JP2006066188A - 放電ランプのpwm制御 - Google Patents

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Abstract

【課題】 放電ランプのPWM制御を容易に実現する技術を提供する。
【解決手段】 波形発生部100は、正弦波信号A1とノコギリ波信号A2を発生する。PWM制御部200は、正弦波信号A1とノコギリ波信号A2から、第1のPWM信号A3とマスク信号A4と、正弦波信号A1の極性を示す極性信号A5を生成する。AND回路300は、第1のPWM信号A3とマスク信号A4から、第2のPWM信号A6を生成する。極性変換部400と駆動回路部500は、第2のPWM信号A6に基づいて、放電ランプ600に印加する電圧を制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、放電ランプの点灯状態を制御するための技術に関する。
特許文献1には、PWM信号を利用して調光回路と点灯回路により放電ランプを点灯させる技術が開示されている。
特開平6−302387号公報
しかしながら、特許文献1記載の放電ランプの制御回路の構成は複雑であった。
本発明は、上記した問題点を解決するためになされたものであり、放電ランプのPWM制御を容易に実現する技術を提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するため、本発明による放電ランプ制御装置は、
矩形以外の波形を有する基準波信号と、前記基準波信号の波長に比べ波長が短い矩形以外の波形を有する比較波信号とを発生させる波形発生部と、
前記基準波信号と前記比較波信号とを比較して、第1のPWM信号を生成する第1のPWM信号生成部と、
前記第1のPWM信号に基づいて、放電ランプに印加する電圧を制御する電圧制御部と
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、放電ランプのPWM制御を容易に実現することができる。例えば、本発明の放電ランプ制御装置は、ロジック化することも可能であり、IC化も容易である。
前記電圧制御部は、
前記放電ランプの輝度を調節する調光値を設定する調光値設定部と、
前記調光値に基づいて、前記第1のPWM信号をマスクして、第2のPWM信号を生成する第2のPWM信号生成部を備え、
前記第2のPWM信号に基づいて放電ランプに印加する電圧を制御するものとしても良い。
これによれば、調光値に基づいて印加電圧の制御をすることになるので、調光値を設定するだけで、容易に調光することができる。
前記第2のPWM信号生成部は、前記基準波信号の極性が反転するタイミングを中心とした対称な時間的範囲で前記第1のPWM信号をマスクするものとしても良い。
これによれば、放電ランプが印加される電圧に対して有効に輝度を上昇しない期間において第1のPWM信号をマスクして調光するので、電力効率に優れた調光を実現可能である。
前記基準波信号は正弦波であることを特徴とするものとしても良い。
これによれば、第1のPWM信号は模擬的に正弦波形を示す信号になるので、第1のPWM信号に基づいて電圧を制御すれば、少量の電流しか流れない可能性が高い期間の電圧の損失を減らし、電力効率を向上させることが可能である。電力効率の向上に伴い、輻射ノイズも低減可能である。
更に、本発明の放電ランプ制御装置は、
放電ランプに印加する電圧を制御する電圧制御部を備え、
前記電圧制御部は、
前記放電ランプの輝度を調節する調光値を設定する調光値設定部と、
前記調光値に基づいて、前記電圧制御部に入力される所定の信号をマスクして、PWM信号を生成するPWM信号生成部を備え、
前記PWM信号に基づいて放電ランプに印加する電圧を制御する
ことを特徴とするものとしても良い。
本発明によれば、調光値に基づいて所定の信号をマスクすることにより、印加電圧の制御をすることになるので、調光値を設定するだけで、容易に調光することができる。
本発明は更に種々の形態で実現可能であり、例えば、放電ランプ制御方法として、あるいは、放電ランプと、放電ランプ制御装置とを備えた照明装置として本発明を実現するものとしても良い。
更に、放電ランプと、前記放電ランプの照明光を利用して画像を投写表示する投写表示部と、放電ランプ制御装置とを備えた投写型画像表示装置として本発明を実現するものとしても良い。
図1は、本発明の投写型画像表示装置の一実施例としての液晶プロジェクタ10の概略構成を示す説明図である。液晶プロジェクタ10は、レシーバ20と、画像処理部30と、液晶パネル駆動部40と、液晶パネル50と、液晶パネル50を透過した透過光をスクリーンSC上に投写するための投写光学系60と、CPU700とを備えている。液晶プロジェクタ10は、更に、液晶パネル50を照明するための放電ランプ600と、放電ランプ600を制御するための放電ランプ制御部1000とを備えている。本実施例では、放電ランプ600として、アーク放電を利用した高圧水銀ランプを用いるものとした。放電ランプ600として、メタルハライドランプ、キセノンランプなどの他の放電ランプを用いるようにしてもよい。
レシーバ20は、図示しないパーソナルコンピュータなどから供給される画像信号VSを入力し、画像処理部30で処理可能な形式の画像データに変換する。画像処理部30は、レシーバ20を介して入力された画像データに対して、輝度調整や色バランス調整などの各種画像処理を施す。液晶パネル駆動部40は、画像処理部30において画像処理が施された画像データに基づいて、液晶パネル50を駆動するための駆動信号を生成する。液晶パネル50は、液晶パネル駆動部40で生成された駆動信号に応じて照明光を変調する。投写光学系60は、ズーム機能を備えた投写レンズを備えており(図示省略)、投写レンズのズーム比を変更し、焦点距離を変化させることによって、ピントを合わせたまま投写画像のサイズを変化させる。液晶パネル駆動部40と、液晶パネル50と、投写光学系60と、スクリーンSCは、放電ランプ600の照明光を利用して画像を投写表示する本発明の投写表示部に相当する。
CPU700は、図示しないリモートコントローラや、液晶プロジェクタ10本体に備えられた操作ボタンの操作にしたがって、画像処理部30や、投写光学系60を制御する。更に、CPU700は、放電ランプ制御部1000が使用する調光値を設定する機能を有する。調光値に関しては後述する。放電ランプ制御部1000とCPU700は、本発明の放電ランプ制御装置に相当する。
図2は、放電ランプ制御部1000のブロック図である。放電ランプ制御部1000は、波形発生部100と、PWM制御部200と、AND回路300と、極性変換部400と、駆動回路部500とを備えている。以下、各ブロックの機能について、図3と図4を参照しつつ説明する。
図3と図4は信号A1〜信号A9の信号波形を示すタイミングチャートである。図3は、「明点灯」となるよう調光した場合のタイミングチャートであり、図4は、「暗点灯」となるよう調光した場合のタイミングチャートである。「明点灯」とは、比較的明るい点灯であり、「暗点灯」とは、比較的暗い点灯のことである。
波形発生部100は、CPU700が設定するパラメータに基づいて、正弦波信号A1とノコギリ波信号A2を発生させる。PWM制御部200は、正弦波信号A1とノコギリ波信号A2から、第1のPWM信号A3とマスク信号A4と、正弦波信号A1の極性を示す信号A5(以下、極性信号A5と呼ぶ)を生成する。図3と図4におけるマスク信号A4の波形の違いは、CPU700が設定する調光値の違いに基づくものであるが、詳しくは後述する。AND回路300は、第1のPWM信号A3とマスク信号A4から、第2のPWM信号A6を生成する。図3と図4における第2のPWM信号A6の波形の違いは、マスク信号A4の違いに基づくものである。極性変換部400は、極性信号A5に基づいて、第2のPWM信号A6の極性を変換し、第1の駆動信号A7と第2の駆動信号A8を生成する。駆動回路部500は、第1の駆動信号A7と第2の駆動信号A8に基づいて、印加信号A9に相当する電圧を放電ランプ600に印加する。図3と図4における放電ランプ電圧V2,V3の波形は、それぞれ印加電圧A9に相当する電圧を放電ランプ600に印加した場合、実際に放電ランプ600に印加される電圧を模擬的に示した波形である。
波形発生部100と、PWM制御部200と、AND回路300と、極性変換部400と、駆動回路部500について、以下詳細に説明する。
図5は、波形発生部100のブロック図である。波形発生部100は、周波数発生部110と、カウンタ部120と、正弦波テーブル部140と、ノコギリ波テーブル部150と、カウンタ部160とを備えている。
図6は、波形発生部100中の周波数発生部110のブロック図である。周波数発生部110は、発振器(OSC)111と、M分周部112と、位相比較部113と、ローパスフィルタ(LPF)114と、電圧制御発振器(VCO)115と、X分周部116と、N分周部117とを備えている。
OSC111は、所定の周波数foscの矩形波信号S111を発生させる。M分周部112は、この矩形波信号S111の周波数を1/Mに分周する。M分周部112の出力信号S112は、N分周部117の出力信号S117と共に位相比較部113に入力される。位相比較部113と、LPF114と、VCO115と、N分周部117とは、PLL(Phase Locked Loop)回路を構成している。即ち、位相比較部113と、LPF114と、VCO115と、N分周部117とは、位相比較部113に入力される2つの信号S112,S117の周波数が同じになるように、VCO115から出力する信号S115の周波数を調節する機能を有する。具体的には、VCO115の出力信号S115の周波数ftは、次の(1)式で与えられる。
ft = fosc*N/M ・・・ (1)
X分周部116は、VCO115の出力を1/Xに分周して、次の(2)式で与えられる周波数fsinの矩形波信号S116を出力する。
fsin = fosc*N/(M*X) ・・・ (2)
CPU700は、パラメータMとNとXを適宜変更することにより、周波数ft及び周波数fsinを調整することが可能である。
再度図5に戻り、波形発生部100について説明する。周波数発生部110が出力した周波数fsinの矩形波信号S116と、周波数ftの矩形波信号S115は、各々カウンタ部120とカウンタ部160に入力される。カウンタ部120は、矩形波信号S116のパルス数をMax値までカウントし、Max値に到達すると初期値からカウントを再開する。正弦波テーブル部140は、カウンタ部120がカウントした値に対応するデータA1を出力する。図3と図4の正弦波信号A1の図において、横軸が、カウンタ部120のカウントした値に相当し、縦軸が、正弦波テーブル部140が出力するデータに相当する。このようにして、カウンタ部120と正弦波テーブル部140は、矩形波信号S116に基づいて、正弦波信号A1を出力する。正弦波信号A1は、図3と図4で示すように、GND点とVDD点の間で変異する。GND点のデータ値は8ビット信号では「0」で表現され、VDD点のデータ値は8ビット信号では「255」で表現される。図3と図4の「ヒステリシス上限値」と「ヒステリシス下限値」については後述する。
カウンタ部160とノコギリ波テーブル部150も同様に、周波数ftの矩形波信号S115に基づいて、ノコギリ波信号A2を出力する。図3と図4の正弦波信号A1は、矩形以外の波形を有しており、本発明の基準波信号に相当する。図3と図4のノコギリ波信号A2は、正弦波信号A1の波長に比べ波長が短く、矩形以外の波形を有しており、本発明の比較波信号に相当する。
CPU700は、Max値と、カウンタ部120及びカウンタ部160の初期値などを適宜変更することにより、正弦波信号A1とノコギリ波信号A2の波形を調整することが可能である。図2で示したように、波形発生部100から出力された正弦波信号A1とノコギリ波信号A2は、PWM制御部200に入力される。
図7は、PWM制御部200のブロック図である。PWM制御部200は、PWM比較部210と、マスク信号生成部220と、極性信号生成部230とを備えている。PWM比較部210は、正弦波信号A1とノコギリ波信号A2を比較することによって、第1のPWM信号A3を生成する。PWM比較部210は、本発明における第1のPWM信号生成部に相当する。
マスク信号生成部220は、正弦波信号A1と、放電ランプ600の輝度を調節するための調光値とを入力し、マスク信号A4を出力する。図8は、マスク信号生成部220の内部構成を示す説明図である。図8における「ヒステリシス上限値」と「ヒステリシス下限値」は「調光値」に相当する。図8の下方にも示されているように、ヒステリシス上限値とヒステリシス下限値はVDD/2に相当する値(8ビット信号では128)との差が互いに等しい値に設定される。
マスク信号生成部220は、2つのオペアンプOP1,OP2とOR回路221とを備えている。第1のオペアンプOP1は、正弦波信号A1とヒステリシス上限値から、第1のマスク信号TPを生成する。このマスク信号TPは、図8下方に示したように、正弦波信号A1がヒステリシス上限値以上である時間的範囲においてHレベルであり、それ以外の時間的範囲ではLレベルである信号である。第2のオペアンプOP2は、正弦波信号A1とヒステリシス下限値から、第2のマスク信号BTを生成する。このマスク信号BTは、図8の下方に示したように、正弦波信号A1がヒステリシス下限値以下である時間的範囲においてHレベルであり、それ以外の時間的範囲ではLレベルである信号である。OR回路221は、2つのマスク信号TP,BTからマスク信号A4を生成する。このマスク信号A4は、図8の下方に示したように、正弦波信号A1がヒステリシス上限値以上である時間的範囲と、正弦波信号A1がヒステリシス下限値以下である時間的範囲においてHレベルとなり、それら以外の時間的範囲でLレベルとなる信号である。
以上のマスク信号A4の生成過程からも分かるように、ヒステリシス上限値を大きくすれば、信号TPのHレベルの時間的範囲が狭くなり、ヒステリシス上限値を小さくすれば、信号TPのHレベルの時間的範囲が広くなるので、ヒステリシス上限値を変更することにより、マスク信号A4を調整可能である。ヒステリシス下限値に関しても同様である。詳しくは後述するが、マスク信号A4は、放電ランプ600の輝度を調整するための信号であり、マスク信号A4が広範囲でHレベルの信号であればあるほど、放電ランプ600の輝度は大きくなる。よって、CPU700は、調光値であるヒステリシス上限値とヒステリシス下限値を設定することにより、放電ランプ600の輝度を調整する本発明の調光値設定部に相当する。
CPU700は、具体的には、図3のように明点灯にする場合は、ヒステリシス上限値を小さく設定し、ヒステリシス下限値を大きく設定する。これにより、明点灯時のマスク信号A4は、図3のように広い時間的範囲でHレベルの信号となる。一方、図4のように暗点灯にする場合は、CPU700は、ヒステリシス上限値を大きく設定し、ヒステリシス下限値を小さく設定する。これにより、暗点灯時のマスク信号A4は、図4のように狭い時間的範囲でHレベルの信号となる。本実施例では、ヒステリシス下限値は、(255−ヒステリシス上限値)で与えられるものとするが、ヒステリシス上限値とヒステリシス下限値は、独立に設定するものとしても良い。
再度、図7に戻り説明する。PWM制御部200の極性信号生成部230は、正弦波信号A1が正の時間的範囲(位相が0〜πの範囲)でHレベルであり、正弦波信号A1が負の時間的範囲(位相がπ〜2πの範囲)でLレベルとなる極性信号A5を正弦波信号A1から生成する。PWM制御部200は、以上のように、第1のPWM信号A3とマスク信号A4と極性信号A5を出力する。
図2に戻り説明する。PWM制御部200から出力された第1のPWM信号A3とマスク信号A4は、AND回路300に入力される。AND回路300は、第1のPWM信号A3とマスク信号A4から第2のPWM信号A6を生成し、出力する。図3と図4における第2のPWM信号A6の波形から分かるように、マスク信号A4は、自身がHレベルの範囲では、第1のPWM信号A3をそのまま出力させる信号と考えることができ、自身がLレベルの範囲では、第1のPWM信号A3を0にする信号と考えることができる。それゆえに、信号A4は、「マスク信号」と呼ばれる。「許可信号」と呼ぶものとしても良い。マスク信号生成部220とAND回路300は、調光値に基づいて、第1のPWM信号A3をマスクして、第2のPWM信号A6を生成しているので、本発明の第2のPWM信号生成部またはPWM信号生成部に相当する。
極性変換部400は、第2のPWM信号A6と極性信号A5を入力し、第1と第2の駆動信号A7,A8を出力する。第1の駆動信号A7は、極性信号A5がHレベルである範囲における第2のPWM信号A6を出力した信号である(図3,図4参照)。一方、第2の駆動信号A8は、極性信号A5がLレベルである範囲における第2のPWM信号A6の極性を逆転させて出力した信号である(図3,図4参照)。
駆動回路部500は、2つの駆動信号A7,A8を増幅して、放電ランプ600に供給する。図9は、駆動回路部500と放電ランプ600とを示す説明図である。駆動回路部500は、2つの駆動信号A7,A8を増幅するレベルシフタ510と、4つのトランジスタT1〜T4で構成されたH型ブリッジ回路とを備えている。増幅後の第1の駆動信号A7は、トランジスタT1,T4のゲートに印加され、第2の駆動信号A8は、トランジスタT2,T3のゲートに印加される。このとき、トランジスタT1〜T4にかかる電圧は、図9の下方のタイミングチャートに示されている。第1の駆動信号A7が放電ランプ600に印加されると、放電ランプ600に電流I1が流れ、第2の駆動信号A8が印加されると逆向きの電流I2が流れる。第1の駆動信号A7と、第2の駆動信号A8とは、互いに逆向きの電圧を放電ランプ600に印加するので、放電ランプ600には、図3,図4の印加信号A9に相当する電圧が印加される。極性変換部400と駆動回路部500は、併せて本発明の電圧制御部に相当する。
図3と図4における放電ランプ電圧V2,V3から分かるように、マスク信号A4においてHレベルである期間が長いほど、放電ランプ600に電圧を印加する時間が長くなるので、放電ランプ600の輝度は大きくなる。即ち、先述したように、マスク信号A4は、放電ランプ600の輝度を調整するための信号であり、マスク信号A4が広範囲でHレベルの信号であればあるほど、放電ランプ600の輝度は大きくなる。
なお、図3には、ヒステリシス上限値とヒステリシス下限値が、共にVDD/2点に相当する値(8ビット信号では128)である場合、つまりマスク信号A4が常にHレベルである場合の放電ランプ電圧V1も併せて示した。放電ランプ電圧がV1の際、放電ランプ600は最も明るい最大点灯となる。調光を行なわない場合は、ヒステリシス上限値とヒステリシス下限値が、共にVDD/2点に相当する値であるものとする。
図10は、放電ランプ制御部1000及びCPU700による調光調整例を示す説明図である。横軸はヒステリシス上限値を示し、縦軸は輝度[lm]を示す。先述したように、ヒステリシス上限値を小さくすれば(ヒステリシス下限値を大きくすれば)、輝度は大きくなり、ヒステリシス上限値を大きくすれば(ヒステリシス下限値を小さくすれば)、輝度は小さくなる。そして、ヒステリシス上限値とヒステリシス下限値が共にVDD/2点に相当する値(8ビット信号では128)のときに、輝度は最大のLmaxとなる。
このように、本実施例によれば、放電ランプ600のPWM制御を容易に実現することができる。放電ランプ制御部1000はロジック回路構成であり、IC化も容易である。
更に、本実施例の放電ランプ制御部1000及びCPU700では、ヒステリシス上限値とヒステリシス下限値を設定するだけで輝度を調整することができ、調光が容易である。
また、図8の下方の図から分かるように、信号TPのHレベルの期間は、正弦波信号A1が極大値を示すタイミングを中心にした対称な形状を有している。同様に、信号BTのHレベルの期間は、正弦波信号A1が極小値を示すタイミングを中心にした対称な形状を有している。このように、信号TPと信号BTを併せたマスク信号A4がHレベルである期間は、図3と図4を比較すれば理解できるように、正弦波信号A1がピーク値を示すタイミングを中心とした対称な形状を有している。換言すれば、第1のPWM信号A3のマスク期間は、正弦波信号A1の極性が反転するタイミングを中心とした対称な時間的範囲において、第1のPWM信号A3がマスクされるように設定されていると考えることも可能である。即ち、本実施例の液晶プロジェクタ10は、放電ランプ600が印加される電圧に対して有効に輝度を上昇しない期間において第1のPWM信号A3をマスクして調光しているので、電力効率に優れた調光を実現可能である。
その他の実施例:
(1)上記実施例では、本発明の基準波信号は、正弦波信号であるものとしているが、基準波信号は、正弦波信号以外でも、矩形以外の波形を有する信号であれば良い。例えば、三角波信号やノコギリ波信号であっても良い。ただし、正弦波の場合は、少量の電流しか流れていない間の電圧の損失を減らし、電力効率を向上させることが可能で、電力効率の向上に伴い、輻射ノイズも低減可能という利点を有する。その結果、対策部品を減らすことも可能である。また、上記実施例では、本発明の基準波信号は、カウンタ部120と正弦波テーブル部140とによって生成されてものとしているが、カウンタ部120と正弦波テーブル部140とによるものでなく、クロック信号を用いたデューティー制御によって生成されるものであってもよい。上記実施例では、本発明の比較波信号は、ノコギリ波信号であるものとしているが、比較波信号は、ノコギリ波信号以外でも、正弦波信号A1の波長に比べ波長が短い矩形以外の波形を有する信号であれば良い。例えば、三角波信号であっても良い。
(2)上記実施例では、第1のPWM信号A3のマスク期間は、放電ランプ電圧の極性が反転するタイミングを中心とした対称な時間的範囲において、第1のPWM信号A3がマスクされるように設定されているが、マスク期間は、これに限らず、第1のPWM信号A3の任意の期間をマスクすることにより、調光を行なうものとしても良い。
(3)上記実施例のマスク信号生成部220とAND回路300では、第1のPWM信号A3がマスクされるように設定されているが、マスクされる信号は、これに限らず、基準波信号A1やその他の放電ランプに印加する電圧の基準となる信号をマスクすることにより、調光を行なうものとしても良い。その場合、マスクされて生成された信号は、PWM信号に変換することが望ましい。
(4)上記実施例では、本発明における第2のPWM信号生成部としてのマスク信号生成部220とAND回路300を備え、調光値設定部としてのCPU700がヒステリシス上限値とヒステリシス下限値を設定することにより、調光を行なっているが、これらは必ずしも必要ではなく、調光を行わないものとしても良い。その場合、放電ランプ制御部1000は、第1のPWM信号A3を直接極性変換部400に入力する。
(5)上記実施例では、投写型画像表示装置として液晶プロジェクタ10について説明したが、投写型画像表示装置はこれに限らず、DLP(米国テキサスインスツルメンツ社の登録商標)方式の投写型画像表示装置であっても良い。また、本発明は、照明装置として構成することもできる。図11は、照明装置の一例としての車載照明装置を示す説明図である。車載照明装置は、放電ランプの一例としてのヘッドランプ600Aと、ヘッドランプ制御部1000Aとを備えている。ヘッドランプ制御部1000Aは、波形発生部100Aと、PWM比較部210Aと、電圧制御部450Aとを備えている。波形発生部100Aと、PWM比較部210Aとは、それぞれ、上記実施例で説明した波形発生部100と、PWM比較部210と同じ機能を有する。電圧制御部450Aは、上記実施例で説明した極性変換部400及び駆動回路部500と同じ機能を有する。ヘッドランプ制御部1000Aは、更に、マスク信号生成部220を備えるなど、上記実施例の放電ランプ制御部1000と同じ構成であるものとしても良い。車載照明装置には、更に、上記CPU700と同じ機能を有する調光値設定部を備えるものとしても良い。照明装置は、車載照明装置に限らず、様々な用途で使用されるものであっても良い。
以上、実施例に基づき本発明に係る放電ランプ制御装置、放電ランプ制御方法、投写型画像表示装置、照明装置を説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
液晶プロジェクタ10の概略構成を示す説明図。 放電ランプ制御部1000のブロック図。 「明点灯」となるよう調光した場合の信号A1〜信号A9の信号波形を示すタイミングチャート。 「暗点灯」となるよう調光した場合の信号A1〜信号A9の信号波形を示すタイミングチャート。 波形発生部100のブロック図。 周波数発生部110のブロック図。 PWM制御部200のブロック図。 マスク信号生成部220の内部構成を示す説明図。 駆動回路部500と放電ランプ600とを示す説明図。 放電ランプ制御部1000及びCPU700による調光調整例を示す説明図。 照明装置の一例としての車載照明装置を示す説明図。
符号の説明
10...液晶プロジェクタ
20...レシーバ
30...画像処理部
40...液晶パネル駆動部
50...液晶パネル
60...投写光学系
100,100A...波形発生部
110...周波数発生部
111...OSC
112...M分周部
113...位相比較部
114...LPF
115...VCO
116...X分周部
117...N分周部
120...カウンタ部
140...正弦波テーブル部
150...ノコギリ波テーブル部
160...カウンタ部
200...PWM制御部
210...PWM比較部
220...マスク信号生成部
221...OR回路
230...極性信号生成部
300...AND回路
400...極性変換部
450A...電圧制御部
500...駆動回路部
510...レベルシフタ
600...放電ランプ
600A...ヘッドランプ
1000...放電ランプ制御部
1000A...ヘッドランプ制御部
OP1,OP2...オペアンプ
V1,V2...放電ランプ電圧
T1〜T4...トランジスタ
SC...スクリーン

Claims (8)

  1. 放電ランプ制御装置であって、
    矩形以外の波形を有する基準波信号と、前記基準波信号の波長に比べ波長が短い矩形以外の波形を有する比較波信号とを発生させる波形発生部と、
    前記基準波信号と前記比較波信号とを比較して、第1のPWM信号を生成する第1のPWM信号生成部と、
    前記第1のPWM信号に基づいて、放電ランプに印加する電圧を制御する電圧制御部と
    を備えた放電ランプ制御装置。
  2. 請求項1記載の放電ランプ制御装置であって、
    前記電圧制御部は、
    前記放電ランプの輝度を調節する調光値を設定する調光値設定部と、
    前記調光値に基づいて、前記第1のPWM信号をマスクして、第2のPWM信号を生成する第2のPWM信号生成部を備え、
    前記第2のPWM信号に基づいて放電ランプに印加する電圧を制御する
    放電ランプ制御装置。
  3. 請求項2記載の放電ランプ制御装置であって、
    前記第2のPWM信号生成部は、前記基準波信号の極性が反転するタイミングを中心とした対称な時間的範囲で前記第1のPWM信号をマスクする放電ランプ制御装置。
  4. 請求項1から3記載の放電ランプ制御装置であって、
    前記基準波信号は正弦波であることを特徴とする放電ランプ制御装置。
  5. 放電ランプ制御装置であって、
    放電ランプに印加する電圧を制御する電圧制御部を備え、
    前記電圧制御部は、
    前記放電ランプの輝度を調節する調光値を設定する調光値設定部と、
    前記調光値に基づいて、前記電圧制御部に入力される所定の信号をマスクして、PWM信号を生成するPWM信号生成部を備え、
    前記PWM信号に基づいて放電ランプに印加する電圧を制御する
    放電ランプ制御装置。
  6. 放電ランプ制御方法であって、
    矩形以外の波形を有する基準波信号と、前記基準波信号の波長に比べ波長が短い矩形以外の波形を有する比較波信号とを発生させる波形発生工程と、
    前記基準波信号と前記比較波信号とを比較して、第1のPWM信号を生成する第1のPWM信号生成工程と、
    前記第1のPWM信号に基づいて、放電ランプに印加する電圧を制御する電圧制御工程と
    を備えた放電ランプ制御方法。
  7. 照明装置であって、
    放電ランプと、
    前記放電ランプを制御する放電ランプ制御装置と
    を備え、
    前記放電ランプ制御装置は、
    矩形以外の波形を有する基準波信号と、前記基準波信号の波長に比べ波長が短い矩形以外の波形を有する比較波信号とを発生させる波形発生部と、
    前記基準波信号と前記比較波信号とを比較して、第1のPWM信号を生成する第1のPWM信号生成部と、
    前記第1のPWM信号に基づいて、前記放電ランプに印加する電圧を制御する電圧制御部と
    を備えた照明装置。
  8. 投写型画像表示装置であって、
    放電ランプと、
    前記放電ランプの照明光を利用して画像を投写表示する投写表示部と、
    前記放電ランプを制御する放電ランプ制御装置と
    を備え、
    前記放電ランプ制御装置は、
    矩形以外の波形を有する基準波信号と、前記基準波信号の波長に比べ波長が短い矩形以外の波形を有する比較波信号とを発生させる波形発生部と、
    前記基準波信号と前記比較波信号とを比較して、第1のPWM信号を生成する第1のPWM信号生成部と、
    前記第1のPWM信号に基づいて、前記放電ランプに印加する電圧を制御する電圧制御部と
    を備えた投写型画像表示装置。
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