JP2006098728A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面保護層を備えた感光体を高線速の画像形成装置に用いた場合にも、潜像検知手段位置と現像位置での電位差を小さくすることができるようにし、画像の階調性や中間調の再現性に優れた画像形成装置を実現する。
【解決手段】本発明は、感光体40と、感光体40を帯電する帯電手段70と、帯電された感光体40に静電潜像を形成する潜像形成手段76と、感光体上の静電潜像を検知する電位センサ71と、感光体40上の静電潜像を現像して顕像化する現像手段60を備えた画像形成装置において、感光体40は、導電性基体上に少なくとも電荷発生層、電荷輸送層、表面保護層を備えた有機感光体であり、表面保護層に電荷輸送材料が含まれていることを特徴とするので、電位センサ位置と現像位置での電位差を小さくすることができ、画像の階調性や中間調の再現性に優れた画像形成装置を実現することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関し、特に優れた耐久性を有し高画質な画像を高速で安定して得ることのできる画像形成装置に関するものである。
従来、感光体等の像担持体を帯電手段で帯電し、帯電された像担持体に潜像形成手段で静電潜像を形成し、該静電潜像を現像手段で現像して顕像化した後、該像担持体上の顕像を用紙等の転写材に直接または中間転写体を介して転写し、転写材に転写された顕像を定着して画像を形成する電子写真方式の画像形成装置が良く知られており、複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ、印刷機あるいはこれらの複合機等として普及している。
このような画像形成装置に関する従来技術として、特許文献1(特開2000−330345号公報)には、露光手段と現像手段との間に電位センサを備えた画像形成装置において、電位センサにより検知された感光体電位が目標値になるように露光手段の露光量を調整する際に、電位センサ位置と現像位置では感光体電位が異なることを考慮して、感光体電位の目標値を設定する方法が開示されている。
また、特許文献2(特開2002−161217号公報)には、像担持体として用いる有機感光体の表面保護層に粒子の表面に有機顔料を坦持させた金属酸化物粒子を使用することが開示されている。また、この特許文献2では、実施例として表面保護層に0〜50重量%の電荷輸送材料を含有することが記載されている。
さらに特許文献3(特開2000−292959号公報)には、有機感光体の表面保護層として光硬化型の有機材料を用い、表面保護層中に0.01〜10重量%の電荷輸送材料を含有することが開示されている。
特開2000−330345号公報 特開2002−161217号公報 特開2000−292959号公報
従来の電子写真方式の画像形成装置では、感光体電位を検知する電位センサを備えることで画像の階調性や中間調の再現性に優れた画像形成装置が得られるが、プロセス線速が高速であったり、感光体が小径の画像形成装置では、露光位置から電位センサ位置までの到達時間が短いため、電位センサ位置で検知した感光体電位と現像位置に到達した際の感光体電位に差が生じてしまう場合がある。
そこで、前述の特許文献1には、電位センサにより検知された感光体電位が目標値になるように露光手段の露光量を調整する際に、装置の設置環境を検知して電位センサの検出値を補正して、感光体電位の目標値を設定する方法が開示されている。しかしながら、電位センサ位置と現像位置での感光体電位に差が生じる原因は設置環境だけではなく、感光層の膜厚によっても感光体感度が影響を受けるため、感光体の初期と長期間使用後の感光層が摩耗した状態とでは、電位センサ位置と現像位置での感光体電位の差が異なっていた。画像形成装置内で感光体の摩耗量を正確に検知することは困難であるため、従来例ではこのような初期と経時の差を十分に補正することができなかった。また、感光体の回転数をカウントして感光体の摩耗量を予測する方法も知られているが、感光体の摩耗量は感光体の回転数だけでなく、画像面積等の影響も大きく受けるため、感光体の摩耗量を正確に予測することは困難である。さらにフルカラー画像を形成する画像形成装置では十分な色再現を行うためには各色の画像を階調性良く形成する必要があり、感光体の摩耗の影響を受けやすい。特に各色毎に感光体を備えたタンデム方式のフルカラー画像形成装置では、各感光体の摩耗量は必ずしも同一ではないため、感光層膜厚の減少による感光体感度の変化の影響をより受けやすかった。
前述の特許文献2や特許文献3には、有機感光体の表面保護層に電荷輸送材料を含有させることが開示されている。しかしながら、表面保護層の電荷輸送材料が少ないと必要な感光体感度が得られずに電位センサ位置と現像位置の感光体電位の差が大きくなってしまうし、電荷輸送材料は一般的にはバインダー樹脂より低分子量であるため、表面保護層の電荷輸送材料が多すぎると表面保護層の強度が低下してしまうという不具合がある。また、感光体として適度な感度を得るためには電荷輸送層と表面保護層の両層の電荷輸送材料の量を適切にする必要があるが、特許文献2や特許文献3の実施例で開示されている内容はこれらの課題が十分に検討されているものではなかった。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、従来技術の問題点を解消し、画像の階調性や中間調の再現性に優れた信頼性の高い画像形成装置を提供することを目的とする。また、本発明は、像担持体(感光体)の静電特性や感度を悪化させることなく耐久性を向上させることができ、より信頼性の高い画像形成装置、特に高速のフルカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
ここで、本発明の課題をより具体的に述べると、本発明は、表面に保護層を備えた像担持体を高線速の画像形成装置に用いた場合にも、潜像検知手段位置と現像位置での電位差を小さくすることができ、潜像検知手段の検知結果に基づいて現像バイアス等の設定を適正に行うことができ、画像の階調性や中間調の再現性に優れた画像形成装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、高速の画像形成をするために潜像形成位置から潜像検知手段まで移動する時間が40ms以下となってしまう場合に、潜像検知手段位置と現像位置での電位差が顕著になりやすいが、このような画像形成装置でも潜像検知手段位置と現像位置での電位差を小さくすることができ、潜像検知手段の検知結果に基づいて現像バイアス等の設定を適正に行うことができ、画像の階調性や中間調の再現性に優れた画像形成装置を提供することを課題とする。
さらに本発明では、上記課題に加えて、像担持体としての有機感光体の耐久性を向上させること、また、感光体の静電特性を悪化させることなく耐久性を向上させること、感光体の感度の悪化を最小限にとどめ、耐久性を向上させることを課題とする。
さらに本発明では、良好なフルカラー画像を高速に形成することができる画像形成装置を提供することを課題とする。
上述の課題を解決するため、本発明では以下のような手段を採っている。
本発明の第1の手段は、像担持体と、該像担持体を帯電する帯電手段と、帯電された像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、前記像担持体上の静電潜像を検知する潜像検知手段と、前記像担持体上の静電潜像を現像して顕像化する現像手段を備えた画像形成装置において、前記像担持体は、導電性基体上に少なくとも電荷発生層、電荷輸送層、表面保護層を備えた有機感光体であり、前記表面保護層に電荷輸送材料が含まれていることを特徴とする(請求項1)。
本発明の第2の手段は、第1の手段の画像形成装置において、画像形成動作中の像担持体が、潜像形成位置から潜像検知手段まで移動する時間をt1、潜像形成位置から現像位置まで移動する時間をt2としたとき、
20ms<t1<40ms
かつ、
(t1×2.5)<t2<(t1×3.5)
であることを特徴とする(請求項2)。
本発明の第3の手段は、第1または第2の手段の画像形成装置において、前記像担持体の表面保護層が基材樹脂に金属酸化物粒子を分散させた有機感光体であることを特徴とする(請求項3)。
また、本発明の第4の手段は、第1または第2の手段の画像形成装置において、前記像担持体の表面保護層が熱または光硬化型樹脂を含む有機感光体であることを特徴とする(請求項4)。
本発明の第5の手段は、第1乃至第4のいずれか一つの手段の画像形成装置において、前記表面保護層に含まれる基材樹脂に対する電荷輸送材料の割合が、前記電荷輸送層に含まれる基材樹脂に対する電荷輸送材料の割合より低いことを特徴とする(請求項5)。
また、本発明の第6の手段は、第1乃至第5のいずれ一つの手段の画像形成装置において、前記電荷輸送層の電荷輸送材料が重量比で30〜50wt%であり、前記表面保護層の電荷輸送材料が重量比で15〜30wt%であることを特徴とする(請求項6)。
さらに本発明の第7の手段は、第1乃至第6のいずれか一つの手段の画像形成装置において、前記表面保護層の厚さが電荷輸送層の厚さの1/10以上、1/4以下であり、かつ、前記表面保護層の厚さが3〜8μmであることを特徴とする(請求項7)。
本発明の第8の手段は、第1乃至第7のいずれか一つの手段の画像形成装置において、複数の像担持体を備え、各像担持体に色の異なる画像を形成した後、該画像を転写材に直接または中間転写体を介して重ね合わせて転写し、フルカラー画像を形成する構成であり、各像担持体毎に潜像検知手段を備えていることを特徴とする(請求項8)。
第1の手段の画像形成装置では、像担持体は、導電性基体上に少なくとも電荷発生層、電荷輸送層、表面保護層を備えた有機感光体であり、前記表面保護層に電荷輸送材料を含むことにより、潜像検知手段位置と現像位置での電位差を小さくすることができるので、潜像検知手段の検知結果に基づいて現像バイアス等の設定を適正に行うことができ、画像の階調性や中間調の再現性に優れた画像形成装置が得られる。
第2の手段の画像形成装置では、画像形成動作中の像担持体が、潜像形成位置から潜像検知手段まで移動する時間をt1、潜像形成位置から現像位置まで移動する時間をt2としたとき、
20ms<t1<40ms
かつ、
(t1×2.5)<t2<(t1×3.5)
であることにより、高速の画像形成をするために潜像形成位置から潜像検知手段まで移動する時間が40ms以下となってしまう場合にも、潜像検知手段位置と現像位置での電位差を小さくすることができるので、潜像検知手段の検知結果に基づいて現像バイアス等の設定を適正に行うことができ、画像の階調性や中間調の再現性に優れた画像形成装置が得られる。
第3の手段の画像形成装置では、第1または第2の手段の効果に加え、表面保護層に金属酸化物を分散させることで、有機感光体の耐久性を大きく向上させることができる。
また、第4の手段の画像形成装置では、第1または第2の手段の効果に加え、像担持体の表面保護層を熱または光硬化型樹脂層とすることで、有機感光体の耐久性を大きく向上させることができる。
第5の手段の画像形成装置では、第1乃至第4のいずれか一つの手段の効果に加えて、表面保護層に含まれる基材樹脂に対する電荷輸送材料の割合が、電荷輸送層に含まれる基材樹脂に対する電荷輸送材料の割合より低いことにより、感光体の応答時間の低下を防止することができる。
また、第6の手段の画像形成装置では、第1乃至第5のいずれか一つの手段の効果に加えて、電荷輸送層の電荷輸送材料が重量比で30〜50wt%であり、表面保護層の電荷輸送材料が重量比で15〜30wt%であることにより、保護層の耐摩耗性を低下させることなく、感光体の応答時間の低下を最小限にとどめることができる。
さらに第7の手段の画像形成装置では、第1乃至第6のいずれか一つの手段の効果に加えて、表面保護層の厚さが電荷輸送層の厚さの1/10以上、1/4以下であり、かつ、表面保護層の厚さが3〜8μmであることにより、表面保護層の厚さをこの範囲に設定することで、保護層を設けても感光体の感度劣化が少なく、感光体の耐久性を大きく向上させることができる。
第8の手段の画像形成装置では、第1乃至第7のいずれか一つの手段の効果に加えて、複数の像担持体を備え、各像担持体に色の異なる画像を形成した後、該画像を転写材に直接または中間転写体を介して重ね合わせて転写し、フルカラー画像を形成する構成であり、各像担持体毎に潜像検知手段を備えていることにより、各色で階調性に優れた画像を形成することができるので、高速で高画質のフルカラー画像を形成することができる。
以下、本発明の構成、動作および作用を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態を示す画像形成装置の概略全体構成図であり、本発明をタンデム型中間転写方式のフルカラー複写機に適用した例を示している。
このフルカラー複写機は、装置本体100、本体を載せる給紙テーブル200、複写機本体上に取り付けるスキャナ300、スキャナ上に取り付けられた原稿自動搬送装置(ADF)400、等から構成されている。
装置本体100の中央にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色に対応する4つの画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Bkを横に並べて配置したタンデム型画像形成装置20が構成されている。このタンデム型画像形成装置20の各画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Bkは、それぞれイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のトナー像が形成される像担持体としてのドラム状の感光体40Y、40C、40M、40Bkを有している。
タンデム型画像形成装置20の上方には、露光装置21が設けられている。図示を省略しているが、露光装置21は、各色毎に用意されたレーザダイオード(LD)方式の4つの光源と、光源から出射されたレーザ光束をコリメートする光学系と、6面のポリゴンミラーとポリゴンモータから構成される1組のポリゴンスキャナと、各光源の光路に配置されたfθレンズ、長尺WTL等のレンズやミラー等から構成されている。そして、各色の画像情報に応じてレーザダイオードから射出されたレーザ光はポリゴンスキャナにより偏向走査され、各色の感光体に照射される。
タンデム型画像形成装置20の下方には、無端ベルト状の中間転写ベルト10が設置されている。中間転写ベルトは、図示の例では3つの支持ローラ14、15、16に掛け回して図中時計回りに回転搬送可能であり、第1の支持ローラ14は中間転写ベルト10を回転駆動する駆動ローラである。また、第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15間には、各色の感光体40Y、40C、40M、40Bkから中間転写ベルト10にトナー像を転写する一次転写手段として、一次転写ローラ65Y、65C、65M、65Bkが中間転写ベルト10を間に挟んで各感光体40Y、40C、40M、40Bkに対向するように設けられている。また、第3の支持ローラ16のベルト搬送方向下流側には、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写ベルトクリーニング装置17が設けられている。
中間転写ベルト10の材質としては、ポリフッ化ビニリデン、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂材料を用い、これらの樹脂材料をシームレスベルトに成型して使用することができる。これらの材料はそのまま用いたり、カーボンブラック等の導電材により抵抗調整したりすることが可能である。また、これらの樹脂を基層として、スプレーやディッピング等の方法により表層を形成し、積層構造にしても良い。
中間転写ベルト10の下方には、2次転写装置22を備える。2次転写装置22は、図示の例では、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写べルト24を掛け渡して構成し、中間転写ベルト10を介して第3の支持ローラ16に押し当てて配置し、中間転写ベルト10上の画像を転写材に転写する。2次転写ベルト24としては中間転写ベルト10と同様の材料を用いることができる。
2次転写装置22の横には、転写材上の画像を定着する定着装置25が設けられている。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てて構成されており、定着ベルト26を支持するローラ等に加熱源を有している。
上述した2次転写装置22には、画像転写後の転写材をこの定着装置25へと搬送するシート搬送機能も備えている。もちろん2次転写装置として、転写ローラや転写チャージャを配置してもよく、そのような場合は、この転写材搬送機能を別途備える必要がある。
なお、図示の例では2次転写装置22および定着装置25の下方に、上述したタンデム型画像形成装置20と平行に、転写材を反転排紙したり、転写材の両面に画像を形成するために転写材を反転して再給紙したりする反転装置28を備えている。
このフルカラー複写機を用いてコピーを行うときは、ADF400の原稿台30上に原稿をセットする。または、ADF400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、ADF400を閉じて原稿を押さえる。
そして、不図示の操作部のスタートスイッチを押すと、ADF400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動した後にスキャナ300を駆動し、他方、コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ300を駆動し、光源と第1ミラーを保持する第1走行体33、および第2ミラーと第3ミラーを保持する第2走行体34を走行する。そして、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光を第1ミラーで反射して第2走行体34に向け、第2走行体34の第2、第3のミラーで反射して結像レンズ35を通してCCD等の読取りセンサ36に入れ、読取りセンサ36で原稿内容を読み取る。その後、操作部でのモード設定、あるいは操作部で自動モード選択が設定されている場合には原稿の読み取り結果に従い、フルカラーモードまたは白黒モードで画像形成動作を開始する。
ここで、フルカラーモードが選択された場合には、タンデム型画像形成装置20の各画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Bkの各感光体40Y、40C、40M、40Bkが図1で反時計回り方向にそれぞれ回転する。そして、その各感光体40Y、40C、40M、40Bkの表面が帯電装置(例えば図2に示すような帯電ローラ70)により一様に帯電される。そして、各色の感光体40Y、40C、40M、40Bkには露光装置21から各色の画像に対応するレーザ光がそれぞれ照射され、各色の画像データに対応した潜像がそれぞれ形成される。各潜像は感光体40Y、40C、40M、40Bkが回転することにより各色の現像装置60Y、60C、60M、60Bkで各色のトナーにより現像され顕像化される。各色のトナー像は中間転写ベルト10の搬送とともに、一次転写ローラ65Y、65C、65M、65Bkにより中間転写ベルト10上に順次転写されて中間転写ベルト10上にフルカラー画像を形成する。
一方、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、給紙テーブル内43に多段に備える給紙カセット44の1つから用紙等の転写材を送り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して本体内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。または、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上の転写材を送り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。そして、中間転写ベルト10上のフルカラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写ベルト10と2次転写装置22との間に転写材を送り込み、2次転写装置22で転写して転写材上にトナー像を転写する。
トナー像が転写された転写材は、2次転写装置22の2次転写ベルト24で搬送されて定着装置25へと送り込まれ、定着装置25で熱と圧力とを加えて転写材にトナー像を定着された後、切換爪55で切り換えて排出ローラ56で排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。または、切換爪55で切り換えてシート反転装置28に入れ、そこで反転して再び2次転写位置22へと再給紙され、裏面にも画像を記録した後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出される。以降、2枚以上の画像形成が指示されているときには、上述した作像プロセスが繰り返される。
次に、白黒モードが選択された場合には、支持ローラ15が下方に移動し、中間転写ベルト10を感光体40Y、40C、40Mから離間させる。そしてブラック(Bk)用の感光体40Bkのみが図1の反時計回り方向に回転し、ブラック(Bk)用の感光体40Bkの表面が帯電ローラ70により一様に帯電され、露光装置21からBkの画像に対応するレーザ光が照射され、潜像が形成され、現像装置60BkのBkのトナーにより現像されてトナー像となる。このトナー像は中間転写ベルト10上に転写される。この際、Bk以外の3色の感光体40Y、40C、40M、現像装置60Y、60C、60Mは停止しており、感光体や現像剤の不要な消耗を防止する。
一方、給紙テーブル内43の給紙カセット44から転写材が給紙され、レジストローラ49により、中間転写ベルト10上に形成されているトナー像と一致するタイミングで2次転写装置22に搬送される。そして、2次転写装置22でトナー像が転写された転写材は、フルカラー画像の場合と同様に定着装置25で定着され、指定されたモードに応じた排紙系を通って処理される。以降、2枚以上の画像形成が指示されているときには、上述した作像プロセスが繰り返される。
次に、各色の画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Bkの具体的な構成例を図2に示す。この各色の画像形成ユニット18(Y〜Bk)の構成は共通であるので、各符号のY〜Bkの添字は省略する。像担持体である感光体40の周りには、感光体40を均一に帯電する帯電ローラ70、感光体40の電位を検知する電位センサ(潜像検知手段)71、感光体40に形成された静電潜像をトナーで現像して顕像化する現像装置(現像ユニット)60、トナー像が転写された後の感光体40の表面を除電する除電ランプ72、転写残トナーをクリーニングするための感光体クリーニング装置80(例えば2本のブラシローラ73、74とクリーニングブレード75)が配置されている。また、画像形成ユニット18のケースには露光装置からの露光光76を通過させるための開口が設けられている。
ここで、図2に示す画像形成ユニット18において、潜像検知手段である電位センサ71を現像位置60の現像領域外に設置すれば、現像位置の感光体電位を正確に検知することができるが、そのためには感光体40や帯電ローラ70の長さを大幅に長くする必要があり、装置の大型化につながってしまう。そのため、露光位置と現像位置の間に電位センサ71を配置しているが、装置の小型化と高い出力速度を両立するためには、露光位置から電位センサ位置までの感光体40の移動時間が40ms以下となるような位置で検知する必要がある。ただし、電位センサ71が露光位置に近すぎて露光位置から電位センサ位置までの感光体40の移動時間が20ms以下になるような場合、感光体40の電位が十分に減衰せず正確な電位を検知することができない。
また、電位センサ位置から現像位置までの距離は近い方がより正確に感光体電位を検知することができるが、現像ユニット60の形状からあまり近くには配置できないことと、電位センサ71が現像ユニット60に近すぎると現像ユニット60から飛散したトナーが電位センサ71に付着して検知精度が低下したり、電位センサ71が故障したりすることがある。このため以上の点を考慮して、画像形成動作中の感光体40(より具体的には感光体上の静電潜像)が、潜像形成位置から潜像検知手段(電位センサ71)まで移動する時間をt1、潜像形成位置から現像位置まで移動する時間をt2としたとき、
20ms<t1<40ms
かつ、
(t1×2.5)<t2<(t1×3.5)
となるような位置に電位センサ71を配置することが望ましい。
次に、画像形成ユニット18の各部の構成についてより詳しく説明する。クリーニング装置80のブラシローラ74には固形の潤滑剤78が当接しており、感光体40への潤滑剤供給部材としての機能も持っている。固形の潤滑剤の例としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸鉄、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸銅、ステアリン酸ストロンチウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、オレイン酸亜鉛、オレイン酸コバルト、オレイン酸マグネシウム、パルチミン酸亜鉛のような脂肪酸金属塩や、カルナウバワックスのような天然ワックスや、ポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素系の樹脂を用いることができる。
クリーニング装置80のブラシローラ73、74やポリウレタンゴムからなるクリーニングブレード75により感光体40から掻き取られたトナーは、クリーニング装置80の下部に設けられたトナー搬送コイル79により回収し、その回収した廃トナーをトナー搬送コイル79により図示しない廃トナー収納部に搬送するように構成されている。なお、上記の構成に代えて、トナー搬送コイル79により回収したトナーを現像装置60のトナー補給部に搬送して再利用する構成とすることもできる。
図3に本発明に係る画像形成ユニット18で使用する帯電ローラ70の断面図を示す。帯電ローラ70は導電性支持体である芯金101と、帯電部材としての樹脂層102と、ギャップ保持部材103から構成されている。
芯金101にはステンレス等の金属が用いられる。芯金101が細すぎると帯電部材の切削加工時や、感光体40に加圧されたときのたわみの影響が無視できなくなり、必要なギャップ精度が得られにくい。また、芯金101が太すぎる場合には帯電ローラ70が大型化したり、質量が重くなったりする問題があるため、芯金101の直径としては6〜10mm程度が望ましい。
帯電ローラ70の樹脂層102は10〜10Ωcmの体積抵抗を持つ材料が好ましい。抵抗が低すぎると感光体40にピンホール等の欠陥があった場合に帯電バイアスのリークが発生しやすく、抵抗が高すぎると放電が十分に発生せず均一な帯電電位を得ることができない。そこで樹脂層102の抵抗調整方法としては、基材となる樹脂に導電性材料を配合することで所望の体積抵抗を得ることができる。基材樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリカーボネート等の樹脂を用いることができる。これらの基材樹脂は、成形性が良いので容易に成形加工することができる。
導電性材料としては四級アンモニウム塩基を有する高分子化合物のようなイオン導電性材料が好ましい。四級アンモニウム塩基を有するポリオレフィンの例としては、四級アンモニウム塩基を有するポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソプレン、エチレンーエチルアクリレート共重合、エチレンーメチルアクリレート共重合、エチレンー酢酸サンビニル共重合、エチレンープロピレン共重合、エチレンーヘキセン共重合等のポリオレフィンである。本実施の形態においては、四級アンモニウム塩基を有するポリオレフィンについて例示したが、四級アンモニウム塩基を有するポリオレフィン以外の高分子化合物であっても構わない。
前記のイオン導電性材料は、二軸混練機、ニーダー等の手段を用いることにより、前記の基材樹脂に均一に配合される。配合された材料を芯金上に射出成形、あるいは押出成形することにより、容易にローラ形状に成型することができる。イオン導電性材料と基材樹脂の配合量は基材樹脂100重量部に対してイオン導電性材料30〜80重量部が望ましい。帯電ローラ70の樹脂層102の厚さとしては0.5〜3mmが望ましい。樹脂層102が薄すぎると成型が困難である上に強度の面でも問題がある。また、樹脂層102が厚すぎると帯電ローラ70が大型化するうえに樹脂層102の実際の抵抗が大きくなるため帯電効率が低下してしまう。
樹脂層102を成形した後、樹脂層102の両端にあらかじめ成形しておいたギャップ保持部材103を圧入や接着、あるいはその両方を併用して、芯金101に固定する。このようにして、帯電部材(樹脂層)102とギャップ保持部材103を芯金101に一体化してから、切削や研削等の加工を行って帯電ローラ70の外径を整えることで帯電部材(樹脂層)102とギャップ保持部材103のフレの位相を揃えることができ、帯電ギャップの変動を低減することができる。
ギャップ保持部材103の材質としては帯電部材(樹脂層)102の基材と同様にポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリカーボネート等の樹脂を用いることができる。ただし、感光体40の感光層にギャップ保持部材103を当接させるので、感光層が損傷するのを防止するために、帯電部材より硬度の低いグレードを用いることが望ましい。また、摺動性に優れ感光層に損傷を与えにくい樹脂材料として、ポリアセタール、エチレン−エチルアクリレート共重合体、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体等の樹脂を用いることもできる。また、樹脂層102やギャップ保持部材103にはコーティング等により、トナー等が付着しにくい表層を数10μm程度の厚さで形成することもできる。
ギャップ保持部材103を感光体40の画像領域外に付き当てることで、帯電ローラ70の樹脂層102と感光体40との間にギャップを形成する。帯電ローラ70は芯金101の端部に取り付けられたギヤ(図示せず)が感光体フランジに形成されたギヤ(図示せず)と噛み合っており、感光体駆動モータ(図示せず)により感光体40が回転すると帯電ローラ70も感光体40とほぼ等しい線速で連れ回り方向に回転する。このとき樹脂層102と感光体40が接触することがないので、帯電ローラ70として硬い樹脂材料を使用し、感光体40に有機感光体を使用した場合でも画像領域の感光層に傷が付いたりすることはない。また、ギャップが広がりすぎると異常放電が発生し均一に帯電できなくなるため、最大ギャップは100μm以下に抑える必要がある。このような感光体と帯電ローラ間にギャップを設けた帯電ローラ70を使用する場合には、帯電バイアスとして直流(DC)電圧に交流(AC)電圧を重畳することが望ましい。
また、帯電ローラ70にはローラ表面をクリーニングするためのクリーニングローラ77が当接している。このクリーニングローラ77は金属製の芯金上に導電性繊維を静電植毛したブラシローラであり、帯電ローラ70に自重で当接しており帯電ローラ70の回転に伴い連れ回り回転しながら帯電ローラ表面に付着したトナー等の汚れを除去する。
なお、本発明で使用できる帯電手段は上記のような非接触のローラ帯電方式に限定されるものではなく、感光体40に帯電ローラが接触しているローラ帯電でもよいし、帯電ブラシを用いたブラシ帯電でもよい。あるいはチャージャー等のローラ以外の非接触帯電方式でも構わない。
各色の画像形成ユニット18(Y〜Bk)の各現像装置60(Y〜Bk)は構成が同一のものであり、それらは使用するトナーの色のみが異なる二成分現像方式の現像装置であり、各色の現像装置60のユニット内にはトナーと磁性キャリアからなる二成分現像剤が収容されている。
現像装置60は感光体40に対向した現像ローラ61、現像剤を搬送・撹拌するスクリュー62、63、トナー濃度センサ64等から構成されている。現像ローラ61は外側の回転自在のスリーブと、スリーブの内側に固定された複数の磁石(または複数の磁極が着磁されたマグネットローラ)から構成されている。そして、トナー濃度センサ64の出力に応じて、図示しないトナー補給装置より必要量のトナーが補給される。
トナーは結着樹脂、着色剤、電荷制御剤を主成分とし、必要に応じて、他の添加剤が加えられて構成されている。結着樹脂の具体例としては、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリエステル樹脂、等を用いることができる。トナーに使用される着色材(例えばイエロー、マゼンタ、シアン及びブラック)としては、トナー用として公知のものが使用できる。着色材の量は結着樹脂100重量部に対して0.1から15重量部が適当である。
また、電荷制御剤の具体例としては、ニグロシン染料、含クロム錯体、4級アンモニウム塩などが用いられ、これらはトナー粒子の極性により使い分けされる。荷電制御剤量は、結着樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部である。
トナー粒子には流動性付与剤を添加しておくのが有利である。流動性付与剤としては、シリカ、チタニア、アルミナ等の金属酸化物の微粒子及びそれら微粒子をシランカップリング剤、チタネートカップリング剤等によって表面処理したものや、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリフッ化ビニリデン等のポリマー微粒子、などが用いられる。これら流動性付与剤の粒径は0.01〜3μmの範囲のものが使用される。これら流動性付与剤の添加量は、トナー粒子100重量部に対して0.1〜7.0重量部の範囲が好ましい。
本発明に係わる二成分現像剤用のトナーを製造する方法としては、種々の公知の方法、またはそれらを組み合わせた方法により製造することができる。例えば、混練粉砕法では、結着樹脂とカーボンブラックなどの着色材及び必要とされる添加剤を乾式混合し、エクストルーダーまたは二本ロール、三本ロール等にて加熱溶融混練し、冷却固化後、ジェットミルなどの粉砕機にて粉砕し、気流分級機により分級してトナーが得られる。また、懸濁重合法や非水分散重合法により、モノマーと着色材、添加剤から直接トナーを製造することも可能である。
キャリアは芯材それ自体からなるか、芯材上に被覆層を設けたものが一般に使用される。本発明において用いることのできる樹脂被覆キャリアの芯材としては、フェライトやマグネタイト等の強磁性体である。この芯物質の粒径は20〜60μm程度が適当である。
キャリアの被覆層の形成に使用される材料としては、ビニリデンフルオライド、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル、フッ素原子を置換してなるビニルエーテル、フッ素原子を置換してなるビニルケトンがある。被覆層の形成法としては、従来と同様、キャリア芯材粒子の表面に噴霧法、浸漬法等の手段で樹脂を塗布すればよい。
次に本発明で使用する感光体40の断面構成を図4に示す。図4に示すように、本発明で使用する感光体40としては、導電性支持体(導電性基体)201と、この導電性支持体(導電性基体)201上に構成された電荷発生層203と電荷輸送層204からなる感光層202と、最外層に設けられた表面保護層205とからなる積層型有機感光体が用いられる。
導電性支持体(導電性基体)201は、体積抵抗1010Ωcm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、銀、金、白金等の金属、酸化スズ、酸化インジウム等の金属酸化物を、蒸着またはスパッタリングにより、フィルム状または円筒状のプラスチックや、紙に被覆したもの、あるいは、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレス等の管材を切削、超仕上げ、研磨等で表面処理したもの等から構成される。
感光層202を構成する電荷発生層203は、電荷発生材料を主成分とする層である。電荷発生材料には、無機または有機材料が用いられ、代表的なものとしては、モノアゾ顔料、ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、キナクリドン系顔料、キノン系縮合多環化合物、スクアリック酸系染料、フタロシアニン系顔料、ナフタロシアニン系顔料、アズレニウム塩系染料、セレン、セレン−テルル合金、セレン−ヒ素合金、アモルファス・シリコン等が挙げられる。これら電荷発生材料は、単独で用いてもよく、2種以上混合して用いてもよい。
電荷発生層203は、上記の電荷発生材料を適宜バインダー樹脂とともに、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、ジオキサン、2−ブタノン、ジクロルエタン等の溶媒を用いて、ボールミル、アトライター、サンドミルなどにより分散し、分散液を塗布することにより形成できる。電荷発生層203の塗布は、浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコート法等により行うことができる。
適宜用いられるバインダー樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコーン、アクリル、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリアクリル、ポリアミド等の樹脂を挙げることができる。バインダー樹脂の量は、重量基準で電荷発生材料1部に対して0〜2部が適当である。
なお、電荷発生層203は、公知の真空薄膜作製法によっても形成することができる。また、電荷発生層203の膜厚は、通常は0.01〜5μm、好ましくは0.1〜2μmである。
電荷輸送層は、電荷輸送材料及びバインダー樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥することにより形成できる。また、必要により可塑剤やレベリング剤等を添加することもできる。電荷輸送材料のうち、低分子電荷輸送材料には、電子輸送材料と正孔輸送材料とがある。
電子輸送材料としては、例えば、クロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン−4オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイド等の電子受容性物質が挙げられる。これらの電子輸送材料は、単独で用いてもよく、2種以上の混合物として用いてもよい。
正孔輸送材料としては、例えば、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリルアントラセン)、1,1−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、フェニルヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン誘導体、チアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘導体、アクリジン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、チオフェン誘導体等の電子供与性物質が挙げられる。これらの正孔輸送材料は、単独で用いてもよく、2種以上の混合物として用いてもよい。
電荷輸送材料と共に電荷輸送層に使用されるバインダー樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレート、フェノキシ、ポリカーボネート、酢酸セルロース、エチルセルロース、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、アクリル、シリコーン、エポキシ、メラミン、ウレタン、フェノール、アルキッド等の熱可塑性又は熱硬化性樹脂が挙げられる。
溶剤としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、2−ブタノン、モノクロルベンゼン、ジクロルエタン、塩化メチレン等が挙げられる。
電荷輸送層204の厚さは、15〜35μmの範囲で所望の感光体特性に応じて適宜選択すればよい。
所望により電荷輸送層204に添加される可塑剤としては、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート等、樹脂に汎用の可塑剤を挙げることができ、その使用量は、重量基準でバインダー樹脂に対して0〜30%程度が適当である。
また、所望により電荷輸送層204に添加されるレベリング剤としては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル等のシリコーンオイル類、側鎖にパーフルオロアルキル基を有するポリマー又はオリゴマーが挙げられ、その使用量は、重量基準でバインダー樹脂に対して0〜1%程度が適当である。
本発明においては、感光層202に含有される電荷輸送材料の含有量は、電荷輸送層204の30重量%以上とするのが好ましい。30重量%未満では、感光体40へのレーザ書き込みにおけるパルス光露光において高速電子写真プロセスでの十分な光減衰時間が得られず好ましくない。
本発明の感光体40には、導電性支持体(導電性基体)201と感光層202との間に下引き層(図示せず)を形成することもできる。下引き層は一般に樹脂を主成分とするが、これらの樹脂はその上に感光層202を溶剤を用いて塗布することを考慮すると、一般の有機溶剤に対して耐溶解性の高い樹脂であることが望ましい。このような樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン、等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン、アルキッド−メラミン、エポキシ等、三次元網目構造を形成する硬化型樹脂等が挙げられる。
また、下引き層には、モアレ防止、残留電位の低減等のために、酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等の金属酸化物の微粉末を加えてもよい。
この下引き層は、上記の感光層と同様、適当な溶媒、塗工法を用いて形成することができる。
さらに、下引き層として、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、クロムカップリング剤等を使用して、例えば、ゾル−ゲル法等により形成した金属酸化物層を用いることも有用である。この他に、下引き層には、Alを陽極酸化したものにより形成したもの、ポリパラキシリレン(パリレン)等の有機物、SiO、SnO、TiO、ITO、CeO等の無機物を真空薄膜作製法により形成したものも有効である。下引き層の膜厚は0〜5μmが適当である。
本発明の感光体40には、表層として、感光層202の保護及び耐久性の向上を目的に表面保護層205を感光層202の上に形成するものである。
この表面保護層205の構成としては、バインダー樹脂に耐摩耗性を向上する目的でアルミナ、シリカ、酸化チタン、酸化スズ、酸化ジルコニウム、酸化インジウム等の金属酸化物微粒子が分散されている。バインダー樹脂としては、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル、アリル、フェノール、ポリアセタール、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアクリレート、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエチン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、アクリル、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エポキシ等の樹脂が挙げられる。
表面保護層205に添加される金属酸化物微粒子の量は、重量基準で5〜30%である。金属酸化物微粒子の量が5%未満では、耐摩耗性を向上する効果が小さく耐久性に劣り、30%を越えると露光時における明部電位の上昇が著しくなって、感度低下が無視できなくなるので望ましくない。表面保護層205の形成法としては、スプレー法等、通常の塗布法が採用される。表面保護層205の厚さは、1〜10μm、好ましくは3〜8μm程度が適当である。表面保護層205の膜厚が薄すぎると耐久性に劣り、表面保護層205の膜厚を厚くしすぎると感光体製造時の生産性が低下するだけでなく、経時での残留電位の上昇が大きくなってしまう。表面保護層205に添加する金属酸化物粒子の粒径としては、0.1〜0.8μmが適当である。金属酸化物微粒子の粒径が大きすぎる場合には保護層表面の凹凸が大きくなりクリーニング性が低下する上、露光光が保護層で散乱されやすく解像力が低下し画像品質が劣る。金属酸化物微粒子の粒径が小さすぎると耐摩耗性に劣る。
さらに表面保護層205には、基材樹脂への金属酸化物微粒子の分散性を向上させるために分散助剤を添加することができる。添加される分散助剤は塗料等に使用されるものが適宜利用でき、その量は重量基準で通常は含有する金属酸化物微粒子の量に対して0.5〜4%、好ましくは1〜2%である。
図2に示すように、潜像形成位置と現像位置との間に潜像検知手段である電位センサ71を備えた画像形成装置では、感光体40の表面保護層205に電荷輸送材料を添加することで、保護層中の電荷の移動を促進することができ、電位センサ71で検知した感光体電位と現像位置の感光体電位の差を小さくすることができる。従って、電位センサ71で検知した感光体電位(潜像電位)に基づいて現像バイアス等の設定を適正に行うことができ、画像の階調性や中間調の再現性に優れた画像形成装置を実現することができる。
なお、感光体40の表面保護層205に添加する電荷輸送材料としては、電荷輸送層204と同じ材料を用いることができるし、別の材料を用いてもよい。
電位センサ位置と現像位置での感光体電位の差をより小さくするためには、感光体40の表面保護層205の基材樹脂と電荷輸送材料の割合を多くした方がよい。ただし、一般的には電荷輸送材料はバインダー樹脂より分子量が小さいため、保護層中の電荷輸送材料の量が多すぎると表面保護層205の強度が低下し、耐摩耗性が低下してしまう不具合がある。また、表面保護層205中に電荷輸送層204より多い電荷輸送材料を含有させても、電荷輸送層204の移動速度が支配的となってしまうため感光体としての感度が向上しないだけでなく、保護層の強度が低下してしまう。そのため、保護層中の基材樹脂と電荷輸送材料との割合を電荷輸送層中の基材樹脂と電荷輸送材料との割合より小さくすることが望ましい。
なお、本発明で使用する感光体40には、耐環境性の改善のため、とりわけ感度低下や残留電位の上昇を防止する目的で、各層に酸化防止剤、可塑剤、紫外線吸収剤、およびレベリング剤等を添加することができる。
また、本発明で使用できる表面保護層205の構成としては、金属酸化物粒子を分散させたタイプに限定されるものではなく、光硬化型あるいは熱硬化型の樹脂材料を用いることにより、表面保護層205を形成することもできる。
本発明では、以上のような表面保護層205を備えた感光体40を使用することで、感光体40の耐摩耗性が向上する。そのため、感光体40の摩耗が低減するので長期間使用しても感光体膜厚の減少に起因する感光体感度の変化も小さく、長期にわたって安定した画像を出力することができる。
以下、より詳細な実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
使用した画像形成装置の構成は図1に示したフルカラー複写機であり、各画像形成ユニット18(Y,C,M,Bk)の構成は図2に示した通りである。各感光体40(Y,C,M,Bk)の直径はφ60mm、プロセス線速は280mm/sである。この画像形成装置では、各感光体40(Y,C,M,Bk)が露光位置(潜像形成位置)から電位センサ位置まで回転する時間は35msであり、露光位置(潜像形成位置)から現像位置まで回転する時間は110msである。電位センサ位置の感光体電位の測定には装置に搭載された電位センサ71を用い、現像位置の感光体電位の測定には、現像ローラ61を外して、その位置に表面電位計(Trek製 model344)のプローブを配置して測定を行った。露光手段は波長655nmのレーザダイオード(LD)であり、除電ランプ72には波長680nmのLEDが用いられている。
感光体40は、アルミニウム基体201上に、厚さ3.5μmの下引き層、厚さ0.15μmの電荷発生層203、厚さ22μmの電荷輸送層204、厚さ5μmの表面保護層205を積層した構成の有機感光体である。このとき、表面保護層205の塗工はスプレー法により行い、それ以外の層は浸漬塗工法により行った。電荷輸送層204、表面保護層205ともに基材樹脂としてはポリカーボネートを用いた。電荷輸送層204の電荷輸送材料は重量比で40wt%であり、表面保護層205には平均粒径0.3μmのアルミナ粒子を、保護層の全固形分に対して10重量%添加した。
ここで、表面保護層205に含まれる電荷輸送材料の量を変化させて電位センサ位置と現像ローラ位置での感光体電位の測定を行った。この際、電荷輸送材料量の割合を増減させるために、基材樹脂の量を変化させて調整した。
保護層中の電荷輸送材料量と電位センサ位置の感光体電位の関係を下記の表1に、保護層中の電荷輸送材料量と現像位置の感光体電位の関係を下記の表2に示した。このとき、感光体40の帯電電位を−700Vとし、露光エネルギーを変化させて測定を行っている。下記の表1、表2から電位センサ位置と現像位置の感光体電位の差を求めたものが下記の表3である。この結果から感光体40の保護層205の電荷輸送材料の量を多くしたほうが電位センサ位置と現像ローラ位置での感光体電位差を小さくできることがわかる。
Figure 2006098728
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以上説明したように、本発明に係る画像形成装置では、像担持体としての感光体40は、導電性基体201上に少なくとも電荷発生層203、電荷輸送層204、表面保護層205を備えた有機感光体であり、表面保護層205に電荷輸送材料を含むことにより、潜像検知手段(電位センサ71)位置と現像位置での電位差を小さくすることができ、電位センサ71で検知した感光体電位(潜像電位)に基づいて現像バイアス等の設定を適正に行うことができ、画像の階調性や中間調の再現性に優れた画像形成装置を実現することができる。
また、本発明に係る画像形成装置では、画像形成動作中の感光体40が、潜像形成位置から電位センサ71位置まで移動する時間をt1、潜像形成位置から現像位置まで移動する時間をt2としたとき、
20ms<t1<40ms
かつ、
(t1×2.5)<t2<(t1×3.5)
であることにより、高速の画像形成をするために潜像形成位置から電位センサ71まで移動する時間が40ms以下となってしまう場合にも、電位センサ位置と現像位置での電位差を小さくすることができ、画像の階調性や中間調の再現性に優れた画像形成装置を提供することができる。
さらに本発明に係る画像形成装置では、表面保護層205に金属酸化物を分散させることで、有機感光体40の耐久性を大きく向上させることができる。
また、感光体40の表面保護層205を熱硬化型または光硬化型樹脂層とすることで、有機感光体の耐久性を大きく向上させることができる。
また、本発明に係る画像形成装置では、表面保護層205に含まれる基材樹脂に対する電荷輸送材料の割合が、電荷輸送層204に含まれる基材樹脂に対する電荷輸送材料の割合より低いことにより、感光体40の応答時間の低下を防止することができる。
さらに本発明に係る画像形成装置では、電荷輸送層204の電荷輸送材料が重量比で30〜50wt%であり、表面保護層205の電荷輸送材料が重量比で15〜30wt%であることにより、保護層205の耐摩耗性を低下させることなく、感光体40の応答時間の低下を最小限にとどめることができる。
また、本発明に係る画像形成装置では、表面保護層205の厚さが電荷輸送層204の厚さの1/10以上、1/4以下であり、かつ、表面保護層205の厚さが3〜8μmであることにより、表面保護層205の厚さをこの範囲に設定することで、保護層205を設けても感光体40の感度劣化が少なく、感光体40の耐久性を大きく向上させることができる。
さらに本発明に係る画像形成装置では、図1に一例を示したように、複数の感光体40Y、40C、40M、40Bkを備え、各感光体40Y、40C、40M、40Bkに色の異なる画像を形成した後、該画像を中間転写ベルト10に重ね合わせて転写し、さらに中間転写ベルト10から転写材に転写してフルカラー画像を形成する構成であり、図2に示すように各感光体毎に潜像検知手段(電位センサ71)を備えていることにより、各色で階調性に優れた画像を形成することができるので、高速で高画質のフルカラー画像を形成することができる。
なお、図1ではタンデム型で中間転写方式の画像形成装置を例示したが、この他、中間転写ベルトに代えて、転写材を担持搬送する転写搬送ベルトを用い、各色の感光体上の画像を転写材に直接重ね合わせて転写する、タンデム型で直接転写方式の画像形成装置にも本発明を同様に実施することができる。
以上のように、本発明によれば、画像の階調性や中間調の再現性に優れた信頼性の高い画像形成装置を実現することができ、さらには、感光体の静電特性や感度を悪化させることなく耐久性を向上させることができ、より信頼性の高い画像形成装置、特に高速のフルカラー画像形成装置を実現することができる。従って本発明に係る画像形成装置は、複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ、印刷機あるいはこれらの複合機等として好適に利用することができる。
本発明の一実施形態を示す画像形成装置の概略全体構成図である。 図1に示す画像形成装置の画像形成ユニットの構成例を示す概略断面図である。 図2に示す画像形成ユニットで使用する帯電ローラの構成例を示す概略断面図である。 図2に示す画像形成ユニットで使用する感光体の構成例を示す概略要部断面図である。
符号の説明
10:中間転写ベルト(中間転写体)
17:中間転写ベルトクリーニング装置
18(18Y、18C、18M、18Bk):画像形成ユニット
20:タンデム型画像形成装置
21:露光装置
22:2次転写装置
24:2次転写ベルト
25:定着装置
40(40Y、40C、40M、40Bk):感光体(像担持体)
44:給紙カセット
49:レジストローラ
57:排紙トレイ
60(60Y、60C、60M、60Bk):現像装置(現像ユニット)
61:現像ローラ
62,63:スクリュー
64:トナー濃度センサ
65(65Y、65C、65M、65Bk):一次転写ローラ
70:帯電ローラ
71:電位センサ(潜像検知手段)
72:除電ランプ
73,74:ブラシローラ
75:クリーニングブレード
76:露光光
78:潤滑剤
80:感光体クリーニング装置
100:装置本体
101:芯金
102:樹脂層(帯電部材)
103:ギャップ保持部材
200:給紙テーブル
201:導電性支持体(導電性基体)
202:感光層
203:電荷発生層
204:電荷輸送層
205:表面保護層
300:スキャナ
400:原稿自動搬送装置(ADF)

Claims (8)

  1. 像担持体と、該像担持体を帯電する帯電手段と、帯電された像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、前記像担持体上の静電潜像を検知する潜像検知手段と、前記像担持体上の静電潜像を現像して顕像化する現像手段を備えた画像形成装置において、
    前記像担持体は、導電性基体上に少なくとも電荷発生層、電荷輸送層、表面保護層を備えた有機感光体であり、前記表面保護層に電荷輸送材料が含まれていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    画像形成動作中の像担持体が、潜像形成位置から潜像検知手段まで移動する時間をt1、潜像形成位置から現像位置まで移動する時間をt2としたとき、
    20ms<t1<40ms
    かつ、
    (t1×2.5)<t2<(t1×3.5)
    であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2記載の画像形成装置において、
    前記像担持体の表面保護層が基材樹脂に金属酸化物粒子を分散させた有機感光体であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1または2記載の画像形成装置において、
    前記像担持体の表面保護層が熱または光硬化型樹脂を含む有機感光体であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
    前記表面保護層に含まれる基材樹脂に対する電荷輸送材料の割合が、前記電荷輸送層に含まれる基材樹脂に対する電荷輸送材料の割合より低いことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれ一つに記載の画像形成装置において、
    前記電荷輸送層の電荷輸送材料が重量比で30〜50wt%であり、前記表面保護層の電荷輸送材料が重量比で15〜30wt%であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
    前記表面保護層の厚さが電荷輸送層の厚さの1/10以上、1/4以下であり、かつ、前記表面保護層の厚さが3〜8μmであることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
    複数の像担持体を備え、各像担持体に色の異なる画像を形成した後、該画像を転写材に直接または中間転写体を介して重ね合わせて転写し、フルカラー画像を形成する構成であり、各像担持体毎に潜像検知手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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US9057972B2 (en) 2013-03-05 2015-06-16 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor, process cartridge, and image forming apparatus
US9235145B2 (en) 2013-01-21 2016-01-12 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor, process cartridge, and image forming apparatus

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