JP2006033454A - 画像処理方法並びに物理量分布検知の半導体装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像装置において、撮像デバイスの制限がなく、簡易なデジタル処理でダイナミックレンジを拡大できるようにする。
【解決手段】第1の蓄積期間下の画素信号と参照信号RAMPとを比較するとともに、この比較処理と並行してダウン/アップの何れかのモードでカウント処理を行ない、この比較処理が完了した時点のカウント値を保持する。第2の蓄積期間下の画素信号と参照信号RAMPとを比較するとともに、第1の蓄積期間についてのカウント結果を初期値として、第1の蓄積期間についてのカウントモードと同一にしてカウント処理を行ない、比較処理が完了した時点のカウント値を保持する。そのカウント結果は、蓄積時間の異なる画像信号の加算演算となり、結果として、ダイナミックレンジの広い1つのデジタル画像信号がカウント結果として得られる。蓄積時間の制御や読出しは通常の撮像デバイスと同様でよく、センサデバイスの制限が不要である。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像処理方法、並びに複数の単位構成要素が配列されてなる物理量分布検知の半導体装置および電子機器に関する。より詳細には、たとえば光や放射線などの外部から入力される電磁波に対して感応性をする複数の単位構成要素が配列されてなり、単位構成要素によって電気信号に変換された物理量分布を、アドレス制御により任意選択して電気信号として読出可能な、たとえば固体撮像装置などの、物理量分布検知の半導体装置やその他の電子機器に用いて好適な、デジタル信号処理技術に関する。特に、ダイナミックレンジの拡大技術に関する。
光や放射線などの外部から入力される電磁波に対して感応性をする単位構成要素(たとえば画素)をライン状もしくはマトリクス状に複数個配列してなる物理量分布検知半導体装置が様々な分野で使われている。
たとえば、映像機器の分野では、物理量のうちの光(電磁波の一例)を検知するCCD(Charge Coupled Device )型あるいはMOS(Metal Oxide Semiconductor )やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor )型の固体撮像装置が使われている。これらは、単位構成要素(固体撮像装置にあっては画素)によって電気信号に変換された物理量分布を電気信号として読み出す。
また、固体撮像装置の中には、電荷生成部で生成された信号電荷に応じた画素信号を生成する画素信号生成部に増幅用の駆動トランジスタを有する増幅型固体撮像素子(APS;Active Pixel Sensor /ゲインセルともいわれる)構成の画素を備えた増幅型固体撮像装置がある。たとえば、CMOS型固体撮像装置の多くはそのような構成をなしている。
このような増幅型固体撮像装置において画素信号を外部に読み出すには、複数の単位画素が配列されている画素部に対してアドレス制御をし、個々の単位画素からの信号を任意に選択して読み出すようにしている。つまり、増幅型固体撮像装置は、アドレス制御型の固体撮像装置の一例である。
たとえば、単位画素がマトリクス状に配されたX−Yアドレス型固体撮像素子の一種である増幅型固体撮像素子は、画素そのものに増幅機能を持たせるために、MOS構造などの能動素子(MOSトランジスタ)を用いて画素を構成している。すなわち、光電変換素子であるフォトダイオードに蓄積された信号電荷(光電子)を前記能動素子で増幅し、画像情報として読み出す。
この種のX−Yアドレス型固体撮像素子では、たとえば、画素トランジスタが2次元行列状に多数配列されて画素部が構成され、ライン(行)ごとあるいは画素ごとに入射光に対応する信号電荷の蓄積が開始され、その蓄積された信号電荷に基づく電流または電圧の信号がアドレス指定によって各画素から順に読み出される。ここで、MOS(CMOSを含む)型においては、アドレス制御の一例として、1行分を同時にアクセスして行単位で画素信号を画素部から読み出す方式が多く用いられている。
画素部から読み出されたアナログの画素信号は、必要に応じて、アナログ−デジタル変換装置(AD変換装置;Analog Digital Converter)にてデジタルデータに変換する。このため、種々のAD変換の仕組みが提案されている(たとえば非特許文献1〜5、特許文献1参照)。これらの公知文献の中には、1行分を同時にアクセスして行単位で画素信号を画素部から読み出す方式に適合するように、垂直列ごとにAD変換部やその他の信号処理を行なう信号処理部を配置したいわゆる列並列方式を採っているものもある。
W. Yang et. al., "An Integrated 800x600 CMOS ImageSystem," ISSCC Digest of Technical Papers, pp. 304-305, Feb., 1999 米本和也著、"CCD/CMOSイメージセンサの基礎と応用"、CQ出版社、2003年8月10日、初版p201〜203 今村俊文、山本美子、"3.高速・機能CMOSイメージセンサの研究"、[online]、[平成16年3月15日検索]、インターネット<URL:http://www.sankaken.gr.jp/project/iwataPJ/report/h12/h12index.html> 今村俊文、山本美子、長谷川尚哉、"3.高速・機能CMOSイメージセンサの研究"、[online]、[平成16年3月15日検索]、インターネット<URL:http://www.sankaken.gr.jp/project/iwataPJ/report/h14/h14index.html> Oh-Bong Kwon et. al.,"A Novel Double Slope Analog-to-Digital Converter for a High-Quality 640x480 CMOS Imaging System"、VL3-03 1999 IEEE p335〜338 特開平11−331883号公報 特開2001−268451号公報 特開平11−8805号公報
一方、画素から出力された画素信号に対しては、高画質のイメージ生成や特殊なアプリケーション利用などのために、種々の演算処理がなされる。この際の仕組みとしては、処理プロセスの側面では、大別すると、アナログ領域にて処理してからデジタルデータに変換する第1の手法と、アナログの画素信号をデジタルデータに変換してから演算(デジタル演算)する第2の手法とがある。
また、演算処理を何処で行なうかの回路配置の側面では、特許文献2の従来技術で述べられているように、デバイスの外部(チップ外)にて演算処理を行なう手法(オフチップ法という)と、非特許文献4,5や特許文献2,3に記載されているように、イメージセンサ上に加減算機能など様々な処理機能を設ける手法(オンチップ法という)とがある。特に、画素部から画素信号を取り込む際に、垂直列ごとに信号処理部を配置したいわゆる列並列方式の構造のものは、オンチップ法に適していると考えられている。
たとえば、アナログ領域にて処理するとともにオンチップ法を適用した事例としては、非特許文献6に記載のように、画素内の容量を画素内メモリとして利用して、直前のフレーム信号を保持しておき、現在のフレーム信号と画素内で加算することで、ダイナミックレンジ拡大を行なう仕組みがある。また、非特許文献7に記載のように、デュアル・サンプリング(dual sampling)を使った広ダイナミックレンジ撮像を行なう仕組みもある。
Yoshinori Muramatsu et. al.,"A Signal-Processing CMOS Image Sensor Using a Simple Analog Operation"、IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS, VOL. 38, NO. 1, JANUARY 2003 0.Y.Petch ,et al.;"Wide Interscene Dynamic Range CMOS APS Using Dual Sampling"、IEEE Trans. Electron Devices, Vol.44,No.10,pp.1721〜1723,1997
図12は、非特許文献7に記載の光量に対するダイナミックレンジ拡大方式を説明する図である。この方式では、図12に示すように、撮像領域の下と上にサンプリング回路(列回路;第1水平転送レジスタ)を設けている。Δ行だけ離れている行nと行n−Δの各画素から読み出した信号電荷を、それぞれのサンプリング回路に別々に読み出して出力1、出力2の各信号として記憶する。
走査された行の画素がリセットされて再び信号電荷の蓄積を開始するので、撮像面の走査方向が下から上になっている場合、行nと行n−Δの蓄積時間はフレームレートと走査線数との間で所定の関係を持ち、読み出す2行の間隔を調整することで、下と上に読み出される信号の蓄積時間の比を変えることができる。たとえば、n−ΔとΔの比を100:1にすれば、蓄積時間が100倍違う短時間蓄積信号と長時間蓄積信号が、出力1と出力2から現れる。
これら蓄積時間の異なる2系統の出力1,2を使ってデバイス外部(オフチップ)の合成回路にて画像合成することで、より広い入射光量に対して飽和し難い信号出力が得られ、ダイナミックレンジを拡大することができる。
しかしながら、非特許文献6に記載の仕組みでは、画素内メモリを有するセンサ構造でなければダイナミックレンジを拡大することができない。つまり、センサデバイスとしての制限がある。
また、非特許文献7に記載の仕組みでは、画素内メモリを有するセンサ構造が不要でセンサデバイスの制限がないが、読出回路が上下に必要になるため回路規模が大きくなる。また、同じ行の長時間蓄積信号と短時間蓄積信号が違うタイミングで出力されるので、両者の信号を合成するなどの処理をする場合は、Δ行分のメモリで同時化する必要がありまる。さらに、蓄積時間の異なる2画面の合成をオフチップ処理としているので、システム規模が大きくなるという欠点もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、センサデバイスの制限がなく、簡易なデジタル処理でダイナミックレンジを拡大することのできる仕組みを提供することを目的とする。
本発明に係る画像処理方法は、複数の処理対象画像信号の積和演算結果のデジタルデータを取得する画像処理方法であって、先ず、蓄積時間の異なる条件の元で取得された複数の処理対象画像信号の内の一方についてのデジタルデータをカウント処理の初期値として、複数の処理対象画像信号のうちの他方に応じた電気信号と、この他方についてのデジタルデータを取得するための参照信号とを比較する。そして、この比較処理と並行して、ダウンカウントモードおよびアップカウントモードのうちの、一方についてのデジタルデータの符号と同一符号となるモードでカウント処理を行ない、比較処理が完了した時点のカウント値を保持する。そして、この保持したカウント値を所定のタイミングで演算済みデータとして出力することとした。
なお、複数の処理対象画像信号の内の初期値として利用される一方についても、比較処理とカウント処理を行なうことで、そのデジタルデータを取得するようにしてもよい。
何れの場合においても、複数の処理対象画像信号のうちの他方についての、前記同一符号となるモードでのカウント処理にてAD変換をした後には、複数の処理対象画像信号間での加算演算結果のデジタルデータがカウント値として自動的に得られる。各処理対象画像信号は、蓄積時間の異なる条件の元で取得されたものであるので、結果として、ダイナミックレンジの広い1つのデジタル画像信号がカウント結果として得られるようになる。
ダウンカウントモードやアップカウントモードでカウント処理を行なうに際しては、共通のアップダウンカウンタを用いつつ、その処理モードを切り替えて行なうのがよい。こうすることで、カウント処理に用いるカウンタ回路をコンパクトにすることができる。加えて、2つのモードを切り替えてカウント処理することで、ダイナミックレンジ拡大化のための加算演算処理が直接にでき、和を取るための特別な加算器が不要になる。
また、前回のカウント処理で取得した演算結果を示すカウント値を所定のデータ記憶部に保持しておき、今回のカウント処理を行なう際には、データ記憶部からのカウント値の読出処理を並行して行なうのがよい。こうすることで、カウント処理を利用した加算演算処理と、カウント結果の読出しとを同時並行的に行なうパイプライン処理が実現できる。
なお、視感度を考慮するべく、比較処理に使用される参照信号の時間変化量を調整することで、加算演算における処理対象画像信号についての係数を設定するのが好ましい。特に、通常の蓄積時間であれば飽和してしまうような高レベルの信号を飽和することなくかつ視感度補正を実現するべく、比較的短時間の蓄積時間の元で取得された処理対象画像について、参照信号の時間変化量を調整するのが好ましい。
上述した処理は、入射された電磁波に対応する電荷を生成する電荷生成部および電荷生成部により生成された電荷に応じた単位信号を生成する単位信号生成部を単位構成要素内に含み、この単位構成要素が行列状など所定の順に配された、物理量分布検知のための半導体装置において、単位信号生成部により生成され出力されたアナログの単位信号を処理対象信号としてデジタルデータに変換する処理に利用することができる。
なお、単位構成要素を2次元マトリックス状に配置してある場合、単位信号生成部により生成され列方向に出力されるアナログの単位画像信号(画素信号)を行単位で(列並列で)アクセスし取り込む(垂直)スキャン読みを行ない、この行単位で、単位構成要素のそれぞれについて、比較処理やカウント処理を行なうことで、AD変換を同時実行する加算演算処理と加算演算結果の読出しの高速化を図るのがよい。
本発明に係る半導体装置や電子機器は、本発明に係る上記画像処理方法を実施するのに好適な装置であって、アナログの処理対象画像信号とこの処理対象画像信号をデジタルデータに変換するための参照信号とを比較する比較部と、電荷生成部における電荷を生成する時間である蓄積時間がそれぞれ異なる条件の元で取得された複数のアナログの処理対象画像信号の内の一方についてのデジタルデータをカウント処理の初期値として、比較部における比較処理と並行して、ダウンカウントモードおよびアップカウントモードのうちの、一方についてのデジタルデータの符号と同一符号となるモードでカウント処理を行ない、比較部における比較処理が完了した時点のカウント値を保持するカウンタ部とを備えるものとした。
好ましくは、蓄積時間を制御する蓄積時間制御部や、デジタルデータに変換するための参照信号を生成し比較部に供給する参照信号生成部や、カウンタ部におけるカウント処理のモードを制御する制御部をも備えているとなおよい。
蓄積時間制御部は、同一位置の電荷生成部における蓄積時間を制御することで、同一位置の電荷生成部から、蓄積時間がそれぞれ異なる条件の元で取得された複数のアナログの処理対象画像信号を順次出力させ、比較部と前記カウンタ部とは、蓄積時間制御により蓄積時間が制御された同一位置の電荷生成部から順次出力された複数の処理対象画像信号を、それぞれ処理対象とするのがよい。
また、単位構成要素が行列状に配されていて、比較部とカウンタ部とからなる組を、単位構成要素の列の並び方向である行方向に複数備えている構成の場合、蓄積時間制御部は、行単位で前記蓄積時間を制御し、比較部と前記カウンタ部とは、列ごとに、蓄積時間制御により行単位で前記蓄積時間が制御された同一列の複数の処理対象画像信号を、それぞれ処理対象とするのがよい。
カウンタ部は、共通のカウンタ回路で構成され、かつアップカウントモードとダウンカウントモードとを切替可能に構成されているものとすることもできるし、ダウンカウントモードでカウント処理を行なうダウンカウンタ回路と、アップカウントモードでカウント処理を行なうアップカウンタ回路とを有しているものとすることもできる。後者の場合、回路構成に応じて、ダウンカウンタ回路が保持したカウント値とアップカウンタ回路が保持したカウント値との和を取る加算回路を有しているものとすることもできる。
本発明によれば、AD変換用の参照信号と処理対象画像信号とを比較し、この比較処理と並行して、ダウンカウントモードおよびアップカウントモードの何れか一方のモードでカウント処理を行ない、比較処理が完了した時点のカウント値を保持するようにした。
このとき、複数の処理対象画像信号の内の一方についてのデジタルデータを他方のカウント処理の初期値として設定するようにしている。このため、複数の処理対象画像信号に基づく演算結果を表す多値のデジタルデータを、カウント処理した結果として得ることができる。比較処理とカウント処理にてAD変換処理がなされるので、結果的には、AD変換処理と演算処理とを同時に実行する仕組みを構築できる。蓄積時間の制御や読出しは通常の撮像デバイスと同様でよく、本発明を実現するに際してセンサデバイスの制限が不要である。
つまり、センサデバイスの制限がなく、AD変換用の参照信号を操作して処理対象信号をAD変換しつつ、同時に複数の処理対象信号を使用した積和演算を行ない、AD変換の結果である多値のカウント値そのものを積和演算結果として得ることができる。
加えて、蓄積時間の異なる条件の元で取得された画像信号を処理対象とするとともに、他方についての処理時に、一方についてのデジタルデータの符号と同一符号となるモードでカウント処理を行ない、比較処理が完了した時点のカウント値を保持することで、演算は蓄積時間の異なる画像信号の加算演算となり、結果として、ダイナミックレンジの広い1つのデジタル画像信号がカウント結果として得られるようになる。
よって、撮像デバイスの制限を受けることなく、画像信号のAD変換と広ダイナミックレンジ画像信号生成とを効率的に行なうことができるようになる。回路規模の増大なしに、白飛び・黒潰れの緩和された光量に対するダイナミックレンジの広い画像を取得できる。すなわち、比較部とカウント処理部からなるAD変換部とは別に、AD変換されたデータを保持する専用のメモリ装置や加算演算を行なう機能部を追加回路として設ける必要がなく、回路規模や回路面積の増大の問題を解消できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下においては、X−Yアドレス型の固体撮像装置の一例である、CMOS撮像素子をデバイスとして使用した場合を例に説明する。また、CMOS撮像素子は、全ての画素がNMOSあるいはPMOSよりなるものであるとして説明する。
ただしこれは一例であって、対象となるデバイスはMOS型の撮像デバイスに限らない。光や放射線などの外部から入力される電磁波に対して感応性をする単位構成要素をライン状もしくはマトリクス状に複数個配列してなる物理量分布検知用の半導体装置の全てに、後述する全ての実施形態が同様に適用できる。
<第1実施形態;固体撮像装置の構成>
図1は、本発明に係る半導体装置の第1実施形態であるCMOS固体撮像装置(CMOSイメージセンサ)の概略構成図である。なお、このCMOS固体撮像装置は、本発明に係る電子機器の一態様でもある。
固体撮像装置1は、入射光量に応じた電気信号を出力するフォトダイオードなどの光電変換素子(電荷生成部の一例)を含む複数個の画素が行および列に配列された(すなわち2次元マトリクス状の)画素部を有し、各画素からの信号出力が電圧信号であって、CDS(Correlated Double Sampling ;相関2重サンプリング)処理機能部やデジタル変換部(ADC;Analog Digital Converter)などの画像処理部が列並列に設けられているものである。
“列並列に画像処理部が設けられている”とは、垂直列の垂直信号線19に対して実質的に並列に複数のCDS処理機能部やデジタル変換部が設けられていることを意味する。複数の各機能部は、デバイスを平面視したときに、ともに画素部10に対して列方向の一方の端縁側(図の下側に配されている出力側)にのみ配されている形態のものであってもよいし、画素部10に対して列方向の一方の端縁側(図の下側に配されている出力側)とその反対側である他方の端縁側(図の上側)に分けて配されている形態のものであってもよい。後者の場合、行方向の読出走査(水平走査)を行なう水平走査部も、各端縁側に分けて配して、それぞれが独立に動作可能に構成するのがよい。
たとえば、列並列にCDS処理機能部やデジタル変換部が設けられている典型例としては、撮像部の出力側に設けたカラム領域と呼ばれる部分に、CDS処理機能部やデジタル変換部を垂直列ごとに設け、順次出力側に読み出すカラム型のものである。また、カラム型に限らず、隣接する複数(たとえば2つ分)の垂直信号線19(垂直列)に対して1つのCDS処理機能部やデジタル変換部を割り当てる形態や、N本おき(Nは正の整数;間にN−1本を配する)のN本分の垂直信号線19(垂直列)に対して1つのCDS処理機能部やデジタル変換部を割り当てる形態などを採ることもできる。
カラム型を除くものは、何れの形態も、複数の垂直信号線19(垂直列)が1つのCDS処理機能部やデジタル変換部を共通に使用する構成となるので、画素部10側から供給される複数列分の画素信号を1つのCDS処理機能部やデジタル変換部に供給する切替回路(スイッチ)を設ける。なお、後段の処理によっては、出力信号を保持するメモリを設けるなどの対処が必要になる。
何れにしても、複数の垂直信号線19(垂直列)に対して1つのCDS処理機能部やデジタル変換部を割り当てる形態などを採ることで、各画素信号の信号処理を画素列単位で読み出した後に行なうことで、同様の信号処理を各単位画素内で行なうものに比べて、各単位画素内の構成を簡素化し、イメージセンサの多画素化、小型化、低コスト化などに対応できる。
また、列並列に配された複数の信号処理部にて1行分の画素信号を同時並行処理することができるので、出力回路側やデバイスの外部で1つのCDS処理機能部やデジタル変換部にて処理を行なう場合に比べて、信号処理部を低速で動作させることができ、消費電力や帯域性能やノイズなどの面で有利である。逆に言えば、消費電力や帯域性能などを同じにする場合、センサ全体の高速動作が可能となる。
なお、カラム型の構成の場合、低速で動作させることができ消費電力や帯域性能やノイズなどの面で有利であるとともに切替回路(スイッチ)が不要である利点もある。以下の実施形態では、特に断りのない限り、このカラム型で説明する。
図1に示すように、第1実施形態の固体撮像装置1は、正方状の複数の単位画素3が行および列に(つまり正方格子状に)配列された画素部(撮像部)10と、画素部10の外側に設けられた駆動制御部7と、カラム処理部26と、カラム処理部26にAD変換用の参照電圧を供給する参照信号生成部27と、出力回路28とを備えている。
なお、カラム処理部26の前段または後段には、必要に応じて信号増幅機能を持つAGC(Auto Gain Control) 回路などをカラム処理部26と同一の半導体領域に設けることも可能である。カラム処理部26の前段でAGCを行なう場合にはアナログ増幅、カラム処理部26の後段でAGCを行なう場合にはデジタル増幅となる。nビットのデジタルデータを単純に増幅してしまうと、階調が損なわれてしまう可能性があるため、どちらかというとアナログにて増幅した後にデジタル変換するのが好ましいと考えられる。
駆動制御部7は、画素部10の信号を順次読み出すための制御回路機能を備えている。たとえば、駆動制御部7としては、列アドレスや列走査を制御する水平走査回路(列走査回路)12と、行アドレスや行走査を制御する垂直走査回路(行走査回路)14と、内部クロックを生成するなどの機能を持つ通信・タイミング制御部20とを備えている。
なお、図中、通信・タイミング制御部20の近傍に点線で示すように、高速クロック生成部の一例であって、入力されたクロック周波数よりも高速のクロック周波数のパルスを生成するクロック変換部23を設けるようにしてもよい。通信・タイミング制御部20は、端子5aを介して入力される入力ロック(マスタークロック)CLK0やクロック変換部23で生成された高速クロックに基づいて内部クロックを生成する。
クロック変換部23で生成された高速クロックを源とする信号を用いることで、AD変換処理などを高速に動作させることができるようになる。また、高速クロックを用いて、高速の計算を必要とする動き抽出や圧縮処理を行なうことができる。また、カラム処理部26から出力されるパラレルデータをシリアルデータ化してデバイス外部に映像データD1を出力することもできる。こうすることで、AD変換されたデジタルデータのビット分よりも少ない端子で高速動作出力する構成を採ることができる。
クロック変換部23は、入力されたクロック周波数よりも高速のクロック周波数のパルスを生成する逓倍回路を内蔵している。このクロック変換部23は、通信・タイミング制御部20から低速クロックCLK2を受け取り、それを元にして2倍以上高い周波数のクロックを生成する。クロック変換部23の逓倍回路としては、k1を低速クロックCLK2の周波数の倍数としたときk1逓倍回路を設ければよく、周知の様々な回路を利用することができる。
図1では、簡単のため行および列の一部を省略して示しているが、現実には、各行や各列には、数十から数千の単位画素3が配置される。この単位画素3は、典型的には、受光素子(電荷生成部)としてのフォトダイオードと、増幅用の半導体素子(たとえばトランジスタ)を有する画素内アンプとから構成される。
画素内アンプとしては、たとえばフローティングディフュージョンアンプ構成のものが用いられる。一例としては、電荷生成部に対して、電荷読出部(転送ゲート部/読出ゲート部)の一例である読出選択用トランジスタ、リセットゲート部の一例であるリセットトランジスタ、垂直選択用トランジスタ、およびフローティングディフュージョンの電位変化を検知する検知素子の一例であるソースフォロア構成の増幅用トランジスタを有する、CMOSセンサとして汎用的な4つのトランジスタからなる4TR構成を使用することができる。
あるいは、特許第2708455号公報に記載のように、電荷生成部により生成された信号電荷に対応する信号電圧を増幅するための、ドレイン線(DRN)に接続された増幅用トランジスタと、電荷生成部をリセットするためのリセットトランジスタと、垂直シフトレジスタより転送配線(TRF)を介して走査される読出選択用トランジスタ(転送ゲート部)を有する、3つのトランジスタからなる3TR構成を使用することもできる。
また、駆動制御部7の他の構成要素として、水平走査回路12、垂直走査回路14、および通信・タイミング制御部20が設けられている。水平走査回路12は、カラム処理部26からカウント値を読み出す読出走査部の機能を持つ。これらの駆動制御部7の各要素は、画素部10とともに、半導体集積回路製造技術と同様の技術を用いて単結晶シリコンなどの半導体領域に一体的に形成され、半導体システムの一例である固体撮像素子(撮像デバイス)として構成される。
単位画素3は、行選択のための行制御線15を介して垂直走査回路14と、また垂直信号線19を介してカラムAD回路25が垂直列ごとに設けられているカラム処理部26と、それぞれ接続されている。ここで、行制御線15は垂直走査回路14から画素に入る配線全般を示す。
なお、本実施形態のカラムAD回路25は、それそのもので、複数の処理対象画像信号の積和演算結果のデジタルデータを取得する画像処理装置の機能を有する。
水平走査回路12や垂直走査回路14は、後述のようにデコーダを含んで構成され、通信・タイミング制御部20から与えられる制御信号CN1,CN2に応答して、処理対象の画素信号の読出しを開始するようになっている。このため、行制御線15には、単位画素3を駆動するための種々のパルス信号(たとえば、リセットパルスRST、転送パルスTRF、DRN制御パルスDRNなど)が含まれる。
垂直走査回路14と通信・タイミング制御部20とで、処理対象の複数の単位画素3のそれぞれの位置を指定して、この単位画素3から複数の画素信号のそれぞれをカラム処理部26に入力させる単位信号選択制御部が構成される。
通信・タイミング制御部20は、図示しないが、各部の動作に必要なクロックや所定タイミングのパルス信号を供給するタイミングジェネレータTG(読出アドレス制御装置の一例)の機能ブロックと、端子5aを介してマスタークロックCLK0を受け取り、また端子5bを介して動作モードなどを指令するデータDATAを受け取り、さらに固体撮像装置1の情報を含むデータを出力する通信インタフェースの機能ブロックとを備える。
たとえば、水平アドレス信号を水平デコーダ12aへ、また垂直アドレス信号を垂直デコーダ14aへ出力し、各デコーダ12a,14aは、それを受けて対応する行もしくは列を選択する。
この際、単位画素3を2次元マトリックス状に配置してあるので、画素信号生成部5により生成され垂直信号線19を介して列方向に出力されるアナログの画素信号を行単位で(列並列で)アクセスし取り込む(垂直)スキャン読みを行ない、この後に、垂直列の並び方向である行方向にアクセスし画素信号(本例ではデジタル化された画素データ)を出力側へ読み出す(水平)スキャン読みを行なうようにすることで、画素信号や画素データの読出しの高速化を図るのがよい。もちろん、スキャン読みに限らず、読み出したい単位画素3を直接にアドレス指定することで、必要な単位画素3の情報のみを読み出すランダムアクセスも可能である。
また、第1実施形態の通信・タイミング制御部20では、端子5aを介して入力されるマスタークロック(マスタークロック)CLK0と同じ周波数のクロックCLK1や、それを2分周したクロックやより分周した低速のクロックをデバイス内の各部、たとえば水平走査回路12、垂直走査回路14、カラム処理部26などに供給する。以下、2分周したクロックやそれ以下の周波数のクロック全般を纏めて、低速クロックCLK2という。
垂直走査回路14は、画素部10の行を選択し、その行に必要なパルスを供給するものである。たとえば、垂直方向の読出行を規定する(画素部10の行を選択する)垂直デコーダ14aと、垂直デコーダ14aにて規定された読出アドレス上(行方向)の単位画素3に対する行制御線15にパルスを供給して駆動する垂直駆動回路14bとを有する。なお、垂直デコーダ14aは、信号を読み出す行の他に、電子シャッタ用の行なども選択する。すなわち、垂直走査回路14は、単位画素3が有する電荷生成部における電荷を生成する時間である蓄積時間を制御する蓄積時間制御部の機能を持つ。
水平走査回路12は、低速クロックCLK2に同期してカラム処理部26のカラムAD回路25を順番に選択し、その信号を水平信号線(水平出力線)18に導くものである。たとえば、水平方向の読出列を規定する(カラム処理部26内の個々のカラムAD回路25を選択する)水平デコーダ12aと、水平デコーダ12aにて規定された読出アドレスに従って、カラム処理部26の各信号を水平信号線18に導く水平駆動回路12bとを有する。なお、水平信号線18は、たとえばカラムAD回路25が取り扱うビット数n(nは正の整数)分、たとえば10(=n)ビットならば、そのビット数分に対応して10本配置される。
このような構成の固体撮像装置1において、単位画素3から出力された画素信号は、垂直列ごとに、垂直信号線19を介して、カラム処理部26のカラムAD回路25に供給される。
なお、カラム処理部26と水平走査回路12との間の信号経路上には、各垂直信号線19に対してドレイン端子が接続された図示しない負荷MOSトランジスタを含む負荷トランジスタ部が配され、各負荷MOSトランジスタを駆動制御する負荷制御部(負荷MOSコントローラ)が設けられている。
単位画素3を構成する増幅用トランジスタは各垂直信号線19に接続されており、また垂直信号線19は垂直列ごとに負荷MOSトランジスタのドレインに接続され、また各負荷MOSトランジスタのゲート端子には、負荷制御部からの負荷制御信号CTldが共通に入力されており、信号読出し時には、各増幅用トランジスタに接続された負荷MOSトランジスタによって、予め決められた定電流を流し続けるようになっている。
カラム処理部26の各カラムAD回路25は、1列分の画素の信号を受けて、その信号をデジタルデータに変換する。また、通信・タイミング制御部20と垂直走査回路14との協働動作で機能する単位信号選択制御部で指定された画素位置の複数の積和演算処理対象の画素信号(同一垂直列方向のみのものとは限らない)を順次受けて、その複数の画素信号に基づき積和演算するとともにデジタルデータに変換する。たとえば、各カラムAD回路25は、アナログ信号を、たとえば低速クロックCLK2を用いて、たとえば10ビットのデジタルデータに変換しつつ積和演算を行なう演算機能付きのADC(Analog Digital Converter)回路を持つ。
ADC回路の構成については、詳細は後述するが、コンパレータ(電圧比較器)にランプ状の参照信号(参照電圧)RAMPを供給すると同時にクロック信号でのカウント(計数)を開始し、垂直信号線19を介して入力されたアナログの画素信号を参照信号RAMPと比較することによってパルス信号が得られるまでカウントすることでAD変換を行なう。
また、この際、回路構成を工夫することで、AD変換とともに、垂直信号線19を介して入力された電圧モードの画素信号に対して、画素リセット直後の信号レベル(ノイズレベル)と真の(受光光量に応じた)信号レベルVsig との差分をとる処理を行なうことができる。これにより、固定パターンノイズ(FPN;Fixed Pattern Noise )やリセットノイズといわれるノイズ信号成分を取り除くことができる。
このカラムAD回路25でデジタル化された画素データは、水平走査回路12からの水平選択信号により駆動される図示しない水平選択スイッチを介して水平信号線18に伝達され、さらに出力回路28に入力される。なお、10ビットは一例であって、10ビット未満(たとえば8ビット)や10ビットを超えるビット数(たとえば14ビット)など、その他のビット数としてもよい。
このような構成によって、電荷生成部としての受光素子が行列状に配された画素部10からは、行ごとに各垂直列について画素信号が順次出力される。そして、受光素子(フォトダイオードなどの光電変換素子)が行列状に配された画素部10に対応する1枚分の画像すなわちフレーム画像が、画素部10全体の画素信号の集合で示されることとなる。
<カラムAD回路と参照信号生成部の詳細>
参照信号生成部27は、DA変換回路(DAC;Digital Analog Converter)27aを有して構成されており、通信・タイミング制御部20からの制御データCN4で示される初期値から、通信・タイミング制御部20からのカウントクロックCKdac に同期して、階段状の鋸歯状波(ランプ波形)を生成して、カラム処理部26の個々のカラムAD回路25に、この生成した鋸歯状波をAD変換用の参照信号(ADC基準信号)RAMPとして供給するようになっている。なお、図示を割愛しているが、ノイズ防止用のフィルタを設けるとよい。
なお、この階段状の鋸歯状波は、クロック変換部23からの高速クロック、たとえば逓倍回路で生成される逓倍クロックを元に生成することで、端子5aを介して入力されるマスタークロックCLK0に基づき生成するよりも高速に変化させることができる。
通信・タイミング制御部20から参照信号生成部27のDA変換回路27aに供給する制御データCN4は、比較処理ごとのランプ電圧の傾き(変化の度合い;時間変化量)を指示する情報も含んでいる。具体的には、1カウント当たりの電圧変化分を設定し、単位時間(カウントクロックCKdac )ごとに1ずつカウント値を変化させるのがよい。
たとえば、DA変換回路27aは、制御データCN4に含まれている初期値を示す電圧(たとえば3.0V)から、カウントクロックCKdac ごとにΔRAMPずつ電圧を低下させる。なお、カウントクロックCKdac の周期を調整することで傾きを変えることができる。たとえば、基準に対して1/m分周したクロックを使うと傾きが1/mとなる。カウンタ部254でのカウントクロックCK0を同一とすれば、カウンタ部254にては、同じ画素電圧に対して、カウント値がm倍となる、すなわち係数としてmを設定できる。つまり、参照信号RAMPの傾きを変えることで、後述する積和演算処理時の係数を調整することができる。
あるいは、参照信号生成部27に与えるカウントクロックCKdac の周期を一定にしつつ、カウンタ出力値をx、制御データCN4に含まれているランプ電圧の傾き(変化率)βとするとy=α(初期値)−β*xによって算出される電位を出力するなど、制御データCN4に含まれているランプ電圧の傾き(変化率)を指示する情報により、1つのカウントクロックCKdac ごとの電圧変化分ΔRAMP(=β)を調整するなど、任意の回路を用いることができる。
なお、同一の処理対象の画素信号についての基準信号レベルと真の信号成分レベルとの差を求める信号取得差分処理時には、それぞれの比較処理のランプ電圧の傾き(変化率)の絶対値の大きさを同じに設定するのがよい。
一方、信号取得差分処理で求められる複数の処理対象画像信号(本例では画素信号)について空間差分処理や時間差分処理を行なう場合には、処理対象画像信号についてのランプ電圧の傾き(変化率)の絶対値の大きさを同じに設定してもよいし、そのランプ電圧の傾き(変化率)の絶対値の大きさを異なるものとしてもよい。
傾き(変化率)の絶対値の大きさを異なるものに設定することで、各単位画素3からの画素信号(詳しくは真の信号成分)に係数を掛けた後に符号も含んだ総和を求める機能、つまり積和演算を実現することができる。この際、3以上の画素信号についての空間差分処理や時間差分処理を行なう場合には、傾き(変化率)の絶対値の大きさを同じにする画素数と異なるものにする画素数との組合せは任意である。
カラムAD回路25は、参照信号生成部27のDA変換回路27aで生成される参照信号RAMPと、行制御線15(H0,H1,…)ごとに単位画素3から垂直信号線19(V0,V1,…)を経由し得られるアナログの画素信号とを比較する電圧比較部(コンパレータ)252と、電圧比較部252が比較処理を完了するまでの時間をカウントし、その結果を保持するカウンタ部254とを備えて構成されnビットAD変換機能を有している。
通信・タイミング制御部20は、電圧比較部252が画素信号のリセット成分ΔVと信号成分Vsig の何れについて比較処理を行なっているのかに応じてカウンタ部254におけるカウント処理のモードを制御する制御部の機能を持つ。この通信・タイミング制御部20から各カラムAD回路25のカウンタ部254には、カウンタ部254がダウンカウントモードで動作するのかアップカウントモードで動作するのかを指示するためのモード制御信号CN5と、カウンタ部254が保持しているカウント値を初期値にリセットするリセット制御信号CN6とが入力されている。
電圧比較部252の一方の入力端子RAMPは、他の電圧比較部252の入力端子RAMPと共通に、参照信号生成部27で生成される階段状の参照信号RAMPが入力され、他方の入力端子には、それぞれ対応する垂直列の垂直信号線19が接続され、画素部10からの画素信号電圧が個々に入力される。電圧比較部252の出力信号はカウンタ部254に供給される。
カウンタ部254のクロック端子CKには、他のカウンタ部254のクロック端子CKと共通に、通信・タイミング制御部20からカウントクロックCK0が入力されている。
このカウンタ部254は、その構成については図示を割愛するが、ラッチで構成されたデータ記憶部255の配線形態を同期カウンタ形式に変更することで実現でき、1本のカウントクロックCK0の入力で、内部カウントを行なうようになっている。カウントクロックCK0も、階段状の電圧波形と同様に、クロック変換部23からの高速クロック(たとえば逓倍クロック)を元に生成することで、端子5aを介して入力されるマスタークロックCLK0より高速にすることができる。
n個のラッチの組合せでnビットのカウンタ部254を実現でき、非特許文献1などのように2系統のn個のラッチで構成されたデータ記憶部255の回路規模に対して半分になる。加えて、カウンタ部24が不要になるから、全体としては、非特許文献1に示される構成よりも大幅にコンパクトになる。
ここで、第1実施形態のカウンタ部254は、詳細は後述するが、カウントモードに拘わらず共通のアップダウンカウンタ(U/D CNT)を用いて、同一の処理対象の画素信号あるいは物理的な性質が同一の複数の画素信号に対してダウンカウント動作とアップカウント動作とを切り替えてカウント処理を行なうことが可能に構成されている点に特徴を有する。
なお、カウンタ部254は、カウントのオーバーフローを検知する構成や正負の符号(+/−)を処理する構成にする。たとえば、オーバーフロー用余剰ビットを付加したり、桁上げ(キャリー)、または桁借り(ボロー)のビットを用いたりするなど、公知の技術を用いることで、オーバーフローや符号に対する対処は容易に実現可能である。
ここで、単位画素3から出力される画素信号は、通常、真の有効な信号成分だけでなく、リセット成分を含んでいる。時系列的には先ずリセット成分(基準成分)が現われた後に、リセット成分に重畳された真の有効な信号成分が現われる。リセット成分レベルとリセット成分に重畳された真の有効な信号成分との差が真の有効な信号成分となる。
このため、画素信号についての真の有効な信号成分Vsig のデジタルデータを得る際には、同一の画素信号Vxについて、基準成分(リセット成分ΔV)と真の信号成分に対してカウント処理してAD変換を行なう際に、基準成分と真の信号成分の内の一方(通常はリセット成分)について取得したデジタルデータを他方(通常は信号成分)のカウント処理の初期値とする。
こうすることで、他方(通常は信号成分)のカウント処理にてAD変換をした後には、自動的に双方の差分結果のデジタルデータを取得する、すなわち、基準成分と信号成分とを含んで表されるアナログの処理対象画像信号の基準成分と信号成分との差信号成分をデジタルデータに変換することができる。
加えて、物理的な性質が同一の相異なる複数の(たとえば画素位置が異なる、あるいは同一画素位置の撮像時刻の異なる)処理対象の画素信号に対して、カウントモードの組合せを同一にしてカウント動作を繰り返し行なうことで、複数の画素信号間での加算演算を実現することや、カウントモードの組合せを切り替えて(具体的には組合せを逆にする)カウント動作を繰り返し行なうことで、複数の画素信号間での差分(減算)演算を実現することが可能に構成されている点に特徴を有する。これらの演算処理モードの切替えは、水平走査回路12や垂直走査回路14の走査パターンを通信・タイミング制御部20による制御の元で調整することで実現できる。
たとえば、カウンタ部254は、複数の単位画素3の画素信号についてそれぞれカウント処理してAD変換を行なう際に、各画素信号の内の一方について取得したデジタルデータを他方の画素信号(後のカウント処理の対象信号)のカウント処理の初期値とすることで、複数の単位画素3のうちの他方についてカウント処理にてAD変換をした後には、自動的に双方の積和演算結果のデジタルデータを取得する。
ここで、それぞれについてのカウントモードを同じにすれば、後のカウント処理時に得られるカウント値は、複数の単位画素3の画素信号(詳しくは真の信号成分)についての加算結果のデジタルデータを取得することができる。これに対して、それぞれについてのカウントモードを異なるモード(逆のモード)にすれば、後のカウント処理時に得られるカウント値は、複数の単位画素3の画素信号についての減算結果のデジタルデータを取得することができる。3画素以上を処理対象とする場合、これらを組み合わせることも可能であり、各単位画素3からの画素信号(詳しくは真の信号成分)について、符号も含んだ総和を求める機能、つまり積和演算を実現することができる。
また、第1実施形態のカウンタ部254は、カウント出力値がカウントクロックCK0に同期して出力される同期カウンタを使用する。なお、同期カウンタの場合、すべてのフリップフロップ(カウンタ基本要素)の動作がカウントクロックCK0で制限される。よって、より高周波数動作が要求される場合には、カウンタ部254としては、その動作制限周波数が最初のフリップフロップ(カウンタ基本要素)の制限周波数でのみ決められるため高速動作に適する非同期カウンタの使用がより好ましい。
カウンタ部254には、水平走査回路12から制御線12cを介して制御パルスが入力される。カウンタ部254は、カウント結果を保持するラッチ機能を有しており、制御線12cを介しての制御パルスによる指示があるまでは、カウンタ出力値を保持する。
このような構成のカラムAD回路25は、先にも述べたように、垂直信号線19(V0,V1,…)ごとに配置され、列並列構成のADCブロックであるカラム処理部26が構成される。
個々のカラムAD回路25の出力側は、水平信号線18に接続されている。先にも述べたように、水平信号線18は、カラムAD回路25のビット幅であるnビット幅分の信号線を有し、図示しないそれぞれの出力線に対応したn個のセンス回路を経由して出力回路28に接続される。
このような構成において、カラムAD回路25は、画素信号読出期間において、カウント動作を行ない、所定のタイミングでカウント結果を出力する。すなわち、先ず、電圧比較部252では、参照信号生成部27からのランプ波形電圧と、垂直信号線19を介して入力される画素信号電圧とを比較し、双方の電圧が同じになると、電圧比較部252のコンパレータ出力が反転(本例ではHレベルからLレベルへ遷移)する。
カウンタ部254は、参照信号生成部27から発せられるランプ波形電圧に同期してダウンカウントモードもしくはアップカウントモードでカウント動作を開始しており、コンパレータ出力の反転した情報がカウンタ部254に通知されると、カウント動作を停止し、その時点のカウント値を画素データとしてラッチ(保持・記憶)することでAD変換を完了する。
この後、カウンタ部254は、所定のタイミングで水平走査回路12から制御線12cを介して入力される水平選択信号CH(i)によるシフト動作に基づいて、記憶・保持した画素データを、順次、カラム処理部26外や画素部10を有するチップ外へ出力端子5cから出力する。
なお、本実施形態の説明としては直接関連しないため特に図示しないが、その他の各種信号処理回路なども、固体撮像装置1の構成要素に含まれる場合がある。
<第1実施形態;信号取得差分処理の動作>
図2は、図1に示した第1実施形態の固体撮像装置1のカラムAD回路25における基本動作である信号取得差分処理を説明するためのタイミングチャートである。
画素部10の各単位画素3で感知されたアナログの画素信号をデジタル信号に変換する仕組みとしては、たとえば、所定の傾きで下降するランプ波形状の参照信号RAMPと単位画素3からの画素信号における基準成分や信号成分の各電圧とが一致する点を探し、この比較処理で用いる参照信号RAMPの生成時点から、画素信号における基準成分や信号成分に応じた電気信号と参照信号とが一致した時点までをカウントクロックでカウント(計数)することで、基準成分や信号成分の各大きさに対応したカウント値を得る手法を採る。
ここで、垂直信号線19から出力される画素信号は、時間系列として、基準成分としての画素信号の雑音を含むリセット成分ΔVの後に信号成分Vsig が現れるものである。1回目の処理を基準成分(リセット成分ΔV)について行なう場合、2回目の処理は基準成分(リセット成分ΔV)に信号成分Vsig を加えた信号についての処理となる。以下具体的に説明する。
1回目の読出しのため、先ず通信・タイミング制御部20は、モード制御信号CN5をローレベルにしてカウンタ部254をダウンカウントモードに設定するとともに、リセット制御信号CN6を所定期間アクティブ(本例ではハイレベル)にしてカウンタ部254のカウント値を初期値“0”にリセットさせる(t9)。そして、任意の行Hxの単位画素3から垂直信号線19(V0,V1,…)への1回目の読出しが安定した後、通信・タイミング制御部20は、参照信号生成部27に向けて、参照信号RAMP生成用の制御データCN4を供給する。
これを受けて、参照信号生成部27は、電圧比較部252の一方の入力端子RAMPへの比較電圧として、全体として鋸歯状(RAMP状)に時間変化させた階段状の波形(RAMP波形)を入力する。電圧比較部252は、このRAMP波形の比較電圧と画素部10から供給される任意の垂直信号線19(Vx)の画素信号電圧とを比較する。
電圧比較部252の入力端子RAMPへの参照信号RAMPの入力と同時に、電圧比較部252における比較時間を、行ごとに配置されたカウンタ部254で計測するために、参照信号生成部27から発せられるランプ波形電圧に同期して(t10)、カウンタ部254のクロック端子に通信・タイミング制御部20からカウントクロックCK0を入力し、1回目のカウント動作として、初期値“0”からダウンカウントを開始する。すなわち、負の方向にカウント処理を開始する。
電圧比較部252は、参照信号生成部27からのランプ状の参照信号RAMPと垂直信号線19を介して入力される画素信号電圧Vxとを比較し、双方の電圧が同じになったときに、コンパレータ出力をHレベルからLレベルへ反転させる(t12)。つまり、リセット成分Vrst に応じた電圧信号と参照信号RAMPとを比較して、リセット成分Vrst の大きさに対応した時間経過後にアクティブロー(L)のパルス信号を生成して、カウンタ部254に供給する。
この結果を受けて、カウンタ部254は、コンパレータ出力の反転とほぼ同時にカウント動作を停止し、その時点のカウント値を画素データとしてラッチ(保持・記憶)することでAD変換を完了する(t12)。つまり、電圧比較部252に供給するランプ状の参照信号RAMPの生成とともにダウンカウントを開始し、比較処理によってアクティブロー(L)のパルス信号が得られるまでクロックCK0でカウント(計数)することで、リセット成分Vrst の大きさに対応したカウント値を得る。
通信・タイミング制御部20は、所定のダウンカウント期間を経過すると(t14)、電圧比較部252への制御データの供給と、カウンタ部254へのカウントクロックCK0の供給とを停止する。これにより、電圧比較部252は、ランプ状の参照信号RAMPの生成を停止する。
この1回目の読出し時は、画素信号電圧VxにおけるリセットレベルVrst を電圧比較部252で検知してカウント動作を行なっているので、単位画素3のリセット成分ΔVを読み出していることになる。
このリセット成分ΔV内には、単位画素3ごとにばらつく雑音がオフセットとして含まれている。しかし、このリセット成分ΔVのばらつきは一般に小さく、またリセットレベルVrst は概ね全画素共通であるので、任意の垂直信号線19の画素信号電圧Vxにおけるリセット成分ΔVの出力値はおおよそ既知である。
したがって、1回目のリセット成分ΔVの読出し時には、RAMP電圧を調整することにより、ダウンカウント期間(t10〜t14;比較期間)を短くすることが可能である。本実施形態では、リセット成分ΔVについての比較処理の最長期間を、7ビット分のカウント期間(128クロック)にして、リセット成分ΔVの比較を行なっている。
続いての2回目の読出し時には、リセット成分ΔVに加えて、単位画素3ごとの入射光量に応じた電気信号成分Vsig を読み出し、1回目の読出しと同様の動作を行なう。すなわち、先ず通信・タイミング制御部20は、モード制御信号CN5をハイレベルにしてカウンタ部254をアップカウントモードに設定する(t18)。そして、任意の行Hxの単位画素3から垂直信号線19(V0,V1,…)への2回目の読出しが安定した後、通信・タイミング制御部20は、参照信号生成部27に向けて、参照信号RAMP生成用の制御データCN4を供給する。
これを受けて、参照信号生成部27は、電圧比較部252の一方の入力端子RAMPへの比較電圧として、全体として鋸歯状(RAMP状)に時間変化させた階段状の波形(RAMP波形)を入力する(t20)。電圧比較部252は、このRAMP波形の比較電圧と画素部10から供給される任意の垂直信号線19(Vx)の画素信号電圧とを比較する。
電圧比較部252の入力端子RAMPへの参照信号RAMPの入力と同時に、電圧比較部252における比較時間を、行ごとに配置されたカウンタ部254で計測するために、参照信号生成部27から発せられるランプ波形電圧に同期して(t20)、カウンタ部254のクロック端子に通信・タイミング制御部20からカウントクロックCK0を入力し、2回目のカウント動作として、1回目の読出し時に取得された単位画素3のリセット成分ΔVに対応するカウント値から、1回目とは逆にアップカウントを開始する。すなわち、正の方向にカウント処理を開始する。
電圧比較部252は、参照信号生成部27からのランプ状の参照信号RAMPと垂直信号線19を介して入力される画素信号電圧Vxとを比較し、双方の電圧が同じになったときに、コンパレータ出力をHレベルからLレベルへ反転させる(t22)。つまり、信号成分Vsig に応じた電圧信号と参照信号RAMPとを比較して、信号成分Vsig の大きさに対応した時間経過後にアクティブロー(L)のパルス信号を生成して、カウンタ部254に供給する。
この結果を受けて、カウンタ部254は、コンパレータ出力の反転とほぼ同時にカウント動作を停止し、その時点のカウント値を画素データとしてラッチ(保持・記憶)することでAD変換を完了する(t22)。つまり、電圧比較部252に供給するランプ状の参照信号RAMPの生成とともにダウンカウントを開始し、比較処理によってアクティブロー(L)のパルス信号が得られるまでクロックCK0でカウント(計数)することで、信号成分Vsig の大きさに対応したカウント値を得る。
通信・タイミング制御部20は、所定のダウンカウント期間を経過すると(t24)、電圧比較部252への制御データの供給と、カウンタ部254へのカウントクロックCK0の供給とを停止する。これにより、電圧比較部252は、ランプ状の参照信号RAMPの生成を停止する。
この2回目の読出し時は、画素信号電圧Vxにおける信号成分Vsig を電圧比較部252で検知してカウント動作を行なっているので、単位画素3の信号成分Vsig を読み出していることになる。
ここで、本実施形態においては、カウンタ部254におけるカウント動作を、1回目の読出し時にはダウンカウント、2回目の読出し時にはアップカウントとしているので、カウンタ部254内で自動的に、式(1)で示す減算が行なわれ、この減算結果に応じたカウント値がnビットのデジタル値としてカウンタ部254に保持される。
Figure 2006033454
ここで、式(1)は、式(2)のように変形でき、結果としては、カウンタ部254に保持されるカウント値は信号成分Vsig に応じたnビットのデジタル値となる。
Figure 2006033454
つまり、上述のようにして、1回目の読出し時におけるダウンカウントと2回目の読出し時におけるアップカウントといった、2回の読出しとカウント処理によるカウンタ部254内での減算処理によって、単位画素3ごとのばらつきを含んだリセット成分ΔVとカラムAD回路25ごとのオフセット成分とを除去することができ、単位画素3ごとの入射光量に応じた電気信号成分Vsig のみを簡易な構成で取り出すことができる。この際、リセット雑音も除去できる利点がある。
よって、本実施形態のカラムAD回路25は、アナログの画素信号をデジタルの画素データに変換するデジタル変換部としてだけでなく、CDS(Correlated Double Sampling ;相関2重サンプリング)処理機能部としても動作することとなる。
また、式(2)で得られるカウント値が示す画素データは正の信号電圧を示すので、補数演算などが不要となり、既存のシステムとの親和性が高い。
ここで、2回目の読出し時は、入射光量に応じた電気信号成分Vsig を読み出すので、光量の大小を広い範囲で判定するため、アップカウント期間(t20〜t24;比較期間)を広く取り、電圧比較部252に供給するランプ電圧を大きく変化させる必要がある。
そこで本実施形態では、信号成分Vsig についての比較処理の最長期間を、10ビット分のカウント期間(1024クロック)にして、信号成分Vsig の比較を行なっている。つまり、リセット成分ΔV(基準成分)についての比較処理の最長期間を、信号成分Vsig についての比較処理の最長期間よりも短くする。リセット成分ΔV(基準成分)と信号成分Vsig の双方の比較処理の最長期間すなわちAD変換期間の最大値を同じにするのではなく、リセット成分ΔV(基準成分)についての比較処理の最長期間を信号成分Vsig についての比較処理の最長期間よりも短くすることで、2回に亘るトータルのAD変換期間が短くなるように工夫する。
このとき、2回に亘る総処理時間は、1行期間(1水平処理期間)内に収まるようにする。この調整は、信号の最大幅(ダイナミックレンジ)に割り当てるビット数と1ビットに割り当てるカウントクロックCK0の周期設定で行なうことができる。参照信号生成部27から発せられる参照信号RAMPは、信号の最大幅(ダイナミックレンジ)をカバーするようにする。
参照信号RAMPの傾きやカウントクロックCK0の周期を一定とした場合、ビット数を調整することで、AD変換期間を調整することができる。たとえば、ビット数を“m”減らすと、AD変換期間を1/(2^m;“^”はべき乗を示す)にすることができる。また、カウントクロックCK0の周期を一定とし、参照信号RAMPの傾きを1/k倍すれば、信号に対する係数(ゲイン)をk倍にすることができる。
なお、基準成分と信号成分の各AD変換期間を異なるものとする場合、1回目と2回目との比較ビット数が異なるが、通信・タイミング制御部20から制御データを参照信号生成部27に供給して、この制御データに基づいて参照信号生成部27にてランプ電圧を生成するようにすることで、ランプ電圧の傾きすなわち参照信号RAMPの変化率を1回目と2回目とで同じにする。デジタル制御でランプ電圧を生成するので、ランプ電圧の傾きを1回目と2回目とで同じにすることが容易である。これにより、AD変換の精度を等しくできるため、アップダウンカウンタによる式(1)で示した減算結果が正しく得られる。
2回目のカウント処理が完了した後の所定のタイミングで(t28)、通信・タイミング制御部20は水平走査回路12に対して画素データの読出しを指示する。これを受けて、水平走査回路12は、制御線12cを介してカウンタ部254に供給する水平選択信号CH(i)を順次シフトさせる。
こうすることで、カウンタ部254に記憶・保持した式(2)で示されるカウント値、すなわちnビットのデジタルデータで表された画素データが、n本の水平信号線18を介して、順次、カラム処理部26外や画素部10を有するチップ外へ出力端子5cから出力され、その後、順次行ごとに同様の動作が繰り返されることで、2次元画像を表す映像データD1が得られる。
このように、基準成分(リセット成分)と真の信号成分に対してカウント処理してAD変換を行なう際に、同一の処理対象の画素信号に対してダウンカウント動作とアップカウント動作とを切り替えて(具体的には逆のモードで)カウント処理を行なうとともに、基準成分(リセット成分)と真の信号成分の内の何れか一方(前例では基準成分)について取得したデジタルデータ(カウント値)を他方(前例では信号成分)のカウント処理の初期値とすることで、他方(前例では信号成分)のカウント処理にてAD変換を完了した時点で、自動的に双方の差分結果のデジタルデータを取得する、すなわち、基準成分と信号成分とを含んで表されるアナログの画素信号の基準成分と信号成分との差信号成分をデジタルデータに変換することができる。
<時間加算処理の動作;第1例>
図3は、図1に示した第1実施形態の固体撮像装置1のカラムAD回路25における時間加算処理時の第1例の動作を説明するためのタイミングチャートである。また、図4および図5は、第1例の時間加算処理の処理態様を説明する図である。
ここで説明する時間加算処理は、積和演算処理機能として、時間加算処理を行なうことで、ダイナミックレンジの拡大を可能に構成した点に特徴を有する。ここで、時間加算処理を行なうに際しては、それぞれ異なる蓄積時間の元で取得された複数の処理対象画素信号を取り扱い、加算演算を行なう。これにより蓄積時間の異なる画像を合成した合成画像を、演算済み画像として取得できる。この演算済み画像(合成画像)は、ダイナミックレンジの広い画像となる。
時間加算処理として、蓄積時間の異なる画像を取り扱う場合、加算演算の対象画素は同一配列位置のものとする。また、蓄積時間の設定範囲としては、長時間蓄積側は概ね1フレーム期間近傍に蓄積時間を設定する。もちろん、電子シャッタ機能を使う場合には、さらに蓄積時間を短くすることもできる。これに対して、短時間蓄積側は、1水平期間(たとえば64マイクロ秒)以下の蓄積時間とする。これは、水平行(走査線)ごとに走査する時間だけ蓄積期間がずれるというCMOSセンサ特有の性質を利用して、水平行(走査線)ごとに走査して画素信号を読み出す際に、同一水平期間内で、長時間蓄積側の画素信号の読み出しを行なった後に、短時間蓄積を行ない、直ぐにその短時間蓄積側の画素信号の読み出しを行なうためである。
カウンタ部254は、nビットのデジタル値を読み出した後も、そのデジタル値をカウンタ部254内部に保持することができる。時間加算処理時には、カウンタ部254のデータ保持特性を利用して、複数の画素信号についてのデジタル加算処理を行なう。
また、カウンタを利用して加算演算を行なう場合、処理対象画素信号のAD変換処理におけるリセット成分ΔVと信号成分Vsig とについてのカウントモードの組合せを同一にすればよい。すなわち、時間加算処理時には、たとえば、比較的長時間蓄積された第1の処理対象画素のAD変換処理が完了した後にカウンタ部254をリセットしないで、リセット成分ΔVと信号成分Vsig とについて、比較的短時間蓄積された第2の処理対象画素のAD変換処理時のカウントモードの組合せと同一の組合せで各処理対象画素信号のAD変換処理を行なうようにする。以下具体的に説明する。
図3に示すように、比較的長時間蓄積された第1の処理対象画素の画素信号V1について、1回目の読出し時にダウンカウント処理をし、2回目の読出し時にアップカウント処理を行なうことでカウンタ部254内での減算処理によって、単位画素3の入射光量に応じた電気信号成分Vsig1のみを取り出すことができる(t10〜t24)。このときのカウンタ部254に保持される式(2)で表されるカウント値は、正の信号電圧Vsig1を示すnビットのデジタル値である。
比較的短時間蓄積された第2の処理対象画素の画素信号V2についても、1回目の読出し時にダウンカウント処理をし2回目の読出し時にアップカウント処理を行なう、すなわち1番目の処理対象の画素信号についてのAD変換処理時のカウントモードの組合せと同一の組合せでAD変換処理を行なう(t30〜t44)。これにより、カウンタ部254内で自動的に、式(1)で示す減算が行なわれ、この減算結果に応じたカウント値がカウンタ部254に保持される。
ここで、比較的短時間蓄積された第2の処理対象画素の画素信号V2についてのAD変換処理時は、比較的長時間蓄積された第1の処理対象画素の画素信号V1についてのAD変換処理時のカウントモードの組合せと同一の組合せでAD変換処理を行なうので、カウンタ部254に保持されるカウント値は、式(3)に示すように、信号成分Vsig2に応じたものとなるとともに、正の信号電圧(Vsig2)を示すnビットのデジタル値である。
Figure 2006033454
よって、比較的長時間蓄積された第1の処理対象画素の画素信号V1についての2回目のカウント処理が完了した後に、比較的短時間蓄積された第2の処理対象画素の画素信号V2について、1回目のアップカウント処理を開始する際に、カウンタ部254に保持されているカウント値をリセットしないで引き続きカウント処理を行なうと、式(3)に対して式(2)のカウント値が加算される。
よって、比較的短時間蓄積された第2の処理対象画素の画素信号V2についての2回目のカウント処理が完了した後にカウンタ部254に保持されるカウント値は、式(4)に示すように、蓄積時間の異なる2つの画素信号V1,V2間での加算演算の結果(Vsig1+Vsig2)を示すnビットのデジタル値となる。
Figure 2006033454
このように、蓄積時間の異なる複数の処理対象画素の画素信号についてAD変換処理が完了した後の所定のタイミングで(t48)、通信・タイミング制御部20は水平走査回路12に対して画素データの読出しを指示する。これを受けて、水平走査回路12は、制御線12cを介してカウンタ部254に供給する水平選択信号CH(i)を順次シフトさせる。
こうすることで、カウンタ部254に記憶・保持した式(4)で示されるカウント値、すなわち2つの画素信号V1,V2間での加算演算の結果(Vsig1+Vsig2)を示すnビットのデジタルデータが、n本の水平信号線18を介して、順次、カラム処理部26外や画素部10を有するチップ外へ出力端子5cから出力され、その後、順次他の行の画素信号についても同様の動作が繰り返されることで、蓄積時間の異なる複数の処理対象画素信号間での加算演算の結果を示す2次元の加算画像を表す演算データD2が得られる。
ここで、イメージセンサのダイナミックレンジが60dBあると仮定するとともに、長時間蓄積を1フレーム期間近傍の適当な期間、たとえば約1/15ミリ秒程度に設定し、また短時間蓄積を1水平期間以下の適当な期間、たとえば約1/15マイクロ秒程度に設定すると、図4に示すように、長時間蓄積時間の光量に対するセンサ出力は、光量の変化に対し3桁まで対応することになる(長時間蓄積感度曲線を参照)。また、短時間蓄積時間の光量に対するセンサ出力も、光量の変化に対し3桁まで対応することになるが、長時間蓄積時間で検出できる光量と3桁ずれることになる(短時間蓄積感度曲線を参照)。
よって、第1と第2の蓄積時間の異なる出力を加算演算することで得られる加算演算の結果(Vsig1+Vsig2)により、6桁すなわち120dBのダイナミックレンジを実現できる。たとえば図5に示すように、長時間蓄積時間では飽和してしまう部分が存在する画像(図5(A)参照)を、短時間蓄積時間で検出された画像(図5(B)参照)で補うことができ、一方の蓄積時間だけでは画像出力できない飽和レベル以上についても、再現することができるようになる(図5(C)参照)。
なお、“1フィールド周期”は、撮像面上を2次元走査して画像を読み出す期間(具体的には1垂直走査周期)であり、“1フレーム周期”は、撮像面上の全画素で画像を形成するに要する期間である。全ての行を順に垂直方向に走査する順次走査(プログレッシブ走査)を行なう場合は、“1フィールド周期”が“1フレーム周期”になる。これに対して、一方の垂直走査時には行を間引いて順に垂直方向に走査するとともに、他方の垂直走査時には一方の垂直走査時に間引いた行を補完するように垂直方向に走査する飛越し走査(インタレース走査)を行なう場合は、“kフィールド”が“1フレーム”になる。“k”は間引きの程度によるもので、通常は、k=2とする。なお、順次走査であるのか飛越し走査であるのかに拘わらず、撮像面上を2次元走査して画像を読み出す1垂直走査周期を、広義の“1フレーム”ということもある。本願明細書においての説明におけるフレームは広義のフレームの意味で使用する。
以上説明したように、時間加算処理の応用として、蓄積時間の異なる同一位置の複数の画素信号についてそれぞれカウント処理してAD変換を行なう際に、各画素信号の内の一方について取得したデジタルデータを他方の画素信号(後のカウント処理の対象信号)のカウント処理の初期値とすることで、複数の単位画素3のうちの他方についてカウント処理にてAD変換をした後には、自動的に全ての画素信号についての加算演算結果を示すnビットのデジタルデータを取得して演算データD2として出力することができる。そして、本例においては、演算データD2として、より広い入射光量に対して飽和し難い信号出力が得られ、ダイナミックレンジを拡大可能なデータを取得できる。高ダイナミックレンジを実現しながらデジタル画像データのビット幅をnビットに維持する、換言すればビット幅を圧縮することができる。白飛びや黒潰れの緩和された光量に対するダイナミックレンジの広い画像を取得することができるようになる。
加算器、ラインメモリ装置などの追加回路なしに、蓄積時間の異なる同一位置の複数の画素信号のデジタル値の加算演算をオンチップで実行することができる。蓄積時間の異なる画像をデジタル値で合成できるため、フレームメモリなどの外部回路の追加や、内部回路の追加を必要としないで、ワイドダイナミックレンジを簡易な構成で実現できる。
また、同一水平期間内で、長時間蓄積側の画素信号の読み出しを行なった後に、短時間蓄積を行ない、直ぐにその短時間蓄積側の画素信号の読み出しを行なうようにしているので、同じ行の長時間蓄積信号と短時間蓄積信号がほぼ同じタイミングで順次出力されるので、非特許文献7が必要としていた同時化のためのメモリが不要である。
また、蓄積時間の異なる2つ(必要に応じてさらに蓄積時間の異なる画素信号を増やしてもよい)の画素信号の合成によりダイナミックレンジを拡大するようにしているので、画素内メモリなど専用の画素構造を必要とせず、通常の画素構造のデバイスにも適用可能であり、センサデバイスとしての制限がない。
<時間加算処理の動作;第2例>
図6は、図1に示した第1実施形態の固体撮像装置1のカラムAD回路25における時間加算処理時の第2例の動作を説明するためのタイミングチャートである。また、図7は、第2例の時間加算処理の処理態様を説明する図である。この第2例は、第1例に対して、参照信号生成部27の作用を変形している。
第1例の態様の場合、実際には、単純な加算処理では、光量に対するセンサ出力が視感度と適合した理想的なニー特性にはならない。すなわち、光量の対数に比例して明るさを識別するという人間の視覚特性に合わない。
この問題を解消するには、視感度を考慮するべく、比較処理に使用される参照信号の時間変化量を調整することで、加算演算における処理対象画像信号についての係数を設定するのが好ましい。特に、通常の蓄積時間であれば飽和してしまうような高レベルの信号を飽和することなくかつ視感度補正を実現するべく、比較的短時間の蓄積時間の元で取得された処理対象画像について、参照信号の時間変化量を調整するのが好ましい。
具体的には、図6に示すように、短時間蓄積側の画素信号をAD変換する際に、参照信号生成部27にて発生させる参照信号RAMPを、線形に変化させずに、傾きを数段階に亘り変化させるのがよい。なお、このような線形性を持ちつつ段階的に変化させることに限らず、たとえば2次関数などの高次関数に従って連続的に漸次変化させてもよい。
このときの変化のさせ方としては、人間の目の感度の対数特性に合わせて、また人間の目が暗部での明るさの変化に敏感であることに適合するように暗部での階調精度を維持し、人間の目が明部での明るさの変化に鈍感であることに適合するように明部での階調精度を甘くする。具体的には、AD変換の初期において参照電位RAMPの傾きを小さくすることで係数を大きく設定(高ゲインにする)し、AD変換が進むに従って、参照電位RAMPの傾きを大きくするのがよい。人間の視覚特性に合わせて高輝度の範囲を圧縮した特性であるニー特性を実現する。
このような変化特性を与えるには、たとえばDA変換回路27aがクロックごとにΔRAMPずつ電圧を低下させるようにしつつ、参照信号生成部27のDA変換回路27aに供給するカウントクロックCKdac の周期を、段階的に早めるようにする。たとえば、通信・タイミング制御部20は、参照信号生成部27に対して、t40時点からTa時点までは基準のカウントクロックCKdac に対して1/ma(たとえば1/2)分周したクロックを供給して係数をma(たとえば2倍)とする直線y1に従った電位を与え、Ta時点からTb時点までは基準のカウントクロックCKdac を供給して直線y2に従った電位を与え、Tb時点以降は基準のカウントクロックCKdac に対してmb倍(たとえば2倍)したクロックを供給して係数を1/mb(たとえば1/2倍)とする直線y3に従った電位を与えるとよい。
あるいは、参照信号生成部27のDA変換回路27aに与えるカウントクロックCKdac の周期を一定にしつつ、カウンタ出力値をx、制御データCN4に含まれているランプ電圧の傾き(変化率)βを段階的に調整する。たとえばt40時点からTa時点まではy1=α1(初期値)−β1*xによって算出される電位を出力し、Ta時点からTb時点まではy2=α2(初期値)−β2*xによって算出される電位を出力し、Tb時点以降はy3=α3(初期値)−β3*xによって算出される電位を出力するようにしてもよい。ここで、α1<α2<α3であり、たとえば1/2:1:2などとし、またβ1<β2<β3である。
こうすることで、図7に示すように、短時間蓄積感度曲線には、ゲイン成分を持たせつつ、高輝度側でガンマ補正を施す、すなわち人間の視覚特性に合わせて高輝度の範囲を圧縮した特性であるニー特性を実現することができる。
なお、上記何れの例も折れ線状に参照信号RAMPを変化させる例で示したが、これに限らず、指数関数状や2次関数状などの非線形に参照信号RAMPが変化する特性としてもよい。
このように、短時間蓄積側の画素信号をAD変換する際に、参照信号生成部27にて発生させる参照信号RAMPを、傾きを漸次変化させるようにすれば、異なる蓄積時間の合成によりワイドダイナミックレンジを実現するだけに留まらず、感度特性にガンマ補正を施し、より自然なセンサ特性を実現することができる。異なる蓄積時間の間の感度差を自然に繋ぐことができ、より自然な画像を合成することができるようになる。
<第2実施形態;固体撮像装置の構成;短時間蓄積の拡張対応>
図8は、本発明の第2実施形態に係るCMOS固体撮像装置の概略構成図である。図9は、単位画素3の構成例と駆動回路との関係を説明する図である。
第2実施形態の固体撮像装置1は、第1実施形態の固体撮像装置1に対して、長短それぞれの蓄積時間(露光時間)を制御する専用の機能部として、垂直走査回路14とは独立に、長時間蓄積を制御する蓄積時間制御部14Aと、短時間蓄積を制御する蓄積時間制御部14Bとを備えている。
単位画素3は、図9に示すように、CMOSセンサとして汎用的な4TR構成のものである。なお、図示を割愛するが、4TR構成のものに限らず、たとえば、特許第2708455号公報に記載のように、電荷生成部により生成された信号電荷に対応する信号電圧を増幅するための、ドレイン線(DRN)に接続された増幅用トランジスタと、電荷生成部をリセットするためのリセットトランジスタと、垂直シフトレジスタより転送配線(TRF)を介して走査される読出選択用トランジスタ(転送ゲート部)を有する、3つのトランジスタからなる3TR構成のものを使用することもできる。
図9に示す4TR構成の単位画素3は、光を電荷に変換する光電変換機能とともに、その電荷を蓄積する電荷蓄積機能の各機能を兼ね備えた電荷生成部32と、電荷生成部32に対して、電荷読出部(転送ゲート部/読出ゲート部)の一例である読出選択用トランジスタ34、リセットゲート部の一例であるリセットトランジスタ36、垂直選択用トランジスタ40、およびフローティングディフュージョン38の電位変化を検知する検知素子の一例であるソースフォロア構成の増幅用トランジスタ42を有する。
読出選択用トランジスタ34は、転送配線(読出選択線)55を介して転送駆動バッファ150により駆動されるようになっている。リセットトランジスタ36は、リセット配線56を介してリセット駆動バッファ152により駆動されるようになっている。垂直選択用トランジスタ40は、垂直選択線52を介して選択駆動バッファ154により駆動されるようになっている。
また、単位画素3は、電荷蓄積部の機能を備えた電荷注入部の一例であるフローティングディフュージョン38とからなるFDA(Floating Diffusion Amp)構成の画素信号生成部5を有するものとなっている。フローティングディフュージョン38は寄生容量を持った拡散層である。
画素信号生成部5におけるリセットトランジスタ36は、ソースがフローティングディフュージョン38に、ドレインが電源VDDにそれぞれ接続され、ゲート(リセットゲートRG)にはリセットパルスRSTがリセット駆動バッファ152から入力される。
垂直選択用トランジスタ40は、ドレインが電源VDDに、ソースが増幅用トランジスタ42のドレインにそれぞれ接続され、ゲート(特に垂直選択ゲートSELVという)は垂直選択線52に接続されている。この垂直選択線52には、垂直選択信号が印加される。増幅用トランジスタ42は、ゲートがフローティングディフュージョン38に接続され、ドレインが垂直選択用トランジスタ40のソースに、ソースは画素線51を介して垂直信号線19に接続されている。
このような構成では、フローティングディフュージョン38は増幅用トランジスタ42のゲートに接続されているので、増幅用トランジスタ42はフローティングディフュージョン38の電位(以下FD電位という)に対応した信号を、画素線51を介して垂直信号線19に出力する。リセットトランジスタ36は、フローティングディフュージョン38をリセットする。読出選択用トランジスタ(転送トランジスタ)34は、電荷生成部32にて生成された信号電荷をフローティングディフュージョン38に転送する。垂直信号線19には多数の画素が接続されているが、画素を選択するのには、選択画素のみ垂直選択用トランジスタ40をオンする。すると選択画素のみが垂直信号線19と接続され、垂直信号線19には選択画素の信号が出力される。
ここで、第2実施形態においては、長時間蓄積を制御する蓄積時間制御部14Aは、リセット駆動バッファ152およびリセット配線56を介して奇数線Hy上の単位画素3のリセットトランジスタ36を制御する。一方、短時間蓄積を制御する蓄積時間制御部14Bは、リセット駆動バッファ152およびリセット配線56を介して偶数線Hy+1上の単位画素3のリセットトランジスタ36を制御する。
第1実施形態の構成では、同一水平期間内で、長時間蓄積側の画素信号の読み出しを行なった後に、短時間蓄積を行ない、直ぐにその短時間蓄積側の画素信号の読み出しを行なうようにしており、短時間蓄積側は、1水平期間(たとえば64マイクロ秒)以下の蓄積時間となるので、蓄積時間に自由度がない。
これに対して、この第2実施形態では、長時間蓄積を制御する蓄積時間制御部14Aと、短時間蓄積を制御する蓄積時間制御部14Bとで、担当する行を分けて蓄積時間を制御するようにしている。このため、垂直列方向の2画素(つまり2行)を使い、一方の行(本例では奇数行Hy)の画素は長時間蓄積に割り当て、他方の行(本例では偶数行Hy+1)の画素は短時間蓄積に割り当てるようにすることができる。こうすることで、行ごとに蓄積時間を自由に設定できるようになるので、短時間蓄積側も蓄積時間に自由度が生まれる。これにより、ダイナミックレンジ改善の自由度が大幅に広がるので、使い勝手がよくなる。
また、このような行ごとの蓄積時間設定を、垂直走査回路14により行なうのではなく、それぞれ専用の蓄積時間制御部14A,14Bを設けて蓄積時間を制御するようにしているので、その制御が容易になる。
<時間加算処理の動作;第2実施形態>
図10は、図8に示した第2実施形態の固体撮像装置1のカラムAD回路25における時間加算処理時の動作を説明するためのタイミングチャートである。ここでは、図6に示した第1実施形態の第2例(ガンマ補正あり)に対する変形で示すが、図3に示した第1実施形態の第1例(ガンマ補正なし)にも、同様に適用可能である。
図10は、図6に示した第1実施形態の第2例に対して、第1の読出期間をHy行のAD変換期間に、また第2の読出期間をHy+1行のAD変換期間に、それぞれ置き換えて考えればよい。時間加算処理の動作は、加算対象となる蓄積時間の異なる2つの画素信号V1,V2が、同一画素位置のものであるのか(第1実施形態)、それとも同一垂直列の異なる行のものであるのか(第2実施形態)の相違があるだけであり、第1実施形態の第1例や第2例と同様である。
よって、本例でも、比較的短時間蓄積されたHy+1行の処理対象画素の画素信号V2についての2回目のカウント処理が完了した後にカウンタ部254に保持されるカウント値は、式(4)に示すように、蓄積時間の異なる2つの画素信号V1,V2間での加算演算の結果(Vsig1+Vsig2)を示すnビットのデジタル値となり、ダイナミックレンジを拡大可能なデータを取得できる。
また、僅か(1水平期間分)の読出時間差を持つ2行分の画素信号に基づいて加算処理しているので、非特許文献7が必要としていた同時化のためのメモリが不要である。すなわち、この第2実施形態においても、加算器やラインメモリ装置などの追加回路なしに、蓄積時間の異なる複数の画素信号のデジタル値の加算演算をオンチップで実行することができる。蓄積時間の異なる画像をデジタル値で合成できるため、フレームメモリなどの外部回路の追加や、内部回路の追加を必要としないで、ワイドダイナミックレンジを簡易な構成で実現できる。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上記の実施形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組合せにより種々の発明を抽出できる。実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
たとえば、上記実施形態では、画素部10の読出し側に位置するカラム領域にAD変換機能部を設けていたが、その他の箇所に設けることもできる。たとえば、水平信号線18までアナログで画素信号を出力して、その後にAD変換を行ない出力回路28に渡すような構成としてもよい。
この場合でも、AD変換用の参照信号と加算演算対象の複数の画素信号とを比較し、この比較処理と並行して、ダウンカウントモードおよびアップカウントモードの何れか一方のモードでカウント処理を行ない、比較処理が完了した時点のカウント値を保持する際、演算対象の複数の画素信号の内の一方についてのデジタルデータをカウント処理の初期値としておくことで、他方の画素信号についてAD変換処理をした時点で、広ダイナミックレンジ画像信号を表わす加算演算結果を表すデジタルデータを、カウント処理した結果として得ることができる。
この結果、広ダイナミックレンジ画像信号を得るための加算演算対象の複数の画素信号基のそれぞれのカウント結果を保持するメモリ装置をカウンタ部が備えるラッチ機能で実現でき、AD変換されたデータを保持する専用のメモリ装置をカウンタとは別に用意する必要がない。全ての垂直列に対して1つのAD変換機能部を設ければよく、高速な変換処理が必要にはなるものの回路規模は上記実施形態よりも少なくなる。
また、上記実施形態では、モード切替え後のカウント処理時に、切替え前の最終カウント値からカウント処理を開始するようにしていたが、カウント出力値がカウントクロックCK0に同期して出力される同期式のアップダウンカウンタを用いる場合には、モード切替時に特段の対処を要することなく、このことを実現できる。
しかしながら、動作制限周波数が最初のフリップフロップ(カウンタ基本要素)の制限周波数でのみ決められ高速動作に適する利点がある非同期式のアップダウンカウンタを用いる場合には、カウントモードを切り替えた際、カウント値が破壊されてしまい、切替え前後で値を保ったまま連続しての正常なカウント動作が行なえない問題を有する。よって、モード切替え前のカウント値からモード切替え後のカウント処理を開始可能にする調整処理部を設けることが好ましい。なお、ここでは調整処理部の詳細については説明を割愛する。なお、複数の信号間で加算処理を行なう場合、前段と後段の各カウントモードを同じにすればよく、このような対処は不要である。
また、上記実施形態では、画素信号が、時間系列として、同一画素について、リセット成分ΔV(基準成分)の後に信号成分Vsig が現れ、後段の処理部が正極性(信号レベルが大きいほど正の値が大きい)の信号について処理するものに対応して、真の信号成分を求めるに際して、1回目の処理として、リセット成分ΔV(基準成分)について比較処理とダウンカウント処理を行ない、2回目の処理として、信号成分Vsig について比較処理とアップカウント処理を行なうようにしていたが、基準成分と信号成分が現れる時間系列に拘わらず、対象信号成分とカウントモードとの組合せや処理順は任意である。処理手順によっては、2回目の処理で得られるデジタルデータが負の値になることもあるが、その場合には、符号反転や補正演算をするなどの対処をすればよい。
もちろん、画素部10のデバイスアーキテクチャとして、信号成分Vsig の後にリセット成分ΔV(基準成分)を読み込まなければならず、後段の処理部が正極性の信号について処理するものである場合には、1回目の処理として、信号成分Vsig について比較処理とダウンカウント処理を行ない、2回目の処理として、リセット成分ΔV(基準成分)について比較処理とアップカウント処理を行なうのが効率的である。
また、上記実施形態では、画素信号が、時間系列として、同一画素について、リセット成分ΔV(基準成分)の後に信号成分Vsig が現れるものとして、蓄積時間の異なる複数の画素信号間での加算演算をするに当たって、画素信号ごとに、真の信号成分を求める差分処理を行なうようにしていたが、リセット成分ΔV(基準成分)を無視できるなど、信号成分Vsig のみを対象としてもよい場合には、真の信号成分を求める差分処理を割愛することができる。
また、上記実施形態では、アップダウンカウンタを動作モードに拘わらず共通に使用しつつ、その処理モードを切り替えてカウント処理を行なうようにしていたが、ダウンカウントモードとアップカウントモードを組み合わせてカウント処理を行なうものであればよく、モード切替可能なアップダウンカウンタを用いた構成に限定されない。
たとえば、ダウンカウント処理を行なうダウンカウンタ回路と、アップカウント処理を行なうアップカウンタ回路との組合せでカウンタ部を構成することもできる。この場合、カウンタ回路は、公知の技術を利用して任意の初期値をロードすることのできる構成のものとするのがよい。たとえば、ダウンカウントの後にアップカウントを行なう場合であれば、図11(A)に示すように、1回目のカウント処理ではダウンカウンタ回路を作動させ、2回目のカウント処理ではアップカウンタ回路を作動させる。このとき、カウントモード切替用の切替制御信号CN5によりカウントモードを切り替えた後のアップカウント処理の開始前に、初期値設定用のロード制御信号CNldをアップカウンタ回路のロード端子LDuに供給することで、ダウンカウント処理で取得したダウンカウント値を初期値としてアップカウンタ回路に設定する。
また、アップカウントの後にダウンカウントを行なう場合であれば、図11(B)に示すように、1回目のカウント処理ではアップカウンタ回路を作動させ、2回目のカウント処理ではダウンカウンタ回路を作動させる。このとき、カウントモード切替用の切替制御信号CN5によりカウントモードを切り替えた後のダウンカウント処理の開始前に、初期値設定用のロード制御信号CNldをダウンカウンタ回路のロード端子LDdに供給することで、アップカウント処理で取得したアップカウント値を初期値としてダウンカウンタ回路に設定する。
なお、複数の信号間で加算処理を行なう場合、前段と後段の各カウントモードを同じに維持したまま、後段側のカウント回路におけるカウント処理の開始前に、複数の信号間で減算処理を行なう場合と同様にして初期値設定を行なえばよい。
こうすることで、図11(A)および図11(B)の何れの構成も、後段のカウンタ回路の出力としては、複数の信号(基準成分と信号成分も含む)間で減算処理が直接にでき、複数の信号との差を取るための特別な加算回路が不要になる。また、非特許文献1では必要としていた減算器へのデータ転送が不要になり、そのための雑音の増加や電流あるいは消費電力の増大を解消することができる。
なお、ダウンカウンタ回路とアップカウンタ回路との組合せでカウンタ部を構成する場合、2回目のカウント処理に際して、1回目のカウント処理で取得したカウント値を初期値として設定せず、ゼロからカウントする構成を排除するものではない。
この場合、たとえば差分処理に対応する場合であれば、図11(C)に示すように、アップカウンタ回路の出力Qup(正方向の値)とダウンカウンタ回路の出力Qdown(負方向の値)の和を取る加算回路が必要となるが、この場合でも、比較部とカウンタ部とで構成されるAD変換部ごとに加算回路を設けるので、配線長を短くでき、データ転送のための雑音の増加や電流あるいは消費電力の増大を解消することができる。
図11に示した何れの構成も、ダウンカウンタ回路とアップカウンタ回路の動作の指示は、上記実施形態と同様に通信・タイミング制御部20が行なうことができる。また、ダウンカウンタ回路とアップカウンタ回路は、ともにカウントクロックCK0で動作させればよい。
また、上記実施形態では、NMOSあるいはPMOSより構成されている単位画素が行列状に配されて構成されたセンサを一例に説明したが、これに限らず、一列に配されたラインセンサにも適用でき上記実施形態で説明したと同様の作用・効果を享受可能である。
また、上記実施形態では、アドレス制御により個々の単位画素からの信号を任意選択して読出可能な固体撮像装置の一例として、光を受光することで信号電荷を生成する画素部を備えたCMOSセンサを例に示したが、信号電荷の生成は、光に限らず、たとえば赤外線、紫外線、あるいはX線などの電磁波一般に適用可能であり、この電磁波を受けてその量に応じたアナログ信号を出力する素子が多数配列された単位構成要素を備えた半導体装置に、上記実施形態で示した事項を適用可能である。
また、上記実施形態では、正方形状の単位画素3が正方格子状に配列されたものを対象に説明したが、単位画素の配列は、正方格子状に限らず、たとえば、図1に示した画素部10を斜め45度に傾けた配列状態の斜行格子状のものであってもよい。
また、単位画素の平面視上の形状が正方であるものとしていたが、正方に限らず、たとえば、6角形(ハニカム状)であってもよい。この場合、単位画素の配列は、たとえば以下のようにする。1つの単位画素列および1つの単位画素行は、それぞれ複数個の単位画素を含むようにする。
偶数列を構成している複数個の単位画素の各々は、奇数列を構成している複数個の単位画素に対し、各単位画素列内での単位画素同士のピッチの約1/2、列方向にずらす。同様に、偶数行を構成する複数個の単位画素の各々は、奇数行を構成する複数個の単位画素に対し、各単位画素行内での単位画素同士のピッチの約1/2、行方向にずらす。単位画素列の各々は、奇数行または偶数行の単位画素のみを含むようにする。
これら単位画素の電荷生成部に蓄積された信号電荷に基づく画素信号をカラム処理部26側へ読み出すために、行制御線を設けるが、その配置は、ハニカム状の単位画素3の周りに蛇行して配される。逆に言えば、行制御線をハニカム状に配設することによって生じる6角形の隙間それぞれに、単位画素の各々が平面視上に位置するようにする。こうすることで、全体としては、約1/2ピッチの画素ずらしを交互にしながら、垂直方向に画素信号を読み出すようになる。
この単位画素や行制御線をハニカム配列にすれば、個々の単位画素における電荷生成部の受光面の面積低下を抑制しつつ、画素密度を向上させることができる。
単位画素の形状や配列に拘らず、何れの場合も、画素部10をカラー撮像対応にする場合、積和演算処理時には、同色成分同士での演算がなされるように、画素を選択すればよい。すなわち、色分解フィルタの各色フィルタの配置位置に基づいて、積和演算の対象となる複数の単位信号が同一色の色フィルタのものとなるように、複数の単位構成要素のそれぞれの位置を指定するようにすればよい。
また、上記実施形態で広ダイナミックレンジ画像信号生成機能を持つデータ処理装置の一例として説明したAD変換回路は、固体撮像装置やその他の電子機器に組み込まれて提供されることに限らず、たとえばIC(Integrated Circuit;集積回路)や複数画素間での積和演算機能、特に蓄積時間の異なる複数の画像信号間での加算演算を持つAD変換モジュールあるいはデータ処理モジュールなどのようにして、単独の装置として提供されてもよい。
この場合、比較部とカウンタ部とを備えたAD変換装置(もしくはデータ処理装置)で提供してもよいが、AD変換用の参照信号を生成し比較部に供給する参照信号生成部や、カウンタ部におけるカウント処理のモードを制御する制御部も同一の半導体基板上に配したIC(集積回路)や個別チップなどの組合せでなるモジュールに組み込んで提供してもよい。
これらを組み込んで提供することで、広ダイナミックレンジ画像信号を生成する機能を実現するに当たって、比較部とカウンタ部の動作を制御するために必要な機能部を纏めて取り扱うことができ、部材の取扱いや管理が簡易になる。また、AD変換処理に必要な要素がICやモジュールとして纏まって(一体となって)いるので、固体撮像装置やその他の電子機器の完成品の製造も容易になる
本発明に係る半導体装置の第1実施形態であるCMOS固体撮像装置の概略構成図である。 図1に示した第1実施形態の固体撮像装置のカラムAD回路における信号取得差分処理を説明するためのタイミングチャートである。 図1に示した第1実施形態の固体撮像装置のカラムAD回路における時間加算処理時の第1例の動作を説明するためのタイミングチャートである。 第1例の時間加算処理の処理態様を説明する図である(その1)。 第1例の時間加算処理の処理態様を説明する図である(その2)。 図1に示した第1実施形態の固体撮像装置のカラムAD回路における時間加算処理時の第2例の動作を説明するためのタイミングチャートである。 第2例の時間加算処理の処理態様を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係るCMOS固体撮像装置の概略構成図である。 単位画素の構成例と駆動回路との関係を説明する図である。 図8に示した第2実施形態の固体撮像装置のカラムAD回路における時間加算処理時の動作を説明するためのタイミングチャートである。 カウンタ部の変形例を示す回路ブロック図である。 非特許文献7に記載のダイナミックレンジ拡大方式を説明する図である。
符号の説明
1…固体撮像装置、3…単位画素、7…駆動制御部、10…画素部、12…水平走査回路、14…垂直走査回路、15…行制御線、18…水平信号線、19…垂直信号線、20…通信・タイミング制御部、23…クロック変換部、24…カウンタ部、25…カラムAD回路、26…カラム処理部、27…参照信号生成部、27a…DA変換回路、28…出力回路、252…電圧比較部、254…カウンタ部、256…データ記憶部

Claims (13)

  1. 複数の処理対象画像信号の加算演算結果のデジタルデータを取得する画像処理方法であって、
    蓄積時間の異なる条件の元で取得された前記複数の処理対象画像信号の内の一方についてのデジタルデータをカウント処理の初期値として、前記複数の処理対象画像信号のうちの他方に応じた電気信号と、当該他方についてのデジタルデータを取得するための参照信号とを比較するとともに、この比較処理と並行して、ダウンカウントモードおよびアップカウントモードのうちの、前記一方についてのデジタルデータの符号と同一符号となるモードでカウント処理を行ない、前記比較処理が完了した時点のカウント値を保持する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記蓄積時間の異なる条件の元で取得された複数の処理対象画像信号の内の前記一方に応じた電気信号と、当該一方についてのデジタルデータを取得するための参照信号とを比較するとともに、この比較処理と並行してダウンカウントモードおよびアップカウントモードのうちの何れか一方のモードでカウント処理を行ない、前記比較処理が完了した時点のカウント値を保持することで、前記一方についてのデジタルデータを取得し前記初期値に設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記ダウンカウントモードと前記アップカウントモードとにおける各カウント処理を、モード切替可能なアップダウンカウンタを共通に用いつつ、その処理モードを切り替えて行なう
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  4. 前記参照信号の時間変化量を調整することで、前記加算演算における前記処理対象画像信号についての係数を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  5. 比較的短時間の蓄積時間の元で取得された前記処理対象画像について、前記参照信号の時間変化量を調整する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理方法。
  6. 入射された電磁波に対応する電荷を生成する電荷生成部および前記電荷生成部により生成された電荷に応じた、基準成分と信号成分とを含んで表されるアナログの単位信号を生成する単位信号生成部を単位構成要素内に含み、当該単位構成要素が所定の順に配された物理量分布検知のための半導体装置であって、
    アナログの処理対象画像信号と当該処理対象画像信号をデジタルデータに変換するための参照信号とを比較する比較部と、
    前記電荷生成部における前記電荷を生成する時間である蓄積時間がそれぞれ異なる条件の元で取得された複数のアナログの処理対象画像信号の内の一方についてのデジタルデータをカウント処理の初期値として、前記比較部における比較処理と並行して、ダウンカウントモードおよびアップカウントモードのうちの、前記一方についてのデジタルデータの符号と同一符号となるモードでカウント処理を行ない、前記比較部における比較処理が完了した時点のカウント値を保持するカウンタ部と
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  7. 前記蓄積時間を制御する蓄積時間制御部
    をさらに備えている請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記カウンタ部における前記カウント処理のモードを制御する制御部
    をさらに備えたことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  9. 前記蓄積時間制御部は、同一位置の前記電荷生成部における前記蓄積時間を制御することで、前記同一位置の電荷生成部から、前記蓄積時間がそれぞれ異なる条件の元で取得された複数のアナログの処理対象画像信号を順次出力させ、
    前記比較部と前記前記カウンタ部とは、前記蓄積時間制御により前記蓄積時間が制御された前記同一位置の電荷生成部から順次出力された複数の処理対象画像信号を、それぞれ処理対象とする
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  10. 前記単位構成要素が行列状に配されており、
    前記比較部と前記カウンタ部とからなる組を、前記単位構成要素の列の並び方向である行方向に複数備えており、
    前記蓄積時間制御部は、行単位で前記蓄積時間を制御し、
    前記比較部と前記前記カウンタ部とは、列ごとに、前記蓄積時間制御により行単位で前記蓄積時間が制御された同一列の複数の処理対象画像信号を、それぞれ処理対象とする
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  11. 前記カウンタ部は、共通のカウンタ回路で構成され、かつ前記アップカウントモードと前記ダウンカウントモードとを切替可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  12. 前記比較部は、前記複数の処理対象画像信号の内の前記一方に応じた電気信号と、当該一方についてのデジタルデータを取得するための参照信号とを比較し、
    前記カウンタ部は、前記比較部における比較処理と並行してダウンカウントモードおよびアップカウントモードのうちの何れか一方のモードでカウント処理を行ない、前記比較処理が完了した時点のカウント値を保持することで、前記一方についてのデジタルデータを取得し前記初期値に設定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  13. 蓄積時間の異なる条件の元で取得された複数の処理対象画像信号のうちの一方および他方に応じたアナログの処理対象画像信号をデジタルデータに変換するためのそれぞれの参照信号を生成する参照信号生成部と、
    前記アナログの処理対象画像信号と、前記参照信号生成部が生成した参照信号とを比較する比較部と、
    前記複数の処理対象画像信号の内の一方についてのデジタルデータをカウント処理の初期値として、前記比較部における比較処理と並行して、ダウンカウントモードおよびアップカウントモードのうちの、前記一方についてのデジタルデータの符号と同一符号となるモードでカウント処理を行ない、前記比較部における前記比較処理が完了した時点のカウント値を保持するカウンタ部と、
    前記カウンタ部における前記カウント処理のモードを制御する制御部と
    を備えたことを特徴とする電子機器。
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