JP2006097869A - 直動テーブル装置 - Google Patents

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英也 樋口
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Abstract

【課題】真空チャンバ内に設置される直動テーブル装置のメンテナンスの作業性を改善する。
【解決手段】真空チャンバ10内に設置される直動テーブル装置1において、ベース2に対して直動可能に支持される移動テーブル4を駆動するボールねじ51のねじ軸51cを支承するサポートブラケット54A,54Bをベース2上に備えている。さらに、ベース2上には、ベース2に対するサポートブラケット54A,54Bの相対位置を決める位置決め部が形成された位置決め部材を取付けており、サポートブラケット54A,54Bは、位置決め部材に形成された位置決め部に当接させて前記相対位置を決める当接部を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、半導体製造装置、工作機械、またはそれらの部品の製造または処理等に使用される真空チャンバ内に設置される直動テーブル装置に関する。
直動テーブル装置は、例えば図11に示すように、ベース2、リニアガイド3A,3B、移動テーブル4を備えており、さらに、移動機構500としてボールねじ510およびサポートブラケット540等を備えている(例えば特許文献1参照)。
ところで、直動テーブル装置は、例えば、半導体製造装置、工作機械、またはそれらの部品の製造または処理等において使用される真空チャンバ内に設置されるものがある。
このような真空チャンバ内に設置される直動テーブル装置では、直動テーブル装置を構成する軸受やボールねじ等の構成要素には、真空用のものが用いられるが、真空度の維持を図ることを考慮すると、例えば潤滑剤等は使用可能なものが限られる。そのため、このような真空仕様の直動テーブル装置の場合、大気用の直動テーブル装置の構成要素と比べると、相対的に寿命が短くなる傾向がある。したがって、直動テーブル装置を構成する軸受やボールねじ等の構成要素は、比較的メンテナンスの頻度が高くなるため、真空チャンバ内に設置される直動テーブル装置の構成要素のメンテナンスを効率良く行なうことは重要である。
特開2003−239965号公報
ここで、直動テーブル装置を真空チャンバ内に設置する場合、直動テーブル装置を構成する軸受やボールねじ等の構成要素は、個々の構成要素を最初に組み付けて調整するときは、真空チャンバの外で組み付けや調整が行なえるので、比較的楽にその組み付け作業をすることができる。
しかしながら、真空チャンバ内に直動テーブル装置を設置後は、真空チャンバ内部で分解や組み付け等のメンテナンス作業を実施することになるが、真空チャンバ内は複雑かつ狭小な構造となっているため、十分なメンテナンス空間を確保することは困難である。そのため、直動テーブル装置を真空チャンバ内に設置した後は、直動テーブル装置の構成要素のメンテナンス作業には多大な手間を要する。また、メンテナンス作業中は、生産ラインの停止を伴うとともに、メンテナンス後においても真空引き等、生産ラインの再開までにはかなりの時間を要するという問題があるため、真空チャンバ内でのメンテナンスの作業性を改善することは重要な課題である。
例えば、上記特許文献1に記載の技術では、直動テーブル装置のベース2上には、平板部2aの端部にサポートブラケット540を直接固定している。そのため、仮に真空チャンバ内部で直動テーブル装置の構成要素であるサポートブラケットのメンテナンス作業を行なうときは、サポートブラケット自体をベースに対して直接着脱する必要がある。しかし、サポートブラケットのメンテナンス作業において、移動テーブルの走り精度やサポートブラケット540が支持するボールねじの軸線を所望の平行度に納めるように組み付けるには、専門的な技術が必要である。また、狭い真空チャンバ内においては、通常、軸方向に十分な作業スペースが確保されておらず、メンテナンスに必要な作業空間が限定されるため作業性が悪い。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、真空チャンバ内に設置される直動テーブル装置のメンテナンスの作業性を改善することを目的としており、特に、真空チャンバ内での直動テーブル装置のサポートブラケットのメンテナンス作業性を改善することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、真空チャンバ内に設置される直動テーブル装置であって、ベースと、該ベースに対して直動可能に支持される移動テーブルと、該移動テーブルにナットブラケットを介して固定されたナットおよび該ナットを軸方向に駆動するねじ軸を有するボールねじと、前記ねじ軸をサポートユニットを介して前記ベース上に支承するサポートブラケットと、を備え、前記ベースは、その上面に前記サポートブラケットの位置を決める位置決め部が形成された位置決め部材を取付けてなり、前記サポートブラケットは、前記位置決め部材に形成された位置決め部に当接させて前記位置を決める当接部を有することを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、真空チャンバ内に設置される直動テーブル装置であって、ベースと、該ベースに対して直動可能に支持される移動テーブルと、該移動テーブルにナットブラケットを介して固定されたナットおよび該ナットを軸方向に駆動するねじ軸を有するボールねじと、前記ねじ軸をサポートユニットを介して前記ベース上に支承するサポートブラケットと、を備え、テーパピンと、該テーパピンと同じテーパ角を有して前記ベースの前記サポートブラケット装着位置に形成された第一のテーパ穴と、前記テーパピンと同じテーパ角を有して前記サポートブラケットに前記第一のテーパ穴と連通するように形成された第二のテーパ穴と、をさらに備え、前記サポートブラケットの前記ベース上の装着位置を、前記第一のテーパ穴と第二のテーパ穴とを連通させた状態で前記テーパピンを挿通することにより決めるようになっていることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の直動案内装置であって、前記サポートブラケットは、前記サポートユニットを装着するために前記ねじ軸の軸方向に貫通した装着口と前記ベースに対する取付け面との間に前記ねじ軸の通過を許容する開口部を有することを特徴としている。
本発明によれば、真空チャンバ内に組み付けられる直動テーブル装置のメンテナンス作業性を改善し得る直動テーブル装置を提供することができる。特に、ベースにサポートブラケットの位置決めを行なう部材を設けることにより、サポートブラケットの位置決めが容易となり、真空チャンバ内での直動テーブル装置のサポートブラケットのメンテナンス作業性を改善することができる。
以下、本発明に係る直動テーブル装置の実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1は本発明の第一実施形態を示す図であり、同図は本発明に係る直動テーブル装置の概略構成を示す斜視図である。
この直動テーブル装置1は、図1に示すように、真空チャンバ10内に設置されるものであり、ベース2、リニアガイド3A,3B、移動テーブル4を備えるとともに、移動機構5としてボールねじ51およびサポートブラケット54A,54B等を備えて構成されている。
ベース2は、平板部2aと、この平板部2aの左右両端部から上方に延長する案内レール取付け部2b,2cとで横断面が略コ字状に形成されたブロックであり、剛性が高い金属材料から製作されている。そして、各案内レール取付け部2b,2cの上面には、案内レール取付け面2d,2eがそれぞれ形成されている。この案内レール取付け面2d,2eは、移動テーブル4を移動させる走り方向に対して、リニアガイド3A,3Bを平行に設置できる精度を有してそれぞれ加工されている。そして、この各案内レール取付け面2d,2eにリニアガイド3A,3Bの各案内レール31A,31Bが、不図示の多数本のボルトによって移動テーブル4を移動させる走り方向に対して平行に取付けられる。
図2は、図1に示すリニアガイドの正面図である。
各リニアガイド3A,3Bは、図2に示すように、それぞれの案内レール31A,31Bと、各案内レール31A,31B上をスライド移動可能な2つのスライダ32とを備えて構成されている。各スライダ32内には、案内レール31A,31Bに同レールの長手方向に沿って形成された転動体転動溝に転動自在に係合する多数の球状転動体33が組み込まれている。
そして、移動テーブル4は、図1に示すように、リニアガイド3A,3Bのスライダ32上に固定される。さらに、この移動テーブル4を移動させる移動機構5は、リニアガイド3A,3Bと平行に設けられたボールねじ51と、このボールねじ51のねじ軸51cを支持するサポートブラケット54A,54Bとを備えている。
ここで、このサポートブラケット54A,54B部分について図3〜図6を適宜参照しつつより詳しく説明する。なお、図3は、本発明の直動テーブル装置の一部を示す断面図である。また、図4は、図1のX部分を拡大して示す斜視図であり、同図ではサポートブラケットと、そのサポートブラケットを位置決めする位置決め部材のみを示している。また、図5は図1のY方向矢視図であり、図6は図1に示すサポートブラケットの平面図である。
各サポートブラケット54A,54Bは、図3に示すように、ボールねじ51を支持するそれぞれのサポートユニット52A,52B(それぞれ、対応するサポートブラケット54A,54Bに対し、半径方向に調整可能に取り付けられる。)を介してボールねじ51のねじ軸51cの軸方向両端をベース2上で支えている。
サポートユニット52A,52Bは、図3に示すように、玉軸受等の転がり軸受52a,52aを内装する軸受ハウジング52bと、外輪押え52fとを備えて構成されている。
軸受ハウジング52bは、転がり軸受52a,52aの外輪を内嵌する円筒部52dを有し、この円筒部52dの一方の軸方向端部における内周面に、内方に突出する円環状の外輪受部52cが形成されている。また、他方の軸受端部には、外方に突出する取付けフランジ52eが形成された構成を有する。そして、円筒部52d内に転がり軸受52a,52aを、その一方の外輪が外輪受部52cに当接するように挿入した状態で取付けフランジ52e側から外輪押え52fを挿入する(止めねじ57bにより、軸受ハウジング52bに対し固定される)ことにより転がり軸受52a,52aを保持するようになっている。そして、転がり軸受52a,52aは、ねじ軸51cに形成した段部51hを有する軸受装着軸部51iをその内輪内に挿入し、その他端側に螺合されたロックナット56で締付けることにより、ねじ軸51cに装着される。
なお、サポートユニット52Bの構成は、必ずしもサポートユニット52Aと同じ構成でなくてもよい。例えば、軸受ハウジングに内嵌される転がり軸受は1個とし、外輪受け部52c及び外輪押え52fを省略してもよい。
ここで、各サポートブラケット54A,54Bには、図4に示すように、サポートユニット52A,52Bにおける軸受ハウジング52bの円筒部52dを装着する装着口54aがねじ軸51cの軸方向に貫通形成されており、この装着口54aと下端のベース取付け面54bとの間にねじ軸51cの通過を許容する開口部55が形成されている。なお、この開口部55は、図5に示すように、その幅WSが、ねじ軸51cの径DB(外径)より広く(WS>DB)形成されている。
そして、図3に示すように、軸受ハウジング52bの円筒部52dが各サポートブラケット54A,54Bの装着口54aに挿入されるとともに、軸受ハウジング52bが4つのボルト57aによって各サポートブラケット54A,54Bの側面に形成された雌ねじにねじ止めされる。
さらに、ベース2上には、図1および図6に示すように、平板部2aの案内レール取付け部2b,2cが形成されていない端部における中央部に、平板部2aの端部から例えば各サポートブラケット54A,54Bの厚みに相当する距離だけ内側の位置に、サポートブラケット54A,54Bのベース2に対する相対位置を決める位置決め部が形成された略L字状の位置決め部材53A,53Bが取付けられている。この位置決め部材53A,53Bは、図6に示すように、位置決め部として、位置決め部材53A,53Bが各サポートブラケット54A,54Bに当接する側の側面に、ボールねじ51の軸に直交する方向に形成された第一の位置決め面53pと、ボールねじ51の軸方向に形成された第二の位置決め面53rとを一体に有する。
また、各サポートブラケット54A,54Bには、その位置決め部材53A,53Bに形成された各位置決め部にそれぞれ当接させることによって前記相対位置を決める当接部が各サポートブラケット54A,54Bの側面に精度良く加工されている。
詳しくは、各サポートブラケット54A,54Bは、当接部として、第一の位置決め面53pに当接するように形成された第一の加工面54pと、第二の位置決め面53rに当接するように形成された第二の加工面54rとを有する。これら第一の加工面54pおよび第二の加工面54rは、各位置決め部にそれぞれ当接させた際に、移動テーブル4を移動させる走り方向に対して、ボールねじ51を平行に設置可能な精度を有してそれぞれ加工されており、第一の加工面54pは第一の位置決め面53pと当接させることによってボールねじ51の軸方向の位置を決め、また、第二の加工面54rは第二の位置決め面53rと当接させることによってボールねじ51の軸に直交する方向での位置を決める当接部となっている。このように、メンテナンス後の再組付け時には、これらの加工面を当接部として位置決め部材の各位置決め部に当接させて、ボールねじ51の軸方向および軸に直交する方向の位置をそれぞれ所望の位置に位置決め可能になっている。なお、真空チャンバ外で行なわれる最初の組立時には、先にブラケット52A,52Bがベース2上の所望の位置にくるように調整された上で固定され、これらに位置決め部材53A,53Bを当接させて固定する。
ここで、移動機構5を構成するボールねじ51は、図7に示すように、移動テーブル4にナットブラケット51aを介して固定された円筒状のナット51bと、このナット51bを軸方向に駆動するねじ軸51cとを備えており、ナット51b内にはねじ軸51cに形成された螺旋状のボール転動溝51dに転動自在に係合する多数のボール51eが組み込まれている。
なお、移動機構5は、このボールねじ51を駆動する駆動機構部を備えて構成されている。駆動機構部としては、例えば図3に示すように、ボールねじ51のねじ軸51cにカップリング93等を介してシール機能を備えたトルク伝達機構95を連結し、このトルク伝達機構95に駆動モータ98をモータブラケット96等によって真空チャンバ10の外壁に固定するものを例示できる。このような構成であれば、真空チャンバ内の真空環境を損うことなく駆動モータ98の回転がトルク伝達機構95からカップリング93等を介してボールねじ51のねじ軸51cに伝わると、ボールねじ51のナット51bが軸方向に駆動されて、移動テーブル4がリニアガイド3A,3Bの案内レール31上をスライダ32と共に移動可能となる。
次に、上述した直動テーブル装置1の真空チャンバ内でのメンテナンス作業、およびその作用・効果について図8を適宜参照しつつ詳しく説明する。なお、図8は、この直動テーブル装置1におけるサポートブラケットのメンテナンス作業を説明する斜視図であり、同図では、一方のサポートブラケット部分のみを示し、他の機構部材はその図示を省略している。
上述した構成からなる直動テーブル装置1によれば、図8(a)に示すように、ボールねじ51は、ボールねじ51の軸方向の両端がベース2上に取付けられたサポートブラケット54A,54Bによってそれぞれ支持されている。
そのため、メンテナンス作業において、例えば、ボールねじ51あるいは転がり軸受52a等を例えば交換するとき、あるいは、サポートブラケットを取り外す必要が生じたときは、図8(b)に示すように、まず、サポートブラケット54A,54Bのロックナット56を取り外す。次いで、図8(c)に示すように、ボルト57aを外してサポートユニット52A,52Bを取り外す。
このとき、サポートブラケット54A,54Bは、図8(d)に示すように、その下部に装着部54aに連通してベース取付け面まで延長する開口部55を有している。そのため、サポートブラケット54A,54Bのボルト(図5、図6に示す符号59のねじ)を外せばボールねじ51の軸に対して真上の方向にサポートブラケット54A,54Bを取り外すことができる。したがって、軸方向に十分な作業空間が確保できない真空チャンバ10内であっても、サポートブラケット54A,54Bを取り外す作業を容易に行なうことができる。すなわち、サポートブラケット54A,54Bは、ボールねじ51が取付けられたままの状態でベース2に対して着脱することができる。そのため、狭い真空チャンバ10内においてメンテナンスの必要な作業空間が限定されている場合であっても、例えばボールねじ51あるいは転がり軸受52a等の交換作業を効率良く実施することができる。
ここで、組付け作業は、取り外した順序と逆の順序で行なえばよいが、この直動テーブル装置1によれば、ベース2とサポートブラケット54A,54Bとの相互の位置を、サポートブラケット54A,54Bの当接部である第一の加工面54pおよび第二の加工面54rを、位置決め部材53A,53Bの位置決め部である第一の位置決め面53pおよび第二の位置決め面53rにそれぞれ突き当てて、当接させることによって決めることができる。そして、第一の加工面54pおよび第二の加工面54r、並びに第一の位置決め面53pおよび第二の位置決め面53rは、移動テーブル4を移動させる走り方向に対して、ボールねじ51を平行に設置可能にできる精度を予め有してそれぞれ加工されている。これにより、狭い真空チャンバ内におけるメンテナンス作業において、専門的な技術者でない者であっても移動テーブルの高精度な走り精度を再現する作業を容易に実施することができる。
また、この直動テーブル装置1によれば、位置決め部材53A,53Bは、サポートブラケット54A,54Bよりベース2上の平板部2aの内側でサポートブラケット54A,54Bを位置決めしている。そのため、ロックナット56を外すとともにサポートブラケット54A,54Bの止めねじを外すだけでサポートブラケット54A,54Bを軸方向外方に引き抜くこともできる。さらに、サポートユニット52A,52Bの取付けフランジ52eがサポートブラケット54A,54Bの外側に付いている。そのため、サポートユニット52A,52Bの脱着も容易である。
また、サポートブラケット54A、またはサポートブラケット54Bを取り外すことにより、ボールねじ51の取り外しが容易になる。
以上説明したように、本発明に係る直動テーブル装置1によれば、真空チャンバ10内に設置される直動テーブル装置1のメンテナンスの作業性を改善することができる。特に、真空チャンバ10内に組み付けられる直動テーブル装置1のサポートブラケット54A,54Bのメンテナンスの作業性を改善することができる。
ここで、上記実施形態では、サポートブラケット54A,54Bをベース2に取付ける際の位置決め部材53A,53Bは、ボールねじ51の軸方向および軸に直交する方向の位置を所望の位置にするための位置決め部を一体にした構成について説明したが、位置決め部材の形状は、これに限定されるものではない。そこで、次に、位置決め部材の他の例について説明する。
図9は本発明の第二実施形態を示す図であり、同図では、理解を容易にするために、ベース21、サポートブラケット54A,54B、および位置決め部材のみを示し、他の機構部材はその図示を省略している。なお、この第二実施形態では、上述した第一実施形態に対して、位置決め部材の構成のみが異なっており、他の構成については同様であるため位置決め部材の構成以外の説明は省略する。
この第二実施形態では、ベース21の上面の平板部21aに、同図(a)に示すように、ベース2に対するサポートブラケット54A,54Bの相対位置を決める位置決め部をもつ位置決め部材として、3つの角ごま91を備えている。この角ごま91は、略立方体形状をなし、上下方向に貫通孔が穿孔されており、貫通孔が穿孔されていない他の側面が高精度に仕上げ加工されている。そして、角ごま91は、角ごま91を固定する不図示の止めねじによって平板部21aに形成された不図示の雌ねじにそれぞれを取り付け可能になっている。これにより、最初の組立時に3つの角ごま91をサポートブラケット54A,54Bに当接・固定しておけば、以後、メンテナンス作業において、ボールねじ51とともにサポートブラケット54A,54Bを取り外した場合でも、角ごま91の高精度に仕上げ加工されている側面が位置決め部として機能する。
このような構成によれば、ベース21とサポートブラケット54A,54Bとのボールねじ51の軸方向および軸に直交する方向の位置を所望の位置にする相対位置を決める位置決め部材を3つの角ごま91によって形成可能である。そのため、サポートブラケット54A,54Bの加工面を少なくして、位置決め部との当接部分を少なくすることができるから、基準面を簡素化してコストを下げることもできる。なお、同図(a)に示した例では、位置決め部材を3つの角ごま91によって構成した例で説明したが、例えば変形例として同図(b)に示すように、位置決め部材を3つの円筒状のこま92によって構成することもできる。
次に、位置決め部を構成する他の例についてさらに説明する。
図10は本発明の第三実施形態を示す図であり、同図では、理解を容易にするために、ベース22、サポートブラケット64A,64B、および位置決め部に係る構成のみを示し、他の機構部材はその図示を省略している。なお、この第三実施形態では、上述した第一実施形態に対して、位置決め部の構成、ベース22およびサポートブラケット64A,64Bの取付け部分のみが異なっており、他の構成については同様であるためその説明は省略する。
この第三実施形態では、同図(a)に示すように、ベース22の上面の平板部22aには、位置決め部材は取付けられない。そして、この第三実施形態では、平板部22a上の位置決め部材に替えて、上記第一実施形態でのサポートブラケット64A,64Bの装着位置に対して、テーパピン81を上下方向に打ち込むためのテーパ状の貫通孔が、ベース22の上面の平板部22aに第一のテーパ穴22gとして穿孔される。また、サポートブラケット64A,64Bの両袖部には、テーパ状の貫通孔が第二のテーパ穴64gとして穿孔されている。この第二のテーパ穴64gは、テーパピン81と同じテーパ角を有しており、第一のテーパ穴22gと連通するようにサポートブラケット64A,64Bに形成される。
そして、この第三実施形態では、ベース22に対するサポートブラケット64A,64Bの相対位置を決めるために、第一のテーパ穴22gと第二のテーパ穴64gとのそれぞれのテーパ角と同じテーパ角を有したテーパ面を有するテーパピン81を備えている。なお、第一のテーパ穴22gと第二のテーパ穴64gの形成については、まず、真空チャンバ外において、ベース22に対するサポートブラケット64A,64Bの相対位置が所望の位置になるように予め調整し、適宜のクランプ手段(図の例ではベース22に螺合される図示しない4本のボルト59)等により固定しておき、次いで、テーパリーマ等によってテーパピン81のテーパ角と整合するテーパ穴22gおよび64gを穿孔している。そして、メンテナンス等でサポートブラケット64A、またはサポートブラケット64Bを取り外し、再度組立てる際には、このテーパピン81が第二のテーパ穴64gと第一のテーパ穴22gとに挿通されて打ち込まれることにより、容易に、サポートブラケット64A,64Bをベース22の上面の正しい位置に位置決め可能であり、その状態でボルトにより固定可能になっている。
このような構成によれば、メンテナンス作業において、例えばボールねじ51を交換する場合、同図(a)に示すように、サポートブラケット64A,64Bを取り外しても、第一のテーパ穴22gと第二のテーパ穴64gとを連通させた状態でテーパピン81を挿通することにより、同図(b)〜(c)に示すように、サポートブラケット64A,64Bの装着位置を再現することができる。なお、テーパピン81には、その頭部の中心部分に雌ねじが形成されており、この頭部の中心部分の雌ねじに雄ねじを螺合することによってメンテナンス作業においてテーパピン81を取り外す作業が容易に実施できるようになっている。また、この第三実施形態によれば、ベース22とサポートブラケット64A,64Bとの相対位置を決めるための加工面を少なくしたり、基準面を簡素化してコストを下げることもできる。
なお、本発明に係る直動テーブル装置は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、上述のメンテナンス作業では、ベースに対するサポートブラケットの相対位置は、ボールねじの軸方向での位置と、ボールねじの軸に直交する方向での位置との両方を同時に位置決めしているが、これに限定されず、いずれか一方であってもよい。しかし、狭い真空チャンバ内におけるメンテナンス作業において、専門的な技術者でない者であっても移動テーブルの高精度な走り精度を再現する作業を容易に実施する上では、ベースに対するサポートブラケットの相対位置は、ボールねじの軸方向での位置と、ボールねじの軸に直交する方向での位置との両方を同時に位置決めできる構成とすることが望ましい。
また、上記実施形態では、移動テーブル4は、リニアガイド3A,3Bのスライダ32上に固定されてベース2に対して直動可能に支持されているが、これに限定されず、リニアガイド以外の直動装置等によって支持してもよい。
本発明に係る直動テーブル装置の概略構成を示す斜視図である。 図1に示すリニアガイドの正面図である。 本発明の直動テーブル装置の一部を示す断面図である。 図1に示すサポートブラケットのX部分拡大図である。 図1に示すサポートブラケットのY方向矢視図である。 図1に示すサポートブラケットの平面図である。 図1に示すボールねじの側面図である。 本発明に係る直動テーブル装置におけるサポートブラケットのメンテナンス作業を説明する斜視図である。 本発明の第二実施形態を説明する斜視図である。 本発明の第三実施形態を説明する斜視図である。 従来の直動テーブル装置の概略構成例を示す斜視図である。
符号の説明
1 直動テーブル装置
2、21、22 ベース
2a、21a、22a 平板部
3A,3B リニアガイド
4 移動テーブル
5 移動機構
10 真空チャンバ
22g 第一のテーパ穴
51 ボールねじ
51a ナットブラケット
51b ナット
51c ねじ軸
51f ナットフランジ
52A,52B、64A,64B サポートユニット
53A,53B 位置決め部材
53p 第一の位置決め面(位置決め部)
53r 第二の位置決め面(位置決め部)
54A,54B サポートブラケット
54p 第一の加工面(当接部)
54r 第二の加工面(当接部)
55 開口部
56 ロックナット
64g 第二のテーパ穴
81 テーパピン
91 角ごま
DB ねじ軸の外径
WS 開口部の幅

Claims (3)

  1. 真空チャンバ内に設置される直動テーブル装置であって、
    ベースと、該ベースに対して直動可能に支持される移動テーブルと、該移動テーブルにナットブラケットを介して固定されたナットおよび該ナットを軸方向に駆動するねじ軸を有するボールねじと、前記ねじ軸をサポートユニットを介して前記ベース上に支承するサポートブラケットと、を備え、
    前記ベースは、その上面に前記サポートブラケットの位置を決める位置決め部が形成された位置決め部材を取付けてなり、
    前記サポートブラケットは、前記位置決め部材に形成された位置決め部に当接させて前記位置を決める当接部を有することを特徴とする直動テーブル装置。
  2. 真空チャンバ内に設置される直動テーブル装置であって、
    ベースと、該ベースに対して直動可能に支持される移動テーブルと、該移動テーブルにナットブラケットを介して固定されたナットおよび該ナットを軸方向に駆動するねじ軸を有するボールねじと、前記ねじ軸をサポートユニットを介して前記ベース上に支承するサポートブラケットと、を備え、
    テーパピンと、該テーパピンと同じテーパ角を有して前記ベースの前記サポートブラケット装着位置に形成された第一のテーパ穴と、前記テーパピンと同じテーパ角を有して前記サポートブラケットに前記第一のテーパ穴と連通するように形成された第二のテーパ穴と、をさらに備え、
    前記サポートブラケットの前記ベース上の装着位置を、前記第一のテーパ穴と第二のテーパ穴とを連通させた状態で前記テーパピンを挿通することにより決めるようになっていることを特徴とする直動テーブル装置。
  3. 請求項1または2に記載の直動案内装置であって、
    前記サポートブラケットは、前記サポートユニットを装着するために前記ねじ軸の軸方向に貫通した装着口と前記ベースに対する取付け面との間に前記ねじ軸の通過を許容する開口部を有することを特徴とする直動テーブル装置。
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