JP2006048905A - 光記録媒体 - Google Patents
光記録媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006048905A JP2006048905A JP2005196381A JP2005196381A JP2006048905A JP 2006048905 A JP2006048905 A JP 2006048905A JP 2005196381 A JP2005196381 A JP 2005196381A JP 2005196381 A JP2005196381 A JP 2005196381A JP 2006048905 A JP2006048905 A JP 2006048905A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- transparent resin
- recording
- recording medium
- resin layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
【解決手段】 基板(1)101上に反射層(1)102及び記録層(1)103を積層したディスク基板(逆積層体11)と、透明な基板(2)109上に記録層(2)108及び反射層(2)107を順次積層したディスク基板(正積層体12)とを、透明樹脂層105を介して貼り合わせた2層型の光記録媒体100は、透明樹脂層105の25±5℃における弾性率(E)と厚さ(t)との積(E×t)が2.0×104MPa・μm以上30.0×104MPa・μm以下の範囲に調製されることにより、逆積層体11の記録層(1)103に光情報を記録する際に、隣接するトラック部におよぶ過度の変形が抑制されてクロストークが低減し、高速記録用途で良好な記録再生特性が得られる。
【選択図】 図1
Description
即ち、有機色素を含有する記録層は、通常、集光された記録用レーザ光を吸収した色素が分解し、その部分の膜厚が減少すると共に圧力が高まり、高温に曝された記録層周辺が変形して記録部が形成される。この場合、変形した記録部が隣接トラック部に拡大し、また、複数トラックに記録が行われるとクロストークが増大する傾向があり、良好なジッターが得られにくくなるという現象が生じる。
ここで、複数トラックに情報を記録し、隣接する両側のトラックに記録された信号を再生したときのジッターをMT(%)と称する。また、隣接するトラックに記録がない状態で1つのトラックのみに記録した部分を再生して得られるジッターをST(%)と称する。MT(%)には、クロストークの影響が含まれるのに対し、ST(%)にはクロストークの影響は含まれない。
さらに、高速記録の場合、記録パルスが短小化するため、低速記録の場合より高パワーの記録用レーザ光を用いて色素を分解する必要がある。その結果、記録層が低速記録の場合より高温にさらされるため、クロストークの増大が顕著となりやすい。
即ち、本発明の目的は、高速記録用途において良好な記録再生特性が得られる光記録媒体を提供することにある。
即ち、本発明によれば、基板と、反射層と記録層とをこの順に有する逆積層体と、逆積層体の記録層側に設けられる透明樹脂層と、を具え、透明樹脂層の厚さ(t)と25±5℃における弾性率(E)との積(E×t)が2.0×104MPa・μm以上である光記録媒体が提供される。
また、透明樹脂層を構成する樹脂の25±5℃における弾性率(E)が、3.0×103MPa以上6.0×103MPa以下であることが好ましい。
即ち、光入射面とは反対側に反射層を有する記録層の光入射面側に、特定の(E×t)の数値を示す透明樹脂層を設けた構成を有する光記録媒体において、隣接するトラック部に及ぶ過度の変形が抑制され、高速記録でのクロストークが低減し、さらにジッターを改善することが可能である。このような性能の改善は、膜面入射型の光記録媒体に限らず、多層型の光記録媒体において、光入射面から奥側に設けられた記録層において顕著である。
ここで、透明樹脂層が、ガラス転移温度150℃以上を有する透明樹脂から構成されることが好ましい。このような透明樹脂を用いて透明樹脂層を構成することにより、透明樹脂層の硬さを増大させ、ジッターを改善すると考えられる。
即ち、本発明が適用される光記録媒体は、基板、反射層、記録層及び透明樹脂層をこの順番に有する逆積層体構造を有し、銀を主成分とする金属を含む反射層の膜厚を30nm以上80nm以下とすると、記録層側から反射層に入射した光ビームの一部を透過させることができる。そうすると、記録層に情報を記録する際のエネルギーが拡散するため、例えば、有機色素を含む記録層に記録マークが形成される追記型光記録媒体の場合、隣接トラックに記録マークがはみ出す(クロストーク)現象が抑制され、その結果、ジッターを改善することが可能である。
ここで、反射層が、Agを50%以上含むことが好ましく、さらに、Agを主成分とし、Ti、Bi、Zn、Cu、Pd及び希土類金属のうち1種以上の元素を0.1原子%〜15原子%含有することが好ましい。
(第1の実施形態)
図1は、本実施の形態が適用される光記録媒体の第1の実施形態(この例では、片側入射2層型DVD)を説明する図である。図1には、透明基板上に反射層及び記録層を積層したディスク基板(逆積層体11)と、透明基板上に記録層及び反射層を順次積層したディスク基板(正積層体12)と、からなる2層型の光記録媒体100が示されている。
次に、光記録媒体100を構成する逆積層体11の各層について説明する。図1に示すように、逆積層体11は、基板(1)101と、基板(1)101上に積層された反射層(1)102、記録層(1)103及び中間層104(以下、L1層ということがある。)とから構成される。
基板(1)101を構成する材料は、光透過性を有し、複屈折率が小さい等光学特性に優れることが望ましい。また射出成形が容易である等成形性に優れることが望ましい。さらに、吸湿性が小さいことが望ましい。さらに、光記録媒体100がある程度の剛性を有するよう、形状安定性を備えるのが望ましい。このような材料としては、特に限定されないが、例えば、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン系樹脂(特に非晶質ポリオレフィン)、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂、ガラス等が挙げられる。また、ガラス等の基体上に、光硬化性樹脂等の放射線硬化樹脂からなる樹脂層を設けたもの等も使用できる。これらの中でも、光学特性、成形性等の高生産性、コスト、低吸湿性、形状安定性等の点からはポリカーボネートが好ましい。また、耐薬品性、低吸湿性等の点からは、非晶質ポリオレフィンが好ましい。また、高速応答性等の点からは、ガラス基板が好ましい。
逆積層体11の反射層(1)102を構成する材料としては、特に限定されないが、例えば、Au、Al、Ag、Cu、Ti、Cr、Ni、Pt、Ta、Pd、Mg、Se、Hf、V、Nb、Ru、W、Mn、Re、Fe、Co、Rh、Ir、Zn、Cd、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn、Bi、希土類金属等の金属及び半金属を単独または合金にして用いることが可能である。これらの中でも、Au、Al、Agが好ましく、特に、Agを50%以上含有する金属材料はコストが安い点、反射率が高い点から好ましい。
尚、「Agを主成分とする」とは、合金組成中のAgが、通常50%以上、好ましくは70%以上、より好ましくは80%以上のことをいう。また、純Agを用いることも可能である。
反射層(1)102を形成する方法としては、例えば、スパッタ法、イオンプレーティング法、化学蒸着法、真空蒸着法等が挙げられる。
逆積層体11における反射層(1)102は、高反射率、かつ高耐久性であることが望ましい。高反射率を確保するために、反射層(1)102の厚さは、通常、30nm以上、好ましくは、40nm以上、さらに好ましくは50nm以上である。但し、生産上のタクトタイムを短縮しコストを低減するためには、通常、400nm以下、好ましくは300nm以下である。
逆積層体11において、反射層(1)102が銀を主成分とする金属を含み、且つ、膜厚が上述した特定の範囲の場合に、クロストークが改善できる傾向にある理由は、以下のように考えられる。即ち、反射層(1)102の膜厚を薄くするほど、反射層(1)102の反射率(R)は低下し、一方、反射層(1)102の透過率(T)は上昇する。ここで、図5は、反射層の膜厚と透過率(T)、反射層の膜厚と反射率(R)との関係を説明する図である。図5(a)は反射層の膜厚と透過率(T)との関係を示し、図5(b)は反射層の膜厚と反射率(R)との関係を示す。図5(a)に示すように、反射層の膜厚が80nm付近より薄くなると透過率(T)が上昇し、膜厚が30nmより薄くなると透過率(T)は5%を超える。また、図5(b)に示すように、反射層の膜厚が80nm付近より薄くなると反射率(R)が低下し、膜厚が30nmより薄くなると反射率(R)は85%未満となる。尚、図5において、反射率(R)及び透過率(T)は、波長650nmの光の場合に、単層の銀反射層(但し、屈折率n=0.05、消衰係数k=4.25)について計算したものである。
このように、反射層(1)102の透過率(T)が上昇するに伴いエネルギー拡散が生じる。そうすると、記録層(1)103における記録時の記録マーク内や記録マーク間の熱干渉が低減し、その結果、記録層(1)103における過度の蓄熱や変化が抑制され、クロストークが低減されると考えられる。
また、反射層(1)102の膜厚を従来よりも薄く形成することにより、その反射層(1)102が基板の溝の形状をより厳密にカバーする(トレースする)傾向がある。そのため、トラックピッチを狭くした場合においても、溝部と溝間部とが明確に分けられるため、クロストークが低減される可能性がある。
尤も、反射層(1)102の膜厚が過度に薄いと、反射率(R)が急激に低下するため好ましくない。そのため、記録層(1)103の膜厚は30nm以上であることが好ましく、より好ましくは40nm以上である。また、通常、銀を主成分とする金属を含む反射層の膜厚は100nm以上であるが、この場合は、透過率(T)が低いのでエネルギー拡散がほとんど生じない。このため、記録層(1)103の膜厚は80nm以下であることが好ましい。
また、反射層(1)102を、通常の100nmより薄い膜厚で形成する場合は、スパッタ時間が短縮できるとともに、スパッタの際に、基板(1)101の温度上昇が低減される。このため、スパッタされる原子の凝集(migration)が緩和されるために、粒径が小さく、良質で表面粗さの小さい反射層(1)102が形成できる可能性があり、コストパフォーマンスも改善される。
逆積層体11における記録層(1)103は、通常、例えば、CD−R、DVD−R、DVD+R等の片面型記録媒体に用いられる記録層と同程度の感度の色素を含有する。このような色素は、350nm〜900nm程度の可視光〜近赤外域に最大吸収波長λmaxを有し、青色〜近マイクロ波レーザでの記録に適する色素化合物が好ましい。中でも、通常CD−Rに用いられるような波長770nm〜830nm程度の近赤外レーザ(例えば、780nm、830nm)、DVD−Rに用いられるような波長620nm〜690nm程度の赤色レーザ(例えば、635nm、660nm、680nm)、波長410nm又は515nm等のいわゆるブルーレーザ等による記録に適する色素がより好ましい。尚、相変化型材料を使用することも可能である。
中間層104は、必要に応じて、逆積層体11に設けられる。一般的に、中間層104は、透明樹脂層105からしみ出る成分が記録層(1)103を汚濁または溶解することを防止するため、記録層(1)103と透明樹脂層105の間に設けられる。中間層104の厚さは、通常、1nm以上、好ましくは、2nm以上である。中間層104の厚さがこの範囲とすれば、透明樹脂層の105からしみ出る成分を効果的に抑制できる。但し、中間層104の厚さは、2000nm以下が好ましく、より好ましくは500nm以下である。中間層104の厚さがこの範囲とすれば、光の透過率の低下を防止できる。また、中間層104を無機物からなる層とする場合には、成膜に時間を要する場合があるので、生産性の低下を抑制し、膜応力が高くなることを良好な範囲にするために、200nm以下とすることが好ましい。特に、中間層104に金属を用いる場合は、光の透過率が過度に低下することを防止するために、中間層104の厚さを20nm以下とすることが好ましい。
尚、基板(1)101と記録層(1)103との間、基板(2)109と記録層(2)108との間、記録層(2)108と反射層(2)107との間等に、それぞれ中間層104と同様な材料からなる層を設けても良い。
次に、逆積層体11のレーザ光110の入射面側に接して設けられた透明樹脂層105について説明する。
本実施の形態が適用される2層型の光記録媒体100における透明樹脂層105は、基板(2)109側から入射するレーザ光110が記録層(1)103に到達する程度の光透過性材料から構成される。特に、逆積層体11との関係においては、透明樹脂層105の弾性率(E)(単位:MPa)と透明樹脂層105の厚さ(t)(単位:μm)との積(E×t)(単位:MPa・μm)が、所定の数値以上の大きさを有することにより、逆積層体11の記録層(1)103の光情報の記録において、隣接するトラック部におよび過度の変形を抑制することができる。その結果、光記録媒体100は、L1層の高速記録におけるクロストークが低減し、ジッターが改善される。ここで、透明樹脂層105の「透明」とは、光記録媒体100に入射するレーザ光110を散乱する構造を有しない、という意味である。ここで、「散乱」は、光記録媒体100の記録再生特性に大きな影響を与える程度の散乱をいう。
図3(a)に示すように、逆積層体に接する透明樹脂層が単一樹脂で構成されている場合は、透明樹脂層の膜厚(h)の2分の1(h/2)であって、逆積層体に接する側の部分の膜厚を透明樹脂層の厚さ(t)とする。
透明樹脂層105が単一の樹脂から構成される場合、逆積層体11のL1層のクロストークに大きな影響をもたらすのは、透明樹脂層105の逆積層体11に接している部分であると考えられる。即ち、透明樹脂層105の逆積層体11に接していない側の部分は、L1層の記録層(1)103に光情報を記録する場合に、隣接トラック方向への拡大を抑制する局所的な拘束力を与える働きに乏しいと考えられる。従って、透明樹脂層105が単一樹脂で構成されている場合は、L1層とL0層(図1参照)との間隔の2分の1であって、逆積層体11に接する側の部分の膜厚を透明樹脂層105の厚さ(t)とする。
次に、図3(b)に示すように、透明樹脂層が複数の樹脂層(透明樹脂層(1)、透明樹脂層(2)・・・透明樹脂層(n))から構成される場合は、これら複数の樹脂層の中、逆積層体に接する樹脂層の膜厚を透明樹脂層の厚さ(t)とする。但し、逆積層体に接する透明樹脂層(1)の膜厚が35μm以上の場合には、透明樹脂層の厚さ(t)は35μmとする。
透明樹脂層105を構成する材料としては、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂(遅延硬化型を含む)等を挙げることができる。透明樹脂層105を構成する材料は、これらの中から適宜選択される。熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等は、必要に応じて適当な溶剤に溶解して塗布液を調製し、これを塗布し、乾燥(加熱)することによって形成することができる。紫外線硬化性樹脂は、そのままもしくは適当な溶剤に溶解して塗布液を調製した後にこの塗布液を塗布し、紫外光を照射して硬化させることによって形成することができる。これらの材料は単独または混合して用いても良い。
尚、光記録媒体(商品)からも、以下の方法により透明樹脂層を検出することが可能である。
(1)光ディスクを破壊し、取り出したディスク断面を、2次電子顕微鏡(SEM)で観察し、透明樹脂層の微細構造(組織)を観察する。もし、透明樹脂層の前記微細構造の違いが、厚さ方向の透明樹脂層間で観察されれば、その透明樹脂層が異なる樹脂の積層であることがわかる。
(2)透明樹脂層の断面を、顕微FT−IR法により測定し、透明樹脂層の赤外吸収スペクトルを得る。参照サンプルとなる樹脂の上記方法による赤外吸収スペクトルと比較すれば、樹脂の組成を、その参照スペクトルと関連させて、ある程度特定することができる。厚さ方向の透明樹脂層間で、前記赤外吸収スペクトルに差が見られれば、異なる樹脂の積層であることがわかる。それらの組成も、上記の参照サンプルとの比較により、ある程度特定することができる。
(3)透明樹脂層を熱分解GC−MS法で分析し、樹脂の組成を知ることができる。
(4)透明樹脂層を剥離して取り出し、そのTg、弾性率を、動的粘弾性率測定装置により直接測定することができる。
次に、本実施の形態が適用される光記録媒体100を構成する正積層体12について説明する。図1に示すように、正積層体12は、記録再生光としてのレーザ光110の入射面を有する基板(2)109と、基板(2)109上に、記録層(2)108、反射層(2)107及び保護コート層106とが順次積層(以下、L0層ということがある。)されている。
正積層体12の記録層(2)108には、逆積層体11の記録層(1)103と同様な色素が含有されている。正積層体12の記録層(2)108の厚さは、記録方法等により適した膜厚が異なるため、特に限定されないが、十分な変調度を得るために、通常、20nm以上、好ましくは30nm以上であり、特に好ましくは40nm以上である。但し、光を透過させる必要があるため、通常、200nm以下であり、好ましくは180nm以下、より好ましくは150nm以下である。尚、記録層(2)108の厚さは、厚膜部の膜厚(基板(2)109の溝部の記録層(2)108の厚さ)を示す。
正積層体12の反射層(2)107は、逆積層体11の反射層(1)102と同様な材料から構成されている。正積層体12の反射層(2)107は、基板(2)109側から入射する記録再生光であるレーザ光110の吸収が小さく、光透過率が、通常、40%以上あり、且つ、通常、30%以上の適度な光反射率を有する必要がある。例えば、反射率の高い金属を薄く設けることにより適度な透過率を持たせることができる。また、ある程度の耐食性があることが望ましい。さらに、反射層(2)107の上層(ここでは、透明樹脂層105)からしみ出る他の成分により、反射層(2)107の下層に位置する記録層(2)108が影響されないような遮断性を持つことが望ましい。
正積層体12の保護コート層106は、反射層(2)107の酸化の防止、防塵又は防傷等を目的として、反射層(2)107の透明樹脂層105側に設けられている。保護コート層106の材料としては、反射層(2)107を保護するものであれば特に限定されない。有機物質の材料としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂等を挙げることができる。また、無機物質としては、酸化ケイ素、窒化ケイ素、MgF2、SnO2等の誘電体が挙げられる。なかでも、紫外線硬化樹脂層を積層することが好ましい。尚、保護コート層106は、必ずしも設ける必要はなく、反射層(2)107に、直接透明樹脂層105を形成してもよい。
次に、図2は、本実施の形態が適用される光記録媒体の第2の実施形態を説明する図である。図2には、基板側とは反対側から入射する記録再生光により光情報の記録再生が行われる膜面入射型の光記録媒体200が示されている。図2に示されたように、光記録媒体200は、基板201と、基板201上に設けられた反射層202と、反射層202上に積層された記録層203と、記録層203を保護するために設けられた中間層204と、からなる逆積層体に、さらにレーザ光210の入射面側に透明樹脂層205が積層されている。光記録媒体200は、透明樹脂層205側から記録層203に照射されるレーザ光210により、情報の記録・再生が行われる。尚、中間層204は、必要に応じて設けられ、必ずしも必須ではない。
さらに、透明樹脂層205は、前述した光記録媒体100における透明樹脂層105と同様な材料を用いて構成され、また、透明樹脂層205の弾性率(E)及び厚さ(t)との積(E×t)は、第1の実施形態の光記録媒体100における透明樹脂層105と同様な範囲に調製されている。即ち、透明樹脂層205の厚さ(t)は、第1の実施形態の光記録媒体100における透明樹脂層105と同様に、透明樹脂層205が単一樹脂で構成されている場合は、透明樹脂層205の膜厚(h)の2分の1(h/2)であって、逆積層体に接する側の部分の膜厚を透明樹脂層の厚さ(t)とする。透明樹脂層205が複数の樹脂層から構成される場合は、これらの複数の樹脂層の中、逆積層体に接する樹脂層の膜厚を透明樹脂層205の厚さ(t)とする。但し、逆積層体に接する樹脂層の膜厚が35μm以上の場合には、透明樹脂層205の厚さ(t)は35μmとする。
(実施例1〜実施例7)
以下の通り、逆積層体を有する2層型の光記録媒体を調製し、逆積層体を構成する記録層(1)に記録された光情報のMT(%)及びST(%)を測定した。
(1)(逆積層体の調製)
先ず、表面に溝が形成されたNiスタンパを用いて、ポリカーボネートを射出成形することにより、ピッチ0.74μm、幅330nm、深さ30nmの溝が形成された直径120mm、厚さ0.60mmの基板(1)を形成した。次に、基板(1)の上に、Ag−Bi−Nd合金を80nmスパッタして反射層(1)を形成した。次いで、有機色素化合物として、下記化学式で表される含金属アゾ色素の色素Aと色素Bとの混合物(A:B=60:40重量%)のテトラフルオロプロパノール溶液(濃度2重量%)を調製し、反射層(1)上に滴下し、スピンコートした後、70℃で30分間乾燥し記録層(1)を形成した。記録層(1)の厚さは、溝部の膜厚(図1における逆積層体の溝部の記録層膜厚)と溝間部の膜厚(図1における逆積層体の溝間部の記録層膜厚)とも、約80nmであった。
深さ160nm、幅300nm、トラックピッチ740nmの案内溝を形成したポリカーボネート製の基板(2)を調製し、この基板(2)の案内溝を形成した面上に、前述した含金属アゾ色素の色素Aと色素Bとの混合物(A:B=60:40重量%)のテトラフルオロプロパノール溶液(濃度1重量%〜2重量%)を滴下し、スピンコートした後、70℃で30分間乾燥し、記録層(2)を形成した。記録層(2)の厚さ(図1:正積層体の溝部の記録層膜厚)は約100nmであった。次いで、記録層(2)上に、Ag−Bi合金(Bi:1.0原子%)を17nmスパッタして反射層(2)を形成し、さらに、反射層(2)上に紫外線硬化樹脂(SD347)をスピンコートして硬化させ、膜厚3μmの保護コート層を形成し、正積層体のディスク2を調製した。
上述した方法で調製した逆積層体であるディスク1の中間層の上に、樹脂A(大日本インキ(株)製ラジカル系紫外線硬化樹脂:弾性率(E)=4.0×103MPa、ガラス転移温度(Tg)=174℃)を、膜厚23μmになるようにスピンコート回転数を調節して塗布した。また、正積層体であるディスク2の保護コート層の上に、樹脂F(大日本インキ(株)製ラジカル系紫外線硬化樹脂SD−6036:弾性率(E)=680MPa、ガラス転移温度(Tg)=50℃)を、同様に膜厚23μmになるようにスピンコート回転数を調節して塗布した。次に、それぞれ樹脂を塗布したディスク1とディスク2とを、樹脂が塗布された面が対向するように重ね合わせ、続いて、ディスク2(正積層体)の基板(2)側から紫外線を照射して、樹脂A及び樹脂Fを硬化させ、樹脂Aからなる透明樹脂層及び樹脂Fからなる透明樹脂層をそれぞれ形成して2層型の光記録媒体を調製した(サンプル1)。
このように調製した光記録媒体(サンプル1〜サンプル7)における逆積層体を構成する記録層(1)に、以下の高速記録条件で光情報を記録し、記録された光情報を再生し、MT(%)及びST(%)を測定した。結果を表1に示す。
評価機:パルステック製DDU−1000(波長662nm、NA=0.65)
記録速度:DVDの4倍速(線測度15.3m/s)
記録パルスストラテジー:DVD−Rの規格書Ver.2.1の記載に準拠した。
記録パワー:26mW〜27.5mW
記録パワーマージン:3mW以上
ジッター測定:1倍速にて再生した。
以下の通り、逆積層体を有する2層型の光記録媒体を調製し、実施例1と同様に、光情報のMT(%)及びST(%)を測定した。
実施例1で用いたサンプル1と同様に、正積層体であるディスク2の保護コート層上に樹脂Fを膜厚23μmになるように塗布した。一方、逆積層体であるディスク1については、表1に示すように、所定の弾性率(E)を有する樹脂Eと樹脂Cとを、それぞれ逆積層体の中間層上に、表1に示す所定の厚さ(t)になるように塗布し、これらの樹脂を塗布したディスク1と、樹脂Fを塗布したディスク2とを、サンプル1と同様に、樹脂が塗布された面が対向するように重ね合わせ、続いて、ディスク2(正積層体)の基板(2)側から紫外線を照射して、それぞれ塗布された樹脂を硬化させ、2種類の樹脂からなる透明樹脂層を形成して2層型の光記録媒体を調製した(サンプル8、サンプル9)。
このように調製した光記録媒体(サンプル8〜サンプル10)について、実施例1と同様に、逆積層体を構成する記録層(1)に高速記録条件で光情報を記録し、記録された光情報を再生し、MT(%)及びST(%)を測定した。結果を表1に示す。
樹脂A:大日本インキ(株)製ラジカル系紫外線硬化樹脂(弾性率:1.4×103MPa/(150℃))
樹脂B:大日本インキ(株)製ラジカル系紫外線硬化樹脂(弾性率:1.05×103MPa/(150℃))
樹脂C:大日本インキ(株)製ラジカル系紫外線硬化樹脂SDー347(弾性率:340MPa/(150℃))
樹脂D:大日本インキ(株)製ラジカル系紫外線硬化樹脂SDー394(弾性率:66MPa/(150℃))
樹脂E:大日本インキ(株)製ラジカル系紫外線硬化樹脂SDー318(弾性率:280MPa/(150℃))
樹脂F:大日本インキ(株)製ラジカル系紫外線硬化樹脂SDー6036(弾性率:0MPa/(150℃))
特に、樹脂A及び樹脂Bにおいては、前述した方法により、架橋密度が高くなるようなアクリルモノマーと架橋構造に剛直な構造を有するアクリルモノマーとを組み合わせて所定の弾性率(E)、ガラス転移温度(Tg)を制御した。
図4は、サンプル1〜サンプル10の、(E×t)とMT(%)との関係を説明する図である。図4には、表1に示した結果に基づき、サンプル1〜サンプル10において、逆積層体に接する透明樹脂層の弾性率(E)と透明樹脂層の厚さ(t)との積(E×t)(横軸)に対して、逆積層体の記録層(1)に記録された光情報の再生信号に基づくMT(%)の数値をプロットしたものである。
尚、評価方法の好ましい条件は、評価機として、波長662nmの半導体レーザを搭載し、対物レンズの開口数(NA)0.65の評価機を使用し、記録は、DVDの4倍速で記録(記録線速度:15.3m/s)し、再生は、同じ評価機を用いて、DVDの1倍速で再生する。また、記録の最短マーク長は0.44μmである。
同様に、上記評価機で記録再生した場合のST(%)は、通常、7%以下とすることが必要である。この値を超える場合には、連続記録でMT(%)が8%以上になりやすい。
以下の通り、逆積層体を有する2層型の光記録媒体を調製し、逆積層体を構成する記録層(1)に記録された光情報のMT(%)及びST(%)を測定した。
先ず、表面に溝が形成されたNiスタンパを用いて、ポリカーボネートを射出成形することにより、トラックピッチ0.74μm、溝幅330nm、溝深さ30nmの溝が形成された直径120mm、厚さ0.60mmの基板(1)を形成した。次に、基板(1)の上に、Ag−Bi(0.35原子%)−Nd(0.2原子%)合金を、80nmスパッタして反射層(1)を形成した。次いで、実施例1のアゾ色素と類似の色素の混合物(重量配合比50:50)のテトラフルオロプロパノール溶液(濃度2重量%)を調製し、反射層(1)上に滴下し、スピンコートした後、70℃で30分間乾燥し記録層(1)を形成した。記録層(1)の厚さは、溝部の膜厚(図1において、逆積層体11の溝部の記録層膜厚)と溝間部の膜厚(図1において、逆積層体11の溝間部の記録層膜厚)とも、約80nmであった。続いて、記録層(1)上に、無機物からなる中間層を形成し、逆積層体のディスク1を調製した。
また、実施例1と同様にして正積層体の調製を行った。
上述した方法で調製した逆積層体であるディスク1の中間層の上に、樹脂B(大日本インキ株式会社製ラジカル系紫外線硬化樹脂:弾性率(E)=3.0×103MPa、ガラス転移温度(Tg)=181℃)を、膜厚25μmになるようにスピンコート回転数を調節して塗布した。また、正積層体であるディスク2の膜面上に、前記樹脂Bを、ディスク1と同様に膜厚25μmになるようにスピンコート回転数を調節して塗布した。次に、それぞれ樹脂を塗布したディスク1とディスク2とを、樹脂が塗布された面が対向するように重ね合わせ、続いて、ディスク2(正積層体)の基板(2)側から紫外線を照射して、樹脂Bを硬化させ、透明樹脂層を形成して2層型の光記録媒体を調製した。
このように調製した光記録媒体における逆積層体を構成する記録層(1)に、以下の記録条件で光情報を記録し、記録された光情報を再生し、MT(%)及びST(%)を測定した。尚、光情報の記録条件は以下の通りである。
評価機:2,4X記録/パルステック製DDU−1000(波長662nm、NA=0.65)
8X記録/パルステック製ODU−1000T5(波長658.5nm、NA=0.65)
記録速度:DVDの2.4倍速(線速度9.22m/s:以下で2.4Xと記載される。尚、1倍速は線速度3.84m/sとする。)と8倍速(線速度30.72m/s:以下で、8Xと記載される。)
記録パルスストラテジー:DVD+Rの規格書Ver.2.1の記載に準拠した。
ジッター測定:1倍速にて再生した。
尚、記録パワーは、2.4X記録が21.6mW、8X記録がP0=50mW、Pm=29.5mWであった。結果を、以下の比較例1及び比較例2の結果とともに表2に示す。
実施例8において、反射層(1)の膜厚を、それぞれ100nm(比較例1)と120nm(比較例2)とし、それ以外は同様の条件で2層の光記録媒体(比較例1と比較例2の2つのサンプル)を調製し、実施例8と同様に、2.4X記録と8X記録を行った。結果を表2に示す。
尚、記録パワーは、比較例1は、2.4X記録で21.6mW、8X記録でP0=50mW、P0=29.5mWである。比較例2は、2.4X記録で22.2mW、8X記録でP0=52mW、P0=30.5mWである。
図6に示す結果から、反射層(1)の膜厚を、従来の反射層の膜厚(通常、100nm以上)を下回る厚さにすることにより、クロストーク(MT(%)−ST(%))が改善される傾向が見られる。
尚、既に図5(b)を用いて説明したように、反射層の膜厚が40nm以下の場合は反射率が低下する傾向が見られ、さらに膜厚が30nm以下では、反射率が大きく低下する傾向にある。そのため、反射層(1)の膜厚は30nmを下回るほど薄くすることは好ましくない。
2P法の場合は、例えば、正積層体の反射層(2)の上に紫外線硬化性樹脂層をスピンコート等により塗布して形成し、さらにその樹脂層に透明樹脂スタンパを載置し、この状態で透明樹脂スタンパ側から紫外線を照射する等して紫外線硬化性樹脂層を硬化させ、十分硬化したところで樹脂スタンパを剥離し、表面に案内溝やプリピット等を有する透明樹脂層を形成する。このようにして形成された透明樹脂層の上に、スピンコート法等により有機色素を含む記録層(1)を形成し乾燥し、その記録層(1)の上に、金属からなる反射層(1)を成膜し、さらにその反射層(1)上に接着層を設け、接着剤を介して基板(1)を貼り合わせることにより2層型光記録媒体を調製する。
Claims (14)
- 基板と、反射層と、記録層とをこの順に有する逆積層体と、
前記逆積層体の前記記録層側に設けられる透明樹脂層と、を備え、
前記透明樹脂層の厚さ(t)と25±5℃における弾性率(E)との積(E×t)が2.0×104MPa・μm以上であることを特徴とする光記録媒体。 - 前記透明樹脂層の厚さ(t)と25±5℃における前記弾性率(E)との積(E×t)が30.0×104MPa・μm以下であることを特徴とする請求項1記載の光記録媒体。
- 前記透明樹脂層を構成する樹脂の25±5℃における前記弾性率(E)が、3.0×103MPa以上6.0×103MPa以下であることを特徴とする請求項1記載の光記録媒体。
- 前記透明樹脂層の膜厚(h)が20μm以上200μm以下であることを特徴とする請求項1記載の光記録媒体。
- 前記記録層が、有機色素含有記録層であることを特徴とする請求項1記載の光記録媒体。
- 前記記録層と前記透明樹脂層との間に中間層をさらに有することを特徴とする請求項1記載の光記録媒体。
- 前記透明樹脂層の前記逆積層体側とは反対側に、第2の反射層と第2の記録層と透明基板とを順番に更に設けたことを特徴とする請求項1記載の光記録媒体。
- 光照射により情報の記録及び/または再生が行われる記録層と、
前記記録層の光入射面側に設けられた透明樹脂層と、
前記記録層の前記光入射面とは反対側に設けられた反射層と、を有し、
前記透明樹脂層の厚さ(t)と25±5℃における弾性率(E)との積(E×t)が2.0×104MPa・μm以上であることを特徴とする光記録媒体。 - 前記透明樹脂層が、ガラス転移温度150℃以上を有する透明樹脂から構成されることを特徴とする請求項8記載の光記録媒体。
- さらに、前記透明樹脂層の前記光入射面側に直接または他の層を介して第2の反射層と第2の記録層とをこの順番に有し、前記記録層と当該第2の記録層との間隔が40μm〜70μmであることを特徴とする請求項8記載の光記録媒体。
- 基板、反射層、記録層及び透明樹脂層をこの順番に有する光記録媒体であって、
前記反射層は、銀(Ag)を主成分とする金属を含み、且つ、膜厚が30nm以上80nm以下であることを特徴とする光記録媒体。 - 前記反射層が、Agを50%以上含むことを特徴とする請求項11記載の光記録媒体。
- 前記記録層が、有機色素材料を含むことを特徴とする請求項11記載の光記録媒体。
- 前記透明樹脂層は、25±5℃における弾性率(E)が、3.0×103MPa以上6.0×103MPa以下の樹脂から構成されることを特徴とする請求項11記載の光記録媒体。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005196381A JP2006048905A (ja) | 2004-07-06 | 2005-07-05 | 光記録媒体 |
TW094122889A TW200606935A (en) | 2004-07-06 | 2005-07-06 | Optical recording medium |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004199770 | 2004-07-06 | ||
JP2005196381A JP2006048905A (ja) | 2004-07-06 | 2005-07-05 | 光記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006048905A true JP2006048905A (ja) | 2006-02-16 |
JP2006048905A5 JP2006048905A5 (ja) | 2006-05-11 |
Family
ID=36027250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005196381A Pending JP2006048905A (ja) | 2004-07-06 | 2005-07-05 | 光記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006048905A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7715304B2 (en) | 2006-06-02 | 2010-05-11 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US7778144B2 (en) | 2006-06-02 | 2010-08-17 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
-
2005
- 2005-07-05 JP JP2005196381A patent/JP2006048905A/ja active Pending
Cited By (25)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7715304B2 (en) | 2006-06-02 | 2010-05-11 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US7778144B2 (en) | 2006-06-02 | 2010-08-17 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US7864654B2 (en) | 2006-06-02 | 2011-01-04 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US7995442B2 (en) | 2006-06-02 | 2011-08-09 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US8134899B2 (en) | 2006-06-02 | 2012-03-13 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US8139459B2 (en) | 2006-06-02 | 2012-03-20 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US8149674B2 (en) | 2006-06-02 | 2012-04-03 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US8149672B2 (en) | 2006-06-02 | 2012-04-03 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US8154970B2 (en) | 2006-06-02 | 2012-04-10 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US8154971B2 (en) | 2006-06-02 | 2012-04-10 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US8159921B2 (en) | 2006-06-02 | 2012-04-17 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US8159920B2 (en) | 2006-06-02 | 2012-04-17 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US8165001B2 (en) | 2006-06-02 | 2012-04-24 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US8165000B2 (en) | 2006-06-02 | 2012-04-24 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US8169872B2 (en) | 2006-06-02 | 2012-05-01 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US8169874B2 (en) | 2006-06-02 | 2012-05-01 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US8169873B2 (en) | 2006-06-02 | 2012-05-01 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US8174948B2 (en) | 2006-06-02 | 2012-05-08 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US8179765B2 (en) | 2006-06-02 | 2012-05-15 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US8179764B2 (en) | 2006-06-02 | 2012-05-15 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US8184517B2 (en) | 2006-06-02 | 2012-05-22 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US8264931B2 (en) | 2006-06-02 | 2012-09-11 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US8339916B2 (en) | 2006-06-02 | 2012-12-25 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US8355306B2 (en) | 2006-06-02 | 2013-01-15 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
US8593930B2 (en) | 2006-06-02 | 2013-11-26 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical recording medium, information recording method, and information reproducing method |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI360122B (ja) | ||
EP2063425A1 (en) | Optical recording medium and recording/reproducing method therefor | |
JP4642539B2 (ja) | 光記録媒体 | |
WO2005104116A1 (ja) | 光記録媒体 | |
US8075972B2 (en) | Optical recording medium | |
JP4238170B2 (ja) | 光記録媒体 | |
TWI377572B (ja) | ||
JP2006048905A (ja) | 光記録媒体 | |
JP2004247024A (ja) | 光記録媒体及びその記録再生方法 | |
JP4171674B2 (ja) | 光記録媒体、光記録媒体の膜厚測定方法、膜厚制御方法、製造方法、膜厚測定装置及び膜厚制御装置 | |
JP4050993B2 (ja) | 光記録媒体、光記録媒体の膜厚測定方法、膜厚制御方法及び製造方法 | |
JP4238518B2 (ja) | 光記録媒体及びその製造方法 | |
JP3978402B2 (ja) | 光記録媒体の製造方法及び光記録媒体用積層体の製造方法 | |
JP2004288264A (ja) | 光記録媒体、光記録媒体の製造方法 | |
JP4398512B2 (ja) | 光記録媒体 | |
JP4603996B2 (ja) | 光記録媒体 | |
JP2006236476A (ja) | 光記録媒体 | |
JP2003331473A (ja) | 光記録媒体 | |
JP4794467B2 (ja) | 光記録媒体 | |
JP2005071396A (ja) | 光記録媒体の記録方法及び記録装置 | |
JP2008217955A (ja) | 光記録媒体及びその製造方法 | |
JP2005339769A (ja) | 光記録媒体 | |
JP2007066354A (ja) | 光記録媒体及びその製造方法 | |
JP2004318985A (ja) | 光記録媒体,光記録媒体の記録再生方法及び光記録媒体の製造方法 | |
JP2008226328A (ja) | 光情報記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060317 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080612 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090911 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090924 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091110 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20091203 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091215 |