JP2006050203A - テレビ画像表示装置およびテレビ画像表示装置用ハーフミラー板 - Google Patents

テレビ画像表示装置およびテレビ画像表示装置用ハーフミラー板 Download PDF

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健樹 北野
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Abstract

【課題】ハーフミラー板の背部にテレビ画像表示部を取り付け、ハーフミラー板の前方からテレビ画像を鑑賞し得るようにしたテレビ画像表示装置では、テレビ画像表示部の周囲を通してハーフミラー板の後方が見えないように、ハーフミラー板の後方全体を箱体で覆い、その箱体に外光が差し込まないようにしなければならない。そのため、箱体の製造コストが高くなり、さらにテレビ画像表示装置のデザインの自由度が損なわれる。
【解決手段】テレビ画像表示部3の周囲を遮光性の遮光層4で覆い、テレビ画像表示部3の周囲が透けないようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ハーフミラー板の裏面の一部にテレビ画像表示部を取り付け、ハーフミラー板の前面からテレビ画像を鑑賞し得るようにしたテレビ画像表示装置と、そのテレビ画像表示装置に用いられるハーフミラー板に関する。
従来のこの種のテレビ画像表示装置としては、浴室の壁面に窓穴を形成し、この窓穴にテレビ画像表示部を格納した箱体を嵌め込んだものが知られている。この箱体の前面はハーフミラー板で形成されており、内部に格納したテレビ画像表示部が作動していない状態では前面のハーフミラー板は鏡として機能する。そして、内部のテレビ画像表示部を作動させると、このハーフミラー板を通してテレビ画像を浴室内から鑑賞することができるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−327428号公報(図2、段落0009)
上記従来のテレビ画像表示装置では、テレビ画像表示部の大きさよりハーフミラー板の大きさの方が大きく、したがって、テレビ画像表示部の周囲にはテレビ画像表示部に覆われない部分が生じる。
ハーフミラー板は浴室内より箱体内の方が暗い場合に鏡として機能するが、箱体内が明るくなると浴室側から箱体内部が見えてしまう。例えば箱体内に外光が差し込むと箱体内部が明るくなり、外光に照らされた部分の他、箱体内部が見えてしまうという不具合が生じる。
そのため、箱体はテレビ画像表示部を収納するという要件の他に、外光を完全に遮光する構造を備えなければならず、箱体の構造がきわめて複雑になるという問題が生じる。
さらに、テレビ画像表示部を遮光構造の箱体に収納しなければならず、開放されたハーフミラー板の後方にテレビ画像表示部を配置するという構造を採用することができないので、デザイン上の自由度が大幅に制限されるという問題点を有している。
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、遮光構造の箱体を用いることなく、テレビ画像表示部の周囲を通してハーフミラー板の後方が見えることのないテレビ画像表示装置と、そのテレビ画像表示装置に用いられるハーフミラー板を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明によるテレビ画像表示装置は、ハーフミラー板の裏面の一部にテレビ画像表示部を取り付け、ハーフミラー板の前面からテレビ画像を鑑賞し得るようにしたテレビ画像表示装置において、ハーフミラーの裏面であって、テレビ画像表示部が取り付けられる部分の周囲を遮光層で覆い、遮光層の後方をハーフミラー板の前方から見えなくしたことを特徴とする。
ところで、ハーフミラー板はガラス板等の透明な板材の片面に金属を蒸着することにより作成される。この金属が蒸着した面が表側になるように用いてもハーフミラー板としては機能するが、蒸着した金属が腐食するとハーフミラー板として機能しなくなる。
そこで、金属蒸着面が裏面になるようにハーフミラー板をセットし、上記遮光層は金属蒸着面に被着させれば、遮光層が蒸着した金属を腐食から保護することができる。
なお、上記遮光層は遮光性塗料の塗布、または遮光性材料からなるシート材もしくは板材の貼付により形成されればよい。
上記課題を解決するために本発明によるテレビ画像表示装置用ハーフミラー板は、テレビ画像表示部が取り付けられるハーフミラー板であって、テレビ画像表示部が取り付けられる部分の周囲を遮光層で覆ったことを特徴とする。
上記遮光層は金属蒸着面を覆うように形成されることが望ましい。
上記遮光層は遮光性塗料の塗布、または遮光性材料からなるシート材もしくは板材の貼付により形成されればよい。
以上の説明から明らかなように、本発明は、テレビ画像表示部の周囲を遮光層で被覆したので、テレビ画像表示部を箱体に収納する場合には箱体の内部に外光が差し込まないようにする必要が無く、さらに箱体を用いることなくハーフミラー板の後方が開放されるように構成することができ、デザインの自由度が増す。
また、ハーフミラー板の金属蒸着面側に遮光層を設ければ金属蒸着面を酸化や腐食から保護することができる。
図1を参照して、1は本発明によるテレビ画像表示装置であり、2は同じく本発明によるハーフミラー板である。このハーフミラー板2は四隅に取り付けられた取り付け金具11によって壁面Wに固定されている。また、ハーフミラー板2の裏面にはバックライトを備えた液晶式のテレビ画像表示部3が取り付けられている。
図2を参照して、ハーフミラー板2は無色透明なガラス板からなる基板20の裏面に金属が蒸着された金属蒸着層21が被着されている。そして、その金属蒸着層21を覆うように遮光層4が形成されている。
この遮光層4にはテレビ画像表示部3が臨む窓部41が形成されており、テレビ画像表示部3と金属蒸着層21との間には遮光層4が存在しないように構成されている。したがって、テレビ画像表示部3のバックライトが発光していない状態では窓部41内に外光が差し込まないので、表側から見るとテレビ画像表示部3が取り付けられている部分は完全に鏡として見える。
また、テレビ画像表示部3の周囲は遮光層4が設けられているので、ハーフミラー板2の裏面から表面への光が遮光され、表面側からみるとやはり鏡として見える。そのため、ハーフミラー板2全体が鏡として機能する。
つぎにテレビ画像表示部3のバックライトを点灯すると、バックライトの光は窓部41から金属蒸着層21を通過してハーフミラー板2の前方へ透過する。そのため、ハーフミラー板2の前方からテレビ画像が鏡に浮き上がったように見ることができる。
ところで、テレビ画像表示部3にチューナを内蔵させてアンテナ線を接続するようにしてもよいが、本実施の形態ではテレビ画像表示部3を薄くするためチューナを別途に設置し、画像信号をケーブル31を介してテレビ画像表示部3へ送信するようにした。
図3を参照して、遮光層4は金属蒸着層21に遮光性の塗料を塗布することにより形成してもよいが、例えば遮光性シートからなる遮光層4にあらかじめ窓部41を形成し、金属蒸着層21にこのシート状の遮光層4を貼着するようにしてもよい。なお、この遮光層4は遮光性シートの他に遮光性を有する薄板で形成し、金属蒸着層21に貼着するようにしてもよい。
ところで、このように遮光性塗料の塗布や遮光性シートもしくは遮光性の薄板を貼着することにより遮光層4を形成するが、遮光層4の色は一般的に黒色である。本発明の場合も黒色の遮光層4を形成してもまったく問題はないが、バックライトを消灯した状態でのテレビ画像表示部3の画面の色と同じ色の遮光層4を設けると、バックライトを消灯した状態でハーフミラー板2の前方からみて、テレビ画像表示部3とその周囲との境界線がさらに識別できないようにすることができる。
また、遮光層4の表面にさらに白色もしくは金属光沢を備えた反射層を形成すると共に、テレビ画像表示部3の周囲に発光体を配設して、この発光体からの光を反射層で反射させて間接照明を行うようにしてもよい。
なお、本発明は上記した形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えてもかまわない。
本発明の一実施の形態の構成を示す図 II-II断面図 シート状の遮光層を貼着する工程を示す図
符号の説明
1 テレビ画像表示装置
2 ハーフミラー板
3 テレビ画像表示部
4 遮光層
20 基板
21 金属蒸着層
41 窓部
W 壁面

Claims (6)

  1. ハーフミラー板の裏面の一部にテレビ画像表示部を取り付け、ハーフミラー板の前面からテレビ画像を鑑賞し得るようにしたテレビ画像表示装置において、ハーフミラーの裏面であって、テレビ画像表示部が取り付けられる部分の周囲を遮光層で覆い、遮光層の後方をハーフミラー板の前方から見えなくしたことを特徴とするテレビ画像表示装置。
  2. 金属蒸着面が裏面になるようにハーフミラー板をセットし、上記遮光層は金属蒸着面に被着されることを特徴とする請求項1記載のテレビ画像表示装置。
  3. 上記遮光層は遮光性塗料の塗布、または遮光性材料からなるシート材もしくは板材の貼付により形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のテレビ画像表示装置。
  4. テレビ画像表示部が取り付けられるハーフミラー板であって、テレビ画像表示部が取り付けられる部分の周囲を遮光層で覆ったことを特徴とするテレビ画像表示装置用ハーフミラー板。
  5. 上記遮光層は金属蒸着面を覆うように形成されることを特徴とする請求項4に記載のテレビ画像表示装置用ハーフミラー板。
  6. 上記遮光層は遮光性塗料の塗布、または遮光性材料からなるシート材もしくは板材の貼付により形成されることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のテレビ画像表示装置用ハーフミラー板。
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