JP2006060569A - 撮像装置 - Google Patents

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Koichi Sato
公一 佐藤
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一八男 竹本
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Abstract

【課題】 撮像装置において画素の微細化に対して、FDの容量を大きくすること無くPDの容量を相対的に大きくしてダイナミックレンジの維持を図る。
【解決手段】 撮像素子の撮像面の画素はPD、FD、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ、及び行選択トランジスタを備える。PDの容量CFDがFDの容量CPDより大きくなるように形成する。PDに蓄積される電荷が第1FD電荷量QFMAX1以下である場合は、FDの容量CFDに基づいて受光量を認識する。PDに蓄積される電荷が第1FD電荷量QFMAX1以上である場合は、FDの容量CFDとPDの容量CPDに基づいて受光量を認識する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、広いダイナミックレンジを維持することが可能な固体撮像素子に関する。
CMOS/LSI製造プロセスを流用したCMOS固体撮像素子において、画素の微細化が進んでいる。一方で、画素の微細化に伴いダイナミックレンジがますます狭くなっていくことが問題である。
すなわち、ダイナミックレンジを従来の画素と同じレベルに維持、又は拡大を図るために、微細な画素内でフォトダイオード(PD)を大容量化する必要がある。また、PDで発生して蓄積される電荷が転送されるフローティングディフュージョン(FD)の容量もPDの容量に応じて大きくすることが求められていた。
しかし、FDの容量を大きくすることは画素の微細化に対して非常に困難であり、またFDの容量を大きくすることにより電荷を電圧に変換する効率が下がることとなり、CMOS撮像素子の感度が低下してしまう。
そこで、PDにおける受光量が大きくなるにつれ、FD、転送ゲートのチャネル、及びPDにおいて電荷を電圧に変換することにより、取り扱い光電子数を多くすることが提案されている(特許文献1)。
一方で、画素からの出力信号にはリセット・ノイズ、即ちFDをリセットする時に含まれる一定でないリセット電圧からの差が含まれる。リセット・ノイズは相関二重サンプリング回路を用いて除去することが可能である。しかし、リセット・ノイズを除去するためにはリセットされた状態の出力信号をサンプルホールドした後にPDで発生した電荷を転送した状態の出力信号をサンプルホールドし、その差分を信号出力として出力する必要がある。
特許文献1の構成によれば、このサンプルホールドする順番が逆なため、リセット・ノイズの完全な除去が難しかった。
特開2003−274290号公報
したがって、本発明ではFDの容量を大きくすること無く、PDの容量を大きくすることによりダイナミックレンジを維持するとともに、リセット・ノイズの十分な除去が可能な撮像装置の提供を目的とする。
本発明の撮像装置は、受光量に応じた電荷を発生させて蓄積する光電変換手段と、電荷を蓄積可能で蓄積した電荷に応じて電位が変わるフローティングディフュージョンと、光電変換手段で蓄積した電荷をフローティングディフュージョンに転送する転送手段と、定圧の駆動電源に接続され、フローティングディフュージョンの電位を駆動電源の電位にリセットするリセット手段と、フローティングディフュージョンの電位に応じた電気信号を出力する増幅手段と、リセット手段によりフローティングディフュージョンがリセットされた状態において増幅手段から出力される電気信号であるリセット電気信号を取得した後に転送手段により電荷が転送された状態において増幅手段から出力される電気信号である受光電気信号を取得し受光電気信号とリセット電気信号に基づいて、画素信号を生成する画素信号生成手段と、画素信号が予め設定される高出力領域と低出力領域とのいずれかの領域に属するかに応じて受光量を認識する受光量認識手段とを備えることを特徴としている。
また、フローティングディフュージョンがリセットされた時の電位と電荷が空乏化された状態における光電変換手段の電位との第1電位差にフローティングディフュージョンの容量であるFD容量を乗じて求められる第1FD電荷量が光電変換手段に蓄積可能な信号電荷である光電飽和電荷量より小さく、光電変換手段が蓄積した電荷が第1FD電荷量より大きい場合に画素信号が高出力領域に属すると受光量認識手段において設定されることが好ましい。さらに受光量認識手段において画素信号が低出力領域に属する場合にFD容量に基づいて受光量が認識され、画素信号が高出力領域に属する場合にFD容量及び光電変換手段の容量に基づいて受光量が認識されることが好ましい。
さらに、画素信号が画素信号生成手段から信号電圧として出力され、信号電圧が第1電位差より小さい範囲では低出力領域に属し、切替え電圧より大きい範囲では高出力領域に属することが受光量認識手段に判断されることが好ましい。また、受光量認識手段において、信号電圧が低出力領域に属する場合にFD容量に信号電圧を乗じて求まる電荷に基づいて受光量が認識され、信号電圧が高出力領域に属する場合にFD容量と光電変換手段の容量との合計容量に信号電圧を乗じて求まる電荷に基づいて受光量が認識されることが好ましい。
また、本発明の固体撮像素子は、受光量に応じた電荷を発生させて蓄積する光電変換手段と、電荷を蓄積可能で蓄積した電荷に応じて電位が変わるフローティングディフュージョンと、光電変換手段で蓄積した電荷をフローティングディフュージョンに転送する転送手段と、定圧の駆動電源に接続されフローティングディフュージョンの電位を駆動電源の電位にリセットするリセット手段と、フローティングディフュージョンの電位に応じた電気信号を出力する増幅手段と、リセット手段によりフローティングディフュージョンがリセットされた状態において増幅手段から出力される電気信号であるリセット電気信号を取得した後に転送手段により電荷が転送された状態において増幅手段から出力される電気信号である受光電気信号を取得し受光電気信号とリセット電気信号に基づいて画素信号を生成する画素信号生成手段と、フローティングディフュージョンがリセットされた時の電位と光電変換手段がリセットされた時の電位との第1電位差にフローティングディフュージョンの容量であるFD容量を乗じて求められる第1FD電荷量が光電変換手段に蓄積可能な信号電荷である光電飽和電荷量より小さいことを特徴としている。
本発明によれば、撮像装置において画素の微細化によってもダイナミックレンジの維持が可能であって、リセット・ノイズの十分な除去が可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態を適用した撮像装置の全体構成を模式的に示した図である。
撮像装置40はCMOS固体撮像素子10と信号処理回路41とによって構成される。被写体が撮像される時、被写体像は撮像素子によって受光され、電気信号に光電変換される。光電変換された電気信号は信号処理回路41に送られ、所定の画像処理が行われる。画像処理の行われた画像信号はモニタ(図示せず)に表示、或いはメモリ(図示せず)に格納される。
撮像素子10は撮像部11、垂直シフトレジスタ12、相関二重サンプリング/サンプルホールド(CDS/SH)回路30、水平シフトレジスタ13、および水平読出し線14により構成される。撮像部11と垂直シフトレジスタ12は直接接続され、水平読出し線14はCDS/SH回路30を介して撮像部11に接続される。
撮像部11の撮像面には複数の画素20がマトリックス状に配列される。個々の画素20において信号電荷が生成される。被写体像全体の画像信号は撮像部11におけるすべての画素20の信号電荷に相当する画素信号の集合により構成される。生成した画素信号の読出しは画素20毎に行われる。読出しを行う画素20は垂直シフトレジスタ12および水平シフトレジスタ13により直接的あるいは間接的に選択される。
垂直シフトレジスタ12により画素20の行が選択される。選択された画素20から出力される出力信号がCDS/SH回路30により相関二重サンプリングされる。更にCDS/SH回路30に保持される画素信号は水平シフトレジスタ13により選択され、水平読出し線14に読み出される。水平読出し線14に読み出された画素信号が信号処理回路41に送られる。
図2は本発明の第1の実施形態を適用した撮像素子の画素の構成を示す回路図である。i行j列にある画素20について説明するが、他の画素20も構成は同様である。画素20にはPD21、FD22、転送トランジスタ23、リセットトランジスタ24、増幅トランジスタ25、および行選択トランジスタ26が設けられる。
PD21では画素20における受光量に応じて電荷が発生し、発生した電荷が蓄積される。PD21の容量CPDはFD22の容量CFDの10倍の大きさに形成される。従来の撮像素子のように容量CFDを容量CPDより大きくする必要はない。
画素20の微細化に伴ってPD21とFD22の表面積が小さくなると容量CPD、CFDは小さくなる。そこでダイナミックレンジを維持するために、容量CPDのみ大きくすればよい。PD21の開口面積を画素20内で相対的に大きくし、不純物濃度を高くすることにより、容量CPDは増大させられる。なお、不純物濃度を高くする場合は、PD21の厚さを薄くすることが好ましい。PD21を薄く形成することによりPD21を完全に空乏化させるのに必要な電圧が低く抑えることが可能となる。
転送トランジスタ23のソースはPD21に接続され、ドレインはFD22に接続される。転送トランジスタ23のゲートは、転送信号線ΦTに接続される。転送信号線ΦTには、パルス状のON/OFF信号が流される。転送信号線ΦTにON信号が流れる時、PD21に蓄積された電荷は転送トランジスタ23によりFD22に転送される。転送された電荷はFD22に蓄積される。FD22の電位は蓄積された電荷に応じて変化する。
リセットトランジスタ24のソースはFD22に接続され、ドレインは電源線27に接続される。リセットトランジスタ24のゲートは、リセット信号線ΦRに接続される。電源線27は一定の電位VDDである駆動電源(図示せず)に接続される。
ここで、PD21の容量CPDとFD22の容量CFD及び駆動電源の電位VDDの関係について図3、及び図4を用いて説明する。図3、図4は本実施形態における電荷の遷移を説明するためのポテンシャル図である。図3(A)は後述する光電飽和電荷量QPMAX及び第1FD電荷量QFMAX1を説明するための図である。図3、図4における(t2)〜(t4)は図5におけるタイミングチャートのタイミングに対応している。
PD21は受光量に応じて電荷を蓄積することが出来るが、蓄積可能な電荷の量は限られている。最大で蓄積可能な電荷の量である光電飽和電荷量QPMAXは、PD21において完全に空乏化されている状態の電位VPMAXと転送信号線ΦTにOFF信号が流れている時の転送トランジスタ23における転送チャネルの電位Vtroffとの電位差VPMAX−VtroffにPD21の容量CPDを乗じることにより算出される。
駆動電源の電位VDDはPD21における最大の電位VPMAXより高く、その第1電位差ΔVにFD22の容量CFDを乗じた第1FD電荷量QFMAX1はPD21における電荷の光電飽和電荷量QPMAXより小さい。従って、PD21において、QFMAX1を超える電荷が蓄積された場合は、蓄積した電荷の全量がFD22に転送されない場合が生ずる(図4(t4)参照)。
図2において、リセット信号線ΦRには、パルス状のON/OFF信号が流される。リセット信号線ΦRにON信号が流れる時、FD22に蓄積された電荷はリセットトランジスタ24によって電源線27に掃き出されてリセットされる。またFD22の電位は電源線27の電位、即ち駆動電源の電位VDDにリセットされる。また、転送信号線ΦTとリセット信号線ΦRにON信号が流れる時、PD21からFD22に転送されずに残った電荷が電源線27に掃き出されてリセットされる。
増幅トランジスタ25のゲートはFD22に接続され、ソースは行選択トランジスタ26に接続される。増幅トランジスタ25のドレインは電源線27に接続される。増幅トランジスタ25により緩衝増幅されたFD22の電位が出力信号として行選択トランジスタ26に出力可能である。
行選択トランジスタ26は、増幅トランジスタ25と垂直読出し線15との間に接続され、ゲートは行選択信号線ΦSRに接続される。行選択信号線ΦSRには、パルス状のON/OFF信号が流される。行選択信号線ΦSRにON信号が流れる時、出力信号が垂直読出し線15に出力される。
なお、転送信号線ΦT、リセット信号線ΦR、及び行選択信号線ΦSRは垂直シフトレジスタ12に接続される。各信号線ΦT、ΦR、ΦSRに流れるON/OFF信号は垂直シフトレジスタ12により制御される。
垂直読出し線15は撮像部11を垂直に延びる線であり、同じ列の複数の画素(図示せず)における行選択トランジスタ(図示せず)に接続される。垂直読出し線15は撮像面の上方において定電流源16に接続される。撮像面の下方においてCDS/SH回路30の入力端31に接続される。
CDS/SH回路30は第1SHトランジスタ32a、第1SHコンデンサCP、第2SHトランジスタ32b、第2SHコンデンサCD、及び差動アンプ33によって構成される。
第1SHトランジスタ32aは入力端31と第1SHコンデンサCPとの間に接続され、ゲートは第1SH信号線ΦSHPに接続される。第2SHトランジスタ32bは入力端31と第2SHコンデンサCDとの間に接続され、ゲートは第2SH信号線ΦSHDに接続される。
第1SH信号線ΦSHP、及び第2SH信号線ΦSHDには、パルス状のON/OFF信号が流される。第1SH信号線ΦSHPにON信号が流れる時、出力信号が第1SHコンデンサCPにサンプルホールドされる。第2SH信号線ΦSHDにON信号が流れる時、出力信号が第2SHコンデンサCDにサンプルホールドされる。
第1SHコンデンサCPは差動アンプ33の正相入力端子34aに、第2SHコンデンサCDは差動アンプ33の逆相入力端子34bに接続される。差動アンプ33において、第1SHコンデンサCPにサンプルホールドされた出力信号と第2SHコンデンサCDにサンプルホールドされた出力信号の差分がとられ、その差分値が画素信号として差動アンプ33の出力端子35から出力される。
CDS/SH回路30の出力端である差動アンプ33の出力端子35と、水平読出し線14との間に列選択トランジスタ17が接続される。列選択トランジスタ17のゲートは水平シフトレジスタ13に接続される。列選択トランジスタ17のゲートにはパルス状のON/OFF信号が水平シフトレジスタ13から流される。列選択トランジスタ17のゲートにON信号が流される時、画素信号がCDS/SH回路30から水平読出し線14に出力される。
上述のような構成である撮像素子10の動作について次に図5のタイミングチャートにより説明する。図2を参照してi行j列にある画素20における動作を例として説明する。
まず、t0のタイミングで行選択信号線ΦSRにON信号が流され、i行j列にある画素20のFD22の電位に応じた信号電圧が垂直読出し線15に出力可能な状態となる。なお、t0のタイミングから後述するt5のタイミングにおけるリセット信号線ΦR及び転送信号線ΦTにON信号が流れ終わるまでの間、行選択信号線ΦSRにはON信号が流される。
t1のタイミングでリセット信号線ΦRにON信号が流され、FD22はリセットされ、FD22の電位が駆動電源の電位VDDとなる。次にt2のタイミングで第1SH信号線ΦSHPにON信号が流れ、FD22がリセットされた状態において増幅トランジスタ25から出力される出力信号であるリセット電気信号が第1SHコンデンサCPにサンプルホールドされる。
次にt3のタイミングで転送信号線ΦTにON信号が流され、PD21に蓄積された電荷がFD22に転送される。PD21に蓄積された電荷が第1FD電荷量QFMAX1以下である場合、PD21に蓄積された電荷は完全にFD22に転送される(図3(t3)参照)。一方で、PD21に蓄積された電荷が第1FD電荷量QFMAX1を超えるQFMAX1+QOFである場合(図4(t2)参照)、電荷QOF(図4(t3)参照)については、CFD/(CFD+CPD)を乗じた電荷QOF1がFD22に転送される(図4(t4)参照)。
t4のタイミングで第2SH信号線ΦSHDにON信号が流され、FD22に電荷が転送された状態において増幅トランジスタ25から出力される出力信号である受光電気信号が第2SHコンデンサCDにサンプルホールドされる。
t5のタイミングで転送信号線ΦTとリセット信号線ΦRにON信号を流して、転送トランジスタ23及びリセットトランジスタ24とを導通することにより、FD22がリセットされる。同時に、t3のタイミングでFD22に転送されずにPD21に蓄積されたままの電荷(図4(t4)参照)も電源線27に掃出されてリセットされる。
t6のタイミングで列選択トランジスタ17のゲートにON信号が流され、リセットされた状態の出力信号と電荷が転送された状態の出力信号の差分が画素信号として生成され、水平読出し線14に出力される。
以上のように、FD22をリセットした状態で出力信号をサンプルホールドした後に、電荷がFD22に転送された状態で出力信号をサンプルホールドしてその差分を画素信号として読み出すので、リセット・ノイズを十分に除去することが可能である。
水平読出し線14から読み出された画素信号は信号処理回路41に出力される。PD21に発生した電荷が第1FD電荷量QFMAX1より大きい場合に出力される画素信号VPIXは、信号処理回路41において高出力領域であると認識される。小さい場合は、信号処理回路41において低出力領域であると認識される。従って、信号処理回路41に出力された画素信号から以下のように受光量が認識される。
画素信号である電圧VPIXが第1電位差ΔV、すなわち高出力領域と低出力領域の切替え電圧VTHRより大きいか、小さいかによって、PD21において発生した電荷Qの算出式が変わる。従って、画素信号である電圧VPIXが切替え電圧VTHRより大きいか、小さいかに基づいて電荷Qが算出され、算出される電荷に基づいて受光量が認識される。
画素信号である電圧VPIXが切替え電圧VTHRより小さい場合に属する低出力領域では、従来のCMOS固体撮像素子と同様に、画素信号に相当する電圧VPIX、及びFD22の容量CFDに基づいてPD21において発生した電荷が算出される。即ち、Q=VPIX×CFDの関係式により算出される。
一方、画素信号に相当する電圧VPIXが切替え電圧VTHRより大きい場合である高出力領域では、従来のCMOS固体撮像素子と異なり、画素信号に相当する電圧VPIX、FD22の容量CFD、及びPD21の容量CPDに基づいてPD21において発生した電荷Qが算出される。即ち、Q=VPIX×(CFD+CPD)の関係式により算出される。
出力電圧である画素信号とPD21の受光量の関係を図6に示す。画素信号に相当する電圧VPIXは受光量に応じて大きくなるが、第1FD電荷量QFMAX1に対応する切替え受光量よりPD21の受光量が大きいか、小さいかによりその傾きが変わる。
受光量が切替え受光量より小さい範囲では、PD21に発生する電荷が少なくFD22に全量転送されるので受光量‐画素信号曲線の傾きが大きい。従って、受光量が小さく十分な感度が必要な範囲では、電荷の変化に対する画素信号の変化を大きくして、感度を高く維持することが可能である。
一方で、受光量が大きく、切替え受光量を超える範囲では、第1FD電荷量QFMAX1を超える量の電荷に1/11(=CFD/(CFD+CPD))を乗じた量に圧縮されて転送されるため、受光量‐画素信号曲線の傾きが小さくなる。従って、受光量が大きく、受光量が小さい時に比べて感度を高くする必要がない範囲では、電荷の変化に対する画素信号の変化を小さくして、感度を落として大きな範囲の受光量を検出することが可能である。
従来の構成のCMOS固体撮像素子においては、駆動電源の電位VDDとPDにおける最大の電位VPMAXの電位差ΔVの範囲に相当する受光量の範囲が、PDにおいて検出し得る受光量である。一方で、本実施形態によれば、ΔVの範囲を超えて受光量を検出できるだけでなく、切替え電圧を超えると受光量‐画素信号曲線の傾きが小さくなるため、検出可能な受光量の範囲が大きくなる。
以上の様に、本実施形態を適用した撮像装置によれば、FDの容量を大きくすること無く、PDの容量のみを大きくして、ダイナミックレンジを広くすることが可能であると同時に、リセット・ノイズの十分な除去も可能である。
なお、本実施形態において、PD21の容量CPDをFD22の容量CFDの10倍としたが、1を超える何倍であっても本実施形態と同様の効果を有する。目的に応じて感度を高くする必要のある受光量の範囲によりPD21の容量CPDは定められる。
また、本実施形態において、各画素に設けられたトランジスタ23、24、25、26、および列選択トランジスタ17はnチャンネル型であるが、pチャンネル型であってもよい。ただし、pチャンネル型である場合は、各トランジスタ23、24、25、26、および17の接続において電圧の高低を入れ替える必要がある。
また、本実施形態において、撮像面における画素の配列はマトリックス状であるが、2次元状のいかなる配列であってもよい。
本発明の一実施形態を適用した撮像装置の全体構成を模式的に示した図である。 撮像素子の画素の構成を示す回路図である。 画素における信号電荷の遷移を説明するためのポテンシャル図であって、PDに蓄積された電荷が第1FD電荷量より小さい場合のポテンシャル図である。 画素における信号電荷の遷移を説明するためのポテンシャル図であって、PDに蓄積された電荷が第1FD電荷量より大きい場合のポテンシャル図である。 画素における動作を示すタイミングチャートである。 CDS/SH回路から出力される出力電圧とフォトダイオードにおける受光量の関係を示す説明図である。
符号の説明
10 CMOS固体撮像素子
11 撮像部
15 垂直読出し線
17 列選択トランジスタ
20 画素
21 フォトダイオード(PD)
22 フローティングディフュージョン(FD)
23 転送トランジスタ
24 リセットトランジスタ
25 増幅トランジスタ
26 行選択トランジスタ
27 電源線
30 相関二重サンプリング/サンプルホールド(CDS/SH)回路
40 撮像装置
41 信号処理回路
ΦT 転送信号線
ΦR リセット信号線
ΦSR 行選択信号線
ΦSHP 第1SH信号線
ΦSHD 第2SH信号線

Claims (7)

  1. 受光量に応じた電荷を発生させて蓄積する光電変換手段と、
    電荷を蓄積可能で、蓄積した電荷に応じて電位が変わるフローティングディフュージョンと、
    前記光電変換手段で蓄積した電荷を前記フローティングディフュージョンに転送する転送手段と、
    定圧の駆動電源に接続され、前記フローティングディフュージョンの電位を駆動電源の電位にリセットするリセット手段と、
    前記フローティングディフュージョンの電位に応じた電気信号を出力する増幅手段と、
    前記リセット手段により前記フローティングディフュージョンがリセットされた状態において前記増幅手段から出力される電気信号であるリセット電気信号を取得した後に、前記転送手段により電荷が転送された状態において前記増幅手段から出力される電気信号である受光電気信号を取得し、前記受光電気信号と前記リセット電気信号に基づいて、画素信号を生成する画素信号生成手段と、
    前記画素信号が予め設定される高出力領域と低出力領域とのいずれかの領域に属するかに応じて、前記受光量を認識する受光量認識手段とを備える
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記フローティングディフュージョンがリセットされた時の電位と電荷が空乏化された状態における前記光電変換手段の電位との第1電位差に、前記フローティングディフュージョンの容量であるFD容量を乗じて求められる第1FD電荷量が、前記光電変換手段に蓄積可能な信号電荷である光電飽和電荷量より小さく、
    前記光電変換手段に蓄積された電荷が前記第1FD電荷量より大きい場合に前記画素信号が前記高出力領域に属すると前記受光量認識手段において設定されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記受光量認識手段において、前記画素信号が前記低出力領域に属する場合に前記FD容量に基づいて受光量が認識され、前記画素信号が前記高出力領域に属する場合に前記FD容量及び前記光電変換手段の容量に基づいて受光量が認識されることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記画素信号が前記画素信号生成手段から信号電圧として出力され、前記信号電圧が第1電位差より小さい範囲では前記低出力領域に属し、前記切替え電圧より大きい範囲では前記高出力領域に属することが前記受光量認識手段に判断されることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記受光量認識手段において、前記信号電圧が前記低出力領域に属する場合に前記FD容量に前記信号電圧を乗じて求まる電荷に基づいて前記受光量が認識され、前記信号電圧が前記高出力領域に属する場合に前記FD容量と前記光電変換手段の容量との合計容量に前記信号電圧を乗じて求まる電荷に基づいて前記受光量が認識されることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 受光量に応じた電荷を発生させて蓄積する光電変換手段と、
    電荷を蓄積可能で、蓄積した電荷に応じて電位が変わるフローティングディフュージョンと、
    前記光電変換手段で蓄積した電荷を前記フローティングディフュージョンに転送する転送手段と、
    定圧の駆動電源に接続され、前記フローティングディフュージョンの電位を駆動電源の電位にリセットするリセット手段と、
    前記フローティングディフュージョンの電位に応じた電気信号を出力する増幅手段と、
    前記リセット手段により前記フローティングディフュージョンがリセットされた状態において前記増幅手段から出力される電気信号であるリセット電気信号を取得した後に、前記転送手段により電荷が転送された状態において前記増幅手段から出力される電気信号である受光電気信号を取得し、前記受光電気信号と前記リセット電気信号に基づいて、画素信号を生成する画素信号生成手段と、
    前記フローティングディフュージョンがリセットされた時の電位と電荷が空乏化された状態における前記光電変換手段の電位との第1電位差に、前記フローティングディフュージョンの容量であるFD容量を乗じて求められる第1FD電荷量が、前記光電変換手段に蓄積可能な信号電荷である光電飽和電荷量より小さい
    ことを特徴とする固体撮像素子。
  7. 前記画素信号が予め設定される高出力領域と低出力領域とのいずれかの領域に属するかに応じて前記受光量を認識する受光量認識手段に、前記画素信号を出力することを特徴とする請求項6に記載の固体撮像素子。
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