JP2006045350A - 流体組成物及びその利用 - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱伝導率を向上させ、低温使用時における低粘性を実現したエンジンオイル等の流体組成物を提供すること。
【解決手段】 本発明によって提供される流体組成物は、所定の基油を主体に構成される流体組成物であって、炭素ナノ粒子と、該炭素ナノ粒子を分散可能な有機溶剤であって前記基油に溶解する有機溶剤と、を含む流体組成物である。流体組成物は、典型的には前記炭素ナノ粒子が分散した状態で存在し、前記基油単独よりも高い熱伝導率を有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、油ベースの流体組成物とその利用に関する。特に、熱伝導率を高めた流体組成物及びその製造方法に関する。
自動車のエンジン、トランスミッション等の潤滑油として、主に鉱油を基油(ベースオイル)とするものが用いられている。鉱油はコストが安いため、経済性に優れる自動車用潤滑油を提供することができる。
鉱油の問題点として、低温時に粘度が高いことが挙げられる。かかる特性の鉱油をベースとする潤滑油では低温時における潤滑性能が高温時における潤滑性能よりも低下しがちである。例えば、自動車エンジンオイルとして用いる場合、低温(エンジン始動直後等)時における攪拌抵抗が比較的高く、エンジンを所定回転数で駆動させるためにより多くの燃料を必要とし、燃費向上という観点から好ましくない。従って、低温時における潤滑油の粘度を低減することが特に鉱油ベースの潤滑油に対して望まれている。
例えば、特許文献1〜5には、種々の工夫によって粘性特性を改善した潤滑油が記載されている。
特開平3−88894号公報 特開平6−184576号公報 特開平9−143486号公報 特開2000−119680号公報 特開2003−129844号公報
本発明は、上記従来技術とは異なる工夫によって、潤滑油等の油剤の低温使用時における粘度を容易に低下させ得る技術の創出を目的とする。そして、そのような目的を実現した潤滑油剤等の流体組成物及びその製造方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、潤滑油に代表される油剤の低温使用時における粘度を低下させることを目的として鋭意検討し、流体の粘度が温度上昇とともに低下することに注目した。即ち、エンジンやトランスミッション等に用いられる油剤は、その使用時に熱が加わることから、使用する油剤の熱伝導率を向上させることにより、油剤(流体)全体の温度を迅速に上昇させることができる。この結果、油剤の粘度を素早く低下させることが可能となる。
本発明者らは、基油の熱伝導率を向上させる成分について鋭意検討し、熱伝導率に優れる材料として炭素粒子を採用した。しかしながら、炭素粒子は、基油(例えば鉱油)に対して分散性に劣るため、所望する比較的多量の炭素粒子を基油に配合して用いることは困難であった。即ち、油剤(例えば潤滑油)の熱伝導率を均一に向上するために単に炭素粒子だけを混合して用いることは困難であった。
そこで、本発明者らは、基油に対する炭素粒子の分散性を向上すべく、ナノメートルサイズの炭素粒子(炭素ナノ粒子)を採用するとともに、基油に対して溶解可能であって、炭素ナノ粒子を分散することができる有機溶剤を利用することによって、所望する量の炭素ナノ粒子を基油に対して高分散させた流体組成物を得、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明によって提供される流体組成物は、所定の基油を主体に構成され、油剤として使用される組成物である。ここで開示される流体組成物は、炭素ナノ粒子と、該炭素ナノ粒子を分散可能な有機溶剤であって前記基油に溶解する有機溶剤とを含む。典型的には、ここで開示される流体組成物では炭素ナノ粒子は分散した状態で存在する。
ここで「炭素ナノ粒子」とは、その一次粒子の粒径が概ね1μm未満の実質的に炭素から構成される粒子(排除困難な不純物を含むものを否定しない。)をいい、いわゆる球状炭素クラスターはその典型例である。また、「分散」とは、炭素ナノ粒子が所望する利用形態における流体組成物中においてほぼ均一に分布して含有されることを意味する。例えば、ここでいう「分散」の典型例として、流体組成物中において炭素ナノ粒子が均一に浮遊して存在する状態、或いは流体組成物中に炭素ナノ粒子が実質的に溶解されているといえる状態(高度な分散状態)が挙げられる。
かかる構成の流体組成物(即ち、基油を主体とする油剤)では、炭素ナノ粒子が高度に分散し得るため、基油単独の場合と比較して、流体組成物全体の熱伝導率がより向上し得る。このため、所定の使用状態において、流体組成物に熱が加わった際には組成物(油剤)全体の温度が迅速に上昇し得る。即ち、熱が加わる用途における流体組成物の粘度を迅速に低下させることができる。
ここで開示される流体組成物は、熱が加わる用途(例えば、自動車用エンジンオイル、ギヤオイル)に用いられる油剤として好適である。典型的には、ここで開示される流体組成物は、該組成物を構成する基油と同様の用途で使用することができる。例えば、基油が潤滑油として用いられるものであれば、該基油を含む流体組成物も潤滑油剤として用いられ得る。
好ましくは、前記炭素ナノ粒子はフラーレンである。炭素ナノ粒子のうち、特にフラーレンは、種々の有機溶剤に対する分散性に優れている。このため、特に基油に分散させてその熱伝導率を向上させる材料として好適である。
ここで開示される流体組成物の好ましい一形態は、前記基油が鉱物油を主成分とすることを特徴とする流体組成物である。合成油よりも安価な鉱物油の熱伝導率を高めることによって、経済的で低温特性に優れる流体組成物(油剤)を提供することができる。
特に基油が鉱物油を主体に構成された潤滑油であることを特徴とする流体組成物は、本発明によって提供される流体組成物の好例である。本発明によると、経済的で低温特性に優れる(例えば攪拌抵抗の小さい)鉱物油ベースの潤滑油剤を提供することができる。
このうち特に、基油が自動車(四輪車、二輪車、トラクター等の農機、パワーショベル等の建機等の種々の車両を包含する。以下同じ。)用の潤滑油として用いられる鉱物油であることが好ましい。自動車用潤滑油の熱伝導率を向上することによって、例えば、始動時のような低温条件時における熱の伝達効率(速度)を高め、温まり易い、換言すれば、粘度を素早く低下させ得る鉱物油ベースの潤滑油剤(流体組成物)を提供することができる。かかる潤滑油は、低温使用時における攪拌抵抗等を低減し得るため、低温時における内燃機関の動作(暖機運転等)がスムーズとなり、結果、エンジンの低燃費化を図ることができる。
このような自動車用潤滑油剤としての流体組成物における好ましい配合割合は、流体組成物全体に対する前記炭素ナノ粒子の含有率が0.001〜0.2質量%の範囲であって、且つ前記有機溶剤の含有率が20質量%以下であることが好ましい。
有機溶剤の含有率がこの範囲であれば、基油本来の自動車用潤滑剤としての性能を保持することができる。特に、エンジンオイルである場合にその性能に有意な影響を与え難い。また、炭素ナノ粒子の含有率がこの範囲であれば、高い熱伝導率向上効果が得られるとともに、有機溶剤に均一に分散(溶解状態を含む)させることが容易であり、従って、基油中に高濃度に炭素ナノ粒子を分散させることができる。
前記有機溶剤は、好ましくは、ベンゼン系溶剤である。ベンゼン系溶剤は、特に鉱油への溶解性に優れる。このため、炭素ナノ粒子を鉱油に分散させるために好適に用いることができる。ここで、「ベンゼン系溶剤」とは、ベンゼン環を有する溶剤をいう。ベンゼン、トルエン、キシレン等はベンゼン系溶剤に包含される典型例である。
特に使用するベンゼン系溶剤がアルキルベンゼンであることが好ましい。アルキルベンゼンはそれ自体が熱伝導率に優れる。このため、提供する流体組成物の熱伝導率をより向上させ得る。さらに化学的安定性にも優れている。従って、基油や他の添加成分に対して有意な影響を与え難い。このため、基油の性能を安定して保持することができる。
本発明は、他の側面として、ここで開示した流体組成物を製造する方法を提供する。即ち、ここで開示される方法は、所定の基油を主体に構成され、基油本来の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する流体組成物の製造方法である。そして、この方法は、以下の工程を包含する。即ち、炭素ナノ粒子と、該炭素ナノ粒子を分散可能な有機溶剤とを混合して、該炭素ナノ粒子が分散した混合物を得る工程、及び、得られた混合物を基油に添加する工程である。ここで、その混合物の添加量は前記炭素ナノ粒子が組成物全体で分散可能な含有率となるように設定される。且つ、該炭素ナノ粒子の含有率は前記基油単独の熱伝導率よりも該流体組成物の熱伝導率が向上し得るように設定される。
本製造方法によれば、容易に前記のような流体組成物を得ることができる。即ち、まず、炭素ナノ粒子と適当な有機溶剤(好ましくは、アルキルベンゼン等のベンゼン系溶剤)とを混合することにより、炭素ナノ粒子を有機溶剤に分散(溶解状態を含む)させる。次いで、得られた混合物を基油に添加する。このとき、使用した有機溶剤が基油に対して溶解性に優れることから、容易に基油に有機溶剤を均一に溶解させることができる。また、混合物の添加量は炭素ナノ粒子が組成物全体で分散可能な含有率となるように設定されるため、炭素ナノ粒子を基油に均一に分散させることが同時に実現される。また、炭素ナノ粒子の含有率は、前記基油単独の熱伝導率よりも該流体組成物の熱伝導率が向上し得るように設定されるため、得られた組成物全体としての熱伝導率を基油単独の熱伝導率よりも高くすることができる。
好ましくは、前記炭素ナノ粒子はフラーレンである。フラーレンは、有機溶剤への分散性に優れる。このため、有機溶剤との混合を容易に行うことができる。
また、好ましい一態様は、前記基油として鉱物油を主成分とするものを使用する。特に、基油が自動車用潤滑油として用いられるものであることが好ましい。
好ましくは、流体組成物全体に対する前記炭素ナノ粒子の含有率が0.001〜0.2質量%の範囲となり、且つ、前記有機溶剤の含有率が20質量%以下となるように、前記炭素ナノ粒子と有機溶剤との混合比及び/又は前記混合物の添加量を設定する。
有機溶剤の含有率をこの範囲とすることにより、自動車用潤滑油剤としての性能を損なわずに基油中に容易に溶解させることができる。また、炭素ナノ粒子の含有率をこの範囲とすることにより、炭素ナノ粒子を有機溶剤(延いては基油)に容易に高度に分散させることができる。
また、本発明は、他の側面として、所定の基油を主体とする油剤の低温使用時における粘度を低減させる方法を提供する。換言すれば、ここで開示される方法は、この目的のために、所定の油剤の熱伝導率を向上させる方法である。好ましい一態様として、潤滑油の熱伝導率を向上させる方法が提供される。かかる方法は、炭素ナノ粒子と、該炭素ナノ粒子を分散可能な有機溶剤であって前記油剤(潤滑油等)に溶解する有機溶剤とを含む混合物を用意する工程、及び、該混合物を前記油剤(潤滑油等)に添加する工程を含む。ここで、その混合物の添加量は前記炭素ナノ粒子が油剤(潤滑油等)全体で分散可能な含有率となるように設定される。
かかる構成の方法によれば、優れた熱伝導体である炭素ナノ粒子を高度に分散した状態で含有する結果、容易に油剤(例えば、潤滑油)の熱伝導率を向上させることができる。好ましくは、炭素ナノ粒子としてフラーレンを使用する。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項(例えば、炭素ナノ粒子、有機溶剤及び基油の種類、その含有量)以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄(例えば、これらの混合又は添加方法)は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。
ここで開示される流体組成物は、所望される使用状態において炭素ナノ粒子が有機溶剤とともに基油中においてほぼ一様に分散していればよく、種々の構成をその目的のために適用することができる。
ここで開示される流体組成物の主体を成す基油としては、その熱伝導率を向上することが望まれるいずれの油剤であってもよく、特に限定されない。低温特性、特に、低温時における粘度を低減することが望まれる用途に用いられる油剤、例えば、潤滑油を基油とすることが産業上の観点から好ましい。また、経済性に優れる鉱油の利用が好ましい。或いは、本発明では、合成油、又は植物油を基油として用いることもできる。基油は、1種のみで用いてもよく、或いは2種以上組み合わせたものであってもよい。例えば、鉱油と合成油を混合した半合成油を用いてもよい。
本発明では、潤滑油剤として用いられるものを基油として好適に使用することができる。例えば、自動車(車両)用潤滑油、船用潤滑油(船用エンジン油、シリンダー油等)、工業用潤滑油が挙げられる。工業用潤滑油としては、特に限定されないが、冷凍機油、エアコンプレッサ油、真空ポンプ油、チェンソーオイル油、摺動面油、工業用ギヤ油、等に用いられるものが挙げられる。
本発明の実施にあたっては、特に自動車用潤滑油を基油として好適に使用することができる。自動車用潤滑油としては、用途別に、例えば、エンジンオイル、ギヤオイル、及び自動車用グリースが挙げられる。ギヤオイルとしては、例えば、パワーステアリングフルード、トランスミッションオイル、オートマチックトランスミッションオイル、及びディファレンシャルオイルが挙げられる。自動車用グリースとしては、例えば、ホイールベアリンググリース、ウォーターポンプグリース、及びシャシーグリースが挙げられる。このうち特にエンジンオイル及びギアオイルが本発明の適用対象として好ましい。
基油としては使用時に熱が加えられるものが好適であり、この観点から、エンジンオイル及びトランスミッションオイルが好ましく、エンジンオイルが特に好ましい。
ここで開示される流体組成物(油剤)の用途としては、初期使用時(即ち油剤への加熱が開始されるとき)の油温が室温又はそれ以下であるものが特に好適である。例えば、本発明に係る自動車エンジンオイルでは、エンジン始動後の加熱により当該オイルが室温から徐々に加熱されていくときの温度上昇に伴う粘度低下の効果が高い。本発明に係るエンジンオイル(流体組成物)を用いることによって、低温条件時(例えば、エンジン始動後の暖機運転中)におけるオイルの攪拌抵抗(動粘度)を低減し、消費燃料を低減することができる。これにより、エンジンの低燃費化に寄与することができる。
炭素ナノ粒子としては、種々のナノオーダーサイズの炭素粒子を用いることができる。分散性向上のためには、その長径が1μm以下、更には100nm以下、特に10nm以下であることが好ましい。特に好ましい大きさは、その長径が1nm以下であるものである。好適例としてフラーレン、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、ナノグラファイト、及びダイヤモンドナノ粒子が挙げられる。このうち、フラーレン及びダイヤモンドナノ粒子が有機溶剤に対する分散性に優れるために好ましい。このうち、フラーレンが特に好ましい。一般にフラーレンと呼ばれる炭素材料を特に限定することなく採用することができるが、典型的にはC60である。この他、例えば、C70、C76、C78、C82、C84、C90、C96を特に制限なく用いることができる。C60フラーレンは球状であり、特に有機溶剤に対する分散性に優れている。
流体組成物中における炭素ナノ粒子の含有率は、基油中に炭素ナノ粒子が均一に分散可能な範囲内において適宜選択され、特に限定されない。特に熱伝導率を向上するために、流体組成物中における濃度を0.001質量%以上、さらに0.05質量%以上、特に0.1質量%以上とすることが好ましい。他方、炭素ナノ粒子を基油に均一に分散させるという観点からは、流体組成物中における濃度を0.5質量%以下、更に0.2質量%以下とすることが好ましい。従って、例えば、0.001〜0.2質量%の範囲、更に0.05〜0.2質量%の範囲、特に0.1〜0.2質量%の範囲であることにより、基油中に均一に溶解可能であるとともに流体組成物全体としての熱伝導率を基油単独の熱伝導率よりも向上することができる。
有機溶剤中における炭素ナノ粒子の含有率は、有機溶剤中に分散可能な限り、特に限定されない。例えば、0.01〜30質量%の範囲、好ましくは0.1〜10質量%の範囲、より好ましくは0.3〜5質量%の範囲、特に好ましくは0.5〜3質量%の範囲であり得る。この範囲の含有割合であることにより、有機溶剤中に炭素ナノ粒子を均一に分散させることが容易であるとともに、延いては基油中においても容易に炭素ナノ粒子を均一に分散させることができる。
有機溶剤としては、いずれの有機化合物であってもよく、特に限定されない。特に使用する基油への溶解性に優れ、かつ炭素ナノ粒子を分散可能であることが好ましい。具体的には、芳香族炭化水素類、脂肪族炭化水素類、脂環式炭化水素類、アルコール類、エステル類、エーテル類、ケトン類、又はこれらいずれか2種以上の混合物が挙げられる。このうち、芳香族炭化水素類、特にベンゼン系溶剤、例えば、ベンゼン、アルキルベンゼンが好ましい。より好ましくはアルキルベンゼンである。アルキルベンゼンとしては、例えば、トルエン、キシレン、ポリメチルベンゼン(例えば、トリメチルベンゼン、テトラメチルベンゼン、ペンタメチルベンゼン、ヘキサメチルベンゼン)、エチルベンゼン、メチルエチルベンゼン、ジエチルベンゼン、プロピルベンゼン、イソプロピルベンゼン、イソプロピルトルエン、ジイソプロピルベンゼン、ブチルベンゼン、モノブチルベンゼン、及び多置換ブチルベンゼンが挙げられる。有機溶剤は、このうちのいずれか1種又は2種以上を混合して用いることができる。
流体組成物中における有機溶剤の含有率は、所望の炭素ナノ粒子を溶解可能であるとともに流体組成物の性能を損なわない限り、特に限定されないが、好ましくは流体組成物の全体に対して20質量%以下である。より好ましくは5〜20質量%の範囲であり、さらに好ましくは5〜10質量%の範囲である。
好ましい流体組成物の組成は、用途(即ち、基油の種類)に応じて異なり得るが、例えば、潤滑油剤の場合、流体組成物全体に対する炭素ナノ粒子の含有率が0.001〜0.2質量%の範囲であって、且つ有機溶剤の含有率が20質量%以下である。より好ましい潤滑用途の流体組成物の組成は、流体組成物全体に対する炭素ナノ粒子の含有率が0.05〜0.2質量%の範囲であって、且つ前記有機溶剤の含有率が5〜20質量%の範囲である。特に好ましい潤滑用途の流体組成物の組成は、流体組成物全体に対する炭素ナノ粒子の含有率が0.1〜0.2質量%の範囲であって、且つ前記有機溶剤の含有率が5〜10質量%の範囲である。このような組成であることにより、基油の性能を有意に阻害せずに、熱伝導率を向上させることができる。
炭素ナノ粒子及び有機溶剤を基油中に含有させる方法としては、炭素ナノ粒子を基油中に均一に分散できればよく、炭素ナノ粒子と有機溶剤をいずれの順番で混合してもよい。例えば、予め基油中に有機溶剤を混合しておき、次いで炭素ナノ粒子を添加・混合してもよい。或いは、予め基油中に炭素ナノ粒子を混合しておき、次いで有機溶剤を添加・混合することもできる。または、基油中に炭素ナノ粒子及び有機溶剤を同時に添加してもよい。例えば、所定の容器内に、基油と炭素ナノ粒子と有機溶剤とを同時に投入して混合してもよい。
特に炭素ナノ粒子の分散性(均一性)を高めるために、炭素ナノ粒子を有機溶剤と混合してから、この混合物を基油中に添加することが好ましい。このときの混合方法は、特に限定されず、従来公知のいずれかの混合方法を適宜選択して用いることができる。例えば、単に有機溶剤中に炭素ナノ粒子を添加し攪拌するといった容易な方法によって行うことができる。攪拌手段としては、例えば、単なる攪拌子又は攪拌棒等を用いた攪拌が容易で且つ経済的である。また、他の攪拌手段としては、超音波振動等を挙げることができる。
次いで、得られた炭素ナノ粒子と有機溶剤との混合物を基油に添加する。有機溶剤は基油に対して溶解性が高いために、添加によって容易にほぼ均一に基油中に溶解し得る。より均一に溶解させるために、及び溶解速度を速めるために、従来公知のいずれかの混合方法によって混合することもできる。混合手段としては、例えば、単なる攪拌子又は攪拌棒等を用いた混合が容易で且つ経済的である。また、他の混合手段としては、超音波振動等を挙げることができる。尚、本流体組成物の製造方法としては、基油と、炭素ナノ粒子と、有機溶剤とを混合できればよく、上記方法に限定されない。
本発明を適用することによって、基油(油剤)単独の熱伝導率(W/m・k)に対して、少なくとも0.5%以上の熱伝導率向上効果が得られ得る。典型的には、2%以上の熱伝導率向上効果が得られ得る。
好ましい形態、例えば、自動車用エンジンオイル、トランスミッションオイルとして本発明に係る流体組成物を用いると、基油単独(即ち、元のエンジンオイル、トランスミッションオイル)の場合と比べて油温40℃の場合における粘度(動粘度)を好ましくは約3mm/s以上、より好ましくは約5mm/s以上、特に好ましくは約10mm/s以上、低下させることができる。或いは、油温が約80℃まで加熱された場合、粘度を好ましくは約10mm/s以上、より好ましくは約20mm/s以上、さらに好ましくは約40mm/s以上、特に好ましくは約50mm/s以上、低下させることができる。
以下、本発明に関するいくつかの実施例を説明するが、本発明をかかる実施例に示すものに限定することを意図したものではない。
<実施例>
(I)組成成分の用意
基油として、鉱油を主成分とするエンジンオイルを用意した。このエンジンオイルのSAEエンジンオイル粘度分類は、5W−30であった。また、有機溶剤として、アルキルベンゼンを用意した。さらに、フラーレンとして、C60フラーレンを用意した。
(II)組成物の製造方法
(1)熱伝導率を低下させ得る混合物の製造
まず、上記アルキルベンゼン99質量部に、上記フラーレン1質量部を添加し、マグネットスターラーにより十分に攪拌した。この結果、アルキルベンゼン中にフラーレンを高度に分散(溶解)させた混合物を得た。
(2)流体組成物の製造
次いで、得られた混合物を上記エンジンオイルに添加した。本実施例では、混合物の添加量が異なる計2種類の流体組成物を調製した。即ち、サンプルNo.1として、エンジンオイル95質量部に上記混合物5質量部を添加、混合したものを調製した。また、サンプルNo.2として、エンジンオイル80質量部に、上記混合物20質量部を添加、混合したものを調製した。これらサンプルを調製するに当たり、混合手段としては、マグネットスターラーを使用した。即ち、60℃に油温を調整しながらマグネットスターラーにより混合し、目的とする流体組成物を得ることができた。得られた流体組成物(サンプルNo.1及びNo.2)ではいずれも懸濁が視認されず、炭素ナノ粒子はエンジンオイル中に均一に高度に分散(溶解)していた。
(III)流体組成物の評価
次に、フラーレンを添加していない基油(エンジンオイル)単独の熱伝導率と、上記にて得られたフラーレンを添加した流体組成物(サンプルNo.1及びNo.2)の熱伝導率を比較した。熱伝導率は、厚さa=1mの物質で隔てられた面積A=1mの2つの 面に1Kの温度差があるとき、Δt=1秒間に流れる熱量ΔQ(W)を表す。この測定は、20℃の雰囲気中において、京都電子工業株式会社製の熱物性測定装置によって測定した。結果を図1に示す。
図1から明らかなように、エンジンオイル単独の熱伝導率0.132W/m・Kに比べて、サンプルNo.1の熱伝導率0.133W/m・K、さらにサンプルNo.2の熱伝導率0.135W/m・Kであった。この結果から明らかなように、サンプルNo.1では、約0.75%、及びサンプルNo.2では、約2.3%の熱伝導率の向上がみられた。さらに、得られたサンプルNo.1及びNo.2を実際に市販の自動車エンジンに適用したところ、オイル流路においてスムーズに流動し且つフィルターに不純物、即ちフラーレンの団粒(塊)が付着することは認められなかった。また、フィルターを閉塞することもなかった。
また、エンジンオイルとしての基本的性能、例えば耐摩耗性及び酸化安定性について、不利な影響は認められなかった。
以上、本発明の好適な実施態様を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した態様を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
本発明に係る流体組成物は、熱伝導率を向上することが望ましい用途において特に制限なく適用することができる。特に、本発明は鉱油を基油とする流体組成物の調製に好適である。典型的には、自動車用潤滑油、例えば、エンジンオイル又はトランスミッションオイルのとして好適である。
実施例における流体組成物の熱伝導率を比較するグラフであり、縦軸は熱伝導率(W/m・K)を示す。

Claims (7)

  1. 所定の基油を主体に構成される流体組成物であって、
    炭素ナノ粒子と、
    該炭素ナノ粒子を分散可能な有機溶剤であって前記基油に溶解する有機溶剤と、
    を含み、
    前記炭素ナノ粒子が分散した状態で存在し、前記基油単独よりも高い熱伝導率を有する流体組成物。
  2. 前記炭素ナノ粒子としてフラーレンを含む、請求項1に記載の流体組成物。
  3. 前記基油は鉱物油を主体に構成された潤滑油である、請求項1又は2に記載の流体組成物。
  4. 前記基油は自動車用潤滑油である、請求項3に記載の流体組成物。
  5. 流体組成物全体に対する前記炭素ナノ粒子の含有率が0.001〜0.2質量%の範囲であり、流体組成物全体に対する前記有機溶剤の含有率が20質量%以下である、請求項4に記載の流体組成物。
  6. 所定の基油を主体に構成される流体組成物を製造する方法であって、以下の工程:
    炭素ナノ粒子と、該炭素ナノ粒子を分散可能な有機溶剤とを混合して、該炭素ナノ粒子が分散した混合物を得る工程;及び
    前記得られた混合物を基油に添加する工程、ここで該混合物の添加量は前記炭素ナノ粒子が組成物全体で分散可能な含有率となるように設定され、該炭素ナノ粒子の含有率は前記基油単独の熱伝導率よりも該流体組成物の熱伝導率が向上し得るように設定される;
    を包含する、方法。
  7. 潤滑油の熱伝導率を向上させる方法であって:
    炭素ナノ粒子と、該炭素ナノ粒子を分散可能な有機溶剤であって前記潤滑油に溶解する有機溶剤とを含む混合物を用意する工程;及び
    前記混合物を前記潤滑油に添加する工程、ここで該混合物の添加量は前記炭素ナノ粒子が潤滑油全体で分散可能な含有率となるように設定される;
    を含む、方法。
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