸に平行な最短距離が30mm以上であることを特徴とする請求項2又は10記載の反射屈折型投影光学系。
  14. 全系の近軸結像倍率が、1/4倍であることを特徴とする請求項1又は10記載の反射屈折型投影光学系。
  15. 開口数が0.80以上であることを特徴とする請求項1又は10記載の反射屈折型投影光学系。
  16. 請求項1乃至15のうちいずれか一項記載の反射屈折型投影光学系と、
    前記第1の物体面上にレチクルのパターンを位置付けるべく当該レチクルを保持するレチクルステージと、
    前記第2の物体面上に感光層を位置付けるべく被処理体を保持するウェハステージと、
    前記レチクルを照明した状態で前記レチクルステージ及び前記ウェハステージを同期して走査する手段とを有することを特徴とする露光装置。
  17. 光源からの光でパターンを照明する照明光学系と、
    前記パターンからの光を被処理体上に投影する請求項1乃至15のうちいずれか一項記載の反射屈折型投影光学系とを有することを特徴とする露光装置。
  18. 前記被処理体と前記反射型投影光学系の最も被処理体側のレンズ面との間の少なくとも一部に液体が満たされていることを特徴とする請求項16又は17記載の露光装置。
  19. 請求項16乃至19のうちいずれか一項記載の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、
    露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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