JP2006112499A - ティルティングパッド型軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な構成で、大径化にかかわらずティルティングパッドの温度上昇及びそれに伴う損傷の発生を防止することができ、なおかつ低油量化も達成することができる直接潤滑型のティルティングパット型軸受を提供する。
【解決手段】 ティルティングパッド2に、その周方向の一端から他端にかけて、その周方向に沿って貫通する冷却流路2aを設け、これに潤滑油を下流側より供給して流通させる構成としている。具体的には、給油ノズル6の先端に設けられた噴出部6aにおいて、矢印cで示すように冷却流路2aへ向かって潤滑油を噴き出す。噴き出した潤滑油は冷却流路2aを通って上流側に流れ出る。そして、回転軸1の軸線方向に向かって流れ出し、回収される。このように、ティルティングパッド2内部に下流側より潤滑油を流通させて冷却する構成により、ティルティングパッド2の下流側部分で最大となるメタル表面温度の上昇を抑えることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 ティルティングパッド2に、その周方向の一端から他端にかけて、その周方向に沿って貫通する冷却流路2aを設け、これに潤滑油を下流側より供給して流通させる構成としている。具体的には、給油ノズル6の先端に設けられた噴出部6aにおいて、矢印cで示すように冷却流路2aへ向かって潤滑油を噴き出す。噴き出した潤滑油は冷却流路2aを通って上流側に流れ出る。そして、回転軸1の軸線方向に向かって流れ出し、回収される。このように、ティルティングパッド2内部に下流側より潤滑油を流通させて冷却する構成により、ティルティングパッド2の下流側部分で最大となるメタル表面温度の上昇を抑えることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、タービンや発電機等の大型回転機械の回転軸を支承するティルティングパッド型軸受に関するものである。
従来より、タービンや発電機等の大型回転機械においては、その回転軸を支承するために、例えばティルティングパッド型軸受が用いられている。これは、ピボットを中心に傾斜可能な数個のパッドより成り、ロータの回転により楔形油膜を形成するものであり、荷重方向に軸心が偏心するため振動安定性に優れており、高速回転機械で広く用いられているものである。
図15は、この種の従来のティルティングパッド型軸受のうち、直接潤滑型のものを示す図であり、主軸の軸線に対して垂直を成す断面で見た場合の模式図である。この軸受は、同図に示すように、回転軸1を周囲より支持する複数のティルティングパッド2を、更にその外周面で各ピボット4によって軸受ハウジング3内に揺動自在に支持したものとなっている。なお、同図では右下部分のみ符号を詳細に付して説明しているが、他の部分も同じ構成である。
そして、軸受ハウジング3の内周面から回転軸1に向かって各ティルティングパッド2間に延在する給油ノズル5,6をそれぞれ複数設けている。各給油ノズル5は各ティルティングパッド2に対して、回転軸1の矢印Aで示す回転方向(即ち潤滑の流れ方向)の上流側(以下、単に上流側と呼ぶ)に配設されており、その先端に設けられた噴出部5aの軸側開口(不図示、以下同様)より矢印aで示すように潤滑油(第1の潤滑油)を供給し、ティルティングパッド2の内周面と回転軸1の外周面との間に、その潤滑油を直接流れ込ませるように構成されている。
一方、各給油ノズル6は各ティルティングパッド2に対して、回転軸1の矢印Aで示す回転方向(即ち潤滑の流れ方向)の下流側(以下、単に下流側と呼ぶ)に配設されており、その先端に設けられた噴出部6aの軸側開口より矢印bで示すように同じく潤滑油(第2の潤滑油)を供給する。そして、上記給油ノズル5からティルティングパッド2の内周面及び回転軸1の外周面に沿って流れてきた高温の潤滑油が、更に下流側へと向かわないように、給油ノズル6からの潤滑油で堰き止める構成となっている。最後に、各ノズルからの潤滑油は回転軸1の軸線方向に向かって流れ出し、回収される。
その他、ティルティングパッドの温度上昇及びそれに伴う損傷の発生を防止することができ、なおかつ、低油量化も達成することができるとしたティルティングパッド型軸受が、本出願人により特許文献1,特許文献2に開示されている。
特開2003−113834号公報
特開2003−120675号公報
しかしながら、近年の回転機械では、その高速化など、より厳しい状態で軸受が使用されるようになってきている。特に、上述したような従来の直接潤滑型のティルティングパッド型軸受は、主として蒸気タービン等によく用いられているが、これをガスタービンにも適用しようとすると、その回転軸が大径であるため軸受も大径化するので、周速の増加により油膜のせん断抵抗が増加する。
そして、これに伴い各ティルティングパッドにおける摩擦損失ひいては摺動発熱量が増加して、各ティルティングパッドのメタル表面温度及び潤滑面の油膜温度が上昇し、より損傷の危険性が高くなる。また、温度上昇による潤滑油の粘性低下やダンピング低下による不安定振動の発生が懸念されることとなる。
ちなみに、大型軸受は、潤滑油にいわゆるどぶづけされた状態で使用されているが、この場合攪拌損失が大きく、動力のロスも大きくなるので、これを改善するため、直接潤滑型のティルティングパッド型軸受の適用が求められてきているものである。
本発明は、以上のような問題点に鑑み、簡単な構成で、大径化にかかわらずティルティングパッドの温度上昇及びそれに伴う損傷の発生を防止することができ、なおかつ低油量化も達成することができる直接潤滑型のティルティングパット型軸受を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、周方向に分割されるとともに傾斜自在なティルティングパッドを介して、回転軸を支持するティルティングパッド型軸受であって、前記各ティルティングパッドの周方向の一端側に、該ティルティングパッドと前記回転軸との間に流れ込む第1の潤滑油を供給する第1の給油ノズルを備え、他端側に、前記ティルティングパッドと前記回転軸との間を流れてきた前記第1の潤滑油を堰き止める第2の潤滑油を供給する第2の給油ノズルを備えたティルティングパッド型軸受において、前記ティルティングパッドに、その周方向の一端から他端まで貫通する冷却流路を設け、該冷却流路に流れ込み前記ティルティングパッドの冷却を行う第3の潤滑油を、前記第2の給油ノズルより供給するようにしたことを特徴とする。
また、前記冷却流路を軸方向に複数並設し、該各冷却流路に前記第3の潤滑油を前記第2の給油ノズルより供給するようにしたことを特徴とする。
或いは、前記冷却流路を軸方向に複数並設し、該各冷却流路に前記第3の潤滑油を前記第1の給油ノズル及び第2の給油ノズルより交互に対応して供給するようにしたことを特徴とする。
或いは、前記冷却流路を前記ティルティングパッドの厚み方向に複数段配設し、該各冷却流路に前記第3の潤滑油を前記第2の給油ノズルより供給するようにしたことを特徴とする。
或いは、前記冷却流路を前記ティルティングパッドの厚み方向に複数段配設し、該各冷却流路に前記第3の潤滑油を前記第1の給油ノズル及び第2の給油ノズルより交互に対応して供給するようにしたことを特徴とする。
また、周方向に分割されるとともに傾斜自在なティルティングパッドを介して、回転軸を支持するティルティングパッド型軸受において、前記ティルティングパッドに、その外周面より内周側に延びる有底の冷却穴を設け、該冷却穴に流れ込み前記ティルティングパッドの冷却を行う潤滑油を、前記ティルティングパッドの外周側より供給する給油ノズルを備えたことを特徴とする。
或いは、周方向に分割されるとともに傾斜自在なティルティングパッドを介して、回転軸を支持するティルティングパッド型軸受において、前記ティルティングパッドに、その外周面から周方向端面まで貫通する冷却孔を設け、該冷却孔に流れ込み前記ティルティングパッドの冷却を行う潤滑油を、前記ティルティングパッドの外周側より供給する給油ノズルを備えたことを特徴とする。
或いは、周方向に分割されるとともに傾斜自在なティルティングパッドを介して、回転軸を支持するティルティングパッド型軸受において、前記ティルティングパッドの軸方向両端近傍に、その外周面より内周面まで貫通する冷却孔を設け、該冷却孔に流れ込み前記ティルティングパッドの冷却を行う潤滑油を、前記ティルティングパッドの外周側より供給する給油ノズルを備えたことを特徴とする。
また、前記ティルティングパッドに温度センサを設け、該温度センサにより計測される軸受メタル温度が所定値以下となるように、前記ティルティングパッドに供給される潤滑油の冷却を行うようにしたことを特徴とする。
或いは、前記ティルティングパッドに温度センサを設け、該温度センサにより計測される軸受メタル温度が所定値以下となるように、前記ティルティングパッドに供給される潤滑油の流量を調整するようにしたことを特徴とする。
また、周方向に分割されるとともに傾斜自在なティルティングパッドを介して、回転軸を支持するティルティングパッド型軸受であって、その軸受本体を収容する軸受箱に、該軸受本体で使用された潤滑油を排出するとともに前記軸受箱の内部を排気するための排油出口部を有するティルティングパッド型軸受において、前記軸受箱上で前記排油出口部から見て前記軸受本体を介して反対側の位置に、前記軸受箱に空気を導入する空気孔を設け、前記軸受箱内部で該空気孔から前記排油出口部までに生じる空気の流れにより、前記軸受本体を空冷するようにしたことを特徴とする。
或いは、周方向に分割されるとともに傾斜自在なティルティングパッドを介して、回転軸を支持するティルティングパッド型軸受であって、その軸受本体を収容する軸受箱に、該軸受本体で使用された潤滑油を排出するとともに前記軸受箱の内部を排気するための排油出口部を有するティルティングパッド型軸受において、前記軸受本体の外周面及び前記軸受箱の内壁面にフィンを設け、該各フィンからの放熱により暖められた前記軸受箱内部の空気を前記排油出口部より排気することにより、前記軸受本体を空冷するようにしたことを特徴とする。
或いは、周方向に分割されるとともに傾斜自在なティルティングパッドを介して、回転軸を支持するティルティングパッド型軸受であって、その軸受本体を収容する軸受箱に、該軸受本体で使用された潤滑油を排出するとともに前記軸受箱の内部を排気するための排油出口部を有するティルティングパッド型軸受において、前記軸受本体と前記軸受箱との間にヒートパイプを設け、前記軸受本体で発生した熱を前記ヒートパイプにより前記軸受箱に伝達し、該軸受箱の外部へと放出することにより、前記軸受本体を冷却するようにしたことを特徴とする。
或いは、周方向に分割されるとともに傾斜自在なティルティングパッドを介して、回転軸を支持するティルティングパッド型軸受であって、その軸受本体を収容する軸受箱に、該軸受本体で使用された潤滑油を排出するとともに前記軸受箱の内部を排気するための排油出口部を有するティルティングパッド型軸受において、前記軸受本体外周面にパイプを巻き付け、該パイプの入口は前記軸受箱の外部に突出させ、出口は前記軸受箱内部で前記排油出口部に向かって開口させることにより、前記入口から前記出口まで前記パイプ内に空気の流れを生じさせ、これにより前記軸受本体を空冷するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成で、大径化にかかわらずティルティングパッドの温度上昇及びそれに伴う焼付きの発生を防止することができ、なおかつ低油量化も達成することができる直接潤滑型のティルティングパット型軸受を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の各実施例においては、上記従来例で説明したものと同一の構成要素には同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略する。
図1は、本発明の実施例1に係るティルティングパッド型軸受を示す図であり、主軸の軸線に対して垂直を成す断面で見た場合の模式図である。同図では回転軸下側のパッドの一つについてのみ図示してある。本実施例では同図に示すように、ティルティングパッド2に、その周方向の一端から他端にかけて、その周方向に沿って貫通する冷却流路2aを設け、これに潤滑油を下流側より供給して流通させる構成としている。
具体的には、給油ノズル6の先端に設けられた噴出部6aにおいて、上記軸側開口とは別にパッド側開口を設け、矢印cで示すように冷却流路2aへ向かって潤滑油(第3の潤滑油)を噴き出す。噴き出した潤滑油は冷却流路2aを通って上流側に流れ出る。そして、回転軸1の軸線方向に向かって流れ出し、回収される。このように、ティルティングパッド2内部に下流側より潤滑油を流通させて冷却する構成により、ティルティングパッド2の下流側部分で最大となるメタル表面温度の上昇を抑えることができる。
また、冷却専用のノズルを設けることなく、現行の潤滑用ノズルを改良するだけで済むので有利である。なお、本実施例では噴出部6aにパッド側開口を設ける構成としたが、これに限定されるものではなく、噴出部6aに潤滑油を供給する柱状部pの側面にパッド側開口を設け、ここから冷却流路2aへ向かって潤滑油を噴き出す構成としても良い。
図2は、本発明の実施例2に係るティルティングパッド型軸受を示す図であり、同図(a)は内周側より見た場合の模式図、同図(b)は主軸の軸線に対して垂直を成す断面で見た場合の模式図である。本実施例では同図に示すように、ティルティングパッド2の冷却流路2aを軸方向に複数並設し、それぞれの冷却流路2aに潤滑油を下流側より供給して流通させる構成としている。
具体的には、給油ノズル6の先端に設けられた噴出部6aを軸方向に延びるロッド状とし、この噴出部6aにおいて、軸側開口とは別に各冷却流路2aに対応する複数のパッド側開口を設け、それぞれ矢印cで示すように各冷却流路2aへ向かって潤滑油を噴き出す。噴き出した各潤滑油は各冷却流路2aを通って上流側に流れ出る。そして、回転軸1の軸線方向に向かって流れ出し、回収される。このように、軸方向に複数並設された冷却流路2aに潤滑油を流通させる構成により、実施例1より更に効果的に、ティルティングパッド2のメタル表面温度の上昇を抑えることができる。
図3は、本発明の実施例3に係るティルティングパッド型軸受を示す図であり、同図(a)は内周側より見た場合の模式図、同図(b)は主軸の軸線に対して垂直を成す断面で見た場合の模式図である。本実施例では同図に示すように、ティルティングパッド2の冷却流路2aを軸方向に複数並設し、各冷却流路2aに下流側及び上流側より交互に対応して潤滑油を供給して流通させる構成としている。
具体的には、給油ノズル6の先端に設けられた噴出部6a、及び給油ノズル5の先端に設けられた噴出部5aを、それぞれ軸方向に延びるロッド状とし、この噴出部6a,5aにおいて、軸側開口とは別に各冷却流路2aに交互に対応する複数のパッド側開口を設け、それぞれ矢印c及び矢印dで示すように、各冷却流路2aへ向かって潤滑油を噴き出す。
噴出部6aのパッド側開口より噴き出した各潤滑油は、対応する各冷却流路2aを通って上流側に流れ出る。一方、噴出部5aのパッド側開口より噴き出した各潤滑油は、対応する各冷却流路2aを通って下流側に流れ出る。そして、それぞれ回転軸1の軸線方向に向かって流れ出し、回収される。このように、軸方向に複数並設された各冷却流路2aに、回転軸1の回転方向の下流側より上流側へ、及び上流側より下流側へと交互に対応して潤滑油を供給して流通させる構成により、ティルティングパッド2の下流側部分に加えて上流側部分についても冷却を行い、メタル表面温度の上昇を偏りなく抑えることができる。
図4は、本発明の実施例4に係るティルティングパッド型軸受を示す図であり、主軸の軸線に対して垂直を成す断面で見た場合の模式図である。本実施例では同図に示すように、ティルティングパッド2の冷却流路2aをパッドの厚み方向に複数段配設し、それぞれの冷却流路2aに潤滑油を供給して流通させる構成としている。ここで、同図(a)は各冷却流路2aに潤滑油を下流側より供給して流通させる場合であり、同図(b)は各冷却流路2aに下流側及び上流側より交互に対応して潤滑油を供給して流通させる場合である。
具体的には、実施例1の構成に加えて、例えば同図(a)に示すように、給油ノズル6の先端に設けられた噴出部6aの下段に噴出部6bを設け、この噴出部6bにおいて、下段の冷却流路2aに対応するパッド側開口を設け、噴出部6a,6bよりそれぞれ矢印cで示すように上下段の各冷却流路2aへ向かって潤滑油を噴き出す。噴き出した各潤滑油は各冷却流路2aを通って上流側に流れ出る。そして、回転軸1の軸線方向に向かって流れ出し、回収される。
或いは同図(b)に示すように、給油ノズル5の先端に設けられた噴出部5aの下段に噴出部5bを設け、この噴出部5bにおいて、下段の冷却流路2aに対応するパッド側開口を設ける。そして、上段の冷却流路2aに対しては噴出部6aより潤滑油が矢印cで示すように噴き出し、噴き出した潤滑油は上段の冷却流路2aを通って上流側に流れ出る。一方、下段の冷却流路2aに対しては噴出部5aより潤滑油が矢印dで示すように噴き出し、噴き出した潤滑油は下段の冷却流路2aを通って下流側に流れ出る。流れ出た各潤滑油は、回転軸1の軸線方向に向かって流れ出し、回収される。
このように、パッドの厚み方向に複数段配設された冷却流路2aに潤滑油を流通させる構成により、実施例1より更に効果的に、ティルティングパッド2のメタル表面温度の上昇を抑えることができる。また、パッドの厚み方向に複数段配設された各冷却流路2aに、回転軸1の回転方向の下流側より上流側へ、及び上流側より下流側へと交互に対応して潤滑油を供給して流通させる構成により、ティルティングパッド2の下流側部分に加えて上流側部分についても冷却を行い、メタル表面温度の上昇を偏りなく抑えることができる。
なお、本実施例では下段の噴出部にパッド側開口を設ける構成としたが、これに限定されるものではなく、各ノズルの先端の噴出部に潤滑油を供給する柱状部pの側面にパッド側開口を設け、ここから冷却流路2aへ向かって潤滑油を噴き出す構成としても良い。また、同図では冷却流路を上下2段として例示したが、これは3段以上としても勿論構わない。
また、各段の冷却流路2aを実施例2と同様にして軸方向に複数並設し、それぞれの冷却流路2aに潤滑油を下流側より供給して流通させる構成としても良い。さらに、軸方向に複数並設した各冷却流路2aに対して、実施例3と同様にして下流側及び上流側より交互に対応して潤滑油を供給して流通させる構成としても良い。
図5は、本発明の実施例5に係るティルティングパッド型軸受を示す図であり、同図(a)は内周側より見た場合の模式図、同図(b)は主軸の軸線に対して垂直を成す断面で見た場合の模式図である。本実施例では同図に示すように、ティルティングパッド2の下流側部分で軸方向略中央部に、その外周面より内周側(回転軸1側)に向かって、有底の冷却穴2bを開けた構成としている。
一方、軸受ハウジング3の内周面からティルティングパッド2に向かって延在する給油ノズル7を設けている。給油ノズル7はその先端より矢印eで示すように冷却穴2bに向かって潤滑油を噴き出す。冷却穴2bに流れ込んだ潤滑油は、その側面に開けられた逃がし孔2baよりティルティングパッド2の下流側に流れ出る。流れ出た潤滑油は、回転軸1の軸線方向に向かって流れ出し、回収される。
このように、ティルティングパッド2の下流側内部に潤滑油を流通させて冷却する構成により、ティルティングパッド2の下流側部分で最大となるメタル表面温度の上昇を抑えることができる。なお、冷却穴2bを有底としてティルティングパッド2の内周面まで貫通しない構成としたのは、冷却穴2bに影響されてティルティングパッド2の耐荷重が低下することのないようにするためである。
図6は、本発明の実施例6に係るティルティングパッド型軸受を示す図であり、主軸の軸線に対して垂直を成す断面で見た場合の模式図である。本実施例では同図に示すように、ティルティングパッド2の下流側部分で軸方向略中央部に、その外周面より下流側面へと、冷却孔2cを斜めに貫通させた構成としている。
一方、実施例5と同様にして、軸受ハウジング3の内周面からティルティングパッド2に向かって延在する給油ノズル7を設けている。給油ノズル7はその先端より矢印eで示すように冷却孔2cに向かって潤滑油を噴き出す。冷却孔2cに流れ込んだ潤滑油はティルティングパッド2の下流側に流れ出る。流れ出た潤滑油は、回転軸1の軸線方向に向かって流れ出し、回収される。
このように、ティルティングパッド2の下流側内部に潤滑油を流通させて冷却する構成により、ティルティングパッド2の下流側部分で最大となるメタル表面温度の上昇を抑えることができる。本実施例では冷却孔を斜めに貫通させて直線状としているので、潤滑油が流通しやすく、実施例5よりも効果的に冷却を行うことができる。
図7は、本発明の実施例7に係るティルティングパッド型軸受を示す図であり、内周側より見た場合の模式図である。本実施例では、同図(a)に示すように、実施例5で述べたティルティングパッド2の冷却穴2bを軸方向に複数並設し、対応する給油ノズル7よりそれぞれの冷却穴2bに潤滑油を供給して流通させる構成としている。
或いは、同図(b)に示すように、冷却穴2bを軸方向に延在する長穴形状とし、これに対応させて給油ノズル7を例えば複数並設し、それぞれ冷却穴2bに潤滑油を供給して流通させる構成としても良い。このように、軸方向に複数並設された、或いは軸方向に延在する冷却穴2bに潤滑油を流通させる構成により、実施例5より更に効果的に、ティルティングパッド2のメタル表面温度の上昇を抑えることができる。
なお、図示しないが、冷却穴2bの代わりに実施例6で述べた冷却孔2cを用い、これを軸方向に複数並設するか、或いは軸方向に延在する長孔形状とすることにより、更に効果的に冷却を行うことができる。
図8は、本発明の実施例8に係るティルティングパッド型軸受を示す図であり、同図(a)は内周側より見た場合の模式図、同図(b)は主軸の軸線に対して垂直を成す断面で見た場合の模式図である。本実施例では同図に示すように、ティルティングパッド2の下流側部分で軸方向両端近傍に、その外周面より内周面まで貫通する冷却孔2dを開けた構成としている。
一方、軸受ハウジング3の内周面からティルティングパッド2に向かって延在する給油ノズル7を設けている。給油ノズル7はその先端より矢印eで示すように冷却孔2dに向かって潤滑油を噴き出す。ティルティングパッド2の外周側より冷却孔2dに流れ込んだ潤滑油は、ここを流通して内周側に流れ出る。流れ出た潤滑油は、回転軸1の軸線方向に向かって流れ出し、回収される。
このように、ティルティングパッド2の下流側内部に潤滑油を流通させて冷却する構成により、ティルティングパッド2の下流側部分で最大となるメタル表面温度の上昇を抑えることができる。なお、本実施例では冷却孔2dを軸方向両端近傍に設けているが、この部分は油膜圧力が小さいため、冷却孔2dが内周側に貫通していてもティルティングパッド2の耐荷重が低下することは殆どない。
図9は、本発明の実施例9に係るティルティングパッド型軸受を示す図であり、主軸の軸線に対して垂直を成す断面で見た場合の模式図である。本実施例では同図に示すように、ティルティングパッド2の下流側内部(或いは外壁)に温度センサ8を設けており、一方、給油ノズルの潤滑油供給系統に、潤滑油を冷却するクーラー9を設けて、温度調整機構を構成している。そして、温度センサ8により計測される軸受メタル温度が所定値以下となるように、クーラー9の動作を制御する。これにより、ティルティングパッド2に供給する潤滑油の温度を一定として、軸受負荷能力を保持することが可能となる。
ちなみに、潤滑油供給系統においては、同図に示すように、軸受より回収された潤滑油が一旦タンク10に溜められ、これよりポンプ11にて再び軸受側へと送り出される。そして、ポンプ11直後に配置されたクーラー9により冷却されつつ、潤滑油が各給油ノズル5〜7へと供給される仕組みとなっている(給油ノズル7が無い構成でも勿論良い)。同図では一つのクーラーで各給油ノズルに供給される潤滑油全てを冷却する構成となっているが、これに限定されるものではなく、例えば各給油ノズルの配管系統それぞれにクーラーを設け、各給油ノズルに供給される潤滑油を個別に冷却し、それぞれ温度調整する構成としても良い。
図10は、本発明の実施例10に係るティルティングパッド型軸受を示す図であり、主軸の軸線に対して垂直を成す断面で見た場合の模式図である。本実施例では同図に示すように、ティルティングパッド2の下流側内部(或いは外壁)に温度センサ8を設けており、一方、給油ノズルの潤滑油供給系統に、例えば絞り弁等よりなる流量調整機構12を設けている。そして、温度センサ8により計測される軸受メタル温度が所定値以下となるように、流量調整機構12の動作を制御する。これにより、ティルティングパッド2に供給する潤滑油の流量を調整して冷却を行い、軸受負荷能力を保持することが可能となる。
ちなみに、潤滑油供給系統においては、同図に示すように、軸受より回収された潤滑油が一旦タンク10に溜められ、これよりポンプ11にて再び軸受側へと送り出される。そして、ポンプ11直後に配置された流量調整機構12により流量調整されつつ、潤滑油が各給油ノズル5〜7へと供給される仕組みとなっている(給油ノズル7が無い構成でも勿論良い)。同図では一つの流量調整機構で各給油ノズルに供給される潤滑油全体の流量を調整する構成となっているが、これに限定されるものではなく、例えば各給油ノズルの配管系統それぞれに流量調整機構を設け、各給油ノズルに供給される潤滑油を個別に流量調整する構成としても良い。
なお、以上に述べた各実施例の構成は、基本的には回転軸下側のパッドに用いるのみで十分効果を発揮できるが、必要に応じて回転軸上側のパッドにも用いて構わない。
図11は、本発明の実施例11に係るティルティングパッド型軸受を示す図であり、軸受箱を含み主軸の軸線に対して垂直を成す断面で見た場合の模式図である。同図に示すように、ティルティングパッド2や軸受ハウジング3等よりなる軸受本体Bを収容する軸受箱13には、例えば同図ではその斜め右下端に、軸受で使用された潤滑油を排出する排油出口部13aが設けられている。そして、排油出口部13aの外側には排油流路13bが延びており、更にその先端にはファン等よりなる排気装置14が設けられている。
軸受で使用された潤滑油は、矢印Cで示すように、軸受箱13から排油出口部13a及び排油流路13bを経て外部へ排出される。排出された潤滑油は図示しない配管系統を通って再び軸受へと循環される。一方、排気装置14により軸受箱13内部は排気されているので、これに伴い軸受箱13の潤滑油が排出されやすくなる。このとき、排油出口部13aは排気口の役割も兼ねている。
さらに、本実施例では、排油出口部13aから見て軸受本体Bを介して反対側の位置、即ち同図では軸受箱13の斜め左上端に、空気孔13cを設けている。具体的には、排油出口部13a及び軸受本体B中心を通る延長線上に配置されるのが望ましい。このとき、上記排気装置14の働きにより、排油出口部13aよりも空気孔13cの方が圧力が高くなり、この圧力差により、軸受箱13内部において、空気孔13cから排油出口部13aまで空気の流れが生じる。
即ち、空気孔13cより軸受箱13に導入された空気は、矢印Dで示すように、軸受本体Bの軸受ハウジング3両側面に沿ってバランス良く流れ、排油出口部13aより排気される。これにより、軸受ハウジング3が空冷され、その結果軸受本体Bが冷却されて温度が下がるので、軸受負荷能力を保持することが可能となる。
図12は、本発明の実施例12に係るティルティングパッド型軸受を示す図であり、軸受箱を含み主軸の軸線に対して垂直を成す断面で見た場合の模式図である。同図に示すように、本実施例では、軸受本体Bの軸受ハウジング3外周面にフィン3aを設け、また軸受箱13の内壁面にフィン13dを設けた構成としている。そして、これら各フィンにより軸受ハウジング3,軸受箱13それぞれの表面積を大きくして、その放熱量を増加させている。各フィンからの放熱により暖められた軸受箱13内の空気は、上記排気装置14により排気されるので、これにより軸受ハウジング3及び軸受箱13が空冷され、その結果軸受本体Bが冷却されて温度が下がるので、軸受負荷能力を保持することが可能となる。
図13は、本発明の実施例13に係るティルティングパッド型軸受を示す図であり、軸受箱を含み主軸の軸線に対して垂直を成す断面で見た場合の模式図である。同図に示すように、本実施例では、軸受本体Bと軸受箱13との間にヒートパイプ15を設けた構成としている。具体的には、軸受ハウジング3外周面から軸受箱13内壁面に渡るヒートパイプ15を設けることにより、軸受ハウジング3と軸受箱13とを熱的に連通している。
そして、軸受本体Bで発生した熱を、軸受ハウジング3からヒートパイプ15による熱伝導で軸受箱13に伝達し、更に軸受箱13から外部へと放出する。これにより、軸受ハウジング3ひいては軸受本体Bが冷却されて温度が下がるので、軸受負荷能力を保持することが可能となる。
図14は、本発明の実施例14に係るティルティングパッド型軸受を示す図であり、軸受箱を含み主軸の軸線に対して垂直を成す断面で見た場合の模式図である。同図に示すように、本実施例では、軸受本体Bにパイプ16を巻き付けた構成としている。具体的には、軸受ハウジング3の外周面にパイプ16が接触しつつ巻き付けられ、その入口16aは軸受箱13の外部に突出し、出口16bは軸受箱13内部で排油出口部13aに向かって開口している。
このとき、上記排気装置14の働きにより、排油出口部13aひいてはパイプ15の出口16bよりも、パイプ16の入口16aの方が圧力が高くなり、この圧力差により、各矢印で示すように空気が入口16aより入ってパイプ16内を流れ、出口16bより出て排油出口部13aより排気される。これにより、軸受ハウジング3が空冷され、その結果軸受本体Bが冷却されて温度が下がるので、軸受負荷能力を保持することが可能となる。
なお、上記実施例11〜14の構成のうち、いくつか或いは全てを適宜組み合わせることにより、より効果的に軸受本体の冷却を行うことが可能となる。
1 回転軸
2 ティルティングパッド
3 軸受ハウジング
4 ピボット
5〜7 給油ノズル
8 温度センサ
9 クーラー
10 タンク
11 ポンプ
12 流量調整機構
13 軸受箱
14 排気装置
15 ヒートパイプ
16 パイプ
2 ティルティングパッド
3 軸受ハウジング
4 ピボット
5〜7 給油ノズル
8 温度センサ
9 クーラー
10 タンク
11 ポンプ
12 流量調整機構
13 軸受箱
14 排気装置
15 ヒートパイプ
16 パイプ
Claims (14)
- 周方向に分割されるとともに傾斜自在なティルティングパッドを介して、回転軸を支持するティルティングパッド型軸受であって、
前記各ティルティングパッドの周方向の一端側に、該ティルティングパッドと前記回転軸との間に流れ込む第1の潤滑油を供給する第1の給油ノズルを備え、他端側に、前記ティルティングパッドと前記回転軸との間を流れてきた前記第1の潤滑油を堰き止める第2の潤滑油を供給する第2の給油ノズルを備えたティルティングパッド型軸受において、
前記ティルティングパッドに、その周方向の一端から他端まで貫通する冷却流路を設け、該冷却流路に流れ込み前記ティルティングパッドの冷却を行う第3の潤滑油を、前記第2の給油ノズルより供給するようにしたことを特徴とするティルティングパッド型軸受。 - 前記冷却流路を軸方向に複数並設し、該各冷却流路に前記第3の潤滑油を前記第2の給油ノズルより供給するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のティルティングパッド型軸受。
- 前記冷却流路を軸方向に複数並設し、該各冷却流路に前記第3の潤滑油を前記第1の給油ノズル及び第2の給油ノズルより交互に対応して供給するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のティルティングパッド型軸受。
- 前記冷却流路を前記ティルティングパッドの厚み方向に複数段配設し、該各冷却流路に前記第3の潤滑油を前記第2の給油ノズルより供給するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のティルティングパッド型軸受。
- 前記冷却流路を前記ティルティングパッドの厚み方向に複数段配設し、該各冷却流路に前記第3の潤滑油を前記第1の給油ノズル及び第2の給油ノズルより交互に対応して供給するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のティルティングパッド型軸受。
- 周方向に分割されるとともに傾斜自在なティルティングパッドを介して、回転軸を支持するティルティングパッド型軸受において、
前記ティルティングパッドに、その外周面より内周側に延びる有底の冷却穴を設け、該冷却穴に流れ込み前記ティルティングパッドの冷却を行う潤滑油を、前記ティルティングパッドの外周側より供給する給油ノズルを備えたことを特徴とするティルティングパッド型軸受。 - 周方向に分割されるとともに傾斜自在なティルティングパッドを介して、回転軸を支持するティルティングパッド型軸受において、
前記ティルティングパッドに、その外周面から周方向端面まで貫通する冷却孔を設け、該冷却孔に流れ込み前記ティルティングパッドの冷却を行う潤滑油を、前記ティルティングパッドの外周側より供給する給油ノズルを備えたことを特徴とするティルティングパッド型軸受。 - 周方向に分割されるとともに傾斜自在なティルティングパッドを介して、回転軸を支持するティルティングパッド型軸受において、
前記ティルティングパッドの軸方向両端近傍に、その外周面より内周面まで貫通する冷却孔を設け、該冷却孔に流れ込み前記ティルティングパッドの冷却を行う潤滑油を、前記ティルティングパッドの外周側より供給する給油ノズルを備えたことを特徴とするティルティングパッド型軸受。 - 前記ティルティングパッドに温度センサを設け、該温度センサにより計測される軸受メタル温度が所定値以下となるように、前記ティルティングパッドに供給される潤滑油の冷却を行うようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載のティルティングパッド型軸受。
- 前記ティルティングパッドに温度センサを設け、該温度センサにより計測される軸受メタル温度が所定値以下となるように、前記ティルティングパッドに供給される潤滑油の流量を調整するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載のティルティングパッド型軸受。
- 周方向に分割されるとともに傾斜自在なティルティングパッドを介して、回転軸を支持するティルティングパッド型軸受であって、
その軸受本体を収容する軸受箱に、該軸受本体で使用された潤滑油を排出するとともに前記軸受箱の内部を排気するための排油出口部を有するティルティングパッド型軸受において、
前記軸受箱上で前記排油出口部から見て前記軸受本体を介して反対側の位置に、前記軸受箱に空気を導入する空気孔を設け、前記軸受箱内部で該空気孔から前記排油出口部までに生じる空気の流れにより、前記軸受本体を空冷するようにしたことを特徴とするティルティングパッド型軸受。 - 周方向に分割されるとともに傾斜自在なティルティングパッドを介して、回転軸を支持するティルティングパッド型軸受であって、
その軸受本体を収容する軸受箱に、該軸受本体で使用された潤滑油を排出するとともに前記軸受箱の内部を排気するための排油出口部を有するティルティングパッド型軸受において、
前記軸受本体の外周面及び前記軸受箱の内壁面にフィンを設け、該各フィンからの放熱により暖められた前記軸受箱内部の空気を前記排油出口部より排気することにより、前記軸受本体を空冷するようにしたことを特徴とするティルティングパッド型軸受。 - 周方向に分割されるとともに傾斜自在なティルティングパッドを介して、回転軸を支持するティルティングパッド型軸受であって、
その軸受本体を収容する軸受箱に、該軸受本体で使用された潤滑油を排出するとともに前記軸受箱の内部を排気するための排油出口部を有するティルティングパッド型軸受において、
前記軸受本体と前記軸受箱との間にヒートパイプを設け、前記軸受本体で発生した熱を前記ヒートパイプにより前記軸受箱に伝達し、該軸受箱の外部へと放出することにより、前記軸受本体を冷却するようにしたことを特徴とするティルティングパッド型軸受。 - 周方向に分割されるとともに傾斜自在なティルティングパッドを介して、回転軸を支持するティルティングパッド型軸受であって、
その軸受本体を収容する軸受箱に、該軸受本体で使用された潤滑油を排出するとともに前記軸受箱の内部を排気するための排油出口部を有するティルティングパッド型軸受において、
前記軸受本体外周面にパイプを巻き付け、該パイプの入口は前記軸受箱の外部に突出させ、出口は前記軸受箱内部で前記排油出口部に向かって開口させることにより、前記入口から前記出口まで前記パイプ内に空気の流れを生じさせ、これにより前記軸受本体を空冷するようにしたことを特徴とするティルティングパッド型軸受。
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- 2004-10-14 JP JP2004299531A patent/JP2006112499A/ja not_active Withdrawn
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