JP2006059023A - 携帯可能電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 非接触式ICカードが外部装置からの初期コマンドに対する応答のみで動作が不能となってしまうことが防止でき、非接触式ICカードと外部装置との通信状態を安定化し、通信制御の不具合が発生することを防止できる。
【解決手段】 受信した電波から生成した電圧をモニタして予め設定されている通常動作可能な電圧値との比較を行い、受信した電波により生成した電圧の値が通常動作可能な電圧値に達しない間、非接触ICカードは、外部装置からの初期コマンドに対する初期応答を行わないようにしたり、初期コマンドに対する応答として受信電力が不十分である旨を外部装置に通知したりするようにしたものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば、外部装置から送信される電波を受信し、この受信した電波から動作電圧を生成して動作するバッテリレス式の非接触式ICカードなどの携帯可能電子装置に関する。
近年、携帯可能電子装置としての非接触式ICカードは、バッテリ交換作業の削除、小形化、低コスト化、長寿命化などからバッテリレス式のものが主流となっている。そこで、最近の非接触式ICカードでは、外部装置としてのカードリーダライタから送信される電波を受信し、この受信した電波により動作電圧を生成して各部へ動作電源として供給することにより動作するようになっている。
この種の非接触式ICカードでは、たとえば、外部装置から送信されるコマンドに応じて種々の処理を実行する。このような外部装置からのコマンドに対応する処理には、負荷の小さい処理(消費電力の小さい処理)や負荷の大きい処理(消費電力の大きい処理)がある。このため、受信した電波から生成した動作電圧のレベルによっては、負荷の小さい処理を行うコマンドには対応できでも、負荷の大きい処理を行うコマンドには対応できない場合がある。例えば、初期コマンドに対する初期応答は、非接触式ICカード内での消費電力が小さい。このため、初期コマンドに対する初期応答は、非接触式ICカードが受信した電波から生成した動作電圧のレベルが不十分であっても実行できる可能性がある。これに対して、初期コマンド以外のコマンド(例えば、データ読取要求コマンド、データ書込要求コマンド、認証要求コマンド等)に対する処理は、非接触式ICカード内での消費電力が大きい。このため、初期コマンド以外のコマンドに対する処理は、非接触式ICカードが受信した電波から生成した動作電圧のレベルが十分でなければ実行できない可能性がある。
しかしながら、従来の非接触式ICカードでは、生成した電圧が初期応答可能なレベルであれば、外部装置からの初期コマンドに対する初期応答を行う。この場合、生成した電圧レベルが十分でなけば、初期応答を送信したにもかかわらず、負荷の大きな処理を行うコマンドには対応できないことがある。このような場合、初期コマンドを送信した外部装置では、初期コマンドに対する初期応答に基づいて非接触式ICカードが存在すると判断する。このため、外部装置は、当該非接触式ICカードとの通信状態を継続するが、負荷の大きい処理を伴うコマンドに対しては当該非接触式ICカードからの応答がないという状況が発生する可能性がある。このような場合、外部装置での処理や非接触式ICカードでの処理に不具合が生じるという問題がある。
特開平9−161026号公報
この発明は、上記のような問題点を解決するために、外部装置からのコマンドに対して安定した処理を行うことができる携帯可能電子装置を提供することを目的とする。
この発明の携帯可能電子装置は、外部装置からの電波を受信する受信手段と、この受信手段により受信した電波から電圧を生成する電圧生成手段と、この電圧生成手段により生成した電圧の値と予め設定されている電圧値とを比較する電圧検知手段と、この電圧検知手段により前記電圧生成手段により生成した電圧の値が予め設定されている電圧値よりも小さいと判断した場合、前記外部装置に対して応答を出力しない制御手段とを有する。
この発明の携帯可能電子装置は、第1の電圧値以上で動作する第1の回路と、前記第1の電圧値よりも大きい第2の電圧値以上で動作する第2の回路と、外部装置からの電波を受信する受信手段と、この受信手段により受信した電波から電圧を生成する電圧生成手段と、この電圧生成手段により前記電圧生成手段により生成した電圧の値と前記第1の電圧値との比較、及び前記電圧生成手段により生成した電圧の値と前記第2の電圧値との比較をする電圧検知手段と、この電圧検知手段により前記電圧生成手段により生成した電圧の値が前記第1の電圧値以上、かつ、前記第2の電圧値よりも小さいと判断した場合、前記第1の回路を動作可能な状態とし、前記第2の回路を動作不能な状態とする切替手段とを有する。
この発明は、外部装置からのコマンドに対して安定した処理を行うことができる携帯可能電子装置を提供することができる。
この発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、この発明の実施の形態に係る非接触式ICカード10について説明する。
この発明の実施の形態に係る非接触式ICカード10は、外部装置との無線通信を行う携帯可能な電子装置であり、外部装置としてのカードリーダライタ1からのコマンドに応じて種々の処理を実行するものである。
図1は、非接触式ICカード10の構成例を概略的に示すブロック図である。
図1に示すように、非接触式ICカード10は、送受信アンテナ部11、変復調部12、CPU13、コプロセッサ14、メモリ15、および電源生成部16などの機能により構成されている。例えば、これらの機能を実現する各部12〜16は、上記送受信アンテナ部11を除いて、1つのICチップ内に格納され、非接触式ICカード10の筐体内に埋め込まれる。
上記CPU13は、非接触式ICカード10全体の制御を司るものである。上記CPU13は、各種のデータ処理や当該非接触式ICカード10の全体的な制御などを行う。上記コプロセッサ14は、各種データの暗号化・復号化を行うものである。上記メモリ15は、書き換え可能な不揮発性メモリなどにより構成され、各種データを記憶する。例えば、上記メモリ15は、EEPROMやフラッシュROM等の不揮発性メモリにより構成される。
上記送受信アンテナ部11は、ループアンテナなどにより構成され、電波の送受信を行うものである。上記送受信アンテナ部11は、カードリーダライタ1へ電波を送信したり、カードリーダライタからの電波を受信したりするものである。上記変復調部12は、上記送受信アンテナ部11により外部装置としてのカードリーダライタ1へ送信する送信データを変調したり、上記送受信アンテナ部11により外部装置としてのカードリーダライタ1から受信した電波の受信データを復調したりする。上記電源生成部16は、当該非接触式ICカードの動作用の電源電圧を生成するものである。例えば、上記電源生成部16は、上記送受信アンテナ部11により受信した電波を整流回路にて整流および平滑することにより安定化した直流電圧を生成し、その直流電圧を所定の一定な動作電圧として非接触式ICカード10内の各部に供給する。
次に、非接触式ICカード10内の具体的な回路構成例について説明する。
図2は、非接触式ICカード10内の回路構成例を示す図である。
図2に示すように、非接触式ICカード10内には、送受信用アンテナ21、同調用コンデンサ(C1)22、整流ブリッジ回路23、平滑コンデンサ(C2)24、シャントレギュレータ25、電圧検知回路26、第1の負荷回路28、第2の負荷回路29、リセット生成回路210、クロック生成回路211などが設けられている。
上記送受信用アンテナ21は、カードリーダライタ1との電波の送受信を行う。上記同調用コンデンサ22は、上記送受信用アンテナ21にて受信した送信キャリア周波数(電力波)を誘起可能となる様な周波数に同調するものである。すなわち、上記送受信用アンテナ21と同調用コンデンサ22とは、LC共振回路を形成し、カードリーダライタ1からの送信電力を誘起することにより交流電圧を生成する。
この交流電圧は、整流ブリッジ回路23により全波整流される。上記整流ブリッジ回路23にて全波整流された電圧は、平滑コンデンサ24により平滑化された直流電圧(V1)となる。この直流電圧V1は、当該非接触式ICカード10が受信した電波(電波により受電した電力)の強弱により変化する電圧である。このため、カードリーダライタ1から電波により受信した電力が強い場合、上記直流電圧V1は大きくなり、カードリーダライタ1から電波により受信の電力が弱い場合、上記直流電圧V1は小さくなる。また、上記シャントレギュレータ25は、上記のような直流電圧V1を所定の一定な内部回路の動作電圧(Vcc)として、非接触式ICカード10内の各部に供給する。
また、上記送受信用アンテナ21の両端子には、カードリーダライタ1からの送信キャリア信号が各々180度の位相差で発生する。図2に示す回路構成例では、上記送受信用アンテナ21の片端子にクロック生成回路211が接続されている。このクロック生成回路211は、上記送受信用アンテナ21のどちらの端子に接続しても良い。上記クロック生成回路211は、カードリーダライタ1からの送信キャリア信号をロジックレベルのクロック信号に変換する。このクロック生成回路211により生成されるクロック信号は、非接触式ICカード10内の全ての動作クロック信号として使用される。
上記電圧検知回路26は、受信した電波から生成した電圧の値を検知するものであり、上記整流ブリッジ回路23の出力としての直流電圧V1を常にモニタする。また、上記電圧検知回路26は、受信した電波から生成した電圧の値と予め設定されている電圧値とを比較し、その比較結果を出力する。この実施の形態では、上記電圧検知回路26は、後述するような第1の電圧値と第1の電圧値よりも大きい第2の電圧値が設定されており、上記電圧検知回路26は、受信した電波から生成した電圧の値と第1の電圧値とを比較するとともに、受信した電波から生成した電圧の値と第2の電圧値とを比較し、それらの比較結果を示す信号を出力するようになっているものとする。
上記リセット生成回路210は、第1の負荷回路28及び第2の負荷回路29に対するリセット信号を生成するものである。上記リセット生成回路210は、上記電圧検知回路26からの出力に基づいて上記第1の負荷回路28あるいは上記第2の負荷回路29に対するリセット信号を生成して出力する。上記リセット生成回路210が生成するリセット信号は、第1の負荷回路28の動作状態、および、第2の負荷回路29の動作状態を選択的に切替える信号である。つまり、上記リセット生成回路210からのリセット信号により第1の負荷回路28の動作状態(リセット状態あるいはリセット解除状態)、および、第2の負荷回路29の動作状態(リセット状態あるいはリセット解除状態)が切替えられる。
上記第1の負荷回路28は、カードリーダライタ1からの初期コマンドに対する初期応答などの負荷の軽い動作(消費電力が少ない処理)を行う回路である。これに対して、上記第2の負荷回路29は、例えば、CPU、コプロセッサ、あるいはメモリなどを用いて実行される上記第1の負荷回路28よりも負荷の大きい動作(消費電力の大きい処理)を行う回路である。
例えば、上記第1の負荷回路28は、ロジック回路のみで構成されるような僅かな消費電力で動作する負荷回路である。図1に示す構成例においては、上記第1の負荷回路28は、変復調部12のみ、あるいは変復調部12とCPU13のみで構成され、カードリーダライタ1からの単なる応答要求コマンドとしての初期コマンドに対して単なる応答としての初期応答を出力する回路である。
また、上記第2の負荷回路29は、上記第1の負荷回路28に比べて大きな消費電力で動作する負荷回路である。図1に示す構成例においては、上記第2の負荷回路29は、CPU13、コプロセッサ14、メモリ15および変復調部12などで構成され、カードリーダライタ1からの初期コマンド以外のコマンド(例えば、データ読取要求コマンド、データ書込み要求コマンド、認証要求コマンド等)に対し、各コマンドに対応する処理を実施し、その処理結果を応答としてコマンドの送信元に出力する回路である。
次に、受信した電波から生成した電圧に対する上記第1の負荷回路28及び上記第2の負荷回路29の動作について説明する。
図3は、上記電圧検知回路26が検知する電圧値(受信した電波から生成した直流電圧の値(整流電圧))V1と経過時間との関係を示す図である。また、図3では、上記第1の負荷回路28が動作するために最低限必要な電圧値を第1の電圧値RST1とし、上記第2の負荷回路29が動作するために最低限必要な第2の電圧値RST2として示している。なお、上記第2の電圧値RST2は、少なくとも第1の電圧値RST1よりも大きいものとする。
また、上述したように、上記電圧検知回路26には、上記第1の電圧値RST1と上記第2の電圧値RST2とが設定されているものとする。従って、上記電圧検知回路26では、受信した電波から生成した直流電圧V1が第1の電圧値RST1及び第2の電圧値RST2に対してどのような値であるかを示す信号をリセット生成回路210に出力する。この電圧検知回路26からの出力に応じて、上記リセット生成回路210は、第1の負荷回路28及び第2の負荷回路29のリセット状態を選択的に解除する。なお、リセット状態とは回路を動作させない状態(動作停止状態)であり、リセット状態を解除することにより回路が動作可能な状態となるものとする。
図3に示すように、直流電圧V1は、通常、時間経過とともに上昇する。図3において、電圧V1が第1の電圧値RST1よりも小さい場合、上記第1の負荷回路28も上記第2の負荷回路29も共に動作不能である。また、直流電圧V1が第1の電圧値RST1以上かつ第2の電圧値RST2よりも小さい場合、上記第1の負荷回路28は動作可能であるか、上記第2の負荷回路29は動作不能である。また、直流電圧V1が第2の電圧値RST2以上である場合、上記第1の負荷回路28も上記第2の負荷回路29も共に動作可能(つまり、当該非接触式ICカード10が通常動作可能な状態)である。
例えば、電圧V1がRST1≦V1<RST2である場合、上記電圧検知回路26は、電圧V1が第1の電圧値RST1以上で第2の電圧値RST2よりも小さいことを示す信号をリセット生成回路210へ供給する。この場合、リセット生成回路210は、上記第1の負荷回路28のリセット状態を解除するリセット信号を生成し、第1の負荷回路28に出力する。また、電圧V1がRST2≦V1である場合、上記電圧検知回路26は、電圧V1が第2の電圧値RST2以上であることを示す信号をリセット生成回路210へ供給する。この場合、リセット生成回路210は、上記第2の負荷回路29のリセット状態を解除するリセット信号を生成し、第2の負荷回路29に出力する。
以下、直流電圧V1に対する第1の電圧値RST1及び第2の電圧値の大小関係に基づく非接触式ICカード10内の状態について詳細に説明する。
まず、上記電圧検知回路26が検知した電圧値V1が上記第1の電圧値RST1よりも小さい場合(つまり、「V1<RST1」の場合)について詳細に説明する。
この場合、直流電圧V1が上記第1の電圧値RST1よりも小さい。このため、上記第1の負荷回路28は動作不能である。当然ながら、上記第2の負荷回路も動作不能である。言い換えると、外部装置としてのカードリーダライタ1から送信される電波から生成した電圧は、非接触式ICカード10が動作する電圧としては不十分である。このため、非接触式ICカード10は、活性化されず全く動作しない。
次に、上記電圧検知回路26が検知した電圧値V1が上記第1の電圧値RST1以上でかつ上記第2の電圧値RST2よりも小さい場合(つまり、「RST1≦V1<RST2」の場合)について詳細に説明する。
この場合、直流電圧V1が上記第1の電圧値RST1以上である。このため、上記第1の負荷回路28は動作可能である。しかしながら、直流電圧V1が上記第2の電圧値RST2よりも小さい。このため、上記第2の負荷回路29は動作不能である。言い換えると、RST1≦V1<RST2の場合、上記第1の負荷回路28が実行する初期コマンドに対する初期応答は実行できるが、上記第2の負荷回路29が実行するコマンドに対する処理は実行できない。すなわち、RST1≦V1<RST2の場合、直流電圧V1は、初期コマンドに対する初期応答が可能な電圧ではあるが、次の消費電力の大きなコマンドに対する処理や応答を行うことが可能な電圧ではない。
また、この場合、上記電圧検知回路26は、直流電圧V1が第1の電圧値RST1以上、かつ、第2の電圧値RST2よりも小さいことを示す信号をリセット生成回路210に供給する。この信号を受けたリセット生成回路210は、上記第1の負荷回路28のリセット状態を解除するためのリセット信号を生成し、上記第1の負荷回路28へ供給する。
これにより、上記第1の負荷回路28のリセット状態(動作停止状態)が解除され、上記第1の負荷回路1のみ動作可能となる。この場合、上記第2の負荷回路29には電力が供給されているが、リセット状態(動作停止状態)のため動作しない。このため、上記第2の負荷回路29では、電力を消費しない。なお、上記第1の負荷回路28は、上述したように消費電力の少ない回路で構成されているため、少ない受電電力(RST1≦V1<RST2)で十分に動作可能である。
また、この場合、直流電圧V1はカードリーダライタ1からの初期コマンドに対して当該非接触式ICカード10が初期応答可能な電圧でありながら、消費電力が大きいコマンド処理に必要な電圧としては不足している。このため、当該非接触式ICカード10のCPU13は、上記カードリーダライタ1からの初期コマンドに対する初期応答を送信しないように制御する。これは、上記カードリーダライタ1が初期コマンドに対する非接触式ICカードからの初期応答を受けると、当該非接触式ICカードが存在するものとして当該非接触式ICカードとの通信制御を行ってしまうためである。このような場合、上記カードリーダライタ1と非接触式ICカード10との通信状態が不安定となり不具合が発生してしまう可能性がある。
また、この場合、非接触式ICカード10は、上記カードリーダライタ1からの初期コマンドに対する応答として電力が不十分である旨を送信してもよい。ここで、電力が不十分であるとは、受信した電波から生成した電圧が上記第2の負荷回路29を動作させるだけの電圧(通常動作可能な動作電圧)には達していないことを意味する。この場合、上記のような応答を受信したカードリーダライタ1は、非接触式ICカード10への供給電力(送信する電波)を増加させたり、非接触式ICカード10が生成する電圧が所定の電圧に達するまで待機(次のコマンドを送信するのを待つ)したりするなどの動作を行うことが可能となる。
次に、上記電圧検知回路26が検知した電圧値V1が上記第2の電圧値RST2以上である場合(つまり、「RST2≦V1」の場合)について詳細に説明する。
この場合、電圧V1が上記第2の電圧値RST2以上である。このため、上記第2の負荷回路29を動作させるに十分な電力が供給されている。当然ながら、上記第1の負荷回路28も動作可能である。言い換えると、外部装置としてのカードリーダライタ1から送信される電波から生成した電圧は、非接触式ICカード10が通常動作する電圧として十分である。このため、非接触式ICカード10は、CPU13、コプロセッサ14、メモリ15等の各部が動作可能となり、外部装置からの各コマンドに対する処理(通常動作)が可能となる。
また、上記電圧検知回路26は、直流電圧V1が第2の電圧値RST2以上であることを示す信号をリセット生成回路210に供給する。この信号を受けたリセット生成回路210は、上記第2の負荷回路29のリセット状態(動作停止状態)を解除するためのリセット信号を生成し、上記第2の負荷回路29へ供給する。これにより、上記第2の負荷回路29のリセット状態が解除され、上記第2の負荷回路29が動作可能となる。この場合、上記第1の負荷回路28は、上記リセット生成回路210からの信号により再びリセット状態(動作停止状態)としても良いし、リセット解除状態として上記第2の負荷回路と並列的に動作させても良い。
次に、非接触式ICカード10の具体的な動作例について説明する。
図4は、非接触式ICカード10の具体的な動作例について説明するためのフローチャートである。
まず、上記非接触式ICカード10は、外部装置としてのカードリーダライタ1から送信された電波を上記送受信アンテナ部11により受信し、その受信した電波から電源としての電圧を生成する(ステップS11)。上記カードリーダライタ1から受信した電波は、例えば、図2に示すような回路構成によって直流電圧(整流電圧)V1となる。なお、上記直流電圧(整流電圧)V1は、上記送受信アンテナ部11にて電波を受信している間、継続的に生成される。
受信した電波から直流電圧V1が生成されると、上記電圧検知回路26は、電波から生成された直流電圧の値V1と予め設定されている電圧値とを比較する。すなわち、上記電圧検知回路26では、上記のような第1の電圧値RST1と第2の電圧値RST2と設定されている。したがって、上記電圧検知回路26は、電圧V1と第1の電圧値RST1、電圧V1と第2の電圧値とをそれぞれ比較する(ステップS12およびステップS15)。
この比較により電圧V1が第1の電圧値RST1以上、かつ、第2の電圧値RST2よりも小さいと判断した場合(ステップS12、YES)、上記電圧検知回路26は、電圧V1が第1の電圧値RST1以上、かつ、第2の電圧値RST2よりも小さいことを示す信号をリセット生成回路210に供給する。この信号を受けたリセット生成回路210は、上記第1の負荷回路28のリセット状態を解除するためのリセット信号を生成し、上記第1の負荷回路28へ供給する。このリセット信号を受けた第1の負荷回路28は、リセット状態を解除する(ステップS13)。
これにより、上記第1の負荷回路28は、動作可能となり、上記第1の負荷回路28が実行する初期コマンドに対する初期応答が可能な状態となる。また、この場合(RST1≦V1<RST2である場合)、上記第1の負荷回路28は、外部装置としてのカードリーダライタ1からの初期コマンドに対する初期応答を送信しないようにする(ステップS14)。
また、RST1≦V1<RST2である場合、上記第1の負荷回路28は、外部装置としてのカードリーダライタ1からの初期コマンドに対して、受信電力が通常動作するには不十分である旨の応答を送信するようにしても良い(ステップS14)。
なお、RST1≦V1<RST2である場合、当該非接触ICカード10は、第1の負荷回路28の動作のみが可能な状態であり、第2の負荷回路は動作できない状態となっている。したがって、上記電圧検知回路26は、受信した電波から生成した電圧がRST2以上となるまで電圧V1を監視するようになっている。
また、上記電圧V1が第2の電圧値RST2以上であると判断した場合(ステップS15、YES)、上記電圧検知回路26は、電圧V1が第2の電圧値RST2以上であることを示す信号をリセット生成回路210に供給する。この信号を受けたリセット生成回路210は、上記第2の負荷回路29のリセット状態を解除するためのリセット信号を生成し、上記第2の負荷回路29へ供給する。このリセット信号を受けた第2の負荷回路29は、リセット状態を解除する(ステップS16)。
これにより、上記第2の負荷回路29は、動作可能な状態となり、上記第2の負荷回路29により実行する各種のコマンドに対する処理や応答などの通常動作が可能な状態となる。また、この場合(RST2≦V1である場合)、上記第2の負荷回路29は、外部装置としてのカードリーダライタ1からの各種のコマンドに対して通常動作を実行する(ステップS17)。
上記のように、本実施の形態の非接触式ICカードでは、受信した電波から生成した電圧をモニタし、予め設定されている通常動作可能な電圧値との比較を行い、受信した電波から生成した電圧が通常動作可能な電圧に達していない場合は非接触式ICカード内の負荷の軽い回路のみを動作可能とし、通常動作可能な電圧に達している場合は非接触式ICカード内の負荷の重い回路を動作可能するようにしたものである。
すなわち、受信した電波により生成した電圧の値が通常動作可能な電圧値に達しない間、非接触ICカードは、外部装置からの初期コマンドに対する初期応答を行わないようにしたり、初期コマンドに対する応答として受信電力が不十分である旨を外部装置に通知したりするようにしたものである。
これにより、非接触式ICカードが外部装置からの初期コマンドに対する応答のみで動作が不能となってしまうことが防止でき、非接触式ICカードと外部装置との通信状態を安定化し、通信制御の不具合が発生することを防止できる。
本発明の実施の形態に係る非接触式ICカードの構成を概略的に示すブロック図。 非接触式ICカード内の回路構成例を示す図。 電波から生成される電圧に対する第1の電圧値及び第2の電圧値の設定例を示す図。 非接触式ICカードの具体的な動作例を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1…カードリーダライタ(外部装置)、10…非接触式ICカード(携帯可能電子装置)、11…送受信アンテナ部(受信手段)、12…変復調部、13…CPU(制御手段)、14…コプロセッサ、15…メモリ、16…電源生成部(電圧生成手段)、21…送受信用アンテナ、22…同調用コンデンサ、23…整流ブリッジ回路、24…平滑コンデンサ、25…シャントレギュレータ、26…電圧検知回路(電圧検知手段)、28…第1の負荷回路(第1の回路)、29…第2の負荷回路(第2の回路)、210…リセット生成回路(切替手段)、211…クロック生成回路、RST1…第1の電圧値、RST2…第2の電圧値、V1…直流電圧(整流電圧)

Claims (5)

  1. 外部装置からの電波を受信する受信手段と、
    この受信手段により受信した電波から電圧を生成する電圧生成手段と、
    この電圧生成手段により生成した電圧の値と予め設定されている電圧値とを比較する電圧検知手段と、
    この電圧検知手段により前記電圧生成手段により生成した電圧の値が予め設定されている電圧値よりも小さいと判断した場合、前記外部装置に対して応答を出力しない制御手段と、
    を具備することを特徴とする携帯可能電子装置。
  2. 第1の電圧値以上で動作する第1の回路と、
    前記第1の電圧値よりも大きい第2の電圧値以上で動作する第2の回路と、
    外部装置からの電波を受信する受信手段と、
    この受信手段により受信した電波から電圧を生成する電圧生成手段と、
    この電圧生成手段により前記電圧生成手段により生成した電圧の値と前記第1の電圧値との比較、及び前記電圧生成手段により生成した電圧の値と前記第2の電圧値との比較をする電圧検知手段と、
    この電圧検知手段により前記電圧生成手段により生成した電圧の値が前記第1の電圧値以上、かつ、前記第2の電圧値よりも小さいと判断した場合、前記第1の回路を動作可能な状態とし、前記第2の回路を動作不能な状態とする切替手段と、
    を具備することを特徴とする携帯可能電子装置。
  3. 前記切替手段は、さらに、前記電圧検知手段により前記電圧生成手段により生成した電圧の値が前記第2の電圧値以上となったと判断した場合、前記第2の回路を動作可能な状態とする、ことを特徴とする前記請求項2に記載の携帯可能電子装置。
  4. さらに、前記電圧検知手段により前記電圧生成手段により生成した電圧の値が前記第2の電圧値以上となったと判断した場合、前記第1の回路により外部装置に対して応答を出力する制御手段と、を具備することを特徴とする前記請求項2に記載の携帯可能電子装置。
  5. さらに、前記電圧検知手段により前記電圧生成手段により生成した電圧の値が前記第1の電圧値以上、かつ、前記第2の電圧値よりも小さいと判断した場合、前記切替手段により動作可能な状態となった前記第1の回路により前記外部装置に対して受信した電力が不十分である旨を応答として出力する制御手段と、を具備することを特徴する前記請求項2に記載の携帯可能電子装置。
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