JP2006038410A - 電気機器の据付装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 吊下具を介して据付けられる本体の水平位置調整を容易に行え、かつ、前記本体の固定を簡単に行えるようにすること。
【解決手段】 天井裏内に吊下具１を介して本体３を据付ける電気機器の据付装置において、複数の前記吊下具１の前後に繋がって吊下げられる取付金具２を備え、前記本体３の梱包材の一部を水平位置調整用梱包材４とし、前記取付金具２に同水平位置調整用梱包材４を載せる載置部２ｂを設けてなり、前記取付金具２の水平位置調整後、前記取付金具２に前記本体３を固定するように構成した。
【選択図】 図４

Description

本発明は、電気機器の据付装置に係わり、より詳細には、吊下具を介して据付けられる本体の水平位置調整を容易に行え、かつ、前記本体の固定を簡単に行えるようにしたものに関する。

従来、天井裏内に吊下具、例えば、吊ボルトを介してダクト型室内機等の本体を据付ける際、天井裏内の天井の梁等より前記吊ボルトを垂れさせ、同吊ボルトに前記本体をナットで固定するようにしていたので、重量のある前記本体の据付け後の水平位置調整は困難な作業となっていた。

また、天井に吊下具を介して前記本体である液晶プロジェクタ等を据付ける際にも、前述と同様に、前記本体の据付け後の水平位置調整は困難な作業となっていた。

そこで、梱包材を重量のある前記本体の代わりにみたてて水平位置調整後、前記吊ボルトに前記本体を前記ナットで固定するようにしたものがある。

詳述すると、天井裏内に吊ボルトを介して前記本体を据付ける際、天井開口部の両側にそれぞれ梱包材を嵌め込み、前記梱包材の内側コーナ部の位置決め部に前記吊ボルトが位置するように、前記吊ボルト間ピッチ及び前記吊ボルト長さの水平位置調整を行った後、前記梱包材を取外し、前記吊ボルトに前記本体の吊金具をナットで固定するように構成している（例えば、特許文献１参照。）。

しかしながら、前記梱包材を取外してから前記吊ボルトに前記本体の吊金具を前記ナットで固定するようになっているので、重量のある前記本体を前記吊ボルトに合わせながら水平位置調整を要する場合があり、前記本体の水平位置調整と前記本体の固定に要する作業性が悪いという問題点があった。

特開平０５−１４９５７４号公報（第３頁、第１図〜第６図）

本発明は上記問題点に鑑み、吊下具を介して据付けられる本体の水平位置調整を容易に行え、かつ、前記本体の固定を簡単に行えるようにすることを目的とする。

本発明は上記課題を解決するため、吊下具を介して本体を据付ける電気機器の据付装置において、複数の前記吊下具に繋がって吊下げられる取付金具を備え、前記本体の梱包材の一部を水平位置調整用梱包材とし、前記取付金具に前記水平位置調整用梱包材を載置する載置部を設けた構成となっている。

本発明によれば、本体の梱包材の一部を水平位置調整用梱包材とし、同水平位置調整用梱包材を載せる載置部を設けた取付金具を備えたことにより、吊下具を介して据付られる前記本体の水平位置調整を容易に行うことができる。

以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。図１は本発明による電気機器の据付装置の取付金具を示す説明図で（Ａ）は取付金具を吊下具に吊下げた状態を示す斜視図、（Ｂ）は取付金具を示す斜視図、（Ｃ）は（Ｂ）のＡ−Ａ’の断面図、図２は本発明による電気機器の据付装置の取付金具に取付けられる本体の外観斜視図、図３は本発明による電気機器の据付装置の水平位置調整用梱包材の外観斜視図で（Ａ）は第一実施例を示す斜視図、（Ｂ）は（Ａ）の第一実施例に高さ調整機能を追加した例を示す斜視図、図４は本発明による電気機器の据付装置の据付手順を示す説明図で（Ａ）は水平位置調整を行う状態を示す斜視図、（Ｂ）は本体を仮固定後、本固定する状態を示す斜視図である。

本発明による電気機器の据付装置は、吊下具を介して本体を据付ける据付装置であって、複数の前記吊下具に繋がって吊下げられる取付金具を備え、前記本体の梱包材の一部を水平位置調整用梱包材とし、前記取付金具に同水平位置調整用梱包材を載せる載置部を設けている。

まず、図１（Ａ）で示すように、天井裏内の天井の梁等に備えた吊下具１に取付金具２が吊下げられ、前記取付金具２に後述する本体を固定するようになっている。

前記吊下具１は、例えば、４組の吊ボルト１ａ及びナット１ｂからなり、前記取付金具２は、上面の前後端にスリット２ａを設けた２つのＬ型の金具からなっており、前記吊ボルト１ａに前記取付金具２のスリット２ａを挿通して、前記ナット１ｂと前記ナット１ｂ間で前記取付金具２が前記吊下具１に吊下げられるようになっている。

さらに、前記取付金具２には、図１（Ａ）乃至（Ｃ）に示すように、前記スリット２ａの内側に前記載置部２ｂとして、水平位置調整用梱包材を載せるため、切り起しや別部品で構成された上方に突起する梱包材取付用ツメを設け、前記取付金具２の側面に、後述する前記本体を仮固定する仮固定部２ｃを設けている。

そして、前記取付金具２の側面には、前記仮固定部２ｃとしての前後端より内方に突設する仮固定用ツメと、前記本体を本固定するための螺子孔２ｄとをそれぞれ設けている。

前記取付金具２に固定される前記本体３は、図２に示すように、例えば、ダクト型室内機の両側面に、前記仮固定部２ｃに対応する位置に前記仮固定用ツメを引掛ける引掛用孔３ａと、前記螺子孔２ｄに対応する位置に固定用孔３ｂとを設け、他の側面に、図示を省略した室外機からの配管を接続したり、他のダクト型室内機への配管を接続するための吸込口３ｃまたは吹出口３ｃを設けた構成となっている。

次に、図３（Ａ）及び（Ｂ）を用いて、前記取付金具２の前記載置部２ｂに載せる水平位置調整用梱包材４について説明する。

前記水平位置調整用梱包材４は、前記本体３の梱包材の一部、例えば、梱包箱と前記本体３との間に敷いている平板の補強用ダンボール材に、前記取付金具２の前記載置部２ｂに対応する位置に取付部４ａを設けている。

前記取付部４ａとして、図３（Ａ）に示すように、前記補強用ダンボール材の四隅にスリットを設けた構成となっており、前記載置部２ｂとしての梱包材取付用ツメに前記スリットを勘合することにより、前記水平位置調整用梱包材４の載置位置を決める。

また、前記水平位置調整用梱包材４は、図３（Ｂ）に示すように、前記補強用ダンボール材の対向する両辺に沿って、４つの切起片４ｂを設け、同切起片４ｂを前記本体３の固定側の下方に折返して利用することにより、前記取付金具２の前記載置部２ｂに前記補強用ダンボール材を載せて、前記取付金具２を前記吊下具１に取付ける際に、前記本体３を前記取付金具２に固定したときの高さ方向の位置調整の目安となるようにしている。

前記本体３が天井開口部に沿って据付られる天井埋込型室内機である場合、前記切起片４ｂの長さを前記本体３の高さと略同じとし、前記天井開口部に対する前記本体３の高さ方向の位置調整を行うことができる。

次に、前記吊下具１、前記取付金具２、前記本体３及び前記水平位置調整用梱包材４の構成部材による据付手順について、図４（Ａ）及び（Ｂ）を用いて説明する。

まず、図４（Ａ）に示すように、前記取付金具２を水平位置調整するには、予め天井の梁等に４組の前記吊下具１の前記吊ボルト１ａを備え、前記吊ボルト１ａに前記取付金具２を前記ナット１ｂを用いて吊下げた後、前記吊ボルト１ａに吊下げられた左右２つの前記取付金具２の前記載置部２ｂの間に、前記水平位置調整用梱包材４を載置する。

ここで、載置された前記水平位置調整用梱包材４の上に水準器等を設置してその傾き状態を確認し、水平状態となるように、前記取付金具２の前後方向の水平位置調整を、前記ナット１ｂの位置を調整することにより行い、次に、水平位置調整と同様にして、左右２つの前記取付金具２の間の左右方向の水平位置調整を、前記ナット１ｂの位置を調整することにより行う。なお、前記水平位置調整用梱包材４に、前述のように平板の前記補強用ダンボール材を利用することにより、平板の前記補強用ダンボール材の上に前記水準器を手軽に目視しやすいところに設置することができ、また、平板の前記補強用ダンボール材によって、その傾き状態を目視確認することができる。

さらに、図３（Ｂ）に示す前記切起片４ｂを設けた前記水平位置調整用梱包材４を前記取付金具２に載置した場合、水平位置調整とともに前記切起片４ｂによって高さ調整も行うことができ、前記取付金具２に前記本体３として前記天井埋込型室内機を固定するときに有効である。

このように水平位置調整を行った後、前記水平位置調整用梱包材４を取外して前記本体３を前記取付金具２に固定する。

以上説明したように、本発明の電気機器の据付装置によれば、前記水平位置調整用梱包材４を前記取付金具２に載置して水平位置調整を行うようにしたので、重量のある前記本体３を前記吊ボルト１ａに直接に勘合させて水平位置調整を行う必要がなく、その調整作業も軽量の前記水平位置調整用梱包材により行うようにしたので、水平位置調整の作業性を良くすることができる。

次に、図４（Ｂ）に示すように、前記取付金具２に前記本体３を固定するには、前記本体３の引掛用孔３ａに、前記取付金具２の前記仮固定部２ｃとしての仮固定用ツメを引掛けて仮固定した後、前記本体３と前記取付金具２とを螺子５にて本固定する。

ここでは、前記螺子５を、前記取付金具２の前記螺子孔２ｄから前記本体３の前記固定用孔３ｂを介して螺着することにより、前記取付金具２に前記本体３が本固定される。

このように、前記取付金具２に、前記本体３を仮固定する前記仮固定部２ｃを設け、前記本体３に前記仮固定部２ｃに対応する位置に前記引掛用孔３ａを設けた場合には、前記本体３の両側で前記取付金具２に仮固定するようにしているので、前記本体３を前記吊ボルト１ａに直接に勘合させる場合に比べて、水平位置調整を行う必要がなく、前記本体３の仮固定から本固定までスムーズに、作業性を良くすることができる。

以上説明してきたように、本発明の電気機器の据付装置によれば、簡単な構成の前記水平位置調整用梱包材４と前記取付金具２によって、前記吊下具１を介して据付けられる前記本体３の水平位置調整を容易に行え、かつ、前記本体３の固定を簡単に行えるものである。

以上説明してきた実施例では、ダクト型室内機の両側面に、前記仮固定部２ｃに対応する位置に前記仮固定用ツメを引掛ける引掛用孔３ａを設けるようにしたが、本発明はこれに限るものではなく、ダクト型室内機の底面に、前記仮固定部２ｃに対応する位置に前記仮固定用ツメを引掛ける引掛用孔３ａを設けるようにしてもよい。

以上説明してきた実施例では、前記本体をダクト型室内機、天井埋込型室内機といった空気調和機を例としたが、本発明はこれに限るものではなく、部屋の天井に吊下具を介して液晶プロジェクタ等の映像機器を据付ける場合も適用でき、前記本体が吊下具を介して据付けられる電気機器であればよい。

また、以上説明してきた実施例では、前記吊下具１を前記吊ボルト１ａと前記ナット１ｂからなるようにしたが、本発明はこれに限るものではなく、天井の梁等に備え、前記取付金具２を吊下げるものであればよい。

また、以上説明してきた実施例では、前記水平位置調整用梱包材４を前記補強用ダンボール材からなるようにしたが、本発明はこれに限るものではなく、前記本体３の梱包材の一部として発砲スチロール材やその他の材質の梱包材であってもよい。

さらに、以上説明してきた実施例では、前記取付金具４の前記載置部２ｂを梱包材取付用ツメとし、前記水平位置調整用梱包材４の前記取付部４ａをスリットとしてそれぞれ４箇所に構成したが、本発明はこれに限るものではなく、前記取付金具４に対し前記水平位置調整用梱包材４の載置位置を決めるような構成、例えば、突起部、切欠き部、凹部等であればよい。

本発明による電気機器の据付装置の取付金具を示す説明図で（Ａ）は取付金具を吊下具に吊下げた状態を示す斜視図、（Ｂ）は取付金具を示す斜視図、（Ｃ）は（Ｂ）のＡ−Ａ’の断面図である。 本発明による電気機器の据付装置の取付金具に取付けられる本体の外観斜視図である。 本発明による電気機器の据付装置の水平位置調整用梱包材の外観斜視図で（Ａ）は第一実施例を示す斜視図、（Ｂ）は（Ａ）の第一実施例に高さ調整機能を追加した例を示す斜視図である。 本発明による電気機器の据付装置の据付手順を示す説明図で（Ａ）は水平位置調整を行う状態を示す斜視図、（Ｂ）は本体を仮固定後、本固定する状態を示す斜視図である。

符号の説明

１ 吊下具
１ａ 吊ボルト
１ｂ ナット
２ 取付金具
２ａ スリット
２ｂ 載置部（梱包材取付用ツメ）
２ｃ 仮固定部（仮固定用ツメ）
２ｄ 螺子孔
３ 本体
３ａ 引掛用孔
３ｂ 固定用孔
３ｃ 吸込口（吹出口）
４ 水平位置調整用梱包材（補強用ダンボール材）
４ａ 取付部（スリット）
４ｂ 切起片
５ 螺子

Claims (3)

1. 吊下具を介して本体を据付ける電気機器の据付装置において、複数の前記吊下具に繋がって吊下げられる取付金具を備え、前記本体の梱包材の一部を水平位置調整用梱包材とし、前記取付金具に前記水平位置調整用梱包材を載置する載置部を設けたことを特徴とする電気機器の据付装置。
2. 前記取付金具の側面に、前記本体を仮固定する仮固定部を設けたことを特徴とする請求項１記載の電気機器の据付装置。
3. 前記水平位置調整用梱包材を平板とし、同平板の四隅に取付部を設けるとともに、前記取付金具の載置部を前記取付部に対応する位置に設けたことを特徴とする請求項１または請求項２記載の電気機器の据付装置。

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