JP2006029683A - 空調システムの制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 1台のVAVユニットが担当する熱負荷の大小によって空調機の制御が重大な影響を及ぼされず安定した制御が可能になる制御方式を提供することを課題としている。
【解決手段】 空調する空間を複数のゾーンに分けて、各ゾーンに変風量制御装置を設け、空調機で調整した給気を該変風量制御装置によって各ゾーンに給気し、各ゾーンは給気に基づいて制御する空調システムの制御方法において、各ゾーンの要求風量を求めるステップと、各ゾーンの要求風量及び設計風量並びに各ゾーンパラメータから実効要求風量比率を求めるステップと、実効要求風量比率を利用してロードリセット修正幅を求めるステップと、ロードリセット修正幅で補正される目標給気温度と運転モードから空調機の制御を決定するステップとを含むことを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、空調機に複数個の変風量制御装置を接続した空調システムの制御方法の技術分野に属する。
従来から空調システムには、空調する空間を複数のゾーンに分けて、空調機の給気側と各ゾーンをダクトで接続し、各ゾーンの給気口に至る風路に変風量制御装置(以下、VAVユニットという)を設けて、各ゾーンを個別に制御すると共に各ゾーンの制御状態を考慮して空調機を制御するという制御方式が採用されている。即ち、各ゾーンでは個別に設定された室内温度設定値になるように給気量を調整する局所的な制御方法(いわゆる変風量単一ダクト方式)が採用されている。また、空調機の制御は各ゾーンの風量制御状況、室内温度制御状況を考慮して給気量と給気温度を制御する大域的制御方法が採用されている。しかし、この制御方式では、各VAVユニットの送風量の範囲は最大値と最小値が定まっており、空調機が送風する給気の温度によっては各ゾーンの温度を個別の目標設定温度に制御できない場合が生じる。このために、空調機が送風する給気温度を如何に制御するかが重要な問題となる。即ち、各ゾーンの室内温度制御状況を如何に把握して給気温度を決定するかが重要である。以下に、従来技術における制御方式について説明する。
従来は、各ゾーンにおける各VAVユニットの要求風量比率を求めて、各ゾーンにおける要求風量比率の最大値から空調機が送風する給気の目標給気温度を求めるロードリセット制御が利用されていた。この方法は制御方法の考え方が簡単で、制御が容易になるという点で優れている。しかし、要求風量比率の定義(定め方)がVAVユニットの製造会社によって異なる場合もあり、また、同一の製造会社の同じ機種でも同一の負荷状況で要求風量比率が異なる場合もあり、要求風量比率では負荷状況を正確に把握できないという問題があった。この問題を解決するために、本出願人は、負荷状況を正確に把握できるパラメータを導入した新たな方法を提案し、既に出願している(特許文献1)。
公開特許公報、特開2004−125296(空調機の給気温度制御装置)
また、上記のような問題を解決するために、全体の要求風量(各VAVユニットの要求風量の総和)に対して要求風量比率を求めて空調機の制御を行うという考え方が特許文献2に示されている。以下に、この考え方について図面を参照して簡単に説明する。図5はこの発明(従来技術)における考え方を示す実施例のフローチャートである。図5で、ステップS21では数1の給気率K1を求める。
Figure 2006029683
ここで、Qrは各ゾーンの要求風量で、Qmin、Qmaxは各ゾーンのVAVユニットで供給される風量の最小値、最大値を表す。なお、給気率K1の代わりに各ゾーンの目標給気量Qtを利用して給気率K2を採用してもよい。ステップS22では目標給気率Ksとの偏差ΔK1=K1−Ksを求める。ステップS23、S26では偏差ΔK1が(−2、+2)の範囲にあるかを判断し、該範囲外のときは運転モードが冷房か暖房かを判断する(ステップS25,S31)。ΔK1>+2で冷房のとき、又は、ΔK1<−2で暖房のときは給気温度を0.5度下げる(ステップS27)。ΔK1>+2で暖房のとき、又は、ΔK1<−2で冷房のときは給気温度を0.5度上げる(ステップS30)。ステップS28では目標給気温度が、例えば(摂氏16度、33度)の範囲外になったときに目標給気率Ksを所定のプログラム(例えば、文献の図3)に従って変更する。
公開特許公報、特開平8−105648(空気調和システム及び空気調和システムの制御方法)
上記実施例の効果として以下のように述べられている。最小の目標給気率Ksを低めに設定すると給気ファンの送風量を小さくできるので電気消費量を低減でき、最小の目標給気率Ksを高めに設定すると各ゾーンを素早く換気することができるのでクリーンな室内環境を提供できる。また、目標給気温度に応じて目標給気率Ksを変更するようにしているので、空調機全体の負荷に応じた最適な空調処理可能となる。以上に記載した技術内容からも明らかなように、この従来発明では、給気率K1を目標給気率Ksに一致させるように給気温度のロードリセットを行っている。また、目標給気率Ksは目標給気率設定手段によって、この文献の図3に示すグラフで決定されている。しかし、給気率K1を目標給気率Ksに一致した場合に給気温度の制御が適切に行われたのか否かに疑問がある。即ち、目標給気率Ksが合理的に決定(設計)されているという保証はなく、給気率K1を目標給気率Ksに一致させること自体に疑問がある。例えば、あるゾーンで空調を停止した場合にも目標給気率Ksはどのように決定すべきかについても疑問がある。
また、この他にも空調システムの制御方法(又は制御装置)に関する提案は多くなされている。例えば、特許文献3に記載されている従来装置では、ゾーン(被制御室)に設けられたVAVユニットのダンパー開度がMAX値で、室内設定温度と室内の測定温度との偏差が所定値を超えた場合、吹出給気温度の能力アップを促す「暖房能力増要求」または「冷房能力増要求」のロードリセット指令が空調機のコントローラに送信され、コントローラは温度制御モードを考慮してロードリセットを行う。この従来装置では、1個のVAVユニットから発せられた指令でロードリセットを行うために、多数のVAVユニットを設けたシステムではシステム全体を効率的に制御できないという問題点がある。
特許公報、特公平6−76854(VAV制御システムにおけるロードリセット値設定方法)
また、更に他の従来技術として、特許文献4、特許文献5に記載されているものがある。これらの文献に記載されている従来技術は何れも、各ゾーンのVAVユニットから発生される制御ステータス(制御状態)から全体の制御ステータスを求め、これと他の条件に基づいて吹き出し給気温度を決定するものである。この制御ステータスは制御の状態空間を適当な尺度で複数のブロックに分割したものである。例えば、特許文献4では各ゾーンの室温を冷房設定温度、暖房設定温度とダンパー開度の折れ線を利用して5つの制御ステータスを決定している。また全体の制御ステータスは各ゾーンの制御ステータスの組合せから決定している。従って、制御の状態空間をブロックに分割しているために状態が不連続になるだけでなく、ブロック間の相違の意義が不明瞭であり、全体の制御ステータスの合理的決定が困難で構成が複雑になるという欠点がある。また、制御プログラムも複雑になるという欠点もある。
公開特許公報、特開平9−178249(VAV制御システム) 公開特許公報、特開平8−28940(VAV制御システム)
本願発明は各ゾーン(制御対象である室)の温度制御は従来技術と同様にVAVユニットのダンパー開度を制御することによりゾーン内の温度を制御し、一方、空調機の給気温度を制御するために、目標給気温度を決定する際の入力パラメータとして空調システム全体の空調負荷を簡単に表現できる新たなパラメータを導入し、制御方法の考え方が簡明で、制御が容易になるという利点を維持した制御方式を提案することを1つの目的としている。即ち、本願は特許文献1に記載されている技術を改良、拡張し、特許文献4,5に記載されているような複雑な構成を排除して、各ゾーンの空間の大きさによって異なる要求風量の相違や、空調の重要性も容易に取り込める簡単で有効な空調機の制御方式を提案することを目的としている。従って、本願発明の課題は、制御方式が簡明であること、各ゾーンの相違を的確に反映していること、システム全体から判断して制御が有効であるという条件を具備した制御方式を提案することを1つの課題としている。
また、従来装置では、目標給気温度のロードリセット修正幅を一定の固定した温度(例えば、摂氏0.5度)だけ、増減させていた。本願発明では、ロードリセット修正幅を連続的に変化させ、ハンチングを起こすことなく、スムーズに目標給気温度に到達できる制御方式を提案することをもう1つの課題としている。

上記課題を解決するために本発明は以下の手段を採用している。即ち、
請求項1記載の発明は、空調する空間を複数のゾーンに分けて、前記各ゾーンに変風量制御装置を設け、空調機で調整した給気を該変風量制御装置により前記各ゾーンに給気し、前記各ゾーンは給気風量及び給気温度を制御して該ゾーン内の熱負荷を処理する空調システムの制御方法において、前記各ゾーンの要求風量を求めるステップと、前記各ゾーンの要求風量及び設計風量並びに前記各ゾーンパラメータから実効要求風量比率を求めるステップと、該実効要求風量比率を利用してロードリセット修正幅を求めるステップと、該ロードリセット修正幅で補正される目標給気温度と運転モードから前記空調機の制御を決定するステップとを含むことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、前記ゾーンパラメータは、前記各ゾーンに対する空調の重要性を示す重みパラメータと、該ゾーンの変風量制御装置のオン・オフ状態を示す状態パラメータを考慮して決定することを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記実効要求風量比率は、各変風量制御装置の重み付設計風量の総和に対する各変風量制御装置の重み付要求風量の総和との比率とすることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記各変風量制御装置に対する重みパラメータは、標準的なゾーンに対しては1とし、空調が重要なゾーンに対しては1よりも大きな値とし、空調が重要でないゾーンに対しては1よりも小さな正数値又はゼロを指定することを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記各変風量制御装置に対する状態パラメータは、給気を停止しているゾーンに対しては0とし、給気を行っているゾーンに対しては1としたことを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項5に記載の発明において、前記ロードリセット修正幅を求めるステップは、前記実効要求風量比率の主範囲の最小値と最大値の間の区間を3段階のモード区間に分割し、減少モード区間と増加モード区間でロードリセット修正幅を連続的に変化させ、中間モード区間ではロードリセット修正幅を一定としたことを特徴としている。
各ゾーンの要求風量及び最大設計風量並びに重要度を考慮してシステム全体の作用効果を適切に表現する実効要求風量比率を求めて給気温度を制御するようにしているので、システム全体、即ちゾーン全体の給気温度制御を有効に行えるという効果が得られる。また、請求項4記載の発明は、各ゾーンの重み付けは標準を1とし、重要なものを1より大きく、重要でないものを1より小さく指定するようにしているので、重み付けが容易に行えるという効果もある。さらに、請求項6記載の発明ではロードリセット修正幅を連続的に変化させているのでスムーズに目標給気温度に到達することができるという効果も得られる。
以下、本発明の実施形態について図を参照して説明する。図1は空調機の制御ブロック図を示す。図2は本発明を実施した空調システムの全体図を示す。図3はロードリセット修正幅を求めるグラフである。図4は目標給気温度を求めるフローチャートである。
図2において、空調機11の給気ファン12の上流側には、電動弁13を介して冷水を供給するコイルC/Cと電動弁14を介して温水を供給されるコイルH/Cが配置され、給気温度が制御される。給気ファン12の給気側には給気ダクト16が接続され、給気ダクト16には複数個の分岐ダクト17が設けられている。分岐ダクト17に設けられたVAVユニット(変風量制御装置)20を介して給気口18からゾーン19の内部に給気が供給される。また、各ゾーン19にはゾーン内部の空気温度を計測する温度センサ21が設けられており、温度センサ21の出力はVAVユニット20のコントローラ20aに接続されている。
各ゾーン19には還気口23が設けられており、各還気口23は分岐ダクト24を介して還気ダクト25に接続され、還気ファン26の吸い込み側に接続されている。還気は排出口27より一部が外気に放出され、還気の一部が開閉弁28を通って、図示の矢印のように、給気ファン12の吸い込み側に還気される。放出された還気の一部を補うために、吸入口29から吸入された外気が、図示の矢印のように、給気ファン12の吸い込み側に供給される。
VAVユニット20のコントローラ20aにはゾーン内の目標温度を設定する装置が設けられており、このコントローラは目標温度と温度センサ21による計測温度との偏差を求めてPI制御又は比例制御等の従来技術を利用して風量を決定し、温度偏差がゼロになるように制御する。この際の風量のデータが「要求風量」としてゾーンコントローラ31に送信される。AHUコントローラ33は、ゾーンコントローラ31から送られてくる以下に説明する所定データと給気ダクト16に設けられた給気温度センサ32の計測温度に基づいて冷水バルブ13、加熱バルブ14を制御することによって給気温度を制御する。
図1はAHUコントローラ33の機能詳細を示す。図1において、ゾーンコントローラ31には各ゾーン19におけるVAVユニット20の要求風量の他に、各VAVユニット20の定格最大風量が「設計風量」データとして、又各VAVユニット20の作動又は停止を表す状態パラメータ、並びに各ゾーンにおけるVAVユニット20の制御の重要性を示す重みパラメータが入力される。重みパラメータは、例えば、標準的なゾーンに対しては「1」とし、空調が重要なゾーン(例えば、重役室、接客室等)は1よりも大きくし、空調が重要でないゾーンに対しては1よりも小さな正数値(又はゼロ)を付す。又状態パラメータは稼動中のVAVユニット20に対しては1とし、停止中のVAVユニット20に対しては0とする。なお、重みパラメータの代わりに各ゾーンの重みパラメータと状態パラメータの積を示すゾーンパラメータを入力してもよい。ゾーンコントローラ31は上記の入力データから重み付総要求風量、重み付総有効設計風量、総要求風量を算出して、算出結果をAHUコントローラ33に送出する。
i番目(i=1、2、・・n)のゾーンに対するVAVユニット20に対するゾーンパラメータ(X(i)、i=1,2,3、・・n)を(i番目のゾーンに対する重みパラメータ)と(i番目のゾーンに対する状態パラメータ)との積で表すと、重み付総要求風量、重み付有効設計風量、総要求風量は数2〜数4のように記述できる。
Figure 2006029683
Figure 2006029683
Figure 2006029683
数2〜数4において、「Q(i)」はi番目ゾーンのVAVユニット20の要求風量であり、「Qo(i)」はi番目ゾーンのVAVユニット20の定格最大風量(又は設計風量)である。又、「S(i)」はi番目ゾーンのVAVユニット20の状態パラメータである。
AHUコントローラ33は、図1に示すように、演算部34は、ゾーンコントローラ31からの重み付総有効設計風量(式3)と重み付総要求風量(式2)とを利用して実効要求風量比率を数5のように定義する。
Figure 2006029683
次に、演算部35は図3に示すグラフを利用して、ロードリセット変化幅(ΔT)を求める。図3において、実線は冷房時のロードリセット変化幅(ΔT)を示し、点線は暖房時のロードリセット変化幅(ΔT)を示す。即ち、ロードリセット変化幅(ΔT)は、図3に示すように、実効要求風量比率の範囲について主範囲を定め、その最小値(Jmin)と最大値(Jmax)との間の区間を3段階の区間、最小区間と最大区間(即ち、ロードリセットを必要とする増減モード区間)と中間区間(即ち、ロードリセットを必要としない一定区間)とに分割する。増減モード区間ではロードリセット変化幅(ΔT)を直線的に変化させ、一定モード区間ではロードリセット変化幅(ΔT)を一定(ゼロ)とする。なお、主範囲以外の区間ではロードリセット変化幅(ΔT)は最大値Dmax、又は最小値Dminとする。
次に演算部36は目標値に設定する給気温度Tspを、図4に示すフローチャートに従って決定する。即ち、ステップS11では、前回の目標給気温度(Tsp)に演算部35で求めたロードリセット変化幅(ΔT)を加算して新しい目標給気温度(Tsp’=Tsp+ΔT)とする。ステップS12では、新しい目標給気温度(Tsp’)と上限値と比較し、上限値より大きい場合は新しい目標給気温度(Tsp’)を上限値に置き換えて(Tsp’=上限値として)ステップS16に進む。ステップS12で、新しい目標給気温度(Tsp’)が上限値より小さい場合にはステップS14へ進む。ステップS14では目標給気温度(Tsp’)を下限値と比較して、下限値より小さい場合は新しい目標給気温度(Tsp’)を下限値に置き換えて(Tsp’=下限値として)ステップS16に進む。下限値より大きい場合は新しい目標給気温度(Tsp’ =Tsp+ΔT)はそのままとしてステップS16に進む。
演算部37は演算部36で求めた目標給気温度(Tsp’)と温度センサ32で計測した給気温度(Tpv)との偏差を算出し、演算部38は求めた偏差からPI制御操作による制御量を算出する。この制御量に基づいて演算部39、40がバルブの開度を求めて、電動バルブ13、14の制御を行う。一方、演算部41はゾーンコントローラ31からの総要求風量に基づいて給気ファン12の回転数を求め、インバータ15を制御する。
以上に説明したように、本実施形態によれば、各ゾーンの要求風量及び最大設計風量並びに重要度を考慮してシステム全体の作用効果を適切に表現する実効要求風量比率を求めて給気温度を制御するようにしているので、システム全体、即ちゾーン全体の給気制御を有効に行えるという効果が得られる。また、各ゾーンの重み付けは標準を1とし、重要なものを1より大きく、重要でないものを1より小さく指定するようにしているので、重み付けが容易に行えるという効果もある。また、目標給気温度を連続的に変化させているために、給気温度のロードリセットをスムーズに行い、快適な環境を維持することができるだけでなく、無駄なエネルギーを節約できるために省エネにも役立つという効果も得られる。
以上、この発明の実施形態、実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、ゾーンは壁等で仕切られた部屋に対応させてもよいし、大きな部屋等の空間を仮想的に分割した場合であってもよい。また、本実施形態では還気を行っているが、還気を行わないでゾーンからそのまま外気等に排出する場合にも本発明は適用されるものである。また、2つのコントローラ(ゾーンコントローラとAHUコントローラ)は区別して記載しているが、1つのコントローラとして構成してもよい。
空調機の制御ブロック図を示す。 本発明を実施した空調システムの全体図を示す。 ロードリセット変化幅を求めるグラフである。 目標給気温度を求めるフローチャートである。 従来装置の制御方法を示すフローチャートである。
符号の説明
11 空調機
12 給気ファン
13、14 冷水、加熱バルブ
15 インバータ
16 給気ダクト
19 ゾーン
20 VAVユニット(変風量制御装置)
20a コントローラ
21 温度センサ
25 還気ダクト
31 ゾーンコントローラ
32 温度センサ
33 AHUコントローラ
34 演算部(実効要求風量比率算出器)
35 演算部(給気温度設定値算出器)

Claims (6)

  1. 空調する空間を複数のゾーンに分けて、前記各ゾーンに変風量制御装置を設け、空調機で調整した給気を該変風量制御装置により前記各ゾーンに給気し、前記各ゾーンは給気風量及び給気温度を制御して該ゾーン内の熱負荷を処理する空調システムの制御方法において、前記各ゾーンの要求風量を求めるステップと、前記各ゾーンの要求風量及び設計風量並びに前記各ゾーンパラメータから実効要求風量比率を求めるステップと、該実効要求風量比率を利用してロードリセット修正幅を求めるステップと、該ロードリセット修正幅で補正される目標給気温度と運転モードから前記空調機の制御を決定するステップとを含むことを特徴とする空調システムの制御方法。
  2. 前記ゾーンパラメータは、前記各ゾーンに対する空調の重要性を示す重みパラメータと、該ゾーンの変風量制御装置のオン・オフ状態を示す状態パラメータを考慮して決定することを特徴とする請求項1に記載の空調システムの制御方法。
  3. 前記実効要求風量比率は、各変風量制御装置の重み付設計風量の総和に対する各変風量制御装置の重み付要求風量の総和との比率とすることを特徴とする請求項1又は請求項2の何れか1に記載の空調システムの制御方法。
  4. 前記各変風量制御装置に対する重みパラメータは、標準的なゾーンに対しては1とし、空調が重要なゾーンに対しては1よりも大きな値とし、空調が重要でないゾーンに対しては1よりも小さな正数値又はゼロを指定することを特徴とする請求項2に記載の空調システムの制御方法。
  5. 前記各変風量制御装置に対する状態パラメータは、給気を停止しているゾーンに対しては0とし、給気を行っているゾーンに対しては1としたことを特徴とする請求項2に記載の空調システムの制御方法。
  6. 前記ロードリセット修正幅を求めるステップは、前記実効要求風量比率の主範囲の最小値と最大値の間の区間を3段階のモード区間に分割し、減少モード区間と増加モード区間でロードリセット修正幅を連続的に変化させ、中間モード区間ではロードリセット修正幅を一定としたことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1に記載の空調システムの制御方法。

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