JP2006073101A - 記録ディスクカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、簡素な構造からなり、組立性および生産性に優れるとともに記録ディスクメディアの枚数の変更などの設計変更の自由度が高く、しかも、これら組立性、生産性および設計変更の自由度をできるだけ阻害しないように機能部品が配置された記録ディスクカートリッジを提供する。
【解決手段】 記録ディスクメディアの一例である磁気ディスクメディア41をカートリッジケースに複数収納する。カートリッジケースは、磁気ディスクメディア41に平行な下壁を構成する下プレート10と、下プレート10の上に積層され固定されて複数の磁気ディスクメディア41を仕切るインナプレート20と、インナプレート20の上に積層され固定されてカートリッジケースの上壁を構成する上プレート30とを備えて構成する。シャッタロック部材や誤消去防止部材などを下プレート10に集中的に配置する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、フレキシブルな記録ディスクメディアを複数備えた記録ディスクカートリッジに関する。
従来、ポリエステルシートなどのフレキシブルな素材からなる円盤状の支持体の両面に磁性層を形成したフレキシブルな磁気ディスクメディアが知られている。この磁気ディスクメディアは、磁気テープに比べるとデータへのアクセスが速いというメリットがある一方で、記録面積が小さいことから記憶容量が小さいというデメリットがある。
このようなフレキシブルな磁気ディスクメディアのデメリットを解決するため、従来、一つのカートリッジケースに複数枚の磁気ディスクメディアを収納した磁気ディスクカートリッジが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、フレキシブルな磁気ディスクメディアは、メディア自身の剛性が低いため、回転させると記録面に垂直な方向に振れやすいという問題がある。そのため、前記した特許文献1に記載の発明においては、各磁気ディスクメディアをシャッタにより挟んだ構成としている。このように磁気ディスクメディアの近傍に剛性が高いシャッタなどの板部材を配置することにより、磁気ディスクメディアが回転にともない板部材に沿うので、記録面を安定させることができる。
特開2004−22011号公報
しかしながら、前記した特許文献1の磁気ディスクカートリッジは、前記した板部材を1枚の磁気ディスクメディアに対して4枚配置した可動なシャッタ部材から構成しているため、構造が複雑であり、磁気ディスクメディアとの平行が保ちにくいという問題がある。また、磁気ディスクカートリッジは、大量に生産する商品であるため、組立性、生産性に優れることが望ましい。さらに、磁気ディスクメディアの枚数を、3枚、5枚などとした磁気ディスクカートリッジを複数種類設定しやすいように、設計変更の自由度が高いことが望ましい。
また、このような磁気ディスクカートリッジには、未使用時にシャッタをロックするとともに、使用時にそのロックを解除するシャッタロック部材や、磁気ディスクメディアに記録されたデータの誤消去を防止する誤消去防止部材などの機能部品が配設されることが望ましい。このような機能部品は、磁気ディスクカートリッジがディスクドライブに装填される際、あるいは装填された際に、ディスクドライブ側がアクセスすることができるようにカートリッジケースに配置されることとなる。そして、これら機能部品は、前記した磁気ディスクカートリッジの組立性、生産性および設計変更の自由度をできるだけ阻害しないように配置される必要がある。
このような背景に鑑みて本発明がなされたものであり、本発明は、簡素な構造からなり、組立性および生産性に優れるとともに記録ディスクメディアの枚数の変更などの設計変更の自由度が高く、しかも、これら組立性、生産性および設計変更の自由度をできるだけ阻害しないように機能部品が配置された記録ディスクカートリッジを提供することを目的とする。
前記した課題を解決するため、本発明の記録ディスクカートリッジは、フレキシブルな複数の記録ディスクメディアをカートリッジケース内に一体回転可能に収納した記録ディスクカートリッジであって、前記カートリッジケースは、前記記録ディスクメディアに平行な下壁を構成する下プレートと、前記下プレートの上に積層され固定されて前記複数の記録ディスクメディアを仕切る少なくとも1枚のインナプレートと、前記インナプレートの上に積層され固定されて前記カートリッジケースの上壁を構成する上プレートとを備えており、前記下プレートには、ディスクドライブのヘッドを前記カートリッジケース内に進入させる開口部を開閉するシャッタの開動作を制止するシャッタロック部材、および前記記録ディスクメディアに記録されたデータの誤消去を防止する誤消去防止部材の少なくともいずれか一方が配置されていることを特徴とする。
このような構成により、本発明の記録ディスクカートリッジは、下プレート、インナプレート、上プレートを積み上げていく形でカートリッジケースが構成される。そのため、インナプレートと記録ディスクメディアの組を一つの単位とでき、インナプレートもすべて同じ部品とすることができて生産性に優れる。そして、組立工程における記録ディスクメディアの持ち運びも下プレートやインナプレートをトレー代わりにして行うことができるのでメディアを損傷・汚損することなく、組立性にも優れる。また、記録ディスクメディアの枚数を変更した仕様としたい場合には、主としてインナプレートの枚数を変えれば済むので仕様の変更が容易である。さらに、仕切り板となるインナプレートはカートリッジケースの一部として固定されているので、記録ディスクメディアとの平行性などの精度を出しやすく、記録ディスクメディアの、特に2000〜8000rpmのような高速での回転安定性を高めることができる。
また、この記録ディスクカートリッジでは、シャッタロック部材および誤消去防止部材の少なくともいずれか一方が下プレートに配置されるので、シャッタロック部材や誤消去防止部材を記録ディスクカートリッジに組み込むための構造が下プレートに形成される。その結果、インナプレートや上プレートの形状を大幅に変更することが回避される。また、記録ディスクカートリッジが組み立てられる際に、シャッタロック部材や誤消去防止部材は、下プレートに載せて持ち運ぶことができる。そして、インナプレートの形状を大幅に変更することが回避されるので、インナプレートの枚数を変えれば記録ディスクメディアの枚数の変更が可能となる。つまり、この記録ディスクカートリッジによれば、その組立性、生産性および設計変更の自由度をできるだけ阻害しないようにしてシャッタロック部材や誤消去防止部材(機能部品)の配置が可能となる。
また、前記した記録ディスクカートリッジにおいて、前記下プレートには、前記シャッタロック部材および前記誤消去防止部材の両方が配置されていることが望ましい。
また、前記した記録ディスクカートリッジにおいて、前記下プレートには、ディスクドライブのアクセス対象となるアクセス部の全てが配設されていてもよい。
この記録ディスクカートリッジでは、ディスクドライブのアクセス対象となるアクセス部、例えば、ディスクドライブ内で記録ディスクカートリッジを位置決めするためのノッチ、ディスクドライブへの記録ディスクカートリッジの挿入方向を識別する挿入方向識別部、記録ディスクカートリッジの表裏を識別する表裏識別部などの全てが下プレートに集中的に配設されている。その結果、この記録ディスクカートリッジでは、カートリッジケースを構成するインナプレートにアクセス部を配設する必要がない。つまり、記録ディスクメディアを仕切るインナプレートに干渉しないようにアクセス部が配設されている。したがって、この記録ディスクカートリッジによれば、記録ディスクメディアの配置等の設計の自由度を一段と高めることができる。
本発明によれば、下プレート、インナプレート、上プレートを積み上げていく形でカートリッジケースが構成されるので、部品の共通化により生産性の向上が可能となり、記録ディスクメディアをインナプレートなどに載せて持ち運ぶことで、記録ディスクメディアを、損傷・汚損することなく、組立性にも優れる。
また、主としてインナプレートの枚数を変更することで容易に記録ディスクメディアの枚数の変更を行うことができる。
また、本発明によれば、記録ディスクカートリッジの組立性、生産性および設計変更の自由度をできるだけ阻害しないように機能部品を配置することができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態においては、記録ディスクメディアの一例として磁気ディスクメディアを採用した場合について説明する。
図1(a)は、実施形態に係る磁気ディスクカートリッジをその右斜め前方向から見た様子を示す斜視図、図1(b)は、実施形態に係る磁気ディスクカートリッジをその左斜め後方向から見た様子を示す斜視図であり、図2は、実施形態に係る磁気ディスクカートリッジの分解斜視図であり、図3(a)は、図2の磁気ディスクカートリッジのシャッタが閉じている状態を示す図、図3(b)は、磁気ディスクカートリッジが磁気ディスクドライブに装填されて、シャッタが開いている状態を示す図であり、図4(a)は、下プレートの斜視図、図4(b)は、図4(a)中のX方向から見た下プレートの部分拡大図であり、図5は、下プレートに取り付けられたシャッタロック部材の様子を示す平面図であり、図6は、下プレートに取り付けられた誤消去防止部材の様子を示す平面図であり、図7は、上プレートの裏側を示す斜視図であり、図8は、図3(b)におけるVIII−VIII断面図であり、図9は、図8の部分拡大図であり、図10は、磁気ディスクメディアの積層構造を示す分解斜視図であり、図11(a)は、磁気ディスクカートリッジが磁気ディスクドライブに装填された際の様子を示す模式図、図11(b)は、図11(a)中のY方向から見た位置決め部材周りの様子を示す模式図である。なお、図2においては、便宜上、シャッタロック部材および誤消去防止部材の記載は省略している。そして、以下の説明において、上下は、磁気ディスクカートリッジの典型的な使用状態を基準とし、便宜上磁気ディスクメディアの面に垂直な方向を上下と称するとともに、上側を表側と称し、下側を裏側と称する。
図1(a)に示すように、記録ディスクカートリッジの一例である磁気ディスクカートリッジ1は、下壁を構成する下プレート10と、複数枚、例えば4枚のインナプレート20と、上壁を構成する上プレート30とを備えている。この磁気ディスクカートリッジ1は、下プレート10、4枚のインナプレート20および上プレート30がこの順に積層されるとともに、これらが4つのネジ91で締結され固定されることによってカートリッジケース2が形成されている。
図2に示すように、下プレート10とインナプレート20の間、インナプレート20同士の間、およびインナプレート20と上プレート30の間のそれぞれには磁気ディスクメディア41が配置されている。磁気ディスクメディア41は中央に開口部41aを有する円盤形状であり、開口部41aの縁に金属製のセンタコア42が貼り付けられている。そして、センタコア42同士がスペーサ43により係合して5枚の磁気ディスクメディア41(この積層・一体化された磁気ディスクメディア41をディスクスタック40(図8参照)とする)を一体に回転するようになっている。
各インナプレート20は、平板状の主プレート21の外周縁に上下のプレートと当接するリブ22が形成されている。インナプレート20の図2における右手前側の一部は、磁気ヘッド63(図8参照)が磁気ディスクメディア41上に移動しやすいように切欠23を形成している。この切欠23の部分は、前記したリブ22が形成されておらず、そのためインナプレート20を積み重ねると、図1(a)に示すように、カートリッジケース2の前側面2aに開口部3が形成される。なお、磁気ディスクカートリッジ1は、この前側面2aから後記する磁気ディスクドライブ6(図11(a)参照)に挿入されることとなる。なお、この磁気ディスクドライブ6は、特許請求の範囲にいう「ディスクドライブ」に相当する。
この開口部3は、図3(a)に示すように、ディスクスタック40と同軸の回転軸AX周りに回動するシャッタ4により開閉される。シャッタ4は、図2に示すように下ロータ51と上ロータ52とを組み合わせることにより構成されている。
次に、各部材についてより詳細に説明する。
図2に示すように、下プレート10は、主として略正方形の主プレート11と、主プレート11の外周縁に形成されて、インナプレート20のリブ22の下面側と当接するリブ12と、側壁13とを備えている。側壁13は、主プレート11の1つの角(図2においては手前側の角)から所定の範囲、例えば一辺の3分の1程度の範囲に立設されており、およそインナプレート20を積み重ねた高さで形成されている。
主プレート11の側壁13に連なる一方の一辺11a(図2における右手前側の一辺)から主プレート11の中心に向かう扇形の部分は、一段低くなった凹部14aを形成し、外周縁にはリブ12が形成されずに開口14となっている。これにより、磁気ヘッド63がカートリッジケース2内に進入することを容易にしている。
主プレート11の側壁13に連なる他の一辺11b(図2における左手前側の一辺)の中央略3分の1の範囲は、後記する下ロータ51のギヤ51fが露出できるようにリブ12が形成されずに開口15となっている。また、当該他の一辺11b側の側壁13の外側には、開口15に連なって下プレート10の外周に沿った溝13aが形成されている。溝13aは、磁気ディスクドライブのシャッタオープンギヤ67(図3(a)参照)がギヤ51fに係合すべく図3(a)の矢印Arで示す方向へ進入して開口15へ入り込む通路となっている。
前記したリブ12は、主プレート11の外周縁のうち、側壁13、開口14および開口15を除く全周にわたり、上方へ突出するように形成されている。
主プレート11の中央には、最下層の磁気ディスクメディア41に設けられるセンタコア42を露出させるための円形の開口部16が形成されている。開口部16の上側の縁には、下ロータ51の中央に形成された中央開口部51cが外嵌するリブ17が全周にわたって形成されている。このリブ17は、下ロータ51を回動自在に支持する。
また、主プレート11の上面(裏側の面)において、下ロータ51の外周縁に対応する位置には、円形状の下ロータ支持溝18が形成されている。この下ロータ支持溝18は、下ロータ51の外周縁において下方へ向けて形成されるリブ51d(図8参照)と係合することで、下ロータ51を磁気ディスクメディア41と同軸で回動自在に支持する。
また、主プレート11の四つの角部には上下に貫通して、雌ネジが形成されたネジ孔19が形成されている。
このような下プレート10には、図1(a)に示すように、カートリッジケース2の前側面2aに配置された側壁13部分であって、開口部3寄りの位置にノッチ25が形成されている。また、下プレート10には、図4(a)に示すように、直方体形状の裏当て部26が側壁13と主プレート11とに跨ってこれらと一体になるように設けられており、ノッチ25は、側壁13の外側からこの裏当て部26の内部を穿つように形成されている。
このノッチ25は、図4(b)を併せて参照すると明らかなように、その断面がV字状になったいわゆるV字ノッチであって、ノッチ25は、後記する磁気ディスクドライブ6(図11(b)参照)側から突出する位置決め部材64であるピンを、V字を構成するその両側面25a,25aで支えるようにして受け止める形状となっている。そして、このノッチ25の下側の端部は、図1(a)に示すように、下プレート10(カートリッジケース2)の下面2bに臨んでいる。なお、本実施形態におけるノッチ25は、磁気ディスクドライブ6側の位置決め部材64がアクセスする部分であり、後記する挿入方向識別部および表裏識別部としての面取り部13b(図2参照)とともに、特許請求の範囲にいう「アクセス部」を構成している。
また、下プレート10は、図2に示すように、辺11a側の側壁13と辺11b側の側壁13との間に面取り部13bが形成されている。この面取り部13bは、磁気ディスクカートリッジ1が後記する磁気ディスクドライブ6(図11(a)参照)に装填された際に、磁気ディスクドライブ6側に設けられた受止め部材68(図11(b)参照)に沿うように形成されている。
このような面取り部13bは、図1に示すように、磁気ディスクカートリッジ1の右前方の角に形成されていることから、磁気ディスクドライブ6に磁気ディスクカートリッジ1を挿入する際の挿入方向Dと、磁気ディスクカートリッジ1の表裏の別とを目視で容易に判断することができるようになっている。そして、磁気ディスクカートリッジ1が磁気ディスクドライブ6に挿入された際に、面取り部13bが磁気ディスクドライブ6の受止め部材68に沿うように挿入されなかった場合、つまり、挿入方向Dが誤っていた場合や磁気ディスクカートリッジ1の表裏の別が誤っていた場合には、磁気ディスクカートリッジ1が磁気ディスクドライブ6に装填されないようになっている。すなわち、磁気ディスクドライブ6側では、受止め部材68が磁気ディスクカートリッジ1の面取り部13bにアクセスすることによって磁気ディスクカートリッジ1の挿入方向および表裏の別が正常であるか否かを識別している。なお、本実施形態に係る磁気ディスクカートリッジ1での面取り部13bは、前記したように挿入方向識別部および表裏識別部として機能しており、前記したノッチ25とともに特許請求の範囲にいう「アクセス部」を構成している。
また、下プレート10の辺11b側の側壁13には、図4(a)に示すように、この側壁13を貫通する孔13cが形成されている。この孔13cは、図1(a)に示すように、溝13aに開口している。
そして、このような下プレート10には、図4(a)に示すように、シャッタロック部材71と誤消去防止部材72とが配設されている。
シャッタロック部材71は、主プレート11から上方に向かって突出するように形成された軸部71aに取り付けられて、この軸部71a周りに回動可能になっている。このシャッタロック部材71は、図5に示すように、軸部71a側から後記するギヤ51f(下ロータ51)に向かって延びる第1アーム71bと、軸部71a側から下プレート10の辺11b側の側壁13に形成された孔13cに向かって延びる第2アーム71cと、軸部71a側から辺11b側の側壁13の内側に向かって延びる板バネ部71dとを備えている。そして、このシャッタロック部材71では、第1アーム71bの先端部が下ロータ51のギヤ51fと噛み合い、第2アーム71cの先端部が孔13cに嵌り込むとともに溝13a内に突出し、板バネ部71dの先端部は、辺11b側の側壁13の内側に当接している。
このようなシャッタロック部材71は、第2アーム71cの先端部が溝13a側から辺11b側の側壁13の内側に向けて押圧されると、板バネ部71dが撓むことによって軸部71a周りに回動する。そして、シャッタロック部材71が図5中における時計回りに回動することによって、第1アーム71bの先端部がギヤ51fから外れる。その結果、後記するようにシャッタプレート51b(図2参照)が取り付けられた下ロータ51の回転を可能にする。そして、押圧している第2アーム71cの先端部を解放すると、板バネ部71dが復元することによって、第1アーム71bの先端部は再びギヤ51fに噛み合う。その結果、下ロータ51は回転不能となってシャッタ4(図3(a)参照)はロックされる。
誤消去防止部材72は、例えば、LTO規格に準じた磁気テープカートリッジに使用されている誤消去防止部材のような公知の構造を備えており、図4(a)に示すように、本体部72aと、この本体部72aの底面から下方に突出したピン状の突起部72bと、本体部72aの側面から側方に突出した摘み部72cとを備えている。そして、この誤消去防止部材72は、図6を併せて参照すると明らかなように、突起部72bが下プレート10の左角に形成された長孔10aに嵌め入れられるとともに、本体部72aが下プレート10に形成された案内リブ10bに沿ってスライドするようになっている。そして、摘み部72cは、下プレート10のリブ12に形成された窓部12cから下プレート10の外側に向かって突出している。
このような誤消去防止部材72は、図6に示すように、摘み部72cを窓部12c内で横方向に移動させることによって、突起部72bが長孔10a内を横方向に移動する。そして、長孔10a内での突起部72bの位置に応じて、磁気ディスクメディア41(図3(a)参照)に対してデータの記録が許されるか否かが磁気ディスクドライブ6(図11(a)参照)側で判断される。なお、磁気ディスクドライブ6側で突起部72bの位置を判断する機構としては、磁気テープドライブやフレキシブルディスクドライブなどに使用されている公知の機構を使用すればよく、このような磁気ディスクドライブ6の機構によって突起部72bはアクセスされることとなる。
インナプレート20は、図2に示すように、その主プレート21が、およそ正方形をなしており、正方形の4つの角部のうち一つの角に相当する部分が磁気ディスクメディア41より一回り大きい円弧の形状(円弧部24)となっている。そして、円弧部24に連なる一辺(図2における右手前側)に前記した切欠23が扇形に形成されている。前記したリブ22は、主プレート21の外周縁のうち、円弧部24および切欠23を除く全周にわたり、上下に突出して形成されている。そして、主プレート21の中央には、上方のセンタコア42を露出して、下方のセンタコア42との連結を可能にするための中央開口部21cが形成されている。
また、主プレート21の3つの角部には、上下に貫通してネジ91のネジ軸部91aが挿通される孔29が形成されている。
上プレート30は、図2に示すように、下プレート10とおよそ対称に形成されている。そして、図7に示すように、上プレート30は、およそ正方形の主プレート31に、前記した凹部14a(図2参照)に対応する凹部34と、リブ17(図2参照)に対応するリブ37と、下ロータ支持溝18(図2参照)に対応する上ロータ支持溝38が形成されている。なお、主プレート31の中央に開口は形成されず、側壁13(図2参照)に対応する側壁も形成されていない。
そして、主プレート31の外周縁には、下方に突出するリブ32が、凹部34を除く全周にわたって形成されている。
また、主プレート31の四つの角部には、ネジ91のネジ軸部91aが貫通する孔39が形成されている。
下ロータ51は、図2に示すように、およそ磁気ディスクメディア41と同じリング状の下ロータプレート51aに中央開口部51c、切欠51e、リブ51d、およびギヤ51fが形成され、下ロータプレート51aの外周縁にシャッタプレート51bが立設されて構成されている。中央開口部51cは、下プレート10のリブ17に外嵌する円形に形成され、切欠51eは、下プレート10の凹部14aに対応する扇形に形成される。また、リブ51dは、下プレート10の下ロータ支持溝18に対応して下ロータプレート51aの下面の外周縁に下方に向けて設けられている。
シャッタプレート51bは、開口部3(図3(a)参照)とディスクスタック40(図3(a)参照)とを遮断する遮蔽部材であり、切欠51eに隣接して下ロータプレート51aの外周縁に沿って立設されている。ギヤ51fは、シャッタ4(図3(a)参照)を、磁気ディスクカートリッジ1の外部から開閉操作するために係合される部分であり、下ロータプレート51aの外周に、シャッタプレート51bに隣接して所定の範囲に形成されている。
上ロータ52は、図2に示すように、下ロータ51とおよそ対称に構成されている。すなわち、下ロータプレート51aと同様な上ロータプレート52aからなり、上ロータプレート52aには、上プレート30のリブ37(図7参照)に外嵌する中央開口部52cと、凹部34(図7参照)に対応する切欠52eと、上ロータ支持溝38(図7参照)に対応するリブ52dとが形成されている。また、上ロータプレート52aの外周縁の切欠52eに隣接する部分には、下ロータ51のシャッタプレート51bに対応して、シャッタ溝52b(図9参照)が形成されている。シャッタ溝52bと、シャッタプレート51bの上端縁が係合することで、下ロータ51と上ロータ52は一体に回動するようになっている。
上ロータ52は、中央開口部52cが上プレート30のリブ37に外嵌するとともにリブ52dが上ロータ支持溝38に係合することで上プレート30に回動自在に支持されている。なお、上ロータ52は、次に説明する係止部材53により上プレート30からの脱落が防止されている。
係止部材53は、上プレート30のリブ37(図7参照)に内挿される筒部53aと、筒部53aの一端に形成されたフランジ53bを有し、筒部53aが上ロータ52の下側から中央開口部52cに挿通され、リブ37に超音波溶着または接着剤などにより固定されている。
図9に示す拡大断面図のように、下ロータ51の上面、インナプレート20の上下の両面、および上ロータ52の下面は、磁気ディスクメディア41と対向する面であり、それぞれ磁気ディスクメディア41に対向する部分にわたってライナ49が貼り付けられている。このようなライナ49は、例えばポリエステル繊維やレーヨン/ポリエステル混紡繊維などの不織布などからなる。
次に、下プレート10と、インナプレート20と、上プレート30の積層構造について説明する。
下プレート10のリブ12は、図9に示すように内側が外側に対して一段高く形成されて雄型段部12aを形成している。そして、インナプレート20のリブ22は、最外周で下方に突出した雌型段部22aを形成しており、雄型段部12aの外周と雌型段部22aの内周が嵌合可能になっている。また、ネジ91(図2参照)により下プレート10、インナプレート20、および上プレート30を締結したときには、雄型段部12aの上面と、インナプレート20の下面の対応する部分が密着する設定となっている。このように、下プレート10のリブ12と、インナプレート20のリブ22は、いわゆる印籠嵌合しているため、外部からカートリッジケース2内への塵埃の侵入が防止されている。
同様にして、インナプレート20同士、およびインナプレート20と上プレート30も印籠嵌合により積層されている。すなわち、インナプレート20の上側は、内側が一段高くなった雄型段部22bが形成され、上プレート30のリブ32は、最外周が一段下側に突出した雌型段部32aが形成されている。そして、インナプレート20の雄型段部22bと、上に隣接するインナプレート20の雌型段部22aが印籠嵌合し、また、インナプレート20の雄型段部22bと、上プレート30の雌型段部32aが印籠嵌合して積層されている。このようにして、リブ12,22,32は互いに印籠嵌合して、外部からカートリッジケース2へ塵埃が入ることを防止している。また、下プレート10、インナプレート20、上プレート30の積層と同時にカートリッジケース2の側壁が構成される。
また、前記した雌型段部22aおよび雄型段部22bは、ともに主プレート21からライナ49の厚みより高く突出している。そのため、インナプレート20にライナ49を貼り付けてアセンブリにした後に、このアセンブリを作業台などに置いたとしても、ライナ49が作業台に接することが無く、したがってライナ49が塵埃などで汚染されることがない。
このようなインナプレート20の積層によるカートリッジケース2の構成は、磁気ディスクメディア41の枚数の変更を容易にする。側壁13の高さ変更や、シャッタプレート51bの高さ変更は要するが、主としてインナプレート20の枚数を変更するだけで、カートリッジケース2内に形成される磁気ディスクメディア41の収容部の数を変更できるからである。
次に、磁気ディスクメディア41およびその積層構造について説明する。
磁気ディスクメディア41は、例えばポリエステルなどの樹脂シートに磁性塗料を両面に塗布したものである。
図10に示すように、センタコア42は、金属板をプレスにより絞り成形して略ハット状にしたものである。すなわち、主として円形の底板42aと、底板42aの外周縁から立ち上がる低い円筒状の側壁42bと、側壁42bの上端から外径方向に広がるフランジ42cとから構成されている。底板42aの中心には、センタホール42dが形成され、周縁部にはセンタホール42dを中心に60°間隔で6つの小孔42eが形成されている。
スペーサ43は、隣接するセンタコア42の間に介装されて、センタコア42同士の間隔を保持するとともに、隣接するセンタコア42相互間の回転を係止して、積層された磁気ディスクメディア41が一体になって回転するように機能する。スペーサ43は、樹脂をリング状に成形した本体部43aと、本体部43aに圧入された金属製のピン43bとから構成される。本体部43aには、ピン43bが圧入される小径孔部43cと、小径孔部43cと同軸で僅かに大径である大径孔部43dとからなる貫通孔hが、センタコア42の小孔42eと対応する位置に6つ形成されている。この6つの貫通孔hは、隣接するもの同士の上下が逆になっている。つまり、大径孔部43dが上側に位置する貫通孔h1の両隣の貫通孔h2は、大径孔部43dが下側に位置するように配置されている。
各小径孔部43cには、上側と下側からピン43bが圧入され、ピン43bの一端は大径孔部43dと小径孔部43cの境目に位置し、他端は小径孔部43cの外側へ突出している。大径孔部43dは、隣接するスペーサ43のピン43bの先端の逃げとしての機能を果たす。
このようなスペーサ43は、図9に示すように、隣接するセンタコア42の間に介装される。スペーサ43の下側に突出したピン43bは、スペーサ43の下側のセンタコア42の小孔42eに入り、下側のセンタコア42との相対回転を係止する。下側のセンタコア42のさらに下にスペーサ43がある場合には、下側のスペーサ43における大径孔部43dに入り込むことで、スペーサ43のセンタコア42に対する浮き上がりを防止している。スペーサ43の上側に突出したピン43bは、スペーサ43の上側のセンタコア42の小孔42eに入り、上側のセンタコア42との相対回転を係止する。上側のセンタコア42のさらに上にスペーサ43がある場合には、ピン43bの先端は、上側のスペーサ43における大径孔部43dに入り込む。
なお、最上層のセンタコア42は、上側に回転係止すべきセンタコアが無いため、その上には下側にのみピン43bを突出させた、厚みの薄いトップスペーサ43′が配置される。
以上のように積層された磁気ディスクメディア41、つまりディスクスタック40は、連結軸44、ベアリングボール45、圧縮コイルばね46、およびセンタプレート47により、安定した回転支持がなされている。
図9に示すように、連結軸44は、積層されたセンタコア42の相互間の中心の振れを少なくするとともに、ベアリングボール45および圧縮コイルばね46を保持するためのものであり、軸部44a、ボール保持部44b、およびばね保持部44cからなる。軸部44aは、センタコア42のセンタホール42dに挿通可能な円柱形状からなる。ボール保持部44bは、軸部44aの上端に上側に開口した有底円筒状に形成されている。ボール保持部44bの深さは、ベアリングボール45の半径より大きく、そのためベアリングボール45がボール保持部44bに安定して保持される。ばね保持部44cは、ボール保持部44bの外径側に有底円筒を伏せた形状からなり、軸部44aとばね保持部44cの間の円筒状の空間に圧縮コイルばね46が配置される。なお、連結軸44の長さは任意的であるが、本実施形態では、下から2層目のセンタコア42まで届く長さであり、最下層のセンタコア42のセンタホール42dは、磁気ディスクドライブのスピンドル65が進入できるように開いている。
センタプレート47は、上プレート30の内面の中心、つまり、リブ37の内側の平面部分に貼り付けられた滑り部材である。センタプレート47は、例えば、ポリオキシメチレン樹脂、超高分子量ポリエチレンなどの滑り性と耐摩耗性に優れた材料から構成することができる。
ベアリングボール45は、例えばボールベアリングに使用される鋼製の球体からなるが、滑り性、耐摩耗性に優れた樹脂、例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリオキシメチレン樹脂などにより構成しても良い。ベアリングボール45は、連結軸44のボール保持部44b内に配置されて、ボール保持部44bの底面および上プレート30の内面の中心、つまりセンタプレート47と点接触により当接して、ディスクスタック40を回転支持する。
圧縮コイルばね46は、一端(上端)が連結軸44のばね保持部44cに保持され、他端(下端)が最上層のセンタコア42の上面に当接して、積層されたセンタコア42を下プレート10側、つまり磁気ディスクドライブのスピンドル65側へ付勢している。これにより、センタコア42は、カートリッジケース2の中でがたつくことがなく、磁気ディスクメディア41の回転時の振れが防止される。
ここで磁気ディスクカートリッジ1が装填される磁気ディスクドライブについて簡単に説明すると、図11(a)に示すように、磁気ディスクドライブ6は、ケーシング60と、ケーシング60内に区画された磁気ディスクカートリッジ1の収納部66と、シャッタオープンギヤ67と、スイングアーム62と、スイングアーム62の先端に設けられた磁気ヘッド63と、スイングアーム62を揺動軸SX周りに揺動させるアクチュエータ61と、磁気ディスクカートリッジ1の磁気ディスクメディア41(ディスクスタック40(図3(a)参照)を回転軸AX周りに回転させるスピンドル65と、磁気ディスクカートリッジ1のノッチ25を受け止める位置決め部材64と、磁気ディスクカートリッジ1の面取り部13bを受け止める受止め部材68とを備えている。そして、この位置決め部材64は、図11(b)に示すように、磁気ディスクドライブ6のケーシング60の底面から上方に向けて突出するように設けられたピンで構成されており、この位置決め部材64は、図11(a)に示すように、スイングアーム62の揺動軸SXの近傍に配置されている。
このような磁気ディスクドライブ6の図示しない挿入口から磁気ディスクカートリッジ1が挿入されると、図5に示すシャッタオープンギヤ67が第2アームの先端部を側壁13の内側に向かって押圧する。その結果、シャッタロック部材71は、シャッタロック部材71が図5中における時計回りに回動することによって、第1アーム71bの先端部がギヤ51fから外れる。次いで、図5に示すように、シャッタオープンギヤ67は、下ロータ51のギヤ51fに噛み合うとともに、下ロータ51をシャッタ4(図3(a)参照)の開方向に回転させる。
そして、図11(a)に示すように、磁気ディスクカートリッジ1の面取り部13bが磁気ディスクドライブ6の受止め部材68に沿うように挿入された場合、つまり、磁気ディスクカートリッジ1の挿入方向D(図1参照)と磁気ディスクカートリッジ1の表裏の別が正常な場合には、磁気ディスクカートリッジ1が磁気ディスクドライブ6の収納部66に装填される。このとき、ノッチ25は、図11(a)および図11(b)に示すように、磁気ディスクドライブ6の位置決め部材64を受け入れるとともに、位置決め部材64は、ノッチ25の両側面25a,25a(図4(b)参照)で受け止められる。その結果、磁気ディスクカートリッジ1は、磁気ディスクドライブ6内の所定の位置に位置決めされる。そして、磁気ディスクカートリッジ1は、ノッチ25の両側面25a,25aで位置決め部材64を受け止めた位置で、前記したように磁気ディスクドライブ6のスピンドル65を最下層のセンタコア42のセンタホール42d(図8参照)に受け入れるようになっている。なお、磁気ディスクカートリッジ1の挿入方向D(図1参照)や磁気ディスクカートリッジ1の表裏の別が誤っている場合には、磁気ディスクカートリッジ1は磁気ディスクドライブ6の収納部66内に収納されない。
収納部66に収納された磁気ディスクカートリッジ1は、図11(a)および図11(b)に示すように、ノッチ25が磁気ディスクドライブ6の位置決め部材64を受け入れるとともに、位置決め部材64は、ノッチ25の両側面25a,25a(図4(b)参照)で受け止められる。その結果、磁気ディスクカートリッジ1は、磁気ディスクドライブ6内の所定の位置に位置決めされる。そして、磁気ディスクカートリッジ1は、ノッチ25の両側面25a,25aで位置決め部材64を受け止めた位置で、前記したように磁気ディスクドライブ6のスピンドル65を最下層のセンタコア42のセンタホール42d(図8参照)に受け入れる。
このような磁気ディスクカートリッジ1に対し、データの記録、再生を行う磁気ディスクドライブは、図8に示すように、スピンドル65により、ディスクスタック40を回転させる。スピンドル65は、磁力により最下層のセンタコア42を吸着するとともに、センタコア42のセンタホール42dに入り込むことで、ディスクスタック40との軸合わせをする。この際、スピンドル65が、圧縮コイルばね46の付勢力に抗してセンタコア42を若干持ち上げるので、図8、図9に示すように、各磁気ディスクメディア41は、下ロータ51とインナプレート20、上下のインナプレート20同士、またはインナプレート20と上ロータ52の各間に形成される空間の中央に位置する。
磁気ディスクドライブの磁気ヘッド63は、スイングアーム62の先端に設けられている。磁気ヘッド63は、各磁気ディスクメディア41の両面に配置されている。
以上のような磁気ディスクカートリッジ1は、図3(a)に示すように、不使用時は、シャッタ4を図中左回りに回動させて開口部3を閉塞しておくことで、内部への塵埃の侵入を防止することができる。そして、使用時には、図3(b)に示すように磁気ディスクドライブに装填する際に、磁気ディスクドライブのシャッタオープンギヤ67が、溝13aに嵌って案内されてギヤ51fと噛合し、シャッタ4を図中右回りへ回動させる。
そして、スピンドル65が回転することで、ディスクスタック40が回転する。その後、アクチュエータ61により駆動されることでスイングアーム62が回動して、磁気ヘッド63が磁気ディスクメディア41の上に移動される。
磁気ヘッド63で、磁気ディスクメディア41にデータを記録する場合には、図示せぬ制御回路により磁気ヘッド63へ信号を送ることで磁気ディスクメディア41にデータが記録され、磁気ディスクメディア41からデータを再生する場合には、磁気ディスクメディア41上の磁界変化を磁気ヘッド63で検知して、信号が出力される。
また、ライナ49は、磁気ディスクメディア41が低速で回転する際に、適宜に磁気ディスクメディア41に触れることによって磁気ディスクメディア41上に付着した塵埃を除去する。
磁気ディスクカートリッジ1の使用後は、磁気ヘッド63がカートリッジケース2から退避した後、磁気ディスクカートリッジ1をイジェクトすることで、シャッタオープンギヤ67によりギヤ51fが駆動されてシャッタ4が開口部3を閉じる。そして、押圧している第2アーム71cの先端部をシャッタオープンギヤ67が解放すると、板バネ部71dが復元することによって、第1アーム71bの先端部は再びギヤ51fに噛み合う。その結果、下ロータ51は回転不能となってシャッタ4(図3(a)参照)はロックされる。
以上のような磁気ディスクカートリッジ1は、複数の磁気ディスクメディア41を有することから、複数の磁気ヘッド63で同時にデータにアクセスすることで、データ転送を高速で行うことができる。
また、インナプレート20を積み上げていくことでカートリッジケース2が構成されるために、磁気ディスクメディア41を異なる枚数にする仕様変更が容易である。そして、磁気ディスクカートリッジ1の組立時には、磁気ディスクメディア41をインナプレート20や、下プレート10に組み付けた下ロータ51上に載せて取り扱うことができるため、磁気ディスクメディア41に触れる機会を減らし、品質をより安定させることができる。
そして、インナプレート20は、下プレート10もしくはインナプレート20の上に積層され、固定されていることから、磁気ディスクメディア41との平行性を高くでき、磁気ディスクメディア41の回転を安定させることができ、磁気ディスクメディア41の高速回転、ひいてはデータ転送の高速化も可能となる。
また、この磁気ディスクカートリッジ1では、シャッタロック部材71および誤消去防止部材72の両方が下プレート10に配置されるので、シャッタロック部材71や誤消去防止部材72を磁気ディスクカートリッジ1に組み込むための構造が下プレート10に形成される。その結果、インナプレート20や上プレート30の形状を変更しなくともよい。また、磁気ディスクカートリッジ1が組み立てられる際に、シャッタロック部材71や誤消去防止部材72は、下プレート10に載せて持ち運ぶことができる。そして、インナプレート20の形状を変更しなくともよいので、インナプレート20の枚数を変えれば磁気ディスクメディア41の枚数の変更が可能となる。つまり、この磁気ディスクカートリッジ1によれば、その組立性、生産性および設計変更の自由度を阻害しないようにしてシャッタロック部材71や誤消去防止部材72の配置が可能となる。
また、磁気ディスクカートリッジ1では、磁気ディスクドライブ6のアクセス対象となるアクセス部、つまり挿入方向識別部および表裏識別部としての面取り部13bやノッチ25が下プレート10に集中的に配設されている。その結果、この磁気ディスクカートリッジ1では、カートリッジケース2を構成するインナプレート20にアクセス部を配設する必要がない。つまり、磁気ディスクメディア41を仕切るインナプレート20に干渉しないようにアクセス部が配設される。したがって、この磁気ディスクカートリッジ1によれば、磁気ディスクメディア41の配置等の設計の自由度を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されることなく適宜変形して実施することが可能である。例えば、実施形態においては、記録ディスクメディアとして磁気ディスクメディア41を適用したが、光によりデータを記録する光ディスクメディアの場合にも同様に適用することができる。
また、前記実施形態では、下プレート10、インナプレート20、上プレート30をネジ91により締結固定したが、接着、溶着により一体に固定することも可能である。
前記実施形態では、シャッタロック部材71と誤消去防止部材72の両方を下プレート10に集中的に配置しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、シャッタロック部材71および誤消去防止部材72のいずれか一方が下プレート10に配置されたものであってもよい。
また、前記実施形態では、アクセス部として、面取り部13bおよびノッチ25を備えた磁気ディスクカートリッジ1を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、LTO規格に準拠した磁気テープカートリッジに設けられているような、磁気ディスクドライブ6内で磁気ディスクカートリッジ1の位置決めをする丸孔や長孔がアクセス部として下プレート10に配設されたものであってもよい。
図1(a)は、実施形態に係る磁気ディスクカートリッジをその右斜め前方向から見た様子を示す斜視図、図1(b)は、実施形態に係る磁気ディスクカートリッジをその左斜め後方向から見た様子を示す斜視図である。 実施形態に係る磁気ディスクカートリッジの分解斜視図である。 図3(a)は、図2の磁気ディスクカートリッジのシャッタが閉じている状態を示す図、図3(b)は、磁気ディスクカートリッジが磁気ディスクドライブに装填されて、シャッタが開いている状態を示す図である。 図4(a)は、下プレートの斜視図、図4(b)は、図4(a)中のX方向から見た下プレートの部分拡大図である。 下プレートに取り付けられたシャッタロック部材の様子を示す平面図である。 下プレートに取り付けられた誤消去防止部材の様子を示す平面図である。 上プレートの裏側を示す斜視図である。 図3(b)におけるVIII−VIII断面図である。 図8の部分拡大図である。 磁気ディスクメディアの積層構造を示す分解斜視図である。 図11(a)は、磁気ディスクカートリッジが磁気ディスクドライブに装填された際の様子を示す模式図、図11(b)は、図11(a)中のY方向から見た位置決め部材周りの様子を示す模式図である。
符号の説明
1 磁気ディスクカートリッジ
2 カートリッジケース
3 開口部
4 シャッタ
6 磁気ディスクドライブ(ディスクドライブ)
10 下プレート
13b 面取り部(アクセス部)
20 インナプレート
23 切欠
25 ノッチ(アクセス部)
30 上プレート
34 開口
40 ディスクスタック
41 磁気ディスクメディア
42 センタコア
43 スペーサ
44 連結軸
45 ベアリングボール
47 センタプレート
49 ライナ
51 下ロータ
52 上ロータ
61 アクチュエータ
62 スイングアーム
63 磁気ヘッド(ヘッド)
65 スピンドル
71 シャッタロック部材
72 誤消去防止部材

Claims (3)

  1. フレキシブルな複数の記録ディスクメディアをカートリッジケース内に一体回転可能に収納した記録ディスクカートリッジであって、
    前記カートリッジケースは、前記記録ディスクメディアに平行な下壁を構成する下プレートと、
    前記下プレートの上に積層され固定されて前記複数の記録ディスクメディアを仕切る少なくとも1枚のインナプレートと、
    前記インナプレートの上に積層され固定されて前記カートリッジケースの上壁を構成する上プレートとを備えており、
    前記下プレートには、ディスクドライブのヘッドを前記カートリッジケース内に進入させる開口部を開閉するシャッタの開動作を制止するシャッタロック部材、および前記記録ディスクメディアに記録されたデータの誤消去を防止する誤消去防止部材の少なくともいずれか一方が配置されていることを特徴とする記録ディスクカートリッジ。
  2. 前記下プレートには、前記シャッタロック部材および前記誤消去防止部材の両方が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の記録ディスクカートリッジ。
  3. 前記下プレートには、ディスクドライブのアクセス対象となるアクセス部の全てが配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の記録ディスクカートリッジ。
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