JP2006080043A - 車両用照明灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数のリフレクタを組み合わせて光照射を行うように構成された車両用照明灯具において、光源光束の利用効率を高めるとともに灯具のコンパクト化を図る。
【解決手段】 回転楕円面で構成された反射面形状を有する1対の第1リフレクタ24L、24Rで反射した光源22aからの光を、1対の第2リフレクタ26L、26Rで前方へ向けて反射させる構成とし、これにより光源光束の利用効率を高める。その際、これら1対の第1リフレクタ24L、24Rおよび1対の第2リフレクタ26L、26Rを、光軸Axを含む水平面の略上方側に配置する。これにより、各第1リフレクタ24L、24Rで反射して各第2リフレクタ26R、26Lへ向かう光源22aからの光が、光源バルブ22のガラスチューブ22bに入射してしまわないようにするとともに、灯具の上下方向の幅を狭く抑える。
【選択図】 図4

Description

本願発明は、複数のリフレクタを組み合わせて光照射を行うように構成された車両用照明灯具に関するものである。
一般に、ヘッドランプ等の車両用照明灯具は、車両前後方向に延びる光軸上に配置された光源からの光を、リフレクタにより前方へ向けて反射させる構成となっている。
その際、複数のリフレクタを組み合わせて光照射を行うように構成された車両用照明灯具も知られている。例えば「特許文献1」には、光源を覆うように配置された左右1対の第1リフレクタにより、光源からの光を左右1対の第2リフレクタへ向けて反射させ、これら第2リフレクタにより前方へ向けて反射させるように構成された車両用照明灯具が記載されている。
この「特許文献1」に記載された車両用照明灯具においては、その各第1リフレクタの反射面が、光源近傍の点を第1焦点とするとともに他方の第1リフレクタの反射面近傍の点を第2焦点とする回転楕円面で構成されており、これら各第1リフレクタにおける第2焦点近傍部位には、他方の第1リフレクタで反射した光源からの光を各第2リフレクタへ向けて通過させる透光部が形成されている。
特開2002−313112号公報
上記「特許文献1」に記載された灯具構成を採用することにより、光源からの光の大半を各第2リフレクタへ向けて反射させることが可能となり、これにより光源光束の利用効率を高めて、灯具前方への照射光量を増大させることが可能となる。
しかしながら、この「特許文献1」に記載された車両用照明灯具においては、各第1リフレクタで反射した光源からの光を、光軸に関して該第1リフレクタと点対称の位置関係で配置された第2リフレクタに入射させるように構成されているので、次のような問題がある。
すなわち、一般に、光源は、光源バルブの発光部として構成されており、ガラスチューブに収容された状態で用いられるが、各第1リフレクタで反射した光源からの光を、光軸に関してこれと点対称の位置関係で配置された第2リフレクタに入射させるように構成した場合には、第1リフレクタからの反射光の一部がガラスチューブに入射してしまうので、その分だけ光源光束の利用効率が低下してしまう、という問題がある。また、各第1リフレクタとこれに対応する各第2リフレクタとが光軸に関して対角配置となっているので、灯具の上下幅および左右幅をある程度確保する必要があり、このため灯具のコンパクト化を図ることが困難である、という問題もある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、複数のリフレクタを組み合わせて光照射を行うように構成された車両用照明灯具において、光源光束の利用効率を高めることができるとともに灯具のコンパクト化を図ることができる車両用照明灯具を提供することを目的とするものである。
本願発明は、第1および第2のリフレクタの配置に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る車両用照明灯具は、
車両前後方向に延びる光軸上に配置された光源と、この光源を所定範囲にわたって覆うように配置され、該光源からの光を所定方向へ向けて反射させる1対の第1リフレクタと、これら1対の第1リフレクタで反射した上記光源からの光を前方へ向けて反射させる1対の第2リフレクタと、を備えてなる車両用照明灯具において、
上記1対の第1リフレクタが、上記光軸を含む所定の第1平面に関して互いに略同じ側において、上記光軸を含みかつ上記第1平面と直交する第2平面の両側に1つずつ配置されており、
上記1対の第2リフレクタが、上記第1平面に関して上記1対の第1リフレクタと略同じ側において上記第2平面の両側に1つずつ配置されており、
上記各第1リフレクタの反射面が、上記光源近傍の点を第1焦点とするとともに他方の第1リフレクタの反射面近傍の点を第2焦点とする回転楕円面で構成されており、
上記各第1リフレクタにおける上記第2焦点近傍部位に、他方の第1リフレクタで反射した上記光源からの光を上記各第2リフレクタへ向けて通過させる透光部が形成されている、ことを特徴とするものである。
上記「車両用照明灯具」は、車両に取り付けられる照明用の灯具であれば、その種類は特に限定されるものではなく、例えば、ヘッドランプ、フォグランプ、コーナリングランプ、デイタイムランニングランプ等が採用可能である。
上記「車両用照明灯具」がヘッドランプである場合において、このヘッドランプからの光照射により形成される配光パターンは、ロービーム用配光パターンであってもよいし、ハイビーム用配光パターンであってもよいし、それ以外の配光パターンであってもよい。
上記「光源」の種類は特に限定されるものではなく、例えば、放電バルブの放電発光部やハロゲンバルブのフィラメント等が採用可能である。
上記「第1平面」は、光軸を含む平面であれば、その向きは特に限定されるものではなく、例えば水平面や鉛直面等が採用可能である。
上記「透光部」は、各第1リフレクタにおける第2焦点近傍部位に形成され、他方の第1リフレクタで反射した光源からの光を各第2リフレクタへ向けて通過させることが可能なものであれば、その大きさや形状は特に限定されるものではなく、また、この「透光部」は、貫通孔として構成されたものであってもよいし、透明板等を配置することにより構成されたものであってもよい。
上記各「第1のリフレクタ」は、第1平面に関して互いに略同じ側に配置されているが、その際、これら各「第1のリフレクタ」の反射面は、その大半が第1平面に関して互いに同じ側に配置されていれば、その全領域が第1平面に関して互いに同じ側に配置されていることは必ずしも必要ではない。
上記各「第2のリフレクタ」も、第1平面に関して互いに略同じ側に配置されているが、その際、これら各「第2のリフレクタ」の反射面は、その大半が第1平面に関して互いに同じ側に配置されていれば、その全領域が第1平面に関して互いに同じ側に配置されていることは必ずしも必要ではない。また、これら各「第2のリフレクタ」については、その反射面形状は特に限定されるものではない。
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用照明灯具は、車両前後方向に延びる光軸上に配置された光源からの光を、これを所定範囲にわたって覆うように配置された1対の第1リフレクタにより所定方向へ向けて反射させるとともに、これら1対の第1リフレクタで反射した光源からの光を、1対の第2リフレクタにより前方へ向けて反射させるように構成されているが、その際、1対の第1リフレクタは、光軸を含む所定の第1平面に関して互いに略同じ側において、光軸を含みかつ第1平面と直交する第2平面の両側に1つずつ配置されるとともに、1対の第2リフレクタも、第1平面に関して1対の第1リフレクタと略同じ側において第2平面の両側に1つずつ配置されており、また、各第1リフレクタの反射面は、光源近傍の点を第1焦点とするとともに他方の第1リフレクタの反射面近傍の点を第2焦点とする回転楕円面で構成されており、さらに、各第1リフレクタにおける第2焦点近傍部位には、他方の第1リフレクタで反射した光源からの光を各第2リフレクタへ向けて通過させる透光部が形成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、このように1対の第1リフレクタおよび1対の第2リフレクタを組み合わせて用いることにより、光源からの光の多くを前方へ向けて照射することが可能となり、これにより光源光束の利用効率を高めて、灯具前方への照射光量を増大させることが可能となる。
しかも、これら1対の第1リフレクタおよび1対の第2リフレクタは、第1平面に関して互いに略同じ側に配置されているので、第1リフレクタからの反射光を、光源バルブのガラスチューブに入射させないようにすることが可能となり、これに起因する光源光束の利用効率低下を未然に防止することができる。また、このような配置を採用することにより、灯具の第1平面と直交する方向の幅を狭く抑えることができ、これにより灯具のコンパクト化を図ることができる。
このように本願発明によれば、複数のリフレクタを組み合わせて光照射を行うように構成された車両用照明灯具において、光源光束の利用効率を高めることができるとともに灯具のコンパクト化を図ることができる。
その際、灯具の第1平面と直交する方向の幅を狭く抑える必要性が小さい場合には、第1平面に関して1対の第1リフレクタおよび1対の第2リフレクタとは反対側に、他のリフレクタを配置するようにすれば、光源光束の利用効率を一層高めて、灯具前方への照射光量をさらに増大させることができる。
上記構成において、1対の第1リフレクタの反射面の各々を構成する回転楕円面の中心軸相互間の、第2平面を跨ぐ中心角を、光軸と直交する平面への投影角度で150°以下の値に設定すれば、各第1リフレクタからの反射光を、光源バルブのガラスチューブに入射させないようにすることが容易に可能となる。一方、1対の第2リフレクタの第1平面と直交する方向の幅を十分狭く抑えるという観点からは、上記中心角を、光軸と直交する平面への投影角度で60°以上の値に設定することが好ましい。
上記構成において、各第2焦点を、第1焦点よりも後方側に位置設定すれば、各透光部を通過した光を比較的光軸に近い位置で各第2リフレクタに入射させることが可能となり、これにより1対の第2リフレクタの第1平面に沿った方向の幅を比較的狭く抑えることができ、これにより灯具の一層のコンパクト化を図ることができる。
上記構成において、各第1リフレクタの反射面を構成する回転楕円面の第1焦点を、光源の略中心点に位置設定すれば、第1焦点に形成される光源の像を略最小限の大きさにすることができるので、第2リフレクタからの反射光によって形成される配光パターンを小さくて明るいものとすることができる。特に、光源が放電バルブの放電発光部により構成されている場合には、そのアーク状の線分光源の中心部の輝度よりも両端部の輝度が高くなるので、第1焦点を光源の端点に位置設定するようにした場合には、配光パターンに配光ムラが発生しやすくなるが、第1焦点を光源の略中心点に位置設定することにより、配光ムラの発生を略最小限に抑えることができる。
上記構成において、各第1リフレクタの裏面側空間における第2焦点近傍に、他方の第1リフレクタで反射して透光部を通過した光源からの光の一部を遮蔽する遮光片を設けるようにすれば、該透光部を通過して第2リフレクタで反射した光によって形成される配光パターンに、遮光片の遮光端縁の反転像としてのカットオフラインを形成することができる。
その際、各遮光片の遮光端縁を、各第2焦点を中心として略円弧状に延びるように形成すれば、遮光端縁の反転像としてのカットオフラインをより鮮明なものとすることができる。
上記構成において、1対の第1リフレクタおよび1対の第2リフレクタは、第1平面に関して略同じ側に1組のみ配置された構成としてもよいが、これら1対の第1リフレクタおよび1対の第2リフレクタが、第1平面に関して互いに反対側に位置するようにして2組配置された構成とすれば、光源光束の利用効率を一層高めて、灯具前方への照射光量をさらに増大させることができる。
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
まず、本願発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る車両用照明灯具10を示す側断面図である。
同図に示すように、この車両用照明灯具10は、ハイビーム用のヘッドランプであって、ランプボディ12とその前端開口部に取り付けられた素通し状の透光カバー14とで形成される灯室内に、車両前後方向に延びる光軸Axを有する灯具ユニット20が、図示しないエイミング機構を介して上下方向および左右方向に傾動可能に収容されてなり、ハイビーム用配光パターンを形成するための光照射を行うようになっている。
そして、この車両用照明灯具10においては、上記エイミング機構によるエイミング調整が完了した段階では、灯具ユニット20の光軸Axが車両前後方向に延びるようになっている。
図2、3および4は、灯具ユニット20を単品で示す側断面図、平面図および正面図である。
これらの図にも示すように、灯具ユニット20は、光源バルブ22と、1対の第1リフレクタ24L、24Rと、1対の第2リフレクタ26L、26Rと、第3リフレクタ28とを備えてなっている。
光源バルブ22は、放電により生成される放電発光部を光源22aとするメタルハライドバルブ等の放電バルブであって、その光源22aは、バルブ中心軸方向に延びるやや上向き円弧状の線分光源として構成されており、円筒状のガラスチューブ22bによって覆われている。そして、この光源バルブ22は、そのバルブ中心軸が光軸Ax上に沿って延びるように配置された状態で、第3リフレクタ28に形成されたバルブ挿着部28bに後方側から挿入され、該第3リフレクタ28に固定されている。
1対の第1リフレクタ24L、24Rは、その大半が光軸Axを含む水平面の上方側において、光軸Axを含む鉛直面の左右両側に1つずつ配置されている。一方、1対の第2リフレクタ26L、26Rは、光軸Axを含む水平面の上方側でかつ1対の第1リフレクタ24L、24Rの後方側において、光軸Axを含む鉛直面の左右両側に1つずつ配置されている。
その際、1対の第1リフレクタ24L、24Rは一体で構成されており、その中央後端部には半円筒部24bが形成されている。一方、1対の第2リフレクタ26L、26Rも一体で構成されており、その中央後端部には半円筒部26bが形成されている。そして、これら1対の第2リフレクタ26L、26Rは、その半円筒部26bにおいて、第3リフレクタ28のバルブ挿着部28bの上部外周面に固定されており、また、1対の第1リフレクタ24L、24Rは、その半円筒部24bにおいて、1対の第2リフレクタ26L、26Rの半円筒部26bの外周面に固定されている。
各第1リフレクタ24L、24Rは、光軸Axを含む鉛直面に関して左右対称の位置関係で配置されるとともに該鉛直面に関して互いに左右対称形状で形成されており、光源22aからの光を、該第1リフレクタ24L、24Rと上記鉛直面に関して左右反対側に位置する各第2リフレクタ26R、26Lへ向けて反射させるようになっている。
具体的には、これら各第1リフレクタ24L、24Rは、その反射面24La、24Raが、光源22aの略中心点を第1焦点F1とするとともに他方の第1リフレクタ24R、24Lの反射面24Ra、24La近傍の点を第2焦点F2とする回転楕円面で構成されている。
その際、光源22aが光軸Axに対してやや上向き円弧状の線分光源として構成されていることから、第1焦点F1は、光軸Axに対して僅かに上方(例えば0.4〜0.6mm程度上方)に変位した位置に設定されている。一方、各第2焦点F2は、第1焦点F1よりも後方側(例えば平面視において20〜60°程度後方側)に位置設定されている。
また、図4に示すように、左側に位置する第1リフレクタ24Lの反射面24Laを構成する回転楕円面の中心軸Ax1と、右側に位置する第1リフレクタ24Rの反射面24Raを構成する回転楕円面の中心軸Ax1との間の、光軸Axを含む鉛直面を跨ぐ中心角αは、光軸Axと直交する鉛直面への投影角度で150°以下の値(例えば90〜120°程度の値)に設定されている。
これら各第1リフレクタ24L、24Rにおける第2焦点F2の位置には、他方の第1リフレクタ24R、24Lで反射した光源22aからの光を各第2リフレクタ26L、26Rへ向けて通過させる透光部24Lc、24Rcが、略円形の貫通孔として形成されている。そして、これら各第1リフレクタ24L、24Rは、その反射面24La、24Raで反射した光源22aからの光を、その第2焦点F2に一旦収束させた後、該第2焦点F2からの発散光として各第2リフレクタ26R、26Lに入射させるようになっている。
これら各第1リフレクタ24L、24Rは、その下端縁が光軸Axを含む水平面よりも僅かに下方まで(例えば3〜5mm程度下方まで)延びるように形成されている。これにより、各第1リフレクタ24L、24Rで反射した光源22aからの光を、光源バルブ22のガラスチューブ22bに入射させてしまわない範囲内で、より多く各第2リフレクタ26R、26Lに入射させるようになっている。
なお、これら各第1リフレクタ24L、24Rの中央前端部には、光軸Axを上方側から略半円筒状に囲むとともに前端面が円形状に塞がれた突起部24dが形成されており、これにより光源22aから前方へ向かう上向きの直射光を遮蔽するようになっている。
一方、各第2リフレクタ26L、26Rは、光軸Axを含む鉛直面に関して左右対称の位置関係で配置されるとともに該鉛直面に関して互いに左右対称形状で形成されており、各第1リフレクタ24R、24Lで反射した光源22aからの光を、前方へ向けて略平行光として反射させるようになっている。
具体的には、これら各第2リフレクタ26L、26Rは、その反射面26La、26Raが、各第1リフレクタ24R、24Lの反射面24Ra、24Laを構成する回転楕円面の第2焦点F2を焦点とし、光軸Axと平行に延びる軸線Ax2を中心軸とする回転放物面で構成されている。
第3リフレクタ28は、光軸Axを含む水平面の下方側に配置されており、その上端縁は光軸Axと同じ高さに位置設定されている。
この第3リフレクタ28は、灯具正面視において横長矩形状に形成されており、放物柱面状の反射面28aを有している。この反射面28aは、光源22aの略中心点において光軸Axと直交する水平軸線を焦線FLとしており、その鉛直断面を構成する放物線の軸は光軸Axの向きと一致している。そしてこれにより、光源22aからの直射光を、上下方向には拡散させることなく左右方向に大きく拡散させる態様で、前方へ向けて反射させるようになっている。
図5は、灯具ユニット20から前方へ照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成されるハイビーム用配光パターンを透視的に示す図である。
同図に示すように、このハイビーム用配光パターンPHは、灯具正面方向の消点であるH−Vを中心として左右両側に大きく拡がる横長の配光パターンであって、その高光度領域であるホットゾーンHZHはH−Vを中心として形成されている。
このハイビーム用配光パターンPHは、1対の第2リフレクタ26L、26Rからの反射光によって形成される配光パターンP2A、P2Bと、第3リフレクタ28からの反射光によって形成される配光パターンP3との合成配光パターンとして構成されている。
各配光パターンP2A、P2Bは、H−Vを略中心とする小さくて明るい横長の配光パターンであって、これらが重複形成されることによりホットゾーンHZHを構成している。その際、これら各配光パターンP2A、P2BがH−Vを略中心とする小さくて明るい配光パターンとなるのは、各第2リフレクタ26L、26Rからの反射光が略平行光となっていることによるものである。また、これら各配光パターンP2A、P2Bが横長の配光パターンとなるのは、各第1リフレクタ24L、24Rからの反射光が、その左右反対側に位置する各第2リフレクタ26R、26Lに入射することにより、これら各第2リフレクタ26R、26Lからの反射光により前方へ投影される光源22aの像が略横長形状に維持されることによるものである。
一方、配光パターンP3は、左右両側に大きく拡がる横長の配光パターンとなっているが、これは、第3リフレクタ28の反射光が、上下方向には拡散することなく左右方向に大きく拡散する光となっていることによるものである。
以上詳述したように、本実施形態に係る車両用照明灯具10は、その灯具ユニット20が、車両前後方向に延びる光軸Ax上に配置された光源22aからの光を、これを所定範囲にわたって覆うように配置された1対の第1リフレクタ24L、24Rにより所定方向へ向けて反射させるとともに、これら1対の第1リフレクタ24L、24Rで反射した光源22aからの光を、1対の第2リフレクタ26L、26Rにより前方へ向けて反射させるように構成されているが、その際、1対の第1リフレクタ24L、24Rは、光軸Axを含む水平面の略上方側において該光軸Axを含む鉛直面の左右両側に1つずつ配置されるとともに、1対の第2リフレクタ26L、26Rも、光軸Axを含む水平面の上方側において該光軸Axを含む鉛直面の左右両側に1つずつ配置されており、また、各第1リフレクタ24L、24Rの反射面24La、24Raは、光源22a近傍の点を第1焦点F1とするとともに他方の第1リフレクタ24R、24Lの反射面24Ra、24La近傍の点を第2焦点F2とする回転楕円面で構成されており、さらに、各第1リフレクタ24L、24Rにおける第2焦点F2近傍部位には、他方の第1リフレクタ24R、24Lで反射した光源22aからの光を各第2リフレクタ26L、26Rへ向けて通過させる透光部24Lc、24Rcが形成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、このように1対の第1リフレクタ24L、24Rおよび1対の第2リフレクタ26L、26Rを組み合わせて用いることにより、光源22aからの光の多くを前方へ向けて照射することが可能となり、これにより光源光束の利用効率を高めて、灯具前方への照射光量を増大させることが可能となる。
しかも、これら1対の第1リフレクタ24L、24Rおよび1対の第2リフレクタ26L、26Rは、光軸Axを含む水平面の略上方側に配置されているので、第1リフレクタ24L、24Rからの反射光を、光源バルブ22のガラスチューブ22bに入射させないようにすることが可能となり、これに起因する光源光束の利用効率低下を未然に防止することができ、また、灯具ユニット20の上下方向の幅を狭く抑えることができ、これにより灯具のコンパクト化を図ることができる。
このように本実施形態によれば、複数のリフレクタを組み合わせて光照射を行うように構成された車両用照明灯具において、光源光束の利用効率を高めることができるとともに灯具のコンパクト化を図ることができる。
しかも本実施形態においては、光源22aが光軸Axに沿って配置された線分光源からなり、かつ、各第1リフレクタ24L、24Rからの反射光が、その左右反対側に位置する各第2リフレクタ26R、に入射するようになっているので、これら各第2リフレクタ26L、26Rからの反射光により形成される各配光パターンP2A、P2Bを、比較的横長に近い形状を有する光源像が重畳されてなる横長の配光パターンとすることができ、これにより車両前方路面に大きな配光ムラを発生させてしまうことなく、車両前方路面の視認性向上を図ることができる。
その際、本実施形態においては、光軸Axを含む水平面の下方側に、光源22aからの光を前方へ向けて反射させる第3リフレクタ28が配置されているので、光源光束の利用効率を一層高めて、灯具前方への照射光量をさらに増大させることができる。その際、この第3リフレクタ28は、横長矩形状に形成されているので、灯具ユニット20の上下方向の幅を比較的狭く抑えることができる。
特に本実施形態においては、1対の第1リフレクタ24L、24Rの反射面24La、24Raの各々を構成する回転楕円面の中心軸Ax1相互間の、光軸Axを含む鉛直面を跨ぐ中心角αが、光軸Axと直交する鉛直面への投影角度で150°以下の値に設定されているので、各第1リフレクタ24L、24Rからの反射光を、光源バルブ22のガラスチューブ22bに入射させないようにすることが容易に可能となる。
その際、本実施形態においては、上記中心角αが、光軸Axと直交する鉛直面への投影角度で60°以上の値に設定されているので、1対の第2リフレクタ26L、26Rの上下方向の幅を十分狭く抑えることができる。しかも、このようにすることにより、これら各第2リフレクタ26L、26Rからの反射光により前方へ投影される光源22aの像をより横長に近い形状に設定することができる。
また本実施形態においては、各第2焦点F2が、第1焦点F1よりも後方側に位置設定されているので、各透光部24Lc、24Rcを通過した光を比較的光軸Axに近い位置で各第2リフレクタ26L、26Rに入射させることが可能となる。そしてこれにより、1対の第2リフレクタ26L、26Rの左右方向の幅を比較的狭く抑えて、灯具の一層のコンパクト化を図ることができる。
さらに本実施形態においては、各第1リフレクタ24L、24Rの反射面24La、24Raを構成する回転楕円面の第1焦点F1が、光源22aの略中心点に位置設定されているので、第1焦点F1に形成される光源22aの像を略最小限の大きさにすることができ、これにより各第2リフレクタ26L、26Rからの反射光によって形成される各配光パターンP2A、P2Bを十分明るいものとすることができる。特に、本実施形態のように、光源バルブ22が放電バルブであって、その光源22aが放電発光部により構成されている場合には、その上向き円弧状の線分光源の中心部の輝度よりも両端部の輝度が高くなるので、第1焦点F1を光源22aの端点に位置設定するようにした場合には、各配光パターンP2A、P2Bに配光ムラが発生しやすくなるが、第1焦点F1を光源22aの略中心点に位置設定することにより、配光ムラの発生を略最小限に抑えることができる。
なお、上記実施形態においては、1対の第1リフレクタ24L、24Rが一体で構成されているものとして説明したが、これらを別体で構成されたものとすることも可能である。その際、これら1対の第1リフレクタ24L、24Rの間に隙間を形成するようにすれば、光源22aが発生する熱に対する放熱性を高めることができる。また、1対の第2リフレクタ26L、26Rについても、上記実施形態のように一体で構成する代わりに、これらを別体で構成することも可能である。
また、上記実施形態においては、1対の第1リフレクタ24L、24Rおよび1対の第2リフレクタ26L、26Rが、光軸Axを含む水平面の略上方側に配置されており、第3リフレクタ28が、光軸Axを含む水平面の下方側に配置されているものとして説明したが、これとは逆に、1対の第1リフレクタ24L、24Rおよび1対の第2リフレクタ26L、26Rを、光軸Axを含む水平面の略下方側に配置するとともに、第3リフレクタ28を光軸Axを含む水平面の上方側に配置するようにしてもよい。このようにした場合にも、上記実施形態と略同様の作用効果を得ることができ、しかも、光源22aが発生する熱に対する放熱性を高めることができる。
さらに、上記第1実施形態においては、第3リフレクタ28が、放物柱面状の反射面28aを有しているものとして説明したが、これ以外の表面形状(例えば、回転放物面を基準にして形成された表面形状)の反射面を有する構成とすることも可能である。
例えば、上記第1実施形態の変形例として、図14に示すような灯具ユニット420を採用することも可能である。この灯具ユニット420においては、その第3リフレクタ428の反射面428aの反射面形状が、光源22aの略中心点を焦点とし、光軸Axを中心軸とする回転放物面で構成されており、これにより光源22aからの光を前方へ向けて光軸Axに沿った平行光として反射させるようになっている。本変形例の構成を採用することにより、その第3リフレクタ428からの反射光によって形成される配光パターンをスポット状の配光パターンとすることができる。
次に、本願発明の第2実施形態について説明する。
図6は、本実施形態に係る車両用照明灯具の灯具ユニット120を単品で示す平面図であり、図7は、その要部正面図である。また、図8は、図6のVIII-VIII 線断面図であり、図9は、図6のIX-IX 線断面図である。
これらの図に示すように、この灯具ユニット120は、ロービーム用配光パターンを形成するための光照射を行うための灯具ユニットであって、その基本的構成は、上記第1実施形態の灯具ユニット20と同様であるが、1対の第1リフレクタ124L、124R、1対の第2リフレクタ126L、126Rおよび第3リフレクタ128の構成が、上記第1実施形態の場合と少しずつ異なっている。
すなわち、各第1リフレクタ124L、124Rは、その反射面124La、124Raの形状自体は上記第1実施形態の場合と同様であるが、その裏面側空間における第2焦点F2近傍に、他方の第1リフレクタ124R、124Lで反射して透光部124Lc、124Rcを通過した光源22aからの光の一部を遮蔽する遮光片124Le、124Reが設けられている点で、上記第1実施形態の場合と異なっている。
これら各遮光片124Le、124Reは、各透光部124Lc、124Rcの略下半部を、その裏面側空間から覆うようにして、各第1リフレクタ124L、124Rと一体で形成されている。そして、これら各遮光片124Le、124Reの上端縁である遮光端縁124Le1、124Re1は、各第2焦点F2を中心として略円弧状に延びるように形成されている。
その際、左側の第1リフレクタ124Lに形成された遮光片124Leの遮光端縁124Le1は、第2焦点F2を含む水平面に沿って形成されている。一方、右側の第1リフレクタ124Rに形成された遮光片124Reの遮光端縁124Re1は、第2焦点F2を含む水平面に対して所定角度θ(例えばθ=15°程度)下向きに傾斜した平面に沿って形成されている。
各第2リフレクタ126L、126Rは、その基本的構成は上記第1実施形態の各第2リフレクタ26L、26Rと同様であるが、各第1リフレクタ124R、124Lで反射した光源22aからの光を、前方へ向けてやや光軸Ax寄りの略平行光として反射させるようになっている点で、上記第1実施形態の場合と異なっている。
具体的には、これら各第2リフレクタ126L、126Rは、その反射面126La、126Raが、各第1リフレクタ124R、124Lの反射面124Ra、124Laを構成する回転楕円面の第2焦点F2を焦点とし、光軸Axと略平行ではあるが前方へ向けてやや光軸Ax寄りに延びる軸線Ax3を中心軸とする回転放物面で構成されている。
第3リフレクタ128は、その基本的構成は上記第1実施形態の第3リフレクタ28と同様であるが、その放物柱面状の反射面128aは、光源22aの前端において光軸Axと直交する水平軸線を焦線FLとしている点で、上記第1実施形態の場合と異なっている。そしてこれにより、光源22aからの直射光を、上下方向には拡散させることなく左右方向に大きく拡散させる態様で、やや下向きに反射させるようになっている。
なお、本実施形態の灯具ユニット120は、上記エイミング機構によるエイミング調整が完了した段階では、その光軸Axが車両前後方向に対して0.5〜0.6°程度下向きの方向に延びるようになっている。
図10は、本実施形態に係る車両用照明灯具の灯具ユニット120から前方へ照射される光により上記仮想鉛直スクリーン上に形成されるロービーム用配光パターンPLを透視的に示す図である。
同図に示すように、このロービーム用配光パターンPLは、左配光のロービーム用配光パターンであって、その上端縁にカットオフラインCL1、CL2を有している。このカットオフラインCL1、CL2は、H−Vを鉛直方向に通るV−V線よりも右側の対向車線側部分が水平カットオフラインCL1として形成されるとともに、V−V線よりも左側の自車線側部分が、水平カットオフラインCL1から斜めに立ち上がる(例えば15°程度の傾斜角度で立ち上がる)斜めカットオフラインCL2として形成されている。このロービーム用配光パターンPLにおいて、水平カットオフラインCL1と斜めカットオフラインCL2との交点であるエルボ点Eの位置は、H−Vの0.5〜0.6°程度下方の位置に設定されており、このエルボ点Eの左下近傍に高光度領域であるホットゾーンHZLが形成されている。
このロービーム用配光パターンPLは、1対の第2リフレクタ126L、126Rからの反射光によって形成される配光パターンP2A、P2Bと、第3リフレクタ128からの反射光によって形成される配光パターンP3との合成配光パターンとして構成されている。
配光パターンP2Aは、V−V線に対してやや右寄りの位置に形成されており、この配光パターンP2Aの上端縁により水平カットオフラインCL1が形成されている。一方、配光パターンP2Bは、V−V線に対してやや左寄りの位置に形成されており、この配光パターンP2Bの上端縁により斜めカットオフラインCL2が形成されている。そして、これら配光パターンP2A、P2Bが重複形成されることにより、ホットゾーンHZLを構成している。
このように配光パターンP2AがV−V線に対してやや右寄りの位置に形成され、配光パターンP2BがV−V線に対してやや左寄りの位置に形成されるのは、各第2リフレクタ126L、126Rが、各第1リフレクタ124R、124Lで反射した光源22aからの光を、前方へ向けてやや光軸Ax寄りの略平行光として反射させるようになっていることによるものである。
また、配光パターンP2Aの上端縁が水平カットオフラインCL1を構成しているのは、第1リフレクタ124Lの裏面側空間における第2焦点F2近傍に、その透光部124Lcの略下半部を覆うようにして設けられた遮光片124Leにより、第1リフレクタ124Rで反射して透光部124Lcを通過した光源22aからの光の一部が遮蔽され、その水平方向に延びる遮光端縁124Le1の反転像としてのカットオフラインが形成されることによるものである。その際、この透光部124Lcの遮光端縁124Le1が、第2焦点F2を中心として略円弧状に延びるように形成されていることから、水平カットオフラインCL1は鮮明なカットオフラインとして形成されることとなる。
一方、配光パターンP2Bの上端縁が斜めカットオフラインCL2を構成しているのは、第1リフレクタ124Rの裏面側空間における第2焦点F2近傍に、その透光部124Rcの略下半部を覆うようにして設けられた遮光片124Reにより、第1リフレクタ124Lで反射して透光部124Rcを通過した光源22aからの光の一部が遮蔽され、その水平方向に対して下向きに傾斜した方向に延びる遮光端縁124Re1の反転像としてのカットオフラインが形成されることによるものである。その際、この透光部124Rcの遮光端縁124Re1が、第2焦点F2を中心として略円弧状に延びるように形成されていることから、斜めカットオフラインCL2は鮮明なカットオフラインとして形成されることとなる。
配光パターンP3は、ハイビーム用配光パターンPHの配光パターンP3と同様、左右両側に大きく拡がる横長の配光パターンとなっているが、その上端縁は水平カットオフラインCL1と略同じ高さに位置している。これは、第3リフレクタ128の反射面128aが、光源22aの前端において光軸Axと直交する水平軸線を焦線FLとしていることによるものである。
本実施形態の構成を採用することにより、上記第1実施形態の場合と同様、光源光束の利用効率を高めるとともに灯具のコンパクト化を図るようにした上で、上端縁に鮮明なカットオフラインCL1、CL2を有するロービーム用配光パターンPLを形成することができる。
なお、上記第2実施形態においては、各遮光片124Le、124Reが各第1リフレクタ124L、124Rと一体で形成されているものとして説明したが、これら各遮光片124Le、124Reを金属片等で構成し、各第1リフレクタ124L、124Rと別体で構成することも可能である。
上記第2実施形態の変形例として、図15に示すような灯具ユニット520を採用することも可能である。この灯具ユニット520においては、その1対の各第2リフレクタ526L、526Rの構成が、上記第2実施形態の1対の第1リフレクタ124R、124Lと異なっている。
すなわち、これら各第2リフレクタ526L、526Rは、その反射面526La、526Raが、第2焦点F2を通る光軸Axと平行な軸線Ax5を中心軸とし、この軸線Ax5上における遮光片124Le、124Reの後方近傍の点Fを焦点とする回転放物面で構成されている。そしてこれにより、上記第2実施形態の各第2リフレクタ126L、126Rと同様、各第1リフレクタ524R、524Lで反射した光源22aからの光を、前方へ向けてやや光軸Ax寄りの略平行光として反射させるようになっている。
本変形例の構成を採用した場合においても、上記第2実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、本願発明の第3実施形態について説明する。
図11は、本実施形態に係る車両用照明灯具の灯具ユニット220を単品で示す正面図であり、図12は、そのXII-XII 線断面図である。
これらの図に示すように、この灯具ユニット220は、ロービーム用配光パターンを形成するための光照射を行うための灯具ユニットであって、その1対の第1リフレクタ224L、224Rおよび1対の第2リフレクタ226L、226Rの構成は、上記第2実施形態の1対の第1リフレクタ124L、124Rおよび1対の第2リフレクタ126L、126Rと略同様であるが、上記第2実施形態の第3リフレクタ128の代わりに、1対の第1リフレクタ324L、324Rおよび1対の第2リフレクタ326L、326Rが配置されている点で、上記第2実施形態の場合と異なっている。
すなわち、各第1リフレクタ224L、224Rは、その下端縁が光軸Axを含む水平面と一致している点を除き、上記第2実施形態の各第1リフレクタ124L、124Rと全く同様の構成であって、その反射面224La、224Raの第2焦点F2の位置に透光部224Lc、224Rcが形成されるとともに、その裏面側空間における第2焦点F2近傍に遮光片224Le、224Reが設けられている。
また、各第2リフレクタ226L、226Rは、上記第2実施形態の各第2リフレクタ126L、126Rと全く同様の構成であって、その反射面226La、226Raは、第2焦点F2を焦点とし、前方へ向けてやや光軸Ax寄りに延びる軸線を中心軸とする回転放物面で構成されている。
一方、各第1リフレクタ324L、324Rは、上記第1実施形態の各第1リフレクタ24L、24Rの光軸Axを含む水平面よりも上方に位置する部分を該水平面に関して上下反転させた形状を有している。
また、各第2リフレクタ326L、326Rは、上記第1実施形態の各第1リフレクタ24L、24Rの光軸Axを含む水平面よりも上方に位置する部分を該水平面に関して上下反転させた上で、その反射面形状を上記第1実施形態の場合と異なったものとしている。
すなわち、各第2リフレクタ326L、326Rの反射面326La、326Raは、その鉛直断面形状が、各第1リフレクタ324R、324Lの反射面324Ra、324Laを構成する回転楕円面の第2焦点F2を焦点とし、光軸Axと平行に前方へ向けてやや下向きに延びる軸線Ax4を軸とする放物線で構成されており、その水平断面形状が、上記軸線Ax4を軸とする双曲線で構成されている。そしてこれにより、各第2リフレクタ326L、326Rは、各第1リフレクタ324R、324Lで反射して透光部324Lc、324Rcを通過した光源22aからの光を、上下方向には拡散させることなく左右方向に大きく拡散させる態様で、前方へ向けてやや下向きに反射させるようになっている。
図13は、本実施形態に係る車両用照明灯具の灯具ユニット120から前方へ照射される光により上記仮想鉛直スクリーン上に形成されるロービーム用配光パターンPLを透視的に示す図である。
同図に示すように、このロービーム用配光パターンPLは、左配光のロービーム用配光パターンであって、その上端縁に上記第2実施形態の場合と同様のカットオフラインCL1、CL2を有している。
このロービーム用配光パターンPLは、1対の第2リフレクタ226L、226Rからの反射光によって形成される配光パターンP2A、P2Bと、1対の第2リフレクタ326L、326Rからの反射光によって形成される配光パターンP4との合成配光パターンとして構成されている。
各配光パターンP2A、P2Bは、上記第2実施形態の場合と略同様であるが、各第1リフレクタ224L、224Rの下端縁が上記第2実施形態の各第1リフレクタ124L、124Rよりもやや上方に位置していることから、上記第2実施形態の場合よりもやや暗いものとなっている。
配光パターンP4は、左右両側に大きく拡がる横長の配光パターンとなっている。これは、各第2リフレクタ326L、326Rが、各第1リフレクタ324R、324Lで反射した光源22aからの光を、上下方向には拡散させることなく左右方向に大きく拡散させる態様で、前方へ向けて反射させるようになっていることによるものである。また、この配光パターンP4の上端縁は、水平カットオフラインCL1と略同じ高さに位置しているが、これは、各第2リフレクタ326L、326Rからの反射光の向きが。やや下向きに設定されていることによるものである。
本実施形態の構成を採用することにより、光源22aから下向きに出射する光を、第2実施形態の場合よりも多く前方へ向けて照射することが可能となる。そしてこれにより、上端縁に鮮明なカットオフラインCL1、CL2を有するロービーム用配光パターンPLを形成するようにした上で、光源光束の利用効率を一層高めて、灯具前方への照射光量をさらに増大させることが可能となる。
上記第3実施形態の変形例として、図16に示すような灯具ユニット620を採用することも可能である。この灯具ユニット620においては、その1対の第1リフレクタ624L、624Rおよび1対の第1リフレクタ724L、724Rの構成が、上記第3実施形態における1対の第1リフレクタ324L、324Rおよび1対の第1リフレクタ324L、324Rと異なっており、また、本変形例においては、1対の第1リフレクタ624L、624Rの上方に第4リフレクタ630が追加配置されている。
1対の第1リフレクタ624L、624Rは、その上端部分が切り取られており、これにより開口部624aが形成されている。また、1対の第1リフレクタ724L、724Rは、その光軸Axの下方部分が帯状に切り取られており、これにより溝部724aが形成されている。
なお、第1リフレクタ624L、624Rの反射面624La、624Ra、透光部624Lc、624Rcおよび遮光片624Le、624Reの構成、ならびに第1リフレクタ724L、724Rの反射面724La、724Raおよび透光部724Lc、724Rcの構成については、上記第3実施形態の場合と同様である。
第4リフレクタ630は、その反射面630aの反射面形状が、光源22aの略中心点を焦点とし、光軸Axを中心軸とする回転放物面で構成されている。そしてこれにより、開口部624aを通して上方へ向かう光源22aからの光を前方へ向けて光軸Axに沿った平行光として反射させ、スポット状の配光パターンを形成するようになっている。
本変形例の灯具ユニット620においては、光源22aが1対の第1リフレクタ624L、624Rおよび1対の第1リフレクタ724L、724Rで囲まれているにもかかわらず、その上下両側に開口部624aおよび溝部724aが形成されているので、光源22aが発生する熱に対する放熱性を高めることができる。また、第4リフレクタ630の追加配置により、スポット状の配光パターンを追加形成することができる。
本願発明の第1実施形態に係る車両用照明灯具を示す側断面図 上記車両用照明灯具の灯具ユニットを単品で示す側断面図 上記灯具ユニットを単品で示す平面図 上記灯具ユニットを単品で示す正面図 上記灯具ユニットから前方へ照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成されるハイビーム用配光パターンを透視的に示す図 本願発明の第2実施形態に係る車両用照明灯具の灯具ユニットを単品で示す平面図 上記第2実施形態の灯具ユニットの要部正面図 図6のVIII-VIII 線断面図 図6のIX-IX 線断面図 上記第2実施形態に係る灯具ユニットから前方へ照射される光により上記仮想鉛直スクリーン上に形成されるロービーム用配光パターンを透視的に示す図 本願発明の第3実施形態に係る車両用照明灯具の灯具ユニットを単品で示す正面図 図11のXII-XII 線断面図 上記第3実施形態の灯具ユニットから前方へ照射される光により上記仮想鉛直スクリーン上に形成されるロービーム用配光パターンを透視的に示す図 上記第1実施形態の変形例を示す、図3と同様の図 上記第2実施形態の変形例を示す、図6と同様の図 上記第3実施形態の変形例を示す、図11と同様の図
符号の説明
10 車両用照明灯具
12 ランプボディ
14 透光カバー
20、120、220、420、520、620 灯具ユニット
22 光源バルブ
22a 光源
22b ガラスチューブ
24L、24R、124L、124R、224L、224R、324L、324R、624L、624R、724L、724R 第1リフレクタ
24La、24Ra、124La、124Ra、224La、224Ra、324La、324Ra、624La、624Ra、724La、724Ra 反射面
24b、26b 半円筒部
24Lc、24Rc、124Lc、124Rc、224Lc、224Rc、324Lc、324Rc、624Lc、624Rc、724Lc、724Rc 透光部
26L、26R、126L、126R、226L、226R、326L、326R、526L、526R、726L、726R 第2リフレクタ
26La、26Ra、126La、126Ra、226La、226Ra、326La、326Ra、526La、526Ra、726L、726R 反射面
28、128 第3リフレクタ
28a、128a 反射面
28b バルブ挿着部
124Le、124Re、224Le、224Re、624Le、624Re 遮光片
124Le1、124Re1 遮光端縁
624a 開口部
630 第4リフレクタ
630a 反射面
724a 溝部
Ax 光軸
Ax1 中心軸
Ax2、Ax3、Ax4、Ax5 軸線
CL1 水平カットオフライン
CL2 斜めカットオフライン
E エルボ点
F 焦点
F1 第1焦点
F2 第2焦点
FL 焦線
HZH、HZL ホットゾーン
PH ハイビーム用配光パターン
PL ロービーム用配光パターン
P2A、P2B、P3、P4 配光パターン

Claims (7)

  1. 車両前後方向に延びる光軸上に配置された光源と、この光源を所定範囲にわたって覆うように配置され、該光源からの光を所定方向へ向けて反射させる1対の第1リフレクタと、これら1対の第1リフレクタで反射した上記光源からの光を前方へ向けて反射させる1対の第2リフレクタと、を備えてなる車両用照明灯具において、
    上記1対の第1リフレクタが、上記光軸を含む所定の第1平面に関して互いに略同じ側において、上記光軸を含みかつ上記第1平面と直交する第2平面の両側に1つずつ配置されており、
    上記1対の第2リフレクタが、上記第1平面に関して上記1対の第1リフレクタと略同じ側において上記第2平面の両側に1つずつ配置されており、
    上記各第1リフレクタの反射面が、上記光源近傍の点を第1焦点とするとともに他方の第1リフレクタの反射面近傍の点を第2焦点とする回転楕円面で構成されており、
    上記各第1リフレクタにおける上記第2焦点近傍部位に、他方の第1リフレクタで反射した上記光源からの光を上記各第2リフレクタへ向けて通過させる透光部が形成されている、ことを特徴とする車両用照明灯具。
  2. 上記1対の第1リフレクタの反射面の各々を構成する回転楕円面の中心軸相互間の上記第2平面を跨ぐ中心角が、上記光軸と直交する平面への投影角度で150°以下の値に設定されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用照明灯具。
  3. 上記各第2焦点が、上記第1焦点よりも後方側に位置設定されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用照明灯具。
  4. 上記各第1リフレクタの反射面を構成する回転楕円面の第1焦点が、上記光源の略中心点に位置設定されている、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の車両用照明灯具。
  5. 上記各第1リフレクタの裏面側空間における上記第2焦点近傍に、他方の第1リフレクタで反射して上記透光部を通過した上記光源からの光の一部を遮蔽する遮光片が設けられている、ことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の車両用照明灯具。
  6. 上記各遮光片の遮光端縁が、上記各第2焦点を中心として略円弧状に延びるように形成されている、ことを特徴とする請求項5記載の車両用照明灯具。
  7. 上記1対の第1リフレクタおよび上記1対の第2リフレクタが、上記第1平面に関して互いに反対側に位置するようにして2組配置されている、ことを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の車両用照明灯具。
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