JP2006091697A - プロジェクタ - Google Patents

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智幸 塚本
Hiroyasu Morikawa
広泰 守川
Takuji Okubo
琢二 大久保
Takashi Nasu
隆志 那須
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Abstract

【課題】 筐体において、ランプの近くに位置する部分が局部的に高温になるのを抑えることができるプロジェクタを提供すること。
【解決手段】 筐体2内に収容されたランプ6と、このランプ6を囲むランプカバー11と、このランプカバー11から離間してランプカバー11の外側に配置された放熱部材15と、ランプカバー11に取り付けられランプ6が発した熱を受ける受熱部13a、13bを有し、その受熱部13a、13bで受けた熱を放熱部材15に伝える熱伝導部材13やヒートパイプ32などの熱輸送手段13とを備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、スクリーンなどの被投写体に画像を拡大表示するプロジェクタに関し、特にプロジェクタを薄型化するにあたり、筐体温度の過熱を抑えたプロジェクタに関する。
プロジェクタはその筐体の内部に、主要構成要素としてランプと光学ユニットを備えている。一般に、プロジェクタに用いられるランプの光出力は大きく、それに伴って発熱量も大きく冷却が必要である。従来より、ファンによる強制対流を利用した空冷構造がよく採用されている。例えば特許文献1参照。
特開平10−23355号公報
プロジェクタの各部品の中ではランプからの発熱が際だって大きく、また、近年、明るい表示画像に対する要望からランプの大出力化が進んでいることもあって、筐体におけるランプ近くの部分が局部的に高温になりやすい。特に、ランプ周辺の部品を、ランプから発せられる紫外線や熱による劣化から防ぐために設けられるランプカバーは耐紫外線及び耐熱性に優れた樹脂材料がよく用いられ、熱伝導率の小さい樹脂材料は熱が拡散しにくく、このことによってもランプ近くの筐体部分に熱が集中しやすくなっている。このような状況で、筐体の薄型化を推し進めると、筐体のすぐ内側にランプが位置することになり、ますます筐体温度が上昇することになる。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、その目的とするところは、筐体において、ランプの近くに位置する部分が局部的に高温になるのを抑えることができるプロジェクタを提供することにある。
本発明は前記課題を解決するため以下の構成を採用した。
すなわち、本発明のプロジェクタは、筐体内に収容されたランプと、ランプを囲むランプカバーと、ランプカバーから離間してランプカバーの外側に配置された放熱部材と、ランプが発した熱を受ける受熱部を有しその受熱部で受けた熱を放熱部材に伝える熱輸送手段と、を備える。
ここで、熱輸送手段は、ランプが発した熱をランプ配置箇所から拡散させるための熱輸送経路として機能する。すなわち、ランプが発した熱は、熱輸送手段を介して放熱部材に伝わり、その放熱部材から放熱部材周辺の空気中に放熱される。
放熱部材は、ランプ配置箇所よりも低温な位置に配置され、ランプ配置箇所と放熱部材配置箇所との間の温度差により、熱輸送手段を介して、ランプ側から放熱部材への熱移動が生じる。例えば、放熱部材は、筐体内において平面視でランプに重ならない位置に配置される。あるいは、放熱部材は筐体の内部に配置されることに限らず、その一部(例えば放熱用フィン)を筐体の外部に露出させて放熱部材自体で筐体の一部を構成してもよい。
また、熱輸送手段として、比較的広い表面積を有する板状やシート状の熱伝導部材を用いれば、熱輸送手段自体からの放熱による熱の拡散効果も得られる。固体中の熱伝導よりも大きな熱輸送能力を得たい場合には、相変化による熱輸送を利用したヒートパイプやヒートレーンを用いることが有効である。
また、熱輸送手段の受熱部を、ランプに直接取り付けるのではなく、ランプカバーに取り付ければ、消耗品であるランプの交換作業の妨げにならない。
また、ランプから筐体への熱の伝わりを抑えるために、筐体の内側部分と、ランプとの間に断熱材を介在させることも有効である。
また、ランプと放熱部材の空冷用にファンを設けてもよく、そのファンとして、吸い込み口をランプと放熱部材に向けて配置されたクロスフローファンを用いれば、温度の高い空気を吸い込んで排気する経路上にそのファンのモータが位置することを避けられるので、熱によるモータ寿命の低下を抑制できる。また、クロスフローファンは、軸流ファンに比べて幅広い均一な風が得られるので、広い範囲に拡散された熱を、複数のファンを用いなくても、1つのファンだけで排熱できる。
また、ランプと放熱部材の空冷用ファンとして、同一のモータによって一体となって回転され互いに吸い込み方向が異なるクロスフローファン部とシロッコファン部とを有するファンを用い、クロスフローファン部とシロッコファン部のうち、一方はランプカバー内の空気を吸い込み、他方は放熱部材周辺の空気を吸い込むようにすれば、吸い込み方向が1方向だけのファンを用いた場合に比べて、ランプと放熱部材との配置レイアウトの自由度を高めることができる。
本発明のプロジェクタによれば、ランプが発した熱を、熱輸送手段及び放熱部材を用いて拡散させるので、ランプ配置箇所における熱の集中を抑えて、筐体におけるランプ近くに位置する部分が局部的に高い温度となるのを防ぐことができる。この結果、筐体の高さ寸法を小さくしてプロジェクタの小型化を進めても、ランプ近くの筐体表面温度の局部的な過熱を抑制できる。
[第1の実施形態]
図1は本発明の一実施形態に係るプロジェクタ1の外観斜視図を示す。プロジェクタ1は、樹脂または金属材料からなる略直方体形状の筐体2を有し、その筐体2の内部には、図2、3に示すランプ6、光学ユニット8などが収容されている。ランプ6は、例えばメタルハライドランプ、高圧水銀ランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプなどを用いることができる。光学ユニット8は、インテグレータ、色分解用ダイクロイックミラー、液晶パネル23a〜23c、色合成用ダイクロイックプリズム21、投写レンズ4などを備えている。筐体2の正面部2aには窓孔3が開口され、その窓孔3から投写レンズ4が筐体外部に臨んでいる。
ランプ6から発せられた光は光学ユニット8に導かれ、色分解用ダイクロイックミラーによって赤、緑、青に色分解され、それぞれの色の画像を形成する液晶パネル23a〜23cを透過した後、色合成用ダイクロイックプリズム21によって色合成されカラー画像が形成される。そのカラー画像は投写レンズ4を介してスクリーンなどの被投写体に拡大投影される。
図4に示すように、ランプ6の発光管26の周囲をリフレクタ7が囲んでいる。リフレクタ7は、耐熱及び耐紫外線性を有するガラス部材に光反射膜を付けた楕円鏡または放物面鏡であり、発光管26から出た光を効率よく集めて光学ユニット8側に導く役目をする。
再び図2、3を参照して、ランプ6はランプカバー11内に配置されている。ランプカバー11は樹脂または金属材料からなり、ランプ6から発せられる熱や紫外線による、ランプ6周辺の部品の劣化を防ぐ機能を有する。ランプカバー11は、ランプ6の光学ユニット8への光出射方向であるランプ6の前方と、その反対方向であるランプ6の後方を遮らないようにランプ6を囲んでいる。すなわち、ランプカバー11の上板部11aがランプ6の上方を覆い、その上板部11aに略垂直に一体に設けられた2つの側板部11b、11cがランプ6の側方を覆っている。ランプカバー11はランプ6に接触していない。
ランプカバー11には、熱伝導部材13が、例えばねじ止め、接着、溶着などの方法で取り付けられている。熱伝導部材13は、第1受熱部13aと、第2受熱部13bと、放熱部材取付部13cとが一体となって構成される。熱伝導部材13は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金などの熱伝導性に優れた金属または合金からなる。
第1受熱部13aと放熱部材取付部13cとは、平面形状が矩形状の平板を構成し、その平板の長手方向の略中央部に、第2受熱部13bが前記平板に略垂直に設けられている。第2受熱部13bは、前記平板の短手方向に沿って設けられている。第1受熱部13aと第2受熱部13bは、それぞれ、ランプカバー11の上板部11aの外表面、側板部1bの外表面に直接接触している。あるいは、熱伝導性を有する接着剤、熱伝導性グリス、熱伝導性シートなどを介在させてもよい。
放熱部材取付部13cは、第2受熱部13bを境に第1受熱部13aの反対方向に延在している。放熱部材取付部13cの下面には、放熱部材15が、例えばねじ止め、接着、溶着などの方法で取り付けられている。放熱部材15と第2受熱部13bとは接触しておらず、両者の間には空間が形成されている。
放熱部材15は、ベース15a(図3参照)と、ベース15aに略垂直に設けられた複数のプレート状のフィン15bとを有するいわゆるプレート型ヒートシンクである。なお、プレート型ヒートシンクに限らず、ピン型ヒートシンクやタワー型ヒートシンクを用いてもよい。放熱部材15は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金などの熱伝導性に優れた金属または合金からなる。ベース15aは、放熱部材取付部13cの下面に直接接触している。あるいは、熱伝導性を有する接着剤、熱伝導性グリス、熱伝導性シートなどを介在させてもよい。
放熱部材15は、放熱部材取付部13cの下面と、第2受熱部13bの外表面とが臨む空間に配置され、第2受熱部13bの外表面との間に形成された空間の分だけ、ランプカバー11から離れて位置している。また、放熱部材15は、ランプカバー11の側板部11a、11bの高さ寸法内に収まっており、熱伝導部材13の上方に突出していない。よって、筐体2内における高さ方向のスペースを放熱部材15のために余分に確保する必要がなく、プロジェクタ1の薄型化の妨げにならない。
上述した熱伝導部材13は、ランプ6が発した熱をランプカバー11を介して第1及び第2受熱部13a、13bで受け、その熱を放熱部材15に伝える熱輸送手段として機能する。
また、そのような熱輸送手段としては、図14に示す熱伝導シート63を用いてもよい。熱伝導シート63は例えばグラファイトシートやアルミニウム箔、銅箔などであり、ランプカバー11の上板部11a及び側板部11bに貼り付けられた部分が受熱部として機能する。熱伝導シート63において側板部11bに貼り付けられた部分の下端部から続く部分は、筐体底部内面に設けられたベース28上に敷設され、その上に放熱部材15が配置されている。放熱部材15は、図2、3に示す例とは上下の姿勢が逆にされ、ベース15aが熱伝導シート63上に取り付けられ、フィン15bはそのベース15aから上方に向いている。
再び図2、3を参照して、ランプ6の後部(光学ユニット8への光出射方向の反対方向に向く部分)に向き合うようにしてファン18が配置され、同様に、放熱部材15の後部に向き合うようにしてファン17が配置されている。ファン17、18は、それぞれ、回転中心にモータ17b、18bが位置し、そのまわりに羽根17a、18aが設けられた、いわゆる軸流ファンである。
以上説明した各部品は何れも筐体2内に収容されている。そして、そのようなプロジェクタ1において、ランプ6が発する熱は、ランプカバー11を介して熱伝導部材13の第1、第2受熱部13a、13bに伝わる。そして、第1、第2受熱部13a、13bの熱は、第1、第2受熱部13a、13bより低温側にある放熱部材取付部13cへと熱伝導部材13中を移動していき、放熱部材取付部13cに取り付けられた放熱部材15に伝わり、放熱部材15のフィン15bから周辺の空気中に放熱される。
すなわち、本実施形態では、ランプ6が発する熱を、熱伝導部材13を介して、ランプ6から離れた位置に設けられた放熱部材15へと拡散させることで、ランプ6配置箇所における温度上昇を抑えることができる。また、熱伝導部材13は2枚の平板をT字状に組み合わせた形状をし、比較的広い表面積を有するので、熱伝導部材13自体からも十分な放熱効果が得られ、このこともランプ6配置箇所の温度上昇抑制に貢献している。以上のことにより、筐体2において、ランプ6の近くに位置する部分(例えばランプ6の真上部分)が局部的に高温になることを防げる。したがって、筐体2とその内側のランプ6との間に確保する間隙をそれほど大きく確保しなくて済み、プロジェクタ1の薄型化を図れる。
ランプ6からの放熱を受けて温度上昇されたランプ6周辺の空気はファン18によって吸気され、図1に示す筐体2の側部に設けられた多数のスリット状の排気口5から筐体2の外部に排気される。放熱部材15からの放熱を受けて温度上昇された放熱部材15周辺の空気はファン17によって吸気され、同じく排気口5から筐体2の外部に排気される。
ここで、ファン18は軸流ファンであるため、そのモータ18bにランプ6側から吸い込んだ温度の高い空気が当たることが避けられず、このことがファン寿命の低下につながることがある。しかし、本実施形態では、ランプ6から離れた位置にある放熱部材15へとランプ6からの熱を拡散させることで、ランプ6配置箇所の温度上昇を抑制しているため、その分、ファン18が吸い込む空気の温度上昇も抑えられ、モータ18bに与える熱負荷を小さくでき、ファン18の寿命低下を抑制できる。
なお、ファン18を設ける代わりに、熱伝導部材13をランプ6の後方側へと延在させ、その延在させた部分に放熱部材を取り付けてもよい。また、放熱部材取付部13cが延在する方向の反対方向に熱伝導部材13を延在させて、その部分に放熱部材を取り付けてもよい。放熱部材15及び熱伝導部材13による放熱効果だけでランプ6を望む温度に抑えることができる場合にはファン18は必ずしも必要ない。もちろん、放熱部材15冷却用のファン17も必ずしも必要ではない。以上のように、本実施形態では、ランプ6の近くに必ずしもファンを設ける必要はなく、このことは部品配置レイアウトの自由度を向上させる。
また、ランプ6は消耗品であり、使用寿命に達すると交換しなければならない。ここで、本実施形態では、熱伝導部材13の第1、第2受熱部13a、13bは何れもランプカバー11に取り付けられ、ランプ6には接触していない。したがって、ランプ6に対して熱伝導部材13を取り外したり、取り付けたりする煩わしい作業を行うことなくランプ交換を行える。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、上記第1の実施形態と同じ構成部分には同一の符号を付しその詳細な説明は省略する。
プロジェクタ1の小型化に伴って筐体2の薄型化が進むと、筐体2の内部においてランプ6の上方の空間が狭められ筐体2のすぐ内側にランプ6が位置するようになり、筐体2においてランプ6に向き合う部分の温度が高温になりやすい。そこで、本実施形態では、図4に示すように、筐体2の上板部2bの内側部分と、ランプカバー11の上板部11aとの間に断熱材24を介在させている。断熱材24は、熱伝導部材13において、ランプカバー11に接する面の反対面側に位置するので、ランプカバー11から熱伝導部材13への熱伝導の妨げにはならない。また、筐体2の底板部2cと、ランプベース28との間にも断熱材25が介在されている。断熱材24、25は、図3に示すように、板状あるいはシート状に形成される。
断熱材24、25としては、例えば、グラスウール、硬質ウレタンフォーム、真空断熱材、断熱塗装材などを用いることができる。ここで、真空断熱材は、シリカ粉末などの粉末材料や繊維材料などの多孔質材を芯材としており、その芯材をラミネートフィルムで覆い、内部を真空にすることで、芯材の断熱性能に加え、より熱を伝えにくい構造となっている。また、断熱塗装材に用いられる断熱塗料としては、セラミック粒子や中空セラミックビーズをウレタンやアクリルのエマルジョンに配合したものを一例として挙げることができる。
以上のように本実施形態によれば、熱伝導部材13及び放熱部材15を用いたランプ配置箇所からの熱拡散効果に加え、さらに断熱材24、25によってランプ6から筐体2への熱の伝わりを抑えているので、筐体2におけるランプ近くの部分の、よりいっそうの温度上昇を抑制できる。特に、筐体2が薄型化され、筐体2とランプ6との間の空間距離が小さくなる場合に有効である。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、上記第1の実施形態と同じ構成部分には同一の符号を付しその詳細な説明は省略する。
本実施形態では、図5に示すように、熱輸送手段として、例えば銅の数十倍の熱輸送能力を持つヒートパイプ32を用いている。ヒートパイプ32の一端側には受熱部31が設けられている。受熱部31は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金などの熱伝導性に優れた金属または合金からなる。受熱部31は、ランプカバー11の上板部11aの外表面に直接接触して、あるいは熱伝導性を有する接着剤、熱伝導性グリス、熱伝導性シートなどを介在させて取り付けられている。
ヒートパイプ32の他端側には放熱部材33が設けられている。放熱部材33は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金などの熱伝導性に優れた金属または合金からなる。放熱部材33とランプカバー11の側板部11bとは接触しておらず、両者の間には間隙が形成され、その間隙の分だけ放熱部材33はランプカバー11から離間して位置している。放熱部材33は、ランプカバー11の側板部11bの高さ寸法内に収まっており、よって筐体2内における高さ方向のスペースを放熱部材33のために余分に確保する必要がなく、プロジェクタ1の薄型化の妨げにならない。
ランプ6が発する熱は、ランプカバー11を介して受熱部31に伝わる。そして、受熱部31の熱はヒートパイプ32を介して、受熱部31より低温側にある放熱部材33に伝わり、放熱部材33からその周辺の空気中に放熱される。
すなわち、ランプ6が発する熱を、受熱部31及びヒートパイプ32を介して、ランプ6から離れた位置に設けられた放熱部材33へと拡散させることで、ランプ6配置箇所における温度上昇を抑えることができる。この結果、筐体2において、ランプ6の近くに位置する部分(例えばランプ6の真上部分)が局部的に高温になることを防げる。したがって、筐体2とその内側のランプ6との間に確保する間隙をそれほど大きく確保しなくて済み、プロジェクタ1の薄型化を図れる。
ランプ6からの放熱を受けて温度上昇されたランプ6周辺の空気はファン18によって吸気され、図1に示す筐体2の側部に設けられた多数のスリット状の排気口5から筐体2の外部に排気される。放熱部材33からの放熱を受けて温度上昇された放熱部材33周辺の空気はファン17によって吸気され、同じく排気口5から筐体2の外部に排気される。
また、本実施形態においても、受熱部31はランプカバー11に取り付けられ、ランプ6には接触していないので、ランプ交換の妨げにならない。
なお、ヒートパイプ以上の熱輸送能力を持つヒートレーンを用いてもよい。ヒートレーンは、受熱部31における熱吸収により作動液が相変化し、蒸気の移動を利用して潜熱を輸送する核沸騰により液相が振動し、この振動を利用して顕熱を輸送することによりランプ6の熱を放熱部材33へと拡散させる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、上記第1の実施形態と同じ構成部分には同一の符号を付しその詳細な説明は省略する。
本実施形態では、図12に示すように、軸流ファンの代わりにクロスフローファン37を用いている。クロスフローファン37のケーシング37b内には、1点鎖線で示す回転軸の周りを囲んで一体に設けられた複数の細長い羽根37cが収容されている。クロスフローファン37は、その吸い込み口をランプ6及び放熱部材15に向けて配置され、羽根37cを回転させるモータ37aはランプ6及び放熱部材15に向き合っていない。
クロスフローファン37は、ランプ6、放熱部材15、さらに電源35からの放熱を受けて温度上昇された空気を吸い込んで、筐体2の側部に設けられた排気口に向けて排気する。ランプ6、放熱部材15、電源35などの空冷を1つのクロスフローファン27で行えるのでファン個数が低減できる。また、クロスフローファン27は、風速分布が均一で幅の広い風が得られ、熱輸送手段や放熱部材を用いてランプ6の熱をランプ6配置箇所以外の部分に広く拡散させる本発明の構成に適している。
図2、3に示す実施形態で用いている軸流ファン18の場合には、羽根18aの中心に位置するモータ18bにランプ6側から吸い込んだ温度の高い空気が当たることが避けられず、このことがファン寿命の低下につながることがある。これに対してクロスフローファン37では、モータ37aは羽根37cの中に位置していない。よって、モータ37aを、温度の高い空気を吸い込む経路上に位置させることなく、ランプ6などの熱源から離れた位置に位置させることができ、モータ37aに熱負荷を与えず使用寿命の低下を抑制できる。
また、筐体2を薄型化していくとファンの高さも小さくする必要があるが、軸流ファンでは小型化していくと羽根の径よりもモータの径の方が相対的に大きくなり風量が落ちる傾向にある。しかし、同じ高さ寸法の軸流ファンとクロスフローファンとでは、クロスフローファンの方が大きな風量が得られ、クロスフローファンでは小型化されてもランプ熱の排気に必要な風量を確保できる。
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。なお、上記第1の実施形態と同じ構成部分には同一の符号を付しその詳細な説明は省略する。
本実施形態では、図6に示すように、ランプ6及び放熱部材15の空冷用ファンとして、同一のモータ43によって一体となって回転され互いに吸い込み方向が異なるクロスフローファン部41とシロッコファン部51とを有するファン50を用いている。
クロスフローファン部41とシロッコファン部51とは、図10、11に示すように、共通のケーシング45内に収められている。クロスフローファン部41は、その回転軸の周りを囲んで一体に設けられた複数の細長い羽根42を有する。シロッコファン部51は、クロスフローファン部41と同じ回転軸の周りを囲んで一体に設けられ、クロスフローファン部41の羽根42より長さの短い複数の羽根52を有する。クロスフローファン部41とシロッコファン部51との間には円板状の仕切板44が設けられ、クロスフローファン部41とシロッコファン部51とを隔てている。
ケーシング45において、クロスフローファン部41及びシロッコファン部51が排気する側の側面は図10に示すように開口されている。その側面において上方には整風部材49が長手方向に沿って設けられ、クロスフローファン部41及びシロッコファン部51の排気風が上方へ流れるのを規制している。
ケーシング45において、クロスフローファン部41が空気を吸い込む側の側面は図11に示すように開口されている。その側面において、シロッコファン部51に対応する部分48は塞がれている。
ケーシング45において、シロッコファン部51側の端側面46には、シロッコファン部51の吸い込み口47が形成されている。端側面46の反対側の端側面にはモータ43が設けられている。モータ43は、ケーシング45の外側に設けられている。モータ43の回転軸はクロスフローファン部41及びシロッコファン部51に連結され、モータ43の駆動によってクロスフローファン部41及びシロッコファン部51は一体となって回転される。
以上のように構成されるファン50は、図6に示すように、ランプ6及びランプカバー11の後方に配置されている。クロスフローファン部41の吸い込み口はランプカバー11内に向けられている。シロッコファン部51の吸い込み口47は、放熱部材15の後方の空間に向けられている。
ランプカバー11内の空気はクロスフローファン部41に吸い込まれ、筐体2の側部に設けられた排気口5(図1参照)に向けて排気され、その排気口5から筐体2の外部に排気される。放熱部材15周辺の空気は、放熱部材15の後方の空間の空気と共にシロッコファン部51に吸い込まれる。シロッコファン部51は、吸い込み口47と、排気する方向以外は、ケーシング45(図11に示す部分48を含む)及び仕切板44で塞がれているので、吸い込み口47から吸い込まれた空気は、クロスフローファン部41と同様に筐体2の排気口5に向けて排気され、その排気口5から筐体2の外部に排気される。
本実施形態では、図12に示す第4の実施形態のクロスフローファン67のようにファン50を放熱部材15に向き合わせなくても、ファン50の端側面46に形成された吸い込み口47から放熱部材15周辺の空気を吸い込めるので、第4の実施形態のクロスフローファン67に比べて長さを短くでき、その分、設置スペースをとらない。このことは、プロジェクタ1の小型化につながる。
また、本実施形態のような異なる2方向からの吸い込みを実現するファンを用いれば、ランプ6と放熱部材15との配置レイアウトの自由度が高くなる。例えば、図13に示す例では、放熱部材15を筐体2の左奥に配置し、ファン61はそのシロッコファン部55の吸い込み口を放熱部材15に向き合わせ、クロスフローファン部54の吸い込み口をランプ6の側方に向き合わせて配置している。
シロッコファン部55は、放熱部材15に向き合わされた吸い込み口と、筐体2の背面側に向く排気口以外は、ファン61のケーシング及びクロスフローファン部54との間に設けられた仕切板57で塞がれているので、吸い込み口から吸い込まれた放熱部材15周辺の空気は、筐体2の背面側に設けられた排気口に向けて排気され、その排気口から筐体2の外部に排気される。
クロスフローファン部54は、ランプ6に向き合わされた吸い込み口からランプ6周辺の空気、さらには電源35周辺の空気を吸い込んで、筐体2の背面側に設けられた排気口に向けて排気し、この排気空気は筐体2の排気口から筐体2の外部に排気される。
上述したファン50のモータ43及びファン61のモータ56は何れも、羽根の中に位置していない構成であるので、モータ43、56を、熱源周辺の空気を吸い込む経路上に位置させることなく、モータ43、56に熱負荷を与えず使用寿命の低下を抑制できる。
なお、図7に示すように、シロッコファン部51において、クロスフローファン部41の排気方向側の部分38を塞いで、逆にランプ6側に向く部分を開口させて、吸い込み口47から吸い込んだ空気をランプカバー11内に向けて吹き付けてもよい。吸い込み口47からは、放熱部材15周辺の空気の他にも、吸い込み口47が臨む広い範囲の空間からより低温な空気が吸い込まれ、それが例えばランプ6の図7において手前側の側方を流れてランプ6を空冷する。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
上述した各実施形態は単独で実施されることに限らず他の実施形態との組み合わせも可能である。例えば、第2の実施形態に示した断熱材は他の実施形態にも適用できる。また、第3の実施形態に示した熱輸送手段と第4の実施形態に示したクロスフローファン37とを組み合わせた構成でもよい。
あるいは、図8に示すように第3の実施形態の熱輸送手段と第5の実施形態のファン50とを組み合わせてもよい。この場合、シロッコファン部51の排気方向はクロスフローファン部41の排気方向と同じであるが、図9に示すように、シロッコファン部51で吸い込まれた空気をランプ6に向けて吹き付けてもよい。
また、放熱部材15、33は筐体2の内部に配置されることに限らず、放熱部材15、33で筐体2の一部を構成してもよい。その場合、放熱部材15、33がフィンを有するのであればそのフィンを筐体2の外部に露出させる。
本発明の実施形態に係るプロジェクタの外観斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るランプ近傍部分の斜視図である。 図2とは異なる方向から見た斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るランプ近傍部分の断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るランプ近傍部分の斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係るランプ近傍部分の斜視図である。 図6とはシロッコファン部の排気方向を変えた斜視図である。 本発明の変形例による、ランプ近傍部分の斜視図である。 図8とはシロッコファン部の排気方向を変えた斜視図である。 図6、8に示すファンの拡大斜視図である。 図10の反対側から見た斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係るランプ近傍部分の模式平面図である。 本発明の変形例による、ランプ近傍部分の模式平面図である。 本発明の変形例による、ランプ近傍部分の模式断面図である。
符号の説明
1…プロジェクタ、2…筐体、4…投写レンズ、6…ランプ、7…リフレクタ、8…光学ユニット、11…ランプカバー、13…熱伝導部材、13a,13b…受熱部、15…放熱部材、24,25…断熱材、31…受熱部、32…ヒートパイプ、33…放熱部材、35…電源、37…クロスフローファン、37a…モータ、41…クロスフローファン部、43…モータ、50…ファン、51…シロッコファン部、54…クロスフローファン部、55…シロッコファン部、56…モータ、61…ファン、63…熱伝導シート。

Claims (5)

  1. 筐体内に収容されたランプと、
    前記ランプを囲むランプカバーと、
    前記ランプカバーから離間して前記ランプカバーの外側に配置された放熱部材と、
    前記ランプが発した熱を受ける受熱部を有し、前記受熱部で受けた熱を前記放熱部材に伝える熱輸送手段と、
    を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記受熱部は前記ランプカバーに取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記筐体の内側部分と、前記ランプとの間に断熱材が介在されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  4. 吸い込み口を前記ランプ及び前記放熱部材に向けて配置されたクロスフローファンを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  5. 同一のモータによって一体となって回転され互いに吸い込み方向が異なるクロスフローファン部とシロッコファン部とを有するファンを備え、
    前記クロスフローファン部と前記シロッコファン部のうち、一方は前記ランプカバー内の空気を吸い込み、他方は前記放熱部材周辺の空気を吸い込む
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
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