JP2006029215A - 水力発電用ガバナとそれを備えた水力発電用調速制御装置、水力発電プラント - Google Patents

水力発電用ガバナとそれを備えた水力発電用調速制御装置、水力発電プラント Download PDF

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【課題】 高速負荷追従を実現しつつ、事故に起因して1機1負荷となったときにも安定した制御運転を実現可能な水力発電用ガバナとそれを備えた水力発電用調速制御装置、水力発電プラントを提供する。
【解決手段】 水力発電用調速制御装置は、大別して、偏差信号生成部10、PID演算部20、アクチュエータ30、等から構成されている。偏差信号生成部10は、周波数偏差と出力偏差とを、予め設定された速度垂下率で加算して制御偏差信号を生成する。PID演算部20は、比例演算を行う周波数重み付きのP要素21、積分演算を行うI要素22、不完全微分の微分演算を行うD要素23、これらの要素21〜23からの各出力を加算する出力加算器24、を備えている。周波数重み付きのP要素21には、本発明に従い、このP要素21により得られる値の遅れ演算を行う遅れフィルタ(P要素用遅れフィルタ)が含まれている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、PID演算部等の制御演算部を備えた水力発電用ガバナとそれを備えた水力発電用調速制御装置、水力発電プラントに関するものであり、特に、制御パラメータの切替を行うことなく安定運転を実現するための技術に関するものである。
一般に、水力発電用ガバナには、制御演算部として、比例・積分・微分演算要素からなるPID演算部を持つPIDガバナが広く採用されている。このPIDガバナにおいては、実周波数の周波数設定値からの偏差(周波数偏差)と、実出力、出力指令値、ガイドベーン開度から得る偏差(出力偏差)とを速度垂下率の割合で加算した制御偏差信号がPID演算部に入力される。PID演算部では、制御偏差信号に基づきガイドベーンの開度指令値を演算する。この指令値にしたがって、ガバナ機械部であるアクチュエータにより水車流量の調節を担うガイドベーンを駆動することで、水車に供給される水の流量を調整し、これにより水車発電機の出力および周波数が制御されている。
ここで、PID演算部の制御パラメータは、通常、発電機の負荷追従性や周波数の安定を優先して、系統に発電機が連系された状態における最適値に調整されている。系統連系時は、1台の発電機出力が変化しても、周波数はほとんど影響を受けない。この理由は、系統の容量が発電機のそれと比べてはるかに大きいので、発電機の出力変化による擾乱は、系統にとってはごく小さいからである。
その結果、発電機の出力が変化しても、あまり大きな系統周波数変化にはつながらない。この関係から、PID制御パラメータは、系統の安定性を気にすることなく、発電機の安定性を主に考慮して調整すればよい。そのため、積分要素および比例要素に比較的大きなゲインをもつ制御パラメータとして高速負荷追従性を重視した設定とすることが多い。
一方、発電機が系統から切り離された発電機単独系では、上記の系統連系時とは逆に、発電機の出力変化が周波数に大きく影響して安定性を失いやすくなる。このために、系統連系時の制御パラメータでは、発電機は安定せず、運用が困難となる。
そこで、従来は、単独運転への移行を検出し、単独運転移行の検出時に制御パラメータを切り替える技術が存在している(例えば、特許文献1参照)。また、そのような単独運転移行の検出方法としては、回転速度制御系の制御ループ上の状態量に基づいて連繋運転から単独運転に移行したことを検出する等の方法が存在している(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−181547公報 特開2001−153023公報
ところで、上述した単独運転移行機能を備えたPIDガバナにおいては、系統連系状態であるか単独運転状態であるかを検出して、制御パラメータを切り替えていた。このために、中間的な、小規模な系統が連系された状態、例えば、事故に起因して1機1負荷と呼ばれる、1台の発電機とそれに見合う小規模な負荷が存在するような場合、PIDガバナのパラメータは連系状態に保たれることが多く、この場合、比例要素および積分要素に過大なゲインをもつ制御パラメータとなるので、制御が不安定になることが課題であった。このとき、比例要素が1Hz前後で働く励磁制御系と干渉して安定性を悪化させることも問題となる。
また、1機1負荷において、単独運転と判断した場合には、極端に小さな制御パラメータになる。したがって、周波数制御や出力制御が働かず、負荷に正常に電力を送り続けるのが困難であった。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、高速負荷追従を実現しつつ、事故に起因して1機1負荷となったときにも安定した制御運転を実現可能な水力発電用ガバナとそれを備えた水力発電用調速制御装置、水力発電プラントを提供することである。
本発明は、上記のような目的を達成するために、P要素の遅れ演算を行う遅れフィルタを備えたことにより、運転移行時に、制御パラメータの切替等を行うことなく1つの制御パラメータで安定した制御運転を実現できるようにしたものである。
すなわち、本発明の水力発電用ガバナは、実周波数の周波数設定値からの周波数偏差と、実出力、出力指令値、ガイドベーン開度から得られる出力偏差から生成された制御偏差信号に基づきガイドベーンの開度指令値を演算する制御演算部を備えた水力発電用ガバナにおいて、制御演算部に次のような特徴を有するものである。すなわち、制御演算部は、比例演算を行うP要素と、このP要素により得られる値またはP要素に入出力される値の遅れ演算を行うP要素用遅れフィルタを備えている。
また、本発明の水力発電プラントは、水車と、この水車に連結されて発電を行う発電機と、前記水車に供給される水の流量を調整するガイドベーンと、水力発電用ガバナとを備えた水力発電プラントにおいて、水力発電用ガバナに次のような特徴を有するものである。すなわち、水力発電用ガバナは、実周波数の周波数設定値からの周波数偏差と、実出力、出力指令値、ガイドベーン開度から得られる出力偏差とを、予め設定された割合で加算して制御偏差信号を生成する偏差信号生成部と、得られた制御偏差信号に基づきガイドベーンの開度指令値を演算するPID制御部と、この開度指令値に基づきガイドベーンを駆動するガバナ機械部とを有する。そして、PID制御部は、比例演算を行うP要素と、このP要素により得られる値またはP要素に入出力される値の遅れ演算を行うP要素用遅れフィルタと、積分演算を行うI要素と、微分演算を行うD要素を備えている。
このような特徴を有する本発明によれば、遅れフィルタを持つ周波数重み付きのP要素により、系統連系運転、単独運転、および例えば事故に起因して移行する1機1負荷運転など、異なる運転状態間の移行時に、制御パラメータの切替等を行うことなく1つの制御パラメータで安定した制御運転を実現できる。また、P要素が発電機の励磁制御系と干渉しないので、安定した単独運用が可能となる。
本発明によれば、高速負荷追従を実現しつつ、1機1負荷となったときにも安定した制御運転を実現可能な水力発電用ガバナとそれを備えた水力発電用調速制御装置、水力発電プラントを提供することができる。
以下には、本発明を適用した複数の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
[第1の実施形態]
[構成]
図1は、本発明を適用した第1の実施形態に係る水力発電用調速制御装置を示す構成図である。この図1の水力発電用調速制御装置は、大別して、偏差信号生成部10、PID演算部20、アクチュエータ30、等から構成されている。ここで、PID演算部20は、水力発電用ガバナの制御演算部であり、アクチュエータ30はガバナの機械部である。各部の詳細は次の通りである。
偏差信号生成部10は、周波数設定器11、周波数比較器12、出力指令制御器13、出力比較器14、APC制御器15、積分器16、開度比較器17、速度垂下率乗算器18、偏差加算器19、を備えており、周波数偏差と出力偏差とを、予め設定された速度垂下率で加算して制御偏差信号を生成する部分である。ここで、周波数比較器12は、水車発電機の実周波数と、周波数設定器11から出力された周波数設定値とを比較し、実周波数の周波数設定値からの周波数偏差を求める。
また、出力指令制御器13から開度比較器17までの各部13〜17は、水車発電機の実出力、出力指令値、ガイドベーン開度から出力偏差を求める部分である。すなわち、出力比較器14は、水車発電機の実出力と、出力指令制御器13から出力された出力指令値とを比較し、実出力の出力指令値からの偏差を求める。この偏差に対して、APC制御器15によりAPC制御(自動電力制御)を行い、積分器16により積分演算を行った後、得られた値を開度比較器17によりガイドベーン開度と比較して、水車発電機の出力偏差を求める。
速度垂下率乗算器18は、開度比較器17により得られる出力偏差を、予め設定された速度垂下率で乗算する。偏差加算器19は、周波数比較器12により得られる周波数偏差に対して、速度垂下率で乗算された出力偏差を加算して制御偏差信号を得る。
PID演算部20は、比例演算を行う周波数重み付きのP要素21、積分演算を行うI要素22、不完全微分の微分演算を行うD要素23、これらの要素21〜23からの各出力を加算する出力加算器24、を備えている。
ここで、周波数重み付きのP要素21は、本発明に従い、このP要素21により得られる値の遅れ演算を行う遅れフィルタ(P要素用遅れフィルタ)が含まれた要素である。図1中では、一例として、遅れフィルタがP要素21に含まれる場合を示しており、この場合に、PID演算部20の出力は、P要素21、I要素22、D要素23の各出力を加算したものとなる。なお、P要素用遅れフィルタの構成はこれに限定されるものではなく、変形例として、P要素21とは別に遅れフィルタを設けてもよい。
例えば、P要素21の出力を入力とするP要素用遅れフィルタを設けることが考えられる。この場合には、PID演算部20の出力は、遅れフィルタの出力を、I要素22、D要素23の出力に加算したものとなる。また、PID演算部20の入力にP要素用遅れフィルタを設けてもよい。この場合、P要素21は、P要素用遅れフィルタの出力を入力とすることになる。
[作用]
以上のように構成された本実施形態によれば、PID演算部20の制御パラメータを1つ設定するだけで、系統連系時に問題となる比較的ゆっくりした応答特性と、1機1負荷系などで問題となる比較的速い振動モードの両方を適切に制御できる。以下には、この作用について説明する。
図2は、従来の典型的なPIDガバナにおける、周波数偏差からガイドベーン開度までの周波数応答特性を示すボード線図であり、上段はそのゲインを、下段はその位相を示す。この図2において、系統連系運転時の応答特性を決めるのは、50秒から200秒程度の時定数の周波数を含む領域Aにおけるガバナのゲインの大きさである。ここでのゲインは、通常、I要素とP要素が分担しており、この領域Aを重視した従来のPIDガバナの調整は、通常の遅れフィルタのないPID演算だけで十分である。
一方、1機1負荷運転時や単独運転時において安定した制御運転を実現するためには、数秒から20秒程度の時定数の周波数を含む図2の領域Bの位相とゲインが重要である。単独運転用PIDガバナでは、一般にこの領域のゲインを小さくすることで安定化しているが、小規模の負荷があり電力供給を意図する場合には、負荷追従性が低いため、電力品質に問題を生じることがある。そこで、この領域における負荷追従性や周波数制御性能を確保するためには、位相の遅れを小さく保ちつつ、ゲインを付加する工夫が必要である。さらに考慮しなければならない条件として、1秒周期の周波数近傍では、発電機の励磁制御である電力安定化制御の作用があり、これとの干渉は必ず避けなければならない。
これに対して、本実施形態においては、P要素21の遅れフィルタを用いて、1秒程度の時定数の周波数では大きなゲインにならないように、P要素21の周波数重みの時定数TPを調節することができる。この場合、時定数TPは、3秒から0.5秒の間と設定することが適当である。図2に示す領域Bの位相遅れは、D要素23のパラメータkDを調整してD要素23による位相進み特性を有効に利用することにより、改善することができる。
さらに、図3に示すように、2次以上の遅れフィルタ(D要素用遅れフィルタ)を含むD要素25を使用してその周波数重みの時定数TFを調整することにより、D要素25と発電機の励磁制御系との干渉を有効に防ぐことができる。この図3は、本実施形態の変形例に係る水力発電用調速制御装置を示す構成図である。
図4は、本実施形態および変形例の水力発電用調速制御装置におけるP要素、D要素(図3)の遅れフィルタの効果を示すゲイン特性図である。この図4に示すように、P要素、D要素に遅れフィルタを付加することにより、これらの要素のゲインを適切に調整することができる。
なお、本実施形態において、遅れフィルタの周波数特性の設定は、図5に示すような閉ループのボード線図を用いて容易に行うことができる。ここで、図5は、水力発電用ガバナから、ガイドベーン、水車・水路、水車発電機までの特性を含む閉ループのボード線図の一例を示す図である。このような閉ループのボード線図を描くことで、ゲイン余裕gおよび位相余裕θから閉ループの安定性を確認しながら、遅れフィルタの時定数TPおよびTFの選定を柔軟に行うことができる。
[効果]
本実施形態によれば、遅れフィルタを持つ周波数重み付きのP要素により、系統連系運転、単独運転、および1機1負荷運転などの異なる運転状態間の移行時に、制御パラメータの切替等を行うことなく1つの制御パラメータで安定した制御運転を実現できる。また、周波数重み付きのP要素21は、発電機の励磁制御系と干渉しないので、1機1負荷運転時や単独運転時に問題となる領域B(図2)の周波数帯域での安定性を確保することができる。
[第2の実施形態]
[構成]
図6は、本発明を適用した第2の実施形態に係る水力発電用調速制御装置を示す構成図である。この図6の水力発電用調速制御装置は、水力発電用ガバナの制御演算部として、第1の実施形態のPID演算部20に代えて、LQG(Linear Quadratic Gaussian)制御理論で設計されたLQG演算部40を使用したものであり、このLQG演算部40に、周波数重み付きのP要素21を設置したものである。
このLQG演算部40は、LQG制御理論に従い、基本的に、I要素22と、水力発電特有のサージタンク内の水位変化を観測してその状態を推定する状態推定器(オブザーバ)41と、この状態推定器41からの信号を用いて水位の揺れを抑制する行列演算を行う状態フィードバック器42、を備えている。
そして、この構成に、第1の実施形態におけるPID演算部20と同様の、周波数重み付きのP要素21を加え、各出力を出力加算器24で加算するようにしたものである。視点を変えれば、このLQG演算部40は、第1の実施形態のPID演算部20におけるD要素23を、状態推定器41と状態フィードバック器42に置き換えたものとみなすことができる。
[作用]
本実施形態のLQG演算部40において、状態推定器41と状態フィードバック器42は、水位変化に対して変化速度に比例するフィードバックをかけて水位変化を抑制するものであり、PID演算部20のD要素23による微分演算を高度化した作用を得ることができる。
[効果]
本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、さらに、小系統連系時にも、安定性と並んで、高い周波数制御性や負荷追従性を確保することができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で他にも多種多様な変形例が実施可能である。すなわち、偏差信号生成部や、ガバナの制御演算部、ガバナ機械部等の具体的な構成は自由に選択可能である。さらに、偏差信号生成部や制御演算部に使用する各構成要素は、固定的な構造を有する機器により構成可能であるが、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせた仮想的な機器として構成することも可能である。
本発明を適用した第1の実施形態に係る水力発電用調速制御装置を示す構成図。 従来の典型的なPIDガバナにおける、周波数偏差からガイドベーン開度までの周波数応答特性を示すボード線図。 図1に示す実施形態の変形例に係る水力発電用ガバナを示す構成図。 図1および図3に示す水力発電用調速制御装置におけるP要素、D要素の遅れフィルタの効果を示すゲイン特性図。 本発明において遅れフィルタの周波数特性の設定に使用する閉ループのボード線図の一例を示す図。 本発明を適用した第2の実施形態に係る水力発電用調速制御装置を示す構成図。
符号の説明
10…偏差信号生成部
11…周波数設定器
12…周波数比較器
13…出力指令制御器
14…出力比較器
15…APC制御器
16…積分器
17…開度比較器
18…速度垂下率乗算器
19…偏差加算器
20…PID演算部
21…P要素
22…I要素
23,25…D要素
24…出力加算器
30…アクチュエータ
40…LQG演算部
41…状態推定器
42…状態フィードバック器

Claims (12)

  1. 実周波数の周波数設定値からの周波数偏差と、実出力、出力指令値、ガイドベーン開度から得られる出力偏差から生成された制御偏差信号に基づきガイドベーンの開度指令値を演算する制御演算部を備えた水力発電用ガバナにおいて、
    前記制御演算部は、比例演算を行うP要素と、このP要素により得られる値またはP要素に入出力される値の遅れ演算を行うP要素用遅れフィルタを備えた
    ことを特徴とする水力発電用ガバナ。
  2. 前記制御演算部は、前記P要素に加えて、積分演算を行うI要素と、微分演算を行うD要素を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の水力発電用ガバナ。
  3. 前記P要素用遅れフィルタは、1次遅れであり、かつ、時定数が3秒から0.5秒の間である
    ことを特徴とする請求項2に記載の水力発電用ガバナ。
  4. 前記D要素に対して2次以上の遅れ演算を行うD要素用遅れフィルタを備えた
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の水力発電用ガバナ。
  5. 前記制御演算部は、積分演算を行うD要素と行列演算を行う行列演算要素を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の水力発電用ガバナ。
  6. 前記行列演算要素は、水力発電特有の水位変化の状態を推定する状態推定部と、この状態推定部によって推定された水位変化を抑制するためのフィードバック値を行列演算により求める状態フィードバック部から構成されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の水力発電用ガバナ。
  7. 前記P要素用遅れフィルタは前記P要素に含まれる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の水力発電用ガバナ。
  8. 前記P要素用遅れフィルタは、前記P要素の出力を入力として遅れ演算を行うように構成されており、
    前記制御演算部の出力は、前記P要素用遅れフィルタの出力を、P要素以外の要素の出力に加算したものである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の水力発電用ガバナ。
  9. 前記P要素用遅れフィルタは、前記制御演算部の入力に遅れ演算を行うように構成されており、
    前記P要素は、前記P要素用遅れフィルタの出力を入力とするように構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の水力発電用ガバナ。
  10. 前記遅れフィルタの周波数特性は、閉ループのボード線図を用いて設定されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の水力発電用ガバナ。
  11. 実周波数の周波数設定値からの周波数偏差と、実出力、出力指令値、ガイドベーン開度から得られる出力偏差とを、予め設定された割合で加算して制御偏差信号を生成する偏差信号生成部と、得られた制御偏差信号に基づきガイドベーンの開度を制御する水力発電用ガバナを備えた水力発電用調速制御装置において、
    前記水力発電用ガバナは、請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の水力発電用ガバナであることを特徴とする水力発電用調速制御装置。
  12. 水車と、この水車に連結されて発電を行う発電機と、前記水車に供給される水の流量を調整するガイドベーンと、水力発電用ガバナとを備えた水力発電プラントにおいて、
    前記水力発電用ガバナは、実周波数の周波数設定値からの周波数偏差と、実出力、出力指令値、ガイドベーン開度から得られる出力偏差とを、予め設定された割合で加算して制御偏差信号を生成する偏差信号生成部と、得られた制御偏差信号に基づき前記ガイドベーンの開度指令値を演算するPID制御部と、この開度指令値に基づき前記ガイドベーンを駆動するガバナ機械部とを有し、
    前記PID制御部は、比例演算を行うP要素と、このP要素により得られる値またはP要素に入出力される値の遅れ演算を行うP要素用遅れフィルタと、積分演算を行うI要素と、微分演算を行うD要素を有する
    ことを特徴とする水力発電プラント。
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