JP2006095813A - 液体噴射装置および液体噴射装置の液体容器 - Google Patents

液体噴射装置および液体噴射装置の液体容器 Download PDF

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Abstract

【課題】シール材を溶着する必要がなく簡単かつ安価にシール材の脱落を防止して液体供給経路のシールを必要とする部分に対してシール材を配置することができる液体噴射装置および液体噴射装置の液体容器を提供すること。
【解決手段】液体をヘッド20に供給する液体供給経路40に配置されるシール材50Bを抜け止めして保持する保持部材60を備える液体噴射装置10であって、保持部材60は、液体供給経路40に配置されたシール材50Bを受けるための受け部70と、シール材50Bが液体供給経路40から脱落するのを阻止するために液体供給経路40側にはめ込むことで、受け部70を液体供給経路40側に固定するための固定部とを有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、液体噴射ヘッドに供給する液体供給経路に配置されるシール材を保持する保持部材を備える液体噴射装置および液体噴射装置の液体容器に関する。
ターゲットに対して液体を噴射させる液体噴射装置として、記録ヘッドから記録媒体に対してインク滴を噴射させて印刷を行うインクジェット式記録装置は、記録ヘッドのノズルから記録媒体に対して微小なインク滴を吐出させて、所望の文字や図形等の画像を記録する。
この種のインクジェット式記録装置は、インクカートリッジから記録ヘッドに対してインクを供給するためにインクの供給経路を有している。このインクの供給経路のシールを必要とする部分には、シール材が設けられている。たとえばインク供給経路の途中の自己封止弁(減圧弁)と、記録ヘッドとの間のシールを必要とする部分には、シール材が配置されている。自己封止弁から記録ヘッド側へのインクの供給経路は、このシール材に対して記録ヘッド側の針を差し込むことにより、自己封止弁側から記録ヘッドへインクを供給できるようになっている。
この種のシール材を保持する部材には従来テープ材(フィルム材)を用いていた。このテープ材はたとえば筒状の部材に対して溶着することで固定して、密封状態を維持しているものがある(例えば特許文献1)。
特開平11−129489号公報(第4頁、図8)
特許文献1では、上述したようにシール材は、筒状部材に対して溶着固定する必要があり、その溶着工程が多く、コスト高が避けられない。たとえばこのようなテープ材を溶着して固定するには、まず溶着フィルムをはさみでカットして、カットしたフィルムを溶着しようとする部分に対して置く。この溶着部分に対してカットしたフィルムを置く場合には、フィルムは位置ずれ防止の冶具でガイドして溶着しようとする部分に対して位置決めする必要がある。
その後、溶着機に対してフィルムおよび溶着部分をセットして、フィルムを溶着する。フィルムを溶着した溶着部分は溶着機から取り外した後に、位置ずれ防止冶具も取り外す。
溶着済みのフィルムの不要な部分ははさみでカットして、その後必要に応じて針差込用の十字孔をあけることでシール材が完成する。
このように、テープ材を溶着部分に対して溶着する工程は多く、コスト高は避けられない。
そこで本発明は上記課題を解消し、テープ材を溶着する必要がなく簡単かつ安価にシール材の脱落を防止して液体供給経路のシールを必要とする部分に対してシール材を配置することができる液体噴射装置および液体噴射装置の液体容器を提供することを目的としている。
上記目的は、本発明にあっては、液体をヘッドに供給する液体供給経路に配置されるシール材を抜け止めして保持する保持部材を備える液体噴射装置であって、前記保持部材は、前記液体供給経路に配置された前記シール材を受けるための受け部と、前記シール材が前記液体供給経路から脱落するのを阻止するために前記液体供給経路側にはめ込むことで、前記受け部を前記液体供給経路側に固定するための固定部と、を有することを特徴とする液体噴射装置により、達成される。
本発明の構成によれば、保持部材の受け部は、液体供給経路に配置されたシール材を受けるためのものである。保持部材の固定部は、シール材を液体供給経路から脱落するのを阻止するために、液体供給経路側にはめ込むことで、受け部を液体供給経路側に固定する。
これにより、液体供給経路に配置されたシール材は、受け部により受けた状態で、保持部材の固定部が液体供給経路側にはめ込まれることにより、受け部とともにシール材を液体供給経路に脱落しないように簡単かつ安価に配置することができ、テープ材の溶着作業は不要になる。
本発明では、前記固定部は、前記受け部から突出して形成されているはめ込み凸部であり、前記はめ込み凸部は、前記液体供給経路側に設けられた孔部に引っ掛けて固定されることが望ましい。
本発明の構成によれば、固定部は、受け部から突出して形成されているはめ込み凸部である。このはめ込み凸部は、液体供給経路側に設けられた孔部に引っ掛けて固定される。
これにより、はめ込み凸部を孔部に対して引っ掛けて固定するだけで、簡単にシール材は受け部とともに液体供給経路に脱落しないように配置することができる。
本発明では、前記受け部は、前記はめ込み凸部が前記孔部に引っ掛けて固定される際には弾性変形可能であることが望ましい。
本発明の構成によれば、はめ込み凸部が孔部に引っ掛けて固定される際には、受け部は弾性変形可能である。
これにより、受け部を弾性変形させるだけで、はめ込み凸部が孔部に引っ掛けて簡単に固定することができる。
本発明では、前記受け部には、前記シール材を通って前記液体供給経路内に進入させるための針部材を通すための針部材の通し孔が形成されていることが望ましい。
本発明の構成によれば、受け部には針部材の通し孔が形成されている。この通し孔には、シール材を通って液体供給経路内に進入させるための針部材を通すようになっている。
これにより、針部材は受け部の通し孔を通すだけで簡単にシール材を通じて液体供給経路内へ進入させることができる。
本発明では、前記液体供給経路は、前記はめ込み凸部を前記液体供給経路側の前記孔部に導くための傾斜案内面を有していることが望ましい。
本発明の構成によれば、液体供給経路は、はめ込み凸部を液体供給経路側の孔部に導くための傾斜案内面を有している。
これにより、はめ込み凸部は傾斜案内面に沿って確実に孔部に導くことができ、シール材を確実に脱落しないように配置させることができる。
本発明では、複数の前記はめ込み凸部は、前記針部材の通し孔の周囲において平行に突出して形成されていることが望ましい。
本発明の構成によれば、複数のはめ込み凸部は、針部材の通し孔の周囲において平行に突出して形成されている。
これにより、複数のはめ込み凸部を用いることにより、受け部とともにシール材は液体供給経路側に脱落しないようにより確実に配置させることができる。
本発明では、前記液体供給経路は、前記液体を貯留する液体容器と前記ヘッドの間に配置されて前記液体容器から前記ヘッドへ前記液体を供給する経路であり、前記液体供給経路には前記液体容器からの前記液体の圧力を調整する圧力調整部が配置されており、前記シール材は、前記圧力調整部に配置されていることが望ましい。
本発明の構成によれば、液体供給経路は、液体を貯留するための液体容器とヘッドの間に配置されていて、液体容器からヘッドへ液体を供給する経路である。液体供給経路には液体容器からの液体の圧力を調整する圧力調整部が配置されている。シール材はこの圧力調整部に配置されている。
これにより、液体供給経路の圧力調整部はシールを必要とする部分であるが、このシールを必要とする各圧力調整部に対してシール材は脱落することなく簡単に保持することができる。
前記シール材は、前記圧力調整部内に配置され、前記保持部材は前記圧力調整部の占有するスペースの範囲内に配置されていることが望ましい。
本発明の構成によれば、シール材は、圧力調整部内に配置され、保持部材は圧力調整部の占有スペースの範囲内に配置されている。
これにより、保持部材は圧力調整部の占有スペースの範囲内に配置されているので、複数の圧力調整部が並べて配置された場合であっても、複数の圧力調整部は互いに間隔を小さくして配置することができ、液体噴射装置の小型化が図れる。
上記目的は、本発明にあっては、液体噴射装置に装着されて、液体をヘッドに供給するための液体容器であって、前記液体容器の一部分は、前記液体を前記ヘッド側へ供給する液体供給経路であり、前記液体容器は、前記液体供給経路に配置されるシール材と、前記シール材を前記液体供給経路に対して抜け止めして保持する保持部材と、を備え、前記保持部材は、前記液体供給経路に配置された前記シール材を受けるための受け部と、前記シール材が前記液体供給経路から前記シール材が脱落するのを阻止するために前記液体供給経路側にはめ込むことで、前記受け部を前記液体供給経路側に固定するための固定部と、を有することを特徴とする液体噴射装置の液体容器により、達成される。
これにより、液体供給経路に配置されたシール材は、受け部により受けた状態で、保持部材の固定部が液体供給経路側にはめ込まれることにより、受け部とともにシール材を液体供給経路に脱落しないように簡単かつ安価に配置することができ、液体容器に対するテープ材の溶着作業は不要になる。
図1は、本発明の液体噴射装置の実施形態であるインクジェット式記録装置10を示している。
図1に示すインクジェット式記録装置は、インクジェットプリンタとも呼んでいる。インクジェット式記録装置10は、本体部1を有している。この本体部1は、2つのカートリッジホルダ2,3、圧力ポンプ4、キャリッジ5、記録ヘッド20、ガイド軸6、移動操作部7、液体供給経路40、そして制御部100などを有している。
カートリッジホルダ2,3には、それぞれ複数個のインクカートリッジ11が収容されている。図1の例では、カートリッジホルダ2,3は、それぞれ4つのインクカートリッジ11を収容している。このために合計8つのインクカートリッジ11が本体部1に対して搭載されているが、各インクカートリッジ11は、たとえばマットブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、フォトブラック、ライトシアン、ライトマゼンタ、グレーの各色のインクを収容している。インクカートリッジ11は、キャリッジ5には直接搭載されておらずカートリッジホルダ2,3に収容されているので、このインクジェット式記録装置10は、所謂オフキャリッジ形のインクジェットプリンタである。
圧力ポンプ4は、カートリッジホルダ2,3に対して圧縮空気を送ることにより、各インクカートリッジ11に対して圧力を与える。これによってインクカートリッジ11内のそれぞれのインクは、液体供給経路40を通じてキャリッジ5側の記録ヘッド20側に供給できるようになっている。
ガイド軸6は、本体部1に対して水平に設けられている。このキャリッジ5は、移動操作部7の作動により、ガイド軸6に沿って主走査方向Tに沿って往復移動して位置決め可能である。移動操作部7は、たとえばモータと、このモータにより駆動される歯付きベルトを有している。歯付きベルトはキャリッジ5に取り付けられていて、歯付きベルトとともにキャリッジ5が主走査方向Tに移動する。キャリッジ5の下部には記録ヘッド20が設けられている。この記録ヘッド20の下面にはノズルプレート21が固定されている。
記録紙22は、記録用媒体の一種であり、記録ヘッド20から噴射されるインクにより文字や画像を記録できるようになっている。記録紙22は、図示しない用紙搬送機構によりたとえば図1の紙面垂直方向に搬送することができる。
図1の記録ヘッド20はヘッドの一例であるが、印刷ヘッドとも呼ぶことができる。
液体供給経路40は、各インクカートリッジ11から記録ヘッド20側へインクを供給するためのインク供給経路である。液体供給経路40は、1つのインクカートリッジ11と記録ヘッド20の間においてチューブ41と圧力調整部43を有している。同様にして各インクカートリッジ11と記録ヘッド20との間には、それぞれチューブ41と圧力調整部43が設けられている。したがって、各インクカートリッジ11と記録ヘッド20とを接続している各液体供給経路40は、チューブ41と圧力調整部43のユニットにより構成されている。
図1の例では、8つの液体供給経路40が8つのインクカートリッジ11とキャリッジ5および記録ヘッド20の間において並列に配置されている。
図2は、図1に示す液体供給経路40のチューブ41と圧力調整部43と、キャリッジ5および記録ヘッド20の構造例を拡大して示している。
圧力調整部43は、液体容器であるインクカートリッジ11から記録ヘッド20側へインクを供給する際のインクの圧力を調整するためのユニットである。圧力調整部43の下部には、シール材50Bが配置されている。
キャリッジ5の下部には記録ヘッド20が設けられている。キャリッジ5と記録ヘッド20は、インク経路51を有している。このインク経路51は、圧力調整部43と記録ヘッド20のノズル開口52とを接続している。ノズル開口52は、図2において紙面垂直方向に複数個配列されている。各ノズル開口列53は、複数のノズル開口52により構成されている。各ノズル開口列53はたとえば図2の紙面垂直方向に平行に配列されている。ノズル開口は、ノズルプレート21のノズルプレート面21Aに形成されている。各ノズル開口52は、圧力室54に接続されている。
インクカートリッジ11はインクを貯留する液体容器であり、各色のインクは液体の一例である。
図3は、1つのインクカートリッジ11と1つの液体供給経路40と保持部材60を代表的に図示している。図4は、図3のインクカートリッジ11、液体供給経路40および保持部材60に加えて記録ヘッド20を示している。
図3と図4において、インクカートリッジ11内にはインク1000が収容されている。このインクカートリッジ11内のインク1000は、フレキシブルなチューブ41を通じて圧力調整部43内の流路を通り、シール材50Bまで達するようになっている。圧力調整部43の中には自己封止弁(減圧弁)43Aが収容されている。この自己封止弁の動作により、インクカートリッジ11からチューブ41を通じて針部材61を通って記録ヘッド20側に送られるインクの圧力を減圧して調整することができる。
たとえばキャリッジの加減速に伴ってチューブ41内のインクに圧力変動が生じた場合には、インク滴の吐出が不安定になるので、圧力調整部43はインクの圧力変動を抑制する。
圧力調整部43の突出部分62の中にはインク経路63が設けられている。インク経路63の下端部にはシール材50Bが着脱可能にはめ込むことができる。シール材50Bは、後で説明するが保持部材60により脱落しないようにワンタッチで固定することができる。この保持部材60は、シール材50Bをインク経路63において脱落しないように配置してワンタッチ動作で保持するための部材である。
図4に示すように、記録ヘッド20の上部20Bには、針部材61が突出して設けられている。この針部材61は、Z2方向に突出して設けられている。針部材61は、図1と図2に示す各圧力調整部43に対してそれぞれ突出して設けられている。
この針部材61は、図4に示すように保持部材60を通るようになっている。
これにより、インクカートリッジ11内のインク1000は、チューブ41、圧力調整部43、インク経路63を通り記録ヘッド20側に供給することができる。
図5は、突出部分62とシール材50Bおよび保持部材60を拡大して示しており、保持部材60はシール材50Bを保持してはいない。図6は、保持部材60が突出部分62に組み合わされた状態であり、シール材50Bの抜け止めとなっている状態を示す。シール材50Bと針部材61がシールされインク経路63内に進入した状態を示す拡大図である。
図7は、保持部材61がシール材50Bを保持する前の状態を示す斜視図であり、図8は保持部材61がシール材50Bを保持する前の状態を別の角度から見た斜視図である。
図5と図6を参照して、シール材50Bの構造例について説明する。
シール材50Bのインク経路66は、インク経路63と同軸上に連続して接続できるようになっている。
シール材50Bの外周面50Cには、インク経路63の内周面63Dに対して弾性変形してはめ込むことにより着脱可能に取り付けることができる。シール材50Bは略円筒状の部材であり、溶着などにより固定されている。シール材50Bは、ゴムなどの弾性変形可能な材質により作られている。
次に、保持部材60の構造について図5ないし図8を参照して説明する。
突出部分62と保持部材60は、たとえばプラスチックにより作られている。保持部材60は、受け部70と複数のはめ込み凸部71を有していて、立体的に成型されている。受け部70は、図6に示すようにシール材50Bが液体供給経路の一部分であるインク経路63から脱落するのを阻止するために機械的に受けるための部分である。
はめ込み凸部71は、図7と図8に示すようにたとえば4つ、受け部70から延長して設けられている。この4つのはめ込み凸部71は、Z2方向にそれぞれたとえば平行に突出して設けられている。一方の組のはめ込み凸部71,71は、受け部70の一方の側に間隔をおいて平行に形成されている。もう1組のはめ込み凸部71,71は、受け部70の反対側において間隔をおいて平行に形成されている。各はめ込み凸部71の先端部分には爪部分73が互いに反対方向に向けて突出するように形成されている。
図7と図8に示すように、受け部70は略円筒型の部材であるが、受け部70Bの平坦部分70Cには針部材61の通し孔75が形成されている。針部材61の通し孔75の中心軸CLが、インク経路63とインク経路66の中心軸に略一致するようになっている。針部材の通し孔75の図5に示す内径Eは、図6に示す針部材61の通すべき部分の最大の外径Fより大きくなっている。これによって、針部材61は、通し孔75を通じて図6に示すようにインク経路66とインク経路63に対してはめ込むことができる。
針部材61の先端部は先細り状になっていて、針部材61の先端部には細いインク通路77を有している。
針部材61がインク経路66,63側に向けてZ2方向に進入させる場合には、針部材61の先端部78は、シール材50Bの内側を弾性変形させることでインク経路63内に進入させる。これによって、シール材50Bと先端部78との間におけるインクのシール性を確保している。
図7に示すように、突出部分62は、4つの孔部76を有している。この孔部76は、各はめ込み凸部71の爪部分73が弾性変形してはめ込まれることにより、爪部分73がはまり込んで固定されるための孔である。孔部76はたとえば角形の孔である。
突出部分62は、孔部76の付近に傾斜案内部80を有している。傾斜案内部80は、図9(A)に示すように、突出部分62の下端部62Aから孔部76に向けて傾斜した面である。
保持部材61の4つのはめ込み凸部71がZ2方向に沿ってはめ込まれる際に、傾斜案内部80は、対応するはめ込み凸部71を位置の中心出しを行いながら、4つの爪部分73は孔部76に対して確実に案内できるようになっている。図9(A)は4つの爪部分73が孔部76に向けて装着される前の様子を示しており、図9(B)は、爪部分73が孔部76にはめ込まれて装着された後の様子を示している。
はめ込み凸部71の爪部分73は孔部76に簡単かつワンタッチ動作ではめ込める。
図8と図10に示すように、保持部材60の受け部70の幅Wは、圧力調整部43のケースの幅W1に比べて同じかまたは小さく設定されている。このために、保持部材60は、圧力調整部43の占有スペースの範囲内に配置することができる。したがって、図10に示すように複数の圧力調整部43が隙間W2をおいて近接して配列する場合であっても、保持部材60がこれらの圧力調整部43の近接した配列を妨げることが無い。このために、保持部材60が各圧力調整部43に設けられているにも関わらず、インクジェット式記録装置10の小型化が図れることになる。
次に、圧力調整部43の突出部分62に対してシール材50Bおよび保持部材60を装着する作業例について説明する。
図5に示すように、突出部分62のインク経路63内には、突出部分62の下端部からシール材50Bを弾性変形させながらはめ込む。このままの状態では、輸送の振動等によりインク経路63から脱落することが考えられる。
そこで、このシール材50Bの脱落を確実かつ安価に防止するために、保持部材60が用いられる。保持部材60は、図5の状態から図6に示すように突出部分62の下端部に対して着脱可能にはめ込まれることになる。
つまり、図8に示す4つのはめ込み凸部71の爪部分73が対応する位置にある孔部76に対してはめ込んで抜けないように保持される。この爪部分73が孔部76にはめ込まれる場合には、受け部70が弾性変形することにより簡単にはめ込むことができる。このように図6に示すような状態で保持部材60がシール材50Bをインク経路63から脱落しないように機械的にワンタッチで保持することができる。
爪部分73が孔部76にはめ込まれる場合には、保持部材60の4つのはめ込み凹部71は、図9に示す傾斜案内部80,80により案内されることで概略的なセンタリング操作が行えるので、保持部材60の爪部分73は孔部76に対して簡単に確実にはめ込むことができる。
図6に示すように記録ヘッド20の針部材61は、シール材50Bのインク経路66と突出部分62のインク経路63側へZ2方向に沿って進入することができる。針部材61を抜く時にはZ1方向に抜けばよい。
別の実施形態
図11は、本発明の別の実施形態を示している。
図11では、インクカートリッジ11とインク経路40、シール材50Bおよび保持部材60を示している。
図11に示すインクカートリッジ11、シール材50Bおよび保持部材60は、図3と図4に示すインクカートリッジ11、シール材50Bおよび保持部材60と同じものであるのでその説明を用いることにする。
図11で異なるのは、液体供給経路40の圧力調整部443の構造である。液体供給経路40のチューブ41は、図3に示すチューブ41と同じものである。
図11に示す圧力調整部443は、図3に示す圧力調整部43に代えて設けられているものであり、圧力ダンパーとも呼ばれている。
圧力調整部443は、インクの圧力変動を抑制することができるもので、たとえばキャリッジの加減速に伴ったインク供給チューブであるチューブ41内のインクに圧力変動が生じてしまう。このインクの圧力変動は、インク滴の吐出を不安定にするので、インクの圧力変動を抑制するためにこの圧力調整部443が設けられている。
チューブ41はインク流入口444に接続されている。インク流入口444は接続溝部445に接続されており、接続溝部445は、インク室446、接続流路447および針部材61側へインクを供給することができる。弾性シート448は、インク室446を収縮する方向と膨張させる方向とに弾性変形可能である。この弾性シート448の変形によるコンプライアンス(変位)によってインク室446内におけるインクの圧力変動を吸収することができる。
圧力調整部443の下側には突出部分462が設けられている。この突出部分462は、図5に示す突出部分62と同じ構造を採用することができる。突出部分462のインク経路663は接続流路447に接続されている。シール材50Bのインク経路66は、インク経路663に接続されている。シール材50Bは保持部材60により脱落しないように保持されている。保持部材60の4つのはめ込み凸部71の爪部分73が、孔部76に対してはめ込まれることにより、シール材50Bは、保持部材60により脱落しないようにインク経路663内に配置することができる。
さらに別の実施形態
図12は、本発明のさらに別の実施形態を示している。
これまでに説明した本発明の実施形態は、インクカートリッジと記録ヘッドの間に配置される液体供給経路40が、チューブ41と圧力調整部43を備えている構造であり、所謂オフキャリッジ形のインクジェット式記録装置に適用されるものである。
これに対して図12の実施形態では、オンキャリッジ形のインクジェット式記録装置に用いられるインクカートリッジ500の例を示している。このインクカートリッジ500は、その下部に突出部分762を有している。
このインクカートリッジ500が直接図12(B)に示すようにキャリッジ5の上に搭載される。キャリッジ5の針部材61が、インク経路66、インク経路763内にZ2方向にはまり込むことにより、インクカートリッジ500内のインク1000が針部材61を通じて記録ヘッド側に供給することができる。
図12(A)に示す突出部分762の構造は図5に示す突出部分62の構造と同じものである。突出部分762のインク経路763には、シール材50Bが配置される。そして保持部材60がシール材50Bを突出部分762側に対してはめ込むことでワンタッチで固定でき、シール材50Bが脱落するのを確実に防止することができる。
本発明の実施形態では、液体供給経路に配置されたシール材は、受け部により受けた状態で、保持部材の固定部が液体供給経路側にはめ込まれることにより、受け部とともにシール材を液体供給経路に脱落しないように簡単かつ安価に配置することができ、組立時におけるシール材の溶着作業は不要になる。
本発明の実施形態では、はめ込み凸部を孔部に対して引っ掛けて固定するだけで、簡単にシール材は受け部とともに液体供給経路に脱落しないように配置することができる。受け部を弾性変形させるだけで、はめ込み凸部が孔部に引っ掛けて簡単に固定することができる。針部材は、受け部の通し孔を通すだけで簡単に液体供給経路内へ進入させることができる。
本発明の実施形態では、はめ込み凸部は傾斜案内面に沿って確実に孔部に導くことができ、シール材を確実に脱落しないように配置させることができる。複数のはめ込み凸部を用いることにより、受け部とともにシール材は液体供給経路側に脱落しないように確実に配置させることができる。液体供給経路の圧力調整部はシールを必要とする部分であるが、このシールを必要とする各圧力調整部に対してシール材は脱落することなく簡単に保持することができる。保持部材は圧力調整部の占有スペースの範囲内に配置されているので、複数の圧力調整部が並べて配置された場合であっても、複数の圧力調整部は互いに間隔を小さくして配置することができ、液体噴射装置の小型化が図れる。
本発明の実施形態では、メンテナンスの例、たとえば図6に示す突出部分62から針部材61を取り外そうとする時に、保持部材60からシール材50Bが突出部分62のインク経路63から抜け落ちるのを防止することができる。
本発明の実施形態では、突出部分62の孔部76が角孔形状のものであるが、これに限らず、孔部76とはめ込み凸部71の爪部分73の形状は任意に選択することができる。
保持部材60の受け部70は、保持部材60の装着時の良好な組立性を確保するために、弾性変形が容易になるように厚みを薄くすることが望ましい。保持部材60にある通し孔75は、針部材61が容易に貫通できるために、少なくとも針部材61の先端部78の外径よりも大きな内径を有していることが望ましい。
図1に示すオフキャリッジ形のインクジェット式記録装置では、たとえば8つのインクカートリッジ11を備えている。しかしこれに限らず、1つないし7つあるいは9つ以上のインクカートリッジを備えるものであっても勿論構わない。
本発明は、インクジェット式記録装置に限らず、プリンタなどの画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレイなどのカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドなどの液体を吐出する液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置などにも適用できる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
本発明の液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置を示す図。 図1における液体供給経路とキャリッジおよび記録ヘッドを拡大して示す図。 インクカートリッジ、液体供給経路、シール材および保持部材を示す図。 インクカートリッジ、液体供給経路、シール材、保持部材および記録ヘッドを示す図。 突出部分、シール材および保持部材を示す断面図。 保持部材によりシール材が保持されている状態であり、針部材がインク経路内に進入している様子を示す図。 突出部分と保持部材を示す斜視図。 突出部分と保持部材を示す別の角度から見た斜視図。 保持部材のはめ込み凸部が孔部に対して案内されてはめ込まれる様子を示す図。 保持部材が装着された圧力調整部を複数並べて配置した例を示す図。 本発明の別の実施形態を示す図。 本発明のさらに別の実施形態を示す図。
符号の説明
5・・・キャリッジ、10・・・インクジェット式記録装置(液体噴射装置の一例)、11・・・インクカートリッジ(液体容器の一例)、20・・・記録ヘッド、40・・・液体供給経路、43・・・圧力調整部、50B・・・シール材、60・・・保持部材、70・・・受け部、71・・・はめ込み凸部、75・・・針部材の通し孔、76・・・孔部、80・・・傾斜案内部

Claims (9)

  1. 液体をヘッドに供給する液体供給経路に配置されるシール材を抜け止めして保持する保持部材を備える液体噴射装置であって、
    前記保持部材は、
    前記液体供給経路に配置された前記シール材を受けるための受け部と、
    前記シール材が前記液体供給経路から脱落するのを阻止するために前記液体供給経路側にはめ込むことで、前記受け部を前記液体供給経路側に固定するための固定部と、を有することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記固定部は、前記受け部から突出して形成されているはめ込み凸部であり、前記はめ込み凸部は、前記液体供給経路側に設けられた孔部に引っ掛けて固定されることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記受け部は、前記はめ込み凸部が前記孔部に引っ掛けて固定される際には弾性変形可能であることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記受け部には、前記シール材を通って前記液体供給経路内に進入させるための針部材を通すための針部材の通し孔が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
  5. 前記液体供給経路は、前記はめ込み凸部を前記液体供給経路側の前記孔部に導くための傾斜案内面を有していることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
  6. 複数の前記はめ込み凸部は、前記針部材の通し孔の周囲において平行に突出して形成されていることを特徴とする請求項4に記載の液体噴射装置。
  7. 前記液体供給経路は、前記液体を貯留する液体容器と前記ヘッドの間に配置されて前記液体容器から前記ヘッドへ前記液体を供給する経路であり、前記液体供給経路には前記液体容器からの前記液体の圧力を調整する圧力調整部が配置されており、前記シール材は、前記圧力調整部に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の液体噴射装置。
  8. 前記シール材は、前記圧力調整部内に配置され、前記保持部材は前記圧力調整部の占有するスペースの範囲内に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の液体噴射装置。
  9. 液体噴射装置に装着されて、液体をヘッドに供給するための液体容器であって、
    前記液体容器の一部分は、前記液体を前記ヘッド側へ供給する液体供給経路であり、前記液体容器は、前記液体供給経路に配置されるシール材と、前記シール材を前記液体供給経路に対して抜け止めして保持する保持部材と、を備え、
    前記保持部材は、
    前記液体供給経路に配置された前記シール材を受けるための受け部と、
    前記シール材が前記液体供給経路から前記シール材が脱落するのを阻止するために前記液体供給経路側にはめ込むことで、前記受け部を前記液体供給経路側に固定するための固定部と、を有することを特徴とする液体噴射装置の液体容器。
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