JP2006038952A - カメラ - Google Patents

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眞 秋葉
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稔 石黒
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充洋 内田
Takeichi Tatsuta
岳一 龍田
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Abstract

【課題】 データをフィルムに鮮明に写し込むことのできるカメラを提供することを目的とする。
【解決手段】 測光部13により得られた外光輝度に基づいて露出基準値を算出し、測光部13により得られた輝度値が所定値以下である場合、露出補正値を用いて露光量を増大するよう露出基準値を補正して露出目標値を算出する。測光部13により得られた輝度値が所定値以下の場合であって、算出された露出目標値が手ぶれ防止のためのシャッター制御の限界点を示す露出値以上の場合、デート写込部19はフィルムに対するデータの写し込み時間を規定値より長くした時間で写し込みを行う。また、露出目標値が手ぶれ防止のためのシャッター制御の限界点を示す露出値より小の場合、デート写込部19はフィルムに対するデータの写し込み時間を規定値で示される時間またはこの時間より短くした時間で写し込みを行う。
【選択図】 図3

Description

本発明は、日付などのデータを撮影した画像に写し込むカメラに関する。
従来から特開昭62−96935号公報(特許文献1)に記載されているように、日付などのデータを撮影した画像に写し込むことのできるカメラが知られている。この特許文献1に記載のカメラは、フィルムの感度に対応してデータ写しこみの露光量を切り換えるものである。そして、このカメラにおいて、露出を増やす操作がなされると、データ写し込み露光量を増加させる方向に制御することができる。
また、被写体の明るさが低い範囲でも露出不足のおこらないようにしたカメラとして、特開平5−34754号公報(特許文献2)に記載されるように、被写体の輝度がある設定値より低いと判断した場合には内蔵フィルムの感度を低感度に切り換え、露光量が大きくなるように露出制御を行うものが知られている。
特開昭62−96935号公報 特開平5−34754号公報
特許文献2に記載のカメラにおいては、被写体の輝度によって露出の制御を行うものであり、フィルムの感度に応じた露出の制御を行うものではない。従って、フィルムの感度に応じた適切な露出制御を行うことはできない。
これを解決するため、高感度フィルム(例えば、ISO感度1600以上)を装填した場合であって、外光輝度が所定の輝度以下である場合、露光量を増大させることにより、フラッシュを用いることなく撮影を可能とするカメラも考えられる。このカメラにおいては、外光輝度が所定値以下である場合、露出値をEV値=BV値+SV値−ΔEV値とし、適正な露光量を得ることにより、フラッシュを用いない撮影が可能となる。
しかしながら、特許文献2に記載の技術において、データの写し込みを行おうとすると、露光量を増大させている状態でではデータの写し込みのための露光量が相対的に少ない状態となる。つまり、データを鮮明に写し込むことができない。特許文献1に記載のように露出を増大させるにともなってデータの写しこみのための露光量を増大させる処理をそのまま適用すると、露光量を増大させてはいけない範囲にまで露光量を増大させてしまう場合が生ずる。そして、撮影時における露出に対して写し込みデータの露光量が相対的に少ないときには、薄く写し込まれる場合が生ずる。また、撮影時における露出に対して写し込みデータの露光量が相対的に大きいときには、にじんだ状態となって写し込まれる場合が生ずる。
そこで、本発明は、これら問題点を解決して、写し込みデータを鮮明に写し込むことのできるカメラを提供することを目的とする。
本発明のカメラは、上述の課題を解決するため、外光輝度を測定して外光輝度を示す輝度値を得る測光手段と、前記測光手段により得られた外光輝度に基づいて露出基準値を算出する露出値算出手段と、前記測光手段により得られた輝度値が所定値以下である場合、露光量を増大するよう前記露出値算出手段により算出された露出基準値を露出補正値を用いて補正して露出目標値を得る露出値補正手段と、前記測光手段により得られた輝度値が所定値以下の場合であって、前記露出値補正手段により得られた露出目標値が手ぶれ防止のためのシャッター制御の限界点を示す露出値以上の場合、フィルムに対するデータの写し込み時間を規定値より長い時間での写し込みを行い、前記露出値補正手段により得られた露出目標値が手ぶれ防止のためのシャッター制御の限界点を示す露出値より小の場合、フィルムに対するデータの写し込み時間を規定値で示される時間またはこの時間より短くした時間で写し込みを行う写し込み手段と、を備えている。
この発明によれば、測定した輝度値が所定値以下では、撮影時の露光量を増やすよう露出補正値を用いて補正された露出目標値を算出し、この露出目標値が手ぶれ防止のためのシャッター制御の限界点を示す露出値以上である場合では、日付などのデータの写し込み時間を長くする制御を行う。つまり、データ写し込み時における露光量が撮影時における露光量と相対的に不足する場合には、写し込み時間を長くする制御を行う。また、露出目標値が、手ぶれ防止のためのシャッター制御の限界点を示す露出値より小である場合では、シャッター制御による露光量は大きくならないため、データの写し込み時間を長くせず、規定値のままの時間で写し込みを行う制御を行う。
これにより、相対的にデータの写し込みのための露光量が不足または過剰となることがなく、データを鮮明に写し込むことができる。具体的には、データの写し込みにおける露光量が不足することにより写し込みがされたデータが薄くなる、といった状態を防止し、また露光量が多すぎることにより写し込みがされたデータがにじむといった状態を防止することができる。
また、本発明のカメラの前記写し込み手段は、さらに、前記測光手段により得られた輝度値が前記所定値より大であって、前記露出値補正手段により得られた露出目標値がシャッター制御による最小露光量を得ることのできる露出値以上である場合、フィルムに対するデータの写し込み時間を規定値より長い時間での写し込みを行い、前記露出値補正手段により得られた露出目標値がシャッター制御による最小露光量を得ることのできる露出値より小の場合、フィルムに対するデータの写し込み時間を規定値で示される時間で写し込みを行うよう構成することも好ましい。
この発明によれば、露出目標値がシャッター制御による最小露光量を得ることのできる露出値以上である場合には、撮影における露光量と比べて相対的にデータ写し込み時の露光量が不足するため、写し込み時間を長くする制御を行う。また、露出目標値がシャッター制御による最小露光量を得ることのできる露出値より小の場合、フィルムに対するデータの写し込み時間を規定値で示される時間で写し込みを行う。これにより、被写体の輝度値の増大に伴って露光量が増大することから生ずる相対的に写し込みの露光量が不足する、といったことを防止することができる。
また、本発明のカメラは、装填されているフィルムのフィルム感度を検出する感度検出手段をさらに備え、前記感度検出手段により検出されたフィルム感度が予め定めたフィルム感度以上のフィルム感度であると判断されると、前記露出補正手段により得られた露出目標値を用いて前記写し込み手段によるデータの写し込み処理を実行するよう構成することも好ましい。
この発明によれば、予め定めたフィルム感度以上のフィルムが装填されている場合、露光量を増大するよう露出目標値を算出し、この露出目標値および輝度値に基づいて写し込み手段によるデータの写し込みがなされ、装填されたフィルムのフィルム感度に応じたデータの写し込みを自動的に行うことができる。
本発明は、相対的にデータの写し込みのための露光量が不足または過剰となることがなく、データを鮮明に写し込むことができる。具体的には、データの写しこみにおける露光量が不足することにより写し込みがされたデータが薄くなる、といった状態を防止し、また露光量が多すぎることにより写し込みがされたデータがにじむといった状態を防止することができる。
本発明は、一実施の形態のために示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解することができる。引き続いて、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
まず、本実施形態のカメラ10について説明する。図1は本発明の第一実施形態に係るカメラの正面側の外観を示す斜視図であり、図2は実施形態に係るカメラの背面側の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係るカメラ10は、135フィルムフォーマットのパトローネを装填するレンズシャッターカメラに適用したものである。このカメラは、その上端にレリーズボタン11が設けられている。カメラ10の前面の中央部には、撮影レンズ2を組み込んだ鏡胴3が取り付けられている。この鏡胴3としては、例えば焦点距離24mm・開放絞りF2.0の単焦点レンズおよびシャッターからなるオートフォーカス動作が可能な撮影レンズ鏡胴が用いられる。カメラ10の上部にはファインダ5、ストロボ発光部15、投光部17及び受光部18が設けられている。投光部17及び受光部18は、例えば三角測量の原理に基づいて被写体までの距離を測定する測距部を構成している。
また、カメラ10には、測光部13が設けられている。測光部13は、撮影視野内の外光輝度を測定する測光手段として機能する。この測光部13は、例えば中央重点平均測光センサとして一つのSPDデバイス(赤外カットフィルタを光路上に内蔵したもの)を備えたものが用いられる。このSPDデバイスは近似的に撮影レンズ光学系の光軸上に向けられている。
カメラ10内部の撮影レンズ2の光軸上には、シャッター部16が組み込まれている。シャッター部16は、フィルムに必要な露光量を与える絞りばね兼用セクターを備えて構成されている。このシャッター部16としては、例えば、開放時F2.0のF値を有し、かつ、制御範囲Ev 7〜16[EV]の2枚羽根のレンズシャッターが用いられる。
また、図2に示すディスプレイ部6には、撮影モードや各種警告等が表示される。また、輝度警告灯4は、輝度が不足していること場合、その旨を警告するため点灯する。
図3は、本実施形態のカメラ10のブロック構成図である。カメラ10は、レリーズボタン11、フィルム感度検知部12、測光部13、メモリ部14、ストロボ発光部15、シャッター部16、投光部17、受光部18、デート写込部19、制御部20を備えている。以下、各部について説明する。
レリーズボタン11は、ユーザが被写体を撮影しようとするときに押下するボタンである。このレリーズボタン11が押下されるとシャッター部16はシャッターの開閉動作を行う。
フィルム感度検知部12は、フィルム装填部(図示せず)に装填されたフィルムの感度を検知する感度検知手段である。フィルム感度検知部12は、フィルムパトローネに示されるCASコードのうち感度をあらわす部分を読取り、読取った情報を制御部20に出力する。制御部20では、出力された情報に基づいてフィルム感度を認識することができる。フィルム感度はISO(International Organization for Standardization)で定められている。なお、ユーザがマニュアル操作においてフィルム感度を設定するようにしてもよい。
測光部13は、外光輝度を測定する測光手段である。測光部13が測定した輝度を示す情報を制御部20に出力し、制御部20では、被写体の輝度をAPEX単位であるBV値(Brightness Value)に変換する。
メモリ部14は、写し込み時間テーブル、補正量テーブル、および補正時間テーブルを記憶する記憶手段である。以下、各テーブルについて説明する。
写し込み時間テーブルは、フィルム感度と写し込み時間とを対応付けて記憶するテーブルである。図4は、写し込み時間テーブルの具体例を示す説明図である。図4に示すとおり、写し込みテーブルは、フィルム感度(ISO感度により表現)と日付などのデータをフィルムに写し込むのに必要とする写し込み時間とを対応付けて記憶する。なお、ISO感度1600、ISO感度3200など高感度のフィルム感度を有するフィルムについては、後述する所定の条件を満たすと、写し込み補正時間を通常の写し込み時間に加算するよう、この写し込みテーブル内で設定されている。
補正量テーブルは、測光部13が測定した輝度に基づいて算出されたAPEX単位であるBV値(Brightness Value)、およびこのBV値にフィルム感度を示すAPEX単位であるSV値(Film Speed Value)を加算して得たEV値(Exposure Value)と、上述図4における写し込み補正時間を特定する情報とを対応付けて記憶するテーブルである。
図5は、補正量テーブルの具体例を示す説明図である。図5に示すとおり、補正量テーブルは、BV値、およびEV値に対応して、写し込み補正時間を特定する情報とが対応づいて記憶している。例えば、測光値であるBV値が5以下であり、SV値+BV値−ΔEV値から算出される露出目標値であるEV値が7未満であると判断された場合、写し込み補正時間としてTexp補正0が抽出されるよう記憶している。
補正時間テーブルは、写し込み補正時間を特定する情報とその具体的な写し込み補正時間とを対応付けて記憶するテーブルである。図6は、補正時間テーブルの具体例を示す説明図である。図6に示すとおり、補正時間テーブルは、写し込み補正時間を特定する情報(例えば、Texp補正0)と実際の数値で示される写し込み補正時間とが対応付けて記憶している。
引き続いて、図3に戻り、各部を説明する。ストロボ発光部15は、測光部13が測定して被写体の輝度に基づいて自動的に、またはユーザの操作に基づいて、被写体に光を照射するものである。
シャッター部16は、制御部20による露出制御(シャッタースピードおよびF値(レンズ絞り))に基づいて、F値で示された径を開口し、シャッタースピードで示された時間経過すると閉口する動作を行うものであり、シャッター部16が開口している間レンズを通して得た画像はフィルムに転写される。
投光部17は、被写体までの距離を測定するためのものであり、被写体に対して光を照射するものである。
受光部18は、投光部17が照射した光が被写体から反射した光に基づいて被写体までの距離を算出するものである。具体的には、受光部18は、受光した光に基づいた光量を示す情報を制御部20に出力し、制御部20は、入力された光量を示す情報に基づいて被写体までの距離を算出する。上述したとおり、これら投光部17、受光部18から測距手段が構成されている。
デート写込部19は、フィルムに対して日付などのデータを写し込む写し込み手段である。このデート写込部19は、フィルムを給送しながらLEDアレイによる点灯処理を行うことによりデートの写し込みを行う構成である。具体的には、LEDアレイは一列7ドットからなるLEDで構成される。そして、一コマの撮影が終了した後の次のコマにフィルムを給送する時に、LEDのそれぞれのドットが点灯および消灯を繰り返すことにより日付等の数字をフィルムに対して写し込む。ここで、デート写込部19の具体例について図7を用いて説明する。
図7は、データ写込部19の具体的な構成を示す詳細説明図である。基板19aは、後述するLEDアレイ19bを保持し、制御する基板である。LEDアレイ19bは、一列7ドットからなるLEDで構成され、一ドット単位に点灯・消灯を行うことができるもののであり、デート情報を形成するものである。プリズム19cは、LEDアレイ19bにより点灯されたデート情報をフィルム面に反射するものである。写し込みレンズ19dは、プリズム19cにより反射されたデート情報をフィルム面に向けて透過するものである。フィルム19eは、写し込みレンズ19dを介して透過されたデート情報が写し込まれるものである。このように構成されたデート写込部19は、フィルム19eが次のコマに給送されるときに、LEDアレイ19bによる点灯・消灯を繰り返すことによりデート情報を形成し、フィルムに日付などのデート情報を写し込むことができる。
また、デート写込部19のその他の構成として、照明ランプおよび写し込み文字板若しくは写し込みLCDからなる構成がある。写し込み文字板または写し込みLCDは、その文字板またはLCDに日付が表示される。そして、撮影と同時にまたは撮影終了後に照明ランプは、表示された日付を照射することによりフィルムに対して露光する。これによりフィルムに対して日付等のデータは写し込まれる。
なお、デート写込部19が写し込む情報としては、日付のほか、時刻、シャッター速度、絞り値、露出補正値、撮影条件データ(被写体輝度、フラッシュの有無)などがある。
制御部20は、カメラ全体の制御を行う制御手段である。例えば、CPU、ROM、RAM、入力信号回路、出力信号回路などを備えて構成されている。この制御部20は、後述する動作フローチャートを実行する。例えば、レリーズボタン11の半押し状態を検知すると測距および測光を行うよう測距部および測光部13に指示を出力する。また、レリーズボタン11の全押しを検知すると、シャッター部16を動作させるよう指示を出力する。また、フィルム感度検知部12からの情報に基づいてフィルム感度を判断する。また、測光部13から出力された被写体の光量を示す情報に基づいてBV値およびこのBV値からEV値を算出する。
また、所定範囲のBV値を算出した場合は、通常のEV値に所定の露出補正値であるΔEV値を減算することにより、露光量を増大した露出目標値であるEV値を算出する。このように、制御部20は、BV値に基づいて露出基準値であるEV値を算出するとともに、BV値における所定範囲に対しては露光量を増大するよう補正した露出目標値であるEV値を算出する露出値算出手段としても機能する。さらに、これら露出目標値、輝度値に基づいて写し込み補正時間を抽出し、抽出した写し込み補正時間に基づいて写し込み時間を算出する。このように制御部20は、デート写込部19に対して写し込み時間を制御してデート写込部19とともに写し込み手段を形成して機能する。
次に、このカメラ10の動作について説明する。まず、カメラ10の撮影時における動作について説明する。図8は、カメラ10の撮影時における動作を示すフローチャートである。なお、これら動作は制御部20により制御されている。
まず、カメラ10のレリーズボタン11が半押しであることが検知されると(S2)、測距部による被写体までの距離の測定(測距)が行われ、および測光部13により被写体の輝度が測定(測光)される(S4)。そして、レリーズボタン11が半押し状態から全押しされたことが検知されると(S6)、測光した結果から算出された露出基準値であるEV値に基づいて露出制御が行われ、測距された結果に基づいて焦点制御がなされて撮影が行われる(S8)。なお、装填されたフィルムがISO感度1600以上のフィルムが装填された場合、フラッシュを用いない撮影モードであるNPモード(ナチュラルフォトモード)に自動的に設定されて、NPモードによる撮影を行う。具体的には、輝度値に基づいて露光量を増加するよう露出基準値であるEV値を補正して露出目標値を得て、この露出目標値に基づいた露出制御を行って撮影を行う。撮影が終了すると、次の撮影のためフィルムの一コマ分が給送される。そして、図7により示されたデート写し込みの機構を用いて、フィルムの給送処理に同期して、デート写込部19による写し込み処理がなされる(S10)。また、S6において、半押し状態から元に戻されると、処理は一旦終了する。
次に、S10におけるデータ写し込み処理における写し込み時間について説明する。まず、輝度値であるBV値と露出基準値(=BV値+SV値)に対して補正する露出補正値であるΔEV値との関連、および撮影時における露光量と写し込み時間との関係について説明する。図9は、ISO感度1600のフィルムを装填した場合における、輝度値であるBV値と露出補正値であるΔEV値と関連における補正特性を示す説明図である。なお、露出値EV値=BV値+SV値−ΔEV値であり、ISO感度1600のフィルムにおいてはSV値=9とする。
この図9において、BV値が5以下の場合、ΔEV値を3としている。ΔEV値を3として露光量を多くする(露出値を下げる)ことにより、フラッシュを用いずに自然光による撮影を可能とする。また、BV値が5より大の場合、ΔEV値を0としている(つまり、補正しない)。
なお、実際に露出制御される範囲は、シャッター制御による露出制御を可能とする範囲である。よって、露出目標値であるEV値は、プログラム線図(図示せず)で示される露出制御範囲内となるよう補正される必要があり、例えばプログラム線図で示す露出制御範囲が7以上16以下としているならば、その範囲とするよう補正される必要がある。
ここで、露出目標値EV値を7〜16の範囲に補正する詳細な処理について説明する。図10は、露出目標値であるEV値を適正な範囲に補正するときの詳細な処理を示すフローチャートである。
測光部13により測定された輝度に基づいて、APEX単位であるBV値が算出され、このBV値に基づいて露出補正値ΔEV値が抽出される(S20)。具体的には、図8に示すようにBV値が5以下であるときには、露出補正値ΔEV値として3を抽出する。そして、露出目標値EV値=BV値+SV値−ΔEV値を演算する(S22)。
演算して得た露出目標値EV値が7未満であるか否か判断する(S24)。本実施形態では、手ぶれ規制のため、露出目標値EV値の最小値を7としており、露出目標値EV値が7未満の数値についてはこれを7とするよう制限する必要がある。そして、露出目標値EV値が7未満である場合は、露出目標値EV値=7とする(S26)。また、露出目標値EV値が7以上である場合は、S22で演算された値を露出目標値EV値として、次のステップに進む。
演算して得た露出目標値EV値が16より大であるか否か判断する(S28)。本実施形態では、最小露光量とするための露出目標値EV値の最大値を16としており、露出目標値EV値が16より大の数値についてはこれを16とするよう制限する必要がある。そして、露出目標値EV値が16より大である場合は、露出目標値EV値=16とする(S30)。また、S28で露出目標値EV値が16以下である場合は、S22で演算された露出目標値EV値、またはS26で演算された露出目標値EV値を、それぞれ露出値目標値EV値とする。
このような処理を行うことにより、露出目標値EV値が7未満となる場合、手ぶれ防止のためのシャッター制御の限界値である露出目標値EV値=7とする制限を行うことができる。また、露出目標値EV値が16より大となる場合、シャッター制御による最小露光量を得るための露出値EV値=16とする制限を行うことができる。
このような図9に示す補正特性および図10に示す処理フローにより得られた補正特性を一つにまとめた概念的なものを図11に示す。図11は、シャッター制御による規制を考慮した補正特性を示す説明図である。図11においては、BV値が1以下の部分(つまり、EV値が7以下の部分)、BV値が7以上の部分(つまり、EV値が16以上の部分)については、EV値が7または16となることが必要とされることから、そのような値となるようΔEV値が仮定されている。
まず、図11において、BV≦1の範囲(図9では、BV値≦5かつ露出目標値EV値<7となる範囲)では、手ぶれ防止のためシャッター制御による露出制御を規制している。このため、被写体(外光)の輝度値が低い割には、露光量が増加されない。よって、BV値≦5かつ露出目標値EV値<7となる範囲では、写し込み時における露光量が相対的に不足することなく、写し込み時間を補正する必要がない。なお、本実施形態では、通常の写し込み時間から1μsec短くし、適切な写し込み時間となるよう補正しているが(図5および図6参照)、補正しなくてもよい。
また、図11において、1<BV値≦5の範囲(図9では、BV値≦5かつ露出目標値EV値≧7で示す範囲)では、フラッシュを用いずに照明などの光による撮影を可能とするよう、露光量を通常より大きくしている。そのため、BV値≦5かつ露出目標値EV値≧7で示す範囲では、フィルムに対するデータ(日付など)の写し込みに際しては通常より長い時間照射しないと、データを鮮明に写し込みすることができず、薄い状態で写し込みがされることになる。
よって、BV値≦5かつ露出目標値EV値≧7で示す範囲では、通常より長い時間、データの写し込みのための照射処理がなされることが必要である(図5および図6参照)。なお、本実施形態においてBV値≦5において、露出補正をしているのは、屋内などにおいて人工照明による影響を補正するためである。明らかに人工照明ではない環境下(曇天、晴天時における屋外など)では露出補正は必要とされない。
また、図11において、5<BV値<7の範囲(図9では、BV値>5かつ露出目標値EV値<16の範囲)では、露出補正値は0としている。よって、この範囲では、露光量が増えていないため、写し込み時間を補正する必要はない(図5および図6参照)。
また、図11において、BV値≧7となる範囲((図9では、BV値>5の範囲かつ露出目標値EV値≧16とする範囲)では、シャッター制御による最小露光量を得ることのできる露出制御の限界値となっている。したがって、被写体(外光)の輝度値が高くても、露光量を減少させることができない。よって、BV値>5の範囲であって、露出目標値EV値≧16となる範囲では、写し込み時における露光量が相対的に不足するため、データの写し込みのための露光を通常より大きくする必要がある。つまり、写し込み時間を長くする必要がある。本実施形態では、12μsec長く写し込みを行うように制御している(図5および図6参照)。
以上のことから、フラッシュを用いずに露光量を増大させることにより撮影を行うモード(特に、図9における、BV値≦5かつ露出目標値EV値≧7で示す範囲)においては、撮影時の露光量が大きい。そのため、露光量に対して写し込みデータへの露光量が相対的に低くならないよう写し込み時間を長くする必要があることが分かる。一方、シャッター制御の限界点において被写体の輝度値に対して相対的に露光量を減少させることができない場合においても、その露光量に対して写し込みデータの露光量が相対的に低くならないよう写し込み時間を長くする必要があることが分かる。なお、後者における写し込み時間は、前者における写し込み時間と比較して、短くてよい。後者における露光量の相対的な差は、前者における露光量の相対的な差より、一般的に小であるからである。
以上説明した露出目標値とデータの写し込みにおける露光量との関係に基づいて、写し込みデータを算出するカメラ10の具体的な動作について説明する。図12は、写し込み時間を算出する処理を示すフローチャートである。なお、ここで比較対象とされる露出目標値EV値は図9で示す露出補正値であるΔEV値を用いて算出された値であり、図10において露出目標値EV値が7〜16の間に補正された数値ではない。
まず、フィルム感度検知部12により検知されたフィルム感度がISO感度1600により示される感度以上であるか否かが判断される(S30)。フィルム感度がISO感度1600により示される感度以上であると判断される場合は、測光部13により測定された測光値が、BV値で示す5以下であるか否かが判断される(S32)。
測光値であるBV値が5以下である場合は、次にBV値により算出された露出目標値EV値が7未満であるか判断する(S34)。ここで、露出目標値EV値が7未満である場合は、写し込みデータ補正時間としてTexp補正0を設定する(S36)。また、S24において、露出目標値EV値が7以上である場合は、写し込みデータ補正時間としてTexp補正1を設定する(S38)。
また、S32において、測光値のBV値が5より大である場合は、さらに(18−露出目標値EV値)を計算し、この計算結果が2より大であるか判断する(S40)。(18−露出目標値EV値)が2より大である場合は、写し込みデータ補正時間としてTexp補正2を設定する(S42)。(18−露出目標値EV値)が2未満である場合は、写し込みデータ補正時間としてTexp補正3を設定する(S44)。
また、S30において、フィルム感度がISO感度1600により示される感度未満である場合は、写し込み補正量として0を設定する(S46)。なお、ここでは写し込み補正量を0と設定しているが、図4に示す写し込み時間テーブルに示すとおり、ISO感度が1600未満のフィルムが装填されている場合は、写し込み時間は写し込み補正時間に何ら影響を受けないため、写し込み補正量を0とする処理をしなくてもよい。
このように設定された写し込み補正時間と、フィルム感度に対応して定められた写し込み時間とを加算し、総写し込み時間を算出する(S48)。ここで算出された総写し込み時間を用いて、図8のS10における写し込み処理がなされる。
以上説明したとおり、本実施形態のカメラ10は、測光部13が測定した輝度値が所定値以下では、制御部20において撮影時の露光量を増やすよう露出補正値を用いて補正された露出目標値を算出し、この露出目標値が手ぶれ防止のためのシャッター制御の限界点を示す露出値以上である場合では、デート写込部19による日付などデータの写し込みの時間を長くする制御を行う。つまり、データ写し込み時における露光量が撮影時における露光量と相対的に不足する場合には、写し込み時間を長くする制御を行う。また、露出目標値が、手ぶれ防止のためのシャッター制御の限界点を示す露出値より小である場合では、シャッター制御による露光量は大きくならないため、データの写し込み時間を長くせず、規定値のままの時間で写し込みを行う制御を行う。
これにより、相対的にデータの写し込みのための露光量が不足または過剰となることがなく、データを鮮明に写し込むことができる。具体的には、データの写しこみにおける露光量が不足することにより写し込みがされたデータが薄くなる、といった状態を防止し、また露光量が多すぎることにより写し込みがされたデータがにじむといった状態を防止することができる。
また、制御部20において算出した露出目標値がシャッター制御による最小露光量を得ることのできる露出値以上である場合には、撮影における露光量と比べて相対的にデート写込部19によるデータ写し込み時の露光量が不足するため、写し込み時間を長くする制御を行う。また、露出目標値がシャッター制御による最小露光量を得ることのできる露出値より小の場合、フィルムに対するデータの写し込み時間を規定値で示される時間で写し込みを行う。これにより、被写体の輝度値の増大に伴って露光量が増大することから生ずる相対的に写し込みの露光量が不足する、といったことを防止することができる。
また、予め定めたフィルム感度(例えばISO感度1600)以上のフィルムが装填されている場合、制御部20において露光量を増大するよう露出目標値を算出し、この露出目標値および輝度値に基づいてデート写込部19によるデータの写し込みがなされることにより、装填されたフィルムのフィルム感度に応じたデータの写し込みを自動的に行うことができる。
本実施形態におけるカメラ10の正面側の外観を示す斜視図である。 本実施形態におけるカメラ10の背面側の外観を示す斜視図である。 本実施形態のカメラ10のブロック構成図である。 メモリ部14に記憶される写し込み時間テーブルの具体例を示す説明図である。 メモリ部14に記憶される補正量テーブルの具体例を示す説明図である。 メモリ部14に記憶される補正時間テーブルの具体例を示す説明図である。 データ写込部19の具体的な構成を示す詳細説明図である。 カメラ10の撮影時における動作を示すフローチャートである。 輝度値であるBV値と露出補正値であるΔEV値との関連における補正特性を示す説明図である。 EV値をシャッター制御可能範囲内に制限するときの処理を示すフローチャートである。 シャッター制御による露出制御を考慮したBV値とΔEV値との関連においてシャッター制御の規制を考慮した補正特性を示す説明図である。 写し込み時間を算出する処理を示すフローチャートである。
符号の説明
2・・・撮影レンズ、3・・・鏡胴、4・・・輝度警告灯、5・・・ファインダ、6・・・ディスプレイ部、10・・・カメラ、11・・・レリーズボタン、12・・・フィルム感度検知部、13・・・測光部、14・・・メモリ部、15・・・ストロボ発光部、16・・・シャッター部、17・・・投光部、18・・・受光部、19・・・デート写込部、20・・・制御部。

Claims (3)

  1. 外光輝度を検出する測光手段と、
    前記測光手段により得られた外光輝度に基づいて露出基準値を算出する露出値算出手段と、
    前記外光輝度の輝度値が所定値以下である場合、露光量を増加させるよう前記露出値算出手段により算出された露出基準値を露出補正値を用いて補正して露出目標値を得る露出値補正手段と、
    前記輝度値が所定値以下の場合であって、前記露出値補正手段により得られた露出目標値が手ぶれ防止のためのシャッター制御の限界点を示す露出値以上の場合、フィルムに対するデータの写し込み時間を規定値より長い時間での写し込みを行い、前記露出値補正手段により得られた露出目標値が手ぶれ防止のためのシャッター制御の限界点を示す露出値より小の場合、フィルムに対するデータの写し込み時間を規定値で示される時間またはこの時間より短くした時間で写し込みを行う写し込み手段と、
    を備えるカメラ。
  2. 前記写し込み手段は、さらに、前記測光手段により得られた輝度値が前記所定値より大であって、前記露出値補正手段により得られた露出目標値がシャッター制御による最小露光量を得ることのできる露出値以上である場合、フィルムに対するデータの写し込み時間を規定値より長い時間での写し込みを行い、
    前記露出値補正手段により得られた露出目標値がシャッター制御による最小露光量を得ることのできる露出値より小の場合、フィルムに対するデータの写し込み時間を規定値で示される時間で写し込みを行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 装填されているフィルムのフィルム感度を検出する感度検出手段を備え、
    前記感度検出手段により検出されたフィルム感度が予め定めたフィルム感度以上のフィルム感度であると判断されると、前記露出補正手段により得られた露出目標値を用いて前記写し込み手段によるデータの写し込み処理を実行することを特徴とする請求項1または2に記載のカメラ。
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