JP2006071953A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Yuji Inohara
祐治 猪原
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Abstract

【課題】レンズ鏡筒の外径を大型化することなく、また、重量の増加をせずに、光学設計の自由度を維持しながら、多機種間でリジット多層基板の共通化をすることができ、コストの低減ができるレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】撮影光学系を有するレンズ鏡筒において、リジット多層基板をリジット多層基板6,7,8に分割し、フレキシブルプリント基板13との接続ユニットであるC1を、固定筒3の外壁3bと外筒2の内壁2aの間に光軸Oと平行に、また光軸Oを中心とした円周方向に配置し、リジット多層基板6を、絶縁部材9、ウェーブワッシャ10、及び、ビス11を用いて固定筒3の外壁3bに固定する。同様にして、リジット多層基板7,8もリジット多層基板6と異なる角度位置に固定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、リジット基板を備えたレンズ鏡筒に関するものである。
図9は、従来の撮影光学系を備えたレンズ鏡筒を示す縦断面図である。
図10は、図9のZ−Z部矢視断面を示す模式図である。
従来のレンズ鏡筒は、固定筒103と、この固定筒103の外側に設けられ、レンズ鏡筒の最外郭部である外筒102とを備えている。また、レンズ鏡筒は、その内部に、レンズ群L7〜L9、モータユニット104、リジット多層基板100等を備えている。
固定筒103は、円筒形をしており、その内側にレンズ群L7〜L9とフォーカス用摺動筒105とを備えている。レンズ群L7,L9は、固定筒103に固定されている。レンズ群L8は、フォーカス用摺動筒105に固定され、このフォーカス用摺動筒105は、固定筒103に移動可能に支持されている。
モータユニット104は、フォーカス用摺動筒105を駆動する超音波モータユニット
であり、固定筒103の外壁103bに取り付けられている。
モータユニット104は、ロータ、及び、これと一体で回転する連動キー104aとを備えている。この連動キー104aは、フォーカス用摺動筒105に固定された連動ピン105aと係合している。この連動ピン105aは、固定筒103に開けられたカム溝103aと係合している。
これらモータユニット104等により、レンズ群L8は、フォーカス用摺動筒105と一体で光軸Oに沿った方向に移動され、これにより被写体距離が変更される。
この他、例えばブレ補正等のための部品が、固定筒103と外筒102との間のスペースに収納されているが、ここでは省略する。
レンズマウント101は、固定筒103のカメラ本体側に、ビス12を用いて固定されている。レンズマウント101は、マウント接点114を備えている。このマウント接点114は、カメラ本体と電気信号の通信をする電気的接点である。
リジット多層基板100は、モータユニット104、ブレ補正等の制御回路、及び、メインCPU等を備えた基板である。このリジット多層基板100は、固定筒103と外筒102の間のカメラ本体に近いリング形状のスペースに、光軸Oと垂直に収納されているため、リング形状をしている。リジット多層基板100は、複数の穴100aを有しており、これに固定筒103の固定突起103dが貫通し、弾性部材109とレンズマウント101を介して固定筒103にビス12を用いて固定されている。
リジット多層基板100の外形は、内周100cがレンズ群L9のレンズ室外壁103eより大きく設定され、かつ、外周100bが電気部品100d〜100iの実装面積と、回路パターンの引き回しに必要な面積を満足するよう設定されている。
ところで、レンズ鏡筒は、多機能化が進む一方で、使用部品の増加等からコストが増加している。コストの低減のためには、多機種間での部品の共通化が効果的である。特に、リジット多層基板100の共通化は、回路パターンの設計時間の削減、及び、電気部品の共通化にともなう部品コストの削減等ができるため、コストの低減の効果が大きい。
リング形状のリジット多層基板を使用する場合、その内外径とレンズ室外径、及び、外筒の内径との関係が設計上重要となる。また、リジット多層基板は、異なる層で、異なる機能の回路パターンが、立体的に交差することがあり、ノイズの原因となることがある。
そこで、リジット多層基板100の共通化には、以下のような問題があった。
(1)撮影光学系の光学特性が優先される場合には、レンズ群L9の外径は、リジット多層基板100の共通化のために小さくするより、光学特性のために大きくする方が優先される。このため、レンズ群L9のレンズ室103eは、リジット多層基板100の内周100cより大きく設計され、リジット多層基板100は、共通で使用することはできない。結局、新規に内周100cが大きいリジット多層基板100を作製することになり、コスト高になるという問題があった。
また、リジット多層基板100の内周100cを大きくすることは、同時に、上述した電気部品100d〜100iの実装面積等を確保するために、リジット多層基板100の外周100bを大きくすることでもある。このため、リジット多層基板100を収納するために、外筒102の内壁102aを大きくする必要があり、レンズ鏡筒の外径が大型になったり、重量が増加したりという問題があった。
(2)レンズ鏡筒の小型、軽量化が優先される場合には、レンズ群L9の外径を小さく設計できても、リジット多層基板100は、リング形状をしているため径方向に収納スペースが必要である。このため、設計目標の達成ができないという問題があった。
(3)リジット多層基板100の共通化が優先される場合には、リジット多層基板100の内周100cは、撮影光学系のレンズ群L7〜L9の外径を制約することになる。このため、光学設計の自由度が奪われ、必要な性能を確保するために高度な光学設計技術が必要となる。これは、設計時間の増大や、使用部品の増加等の原因となり、コスト高になるという問題があった。
(4)前述したノイズが問題である場合には、シールドの強化や作製、グランドを大きくする等のノイズ対策が必要である。これらは、設計時間、使用部品の増加等の原因になり、コスト高になるという問題があった。
一方、特許文献1には、電気部品を実装した1枚のフレキシブルプリント基板が折り曲げ部によって多角形の筒状に形成され、撮影光学系の光束の外側に設けた円筒形の台座に保持され、収納されているレンズ鏡筒が開示されている。
しかし、フレキシブルプリント基板は、多くても両面基板であり、回路パターンの引き回しに大きな基板面積が必要となる。このため、特許文献1に記載されたレンズ鏡筒は、大型になるという問題があった。
また、このフレキシブルプリント基板は、レンズ鏡筒への取り付けに、円筒形の台座の部品が必要なので、コスト高になるという問題があった。
特許第3404117号公報
本発明の課題は、レンズ鏡筒の外径を大型化することなく、また、重量の増加をせずに、光学設計の自由度を維持しながら、多機種間でリジット多層基板の共通化をすることができ、コストの低減ができるレンズ鏡筒を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施例に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、撮影光学系(レンズ群L1〜L6)の光束(P)の外側で鏡筒部材(3,23)に固定され、機能ごとに分割された複数のリジット基板(6,7,8)と、前記複数のリジット基板(6,7,8)に設けられ、前記複数のリジット基板(6,7,8)の間を電気的に接続する接続部(15)と、前記複数のリジット基板(6,7,8)のうち少なくとも2つのリジット基板を前記接続部(15)を用いて接続するフレキシブルプリント基板(13,33)と、を備えるレンズ鏡筒である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒において、前記複数のリジット基板(6,7,8)は、四角形であること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のレンズ鏡筒において、前記リジット基板(6,7,8)の接続部(15)は、コネクタ(15)であること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記複数のリジット基板(6,7,8)は、面積の大きい面が光軸(O)と平行に配置されていること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記複数のリジット基板(6,7,8)は、面積の大きい面が光軸(O)と垂直に配置されていること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項6の発明は、請求項5に記載のレンズ鏡筒において、前記フレキシブルプリント基板(33)は、光軸(O)側を内側とする曲線部を有し、前記接続部(15)の間を結んだ形状であること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項7の発明は、請求項4に記載のレンズ鏡筒において、前記複数のリジット基板(6,7,8)は、フレキシブルプリント基板(13)を介して一列に接続され、光軸(O)を中心とした円周方向に配置されていること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項8の発明は、請求項5又は請求項6に記載のレンズ鏡筒において、前記複数のリジット基板(6,7,8)は、光軸(O)と垂直な一平面上に配置されていること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)リジット基板を機能ごとに分割し、それらのリジット基板の間をフレキシブルプリント基板で接続するので、多機種間でリジット基板を共通で使用することができ、コストの低減をすることができる。また、リジット基板を分割するので、リジット基板の外形設計の自由度が広がり、面積効率のよい基板取りができ、さらなるコストの低減をすることができる。さらに、機能ごとにリジット基板を分割するので、ノイズ低減に効果があり、各機能の性能を向上させることができる。さらにまた、撮影光学系の光束の外側の空きスペースにあわせてリジット基板を配置できるので、光学設計の自由度を維持しながら、レンズ鏡筒の外径に影響を与えることなく、小型で軽量なレンズ鏡筒を設計、作製することができる。
(2)複数のリジット基板は、四角形であるので、さらに面積効率のよい基板取りが可能であり、コストの低減をより進めることができる。
(3)リジット基板の接続部は、いずれも同一形状のコネクタであるので、リジット基板を接続するフレキシブルプリント基板を同一部品とすることができ、リジット基板の共通化をより進めることができる。また、接続部は、コネクタを用いているので、リジット基板とフレキシブルプリント基板の接続作業が容易であり、さらに、製造工程の選択の幅を広げることができる。
(4)複数のリジット基板は、面積の大きい面が光軸と平行に配置されているので、光束の外側において、光軸の方向の配置スペースがあるが、径方向の配置スペースが小さいときにも、レンズ鏡筒にリジット基板を収納することができる。
(5)複数のリジット基板は、面積の大きい面が光軸と垂直に配置されているので、光束の外側において径方向の配置スペースがあるが、光軸の方向の配置スペースが小さいときにも、リジット基板を収納することができる。
(6)フレキシブルプリント基板は、光軸側を内側とする曲線部を有し、接続部の間を結んだ形状であるので、レンズ鏡筒の外径に影響を与えずに、リジット基板とフレキシブルプリント基板を収納することができる。また、リジット基板とフレキシブルプリント基板をレンズ鏡筒に組み込んだときに、フレキシブルプリント基板にかかるストレスを低減し、フレキシブルプリント基板の損傷を防止することができる。
(7)複数のリジット基板は、フレキシブルプリント基板を介して一列に接続され、光軸を中心とした円周方向に配置されているので、径方向の配置スペースがさらに小さいときにも、リジット基板を収納することができる。
(8)複数のリジット基板は、光軸と垂直な一平面上に配置されているので、光軸方向の配置スペースがさらに小さいときにも、リジット基板を収納することができる。
本発明のレンズ鏡筒は、外径を大型化することなく、また、重量の増加をせずに、かつ、光学設計の自由度を維持しながら、リジット基板を共通化しコストの低減が可能なレンズ鏡筒を提供するという目的を、リジット基板を機能ごとに分割し、リジット基板とフレキシブルプリント基板を接続した基板ユニットを、固定筒の外壁と外筒の内壁の間に光軸と平行に、かつ、光軸を中心とした円周方向に配置して、ビスを用いて固定するという方法により実現した。
以下、図面等を参照して、本発明の実施例をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明による実施例1のレンズ鏡筒を示す縦断面図である。
図2は、図1のX−X部矢視断面図である。
本発明のレンズ鏡筒は、固定筒3と、この固定筒3の外側に設けられ、レンズ鏡筒の最外郭部である外筒2とを備えている。また、レンズ鏡筒は、その内部に、レンズ群L1〜L3、モータユニット4、リジット多層基板6,7,8等を備えている。
固定筒3は、撮影光学系の光束Pの外側に配置される円筒形をした鏡筒部材である。固定筒3は、その内側にレンズ群L1〜L3とフォーカス用摺動筒5とを備えている。レンズ群L1,L3は、フォーカス用摺動筒5に固定され、このフォーカス用摺動筒5は、固定筒3に移動可能に支持されている。
モータユニット4は、フォーカス用摺動筒5を駆動する超音波モータユニットであり、固定筒3の外壁3aに取り付けられている。
モータユニット4は、ロータ、及び、これと一体で回転する連動キー4aとを備えている。この連動キー4aは、フォーカス用摺動筒5に固定された連動ピン5aと係合している。この連動ピン5aは、固定筒3に開けられたカム溝3aと係合している。
これらモータユニット4等により、レンズ群L2は、フォーカス用摺動筒5と一体で光軸Oに沿った方向に移動し、合焦動作を行っている。
レンズマウント1は、固定筒3のカメラ本体側に、ビス12を用いて固定されている。レンズマウント1は、マウント接点14を備えている。このマウント接点14は、カメラ本体と電気信号の通信をする電気的接点である。
後述する基板ユニットC1は、リジット多層基板6,7,8と、これらの間を2つのフレキシブルプリント基板13を用いて電気的に接続した基板ユニットであり、図2に示すように、固定筒3と外筒2の間に収納されている。
リジット多層基板6,7,8は、固定筒3の外壁3bと外筒2の内壁2aとの間のスペースに、その面積の大きい面(部品実装面)が光軸Oと平行に、かつ、光軸Oを中心とした円周方向に一列に配置されている。
リジット多層基板6は、ゴム質からなる絶縁部材9をリジット多層基板6と固定筒3との間に挟みこみ、また、ウェーブワッシャ10とビス11を用いて、固定筒3の外壁3bに固定されている。リジット多層基板6は、絶縁部材9により固定筒3と電気的に絶縁されている。同様にして、リジット多層基板7,8は、リジット多層基板6と異なる角度位置に固定されている。
図3は、平面に展開した基板ユニットC1を示す図である。
図4は、フレキシブルプリント基板13を示す図である。
基板ユニットC1を形成するリジット多層基板6,7,8は、長方形をしており、それぞれ以下の機能を有している。
リジット多層基板6は、片側の面にモータドライバIC6a1とこれを補助するために必要な電気部品6a2が実装されている。これらにより、リジット多層基板6は、モータユニット4を制御する機能を有している。
リジット多層基板7は、片側の面に振れセンサ7a1とブレ補正のために必要な電気部品7a2〜7a4が実装されている。これらにより、リジット多層基板7は、レンズ鏡筒の振れを感知し、ブレを補正する機構を駆動するのに必要な信号処理を行うという機能を有している。
リジット多層基板8は、片側の面にメインCPU8a1とこれを補助するための電気部品8a2が実装されている。これらにより、リジット多層基板8は、カメラ本体とマウント接点14を介して通信する電気信号を処理し、また、リジット多層基板6によるモータユニット4を制御する機能、及び、リジット多層基板7によるブレ補正のための機能を、統括して処理する機能を有している。
リジット多層基板6には、モータドライバIC6a1等が実装されている面と反対側の面に、コネクタ15が実装されている。コネクタ15は、リジット多層基板6,7,8の間を電気的に接続する接続部である。同様に、リジット多層基板7には、2つのコネクタ15が、リジット多層基板8には、コネクタ15が実装されている。フレキシブルプリント基板13は、図4に示すように、両端部に電気的接点13a,13bを備えている。
リジット多層基板6のコネクタ15とフレキシブルプリント基板13の電気的接点13aとを接続し、また、リジット多層基板7のコネクタ15とフレキシブルプリント基板13の電気的接点13bとを接続することにより、リジット多層基板6とリジット多層基板7は、電気的に接続されている。同様にして、リジット多層基板7とリジット多層基板8も電気的に接続されている。
本実施例のレンズ鏡筒では、部品を配置するために利用可能なスペースは、径方向に小さいが、光軸O方向に大きい。このような場合にも、リジット多層基板6,7,8は、2つのフレキシブルプリント基板13を介して一列に接続され、光軸Oと平行に配置することにより、光学設計の自由度を維持しながら、レンズ鏡筒の外径を大きくすることなく、リジット多層基板6,7,8を収納することができる。
また、本実施例では、リジット多層基板6,7,8の形状は、長方形をしている。これにより、リジット多層基板の定尺サイズから基板取りをするときに、捨て基板等が少ない効率のよい基板取りを選択することができ、コストの低減をすることができる。
さらに、リジット多層基板は、モータ制御を行うリジット多層基板6、ブレ補正を行うリジット多層基板7、メインCPU8a1を備え統括処理を行なうリジット多層基板8とに、3つに分割されることにより、電気回路が機能ごとに分離される。これは、ノイズ干渉の低減に効果があるので、リジット多層基板6,7,8は、各機能の性能を向上することができる。
さらにまた、リジット多層基板6,7,8は、接続部としてコネクタ15を備えているので、リジット多層基板6,7,8と2つのフレキシブルプリント基板13との接続作業が容易であるとともに、製造工程の選択の幅を広げることができる。すなわち、リジット多層基板6,7,8をレンズ鏡筒に収納する場合において、基板ユニットC1の状態にして固定筒3に取り付けるか、あるいは、リジット多層基板6,7,8を固定筒3に取り付けた後に、フレキシブルプリント基板13を用いてリジット多層基板6,7,8の間を接続するかを、製造上の都合にあわせて選択できる。
くわえて、部品交換が必要なときには、リジット多層基板6,7,8の全てを取り外さなくても、交換が必要な電気部品が実装されているリジット多層基板だけを取り外せばよいので、効率的、かつ、経済的である。
図5は、本発明による実施例2のレンズ鏡筒を示す縦断面図である。
図6は、図5のY−Y部矢視断面図である。
なお、上述した実施例1と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
本実施例のレンズ鏡筒は、固定筒23と、この固定筒23の外側に設けられ、レンズ鏡筒の最外郭部である外筒22とを備えている。また、レンズ鏡筒は、その内部に、レンズ群L4〜L6、モータユニット4、リジット多層基板6,7,8等を備えている。
本実施例のレンズ鏡筒の撮影光学系は、実施例1の撮影光学系と比較して、撮影光学系の全長が短く、かつ、後群レンズ群であるレンズ群L6のレンズ径が、小さくなるように設計されている。そのため、部品を配置するために利用可能なスペースは、光軸O方向に小さいが、径方向に大きい。また、この径方向に利用可能なスペースは、カメラ本体に近づくほど、大きくなる性質を有している。
なお、レンズ鏡筒の大きさを参照するため、図1に実施例2のレンズ鏡筒の外形を2点鎖線Qで示す。
後述する基板ユニットC2は、図6に示すように、固定筒23と外筒22の間に収納されている。基板ユニットC2は、リジット多層基板6,7,8と、これらの間を2つのフレキシブルプリント基板33を用いて電気的に接続した基板ユニットである。
リジット多層基板6,7,8は、固定筒23の外壁23bと外筒22の内壁22aの間のスペースに、その面積の大きい面(部品実装面)が光軸Oと垂直に、かつ、一平面上に配置されている。この固定筒23は、撮影光学系の光束Pの外側に配置される鏡筒部材である。
リジット多層基板6は、絶縁質からなるブラケット29の一端側にウェーブワッシャ30とビス31を用いて固定されている。そして、このブラケット29の他端側が固定筒23にビス32を用いて固定されている。このようにして、リジット多層基板6は、固定筒23に取り付けられている。同様にして、リジット多層基板7は、リジット多層基板6から円周方向に90度の位置に、リジット多層基板8は、リジット多層基板6から180度の位置に、ブラケット34を介して取り付けられている。
図7は、基板ユニットC2を示す図である。
図8は、フレキシブルプリント基板33を示す図である。
リジット多層基板6とリジット多層基板7とは、両端部に電気的接点33a,33bを備えたフレキシブルプリント基板33を用いて電気的に接続されている。同様にして、リジット多層基板7とリジット多層基板8との間も、電気的に接続されている。このフレキシブルプリント基板33の形状は、外筒22の内壁22aと干渉しないように、光軸O側を内側とする円弧状をしている。
実施例2のレンズ鏡筒では、部品を配置するために利用可能なスペースは、光軸O方向に小さいが、径方向に大きい。このような場合にも、リジット多層基板6,7,8を光軸Oと垂直な一平面上に配置することにより、光学設計の自由度を維持しながら、製品全長を短くすることができる。特に本実施例のレンズ鏡筒は、カメラ本体の近くに、リジット多層基板6,7,8を配置しているので、レンズ鏡筒内の利用可能なスペースを有効に活用し、レンズ鏡筒をより小型、軽量にしている。
また、フレキシブルプリント基板33の形状を、光軸O側を内側とする円弧状にしているので、レンズ鏡筒の外径に影響を与えずに基板ユニットC2をレンズ鏡筒に収納することができる。
さらに、2つのフレキシブルプリント基板33は、ストレスがかかることなく配置されているので、その損傷を防止することができる。
さらにまた、基板ユニットC2は、実施例1の基板ユニットC1を、これに使用しているフレキシブルプリント基板13からフレキシブルプリント基板33に交換することにより形成される基板ユニットである。つまり、リジット多層基板6,7,8は、基板ユニットC1と基板ユニットC2とで、いずれの基板ユニットに対しても共通で使用することができるので、部品共通化によるレンズ鏡筒のコスト低減をすることができる。
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)各実施例において、基板ユニットC1と基板ユニットC2は、リジット多層基板6,7,8の全てをそれぞれ共通で用いている例を示したが、これに限らず、一部のリジット多層基板だけを共通で用いてもよい。例えば、レンズ鏡筒の仕様や配置スペースの都合から、ブレ補正の機能を有するリジット多層基板7だけを共通で用いて、他の機能のリジット多層基板を新規に作製してもよい。
(2)実施例1において、リジット多層基板6,7,8は、すべて光軸Oと平行に配置されている例を示したが、これに限らず、一部のリジット多層基板を光軸Oと平行に配置し、他のリジット多層基板を光軸Oと垂直に配置してもよい。例えば、リジット多層基板6を光軸Oと平行に配置し、リジット多層基板7,8を光軸Oと垂直に配置してもよい。また、リジット多層基板6,7,8を、固定筒3の外壁3bと外筒2の内壁2aの間の任意の空きスペースに配置してもよい。
(3)実施例2において、リジット多層基板6,7,8は、すべて光軸Oと垂直に配置されている例を示したが、これに限らず、一部のリジット多層基板を光軸Oと平行に、他のリジット多層基板を光軸Oと垂直に配置してもよい。例えば、リジット多層基板6を光軸Oと平行に、リジット多層基板7,8を光軸Oと垂直に配置してもよい。さらに、固定筒23の外壁23bと外筒22の内壁22aの間の任意の空きスペースに配置してもよい。
(4)各実施例において、リジット多層基板6,7,8の形状は、長方形である例を示したが、これに限らず、例えば、レンズ鏡筒内の配置スペースの形状に合わせて台形や平行四辺形などの四角形のリジット多層基板としてもよい。仮に、台形であれば図6のような場合に、配置のスペースを有効に使用できる。また、多角形のリジット多層基板や、一部に楕円などの曲線を含む形状のリジット多層基板としてもよい。
(5)実施例1において、リジット多層基板6,7,8は、光軸Oを中心とした円周方向に配置されている例を示したが、これに限らず、例えば、光軸Oと平行に一列に配置してもよい。また、リジット多層基板6,7を光軸Oと平行に配置し、リジット多層基板7,8を光軸Oを中心とした円周方向に配置してもよい。
(6)実施例2において、リジット多層基板6,7,8は、光軸Oと垂直な一平面上に配置されている例を示したが、これに限らず、例えば、光軸Oと平行に配置してもよい。また、リジット多層基板6,7を光軸Oと平行に配置し、リジット多層基板7,8を光軸Oと垂直な一平面上に配置してもよい。
(7)実施例2において、フレキシブルプリント基板33は、円弧状をしている例を示したが、これに限らず、配置スペースに収まる形状であればよい。例えば、多角形のフレキシブルプリント基板や、一部に楕円などの曲線を含む形状のフレキシブルプリント基板でもよい。
(8)各実施例において、リジット多層基板6,7,8は、全て多層基板である例を示したが、これに限らず、例えば、全てリジット単層基板でもよい。また、一部のリジット基板をリジット多層基板とし、他のリジット基板をリジット単層基板としてもよい。
(9)各実施例において、リジット多層基板6,7,8に設けられた電気的に接続する接続部は、いずれも同一形状のコネクタ15である例を示したが、これに限らず、例えば、一部、又は、全てのコネクタを別形状としてもよい。
(10)各実施例において、リジット多層基板6,7,8に設けられた電気的に接続する接続部は、全てコネクタ15である例を示したが、これに限らず、例えば、リジット多層基板6,7,8に接続部として半田ランドを設け、これとフレキシブルプリント基板とを半田付けにより接続してもよい。また、リジット多層基板6,7,8に接続部の一部に半田ランドを設け、これとフレキシブルプリント基板とを半田付けにより接続してもよい。
(11)各実施例において、フレキシブルプリント基板13,33の接続部は、電気的接点13a,13b,33a,33bである例を示したが、これに限らず、例えば、接続部は、コネクタでもよい。また、フレキシブルプリント基板13,33の一端を電気的接点とし、他の一端をコネクタとしもよい。
本発明の実施例1におけるレンズ鏡筒の縦断面図である。 本発明の実施例1におけるレンズ鏡筒のX−X部矢視断面図である。 本発明の実施例1におけるリジット多層基板とフレキシブルプリント基板の接続時の展開図である。 本発明の実施例1におけるフレキシブルプリント基板の平面図である。 本発明の実施例2におけるレンズ鏡筒の縦断面図である。 本発明の実施例2におけるレンズ鏡筒のY−Y部矢視断面図である。 本発明の実施例2におけるリジット多層基板とフレキシブルプリント基板の接続時の平面図である。 本発明の実施例2におけるフレキシブルプリント基板の平面図である。 従来のレンズ鏡筒の縦断面図である。 図9のZ−Z部矢視断面図である。
符号の説明
1,21,101 レンズマウント
2,22,102 外筒
2a,22a,102a 外筒の内壁
3,23,103 固定筒
3a,23a,103a カム溝
3b,23b,103b 固定筒の外壁
4,104 モータユニット
4a,104a 連動キー
5,25,105 フォーカス用摺動筒
5a,25a,105a 連動ピン
6,7,8,100 リジット多層基板
6a1 モータドライバIC
7a1 振れセンサ
8a1 メインCPU
6a2,7a2〜7a4,8a2,100d〜100h 電気部品
9 絶縁部材
10,30 ウェーブワッシャ
11,12,31,32 ビス
13,33 フレキシブルプリント基板
13a,13b,33a,33b 電気的接点
14,114 マウント接点
15 コネクタ
29,34 ブラケット
100a リジット多層基板の穴
100b リジット多層基板の外周
100c リジット多層基板の内周
103d 固定突起
103e レンズ群L9のレンズ室外壁
109 弾性部材
C1,C2 基板ユニット
L1〜L9 レンズ群
O 光軸
P 光束
Q 外筒22の外形


Claims (8)

  1. 撮影光学系の光束の外側で鏡筒部材に固定され、機能ごとに分割された複数のリジット基板と、
    前記複数のリジット基板に設けられ、前記複数のリジット基板の間を電気的に接続する接続部と、
    前記複数のリジット基板のうち少なくとも2つのリジット基板を前記接続部を用いて接続するフレキシブルプリント基板と、
    を備えるレンズ鏡筒。
  2. 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、
    前記複数のリジット基板は、四角形であること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のレンズ鏡筒において、
    前記複数のリジット基板の接続部は、いずれも同一形状のコネクタであること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、
    前記複数のリジット基板は、面積の大きい面が光軸と平行に配置されていること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  5. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、
    前記複数のリジット基板は、面積の大きい面が光軸と垂直に配置されていること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  6. 請求項5に記載のレンズ鏡筒において、
    前記フレキシブルプリント基板は、光軸側を内側とする曲線部を有し、前記接続部の間を結んだ形状であること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  7. 請求項4に記載のレンズ鏡筒において、
    前記複数のリジット基板は、フレキシブルプリント基板を介して一列に接続され、光軸を中心とした円周方向に配置されていること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  8. 請求項5又は請求項6に記載のレンズ鏡筒において、
    前記複数のリジット基板は、光軸と垂直な一平面上に配置されていること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。

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