JP2006092991A - 燃料電池スタック - Google Patents

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直樹 満田
Shigeru Inai
滋 稲井
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実 越沼
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弘道 吉田
Akira Jinba
亮 神馬
Katsumi Hayashi
勝美 林
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Abstract

【課題】反応ガス連通孔に滞留水が発生することを確実に阻止し、簡単な構成で、安定した発電電圧を得るとともに、特に低温始動性の向上を図ることを可能にする。
【解決手段】燃料電池スタック10は、複数の燃料電池12が積層された積層体14を備え、前記積層体14を積層方向に貫通して内部マニホールドが構成される。酸化剤ガス出口連通孔36bの積層方向一端側は、第1エンドプレート20a側に開放されるとともに、前記酸化剤ガス出口連通孔36bの積層方向他端側は、第2エンドプレート20b側で閉塞される。この積層方向他端側には、酸化剤ガス出口連通孔36bに連通する湾曲部70を有する第2絶縁プレート18bが配設される。
【選択図】図4

Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられた電解質・電極構造体と、セパレータとが水平方向に積層された積層体を備えるとともに、内部マニホールドを構成する燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。この燃料電池は、固体高分子電解質膜の両側に、それぞれ電極触媒(電極触媒層)と多孔質カーボン(ガス拡散層)からなるアノード側電極及びカソード側電極を対設した電解質膜・電極構造体を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持する発電セルにより構成されている。通常、燃料電池では、この発電セルを所定の数だけ積層した燃料電池スタックが使用されている。
この種の燃料電池において、アノード側電極には、燃料ガス(反応ガス)、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)が供給される一方、カソード側電極には、酸化剤ガス(反応ガス)、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されている。アノード側電極に供給された燃料ガスは、電極触媒上で水素がイオン化され、電解質膜を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。
上記の燃料電池では、積層されている各発電セルのアノード側電極及びカソード側電極に、それぞれ反応ガスである燃料ガス及び酸化剤ガスを供給するため、内部マニホールドを構成する場合が多い。この内部マニホールドは、発電セルの積層方向に貫通して設けられる反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔を備えており、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路の入口側及び出口側には、前記反応ガス入口連通孔及び前記反応ガス出口連通孔がそれぞれ連通している。
ところで、酸化剤ガスが積層方向に流れる酸化剤ガス出口連通孔や酸化剤ガス入口連通孔である酸化剤ガス連通孔(反応ガス連通孔)には、発電時に生成される反応生成水が導入され易く、この酸化剤ガス連通孔内に滞留水が存在する場合がある。一方、燃料ガスが積層方向に流れる燃料ガス出口連通孔や燃料ガス入口連通孔である燃料ガス連通孔(反応ガス連通孔)には、結露等による滞留水が発生するおそれがある。これにより、酸化剤ガス連通孔や燃料ガス連通孔が滞留水によって縮小又は閉塞され易く、酸化剤ガスや燃料ガスの流れが妨げられて発電性能が低下するという問題がある。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池スタックは、図8に示すように、複数のセル1を積層するとともに、前記複数のセル1の積層体は、エンドプレート2により両端が挟持されている。エンドプレート2には、燃料ガス又は酸化剤ガスを供給するガス供給配管3と、前記燃料ガス又は前記酸化剤ガスを排出するガス排気配管4とが接続されている。
ガス供給配管3及びガス排気配管4には、凝縮水や生成水を一旦貯留するための水溜まり部5が設けられ、この水溜まり部5の下方には、電磁弁6を介して排水管7が接続されている。
複数のセル1をエンドプレート2で挟持した燃料電池スタック8には、内部マニホールド9が形成されている。この内部マニホールド9は、ガス供給配管3及びガス排気配管4に向かって孔径を徐々に広げることにより下面に傾斜を付けている。これにより、内部マニホールド9の凝縮水や生成水は、前記内部マニホールド9の下面の傾斜に沿って各水溜まり部5に円滑に流れるとともに、電磁弁6の作用下に前記水溜まり部5の水が排水管7を介して排出されている。
特開2003−178791号公報(図3)
しかしながら、上記の特許文献1では、各水溜まり部5の下方に電磁弁6が接続されており、この電磁弁6の制御が必要となってシステム全体が複雑化している。これにより、システム全体のコストが高騰するとともに、信頼性が低下するという問題がある。
しかも、内部マニホールド9の奥側(反応ガス出入口とは反対側)が閉塞されており、この奥側に水溜まりが発生し易い。従って、内部マニホールド9の下面に傾斜が設けられていても、前記内部マニホールド9の奥側に滞留する水を水溜まり部5に良好に排出することができないおそれがある。これにより、燃料電池スタック8の発電電圧の安定性が低下するとともに、特に、低温始動時における内部マニホールド9の閉塞が発生するという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、反応ガス連通孔の奥側に滞留水が発生することを確実に阻止し、簡単な構成で、安定した発電電圧を得るとともに、特に低温始動性の向上を図ることが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられた電解質・電極構造体と、セパレータとが水平方向に積層された積層体を備え、前記電解質・電極構造体と一方のセパレータとの間には、前記電極の面方向に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成されるとともに、前記反応ガス流路の供給側端部又は排出側端部に連通して前記積層体を積層方向に貫通する反応ガス連通孔が形成される内部マニホールド型燃料電池スタックである。
反応ガス連通孔は、積層方向一端が開放され且つ積層方向他端が閉塞されるとともに、前記積層方向他端には、少なくとも下部側に前記反応ガス連通孔に連通する湾曲部を有する端部部材が配設されている。
また、端部部材は、少なくとも積層体に積層されるターミナルプレート、絶縁プレート又はエンドプレートのいずれかであることが好ましい。構成の簡素化が容易に図られるからである。
さらに、湾曲部は、端部部材に配設される装填部材に設けられることが好ましい。端部部材の形状が有効に簡素化されるとともに、前記装填部材を絶縁部材で構成することにより、前記端部部材の絶縁性を良好に維持することが可能になるからである。
本発明によれば、反応ガス連通孔の積層方向他端に排出される凝縮水(生成水を含む)は、少なくとも下部側に設けられた湾曲部に沿って円滑且つ確実に移動し、前記積層方向他端に滞留することがない。このため、凝縮水は、湾曲部に連通する反応ガス連通孔を介して積層方向一端側に排出される。これにより、反応ガス連通孔に滞留水による閉塞等が惹起することがなく、簡単な構成で、安定した発電電圧を得るとともに、特に低温始動性の向上を図ることが可能になる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10の概略斜視図であり、図2は、前記燃料電池スタック10の一部断面側面図である。
燃料電池スタック10は、複数の燃料電池12が積層された積層体14を備え、前記積層体14の積層方向(矢印A方向)両端部には、第1及び第2ターミナルプレート16a、16bと、第1及び第2絶縁プレート18a、18bと、第1及び第2エンドプレート20a、20bとが、順次、設けられる。なお、燃料電池スタック10は、図示しないが、例えば、締め付けボルトやボックス状のケーシング等により締め付け保持される。
図3に示すように、燃料電池12は、電解質膜・電極構造体30と、前記電解質膜・電極構造体30を挟持する薄板波形状の第1及び第2金属セパレータ32、34とを備える。なお、第1及び第2金属セパレータ32、34に代替して、例えば、カーボンセパレータを採用してもよい。
燃料電池12の矢印B方向の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔(反応ガス連通孔)36a、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔38a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔(反応ガス連通孔)40bが設けられる。
酸化剤ガス入口連通孔36a、冷却媒体入口連通孔38a及び燃料ガス出口連通孔40bは、第1エンドプレート20a側の積層方向一端が開放される一方、第2エンドプレート20b側の積層方向他端が閉塞される。
燃料電池12の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔(反応ガス連通孔)40a、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔38b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔(反応ガス連通孔)36bが設けられる。
燃料ガス入口連通孔40a、冷却媒体出口連通孔38b及び酸化剤ガス出口連通孔36bは、第1エンドプレート20a側の積層方向一端が開放される一方、第2エンドプレート20b側の積層方向他端が閉塞される。
第1金属セパレータ32の電解質膜・電極構造体30に向かう面32aには、燃料ガス入口連通孔40aと燃料ガス出口連通孔40bとを連通する燃料ガス流路(反応ガス流路)42が形成される。この燃料ガス流路42は、例えば、矢印B方向に延在する複数本の溝部により構成される。第1金属セパレータ32の面32bには、冷却媒体入口連通孔38aと冷却媒体出口連通孔38bとを連通する冷却媒体流路44が形成される。この冷却媒体流路44は、矢印B方向に延在する複数本の溝部により構成される。
第2金属セパレータ34の電解質膜・電極構造体30に向かう面34aには、例えば、矢印B方向に延在する複数本の溝部からなる酸化剤ガス流路(反応ガス流路)46が設けられるとともに、この酸化剤ガス流路46は、酸化剤ガス入口連通孔36aと酸化剤ガス出口連通孔36bとに連通する。第2金属セパレータ34の面34bには、第1金属セパレータ32の面32bと重なり合って冷却媒体流路44が一体的に形成される。
第1金属セパレータ32の面32a、32bには、この第1金属セパレータ32の外周端部を周回して第1シール部材48が一体成形される。第1シール部材48は、面32aで燃料ガス入口連通孔40a、燃料ガス出口連通孔40b及び燃料ガス流路42を囲繞してこれらを連通させる一方、面32bで冷却媒体入口連通孔38a、冷却媒体出口連通孔38b及び冷却媒体流路44を囲繞してこれらを連通させる。
第2金属セパレータ34の面34a、34bには、この第2金属セパレータ34の外周端部を周回して第2シール部材50が一体成形される。第2シール部材50は、面34aで酸化剤ガス入口連通孔36a、酸化剤ガス出口連通孔36b及び酸化剤ガス流路46を囲繞してこれらを連通させる一方、面34bで冷却媒体入口連通孔38a、冷却媒体出口連通孔38b及び冷却媒体流路44を囲繞してこれらを連通させる。
電解質膜・電極構造体30は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜52と、前記固体高分子電解質膜52を挟持するアノード側電極54及びカソード側電極56とを備える。
アノード側電極54及びカソード側電極56は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜52の両面に形成される。
図2に示すように、第1及び第2絶縁プレート18a、18bは、絶縁性材料、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)やフェノール樹脂等で形成されている。第1及び第2絶縁プレート18a、18bは、中央部に矩形状の凹部60a、60bが設けられるとともに、この凹部60a、60bの略中央に孔部62a、62bが連通する。
凹部60a、60bには、第1及び第2ターミナルプレート16a、16bが収容され、前記第1及び第2ターミナルプレート16a、16bの端子部64a、64bが絶縁性筒体66a、66bを介装して孔部62a、62bに挿入される。第1及び第2エンドプレート20a、20bには、孔部62a、62bと同軸的に孔部68a、68bが形成される。
図4に示すように、端部部材である第2絶縁プレート18bには、酸化剤ガス出口連通孔36bの閉塞される積層方向他端に対応して前記酸化剤ガス出口連通孔36bに連通する湾曲部70が形成される。湾曲部70は、第2絶縁プレート18bの面を抉るようにして形成されており、全周にわたってRが設けられている。
このRは、1.0〜50の範囲内、より好ましくは、1.5〜30の範囲内に設定されている。なお、凝縮水の自重による流れを考慮すると、Rは、湾曲部70の少なくとも下部側に設けられていればよい。
図5に示すように、第2絶縁プレート18bには、燃料ガス出口連通孔40bの閉塞される積層方向他端に、前記燃料ガス出口連通孔40bに連通する湾曲部70aが形成される。この第2絶縁プレート18bには、さらに、必要に応じて酸化剤ガス入口連通孔36aの閉塞される積層方向他端、及び燃料ガス入口連通孔40aの閉塞される積層方向他端に、それぞれ前記酸化剤ガス入口連通孔36aと前記燃料ガス入口連通孔40aとに連通する湾曲部70b、70cが形成される。
図1に示すように、第1エンドプレート20aには、矢印B方向一端側に酸化剤ガス入口連通孔36a、冷却媒体入口連通孔38a及び燃料ガス出口連通孔40bに連通する配管マニホールド72a、78a及び80bが絶縁グロメット82を介装して取り付けられる。
第1エンドプレート20aの矢印B方向他端側には、燃料ガス入口連通孔40a、冷却媒体出口連通孔38b及び酸化剤ガス出口連通孔36bに連通する配管マニホールド80a、78b及び72bが絶縁グロメット82を介装して取り付けられる(図1及び図4参照)。配管マニホールド72b、80bは、水平方向(矢印A方向)に対して下方向に傾斜する傾斜部84を有している。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、燃料電池スタック10では、配管マニホールド72aから酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、配管マニホールド80aから水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、配管マニホールド78aから純水やエチレングリコール等の冷却媒体が供給される。このため、各燃料電池12に対して酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体が矢印A方向に供給される。
図3に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔36aから第2金属セパレータ34の酸化剤ガス流路46に導入され、電解質膜・電極構造体30のカソード側電極56に沿って移動する。一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔40aから第1金属セパレータ32の燃料ガス流路42に導入され、電解質膜・電極構造体30のアノード側電極54に沿って移動する。
従って、各電解質膜・電極構造体30では、カソード側電極56に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極54に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる(図2参照)。
次いで、カソード側電極56に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔36bに沿って矢印A方向に流動した後、配管マニホールド72bに排出される(図1参照)。同様に、アノード側電極54に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔40bに排出されて矢印A方向に流動し、配管マニホールド80bに排出される。
また、冷却媒体は、図3に示すように、冷却媒体入口連通孔38aから第1及び第2金属セパレータ32、34間の冷却媒体流路44に導入された後、矢印B方向に沿って流動する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体30を冷却した後、冷却媒体出口連通孔38bを移動して配管マニホールド78bに排出される(図1参照)。
この場合、第1の実施形態では、図4に示すように、酸化剤ガス出口連通孔36bは、第1エンドプレート20a側の積層方向一端が開放され、且つ第2エンドプレート20b側の積層方向他端が閉塞されている。さらに、積層方向他端に配設されている第2絶縁プレート(端部部材)18bには、酸化剤ガス出口連通孔36bに連通する湾曲部70が形成されている。
酸化剤ガス出口連通孔36bの閉塞されている積層方向他端には、反応による生成水が滞留し易い。そこで、この積層方向他端にRを有する湾曲部70を設けることによって、生成水が前記湾曲部70に沿って円滑且つ確実に移動し、該積層方向他端側に前記生成水が滞留することを阻止することができる。
従って、湾曲部70に導出される生成水は、この湾曲部70に連通する酸化剤ガス出口連通孔36bを介して積層一端側に移動し、配管マニホールド72bに排出される。これにより、酸化剤ガス出口連通孔36bに滞留水による閉塞等が惹起することがなく、簡単な構成で、安定した発電電圧を得るとともに、特に、低温始動性の向上を図ることが可能になるという効果が得られる。
さらに、湾曲部70のRは、1.0〜50の範囲内、より好適には、1.5〜30の範囲内に設定されている。このため、滞留水の発生を確実に阻止するとともに、第2絶縁プレート18bが矢印A方向に肉厚化することがなく、燃料電池スタック10全体を良好に小型化することが可能になる。
なお、燃料ガス出口連通孔40b、酸化剤ガス入口連通孔36a及び燃料ガス入口連通孔40aでは、積層方向他端に所定のRを有する湾曲部70a、70b及び70cが設けられており、上述した酸化剤ガス出口連通孔36bと同様の効果が得られる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタック90の一部断面側面図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
燃料電池スタック90では、少なくとも酸化剤ガス出口連通孔36bの閉塞される積層方向他端に、第2絶縁プレート18bから第2エンドプレート20bにわたって湾曲部92が形成される。第2絶縁プレート18b及び第2エンドプレート20bは、一体的に端部部材を構成しており、所定のRを有する湾曲部92は、酸化剤ガス出口連通孔36bに連通している。ここで、湾曲部92のRは、湾曲部70のRと同一である。
この第2の実施形態では、酸化剤ガス出口連通孔36bの閉塞される積層方向他端に、第2絶縁プレート18bから第2エンドプレート20bにわたって湾曲部92が一体的に設けられており、この積層方向他端に滞留水が発生することを確実に阻止することができる等、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第2エンドプレート20bのみを端部部材とし、この第2エンドプレート20bのみに酸化剤ガス出口連通孔36bに連通する湾曲部92を形成してもよい。
図7は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタック100の一部断面側面図である。
燃料電池スタック100では、端部部材、例えば、第2エンドプレート20bに凹部102が形成され、この凹部102に装填部材104が配設される。装填部材104には、少なくとも酸化剤ガス出口連通孔36bに連通する湾曲部106が形成されるとともに、装填部材104は、絶縁部材で構成される。
このように構成される第3の実施形態では、酸化剤ガス出口連通孔36bの積層方向他端に湾曲部106が連通しており、この積層方向他端に滞留水が発生することを阻止することができる等、第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。しかも、装填部材104を絶縁部材で構成することにより、絶縁性を良好に維持することが可能になるという利点が得られる。また、装填部材104は、第2絶縁プレート18bに用いてもよい。
なお、第1〜第3の実施形態では、第2ターミナルプレート16bが第2絶縁プレート18bに形成された凹部60bに収容されているが、これに限定されるものではなく、前記第2ターミナルプレート16bと前記第2絶縁プレート18bとを同一の外形寸法に構成してもよい。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックの概略斜視図である。 前記燃料電池スタックの断面側面説明図である。 前記燃料電池スタックの要部分解斜視図である。 前記燃料電池スタックの一部断面側面図である。 前記燃料電池スタックを構成するターミナルプレートと絶縁プレートの分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックの一部断面側面図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタックの一部断面側面図である。 特許文献1の燃料電池スタックを概略構成説明図である。
符号の説明
10、90、100…燃料電池スタック
12…燃料電池 14…積層体
16a、16b…ターミナルプレート 18a、18b…絶縁プレート
20a、20b…エンドプレート 30…電解質膜・電極構造体
32、34…金属セパレータ 36a…酸化剤ガス入口連通孔
36b…酸化剤ガス出口連通孔 38a…冷却媒体入口連通孔
38b…冷却媒体出口連通孔 40a…燃料ガス入口連通孔
40b…燃料ガス出口連通孔 42…燃料ガス流路
44…冷却媒体流路 46…酸化剤ガス流路
52…固体高分子電解質膜 54…アノード側電極
56…カソード側電極 60a、60b、102…凹部
70、70a〜70c、92、106…湾曲部
72a、72b、78a、78b、80a、80b…配管マニホールド
104…装填部材

Claims (3)

  1. 電解質の両側に一対の電極が設けられた電解質・電極構造体と、セパレータとが水平方向に積層された積層体を備え、前記電解質・電極構造体と一方のセパレータとの間には、前記電極の面方向に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成されるとともに、前記反応ガス流路の供給側端部又は排出側端部に連通して前記積層体を積層方向に貫通する反応ガス連通孔が形成される内部マニホールド型燃料電池スタックであって、
    前記反応ガス連通孔は、積層方向一端が開放され且つ積層方向他端が閉塞されるとともに、
    前記積層方向他端には、少なくとも下部側に前記反応ガス連通孔に連通する湾曲部を有する端部部材が配設されることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記端部部材は、少なくとも前記積層体に積層されるターミナルプレート、絶縁プレート又はエンドプレートのいずれかであることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池スタックにおいて、前記湾曲部は、前記端部部材に配設される装填部材に設けられることを特徴とする燃料電池スタック。
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JP2014175115A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタック
JP2016091672A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 三菱重工業株式会社 固体高分子形燃料電池

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