JP2006067125A - 画像処理装置および画像伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】符号化した画像データを転送する場合に、セキュリティ機能を考慮して透かし情報を画像データに埋め込む場合においても、画質の劣化を防止することが可能な画像処理装置および画像伝送システムを提供することを目的とする。
【解決手段】画像処理装置は、ネットワークを介してまたは直接に他の機器と接続され、当該他の機器と符号化された画像データを送受信可能に構成された画像処理装置において、画像データに対して、画像処理を施す画像処理手段と、前記画像処理後の画像データに対して、透かし情報を埋め込む透かし埋込手段と、前記透かし情報が埋め込まれた画像データを符号化する符号化手段と、前記画像データに応じて、画質の劣化を防止すべく、前記画像処理手段の処理内容の変更および前記埋込手段の透かし情報の埋め込み方法を制御する制御手段と、前記符号化手段で符号化した画像データを前記他の機器に送信する通信手段と、を備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像処理装置および画像伝送システムに関し、詳細には、ネットワークを介してまたは直接に他の機器と接続され、当該他の機器と符号化された画像データを送受信可能に構成された画像処理装置および画像伝送システムに関する。
ネットワークを介して接続された複数の機器で構築される画像伝送システムでは、符号化した画像データを転送する場合が多い。ここで使用される符号・復号フォーマットは、多数の方式があり、送信側・受信側でそれぞれ符号化・復号フォーマットが一致していない場合、符号化した画像データを復号化することができない。また、画像データを転送する場合に、高画質な画像を転送する必要がある場合やデータ量を低減して転送時間を短縮する必要がある場合等の種々の目的がある。さらに、画像ファイルのセキュリティ管理として画像データに透かし情報を埋込み、画像ファイルの有効性や安全性を補償して運用したい場合がある。例えば、特許文献1の画像処理装置では、電子透かし情報の埋め込む処理を低コストな構成で実行するために、符号化されたデータまたは量子化されたデータを入力し、入力データの符号化に用いられたテーブルまたは量子化に用いられたテーブルに基づき電子透かし情報を入力データに埋め込む技術が開示されている。
特開2003−229984号公報
しかしながら、画質への影響を最小限にとどめたい場合には、画像フォーマットや画像内容によっては、透かし情報を画像データに埋め込むことが困難な場合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、符号化した画像データを転送する場合に、セキュリティ機能を考慮して透かし情報を画像データに埋め込む場合においても、画質の劣化を防止することが可能な画像処理装置および画像伝送システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、ネットワークを介してまたは直接に他の機器と接続され、当該他の機器と符号化された画像データを送受信可能に構成された画像処理装置において、画像データに対して、画像処理を施す画像処理手段と、前記画像処理後の画像データに対して、透かし情報を埋め込む透かし埋込手段と、前記透かし情報が埋め込まれた画像データを符号化する符号化手段と、前記画像データに応じて、画質の劣化を防止すべく、前記画像処理手段の処理内容の変更および前記埋込手段の透かし情報の埋め込み方法を制御する制御手段と、前記符号化手段で符号化した画像データを前記他の機器に送信する通信手段と、を備えたことを特徴とする。
これにより、画像データに透かし情報を埋め込む場合に、画像データに応じて、画質の劣化を防止すべく、画像処理手段の処理内容の変更および前記埋込手段の透かし情報の埋め込み方法を制御しているので、画質の劣化を防止でき、符号化した画像データを転送する場合に、セキュリティ機能を考慮して透かし情報を画像データに埋め込む場合においても、画質の劣化を防止することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記画像処理手段の処理内容の変更、および前記埋込手段の透かし情報の埋め込み方法を使用者に通知する通知手段を備えることが望ましい。これにより、画像データに透かし情報を埋め込む際の変更内容等を使用者に知らせることによって、使用者が自分の意図した動作に従っているか否かを確認することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記画像処理手段の処理内容の変更、および前記埋込手段の透かし情報の埋め込み方法を、使用者が選択するための選択手段を備えることが望ましい。これにより、使用者の意図する処理を行うことが可能となる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記画像処理手段の処理内容の変更、および前記埋込手段の透かし情報の埋め込み方法を、使用者が予め設定するための設定手段を備えることが望ましい。これにより、使用者の操作を簡素化することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記画像処理手段の処理内容および前記埋込手段の透かし情報の埋め込み方法の結果を使用者に通知する第2の通知手段を備えることが望ましい。これにより、処理した内容に誤り、意図の相違が無いかを使用者が確認することができる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ネットワークを介して複数の機器が接続されており、各機器間で符号化された画像データを送受信可能に構成された画像伝送システムにおいて、前記複数の機器は各々、画像データに対して、画像処理を施す画像処理手段と、前記画像処理後の画像データに対して、透かし情報を埋め込む透かし埋込手段と、前記透かし情報が埋め込まれた画像データを符号化する符号化手段と、前記画像データに応じて、画質の劣化を防止すべく、前記画像処理手段の処理内容の変更および前記埋込手段の透かし情報の埋め込み方法を制御する制御手段と、前記符号化手段で符号化した画像データを、前記ネットワークを介して他の機器に送信する通信手段と、を備えたことを特徴とする。
これにより、画像データに透かし情報を埋め込む場合に、画像データに応じて、画質の劣化を防止すべく、画像処理手段の処理内容の変更および前記埋込手段の透かし情報の埋め込み方法を制御しているので、画質の劣化を防止でき、符号化した画像データを転送する場合に、セキュリティ機能を考慮して透かし情報を画像データに埋め込む場合においても、画質の劣化を防止することができる。
本発明によれば、符号化した画像データを転送する場合に、セキュリティ機能を考慮して透かし情報を画像データに埋め込む場合においても、画質の劣化を防止することが可能な画像処理装置および画像伝送システムを提供することが可能となる。
以下、この発明に係る画像処理装置および画像伝送システムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるものまたは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本発明に係る画像伝送システム1の構成例を示す図である。画像転送システム1は、図1に示すように、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して、画像処理装置である複数の機器(MFP10、PC20・・・、プリンタ30・・・、スキャナ40、サーバ50)が接続されて構成されている。かかる画像伝送システム1では、画像データを転送する場合は、符号化した画像データを送受信することが可能となっている。なお、上述のネットワークは、無線による通信を行なうネットワークも含むものとし、ネットワークに接続される機器の種類および個数は、図1の構成に限定されるものではない。
本発明に係る画像処理装置の一例としてMFP10について詳細に説明する。図2は、図1のMFP10の構成例を示すブロック図である。MFP10は、読取ユニット101、SBU(センサー・ボード・ユニット)102、CDIC(圧縮/伸張およびデータインターフェイス制御部)103、IPP104、VDC(ビデオ・データコントローラ)105、作像ユニット106、プロセスコントローラ107、RAM108、ROM109、FCU110、MLC(Media Link Controller)111、MEM112、IMAC(画像メモリアクセスコントローラ)113、システムコントローラ114、RAM115、ROM116、Operation Panel(操作部)117、通信制御部118を備えている
読み取りユニット101は、原稿を光学的に読み取るためのものであり、原稿に対するランプ照射の反射光をミラーおよびレンズによりSBU(センサー・ボード・ユニット)102に搭載された受光素子(例えば、CCD)に集光する。SBU(センサー・ボード・ユニット)102では、受光素子により光信号が電気信号に変換された後、ディジタル信号に変換されて画像データとして出力される。SBU102から出力される画像データはCDIC(圧縮/伸張およびデータインターフェイス制御部)103に入力される。
CDIC103は、機能デバイスおよびデータバス間における画像データの伝送を全て制御する。CDIC103は、画像データに関し、SBU102、パラレルバス、IPP(画像処理プロッセッサ)104間のデータ転送、システムコントローラ114と画像データに対するプロセスコントローラ107間の通信を行う。SBU102からの画像データはCDIC103を経由してIPP104に転送され、光学系およびディジタル信号への量子化に伴う信号劣化(スキャナ系の信号劣化とする)を補正し、再度CDIC103へ出力される。
画像データ(読み取り画像)をメモリに蓄積して再利用するジョブと、メモリに蓄積しないジョブとがあり、それぞれの場合について説明する。メモリに蓄積する例としては、1枚の原稿を複数枚複写する場合、読み取りユニット101を1回だけ動作させ、メモリに蓄積し、蓄積データを複数回読み出す使い方がある。メモリを使わない例としては、1枚の原稿を1枚だけ複写する場合、読み取り画像をそのまま再生すれば良いので、メモリアクセスを行う必要はない。
まず、メモリを使わない場合について説明する。IPP104からCDIC103へ転送された画像データは、再度、CDIC103からIPP104へ戻される。IPP104において受光素子(CCD)による輝度データを面積階調に変換するための画質処理を行う。画質処理後の画像データは、IPP104からVDC(ビデオ・データ制御)105に転送される。VDC105は、面積階調に変化された画像データに対し、ドット配置に関する後処理およびドットを再現するためのパルス制御を行い、作像ユニット106において転写紙上に再生画像を形成する。
メモリに蓄積し画像読み出し時に付加的な処理、例えば画像方向の回転、画像の合成等を行う場合の画像データの流れを説明する。IPP104からCDIC103へ転送された画像データは、CDIC103からパラレルバスを経由してIMAC(画像メモリアクセス制御)113に送られる。IMAC(画像メモリアクセス制御)113は、システムコントローラ114の制御に基づき、画像データとMEM(メモリモジュール)112のアクセス制御、外部PC151等のプリント用データの展開、メモリ有効活用のための画像データの圧縮/伸張を行う。IMAC113へ送られた画像データはデータ圧縮後、MEM112へ蓄積し、蓄積データを必要に応じて読み出す。読み出されたデータは伸張され、伸張された画像データはIMAC113からパラレルバス経由でCDIC103へ戻される。MEM112は、例えば、半導体メモリ、ハードディスク、またはその両方で構成することができる。
画像データはCDIC103からIPP104へ転送された後、画質処理およびVDC105でのパルス制御を行い、作像ユニット106において転写紙上に再生画像を形成する。画像データの流れにおいて、パラレルバスおよびCDIC103でのバス制御により、MFP10の機能を実現する。複数ジョブ、例えばコピー機能、FAX送受信機能、プリンタ出力機能が並行に動作する状況において、読み取りユニット101、作像ユニット106、およびパラレルバス使用権のジョブへの割り振りをシステムコントローラ114およびプロセスコントローラ107にて制御する。プロセスコントローラ107は、ROM109に格納されたプログラムに従ってRAM108をワークエリアとして使用して、
画像データの流れを制御する。システムコントローラ114は、ROM116に格納されたプログラムに従ってRAM115をワークエリアとして使用して、システム全体を制御し、各リソースの起動を管理する。
MFP10の機能選択は、Operation Panel(操作部)117にて選択入力し、処理内容を設定する。システムコントローラ114とプロセスコントローラ107は、パラレルバス、CDIC103、およびシリアルバスを介して相互に通信を行う。CDIC103内においてパラレルバスとシリアルバスとのデータインターフェイスのためのデータフォーマット変換を行う。MLC(Media Link Controller)111は符号変換の機能を実現する。具体的には、MLC(Media Link Controller)111は、CDIC103で使用される符号化方式、IMAC113で、使用される符号化方式から他の符号化方式への変換(例えば、標準であるJPEG方式等)を行う。
通信制御部118は、ネットワークを介して他の機器とデータ通信を行うためのもので、ネットワークに接続された他の機器(PC20・・・、プリンタ30・・・、スキャナ40、サーバ50)との制御信号および画像データの授受のためにネットワーク制御を行なうネットワーク制御部とを備えている。
図3は図2のCDIC103の内部構成を示すブロック図である。CDIC103は、画像データ入出力制御部201、画像データ入力制御部202、画像データ出力制御部203、コマンド制御部204、データ圧縮部205、データ伸張部206、データ変換部207、パラレルデータI/F208、シリアルデータI/F209、210を備えている。
図3において、画像データ入出力制御部201は、SBU102から画像データを入力して、IPP104に出力する。画像データ入力制御部202では、IPP104でスキャナ画像補正された画像データを入力して、データ圧縮部205に出力する。データ圧縮部205は、パラレルバスでの転送効率を高めるために、画像データのデータ圧縮を行う。圧縮された画像データは、パラレルデータI/F208を介してパラレルバスへ送出される。他方、パラレルデータバスからパラレルデータI/F208を介して入力される画像データは、バス転送のために圧縮されており、データ伸張部206で伸張される。伸張された画像データは画像データ出力制御部203によりIPP104へ転送される。
ここでの圧縮/伸張に使われる符号化方式の一例としては、MFPに適している符号語長が固定な方式が挙げられる。固定長の符号化方式は、符号状態で符号化前の画像の位置がわかるために任意の部分の画像のみを再生することが可能である。また、画像加工や編集性にも適している。
データ変換部207は、パラレルデータとシリアルデータ間の変換を行う。システムコントローラ114は、パラレルバスにデータを転送し、プロセスコントローラ107はシリアルバスにデータを転送する。2つのコントローラ間での通信のために、データ変換部207でデータ変換を行う。シリアルデータI/FはIPP用にも更に1系統持ち、IPP104ともI/Fを行う。
図4は図2のIMAC113の内部構成例を示すブロック図である。IMAC113は、図4に示すように、システムコントローラI/F301、メモリアクセス制御部302、ラインバッファ303、ビデオ制御部304、データ圧縮部305、データ伸張部306、データ変換部307、パラレルデータI/F308を備えている。
パラレルデータI/F308は、パラレルバスとの画像データのインターフェイスを管理し、MEM112への画像データのリード/ライトと、外部のPC151から入力されるコードデータの画像データへの展開を制御する。外部のPC151から入力されたコードデータはラインバッファ303に一時的に格納される。ビデオ制御部304は、システムコントローラI/F301を介して入力されるシステムコントローラ114からの展開処理命令に基づき、ラインバッファ303に格納されたコードデータを画像データに展開する。展開された画像データもしくはパラレルデータI/F308を介してパラレルバスから入力された画像データは、MEM112に格納される。
この場合、データ変換部307において格納対象となる画像データを選択し、データ圧縮部305においてメモリの使用効率を上げるためにデータ圧縮を行い、メモリアクセス制御部302にてMEM112のアドレスを管理しながらMEM112に画像データを格納する。ここで、圧縮伸張に使われる符号化方式の一例としては、MEM領域節約に適した高能率な符号化方式が挙げられる。これは前述したCDIC103に要求される機能重視の符号化方式と異なり、効率重視の符号化方式である。MEM112に格納された画像データの読み出しは、メモリアクセス制御部302にて読み出し先アドレスを制御し、読み出された画像データをデータ伸張部306にて伸張する。伸張された画像データをパラレルバスへ転送する場合、パラレルデータI/F308を介してデータ転送を行う。
図5は図2のMLC111の内部構成例を示すブロック図である。MLC111は、図5に示すように、システムコントローラI/F401、データアクセス制御部402、データ圧縮部403、データ伸張部404、画像処理部405、透かし埋込部406、データ登録・比較部407を備えている。
図5において、システムコントローラI/F401は、システムコントローラ114からの処理命令に基づき、データアクセス制御部402、データ圧縮部403、データ伸張部404、データ登録・比較部407、画像処理部405、透かし埋込部406の制御を行う。データアクセス制御部402は、符号化の対象となる画像データをIMAC113との間で入出力する部分である。ここでは、例えば、IMAC113を経由してMEM112への符号化した画像データの入出力が例として挙げられる。データ伸張部404は、
符号化された画像データを伸張して元の画像データに復元する。
データ登録・比較部407では、透かし情報を画像データにそのまま埋め込むと画質の劣化が予想される、重要な画像データや頻繁に使用される画像データを登録データとして予め登録しておき、データ伸張部404で伸張された画像データとの比較を行って登録データに該当するか否かを判断する。データ登録・比較部407は、登録データに該当する場合には、画質劣化の少ない画質劣化防止処理モードを設定して、画像処理部405、透かし埋込部406、データ圧縮部403に画質劣化の少ない処理を実行させる。なお、データ登録・比較部407では、透かし情報を画像データにそのまま埋め込むと画質の劣化があるか否かを判断し、画質劣化防止処理モードの設定の可否を決定することにしても良い。ここで、画質劣化の判定基準としては、例えば、画素のデータの変化量で判断することができる。また、送信相手先に応じて画質劣化防止処理モードの設定の可否を決定することにしても良い。
画像処理部405は、2値/多値変換や、画質補正のための画像処理(フィルタ、階調処理、変倍)を実行する。透かし埋込部406は、画像処理後の画像データに対して、透かし情報を埋め込む。ここで透かし情報には、ID、ロゴ・マーク、著作物の名称、コード情報、作成日付、作成者名等の管理情報や改ざんを検知するための位置情報等が含まれる。また、例えば、画像データに透かし情報を埋込む技術としては、透かし情報を画像の輝度値に足し合わせる方法や、画像データを周波数成分に変換し、特定の周波数成分に透かし情報を埋込む方法等公知の技術が用いられる。周波数変換には、FFT(fast fourier transform:高速フーリエ変換)やDCD(discrete cosine transform :離散コサイン変換)などを用いることができる。
透かし情報の埋込後の画像データは、出力すべき符号フォーマットを作成するためにデータ圧縮部403にて符号化処理(MH/MR/MMR方式、JPEG/JPEG2000方式)が行われる。新たに作成された符号化された画像データは、データアクセス制御部403により出力され、通信制御部118またはIMAC113を介して送信相手先の他の機器等に送信される。
なお、対象とするデータが符号化されていない画像データの場合には、データ伸張部404の処理は行われない。また、出力すべきデータが符号化した画像データでない場合には、データ圧縮部403での処理は行われない。
ここで、画像処理部405、透かし埋込部406、データ圧縮部403の処理について詳細に説明する。2値画像は多値画像に比べて情報量が少ないため、符号化後の符号量は一般的に多値画像より少ない。しかし、一般的には画質が劣る可能性がある。文字画像と写真画像とを考えた場合に、符号化効率と画質のバランスという点では、文字画像に関しては2値画像符号化方式、写真画像には多値画像符号化方式が適している。2値画像と多値画像との関係と同様に、多値画像の場合には白黒画像とカラー画像との関係が存在するため、それを利用することも可能である。白黒画像はカラー画像に比べて情報量が少ないため、符号化後のデータ量は一般的にカラー画像より少ない。色の情報があまり重要でない、もしくは多値画像であるが色情報が無い場合には、白黒画像として扱っても画質的には大きな問題はない。
また、画像データに透かし情報を埋め込む透かし埋込処理に対しては、2値や多値に対して埋め込むことができるが、2値の場合、画素の取りうる値が「0/1」、すなわち「白/黒」しかないため、画質変化が多値に比べて著しい。通常、画素の変化点(エッジ)に情報を付け加えるが、元画像の情報量が少ない場合は、画像のないところに画像を付加するしかない。使用用途によっては画質変化をなるべく目立たせないようにしたい場合、限界がある。さらに、透かし情報が埋め込まれていることを明示することにもなり、透かし埋込のアルゴリズム解析にもつながる可能性がある。そこで、画像が多値の場合は、多少の画素変化で情報を埋め込むことができ、しかも、画質変化が目立ちにくく、アルゴリズムの解析も困難になる(2値を多値にすると当然前述のように、画像データのデータ量は多くなる。)。画像データに埋め込まれた透かし情報は、他の機器(PC20等)のアプリケーションソフトウエアやハードウエア回路で検知される。
上記の符号化方式の例として、2値画像に適した符号化方式としては、ファクシミリで使用されているMH/MR/MMR方式が、多値画像に適した符号化方式としては、JPEG方式やJPEG2000方式が挙げられる。なお、JPEG方式およびJPEG2000方式は白黒画像およびカラー画像の両者に適している。
本実施の形態では、データ登録・比較部407において、入力画像データ(符号化された画像データの場合は復号後の画像データ)が登録データとして登録されている場合、例えば、2値で画像情報が少ない(画素の変化点が少ない場合)画像データで重要なデータである場合には、そのまま透かし情報を埋め込むと、画質への影響が大きく好ましくないため、このままでは透かし情報の埋込ができない。そこで、上述した画像劣化防止モードを設定して、画像処理によって多値化を行い、透かし情報の埋込による画質変化を極力目立たないように、画像処理、透かし情報の埋込方法、符号化の一連の設定を切り替えて画質への影響を最小限にとどめる。
他方、データ登録・比較部407は、2値で画像情報が少ない(画素の変化点が少ない場合)画像データの場合において登録データとして登録されていない場合には、画像劣化防止モードを設定しないで、2値の状態で画像情報の少ないまま、透かし埋込部406で白紙の部分に透かし情報を埋め込む。この場合は、前者に比べて原稿に対する画質への変化量が大きいが、データ量を低減することができる。
MLC111では、画像処理部405、透かし埋込部406、データ圧縮部403の処理において、原稿(元の画像データ)の状態に対して何の処理を変更して透かし情報をどのように埋め込んだかを、表示手段に表示して使用者に通知する(通知手段)。このように、画像データに透かし情報を埋め込む際の変更内容等を使用者に知らせることによって、使用者が自分の意図した動作に従っているか否かを確認することができる。
ここで表示手段とは、MEP10本体のOperation Panel(操作部)111の操作画面やネットワークで接続されている他の機器やPC151の表示画面等である。
なお、表示手段上で、使用者が自分の意図した動作(画像処理、透かし情報の埋込方法、符号化の一連の設定)を選択できるように構成することによって、希望する処理を画像データ毎に、その都度、使用条件に応じて変えることにしても良い。
また、表示手段上で、使用者が自分の意図した動作(画像処理、透かし情報の埋込方法、符号化の一連の設定)を、画像データ毎にその都度指定しなくても良い場合に、その都度指定することは却って使用者の操作手順が煩雑になる。そこで、予めどのような処理を行うかを使用者が設定するためのI/Fを設け、使用者が設定した処理を記憶しておき、MLC111では、記憶した処理に従って、画像処理、透かし情報の埋込方法、符号化を行うことにしても良い。
これらの場合、使用者が指定または設定した内容に従って、透かし情報の埋込動作までの処理がMFP10で施されるが、処理した内容に誤り、意図の相違が無いかを確認できるように、MLC111の処理内容を表示手段に表示することにしても良い。
図6は図2のIPP104の内部構成を示すブロック図である。IPP104は、図6に示すように、入力I/F501,504、出力I/F502,507、スキャナ画像処理部503、画質処理部505、コマンド制御/プログラム制御部506を備えている。
図6において、IPP104では、読み取られた画像データがSBU102、CDIC103を介して、入力I/F502からスキャナ画像処理部502に転送される。スキャナ画像処理部502は、読み取り画像データの劣化補正を目的として、シェーディング補正、スキャナγ補正、およびMTF補正等を行う。また、スキャナ画像処理部502は、補正処理ではないが、拡大/縮小の変倍処理も行う。補正処理終了後の読み取り画像データは、出力I/F502を介してCDIC103に転送される。
転写紙へ画像データを出力する場合は、画像データはCDIC103から入力I/F504を介して画質処理部505に転送される。画質処理部505は、画像データに対して、面積階調処理を行い、この画質処理後の画像データは、出力I/F507を介してVDC105に出力される。ここで、面積階調処理は、濃度変換、ディザ処理、誤差拡散処理等が有り、階調情報の面積近似を主な処理とする。一旦スキャナ画像処理された画像データをメモリに蓄積しておけば、画質処理を変える事によって種々の再生画像を確認することができる。例えば、再生画像の濃度を変更したり、ディザマトリクスの線数を変更したりする事で、再生画像の雰囲気を変更できる。この時処理を変更する度に画像を読み取りユニット101から読み込み直す必要はなく、MEM112から格納画像を読み出せば同一画像データに対し、何度でも異なる処理を実施できる。また、単体スキャナの場合、スキャナ画像処理と階調処理を合せて実施し、CDIC103に出力する。
図7は図2のVDC105の内部構成を示すブロック図である。VDC105は、図7に示すように、パラレルデータI/F601、データ変換部602、シリアルデータI/F603と、エッジ平滑処理部604と、パルス制御部605を備えている。
VDC105は、入力される画像データに対して作像ユニット106の特性に応じて、追加の処理を行う。エッジ平滑処理部604は、入力される画像データに対してエッジ平滑処理によるドットの再配置処理を行い、パルス制御部605は、ドット形成のための画像データのパルス制御を行って、画像データを作像ユニット106に出力する。また、VDC105は、画像データの変換とは別に、パラレルデータとシリアルデータ間のフォーマット変換するデータ変換部602を有しており、VDC105単体でもシステムコントローラ114とプロセスコントローラ107の通信に対応可能となっている。
なお、上述の実施の形態においては、画像処理装置であるMFP10が、画像データに透かし情報を埋め込む場合に、画像データに応じて、画質劣化の少ない画質劣化防止処理モードを設定して、画像処理部、透かし埋込部、データ圧縮部に画質劣化の少ない処理を実行させることとしたが、この処理を行うのはMFP10に限られるものではなく、画像伝送システム1の他の機器(PC20・・・、スキャナ40、サーバ50)が行うことにしても良い。
本発明に係る画像処理装置は、画像データに透かし情報を埋め込む場合に有用であり、画像データに透かし情報を埋め込む機能を有するデジタル複写機、デジタル複合機、スキャナ、ファクシミリ、パーソナルコンピュータ等の機器に広く利用可能である。
本発明に係る画像伝送システムの構成例を示す図である。 図1のMFPの構成例を示すブロック図である。 図2のCDICの内部構成を示すブロック図である。 図2のIMACの内部構成例を示すブロック図である。 図2のMLCの内部構成例を示すブロック図である。 図2のIPPの内部構成を示すブロック図である。 図2のVDCの内部構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 画像伝送システム
10 MFP
20 PC
30 プリンタ
40 スキャナ
50 サーバ
101 読取ユニット
102 SBU(センサー・ボード・ユニット)
103 CDIC(圧縮/伸張およびデータインターフェイス制御部)
104 IPP
105 VDC(ビデオ・データコントローラ)
106 作像ユニット
107 プロセスコントローラ
108 RAM108
109 ROM
110 FCU
111 MLC(Media Link Controller)
112 MEM
113 IMAC(画像メモリアクセスコントローラ)
114 システムコントローラ
115 RAM
116 ROM
117 Operation Panel(操作部)
118 通信制御部
201 画像データ入出力制御部
202 画像データ入力制御部
203 画像データ出力制御部
204 コマンド制御部
205 データ圧縮部
206 データ伸張部
207 データ変換部
208 パラレルデータI/F
209 シリアルデータI/F
210 シリアルデータI/F
301 システムコントローラI/F
302 メモリアクセス制御部
303 ラインバッファ
304 ビデオ制御部
305 データ圧縮部
306 データ伸張部
307 データ変換部
308 パラレルデータI/F
401 システムコントローラI/F
402 データアクセス制御部
403 データ圧縮部
404 データ伸張部
405 画像処理部
406 透かし埋込部
407 データ登録・比較部
501 入力I/F
502 出力I/F
503 スキャナ画像処理部
504 出力I/F
505 画質処理部
506 コマンド制御/プログラム制御部
507 出力I/F
601 パラレルデータI/F
602 データ変換部
603 シリアルデータI/F
604 エッジ平滑処理部
605 パルス制御部

Claims (6)

  1. ネットワークを介してまたは直接に他の機器と接続され、当該他の機器と符号化された画像データを送受信可能に構成された画像処理装置において、
    画像データに対して、画像処理を施す画像処理手段と、
    前記画像処理後の画像データに対して、透かし情報を埋め込む透かし埋込手段と、
    前記透かし情報が埋め込まれた画像データを符号化する符号化手段と、
    前記画像データに応じて、画質の劣化を防止すべく、前記画像処理手段の処理内容の変更および前記埋込手段の透かし情報の埋め込み方法を制御する制御手段と、
    前記符号化手段で符号化した画像データを前記他の機器に送信する通信手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像処理手段の処理内容の変更、および前記埋込手段の透かし情報の埋め込み方法を使用者に通知する通知手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像処理手段の処理内容の変更、および前記埋込手段の透かし情報の埋め込み方法を、使用者が選択するための選択手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像処理手段の処理内容の変更、および前記埋込手段の透かし情報の埋め込み方法を、使用者が予め設定するための設定手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像処理手段の処理内容および前記埋込手段の透かし情報の埋め込み方法の結果を使用者に通知する第2の通知手段を備えたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の画像処理装置。
  6. ネットワークを介して複数の機器が接続されており、各機器間で符号化された画像データを送受信可能に構成された画像伝送システムにおいて、
    前記複数の機器は各々、
    画像データに対して、画像処理を施す画像処理手段と、
    前記画像処理後の画像データに対して、透かし情報を埋め込む透かし埋込手段と、
    前記透かし情報が埋め込まれた画像データを符号化する符号化手段と、
    前記画像データに応じて、画質の劣化を防止すべく、前記画像処理手段の処理内容の変更および前記埋込手段の透かし情報の埋め込み方法を制御する制御手段と、
    前記符号化手段で符号化した画像データを、前記ネットワークを介して他の機器に送信する通信手段と、
    を備えたことを特徴とする画像伝送システム。
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