JP2006045745A - 印刷古紙の高白色度パルプの製造方法 - Google Patents

印刷古紙の高白色度パルプの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、オフセット印刷古紙を使用した漂白方法を改良し、白色度の向上、使用薬品の効率化を図り、排水負荷の軽減等が得られ、更に高白色度の古紙パルプが得られる漂白方法を提供するものである。
【解決手段】本発明の高白色度パルプは、原料離解工程でキレート剤と二酸化チオ尿素を組み合わせて使用することと、同時に使用することを特徴とするものであり、白色度80%以上を確保することを特徴とするものである。上記発明において、原料離解工程での二酸化チオ尿素の添加量は古紙原料に対し0.01〜0.5%/絶乾パルプgであり、同様にキレート剤の添加量は0.01〜0.5%/絶乾パルプgであり、アルカリの添加量は0.1〜1.0%/絶乾パルプgであることを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、色上、ちらし、雑誌等のオフセット印刷古紙より得られた脱墨パルプの漂白方法を改良して使用薬品の効率化を図り、高白色度の古紙パルプが得られる印刷古紙の高白色度パルプの製造方法に関するものである。
近年に至っては、環境保護を目的とした森林資源の保護に関連し、その一環として古紙パルプの使用拡大を図ることが強く要求されており、その結果として、古紙パルプの製造が必要となっている。しかし、従来の技術では古紙パルプの白色度を上げるのにも限界があり、漂白コストの上昇、更に排水面への悪影響等が見られる。
一般に、オフセット印刷古紙にはCa、Mg等のアルカリ土類金属やFe、Mn、Cu等の重金属が多く含まれ、更に、灰分、インクが多く含まれるものが多い。白色度の高いパルプを得るには界面活性剤を使用しての脱インキ、過酸化水素を使用しての漂白、ニーディングによる残インキの微細化等の工程がある。脱墨方法や白色度の向上等の改良については、古紙に含まれる金属イオンを反応系からキレート剤で金属を封鎖、洗浄除去することにより、漂白工程での過酸化水素の安定化以外にも、色戻りの防止の目的で使用されることが報告されている(例えば、特許文献1、非特許文献1及び2参照)。
従来より、オフセット印刷古紙を使用した古紙パルプの製造工程において、一般的には離解、脱墨、除塵、洗浄、漂白の各工程で成り立っている。漂白方法は過酸化水素を多段で使用する酸化漂白、過酸化水素を使用する酸化漂白と二酸化チオ尿素を使用する還元漂白の組み合わせ等が一般的な漂白方法である。しかし、更なる高白色度を得る為には現状の漂白方法では十分な処理とは言えない状態である。
特開平8−199489号公報 紙パ技協紙 2000年、第54巻、第2号、36項 紙パルプ技術タイムス 1997年、第40巻、第10号、33項
本発明は、オフセット印刷古紙を使用した漂白方法を改良し、白色度の向上、使用薬品の効率化を図り、排水負荷の軽減等の高白色度の古紙パルプが得られる印刷古紙の高白色度パルプの漂白方法を提供するものである。
本発明は、一般的に実施されている漂白設備の大幅な変更を必要とせず、高白色度、高品質のパルプを経済的に得ることのできる漂白方法について問題点を解決し、鋭意研究の結果、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の高白色度パルプは、漂白前に古紙離解工程でキレート剤と二酸化チオ尿素を同時に用いて処理し、白色度80%以上を確保することを特徴とするものである。
本発明の印刷古紙の高白色度パルプの製造方法によって得られるパルプは、漂白性が向上することから、増白による漂白薬品のコストダウンや漂白時間の短縮につながり、更にパルプ品質の向上、排水負荷の軽減、大規模の設備投資を必要とすることなく実施でき、高白色度の古紙パルプを製造できる。
以下、本発明の印刷古紙の高白色度パルプの製造方法について詳細に説明する。
本発明は、古紙原料の離解工程でキレート剤と二酸化チオ尿素を組み合わせて使用することで更なる白色度の向上及び漂白工程における排水負荷が軽減できる高白色度古紙パルプを製造し利用拡大を図るものである。
本発明において、使用する二酸化チオ尿素は、好ましくは二酸化チオ尿素含有量98%以上を含有するものであり、具体的には、旭電化工業株式会社製のテックライト等が挙げられる。
本発明において、使用する二酸化チオ尿素の添加量は古紙原料に対し、好ましくは0.01〜0.5%/絶乾パルプgであり、より好ましくは0.05〜0.2%、更に好ましくは0.1%/絶乾パルプgである。
本発明に使用するキレート剤としては、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、メチルグリシン二酢酸(MGDA)、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸(HEDP)、ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)(NTMP)等及びこれらのアルカリ金属等の塩等が挙げられるが、DTPAが好ましい。添加量は古紙原料に対し、0.01〜0.5%/絶乾パルプgが好ましく、より好ましくは0.05〜0.2%、更に好ましくは0.1%/絶乾パルプgである。
本発明に使用する酵素は合同酒精(株)製のベッセレックスが好ましく、添加率は好ましくは0.005〜0.02%/絶乾パルプgであり、より好ましくは0.01%/絶乾パルプgである。
本発明に使用する次塩素酸ソーダの添加率は好ましくは0.005〜0.05%/絶乾パルプgであり、より好ましくは0.02%/絶乾パルプgである。
そして、古紙原料の離解条件は、pH処理条件はpH7〜12、好ましくはpH8〜9であり、反応温度条件は20〜80℃、好ましくは30〜50℃、更に好ましくは40℃であり、処理時間は10〜120分、好ましくは20〜60分であり、この範囲内で処理を行う。離解工程では蒸気を使用して無理に温度を確保する必要はない。
上記の通り、キレート剤と二酸化チオ尿素を組み合わせて古紙を離解したパルプは離解後の白色度の上昇と漂白段での白色度の向上が見られる。
本発明によるキレート剤と二酸化チオ尿素を組み合わせて古紙を離解したパルプは1段漂白だけに効果が見られるのではなく、多段漂白でも大きな白色度上昇効果が見られることを特徴とする。
本発明によるキレート剤と二酸化チオ尿素を組み合わせて離解した古紙パルプに含まれる金属イオンを反応系からキレート剤で金属を封鎖、洗浄除去することや二酸化チオ尿素による白色度の上昇効果の相乗効果が得られることを特徴とする。この様にして得られた離解後の漂白前のパルプは1段漂白だけでなく、多段漂白でも白色度80%以上確保することがし易くなることを特徴とする。
本発明によるキレート剤と二酸化チオ尿素を組み合わせて古紙原料を離解したパルプは、漂白性が向上することから、増白による漂白薬品のコストダウン、更にパルプ品質の向上、大規模の設備投資を必要とすることなく実施できることから本発明の目的は達成される。
以下に実施例を挙げて本発明の効果を詳細に説明するが、これによって本発明が何ら限定されるものではない。なお、実施例中の%は質量%を示す。
実施例1
試験用パルパーで古紙原料を10%に濃度調整した。これに、NaOH 0%、キレート剤DTPA(東栄化成(株)製アボスE−390) 0.1%、二酸化チオ尿素 0.05%(旭電化工業(株)製)を添加し、温度40℃、離解及び処理時間30分の条件で実施した。パルパー処理後に洗浄、脱水を行った。
実施例2
試験用パルパーで古紙原料を10%に濃度調整した。これに、NaOH 0.5%、実施例1で用いたキレート剤 0.1%、実施例1で用いた二酸化チオ尿素 0.05%を添加し、実施例1と同様の離解及び処理時間で実施した。パルパー処理後に洗浄、脱水を行った。
実施例3
試験用パルパーで古紙原料を10%に濃度調整した。これに、NaOH 0.5%、実施例1で用いたキレート剤 0.1%、実施例1で用いた二酸化チオ尿素 0.1%を添加し、実施例1と同様の離解及び処理時間で実施した。パルパー処理後に洗浄、脱水を行った。
比較例1
試験用パルパーで古紙原料を10%に濃度調整した。これに、NaOH、キレート剤、及び二酸化チオ尿素を添加しなかった他は、実施例1と同様の離解及び処理時間で実施した。パルパー処理後に洗浄、脱水を行った。
比較例2
試験用パルパーで古紙原料を10%に濃度調整した。これに、実施例1で用いたキレート剤;0.1%を添加し、二酸化チオ尿素を添加しなかった他、実施例1と同様の離解及び処理時間で実施した。パルパー処理後に洗浄、脱水を行った。
比較例3
試験用パルパーで古紙原料を10%に濃度調整した。これに、NaOH;0.5%、実施例1で用いたキレート剤;0.1%を添加し、二酸化チオ尿素を添加しなかった他、実施例1と同様の離解及び処理時間で実施した。パルパー処理後に洗浄、脱水を行った。
離解後の古紙パルプの漂白は、1段目はH22 1.0%、NaOH 0.6%、Na2SiO3 0.6%、パルプ濃度15%、温度80℃、処理時間90分の条件で漂白を実施した。漂白の2段目は、二酸化チオ尿素 0.1%、NaOH 0.2%、パルプ濃度15%、温度80℃、処理時間90分の条件で漂白を実施した。
古紙漂白後は試験用フローテーター処理は行わず、直ちに100メッシュのワイヤーで温水洗浄を行い、これを手抄き(坪量200g/m2)し、乾燥させた。
上記実施例および比較例により得られた白色度について、下記の評価方法により評価した。
<白色度>
白色度は、JIS P8123を用いて測定した。単位は%である。
実施例および比較例により得られたパルプの白色度について、その結果を表1に示す。
Figure 2006045745
評価;上記表1の実施例1〜3では、キレート剤と二酸化チオ尿素を組み合わせて離解することでH22漂白の白色度が上昇し易くなり、比較例1〜3と比較して見ると白色度の上昇幅に違いがでることが確認できた。
実施例1〜3では、キレート剤と二酸化チオ尿素を組み合わせて離解することで2段目の二酸化チオ尿素漂白でも白色度の上昇が見られ、比較例1〜3と比較して見ると白色度の上昇幅に違いが見られる。二酸化チオ尿素の添加により更なる白色度の向上が得られることが確認できた。
実施例1〜3から分かるようにキレート剤と組み合わせる二酸化チオ尿素の添加量によっても白色度の向上に大きく影響することが確認できた。
比較例1〜3から分かるようにキレート剤無添加に対し、キレート剤単独添加でも白色度向上効果が見られるが、二酸化チオ尿素を組み合わせた条件に比べると白色度の上昇効果は劣る。

Claims (5)

  1. オフセット印刷古紙を離解工程でキレート剤と二酸化チオ尿素の組み合わせで使用することを特徴とする印刷古紙の高白色度パルプの製造方法。
  2. キレート剤と二酸化チオ尿素の組み合わせで同時に使用することを特徴とする請求項1記載の印刷古紙の高白色度パルプの製造方法。
  3. アルカリ、キレート剤、酵素、次亜塩素酸ソーダの薬品の他に二酸化チオ尿素を同時に添加することを特徴とする請求項1記載の印刷古紙の高白色度パルプの製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の離解工程後に、過酸化水素からなる1段漂白処理を行うことを特徴とする請求項1記載の印刷古紙の高白色度パルプの製造方法。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の離解工程後に、多段漂白処理が1段目が過酸化水素漂白、2段目が二酸化チオ尿素、又は1段目が過酸化水素、2段目が過酸化水素からなる多段漂白処理を行うことを特徴とする請求項1記載の印刷古紙の高白色度パルプの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115976867A (zh) * 2023-01-11 2023-04-18 广东华凯科技股份有限公司 一种可快速解离湿强纸的组合物及其制备方法和应用

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