JP2006084883A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 装置から排気される空気又は装置に吸気される空気の中の塵埃を捕集するフィルタを備えた画像形成装置において、フィルタの適切な交換時期を利用者等に知らせる。
【解決手段】 空気中の塵埃個数を計測するセンサ3を、フィルタ2よりも排気方向上流側に設け、センサ3によって計測された塵埃の積算個数が所定個数以上になると、報知手段によってフィルタ2の点検及び/又は交換を知らせるようにする。ここで、排気又は吸気される空気中の塵埃の個数をより精度よく計測する観点から、センサ3としては、発光部31と受光部32とを有し、発光部31と受光部32とを結ぶ直線の垂直二等分線上に検出孔33が設けられたものが好ましい。
【選択図】 図2
【解決手段】 空気中の塵埃個数を計測するセンサ3を、フィルタ2よりも排気方向上流側に設け、センサ3によって計測された塵埃の積算個数が所定個数以上になると、報知手段によってフィルタ2の点検及び/又は交換を知らせるようにする。ここで、排気又は吸気される空気中の塵埃の個数をより精度よく計測する観点から、センサ3としては、発光部31と受光部32とを有し、発光部31と受光部32とを結ぶ直線の垂直二等分線上に検出孔33が設けられたものが好ましい。
【選択図】 図2
Description
本発明は画像形成装置に関し、より詳細には装置から排気される空気又は装置に吸気される空気の中の塵埃を捕集するフィルタを備えた画像形成装置に関するものである。
複写機やプリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置では、用紙上に転写されたトナー画像を定着ローラなどの定着手段によって加熱・加圧して用紙に定着させている。この定着手段は一般に200℃前後にまで昇温されているため、定着手段が熱源となって装置内温度が上昇する。装置内温度が上昇すると、現像装置内でトナー融着したり、装置部材が熱変形するおそれがある。
そこで装置内温度の過度の上昇を防止するため、排気ファンや吸気ファンを装置に取り付けて、装置内の空気を外に排出したり、あるいは装置外の空気を装置内に吸い込むことが行われている。また同時に、トナーや紙粉などの装置外への排出および塵埃の装置内への流入を防止するため、排気経路および吸気経路にはフィルタが一般に設けられている。
フィルタはトナーや紙粉、塵埃などを捕集するので、装置の使用に伴って次第に目詰まりが生じる。目詰まりが激しくなると所期の効果が得られなくなるので、フィルタの目詰まりがある水準を超えればフィルタを交換する必要がある。
ところが、フィルタの交換時期を利用者が目視によって判断するのは困難であり、これまでは、画像形成枚数が所定枚数に達したときや排気・吸気ファンの駆動時間が所定時間に達したとき、あるいは装置の定期保守点検のときなどに、目詰まりの状態に拘わらず画一的にフィルタを交換していた。
特開平8−101610号公報(特許請求の範囲、(0006)〜(0010)段、図1)
しかしながら、フィルタの目詰まりは装置の設置場所や使用状態などによって異なり、例えば画像形成枚数が同じであってもフィルタの目詰まり状態が異なっていることは実際によく見かけられることである。したがって、個々の装置の使用状態を考慮せずに、画一的に所定期間でフィルタを交換すると、交換時期が早すぎたあるいは遅すぎたということが不可避的に生じる。
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、フィルタの適切な交換時期を利用者等に知らせることができる画像形成装置を提供することにある。
本発明によれば、装置内の空気を排出する排気手段と、排出される空気中の塵埃を捕集する防塵手段と、防塵手段よりも排気方向上流側に設けられた、空気中の塵埃個数を計測する計測手段と、計測された塵埃の積算個数が所定個数以上になると、防塵手段の点検及び/又は交換を知らせる報知手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
また本発明によれば、装置内に空気を吸い込む吸気手段と、吸気される空気中の塵埃を捕集する防塵手段と、防塵手段よりも吸気方向上流側に設けられた、空気中の塵埃個数を計測する計測手段と、計測された塵埃の積算個数が所定個数以上になると、防塵手段の点検及び/又は交換を知らせる報知手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
ここで、排気又は吸気される空気中の塵埃の個数をより精度よく計測する観点から、計測手段としては、発光部と受光部とを有し、発光部と受光部とを結ぶ直線の垂直二等分線上に計測領域が設けられたものが好ましい。
本発明に係る画像形成装置では、防塵手段よりも排気方向または吸気方向上流側に、空気中の塵埃個数を計測する計測手段を設け、計測された塵埃の積算個数が所定個数以上になると、防塵手段の点検及び/又は交換を報知手段で知らせるようにしたので、防塵手段の交換を適切な時期に行うことができ、フィルタの無用な交換や遅すぎた交換を防止できる。
また、計測手段として、発光部と受光部とを有し、発光部と受光部とを結ぶ直線の垂直二等分線上に計測領域が設けられたものを用いると、排気又は吸気される空気中の塵埃の個数をより精度よく計測できるようになる。
以下、本発明に係る画像形成装置について図に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
図1に、本発明の画像形成装置の一例を示す概略構成図を示す。図1の画像形成装置では、給紙カセット81から給紙ローラ82で1枚ずつ給紙された用紙は、搬送路88を通って搬送ローラ83を経て、レジストローラ対84で先端を整えられ待機し、所定のタイミングで感光体ドラム70へ搬送される。一方、帯電装置71によって感光体ドラム70の表面が一様に帯電された後、露光装置72によって感光体ドラム70上に静電潜像が形成される。そして現像装置73から供給されるトナーによって静電潜像はトナー画像として顕像化され、転写ローラ74において、送られてきた用紙に転写される。トナー像が載った用紙は定着ローラ対85へ搬送され、加熱ローラと加圧ローラとによって加熱・加圧されてトナー画像は用紙に定着される。トナー画像が定着した用紙は排出ローラ対86によって排出トレイ87上に排出される。
このような構成の画像形成装置において、左右の側面に排気口61a,61bが形成され、そこにルーバ91(図4に図示)が取り付けられている。そして、ルーバ91から内方に順にフィルタ(防塵手段)2a,2b、排気ファン(排気手段)1a,1b、センサ(計測手段)3a,3bがそれぞれ取り付けられている。また、熱源である定着ローラ対85と対向する装置背面にも排気口61cが形成され、そこにも同様にフィルタ、排気ファン、センサ(いずれも不図示)が取り付けられている。これらの排気ファン1a,1bによって装置内の加熱空気が装置外に排出され、装置内温度の上昇が抑えられる。排気ファン1a,1bの駆動時期としては、主電源の入切に合わせて駆動させてもよいし、あるいは装置内温度を検知する温度検知器を装置内に取り付け、装置内温度が所定温度以上となったときに駆動するようにしてもよい。なお、この画像形成装置では吸気口はなく、排気口61a,61b,61cから空気が排出されることによって、装置の不特定の隙間から外部の空気が装置内に吸い込まれる。もちろん、吸気口を装置に設けても構わない。
図2に示すように、この画像形成装置では、排気ファン1の下流側にフィルタ2が取り付けられ、排気ファン1の上流側に、空気中の塵埃個数を計測するセンサ3が取り付けられている。装置外に排出される空気中に含まれるトナーや紙粉などの塵埃はフィルタ2で除去されるので、装置外への塵埃の飛散が防止される。また、センサ3によって排出される空気中の塵埃の個数が計測される、すなわちフィルタ2で除去される塵埃の個数が計測されるので、フィルタ2の適切な交換時期を正確に知ることができる。
ここで使用されるセンサ3は、数μm〜数百μm程度の塵埃の個数を検知できるものであれば特に限定はなく、従来公知のものが使用できる。中でも、図3に示すような、LEDなどからなる発光部31と、フォトダイオードなどからなる受光部32とを備え、発光部31と受光部32とを結ぶ直線の垂直二等分線上に、空気が流通する検出孔(計測領域)33が形成されたものが推奨される。このような構造のセンサ3では、検出孔33に塵埃がなければ発光部31から出射した光は検出孔33をそのまま真っ直ぐに横切る。一方、検出孔33に塵埃があれば、発光部31から出射した光は検出孔33内の塵埃に当たって乱反射し、乱反射した光の一部が受光部32に入射する。この入射光の光量に応じて受光部32では出力電圧が変動し、これによって塵埃の個数が計測される。
フィルタ2の交換時期は、センサ3によって計測された塵埃の積算個数が所定個数に達したかどうかで判断される。例えば、体積が1.28×105mm3(80×80×20mm)のフィルタで、この体積の半分まで塵埃を捕集でき、捕集される塵埃が粒径6μm(体積1.13×10-7mm3)であるとすると、このフィルタの交換時期はセンサで計測された塵埃の積算個数が約5.7×1011個を超えた時となる。
なお、センサ3の検出孔33を通過する空気が排出空気の一部である場合には、センサ3による計測個数と、排出空気における検出孔33を通過する空気の割合とから、捕集された塵埃の全体個数を算出すればよい。
また、センサ3の取付位置はフィルタ2の排出方向上流側であればよく、図2のように、排出方向上流側から順にセンサ3−排気ファン1−フィルタ2とする他、図4に示すように、排出方向上流側から順にセンサ3−フィルタ2−排気ファン1(同図(a))、排気ファン1−センサ3−フィルタ2(同図(b))といった取り付け構造でもよい。この中でも、フィルタ2の交換が容易に行えることから、フィルタ2が排出方向最下流に設けられた構造が好ましい。
センサ3によって計測された塵埃の積算個数が所定個数以上になると、報知手段によってフィルタ2の交換又は点検が報知される。報知手段としては特に限定はないが、図5(a)に示すように、画像形成装置の操作パネルの一部に「フィルタ」の状態を示すランプ41を設け、ランプ41の点灯・点滅や点灯色によってフィルタ2の交換や点検を使用者に知らせてもよい。例えば、フィルタ2が正常状態の場合は”青色”、80%以上目詰まりした場合は”黄色”、100%以上目詰まりした場合”赤色”にランプ41を点灯させる。また、図5(b)に示すように、表示パネル42に例えば「フィルタを交換してください」といった表示を行ってもよい。もちろん、報知手段として音声手段を併用あるいは単独で用いても構わない。
装置に複数のフィルタが設けられている場合、全てのフィルタにセンサを設けても構わないが、汚れやすいフィルタにのみセンサを設けてもよい。なおこの場合、汚れやすいフィルタにおける計測された塵埃の積算個数が所定個数を超えた場合は、報知手段によって当該フィルタの交換を知らせると同時に、センサの設けられていない他のフィルタについても汚れていないか点検することを知らせるようにすることが推奨される。
次に、もう一つの発明に係る画像形成装置について説明する。この画像形成装置は、図1の画像形成装置と異なって、装置内に空気を吸い込んで装置内温度の上昇を抑える。装置の概略構成は、図1の装置において排気ファンを吸気ファンとする以外は同じである。吸気部分の拡大構成図を図6に示す。
図6(a)では、吸気口62にルーバ92が填め込まれ、その内方にセンサ3、フィルタ2、吸気ファン(吸気手段)5がこの順で設置されている。吸気ファン5が駆動すると、装置外の空気がルーバ92から吸い込まれ、フィルタ2で塵埃が捕集され除去された後、装置内に流入する。そしてフィルタ2の吸気方向上流側にセンサ3が取り付けられ、吸い込まれた空気中の塵埃の個数を計測する。なお、センサ3の種類や塵埃の個数計算、フィルタ2が交換時期などは前記実施形態と同様である。
吸気ファン5、フィルタ2、センサ3の取り付けは、フィルタ2の吸気方向上流側にセンサ3が取り付けられていれば特に限定はなく、図6(b)、(c)に示すように、吸気方向から順にセンサ3−吸気ファン5−フィルタ2、吸気ファン5−センサ3−フィルタ2であっても構わない。この中でも、フィルタ2の交換の容易性を考慮すると、フィルタ2が吸気方向最上流にあるのが好ましい。
これまで説明した実施形態では、画像形成装置に排気ファン又は吸気ファンを設けたものであるが、一つの装置において排気ファンと吸気ファンを設けてももちろん構わない。
1,1a,1b 排気ファン(排気手段)
2,2a,2b フィルタ(防塵手段)
3,3a,3b センサ(計測手段)
5 吸気ファン(吸気手段)
31 発光部
32 受光部
33 検出孔(計測領域)
41 ランプ(報知手段)
42 表示パネル(報知手段)
2,2a,2b フィルタ(防塵手段)
3,3a,3b センサ(計測手段)
5 吸気ファン(吸気手段)
31 発光部
32 受光部
33 検出孔(計測領域)
41 ランプ(報知手段)
42 表示パネル(報知手段)
Claims (3)
- 装置内の空気を排出する排気手段と、排出される空気中の塵埃を捕集する防塵手段と、防塵手段よりも排気方向上流側に設けられた、空気中の塵埃個数を計測する計測手段と、計測された塵埃の積算個数が所定個数以上になると、防塵手段の点検及び/又は交換を知らせる報知手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 装置内に空気を吸い込む吸気手段と、吸気される空気中の塵埃を捕集する防塵手段と、防塵手段よりも吸気方向上流側に設けられた、空気中の塵埃個数を計測する計測手段と、計測された塵埃の積算個数が所定個数以上になると、防塵手段の点検及び/又は交換を知らせる報知手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 前記計測手段が、発光部と受光部とを有し、発光部と受光部とを結ぶ直線の垂直二等分線上に計測領域が設けられたものである請求項1又は2記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004270642A JP2006084883A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004270642A JP2006084883A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006084883A true JP2006084883A (ja) | 2006-03-30 |
Family
ID=36163439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004270642A Pending JP2006084883A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | 画像形成装置 |
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JP (1) | JP2006084883A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105223113A (zh) * | 2015-09-28 | 2016-01-06 | 国家电网公司 | 一种电气控制盘柜灰尘检测装置 |
JP2016184088A (ja) * | 2015-03-26 | 2016-10-20 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置 |
-
2004
- 2004-09-17 JP JP2004270642A patent/JP2006084883A/ja active Pending
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JP2016184088A (ja) * | 2015-03-26 | 2016-10-20 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置 |
CN105223113A (zh) * | 2015-09-28 | 2016-01-06 | 国家电网公司 | 一种电气控制盘柜灰尘检测装置 |
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